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尿失禁改善にむけての取り組み
尿失禁改善に 向けての取り組み 4A病棟 はじめに 尿意が無く失禁を繰り返してる患者が多い。 排泄パターンをつかめず個別的な アプローチが行えていない。 今までのは わかりにくいなぁ。。 4A独自排泄チェック表作成 目的 排泄パターンを知り、個々の患者に合った トイレ誘導が行える。 方法 【期間】6/1から7/14 【対象者】 尿失禁の多い患者8名 【研究方法】 ①4A独自の排泄チェック表を作成し、排泄パターン を知る。 ②失禁の多い時間帯の1時間前にトイレ誘導を行う。 ③1週間毎に、個々の排泄パターンと、トイレ 誘導時間の再検討を行う。 / 尿 便 / 尿 便 / 尿 / 便 尿 便 / 尿 / 便 尿 便 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 合計 備考 ○ 尿意・自尿あり (-)空振り ●尿意あり・失禁 △声かけ・自尿あり ▲失禁 ×拒否 / 尿 便 排泄チェック表 • • • • • • • 事例① 事例② A氏 女性 年齢 70歳代 疾患名 右脳梗塞 FIM(総数) 6月99点⇒7月105点 排尿管理:3点⇒4点 トイレ動作:4点⇒5点 • • • • • • • 尿意がある 夜間ベッド上でオムツに失禁 失禁後自己にて交換 B氏 男性 年齢 70歳代 疾患名 右被殻出血 FIM(総数) 6月53点⇒7月56点 排尿管理:1点⇒1点 トイレ動作1点⇒1点 尿意ない ベッド上でオムツに失禁 • • • • • • 事例③ C氏 男性 60歳代 疾患名 脳塞栓症 FIM(全体)57⇒54点 排尿管理:2点⇒4点 トイレ動作:1点⇒2点 夜間オムツ使用 オムツいじりあり • • • • • • 事例④ D氏 男性 70歳代 疾患名 脳梗塞 FIM(全体)40⇒42 排尿管理:1点⇒1点 トイレ動作:1点⇒1点 Fr抜去後にて自尿無し 導尿歴あり 腰痛あり臥床傾向 結果 トイレに行った回数 失禁の回数(割合) 1週目 1週目 4週目 A氏 2.6回/夜 3.7回/夜 2.6回 (100%) 0.6回 (16.2%) B氏 4.7回/昼 5.2回/昼 1.7回 (36.1%) 4週目 オムツ使用枚数 1週目 FIM(排尿) 4週目 6月 7月 29枚 13枚 3点 4点 1.1回 (21.1%) 36枚 30枚 1点 1点 C氏 7.4回/日 8.9回/日 2.6回 (35.1%) 1.5回 (16.8%) 25枚 8枚 3点 4点 D氏 6.0回/昼 3.8回/昼 4.8回 (80%) 3.4回 (89.4%) 47枚 59枚 1点 1点 考察 ①独自の排泄表を記号化することで把握がで き、個別性のある効率的なトイレ誘導をおこ なうことが出来たと考えられる。 ②オムツの使用枚数を減らす事で家族の経済 的負担が軽減したのではないか。 ③FIMのトイレ動作から見て移乗などの動作の 向上につながったと考える。 ④排泄動作に向けての評価を含めた表の作成 を検討する必要がある。 まとめ ①個々の排泄パターンを把握してトイレ誘導を 行うことが重要。 ②尿意のない患者さんでも適切なトイレ誘導を 行えば失禁の回数は減少する。 ③個別性のあるアプローチ法や対策を 考え情報をチーム全体で共有していく。