...

岩崎スマイル通信 7 月号

by user

on
Category: Documents
29

views

Report

Comments

Transcript

岩崎スマイル通信 7 月号
岩崎スマイル通信 7 月号
いよいよ夏の到来です。夏休みでいろいろと旅行に行かれたり、遊びにいく準備をされ
ている方も多いのではないでしょうか。僕もうまく混雑をさけて、夏はどこか涼しい高
原とか、または魚介類を食べがてら、海にドライブにいったりしたいなーと思っていま
す。(^^)
<運動や肥満の迷信や思い込みと、証明済みでわかっていることを区別する>
今回は、加速する肥満;なぜ太ってはダメなのか(ディードリ:バレット著)を紹介
します。
健康には迷信や、わかってないことなどがいろいろあって、テレビや噂だけを真に受け
ていると振り回されます。わかっていないことはしょうがないとして、わかっているこ
とだけでもこんなにあるのか!ということが、この本にはよくまとまっていて、面白かっ
たです。そのうちの一部をご紹介します。
その①;ヒトの体は、もともと太るように作られている。狩猟民であった僕らの先祖は
野生の獲物をとったり、木の実をとったりして生活していた。だから、微量で貴重な脂肪分、当分をマレに口にできたら、生き延び可能性がぐっと上がっ
た。なので、甘いもの、こってりしたものを欲するようになっている。生活様式は全く変わったが、その本能は全く変わっていない!→なるほど、甘い
もの、高カロリー食品は生きるか死ぬかという時代には大事だったんですね。今は簡単に手に入り過ぎるため、つい取り過ぎるから注意ですね。またお
菓子や高カロリーの食品をうる会社は儲けたいから、やっているだけで僕らを太らせようとして売っているわけではありません。僕らがもし、本能であ
まくないもの、低カロリーのモノを欲する本能があればそっちを売っているに違いありません。これと逆の売り方は健康食品です。楽に健康になりたい
という気持ちが僕らにあって、それで儲かるから売られるんですね。
その②;野菜の摂取が減って、高脂肪、高炭水化物、砂糖の多い食品摂取が増えている。結果、太っているのに、ミネラル、
ビタミン、良質のタンパク質不足という矛盾状態となっている→こちらは、間食、加工食品、コンビニ食品、外食などが増
えてきたからでしょうね。すごく簡単な自炊であっても野菜、果物、タンパク質はしっかりとれますが、加工済み食品はど
うしても炭水化物や脂肪分が多くなりがちです。また、間食するような食品はほぼ炭水化物と脂肪分のかたまりであること
は言うまでもありませんね。また紙パックのジュースはかなり栄養分が失われています。僕も好きでよく買いますが、だか
らといって、新鮮な野菜果物をとらなくていいんだと誤解しないように注意したいです。
その③;狩猟民族は一日3時間くらいが平均の労働時間であった。農業により、一日12時間以上となった。狩猟時代と比
べ、貧富の差が広がった。身長や体重は狩猟時代より低下し、家畜からもたらされる病気が増えた。
(一方で農業により、人口は増え、分業が進み、文化、
文明は進んだ)→これも皮肉な話ですね。どうやってうまく働くか?とうのは健康にとってとても大事なポイントです。
その④;運動をすると、注意力、思考力、記憶力が向上して認知力が増す。体育の授業を多く受ける生徒は学業成績がよい。老年期での運動はアルツハ
イマーや認知症を抑える効果がある。中年期の早い時期にはじめるとより効果が高い。
その⑤;運動をすると、うつに効果的である。運動によって、記憶力を高め、気分をよくするセロトニンの分泌が促される。不眠にも有効であり、心理
的なストレスからの回復力が高まる。
その⑥;田舎暮らしと都会暮らしを比べると、田舎暮らしの住民は都会暮らしの住民の半分以下しか歩いていない。郊外
の住民は都市住民より体重が重く、多くの健康問題を抱える率が高い。体重は平均2.7kg多い。アメリカではマンハ
ッタンの大都会に住民票があるヒトの肥満率は人種、収入にかかわらず7%だった(ちなみにアメリカの全国平均は21%)
その⑦;スポーツをするヒトと、スポーツを観戦するヒトのは、年々逆転している。昔(古代も含めて)はスポーツをす
るヒトの方が多かったが、年々スポーツを観戦するヒトの方が増えている。ビールやホットドックを片手に現地で観戦し
たり、自宅のテレビをつけてお菓子やポテトチップスを食べながら観戦する。体育の授業を強化した学校は学業に負担が
かかったという証拠は全くなく、むしろ良い効果がでているとする報告が多い。
その⑧;先進国の大人のテレビの平均視聴時間は一日3時間で、これは余暇の半分をしめる。また仕事と睡眠意外のどの活動時間より長い。平均すると
一生の9年間をテレビに捧げていることになる。
その⑨;テレビを長くみると、睡眠不足になりやすい。また、こどもでは読解力、計算力の低下、注意欠陥多動障害などの問題が起こりやすい。大人の
研究では憂鬱気分、頭が働きにくくなりやすい。カナダの山奥で、テレビの電波が届く前、電波が届くようになった後の比較研究で、テレビがあると、
スポーツの時間が減り、問題解決テストで大人も子供も創造性、粘り強さなどの評価が下がった。
その⑩;テレビを見る人の方がテレビで宣伝されている、お菓子、ジャンクフードなどを食べる量が多い。逆に、テレビで宣伝されていない新鮮な果物
や野菜はテレビをみないヒトの方がたくさんたべているという結果もでています。
その⑪;テレビをみる時間が長い子供は過体重になる率が高まる。小さなこども、10代の若者の調査でも同様であった。週40時間(一日8時間)家
でテレビをつけているヒトと週2時間以下の人では糖尿病の発生率は2倍。他の研究ではテレビをつける時間が1時間上がるたびに、肥満率は11.5%、
糖尿病の発症率は7%増した。
ちなみに、良い番組ならどうなのか?幼児向けのよいとされる番組よりも、子供が自分で声をだし、ヒトとふれあい、体を動かす方がより主体的であ
り、発達上、よい効果がある。大人にとっての教養番組で30分かかるものよりも、5分で読める本のほうが主体的でよいかもしれない。また心あたた
まる友人ドラマを見て、つい自分も心あたたまる気がするが、もし彼らが一人で家に閉じこもってテレビを観ている場面だとしたら、それは心あたたま
るだろうか?あなたがしていることは実はそれなのだ、という鋭いツッコミもありました。
その 12;昔の沖縄は野菜、魚、大豆、運動、腹8分目の生活だった。結果、認知症の発症、ガンや股関節の骨折、心臓発作
は日本一低かった。現代では全く反対。今では、欧米食、運動不足の若い沖縄在住者は特定検診の保健指導の必要率が全国で
なんと最下位になってしまいました。
その13;太りやすい体質というのは確かにあるが、運動食事両方群を追跡すると、平均体重を維持できる人が大多数であっ
た→とすると、遺伝体質はあっても、十分自分でやったことは報われるということですね。良かったです。
その14;健康食品を定期的にとっている人は、とってない人よりもガンの発症率が高い。
いかがでしたか?その14 は、運動と食事の栄養バランスも合わせて注意している人ならば、心配ないでしょう。あくまで、
健康食品に頼りきって、なんにもしないとダメということですね。また、運動の効果というのはものすごいですね。子供、大
人、高齢者すべての幸せに直結しすぎです。注意力、記憶力、うつ、学習能力、睡眠とかにも影響を与えるわけです。むむむ、
テレビを消して、さっさと散歩にでも行ったほうがいいみたいです(^^)
Fly UP