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認知症の人に対する手助けに関するアンケート

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認知症の人に対する手助けに関するアンケート
認知症の人に対する手助けに関するアンケート
1.調査目的
認知症の人に対する手助けに関する意識を把握することを目的とする
2.調査方法
2011 年 4 月、函館認知症の人を支える会総会参加者に対する集合アンケート調査を行っ
た。
3.調査結果
配布数 50、回収数 41、回収率 82%。
回答者基本属性:性別
男
13人
女
26人
女性が 2/3 であった。
回答者基本属性:年齢
10代
11人
70~80人
9人
60代
9人
20~40代
2人
50代
8人
年齢は 10 代が一番多く、次が 70 代~80 代であった。
認知症サポーター研修の受講
わからない
3
ない
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受けたことが
ある
20
認知症サポーター研修を受けたことがある人は半数ほどいた。
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5
4
3
2
1
0
現在、認知症の
人と関わってい認知症の人との関わり(複数回答)
る
18
関わったことが
ない
12
過去に認知症の 仕事で認知症の
家族を介護して 人と関わってい
いた
る
9
9
その他
6
認知症の人との関わりは、
「現に、認知症の家族を介護している」が多く、次に「関わっ
たことがない」であった。
町で困っている認知症の人を見かけたら、声をかけるか尋ねたところ
夏に厚着をしているなど服装が季節はずれで、髪をふりみだし
て、大きな荷物を持ってどこかに向かって歩いている人を見か
けたら、声をかけますか。
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2
1
0
全く知らない人で
も声をかける
16
「近所に認知症の
人がいるので何か
あれば声をかけて
ください」と言わ
れていれば声をか
ける
10
顔見知りの人なら
声をかける
8
声をかけない
3
声をかける人が多かった。
認知症サポーター研修を受けたことがある人は、まったく知らない人でも声をかける
割合が高く、受けたことがない人は「近所に認知症の人がいるので何かあれば声をかけ
てください」と言われていれば声をかけるということがわかった。
スーパーのレジで、お金を払うのに、いくら出せば良いのか分
からずに困っている様子の人を見かけたら、声をかけますか
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20
18
16
14
全く知らない人で
も声をかける
23
「近所に認知症の
人がいるので何か
あれば声をかけて
くださいと言われ
ていれば声をかけ
る
13
12
10
8
6
4
2
0
顔見知りの人なら
声をかける
1
声をかけない
4
道を歩いている認知症の人に声をかけるよりも、店で困っている認知症の人では「全く
知らない人」でも声をかける人が多かった。
道にぐったりと、体の調子が悪そうにしゃがみこんでいる人
を見かけたら、声をかけますか
40
35
30
全く知らない人
でも声をかける
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25
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10
5
0
「近所に認知症
の人がいるので
何かあれば声を
かけてくださ
い」と言われて
いれば声をかけ
る
2
顔見知りの人な
ら声をかける
1
声をかけない
1
道でぐったりと具合が悪そうな認知症の人を見かけた場合は、ほとんどの人が「全く
知らない人でも声をかける」と回答していた。
近所に、顔見知り(友人ではなく近所づきあい程度)の高齢者
が一人暮らししています。最近、ゴミ出しを間違えたり、回覧
板を回さなかったり、挨拶してもぼんやりしていたり、様子が
おかしくなりました。「認知症ではないか」と思いますが、あ
なたはどうしますか。
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10
5
3
0
民生委員に知らせる
その他
何もしない
近所の一人暮らしの高齢者が「認知症ではないか」と思った場合は、
「民生委員に知らせ
る」が多く、その他は、「誰かに相談する」
「家族に知らせる」「病院に付き添う」などがあ
った。
近所に、顔見知り(友人ではなく近所づきあい程度)の認知症の人が
一人暮らしをしていて、ヘルパーやデイサービスを利用しています。
家族は一カ月に一度くらい訪ねてきます。その家族に手助けを頼まれ
ました。どこまでなら手助けしますか。
35
30
知らない人が頻繁
にくるなど、詐欺
にあっているかも
しれないと思った
ら、家族やヘル
パーに知らせる
30
いつも取り込まれ
ている新聞がその
ままになっていた
ら、認知症の人に
声をかける。
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ヘルパーがまとめ
ていったゴミを、
朝にゴミ収集所に
出してあげる。
20
17
15 冬の道の雪かき
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10
サービス利用がな
認知症の人の
い日に、訪問して
散歩に付き添う
話し相手になる
8
5
0
7
どの手助けもした
くない
0
近所に、顔見知りの認知症の人が一人暮らしをしていて、ヘルパーやデイサービ
スを利用しており、その家族に手助けを頼まれた場合、「知らない人が頻繁にくる
など、詐欺にあっているかもしれないと思ったら、家族やヘルパーに知らせる」が
最も多く、
「いつも取り込まれている新聞がそのままになっていたら、認知症の人
に声をかける」
「冬の道の雪かき」の順であった。
「どの手助けもしたくない」とい
う人は 0 人であった
認知症サポーター研修では、
「冬の道の雪かき」は受けたことがない人が多く、
「い
つもとりこまれている新聞がそのままになっていたら、認知症の人に声をかける」
は受けたことがある人が多かった。
認知症の人と関わりのある人はない人に比べて、手伝いをする人が多かった。
介護保険と近所の助け合いについて
近所の助け合い
で、今よりも、
もっとできること
があると思う
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15
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認知症の人のこと
は、もっと介護保
険などの公のサー
ビスにすべきだと
思う(そのためな
ら税金や介護保険
料は今より高く
なっても良い
7
今くらいで良いと
思う
8
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わからない
2
0
「近所の助け合いで、今よりも、もっとできることがあると思う」人が多かった。
認知症の人や家族が安心して暮らすために、正しい知識、サービスの充実などの意見が
あった。
自由記入より一部抜粋
「正しい知識(認知症に対する)」
「公共サービス、施設の充実と利用しやすい価格」
「介護する人を支える制度やボランティア」
「認知症はまず家族が理解し受け入れること、家族と一緒に暮らすのが最適」
「知り合いの人同士の助け合い、公のサービスをもう少し考える」
「認知症の人の、日ごろの行動をよく知っておく。自然にふるまう」
「認知症のグループホームでも入居料をもう少し金額を安くしてほしい」
「国が認知症の人に対しての介護などにもっと積極的になったほうがいいと思う」
「認知症のことを勉強する場」
4.考察
認知症の人の手助けに関しては積極的な人が多かった。
認知症サポーター研修を受けたことがある人は、「全く知らない人でも声をかける」とい
う意見が多かった。認知症サポーター研修を受けたことがない人は「近所に認知症の人が
いるので何かあったら声をかけてください」と呼びかけをされていればするという人が多
く、より多くの人が認知症サポーターの研修を受けて認知症に対する理解を深め、共に、
研修を受けてない人にも近所に認知症の人がいることを伝え、協力を呼びかけることが必
要である。
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