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国会FAXリポート/No.854 自民・公明・維新が補正予算に賛成

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国会FAXリポート/No.854 自民・公明・維新が補正予算に賛成
国会FAXリポート/No.854
2016 年 10 月 10 日(月)民進党/衆議院議員 大畠章宏
連絡先:日立事務所(0294-21-5522)国会事務所(03-3508-7231)
ホームページ:www.oohata.com メールアドレス:[email protected]
至誠一貫・報恩感謝
自民・公明・維新が補正予算に賛成
衆議院本会議で補正予算採決
10 月 4 日(火)、夜 7 時から衆議院本会議が開会され、補正予算の採決が行われました。
その結果、自民党・公明党・維新の党の賛成多数により、補正予算は可決し、参議院に送
付されました。これから衆議院での審議実績を踏まえて、参議院での審議が始まります。
民進党は「安倍政権の補正予算」に反対
今回の補正予算案に対して、民進党は、反対致しました。その反対討論に立った小山展
弘議員の反対討論内容から、その背景を整理し報告します。
①今回の補正予算の審議において、安倍政権の問題点が明らかになった。
②安倍政権の推し進める年金改革において、物価が上がっても賃金が下がった場合は年
金額が引き下げられること。
③要介護 1,2 の生活援助サービスの全額自己負担化は、介護離職を増やし、女性の活
躍推進に逆行し、「介護離職ゼロ方針」に反している。
④残業代ゼロ法案を準備している安倍政権は、「働き方改革」を掲げているものの、長
時間労働を助長し、労働基準法の改悪そのものであり、言行不一致そのものだ。
⑤安倍政権の閣僚の資質も問題。「日本の核保有を国家戦略として検討すべきだ」と主
張する稲田朋美大臣。口利き疑惑の甘利明前大臣や山本幸三大臣。
⑥野党追及により明らかになった SBS コメ価格偽装問題に関して、予算委員会採決前に
まともな資料が提出されない。この事からも「安倍政権は隠ぺい体質であり、明責任
も果たしていない」
⑦TPP 特別委員会の委員である福井照議員は、アメリカ大統領選挙前に TPP 強行採決を
と主張するなど与党のおごりが見える。
⑧2012 年の総選挙では「TPP 断固反対」と強く主張された安倍総理の下で、TPP 強行採
決などは国民を愚弄する。
⑨アベノミクスはすでに破たんしているが,これを軌道修正しようともしていない。
⑩今必要なことは、「人への投資」に重点を移し人々が安心して暮らせる社会環境を調
え個人消費の向上による堅実な地域経済の発展に寄与する経済政策に転換すること。
安倍政権に対峙する民進党の闘争方針
永田町界隈では、来年の 1 月冒頭解散の空気がますます強まっています。これは、自民
党として、2020 年まで安倍総理に続投してもらうために、総裁任期をこれまでの最長 2
期 6 年から 3 期 9 年に延長する検討を開始したことや、東京オリンピックに執念を燃やす
安倍総理の周辺から醸し出されているようです。昔から長期政権は腐敗するといわれてい
ますが、国民受けする政策を看板に掲げ、安倍政権の暴走が続いています。この状況に対
して、昨年の参議院選挙では 4 野党が結集して、与党対野党の対決姿勢が明確になりまし
た。しかし、結果として 11 勝 21 敗となり、戦略の再構築が求められています。さらに、
東京都知事選挙では、与党候補も野党統一候補も敗北し、その間隙を縫って中間層の「都
民ファースト」を掲げる小池ゆり子候補が勝利し、現在に至っております。
「民進党は 20 年、50 年後の日本の姿を示せ」
(伊藤惇夫)
電機ジャーナル 242 号(2016.9)の記事に「政治ジャーナリスト」の伊藤惇夫氏の「民
進党が囚われる「政策」という名の呪縛」という記事を読みました。率直な指摘であり、
なるほどと思われる温かい提言が含まれておりました。その概要を下記に示します。
①消去法で選ばれた安倍政権
安倍政権の高支持率を支えているのは、実は民進党だ。なぜなら、安倍政権を支持する
理由の中で、常に「他にないから」が上位を占めており、民進党がまだまだ「受け皿」と
して認知されていないために、「しかたなく」安倍政権を支持していることになる。
②民主党政権のトラウマ
前身の民主党の「あれから」すでに 4 年も経過しているのに、まだ、
「あのころのまま」
なのかもしれない。もう一つは、「政策の呪縛」になるのではないか。民進党は政策が大
好きだ。安倍政権もマスコミも、民進党に対して「対案」を求め、民進党自身もそれに応
えようとしている。政権を経験したために「大人ぶって」政策を語ろうとしている。中に
は、「政権の座に就いた時を考えて現実的な政策を」などと述べるものまでいるが、実は
これこそが”落とし穴“になっているのだとしたら。
③政策よりも共感を得るビジョンを
与党にあって野党にないものは権力であり、言い換えれば、政策実現能力である。野党
がいくら政策を語っても、それは所詮、「絵空事」であり、バーチャルにすぎない。たま
に、与党に取り入れられたとしても、手柄はすべて与党のものになる。もちろん政党にと
って政策は重要だが、野党、特に民進党にとってより重要なものは「ビジョン」である。
民進党が目標とする未来ビジョン、別な言葉で言えば「国家像」だろう。
④「30 年後、50 年後の日本をこうする」
30 年、50 年後の日本をこうするという明確なメッセージを発信し続けることで、国民
の共感、支持を高めてゆくことが、実は最も近道ではないだろうか。
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