...

FIM技術規則 - 日本モーターサイクルスポーツ協会

by user

on
Category: Documents
13

views

Report

Comments

Transcript

FIM技術規則 - 日本モーターサイクルスポーツ協会
技術規則
モトクロス
トライアル
エンデューロ
トラックレース
2010 年度版
目次
総合仕様
1-49
モトクロス
50-84
トライアル
85-103
エンデューロ
104-142
トラックレース削除
01.01
序論
モーターサイクルという名称は、原則として四輪未満で、エンジンによって駆動され、基
本的にはひとり、またはそれ以上の人間(そのうちのひとりがライダー)を運ぶために設
計されたすべての車両を指すものである。ホイールは通常路面に接地しているが、瞬間的、
または異例の状況の場合は例外とする。さらに、特殊路面を走行するために、ひとつ、ま
たはすべてのホイールをスキー、ローラー、またはチェーンで置きかえることができる。
01.03
構造の自由
モーターサイクルは、FIM規則、および大会特別規則の条件、さらに、特定の競技に関
してFIMが要請するいくつかの特殊条件に適合することを条件として、使用されるモー
ターサイクルの銘柄、構造、および種類には制限は設けられない。
すべてのソロ・モーターサイクル(グループA)は、ライダーによって完全にコントロー
ルされるような構造とする。サイドカー付きのモーターサイクル(グループB)は、パッ
センジャーを運べるような構造とする。
01.05
モーターサイクルのカテゴリーとグループ
モーターサイクルはカテゴリーとグループに分けられ、すべての大会においてこれが守ら
れなくてはならない。
原則として、異なるカテゴリー、グループ、およびクラスが同時に競うことは禁止される
が、大会特別規則に特記されている場合は例外とする。
カテゴリーⅠ
路面と接地している一本の駆動輪の動きによって一方方向のみに推進され
るモーターサイクル。
カテゴリーⅡ(トラックレースを除く)
一輪以上の駆動輪を持ち、一輪以上が地面と接する特殊車両のうち、カテ
ゴリーⅠの条件に含まれないモーターサイクル
1
グループA1 - ソロ・モーターサイクル
路面に1本の軌道のみを残す二輪車両
グループB1
路面に、モーターサイクルの残す1本の軌道とパッセンジャー用サイドカ
ーが残すもう1本の軌道の合計2本の軌道を残す三輪車両。
グループB2
路面の前進方向に2本、または3本の軌道を残す三輪車両で、完全な一体
ユニットを形成するサイドカーが常時固定されたもの。
軌道が3本の場合、モーターサイクル・ホイールが残す2本の軌道の中心
線は、75mm 以上離れていてはならない。軌道は、車両が前を向いた状態
における各ホイールの縦方向の中心線によって決定される。
カテゴリーⅡ(トラックレースを除く)
グループ C - 特殊二輪モーターサイクル
グループD - 特殊三輪モーターサイクル
グループE - スノーモービル
グループF - スプリンター、およびドラッグスター
グループG - クアド・レーサー
グループ H
-
グループ I
-
カテゴリーⅢ(トラックレースを除く)
グループJ - 電動車両(ロードレース技術規則の事項01.82を参照)
クラス
グループは、下記のシリンダー容量に基づいてさらにクラス分けされる。一般的に、これ
らのクラスがすべての大会に関して適用される。
詳細は各競技規則の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
2
01.11
排気量の測定
11.11
レシプロ・エンジン、“オットー”
・サイクル
各エンジン・シリンダーの容量は、シリンダーの容積を算出する幾何公式を用いて算出さ
れる。直径はボアによって表され、高さはピストンが上死点から下死点まで移動するスト
ロークを指す。
D2 x 3.1416 x C
容量 =
4
D
= ボア
C
= ストローク
シリンダー・ボアが真円ではない場合、断面積は適切な幾何方式、または数式によって算
出され、その後それにストロークを掛けて容量が決定される。
測定時に、ボアに関して 1/10mm の許容誤差が認められる。この許容誤差を適用しても、
当該クラスの排気量制限を超過する場合、エンジンが冷えた状態で 1/100mm の制限まで
さらに測定が行われる。
11.13
ロータリー・エンジン
ロータリー・エンジンを搭載するモーターサイクルが出場するクラスを決定するエンジン
容量は下記によって算出される:
容量 =
2 x V
N
V
= エンジンを構成するすべての燃焼室の総容量
N
= ひとつの燃焼室内で1回のサイクルを完了するのに必要なモーターの回転数
4ストロークに分類される。
11.15
ヴァンケル・システム
三角形のピストンを持つヴァンケル・システム・エンジンに関して、容量は下記の公式に
よって算出される:
3
容量 = 2 x V x
D
V
= ひとつの燃焼室の容量
D
= ローターの数
4ストロークに分類される。
01.17
スーパーチャージング
すべての大会において、いかなる種類の方法によるスーパーチャ-ジングも禁止される。
作動するシリンダーの容量によって決定される指定クラスに属するエンジンは、2ストロ
ーク、4ストロークを問わず、次の場合にはスーパーチャ-ジングされているとはみなさ
れない。1回のエンジン・サイクルに関して、燃料の吸気に用いられる燃料供給デバイス
の総容量(作動するシリンダー容量を含んで幾何的に測定された総容量)が当該クラスの
最大容量制限を超過していない場合。
01.18
テレメトリー
いかなる形式においても、動いているモーターサイクルから情報を得る、または動いてい
るモーターサイクルへ情報を送ることは禁止される。
公式シグナリング・デバイスをマシンに搭載することが要請されることもある。
自動ラップタイム計時デバイスは“テレメトリー”とはみなされない。
自動ラップタイム計時デバイスは、公式の計時方式、および装置を妨害するものであって
はならない。
01.19
モーターサイクルの重量
燃料の重量を含まないモーターサイクルの重量
19.01
レース後のモーターサイクルの重量許容誤差は1%まで認められる。
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
4
19.03
シールはフロントメインフレームに固定されていなければならない。
19.04
重量計は国家機関で毎年証明されなければならない。
19.05
グループ B1、B2 のすべての競技でパッセンジャーが義務付けられる。
01.21
メーカー名の表示
1台のモーターサイクルの構造に二つのメーカーが関与している場合、下記の方法で二社
の呼称がマシンにつけられる:
・ シャシー・マニュファクチュラーの呼称
・ エンジン・マニュファクチュラーの呼称
これは、コマーシャル的要素が含まれない場合に適用される。
01.23
プロトタイプの定義
プロトタイプ・モーターサイクルは、それが使用される競技の種類に適用されるFIMス
ポーツ・コード及び付則の安全条件に適合する車両でなくてはならない。
01.25
一般仕様
下記の仕様が、指定されたグループのすべての車両、およびすべての種類の競技に関して
適用される。ただし、FIMスポーツ・コードの該当するセクションに特記されている場
合は例外とする。
これは国内競技会にも適用されるべきであるが、主催国協会(FMNR)が別の仕様を指示
している場合は例外とする。
5
いくつかの競技に関しては、追加仕様も必要とされ、これはスポーツ・コードの該当部分、
または当該競技会の大会特別規則に詳細が明記される。
25.01
フレーム、フロントフォーク、ハンドルバー、スイングアーム、スイングアームスピンド
ル、ホイールスピンドルにチタニウムを使用することは禁止される。
ホイールスピンドルへの軽合金の使用もまた禁止される。(トライアル車両は除く)
チタニウム合金製のナットとボルトの使用は許可される。
サーキットで実施されるチタニウム・テスト:
25.01.1 磁気テスト(チタニウムは磁気ではない)
25.01.2
3%の硝酸テスト(チタニウムは反応しない。金属がスチールである場
合、硝酸液は黒い点を残す)
25.01.3
当該パーツの重量を計り、水の入ったメジャー付きグラスに入れて質量
を測定することによって、チタニウム合金の特定質量4.5-5、スチ
ールの特定質量7.5-8.7を確かめる(インテーク・バルブ、ロッ
カー、コンロッドなど)
。
25.01.4 論議が生じた場合、材質テスト研究所においてテストが実施される。
25.02
アルミニウム合金は目で見て確認される
25.06
エンジンのシリンダー数は、燃焼室の数によって決定される。
6
25.07
別個になった燃焼スペースが用いられる場合、これは吸気ポート総面積の最低50%とな
る断面部分による制限のない通路によって連結されていなくてはならない。
01.26
ソロ・モーターサイクルのフレームの定義
マシンのフロント部のステアリング機構をエンジン/ギヤボックス・ユニット、およびリ
ヤ・サスペンションのすべてのコンポーネントと結合するのに用いられる構造部。
01.27
スターティング・デバイス
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
01.29
オープン・トランスミッション・ガード
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
01.31
エキゾーストパイプ
エキゾーストパイプとサイレンサーは、ノイズ・コントロールに関するすべての条件を満
たすものでなくてはならない。
(事項 01.79 参照)
31.01
エキゾーストパイプの端は、30mmの長さに渡って水平で、ソロ・マシンの中心軸に対
して平行でなくてはならない(±10°の許容誤差が認められる)。またエキゾーストパイ
プの先端は車両後端から 5mm 以上突出してはならない。すべての突端は最低半径 2mm
の球状処理がなされていなければならない(図 E 参照)
。
31.02
排気は、後方に向けて排出されなければならないが、他のライダーもしくはライダー達に
埃を巻き上げたり、タイヤもしくはブレーキに悪影響を与えたり、もしいる場合は、パッ
センジャーに不快な思いをさせたりするものであってはならない。
後続のライダーへの不利益とならないような廃油処理が施されていなければならない。
7
31.03
ソロ・モーターサイクルのエキゾーストパイプの先端は、リヤ・タイヤを接点として垂直
に引かれた線より突出していてはならない(図E参照)
。
31.04
サイドカー・マシンの場合、エキゾーストパイプは水平に排気を行い、後方に向かうに従
ってマシンの軸に対して最大30°の角度でなければならない。
01.33
ハンドルバー
33.01
サイドカーを含む、ハンドルバーの幅は、600mm以上、850mm未満とする。
33.02
ハンドルバーのクロスバーにはプロテクションパッドが装着されていなければならない。
クロスバーのないハンドルバーの場合、ハンドルバーの中間部分にプロテクションパッド
を装備することとし、それはハンドルバー・クランプをカバーする幅を持っていなければ
ならない。
33.05
露出したハンドルバーの先端部分は、固形物質が埋め込まれるかゴムで覆われていなくて
はならない。
33.08
レバーのついたハンドルバーとタンクの間に最低30mmのクリアランスを取るためにス
トップ(ステアリング・ダンパー以外のもの)が設けられ、フルロック状態でライダーの
指が挟まれないようにする。
33.09
ハンドルバー・クランプは入念に形成され、ハンドルバーに破損部分が生じないようにさ
れる。
8
33.10
ハンドプロテクターを使用する場合は非粉砕素材でなければならない。
33.11
軽合金製ハンドルバーを溶接修理することは禁止される。
33.12
カーボン・カーボン、カーボン・ケブラ―またはその他複合素材製のハンドルバーは認め
られない。
01.35
コントロール・レバー
35.01
すべてのハンドルバー・レバー(クラッチ、ブレーキ等)は原則として先端部がボール状
(このボールの直径は最低16mmとする)になっていなくてはならない。このボールは
平らであってもかまわないが、いかなる場合においても先端部分は丸くなっていなくては
ならない(平らな部分の厚みは最低14mmなくてはならない)
。この先端部は常時固定さ
れ、レバーと一体となっていなくてはならない。
35.03
各コントロール・レバー(ハンド・レバー、およびフット・レバー)は、独立したピボッ
トにマウントされなくてはならない。
35.04
ブレーキ・レバーがフットレストの軸をピボットとしている場合、フットレストが曲がる、
あるいは変形する等。いかなる場合においてもブレーキ・レバーは作動しなくてはならな
い。
01.37
スロットル・コントロール
37.01
スロットル・コントロールは、手で握っていないときには自動的に閉じるものとする。
9
37.02
イグニッション・カット・アウト・スイッチ
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
37.03
ソロ・モーターサイクルには、作動しているエンジンを停止することができる、正常に作
動するイグニッション・カットアウト・スイッチまたはボタン(エンジン・ストップ・ボ
タン)が、ハンドルバーの右側か左側の簡単に手の届く位置に設けられていなくてはなら
ない。
(トラックレース車両は、CCPセクションを参照)
01.39
フットレスト
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
01.41
ブレーキ
41.01
グループAに属するすべてのモーターサイクルには、最低2つの有効なブレーキが装備さ
れていなくてはならず、ホイールと同心でなくてはならない。
41.02
グループBの車両には、最低ふたつの有効なブレーキが最低2つのホイールに装備されて
いなくてはならず、ホイールと同心でなくてはならない。
01.43
マッドガード及びホイール・プロテクション
モーターサイクルにはマッドガードが装着されなくてはならない。
43.01
マッドガードはタイヤの各側の横に突き出していなくてはならない。
43.02
フロント・マッドガードはライダーを泥から保護するのに十分かつ効果的な角度でホイー
ル外周をカバーしていなければならない。
10
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
01.45
ストリームライニング
ストリームライニングを装着することは認められない(図参照)
。ただし、クロスカントリ
ー・ラリー・モーターサイクルは除く。
ラジエター・カバー(シールド)は柔軟性素材で製作されていなければならない。(例プラ
スチック)
01.47
ホイール、リム及びタイヤ
47.01
すべてのタイヤはリムに装着され、1kg/cm(14lb/平方インチ)の空気圧で測
定される。測定は路面から90°のところにあるタイヤの部分で行われる。
47.02
マニュファクチュラーが供給した状態のリム、または一体型ホイール(キャスト、モウル
ド、リベット)のスポークを改造すること、あるいは従来の取り外し可能なリムにおける
スポーク、バルブ、または安全ボルト以外のものを改造することは禁止される。ただし、
リムに関連してタイヤが動くことを防ぐために用いられることもあるタイヤ・リテンショ
ン・スクリューは例外とする。リムがこれらの目的で改造される場合、ボルト、スクリュ
ー等が装着されなくてはならない。
01.49
タイヤ
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
11
01.50
電動車両の追加仕様
55.01
序論
技術理念は、全く熱雨量を発せず無害・有害な排気を出さずに作動し、一つのホイールが
地面に接地する動作を伴うモーターサイクルのものである。
技術規則の改定は、競技の公平性を維持するために如何なる時でも行うことが出来る。
50.02
通常の EPV クラスの条件
供えられた電源(バッテリー、蓄電池)のみを動力源とする 2 輪または 3 輪の電動推進型
のモーターサイクルとする。
電気モーターの数は一つとする。
50.02.1
レース手順
(レース手順は当該専門委員会により規定される)
50.02.2
レースフォーマット(ガイドライン:実際のレースフォーマットは当該
種目による)
最低レース長:20 分
最大レース長:30 分
50.02.3
蓄電池の充電
車両の蓄電池は、大会主催者の指定する場所及び時間に充電されなければならない。
レース主催者によって手配される電源供給によってのみ充電することができる。
充電システムはマシンとは別個のものとし、ヒューズ、アース漏れ防止ブレーカーを備え、
熱過負荷装置を含む全ての電気安全要綱に準拠していなければならない。
12
50.02.4
ピットストップ
レース主催者の承認を前提とし、安全かつ実践的配慮を前提としたエネルギー再生法に関
して定義することが認められる。
ピットストップを希望するライダーは、その過程と技術内容について、安全性の評価のた
めにテクニカル・ディレクター/車検長に報告しなければならない。
50.02.5
トランスポンダータイミング
全ての車両には公式トランスポンダーが装備されなければならない。
50.02.6
車検
エントリーの条件として、配布される手プレート(FIM テクニカルコンストラクションフ
ァイル)を使用し、エントリー車両のテクニカルコンストラクション(製造技術)ファイ
ルがレースエントリー時に要求される場合がある。この書類にはライダー、チーム、観客、
オフィシャル及びマーシャルの安全を確保するためのデザインステップ並びにリストされ
た基本情報が含まれていなければならない。
車検員は、技術仕様、優れたコンストラクション技術者の雇用、適切な電気絶縁及び耐候
性について順守されているか車両及びライダーの双方を確認する。
損傷を受けた車両は、レース後またはプラクティス後に車検エリアにおいて検査を受けな
ければならない。このような状況の場合、大会において再度使用する前に車両及び衣類の
再確認を受けることは競技者の義務である。
競技に使用した車両が電気的、機械的、構造的に安全な状態にすることはライダーの義務
である。
50.02.7
服従
大会期間中、車両が本規則及び大会規則に完全に合致していることを大会車検員に示すこ
とは競技者の役務である。
13
50.03
仕様
50.03.1
条件
車両は、特に明記されていない限り、FIM 総合技術仕様に規定されているレースの為の諸
条件を順守していなければならない。
50.03.2
ナンバープレート及び色
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
色:緑地に黄色文字
50.03.3
ハンドルバー
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
50.03.4
コントロール・レバー
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
50.03.5
フットレスト/フットコントロール
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
50.03.6
ホイール及びリム
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
50.03.7
タイヤ
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
50.03.8
ストリームライニング
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
14
50.03.9
車両重量
最低重量:75kg
最大重量は120kgを超えてはならない。
車両は、レースが出来る状態で重量チェックを受ける。
計測された重量値はいかなる状況においても最低重量を下回ってはならない。
50.03.10
総合寸法
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
50.04
エレクトリック装備
50.04.1
IEC 公表
本技術規則に詳細な者が存在しない場合、関連する IEC 基準(国際電気技術委員会基準:
International Electro-technical Commission Standard)またはレポートを参考とする。
注:IEC 公表は、将来的に ISO 公表に変更される。
―
IEC60529 エンクロージャーからもたらされる防護範囲(IP コード)
―
IEC60783 公道車両のワイヤリング及びコネクター。
このレポートは、バッテリー電動公道車両のケーブリング及びコネクターに適用される。
―
IEC60784 電動公道車両の計器
このレポートは、内燃機関エンジンを有する車両の計器を除く電動公道車両の計器に適用
される。
―
IEC60785 電動公道車両のマシンの循環
このレポートは、メイントラクションバッテリーから供給されるハイブリッドを含む電動
公道マシンの循環(トラクションモーター、予備モーター)に適用される。
15
―
IEC60786 電動公道車両のコントローラー
このレポートは電動車両のトラクションバッテリーまたはバッテリーとモーターとの間の
エネルギー伝達比の調整を行う電動車両の装備に適用される。
50.04.2
蓄電池(バッテリーの貯蔵)
充電機器から供給される電気エネルギー中間貯蔵のために使用される全ての装備と定義さ
れる。如何なるオンボード蓄電池も車両の蓄電池のための必須パーツとして考えられる。
蓄電池のタイプ、寸法、重量は、公式プラクティスとレースの間に変更されることは認め
られない。
ドライバッテリー、小型蓄電池または太陽光発電等により作動されるオリジナルの品目が
ない場合、オンボード電気装備へのエネルギーは車両の公式蓄電池から供給されなければ
ならない。
重要:エントリーの条件として、蓄電池化学作用、人間及び環境への危険性、取り扱い及
び引火性の詳細と予防措置を含む、マテリアルデータ・セーフティーシートは車両のレー
スエントリーと共に提出されなければならない。
50.04.3
エネルギー回復シャリョ
車両の運動エネルギーから発生するエネルギーの回復は認められる。
50.04.4
外部エネルギー源の使用
車両の性能向上を目的とするようなカーボンを基本源とするエネルギーの使用は、厳禁と
される。これには車両の冷却システムを作動させるために使用されるエネルギーも含まれ
る。
50.04.5
推進システムエラー
大会中に推進システムを停止した場合、惰性走行が出来なければならない。
(例:燃料/充
電過多またはシステムエラー)
16
50.04.6
電気的安全
シャーシー及びシステム基盤のそれぞれに関連する車両の電気装備の如何なる部分も 500
ボルト以上となってはならない。
(システム基盤とは電気装備の基盤を指す)システムの基
盤とシャーシーまたは車両ボディーの間は 50 ボルト以上あってはならない。
どの部分でも 2 点間の電圧は 500 ボルトに限定される。
パワー回路の電圧が 42 ボルトを
超えた場合、このパワー回路は、適切なインシュレーターによってオンボード回路から離
されなければならない。
高電圧の警告を示す符号は電気装備保護カバーの上かまたはその近くに表示されなければ
ならない。全ての符号は黄色い三角の中に黒い稲妻と黒い境界線がある。三角形のサイズ
は最低 12cm とするが、実際はそれより大きくても構わない。
パワー回路は車両を推進させるために使用される電気装備のパーツ全てで構成される。オ
ンボード回路は、信号を送ったり、ライト、またはコミュニケーション用に使用される電
気装備で構成される。
電気装備の全てのパーツは、最低 IP44 タイプ(埃防止及び水滴防止)と同等以上のプロテ
クションで保護されなければならない。
50.04.7
通常回路ブレーカー:緊急停止
停止させるための 2 つの緊急停止装置(回路遮断)がライダー、マーシャルの手の届きや
すい所に設置されなければならない。
通常のライディングポジションに座った場合、ライダーは、彼の前に設置してあるスパー
ク防止機能のある通常回路ブレーカーによってエネルギー消費部分と蓄電池間にある全て
の電気経路を中断することができなければならない。このブレーカーは車両外部からも操
作できる位置に取り付けられなければならない。このブレーカーは明確に表示されていな
ければならない。
17
ボタン(スイッチ)の代わりに、このブレーカー操作するためにライダーに取り付けるラ
ンヤード(つりひも)の使用が認められる。
通常回路には、ライダーの背後で、事故後に車両が横倒しになった場合でも簡単に見分け
られるような位置にある 2 次通常回路ブレーカーも含まれる。回路ブレーカーは、赤いボ
タンに黄色い丸印(最低直径 8cm)で赤文字か黒文字で緊急と記されたボタンで操作され
る。
下記のオプションは、列記された条件に合致し、その他解決法でもあることから容認する
ことができる。チームは、車検において緊急停止操作のデモンストレーションを要求され
る。
1.
モーター近くの下方に設置されるコンタクターとライダー及び車両の上部からパワ
ーボルトと電流を分離するコンタクターリレーをコントロールする低電圧スイッチ
(例:プッシュボタン)
2.
このブレーカーが設置され、フルバッテリー電圧が流れている統合されたブレーカ
ースイッチとリレー
もし取り付けられている場合、通常回路ブレーカーは、事前充電式抵抗器とは別になけれ
ばならない。
スイッチを使用中にブレーカーの上に熱エネルギーを消費するアンペア・スクエア・2 次
特性である通常回路ブレーカーが溶けたり、電流の急激な増加を防止するために回路ブレ
ーカーの適切な操作が補償されなければならない。特に蓄電池からパワ―プラグに接続す
るときに発生する。
低電圧回路のための低パワー蓄電池(例:補助回路)は、メインのパワー蓄電池と完全に
孤立していることから、通常回路ブレーカー(緊急停止)から孤立させなくともよい。
18
50.04.8
パワーインジケーター
車両が充電中である場合、2つの明確な視認性に優れるインジケーターなければならない。
1 つはインストルメントパネル上で、もう一つは車両の後部とする。
リヤライトは赤でなければならず、最低 10m 後方の側面または後方からでも視認出来るも
のとし、毎秒 50%の周期で 1 回か 2 回点滅するものでなければならない。
50.04.9
ヒューズ(オーバーカレントトリップスイッチ)
オーバーカレントトリップは、規定された最高値を超えて一定時間超えた場合に、自動的
に電流を中断する装置である。
ヒューズ及び回路ブレーカー(モーター回路ブレーカーではない)は、オーバーカレント
トリップとして考えられる。追加の高速電気回路ヒューズオ及び高速ヒューズが適当とさ
れる。ヒューズは簡単に手の届くところに位置し、両極の蓄電池に可能な限り近くになけ
ればならない。
車両に装備されている全ての電気ケーブルは個々のコンダクターの直径に適したオーバー
カレントトリップで保護されていなければならない。
50.04.10
ジェネラルエレクトリックセーフティー
使用されている構成部品が、通常の使用時や予期せぬ事態となり使用不可能となる等のい
かなる状況においても負傷の原因となってはならない。人物または器材を保護するために
使用されている構成部品は適切な時間その役割を維持できるものでなければならない。
50.04.11 絶縁抵抗器
度の電気装置も、作動している構成部品とアースの間に最低減の絶縁抵抗器を持っていな
ければならない。
300 ボルト以上からアースする場合、
絶縁抵抗器の値は 500kオ―ムに達しなければなら
ない。
19
絶縁抵抗器の計測は最低 100 ボルトの dc 電圧が使用されなければならない。
50.04.12 誘電強度
電気を発生する車両の全ての電気装置は下記条件を備えていなければならない。
誘電力を図るため、素材間の軽度、通常、または強制絶縁の判別がなされなければならな
い。
通常絶縁体は、1 分間の間最低 2000 ボルト、50 ヘルツのテスト電圧に耐性を有してい
るものとする。
軽度絶縁は使用されてはならない。
(オンボード回路を除く)
全ての作動している電気系パーツは、突発的な衝撃から守られなければならない。十分な
機械的抵抗を持たない絶縁素材、例えばコーティング、エナメル、ファイバーコーティン
グ(浸したものもそうでないものも)または絶縁テープ、も認められない。
全ての作動していない部品も車両アースに接続されていなければならない。
50.04.13 畜電気
パワー回路からなる畜電気を経由する電圧は、通常回路ブレーカーが開かれてから、また
は畜圧機のオーバーカレントトリップが切れてから 5 秒以内に 65 ボルトより下でなけれ
ばならない。
50.04.14 畜圧機の固定
畜圧機は、車両の内部に確実に固定され、ショート、漏電から保護されなければならない。
畜圧機フレームまたはシャーシーにメタルクランプで絶縁カバーと共に取り付けられなけ
ればならない。
20
固定方法は、畜圧機または固定器具、固定部位が、事故にあった際においても緩まないよ
うな方法を用いなければならない。ライダーと畜圧機を離すための頑丈な隔壁で仕切らな
ければならない。各畜圧機ボックスにはエアの出入り口が無ければならない。
畜圧機絶縁は、畜圧機の電池漏れまたは暴発した場合に、ライダーその内容物が接触せず、
如何なる状況においてもライダーの視界またはマシンの操縦性を損なうものであってはな
らない。
50.04.15 パワーコントロール
自動的に閉じる(パワーコントロール)スロットルが適用される。
01.53
サイドカー用追加仕様
(トラック・レーシング・サイドカーについては同セクション、同事項を参照)
53.02
駆動は、モーターサイクルのリヤホイールを介して路面に伝えられるものとする。
53.06
ハンドルバーはフォークに安全かつ強固に取り付けられていなければならない。またシー
ト中央部と同じ高さになければならない。
ステアリング・ヘッドはフロントホイールサスペンションの可動しない部分に取り付けら
れていなければならない。
53.07
ステアリングにかかるトルクを軽減する目的で、フロント・ホイール及びリア・ホイール
の間を最大 75mm 延長することは認められる。
53.08
燃料タンクは効果的かつ独立した方法で地面から保護されていなければならない。
21
53.09
分割型(トレーラー形状)のサイドカーの使用は認められない。
53.10
シャーシが一体型でない場合、サイドカーは最低 3 箇所でモーターサイクルに固定されて
いなければならない。
固定ポイントは可動型ジョイントの使用は認められない。もし、角度が可変型の場合は適
切な方法で安全確実に取り付けなくてはならない。クランプのみでの取り付けは認められ
ない。
53.13
ライダーの足が地面と接触するのを防ぐ為、クロスベルトもしくはメタリック・グリッド
はホイールとサイドカーの間を埋めるように取り付けられなければならない。
53.14
パッセンジャーの乗車のために用意されるサイドカーの最低寸法は:
全長:1000mm 全幅:400mm
パッセンジャー保護スクリーン・シールドの高さ : 最低 300mm(図N参照)
53.15
マシンの最低地上高は乗車状態で計測される。175mm 以上なければならない。
53.16
サイドカーについて、リア・ホイールとサイドカー・ホイールは共に硬質の素材で覆われ
ていなければならない。
53.20
モーターサイクルのリア・ホイールの軌跡とサイドカー・ホイールの軌跡の間隔は最低
800mm とし 1150mm を超えてはならない。
22
53.21
サイドカーが設けられていない方の側では、エキゾーストパイプはマシンの中心から
330mm 以上突出していてはならない。その反対側では、エキゾーストパイプはサイドカ
ーの幅より飛び出していてはならない(図Nを参照)。エキゾーストパイプの先端は、モー
ターサイクルのリヤ・タイヤの後端、またはサイドカープラットフォームの後端のうちい
ずれか短い方を接点として垂直に引かれた線から飛び出していてはならない。
01.55
ナンバープレート
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
01.63
燃料、オイル及びクーラント
すべてのモーターサイクルは、通常無鉛ガソリンとして知られているガソリンを使用しな
くてはならない。
(トラックレース4ストローク単気筒エンジンを除く)
63.01
無鉛ガソリンの物質的性質(事項 01.90 も参照)
63.01.1
無鉛ガソリンはFIM仕様に適合しなくてはならない。
63.01.2
無鉛ガソリン(E10 を含む)は下記の場合にFIM仕様に適合したと
みなされる:
(a)下記の特性を持っている場合:
特性
RON
MON
酸素
ユニット
最低
95.0
85.0
%(m/m)
最大
102.0
90.0
4.0
ニトロジェン
ベンジン
%(m/m)
%(v/v)
0.2
1.0
気化圧(DVPE)
鉛
kPa
g/L
95.0
0.005
マンガン
15°での密度
酸素安定度
ゴム存在量
硫黄
g/L
kg/m3
分
mg/100ml
mg/kg
0.005
720.0 775.0
360
5.0
10.0
23
テスト方式
ISO 5164
ISO 5163
EN 1 3 1 3 2
または
14517
ASTMD 4629
EN 238 または
EN14517
EN13016-1
EN 237 または
ICP-OES
ICP-OES
EN ISO 12185
EN ISO 7536
EN ISO 6246
EN ISO 20846 または
EN ISO 20884
銅腐食
蒸留度:
70°CでのE
100°Cで
150°Cで
最終沸騰点
残留物
外観
比率
Class1
EN ISO 2160
%(v/v)
22.0
%(v/v)
46.0
%(v/v)
75.0
°C
%(v/v)
透明で明る
い
50.0
71.0
EN ISO 3405
EN ISO 3405
EN ISO 3405
EN ISO 3405
EN ISO 3405
視覚による検査
特性
ユニット
エタノール(1) %(v/v)
210.0
2.0
最低
最高
10
オレフィン
%(v/v)
18.0
芳香物
%(v/v)
35.0
ダイオレフィン %(m/m)
総量
注意:
1.0
テスト方式
EN 13132 または
14157
EN 14517 または
15553
EN 14517 または
15553
GCMS/HPLC
(1)EN15376と同様とする
(b)
5 % m/m 未満 の濃縮において存在する個々の炭化水素成分の合計は、燃
料の最低30% (m/m)を構成していなくてはならない。テスト方式はガス・
クロマトグラフィ、および/あるいはGC/MSとする。
(c)
各炭素数字グループにおけるナフテン、オレフィン、および芳香物質の総濃
度は、下記の表に示される限度を超過してはならない:
%m/m
ナフテン
オレフィン
芳香物質
C4
0
5
C5
5
20
C6
10
20
1.2
C7
10
15
35
C8
10
10
35
C9+
10
10
30
二環ナフテン、およびニ環オレフィンの総濃度は1%(m/m)以上あって
はならない。採用されるテスト方式はガス・クロマトグラフィとする。
(d) 下記に記す酸化添加物のみが許可される。
メタノール、エタノール、アイソ・プロピル・アルコール、アイソ・ブチル・
アルコール、メチル・テルチアリ・ブチル・エーテル、エチル・テルチアリ・
ブチル・エーテル、テルチアリ・アミル・メチル・エーテル、ダイアイソ・プ
24
ロピル・エテール、n‐プロピル・アルコール、テルチアリ・ブチル・アルコ
ール、n‐ブチル・アルコール、二次ブチル・アルコール
(e) マンガンは0.005g/lの濃度以上は許可されない。現時点では、これは
他の燃料による弱汚染の可能性をカバーするためのものである。燃料には、外
気のないところで発熱反応を起こす可能性のある物質が含まれていてはならな
い。
基本的に鉛をまったく含んでいない鉛代替燃料を無鉛ガソリンの代わりに使用
することはできない。鉛代替燃料は、FIM燃料規則に適合しない添加物を許
容限度以上含んでいるからである。
63.01.3
エタノール E85 は、下記の場合に FIM 規則に適合したとみなされる。
a) 下記の特性を持っている場合
特性
RON
MON
気化圧(DVPE)
鉛
マンガン
酸素安定度
ゴム存在量
硫黄
銅腐食
蒸留度:
最終沸騰点
残留物
外観
特性
エタノール+高
濃度アルコール
高濃度アルコー
ル(C3-C8)
メタノール
ユニット
kPa
g/L
g/L
分
mg/100ml
mg/kg
最低
95.0
85.0
最大
102.0
90.0
95.0
0.001
0.001
360
5.0
10.0
テスト方式
ISO 5164
ISO 5163
EN13016-1
ICP-OES
ICP-OES
EN ISO 7536
EN ISO 6246
EN ISO 20846 または
EN ISO 20884
EN ISO 2160
比率
Class1
°C
%(v/v)
透明で明る
い
210.0
2
EN ISO 3405
EN ISO 3405
視覚による検査
最高
テスト方式
EN 13132 または
14157
EN 13132 または
14157
EN 14517 または
15553
EN 14517 または
15553
ユニット
%(v/v)
最低
75
%(v/v)
2.0
%(v/v)
1.0
エーテル(5ま %(v/v)
たは C アトム増
加)
事 項 2.10.1.2 %(v/v)
5.2
14
25
25
に記載されてい
る無鉛
水
%(v/v)
無機塩化物
mg/L
酸性度(酢酸) %(m/m)
(mg/L)
63.2
0.3
1
0.005
(40)
EN 12937
EN 15484
EN 15491
オイル
(f) 2ストローク混合の場合、燃料仕様において下記許容誤差が認められる。
・15°における密度
・蒸留残留物
±30kg/m3
管理されない
燃料仕様に違反した場合、当該競技参加者は自動的にイベント全体に関して失
格となる(スポーツ・コードの事項140.1も参照)
。競技参加者の燃料サン
プル分析(AまたはBサンプル)のうち、競技参加者にとって有利な方の結果
が考慮される(事項 63.05.3 も参照)。
イベント用に地元で入手できる燃料が競技参加者用として十分ではない場合、
主催国のFMNは、FIMに、上記の特性に適合しない燃料の使用を許可する
よう特例を要請しなくてはならない。
63.03
空気
酸化剤として燃料に混合できるのは外気のみである。
63. 04
一次テスト
63. 04.1 FIM選手権およびプライズ・イベントにおいて、FIMは、その燃料
を使用するイベントに燃料が供給される前、あるいは供給される時に燃料テストの
実施を要請することができる。
63. 04.2 FIMは、燃料を供給する可能性のある人物、または組織に対して、事
項 63.01 の燃料仕様に合致しているかどうかテストするためのサンプル提出を要
請することができる。
26
63.05
燃料テストの手順
63. 05.1
燃料テストは、イベントのいかなるとき、いかなる場所においても、F
IMの権限のもとに実施することができる。
63. 05.2
FIM選手権、またはプライズ・イベントにおいて、CTIビューロー
は、該当する委員会の委員長と相談したうえで燃料テストを指揮する単独の権限を
有する。この指揮に関しては、文書にされ(燃料テスト指示書)大会開始前に審査
委員長(または存在する場合レースディレクション)に提出されなくてはならない。
審査委員長(または存在する場合レースディレクション)は、この燃料テスト指示
書を当該大会のチーフ・テクニカル・スチュワードに渡し、チーフ・テクニカル・
スチュワードが実際の燃料テストの管理に関して責任を持つ。燃料テスト指示書に
は下記が指定される:
(a) サンプルを採取するマシンの選択に関する基準(無作為であってもかまわ
ない)
(b) テストを実施するオフィシャルの名前
(c) 事項 63.01 及び 63.02 に明記された特性のうちテストの対象となる
最低3つの特性、または燃料サンプルに関してひとつの特性の検出のみを
対象とするASTM承認の“ショート・テスト”または“フィールド・テ
スト方式”の場合はひとつの特性のみ
63. 05.3
燃料テストは燃料テスト指示書に基づいて実施され、下記の手順に基づ
くものとする:
(a) 任命されたオフィシャルのみがサンプルを採取できる。
(b) サンプルを入れる容器:
(ⅰ) 清潔で、丈夫で、燃料に反応しない不浸透性の材質でできたもの
(ⅱ) 封印できるもの
(ⅲ) 識別が記入できるもの
(c) マシンから燃料を採取するために用いられる装置は、清潔で、燃料に反応しな
い材質でできたものとする。
27
(d)
主催FMNは、最低12個の容器(12x1リッター)が用意されているように
する。
(e) 各サンプルは二つに分けられ、別個の容器に入れられる(最大1リッターのサ
ンプル2個)
。各サンプルは最初にASTM承認のフィールド・テスト方式を用
いてひとつの特設に関してテストされる。このテストの結果がただちに国際審
査委員会に報告される。容器はただに封印され、サンプルを採取したマシンの
識別が記入される。この情報が証明書(FIM燃料サンプル証明書)に記入さ
れる。この証明書には、サンプル採取の期日、場所、および時間、サンプルを
採取したマシンの識別と当該マシンを使用するライダーの識別が記入される。
(f) 両方のサンプル(AとB)はテクニカル・スチュワードの管理のもとに置かれ
る。当該ライダー、またはライダー/チームの代表者は、サンプルが採取され
たことを認めるFIM燃料サンプル証明書に署名しなくてはならない。この証
明書のコピーが当該ライダー、または代表者に渡される。
(g) 大会終了時に、テクニカル・スチュワードは両方のサンプル(AとB)を FIM
審査委員長、またはテクニカル・スチュワードが承認した配達業者に渡す。
テクニカル・スチュワードは、この配達業者が署名した燃料サンプル証明書の
コピーを審査委員長に返却する。
(h) 許可された配達業者は、両方のサンプル(AとB)と該当する燃料サンプル証
明書のコピーをFIMの承認した研究所へ配達する。サンプルの内容は、この
研究所で、標準的な化学手順に基づいてテストされる。
(i) このテストで得られた結果は、研究所に渡された分の燃料サンプル証明書のコ
ピーに添付され、結果が得られてから可能な限り早くFIMへ配送される。
(j) 規則に適合していなかった場合、FIMは結果を受理してからできる限り早く
その結果を下記の者に通達する:
(ⅰ) 該当するライダー、またはチームの代表者
(ⅱ) 該当する主催国協会(FMNR)
(ⅲ) 該当する大会の審査委員長
63. 05.4
FIMは燃料テスト実施のために、ひとつまたは複数の研究所を指定す
ることができる。この指定は文書にされ、すべての主催FMNに配布される。
28
63. 05.5
FIM選手権、またはプライズ・イベント以外のインターナショナル・
イベントにおいては、審査委員会が燃料テストを管理することができる。この場合、
審査委員会による管理は燃料テスト指示書によるものとし、この燃料テスト指示書
がテクニカル・スチュワードに配布されなくてはならない。この燃料テスト指示書
は、事項 63.05.2 に基づいてCTIビューローが発行したものと同じ権限を持つ
ものとする。本事項に基づいて実施される燃料テストの手順は、事項 63.05.2 及
び 63.05.3 に明記された手順に適合しなくてはならない。
63. 05.6.
事項 63.04 に基づいて実施されるテストに関して、テストされる燃
料は事項 63.01 に明記されたすべての特性に適合していなくてはならない。
63. 05.7 事項 63.05.2 及び 63.05.5 に基づいて実施されるテストに関して、テ
ストされる燃料は該当する燃料テスト指示書に明記されたすべての特性に適合して
いなくてはならない。
63.06
燃料テストの費用
63. 06.1 事項 63.04.1、63.04.2 及びに基づいて実施される燃料テストの費用
はFIMによって負担される。
63. 06.2 事項 63.05.5 に基づいて実施される燃料テストの費用は、当該イベン
トのオーガナイザーによって負担される。
63. 06.3
抗議に関連して燃料テストが審査委員会によって指示された場合、抗議
に敗訴した側が燃料テストの費用を全額負担する、あるいは審査委員会が指示した
割合で負担する。
29
01.65
装備と保護用ウエア
ウエアとシューズ
プラクティスと競技の最中、ライダーとパッセンジャーは布、またはレザー製の保護用ウ
エアと膝まであるブーツを着用しなくてはならない。グローブの着用は任意である。
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
65.07
皮革と同等の素材について
以下の特性を持ち、最低限 1.5mm 厚の牛革(床皮は除く)と同等の素材を使用しなけれ
ばならない。
65.07.1
難燃性
65.07.2
耐切性
65.07.3
あらゆるタイプのアスファルトに対する耐摩係数
65.07.4
吸汗品質
65.07.5
メディカルテスト - 非毒性、非アレルギー性
65.07.6
溶けない品質の生地
65.07.7
皮革以外の素材は、FIM基準に合致していることを証明するステ
ッカーまたはラベルが貼付されていなければならない。このラベル
は恒久的となるように、縫い付けられるか貼り付けられていなけれ
ばならない。
65.08
ウェアーマニュファクチャラーは、社名が記載される製品及び素材が規則に準拠している
ことに関する保障責任を有する。FIM は、これらを使用することによって発生するライダ
ーもしくはパッセンジャーのいかなる負傷にも法的責任は負わない。
30
01.67
ヘルメットの着用
プラクティスと競技に参加するすべての参加者には、保護用ヘルメットの着用が義務づけ
られる。ヘルメットはしっかりと固定されなくてはならない。ヘルメットは正常にフィッ
トし、状態の良いものとする。ヘルメットには、チン・ストラップ・タイプの“リテンシ
ョン・システム”が取りつけられていなくてはならない。
外部のシェルがワンピース以上の構造のヘルメットも許可されるが、緊急の場合に、チン・
ストラップを外す、または切断することによってのみライダーの頭から素早く、かつ簡単
に取り外せるものでなくてはならない。
すべてのヘルメットは、事項 01.70 に明記された公式国際規格マーク、または当該ライダ
ーの所属するFMNの認証マーク(スタンプ)を持つものとする。
FMNのマークを持つヘルメットは、FMNの承認を得る前に、事項 01.70 に明記された
国際規格のひとつに適合していなくてはならない。
上記の規則に違反した場合は失格となる。
01.69
ヘルメットの操作指示
69.01
チーフ・テクニカル・スチュワードの監督のもと、スクルテニア(車検員)は、プラクテ
ィスと競技の前にすべてのヘルメットが技術条件に適合しているかどうかをチェックする。
69.02
ヘルメットが技術条件に適合しておらず、欠陥であることが判明した場合、テクニカル・
スチュワードはすべての認証マークを剥がし、そのヘルメットをイベント終了時まで保管
する。ライダーはテクニカル・スチュワードの承認を得るために、もうひとつのヘルメッ
トを提出しなくてはならない。衝撃を伴う事故のあと、ヘルメットは検査のためにテクニ
カル・スチュワードに提出されなくてはならない。
(事項 77.02.1 も参照)
31
69.03
すべてのヘルメットは手を加えていない状態とし、構造が変更されていてはならない。衝
撃を伴う事故のあと、ヘルメットは検査のためにテクニカル・スチュワードに提出されな
くてはならない。
69.04
テクニカル・スチュワード及び/あるいはテクニカル・スクルテニアは、ライダーがプラ
クティス、または競技に出場を許可される前に下記のチェックを実施しなくてはならない:
69・04・1 ヘルメットがライダーの頭にしっかりフィットするかどうか。
69・04・2 リテンション・システムを完全に締めた状態で、それが顎から外れない
かどうか。
69・04・3 ヘルメットを後方から引いてそれがライダーの頭から外れてしまわない
かどうか。
01.70
承認された国際ヘルメット認証マーク
ヨーロッパ
ECE 22―05 P、NP、及び J
日本
JIS T8133/2000(2011 年 12 月 31 日まで認められる)
JIS T 8133/2007(2010 年 1 月 1 日より)
アメリカ
SNELL M2005(2011 年 12 月 31 日まで認められる)
SNELL M2010(2010 年 1 月 1 日より)
図の部分に明記した国際ヘルメット規格を参照。
01.71
アイ・プロテクション
眼鏡、保護用ゴーグル、およびヘルメットのバイザーと“ティアオフ”が許可される。ア
イ・プロテクターと眼鏡に使用される材質は、粉砕防止材質でなくてはならない。ヘルメ
ットのバイザーは、ヘルメットと一体のものでなくてはならない。
視界を妨害するアイ・プロテクター(傷が入っている、等)を使用してはならない。
32
01.73
ヘルメットのナショナル・カラー(CCPを除く)
下記のナショナル・カラーが承認された:
アンドラ
アルゼンチン
オーストラリア
オーストリア
ベルギー
ブラジル
ブルガリア
カナダ
チリ
中国
チェコ共和国
デンマーク
フィンランド
フランス
ドイツ
英国
ギリシャ
ハンガリー
アイルランド
イタリア
日本
ケニヤ
ルクセンブルグ
メキシコ
モナコ
オランダ
ニュージーランド
ノルウエイ
ペルー
ポーランド
ポルトガル
ルーマニア
ロシア
サンマリノ
スロバキア
南アフリカ
スペイン
スウエーデン
FMA
CAMOD
MA
白色に垂直の青色、黄色、赤色のバンド
白色に水平の青色のバンド
濃い緑色に金色のバンドと金色のカンガルーがヘルメ
ットの両面に設けられる
OeAMTC 明るい赤色に幅60mmの黒色バンドと前面の白い部
分にOeAMTCのラベル
FMB
黄色
CBM
黄色と緑色
BMF
緑色と赤色
CMA
白色に3枚の赤いカエデの葉。前面に1枚、側面にそ
れぞれ1枚ずつ。
FMC
赤色に青色のバンドと黄色の星
CMSA
赤色と黄色
ACCR
青色に赤色、白色、青色の縁取り
DMU
赤色と白色
SML
白色に青色の十字
FFM
青色
DMSB
白地に黒色の縁取り
ACU
緑色
ELPA
白色に青色の縁取り
MAMS
赤色と緑色
MCUI
緑色とオレンジ
FMI
赤色に緑色と白色の水平ラインが1本ずつ
MFJ
白色に赤色の円が上部に設けられる
KMSF
黒、赤、緑に白い帯。両サイドにケニヤと記載。
MUL
紫色
FMM
白色に緑色と赤色の縁取り
MCM
青色と白色
KNMV
オレンジ
MNZ
白色に黒のキウイが前面に設けられる
NMF
赤色と青色
FPEM
赤色に幅75mmの白色ストライプ、青色と黄色のチ
ェックの縁取り
PZM
白色に赤色のバンド
FNM
白色
FRM
黒色にナショナル・エンブレムの入った垂直の青色、
黄色、赤色のバンド
MFR
白色に赤色の縁取りと星の入った垂直の赤色バンド
FSM
白色にサンマリノのナショナル・エンブレム
MSF
青色、赤色及び白色
MSA
黒色、緑色、青色、および赤色に黄色と白色のバンド
RFME
黄色と赤色
SVEMO
青色と黄色
33
スイス
ウルグアイ
アメリカ
FMS
FUM
AMA
赤色に白色の十字
明るい青色
青色に2本の白色のバンド
これに加えて、世界選手権、または国内選手権の所持者は、ナショナル・カラー、または
レインボーの入った幅50mmのバンドを前面から後ろにかけて中央を横切るように設け
ることが許可される。
ナショナル・チームの競技会においては、各チーム・メンバーのヘルメット・カラーは同
じ色で、同じカラーリング、国旗に使用される色がストライプ、線、またはデザインで表
現されていなければならない。
01.75
FIMのバッジ
特定の状況において、FIMは特定の装備にFIMバッジを使用し、それがFIMの規格
に適合していることを示すのを許可することができる。この許可が与えられ、FIMバッ
ジが表示される装備が良い状態にある場合、このバッジはFIMの設ける規格に適合して
いることの保証を意味する。
01.76
ナンバー・サッシュ(ビブ)
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
01.77
コントロール
77.01
立証(車検)
総論
ライダーは常時自分のマシンに関して責任を持つ。
77.01.1
チーフ・テクニカル・スチュワードは、車検が開始する最低1時間前ま
でにイベント会場に到着していなくてはならない。チーフ・テクニカル・
スチュワードは、競技監督、審査委員長、またはCTIデレゲート(出
席している場合)に自分が到着したことを報告する。
34
77.01.2
チーフ・テクニカル・スチュワードは、イベントに任命されたすべての
テクニカル・スチュワードが正しい方法で任務を遂行できるように責任
を持つ。
77.01.3
チーフ・テクニカル・スチュワードは、競技、プラクティス、および最
終コントロールに関して、各テクニカル・スチュワードを個々のポスト
に割り当てる。
77.01.4
車検は、オーガナイザーによってモーターサイクルの技術仕様書が提出
された時点で行われる。
77.01.5
ライダー、または彼のメカニックが、大会特別規則に明記されたタイム・
リミットまでにマシンを車検に提出しなくてはならない。テクニカル・
スチュワードの要請があった場合には、ライダー自身が車検に立ち会わ
なくてはならない。
77.01.6
チーフ・テクニカル・スチュワードは、競技監督/審査委員長に車検の
結果を報告する。その後、チーフ・テクニカル・スチュワードは、車検
に合格したマシンのリストを作成し、このリストを競技監督に提出する。
77.01.7
チーフ・テクニカル・スチュワードは、イベントのいかなるときにおい
ても、モーターサイクルのどの部分を観察する/検査する権限を有する。
77.02
下記を行わなかったライダーは、当該大会から失格となる。競技監督は、下記の規則に従
わない者、または他の競技参加者あるいは観客に危険を及ぼす可能性のあるライダーがプ
ラクティス、または競技に参加するのを禁止することができる。
77.02.1
車検は、CTR規則と当該イベントの大会特別規則に明記された手順と
時間に従って実施される。車検に立ち会える最大人数は、ライダーとそ
35
の他に2名とする。さらに、チーム・イベントの場合には、チーム・マ
ネージャーも立ち会うことができる。
77.05
危険なモーターサイクル
プラクティス、または競技中に、テクニカル・スチュワードがマシンに欠陥を発見し、そ
れが他のライダーに危険をもたらす可能性がある場合、当該テクニカル・スチュワードは
ただちにそのことを競技監督、または競技監督代理に報告する。プラクティス、または競
技自体からこのようなマシンを除外することは、彼らの責任である。
01.79
音量コントロール(トライアルを除く)
2mMAX 法―音量計測の為の新たな測定方法
環境問題及び RIDE QUIET キャンペーンという観点から音量を軽減するための方法とし
て実施される新たな方法を2mMAX と称し、2010 年より全てのアウトドア競技(特にモ
トクロス、エンデューロ及びトラックレース)に適用される。
何が含まれているか?
2mMAX 法においては、フルアクセル状態のモーターサイクルから発せられる音量レベル
(LWA)及びエンジン停止状態の同じモーターサイクルの近接最大音圧レベルに同期させ、
即座に最大回転スピードで計測するものである。
この技術仕様及び新たな方法を実施するための方策は、オフィシャルやテクニカル・スチ
ュワードが使用するために、本技術規則事項 79.01 に記載されている。本条項では2m
MAX 法、音量、必要不可欠な道具、そして 2010 年に適用される許容誤差(旧方式を使
用することは義務不履行)について明記する。
2mMAX 法で計測された音量のみが車検員及び当該大会審査委員が車両の最大音量が認
められる範囲内であったかどうかの判断に適用される。
36
近隣居住及び環境に容認される音量は:
―
モトクロス及びトラックレースの場合:100m(1)で81dB/A
―
エンデューロの場合:100m(1)で78dB/A
(1) この数値の許容誤差として+5dB/A とし、目盛りのある公認音量計でレ
ース場から直線距離で 100m のところで計測する。
操作手順
2mMAX 法は、エキゾーストのサイレンサーから発せられる音のみでなく、エンジン回転
数が最大エンジンスピードとなったときの車両から得られる全体的な音量を計測すること
で成り立っている。制限は、
⇒2T の場合通常規則、または
⇒4T の場合 REV リミッタ―
スピードウェイ、ロングトラック、アイススピードウェイの REV リミッタ―のない4T エ
ンジンにおいては、1または2S を最大とするスロットル最大開度までを範囲とすること
を推奨する。
音量計の準備
・音量計の 93.5dB/A またはウィンドフォームボールのある場合 113.5dB に印をつける。
・マイクにウィンドフォームボールを取り付ける。
37
・A 計測を作動する。
・FAST タイム計測を有効にする。
・レンジを Hi 80 – 130dB にする。
・MAX、MIN 機能を MAX にセットし有効にする。
音量計及び車両のセットアップ
音量は、トライポッドに固定され、車両の近くで水平位置に固定された音量計・マイクロ
フォンによって計測される。
音量計は、車両の後方2mで中心からエキゾースト側の斜め 45 度に位置し、高さは地上
から 1.35mのところに設置する。2mという距離は、リヤタイヤセンターの地面との設置
地点から図るものとする。
やわらかな土の上で計測することが推奨される。例えば、草の上、細かな砂利の上
周辺の音量は 95dB/A から 100dB/A 以下でなければならない。
車両位置
参考事項として
・車両について:リヤホイールの地面への設置ポイント
・クアド車両の場合:リヤアクスルの中心から地面に対し垂直
・サイドカーの場合:サイドホイールの地面との接地面
・2 つの排気口を持つモーターサイクルの場合:エアインテーク側で計測する。エアイン
テークが中心にある場合は両サイドを計測する。
・排気口がメディアン・アクシスによって移動可能な場合:オフセット側で計測される。
信頼できうる計測を行うために、全ての車両は地面に設置された小さなフレーム上に置か
れる。
38
新2mMAX 法
操作 ―
耳の保護 ― 耳栓の使用
・計測は、スタンドを使用せず、ニュートラルでエンジンが温まった状態で行う。
・車検員はモーターサイクルの横でマイクとは反対側に立つか、またはフロントホイール
付近でハンドルバーの前方に立つ。しかし、バイクとマイクの間に立ち、壁となっては
ならない。
・もし、音量計測に 2 名従事する場合、耳栓を使用することを強く推奨する。(ヘッドセッ
トまたは、耳栓)
・スロットルは、エンジンスピード規則が示す表示まで(rpmリミッタ―)可能な限り
素早く開けられ(即座に)
、バックファイア防止のため即閉じられなければならない。
・エンジンが不調な場合、全開直前まで開ける。
・デトネーション(異常爆発)が発生した場合、再計測される。
サイレンサー内の暴発を防ぐため、スロットルの開閉にいは適度な加減を加える。
計測 -
音量計測値の記録
・REV リミッタ―のないモーターサイクルの場合:ガスの開閉は 2 秒以内でなければなら
ない。
・カウント記憶の手助け:千と一、千と二、または1Y、2Y
・計測が納得できるものである場合、結果を記載する。その後 MAXMIN セッティングを前
計測値が消えるまでリセット(サイドラインを押す)する。
・再度 MAXMIN サイドラインを押し、音量計を起動させる。
・音量計は、この時点より次の計測準備が整うこととなる。
この計測方法の最もすぐれている点は、下記のようにエンジンの MAX スピードを暫定的
に下げるという不正をされないことにある。
・2T エンジンの動きを鈍らせる
・2T 及び4T エンジンの CDI/ECU プログラムスイッチ
聞くことによってエンジンスピードを極端に落とすことは判別できる。疑義のある場合、
39
タコメーターとrpmリミッタ―の数値をコントロールする。
音量は、事項 79.11 に明記されているリミットに制限される。
初回の音量コントロールと車検時にライダー(またはメカニック)は 1 台につき1つのス
ペアサイレンサーを提示することができる。
その他の予備サイレンサーはすべての参加者がモーターサイクルを提示後、もしくは翌日
に提示することができる。
79.01
スタティック法の元、エキゾースト・パイプから50cm離れたところ、エキゾースト・エ
ンドの中心線とエキゾーストパイプの高さから測定して45°の角度、なおかつ地面から
最低20cmのところにマイクロフォンを設置する。これが不可能な場合、測定は45°
上方のところで行われる。
79.02
スタティック法:音量テストの時にのみ、すべてのモーターサイクルにはスパークプラグ・
ケーブルに延長線(最低30cm)が設けられなくてはならない。この延長線の片側には、
オリジナルのスパークプラグ・キャップが取り付けられ、もう一方の端には別のスパーク
プラグ・キャップが設けられ、通常通りスパークプラグに装着される。
全ての音量テスト及び方法の最中、ギヤボックスにニュートラルがないマシンはスタンド
に掛けられなくてはならない。
音量テストの最中は、通常のライディングポジションでスロットルを操作することが出来
るのはライダーのみとする。その他の如何なるチーム員も音量テストに関わる事が出来な
い。
40
79.03
チェックを受けたサイレンサーにはマークがつけられ、車検後にこれを変更することは禁
止される。ただし、チェックを受け、マークのつけられたスペアサイレンサーに関しては
例外とする。
全てのサイレンサーは、音量チェックが完了次第、チェックされマークが施される。サイ
レンサーの最端開口部は、チェックされ、マークを施された状態を維持しなければならな
い。
音量レベルを軽減するためのアダプター付きサイレンサーは、恒久的に取り付けられてい
なければならない。
79.04
ライダーは、規定のRPMに到達するまでエンジン回転を上げていく。規定のRPMに到
達した時点で測定が実施される。
79.05
スタティック法のため、RPMはエンジン・ストロークに関連する平均ピストン・スピー
ドに基づく(表を参照)
。
RPMは下記に関連して割り出される:
N=
30,000 x cm
I
N
= エンジンの規定RPM
cm = 固定平均ピストン・スピード、m/sで
I
= ストローク、mmで
79.06
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
41
79.07
単気筒以上のエンジン音量は個々のエキゾーストで計測する。
79.08
ノイズ・リミットに合格しないマシンはレース前に数回テストを受けることができる。
79.11
現行の音量リミット
詳細は各競技の同条項を参照。
(CMS、CTR、CER、CCP)
79.12
テスト中、パワー源から半径5mの周辺のノイズは 90dB/Aを超えてはならない。
79.13
音量コントロール用機器は、国際規格IEC 651,タイプ1または2とする。
サウンド・レベル・メーターにはコントロール用キャリブレーターが装備され、サウンド・
レベル・メーターの使用中にメーターを調整できるようになっていなくてはならない。
79.14
常に“スロー・レスポンス”
・セッティングが用いられなくてはならない。
79.15
スタティック法のため、音量テスト時に気温の影響が出ることから、すべての数値は20°
Cでのものとする。10°C以下で実施されたテストに関しては+1dB/A の許容誤差が
設けられる。
0°C 以下で実施されたテストに関しては+2dB/Aの許容誤差とする。
42
79.16
競技終了後の音量コントロール
競技結果発表前に最終車検を必要とする競技会の場合、車検長の協力の元に競技監督が無
作為抽出した最低 3 台の車両が含まれていなければならない。競技終了後に音量コントロ
ールが実施される場合、最大許容誤差は1dB/Aとする。
01.80
サウンド・レベル・メーター使用上のガイドライン
80.01
ノイズ・コントロール・オフィサー(NCO)は、テクニカル・ディレクター、および他
のテクニカル・スチュワードと共に話し合い、適切なテスト場所、およびテスト方針につ
いて合意するために十分な時間を取れるように到着する。
80.02
サウンド・レベル測定機器には、それにふさわしいキャリブレーターが含まれ、これはテ
スト開始直前、および規律的罰則が科される可能性のある際の再テストの前に使用されな
くてはならない。
車検中に、タコメーター、サウンド・レベル・メーター、またはキャリブレーターが正常
に作動しなくなった場合に備え、2セットの機器が用意される。
80.03
テスト前に、可能ならばNCOは、キャリブレーターを含むノイズ・テスト機器を所持す
るFIMエントラント・ライセンスまたはマニュファクチュラー・ライセンスの所持者、
あるいはチーム・マネージャー最大2名と協力して。公式サウンド・レベル・メーターの精
度について合意する。
80.04
テストは雨天、または湿度が非常に高い場合には実施してはならない。過剰にノイズが大
きいと判断されたマシンは、状況が許せば別個にテストされる。
43
80.05
微風の場合を除いて、マシンは風が吹いてくる方向に向かって設置される(メカニカル・
ノイズは、マイクロフォンから離れるように前方に流れる)
80.06
“スロー”
・メーター・レスポンスを用いる。
80.07
サウンド・レベル・メーターは“A”ウエイト・セッティングとする。
80.08
測定された数値は常に切り捨てる。すなわち:100.9dB/A = 100dB/A
音量測定値は切り捨てることはない。テスト法による影響については事項 80.90 に明記さ
れている修正値を適用する。
80.09
修正
タイプ1 メーター : 1dB/Aを差し引く
タイプ2 メーター : 2dB/Aを差し引く
80.10
気温
外気温
10°C 以下
: 1dB/Aを差し引く
0°C 以下
: 2dB/Aを差し引く
すべての許容誤差は累積的なものである。取られるべき措置は該当する個々のスポーツ分
野に準じ、競技監督と行う事前の話し合いの際に出された決定に基づくものとする。
01.81
計時
1993年1月1日以降、計時の責任は当該スポーツ委員会に委ねられる。
44
45
46
ヘルメットの装着テスト:10項目
1.頭の頂点を測定することによって正しいサイズのものを入手する。
2.横の動きがないかどうかチェックする。
3.ストラップをしっかりと締める
4.頭を前に傾け、ヘルメットを後ろから引くようにしてこの方向から脱げないかどうか
確認する。
5.後ろを振り返って、視界が正常に確保できるかどうか確認する。
6.ヘルメットの中で正常に呼吸できるかどうか確認する。鼻や口が覆われていないよう
にする。
7.首にスカーフを巻き、ヘルメットに空気が入らない状態にしてはならない。リテンシ
ョン・ストラップの下にスカーフを着用してはならない。
8.グローブを着用した片手でバイザーが開けられるようにする。
9.ヘルメットの後部が首を保護するものであるということを確認する。
10.
常に購入できるかぎり高いヘルメットを購入する。
47
48
49
モトクロス技術規則
01.01
序論
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.03
構造の自由
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.05
モーターサイクルのカテゴリーとグループ
詳細は総合セクションの同条項を参照。
クラス
グループは、下記のシリンダー容量に基づいてさらにクラス分けされる。一般的に、これ
らのクラスがすべての大会に関して適用される。
(モトクロス規則事項 032.3.2 参照)
カテゴリーⅠ
グループA1
クラス
50
65
80(2ストローク)
80(4ストローク)
100
125(2 ストローク)
(MX2)
(4 ストローク
175
250(2ストローク)
(MX1)
(4ストローク)
350
500(2 ストローク)
(MX3)
(4ストローク)
750
1000
1300
以上(cc)
-
50
65
85
85
100
175
125
175
290
250
175
290
500
750
1000
50
未満(cc)
50
65
85
150
100
125
250
175
250
450
350
500
650
750
1000
1300
グループB1,B2
350cc 以上 750cc までの2ストロークエンジンまたは 1000cc までの4スト
ローク単気筒及び 2 気筒
カテゴリーⅡ
グループ E/スノーモビル
クラス
250
350
500
750
1000
1300
以上(cc)
-
250
350
500
750
1000
未満(cc)
250
350
500
750
1000
1300
グループG/クアドレーサー
バルーン・タイプのタイヤを各対角線上の四隅に持つ四輪車で、完全な一体型ユ
ニットで構成され、ライダーのみがまたがった姿勢で乗車でき、ハンドルバーに
よって操作できるもの。カテゴリーⅠ、グループA1と同じクラス。
01.11
排気量の測定
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.17 スーパーチャージング
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.18 テレメトリー
詳細は総合セクションの同条項を参照。
51
01.19
車両重量(燃料を除いた車両重量)
19.01 最低重量は:
65cc クラス
65ccまで2ST
85cc クラス
85cc 2 ストローク 63Kg
(小径)
53Kg
150cc 4ストローク 71Kg
85cc クラス
85cc 2 ストローク 65Kg
(大径)
150cc 4ストローク 73Kg
MX1
175-250cc2ST
98Kg
290-450cc4ST 102kg
MX2
MX3
100-125cc2ST
88Kg
175-250cc4ST
98kg
290-500cc2ST 102Kg
475-650cc4ST 102kg
レース終了後の車両重量には1%の許容誤差が認められる。
01.21
メーカー名の表示
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.23
プロトタイプの定義
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.25
一般仕様
詳細は総合セクションの同条項を参照。
25.05 125ccにおいて、単気筒エンジンのみ認められる。
01.26
ソロ・モーターサイクルのフレームの定義
詳細は総合セクションの同条項を参照。
52
01.27
スターティング・デバイス(始動装置)
スターティング・デバイスが義務づけられる。
01.29
オープン・トランスミッション・ガード
29.01 プライマリートランスミッションが露出している場合、安全上ガードが取り付け
られていなければならない。ガードは、どのような状況においてもライダーまた
はパッセンジャーがトランスミッション部品に不慮の接触を起こさないよう方法
で取り付けられていなければならない。それは、ライダーの指を負傷から守る設
計でなければならない。
29.02 カウンターシャフト・スプロケットにはガードが装着されなくてはならない。
01.31
エキゾーストパイプ
詳細は総合セクションの同条項を参照。
エキゾーストパイプとサイレンサーは、ノイズ・コントロールに関するすべての条件を満
たすものでなくてはならない。
(事項 79.01 参照)
01.33
ハンドルバー
カーボン・カーボン、カーボン・ケブラ―または・もしくはその他複合素材のものは認め
られない。
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.35
コントロール・レバー
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.37
スロットル・コントロール
スノーモビル及びサイドカーにおいては、ライダーがマシンを離れた場合に作動するイグ
ニッションカットアウトが装備されていなければならない。このイグニッションカットア
53
ウトシステムはプライマリー回路を遮断し、供給側と受け側の両方に配線されていなけれ
ばならない。
それは可能な限りハンドルバーの中央部に位置し、適切な長さと厚みを持ち、非伸縮性の
ストラップにより作動するもので、サイドカーの場合、ライダーの右手首に取り付けられ
る。スパイラルケーブル(電話コードのようなもの)については最高 1m まで認められる。
スノーモビルのみ、それはライダーのベルトに取り付けられる。
01.39
フットレスト
39.01 フットレストは折りたたみ式であってもよいが、その場合には通常の位置に自動的
に戻るデバイスが装備されていなくてはならない。フットレストの先端には、最低
半径8mmの一体型のプロテクションが設けられなくてはならない(図 E 及び F 参
照)
。
01.41
ブレーキ
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.43
マッドガード、およびホイール・プロテクション
43.02 フロント・マッドガードは泥からライダーを保護するために必要な角度までホイ
ール周囲を覆っていなくてはならない。
43.04 リヤ・マッドガードは、フロントとリヤサスペンションが伸びきった状態で
130mm を越えて覆っていなくてはならない。(図L参照)
43.05 マッドガードの先端は丸められていなければならない。その半径は最低 3mm と
する。マッドガードの材質は柔軟素材製のみとする。(例:プラスチック)
43.07
キャストまたは鋳造のホイールが使用される場合、スポークを硬質のディスクで
囲むプロテクションが施されなければならない。
54
01.45
ストリームライニング
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.46
サスペンション
電子コントロールサスペンションシステムの使用は認められない。
01.47
ホイール、リム、およびタイヤ
47.03 ホイールサイズ規制
65cc
85cc
フロントホイール
最大 14 インチ
リヤホイール
最大 12 インチ
フロントホイール
最大 19 インチ
(小径) リヤホイール
最大 16 インチ
85cc
フロントホイール
最大 19 インチ
(大径)
リヤホイール
最大 16 インチ
125cc フロントホイール
最大 21 インチ
以上
最大 19 インチ
01.49
リヤホイール
モトクロス用タイヤ
49.02 スクープまたはパドル(継続するラジアルリブ)タイヤ及び/または 19.5mm 以
上のラグを持つタイヤは禁止される。
49.04
タイヤの表面にはアンチスキッド・スパイク、スペシャルチェーン等後付けのも
のを取り付けることは認められない。
01.51
スーパーモト追加仕様
以下の仕様は、スーパーモト世界選手権に出場する車両に適用される。
・
バックグランドの色と数字の色は明確に分けられていなければならない。反
射タイプの色は禁止される。赤いフロントナンバープレートと白文字は例外
とし、ライダーはナンバープレート及び数字の色は自由に選べることとする。
55
白文字の赤いフロントナンバープレートは、選手権における各クラスの当該
大会時のチャンピオンは義務とする。
・ 安全装置(ピンまたはロックナット)ブレーキパッド固定部に取り付けられ
ていなければならない。
・ ブレーキキャリパーのボルトに使用されているセーフティーワイヤーは視
認できるものでなければならない。
・ 4ストロークエンジンの場合、最低 0.5 ㍑のオイルキャッチタンクが確実
に固定されるか、クローズト・ブリーザーシステムを装備していなければ
ならない。
・ モーターサイクルは、エンジンの下にエンジン保護として機能し、同時に
エンジン破損時にクーラントまたは漏れたオイルを溜めるリザーバーとし
ての機能を備えたプロテクティブシールドを装備していなければならない。
・ 燃料タンクブリ-ザーシステム及びラヂエター水用の、一つあるいは複数
の漏れ防止の施されたキャッチタンクが装備されていなければならない。
このキャッチタンクはレース前に空の状態にしておかなければならない。
・ 冷却水として認められているのは水のみである。
・ オイル及び水のフィルターキャップ、ドレーンプラグに使用されているセ
ーフティーワイヤーは、視認できるものでなければならない。
・ モトクロス、エンデューロ及びトライアルタイヤは禁止とする。
・ フロント及び/またはリヤタイヤのトレッドの深さは、中央部分で最大
10mm とする。
・ フロント及び/またはリヤタイヤへの追加のトレッドグルーブ、カット等
は認められる。
01.53
サイドカー用追加仕様
詳細は総合セクションの同条項を参照。
56
01.55
ナンバープレート
ナンバープレートは以下のとおりとする。
55.03 ナンバープレートは柔軟素材のものでなければならない。(例:プラスチック)フ
ロントナンバープレートの形は自由とし、モーターサイクルの総合デザインの一
部とすることも可能。しかしながら、フロントナンバープレートは事項 55.07 に
規定されている数字最低 3 桁及びモトクロス世界選手権ロゴが入るものでなけれ
ばならない。
フロントナンバープレートには上下 50mm の範囲内でチーム広告も認められる。
55.04 プレートは、50mm 以上湾曲していてはならず、カバーされたり曲げられたりし
てはならない。
55.05 フロントナンバープレート
フロントナンバープレートは、50mm 以上湾曲していてはならず、カバーされた
り曲げられたりしてはならない。
フロントに取り付けられる 1 枚のプレートは水平より 30 ゚以上傾斜されていては
ならない。ナンバープレートの数字の間に穴をあける事が認められるが、数字自
体に穴を開けてはならない。
モトクロス世界選手権におけるソロクラスにおいて、フロントナンバープレート
は以下を表示しなければならない。
(図 O 参照)
a)
バックグランドの色
b) ライダーのナンバー
c)
図に示されている FIM モトクロス世界選手権ロゴ 5cm×5cm
ナンバーは明確に読める字体でなければならない。反射タイプの数字は禁止され
る。フロントナンバーには以下に記す最低寸法が適用される。
―
数字の高さ
140mm
57
-
数字の幅
70mm
-
数字の太さ
25mm
-
数字と数字の間隔
15mm
―
FIM ロゴと数字との間隔
10mm
55.06 サイドナンバープレート
サイドナンバープレートは、リヤホイールスピンドルをとおる水平線より上で、
プレートの最前端部はライダーフットレストの後ろ側 200mm の垂直線上より後
方になければならない。それらは、明確に視認でき、モーターサイクルの如何な
るパーツの陰にならず、ライダーが乗車した時にそのライダーによって隠される
部分があってはならないように取り付けることとする。
プレートの代わりに、プレートと同マットカラー及びサイズの塗装をしたり、車
両自体に設定されていることも認められる。
モトクロス世界選手権のソロクラスにおいてサイドナンバープレートは以下を表
示していなければならない。(図E参照)
a)
ライダーのナンバー
b) FIM モトクロス世界選手権ロゴ(5cm×5cm)
及び
c) ライダー、チームスポンサーの広告
広告デザインは自由とするが、ライダーのナンバーとFIMモトクロス世界選手
権ロゴと一体となっていなければならない。
サイドナンバープレートの地の色及び数字の色は自由とする。しかし、地の色と
数字の色は明確に識別できるものでなければならない。FIM ロゴは白黒とする。
58
55.07 ナンバーは明確に読める字体でなければならず、地の色は日光による反射を防ぐ
マットカラーで塗装されるものとする。
一般に、以下に記す最低寸法がフロントナンバープレートに適用される。
―
数字の高さ
140mm
-
数字の幅
70mm
-
数字の太さ
25mm
-
数字と数字の間隔
15mm
しかし、サイドナンバープレートには以下の最低寸法が適用される。
―
数字の高さ
100mm
-
数字の幅
70mm
-
数字の太さ
25mm
-
数字と数字の間隔
15mm
55.08 英国式数字が適用される。
“1“は 1 本の垂直線で表し、
“7”は水平線無しの単純
な傾斜線とする。
(図 O 参照)
55.09 モーターサイクルにあるその他ナンバープレートまたはマークは、当該大会のマ
ークとの混乱を避けるためにスタート前に取り外されなければならない。
FIM モトクロス世界選手権及びモトクロス・オブ・ネーションズにてオフィシャ
ル計時方法(トランスポンダー)が使用される場合、競技者は以下の広告を掲示
することが認められる。
フロントナンバープレート(寸法については事項 55.03 参照)広告はナンバープ
レートの上下 50mm の範囲内に掲示することが認められる。(図 O 参照。斜線部
分は広告用スペース)
サイドナンバープレート:プレート全体を広告スペースとして使用することがで
59
きる。モトクロス・オブ・ネーションズに関しては、所属国国旗をサイドナンバ
ープレートに掲示する。しかし、寸法は守らなければならない。
55.12 ナンバープレートカラー
バックグランドの色と数字の色はモーターサイクルクラスや競技会の種類によっ
て異なる。詳細は、大会特別規則(SR)に明記される。
以下の色が使用される。マットカラーでなければならず、以下の RAL カラーが適
用される。
黒
9005
黄色
1003
緑
6002
白
9010
青
5005
以下の配色が適用される。
MX1
白地
黒文字+FIM ロゴ
MX2
黒地
白文字+FIM ロゴ
MX3
黄地
黒文字+FIM ロゴ
ウィメンズ MX
青地
白文字+FIM ロゴ
世界チャンピオン第 1 戦 赤地
白文字+FIM ロゴ
ポイントリーダー
赤地
白文字+FIM ロゴ
MX オブネーションズ
クラスによる
MX オブネーションズ優勝シーム
赤地
サイドカー
黄地
黒文字
ベテランワールドカップ
黄地
黒文字+FIM ロゴ
スーパークロス
白地
黒文字+FIM ロゴ
60
白文字+FIM ロゴ
55.13 その他イベントに関して
85cc
白地
黒文字
125cc
黒地
白文字
250cc
緑地
白文字
500cc(オープン)
黄地
黒文字
サイドカー
黄地
黒文字
スーパークロス
白地
黒文字
01.63
燃料、オイル、およびクーラント
すべてのモーターサイクルは、通常無鉛ガソリンとして知られているガソリンを使用しな
くてはならない。
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.65
装備と保護用ウェア
ウェアとシューズ
プラクティスと競技の最中、ライダーとパッセンジャーは以下のウェアとシュー
ズを着用しなければならない。
65.01 モトクロス:
ライダー及びパッセンジャーは丈夫な素材の長ズボン及びグローブを着用しなけ
ればならない。ライダーについては、皮製またはそれと同等の膝までのブーツを
着用しなければならない。事故時の擦過傷を避けるため、ライダーオヨ B にパッ
センジャーの腕は適切な素材で出来た保護衣料で覆われていなければならない。
スノーモビル:
ライダーは、寒さ対策及び点灯時の負傷対策として適切な衣料を着用していなけ
ればならない。また、パッド付きの膝までのブーツまたはその他硬質ブーツを着
用しなければならない。
61
スーパーモト:
ライダーは、皮製パッドや膝、肘、肩等接触しやすい部分に保護装備のついた完
全なレザースーツを着用していなければならない。
(最低皮革厚 1.2mm を推奨す
る)
下着は、ライダーの皮膚への損傷を避けるため、溶ける可能性のある化学素材の
ものであってはならない。
ライダーは、首から下を完全に覆うスーツと共に皮製のグローブ及びブーツを着
用しなければならない。
バックプロテクターの使用が強く勧められる。
65.07 皮と同等の材質
詳細は総合セクションの同条項を参照。
65.08 公認
保護用スーツを認可している FMN(各国協会)は、テスト機関による証明を FIM の記録保
存のために FIM に提出しなければならない。当該 FMN が必要とする場合、スーツには公
認マークが貼付される。
01.67
ヘルメットの着用
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.69
ヘルメットの操作指示
詳細は総合セクションの同条項を参照。
62
01.70
承認された国際ヘルメット認証マーク
ヨーロッパ
ECE 22―05 P、NP、及び J
日本
JIS T8133/2000(2011 年 12 月 31 日まで認められる)
JIS T 8133/2007(2010 年 1 月 1 日より)
アメリカ
SNELL M2005(2011 年 12 月 31 日まで認められる)
SNELL M2010(2010 年 1 月 1 日より)
図の部分に明記した国際ヘルメット規格を参照。
01.71
アイ・プロテクション
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.73
ヘルメットのナショナル・カラー
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.75
FIMのバッジ
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.76
ナンバーサッシュ(ビブ)
スターティングナンバーは、サッシュ(ビブ)またはライダージャージにプリン
トされたものを着用することとし、下記に適合していなくてはならない:
76.01 数字の色は、バックグランドの色と明確に識別できるものでなければならない。
76.02 数字と数字の間隔:
1.5cm
76.03 数字の高さ:
最低 20cm
76.04 数字の幅:
1桁の場合
10cm
2 桁の場合
20cm
3 桁の場合
25cm
76.05 数字の太さ:
3cm
76.06 数字の周囲の広告を除くフリースペース: 5cm
63
76.07 プラスチック製のビブが使用される場合、適切な通風を保つために穴が開けられ
ていなければならない。
76.08 ナンバーサッシュまたはシャツのライダーが使用するスターティングナンバーは、
当該レース規則に適合するものでなければならない。また、それらは、レース時
のみでなく、プラクティス中も着用していなければならない。
01.77
コントロール
77.01 立証(車検)
総論
ライダーは常時自分のマシンに関して責任を持つ。
詳細は総合セクションの同条項を参照。
77.02.2
ライダー、または彼のメカニックは、FIM規則に適合した清潔なモー
ターサイクルを提出しなくてはならない。また、彼は、完全に記入され、
確認されたテクニカルカードも提出する。燃料タンクには 0.5 リットル
の燃料のみ含まれても良い。疑わしい場合、チーフ・テクニカル・スチ
ュワードは空のタンクで重量を測定する。
77.02.3
ライダーは自分の装備、すなわちヘルメットと該当するナンバーの書か
れたビブを提出する。
77.02.5
最初にノイズ・コントロールが実施される。エキゾースト・サイレンサ
ーにペイントでマークがつけられる。ノイズレベルがテクニカルカード
に記入される。
77.02.6
車両の重量が確認され、その重量はテクニカルカードに記載される。
64
77.02.7
FIM規則に適合しているかどうかを確かめるためにモーターサイクル
の全体的な検査が実施される。車検に合格したモーターサイクルには、
シールが貼付される。(フロントメインフレームに貼付される)
77.02.8
各ライダーは、自分の名前及びスターティングナンバーの基に 1 台の車
両を車検に提出する。2 台目の車両については、以下の 2 つの可能性が
ある。
1)
ライダーは自分の名前及びスターティングナンバーの基に 2 台目
の車両を車検に提出する。
2)
チーム、ライダーによるグループは、彼らの名前及びスターティ
ングナンバーの基に数人のライダーによって使用される場合、そ
の 2 台目の車両が車検に彼らの名前及びスターティングナンバー
の基に提出される可能性がある。この場合、当該チームは、その
車両を使用する全てのライダー及びスターティングナンバーを
車検時に報告しなければならない。
77.02.9
ライダーは、レースとレースの間に車両を変更することができる。最終
的な選択は各レーススタートの最低 10 分前までとする。
77.02.10
各レースのスタート 10 分前、ウェイティングエリアにおいて、車検員
は車検シールの確認とエキゾーストシステムのマーキング及びライダー
装備の確認を行う。
77.02.11
大会期間中、車検員は、ステッカー、エキゾーストシステムのマーキン
グ及びライダーの装備についてリペアゾーンにて確認する。彼は、如何
なる車両も危険要因とならないように、リペアゾーンで行われている作
業を確認しなければならない。
65
77.02.12
最終レースの直後、上位 3 台が再車検のため車両保管所(クローズトパ
ーク)に保管される。車両は、抗議が提出された場合の更なる検査のた
め、優勝者が到着してから 30 分間保管される。
競技者は、分解検査に選出された車両を除き、車両保管解除となってか
ら 30 分以内にクローズトパークから車両を引き上げなければならない。
この時間移行に車両が残されていた場合、クローズトパーク担当オフィ
シャルはその残された車両に対する責任を一切負わない。
77.02.13
車両検査完了後、車検長は競技監督に対し受理されたライダー及び車両
名称、ノイズレベル、車両重量を明記したリストを提出する。
77.02.14
事故に巻き込まれた車両は、車検員により重大な損傷がないかどうかそ
の車両の確認を行う。しかし、本件に関しては、ライダーが当該車両、
ヘルメット及び装備をこの検査に持ち込むかどうかは当該ライダーの責
任とする。
ヘルメットが明確に損傷を受けていると判断された場合、車検員は当該
ヘルメットを預からなければならない。オーガナイザーはこのヘルメッ
トを事故報告、メディカル報告(可能であれば写真、ビデオも同様に)
とともに、当該ライダーの所属する FMN に送付する。メディカル報告書
に頭部への負傷が記載されている場合、当該ヘルメットは中立の検査機
関に送付されなければならない。
77.05 危険なモーターサイクル
詳細は総合セクションの同条項を参照。
66
01.79
ノイズ・コントロール
MX1,MX2,MX3,MXN,ウィメン及びベテランクラスの音量は2mMAX 法により測定され
る。
認められる最大音量は 115dB/A とする。
その他クラスについては、サイレンサーの音量が2mMAX 法で計測される。しかし、2010
年においては、サイレンサーがこの規制値を超えていた場合の最終判断は FIM スタティッ
クテストによって決定される。FIM スタティック法において、リミットは、事項 79.11 に
明記されているリミットに制限される。
2011 年、2mMAX 法のみがサイレンサーの最大音量計測に適用される。
2mMAX 法の詳細については、詳細は総合セクションの同条項を参照。
最初のノイズ・コントロールの際、ライダー(または彼のメカニック)は車両 1 台に付き
1つのスペアサイレンサーを提示することができる。
その他のスペアサイレンサーは、全ての参加者が車両を提示した後か、または翌日に提示
する。
詳細は総合セクションの同条項を参照。
79.05 RPMはエンジン・ストロークに関連する平均ピストン・スピードに基づく。
RPMは下記に関連して割り出される:
N=
30,000
x cm
I
N
= エンジンの規定RPM
cm = 固定平均ピストン・スピード、m/sで
I
= ストローク、mmで
67
79.06 モトクロスのピストン・スピード(13m/s)は、同等の近似値であり、単なる
参考である。現在のトライアル・マシンのエンジン・ストロークが類似している
ことによって、便宜上、テストは以下の固定エンジン回転数で実施される。
85cc まで
8000rpm
85cc を超え 125cc まで
7000rpm
125cc を超え 150cc まで
6000rpm
125cc を超え 250cc まで
5000rpm
250cc を超え 500cc まで
4500rpm
500cc 以上
4000rpm
79.07 1 気筒以上エンジンのノイズレベルは、各エキゾースト端部で計測される。
79.08 ノイズ・リミットに合格しないマシンは数回テストを受けることができる。
79.11 現行のノイズ・リミット
―
MX1、MX2、MX3、MXN、ウィメンズ及びベテランクラスにおいて、認められる最
大音量は 115dB/A(2mMAX 法で計測)
―
2010 年:その他クラスにおいて FIM スタティック法を適用する場合、最大音量値は
以下のとおりとする。
2 ストローク
96dB/A
4 ストローク
94dB/A
最大音量値は固定回転数により計測される。
(事項79.06参照)
79.14
2mMAX 法においては常に FAST セッティングが使用され計測法は MAX とされる。
FIM スタティック法においては、常に“スロー・レスポンス”
・セッティングが用いられな
くてはならない。
68
79.16 競技中及び競技終了後のノイズ・コントロール
結果発表前に最終車両検査を必要とする競技会の場合、この最終検査には車検長の協力の
基に競技監督の判断で選択された最低 3 台のノイズ・コントロールが含まれていなければ
ならない。
01.80
サウンド・レベル・メーター使用上のガイドライン
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.81
計時
1993年1月1日以降、計時の責任は当該スポーツ委員会に委ねられる。
01.82
スノーモビルの追加仕様
82.01 序章
スノーモビルとは、通常フロントまたは車両のサイドに恒久的又は仮に取り付け
られているスキーによって、一つ又はそれ以上のキャタピラトラックを操舵する
ものとする。スノーモビルにはいくつかの種類が存在する。
82.01.1 車両前部にある1つまたは2つの操舵スキーによる2つのキャタピラトラック
を装備するスノーモビル。
82.01.2 車両前部にある1つの操舵スキーによる1つまたは2つのキャタピラトラック
を装備するスノーモビル。
82.01.3 1 つのキャタピラトラック及びスキーを装備するスノーモビル。
82.02 一般仕様
02.02.1 ライダーより前方に位置指定なければならないことを除き、エンジンの位置は
任意とする。
02.02.2 ライダーが完全に視認できなければならない。
69
02.02.3 オリジナルのフードまたはカウリングにエアフォイル又はサイレンサーを追加
することは認められない。
02.02.4 チタニウムの使用は厳禁される。
02.02.5 リヤトンネル開口部は、トンネル素材と同様の素材で囲われていなければなら
ない。
02.02.6 フロントヘッドライトは取り外すかカバーされていなければならない。
02.02.7 車両には赤いリヤランプが装備され、その出力は最低 20W とする。リヤラン
プの最低寸法は 40 ㎜×50 ㎜とする。
02.02.8 フードまたはカウリング無しの状態でトラックを走行することは禁止される。
82.03 スタート装置
義務とする。
82.04 オープントランスミッションガード
スノーモビルはベルトガードが装備されていなければならない。そのガードは、
カウルの構成とは別個のものとする。
82.05 エキゾーストパイプ
82.05.2
排気は後方に向かって排出されなければならず、雪を巻き上げたり、トラック
やブレーキを汚したり、もし存在する場合にはパッセンジャー、他のライダー
に迷惑をかけたりするものであってはならない。不要オイルの排出を防ぐ可能
な限りの方法を用いなければならない。これにより後続ライダーへの迷惑とは
ならなくなる。
70
82.06 ハンドルバー
ハンドルバーの幅は、500 ㎜以上 850 ㎜とする。延長することは認められない。
82.07 コントロールレバー
義務とする。事項 01.35 参照。
82.08 スロットルコントロール
義務とする。事項 01.37 参照。ボールエンドは義務とされない。
82.09 フットレスト(事項 01.39 参照)
ループ状のフットレストが装備されているスノーモビルの場合、フットレストに
は、ライダーの足が 1/3 以上入らないように、ストッパーが装備されていなけれ
ばならない。
82.10 ブレーキ
最低 1 つのブレーキが装備される。
82.11 スノーフラップ
スノーモビル車両の後部にはスノーフラップが装備されていなければならない。
それらは適切な素材で出来ていなければならない。両側のマシントンネル最低 30
㎜重なっていなければならない、また、非乗車状態のマシンの場合に最低地上高
100 ㎜が確保されていなければならない。スプリング及び/または弾力性のある
素材によりスノーフラップを下方に固定することは禁止される。
(図 M 参照)
82.13 ドライビングトラック
ゴムまたはプラスチック製でなければならない。ドライビングトラックへの改造
は禁止される。スタッド、スパイク等のアンチスリップ装備は取り付けられては
ならない。
71
82.14 ステアリングスキー
ステアリングスキーは障害物を横方向又は垂直方向にどけるデザインでなければ
ならない。
(図 M 参照)
フロント端部は、カーブによって作り出され、曲げられた円の中心点を通るたて
のラインに向かって継続されていなければならず、その曲線の最低直径は 100 ㎜
以下であってはならない。使用される素材:最低外径 12 ㎜。
如何なるガイドレールも最低直径 10 ㎜の円形素材のものでなければならない。
アンチスキッドレールが装備される場合、その外形は 60○とし、最大長は 260
㎜とする。
(図 M 参照)
ステアリングスキーの端部は最低 5 ㎜の円状とし、スチール製またはその他金属
製のものとする。
(図 M 参照)
82.17 ナンバープレート
義務とする。事項 01.55 参照。
82.18 ナンバープレートカラー
250cc まで
緑地
白文字
350cc
青地
白文字
500cc
黄地
黒文字
1000cc
白地
黒文字
1300cc
赤地
白文字
82.19 燃料及びオイル
事項 01.63 参照。不凍液の使用が認められる。
82.20 装備及び保護ウェア
事項 01.65 参照。
72
82.21 ビブ
事項 01.76 参照。
82.22 コントロール/検証
事項 01.77 参照。
82.23 ノイズ・コントロール
事項 01.79 参照。スノーモビルのノイズ・テストにおいて、車両は地上から1m
の位置におかれ、エキゾーストパイプから 100cm の距離で 90゜の位置にマイ
クロフォンが設置される。エンジンの全てのパワートレインは解除されなければ
ならない。フード及びカウリングは装着されていなければならない。
ノイズレベル:ピストン・スピード 13m/sec で最大 104dB/A とする。利便性
のため、ノイズ・テストは 4000RPM の固定回転数で実施される。
最終のノイズ・テストにおいては1dB/A の許容誤差が認められる。
73
01.83
クアドレーサーの追加仕様
83.01 定義
定義については事項 01.7/クラスーグループ G/クアドレーサー参照。
83.02 モーターサイクルのタイプ
以下に記述する部分を除き、メーカー、車両の製造タイプに関する規制はない。
シリンダー容積は最低 250cc 最高 350cc(最大 2 気筒)または 500cc(短気
筒)とする。駆動は頑強なアクスルを経由するリヤホイールのみで行うものとす
る。
83.03 ホイール
ホイールリムの最大直径は 12 インチとする。フロントホイールのサイズには規
制は設けられない。スポークを使用しているホイールの使用は禁止される。
各フロントホイールにはアクスル上にブレーキが装備されていなければならず、
ハンドルバーに装備されたレバーにより操作される。
リヤにおいて、各ホイールにブレーキを装備するか、またはハンドルバーのレバ
ーかペダルで足によって操作する、ホイールのリヤトランスミッションアクスル
に強固に固定されたブレーキが装備されていなければならない。
ホイールは、柔軟な合成素材製のマッドガードにより保護されていなければなら
ない。
83.04 タイヤ
事項 01.49 参照。
83.05 全体的な幅
全体的に幅は 1300 ㎜を超えてはならない。
74
83.06 プロテクション
シート後部にクラッシュバーが設けられる。クラッシュバーの長さ及び幅はチェ
ーンホイールの後部上で終わらせていなければならない。
クラッシュバーまたはガードは、車両のフロント及びリヤに取り付けられていな
ければならない。ホイールの外側フランジ(輪縁)へと直線的に取り付けられて
いなければならない。
プロテクティブバリア(またはガード)の円筒の形状(最低直径 25 ㎜)は車両
の両側に取り付けられなければならない。突出(鋭利)部分があってはならない。
クロスベルト又はメタリックグリッドの構造はホイールとバリヤの開口部を埋め
るものとし、誤ってライダーの足が地面に接触することを防ぐものとする。
83.07 コントロールレバー及びハンドルバー
事項 01.33 及び 01.35 参照。
83.08 スロットルコントロール
事項 01.37 参照。
83.09 音量
事項 01.79 参照。
83.10 ナンバープレート
4 つのナンバープレートが要求される。
83.10.1 車両の前部、前を向けてヘッドライトの高さに 1 つ。
83.10.2 車両の両側面、リヤマッドガード上に1つづつ。
75
83.10.3 リヤバンパーに1つ。
83.10.4 プレートは黄地で黒文字とする。プレートは、極力中央及び水平に設置する。
事項 01.55 参照。
83.10.5 ライダーは、ジャージまたはビブにスターティングナンバーを表示していなけ
ればならない。
83.11 ヘルメット及びウェア
事項 01.65 及び 01.71 参照。
83.12 一般論
車両は技術的に完全な状態のものとし、車検の要求を全て満たすものでなければ
ならない。
76
77
78
79
80
81
82
83
84
トライアル技術規則
01.01
序論
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.03
構造の自由
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.05
モーターサイクルのカテゴリーとグループ
モーターサイクルはカテゴリーとグループに分けられ、すべての大会においてこれが守ら
れなくてはならない。
原則として、異なるカテゴリー、グループ、およびクラスが同時に競うことは禁止される
が、大会特別規則に特記されている場合は例外とする。
カテゴリーⅠ
路面と接地している一本の駆動輪の動きによって一方方向のみに推進され
るモーターサイクル。
グループA1 - ソロ・モーターサイクル
路面に1本の軌道のみを残す二輪車両
グループB1
路面に、モーターサイクルの残す1本の軌道とパッセンジャー用サイドカ
ーが残すもう1本の軌道の合計2本の軌道を残す三輪車両。
グループB2 - 固定サイドカーを装備したモーターサイクル
路面の前進方向に2本、または3本の軌道を残す三輪車両で、完全な一体
ユニットを形成するサイドカーが常時固定されたもの。
85
軌道が3本の場合、モーターサイクル・ホイールが残す2本の軌道の中心
線は、75mm 以上離れていてはならない。軌道は、車両が前を向いた状態
における各ホイールの縦方向の中心線によって決定される。
01.07
クラス
グループは、下記のシリンダー容量に基づいてさらにクラス分けされる。一般的に、これ
らのクラスがすべての大会に関して適用される。
カテゴリーⅠ
グループA1
クラス
50
125
OPEN
以上(cc)
-
50
125
未満(cc)
50
125
規制なし
グループB1,B2
グループA1,A2の125cc以上と同じ。
カテゴリーⅡ
グループD - 特殊三輪モーターサイクル
グループE - スノーモービル
グループG - クアド・レーサー。バルーン・タイプのタイヤを各対角線上の四隅に
持つ四輪車で、完全な一体型ユニットで構成され、ライダーのみがま
たがった姿勢で乗車でき、ハンドルバーによって操作できるもの。カ
テゴリーⅠ、グループA1と同じクラス。
カテゴリーⅢ
グループJ - 電動車両(ロードレース技術規則の事項01.82を参照)
86
01.11
排気量の測定
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.17
スーパーチャージング
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.18
テレメトリー
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.21
メーカー名の表示
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.23
プロトタイプの定義
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.25
一般仕様
詳細は総合セクションの同条項を参照。
25.01
フレーム、フロントフォーク、ハンドルバー、スイングアームにチタニウムを使用するこ
とは禁止される。チタニウム合金製のナットとボルトの使用は許可される。
ライダーは、鉄以外のファスナー、またはスピンドルが代替品として使用される場合、寸
法が要請通りに増大されるように確認しなくてはならない。
01.26
ソロ・モーターサイクルのフレームの定義
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.27
スターティング・デバイス
スターティング・デバイス(始動装置)が義務づけられる。
87
01.29
オープン・トランスミッション・ガード
カウンターシャフト・スプロケットにはガードが装着されなくてはならない。
29.04
チェーンの下部分とリヤ・ホイールのファイナル・ドリブン・スプロケットの間に挟まれ
るのを防ぐためにチェーン・ガードが装着されなくてはならない。
01.31
エキゾーストパイプ
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.33
ハンドルバー
詳細は総合セクションの同条項を参照。
33.08
ストッパー(ステアリングダンパー以外)が、レバーを含むハンドルバーとタンクの間に
フルロック状態でライダーの手が挟まれないように最低限 30mm のクリアランスを確保
するように取り付けられていなければならない。
33.11
軽合金ハンドルバーの溶接による修理は禁止される。
33,12
ハンドルバー
カーボン・カーボン、カーボン・ケブラ―またはその他複合素材製のハンドルバーは認め
られない。
01.35
コントロール・レバー
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.37
スロットル・コントロール
詳細は総合セクションの同条項を参照。
88
37.03
モーターサイクルには、正常に作動するイグニッション・カットアウト・スイッチ(エン
ジン・ストップ・ボタン)が、ハンドルバーの簡単に手の届く位置に設けられていなくて
はならない。
01.39
フットレスト
39.01
フットレストは折りたたみ式であってもよいが、その場合には通常の位置に自動的に戻る
デバイスが装備されていなくてはならない。フットレストの先端には、最低半径8mmの
一体型のプロテクションが設けられなくてはならない(図Dを参照)
。
01.41
ブレーキ
41.03
先端が鋭利なブレーキディスク(鋸の歯型デザイン)は禁止される。ブレーキディスクに
開けられる孔(スロット)の最大幅は3mmとする。この孔の最低半径は3mm、最大半
径は5mmとする。
41.04
プラスチック製の外部プロテクションはブレーキディスクを覆っていなければならない。
(フロントは完全に覆い、リヤは一部)開口部及び排出口も 10 ㎜以上のものであってはな
らない。
01.43
マッドガード及びホイール・プロテクション
モーターサイクルにはマッドガードが装着されなくてはならない。
43.02
フロント・マッドガードはホイールの周囲の最低100°を覆っていなくてはならない。
マッドガード前端からホイールの中心に引かれた1本の線とホイールの中心を通って水平
に引かれもう1本の線が形成する角度は45°から60°までの間とする。
89
43.03
リヤマッドガード(トライアル・サイドカーと“インドア・トライアル“、または”アリ
ーナ・トライアル”のような完全なオフロード・イベントで使用されるマシンを除く)は
ホイールの周囲の最低80°を覆っていなくてはならない。マッドガード後端からホイー
ルの中心に引かれた1本の線とホイールの中心を通って水平に引かれたもう1本の線が形
成する角度は60°を超えてはならない。
43.04
完全に“オフロード”(“インドア・トライアル”または“アリーナ・トライアル”
)で行
われるイベントに関して、リヤ・マッドガードは、リヤ・ホイール・スピンドルを通って
垂直に引かれた線とこの垂直線から25°の角度で後方に引かれた線が形成する円の一部
を越えて後方に延びていなくてはならない。
01.47
ホイール、リム及びタイヤ
詳細は総合セクションの同条項を参照。
47.02
マニュファクチュラーが供給した状態のリム、または一体型ホイール(キャスト、モウル
ド、リベット)のスポークを改造すること、あるいは従来の取り外し可能なリムにおける
スポーク、バルブ、または安全ボルト以外のものを改造することは禁止される。ただし、
リムに関連してタイヤが動くことを防ぐために用いられることもあるタイヤ・リテンショ
ン・スクリューは例外とする。リムがこれらの目的で改造される場合、ボルト、スクリュ
ー等が装着されなくてはならない。
01.49
トライアル用タイヤ
49.01
装着された状態でのタイヤの全幅は115mmを超えてはならない。
90
49.02
トレッドの深さ(A)は、トレッド面に対して直角に測定した状態で13mmを超えては
ならない。同一の円周上にあるブロックは同じ深さでなくてはならない(図D
bisを
参照)
。
49.03
ブロック間のスペースは、タイヤを横断する方向(B)において9,5mmを超えてはな
らない、あるいは円周方向(C)において13mmを超えてはならない。
49.04
ショルダー・ブロック間のスペース(D bis)は22mmを超えてはならない。
49.05
トレッドを横断するスペース(E)は、タイヤ・ウォールに対して直角に測定した場合、
タイヤを完全に横断するように延びていてはならない。ただし、途中にブロックがある場
合は例外とする。
49.06
すべてのトレッド・ブロック(ショルダー・ブロックは除く)は、長方形の形とし、両側
がタイヤ軸に対して平行、または直角でなくてはならない(タイヤは逆にした場合も同じ
外観で、原則として図D bisに適合していなくてはならない)。
49.10
タイヤは、一般ハイウエイ用向けとして通常の販売店、または小売店から入手できるもの
でなくてはならない。
49.10.1
タイヤは、一般の人たちが入手できるタイヤ・マニュファクチュラーのカタログ、または
タイヤ仕様リストに掲載されていなくてはならない。
91
49.10.2
タイヤは、荷重とスピードに関して“ヨーロッパ・タイヤおよびリム技術組織(ETRTO)
”
の条件に適合し、最低のサービス特徴45Mのものとする。
01.53
サイドカー用追加仕様
53.03
シートの最低寸法は300mmx150mmとし、サイドカーの床部から最低300mm
上に設けられなくてはならない(図Nを参照)。
53.14
パッセンジャーの乗車のために用意されるサイドカーの最低寸法は:
全長:1,350mm 全幅:300mm (図Nを参照)
53.21
サイドカートライアル車両において、排気は車軸を基準として最大 30 度までの範囲で後方
に向かって並行に排気されるものとし、最低 30mm にわたり同一直径でなければならない。
トライアル・サイドカーが設けられていない方の側では、エキゾーストパイプはマシンの
中心から 330mm 以上飛び出していてはならない。その反対側では、エキゾーストパイプ
はサイドカーの幅より飛び出していてはならない(図Nを参照)
。
エキゾーストパイプの先端は、モーターサイクルのリヤ・タイヤの後端、またはサイドカ
ープラットフォームの後端のうちいずれか短い方を接点として垂直に引かれた線から飛び
出していてはならない。
01.56
ライト、警告装置、およびスピードメーター
モーターサイクルとその装備は、当該車両が登録された国の道路交通法的条件、および大
会特別規則に明記されている他の規則に適合していなくてはならない。
92
エレクトリックジェネレーターは、電流と電圧に関して、競技の最中、および競技後の車
検時に連続して正常に作動しなくてはならない。電気配線は維持されなくてはならない。
モーターサイクルの登録ナンバーは、リヤマドガードの上に取り付けられた固いプレート
上になければならない。ナンバープレートは、柔軟性素材のものに作り直すことが出来る
が、その素材は非切断素材で、リヤマッドガードの幅を超えるものであってはならない。
車両のリヤマッドガードの上に、車両の登録ナンバープレートが固定されていなければな
らない。
(リヤマッドガードに直接手書きされたものは認められない。)登録ナンバープレ
ートは、柔軟かつ非切断素材で製作された複製でも良い。
01.63
燃料、オイル及びクーラント
すべてのモーターサイクルは、通常無鉛ガソリンとして知られているガソリンを使用しな
くてはならない。
(トラックレースにおける 4 ストローク短気筒エンジンを除く)
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.65
装備と保護用ウエア
ウエアとシューズ
プラクティスと競技の最中、ライダーとパッセンジャーは布、またはレザー製の保護用ウ
エアと膝まであるブーツを着用しなくてはならない。グローブの着用は義務である。
01.67
ヘルメットの着用
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.69
ヘルメットの操作指示
詳細は総合セクションの同条項を参照。
93
01.70
承認された国際ヘルメット認証マーク
ヨーロッパ
ECE 22―05 P、NP、及び J
日本
JIS T8133/2000(2011 年 12 月 31 日まで認められる)
JIS T 8133/2007(2010 年 1 月 1 日より)
アメリカ
SNELL M2005(2011 年 12 月 31 日まで認められる)
SNELL M2010(2010 年 1 月 1 日より)
図の部分に明記した国際ヘルメット規格を参照。
01.71
アイ・プロテクション
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.73
ヘルメットのナショナル・カラー
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.75
FIMのバッジ
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.76
ナンバー・サッシュ(ビブ)
スターティング・ナンバーは、下記に適合していなくてはならない:
76.01
トライアル世界選手権
白地に赤文字
FIM ジュニアトライアルワールドカップ
白地に青文字
FIM ユーストライアルカップ 125cc
白地に緑文字
76.02
ナンバーがペイントされる部分のサイズ:最大25x25cm
76.03
ナンバーの高さ: 15cm
94
76.04
ナンバーの幅: 6cm
76.05
文字の太さ: 2cm
76.06
25x25cm部分の外のスペースのみを広告に使用することができる
76.07
プラスチック材質製のビブは許可されない。
01.77
コントロール
77.01
立証(車検)
総論
ライダーは常時自分のマシンに関して責任を持つ。
主条文については基本仕様を参照。
77.02
下記を行わなかったライダーは、当該大会から失格となる。競技監督は、下記の規則に従
わない者、または他の競技参加者あるいは観客に危険を及ぼす可能性のあるライダーがプ
ラクティス、または競技に参加するのを禁止することができる。
77.02.1
車検は、CTR規則と当該イベントの大会特別規則に明記された手順と
時間に従って実施される。車検に立ち会える最大人数は、ライダーとそ
の他に2名とする。さらに、チーム・イベントの場合には、チーム・マ
ネージャーも立ち会うことができる。
95
77.02.2
ライダー、または彼のメカニックは、FIM規則に適合した清潔なモー
ターサイクルを提出しなくてはならない。また、彼は、完全に記入され、
確認されたテクニカル・カードも提出する。
77.02.3
ライダーは自分の装備、すなわちヘルメットと該当するナンバーの書か
れたビブを提出する。
77.02.4
アウトドア世界選手権イベントに関して、一人のライダーは1台のモー
ターサイクルのみ提出することができ、インドアトライアル世界選手権
の場合は 2 台とする。
77.02.5
最初にサウンドコントロールが実施される。エキゾースト・サイレンサ
ーにペイントでマークがつけられる。ノイズ・レベルがテクニカル・カ
ードに記入される。
77・02・7
FIM規則に適合しているかどうかを確かめるためにモーターサイクル
の全体的な検査が実施される。車検に合格したモーターサイクルには、
ペイントでマークがつけられる、またはステッカーが貼られる。
77.05
危険なモーターサイクル
主条文については基本仕様を参照。
01.79
サウンドレベルコントロール
サウンドレベルは、事項 79.11 に明記されているリミットに制限される。
96
79.05
RPMはエンジン・ストロークに関連する平均ピストン・スピードに基づく(表を参照)。
RPMは下記に関連して割り出される:
N=
30,000 x cm
I
N
= エンジンの規定RPM
cm = 固定平均ピストン・スピード、m/sで
I
= ストローク、mmで
79.06
サウンド計測システムの使用の導入は、EU によって指導されたものとする。
トライアルモーターサイクルは一般公道使用できるどう道交法に準拠したものでなければ
ならない。故に、FIM 音量計測システム及びノイズリミットは、ヨーロッパユニオン公認
車両の指導要綱 97/24/CE に明記されているものと同様とする。
この要綱の付録Ⅲの事項 2.2 にて、停止状態のモーターサイクルの音量計測方法及び条件
が明記されている。
事項 2.2.4.2 には、現行の FIM 規則事項 79.01 と酷似したマイクロフォンの位置(エキ
ゾースト排気口から 45゜で 0.5m)が記載されている。
事項 2.2.4.3 には、テストの条件、エンジン回転スピードについて以下の値で安定される
よう明記されている。
―
S/2 もし S が 5000rpm 以下の場合
―
3S/4 もし S が 5000rpm 同等以上の場合
―
S が当該エンジンの最大パワー時の rpm の場合
rpm 及び dB(A)参考値は各公認車両によって異なる。
それらは
97
―
サウンドテストを実施した検査機関レポート
―
公認申請がなされた国の国営組織によって作成された車両のタイプ別音量レベルの計
測方法に関連する証明
―
マニュファクチャラーが発行する各モーターサイクルに準拠した証明及び各ユーザー
への証明
及び
― モーターサイクルのフレームに固定される車両識別プレート
79.08
サウンドリミットに合格しないマシンは数回テストを受けることができる。
79.11
現行の音量リミット
ヨーロッパユニオン公認車両の指導要綱 97/24/CE に準拠する。(事項 79.06 参照)
競技終了後にサウンドコントロールが実施される場合、最大許容範囲は1dB/A とする。
79.17
競技中のサウンドコントロール
イベントの最中にサウンドコントロール・テストを必要とする競技の場合、マシンは事項
79.16 に明記された許容誤差なしでサウンドリミットに合格しなくてはならない。
01.81
計時
1993年1月1日以降、計時の責任は当該スポーツ委員会に委ねられる。
98
99
100
101
102
103
エンデューロ技術規則
01.01
序論
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.03
構造の自由
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.05
モーターサイクルのカテゴリーとグループ
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.07
クラス
グループは、下記のシリンダー容量に基づいてさらにクラス分けされる。一般的
に、これらのクラスがすべての大会に関して適用される。(ISDE用、2 日間エ
ンデューロ世界選手権規則は事項 061.41 及び 062.21 参照)
カテゴリーⅠ
グループA1
クラス
50
80
100
125
175
250
450
500
750
1000
1300
以上(cc)
-
50
85
100
125
175
250
450
500
750
1000
グループB1,B2
175cc 以上のグループ A1、A2 と同等
104
未満(cc)
50
85
100
125
175
250
450
500
750
1000
1300
カテゴリーⅡ
グループ C
―
特殊2輪車両
グループ D
―
特殊 3 輪車両
グループ E
-
スノーモビル
グループ F
―
スプリンター及びドラッグスター
グループ G
―
クアドレーサー
バルーンタイプのタイヤを各対角線上の四隅に持つ 4 輪オフロ
ード車両。
クアドレーサーは、リヤホイールにより駆動され、完全な一体
型ユニットで構成される。
エンジンクランクケースは、ライダーより後方に位置されては
ならない。
ライダー1 名のみが乗車できる。
ステアリングはハンドルバーによって操作できるもの。
カテゴリーⅠ、A1 と同じクラスとする。
グループ H
―
クアドレーサー:相違点は、4 輪の動作によって駆動される(4
輪駆動)
グループ I
―
カテゴリーⅢ
グループ J
―
電動車両(ロードレース技術規則事項 01.82)
01.11
排気量の測定
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.18 テレメトリー
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.21
メーカー名の表示
詳細は総合セクションの同条項を参照。
105
01.23
プロトタイプの定義
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.25
一般仕様
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.26
ソロ・モーターサイクルのフレームの定義
詳細は総合セクションの同条項を参照。
26.01
パークフェルメにある各車両は、サイドスタンドが取り付けられていなければならない。
サイドスタンドはフレームまたはスイングアームに固定されるものとする。
01.27
スターティング・デバイス
スターティング・デバイスが義務づけられる。
01.29
オープン・トランスミッション・ガード
29.01
カウンターシャフト・スプロケットにはガードが装着されなくてはならない。
29.02
チェーンガードは、リヤホイールのファイナル・ドリブン・スプロケットとチェーン稼動
下部の間に挟まれるのを防ぐために取り付けなければならない。
01.31
エキゾーストパイプ
エキゾーストパイプとサイレンサーは、ノイズ・コントロールに関するすべての条件を満
たすものでなくてはならない。
(事項 01.79 参照)
106
31.02
エキゾーストパイプの端は、30mm の長さに渡って水平で、ソロ・マシンの中心軸に対し
て平行でなくてはならない(±10°の許容誤差が認められる)
。また、サイレンサー本体
最後端より 5mm 以上突出してはならない。全ての鋭利なエッジは最低半径 2mm で丸め
られていなければならない。
(図 E 参照)
31.03
ソロ・モーターサイクルのエキゾーストパイプの先端は、リヤタイヤを接点として垂直に
引かれた線より飛び出していてはならない(図 E 参照)
。
01.33
ハンドルバー
詳細は総合セクションの同条項を参照。
33.10
ハンドプロテクターが使用される場合、それは非粉砕素材でなければならない。
33.11
軽合金製ハンドルバーを溶接修理することは禁止される。
33.12
カーボン・カーボン、カーボン・ケブラ―またはその他複合素材製のハンドルバーは認め
られない。
01.35
コントロール・レバー
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.37
スロットル・コントロール
詳細は総合セクションの同条項を参照。
107
01.39
フットレスト
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.41
ブレーキ
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.43
マッドガード、およびホイール・プロテクション
詳細は総合セクションの同条項を参照。
43.02
フロント・マッドガードはホイールの円周の最低100°を覆っていなくてはならない。
マッドガード前端からホイールの中心に引かれた1本の線とホイールの中心を通って水平
に引かれもう1本の線が形成する角度は45°から60°までの間とする。
43.03
リヤマッドガードはホイールの円周の最低120°を覆っていなくてはならない。マッド
ガード後端からホイールの中心に引かれた1本の線とホイールの中心を通って水平に引か
れたもう1本の線が形成する角度は 20°を超えてはならない。
リヤマッドガードの角度(20 ゚)は、ライダーが乗車状態で計測するものとする。(図 S 参
照)
01.45
ストリームライニング
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.47
ホイール、リム、およびタイヤ
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.51
エンデューロ用タイヤ
51.01
フロントタイヤの寸法は自由とする。
108
51.03
メタルスタッド(冬季開催のイベント及び国際審査団が認めた場合を除くー事項 51.06 参
照)
、スパイク、チェーン等如何なるアンチスキッド装置の取り付けは認められない。スク
ープまたはパドル(継続するラジアルリブ)タイヤは禁止される。
51.04 総合
タイヤは、通常の販売店、または小売店から入手できるものでなくてはならない。
タイヤの改造は認められない。タイヤに化学薬品、カット、グル―ビング、タイヤウォー
マーの使用、その他形状の変更、硬度変更、構造またはその他特徴の変更は禁止される。
タイヤは、一般の人たちが入手できるタイヤ・マニュファクチュラーのカタログ、または
タイヤ仕様リストに掲載されていなくてはならない。
タイヤは、荷重とスピードに関して“ヨーロッパ・タイヤおよびリム技術組織(ETRTO)
”
の条件に適合し、最低のサービス特徴45Mのものとする。
タイヤには“E”マーク及び/または“DOT(米国交通局)”承認及び DOT ナンバーがタイ
ヤウォールに型押しされていなければならない。
51.05 トレッドパターン
リヤタイヤのトレッドパターン仕様は以下のとおりとする。
トレッドの深さは、トレッド面に対して直角に測定した状態で最大13mmを超えてはな
らない。
(同一の円周上にあるブロックは同じ深さでなくてはならない(図 S を参照)。
クロスカントリー及びバハにおいて寸法は自由とする。事項 51.04 全てが適用される。
51.06 スタッドつきのタイヤ
スタッドタイヤに使用は、大会特別規則に記載される。コース状況によって、スタッドタ
イヤの使用は国際審査団によって承認される。
109
一般に入手可能なスタッドタイヤのみ使用することが認められる。これらのタイヤは、一
般に入手可能なマニュファクチャラーのタイヤカタログまたはタイヤ仕様リストに記載さ
れていなければならない。
(図 S 参照)
スタッドに関する全ての寸法、数、取り付け方法等は、イベントが開催される当該国の法
規に準拠していなければならない。
01.53
サイドカー用追加仕様
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.55
ナンバープレート
エンデューロにおいてナンバープレートは必要とされ、それは以下のとおりとする。
55.03
長方形で、最低寸法 285cm×235cm の強固な素材で出来ているもの。(図 O 参照)
55.04
プレートは、50mm 以上湾曲していてはならず、カバーされたり曲げられたりしてはなら
ない。
55.05
フロントに取り付けられる 1 枚のプレートは水平より 30 ゚以上傾斜されていてはならない。
その他のプレートは各サイドに垂直に取り付けられる。明確に視認でき、車両や乗車状態
のライダーの部分がナンバーを隠してしまわないように取り付けなければならない。
55.06
プレートの代わりに、プレートと同マットカラー及びサイズの塗装をしたり、車両自体に
設定されていることも認められる。
110
55.07
ナンバーは明確に読める字体でなければならず、地の色は日光による反射を防ぐマットカ
ラーで塗装されるものとする。
一般に、以下に記す最低寸法が適用される。
―
数字の高さ
140mm
-
数字の幅
80mm
-
数字の太さ
25mm
-
数字と数字の間隔
15mm
55.08
国式数字が適用される。
“1“は 1 本の垂直線で表し、“7”は水平線無しの単純な傾斜線と
する。
(図 O 参照)
55.09
モーターサイクルにあるその他ナンバープレートまたはマークは、当該大会のマークとの
混乱を避けるためにスタート前に取り外されなければならない。
55.11
サイドナンバープレートは、リヤホイールスピンドルをとおる水平線より上で、プレート
の最前端部はライダーフットレストの後ろ側 200mm の垂直線上より後方になければなら
ない。
55.12 ナンバープレートカラー
バックグランドの色と数字の色はモーターサイクルクラスや競技会の種類によって異なる。
詳細は、大会特別規則(SR)に明記される。
マットカラーでなければならず、以下の RAL カラーが適用される。
黒
9005
黄色
1003
赤
3020
111
緑
6002
白
9010
紫
4006
使用される配色は、以下のとおりとする。
エンデューロ世界選手権
エンデューロ1
白地に黒文字
エンデューロ2
赤地に白文字
エンデューロ3
黄地に黒文字
エンデューロジュニア
緑地に白文字
エンデューロウィメン
紫地に白文字
ISDE
ワールドトロフィー
赤地に白文字
ジュニアワールドトロフィー
緑地に白文字
ウィメンズワールドカップ
紫地に白文字
その他カテゴリー
黄地に黒文字
クロスカントリーラリー及びバハ
450cc
黄地に黒文字
450cc 以上
白地に黒文字
クアド
赤地に白文字
ウィメン
紫地に白文字
55.13
事前車検において、オーガナイザーは各車両に対しゼッケンを配布する。6 日間エンデュー
ロにおいてナンバープレートを取り付けていることは義務とされ、リタイアとなったライ
ダーは即座にそれを剥がさなければならない。
112
数字の字体について疑義が生じた場合、車検長の判断が最終のものとされる。
01.56
ライト、警告灯及びスピードメーター
モーターサイクル及びその装備は当該車両が登録される国の一般公道における法的条件並
びにその他特別規則に記載されている事項に準拠していなければならない。
電気ジェネレーターは、競技会中に継続的かつ正常な電圧供給のために作動し、するもの
でなければならない。電気系統の接続パーツは保持されていなければならない。
クロスカントリーラリー・モーターサイクル(事項 01.90 参照)
事項 01.58、01.59 及び 01.60 規律仕様
01.58 プロダクションカテゴリー
大量生産シリーズのモーターサイクルを基準とする。
01.59 証明の要求
01.60 スーパープロダクションカテゴリー
シングルユニットタイプのモーターサイクルまたは一般公道用に登録される大量
生産車両。
01.61 クアドカテゴリー
総論
モーターサイクルは全ての点において 1968 ウィーン協定に合致しいている一般公道用と
して登録されたものとし、当該モーターサイクルを生産したマニュファクチャラーのある
国が協定に署名していない場合も含む。
エンジンは一般のガソリンスタンドから購入できる燃料で作動するものでなければならな
い。
113
ライト装備:一般公道に関する国際協定に準拠していなければならない。
各車両には、最低限以下の装備が必要とされる。
・
フロントライト(55 ワット相当以上)
・ ストップライトを装備した承認されたリアライト
・ 21ワットのフォグランプ、表面積 140×70mmのもの。2 分割されてい
ても可能
・ 最低 140 ワット能力を有するジェネレーター
・ ホーン、1mの距離から計測して最低 90dB/A あるもの。
・ 最低1つのバックミラー
全ての車両及びクアドは、クロスカントリーラリー及びバハ規則事項 081.23 に明記 s く
ぁれているサバイバル装備を装備しなければならない。
01.58
プロダクションカテゴリー
プロダクションクラスのモーターサイクルは、公道走行用で、シリーズプロダクションの
モーターサイクルでなければならない。
全ての車両はグループ A1(事項 01.07)に準拠した車両で FIM に承認されなくてはなら
ない。
FIM 承認のためにマニュファクチャラ―は最低 200 ユニットを生産しなければならない。
FIM 承認に値するモーターサイクルは、一般カタログモデルとし、5 年間継続して生産さ
れているもので、毎日の公道での使用を目的とし、ライト類を完全に装備しているものと
する。
事項 059 の承認要件も参照
114
58.01 クラス
プロダクションカテゴリーのモーターサイクルは 2 クラスに分類される。
プロダクション 450cc
450ccまでの単気筒または2気筒エンジン車両
プロダクション 450cc 以上
450cc以上 700ccまでの単気筒及び 2 気筒エンジンの車両
58.02 車両仕様
全てのモーターサイクルは図Sを含む本規則にあるエンデューロの条件を満たしていなけ
ればならない。何らかの紛争が生じた場合、本仕様が優先される。
このタイプの全てのモーターサイクルは、カテゴリーⅠ、グループA1でなければならな
い。
58.03 変更が認められない部品
プロダクションカテゴリーのモーターサイクルは、プロダクションモデルの耐久性と信頼
性のテストの為、最初から装備されているマーキングパーツの変更をすることなく競技に
参加しなければならない。
本来から装備されているマーキングパーツは、
・フレーム
・エンジンコンプリート、クランクケース、シリンダー、シリンダーヘッド及び
キャブレーションインストルメント
・フロントフォークアッセンブリ―及びフォーククランプ
・スイングアーム
これら本来装備されているパーツは、最初の車検にて確認される。これらのパーツは大会
期間中交換することは認められない。
115
注意:大会期間中にこれらの本来装備されているパーツを変更する場合、カテゴリーの変
更をしなければならず(プロダクションカテゴリーからスーパープロダクションカテゴリ
ー)、タイムペナルティーが課される。(クロスカントリーラリー/バハのスポーツ規則参
照)
大会期間中の通常のメンテナンスサービスの他に、必要に応じて車両への介入が認められ
る。それは、マーキングされていない損傷パーツの修理、事故が発生した場合である。こ
の場合、ライダーは車検員に報告しなければならない。
58.04 登録車両への改造
既に登録されているオリジナルの車両からの改造は、下記が認められる。
58.04.1
カービュレーション・インストルメント
登録されたカービュレーション・インストルメント及びサイズ(直径)はオリジナルと同
じ状態でなければならない。セッティングの変更は認められる。
58.04.2
エンジン
エンジンクランクケース、シリンダー及びシリンダーヘッドの改造は一切認められない。
シリンダーヘッドのポーティング及び研磨は、燃焼室を含むガスフローのようなそれぞれ
のチューニングが認められる。
クランクシャフト、コンロッド及びピストンは改造することが出来る。ボア及びストロー
クは承認時の状態でななければならない。
コンプレッションレシオは改造することが認められる。
ギヤボックスのキャスティングはオリジナルのものとする。ギヤボックス内部パーツは改
造することができる。
116
クラッチタイプ(湿式か乾式、ハイドロ式かケーブル式)はオリジナルと同じでなければ
ならない。
ジェネレーター及びイグニッションスイッチは改造、変更が認められる。
オリジナルのラジエタ―/オイルクーラーは改造、変更が認められる。ラジエタ―を追加す
ることも認められるが、それはモーターサイクルのプロフィールを変更する者であっては
ならない。
エンジン番号は、常に視認できる状態になければならない。エンジンまたはフレームにマ
ーキングが無い場合やシャーシー番号が見にくい場合、当該車両はスーパープロダクショ
ンカテゴリーに分類される。
58.04.3
エキゾーストシステム
エキゾーストシステムは、改造、変更が認められる。
エキゾーストパイプ、排気口の先端は鋭利なものは認められず丸みを帯びていなければな
らない。
58.04.4
フレーム及び付属物
メインフレーム及びサブフレームアセンブリーは、ガセット及びブラケットを追加する改
造が認められる。
メインフレームにはオリジナルの車両識別(VIN)番号が施されていなければらない。フレ
ーム番号(VIN)は、常に視認できなければならない。
フレームは大会期間中に交換されてはならない。フレームは車検員の監視の元修正するこ
とが認められる。
117
エアクリーナーコンパートメント(エアボックス)は、改造、変更が認められる。エアク
リーナーエレメントは変更されても良い。
フットコントロールは改造、変更が認められるが、オリジナルの取り付け位置が維持され
なければならない。
チェーン及びスプロケットサイズ、寸法は改造することが認められる。
58.04.5
ハンドルバーとインストルメントパネル
ハンドルバーは改造、変更することが認められるが、オリジナルの取り付け位置が維持さ
れなければならない。カーボン・カーボン、カーボン・ケブラ―またはその他複合素材製
のハンドルバーは認められない。
ハンドコントロール(スロットルグリップ、クラッチ及びブレーキレバー)は改造または
変更することが認められる。
計器類(スピードメーター、タコメーター等)
、ナビゲーション装置、エレクトリック装置、
エレクトリックケーブル、コネクター、バッテリー及びスイッチは改造、変更することが
認められる。
追加のナビゲーション装置のサイドプロフィールは交換することが出来る。
58.04.6
ストリームライニング
フェアリングのタイプ(フレームに取り付けられているか、フォークに取り付けられてい
るか)は変更することができる。フェアリング高は、、ナビゲーション装置及びインストル
メントパネルを保護するために改造することが認められる。
118
58.04.7
サスペンション
フロントフォークアッセンブリ―は改造、変更が認められるが、チューブの外径はオリジ
ナルと同じものとする。トリプルクランプ(トップ及びボトム)は、オリジナルのものが
維持されなければならない。フロントフォークの内部セッティング、オイルシール、バル
ブ、スプリング及びスペーサ―は改造または変更することが認められる。
ステアリングダンパーは改造、変更、追加することが出来る。
リヤサスペンションユニット及びスプリングは改造、変更することが出来る。
リヤスイングアームは承認されたものが維持されなくてはならない。リヤサスペンション
リンケージは改造、変更することができるが、ピボットポイントはオリジナルの承認モデ
ルのものが維持されなければならない。
58.04.8
ブレーキ、ホイール、リム
フロント及びリヤブレーキは変更されても良いが、直径はオリジナルを維持しなければな
らない。ブレーキライン及びブレーキパッドは改造、変更が認められる。
ホイールリム、ハブ及びスポークは改造、変更することが出来る。
58.04.9
マッドガード
フロント及びリヤマッドガードは改造、変更することが出来る。オリジナルの取り付け位
置及び個所が維持されなければならない。
58.04.10
燃料タンク
燃料タンクは変更することができるが外観(プロフィール)はオリジナルモデルと同じで
なければならない。
119
追加の燃料タンクを車両の片側に取り付けることができる。しかしその位置は、燃料タン
クとリヤホイールアクスル中心からの垂線との間になければならない。(事項 58.02.4 参
照)
全ての燃料タンクに入れることのできる燃料の総量は最大35㍑とする。
58.04.1
シート
シートは改造または変更が出来る。
58.04.12
認証されたモーターサイクルから改造、変更することが認められるその
他アイテム
いかなる種類の潤滑油、ブレーキまたはサスペンション液が使用されても良い。
いかなる種類のスパークプラグ、プラグキャップが使用されても良い。
もしある場合、如何なる種類のインナーチューブまたはインフレーションバルブが使用さ
れても良い。
ホイールバランスウェイトは取り外されても交換、変更されても良い。
ガスケット及びガスケット材質
如何なるブランドのベアリング(ボール、ローラー、タペッド、プレーン等)が使用され
ても良い。
締め具(ナット、ボルト、スクリュー等)
外部表面の処理及びデカール
120
58.04.13
重量
制限されない。
01.59
認証の為の条件
プロダクションカテゴリーのモーターサイクルは FIM の認証を受けなければならない。
各マニュファクチャラ―またはその公的代表者は、事項 01.58 に準拠する一般交通証明及
び FIM 書類を送ることにより認証の請求をすることが出来る。
認証基準は CTI によって定義される。
各マニュファクチャラ―またはその公的代表者は下記識別特徴を報告しなければならない。
・ モーターサイクルのモデル名と生産年度
・ VIN(各公道用もモデルの車両識別番号)
・ エキゾーストシステムを含む車両の左右プロフィール図
・ フレーム図面及びその主な寸法
・ クランクケース及びその主な寸法
・ シリンダー
・ シリンダーヘッド
・ クラッチタイプ(湿式または乾式、マニュアルまたはハイドロ)
・ カービュレーションインストルメント(タイプ及び寸法)
・ フロントフォーク
・ スウィングアーム
CTI パネル及びエンデューロ委員会は認証の確定の為年に一度集合する。
カテゴリープロダクション 450cc とプロダクション 450cc 以上の明確化は、認証の申請
書類がマニュファクチャラ―またはその公的代表者によって FIM に提出されたかどうかに
よる。
121
01.60
スーパープロダクションカテゴリー
スーパープロダクションカテゴリーのモーターサイクルは、グループ A1 または C(事項
01.07)に準拠する公道用シングルユニット・プロトタイプとし、FIM の認証を必要とし
ない。
モーターサイクルはその場限りの車両でも良いが、1968 ウィーン協定の全ての点におい
て合致しいていなければならず、それは当該モーターサイクルを生産したマニュファクチ
ャラーのある国が協定に署名していない場合も含む。
このタイプの全てのモーターサイクルは:
60.01
カテゴリーⅠ
グループA1
カテゴリーⅠ
グループB1
サイドカー
カテゴリーⅠ グループB2
サイドカー
カテゴリーⅡ グループ C
二輪駆動モーターサイクル
クラス
スーパープロダクションカテゴリーのモーターサイクルは 2 つのクラスに分類される。
スーパープロダクション 450cc: 450cc までの短気筒または 2 気筒車両
スーパープロダクション 450cc 以上:450cc から 1300cc までの短気筒または 2 気筒
60.02
主要パーツ制限
各モーターサイクルに搭載されたはエンジン 1 基または最初の車検時に車検員によって大
会期間中に使用するエンジンとして確認を受けた同じ仕様の 2 つのエンジンがマーキング
される。
60.03
エキゾーストシステム
エキゾーストパイプ、排気口の先端は鋭利なものは認められず丸みを帯びていなければな
らない。
60.04
フレーム及びその付属品
122
フレームは競技会中交換されてはならない。フレームは車検員管理の元修理することがで
きる。
60.05
燃料タンク
全てのタンクの総量は最大 35 とする。
65.06
重量
制限は設けられない
60.06
重重量
重量に制限はない。
01.61
クアドカテゴリー
クアドカテゴリーのモーターサイクルは、グループ G または H に準拠する公道用シングル
ユニット・プロトタイプとし、FIM の認証を必要としない。
―
グループ G/クアドレーサー
2 輪の動力で推進する。
(2 輪駆動)
―
グループ H/クアドレーサー
4 輪の動力で推進する。
(4 輪駆動)
定義については事項 01.7 クラス参照
61.01 クラス
メーカー、クアド製作タイプ等の制限は下記に規定される以外にない。シリンダー容量は、
グループ G
―
250cc から 350cc までの 2 気筒
―
500cc までの単気筒 2 ストロークエンジン
― 750cc までの単気筒または 2 気筒
2 ストロークエンジン
4 ストロークエンジン
123
グループ H
―
900cc っまでの単気筒または 2 気筒 4 ストロークエンジン
61.02 車両の仕様
車両はフロントホイールのみで操舵される。
61.03
主要パーツ制限
ライダー1 名につき、大会で使用するための最初の車検で車検によりマーキングされた 1
つのフレームだけが許可される。
各モーターサイクルに搭載されたはエンジン 1 基または最初の車検時に車検員によって大
会期間中に使用するエンジンとして確認を受けた同じ仕様の 2 つのエンジンがマーキング
される。
61.04
エンジン
エンジン番号は常に視認できなければならない。
61.05
エキゾーストシステム
サイレンサーは、クアドの最後端を超えてはならない。サイレンサーのエキゾーストパイ
プは最低 4mm の R 状でなければならない、
61.06
フレーム及びその付属品
メインフレームは車両識別番号(VIN)が確認される。フレーム番号(VIN)は常に視認で
きなければならない。
フレームは競技会中交換されてはならない。フレームは車検員管理の元修理することがで
きる。
61.07
ハンドルバー
ハンドルバーの幅は最低 600mm 最高 850mm とする。
124
ハンドルバーのクロスバーにはプロテクションパッドが装着されていなければならない。
クロスバーのないハンドルバーの場合、ハンドルバーの中間部分にプロテクションパッド
を装備することとし、それはハンドルバー・クランプをカバーする幅を持っていなければ
ならない。
露出したハンドルバーの先端部分は、固形物質が埋め込まれるかゴムで覆われていなくて
はならない。
レバーのついたハンドルバーとタンクの間に最低30mmのクリアランスを取るためにス
トップ(ステアリング・ダンパー以外のもの)が設けられ、フルロック状態でライダーの
指が挟まれないようにする。
ハンドルバー・クランプは入念に形成され、ハンドルバーに破損部分が生じないようにさ
れる。
ハンドプロテクターを使用する場合は非粉砕素材でなければならない。
カーボン・カーボン、カーボン・ケブラ―またはその他複合素材製のハンドルバーは認め
られない。
61.08 コントロール・レバー
すべてのハンドルバー・レバー(クラッチ、ブレーキ等)は原則として先端部がボール状
(このボールの直径は最低16mmとする)になっていなくてはならない。このボールは
平らであってもかまわないが、いかなる場合においても先端部分は丸くなっていなくては
ならない(平らな部分の厚みは最低14mmなくてはならない)
。この先端部は常時固定さ
れ、レバーと一体となっていなくてはならない。
各コントロール・レバー(ハンド・レバー、およびフット・レバー)は、独立したピボッ
トにマウントされなくてはならない。
125
61.09 スロットルコントロール
スロットルコントロールは、手で握られていないときに自動的に元にもどるものでなけれ
ばならない
クアドには、セーフティーイグニッションカットアウトスイッチが装備され、それは初期
回路を遮断し、弾力性のない、適切な長さ(最大 100cm)のらせん状ケーブルで(電話線
のよいうなもの)
、ライダーに装着されなければならない。
61.10
ナンバープレート
ナンバープレートは、
・ 1 枚は、前向きにヘッドライトの高さでマシンのフロントに取り付けられる。
・ リヤマッドガードの両サイドに各 1 枚
・ リヤバンパーに 1 枚
ナンバープレートは、赤地で白文字とする。それらは可能な限り垂直に取り付けられなけ
ればならない。寸歩については事項 01.55 参照。
ライダーは、自身のジャージにゼッケンを記載しなければならない。
61.11
サスペンション
フロント及びリヤのサスペンションユニット、サスペンションアーム及びステアリングス
プリングの取り付けは、ワイヤーロックまたはスプリットペンで確実に取り付けられてい
なければならない。
61.12 ブレーキ、ホイール及びリム
リヤホイールリムの直径はグループ G の場合 12 インチを超えてはならず、グループ H の
場合 15 インチを超えてはならない。
各フロントホイールは、単独の有効なブレーキが各アクスルに取り付けられ、その操作は
ハンドルバーに取り付けられたレバーにて行う。
126
リヤについて、車両は各ホイールにブレーキを備えるか、またはリヤホイールアクスルに
取り付けられ、ハンドルバーにあるレバーまたはフットペダルで操作されるものとする。
01.63 マッドガード
フロント及びリヤホイールは、柔軟素材製のマッドガードによって、確ホイールの周囲 30
度を覆われていなければならない。
61.14 タイヤ
メタルスタッド、スパイク、チェーンまたはその他滑り止め防止のついたタイヤは認めら
れない。
スクープまたはパドルタイヤは禁止とする。
61.05
燃料タンク
各燃料タンクは、プロテクションバリアの端から最低25mm(1インチ)離れていなけ
ればならない。
全てのタンクの総量は最大45㍑とする。
61.16 プロテクション(図 Q 参照)
2 次チェーントランスミッションが、チェーンスプロケットとブレーキディスクの両歩の保
護カバーとともにそうびされなければならない。
カウンターシャフトスプロケットガードは義務とする。このカバーは、最低 30%の範囲で
スプロケットを覆い、ライダーの手または足が挟まれないようにしなければならない。
ロワ―チェーンの部分の全長を覆うガードもしくはプロテクションチューブを安全上備え
なければならない。
クラッシュバーまたはガードは車両のフロント及びリヤに装備されなければならない。
127
丸い形状(最低直径 25mm または 1 インチ)のプロテクトバリヤ(またはガード)が車
両の両サイドに設置されなければならない。このプロテクトバリヤはホイールと絡まない
ように直線状になければならない。
突出した(鋭利)な部品であってはならない。
クロスベルトまたはメタリックグリッドの構造は、ライダーの足が地面に着くのを防ぐた
めにホイールとバリヤの間を埋めるように取り付けられる。
61.17
定義
幅は、グループ G の場合 1300mm、グループ H の場合 1400mm を超えてはならない。
ライダーのシートレベルの最大高は、グループ G は 950mm、グループ H は 1000mm
とする。
61.18
重量
制限は設けられない
01.63
燃料、オイル、およびクーラント
すべてのモーターサイクルは、通常無鉛ガソリンとして知られているガソリンを使用しな
くてはならない。
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.65
装備と保護用ウェア
ウェアとシューズ
プラクティス及び競技会の最中、ライダー及びパッセンジャーは以下の保護用ウェア及び
装具を着用しなければならない。
65.01
ライダーは布、またはレザー製の保護用ウェアを着用しなければならない。皮製または同
128
等の材質の膝まであるブーツ及びグローブを着用しなくてはならない。
チェスト(胸部)プロテクター及びバックプロテックションが推奨される。
65.05
繊維または全てのウェアの材質は及び裏地は公式な検査機関によってテストされ、ライダ
ーの肌と直接触れる布地の全ての部分において、耐火性及び磨耗性について照明されても
のでなければならない。難燃性のもので、FMN(各国協会)の承認が必要とされる。
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.67
ヘルメットの着用
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.69
ヘルメットの操作指示
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.70
承認された国際ヘルメット認証マーク
ヨーロッパ
ECE 22―05 P、NP、及び J
日本
JIS T8133/2000(2011 年 12 月 31 日まで認められる)
JIS T 8133/2007(2010 年 1 月 1 日より)
アメリカ
SNELL M2005(2011 年 12 月 31 日まで認められる)
SNELL M2010(2010 年 1 月 1 日より)
図の部分に明記した国際ヘルメット規格を参照。
01.71
アイ・プロテクション
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.73
ヘルメットのナショナル・カラー
129
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.75
FIMのバッジ
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.76
ナンバー・サッシュ(ビブ)
スターティング・ナンバーは、下記に適合していなくてはならない:
76.01 白地に黒文字が使用されなければならない。
76.02 ナンバーが印刷されるサイズは:最大 25cm×25cm
76.03 数字の高さ:
15cm
76.04 数字の幅:
6cm
76.05 数字の太さ:
2cm
76.06 25cm×25cm以外の空き部分にのみ広告が認められる。
76.09 プラスティック製のビブは認められない。
01.77
コントロール
77.01 立証(車検)
総論 ライダーは常時自分のマシンに関して責任を持つ。
詳細は総合セクションの同条項を参照。
77.02.1
車検は、以下の手順に従って行われる。
ISDE:第 1 日目スタートの 2 日前
130
世界選手権及び他の 2 日間エンデューロイベント:スタートの 1 日前
77.02.2
当該イベントの大会特別規則に明記された手順と時間に従って実施される。
77.02.3
ライダーは、FIM規則に適合した清潔なモーターサイクルを提出しなくてはならない。
また、彼は、完全に記入され、確認されたテクニカル・カードも提出する。
77.02.4
一人のライダーは1台のモーターサイクルを提出することができる。
77.02.5
最初にノイズ・コントロールが実施される。エキゾースト・サイレンサーにペイントでマ
ークがつけられる。ノイズレベルがテクニカル・カードに記入される。
77.02.7
FIM規則に適合しているかどうかを確かめるためにモーターサイクルの全体的な検査が
実施される。車検に合格したモーターサイクルには、エンデューロ規則事項 061.44 及び
062.33 に従ってペイントでマークがつけられる。
77.02.8
ライダーは、同意した旨を受付け時に署名することによって確認する。
マシンはその後クローズトパークに保管される。
77.02.9
車両検査完了後、車検長は競技監督に対し受理されたライダー及び車両名称、ノイズレベ
ル、車両重量を明記したリストを提出する。
77.02.10
大会期間中、アライバル(到着)エリア及びディパーチャ-(出発)エリアにおいて、テ
131
クニカル・スチュワードはマシンの補修及び変更について管理する。外部からの援助が行
われていないか確認しなければならない。また、マシンの状態に付いても確認しなければ
ならない。
77.02.11
個人のタイムチェックにおいて、テクニカル・スチュワードは、修理及びその他技術的補
助について管理する。コース上で車両の変更が行われていないか確認するためにマシンの
マーキング(フレームのシール)についても管理する。
77.02.12
各日のアライバル(到着)において、テクニカル・スチュワードは全てのパーツ及び車両
の状態について確認しなければならない。ライダーは、サイレンサーに関してのみ補修ま
たは交換するために追加の 30 分が与えられる。(事項 061.44.5 及び 062.23.2 参照)
参加者は、クローズトエリアの開放より30分以内に車両を引き取らなければならない。
但し、分解検査対象とされた車両を除く。
この時間を過ぎてから、クローズトパーク担当オフィシャルは、残されている車両に関す
る責任を一切負わない。
77.02.13
競技会最後のアライバル(到着)において、全てのマーキングパーツが管理される。管理
された後、マシンは抗議が提出されるか、更なる検査が必要となる場合のために、クローズ
トパークに 30 分間保管される。
77.02.14
もし、モーターサイクルまたはモーターサイクルの一部が完全に分解されなければならな
い場合、車両またはそのパーツは密封され、分解検査に必要な器具の整っている場所に運
ばれる。審査委員はこの手順について決定を下す。
77.02.15
車両または部品の分解及び検査は、当該大会に任命されたテクニカルスチュワード出席の
132
基で行われる。
77.02.16
オーガナイザーは、事項 77.02.14 及び 77.02.15 に従い、運搬費用及び検査費用を支払
わなければならない。
77.02.17
抗議提出後、審査委員によって分解検査を要望または指示された場合、事項 77.02.14 及
び 77.02.15 に従い、敗者は運搬及び検査に関わる費用の全額または審査委員が算定した
そう費用の一部を支払わなければならない。
77.05 危険なモーターサイクル
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.79
ノイズ・コントロール
ノイズは、事項 79.11 に明記されているリミットに制限される。
詳細は総合セクションの同条項を参照。
79.05
RPMはエンジン・ストロークに関連する平均ピストン・スピードに基づく。
RPMは下記に関連して割り出される:
N =
30,000 x cm
I
N
= エンジンの規定RPM
cm = 固定平均ピストン・スピード、m/sで
I
= ストローク、mmで
79.06 ノイズ・コントロール:RPM数値
ストローク(mm)
RPM
ストローク(mm)
133
RPM
30
13,000
66
5,909
31
12,580
67
5820
32
12,187
68
5735
33
11818
69
5652
34
11470
70
5571
35
11147
71
5492
36
10833
72
5416
37
10540
73
5342
38
10263
74
5270
39
10000
75
5200
40
9750
76
5131
41
9512
77
5064
42
9285
78
5000
43
9069
79
4,936
44
8863
80
4,875
45
8666
81
4,814
46
8478
82
4,756
47
8297
83
4698
48
8125
84
4642
49
7959
85
4588
50
7800
86
4534
51
7647
87
4482
52
7500
88
4431
53
7358
89
4382
54
7222
90
4333
55
7090
91
4285
56
6964
92
4239
57
6842
93
4193
58
6724
94
4148
59
6610
95
4105
134
60
6,500
96
4062
61
6393
97
4020
62
6290
98
3,979
63
6190
99
3,939
64
6093
100
3,900
65
6000
101
3861
79.07
1 気筒以上エンジンのノイズレベルは、各エキゾースト端部で計測される。
79.09
検査時には、正確なストローク数がクランクケースの資認し易い場所にスタンプされなけ
ればならない。
79.11 現行のノイズリミット
サイレンサーは 2mMAX 法で計測される。(事項 01.79)
エンデューロ/ISDE:
最大 112dB/A
2010 年においては、サイレンサーがこの規制値を超えていた場合の最終判断は FIM スタ
ティックテストによって決定される。FIM スタティック法において、リミットは、事項
79.11 に明記されているリミットは、13m/sec において最大 94dB/A に制限される。
2011 年、2mMAX 法のみがサイレンサーの最大音量計測に適用される。
クロスカントリーラリー:13m/sec で最大 94dB/A
79.14
2mMAX 法においては常に FAST セッティングが使用され計測法は MAX とされる。
135
常に“スロー・レスポンス”
・セッティングが用いられなくてはならない。
79.15
ノイズ・テスト時に気温の影響が出ることから、すべての数値は 20 ゚ C でのものとする。
10 ゚ C 以下で実施されたテストに関しては+1dB/A の許容誤差が認められる。
0 ゚ C 以下で実施されたテストに関しては+2dB/A の許容誤差が認められる。
79.17 競技中のノイズ・コントロール
競技中に音量検査を必要とする競技会の場合、マシンは事項 79.15 に記載されている許容
範囲を除き、ノイズリミットに適合していなければならない。
01.80
サウンド・レベル・メーター使用上のガイドライン
詳細は総合セクションの同条項を参照。
01.81
計時
1993年1月1日以降、計時の責任は当該スポーツ委員会に委ねられる。
136
137
138
139
140
141
142
Fly UP