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「チーム日石三菱ラリーアート」 増岡、総合トップ堅持 更にリードを拡げる
'02 1/10発行 【第12レグ レポート】 「チーム日石三菱ラリーアート」 増岡、総合トップ堅持 更にリードを拡げる 篠塚はスタックにより総合3位に後退 クラインシュミットが総合2位に浮上 1月9日(水) 第12レグ SS11 ティジクジャ(モーリタニア)∼ティシット(モーリタニア) リエゾン18km∼SS520km 合計538km アラスから7,441km走破、ダカールまであと1,991km 三菱パジェロ チーム日石三菱ラリーアート 増岡浩/P・メモン 2002パリ∼ダカールラリーは1月9日(水)、モーリタニアのティジクジャからティシットまで第12 レグ538km(内SS=競技区間520km)を行った。「チーム日石三菱ラリーアート」の増岡浩は総合トップ を守ったが、三菱チームの上位3台のパジェロによるバトルが展開されて、SS2位の「チーム三菱ラリー アート」のユタ・クラインシュミット(ドイツ、三菱パジェロ)が25分57秒差の総合2位に浮上、篠塚建次 郎はクラインシュミットと約4分差で総合3位となった。この日のSSではジャン・ピエール・フォントネ (フランス、三菱パジェロ)が今大会初のトップタイムを出した。フォントネは総合4位。総合5位はカル ロス・スーザ(ポルトガル、三菱ストラーダ)と上位9位まで三菱が独占している。 この日のSSは山のようにそびえ立ち迫ってくる砂 丘群を通り抜けていくコースだ。かつては塩の取引 きのためにキャラバン隊が行き来したルートで、そ こを今ではラリーが走り抜けていく。何百という砂 丘群の中を抜け岩だらけの道と、砂漠の平原の高速 コースが続く。「チーム日石三菱ラリーアート」の篠 塚は砂丘でスタックし、15分のタイムロス。一方の 増岡、クラインシュミット、フォントネはパンクに悩 まされた。しかしさすがにこの4台は他の競技者たち とは一線を画したスピードでの戦いを展開。その中 で増岡は2位とのリードを前日より8分9秒広げ、25 三菱パジェロ 分58秒として、初優勝に向け一歩前進した。 チーム日石三菱ラリーアート モーリタニアの砂漠のステージの間で逆転を狙っ 篠塚建次郎/T・デリゾッティ た篠塚は「今日は最悪でした。ジャンプがたくさん あったので、抑えめに走りました。増岡がパンクしていたので側を追い越しました。フォントネもパン クしていました。少し速度を落としたら、クラインシュミットが追い越していきました。その後砂丘が またあって、増岡とクラインシュミットが止まっていたので、迂回コースをとったが、これが遠回りで、 おまけにそこで15分ぐらいスタックしてしまいました」と語る。 落胆する篠塚に代わって2位に浮上したクラインシュミットは俄然元気を出してきた。「昨日よりは いいステージになったと思います。今日はキャメルグラスにもさほど悩まされませんでしたし。シノ (篠塚)以外はみんなパンクしていましたから、彼はラッキーだったと思う。ラリーはあと3日です。ヒロ シ(増岡)を捕まえるのはとても難しいとは分かっています。でもこれはパリダカですよ。最後まで何が あるか分かりませんから」。 三菱パジェロ チーム三菱ラリーアート J・P・フォントネ/G・ピカール トップから総合タイムで1時間余り遅れ、優勝の 可能性は少ないフォントネも、今回初のSSトップタ イムを取り、やっとうれしそうな顔を見せた。「いい ステージでした。ステージトップというのはやはり いいものです。途中でパンクして、トップタイムはダ メかなと思いましたが、他の2人もパンクしていたの で最終的にトップをとれました」。 1月10日(木)は、ティシットからティシットへ戻る 今大会2回目のループ(周回)ステージが行われる。 GPS禁止によりコ・ドライバーの能力が問われる。 SSの大部分は砂丘の中を走り、アシスタンスはキャ ンプ地で待機する。全コースが道なき道で、ナビゲー ションがものを言うステージとなる。いよいよパリ ダカも大詰めを迎える。 「チーム日石三菱ラリーアート」増岡浩(ティシットにて) ―今日はハイペースではなかった。 「スタート前にセリエス監督から、ゆっくり行け、と指示されました。それでなくてもキャメルグラスが 多く、サスペンションに無理がかかるので、油温に注意しながら走りました。最後はちょっと大回りし たようです」 ―フォントネに6分39秒離されたけど。 「スタートして60kmくらいでしたか、バイクを抜くとき石をヒットしてしまったようです。このラリー で初めてパンクしました。遅れたのはそれが原因ではなく、終盤に大回りしたことでしょう。それまで はトップタイムで来たんです。ナビのメモンと検討したんですが、やはり大回りがロスタイムにつなが りました」 ―明日は3番手スタート。戦術的にはいい位置につけている? 「狙ったわけではありませんが、そういうことになります。ユタ(クラインシュミット)が大冒険して、岩 山や砂丘で勝負をかけるとは思えません。隠れたチェックポイントもあるし、それを見失う危険もあり ます。ユタが先に走るので、我々はルートをしっかり見極めながら、あとにつくことになると思います」 ―必勝パターンに入った…。 「ダカールはまだ遠いです。車を壊さず、間違いないように気を引き締めて走ります。計算上は1日に4分 ずつロスしても、トップでダカールへ入れることになります。しかし、まだ難関はあります。自分の走り をキッチリすることを心掛けます」 ■ 大会12日目1月8日(火)【第11レグ終了時・総合成績(暫定)】 ■ 順位 ドライバー 車両(カッコ内は部門) *タイム 1 増岡浩 三菱パジェロ(2) 31時間10分41秒 2 J・クラインシュミット 三菱パジェロ(2) 25分57秒 3 篠塚建次郎 三菱パジェロ(2) 29分18秒 4 J・P・フォントネ 三菱パジェロ(2) 1時間12分11秒 5 C・スーザ 三菱ストラーダ(2) 3時間50分21秒 6 S・アルハジリ 三菱ストラーダ(2) 6時間00分53秒 7 L・アルファン 三菱パジェロ(2) 7時間06分11秒 8 N・バルカ 三菱パジェロ(2) 7時間41分17秒 9 K・コルバーグ 三菱パジェロ(2) 8時間23分28秒 10 T・ドラベルニュ 日産テラノ(2) 9時間34分55秒 *2位以下のタイムはトップとの差 (1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門 ■ 大会13日目1月9日(水) 【SS11成績(暫定)】 ■ 順位 ドライバー 車両(カッコ内は部門) *タイム 1 J・P・フォントネ 三菱パジェロ(2) 2 J・クラインシュミット 三菱パジェロ(2) 1分39秒 3 増岡浩 三菱パジェロ(2) 6分39秒 4 篠塚建次郎 三菱パジェロ(2) 18分08秒 5 C・スーザ 三菱ストラーダ(2) 28分46秒 6 G・ド・メビウス 日産ピックアップ(2) 7 S・アルハジリ 三菱ストラーダ(2) 1時間22分41秒 8 K・コルバーグ 三菱パジェロ(2) 1時間51分25秒 9 N・ミスリン 三菱パジェロ(2) 1時間53分03秒 L・アルファン 三菱パジェロ(2) 1時間55分15秒 10 6時間32分44秒 41分36秒 *2位以下のタイムはトップとの差 (1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門 [ Webマガジン] このコンテンツは日本国内向けの情報です。 These home page contents apply to the Japanese domestic market only. '02 1/10発行 【第12レグ レポート】 「チーム日石三菱ラリーアート」 増岡、総合トップ堅持 更にリードを拡げる 篠塚はスタックにより総合3位に後退 クラインシュミットが総合2位に浮上 1月9日(水) 第12レグ SS11 ティジクジャ(モーリタニア)∼ティシット(モーリタニア) リエゾン18km∼SS520km 合計538km アラスから7,441km走破、ダカールまであと1,991km 三菱パジェロ チーム日石三菱ラリーアート 増岡浩/P・メモン 2002パリ∼ダカールラリーは1月9日(水)、モーリタニアのティジクジャからティシットまで第12 レグ538km(内SS=競技区間520km)を行った。「チーム日石三菱ラリーアート」の増岡浩は総合トップ を守ったが、三菱チームの上位3台のパジェロによるバトルが展開されて、SS2位の「チーム三菱ラリー アート」のユタ・クラインシュミット(ドイツ、三菱パジェロ)が25分57秒差の総合2位に浮上、篠塚建次 郎はクラインシュミットと約4分差で総合3位となった。この日のSSではジャン・ピエール・フォントネ (フランス、三菱パジェロ)が今大会初のトップタイムを出した。フォントネは総合4位。総合5位はカル ロス・スーザ(ポルトガル、三菱ストラーダ)と上位9位まで三菱が独占している。 この日のSSは山のようにそびえ立ち迫ってくる砂 丘群を通り抜けていくコースだ。かつては塩の取引 きのためにキャラバン隊が行き来したルートで、そ こを今ではラリーが走り抜けていく。何百という砂 丘群の中を抜け岩だらけの道と、砂漠の平原の高速 コースが続く。「チーム日石三菱ラリーアート」の篠 塚は砂丘でスタックし、15分のタイムロス。一方の 増岡、クラインシュミット、フォントネはパンクに悩 まされた。しかしさすがにこの4台は他の競技者たち とは一線を画したスピードでの戦いを展開。その中 で増岡は2位とのリードを前日より8分9秒広げ、25 三菱パジェロ 分58秒として、初優勝に向け一歩前進した。 チーム日石三菱ラリーアート モーリタニアの砂漠のステージの間で逆転を狙っ 篠塚建次郎/T・デリゾッティ た篠塚は「今日は最悪でした。ジャンプがたくさん あったので、抑えめに走りました。増岡がパンクしていたので側を追い越しました。フォントネもパン クしていました。少し速度を落としたら、クラインシュミットが追い越していきました。その後砂丘が またあって、増岡とクラインシュミットが止まっていたので、迂回コースをとったが、これが遠回りで、 おまけにそこで15分ぐらいスタックしてしまいました」と語る。 落胆する篠塚に代わって2位に浮上したクラインシュミットは俄然元気を出してきた。「昨日よりは いいステージになったと思います。今日はキャメルグラスにもさほど悩まされませんでしたし。シノ (篠塚)以外はみんなパンクしていましたから、彼はラッキーだったと思う。ラリーはあと3日です。ヒロ シ(増岡)を捕まえるのはとても難しいとは分かっています。でもこれはパリダカですよ。最後まで何が あるか分かりませんから」。 三菱パジェロ チーム三菱ラリーアート J・P・フォントネ/G・ピカール トップから総合タイムで1時間余り遅れ、優勝の 可能性は少ないフォントネも、今回初のSSトップタ イムを取り、やっとうれしそうな顔を見せた。「いい ステージでした。ステージトップというのはやはり いいものです。途中でパンクして、トップタイムはダ メかなと思いましたが、他の2人もパンクしていたの で最終的にトップをとれました」。 1月10日(木)は、ティシットからティシットへ戻る 今大会2回目のループ(周回)ステージが行われる。 GPS禁止によりコ・ドライバーの能力が問われる。 SSの大部分は砂丘の中を走り、アシスタンスはキャ ンプ地で待機する。全コースが道なき道で、ナビゲー ションがものを言うステージとなる。いよいよパリ ダカも大詰めを迎える。 「チーム日石三菱ラリーアート」増岡浩(ティシットにて) ―今日はハイペースではなかった。 「スタート前にセリエス監督から、ゆっくり行け、と指示されました。それでなくてもキャメルグラスが 多く、サスペンションに無理がかかるので、油温に注意しながら走りました。最後はちょっと大回りし たようです」 ―フォントネに6分39秒離されたけど。 「スタートして60kmくらいでしたか、バイクを抜くとき石をヒットしてしまったようです。このラリー で初めてパンクしました。遅れたのはそれが原因ではなく、終盤に大回りしたことでしょう。それまで はトップタイムで来たんです。ナビのメモンと検討したんですが、やはり大回りがロスタイムにつなが りました」 ―明日は3番手スタート。戦術的にはいい位置につけている? 「狙ったわけではありませんが、そういうことになります。ユタ(クラインシュミット)が大冒険して、岩 山や砂丘で勝負をかけるとは思えません。隠れたチェックポイントもあるし、それを見失う危険もあり ます。ユタが先に走るので、我々はルートをしっかり見極めながら、あとにつくことになると思います」 ―必勝パターンに入った…。 「ダカールはまだ遠いです。車を壊さず、間違いないように気を引き締めて走ります。計算上は1日に4分 ずつロスしても、トップでダカールへ入れることになります。しかし、まだ難関はあります。自分の走り をキッチリすることを心掛けます」 ■ 大会12日目1月8日(火)【第11レグ終了時・総合成績(暫定)】 ■ 順位 ドライバー 車両(カッコ内は部門) *タイム 1 増岡浩 三菱パジェロ(2) 31時間10分41秒 2 J・クラインシュミット 三菱パジェロ(2) 25分57秒 3 篠塚建次郎 三菱パジェロ(2) 29分18秒 4 J・P・フォントネ 三菱パジェロ(2) 1時間12分11秒 5 C・スーザ 三菱ストラーダ(2) 3時間50分21秒 6 S・アルハジリ 三菱ストラーダ(2) 6時間00分53秒 7 L・アルファン 三菱パジェロ(2) 7時間06分11秒 8 N・バルカ 三菱パジェロ(2) 7時間41分17秒 9 K・コルバーグ 三菱パジェロ(2) 8時間23分28秒 10 T・ドラベルニュ 日産テラノ(2) 9時間34分55秒 *2位以下のタイムはトップとの差 (1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門 ■ 大会13日目1月9日(水) 【SS11成績(暫定)】 ■ 順位 ドライバー 車両(カッコ内は部門) *タイム 1 J・P・フォントネ 三菱パジェロ(2) 2 J・クラインシュミット 三菱パジェロ(2) 1分39秒 3 増岡浩 三菱パジェロ(2) 6分39秒 4 篠塚建次郎 三菱パジェロ(2) 18分08秒 5 C・スーザ 三菱ストラーダ(2) 28分46秒 6 G・ド・メビウス 日産ピックアップ(2) 7 S・アルハジリ 三菱ストラーダ(2) 1時間22分41秒 8 K・コルバーグ 三菱パジェロ(2) 1時間51分25秒 9 N・ミスリン 三菱パジェロ(2) 1時間53分03秒 L・アルファン 三菱パジェロ(2) 1時間55分15秒 10 6時間32分44秒 41分36秒 *2位以下のタイムはトップとの差 (1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門 [ Webマガジン] このコンテンツは日本国内向けの情報です。 These home page contents apply to the Japanese domestic market only. 2002Paris-Dakar Rally 02.1.10 12:36 PM '02 1/10発行 【第12レグ レポート】 「チーム日石三菱ラリーアート」 増岡、総合トップ堅持 更にリードを拡げる 篠塚はスタックにより総合3位に後退 クラインシュミットが総合2位に浮上 1月9日(水) 第12レグ SS11 ティジクジャ(モーリタニア) ∼ティシット(モーリタニア) リエゾン18km∼SS520km 合計538km アラスから7,441km走破、ダカールまであと1,991km 三菱パジェロ チーム日石三菱ラリーアート 増岡浩/P・メモン 2002パリ∼ダカールラリーは1月9日(水)、モーリタニアのティジクジャからティ シットまで第12レグ538km(内SS=競技区間520km)を行った。「チーム日石三菱ラ リーアート」の増岡浩は総合トップを守ったが、三菱チームの上位3台のパジェロによ るバトルが展開されて、SS2位の「チーム三菱ラリーアート」のユタ・クラインシュミッ ト(ドイツ、三菱パジェロ)が25分57秒差の総合2位に浮上、篠塚建次郎はクラインシュ ミットと約4分差で総合3位となった。この日のSSではジャン・ピエール・フォントネ (フランス、三菱パジェロ)が今大会初のトップタイムを出した。フォントネは総合4位。 総合5位はカルロス・スーザ(ポルトガル、三菱ストラーダ)と上位9位まで三菱が独占し ている。 この日のSSは山のようにそびえ立ち迫っ てくる砂丘群を通り抜けていくコースだ。 かつては塩の取引きのためにキャラバン隊 が行き来したルートで、そこを今ではラ リーが走り抜けていく。何百という砂丘群 の中を抜け岩だらけの道と、砂漠の平原の 高速コースが続く。「チーム日石三菱ラリー アート」の篠塚は砂丘でスタックし、15分の タイムロス。一方の増岡、クラインシュミッ ト、フォントネはパンクに悩まされた。しか 三菱パジェロ しさすがにこの4台は他の競技者たちとは チーム日石三菱ラリーアート 一線を画したスピードでの戦いを展開。そ 篠塚建次郎/T・デリゾッティ の中で増岡は2位とのリードを前日より8分 9秒広げ、25分58秒として、初優勝に向け一歩前進した。 モーリタニアの砂漠のステージの間で逆転を狙った篠塚は「今日は最悪でした。ジャ ンプがたくさんあったので、抑えめに走りました。増岡がパンクしていたので側を追い 越しました。フォントネもパンクしていました。少し速度を落としたら、クラインシュ ミットが追い越していきました。その後砂丘がまたあって、増岡とクラインシュミット が止まっていたので、迂回コースをとったが、これが遠回りで、おまけにそこで15分ぐ らいスタックしてしまいました」と語る。 落胆する篠塚に代わって2位に浮上したクラインシュミットは俄然元気を出してき た。「昨日よりはいいステージになったと思います。今日はキャメルグラスにもさほど 悩まされませんでしたし。シノ(篠塚)以外はみんなパンクしていましたから、彼はラッ キーだったと思う。ラリーはあと3日です。ヒロシ(増岡)を捕まえるのはとても難しい とは分かっています。でもこれはパリダカですよ。最後まで何があるか分かりませんか ら」。 トップから総合タイムで1時間余り遅れ、 優勝の可能性は少ないフォントネも、今回 初のSSトップタイムを取り、やっとうれし そうな顔を見せた。「いいステージでした。 ステージトップというのはやはりいいもの です。途中でパンクして、トップタイムはダ メかなと思いましたが、他の2人もパンクし ていたので最終的にトップをとれました」。 1月10日(木)は、ティシットからティシッ トへ戻る今大会2回目のループ(周回)ス 三菱パジェロ テージが行われる。GPS禁止によりコ・ドラ チーム三菱ラリーアート J・P・フォントネ/G・ピカール イバーの能力が問われる。SSの大部分は砂 丘の中を走り、アシスタンスはキャンプ地 で待機する。全コースが道なき道で、ナビゲーションがものを言うステージとなる。い よいよパリダカも大詰めを迎える。 「チーム日石三菱ラリーアート」増岡浩(ティシットにて) ―今日はハイペースではなかった。 「スタート前にセリエス監督から、ゆっくり行け、と指示されました。それでなくても キャメルグラスが多く、サスペンションに無理がかかるので、油温に注意しながら走り ました。最後はちょっと大回りしたようです」 ―フォントネに6分39秒離されたけど。 「スタートして60kmくらいでしたか、バイクを抜くとき石をヒットしてしまったよう です。このラリーで初めてパンクしました。遅れたのはそれが原因ではなく、終盤に大 回りしたことでしょう。それまではトップタイムで来たんです。ナビのメモンと検討し たんですが、やはり大回りがロスタイムにつながりました」 ―明日は3番手スタート。戦術的にはいい位置につけている? 「狙ったわけではありませんが、そういうことになります。ユタ(クラインシュミット)が 大冒険して、岩山や砂丘で勝負をかけるとは思えません。隠れたチェックポイントもあ るし、それを見失う危険もあります。ユタが先に走るので、我々はルートをしっかり見 極めながら、あとにつくことになると思います」 ―必勝パターンに入った…。 「ダカールはまだ遠いです。車を壊さず、間違いないように気を引き締めて走ります。計 算上は1日に4分ずつロスしても、トップでダカールへ入れることになります。しかし、 まだ難関はあります。自分の走りをキッチリすることを心掛けます」 ■ 大会12日目1月8日(火)【第11レグ終了時・総合成績(暫定)】 ■ 順位 ドライバー 車両(カッコ内は部門) *タイム 1 増岡浩 三菱パジェロ(2) 31時間10分41秒 2 J・クラインシュミット 三菱パジェロ(2) 25分57秒 3 篠塚建次郎 三菱パジェロ(2) 29分18秒 4 J・P・フォントネ 三菱パジェロ(2) 1時間12分11秒 5 C・スーザ 三菱ストラーダ(2) 3時間50分21秒 6 S・アルハジリ 三菱ストラーダ(2) 6時間00分53秒 7 L・アルファン 三菱パジェロ(2) 7時間06分11秒 8 N・バルカ 三菱パジェロ(2) 7時間41分17秒 9 K・コルバーグ 三菱パジェロ(2) 8時間23分28秒 T・ドラベルニュ 日産テラノ(2) 10 9時間34分55秒 *2位以下のタイムはトップとの差 (1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門 ■ 大会13日目1月9日(水) 【SS11成績(暫定)】 ■ 順位 ドライバー 車両(カッコ内は部門) *タイム 1 J・P・フォントネ 三菱パジェロ(2) 6時間32分44秒 2 J・クラインシュミット 三菱パジェロ(2) 1分39秒 3 増岡浩 三菱パジェロ(2) 6分39秒 4 篠塚建次郎 三菱パジェロ(2) 18分08秒 5 C・スーザ 三菱ストラーダ(2) 28分46秒 6 G・ド・メビウス 日産ピックアップ(2) 7 S・アルハジリ 三菱ストラーダ(2) 1時間22分41秒 8 K・コルバーグ 三菱パジェロ(2) 1時間51分25秒 9 N・ミスリン 三菱パジェロ(2) 1時間53分03秒 L・アルファン 三菱パジェロ(2) 1時間55分15秒 10 41分36秒 *2位以下のタイムはトップとの差 (1)=プロダクション部門、(2)=スーパープロダクション部門 [ Webマガジン] http://www.mitsubishi-motors.co.jp/motorsports/02dakar_j/daily/leg_12.html このコンテンツは日本国内向けの情報です。 These home page contents apply to the Japanese domestic market only. ページ 1 / 1