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NTTデータ

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NTTデータ
経済研究所企業調査レポート
2006 年 12 月 27 日
NTTデータ(9613
東証 1 部)
株価 591,000 円(06 年 12 月 27 日終値) 株価レーティング
新規A
企業訪問
セクター:ITサービス/ソフトウェア
アナリスト:今中 能夫
株価レーティング(基準株価は表紙記載の株価)
A:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 20%以上上昇すると予想される
B:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 5%以上 20%未満上昇すると予想される
C:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が±5%未満の範囲に留まると予想される
D:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 5%以上 20%未満下落すると予想される
E:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 20%以上下落すると予想される
連結決算
907,281
6.2
46,866
19.3
42,016
30.7
28,190
40.2
07.3 予
会社
1,000,000
10.2
75,000
60.0
69,000
64.2
43,000
52.5
07.3 予
楽天証券新
1,000,000
10.2
75,000
60.0
69,000
64.2
43,000
52.5
08.3 予
楽天証券新
1,070,000
7.0
90,000
20.0
84,000
21.7
52,000
20.9
09.3 予
楽天証券新
1,150,000
7.5
108,000
20.0
102,000
21.4
63,000
21.2
10,049.9
15,329.8
15,329.8
18,538.3
22,459.9
配当(円)
3,000.0
4,000.0
4,000.0
4,000.0
4,000.0
PER(倍)
58.8
38.6
38.6
31.9
26.3
06.3
売上高(百万円)
前年比(%)
営業利益(百万円)
前年比(%)
経常利益(百万円)
前年比(%)
当期利益(百万円)
前年比(%)
EPS(円)
株式時価総額
1 兆 6577 億円
発行済株数
2,805 千株
PCFR
8.8 倍(07/3 期予)
PBR
3.2 倍
配当利回り
0.68%
ROE(07/3 期予)
8.2%
06.4-6
1Q
204,151
12.3
16,350
77.9
16,559
81.2
11,024
86.8
06.7-9
2Q
249,331
20.0
21,137
173.2
19,739
219.2
11,600
225.3
ITサービス会社専業では日本最大、好業績続く
要 約
① 専業としては日本最大のITサービス会社で、公共、金融、一般法人向けの各分野向
け大型システムの構築が多い。特に、構築費 1000 億円超の超大型オンラインシステ
ムの構築はNTTデータの得意分野である。
② 06/3 期よりそれまで弱かった一般法人向けに注力した結果、現在はこの分野が業
績を牽引している。公共向けは今は伸び率が鈍化しているが、中期的には社会保険
庁の組織改革に伴う特需や民営化、多角化する郵政公社向けが期待できよう。
③ 07/3 期は一般法人向けの大幅増加の寄与と経費の見直し等の合理化で、表記のよ
うな大幅増益が予想される。来期からは利益率向上に注力し、10%台の営業利益率
目標株価レンジ
を目指す意向であり、これが成功すれば年率 15~20%程度の営業増益が実現でき
720,000 ~ 740,000
よう。楽天証券では、目標株価レンジ 720,000~740,000 円、株価レーティングAでカバ
円
レッジを開始する。
自己資本比率
48.7%(06/9 末)
楽天証券株式会社________________________________________________________________________________
〒106-6121 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー
本資料は、掲載されているいかなる銘柄についても、その売買に関する勧誘を意図して作成したものではありません。本資料に掲載さ
れているアナリストの見解は、各投資家の状況、目標、あるいはニーズを考慮したものではなく、また特定の投資家に対し特定の銘柄、
投資戦略を勧めるものではありません。また掲載されている投資戦略は、すべての投資家に適合するとは限りません。銘柄の選択、売
買、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料で提供されている情報については、
当社が情報の完全性、確実性を保証するものではありません。本資料にてバリュエーション、レーティング、推奨の根拠、リスクなど
が言及されている場合、それらについて十分ご検討ください。また、過去のパフォーマンスは、将来における結果を示唆するものでは
ありません。アナリストの見解や評価、予測は本資料作成時点での判断であり、予告なしに変更されることがあります。当社は、本資
料に掲載されている銘柄について自己勘定取引を行ったことがあるか、今後行う場合があり得ます。また、引受人、アドバイザー、資
金の貸手等となる場合があり得ます。当社の親・子・関係会社は本資料に掲載されている銘柄について取引を行ったことがあるか、今
後取引を行う場合があり得ます。掲載されているレポート等は、アナリストが独自に銘柄等を選択し作成したものであり、対象会社か
ら対価を得て、又は取引を獲得し若しくは維持するために作成するものではありません。この資料の著作権は楽天証券に帰属しており、
事前の承諾なく本資料の全部または一部を引用、複製、転送などにより使用することを禁じます。本資料の記載内容に関するご質問・
ご照会等には一切お答えいたしかねますので予めご了承お願いいたします。
経済研究所企業調査レポート
NTTデータの事業内容 ■
1.
会社沿革:NTTデータは専業としては日本トップのITサービス会社である。もともとは、
1967 年に設置されたNTTの「データ通信本部」が前身である。この部署は郵便貯金
オンラインや社会保険庁オンラインなど、巨大すぎて当時の民間コンピュータメー
カーでは構築できない巨大システムの構築を専門に行う部署だった。この部署を元
に 1988 年に「NTTデータ通信」(1998 年社名を「NTTデータ」に変更)がNTTの子
会社として発足、1995 年に東証2部に上場、同年東証1部に指定替えして現在に
至っている。
2.
競合相手:日本ではNTTデータが専業ITサービス会社として最大の会社である。N
TTデータより大きな会社は、富士通、日本IBM、日立製作所など大手コンピュータ
メーカーのITサービス部門になる。競合相手は、これら大手コンピュータメーカー、大
手ITサービス会社(野村総合研究所、CSKなど)だが、これらの競合相手は、一方で
NTTデータのコンピュータの仕入先あるいはシステムインテグレーションの外注先で
もある。決定的な競合相手は日本企業の中には存在しないと思われる。
3.
顧客構造:06/3 期実績では、売上高の 36.0%(3265 億円)を郵貯オンラインシステム、
社会保険庁オンラインシステムなど中央省庁向けシステムなどからなる公共分野、
30.3%(2745 億円)を全銀データシステム、信用金庫の全国オンラインシステム、地銀
向け共同システムなどの金融分野、26.3%(2382 億円)を一般企業向けシステムの法
人分野が占めている。
もともとは、郵貯、社会保険庁、全国銀行協会などの公共分野、金融分野の大型オン
ラインシステムの比重が大きかったが、公共向け大型システムの需要が伸び悩むに
つれて、法人向けの開拓を 04/3 期~05/3 期頃から始めた。それが 06/3 期になって
花開き、現在、最も伸びが大きい分野が法人向けである。ただし、法人向けとは言っ
ても、NTTデータが強いのは通常の企業の基幹システムではなく、業界ベースのイ
ンフラネットワークのようなシステムである(例えば、NTTドコモのiモードゲートウェイ、
JD-NET など、表1参照)。
法人向けの次に伸びが大きいのが金融向けであり、全銀ネット、大手金融機関向け
システム、地銀向け共同システム、しんきん情報センターのオンラインシステム(信用
金庫の全国オンラインシステム)などを構築、運用している。競合は大手コンピュータ
メーカーだが、全銀ネット、しんきん情報センターのような超大型オンラインシステムは
NTTデータが他社に対して優越している分野である。
公共向けは、後述の中央省庁の入札条件の変化に伴い競争が激しくなる傾向がある
ものの、社会保険庁の組織改革に伴うシステム需要や、民営化に伴う日本郵政公社
の新システムなどの有望分野がある。
楽天証券株式会社
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2
経済研究所企業調査レポート
表1
上場システムインテグレーターの06年3月期業績ランキング
売上高順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
社名
NTTデータ
大塚商会
ダイワボウ情報システム
日本ユニシス
野村総合研究所
CSKホールディングス
伊藤忠テクノサイエンス
TIS
富士ソフト
日立情報システムズ
売上高
前年比 経常利益 前年比
9,072
6
420
31
4,094
10
222
30
3,757
1
46
-5
3,174
3
48
-54
2,855
13
382
23
2,411
-25
269
-2
2,390
5
205
13
2,099
5
119
-21
1,795
8
120
10
1,761
1
94
13
(参考)コンピュータメーカーのITサービス事業 06/3期業績ランキング
売上高順位 社名
売上高
前年比 営業利益 前年比
33,585
2
1,985
15
1 富士通
22,254
4
846
25
2 日立製作所
3 日本IBM
12,635
-10
1,227
-19
18,790
2
818
-23
4 NEC
単位:売上高、利益は億円、前年比は%
出所:日経ソリューションビジネス2006年6月15日号、2006年7月15日号より楽天証券作成。
注:コンピュータメーカーのITサービス事業はハードウェアを含む。日本IBMのみ12月決算
で未上場。
表2
NTTデータが開発、運用している情報システムの一例
分野
システム名
公共分野 社会保険オンラインシステム
郵便貯金システム
システムの内容
日本最大級のオンラインシステムで、社会保険制度の事務全般を司る
日本最大級のオンラインシステムで、郵便貯金の管理システム
医療機関の電子レセプトデータを機械的にチェックし、レセプト院内審査業務の
院内審査支援システム
効率化と精度向上を図る
金融分野 全国銀行データ通信システム
金融機関相互の内国為替取引をオンライン処理する
金融機関の保有するATM/CD間の現金支払、残高照会、口座人名確認などを中
統合ATMスイッチングサービス
継するためのオンラインサービスと取引金額などの資金決済業務を提供
地方銀行の基幹系システムのコスト削減と先進的機能の向上を実現する共同利
地銀共同センター
用型アウトソーシングサービス
しんきん情報システムセンター
全国信用金庫の80%が利用する銀行業務全般のオンラインサービス
銀行など金融機関での、入金通知などの顧客への連絡、顧客からの残高照会な
ANSER
どに対応する応答、保有口座からの振込、振替などの金融業務を担う
クレジットカード会社や金融機関、流通企業などのカード加盟店を幅広くオンライ
CAFIS
ンで接続するシステム
法人分野 NTTドコモiモードゲートウェイシステム
iモードのプラットフォーム
建設業をはじめ全産業で利用できる電子契約文書の交換、原本保管、原本性保
CECTRUST電子契約サービス
証を実現するASP型サービス
マイレージから交換されたIC利用クーポンをICカードにチャージし、空港、JAL系
JAL ICサービス
列ショップ等での物販に利用できる「JAL IC利用クーポンサービス」を提供
製薬メーカーと医薬品卸の商取引データを電子的に交換する医薬品業界のイン
JD-NET医薬品業界データ交換システム
フラネットワークシステム
出所:NTTデータアニュアルレポートなどから楽天証券作成
楽天証券株式会社
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3
経済研究所企業調査レポート
グラフ1 NTTデータの分野別売上高
(単位:億円、出所:会社資料より楽天証券作成、予想は楽天証券)
14000
その他の分野
法人分野
12000
金融分野
1260
公共分野
1080
10000
890
679
8000
802
2016
2112
2514
793
3330
622
3020
2750
1816
2382
1638
1769
2300
2269
2431
2590
2745
3479
3606
3610
3472
3512
2001/3期
2002/3期
2003/3期
2004/3期
2005/3期
6000
2940
3140
3400
3265
3420
3460
3510
2006/3期
2007/3期予
2008/3期予
2009/3期予
4000
2000
0
NTTデータのビジネスモデル ■ 営業種類別売上高の推移はグラフ2の通りである。単独
ベースでは、「データ通信サービス」、「システム開発サービス」、「その他のサービス」の3
分野に分かれる。また、これ以外に子会社のシステムインテグレーションやアウトソーシン
グが積極的な買収によって近年急拡大している。
1.
データ通信サービス:「データ通信サービス」は社会保険庁オンライン、郵貯オンライ
ン、全銀データシステムなど大規模オンラインシステムによく使われる支払い形態で
ある。構築予算が 1000 億円を超えるような大型システムで、顧客が一括支払できない
場合、NTTデータが自己資金や借入金を使ってシステムを構築して、それを顧客に
貸し出して5年間月額分割で支払ってもらう形態の事業である。
具体的には、受注したシステムを2~3年かけてNTTデータが自己資金や借入金で
構築する。設備が完成し稼動開始したら、構築資金に金利と適正利益を上乗せして
5年間にわたり月額定額の料金を設定して回収する。その際、売上高計上開始時か
らハードウェアは6年間の定率法で、ソフトウェアは5~6年間の定額法で減価償却す
る。ハードウェアの定率償却の影響で、売上計上開始初年度はそのシステムについ
ては赤字になるが、翌年からは黒字になる仕組みである。ハードウェアは主に大手コ
ンピュータメーカーから仕入れ、ソフトウェアは外注を使って自前で構築する。構築開
始からシステムの除却まで7~8年かかるビジネスモデルである。
楽天証券株式会社
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4
経済研究所企業調査レポート
この仕組みの長所は、顧客にとっては、中央官庁の大型システムのように1000億円
以上かかるシステムの資金負担を稼動期間にわたって平準化することが出来ることで
ある。逆に短所は、受注した業者にとっては、構築資金の一定割合を借入金や社債
で調達すること、稼動初年度は赤字になることから、財務内容が悪化することである。
最近は政府の調達方法の変化もあって、中央省庁システムへの新規参入もあるが、
これらの新規参入は後述の売り切り型であり、データ通信システムの形態を採った受
注は今のところNTTデータだけである。これがNTTデータの一つの競争力になって
いる。
2.
システム開発サービス:通常のシステムインテグレーションであり、システムを一括支
払で顧客に納入する(売り切り型)。ただし、これもNTTデータの特色だが、構築額
100 億円以上の大型システムが多い。競合相手は大手コンピュータメーカーであるが、
大手コンピュータメーカーからハードウェアを仕入れているため、完全に競合している
わけではない。NTTデータの場合は、法人向けの多くがシステム開発サービスであ
る。
3.
その他のサービス:データ通信サービス、システム開発サービス以外の、コンサルティ
ング、メンテナンス、ファシリティマネジメント(情報システムの保守、運用等)などであ
る。伸びが高いが、金融分野のアウトソーシングサービスや保守などが増加したため
である。
4.
子会社:もともと多くの地域子会社(SIと保守サービスを行う)やコンサルティング子会
社を持っており、そのため、売上高の連短差額が大きい(グラフ2参照)。また、過去
数年間、一般事業会社の情報システム子会社を買収し、その顧客(旧親会社を含
む)と開発、運用要員を吸収することで、新たな顧客を開拓してきた。新たに買収した
連結子会社の売上高は 05/9 中間期 261 億円から 06/9 中間期 394 億円へ 133 億円
増加しており、このうち連結子会社増加の寄与は 125 億円である(顧客拡大のために
戦略子会社として買収した子会社の売上高は、06/9 中間期累計で 11 社 360 億円)。
今期に新規連結となる会社で主なものは、NTTデータエンジニアリングシステム(旧
日立造船情報システム)で 07/3 期売上高計画 130 億円である。
楽天証券株式会社
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5
経済研究所企業調査レポート
グラフ2 NTTデータの営業種類別売上高
(単位:百万円、出所:会社資料より楽天証券作成、予想は楽天証券)
1,400,000
連短差額(主に子会社売上高)
その他のサービス
1,200,000
システム開発サービス
データ通信サービス
1,000,000
276,000
236,000
205,000
14,314
800,000
4,688
8,917
92,842
106,512
228,882
212,414
121,509
34,130
130,816
51,457
132,952
96,002
138,441
115,912
165,416
149,696
194,597
209,000
225,000
240,000
600,000
277,137
252,132
254,997
221,988
187,748
220,135
239,000
259,000
281,000
347,000
350,000
353,000
400,000
200,000
383,739
397,503
388,083
384,887
392,702
390,273
385,076
342,852
99/3期
00/3期
01/3期
02/3期
03/3期
04/3期
05/3期
06/3期
0
07/3期予 08/3期予 09/3期予
表3
07/3期に新規連結される主な子会社
社名
分野
NTTデータファイナンス・ソリューション ファイナンス
NTTリースの情報システム子会社を100%買収
近畿日本ツーリストの情報システム子会社の株式
NTTデータテラノス
旅行
51.0%を近ツーより譲受
NTTデータエンジニアリングシステムズ 自動車・エレクトロニクス 日立造船から情報システム子会社を100%買収
出所:会社資料より楽天証券作成
表4
買収した子会社の連結売上高への貢献度
03/3期
04/3期
05/3期
06/3期
06/9中
連結貢献額
40
310
390
560
360
連結会社数
2
4
4
10
11
単位:億円
出所:会社資料
楽天証券株式会社
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6
経済研究所企業調査レポート
06/9 中間期の概要 ■ 06/9 中間期は、表5のように好調だった。06/3 期決算発表時点で
の予想も上回った。単体でも好調だったので、連結子会社を積み上げた以外に、本体
ベースでの成長も寄与した。
好業績の要因は以下の通り。
1.
売上高の好調:06/9 中間期の売上高は連結 4534 億 8200 万円(前年比 16.4%増)、
単独 3760 億 6800 万円(14.1%増)と当社としては大きい伸びだった。単独で営業種
類別に見ると、データ通信サービスが 1848 億 4200 万円(8.4%増)、システム開発
サービス 865 億 7300 万円(21.4%増)、その他のサービス 1046 億 5200 万円(19.4%
増)となっており、システム開発サービス、その他のサービスの好調が目立つ。公共向
け中心に前倒し発注もあり、これが大きく寄与した。買収した子会社の寄与もある。
また、顧客分野別に見ると、公共 1495 億円(16.0%増)、金融 1432 億円(13.1%増)、
法人 1178 億円(13.7%増)、その他(特定の分野へ明確に区分できないもので、保守、
運用、設備賃貸等)427 億円(41.4%増)といずれの分野も好調だった。法人分野の
大口受注としては、ファミリーマートの次期店舗システム(今期分 50 億円、総額 150
億円)、日本たばこ協会の自販機成人認証システム(SIと運用で総額 500~600 億
円)。後者については、2008 年から自販機でたばこを購入するときに、未成年者の購
入を防ぐため、ICカードによる認証が必要になることに対応するもの。
2.
利益率の改善:売上総利益率が 25.3%から 26.0%へ若干改善し、販管費が 817 億
1300 万円から 804 億 9500 万円へ減少、売上高販管費比率が 21.0%から 17.7%へ
急低下したため、営業利益率は 05/9 中間期 4.3%から 06/9 中間期 8.3%へ大幅に
改善した。販管費の減少には、社内システム整備費用の減少、作業委託費の圧縮が
効いている。作業委託費の圧縮には、ここ数年、将来のシステム開発需要を開拓す
るための試作費を効率化してきたことも奏功していると思われる。
足元を見ると、法人向けは、市場全体が情報システムの新規構築や再構築のブームであ
ること、日本たばこ協会の自販機成人識別認証システムのような業界インフラの需要が続
いていることから、引き続き順調な伸びが予想される。金融分野でも、地銀共同センター
が軌道に乗ってきた。加えて、ここ数年のうちにしんきん情報システムの更新が予定され
ている。公共向けは、9 月中間期に中央省庁の最適化計画に関して、社会保険庁など4
省庁から受注した。3 分野ともバランスよく成長できる素地がある。
楽天証券株式会社
_______________________________________________________________________________
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7
経済研究所企業調査レポート
表5
06/9中間決算の概要
05/9中
06/9中
06/9中
06/3期
07/3期
実績
会社予想 実績
実績
会社予想
389,605 437,000 453,482 907,281 1,000,000
2.0%
12.2%
16.4%
6.2%
10.2%
98,642 115,000 117,982 225,056 250,000
25.3%
26.3%
26.0%
24.8%
25.0%
8.6%
16.6%
19.6%
9.4%
11.1%
81,713
84,000
80,495 178,189 175,000
21.0%
19.2%
17.8%
19.6%
17.5%
10.7%
2.8%
-1.5%
7.0%
-1.8%
16,929
31,000
37,487
46,866
75,000
4.3%
7.1%
8.3%
5.2%
7.5%
-0.4%
83.1%
121.4%
19.3%
60.0%
15,322
30,000
36,298
42,016
69,000
3.9%
6.9%
8.0%
4.6%
6.9%
13.2%
95.8%
136.9%
30.7%
64.2%
9,466
19,000
22,624
28,190
43,000
2.4%
4.3%
5.0%
3.1%
4.3%
15.7%
100.7%
139.0%
40.2%
52.5%
売上高
前年比
売上総利益
売上総利益率
前年比
販管費
売上高販管費比率
前年比
営業利益
営業利益率
前年比
経常利益
経常利益率
前年比
当期純利益
当期純利益率
前年比
単位:百万円
出所:会社資料より楽天証券作成
表6
分野別内訳
売上高
受注高
05/9中
06/9中
05/9中
06/9中
公共分野
1,289
1,495
1279
2412
前年比
16.0%
88.6%
金融分野
1,266
1,432
1300
1623
前年比
13.1%
24.8%
法人分野
1,036
1,178
1179
1555
前年比
13.7%
31.9%
その他
302
427
296
341
前年比
41.4%
15.2%
合計
3,896
4,534
4055
5933
前年比
16.4%
46.3%
出所:会社資料、単位:億円
表7
営業種類別内訳(単独)
売上高
受注高
受注残高
05/9中
06/9中
05/9中
06/9中
05/9末
06/3末
06/9末
データ通信サービス
170,494 184,842
93,436 169,658 934,042 784,881 789,116
前年比
8.4%
81.6%
-15.5%
システム開発サービス
71,315
86,573 126,565 151,398 175,449 129,252 194,078
前年比
21.4%
19.6%
10.6%
その他のサービス
87,653 104,652 106,995 172,840 175,905 134,292 212,414
前年比
19.4%
61.5%
20.8%
合計
329,463 376,068 326,997 493,897 1,285,397 1,048,426 1,195,608
前年比
14.1%
51.0%
-7.0%
出所:会社資料、単位:百万円
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8
経済研究所企業調査レポート
表8
買収した情報サービス子会社の売上高
05/9中 06/9中 増加分
NTTデータウェーブ
65
45
-20
NTTデータビジネスブレインズ
24
35
11
NTTデータ三洋システム
109
103
-6
NTTデータセキスイシステムズ
34
37
3
ザカティーコンサルティング
10
10
スミス
12
12
The Revere Group, Ltd.
33
33
NTTデータエンジニアリングシステムズ
65
65
NTTデータファイナンス・ソリューション
15
15
etc
計
261
394
133
単位:億円
出所:会社資料
注:NTTデータはこの他にもSIや保守サービスの地域子会社やコンサル
ティング子会社など多数の子会社を持つため、グラフ2のように子会社
全体の売上高は表8よりも大きな数字になる。
政府の情報システム調達方法の変化とその影響について ■ 中央省庁の情報システム
は 2004 年からの「最適化計画」(各省庁ごとに情報システムの発注から中身を見直してよ
り低コスト高効率のシステムに再計画すること)によって新たに計画し直されている。この中
で従来NTTデータなどが特定の省庁のシステムを一括受注していたやり方を変えて、シ
ステムを機能ごとに分割して、各々複数ベンダーに競争入札させるやり方に変更した。
この結果、それまでデータ通信サービスを使っていた特許庁が、05/3 期にNTTデータか
らシステムを買取り、改めて新システムの開発運用を入札に掛けた。しかし結局、06/3 期
にNTTデータが開発、運用を再び受注した。
また、社会保険庁オンラインシステムは、現在のところ5つに分割され、2006 年 8~9 月に
各々について基本設計の入札があった。結果は、これまで社会保険オンラインシステムを
一括受注してきたNTTデータが「適用」(落札価格 18.4 億円)、「徴収」(同 13.4 億円)の2
件を受注した。NTTデータは富士通、日本IBM、日立製作所の3社と組んだが、この3社
は他の官庁向け大型システムでもNTTデータと組んでコンピュータとSEを供給している。
他は、「支払い」(1.5 億円)は日立製作所、「記録管理システム」(1 億円)は沖電気、上記
4つの業務用ソフトウェアが共通に使う基盤ソフトウェア(21~22 億円)はアクセンチュアが
受注した。NTTデータは基盤ソフトウェアに応札したかったが、基盤ソフトウェアは各アプ
リケーションを連携させる必要のある難易度の高い部分であるにも関わらず、受注企業は
全体の工程管理の権限がない状態で製造物責任をとる義務があるため、リスクを感じて応
札しなかった。
社会保険庁については、2007 年 4 月に各部門の詳細設計の入札がある。また、社会保険
庁改革によって組織が大きく変わる場合は、システムも最適化計画で計画したものとは変
更する必要がある。このように、社会保険庁のシステムの将来とNTTデータの関わり方に
は紆余曲折が予想される。NTTデータの社会保険庁向け売上高は、年間 800~900 億
円なので、今後の推移次第では、業績に影響が出る可能性がある。公共向けの現状は錯
綜しているといってもいいかもしれない。
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9
経済研究所企業調査レポート
これは 2007 年 10 月に民営化が予定されている日本郵政公社についても同じであり、民
営化後の「郵貯総合情報システム」の本格システムの検討は今後行うことになる。新規に
融資を行ったり、クレジットカード事業を拡大する場合は、システムを新設しなければなら
ないが、NTTデータは融資システムの経験がないため、その部分の受注は難しいかもし
れない。しかし、従来からの郵貯オンラインシステムをNTTデータ以外の会社が受注する
と考えるのは非現実的だろう。また、他社と組んで新たな分野のシステムを受注する可能
性もあろう。
このように、公共向けには政府調達方法の変更という問題があるため、短期的には成長は
期待しにくい。ただし社会保険庁のような総額 1000 億円を超える大型オンラインシステム
について言えば、分割して入札にかけたとしてもシステム構築と運用の難易度が変わるわ
けではないため、最終的にシステムの全部、または、相当部分をNTTデータが受注する
可能性もある。そうでない場合は、当該システムのトラブルが発生し、結局のところ,NTT
データが再び一括受注する可能性もある。従って、これから減少していくこともあまり考え
られない。
ちなみに、最適化計画に関しては、9 月中間期に、社会保険庁以外に通関情報システム
(NACCS、構築運用とも一括受注した。受注額 280 億円。)、官庁会計システム(ADAMS、
構築の初期分のみ 170 億円で受注)、厚生労働省システム(70 億円で受注)を受注してい
る。他社から獲った案件もあり、新しい入札方法になったからといって、NTTデータが一
方的に押されている訳ではない。
07/3 期通期見通し ■ 会社側の 07/3 期業績見通しは、期初見通しから変更はない。9 月
中間期の好調には前倒し発注が含まれているという見方である。ただし、会社予想ベース
では下期営業利益は前年比 25%増になるため、業績の基調は強いと思われる。グラフ3
を見ると、情報サービス業界が堅調に推移していることがわかるが、NTTデータは最大手
なので、この恩恵を受けている。
営業種類別には、システム開発サービス、その他のサービスが伸び、情報サービス関連
の連結子会社が寄与する見込み。分野別には、前期同様法人向けが牽引する。会社側
の見方では、公共、金融に上期に前倒しが多かった。
また、営業利益率は 06/3 期 5.2%から 07/3 期予想 7.5%に改善する見込み。この規模の
ITサービス会社の業績としてはかなり良いと考えてよいだろう。
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10
経済研究所企業調査レポート
グラフ3 情報サービス業の月次売上高伸び率
(単位:%、出所:特定サービス産業動態統計より楽天証券作成)
25.0
合計
20.0
受注ソフトウェア
15.0
10.0
5.0
02
年
1
02 月
年
20 3 月
02
年
20 5 月
02
年
20 7 月
02
20 年9
02 月
年
20 11月
03
年
20 1 月
03
年
20 3 月
03
年
20 5 月
03
年
20 7 月
03
20 年9
03 月
年
20 11月
04
年
20 1 月
04
年
20 3 月
04
年
20 5 月
04
年
20 7 月
04
20 年9
04 月
年
20 11月
05
年
20 1 月
05
年
20 3 月
05
年
20 5 月
05
年
20 7 月
05
20 年9
05 月
年
20 11月
06
年
20 1 月
06
年
20 3 月
06
年
20 5 月
06
年
20 7 月
06
年
9月
0.0
20
20
▲ 5.0
▲ 10.0
▲ 15.0
▲ 20.0
▲ 25.0
08/3 期以降の見通し ■ 会社側の認識では、大手企業の情報サービス子会社の買収が
難しくなっていることから、08/3 期以降は今期のような売上高 10%増は実現することが難
しい。そこで、来期からの利益成長の基礎を利益率の向上においている。要するに、シス
テム構築、運用の採算を、現在策定中の次期中期計画で傾向的に上昇させていくことを
目指している。現状の情報システム市場は、公共分野で発注方法の変更と言う不確定要
素があるものの、その公共分野でも社会保険庁、郵貯の組織変更と言う情報システム需要
を喚起する要因があるほか、金融分野、法人分野はブームの中になる。受注環境は良好
といってよい。楽天証券では向こう2~3年は年率5~7%程度の売上高成長は可能と考
えている。
この中で利益率向上を図るために、会社側は向こう数年間で低採算案件からの人員シフ
トを計画している。値上げが認められなかった案件から撤退し、より高採算の案件(概ね新
規受注の案件であろう)にその人員をシフトする意向である。NTTデータの顧客はみな大
手企業ばかりだが、年商1兆円で、日本を代表するITサービス会社であるNTTデータの
交渉力も強いため、数年かけてこの作業を行えば、利益率に与えるインパクトは大きいと
思われる。営業利益率1%の改善は約 100 億円の営業利益改善に繋がるため、これだけ
で営業増益率は 10%を超える。
また、向こう5年間まで見ると、当社の安定成長を可能にする大型システムの更新作業が
控えている。社会保険庁、郵貯以外では、しんきん情報センターのオンラインシステム更
改が計画されている。全国の信用金庫の約 80%がNTTデータが構築した基幹システム
のオンラインサービスを使っているが、これの全面更改が計画されている。2年前に更改が
計画されたときの予算は 1800 億円だった(フューチャーシステムコンサルティングがNTT
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11
経済研究所企業調査レポート
データに替わって受注したが、諸々の事情で途中で断念した)。
このように見て、楽天証券では 08/3 期、09/3 期とも年率 20%の営業増益が可能と考えて
いる。
グラフ4 NTTデータの売上高推移
(単位:百万円、出所:会社資料より楽天証券作成、予想は楽天証券)
1,400,000
1,200,000
1,150,000
1,070,000
1,000,000
1,000,000
907,281
801,044 801,966
800,000
710,152 725,347
676,581
611,603
562,226
600,000
832,109 846,705 854,153
479,938
400,000
200,000
予
予
/3
期
20
20
20
08
07
09
/3
期
/3
期
予
/3
期
20
20
20
05
06
/3
期
/3
期
04
/3
期
20
02
20
20
20
03
/3
通
/3
通
01
/3
通
00
99
/3
通
98
/3
通
97
/3
通
96
/3
通
95
/3
通
0
グラフ5 NTTデータの利益推移
(単位:百万円、出所:会社資料より楽天証券作成、予想は楽天証券)
120,000
営業利益
102,000
経常利益
100,000
当期純利益
84,000
80,000
69,000
60,000
46,083
37,747
40,000
20,000
18,703
22,821
27,254
30,198
47,162
47,315
49,638
42,016
34,696
32,144
予
予
/3
期
09
20
20
07
20
08
/3
期
/3
期
予
/3
期
06
20
20
05
/3
期
/3
期
04
20
20
03
/3
期
/3
通
02
20
01
20
20
00
/3
通
/3
通
/3
通
99
/3
通
98
/3
通
/3
通
97
-20,000
96
95
/3
通
0
-40,000
楽天証券株式会社
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経済研究所企業調査レポート
グラフ6 NTTデータの利益率推移
(出所:会社資料より楽天証券作成、予想は楽天証券)
30.0%
25.0%
20.0%
売上総利益率
販管費比率
15.0%
営業利益率
経常利益率
10.0%
5.0%
3期
3期
3期
3通
3期
20
07
/3
期
予
20
08
/3
期
予
20
09
/3
期
予
20
06
/
20
05
/
20
04
/
20
03
/
3通
3通
20
02
/
20
01
/
20
00
/
99
/3
通
98
/3
通
97
/3
通
96
/3
通
95
/3
通
0.0%
株価予想 ■ NTTデータの株価は、ITサービスセクターの中で高く評価されている。05/3
期の予想PER水準は 40~70 倍、06/3 期は 32~60 倍、今期の予想PERも 29~40 倍であ
る。野村総合研究所の予想PERレンジが過去2年間 20~30 倍のレンジで推移しているの
に比べ明らかに高く、この状況が過去から続いているのである。
この要因には、次のようなものがあると思われる。
1.
日本のITサービス専業会社の中では唯一時価総額が1兆円を超える大型株であり、
それゆえ機関投資家の大量売買に適した銘柄であること。
2.
年商が1兆円を超えるITサービス会社もNTTデータだけであり、人員の優秀さ、顧客
資産の厚みと優良さも注目されること。
3.
時価総額と企業規模が専業としては日本最大であるにも関わらず、利益率はまだ一
桁台であり、今後の成長可能性が高いと思われていること。
このように見ると、NTTデータの高PERは今後も続くと思われる。08/3 期は 07/3 期に比
べると増益率は鈍化する見込みだが、情報システムのブームが続くと思われるため、PER
水準が下がる理由は考えにくい。楽天証券では、08/3 期予想EPS18,538 円にPER40 倍
弱(現在の今期予想 PER 水準)を掛け、目標株価レンジを 72~74 万円とした。株価レー
ティングはAとした。
楽天証券株式会社
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9
19 5 年
4
19 95 年 月
95 8
月
19 年 1
96 2月
19 年
4
19 96 年 月
96 8
月
19 年 1
97 2月
19 年
4
19 97 年 月
97 8
月
19 年 1
98 2月
19 年
4
19 98 年 月
98 8
月
19 年 1
99 2月
19 年
4
19 99 年 月
99 8
月
20 年 1
00 2月
20 年
4
20 00 年 月
00 8
月
20 年 1
01 2月
20 年
0 4
20 1 年 月
01 8
月
20 年 1
02 2月
20 年
4
20 02 年 月
02 8
月
20 年 1
03 2月
20 年
4
20 03 年 月
03 8
月
20 年 1
04 2月
20 年
0 4
20 4 年 月
04 8
月
20 年 1
05 2月
20 年
4
20 05 年 月
05 8
年 月
20 1
06 2月
20 年
4
20 06 年 月
06 8
年 月
12
月
19
19
95
19 年
95 4 月
19 年
95 8
月
19 年 1
96 2月
19 年
9 4
19 6年 月
96 8
月
19 年 1
97 2月
19 年
9 4
19 7年 月
97 8
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19 年 1
98 2月
19 年
9 4
19 8年 月
98 8
月
19 年 1
99 2月
19 年
9 4
19 9年 月
99 8
月
20 年 1
00 2月
20 年
0 4
20 0年 月
00 8
月
20 年 1
01 2月
20 年
0 4
20 1年 月
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20 年 1
02 2月
20 年
0 4
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20 年 1
03 2月
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20 年 1
04 2月
20 年
0 4
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05 2月
20 年
0 4
20 5年 月
05 8
月
20 年 1
06 2月
20 年
0 4
20 6年 月
06 8
年 月
12
月
経済研究所企業調査レポート
(単位:倍、円、株価は月間終値、出所:楽天証券、マイナスのPERはゼロ倍とした)
グラフ7 NTTデータの株価と予想PER
180.0
2,500,000
3,000,000
160.0
PER
140.0
分割調整後終値
120.0
60.0
0.0
3,000,000
EPS
500,000
0
楽天証券株式会社
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2,500,000
2,000,000
100.0
80.0
1,500,000
1,000,000
40.0
20.0
500,000
0
(単位:円、株価(左目盛)は月間終値(分割調整後)、EPS(右目盛)は当該期のEPS、出所:楽天証券)
グラフ8 NTTデータの株価とEPS
20000
分割調整後終値
15000
2,000,000
10000
1,500,000
5000
1,000,000
0
-5000
-10000
14
経済研究所企業調査レポート
リスク要因 ■
1.
情報システム市場の減退。ただし、今は今後3~5年続くブームの中にあるため、若
干の中だるみはあっても、本格的な需要後退は考慮しなくて良いと思われる。
2.
政府系システムの分割発注が長引くこと。楽天証券では、現在進んでいる政府系シ
ステムの分割発注の試みは、最終的には挫折して、いずれ経験の蓄積のあるNTT
データなど一部の大手ベンダーが一括受注する元のやり方に戻る可能性があると考
えている。今の競争入札、分割発注方式が長引くようだと、いずれ開発現場が混乱し、
開発が停滞することになりかねないためである。ただし、政府があくまでも分割発注に
こだわる場合は、開発現場の混乱が長引き、NTTデータの公共向け受注と売上高に
も影響が出る可能性がある。この可能性は現実のものとして認識しておく必要があ
る。
3.
法人向け需要の開拓が停滞すること。法人向けは当社の成長ドライバーなので、この
方面が停滞すると影響は免れない。ただし、今のところその兆はない。
4.
利益率向上策がうまくいかないこと。これは今後の展開をみなければなんともいえな
い。しかし、当社の営業利益率は 05/3 期を底にして着実に上昇しており、今後の展
開も前向きに観察したほうがよいだろう。
5.
金利の上昇による支払利息の増加。大型オンラインシステムを受注して構築するとき
に、自己資金だけでなく借入金や社債で資金を調達することがあるため、金利の上
昇は業績にはマイナス要因になる。ただし、02/3 期までは高水準の有利子負債を抱
えていたため、金利と支払利息は当社の業績にとって重要な問題の一つだったが、
03/3 期からは売り切り型システムの増加や設備投資(データ通信システムの設備投
資)の圧縮によって、大型システムの構築を減価償却費の範囲内で行うようになった。
その結果、それまで赤字が続いていたフリーキャッシュフローはプラスに転換し、有利
子負債も大きく減少した(グラフ9、10 を参照)。設備投資額の減少は官庁向けなどの
大型オンラインシステムが将来減少することを意味するため、今後この分野の受注を
増やす可能性もある。そのため、今後有利子負債が増加する可能性もあるが、過去5
年間に有利子負債が大きく減少しているため、今後これがもとの水準に戻るとは考え
にくい。従って、金利上昇による業績のマイナス要因は最小限と考えてよいだろう。
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15
経済研究所企業調査レポート
グラフ9 NTTデータの有利子負債残高、設備投資額、減価償却費
(単位:億円、出所:会社資料より楽天証券作成)
5,000
4,500
4,518
有利子負債残高
4,303
4,268
年間設備投資額
4,000
年間減価償却費
3,707
3,500
3,170
2,953
3,000
2,550
2,418
2,500
2,103
2,000
1,525
1,636
1,522
1,705
1,537
1,710
1,614
1,500
1,691
1,489
1,818
1,645
1,108
1,583
1,121
1,000
732
576
790
680
500
0
00/3期
01/3期
02/3期
03/3期
04/3期
05/3期
06/3期
05/9中
06/9中
グラフ10 NTTデータのフリーキャッシュフロー
(単位:億円、出所:会社資料より楽天証券作成)
800
671
700
607
600
531
500
524
440
400
302
300
177
200
100
0
00/3期
-100
01/3期
02/3期
-17
03/3期
04/3期
05/3期
06/3期
05/9中
06/9中
-200
-300
-237
楽天証券株式会社
_______________________________________________________________________________
〒106-6121 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー
16
経済研究所企業調査レポート
表9
NTTデータ(9613)
連結業績推移
株価
時価総額
EV
2001/3通
2002/3通
2006/12/27
591,000 円(06/12/27) 発行済株数
1,657,755 百万円
自己株数(外数)
1,815,142 百万円
2003/3期
2004/3期
2005/3期
2,805,000 株
0株
99/3通
2000/3通
売上高
伸び率
売上総利益
売上総利益率
伸び率
販管費
販管費比率
伸び率
営業利益
営業利益率
伸び率
経常利益
経常利益率
伸び率
税引利益
税引利益率
伸び率
遡及済みEPS
配当
710,152
5,815.3
1,000.0
725,347
2.1%
185,632
25.6%
-1.2%
134,894
18.6%
2.9%
50,737
7.0%
-10.7%
34,696
4.8%
-8.1%
-18,113
-2.5%
-211.0%
-6,457.4
1,000.0
801,044
10.4%
202,800
25.3%
9.2%
144,022
18.0%
6.8%
58,778
7.3%
15.8%
46,083
5.8%
32.8%
24,452
3.1%
-235.0%
8,717.3
1,000.0
801,966
0.1%
210,666
26.3%
3.9%
151,220
18.9%
5.0%
59,446
7.4%
1.1%
47,162
5.9%
2.3%
26,409
3.3%
8.0%
9,415.0
1,000.0
832,109
3.8%
210,036
25.2%
-0.3%
148,492
17.8%
-1.8%
61,544
7.4%
3.5%
47,315
5.7%
0.3%
28,562
3.4%
8.2%
10,182.5
2,000.0
846,705
1.8%
208,794
24.7%
-0.6%
149,069
17.6%
0.4%
59,725
7.1%
-3.0%
49,638
5.9%
4.9%
26,956
3.2%
-5.6%
9,610.0
2,000.0
854,153
0.9%
205,758
24.1%
-1.5%
166,470
19.5%
11.7%
39,288
4.6%
-34.2%
32,144
3.8%
-35.2%
20,110
2.4%
-25.4%
7,169.3
2,000.0
907,281
6.2%
225,056
24.8%
9.4%
178,189
19.6%
7.0%
46,866
5.2%
19.3%
42,016
4.6%
30.7%
28,190
3.1%
40.2%
10,049.9
3,000.0
配当金額
設備投資額
減価償却費
2,805
236,000
131,000
2,805
210,375
152,525
2,805
163,655
152,213
2,805
170,577
153,763
5,610
171,016
161,427
5,610
148,922
169,133
5,610
110,820
164,532
8,415
112,145
158,361
11,220
130,000
145,000
11,220
130,000
145,000
11,220
130,000
135,000
11,220
140,000
135,000
キャッシュフロー
フリーキャッシュフロー
CFPS
FCFPS
EBITDA
147,312
-91,493
52,517.6
-32,618
187,832
134,412
-78,768
47,918.7
-28,081
203,262
176,665
10,205
62,982.2
3,638
210,991
180,172
6,790
64,232.4
2,421
213,209
189,989
13,363
67,732.3
4,764
222,971
196,089
41,557
69,907.0
14,815
228,858
184,642
68,212
65,826.0
24,318
203,820
186,551
65,991
66,506.6
23,526
205,227
188,000
46,780
67,023.2
16,677
220,000
188,000
46,780
67,023.2
16,677
220,000
187,000
45,780
66,666.7
16,321
225,000
198,000
46,780
70,588.2
16,677
243,000
101.6
11.3
3.1
-91.5
12.3
2.9
67.8
9.4
2.8
62.8
9.2
2.8
58.0
8.7
2.7
61.5
8.5
2.6
82.4
9.0
2.9
58.8
8.9
2.9
38.6
8.8
2.7
38.6
8.8
2.7
31.9
8.9
2.6
26.3
8.4
2.4
1,050,000
430,000
180.6
73.9
2,730,000
786,000
-422.8
-121.7
1,810,000
496,000
207.6
56.9
899,000
380,000
95.5
40.4
602,000
309,000
59.1
30.3
575,000
266,000
59.8
27.7
500,000
286,000
69.7
39.9
607,000
319,000
60.4
31.7
605,000
441,000
39.5
28.8
605,000
441,000
39.5
28.8
PER
PCFR
EV/EBITDA
株価年度高値
株価年度安値
高値PER
安値PER
187,962
26.5%
131,129
18.5%
56,832
8.0%
37,747
5.3%
16,312
2.3%
2006/3期
2007/3期
2007/3期
2008/3期
2009/3期
楽天証券予想 楽天証券予想 楽天証券予想
会社予想
1,000,000 1,000,000 1,070,000 1,150,000
10.2%
10.2%
7.0%
7.5%
250,000
250,000
272,000
298,000
25.0%
25.0%
25.4%
25.9%
11.1%
11.1%
8.8%
9.6%
175,000
175,000
182,000
190,000
17.5%
17.5%
17.0%
16.5%
-1.8%
-1.8%
4.0%
4.4%
75,000
75,000
90,000
108,000
7.5%
7.5%
8.4%
9.4%
60.0%
60.0%
20.0%
20.0%
69,000
69,000
84,000
102,000
6.9%
6.9%
7.9%
8.9%
64.2%
64.2%
21.7%
21.4%
43,000
43,000
52,000
63,000
4.3%
4.3%
4.9%
5.5%
52.5%
52.5%
20.9%
21.2%
15,329.8
15,329.8
18,538.3
22,459.9
4,000.0
4,000.0
4,000.0
4,000.0
出所:会社資料より楽天証券作成、予想は楽天証券
楽天証券株式会社
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17
経済研究所企業調査レポート
表10
連結分野別売上高
2001/3期
公共分野
前年比
3,479
うち 中央省庁関係
前年比
地方自治体関係
前年比
医療福祉・その他
前年比
金融分野
前年比
2,514
うち 個別システム
前年比
共同利用型システム
前年比
決済関連システム
前年比
証券・生損保等の金融システム
前年比
法人分野
前年比
2,016
2002/3期
2003/3期
2004/3期
3,606
3.7%
-
3,610
0.1%
-
3,472
-3.8%
3,015
-
-
352
-
-
105
2,300
-8.5%
-
2,269
-1.3%
-
2,431
7.1%
800
-
-
961
-
-
419
-
-
251
2,112
4.8%
-
1,638
-22.4%
-
1,769
8.0%
825
うち テレコム
前年比
437
製造・流通
-
-
前年比
407
サービス・メディア・運輸・建設
-
-
前年比
98
その他
-
-
前年比
802
793
その他の分野
-
前年比
8,010
8,019
8,321
8,467
合計
0.1%
3.8%
1.8%
前年比
2002/3 32% 2003/3 33% 2004/3 31% 2005/3 31% 2006/3 27%
(参考) 中央省庁等
NTTグループ 2002/3 11% 2003/3 14% 2004/3 13% 2005/3 10% 2006/3 9%
出所:会社資料より楽天証券作成
2005/3期
3,512
1.2%
2,974
-1.4%
384
9.1%
154
46.7%
2,590
6.5%
899
12.4%
979
1.9%
422
0.7%
290
15.5%
1,816
2.7%
686
-16.8%
614
40.5%
346
-15.0%
168
71.4%
622
-21.6%
8,541
0.9%
2006/3期
3,265
-7.0%
2,764
-7.1%
355
-7.6%
145
-5.8%
2,745
6.0%
1,063
18.2%
957
-2.2%
431
2.1%
293
1.0%
2,382
31.2%
682
-0.6%
878
43.0%
577
66.8%
244
45.2%
679
9.2%
9,072
6.2%
2008/3期
2009/3期
2007/3期 2007/3期
会社予想 楽天証券予想 楽天証券予想 楽天証券予想
3,420
3,420
3,460
3,510
4.7%
4.7%
1.2%
1.4%
2,890
2,890
2,900
2,900
4.6%
4.6%
0.3%
0.0%
350
350
340
340
-1.4%
-1.4%
-2.9%
0.0%
180
180
220
270
24.1%
24.1%
22.2%
22.7%
2,940
2,940
3,140
3,400
7.1%
7.1%
6.8%
8.3%
1,120
1,120
1,190
1,300
5.4%
5.4%
6.3%
9.2%
970
970
1,000
1,030
1.4%
1.4%
3.1%
3.0%
450
450
470
490
4.4%
4.4%
4.4%
4.3%
400
400
480
580
36.5%
36.5%
20.0%
20.8%
2,750
2,750
3,020
3,330
15.4%
15.4%
9.8%
10.3%
670
670
700
730
-1.8%
-1.8%
4.5%
4.3%
1,230
1,230
1,400
1,600
40.1%
40.1%
13.8%
14.3%
540
540
540
540
-6.4%
-6.4%
0.0%
0.0%
310
310
380
460
27.0%
27.0%
22.6%
21.1%
890
890
1,080
1,260
31.1%
31.1%
21.3%
16.7%
10,000
10,000
10,700
11,500
10.2%
10.2%
7.0%
7.5%
表11
分野別受注高
2001/3期
公共分野
前年比
うち
金融分野
前年比
うち
法人分野
前年比
うち
4,018
中央省庁関係
前年比
地方自治体関係
前年比
医療福祉・その他
前年比
2,011
個別システム
前年比
共同利用型システム
前年比
決済関連システム
前年比
証券・生損保等の金融システム
前年比
1,763
テレコム
前年比
製造・流通
前年比
サービス・メディア・運輸・建設
前年比
その他
前年比
2002/3期
2003/3期
2004/3期
4,367
8.7%
-
4,274
-2.1%
-
2,770
-35.2%
2,289
-
-
374
-
-
105
2,173
8.1%
-
2,066
-4.9%
-
2,290
10.8%
973
-
-
963
-
-
49
-
-
302
1,912
8.5%
-
1,578
-17.5%
-
1,746
10.6%
815
-
-
456
-
-
413
-
-
59
2005/3期
1,900
-31.4%
1,394
-39.1%
364
-2.7%
140
33.3%
2,300
0.4%
1,080
11.0%
896
-7.0%
90
83.7%
232
-23.2%
1,962
12.4%
758
-7.0%
632
38.6%
387
-6.3%
183
210.2%
419
-40.2%
6,581
-12.3%
2006/3期
2,086
9.8%
1,656
18.8%
292
-19.8%
138
-1.4%
2,470
7.4%
1,137
5.3%
946
5.6%
59
-34.4%
327
40.9%
2,203
12.3%
683
-9.9%
805
27.4%
513
32.6%
201
9.8%
475
13.4%
7,236
10.0%
2007/3期 2007/3期
会社予想 楽天証券予想
3,020
3,020
44.8%
44.8%
2,430
2,430
46.7%
46.7%
350
350
19.9%
19.9%
240
240
73.9%
73.9%
2,650
2,650
7.3%
7.3%
1,230
1,230
8.2%
8.2%
860
860
-9.1%
-9.1%
90
90
52.5%
52.5%
470
470
43.7%
43.7%
2,750
2,750
24.8%
24.8%
640
640
-6.3%
-6.3%
1,250
1,250
55.3%
55.3%
600
600
17.0%
17.0%
260
260
29.4%
29.4%
580
580
22.1%
22.1%
9,000
9,000
24.4%
24.4%
516
701
その他の分野
-
前年比
7,794
8,453
8,435
7,507
合計
8.5%
-0.2%
-11.0%
前年比
出所:会社資料より楽天証券作成
注:従来「法人分野他」として開示していた「法人分野及びその他の分野」について、2003/3期から区分して表示。(その他の分野とは、特定の分野へ明確に区分
できないもので、主に保守、運用、設備賃貸等)
楽天証券株式会社
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18
経済研究所企業調査レポート
表12
連結業績推移(四半期ベース)
04/3期
05/3期
06/3期
07/3期
4Q
4Q
4Q
1Q
2Q
3Q
1Q
2Q
3Q
1Q
2Q
3Q
1Q
2Q
売上高
166,423 190,912 181,856 307,514 195,019 186,771 189,913 282,450 181,780 207,825 209,769 307,907 204,151 249,331
伸び率
17.2%
-2.2%
4.4%
-8.2%
-6.8%
11.3%
10.5%
9.0%
12.3%
20.0%
売上総利益
47,405
47,959
49,659
49,513
53,081
60,037
42,860
50,258
64,681
48,983
54,787
71,627
56,912
61,070
29.2%
19.5%
24.6%
22.9%
26.5%
22.9%
27.3%
23.6%
26.1%
23.3%
27.9%
24.5%
売上総利益率
28.5%
25.9%
伸び率
1.2%
-13.4%
-5.3%
7.7%
3.5%
14.3%
9.0%
10.7%
14.6%
24.7%
販管費
36,708
36,885
40,466
36,328
34,796
40,660
36,939
36,708
55,938
41,247
42,782
53,694
40,561
39,934
19.1%
販管費比率
22.1%
19.0%
13.2%
18.9%
19.8%
19.3%
19.8%
22.3%
19.8%
20.4%
17.4%
19.9%
16.0%
伸び率
0.5%
1.7%
5.5%
37.6%
9.7%
11.7%
16.5%
-4.0%
0.2%
-3.2%
18,285
営業利益
10,696
13,186
19,377
11,073
5,921
13,550
8,744
9,193
7,736
12,004
17,933
16,350
21,137
10.1%
営業利益率
6.4%
6.9%
6.3%
5.7%
3.2%
7.1%
3.1%
5.1%
3.7%
5.7%
5.8%
8.0%
8.5%
伸び率
3.5%
-55.1%
-25.9%
-54.9%
-17.0%
30.7%
-11.4%
105.1%
77.9%
173.2%
16,805
経常利益
9,600
9,886
11,024
11,419
2,111
13,280
5,334
9,138
6,184
11,191
15,503
16,559
19,739
経常利益率
5.8%
5.2%
9.2%
3.6%
5.9%
1.1%
7.0%
1.9%
5.0%
3.0%
5.3%
5.0%
8.1%
7.9%
伸び率
18.9%
-78.6%
-21.0%
-51.6%
-20.0%
192.9%
-15.7%
190.6%
81.2%
219.2%
-978
10,594
税引利益
4,927
14,019
7,453
728
8,755
3,174
5,900
3,566
6,762
11,962
11,024
11,600
税引利益率
3.0%
-0.5%
5.8%
4.6%
3.8%
0.4%
4.6%
1.1%
3.2%
1.7%
3.2%
3.9%
5.4%
4.7%
伸び率
51.3% -174.4%
-17.4%
-77.4%
-20.8%
389.8%
-22.8%
276.9%
86.8%
225.3%
出所:会社資料
表13
営業種類別売上高(単独)
データ通信サービス
伸び率
システム開発サービス
伸び率
その他のサービス
伸び率
合計
伸び率
00/3期
01/3期
02/3期
03/3期
04/3期
05/3期
06/3期
397,503
3.6%
212,414
-7.2%
106,512
14.7%
716,430
1.6%
388,083
-2.4%
277,137
30.5%
121,509
14.1%
786,730
9.8%
384,887
-0.8%
252,132
-9.0%
130,816
7.7%
767,836
-2.4%
392,702
2.0%
254,997
1.1%
132,952
1.6%
780,652
1.7%
390,273
-0.6%
221,988
-12.9%
138,441
4.1%
750,703
-3.8%
385,076
-1.3%
187,748
-15.4%
165,416
19.5%
738,241
-1.7%
342,852
-11.0%
220,135
17.3%
194,597
17.6%
757,585
2.6%
00/3期
01/3期
02/3期
03/3期
04/3期
05/3期
06/3期
378,297
19.9%
228,207
-11.7%
98,229
14.1%
704,733
6.8%
397,900
5.2%
260,080
14.0%
109,358
11.3%
767,338
8.9%
406,272
2.1%
283,886
9.2%
121,661
11.3%
811,820
5.8%
410,087
0.9%
257,203
-9.4%
122,056
0.3%
789,347
-2.8%
277,865
-32.2%
222,535
-13.5%
149,901
22.8%
650,302
-17.6%
169,663
-38.9%
203,823
-8.4%
170,416
13.7%
543,903
-16.4%
168,028
-1.0%
217,096
6.5%
191,930
12.6%
577,055
6.1%
00/3期
01/3期
02/3期
03/3期
04/3期
05/3期
06/3期
1,195,281
162,727
31,067
1,389,074
1,222,764
143,915
30,035
1,396,714
1,271,206
163,483
34,355
1,469,045
1,294,536
120,254
96,716
1,511,506
1,178,046
104,149
128,937
1,411,132
923,943
133,209
120,322
1,177,475
786,842
130,169
135,195
1,052,208
単位;百万円
07/3期
07/3期
08/3期
09/3期
楽天証券予想 楽天証券予想 楽天証券予想
会社予想
347,000
347,000
350,000
353,000
1.2%
1.2%
0.9%
0.9%
239,000
239,000
259,000
281,000
8.6%
8.6%
8.4%
8.5%
209,000
209,000
225,000
240,000
7.4%
7.4%
7.7%
6.7%
795,000
795,000
834,000
874,000
4.9%
4.9%
4.9%
4.8%
営業種類別受注高(単独)
データ通信サービス
伸び率
システム開発サービス
伸び率
その他のサービス
伸び率
合計
伸び率
07/3期
07/3期
楽天証券予想
会社予想
199,000
199,000
18.4%
18.4%
292,000
292,000
34.5%
34.5%
209,000
209,000
8.9%
8.9%
700,000
700,000
21.3%
21.3%
営業種類別受注残高(単独)
データ通信サービス
システム開発サービス
その他のサービス
受注残高合計
07/3期
07/3期
楽天証券予想
会社予想
678,800
678,800
183,100
183,100
160,000
160,000
1,021,900 1,021,900
注:千円以下の端数を切り捨てたため合計が合わない場合がある。
単位:百万円
出所:会社資料より楽天証券作成
楽天証券株式会社
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19
経済研究所企業調査レポート
表14
連結セグメント別損益動向
システムインテグレーション 売上高
サービス
前年比
(外部顧客向け)
前年比
(内部売上高)
前年比
営業利益
営業利益率
前年比
ネットワークシステム
売上高
サービス
前年比
(外部顧客向け)
前年比
(内部売上高)
前年比
営業利益
営業利益率
前年比
その他
売上高
前年比
(外部顧客向け)
前年比
(内部売上高)
前年比
営業利益
営業利益率
前年比
消去
売上高
営業利益
合計
売上高
前年比
営業利益
営業利益率
前年比
00/3期
01/3期
586,828
650,631
10.9%
639,813
9.6%
10,818
248.6%
63,135
9.7%
18.1%
52,110
6.1%
51,236
5.2%
874
121.8%
604
1.2%
-86.8%
142,424
37.6%
109,995
18.4%
32,428
205.1%
11,026
7.7%
78.0%
44,122
15,989
801,044
10.4%
58,778
7.3%
15.8%
583,724
3,103
53,449
9.1%
49,108
48,714
394
4,587
9.3%
103,538
92,908
10,630
6,195
6.0%
14,128
13,494
725,347
50,737
7.0%
単位;百万円 ()内は内数
02/3期
03/3期
624,920
-4.0%
614,353
-4.0%
10,567
-2.3%
60,435
9.7%
-4.3%
58,243
11.8%
56,083
9.5%
2,160
147.1%
3,325
5.7%
450.5%
209,549
47.1%
131,529
19.6%
78,019
140.6%
12,650
6.0%
14.7%
90,747
16,965
801,966
0.1%
59,446
7.4%
1.1%
671,256
7.4%
643,449
4.7%
27,807
163.1%
64,639
9.6%
7.0%
60,261
3.5%
57,817
3.1%
2,443
13.1%
3,708
6.2%
11.5%
173,882
-17.0%
130,841
-0.5%
43,040
-44.8%
7,959
4.6%
-37.1%
73,291
14,763
832,109
3.8%
61,544
7.4%
3.5%
04/3期
05/3期
06/3期
685,454
2.1%
652,116
1.3%
33,338
19.9%
63,461
9.3%
-1.8%
57,793
-4.1%
55,318
-4.3%
2,474
1.3%
2,886
5.0%
-22.2%
177,721
2.2%
139,270
6.4%
38,450
-10.7%
8,867
5.0%
11.4%
74,263
15,489
846,705
1.8%
59,725
7.1%
-3.0%
689,846
0.6%
651,723
-0.1%
38,123
14.4%
51,802
7.5%
-18.4%
56,611
-2.0%
54,196
-2.0%
2,415
-2.4%
2,304
4.1%
-20.2%
186,502
4.9%
148,234
6.4%
38,267
-0.5%
2,908
1.6%
-67.2%
78,806
17,726
854,153
0.9%
39,288
4.6%
-34.2%
720,078
4.4%
677,487
4.0%
42,590
11.7%
55,974
7.8%
8.1%
62,157
9.8%
58,911
8.7%
3,245
34.4%
3,097
5.0%
34.4%
210,797
13.0%
170,881
15.3%
39,915
4.3%
6,103
2.9%
109.9%
85,752
18,308
907,281
6.2%
46,866
5.2%
19.3%
07/3期
07/3期
08/3期
09/3期
会社予想 楽天証券予想 楽天証券予想 楽天証券予想
791,000
791,000
844,000
905,000
9.8%
9.8%
6.7%
7.2%
748,000
800,000
860,000
-100.0%
10.4%
7.0%
7.5%
43,000
44,000
45,000
-100.0%
1.0%
2.3%
2.3%
75,000
75,000
87,000
102,000
9.5%
9.5%
10.3%
11.3%
34.0%
34.0%
16.0%
17.2%
68,000
68,000
73,000
78,000
9.4%
9.4%
7.4%
6.8%
65,000
70,000
75,000
-100.0%
10.3%
7.7%
7.1%
3,000
3,000
3,000
-100.0%
-7.6%
0.0%
0.0%
5,000
5,000
6,000
7,000
7.4%
7.4%
8.2%
9.0%
61.4%
61.4%
20.0%
16.7%
226,000
226,000
240,000
256,000
7.2%
7.2%
6.2%
6.7%
187,000
200,000
215,000
-100.0%
9.4%
7.0%
7.5%
39,000
40,000
41,000
-100.0%
-2.3%
2.6%
2.5%
12,000
12,000
16,000
20,000
5.3%
5.3%
6.7%
7.8%
96.6%
96.6%
33.3%
25.0%
85,000
85,000
87,000
89,000
17,000
17,000
19,000
21,000
1,000,000
1,000,000
1,070,000
1,150,000
10.2%
10.2%
7.0%
7.5%
75,000
75,000
90,000
108,000
7.5%
7.5%
8.4%
9.4%
60.0%
60.0%
20.0%
20.0%
注:システムインテグレーションは、データ通信サービス、システム開発サービス、ネットワークサービスはCAFIS、ANSERなど。
出所:会社資料より楽天証券作成
株価・財務指標の計算式
PER=株価÷EPS(一株当たり当期利益)
配当利回り=配当÷株価
株式時価総額=株価×発行済株数
PCFR=株価÷一株当たりグロスキャッシュフロー
(グロスキャッシュフロー=当期利益+減価償却費)
ROE(株主資本利益率)=当期利益÷株主資本(純資産)
PBR=株価÷一株当たり純資産
自己資本比率=自己資本(純資産)÷総資産
楽天証券株式会社
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20
【リスクについてのご説明】
◆上場有価証券等のリスク
〔現物取引〕
国内外の金融商品取引所に上場されている株式(現物取引)等の上場有価証券(以下「上
場有価証券等」(※1)といいます。
)には、以下のリスクがあります。
・上場有価証券等の売買等にあたっては、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、
商品相場等の変動や、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等の
裏付けとなっている株式、債券、投資信託、不動産、商品、カバードワラント等(以下「裏
付け資産」(※2)といいます。)の価格や評価額の変動に伴い、上場有価証券等の価格が
変動することによって損失が生じる場合があります。
・上場有価証券等の発行者または保証会社等の業務や財産の状況に変化が生じた際や、裏
付け資産の発行者または保証会社等の業務や財産の状況の変化が生じた際に、上場有価証
券等の価格が変動することによって損失が生じる場合があります。
・上場有価証券等のうち、他の種類株式、社債、新株予約権その他の財産に転換される(で
きる)旨の条件または権利が付されている場合において、当該財産の価格や評価額の変動
や、当該財産の発行者の業務や財産の状況の変化に伴い、上場有価証券等の価格が変動す
ることや、転換後の当該財産の価格や評価額が当初購入金額を下回ることによって損失が
生じる場合があります。
・また、新株予約権、取得請求権等が付された上場有価証券等については、これらの権利
を行使できる期間に制限がありますのでご留意ください。
・なお、上場有価証券等が外貨建ての場合、為替相場(円貨と外貨の交換比率)が変化す
ることにより、為替相場が円高になる過程で円貨換算した価値は下落し、逆に円安になる
過程で円貨換算した価値は上昇することになります。したがって、売却時等の為替相場の
状況によっては為替差損が生じる場合があります。
〔信用取引〕
上場有価証券等を「信用取引」でおこなう場合は、以下のリスクがあります。
・信用取引を行うにあたっては、株式相場、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動や、
投資信託、投資証券等の裏付けとなっている株式、債券、不動産、商品等(以下「裏付け
資産」(※2)といいます。)の価格や評価額の変動に伴い、信用取引の対象となっている
株式等の価格が変動することによって損失が生じる場合があります。また、その損失の額
が、差し入れた委託保証金の額を上回る場合があります。
・信用取引の対象となっている株式等の発行者又は保証会社等の業務や財産の状況に変化
が生じた場合や、裏付け資産の発行者又は保証会社等の業務や財産の状況の変化が生じた
場合、信用取引の対象となっている株式等の価格が変動することによって損失が生じる場
合があります。また、その損失の額が、差し入れた委託保証金の額を上回る場合がありま
す。
・信用取引により売買した株券等のその後の値動きにより計算上の損失(評価損)が生じ
たり、代用有価証券の価格が値下がりすること等によって、委託保証金の維持率 20%未満
となった場合には、不足額を所定の期日までに当社に差し入れていただく必要があります。
・所定の期日までに不足額を差し入れない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利
益の喪失の事由に該当した場合には、計算上の損失が生じている状態で建玉(信用取引の
うち決済が結了していないもの)の一部又は全部を決済(反対売買または現引・現渡)さ
れる場合もあります。この場合、その決済で生じた実現損失について責任を負うことにな
ります。
信用取引の利用が過度であると金融商品取引所または当社が認める場合には、委託保証金
率の引上げ、信用取引の制限または禁止の措置等をとることがあります。
※1
「上場有価証券等」には、国内外の店頭売買有価証券市場において取引されている
有価証券を含み、カバードワラントなど、法令で指定される有価証券を除きます。また、
外国又は外国の者の発行する証券又は証書で同様の性質を有するものを含みます。
※2
裏付け資産が、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等で
ある場合には、その最終的な裏付け資産を含みます。
※3
各有価証券には、外国又は外国の者の発行する証券又は証書で同様の性質を有する
ものを含みます。
【手数料等についてのご説明】
○手数料について
(以下、手数料・費用は何れも税込)
国内の金融商品取引所に上場する株式等(日本株式)の現物取引における売買手数料
日本株式(現物取引)の売買が約定した際には、次の2つの手数料コースのうち、お客様が
選択されたコースの手数料を支払っていただきます。お客様が選択されている手数料コースは、
当社メンバー画面にてご確認ください。
[いちにち定額コース]
1日の約定代金合計
[ワンショットコース]
手数料
約定代金
手数料
20万円まで
450円/1日(※1)
50万円まで
472円/1回
ミニ
50万円まで
450円/1日
100万円まで
840円/1回
定額
100万円ま
900円/1日
150万円まで
1050円/1回
200万円まで
2100円/1日
150万円超
1575円/1回
300万円まで(※2)
3150円/1日
で
※1 総合取引口座開設後3ヶ月間は0円。ただし手数料無料の対象外銘柄があります。
※2 以降、100万円増えるごとに1050円追加。
また、カスタマーサービスのオペレーター取次ぎによる電話注文においては、次の手数料を
支払っていただきます。
約定代金
手数料
50万円まで
3622円/1回
100万円まで
3990円/1回
150万円まで
4200円/1回
150万円超
4725円/1回
※上記の「株式等」には「上場投資信託受益証券(ETF)
」
、
「不動産投資信託証券(REIT)
」
、
「預託証券(DR)
」を含みます。
※手数料は当社の判断により変更する場合があります。
国内の金融商品取引所に上場する株式等(日本株式)の信用取引における売買手数料
信用取引による売買が約定した際には、インターネット(マーケットスピード含む)又は
自動音声応答ダイヤルを経由した場合、次の2つの手数料コースのうち、お客様が選択され
たコースの手数料を支払っていただきます。お客様が選択されている手数料コースは、当社
メンバー画面にてご確認ください。(手数料は当社の判断により変更する場合があります。)
[いちにち定額コース]
1日の約定代金合計
ミニ
定額
[ワンショットコース]
手数料
約定代金
手数料
20万円まで
450円/1日(※1)
30万円まで
262円/1回
50万円まで
450円/1日
30万円超
472円/1回
100万円まで
900円/1日
200万円まで
2100円/1日
300万円まで(※2)
3150円/1日
※1 総合取引口座開設後3ヶ月間は0円。ただし手数料無料の対象外銘柄があります。
※2 以降、100万円増えるごとに1050円追加。
また、カスタマーサービスのオペレーター取次ぎによる電話注文においては、次の手数料
を支払っていただきます。
約定代金
手数料
30万円まで
3412円/1回
30万円超
3622円/1回
なお、お客様が追加保証金(追証)や不足額を入金されず、当社の任意でお客様の計算に
より建玉又は代用有価証券を決済・処分(強制執行)する際には、オペレーター取次ぎの手
数料を支払っていただきます。さらに、信用期日の前営業日までにお客様が信用建玉を処分
されなかった場合の強制執行においては、オペレーター取次ぎの手数料に10500円を加
算した額の手数料を支払っていただきます。
信用取引関係諸費用
[事務管理費]
建約定日から1ヶ月経過するごとに、1株あたり10.5銭の事務管理費がかかります。
(単元株制度の適用を受けない銘柄(売買単位1株)については1株あたり105円にな
ります。)ただし、同一銘柄、同一日に成立した売付株数又は買付株数をそれぞれ合計し
105円に満たない場合は105円、1050円を超える場合には1050円とします。
※税込金額を基に計算した結果生じた円未満の端数は切捨てております。
[名義書換料]
権利確定日を越えて買建をしている場合、信用建玉毎に1売買単位あたり52.5円の
名義書換料がかかります。
※税込金額を基に計算した結果生じた円未満の端数は切捨てております。
【名義書換料の一部例外について】
平成13年10月1日以降に行われた株式の分割もしくは併合または1売買
単位の株式の数の変更(取引所に上場される前に行われたものを除く。)につい
て、それぞれ行われる都度算出された当該分割比率もしくは当該併合比率または
当該1売買単位の株式の数の変更比率をそれぞれ乗じて得た数(以下「分割等に
よる調整率」といいます。)が10以上となった場合の銘柄を例外の対象としま
す。
※分割比率:当該株式の分割後の発行済み株式の総数を当該分割前の発行済み
株式の総数で除して得た数をいいます。
※併合比率:当該株式の併合後の発行済み株式の総数を当該併合前の発行済み
株式の総数で除して得た数をいいます。
※変更比率:1売買単位の株式の数の変更前の1売買単位の株式の数を当該変
更後の1売買単位の株式の数で除して得た数をいいます。
例外の対象となった銘柄については、信用建玉毎に1売買単位あたり52.5
円に10を乗じ、分割等による調整率で除してもとめられる金額(円未満の端数
切捨て)を名義書換料としてお支払いいただきます。
○委託保証金について
委託保証金は、売買代金の 30%以上で、かつ 30 万円以上が必要です。また、有価証券に
より代用する場合の代用価格は、以下に掲げる銘柄に応じて、前日終値にそれぞれの掛目を
乗じた価格となります。
東証(マザーズを含む)上場銘柄
前日終値の
80%
大証(ヘラクレスを含む)上場銘柄
〃
80%
JASDAQ上場銘柄
〃
80%
名証単独上場銘柄
〃
0%
委託保証金率及び代用有価証券の掛目については、市場の動向により金融商品取引所によ
り変更 されること又は当社の判断により変更することがありますので、ご注意ください。
なお、当社の判断により代用有価証券の掛目の変更又は除外(以下「掛目の変更等」とい
います。)を行う事象は以下のとおりです。掛目の変更等を行う場合には、あらかじめその内
容をご通知し、変更後の掛目(又は除外)の適用日につきましては、通知した日から起算し
て5営業日目の日といたします。ただし、下記③の事象の場合において、当社が必要と認め
たときには、通知した日の翌営業日から適用することができるものといたします。
(当社「信
用取引規定」第5条の2参照)
①株価が一定の水準を継続して下回る、または、出来高が過少で流動性が確保できないなど、
決済リスクの観点から当社が不適当と判断した場合。
②当社での信用取引建玉状況や代用有価証券の預り状況等に照らして、著しく偏りが見られ
るなど、与信管理の観点から当社が不適切と判断した場合。
③特定の銘柄について、明らかに経営に重大な影響を与えると認められる事象等が発生し、
今後、株価が継続かつ大幅に下落することが予想され、当該銘柄の時価が本来の株価水準
を反映していないことから、保証金としての適切な評価を行うことができないと当社が認
めた場合。
なお、明らかに経営に重大な影響を与えると認められる事象等の事例としては、例えば、
次のようなケースが想定されます。
・重大な粉飾決算の疑いが発覚し、直近の株価の水準が粉飾されたとされる決算内容に基づ
き形成されていたと判断される場合
・業務上の取引等で経営に重大な影響を与える巨額な損失が発生した場合
・突発的な事故等により長期にわたりすべての業務が停止される場合
・行政庁による法令等に基づく処分又は行政庁による法令違反に係る告発等により、すべて
の業務が停止される場合
・その他上場廃止につながる可能性が非常に高い事象が発生した場合
商号等:楽天証券株式会社
金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第 195 号
加入協会:日本証券業協会、社団法人金融先物取引業協会
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