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2015年10月(PDF:3422KB)
彩の国経済の動き −埼玉県経済動向調査− <平成27年7⽉〜9月の指標を中心に> 埼玉県 企画財政部 計画調整課 平成 27 年 10 月 30 日 本 経 済 動 向 調 査 は 、埼 玉 県 内 に お け る 生 産 、雇 用 、物 価 、消 費 、企 業 動 向 な ど 、経 済 関 連 の 各 種 統 計 指 標 を 時 系 列 で 見 る こ と に よ り 、そ の 動 向 を 把 握・分 析 し た も の で す 。ま た 、統 計 指 標 の 収 集・分 析 に 加 え 、他 の 調 査 機 関 の 経 済 関 係 報 告 の 概 要 を 取 り ま と め 、県 経 済 の 動 向 を 総 合 的に把握できるものとしています。 1 <目次> 1.本県の経済概況 <県内経済の基調判断> P3 2.県内経済指標の動向 (1) 鉱工業指数 <7 月生産・出荷・在庫> P4 (2) 雇用 <8 月有効求⼈倍率・失業率> P6 (3) 消費者物価 <8 月さいたま市消費者物価指数> P7 (4) 個人消費 <8 月家計消費支出、8 月大型小売店販売額、9 ⽉新⾞登録・届出台数> P7 (5) 住宅投資 <8 月新設住宅着⼯⼾数> P9 (6) 企業動向 ①倒 産 <9 月東京商工リサーチ調査県内企業倒産状況> P9 ②景 況 感 <埼玉県産業労働部「埼玉県四半期経営動向調査(平成 27 年 7−9 月期 )> P11 ③設備投資 <同 P12 上> 3.経済情報 (1)各種経済報告等 ・内閣府「⽉例経済報告(10 月)」 P13 ・関東経済産業局「管内の経済動向 (8 月のデータを中心として)」 P14 ・財務省関東財務局 「埼⽟県の経済情勢報告 (平成 27 年 10 月判断)」 P16 ・財務省関東財務局「管内経済情勢報告 (平成 27 年 10 月判断)」 P17 (2)経済関係日誌(9 月26⽇〜10 月25日) P18 (3)今⽉の経済⽤語⾖知識 P30 ・「一億総活躍社会」 (4) 今月のトピック P30 ・景気ウォッチャー調査 平成 27 年9⽉調査結果(南関東分) 2 1.本県の経済概況<県内経済の基調判断> 総 合 判 断 前月からの判断推移 緩やかな持ち直しの動きが続く県経済 <個別判断> 生 産 活 動 下げ止まりつつある 前月からの判断推移 7 月の鉱工業生産指数は、94.3(季節調整済値、平成 22 年=100)で前月比+0.1%、前年同⽉⽐▲1.9%。同出荷指数は、97.3 で 前月比+1.6%、前年同⽉⽐+4.2%。同在庫指数は、136.5 で前月比▲5.5%、前年同⽉⽐▲3.0%。生産指数は平成 27 年 1 月を 直近ピークに弱い動きが続いていたが、足元で下げ止まりつつある。 雇 用 緩やかに持ち直している 前月からの判断推移 8 ⽉の有効求⼈倍率(季節調整値、新規学卒者除きパートタイム労働者含む)は 0.86 倍と前月比 0.02 ポイント上昇。新規求人倍 率(季節調整値)は 1.36 倍と前月比 0.07 ポイント上昇。完全失業率(南関東)は 3.4%と前月比 0.2 ポイント上昇。有効、新規求人 倍率ともに前年同⽉⽐上昇基調にあり、雇用情勢は緩やかに持ち直している。 消費者物価 上昇テンポは鈍化している 前月からの判断推移 8 月の消費者物価指数(さいたま市、平成 22 年=100)は、生鮮食品を含む総合で 104.8(前月比+0.3 ポイント、前年同⽉⽐+0.1 ポイント)。前年同⽉⽐では 28 か月連続で上回って推移しているものの、原油価格の下落もあり、⾜元で上昇テンポは鈍化して いる。なお、⾷料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は 102.9(前月比で+0.4、前年同⽉⽐で+0.7 ポイント)。 個 人 消 費 緩やかに持ち直しつつある 前月からの判断推移 8 月家計消費支出は 311 千円で前年同⽉⽐+5.4%と 2 か⽉連続で前年実績を上回っており、12 ⽉以降は、対前年⽐プラスに反 転してきている。大型小売店販売額は、店舗調整前(全店)で 835 億円(前年同⽉⽐+1.7%)計上。5 か⽉連続で対前年実績を上回 っており、緩やかに増勢基調にある。消費全体では、緩やかに持ち直している。なお、9 ⽉の新⾞登録・届出台数は、21.7 千台 で前年同⽉⽐▲4.4%と 17 か⽉連続で前年実績を下回っており、消費増税前の駆け込み需要の影響が依然残っている。 住 宅 投 資 持ち直している 前月からの判断推移 8 ⽉の新設住宅着⼯⼾数は 4,714 ⼾となり、前年同⽉⽐+7.6%と 4 か⽉連続で前年実績を上回った。持家は堅調であり、貸家 は前年同⽉⽐+33%と好調。消 費 増 税 に 伴 う 反 動 減 の 影 響 は 和 ら い で き て お り 、 持 ち 直 し の 動 き が 続 い て い る 。 企 業 倒 産 低水準にて推移 前月からの判断推移 9 月の企業倒産件数は 27 件(前年同⽉⽐▲14 件)。負債総額は 23.9 億円(前年同月比▲40.1 億円)。件数は3カ⽉連続で前年同 月を下回り、9 月負債総額としてはバブル期を含む過去 30 年において 3 番目の低水準。 景 況 判 断 緩やかな持ち直しの動きにやや足踏み感がみられる。 前回からの判断推移 埼玉県四半期経営動向調査(27 年 7-9 月期調査)で経営者の景況感 DI は 3 期ぶりに悪化。業種別にみると製造業は 2 期連続の悪 化、非製造業は 3 期ぶりに悪化した。先⾏きは「良い⽅向」「どちらともいえない」が減少、「悪い方向」が増加した。 設 備 投 資 実施率は 2 期ぶりに上昇、来期は下降する⾒通し 前回からの判断推移 埼玉県四半期経営動向調査(27 年 7-9 月期調査)によると、設備投資実施率は 22.8%で前期比+2.1 ポイントになり、2 期ぶりに 増加した。来期に設備投資を予定している企業は 19.8%で当期比 3.0 ポイント減少する⾒通し。 景 気 指 数 足踏みを示している 前月からの判断推移 8 月の景気動向指数(CI一致指数)は 146.7(前月比▲1.8 ポイント)となり、2 か⽉ぶりの下降となった。また、先⾏指数は 85.0(前 月比▲0.5 ポイント)となり、2か月連続の下降となった。(埼⽟県統計課「埼⽟県景気動向指数」平成 27 年 8 月分概要より) 3 2 . 県内経済指標の動向 ※ 経 済 指 標 の う ち 、 「 前 月 比 (季 節 調 整 値 )」 は 経 済 活 動 の 上 向 き 、 下 向 き の 傾 向 を 示 し 、 「 前 年 同 ⽉ ⽐ (原 指 数 )」 は 量 的 ⽔ 準 の 変 動 を ⽰ し ま す 。 (1)鉱 工業指 数 < 生 産 ・出 荷 ・在 庫 > <個別判断>下げ止まりつつある(前月からの判断推移↗) <生産指数> ■ 7 月 の 鉱 工 業 生 産 指 数 (季 節 調 整 済 値 )は 、 94.3 で 、 前 月 比 +0.1% と 2 か 月 連 続 上 昇 し た 。 前 年 同 ⽉ ⽐ で は ▲ 1.9% と な り 、10 か ⽉ 連 続 で 前 年 を 下 回 っ た 。生 産 指 数 は 平 成 27 年 1 月 を直近ピークに弱い動きが続いていたが、足元で下げ止まりつつある。 ■ 前 月 比 を 業 種 別 で み る と 、 業 務 用 機 械 工 業 、 輸 送 機 械 工 業 な ど 23 業 種 中 8 業 種 が 上 昇 し 、 生 産 用 機 械 工 業 、 情 報 通 信 機 械 工 業 な ど 15 業 種 が 低 下 し た 。 指数 (季節調整値) 120.0 115.0 生 産 指 数 (平成22年=100) 対前年同⽉⽐(埼玉) 生産指数(埼玉) 対前年同⽉⽐ 対前年同⽉⽐ (%) (%) 対前年同⽉⽐(全国) 生産指数(全国) 15.0 埼玉県の主要業種 生産指数 (対前年同⽉⽐/原指数) 120 化学 輸送機械 ⾷料品 プラスチック 100 10.0 110.0 80 5.0 105.0 100.0 60 0.0 97.5 95.0 94.3 90.0 40 20 -5.0 0 -10.0 85.0 80.0 -20 -40 -15.0 出所:経済産業省・県「鉱⼯業指数」 出所:経済産業省・県「鉱⼯業指数」 <参考>業種別生産ウエイト ■ 県 の 指 数 は 製 造 工 業 (22)と 鉱 業 (1)の 23 業 種 に 分 類 さ れ て い ま す 。 ■埼玉県の鉱工業全体に占める業種別の生産ウエイトは以下の通り。 ① 化 学 工 業 18.1% ② 輸 送 機 械 12.5% ③ ⾷ 料 品 10.3% ④ プラスチック 7.3% ⑥ 業 務 用 機 械 5.5% ⑦ 生 産 用 機 械 5.1% そ の 他 35.0% 【 出 所 】 県 「 鉱 工 業 指 数 」 基 準 時 =2010 年 < 参 考 > 生 産 指 数 の 中 長 期 推 移 (平 成 21 年 10 月 以 降 ) 生産指数 (季節調整値) 生産指数 中⻑期推移 (平成22年=100) 115.0 埼玉県 全国 110.0 105.0 100.0 95.0 90.0 85.0 80.0 出所:経済産業省・県「鉱⼯業指数」 4 ⑤印刷業 6.2% <出荷指数> ■ 7 月 の 鉱 工 業 出 荷 指 数 (季 節 調 整 値 )は 97.3 で 、 前 月 比 +1.6% と 3 か 月 連 続 で 上 昇 し た 。 前 年 同 ⽉ ⽐ で は + 4.2% と な り 、 2 か ⽉ 連 続 で 前 年 を 上 回 っ た 。 ■ 前 月 比 を 業 種 別 で み る と 、業 務 用 機 械 工 業 、輸 送 機 械 工 業 な ど 23 業 種 中 12 業 種 が 上 昇 し 、 ⽣ 産 ⽤ 機 械 ⼯ 業 、 ⾦ 属 製 品 ⼯ 業 な ど 11 業 種 が 低 下 し た 。 指数 出 荷 指 数 (平成22年=100) (季節調整値) 110.0 105.0 対前年同⽉⽐(埼玉) 対前年同⽉⽐(全国) 出荷指数(埼玉) 出荷指数(全国) 100.0 対前年同⽉⽐ 対前年同⽉⽐ (%) 97.3 95.0 96.2 90.0 120 25.0 100 20.0 80 15.0 60 10.0 40 5.0 20 0.0 0 -5.0 -20 -10.0 -40 -15.0 -60 85.0 80.0 (%) 30.0 埼玉県の主要業種 出荷指数 (対前年同⽉⽐/原指数) 輸送機械 化学 ⾷料品 プラスチック 出所:経済産業省・県「鉱⼯業指数」 出所:経済産業省・県「鉱⼯業指数」 <参考>業種別出荷ウエイト ■埼玉県の鉱工業全体に占める業種別の出荷ウエイトは以下の通り。 ① 輸 送 機 械 24.7% ② 化 学 工 業 13.1% ⑥ 業 務 用 機 械 4.5% ⑦ 電 気 機 械 4.5% ③ ⾷ 料 品 8.6% ④ プラスチック 6.2% ⑤ 情 報 通 信 5.3% そ の 他 33.1% 【 出 所 】 県 「 鉱 工 業 指 数 」 基 準 時 =2010 年 <在庫指数> ■ 7 月 の 鉱 工 業 在 庫 指 数 (季 節 調 整 済 値 )は 、136.5 で 、前 月 比 ▲ 5.5% と 3 か 月 連 続 し て 低 下 。 前 年 同 ⽉ ⽐ で は ▲ 3.0% と な り 、 17 か ⽉ ぶ り に 前 年 を 下 回 っ た 。 ■ 在 庫 指 数 (総 合 )は 、 輸 送 機 械 工 業 の 在 庫 調 整 が 進 み 、 指 数 を 押 し 下 げ て い る 。 ■ 前 ⽉ ⽐ を 業 種 別 で み る と 、 ⾦ 属 製 品 ⼯ 業 、 窯 業 ・ ⼟ ⽯ 製 品 ⼯ 業 な ど 20 業 種 中 8 業 種 が 上 昇 し 、 輸 送 機 械 工 業 、 パ ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 工 業 な ど 12 業 種 が 低 下 し た 。 指数 (季節調整値) 在 庫 指 数 (平成22年=100) 対前年同⽉⽐ 対前年同⽉⽐ (%) 180.0 170.0 160.0 150.0 60.0 対前年同⽉⽐(埼玉県) 50.0 対前年同⽉⽐(全国) 40.0 在庫指数(埼玉) 30.0 在庫指数(全国) 140.0 130.0 (%) 20.0 136.5 10.0 120.0 0.0 110.0 -10.0 113.7 埼玉県の主要業種 在庫指数 (対前年同⽉⽐/原指数) 1,000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 100 80 60 40 20 0 -20 -40 100.0 -20.0 -60 90.0 -30.0 -100 出所:経済産業省・県「鉱⼯業指数」 5 -80 プラスチック 輸送機械 化学 電気機械 出所:経済産業省・県「鉱⼯業指数」 <参考>業種別在庫ウエイト ■埼玉県の鉱工業全体に占める業種別の在庫ウエイトは以下の通り。 ① プラスチック 13.3% ② 輸 送 機 械 12.2% ③ 化 学 工 業 11.0% ⑥ 電 子 部 品 8.3% その他 ⑦ 窯 業 土 石 6.2% ④ 電 気 機 械 10.2% ⑤ ⾦ 属 製 品 9.4% 29.4% 【 出 所 】 県 「 鉱 工 業 指 数 」 基 準 時 =2010 年 鉱工業指数 ・鉱工業指数は製造業と鉱業の生産・出荷・在庫の動きをフォローする統計です。 ・ 基 準 時 点 (2010 年 )を 100 と し て 指 数 化 し た も の で す 。 ・生産指数と出荷指数は、通常景気の山、谷とほぼ同じ動きを示してきたとされており、景気動向指数の一致 系列に⼊っています。 ・埼⽟県の鉱⼯業⽣産は、県内総⽣産の約2割程度となっています。⽣産活動の動きは、景気に敏感に反応す る性質を持つので、景気観測には欠かせない指標です。 (2)雇 用 <個別判断>緩やかに持ち直している(前月からの判断推移→) ■ 8 月 の 有 効 求 ⼈ 倍 率 (季 節 調 整 値 、新 規 学 卒 者 除 き パ ー ト タ イ ム 労 働 者 含 む )は 0.86 倍 と 前 月 比 0.02 ポ イ ン ト 上 昇 。 ま た 、 新 規 求 ⼈ 倍 率 (季 節 調 整 値 )は 1.36 倍 と 前 月 比 0.07 ポ イ ン ト 上昇。有効求⼈倍率、新規求⼈倍率ともに前年同⽉⽐で緩やかな上昇基調にある。 ■ 8 ⽉ 完 全 失 業 率 (南 関 東 )は 、3.4% で 前 月 比 0.2 ポ イ ン ト 上 昇 、前 年 同 ⽉ ⽐ 0.1 ポ イ ン ト 上 昇 。 ■雇用情勢は緩やかに持ち直している。 有効求⼈倍率 (季調値)倍 有効求⼈倍率 (学卒除き・パート含む) 1.30 1.20 1.23 埼玉県求職者数 埼玉県求人数 有効求⼈倍率(埼玉) 有効求⼈倍率(全国) 人数 新規求⼈倍率 (千人) 170 (季調値)倍 110 1.00 0.86 0.90 埼玉県 1.85 全国 1.80 1.60 90 70 0.80 (学卒除き・パート含む) 2.00 150 130 1.10 新規求⼈倍率 1.36 1.40 50 0.70 30 0.60 10 出所:埼玉労働局「労働市場ニュース」 (原数値) 1.20 1.00 出所:埼玉労働局「労働市場ニュース」 完全失業率 % 4.2 南関東 全国 4.0 完全失業率 3.8 3.6 ・ 完 全 失 業 率 は 、労 働 ⼒ ⼈ ⼝ に 占 め る 完 全 失 業 者 の 割合です。 ・完 全失 業 者と は、仕 事を 持 たず 、仕 事 を探 し てお り 、仕 事 が あ れ ば す ぐ 就 く こ と が で き る 者 の こ と をさします。 3.4 3.4 3.2 3.4 3.0 出所: 埼⽟労働局「労働市場ニュース」・総務省「労働⼒調査」 6 (3)消 費者物 価 <個別判断>上昇テンポは鈍化している(前月からの判断推移→) ■ 8 月 の 消 費 者 物 価 指 数 (さ い た ま 市 、 平 成 22 年 = 100)は 生 鮮 食 品 を 含 む 総 合 で 104.8( 前 月 比 + 0.3 ポ イ ン ト )。前 年 同 ⽉ ⽐ で は + 0.1 ポ イ ン ト と 28 か ⽉ 連 続 で 前 年 実 績 を 上 回 っ た 。 原 油 価 格 の 下 落 も あ り 、 ⾜ 元 で 上 昇 テ ン ポ は 鈍 化 し て い る 。 な お 、 ⾷ 料 (酒 類 を 除 く )及 び エ ネ ル ギ ー を 除 く 総 合 指 数 は 102.9 と な り 、 前 月 比 で + 0.4、 前 年 同 ⽉ ⽐ で + 0.7 ポ イ ン ト 。 ■前⽉⽐で上昇したのは「教育娯楽」、「飲料」などで「光熱・⽔道」などは下落した。前年 ⽐で上昇寄与度が⼤きいのは、「⾷料」、「被服及び履物」などで「光熱・⽔道」などは下 落した。 平成22年=100 106.0 消費者物価指数(総合) 105.5 % 4.0 104.5 全国 3.0 103.9 104.0 さいたま市 3.5 104.8 105.0 消費者物価指数(総合/対前年同⽉⽐) 2.5 103.5 2.0 103.0 1.5 102.5 102.0 1.0 101.5 さいたま市 101.0 0.5 全国 0.0 100.5 100.0 -0.5 出所:総務省「消費者物価指数」・埼⽟県「消費者物価指数速報」 出所:総務省「消費者物価指数」・埼⽟県「消費者物価指数速報」 消費者物価指数 ・消費者物価指数は、世帯の消費構造を固定し、これと同等のものを購入した場合の費用がどのように変化する か を 、基 準 年 を 100 と し て 指 数 化 し た も の で 、消 費 者 が 購 入 す る 財 と サ ー ビ ス の 価 格 の 平 均 的 な 変 動 を 示 す も のです。 ・デフレとは一般的に消費者物価指数が 2 年以上持続して低下している状況をいいます。 ・デフレはモノが安くなるものの、企業所得低下が賃⾦低下を招くなど不況を深刻化させる要因ともなります。 (4)個 人消費 <個別判断>緩やかに持ち直しつつある(前月からの判断推移→) ■ 8 ⽉ 家 計 消 費 ⽀ 出 は 前 年 同 ⽉ ⽐ +5.4% と な り 、2 か ⽉ 連 続 で 前 年 実 績 を 上 回 っ て お り 、12 月 以 降 は 対 前 年 ⽐ プ ラ ス に 反 転 し て き て い る 。 ⼤ 型 ⼩ 売 店 販 売 額 は 、 店 舗 調 整 前 (全 店 )ベ ー ス で 835 億 円 (前 年 同 ⽉ ⽐ + 1.7%)計 上 し 、 5 か ⽉ 連 続 で 前 年 を 上 回 り 、 緩 や か に 増 勢 基 調 。 消費全体では、緩やかに持ち直しつつある。 ■9 ⽉新⾞登録・届出台数は消費増税前の駆け込み需要の影響が依然残っていることに加え、 4 ⽉ の 軽 ⾃ 動 ⾞ 税 引 き 上 げ も あ り 、 17 か ⽉ 連 続 で 前 年 実 績 を 下 回 っ て い る 。 <新⾞登録・届出台数> <家計消費支出> ■ 9 月 の 新 ⾞ 登 録 ・ 届 出 台 数 (普 通 乗 ⽤ ⾞ + 乗 ⽤ 軽 ⾃ 動 ⾞ )は 、 21,654 台 と な り 、 前 年 同 月 比 ▲ 4.4% と 17 か ⽉ 連 続 で 前 年 実 績 を 下回った。 ■ 8 月 の 家 計 消 費 支 出 (関 東 地 方 : 二 人 以 上 世 帯 )は 、 310,930 円 と な り 、 前 年 同 ⽉ ⽐ + 5.4% と 2 か ⽉ 連 続 で 前 年 実 績 を 上 回 っ た。 7 支出額 (千円) 対前年同⽉⽐ 登録台数 家計消費支出(関東地方 二人以上世帯) (千台) (%) 380 20.0 対前年同⽉⽐(関東) 対前年同⽉⽐(全国) 45 家計消費支出額(関東) 360 15.0 340 10.0 320 5.0 300 0.0 対前年同⽉⽐(埼玉県) 対前年同⽉⽐(全国) (%) 県内登録台数 15.0 35 10.0 30 311 -5.0 260 -10.0 20.0 40 5.0 21.7 25 280 240 対前年同⽉⽐ 県内新⾞登録届出台数 (乗用+軽) 0.0 20 -5.0 15 -10.0 10 -15.0 5 -20.0 0 -25.0 -15.0 出所:⽇本⾃動⾞販売協会連合会・全国軽⾃動⾞協会連合会 出所:総務省統計局「家計調査報告」 埼⽟県⾃動⾞販売店協会・埼⽟県軽⾃動⾞協会 【家計消費支出】 ・全国約9千世帯での家計簿記入方式による調査から計算される1世帯当たりの月間平均支出で、消費動向を 消費した側からつかむことができます。 ・家計消費⽀出は景気動向指数の遅⾏系列に⼊っています。核家族化により世帯⼈数が減少するなど、1世帯 当たりの⽀出は⻑期的に減少する傾向があり、その影響を考慮する必要があります。 【新⾞登録・届出台数】 ・消費されるモノで代表的な⾼額商品である、⾃動⾞の販売状況を把握するもので、⼤型⼩売店販売額と同様、 消費動向を消費された側から捉えた業界統計です。 <大型小売店販売額> ■ 8 月 の 大 型 小 売 店 販 売 額 (店 舗 調 整 前 、 全 店 )は 、 835 億 円 計 上 。 上 旬 は 気 温 が 高 く 、 夏 物 商 材 に 動 き が み ら れ 、 中 旬 以 降 は 気 温 低 下 に よ り 秋 物 商 材 に 動 き が み ら れ 、 前 年 同 ⽉ ⽐ + 1.7 % と 5 か 月 連 続 で 前 年 実 績 を 上 回 っ た 。 店 舗 調 整 済 (既 存 店 )販 売 額 は 前 年 同 ⽉ ⽐ ▲ 0.8% で 2 か⽉ぶりに前年を下回った。 ■ 業 態 別 で は 、百 貨 店 (県 内 調 査 対 象 店 舗 18 店 舗 )は 、163 億 円 計 上 。「 そ の 他 商 品 」の 動 き は よ か っ た も の の 、前 年 同 ⽉ ⽐ ▲ 3.9%と 4 か ⽉ 連 続 で 前 年 を 下 回 っ た 。ス ー パ ー (同 288 店 舗 ) は 、 672 億 円 計 上 。 「 身 の 回 り 品 」 、 「 飲 ⾷ 料 品 」 、 「 家 庭 ⽤ 品 」 の 動 き が よ く 、 店 舗 調 整 前 (全 店 )で 、 前 年 同 ⽉ ⽐ + 3.3%と 5 か 月 連 続 で 前 年 を 上 回 っ た 。 販売額 (億円) 1,300 県内大型小売店販売額 (店舗調整前/全店) 対前年同⽉⽐(埼玉) 対前年同⽉⽐(全国) 対前年同⽉⽐ (%) 県内販売額 20.0 1,200 15.0 1,100 10.0 1,000 5.0 900 0.0 800 835 -5.0 700 -10.0 600 -15.0 出所:経済産業省「商業販売統計確報」 8 【大型小売店販売額】 ・⼤ 型 百 貨 店( 売 場 ⾯ 積 が 政 令 指 定 都 市 で 3,000 ㎡ 以 上 、そ の 他 1,500 ㎡ 以 上 )と 大 型 ス ー パ ー( 売 場 面 積 1,500 ㎡ 以 上 )に お け る 販 売 額 で 、消 費 動 向を消費された側から捉えた業界統計です。 ・専門店やコンビニ等が対象となっていないため、 消費の多様化が進むなか、消費動向全般の判断に は注意が必要です。 ・既存店とは、当⽉及び前年同⽉とも調査の対象と なっている事業所をいい、既存店販売額は全店販 売額に比べ店舗数の増減による影響が取り除かれ た指標となっています。なお、全店販売額は、例 えば新店舗開業によって既存店の顧客が奪われて しまうといったことがあっても、増減が出てこな いことから、大型小売店全体の販売動向を把握す るのに活用されます。 (5)住宅投資 <個別判断>持ち直している(前月からの判断推移→) ■ 8 ⽉ の 新 設 住 宅 着 ⼯ ⼾ 数 は 4,714 ⼾ と な り 、 前 年 同 ⽉ ⽐ + 7.6% と 4 か 月 連 続 で 前 年 実 績 を 上 回 っ た 。 持 家 は 堅 調 に 推 移 し て お り 、 貸 家 は 前 年 同 ⽉ ⽐ + 33.0% と な り 、 2 カ 月 連 続 で 2 ケタの伸びとなった。 ■住宅着⼯動向は、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動影響も和らぎ、持ち直しの動きが続 いている。 ⼾数 県内新設住宅着⼯⼾数 (千⼾) 対前年同⽉⽐ 対前年同⽉⽐ (%) (%) 7.0 20.0 50.0 6.5 15.0 40.0 6.0 10.0 30.0 5.5 5.0 20.0 5.0 0.0 4.7 4.5 県内新設住宅種別着⼯⼾数(対前年同⽉⽐) 貸家 分譲 持家 10.0 0.0 -5.0 -10.0 4.0 -10.0 3.5 -15.0 3.0 -20.0 -20.0 対前年同⽉⽐(埼玉) 対前年同⽉⽐(全国) 県内新設住宅着⼯⼾数 2.5 -25.0 -30.0 -40.0 -50.0 出所:国⼟交通省「建築着⼯統計調査」 出所:国⼟交通省「建築着⼯統計調査」 新設住宅着⼯⼾数 ・ 住 宅 投 資 は 、G D P の お お む ね 5 % 程 度 に す ぎ ま せ ん が 、マ ン シ ョ ン や 家 を 建 て る に は ⾊ 々 な 材 料 が 必 要 と な り 、ま た 、建 設 労 働 者 な ど 多 く の 人 に 働 い て も ら わ な け れ ば な り ま せ ん 。さ ら に は 入 居 す る 人 は 電 気 製 品 などを新たに買換えることが多く、様々な経済効果を生み出します。 ・ 政 府 は 景 気 が 悪 く な る と 、⾦ 利 の 引 き 下 げ や 融 資 枠 の 拡 ⼤ な ど の 景 気 対 策 に よ り 、マ ン シ ョ ン 、持 家 を 購 ⼊ しやすいように仕向けます。景気対策が本当に効果を表しているかを知る上でも、住宅着⼯は役⽴ちます。 (6)企 業動向 <個別判断>低水準にて推移(前月からの判断推移→) ①倒産 ■ 9 月 の 企 業 倒 産 件 数 は 27 件 で 、前 年 同 ⽉ ⽐ 14 件 減 少 。3 か ⽉ 連 続 で 前 年 同 ⽉ を 下 回 っ た 。 産業別では建設業、サービス業他が各8件で最も多く、製造業6件と続いた。原因別では 販 売 不 振 19 件 を は じ め と す る 「 不 況 型 倒 産 」 が 9 割 弱 。 ■ 同 負 債 総 額 は 、 23.9 億 円 と な り 、 前 年 同 ⽉ ⽐ ▲ 40.1 億 円 (▲ 62.7% )。 9 月 負 債 総 額 と し て は 、 バ ブ ル 期 を 含 む 過 去 30 年 に お い て 3 番 目 の 低 水 準 。 負 債 額 1 億 円 未 満 の 小 規 模 企 業 の 倒 産 が 8 割 弱 を 占 め て お り 、 1 件 あ た り 平 均 負 債 額 は 88 百 万 円 。 ■件数、⾦額ともに依然低水準で推移している。 9 倒産件数 (件) 県内企業倒産件数/⾦額(負債1千万以上) 60 倒産⾦額 ⾦額 倒産件数 (百万円) (件) 9,000 倒産件数 8,000 50 7,000 40 1,200 30 2,387 10 0 (%) 673 700 500 2,000 105,000 400 1,000 300 0 200 55,000 5,000 出所:東京商工リサーチ「倒産月報」 対前年同⽉⽐ (%) 150 40.0 埼玉県 30.0 205,000 155,000 600 3,000 305,000 255,000 800 5,000 倒産件数(負債1千万円以上/対前年同⽉⽐) 倒産件数 900 出所:東京商⼯リサーチ「倒産⽉報」「埼⽟県下企業倒産整理状況」 対前年同⽉⽐ ⾦額 (百万円) 270,898 1,000 4,000 20 倒産⾦額 1,100 6,000 27 全国企業倒産件数/⾦額(負債1千万以上) 負債総額(負債1千万円以上/対前年同⽉⽐) 埼玉県 全国 全国 100 20.0 10.0 50 0.0 -10.0 0 -20.0 -30.0 -50 -40.0 -50.0 -100 出所:東京商⼯リサーチ「倒産⽉報」・「埼⽟県下企業倒産整理状況」 企業倒産件数 出所:東京商工リサーチ「倒産月報」・「埼⽟県下企業倒産整理状況」 ・倒産は景気変動、景気悪化の最終的な悪い結論です。 ・景気が回復し始めても、倒産件数は増え続けます。倒産がまだそれほど増えていない状態で、 景気が大底(最悪期)を迎えていることもあります。 10 ②景況感 ■経営者の景況感と今後の景気⾒通し 平 成 27 年 9 月 調 査 の 埼 玉 県 産 業 労 働 部 「 埼 玉 県 四 半 期 経 営 動 向 調 査 」 (平 成 27 年 7〜 9 月 期 )に よ る と 、 現 在 の 景 況 感 は 3 期 ぶ り に 悪 化 し た 。 業 種 別 に み る と 、 製 造 業 で 2 期連続の悪化、非製造業では 3 期ぶりの悪化となった。 先⾏きについては、「良い⽅向に向かう」「どちらともいえない」が減少し、「悪 い方向に向かう」が増加した。 ■現在の景況感 自 社 業 界 の 景 気 に つ い て 、 「 好 況 で あ る 」 と み る 企 業 は 4.2% 、 「 不 況 で あ る 」 と み る 企 業 は 48.2% で 、 景 況 感 DI(「 好 況 で あ る 」 − 「 不 況 で あ る 」 の 企 業 割 合 )は ▲ 44.0 と な っ た 。 前 期 (▲ 41.9)に 比 べ て 2.1 ポ イ ン ト 下 降 し 、 3 期 ぶ り に 悪 化 し た 。 景況感DIの推移 DI ▲ 20 全 製造業 ▲ 30 ▲ 40 全 体 製造業 非製造業 非製造業 ▲ 42.6 体 全体 ▲ 50 ▲ 44.0 ▲ 60 製造業 非製造業 ▲ 45.8 ▲ 70 ▲ 80 ▲ 90 ▲ 100 H16. H17. H18. H19. H20. H21. H22. H23. H24. H25. H26. H27. 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 12 3 6 9 ■今後の景気⾒通し 今 後 の 景 気 ⾒ 通 し に つ い て 、 「 良 い ⽅ 向 に 向 か う 」 と み る 企 業 は 8.2% で 、 前 期 ( 9.8% )に 比 べ て 1.6 ポ イ ン ト 減 少 し た 。 一 方 、 「 悪 い 方 向 に 向 か う 」 と み る 企 業 は 24.1% で 、 前 期 (21.4% )よ り 2.7 ポ イ ン ト 増 加 し た 。 「 ど ち ら と も い え な い 」 と み る 企 業 は 67.7% で 、 前 期 (68.8% )に 比 べ て 1.1 ポ イ ン ト 減 少 し た 。 全 体 製造業 当期 8.2% 前期 9.8% 当期 前期 非製造業 67.7% 68.8% 68.9% 7.4% 10.3% 当期 8.7% 前期 9.4% 71.0% 66.8% 67.1% 良い⽅向に向かう どちらともいえない 11 24.1% 21.4% 23.7% 18.7% 24.5% 23.4% 悪い方向に向かう ③設備投資 ■ 平 成 27 年 9 月 調 査 の 埼 玉 県 産 業 労 働 部 「 埼 玉 県 四 半 期 経 営 動 向 調 査 」 (平 成 27 年 7〜 9 月 期 )に よ る と 、 当 期 (平 成 27 年 7〜 9 月 期 ) に 設 備 投 資 を 実 施 し た 企 業 は 22.8% で 、 前 期 (平 成 27 年 4〜 6 月 期 、 20.7% ) 比 で 2 .1 ポ イ ン ト 上 昇 、 2 期 ぶ り の 増 加 と な っ た 。 な お 、 前 年 同 期 ⽐ で は 1.6 ポ イ ン ト の 上 昇 と な っ た 。 業 種 別 に み る と 、 製 造 業 で は 設 備 投 資 を 実 施 し た 企 業 は 26.4% で 、 前 期 に 比 べ 4.2 ポ イ ン ト 上 昇 し 、 2 期 連 続 の 増 加 。 非 製 造 業 で は 設 備 投 資 を 実 施 し た 企 業 は 20.1% で 、 前 期 に 比 べ 0.6 ポ イ ン ト 上 昇 し 、 2 期 ぶ り の 増 加 と な っ た 。 ■ 来 期 (平 成 27 年 10〜 12 月 期 )の ⾒ 通 し 来 期 に 設 備 投 資 を 予 定 し て い る 企 業 は 19.8% で 、 当 期 と 比 べ る と 3.0 ポ イ ン ト 減 少 する⾒通しである。 % 40 35 30 製造業 25 20 15 全 全 10 体 製造業 非製造業 非製造業 5 0 体 H16. 7 10 1 H17. 4 7 10 1 H18. 4 7 10 1 H19. 4 7 10 1 H20. 4 7 10 1 H21. 4 7 10 1 H22. 4 7 10 1 H23. 4 7 10 1 H24. 4 7 10 1 H25. 4 7 10 1 全体 : 22.8 製造業 : 26.4 非製造業: 20.1 H26. 4 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 6 9 〜 3 12 6 9 〜 ︵ 見通し︶ ︵当期 ︶ 〜9 〜 〜3〜6〜9 〜 〜3〜6〜9 〜 〜3〜6〜9 〜 〜3〜6〜9 〜 〜3〜6〜9 〜 〜3〜6〜9 〜 〜3〜6〜9 〜 〜3〜6〜9 〜 〜3〜6〜9 〜 〜3〜6〜9 〜 3 12 H27. 7 10 1〜4〜7〜 10 1〜4〜7〜 10 12 3.経済情報 (1)各種経済報告等 内閣府「⽉例経済報告 (平 成 27 年 10 月 ) 」 < 平 成 27 年 10 月 14 日 公 表 > 《我が 国経済 の 基調判断 》 景気は 、この と ころ一部 に弱さ も みられる が、 緩やか な回復 基 調が続い ている 。 ・ ・ ・ ・ ・ 個人消費は、総じてみれば底堅い動きとなっている。 設備投資は、総じて持ち直しの動きがみられる。 輸出は、このところ弱含んでいる。 生産は、このところ弱含んでいる。 企業収益は、改善している。 企業の業況判断は、一部に慎重さがみられるものの、おおむね 横ばいとなっている。 ・ 雇用情勢は、改善傾向にある。 ・ 消費者物価は、緩やかに上昇している。 先⾏きについては、雇⽤・所得環境の改善傾向が続くなかで、各種政策の効果も あって、緩やかな回復に向かうことが期待される。 ただし、アメリカの⾦融政策が正常化に向かうなか、中国を始めとするアジア新興 国等の景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクがある。こうしたなかで、 ⾦融資本市場の変動が⻑期化した場合の影響に留意する必要がある。 《政策の基 本的 態度》 政府は、⼤震災からの復興を加速させるとともに、デフレからの脱却を確実なもの とし、経済再生と財政健全化の双方を同時に実現していく。このため、「経済財政運 営 と 改 革 の 基 本 方 針 2015」 、 「 『 ⽇ 本 再 興 戦 略 』 改 訂 2015」 、 「 規 制 改 革 実 施 計 画 」 及 び 「 ま ち ・ ひ と ・ し ご と 創 生 基 本 方 針 2015」 を 着 実 に 実 ⾏ す る 。 好調な企業収益を、政労使の取組等を通じて、設備投資の増加や賃上げ・雇用環境 の更なる改善等につなげ、地域や中⼩・⼩規模事業者も含めた経済の好循環の更なる 拡大を実現する。 また、少子高齢化といった構造的課題に取り組み、誰もがより活躍できる「一億総 活躍」社会を実現するため、緊急に実施すべき対策を策定する。さらに、環太平洋パ ー ト ナ ー シ ッ プ (TPP)協 定 交 渉 は 10 月 5 日 に 大 筋 合 意 に 至 っ た 。 今 般 の 大 筋 合 意 を 踏 ま え 、 TPP を 真 に 我 が 国 の 経 済 再 生 や 地 方 創 生 に 直 結 す る も の と す る た め 、 「 TPP 総 合 対 策 本 部 」 に お い て 「 総 合 的 な TPP 関 連 政 策 大 綱 (仮 称 )」 を 策 定 す る 。 ⽇本銀⾏には、経済・物価情勢を踏まえつつ、2%の物価安定⽬標を実現すること を期待する。 13 関東経済産業局「管内の経済動向 (8 月 のデ ー タ を中 心 と し て) 」 < 平 成 27 年 10 月 16 日 公 表 > 《今月の判断》 管内経済 は、 緩やかに 回復し て いる。 ・ ・ ・ ・ ・ 鉱工業生産活動は、弱含みで推移している。 個人消費は、持ち直しの動きが続いている。 雇用情勢は、改善している。 公共工事は、3 か⽉ぶりに前年同⽉を上回った。 住宅着⼯は、7 か⽉連続で前年同⽉を上回った。 《ポイント》 生産活動は、夏季休暇に伴う稼働日数の減少や、中国向け受注の減少などが指数 低下の要因となり、鉱工業生産指数が前月比で4カ月連続の低下となったことから、 弱含みで推移している。 個人消費は、百貨店・スーパー販売額が5カ月連続で前年同⽉を上回ったものの、 乗⽤⾞新規登録台数で前年を下回る状況が続いた。また、雇⽤情勢は、有効求⼈倍率 が上昇するなど、総じてみると管内経済は、緩やかに回復している。今後については、 国際情勢の変化が国内経済に与える影響について留意する必要がある。 ■鉱工業生産活動 鉱工業生産指数は、石油・石炭製品工業、プラスチック製品工業等の 5 業種で 上 昇 し た も の の 、 輸 送 機 械 工 業 、 生 産 用 機 械 工 業 、 は ん 用 機 械 工 業 等 の 12 業 種 で 4カ月連続の低下となった。 輸送機械工業等での夏季休暇に伴う稼働日数の減少や、生産用機械工業での中国 向け受注の減少などが指数低下の要因となり、生産は弱含みで推移している。 ■個人消費 百貨店・スーパー販売額は5か月連続で前年同⽉を上回った。上旬は気温が⾼く 夏物商材の動きがみられ、中旬以降は気温低下により秋物商材に動きがみられ、イ ンバウンド効果を背景とした化粧品や高額商品等の「その他の商品」のほか、「飲 ⾷ 料 品 」 や 「 ⾝ の 回 り 品 」 な ど が 好 調 だ っ た 。 コ ン ビ ニ エ ン ス ス ト ア 販 売 額 は 、 30 か⽉連続で前年同⽉を上回った。 乗 ⽤ ⾞ 新 規 登 録 台 数 (軽 乗 ⽤ ⾞ の 新 規 販 売 台 数 を 含 む )は 、 軽 ⾃ 動 ⾞ 税 引 上 げ 前 の 駆 け 込 み 需 要 の 反 動 で 軽 ⾃ 動 ⾞ 販 売 が 落 ち 込 ん だ こ と が 響 き 、 3 ⾞ 種 合 計 で は 17 か⽉連続で前年を下回った。 景 気 の 現 状 判 断 D I (家 計 動 向 関 連 )は 3 か 月 連 続 で 低 下 し 、 先 ⾏ き 判 断 D I (家 計 動 向 関 連 )も 3 か 月 連 続 で 低 下 し た 。 ■雇用情勢 有効求⼈倍率は 2 カ⽉連続で上昇し、新規求⼈倍率も3か月連続で上昇するなど 雇用情勢は改善している。 新 規 求 人 数 (原 数 値 )を 産 業 別 に み る と 「 医 療 、 福 祉 」 、 「 卸 売 業 、 小 売 業 」 、 「宿泊業、飲食サービス業」などで前年を上回り、全産業の合計でも 3 か月連続で 前年を上回った。 《 主 要 指 標 の 動 向 (8 月 )》 ■鉱工業生産活動 鉱 工 業 生 産 指 数 は 、 前 月 比 ▲ 2.0% と 4 か 月 連 続 の 低 下 、 出 荷 指 数 は 同 ▲ 1.2% と 2 か 月 ぶ り の 低 下 、 在 庫 指 数 は 同 ▲ 0.7% と 2 か 月 ぶ り の 低 下 と な っ た 。 8 月 鉱 工 業 生 産 指 数 : 91.8、 前 月 比 ▲ 2.0% 出 荷 指 数 : 89.9、 同 ▲ 1.2% 在 庫 指 数 104.7、 同 ▲ 0.7% ※ 平 成 22 年 基 準 、 季 節 調 整 済 指 数 ■個人消費 (1)百 貨 店 ・ ス ー パ ー 販 売 額 は 、 5 か ⽉ 連 続 で 前 年 同 ⽉ を 上 回 っ た 。 業 態 別 で は 、 百 貨 14 店は 5 か⽉連続で前年同⽉を上回り、スーパーは 2 か月連続で前年同⽉を上回った。 8月 百 貨 店 ・ ス ー パ ー 販 売 額 : 6,626 億 円 、 既 存 店 前 年 同 ⽉ ⽐ + 1.7% 百貨店販売額 : 2,280 億 円 、 同 + 2.7% ス ー パ ー 販 売 額 : 4,347 億 円 、 同 +1.2% (2)コ ン ビ ニ エ ン ス ス ト ア 販 売 額 は 、 30 か ⽉ 連 続 で 前 年 同 ⽉ を 上 回 っ た 。 家 電 大 型 専門店販売額は、2か月連続で前年同⽉を上回った。ドラッグストア販売額は、 5 か⽉連続で前年同⽉を上回った。ホームセンター販売額は、2か月連続で前年 同月を上回った。 8月 コ ン ビ ニ エ ン ス ス ト ア 販 売 額 : 4,437 億 円 、 前 年 同 ⽉ ⽐ + 4.2% 家電大型専門店販売額: 1,719 億 円 、 前 年 同 ⽉ ⽐ + 3.0% ドラッグストア販売額: 1,973 億 円 、 前 年 同 ⽉ ⽐ + 6.7% ホームセンター販売額: 1,211 億 円 、 前 年 同 ⽉ ⽐ + 0.7% (3)乗 ⽤ ⾞ 新 規 登 録 台 数 (軽 乗 ⽤ ⾞ 販 売 台 数 を 含 む )は 、 小 型 乗 ⽤ ⾞ は 増 加 し た も の の 、 普 通 、 軽 乗 ⽤ ⾞ が 減 少 し た こ と か ら 、 17 か ⽉ 連 続 で 前 年 同 ⽉ を 下 回 っ た 。 8月 乗 ⽤ ⾞ 新 規 登 録 台 数 (軽 乗 ⽤ ⾞ 販 売 台 数 を 含 む ): 100,286 台 、 前 年 同 ⽉ ⽐ ▲ 4.8% 普 通 乗 ⽤ ⾞ : 37,603 台 、 同 ▲ 2.5%、 ⼩ 型 乗 ⽤ ⾞ : 32,761 台 、 同 + 1.1%、 軽 乗 ⽤ ⾞ : 29,922 台 、 同 ▲ 12.9% (4)実 質 消 費 支 出 (家 計 調 査 、 関 東 ・ 二 人 以 上 の 世 帯 )は 、 2 か 月 連 続 で 前 年 同 ⽉ を 上回った。 8 月 消 費 支 出 (関 東 ・ 二 人 以 上 の 世 帯 ): 1 世 帯 当 た り 310,930 円 、 前 年 同 ⽉ ⽐ (実 質 )+ 5.2% (5)景 気 の 現 状 判 断 D I (景 気 ウ ォ ッ チ ャ ー 調 査 、 関 東 ・ 家 計 動 向 関 連 )は 、 3 か 月 連 続 で 低 下 と な っ た 。 景 気 の 先 ⾏ き 判 断 D I (関 東 ・ 家 計 動 向 関 連 )は 、 3 か 月 連続で低下となった。 8 月 景 気 の 現 状 判 断 DI(関 東 ・ 家 計 動 向 関 連 ) : 47.1、 前 月 差 ▲ 2.0 ポイント 8 月 景 気 の 先 ⾏ き 判 断 DI(関 東 ・ 家 計 動 向 関 連 ): 46.4、 前 月 差 ▲ 4.7 ポイント ■雇用情勢 有効求⼈倍率は、2月連続で上昇し、新規求⼈倍率も、3 か月連続で上昇した。 事業主都合離職者数は、6 か月ぶりに増加し、南関東の完全失業率は 3 か月ぶり に悪化した。 8 月 有 効 求 ⼈ 倍 率 (季 節 調 整 値 ) 8 月 新 規 求 ⼈ 倍 率 (季 節 調 整 値 ) 8 月事業主都合離職者数 8 月 南 関 東 完 全 失 業 率 (原 数 値 ) : 1.27 倍 、 前 月 差 + 0.03 ポイント : 1.95 倍 、 前 月 差 + 0.02 ポイント : 14,280 ⼈ 、 前 年 同 ⽉ ⽐ + 5.1% : 3.4%、 前 年 同 ⽉ 差 + 0.1 ポイント ■公共工事 平 成 27 年 度 (平 成 27 年 4 月 ~8 月 )の 累 計 公 共 ⼯ 事 請 負 ⾦ 額 は 、 5 か ⽉ 連 続 で 前 年 同期を上回った。また、単⽉で⾒た公共⼯事請負⾦額は、3 か月ぶりに前年同⽉を 上回った。 平 成 27 年 度 (平 成 27 年 4 月 ~同 年 8 月 )の 累 計 公 共 ⼯ 事 請 負 ⾦ 額 : 22,746 億 円 、 前 年 同 期 比 + 5.1% 8 ⽉ 公 共 ⼯ 事 請 負 ⾦ 額 : 3,602 億 円 、 前 年 同 ⽉ ⽐ + 10.8% ■住宅着⼯ 新設住宅着⼯⼾数は、給与住宅が前年を下回ったものの、持家、貸家、分譲住宅が 前年を上回ったことから、7 か⽉連続で前年同⽉を上回った。 8 月 新 設 住 宅 着 ⼯ ⼾ 数 : 37,197 ⼾ 、 前 年 同 ⽉ ⽐ + 14.3% ■消費者物価 消 費 者 物 価 指 数 (関 東 、 生 鮮 食 品 を 除 く 総 合 )は 、 2 か 月 連 続 で 前 年 同 ⽉ を 下 回 っ た 。 国 内 企 業 物 価 指 数 (全 国 )は 、 3 か 月 連 続 で 前 月 を 下 回 っ た 。 8 月 消 費 者 物 価 指 数 〈 関 東 ・ 生 鮮 食 品 を 除 く 総 合 〉 : 103.0、 前 年 同 ⽉ ⽐ ▲ 0.2% 8 月 国 内 企 業 物 価 指 数 〈 全 国 〉 : 102.7、 前 月 比 ▲ 0.6%、 前 年 同 ⽉ ⽐ ▲ 3.6% 15 財務省関東財務局「埼玉県の経済情勢報告 (10 月 判 断 ) 」 < 平 成 27 年 10 月 28 日 公 表 > 《総括判 断》 持ち直し ている 。 先⾏きについては、雇⽤・所得環境の改善や各種政策の効果等により、着実な景気回復 へ向かうことが期待される一方、引き続き世界景気の下振れ等に注意する必要がある。 【具体的な特徴等】 個別項目 今回の判断 主特徴 個人消費 百貨店・スーパー販売額をみると、百貨店は弱い動きと なっているものの、スーパーは、前年を上回っており、全 体としてはおおむね横ばいとなっている。 コンビニエンスストア販売額は、カウンターまわりの商 緩やかに回復しつつある。 品や惣菜などを中心に、順調に推移している。 乗⽤⾞の新⾞登録届出台数は、前年を下回っている。さ い た ま 市 の 家 計 消 費 支 出 (8 月 )は 、 前 年 を 上 回 っ て い る 。 生産活動 緩やかに持ち直しつつある。 生産を業種別にみると、化学や輸送用機械などに持ち直 しの動きがみられており、全体としては緩やかに持ち直し つつある。 設備投資 27 年 度 は 減 少 ⾒ 通 し と なっている。 法 人 企 業 景 気 予 測 調 査 ( 27 年 7〜 9 月 期 調 査 ) で 27 年 度 の 設 備 投 資 計 画 を み る と 、 製 造 業 で は 前 年 ⽐ 9.5% の 増 加 ⾒ 通 し 、非 製 造 業 で は 同 ▲ 9.5% の 減 少 ⾒ 通 し と な っ て お り 、 全 産 業 で は 同 ▲ 1.1% の 減 少 ⾒ 通 し と な っ て い る 。 雇用情勢 持ち直している。 有 効 求 ⼈ 倍 率 は 、緩 や か に 上 昇 し て い る 。完 全 失 業 率 は 、 前年を下回っている。 住宅建設 前年を上回っている。 公共事業 前年を上回っている。 企業収益 企業の 景況感 新設住宅着⼯⼾数をみると、分譲住宅は前年を下回って いるものの、持家、貸家は前年を上回っており、全体とし ては前年を上回っている。 前払⾦保証請負⾦額をみると、独⽴⾏政法⼈等は前年を 下回っているものの、国、都県、市区町村は前年を上回っ ており、全体としては前年を上回っている。 27 年 度 は 増 益 ⾒ 通 し と なっている。 法 人 企 業 景 気 予 測 調 査 ( 27 年 7〜 9 月 期 調 査 ) で 27 年 度の経常損益(除く「電気・ガス・⽔道業」、「⾦融業、 保 険 業 」)を み る と 、製 造 業 で は 前 年 ⽐ + 8.4% 、非 製 造 業 で は 同 4.1% の 増 益 ⾒ 通 し と な っ て お り 、 全 産 業 で は 同 + 5.8% の 増 益 ⾒ 通 し と な っ て い る 。 こ れ を 規 模 別 に み る と 、 大企業、中堅企業、中⼩企業いずれも増益⾒通しとなって いる。 全産業で「下降」超幅が 縮小している。 法 人 企 業 景 気 予 測 調 査 ( 27 年 7〜 9 月 期 調 査 ) の 景 況 判 断 B S I を み る と 、全 産 業 で「 下 降 」超 幅 が 縮 ⼩ し て い る 。 先 ⾏ き に つ い て は 、 全 産 業 で 27 年 10〜 12 月 期 に 「 上 昇 」 超 に 転 じ 、 28 年 1〜 3 月 期 に 再 び 「 下 降 」 超 と な る ⾒ 通 し となっている。 16 財務省関東財務局「管内経済情勢報告 (10 月 判 断 ) 」 < 平 成 27 年 10 月 28 日 公 表 > 《総括判断》 一 部に弱さ がみら れ るものの 、緩や か に回復し ている 。 【今回のポイント】 ○個⼈消費は、緩やかに回復している。 ○生産活動は、弱含んでいる。 ○ 設 備 投 資 は 、 27 年 度 は 増 加 ⾒ 通 し と な っ て い る 。 ○雇用情勢は、改善している。 ○住宅建設は、前年を上回っている。 ○公共事業は、前年を上回っている。 ○輸出⼊は、輸出は前年を上回っている。輸⼊は前年を下回っている。 ○ 企 業 収 益 は 、 27 年 度 は 増 益 ⾒ 通 し と な っ て い る 。 ○企業の景況感は、全産業で「上昇超」に転じている。 ○先⾏きについては、雇⽤・所得環境の改善や各種政策の効果等により、着実な景気 回復へ向かうことが期待される⼀⽅、引き続き世界景気の下振れ等に注意する必要 がある。 17 (2)経済関係日誌 (9/26〜10/25) ( 新 聞 の 記 事 を 要 約 ) ■政治経済・産業動向等 9/ 26 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 現 役 管 理 職 を 地 ⽅ 企 業 に 、 希 望 者 募 り 派 遣 パ ソ ナ グ ル ー プ や パ ナ ソ ニ ッ ク な ど 大 手 企 業 76 社 は 10 ⽉ か ら 、 現 役 管 理 職 や 実 務 経 験 豊 か な OB を 地 方 企業に派遣するサービスを始める。地域⾦融機関を通じ、ミドル層が不⾜している地⽅の会社と、介護な どの理由で地⽅の勤務を希望する⼤⼿企業の従業員をマッチングさせる。優秀な⼈材の活躍の場を増やす とともに、地方企業の活性化につなげる考え。 9/ 28 ( 日 本 経 済 新 聞 夕 刊 ) ア ジ ア 進 出 自 治 体 が 支 援 、 工 業 団 地 安 く 賃 貸 地方自治体がアジアの工業団地と連携し、日本の中小企業の工場進出を支援する動きが広がっている。川 崎市、東京都⼤⽥区はタイ、埼⽟県、神奈川県はベトナムで⼯業団地の⼀⾓を確保し、地元企業を中⼼に 割安で賃貸する。アジアの市場拡⼤を地元企業の成⻑に取り込む考えで、中⼩企業も低リスク・低コスト でアジアに進出できるメリットに注目している。 9/ 29 ( 日 本 経 済 新 聞 ) ゆ う ち ょ 銀 の 出 資 解 禁 、 中 ⼩ 企 業 に 成 ⻑ 資 ⾦ ゆ う ち ょ 銀 ⾏ は 地 ⽅ の 経 済 活 性 化 な ど を ⽬ 的 に 地 銀 な ど と 共 同 で 投 資 フ ァ ン ド (基 ⾦ )を 設 ⽴ す る 。ゆ う ち ょ 銀は投資基⾦への出資を禁じられていたが、⾦融庁は解禁する⽅針。来年にも実現する⾒通し。基⾦の資 ⾦ は 、 中 ⼩ 企 業 が 事 業 拡 ⼤ な ど に 役 ⽴ て る 。 ゆ う ち ょ 銀 が 国 債 投 資 に 偏 る 200 兆 円 超 の 運 ⽤ 資 ⾦ を リ ス ク のある投資対象に本格的に振り向ける第 1 歩となる。 9/ 30 ( 東 京 新 聞 ) 世 界 経 済 フ ォ ー ラ ム 報 告 、 日 本 の 国 際 競 争 ⼒ 6 位 世 界 経 済 フ ォ ー ラ ム (WEF)は 30 ⽇ 、各 国 ・ 地 域 の 競 争 ⼒ を 順 位 に し た 2015〜 2016 年 版 の 報 告 書 を 発 表 、 ⽇ 本 は 昨 年 と 同 じ 6 位 。首 位 は 7 年 連 続 で ス イ ス 。2 位 は シ ン ガ ポ ー ル 、3 位 は ⽶ 国 で 、上 位 3 カ 国 は 昨 年 と同じ。⽇本はビジネス環境や技術⾰新の分野で⾼い競争⼒を保っているほか、商品市場や⾦融市場の効 率性が改善。ランキングは各国・地域のビジネス環境や政府の効率性、教育⽔準などの指数を経営者から の聞き取りや統計から指数化し、算定。 9/ 30 ( 読 売 新 聞 ) 厚 労 省 調 査 ・ 新 制 度 で 申 し 込 み 拡 ⼤ 、 待 機 児 童 5 年 ぶ り 増 厚 ⽣ 労 働 省 は 29 ⽇ 、認 可 保 育 所 な ど へ の ⼊ 所 を 希 望 し な が ら ⼊ れ な い「 待 機 児 童 」が 今 年 4 月 1 日 時 点 で 2 万 3,167 ⼈ に 上 り 、 前 年 同 期 よ り 1,796 人 増 え た と 発 表 。 待 機 児 童 の 増 加 は 5 年 ぶ り 。 今 春 か ら 始 ま っ た⼦ども・⼦育て⽀援制度で、保育施設の定員拡⼤が進んだが、⼊所申込者も⼤幅に増え、待機児童が増 えたとみられる。 10/ 2 ( 日 本 経 済 新 聞 夕 刊 ) 電 ⼦ レ シ ー ト 規 格 統 ⼀ 、 家 計 簿 ・ 販 促 効 率 的 に 経済産業省は流通業界と組み、買い物の情報を電⼦データとして蓄積できる「電⼦レシート」の標準規格 を 今 後 1〜 2 年 内 を め ど に 作 る ⽅ 針 。消 費 者 は 異 な る 店 の レ シ ー ト を 共 通 の 書 式 で ス マ ー ト フ ォ ン な ど で 管 理できるようになる。企業の側も複数の⼩売店の購買情報を共通した形式のデータで蓄積できる。消費者 の動向を正確につかみ、官⺠で物流の効率化を図る。 10/ 3 ( 日 本 経 済 新 聞 夕 刊 ) 地 ⽅ 創 ⽣ で 規 制 緩 和 、 「 ⺠ 泊 」 ⼀ 般 住 宅 で も 政府は旅⾏者が訪問先で個⼈に泊まる「⺠泊」の規制を農村や漁村を対象に緩和する。現在も農業体験な ど で 訪 れ た 旅 ⾏ 者 が 対 象 な ら 、宿 泊 施 設 の 規 定 を 満 た さ な い 農 家 や 漁 師 の 住 宅 で も ⺠ 泊 と し て 営 業 で き る 。 今 後 は こ れ に 加 え 、⼀ 般 ⺠ 家 も 使 え る よ う な 厚 ⽣ 労 働 省 の 省 令 を 2016 年 度 に も 改 正 す る 。宿 泊 施 設 が 少 な い地域で⺠家を活⽤し、地⽅創⽣を促す。 10/ 3 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 昨 年 ⼤ 企 業 健 保 7 年 ぶ り ⿊ 字 に 転 換 、 賃 上 げ 寄 与 大 企 業 の 会 社 員 と そ の 家 族 が 加 入 す る 健 康 保 険 組 合 の 2014 年 度 決 算 は 636 億 円 の 計 上 ⿊ 字 に な っ た 。 07 年 度 以 来 、7 年 ぶ り に ⿊ 字 転 換 。保 険 料 の 引 き 上 げ に 加 え 、賃 上 げ で 保 険 料 収 ⼊ が 増 え た 。先 ⾏ き は 加 ⼊ 者 の所得が⾼い健保の負担が増える「総報酬割」の拡⼤などがあり、⿊字が持続するか⾒通せない。 10/ 4 ( 日 本 経 済 新 聞 ) ⽇ 本 郵 便 通 販 、 フ ァ ミ マ と も 連 携 ⽇ 本 郵 政 グ ル ー プ の ⽇ 本 郵 便 は 2016 年 春 に も 同 社 が 配 達 す る イ ン タ ー ネ ッ ト 通 販 の 荷 物 を 、 全 国 2 万 4 千の郵便局で受け取れる体制を整える。新たにファミリーマートと連携し、コンビニエンスストアの受取 窓⼝も拡⼤、物流⼤⼿で最多の計 5 万カ所で荷物を受け取れるようにする。一人暮らしや共働き世帯の増 加などで、⾃宅以外で荷物を受け取りたい⼈が増えているのに対応する。 10/ 6 ( 朝 日 新 聞 ) TPP 合 意 、 環 太 平 洋 巨 大 経 済 圏 環 太 平 洋 経 済 連 携 協 定 (TPP)交 渉 は 5 ⽇ 、⽶ ア ト ラ ン タ で の 閣 僚 合 意 で ⼤ 筋 合 意 し た 。こ れ に よ り 国 内 総 ⽣ 18 産で世界の 4 割近くを占める巨大経済圏がアジア太平洋地域に生まれる道筋がついた。関税が下がること で、輸⼊⾷品が安くなったり、⽇本の輸出⾞を海外で売りやすくなったりするなど、⽇本の⾷卓や産業に も影響しそう。 10/ 6 ( 日 刊 工 業 新 聞 ) 中 小 、 海 外 M&A 急 増 中 堅 ・ 中 小 企 業 に よ る 海 外 M&A が 急 増 し て い る 。 中 小 規 模 の M&A を 手 が け る 日 本 M&A セ ン タ ー が 抱 え る 海 外 M&A 案 件 数 は こ こ 数 年 で 倍 増 。 2008 年 度 に 1 件 だ っ た 同 社 の 仲 介 実 績 も 12− 14 年 度 は 毎 年 3 件 以上となるなど着実に増えている。主要因は、中国の人件費高騰などに起因する、企業の東南アジア諸国 連 合 (ASEAN)シ フ ト 。 中 国 で 会 社 を 売 り 、 ASEAN で 買 う 動 き が 加 速 し て い る 。 10/ 6 ( ⽇ 経 流 通 新 聞 ) 世 界 に 「 日 本 食 」 8 万 8,700 店 、 13 年 ⽐ 1.6 倍 世 界 各 国 に あ る 「 日 本 食 」 と さ れ る 飲 食 店 が 2015 年 7 月 時 点 で 約 8 万 8,700 店 に 上 る こ と が 、 農 林 ⽔ 産 省 の 調 査 で 分 か っ た 。前 回 調 査 の 13 年 1 月 時 点 の 1.6 倍 。健 康 志 向 を 背 景 に し た 日 本 食 ブ ー ム が 背 景 。店 舗 数 が 最 も 多 い 地 域 は ア ジ ア で 1.7 倍 の 約 4 万 5,300 店 。 北 ⽶ が 1.5 倍 の 約 2 万 5,100 店 、 欧 州 は 1, 9 倍 の 約 1 万 550 店 。 10/ 7 ( 日 刊 工 業 新 聞 ) T P P 全 閣 僚 で 対 策 本 部 安 倍 首 相 は 6 日 、環 太 平 洋 連 携 協 定 (TPP)の ⼤ 筋 合 意 を 受 け 官 邸 で 記 者 会 ⾒ を 開 き 、全 閣 僚 に よ る「 TPP 総 合対策本部」を設置し、国会承認を得るまでの間に必要な国内対策をとりまとめる考えを示した。新たに 無関税枠を設けるコメについては「総合的な流通量は増やさないようにする」と必要な措置を取るとした ほか、国⺠皆保険制度や⾷の安全基準を堅持する意向も⽰した。 10/ 8 ( 東 京 新 聞 ) 13 年 度 7 年 連 続 で 最 ⾼ 更 新 、 医 療 費 初 の 40 兆 円 超 厚 ⽣ 労 働 省 は 7 日 、 2013 年 度 に 病 気 や け が の 治 療 で 全 国 の 医 療 機 関 に ⽀ 払 わ れ た 医 療 費 の 総 額 (国 ⺠ 医 療 費 )が 前 年 度 ⽐ 8,493 億 円 増 (2.2% 増 )の 40 兆 610 憶 円 に な っ た と 発 表 。 7 年 連 続 で 過 去 最 ⾼ を 更 新 、 40 兆 円 に 達 し た の は 統 計 を 取 り 始 め た 1954 年 度 以 来 初 め て 。 10/ 9 ( 日 刊 工 業 新 聞 ) 中 ⼩ 企 業 の 経 営 課 題 「 ⼈ ⼿ 不 ⾜ 」 が 急 浮 上 中⼩企業の⼈⼿不⾜が、経営課題として急速に顕在化している。商⼯中⾦が 8 日発表した「中小企業の経 営 改 善 策 に 関 す る 調 査 」 で は 、 現 在 、 直 ⾯ す る 経 営 上 の 問 題 に つ い て 「 ⼈ ⼿ 不 ⾜ 」 を 挙 げ る 回 答 割 合 (複 数 回 答 )が 35.7% に 上 っ た 。2013 年 の 前 回 調 査 の 2.2 倍 、5 年 前 の 前 々 回 調 査 と ⽐ べ る と 約 7 倍 の 水 準 。と りわけ非製造業では「国内需要の減少・低迷」に次ぐ経営問題として浮上している。 10/ 9 ( 毎 日 新 聞 ) 農 ⽔ 省 、 TPP 関 税 撤 廃 品 目 を 公 表 日 米 な ど 12 カ 国 が 大 筋 合 意 し た 環 太 平 洋 パ ー ト ナ ー シ ッ プ 協 定 (TPP)に つ い て 、 農 林 ⽔ 産 省 は 8 日 、 輸 入 する果実や畜産物、水産物、加工食品などの関税撤廃でも合意したと発表。オレンジやサクランボ、牛タ ン、氷菓、サバなど幅広い品⽬で段階的に撤廃される。海外の安い農林⽔産物の輸出が拡⼤して家計にプ ラスに働くことが期待される一方、国内の生産農家の経営を圧迫する恐れもある。 10/ 12 ( 産 経 新 聞 ) 政 府 調 整 、 法 人 税 20% 台 「 29 年 度 に 」 明 確 化 政 府 が 法 ⼈ 税 の 実 効 税 率 を 現 在 の 32.11% か ら 平 成 29 年 度 に 20% 台 に 引 き 下 げ る 方 向 で 調 整 し て い る こ と が 11 日 、 分 か っ た 。 政 府 ・ 与 党 は 20% 台 へ の 下 げ を 「 27 年 度 か ら 数 年 」 と 決 め て い た が 、 28 年 度 与 党税制改正⼤綱で実施時期を明確にし、企業の国際競争⼒強化を後押しする。下げ幅や代替財源の確保策 を年末までにどこまで詰められるかが課題。 10/ 14 ( 日 刊 工 業 新 聞 ) IoT 推 進 で 官 ⺠ 連 携 、 専 ⾨ 組 織 発 ⾜ 経 済 産 業 省 と 総 務 省 は 23 日 に Io T に よ る 次 世 代 社 会 の 早 期 実 現 を ⽬ 指 す 官 ⺠ 連 携 組 織「 Io T 推 進 コ ン ソ ー シ ア ム 」 を ⽴ ち 上 げ る 。 ⾃ 動 運 転 ⾞ や ド ロ ー ン 、 ス マ ー ト ⼯ 場 や 遠 隔 医 療 な ど が 普 及 し た Io T 社 会 の 実 現を目指し、少子高齢化が進む日本の課題解決につなげる。ただ、さまざまな規制が壁となっており、両 省は同コンソーシアムを通じ、規制緩和やビジネスマッチングなどの⾯から企業を⽀援していく。 10/ 16 ( 日 刊 工 業 新 聞 ) 経 産 省 TPP 対 策 本 部 、 中 小 支 援 へ 相 談 窓 口 整 備 経 済 産 業 省 は 15 日 、 中 小 企 業 が 環 太 平 洋 連 携 協 定 (TPP)の メ リ ッ ト を ⽣ か せ る よ う 情 報 提 供 な ど を ⾏ う た め 、 経 産 相 を 本 部 ⻑ と す る 「 経 済 産 業 省 TPP 対 策 推 進 本 部 」 を 設 置 、 同 日 初 会 合 を 開 い た 。 全 国 都 道 府 県 のほかベトナムなどで企業説明会を開き、全国に相談窓口を設置する。農商工連携を促すための中小支援 策 も 検 討 す る 。⾃ 動 ⾞ 部 品 の 輸 出 拡 ⼤ 以 外 に も メ リ ッ ト が あ る こ と を ⽰ し 、TPP へ の 理 解 も 深 め た い 考 え 。 10/ 17 ( 産 経 新 聞 ) 官 ⺠ 対 話 「 踏 み 込 ん だ 投 資 を 」 、 産 業 界 に 要 望 政 府 は 16 ⽇ 、閣 僚 や 企 業 ト ッ プ が 集 ま る「 未 来 投 資 に 向 け た 官 ⺠ 対 話 」の 初 会 合 を 開 き 、安 倍 ⾸ 相 は「 設 19 備、技術、⼈材への⼀歩踏み込んだ投資拡⼤の⾒通しを⽰してほしい」と要望。今後、投資促進のための 政策や、法⼈税減税といった環境整備のあり⽅を検討する。異例の「政治主導」で景気回復を軌道に乗せ、 「 名 目 国 内 総 生 産 (GDP)600 兆 円 」 の 達 成 を 目 指 す 。 10/ 17 ( 産 経 新 聞 ) 電 ⼒ ⾃ 由 化 、 狙 い は ⾸ 都 圏 来年 4 ⽉の電⼒⼩売りの完全⾃由化まで半年を切り、国内最⼤の電⼒消費地である⾸都圏をめぐる攻防が 活発化してきた。東京電⼒から消費者を奪い取ろうと、「新電⼒」と呼ばれるガスや⽯油各社は準備を急 ぐ 。既 存 の 販 売 網 を 活 ⽤ す る と と も に 、⾃ 社 の 商 品 と 電 ⼒ を あ わ せ た セ ッ ト 割 引 で 消 費 者 を 取 り 込 む 作 戦 。 10/ 17 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 補 正 予 算 年 内 に 編 成 、 ⼀ 億 総 活 躍 ・ TPP 対 策 政 府 は 16 日 、 2015 年 度 の 補 正 予 算 案 を 年 内 に 編 成 す る ⽅ 針 を 固 め た 。 安 倍 ⾸ 相 が 打 ち 出 し た 「 ⼀ 億 総 活 躍 社 会 」の 実 現 に 向 け た 対 策 や 大 筋 合 意 し た 環 太 平 洋 経 済 連 携 協 定 (TPP)を 受 け て 農 家 の 支 援 策 な ど を 盛 り 込 む 。 16 年 1 ⽉ に 召 集 す る 通 常 国 会 の 冒 頭 で 処 理 す る 。 10/ 17 ( 日 本 経 済 新 聞 夕 刊 ) ス マ ー ト 林 業 伸 び 盛 り 、 ⼈ ⼿ 不 ⾜ に 対 応 IT(情 報 技 術 )を 活 用 し た「 ス マ ー ト 林 業 」が 広 が っ て き た 。森 林 の 測 量 デ ー タ を 解 析 し て デ ー タ ベ ー ス を 構 築 し た り 、地 理 情 報 シ ス テ ム (GIS)で 森 林 管 理 を 効 率 化 し た り す る 取 り 組 み 。戦 後 の ⼤ 規 模 な 植 林 が 伐 採 期 に ⼊ っ て い る が 、 ⼈ ⼿ 不 ⾜ の 影 響 で 未 開 発 な 部 分 も 多 い 。 IT を 駆 使 し て 伐 採 を 効 率 化 し 、 林 業 活 性 化 や コ スト削減につなげる。 10/ 20 ( 日 本 経 済 新 聞 ) ド コ モ 、 日 生 の 保 険 販 売 NTT ド コ モ は 日 本 生 命 保 険 と 連 携 し 、 全 国 で 約 2,400 店 あ る 携 帯 シ ョ ッ プ で 生 命 保 険 の 販 売 を 始 め る 。 携 帯料⾦と保険料の⽀払いを⼀本化し、実質的な割引にも踏み切る⽅針。携帯料⾦を巡っては政府の有識者 会 合 が 19 ⽇ に 初 回 会 合 を 開 き 、引 き 下 げ 策 の 検 討 を 始 め た 。値 下 げ 圧 ⼒ が か か る 中 、顧 客 を ⻑ く つ な ぎ ⽌ めることが通信会社の収益安定の要になっており、契約期間が⻑い⽣保との連携が広がる可能性がある。 10/ 20 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 「 自 家 用 タ ク シ ー 」 解 禁 政 府 は ⼀ 般 の 運 転 ⼿ が お ⾦ を も ら っ て 乗 客 を 運 ぶ ⾃ 家 ⽤ ⾞ の「 ラ イ ド シ ェ ア (相 乗 り )」に つ い て 、地 域 限 定 で規制を緩める国家戦略特区で解禁する⽅針を固めた。現在は原則禁⽌だが、公共交通が少ないなど⼀定 の条件を満たした地域に認める。⾼齢者の買い物や通院、外国⼈観光客の⾜として役⽴てる考え。 10/ 20 ( 日 本 経 済 新 聞 ) ゆ う ち ょ 銀 株 売 り 出 し 価 格 1,450 円 に 11 月 4 日 に 東 京 証 券 取 引 所 に 株 式 上 場 す る 日 本 郵 政 グ ル ー プ 3 社 の う ち 、ゆ う ち ょ 銀 ⾏ と か ん ぽ ⽣ 命 保 険 の 売 り 出 し 価 格 が 19 ⽇ 決 ま っ た 。 ゆ う ち ょ 銀 ⾏ は 1 株 あ た り 1,450 円 、 か ん ぽ 生 命 は 2,200 円 。 い ず れ も投資家の需要を調べる際に設けた仮条件の上限となり、⼤型⺠営化案件への期待をあらわした形。 10/ 21 ( 読 売 新 聞 ) TPP 輸 出 品 関 税 ほ ぼ 全 廃 政 府 は 20 日 、 環 太 平 洋 経 済 連 携 協 定 (TPP)交 渉 で 合 意 し た 関 税 撤 廃 の 全 容 を 発 表 。 米 国 や 豪 州 な ど 11 か 国 が ⽇ 本 産 の 農 林 ⽔ 産 品 や ⼯ 業 品 に か け て い る 関 税 は 、 全 品 ⽬ の 99〜 100% が 撤 廃 さ れ る こ と に な っ た 。 日 本 の 輸 出 拡 大 に 追 い 風 に な り そ う 。一 方 、日 本 が 11 か 国 か ら 輸 ⼊ す る 農 林 ⽔ 産 品 と ⼯ 業 品 に か け て い る 関 税 に つ い て は 、 全 品 の 95% を 撤 廃 す る 。 10/ 21 ( 日 本 経 済 新 聞 ) ホ ン ダ 20 年 に ⾃ 動 運 転 、 国 内 ⼤ ⼿ 3 社 世 界 で 先 ⾏ ⽬ 指 す ホ ン ダ は 2020 年 を め ど に ⾼ 速 道 路 で の ⾃ 動 運 転 機 能 を 実 ⽤ 化 す る ⽅ 針 を 決 め た 。⾼ 速 道 路 で の 追 い 越 し や 先⾏者への追随などの機能を市販⾞に搭載する。⽇産⾃動⾞、トヨタ⾃動⾞に続きホンダが実⽤化時期を 示すことで、国内大手 3 社の⾃動運転⾞の開発計画が出そろう。事故の減少や渋滞の緩和が期待される新 たなクルマ社会の到来をにらみ、技術で世界に先⾏することを⽬指す。 10/ 21 ( ⽇ 経 流 通 新 聞 ) 企 業 の 4 割 、 革 新 実 施 帝 国 デ ー タ バ ン ク は 2012〜 14 年 度 に 何 ら か の 分 野 で イ ノ ベ ー シ ョ ン (革 新 )を 実 施 し た 企 業 は 39.4% に な る と 発 表 。 小 売 業 は 39.6% 、 卸 売 業 は 38.5% と 、 製 造 業 (45.9% )や サ ー ビ ス 業 (45.2% )に 次 い で 高 い 。 イノベーションをプロダクト、プロセス、組織、マーケティングの 4 分野に分類して尋ねた。 10/ 21 ( 日 本 経 済 新 聞 夕 刊 ) ⼤ 型 無 ⼈ 機 を 産 業 利 ⽤ 政府が無⼈機の産業利⽤に向けた⽀援に乗り出す。まだ商⽤化されていない⼤型機について、官⺠共同で 開発に着手したほか、国内外で貨物空輸ができるよう法整備を進める方針。通常の航空機と同じように空 港で離着陸を可能にする。⼩型無⼈機「ドローン」を含め、企業が参⼊しやすいような制度の整備や実証 実験を進める。 20 10/ 22 ( 朝 日 新 聞 ) 訪 日 客 消 費 2.6 兆 円 最 ⾼ 、 旅 ⾏ 者 1,500 万 人 超 す 1〜 9 ⽉ に 訪 ⽇ 外 国 ⼈ が ⽇ 本 で 使 っ た お ⾦ は 2 兆 5,967 億 円 、 過 去 最 ⾼ だ っ た 昨 年 1 年 間 を 早 く も 上 回 っ た 。年 間 の 外 国 ⼈ 旅 ⾏ 者 数 も 過 去 最 多 を 更 新 中 。消 費 額 は 年 末 ま で に 前 年 の 1.5 倍 の 3 兆 円 を 超 え る 勢 い 。 10/ 22 ( 朝 日 新 聞 ) 厚 労 省 15 万 社 調 査 ・ 企 業 の 2 割 超 、 70 歳 以 上 も 働 け る 70 歳 以 上 で も 働 け る 企 業 の 割 合 が 、 今 年 、 初 め て 2 割 を 超 え た 。 厚 ⽣ 労 働 省 が 21 ⽇ 、 「 ⾼ 年 齢 者 の 雇 ⽤ 状況」として発表。⼈⼿不⾜の中、企業は⾼齢者を貴重な担い⼿として位置づけ、定年制の廃⽌などを進 めている。 10/ 23 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 投 資 や 知 財 ル ー ル 統 一 、 T P P 全 31 分 野 政 府 は 22 日 、投 資 や 知 的 財 産 な ど 環 太 平 洋 経 済 協 定 (TPP)全 31 分 野 の 詳 細 を 公 表 。日 米 な ど 参 加 す る 12 カ 国 は 、政 府 な ど に よ る 公 共 調 達 の 市 場 を 互 い に 開 放 す る な ど 、域 内 の 投 資 ル ー ル に 共 有 の 原 則 を 設 け る 。 著作権や特許・商標といった知的財産権の仕組みもそろえる。自国とほぼ同じ経済活動のルールが広がる ことで、日本企業は域内に、域内企業も日本に進出しやすくなる。ヒト、モノ、カネの移動もさらに活発 になる⾒通し。 10/ 23 ( 産 経 新 聞 ) 政 府 ⽅ 針 ・ 酒 類 の 産 地 名 保 護 拡 ⼤ 、 T P P で 意 義 制 度 新 設 政 府 は 21 ⽇ 、 焼 酎 の 「 薩 摩 」 と い っ た 著 名 な 産 地 名 を 知 的 財 産 と し て 指 定 す る 酒 類 の 「 地 理 的 表 ⽰ (GI)」 の保護体制を強化する⽅針を固めた。世界的に⼈気が⾼まっている焼酎や⽇本酒のブランド⼒を⾼めるた め 、酒 類 の GI 指 定 を 拡 ⼤ す る 。既 に あ る 農 産 品 向 け 制 度 と 同 様 に 、酒 類 に も 海 外 か ら の 異 議 申 し ⽴ て を 受 け付ける制度も新設する。 10/ 23 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 30〜 40 代 の ニ ー ト ら 、 仕 事 体 験 で 就 労 後 押 し 厚⽣労働省は仕事や求職していないニート、引きこもりなど経済的に苦しむ⼈への就労⽀援を強化する。 来 年 度 か ら 農 家 で 短 期 間 、 作 業 に 携 わ る 事 業 を 開 始 。 企 業 で の 就 業 体 験 も 拡 充 す る 。 2008 年 の リ ー マ ン ・ ショック後、働ける現役世代の生活保護受給者が急増している。需給に至る前に社会に出る足がかりを提 供し、⾃⽴を⽬指してもらう。 10/ 24 ( 読 売 新 聞 ) 4〜 9 ⽉ ふ る さ と 納 税 額 、 前 年 同 期 ⽐ 4 倍 総 務 省 は 23 ⽇ 、 故 郷 や 応 援 し た い ⾃ 治 体 に 寄 付 す れ ば 、 税 ⾦ が 軽 減 さ れ る 「 ふ る さ と 納 税 」 の 2015 年 4 〜 9 ⽉ の 寄 付 額 が 、 前 年 同 期 ⽐ 約 4 倍 と な る 約 454 億 円 に 上 っ た と 発 表 。 同 省 に よ る と 、 寄 付 件 数 も 同 約 4 倍 の 約 228 万 件 で 、約 206 万 件 、約 389 億 円 だ っ た 14 年 度 の 1 年 分 を す で に 上 回 っ て い る 。今 年 度 か ら 寄 付 先 が 5 ⾃ 治 体 ま で は 減 税 ⼿ 続 き が 不 要 と な る な ど 、制 度 が 拡 充 し た こ と が 影 響 し て い る と み ら れ る 。 10/ 24 ( 産 経 新 聞 ) 首 都 圏 90 カ 所 、 公 務 員 宿 舎 跡 地 に 介 護 施 設 政 府 は 23 日 、首 都 圏 に あ る 国 家 公 務 員 宿 舎 の 跡 地 を 特 別 養 護 ⽼ ⼈ ホ ー ム (特 養 )な ど 介 護 施 設 の 事 業 者 に 優 遇 し て 貸 し 出 す 方 針 を 固 め た 。 第 3 次 安 倍 改 造 内 閣 の 目 玉 政 策 「 1 億 総 活 躍 社 会 」 の 実 現 に 向 け 、 11 月 末 に 決 定 す る 緊 急 対 策 の 柱 に 位 置 づ け る 。高 齢 化 の 進 展 で 特 養 入 所 待 機 者 は 約 52 万 人 に 上 る が 、介 護 施 設 は 地価の⾼い⾸都圏を中⼼に不⾜。優遇制度で事業者側の負担を軽減し、施設の拡⼤を⽬指す。 10/ 24 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 社 会 保 障 給 付 費 110 兆 円 、 最 ⾼ を 更 新 国 ⽴ 社 会 保 障 ・ ⼈ ⼝ 問 題 研 究 所 は 23 日 、 2013 年 度 の 年 ⾦ や 医 療 、 介 護 な ど の 社 会 保 障 給 付 費 が 前 年 度 ⽐ 1.5% 増 の 110.7 兆 円 に な っ た と 発 表 。⾼ 齢 化 で 医 療 費 や 介 護 費 が ⼤ き く 膨 ら み 、過 去 最 ⾼ を 更 新 。1 人 あ たりの負担も増え続けており、給付の抑制が課題になる。 10/ 25 ( 東 京 新 聞 ) 採 用 面 接 6 ⽉ で 調 整 、 来 年 の 就 活 前 倒 し 経 団 連 は 25 ⽇ 、⼤ 学 ⽣ の 就 職 活 動 ⽇ 程 に つ い て 、来 年 は 採 ⽤ ⾯ 接 の 解 禁 時 期 を 8 月 か ら 6 月 へ 早 め る 案 を 軸 に 調 整 に 入 っ た 。 2017 年 4 月 に 入 社 す る 学 生 が 対 象 。 会 社 説 明 会 な ど の 広 報 開 始 を 3 月 、 内 定 解 禁 を 10 月 と す る 点 は 変 え な い 。 大 企 業 を 中 心 と す る 会 員 企 業 向 け の 指 針 を 11 ⽉ 中 に も ⾒ 直 す 。 10/ 25 ( 産 経 新 聞 ) 政 府 ・ 与 党 、 エ コ カ ー 減 税 ⾞ 種 厳 選 へ 政 府 与 党 は 24 日 、 平 成 28 年 度 税 制 改 正 で 燃 費 性 能 の 優 れ た エ コ カ ー を 購 ⼊ し た 際 に ⽀ 払 う ⾃ 動 ⾞ 税 を 減 税 す る 措 置 を 27 年 度 末 の 期 限 か ら 延 ⻑ す る 際 、2 段 階 で 適 ⽤ 基 準 を 厳 し く し て 対 象 ⾞ を 絞 り 込 む 方 向 で 調 整 に ⼊ っ た 。燃 費 性 能 の よ り 優 れ た ⾞ の 普 及 を 税 制 優 遇 で 後 押 し し 、⼆ 酸 化 炭 素 排 出 量 の 削 減 に つ な げ る 。 ■市場動向 9/ 26 ( 日 本 経 済 新 聞 ) ⽇ 経 平 均 反 発 、 銀 ⾏ 株 な ど に 買 い 25 日 の 東 京 株 式 市 場 で 日 経 平 均 株 価 は 前 日 比 308 円 上 げ 、 3 営 業 ⽇ ぶ り に 急 反 発 。 ⽇ 銀 の ⾦ 融 緩 和 の 思 21 惑を背景に不動産株や銀⾏株が上昇し、相場全体の地合いが改善。配当狙いの買いも相場を押し上げた。 25 日 終 値 は 17,880 円 51 銭 (前 日 比 + 308 円 68 銭 )。 9/ 26 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 10 年 債 ⼀ 時 0.320% 、 5 カ 月 ぶ り の 低 水 準 に 25 ⽇ の 国 内 債 券 市 場 で 、 ⻑ 期 ⾦ 利 の 指 標 と な る 新 発 10 年 物 国 債 利 回 り が 4 月 30 日 以 来 、 約 5 カ 月 ぶ り の 低 水 準 と な っ た 。一 時 は 18 日 比 0.015% 低 下 (債 券 価 格 は 上 昇 )し 、0.320% を 付 け た 。市 場 に お け る 債 券需給の引き締まりや、世界経済の先⾏きに対する不安が⾦利の押し下げ圧⼒になった。 9/ 29 ( 日 本 経 済 新 聞 ) ⽇ 経 平 均 反 発 反 落 、 配 当 落 ち で 処 分 売 り ⽇経平均株価は反落。9 ⽉期末の配当権利落ちを迎え、配当利回りが⾼い銘柄を中⼼に処分売りが出た。 日 銀 の 全 国 企 業 短 期 経 済 観 測 調 査 (短 観 )や 米 雇 用 統 計 な ど 重 要 指 標 の 発 表 を 週 内 に 控 え 、 積 極 的 な 買 い が 入 り に く い 中 で 株 価 指 数 先 物 の 売 り に 押 さ れ た 。 28 日 終 値 は 17,645 円 11 銭 (前 日 比 ▲ 235 円 40 銭 )。 9/ 30 ( 毎 日 新 聞 ) 東 証 1 万 7,000 円 割 れ 、 「 新 3 本 の 矢 」 反 応 薄 く 29 ⽇ の 東 京 株 式 市 場 は 、中 国 経 済 の 減 速 懸 念 が 再 び ⾼ ま っ た こ と を 受 け て 売 り 注 ⽂ が 殺 到 し 、全 ⾯ 安 の 展 開 。 日 経 平 均 株 価 の 終 値 は 前 日 比 714 円 27 銭 安 の 1 万 6,930 円 84 銭 で 、 今 年 1 月 16 日 以 来 、 約 8 カ 月 半 ぶ り に 終 値 で 1 万 7,000 円 を 割 り 込 ん だ 。市 場 で は 株 価 の 下 落 が 当 ⾯ 続 く と の ⾒ ⽅ が 強 ま り 、産 油 国 が「オイルマネー」を株式市場から引き揚げているとの観測も浮上。安値で買い戻す目的で株式を借りて 売る「空売り」の⽐率が過去最⾼となるなど、下落に⻭⽌めがかからない相場展開になっている。 10/ 1 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 日 経 平 均 3 日 ぶ り 反 発 30 日 の 東 京 株 式 市 場 で 日 経 平 均 株 価 は 3 日 ぶ り に 大 き く 反 発 。終 値 は 前 日 比 457 円 (3% )高 の 1 万 7,388 円となった。前⽇の⽶国株が上昇したうえ、財務悪化の懸念が⾼まっていたスイスの資源⼤⼿、グレンコ アの株価がロンドン証券取引所でひとまず落ち着き、東京市場でも買い戻しが優勢になった。⾃動⾞株や ⾦融株など東証 1 部の 9 割の銘柄が上昇。 10/ 2 ( 日 本 経 済 新 聞 ) ⽇ 経 平 均 続 伸 、 銀 ⾏ ・ 不 動 産 に 買 い 日 経 平 均 株 価 は 続 伸 。前 日 の 米 株 高 に 加 え 、9 月 の 中 国 製 造 業 購 買 担 当 者 景 気 指 数 (PMI)が 前 月 よ り 小 幅 な が ら 改 善 し 、 世 界 経 済 へ の 過 度 な 悲 観 論 が 後 退 。 ⽇ 銀 の 9 月 の 全 国 企 業 短 期 経 済 観 測 調 査 (短 観 )は 強 弱 感 が 入 り 交 じ る 内 容 で 、 相 場 へ の 影 響 は 限 ら れ た 。 1 日 終 値 は 17,722 円 (前 日 比 + 334 円 27 銭 ) 。 10/ 3 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 米 雇 用 統 計 控 え 、 日 経 平 均 上 昇 小 幅 2 日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に 3 日続伸。朝方は前日の米株安や円相場の上昇を受けて売り 優 勢 で 始 ま っ た が 、取 引 時 間 前 に 発 表 さ れ た 8 ⽉ の 家 計 調 査 が 市 場 予 想 を 上 回 り 、⽇ 経 平 均 は 切 り 返 し た 。 も っ と も 9 ⽉ の ⽶ 雇 ⽤ 統 計 発 表 を 控 え て 投 資 家 に は 様 ⼦ ⾒ 気 分 が 強 く 、商 い は 乏 し い 。東 証 1 部 の 売 買 代 ⾦ は 9 月 14 日 以 来 、 約 半 月 ぶ り の 低 水 準 。 2 日 終 値 は 17,725 円 13 銭 (前 日 比 + 2 円 71 銭 )。 10/ 6 ( 読 売 新 聞 ) 株 1 万 8,000 円 回 復 5 日 の 東 京 株 式 市 場 は 、 TPP の 交 渉 が ⼤ 筋 合 意 す る ⾒ 通 し と な っ た こ と へ の 期 待 な ど か ら 買 い 注 文 が 優 勢 と な り 、 日 経 平 均 株 価 (225 種 )の 上 げ 幅 は 一 時 350 円 を 超 え た 。 終 値 は 前 週 末 比 280 円 36 銭 高 の 1 万 8,005 円 49 銭 と な り 、 9 月 18 日 以 来 、 8 営 業 日 ぶ り に 1 万 8,000 円 台 を 回 復 。 10/ 7 ( 毎 日 新 聞 ) 東 証 5 日 続 伸 、 T P P 大 筋 合 意 を 好 感 6 日 の 東 京 株 式 市 場 は 、環 太 平 洋 パ ー ト ナ ー シ ッ プ 協 定 (TPP)交 渉 の ⼤ 筋 合 意 が 貿 易 の 活 性 化 に つ な が る と の 期 待 か ら 、 買 い 注 文 が 優 勢 と な っ た 。 日 経 平 均 株 価 は 5 営 業 日 連 続 で 上 昇 し 、 前 日 比 180 円 61 銭 高 の 1 万 8,186 円 10 銭 。 10/ 8 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 日 経 平 均 続 伸 、 先 物 主 導 で じ わ り 日 経 平 均 株 価 は 6 日 続 伸 。 連 続 の 上 昇 と し て は 7 月 21 日 ま で の 6 日 続 伸 以 来 。 株 価 指 数 先 物 が 主 導 す る 形 で じ り 高 に な り 、終 値 ベ ー ス で お よ そ 3 週 ぶ り の 高 値 。取 引 時 間 中 は 100 円 以 上 下 げ る 場 面 も あ っ た が 、 ⽇ 銀 の 追 加 ⾦ 融 緩 和 へ の 期 待 は 根 強 く 、 後 場 に か け て プ ラ ス に 転 じ た 。 7 日 終 値 は 18,322 円 98 銭 (前 日 比 + 136 円 88 銭 )。 10/ 9 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 業 績 相 場 移 ⾏ へ 半 歩 、 ⽇ 経 平 均 7 ⽇ ぶ り 反 落 8 日は日経平均株価が 7 ⽇ぶりに反落。⽉末の⽇銀による追加⾦融緩和への期待が根強いが、さすがに 6 日 間 で 1,400 円 近 く 上 げ た こ と も あ り 、利 益 確 定 売 り が 先 ⾏ 。こ れ ま で 相 場 を ⽀ え て き た 内 需 株 の 下 げ が ⽬⽴つ⼀⽅、⾃動⾞や電機など主⼒輸出株で⾒直し機運が強い。中国ショックですっかり影を潜めたが、 好 業 績 期 待 が ⼤ き い 銘 柄 が 素 直 に 評 価 さ れ る「 業 績 相 場 」へ の 移 ⾏ を に ら み 、市 場 は 半 歩 踏 み 出 し て い る 。 終 値 は 18,141 円 17 銭 (前 日 比 ▲ 181 円 81 銭 )。 22 10/ 10 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 日 経 平 均 全 面 高 、 1 カ 月 ぶ り 水 準 9 日の日経平均株価は大幅反発して、この日の高値で取引を終え、9 月 9 日以来、1カ月ぶりの水準を回 復。前⽇の⽶株式相場が上昇したうえ、9⽇の中国・上海株式相場も堅調を維持し、投資家⼼理が改善。 東 証 1 部 の 値 上 が り 銘 柄 数 は 1,618 と 全 体 の 85% を 占 め る ほ ぼ 全 面 高 の 展 開 。終 値 は 18,438 円 67 銭 (前 日 比 + 297 円 50 銭 )。 10/ 14 ( 日 本 経 済 新 聞 ) ⽇ 経 平 均 反 落 、 資 源 関 連 下 げ ⽬ ⽴ つ ⽇経平均株価は反落。前週末にかけて上昇基調が続いていたため利益を確定する売りが優勢だった。原油 価格の下落を受け、最近買われていた資源関連株への売りが⽬⽴った。9 ⽉の中国貿易統計発表後に投資 家 ⼼ 理 が 悪 化 す る 場 ⾯ も あ っ た 。 終 値 は 18,234 円 74 銭 (前 日 比 ▲ 203 円 93 銭 )。 10/ 15 ( 毎 日 新 聞 ) 東 証 1 万 8,000 円 割 れ 、 中 国 景 気 警 戒 14 ⽇ の 東 京 株 式 市 場 は 中 国 の 景 気 減 速 へ の 警 戒 感 か ら 幅 広 い 銘 柄 が 売 ら れ 、⽇ 経 平 均 株 価 は 続 落 。終 値 は 前 日 比 343 円 74 銭 安 の 1 万 7,891 円 と な り 、 今 月 2 日 以 来 、 約 2 週 間 ぶ り に 1 万 8,000 円 を 割 り 込 ん だ 。中 国 や ド イ ツ の 経 済 指 標 悪 化 を 背 景 に 、13 ⽇ の 欧 ⽶ 主 要 市 場 で 株 価 が 下 落 し た た め 、東 京 市 場 も 朝 ⽅ から売り注文が優勢となった。 10/ 16 ( 日 本 経 済 新 聞 ) ⽇ 経 平 均 ⼤ 幅 続 落 、 3 日 ぶ り 反 発 15 日 の 日 経 平 均 株 価 は 3 日 ぶ り に 反 発 、 終 値 は 前 日 比 205 円 90 銭 高 の 1 万 8,096 円 90 銭 。 前 日 ま で の続落で短期的な調整が⼀巡したとの⾒⽅が浮上。⽬先の値上がりに期待した買いが広がった。 10/ 17 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 日 経 平 均 続 伸 、 上 げ 幅 一 時 300 円 超 日 経 平 均 株 価 は 続 伸 し 、上 げ 幅 は 一 時 300 円 超 に 達 し た 。早 期 利 上 げ 観 測 の 後 退 で 前 ⽇ の ⽶ 国 株 が 上 昇 し 、 国内市場でも投資家⼼理が強気に傾いた。外国為替相場が円安⽅向に振れ、輸出企業の採算が改善すると の 期 待 も 広 が っ た 。 終 値 は 18,291 円 80 銭 (前 日 比 + 194 円 90 銭 )。 10/ 20 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 株 売 買 2 カ ⽉ ぶ り 低 ⽔ 準 、 決 算 ・ ⽇ 銀 会 合 控 え 様 ⼦ ⾒ 株 式 市 場 で 売 買 が 細 っ て い る 。19 ⽇ は 現 物 株 と 先 物 を 合 わ せ た 売 買 代 ⾦ が 8 月 17 日 以 来 、お よ そ 2 カ 月 ぶ り の 低 水 準 。 今 週 か ら 本 格 化 す る 日 本 企 業 の 2015 年 4〜 9 月 期 決 算 発 表 や 、 30 ⽇ の ⽇ 銀 の ⾦ 融 政 策 決 定会合を前に投資家の様⼦⾒姿勢が強まっているため。当⾯は⽅向感の出にくい相場が続くとの⾒⽅が広 が っ て い る 。 終 値 は 18,131 円 23 銭 (前 日 比 ▲ 160 円 57 銭 )。 10/ 21 ( 日 本 経 済 新 聞 ) ⽇ 経 平 均 ⼩ 反 発 、 様 ⼦ ⾒ 姿 勢 続 く 日経平均株価は小幅に反発。主要企業による四半期決算の発表を前に模様眺めムードは強く、朝方に水準 を 切 り 上 げ た 後 は 、終 ⽇ ⼩ 幅 な 値 動 き だ っ た 。東 証 1 部 の 売 買 代 ⾦ (概 算 1 兆 8,235 億 円 )は お よ そ 半 年 ぶ り の 低 水 準 。 終 値 は 18,207 円 15 銭 (前 日 比 + 75 円 92 銭 )。 10/ 22 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 日 経 平 均 続 伸 、 9 割 近 い 銘 柄 が 上 昇 日 経 平 均 株 価 は 大 幅 続 伸 し 、9 月 9 日 以 来 、約 1 カ 月 半 ぶ り に 1 万 8,500 円 台 を 回 復 。⽶ 株 安 を 受 け て 朝 ⽅は売りが先⾏したが、主⼒株を中⼼に次第に買いが優勢になった。円安進⾏も追い⾵となり、午後にか け て 徐 々 に 上 げ 幅 を 広 げ た 。東 証 1 部 の 9 割 近 い 銘 柄 が 値 上 が り し た 。終 値 は 18,554 円 28 銭 (前 日 比 + 347 円 13 銭 )。 10/ 23 ( 日 本 経 済 新 聞 ) ⽇ 経 平 均 反 落 、 下 げ 幅 ⼀ 時 170 円 超 日 経 平 均 株 価 は 3 ⽇ ぶ り に 反 落 。下 げ 幅 を 178 円 ま で 広 げ る 場 面 が あ っ た 。前 日 に 約 1 カ 月 半 ぶ り に 1 万 8,500 円 台 を 回 復 し 、⼀ 部 の 指 標 に 短 期 的 な 過 熱 感 が 出 た こ と も 、主 ⼒ 株 に 利 益 確 定 ⽬ 的 の 売 り を 誘 っ た 。 終 値 は 18,435 円 87 銭 (前 日 比 ▲ 118 円 41 銭 )。 10/ 24 ( 産 経 新 聞 ) 東 証 大 幅 反 発 、 欧 州 の 緩 和 観 測 好 感 23 日 の 東 京 株 式 市 場 は 日 経 平 均 株 価 が 大 幅 反 発 し 、終 値 は 前 日 比 389 円 43 銭 高 の 1 万 8,825 円 30 銭 と 、 8 月 31 日 以 来 約 2 カ 月 ぶ り の 高 水 準 。ECB が 追 加 緩 和 に 動 く と の 観 測 が 拡 大 し 、22 日 の 欧 州 市 場 で 株 価 が上昇したことを好感し、投資家の間でリスクを取る動きが強まった。 10/ 24 ( 日 本 経 済 新 聞 ) REIT2 週 ぶ り 高 値 、 訪 日 客 期 待 ・ 商 業 系 け ん 引 23 ⽇ の 東 京 市 場 で 不 動 産 投 資 信 託 (REIT)が 買 わ れ 、全 体 の 値 動 き を 示 す 東 証 REIT 指 数 が 10 月 6 日 以 来 ほ ぼ 2 週 間 ぶ り に 1700 台 を 回 復 。欧 州 の 追 加 ⾦ 融 緩 和 観 測 を 背 景 に し た ⾦ 利 低 下 や 、訪 ⽇ 外 国 ⼈ (イ ン バ ウ ン ド )の 需 要 増 へ の 期 待 か ら 買 わ れ た 。 商 業 施 設 や ホ テ ル を 保 有 す る REIT な ど の 上 昇 が ⽬ ⽴ っ た 。 23 ■景気・ 経済指標関連 9/ 26 ( 東 京 新 聞 ) 「 異 次 元 緩 和 」 以 来 の 物 価 マ イ ナ ス 8 月 の 消 費 者 物 価 指 数 (除 く 生 鮮 食 品 )は 、前 年 同 ⽉ ⽐ 0.1% 下 落 し 、⽇ 銀 が 量 的・質 的 緩 和 に 踏 み 切 っ た 2013 年 4 月以来のマイナスに転じた。日銀の大規模緩和開始後、物価は順調に上昇基調をたどってきたが、昨 年 夏 以 降 の 原 油 価 格 の ⼤ 幅 下 落 を き っ か け に 変 調 。つ い に 緩 和 効 果 は 吹 き ⾶ び 、2% の 物 価 上 昇 を 目 指 す 日 銀の「異次元緩和」は振り出しに戻った格好。 9/ 26 ( 産 経 新 聞 ) 9 月 景 気 判 断 「 実 質 下 げ 」 、 政 府 ⾒ 解 ⽰ さ ず 政 府 は 25 日 、9 ⽉ の ⽉ 例 経 済 報 告 を ま と め 、 基 調 判 断 を 「 こ の と こ ろ ⼀ 部 に 鈍 い 動 き も み ら れ る が 、 緩 や かな回復基調が続いている」とした。前⽉は「このところ改善テンポにばらつきもみられる」と指摘して おり、実質的な下方修正だが、内閣府は「前月よりも景気は弱いが、据え置きでも下方修正でもない」と 明⾔を避けた。政府が景気の⽅向性について⾒解を⽰さないのは異例。 9/ 28 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 「 中 国 減 速 が 影 響 」 64% 、 日 本 の 景 気 「 横 ば い 」 過 半 中 国 の 減 速 に つ い て 国 内 主 要 企 業 の 経 営 者 の 64.1% が 経 営 に マ イ ナ ス の 影 響 を 及 ぼ す と 警 戒 し て い る 。 日 本 経 済 新 聞 社 が 27 ⽇ ま と め た 「 社 ⻑ 100 人 ア ン ケ ー ト 」 で わ か っ た 。 現 地 で の 販 売 減 や 訪 日 客 消 費 の 減 少 な ど が 懸 念 材 料 。 ⽇ 本 の 国 内 景 気 に つ い て は ⾜ 踏 み し て い る と の ⾒ ⽅ が 55.4% で 過 半 と な っ た 。 9/ 30 ( 日 刊 工 業 新 聞 ) 今 年 度 中 ⼩ 設 備 投 資 好 調 、 製 造 業 リ ー マ ン 前 ⽔ 準 商 ⼯ 中 ⾦ が 29 日 発 表 し た 中 小 企 業 設 備 投 資 動 向 調 査 に よ る と 、 2015 年 度 に 設 備 投 資 計 画 が あ る 企 業 割 合 は 43.6% で 、 6 年 連 続 で 前 年 を 上 回 っ た 。 2015 年 1 月 の 調 査 時 点 か ら 12.3 ポ イ ン ト も 改 善 。 製 造 業 で 50% を 超 え る の は リ ー マ ン ・ シ ョ ッ ク 直 前 の 08 年 度 以 来 。 10/ 1 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 国 税 庁 調 査 、 ⺠ 間 給 与 2 年 連 続 増 ⺠ 間 企 業 に 勤 め る ⼈ に 2014 年 の 1 年 間 に ⽀ 給 さ れ た 給 与 の 平 均 は 、 前 年 ⽐ 0.3% 増 の 415 万 円 で 2 年 連 続 で 増 え た こ と が 30 ⽇ 、 国 税 庁 の ⺠ 間 給 与 実 態 統 計 調 査 で 分 か っ た 。 給 与 の 内 訳 は 給 料 ・ ⼿ 当 が 353 万 円 で 横 ば い 。 賞 与 は 62 万 円 で 2.6% 増 え た 。 10/ 1 ( 日 刊 工 業 新 聞 ) 8 月 小 売 業 販 売 額 0.8% 増 、 基 調 判 断 「 横 ば い 圏 」 経 済 産 業 省 が 30 日 発 表 し た 商 業 動 態 統 計 (速 報 )に よ る と 、 8 ⽉ の ⼩ 売 業 全 体 の 販 売 額 は 前 年 同 ⽉ ⽐ 0.8% 増 の 11 兆 5,480 億 円 。 ⾐ 料 品 や ⾷ 料 品 、 ⾃ 動 ⾞ な ど 幅 広 い 分 野 で 前 年 同 ⽉ を 上 回 っ た 。 プ ラ ス は 5 カ ⽉ 連 続 だ が 、前 月 比 (季 節 調 整 済 み )で み る と 横 ば い 。同 省 は「 ⼀ 部 に 弱 さ が み ら れ る も の の 横 ば い 圏 」と の 基 調判断を据え置いた。 10/ 1 ( 日 刊 工 業 新 聞 ) 8 ⽉ 住 宅 着 ⼯ 8.8% 増 、 持 ち 直 し の 動 き 強 め る 国 ⼟ 交 通 省 が 30 日 発 表 し た「 建 築 着 工 統 計 調 査 報 告 」に よ る と 8 ⽉ の 新 設 住 宅 着 ⼯ ⼾ 数 は 前 年 同 ⽉ ⽐ 8.8 % 増 の 8 万 255 ⼾ と な り 、 6 カ ⽉ 連 続 で 増 加 。 8 ⽉ で 8 万 ⼾ を 超 え た の は 2013 年 以 来 2 年 ぶ り 。 住 宅 市 場は消費増税の影響から脱し、持ち直しの動きを強めている。 10/ 2 ( 埼 玉 新 聞 ) 日 銀 9 月 短 観 、 景 況 感 3 期 ぶ り 悪 化 日 銀 が 1 日 発 表 し た 9 月 の 企 業 短 期 経 済 観 測 調 査 (短 観 )は 、 代 表 的 な 指 標 で あ る 大 企 業 製 造 業 の 業 況 判 断 指 数 (DI)が 前 回 6 月 調 査 か ら 3 ポ イ ン ト 下 落 の プ ラ ス 12 と な り 、3 四 半 期 ぶ り に 悪 化 。世 界 経 済 を け ん 引 する中国など新興国の景気減速や株安が響いた。 10/ 2 ( 毎 日 新 聞 夕 刊 ) 8 ⽉ 求 ⼈ 倍 率 1.23 倍 、 23 年 7 カ 月 ぶ り 高 水 準 厚 ⽣ 労 働 省 が 2 日 に 発 表 し た 8 ⽉ の 有 効 求 ⼈ 倍 率 (季 節 調 整 値 )は 前 月 0.02 ポ イ ン ト 上 昇 の 1.23 倍 と な り 、 2 カ 月 連 続 で 改 善 。 1992 年 1 月 以 来 、 23 年 7 カ 月 ぶ り の 高 い 水 準 で 、 改 善 傾 向 が 続 い た 。 総 務 省 が 同 ⽇ 発 表 し た 8 ⽉ の 完 全 失 業 率 (季 節 調 整 値 )は 前 月 比 0.1 ポ イ ン ト 上 昇 の 3.4% で 、2 カ ⽉ ぶ り に 悪 化 。総 務 省 によると失業率の上昇は、転職を希望する離職者の増加が主な要因。⼀時的な悪化としており、厚労省も 「雇用情勢は着実に改善している」と分析。 10/ 2 ( 読 売 新 聞 夕 刊 ) 8 ⽉ 消 費 ⽀ 出 3 か ⽉ ぶ り 増 、 前 年 ⽐ 2.9% 総 務 省 が 2 日 発 表 し た 8 月 の 家 計 調 査 (速 報 )に よ る と 、1 世 帯 (2 人 以 上 )あ た り の 消 費 支 出 は 29 万 1,156 円 で 、 物 価 変 動 の 影 響 を 除 い た 実 質 で 前 年 同 ⽉ ⽐ 2.9% 増 と な り 、3 カ 月 ぶ り に プ ラ ス に 転 じ た 。8 月 は 猛 暑で天気の良い⽇が多く、外出が増えて季節商品の売れ⾏きも伸び、個⼈消費を押し上げた。 10/ 5 ( ⽇ 経 流 通 新 聞 ) 日 商 9 月 調 査 、 中 小 景 況 感 回 復 に 遅 れ 中 ⼩ 企 業 の 景 況 感 の 回 復 が 遅 れ て い る 。 ⽇ 本 商 ⼯ 会 議 所 が 発 表 し た 2015 年 9 月 の 早 期 景 気 観 測 調 査 で 、 前 年 同 ⽉ と ⽐ べ た 業 況 D I (「 好 転 」 − 「 悪 化 」 )は 2 カ 月 ぶ り に 悪 化 。 卸 売 業 と 小 売 業 は 悪 天 候 の 影 響 が 24 大きかったほか、サービス業も訪日外国人の増加で好調な宿泊業を除く幅広い業種で人件費上昇が重荷に なった。 10/ 5 ( 日 刊 工 業 新 聞 ) 1 年 後 の 消 費 者 物 価 上 昇 率 1.2% ⽇ 銀 が 発 表 し た 企 業 の 物 価 ⾒ 通 し (9 月 調 査 )に よ る と 1 年 後 の 消 費 者 物 価 上 昇 率 の ⾒ 通 し は 、全 規 模 全 産 業 ベ ー ス で 前 年 ⽐ 1.2% と 、 前 回 6 月 調 査 (1.4% )か ら 0.2 ポ イ ン ト 縮 小 。 3 年 後 と 5 年 後 の ⾒ 通 し は そ れ ぞ れ 1.4% 、 1.5% で 、 い ず れ も 前 回 か ら 0.1 ポ イ ン ト 縮 ⼩ 。 原 油 価 格 下 落 な ど を 受 け 、 企 業 の 間 で 物 価 の 伸 びが鈍るとの⾒⽅が広がっていることが⽰された。 10/ 7 ( ⽇ 経 流 通 新 聞 ) 前 期 中 小 貸 出 残 高 2.4% 増 、 4 年 連 続 プ ラ ス 東 京 商 ⼯ リ サ ー チ が ま と め た 銀 ⾏ 112 ⾏ の 2015 年 3 ⽉ 期 の 中 ⼩ 企 業 向 け 貸 出 ⾦ 残 ⾼ は 前 年 同 期 ⽐ 2.4% 増 の 285 兆 1,418 億 円 と 、 4 年 連 続 で 前 年 実 績 を 上 回 っ た 。 全 体 の 9 割 を 超 え る 101 ⾏ が 前 年 ⽐ プ ラ ス 。 総 貸 出 残 ⾼ に 占 め る 中 ⼩ 企 業 の 割 合 は 前 年 同 期 よ り 0.1 ポ イ ン ト 高 い 68.0% と 4 年 ぶ り に 上 昇 。 10/ 7 ( 日 本 経 済 新 聞 ) I M F 予 測 0.2 ポ イ ン ト 下 ⽅ 修 正 、 今 年 3.1% 成 ⻑ 国 際 通 貨 基 ⾦ (IMF)は 6 ⽇ 改 定 し た 世 界 経 済 ⾒ 通 し で 、 2015 年 の 成 ⻑ 率 を 3.1% と し 、 7 月 時 点 の 予 測 か ら 0.2 ポ イ ン ト 下 方 修 正 し た 。 16 年 も 0.2 ポ イ ン ト 引 き 下 げ て 3.6% と 予 測 。 中 国 経 済 の 減 速 を き っ か け に 、 08 年 の ⾦ 融 危 機 後 の 世 界 経 済 を け ん 引 し て き た 新 興 国 の 成 ⻑ 鈍 化 が ⽬ ⽴ つ 。 10/ 8 ( 産 経 新 聞 ) 日 銀 決 定 会 合 、 大 規 模 緩 和 を 継 続 日銀は 7 ⽇⾦融政策決定会合を開き、賛成多数で⼤規模な⾦融緩和の継続を決定。原油安や中国経済の失 速で⾜元の景気・物価は弱含んでいるが、⿊⽥総裁は会合後の記者会⾒で「デフレ状況ではなくなった」 との⾒解を⽰した。景気判断は「緩やかな回復を続けている」で据え置いた。 10/ 8 ( 日 刊 工 業 新 聞 ) 8 月 景 気 動 向 指 数 0.6 ポ イ ン ト 減 、 2 カ 月 連 続 低 下 内 閣 府 が 7 日 発 表 し た 8 月 の 景 気 動 向 指 数 (速 報 、 2010 年 =100)に よ る と 、 足 元 の 景 況 感 を 示 す 一 致 指 数 は 、 前 月 比 0.6 ポ イ ン ト 低 下 の 112.5 と 、 2 カ 月 連 続 で 低 下 。 内 外 需 の 低 迷 に よ り 生 産 、 個 人 消 費 関 連 も 指数が低下したことによる。景気の基調判断は「足踏みを示している」に据え置いた。4月まで「改善を ⽰している」としていた基調判断は5⽉以降、4カ⽉連続で「⾜踏み」状態にある。 10/ 9 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 9 月 街 角 景 気 悪 化 続 く 、 中 国 減 速 ・ 食 品 値 上 げ で 街角の景況感悪化が続いている。内閣府が 8 日発表した 9 月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景 気 実 感 を 示 す 現 状 判 断 指 数 (DI)は 前 月 よ り 1.8 ポ イ ン ト 低 い 47.5 と な り 、2 カ ⽉ 連 続 で 悪 化 。好 ・ 不 況 の 分 か れ 目 と な る 50 を 2 カ ⽉ 連 続 で 下 回 っ た 。 海 外 経 済 の 減 速 や ⾷ 料 品 の 値 上 げ が 響 い て い る 。 10/ 9 ( 日 刊 工 業 新 聞 ) 倒 産 沈 静 化 上 期 10% 減 、 バ ブ ル 期 以 来 の 低 水 準 東 京 商 ⼯ リ サ ー チ と 帝 国 デ ー タ バ ン ク の ⺠ 間 調 査 会 社 2 社 が 8 日 発 表 し た 2015 年 度 上 期 (4− 9 月 )の 企 業 倒 産 件 数 は 、い ず れ も 前 年 同 期 を 1 割 以 上 下 回 っ た 。東 京 商 ⼯ リ サ ー チ は 前 年 同 期 ⽐ 13.1% 減 の 4,388 件 、 帝 国 デ ー タ は 同 11.2% 減 の 4,217 件 。 東 京 商 工 リ サ ー チ の 調 べ で は 、 倒 産 件 数 は バ ブ ル 景 気 時 の 90 年 度 以来の低⽔準。⼤⼿輸出企業の業績拡⼤で景気が底上げされており、倒産は沈静化している。 10/ 9 ( 産 経 新 聞 ) 機 械 受 注 3 カ 月 連 続 減 、 設 備 投 資 に 陰 り 中国経済の減速などを背景に、政府が景気の牽引役と期待する設備投資に陰りが出てきた。内閣府が 8 日 発 表 し た 8 月 の 機 械 受 注 統 計 (季 節 調 整 値 )は 、 ⺠ 間 設 備 投 資 の 先 ⾏ 指 標 と な る 「 船 舶 ・ 電 ⼒ を 除 く ⺠ 需 」 の受注額が前月比で3カ月連続のマイナスになり、基調判断も2カ月連続で引き下げた。政府は月内に始 める「官⺠対話」などを通じ、経済界に投資拡⼤を呼びかける⽅針。 10/ 9 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 4 〜 6 ⽉ ⽇ 銀 試 算 、 3 四 半 期 ぶ り 需 要 不 ⾜ 日 銀 が 8 日 発 表 し た 10 ⽉ の ⾦ 融 経 済 ⽉ 報 で 、⽇ 本 経 済 の 需 要 と 潜 在 的 な 供 給 ⼒ の 差 を ⽰ す「 需 給 ギ ャ ッ プ 」 を 公 表 。 4〜 6 月 期 は マ イ ナ ス 0.7 と な り 、 3 四 半 期 ぶ り に 需 要 不 ⾜ と な っ た 。 中 国 な ど 新 興 国 経 済 の 減 速 で⽣産が伸び悩み、設備の稼働率が落ち込んだため。需給ギャップはプラスなら需要超過を表し、物価の 押し上げ要因になる。旺盛な需要に応じようと企業活動が活発になれば、雇⽤が逼迫し、賃⾦に上昇圧⼒ がかかるため。逆にマイナスなら需要不⾜となり、構造的なデフレ圧⼒となる。 10/ 9 ( 日 刊 工 業 新 聞 ) 8 ⽉ 経 常 ⿊ 字 6.6 倍 、 サ ー ビ ス 収 支 改 善 財 務 省 が 8 日 発 表 し た 8 月 の 国 際 収 支 状 況 (速 報 )に よ る と 、 海 外 と の モ ノ 、 サ ー ビ ス 、 資 ⾦ の 取 引 を ⽰ す 経 常 収 支 は 1 兆 6,531 億 円 の ⿊ 字 で 、 ⿊ 字 額 は 前 年 同 ⽉ ⽐ で 6.6 倍 に 拡 ⼤ 。 経 常 ⿊ 字 は 14 カ 月 連 続 。 原 油安により貿易収⽀の⾚字額が縮⼩したほか、海外で得た利⼦、配当を⽰す第 1 次所得収⽀の⿊字額が 8 月としては過去最大を計上。また、「爆買い」に象徴される訪日外国⼈旅⾏者の増加により、サービス収 25 ⽀も3カ⽉ぶりに⿊字転換。 10/ 10 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 3〜 8 月 小 売 り 好 決 算 、 7 割 が 経 常 増 益 小 売 業 の 好 決 算 が 相 次 い で い る 。 9 日 ま で に 2015 年 3〜 8 月 期 決 算 を 発 表 し た 主 要 73 社 の う ち 、 約 7 割 の 50 社 が 経 常 増 益 と な っ た 。 昨 年 4 月 の 消 費 増 税 に 伴 う 買 い 控 え が 一 巡 し た と こ ろ に 、 訪 日 外 国 人 (イ ン バ ウ ン ド )の ⼤ 量 消 費 が 加 わ っ た 。質 を 高 め た 商 品 の 投 入 な ど で 客 単 価 も 上 昇 し 、20 社 が 3〜 8 月 と し て 最 ⾼の利益を計上。ただ、客数の減少にはなお⻭⽌めがかからず、国内消費の回復はもたついている。 10/ 12 ( 読 売 新 聞 ) 主 要 118 社 ア ン ケ ー ト 、 景 気 先 ⾏ き 「 回 復 」 7 割 読 売 新 聞 社 は 国 内 の 主 要 118 社 を 対 象 に し た 景 気 ア ン ケ ー ト の 結 果 を ま と め た 。 国 内 景 気 の 現 状 に つ い て は 約 6 割 の 企 業 が 「 足 踏 み 状 態 (踊 り 場 )に あ る 」 と 答 え る ⼀ ⽅ 、 先 ⾏ き に つ い て は 約 7 割 が 「 緩 や か に 回 復する」と明るい⾒⽅を⽰した。ただ、中国経済の先⾏きが業績に悪影響を与えると回答した企業は全体 の半数近くに達し、景気の先⾏きに暗い影を落としている。 10/ 14 ( 産 経 新 聞 ) 9 ⽉ 消 費 者 ⼼ 理 、 2 カ ⽉ ぶ り 悪 化 内 閣 府 が 1 3 ⽇ 発 表 し た 消 動 向 調 査 に よ る と 、 消 費 者 ⼼ 理 を ⽰ す 消 費 者 態 度 指 数 (2 人 以 上 世 帯 、 季 節 調 整 値 )は 前 月 比 1.1 ポ イ ン ト 低 下 の 40.6 と な り 、 2 カ 月 ぶ り に 悪 化 。 世 界 的 な 株 安 の ほ か 、 身 近 な 生 鮮 食 品 な ど が 天 候 不 順 で 値 上 が り し た こ と な ど が 影 響 。基 調 判 断 は 2 カ ⽉ 連 続 で 据 え 置 き 、「 ⾜ 踏 み が み ら れ る 」。 1 年 後 の 物 価 ⾒ 通 し は 「 上 昇 す る 」 と の 回 答 が 86.3% を 占 め 、 前 月 よ り 0.8 ポ イ ン ト 上 昇 。 10/ 15 ( 日 刊 工 業 新 聞 ) 9 月 企 業 物 価 3.9% 下 落 、 商 品 市 況 が 悪 化 日 銀 が 14 日 発 表 し た 9 月 の 国 内 企 業 物 価 指 数 (2010 年 平 均 = 100)は 102.2 で 、 前 年 同 ⽉ ⽐ 3.9% 下 落 。 中 国 経 済 の 減 速 を 背 景 に し た 商 品 市 況 の 悪 化 を 受 け て 、 マ イ ナ ス 幅 は 09 年 11 月 以 来 、 5 年 10 カ 月 ぶ り の ⼤ き さ 。 前 年 同 ⽉ ⽐ の 下 落 は 6 カ ⽉ 連 続 、 前 年 ⽐ で も 0.5% 下 落 と 4 カ ⽉ 連 続 で 落 ち 込 ん だ 。 10/ 15 ( 毎 日 新 聞 ) ⽉ 例 報 告 ・ 景 気 判 断 下 方 修 正 、 中 国 減 速 で 1 年 ぶ り 政 府 は 14 日 発 表 し た 10 ⽉ の ⽉ 例 経 済 報 告 で 、 国 内 景 気 の 基 調 判 断 を 「 ⼀ 部 に 弱 さ も み ら れ る が 、 緩 や か な 回 復 基 調 が 続 い て い る 」に 下 ⽅ 修 正 し た 。政 府 が 公 式 ⾒ 解 と し て 基 調 判 断 を 引 き 下 げ る の は 昨 年 10 月 以 来 1 年 ぶ り 。9 ⽉ は「 ⼀ 部 に 鈍 い 動 き も み ら れ る が 、緩 や か な 回 復 基 調 が 続 い て い る 」だ っ た 。中 国 経 済 の 減速の影響で⽣産や輸出が弱含んでいるうえ、個⼈消費の回復も鈍いため。 10/ 16 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 8 月 鉱 工 業 生 産 1.2% 低 下 、 13 年 6 月 以 来 の 低 水 準 経 済 産 業 省 が 15 日 に 発 表 し た 8 月 の 鉱 工 業 生 産 指 数 (2010 年 = 100、季 節 調 整 値 )の 確 報 値 は 96.3 と 、前 月 比 で 1.2% 低 下 。速 報 値 の 0.5% 低 下 か ら 大 幅 な 下 方 修 正 で 、指 数 は 13 年 6 月 (95.0)以 来 の 低 水 準 。中 国など新興国経済の減速が響き、輸出向け部品や機械の出荷が落ち込んだ。 10/ 20 ( 産 経 新 聞 ) さ く ら リ ポ ー ト 全 地 域 据 え 置 き さくらリポートでは、全地域の景気判断について、「回復」との表現を 8 四半期連続で盛り込んだ。この う ち 関 東 甲 信 越 、東 海 、近 畿 の 3 地 域 で は「 輸 出・生 産 面 に 新 興 国 経 済 の 減 速 の 影 響 が み ら れ る 」と 指 摘 。 ただ、訪⽇観光客の消費増や雇⽤の改善を背景に個⼈消費や設備投資は回復しており、景気判断を変える 必要はないと判断。 10/ 21 ( ⽇ 経 流 通 新 聞 ) 耐 久 財 、 買 い 時 判 断 悪 化 内 閣 府 が 発 表 し た 2015 年 9 ⽉ の 消 費 者 態 度 指 数 (一 般 世 帯 、季 節 調 整 値 )は 40.6 と 、前 月 よ り 1.1 ポ イ ン ト 低 下 。「 耐 久 消 費 財 の 買 い 時 判 断 」な ど 指 数 を 構 成 す る 4 つ の 意 識 指 標 が 全 て 悪 化 。同 指 数 は 6 ⽉ 以 降 、 1カ⽉ごとに上昇、下降を繰り返しており、消費意欲は⼀進⼀退を続けている。内閣府は消費マインドの 基調判断を8⽉と同じく「⾜踏みが⾒られる」とした。 10/ 21 ( 東 京 新 聞 ) 百 貨 店 売 上 高 6 カ 月 連 続 増 日 本 百 貨 店 協 会 な ど が 20 日 発 表 し た 9 ⽉ の 既 存 店 売 上 ⾼ は 、全 国 百 貨 店 が 前 年 同 ⽉ ⽐ 1.8% 増 、コ ン ビ ニ エ ン ス ス ト ア は 主 要 10 社 で 1.3% 増 と な り 、い ず れ も 6 カ ⽉ 連 続 で プ ラ ス 。家 具 な ど の 雑 貨 や ⾷ 料 品 が 堅 調 だ っ た 。地 域 別 で は 、東 京 、名 古 屋 、大 阪 な ど 主 要 十 都 市 は 平 均 3.9% 増 と な る 一 方 、十 都 市 以 外 は 2.4 %減となり、明暗が分かれた。 10/ 21 ( 日 本 経 済 新 聞 夕 刊 ) 4〜 9 ⽉ 貿 易 ⾚ 字 1.3 兆 円 に 縮 小 、 原 油 安 で 輸 入 額 減 財 務 省 が 21 日 発 表 し た 2015 年 4〜 9 ⽉ 期 の 貿 易 統 計 速 報 (通 関 ベ ー ス )は 、 輸 出 額 か ら 輸 入 額 を 差 し 引 い た 貿 易 収 ⽀ が 1 兆 3,086 億 円 の ⾚ 字 。 ⾚ 字 幅 は 上 半 期 と し て 過 去 最 ⼤ だ っ た 前 年 同 期 (5 兆 4,585 億 円 )か ら ⼤ 幅 に 縮 ⼩ 。原 油 安 を 背 景 に 輸 ⼊ 額 が 減 っ た こ と が 寄 与 。た だ 、数 量 ベ ー ス の 輸 出 は 1.7% 減 り 、中 国 市 場向け輸出などの減速が響いた。 26 10/ 22 ( 日 本 経 済 新 聞 夕 刊 ) 8 月 実 質 賃 ⾦ 確 報 値 0.1% 増 、 2 カ 月 連 続 の プ ラ ス 維 持 厚 ⽣ 労 働 省 が 22 日 発 表 し た 8 月 の 毎 月 勤 労 統 計 調 査 (確 報 値 )に よ る と 、物 価 変 動 の 影 響 を 除 い た 実 質 賃 ⾦ 指 数 は 前 年 同 ⽉ ⽐ よ り 0.1% 増 え た 。速 報 値 か ら 0.1 ポ イ ン ト 下 方 修 正 し た も の の 、2 カ 月 連 続 の プ ラ ス を 維持。残業代が増えたほか、基本給も伸びたため。 10/ 23 ( 毎 日 新 聞 ) ⽇ 銀 調 査 ・ 企 業 の 資 ⾦ 需 要 2 期 連 続 で 改 善 日 銀 が 22 日 発 表 し た 10 ⽉ の 主 要 銀 ⾏ 貸 し 出 し 動 向 ア ン ケ ー ト 調 査 に よ る と 、過 去 3 カ 月 間 の 企 業 向 け 資 ⾦ 需 要 の 強 弱 を ⽰ す 指 数 (判 断 DI)は プ ラ ス 7 と な り 、前 回 7 月 調 査 に 比 べ 5 ポ イ ン ト 上 昇 。改 善 は 2 四 半 期連続。建設・不動産などの⾮製造業を中⼼に、中堅・中⼩企業にも資⾦需要の広がりが⾒られた。⼀⽅、 個⼈向け資⾦需要の指数は 7 ポイント低下のゼロと、2 四半期ぶりに悪化。 ■地域動向 9/ 26 ( 埼 玉 新 聞 ) 農 林 業 に 2 億 円 被 害 、 県 補 正 予 算 提 出 へ 県 は 25 ⽇ 、 関 東 ・ 東 北 ⽔ 害 に よ る 県 内 の 農 林 業 基 盤 施 設 の 被 害 額 が 約 1 億 9,278 万 円 に 上 る と 発 表 。 被 害を受けた市町村に復旧⼯事費などを補助するため、県は開会中の 9 ⽉定例県議会に補正予算案を追加提 出 す る ⽅ 針 。 農 林 業 の 補 正 予 算 案 の 追 加 提 出 は 、 2014 年 2 月 の 大 雪 被 害 で 提 出 し て 以 来 。 9/ 26 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 県 内 の 銀 ⾏ 、 ⾃ 治 体 ・ 経 済 団 体 と 連 携 し 、 観 光 振 興 や 創 業 支 援 県 内 の 銀 ⾏ が 25 日 、 自 治 体 や 経 済 団 体 と 相 次 い で 連 携 協 定 を 結 ん だ 。 定 住 者 の 呼 び 込 み や 中 小 企 業 の 経 営⽀援に積極的に関わり、政府が重点政策に掲げる地⽅創⽣につなげる狙い。埼⽟りそな銀⾏は、鶴ヶ島 市と包括連携協定を締結。武蔵野銀⾏は幸⼿市商⼯会と連携協定を結んだ。 9/ 26 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 秩 父 産 木 材 の 「 来 歴 」 記 録 秩⽗樹液⽣産協同組合は秩⽗産⽊材のブランド⼒向上へ⽊材の「来歴」を記録する取り組みを始めた。製 材業者や住宅メーカーなどと幅広く連携し、⼀本⼀本の⽊材について伐採から製材、建築までの情報を管 理する。⽊造住宅の施主などにこれら情報を提供し、秩⽗産⽊材への理解を深めてもらうとともに⽣産者 の収益改善にもつなげる考え。 9/ 28 ( 東 京 新 聞 ) 森 林 保 全 へ 「 ⽊ づ か い カ ー ド 」 、 ポ イ ン ト サ ー ビ ス 会 社 と 連 携 秩⽗市は、市⺠が買い物をした際に得たポイントを市内の森林の保全や林業の活性化に役⽴てる「ちちぶ の木づかいカード」を発⾏する。ポイントサービス会社「サイモンズ」が提携する全国約 3 千店が対象、 買 い 物 の ポ イ ン ト の う ち 有 効 期 限 が 切 れ た 分 を 市 へ の 寄 付 に 充 て る 。同 様 の サ ー ビ ス は 県 内 自 治 体 で は 初 。 9/ 29 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 県 、 汚 泥 で バ イ オ ガ ス 発 電 埼⽟県は県内の下⽔処理施設で下⽔汚泥から発⽣するメタンガスなどを使ったバイオガス発電を始める。 ま ず 2019 年 度 を メ ド に 県 内 の 2 つ の 処 理 施 設 の 敷 地 内 に 発 電 設 備 を 導 ⼊ す る 。 今 後 、 ⼈ ⼝ 減 少 に 転 じ れ ば、下水道事業の収⼊が減り将来的に家庭の下⽔道料⾦の負担が増す可能性がある。廃棄物を収⼊源に変 え、下水道事業の経営を安定させる狙い。 9/ 29 ( 毎 日 新 聞 ) 看 護 師 の 再 就 職 支 援 、 来 ⽉ か ら 届 け 出 制 度 結婚や出産を機に退職した「潜在看護師」らの再就職を支援するため、国が退職者の氏名や連絡先の届け 出 を 求 め る 制 度 が 10 月 1 日 か ら 始 ま る 。 イ ン タ ー ネ ッ ト で 届 け 出 を す る と 、 メ ー ル な ど で 再 就 職 に 向 け た研修会や職場の紹介を受けられる仕組み。⾼齢化社会の進展で県内では、医師不⾜と共に看護師不⾜が 中⻑期の最重要課題に浮上しており、県は「まずは届け出をして、復帰について考えてみて欲しい」と呼 びかけている。 9/ 30 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 圏 央 道 、 県 内 全 区 画 通 ⾏ 可 能 に 国 ⼟ 交 通 省 関 東 地 ⽅ 整 備 局 は 29 ⽇ 、⾸ 都 圏 中 央 連 絡 ⾃ 動 ⾞ (圏 央 道 )の 桶 川 北 本 イ ン タ ー チ ェ ン ジ (IC)ー 白 岡 菖 蒲 IC の 10.8 キ ロ メ ー ト ル 区 間 を 10 月 31 日 に 開 通 さ せ る と 発 表 。 今 回 の 開 通 で 圏 央 道 の 埼 玉 県 内 区間が全て通⾏できるようになる。これにより圏央道経由で東北⾃動⾞道や関越⾃動⾞道、東名⾼速道路 などが結ばれる。混雑が激しい東京都⼼を避けて、主要⾼速道路を通れるようになり、県内の企業活動や 観光産業の活性化にもつながりそう。 10/ 2 ( 埼 玉 新 聞 ) 飯 能 市 、 ⼈ ⼝ 減 と 遊 休 地 対 策 で 農 地 付 き 住 宅 提 案 飯 能 市 は 、市 南 部 の 南 ⾼ 麗 地 区 で 農 地 付 き ⼀ ⼾ 建 て 住 宅 へ の 移 住 を 提 案 す る「 飯 能 住 ま い 」制 度 を 始 め る 。 ⼈⼝減、遊休農地対策の⼀環で⼭間部の特性を⽣かし、農のある暮らしを提供する。⽉内にも地元住⺠向 けの説明会を開き、本年度末までに基本⽅針を公表、来年 4 月 1 ⽇の施⾏を⽬指している。 27 10/ 3 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 県 産 野 菜 で 健 康 お や つ 、 機 能 性 表 示 取 得 も ⽼舗菓⼦店の梅林堂は⼿軽にビタミンなど摂取できる健康的なおやつを開発する。本庄早稲⽥国際リサー チパークなど 4 団体と連携し、マーケティングや成分分析などの支援を受ける。4 月に始まった食品の機 能 性 表 ⽰ 制 度 も 踏 ま え 、 2016 年 1 月 を メ ド に 県 産 農 産 物 を 使 っ た 新 商 品 の 発 売 を 目 指 す 。 10/ 3 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 県 が ロ ボ コ ン テ ス ト 、 ア イ デ ア 募 集 埼 玉 県 は ロ ボ ッ ト の ア イ デ ア コ ン テ ス ト を 実 施 す る 。 2020 年 の 東 京 五 輪 で 活 躍 す る ロ ボ ッ ト や 埼 ⽟ 県 に ち な ん だ ロ ボ ッ ト な ど を テ ー マ に 小 中 学 生 か ら も ア イ デ ア を 募 り 、ロ ボ ッ ト に 親 し む き っ か け を 提 供 す る 。 県が進める「先端産業創造プロジェクト」の⼀環でロボットに対する県⺠の理解を深める狙い。 10/ 3 ( 読 売 新 聞 ) 県 内 8 月 求 人 微 増 0.86 倍 、 5 カ 月 連 続 で 全 国 最 低 埼 玉 県 労 働 局 は 2 日 、 県 内 の 8 ⽉ の 有 効 求 ⼈ 倍 率 (季 節 調 整 値 )が 前 月 比 0.02 ポ イ ン ト 上 昇 、 0.86 倍 (全 国 1.23 倍 )に な っ た と 発 表 。 た だ 、 5 カ 月 連 続 の 全 国 最 低 で 、 参 考 指 標 と し て 公 表 さ れ る 就 業 地 別 有 効 求 ⼈ 倍 率 も 、 同 0.03 ポ イ ン ト 上 昇 、 1.05 倍 と な っ た が 、 全 国 42 位 に と ど ま っ て い る 。 雇 用 情 勢 に 対 す る 基調判断は「一部に厳しさが残るものの緩やかに持ち直している」と据え置いた。 10/ 7 ( 埼 玉 新 聞 ) 県 内 上 半 期 企 業 倒 産 、 負 債 総 額 バ ブ ル 以 来 の 低 水 準 東 京 商 工 リ サ ー チ 埼 玉 支 店 が 6 日 発 表 し た 2015 年 度 上 半 期 (4〜 9 月 )の 県 内 企 業 倒 産 件 数 (負 債 総 額 1 千 万 円 以 上 )は 176 件 で 、 前 年 同 期 よ り 14.56% 減 少 。 減 少 は 4 年 連 続 。 負 債 総 額 は バ ブ ル 期 以 来 の 低 ⽔ 準 になるなど、減少傾向が続いている。 10/ 7 ( 日 本 経 済 新 聞 ) ノ ー ベ ル 賞 梶 田 氏 出 身 、 埼 玉 湧 く ス ウ ェ ー デ ン の 王 ⽴ 科 学 ア カ デ ミ ー が 2015 年 の ノ ー ベ ル 物 理 学 賞 を 贈 る と 発 表 し た 梶 ⽥ 隆 章 東 ⼤ 教 授 は、埼⽟県出⾝者として初めてのノーベル賞受賞者となる。⺟校の埼⽟⼤学は 6 ⽇夜、⼭⼝宏樹学⻑が記 者会⾒。埼⽟県の上⽥清司知事らがお祝いのコメントを発表するなど、県内では祝福の声が相次いだ。 10/ 8 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 来 年 2 ⽉ 末 ⻄ 武 春 ⽇ 部 店 を 閉 鎖 、 旗 艦 店 に 集 中 セ ブ ン & ホ ー ル デ ィ ン グ ス は 傘 下 の そ ご う ・ ⻄ 武 が 運 営 す る ⻄ 武 春 ⽇ 部 店 を 2016 年 2 月 末 に 閉 鎖 す る 。 都⼼部の百貨店や近隣の商業施設との競争で客離れが進み、売り上げが低迷していた。百貨店事業の強化 に向けて、⻄武池袋本店など旗艦店に経営資源を集中し、収益⼒の回復を進める。 10/ 8 ( 日 本 経 済 新 聞 ) JR 浦 和 駅 「 ア ト レ 」 来 月 25 日 開 業 東 日 本 旅 客 鉄 道 (JR)大 宮 支 社 は 7 日 、 JR 浦 和 駅 の 高 架 下 に 整 備 す る 「 ア ト レ 」 を 11 月 25 日 に 開 業 す る と 発 表 。書 店 や 飲 食 店 な ど 30 店 が 出 店 。年 間 売 上 ⾼ は 45 億 円 を ⾒ 込 む 。上 野 東 京 ラ イ ン の 開 業 で 向 上 し た同駅のさらなる活性化につなげたい考え。 10/ 10 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 県 内 自 治 体 人 口 減 に 危 機 感 、 婚 活 支 援 強 化 埼⽟県内の⾃治体が住⺠の婚活⽀援に相次ぎ乗り出した。滑川町は独⾝の男⼥を仲介する「結婚⽀援員」 の登録制度を導⼊。飯能市は⺠間団体の婚活イベントに対する補助⾦を開始。県内でも未婚や晩婚が増え ているため、婚活⽀援を通じて少⼦化や⼈⼝減に⻭⽌めをかける狙い。 10/ 11 ( 朝 日 新 聞 ) 増 え る 医 療 費 1 兆 7,930 億 円 、 抑 制 へ 「 健 康 ⻑ 寿 運 動 」 2014 年 度 に 県 内 の 医 療 機 関 に ⽀ 払 わ れ た 医 療 費 (概 算 )が 1 兆 7,930 億 円 に の ぼ る こ と が 厚 ⽣ 労 働 省 の 調 査でわかった。⾼齢化にともなって医療費は増え続けており、県は⾼齢になっても元気に過ごしてもらう ことで医療費の抑制を⽬指す。県は、医療費を抑制しようと「健康⻑寿埼⽟モデル」を最⼤ 3 千万円補助 し て 県 内 20 市 町 村 で 展 開 。 10/ 14 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 県 、 地 ⽅ 創 ⽣ 戦 略 で 素 案 埼⽟県は国が掲げる地⽅創⽣の具体化に向けた県版の総合戦略の素案をまとめた。⼦育て⽀援や企業誘致 に よ る 雇 用 創 出 な ど を 柱 に 掲 げ 、個 別 施 策 と し て 今 後 5 年 間 で 新 規 企 業 ⽴ 地 250 件 、保 育 所 定 員 は 1 割 増 し の 約 11 万 ⼈ を ⽬ 指 す 数 値 ⽬ 標 を 明 記 。⼀ ⽅ 、低 ⽔ 準 の 出 ⽣ 率 な ど が 続 い た 場 合 、⼈ ⼝ は 2060 年 に 500 万人弱まで減少するとの試算を示した。 10/ 16 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 圏 央 道 開 通 に ら み IC 付 近 、 坂 ⼾ に 物 流 ・ ⼯ 業 団 地 坂⼾市で新たな⼯業団地を造る動きが進んでいる。関越⾃動⾞道の坂⼾⻄スマートインターチェンジ近く では、⼤和ハウス⼯業が建設する物流施設向けに⼟地の造成⼯事が本格的に始まり、首都圏中央連絡自動 ⾞ 道 (圏 央 道 )の 坂 ⼾ IC 付 近 で も 地 権 者 ら が ⼯ 業 団 地 の 造 成 を ⽬ 指 し 議 論 を 始 め た 。⽉ 内 に 圏 央 道 の 県 内 区 間が全てつながる。物流の利便性が向上し企業誘致に弾みがつきそう。 28 10/ 16 ( 日 本 経 済 新 聞 ) さ い た ま 市 な ど 成 ⻑ 分 野 の 交 流 会 、 販 路 開 拓 後 押 し さ い た ま 市 や 市 産 業 創 造 財 団 は 11 月 5 ⽇ 、医 療 や 環 境 な ど の ビ ジ ネ ス マ ッ チ ン グ イ ベ ン ト「 BIZ SAITAMA さいたま市産業交流展」を開く。市が成⻑分野と位置付ける事業を⼿掛ける企業の販路開拓を後押しする 狙い。大学にも出展してもらい、産学連携も後押しする。 10/ 18 ( 埼 玉 新 聞 ) ア ニ ⽟ 祭 ・ 昨 年 の 倍 、 87 団 体 参 加 県 内 最 大 級 の ア ニ メ・漫 画 の 総 合 イ ベ ン ト「 ア ニ 玉 祭 (県 な ど が 主 催 )」が 17 日 、さ い た ま 市 大 宮 区 の ソ ニ ッ ク シ テ ィ で 開 か れ 、 大 勢 の ア ニ メ フ ァ ン ら の 熱 気 に 包 ま れ た 。 イ ベ ン ト は 2013 年 か ら 秋 に ⾏ わ れ 、 今 年 で 3 回 ⽬ の 開 催 。 今 回 は 「 ア ニ メ と 観 光 」 を テ ー マ に 、 昨 年 の 約 2 倍 と な る 87 団 体 が 参 加 。 10/ 20 ( 埼 玉 新 聞 ) バ ス 位 置 を 逐 次 発 信 、 3 社 と 県 運 ⾏ 情 報 集 約 バスの利便性を向上させようと、県は⻄武バス、東武バス、ライフバスの 3 社と共同で、バス路線図や時 刻表などの情報を集約し、オープンデータとして利⽤者に提供する事業を開始する。稼働すれば、3 社で ネットワーク化された情報からスマートフォンやパソコンでバス到着予定時刻などをリアルタイムで入手 で き る よ う に な る 。 11 ⽉ か ら ⼤ 宮 駅 周 辺 な ど ⼀ 部 で 運 ⽤ を 開 始 し 、 順 次 対 象 路 線 を 増 や し て い く 予 定 。 10/ 21 ( 読 売 新 聞 ) 県 予 算 重 点 施 策 に 60 億 円 、 来 年 度 ⽅ 針 「 2025 年 問 題 」 柱 に 県 は 20 日 、 団 塊 世 代 が 75 歳 以 上 の 後 期 高 齢 者 と な る 「 2025 年 問 題 」 へ の 対 応 策 を 中 ⼼ に し た 重 点 施 策 枠 に 、60 億 円 を 配 分 す る 2016 年 度 の 予 算 編 成 ⽅ 針 を 発 表 。県 予 算 案 は 来 年 1 ⽉ 中 旬 に 知 事 査 定 が ⾏ わ れ 、 2 月 中 旬 に 発 表 さ れ る 。 2025 年 問 題 対 応 は 、 上 ⽥ 知 事 が 8 月 の 知 事 選 で 掲 げ た 主 要 公 約 。 具 体 的 に は 、 ⾼齢者の社会参画を⽬指す「シニア⾰命」、経済活性化に向けた「稼ぐ⼒」の展開、⼥性らの「⼈財」開 発などに取り組むとしている。 10/ 21 ( 朝 日 新 聞 ) 来 年 度 県 予 算 、 1,053 億 円 「 赤 字 」 県 は 20 ⽇ 、 来 年 度 予 算 編 成 の 基 本 方 針 を 発 表 。 現 時 点 の 試 算 で は 1,053 億 円 の 収 ⽀ 不 ⾜ が ⾒ 込 ま れ 、 年 明けの予算編成に向けて圧縮を進める。財政運営は厳しい状況が続く。県財政課によると、歳入は 1 兆 4,465 億 円 (前 年 度 ⽐ 2.4% 増 )の ⾒ 込 み 。 県 税 な ど 収 ⼊ が 前 年 度 よ り 445 億 円 増 え た 一 方 、 歳 出 は 1 兆 5,518 億 円 (同 4.4% )に 膨 ら む ⾒ 込 み 。介 護 や 75 歳 以 上 の ⾼ 齢 者 の 医 療 に か か る 費 ⽤ が 増 え る こ と が 影 響 。 10/ 23 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 丸 広 百 貨 店 川 越 店 、 シ ニ ア 囲 い 込 み 丸広百貨店がシニア層の集客策を強化している。川越店では川越駅からの無料送迎バスの運⾏を開始した ほか、店舗での健康相談の実施も検討する。⾼齢者向け割引が受けられるシニア会員制度は「5 年で 3 万 ⼈ 」 の ⽬ 標 を 半 分 程 度 の 期 間 で 、 2015 年 中 に も 達 成 す る ⾒ 通 し 。 ⼤ 型 商 業 施 設 と の 競 争 が 激 し く な る な か、⻑年のファンをつなぎとめて⽣き残りを図る。 10/ 23 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 旭 化 成 建 材 杭 打 ち 工 事 、 10 年 間 で 県 有 19 施 設 埼 玉 県 は 22 日 、 横 浜 市 の マ ン シ ョ ン が 傾 斜 し た 問 題 に 関 連 し 、 杭 打 ち デ ー タ を 改 ざ ん し た 旭 化 成 建 材 が 過 去 10 年 間 で 杭 ⼯ 事 を ⾏ っ た 県 有 施 設 は 19 施 設 あ る と 発 表 。県 は 21 日 か ら 目 視 に よ る 点 検 を 開 始 。22 日 時 点 で 10 施 設 の 点 検 を 終 え 、 傾 き や ひ び 割 れ な ど の 『 異 常 が な い こ と を 確 認 し た 。 10/ 24 ( 日 本 経 済 新 聞 ) 知 事 、 企 業 進 出 へ 環 境 整 備 を 埼 玉 県 の 上 田 清 司 知 事 は 25〜 30 日 に か け て 、 ベ ト ナ ム 、 イ ン ド ネ シ ア を 訪 問 す る 。 ベ ト ナ ム で は グ エ ン ・タン・ズン首相と会談。県内企業が同国で事業を展開しやすい環境の整備を要請する。環太平洋経済連 携 協 定 (TPP)が 発 効 す れ ば 、 参 加 国 の ベ ト ナ ム と の 経 済 交 流 が 活 発 に な る と み ら れ 、 県 内 企 業 の 進 出 を 後 押しする。 10/ 25 ( 毎 日 新 聞 ) さ い た ま ク リ テ リ ウ ム 、 世 界 の ス タ ー 選 手 疾 走 ⾃ 転 ⾞ の 世 界 ⼤ 会 「 2015 ツ ー ル ・ ド ・ フ ラ ン ス さ い た ま ク リ テ リ ウ ム (さ い た ま 市 主 催 )」 が 24 日 、 JR さ い た ま 新 都 心 駅 周 辺 で 開 か れ 、 色 と り ど り の ジ ャ ー ジ を 着 た 国 内 外 の 69 選 手 が 公 道 を 駆 け 抜 け た 。 週 末とあって沿道には⼤勢の⾃転⾞ファンや家族連れらが駆け付け、⽬の前を疾⾛する世界的なスター選⼿ に声援を送った。 29 (3)今月の経済⽤語⾖知識 一億総活躍社会 少 ⼦ ⾼ 齢 化 に ⻭ ⽌ め を か け て 、 ⼈ ⼝ 1 億 人 規 模 を 50 年 後 も 維 持 し 、 な お か つ 若 者 や ⾼ 齢 者 、 障 が い 者 な ど 誰 も が 活 躍 で き る 社 会 づ く り 。 実 現 に 向 け た 「 新 3 本 の 矢 」 と し て ① 20 14 年 度 に 490 兆 円 の 名 目 国 内 総 生 産 (GDP)を 20 年 ご ろ 600 兆 円 に す る ② 出 ⽣ 率 を 現 在 の 1.4 か ら 20 年 代 半 ば に 1.8 に す る ③ 家 族 を 介 護 す る た め に 離 職 す る ⼈ を 20 年 代 初 頭 に ゼ ロ にするーを目標に掲げている。 (4)今月のトピック 景 気 ウ ォ ッ チ ャ ー 調 査 結 果(平 成 27 年 9 月 調 査/南 関 東 分) ■景気ウォッチャー調査は、地域の景気に関連の深い動きを観察できる⽴場にある⼈々の 協⼒を得て、地域ごとの景気動向を的確かつ迅速に把握し、景気動向判断の基礎とする ことを目的としています。毎月、内閣府が公表しています。 < 景 気 の 現 状 判 断 DI(各 分 野 計 )> 9 月 は 45.5(前 月 比 ▲ 3.6 ポ イ ン ト )。 4 カ ⽉ 連 続 悪 化 、 好 不 景 気 の ⼼ 理 的 な 分 か れ ⽬ と さ れ る 『 50』 を 2 カ 月 連 続 で 下 回 っ た 。 < 景 気 の 先 ⾏ き 判 断 DI(各 分 野 計 )> 9 月 は 48.4(前 月 比 + 0.4 ポ イ ン ト )。 5 月 以 来 、 4 カ 月 ぶ り に 改 善 。 好 不 景 気 の ⼼ 理 的 な 分 か れ ⽬ と さ れ る 『 50』 を 2 カ 月 連 続 で 下 回 っ た 。 【 参 考 】 景 気 判 断 DI 推 移 (南 関 東 ・ 各 分 野 計 ) 年 2015 月 4 5 6 7 現 状 判 断 DI 53.2 54.2 52.6 50.5 先 ⾏ き 判 DI 54.0 55.6 53.8 52.6 8 49.1 48.0 9 45.5 48.4 (前月差) ▲ 3.6 + 0.4 (※ )南 関 東 : 埼 ⽟ 県 、 千 葉 県 、 東 京 都 、 神 奈 川 県 (※ )調 査 客 体 330 人 、 有 効 回 答 客 体 311 ⼈ 、 有 効 回 答 率 94.2% ( ※ )景 気 の 現 状 ま た は 先 ⾏ き に 対 し 、 5 段 階 の 判 断 (点 数 化 )を し 、 回 答 区 分 の 構 成 比 に 乗 じ て 、 DI を 算 出 −全国の動向ー 現 状 判 断 DI は 47.5(前 月 比 ▲ 1.8 ポ イ ン ト )。 2 カ ⽉ 連 続 悪 化 、 好 不 景 気 の ⼼ 理 的 な 分 か れ 目 と さ れ る 『 50』 を 2 カ 月 連 続 で 下 回 っ た 。 先 ⾏ き 判 断 D I は 49.1(前 月 比 + 0.9 ポ イ ン ト )。 5 月 以 来 、 4 カ 月 ぶ り に 改 善 。 好 不 景 気 の ⼼ 理 的 な 分 か れ ⽬ と さ れ る 『 50』 を 2 カ 月 連 続 で 下 回 っ た 。 〜内容について、ご意⾒等お寄せください〜 発⾏ 作成 平 成 2 7 年 10 月 30 日 埼玉県企画財政部 計画調整課 総 括 担 当 道 垣 内(ド ウ ゴ ウ チ) 電話 048−830−2130 Email [email protected] 30