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【世界市民】世界の水・日本の水 By YANE 1

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【世界市民】世界の水・日本の水 By YANE 1
【世界市民】 世界の水・日本の水
By YANE
例題
『世界市民』 by 矢根 真二 ([email protected])
資料URL http://rio.andrew.ac.jp/~yane/class/water/
人生は,判断力 (=見識) 次第?
1
2
<1>
「世界市民」 履修判断の物語を疑う?
授業目的・学習法・成績評価
 授業進行予定表
■
1
2
3
下記の世界の石油の情報  「後何年で枯渇する」と判断?
履修情報  今までの選択・判断に,ほぼ満足してる?
授業目的: 理想 と 現実
学習法 と 成績評価
「水問題を考える」 ことを 「疑い深く考える」
Q1
2. 年間消費量:165億バレル
  逆の経路からの刺激(交流・会話・遊び等の行動力)  新たな考え方
記憶は物語: 思考実験による自己診断
Q2
 理想への主なハードル
1.
2.
3.
4.
1. 友人とのハワイ 1 週間の旅に,いくらまでなら支払う?
2
 撮影した写真やビデオは,すべて破棄されます
 旅の記憶をすべて消し去る薬を飲まされます
 「物語・講釈の錯誤」(narrative fallacy) but 自信過剰
 14度1分間(+1度30秒)の手首の冷水実験
何をしたいのか?
 当初目的
どんな科目を履修?
 現行判断
1. なぜ,大学に進学?
 8割
 強度のみに反応
(カーネマン 3部)
1. ハロー効果  偶然・環境を無視した過剰な一貫性による単純化
2. 後知恵・結果バイアス  私はずっと知っていた,と過去も忘れる
2. なぜ,何を学ぶ?
3. どの程度,学習・読書・練習する?

学習法と成績評価
6
自分の物語(記憶)と,その直感からの 選択・判断は正しい?
2. 次のような記憶を抹消されてしまう旅の場合には?
 少人数演習の課題: 討論・論文
「学習=暗記」に慣れ,「自分の頭で考える」には不慣れ
自分の判断の失敗の自覚自体が難しい = 失敗を失敗と判断できない
∵ 次頁: 「既存の自分の物語( 記憶)」 でしか,判断しない
∴ 物語の改善には,疑い深く考える力が必要 but 自信過剰
自分の直感を疑い,物語を描き直す?
5
カーネマン(2014) 『ファスト&スロー』(下巻 35-6章) ハヤカワ
 ネズミへの電気ショック実験
「 1 分間クイズ 」
 ロバーツ(03, pp.2-4) 『インビジブルハート:恋に落ちた経済学者』 図書館
1. 人生のスキル: 「自分の頭で,疑い深く考える」 = 判断力
2. 「情報(知識)  判断力(見識)  実行力(胆識)」への 疑問
4
 授業目的の現実と理想
1. 現実: 水問題に関する基本的な情報の理解  定期試験
2. 理想: 水問題を「自分の頭で疑い深く考える」  自他の物語の認識
1. 石油埋蔵量: 5310億バレル
 高校教師サムの最初の授業での
本日の課題
授業目的の理想と現実
3
なぜ?  将来選択
現在&将来の選択(人生)は,物語( 記憶 ≠ 経験)に依存
 学習法の理想と現実
理想: 異なる物語の理解の上に,自分の物語構築への判断力↑
次頁の3つの物語の事実判断・価値判断を, 自分の頭で理解&批判
現実: スライドS・テキストY(次頁)の基本情報の暗記・理解
 成績評価の原則
1.
定期(授業内 or 試験期間)試験がベース: 60点以上が合格
選択問題(5択等)中心・自己採点可能 (ただし追試は論述の場合あり)
黒ペン, マークシート用の黒のHB鉛筆,学生証を常時携帯
2. 加減項目(+: 授業中の質問・参加点,ー: 私語・途中入退室)
【世界市民】 世界の水・日本の水
By YANE
「水物語の 3 類型」 と その基本文献の例
7
環境・市民派
<S4>B(08)
ジャーナリスト
主な学習教材と学習法
加点後の得点分布(受験率87% 511名)
8
政府・主流派
<S7-13> Y(09)
エコノミスト派
<S5> M(10)
事実・統計
ロイト(10)
沖(10)
 指定テキスト Y(09): 吉川元就(09) 『水ビジネス』 角川(新書¥761) Kindle版 ¥700
 <S4> video
1.
B(08): バーロウ 『ウォーター・ビジネス』 作品社
2.
M(10): ミラー・他 『現代社会を経済学で読む』 日経 第8章
3.
ロイト(10) 『ミネラルウォーターショック』 河出書房新社
4.
13年度
沖大幹監訳(10) 『水の世界地図』 丸善
 <S5>
9
平均 68点(Max 116, Min 12)  素点平均53点は最悪
13-4年度は加点・コピペの特別措置
S 16%
A 16%
B 15%
C 23%
D 30%
 今年度はノーマル化?
3
 試験
1. 初見ですべてOKなら,授業出席の必要はない?
2. OKでないなら,「どこが & なぜ 疑問?」 を明確化
3. 大人?
  授業出席の焦点と誘因  理解力 & 質問力 ↑
2. Y: 読解力のチェック・向上が急務  新書を選択
1. 自分の読解力を自己診断する機会・習慣
2. 授業内容 = テキストの物語+他の物語
 試験
 SPI・社会人力
 比較・懐疑・論評
3. 「丸暗記のコピペ学習」 から 「説得・納得しうる判断力」へ
 今後は,自分の判断力への自信が鍵  読解力・練習力がベース
の様々な物語

新聞記事・ニュースの違い?
1. せめてアプリでも?: 辞書・事典,Smart News, 青空文庫, …
2. 授業関連記事クリップ: @yaneclass
「水問題を考える」を「疑う」意義
「良き人生」への必要条件
 授業進行予定表
環境・市民派・エコノミスト派 「疑い深く,自分の頭で考える」
11
1. S: 事前の問題練習で,自分の理解度をチェック
 五択問題の大半
http://rio.andrew.ac.jp/~yane/class/water/
2. 次回からは,各自で活用: 頁あたり 1枚-9枚 の白黒印刷等が可能
 一部授業中に配布
なぜ事前学習が重要か?
1. ダウンロードのURL
2. テキスト Y(09) の事前読解
沖大幹(12) 『水危機 ほんとうの話』 新潮選書
10
1. 授業スライド S の事前問題練習
本日の要点 & 次回の準備
12
 <S2: 論理>
1. 「水: 問題・題材,考える: 解答・判断」は,あらゆる授業・日常
2. 「~を疑う」: それを「なぜ・どのように」判断したかを自問自答
 If No  たとえ情報量は増えても,判断力は向上しない
良き人生 ≒ 自分にとって実現可能な「良き物語」
1. 結末: 自分にとって何が良きor悪しきこと?  価値判断力
2. 荒筋: どうすれば目的(結末)を達成できる?  事実判断力
3. ∴ 成功には,他の物語から学ぶ判断力が重要 ≠ 暗記
< 本日 > 履修情報:
授業目的・成績評価・学習法をどう判断?
1. 「愚者は経験から学び,賢者は歴史から学ぶ」 ビスマルク
 近年では,記憶 ≠ 経験  直感にはバイアス
 判断を疑う必要
2. 履修・選択は,「自分の物語の構築」に必要・有益か,を熟考
 まだ未来の物語を描けないなら,過去の物語のチェック,が先決
 黒ペン・マークシート用のHB黒鉛筆と学生証は,常時携帯
< 次回 >
指定テキストY(09)は,<S6>自己診断までに一読
 <S2> 「考えを疑う 1 = 事実判断力」 の 3 ポイント
 事実判断力
 直感, 論理力,
科学(的手続き)
【世界市民】 世界の水・日本の水
例解
By YANE
(事実)判断力の重要性
補足: 判断力の鍵は, 「誘引を含む仮説」
13
14
同じ情報・事実  違う事実判断  価値判断  違う行動
 教師サムの考え方

ノーベル経済学賞受賞者の
フリードマン 流
1. 正答は,「約30年」ではない
2. ∵ 数値は,1970年のデータ  事実: 統計的根拠
3. ∴ サムの解答は,「枯渇しない」  Why? を説明する次頁の仮説
「答の正誤」より,「判断の理由・論理」の理解・説得力が重要
1. 同じ情報量でも,「自分の事実判断力↑  実行力↑」
2. 同じ理由・論理が,他の問題にも適用 例: シートベルト問題
補足: 物語(2)への社会的・文化的影響
16
 社会心理学: アイエンガー (2010) 『選択の科学』
 「選択は,…人生の物語の…部分」 p.14
文芸春秋
 <S2,3> 寓話,物語(3)
 選択に関する分析課題の例
1. 選択肢が多いほど,売上は増えるのか?
 6章: ジャムの種類と売上高
2. 出身や生い立ちは,選択方法にどのような影響を与えるのか?
 2章: シンデレラとタージ・マハール (個人主義と集団主義の婚姻)
 p.73: 日米学生の 「決めたいこと・決めて欲しいこと」 リスト
 ∴ 記憶だけでなく,社会・文化的要因も,選択(人生)に影響
 シートベルトの着用を義務づけるべきか?  価値判断
1. 政策の選択・実行  既存の価値判断力  既存の事実判断力
2. But 副作用も考慮  ランズバーグ 『ランチタイムの経済学』 図書館
3. 統計的事実: 義務化は,交通事故の死者数を増加させる!
 事実判断力の鍵: 人はインセンティブ(誘因)に反応する
1. 義務化  安全性↑ (石油使用↑掘削費用↑)
2. 速度の費用↓(石油価格↑)
■ 誘因の変化  行動の変化
3. 平均速度↑ (需要↓ & 供給↑)■ 直感とは異なる予測結果
A1
記憶は,実際の経験とは異なる物語(1)
15
2人の自分:
私は,記憶する自己
≠
経験する自己
1. 過去の経験は,「物語」として記憶される
1. その強度と終点が,物語を決める = ピーク・エンドの法則
2. 実際の快楽や苦痛の総量や継続時間は,無視される
2. この記憶に従って,経験を再現するかしないかを,選択する
 人生
∴ 人生は「物語」であり,その記憶に将来も左右される
 ≒筋の通った単純すぎる具体的物語
≠
過去の自分の経験
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