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「下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療の適正出力」 に関する研究
厚生労働科学研究費補助金 医用技術実用化総合研究事業 「下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療の適正出力」 に関する研究 主任研究者 笹栗 志朗 分担研究者:川田 通広 分担研究者:加賀谷 正 H19-臨床試験‐一般‐012 下肢静脈瘤治療 保険診療 静脈抜去術 自費診療 EVLT(先進医療) EVRF 本管硬化療法 保険診療収載に向けて安全性、有効性の確認が必要 下肢静脈瘤レーザー治療(EVLT+HD)に関して 適応症例 凝固異常のない65歳未満の一次性下肢静脈瘤 局所麻酔(TLA)での治療 早期離床で塞栓予防 レーザー出力機器(薬事承認) 半導体レーザー(810nm) contact 出力6~12W 1500~2500J レーザー治療+HD 先進医療 約13万円(負担分) TLA: Tumescent local anesthesia HD: High ligation and division 大伏在静脈レーザー焼灼治療での部位別注意点 GSV(SFJ) 9深部静脈に対するsteam bubbleの影響 9静脈壁とファイバー先端の接触角度が急峻 GSV(middle) 9もっとも深く、安全な焼灼が可能 GSV(knee) 9最も浅く、高出力時には熱傷に注意 EVLT治療後の累積閉塞維持率 閉塞維持率(589日) 92.2% 100%の閉塞を目指して行うためには… EVLT治療の問題点および対策 臨床における成績 使用機器評価 下肢静脈瘤レーザー治療の有効性および安全性 ファイバー先端温度変化 レーザーファイバー先端の炭化状態変化 焼灼熱の影響 レーザー治療熱の深部静脈に対する影響 使用確認試験 下肢静脈瘤レーザー治療の有効性および安全性 登録期間:2009年~ 登録数:30例 評価方法: 1)臨床症状の評価: Venous Clinical Severity Score 2)静脈閉塞率(%): 12ヶ月目における血液逆流無症例数/本手技が施行された全症例×100 3)安全性の評価: 有害事象の発現頻度 成績 全例、術後1カ月以降はQOL改善した。 成績 静脈閉塞率(%) 100%(30例/30本) 有害事象の発現頻度 0%(重篤な合併症なし) EVLT治療の問題点および対策 臨床における成績 使用機器評価 下肢静脈瘤レーザー治療の有効性および安全性 ファイバー先端温度変化 レーザーファイバー先端の炭化状態変化 焼灼熱の影響 レーザー治療熱の深部静脈に対する影響 実験方法 結果 ファイバー先端のCarbon capが熱産生に最も大きく関わっている。 EVLT治療の問題点および対策 臨床における成績 使用機器評価 下肢静脈瘤レーザー治療の有効性および安全性 ファイバー先端温度変化 レーザーファイバー先端の炭化状態変化 焼灼熱の影響 レーザー治療熱の深部静脈に対する影響 実験方法 結果 5w 2.66±0.31mm 10w 3.53±0.68mm 15w 4.86±0.69mm 熱量とともにファイバー先端のCarbon Capは成長していく EVLT治療の問題点および対策 臨床における成績 使用機器評価 下肢静脈瘤レーザー治療の有効性および安全性 ファイバー先端温度変化 レーザーファイバー先端の炭化状態変化 焼灼熱の影響 レーザー治療熱の深部静脈に対する影響 実験方法 結果 深部静脈に対し、レーザー産生熱の影響は少ない。 まとめ 臨床における成績(30例) 使用機器評価 平成19年~21年 使用確認試験 →安全かつ有効 ファイバー先端温度変化 →2層性の温度変化 レーザーファイバー先端の炭化状態変化 →出力上昇とともに炭化量増大 焼灼熱の影響 レーザー治療熱の深部静脈に対する影響 →深部静脈への熱影響は少ない その他 使用機器評価 周波数別レーザー機器性能評価 高度先進医療 先進医療 薬事承認機器 オリンパス社(高知大学、新東京病院) 薬事未承認機器 cooltouch社(新東京病院) ELVES社(新東京病院) 薬事承認の有無にかかわらず、使用レーザー機器 に対する客観的評価を早急に行う必要がある。