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電算システムの変更について
電算システムの変更について 米子市水道局では、昭和46年からオフィスコンピュータ(以下オフコン)による料金システ ム(三菱ビジネスシステム)を導入していましたが、長い年月の間にプログラムの追加を繰り返 していたために、システムは肥大化し、処理時間が長くなるなどの弊害が出ていました。そもそ もオフコンでは、白紙の上に字を書くように必要に応じてプログラムを作成するために、その都 度費用がかかってしまいます。また、プリンターなどの周辺機器まで指定され、高価な機器を使 用せざるを得ないというような問題点もありました。 平成20年8月に、現行のオフコンのリース期間(5年リース)が終了することにより、平成 18年8月に「営業システム小委員会」を設置し、電算システムについての検討を始めました。 平成19年3月までに、小委員会を7回開催しましたが、結果として、パソコンシステムに変 更することに決定いたしました。 双方のシステムを比較した場合の代表的なメリット/デメリットについては、以下のとおりです。 【オフコンシステム】 ○メリット ・米子市水道局が要望するとおりにプログラムを作れるので使いやすい。 ・閉鎖的な独自システムのため、ウィルス対策の心配が要らない。 ・現状のものを使えば、新たにシステムを構築する必要がなく、更新費用が安価で済む。 ●デメリット ・プログラムの修正は全て有料のため、維持管理費が高額になる。 ・パソコンに比べ、電算機本体が非常に高価であり、周辺機器の接続にも制約がある。 【パソコンシステム】 ○メリット ・本体価格が非常に安価であり、拡張性が高いなどトータルコストの削減が図れる。 ・パッケージソフトを使うので安価で済む。 ・データ処理を職員で行うことで、電算事務委託料(年間 600 万円)が不要になる。 ●デメリット ・パッケージソフトを使うので、職員がソフトに合わせる必要がある。 ・ソフトに組み込まれていないものは、プログラムを追加する必要がある。 ・ウィルス対策の費用が必要となる。 ◇新システム:日立情報システム“TENRYO”Web 型 ≪導入費用(税込)≫ ハ ー ド (機 器 )・ ソ フ ト :57,015,000 円(リース料:月額 1,029,000 円) データコンバート等の移行費用 : 8,032,500 円 合 :65,047,500 円 計 水道事業審議会報告用資料 【基本計画検証委員会の設置について】 平成20年3月に発刊しました「米子市水道事業基本計画・米子市水道ビジョン」の策定は、 まず基本計画策定委員会を設置し、その中で7つの小委員会(水需要小委員会、財政小委員会、 庁舎建設小委員会、水源開発小委員会、配水方式小委員会及び営業システム小委員会)を設け、 職員自らが計画・立案を行い策定しました。各小委員会で協議された内容は、同策定委員会で集 約され、米子市水道事業計画答申として当時の水道事業審議会へ諮問し、その中で計画案を精査 した結果、提言頂いたものを“米子市水道ビジョン”として公表しています。 この基本計画は、策定すること自体が全てではなく、原則3年ごとに計画を見直すことにして おり、ちょうど昨年(平成21年度)がその時期を迎えたことによって、事業ごとに検証委員会 を立ち上げました。検証委員会としては、①水需要検証委員会(給水量の実績及び予測)、②財政 検証委員会(料金体系)、③配水施設検討委員会(配水方式や配管網及び配水施設)、④庁舎建設 検討委員会(平成26年に新庁舎建設予定)の4委員会を設置し、現在も協議を重ねています。 いずれにしても、基本計画の進捗状況の具体的検証を行い、適切な見直しや修正を行っていき ますが、今後の経過につきましては、審議会の場で適宜報告して行きます。 【新配水池計画に係わる地質調査業務について】 ◇ 工事件名:新配水池計画に係わる地質調査業務 ◇ 請負業者:復建調査設計株式会社松江支店 ◇ 工 期:平成21年12月25日~平成22年3月25日 新配水池計画に係わる地質調査については、昨年12月3日に開催した第8回水道事業審議会 において、 「宗像山配水池計画について」という題目で報告していますが、これは、のちに調査名 を「新配水池計画に係わる地質調査業務」という件名で発注しています。本計画は、水道局の南 側に位置する山(仮称:宗像山)に新配水池(中央配水池 12,000 ㎥、南部配水池 1,200 ㎥)を築 造し、自然流下方式で配水する計画の予備調査と位置づけています。 今回の地質調査は、米子市水道局として初めて公募型プロポーザル方式を採用しました。この プロポーザル方式とは、専門性を要する調査業務などの場合、単に価格の安さだけで選定したの では期待した結果が得られない場合も生じることから、公募又は指名によった複数の者(受託希 望者)から目的に合致した企画を提案してもらい、その中から企画・提案能力のある者を選ぶと いう方式を言います。提案内容については、評価委員(管理者・学識経験者2名・有識者2名・ 職員4名の9名による構成)が項目ごとに採点を行い、総合評価の最高得点者を選定します。今 回は、最高得点615点(800点満点)を獲得した「復建調査設計株式会社松江支店」を特定 しました。調査方法は、高密度電気探査(測線上に一定間隔で電極を多数配置し、数多くの測定 を行うことにより地盤の状態を可視化する方法)とボーリング調査を併用して調査を行います。 高密度電気探査は、2月5日(金)に既に作業を終えており、今後は、2月12日(金)に高密 度電気探査の解析結果の報告及び検討会を開催し、ボーリング調査場所を決定します。その後、 第3回検討委員会を3月中旬に開催する予定にしています。 【淀江町福井地区新規水源開発に伴うボーリング調査について】 ◇ 工事件名:市内淀江町福井天井川付近地下水調査ボーリング業務 ◇ 請負業者:㈱ウエスコ ◇ 工 期:平成21年10月15日~平成22年1月29日 第6回水道事業審議会で、福井第2水源地内の調査ボーリングを行う旨の報告をしましたが、 前回の水道事業審議会では、それ以降の経過を抜きに現況の報告をしていたことにより、追加し て報告いたします。 第6回同審議会では、福井第2水源地内に新たな井戸を掘る旨の報告をしていましたが、その 後のボーリング調査中に上流にある畑の井戸の湧水が止まるという事態が発生しました。現場の 状況から協議した結果、畑の井戸と同じ水脈で井戸を掘った場合、上流部の井戸に影響が出るこ とが判明したことにより、福井第2水源地内における新規水源開発は断念いたしました。しかし、 淀江地区における水源開発は必要不可欠であることから、新たな水源を探すために電気探査を行 い、別紙(別紙位置図参照)の場所を選定しました。 そこで、平成21年10月30日からボーリング調査を開始し、11月25日の時点で目標深 度の地下80m地点まで完了した時点での電気探査のデータとボーリン調査による地質データを 解析したところ、地下90m地点にも水の兆候が見られることが判明しました。内部の検討委員 会で協議した結果、地下100m地点までボーリング調査を延長することとし、その際には、絶 えずボーリング作業中の近隣の井戸の水位を監視したところ、何ら影響は与えませんでした。無 事ボーリング調査を終え、簡易揚水試験の準備中に、突如として上流にある畑の井戸の湧水が止 まったという連絡が入り、直ちに施行業者と地質調査の解析をお願いしている大学の元教授に状 況分析を願ったところ、今回のボーリング地点近傍に貯水盆(地下にある大きな水溜りのような もの)があることが判明しました。これまで、福井第2水源と違う水脈の場所を選んでボーリン グ調査していましたが、地下を流れる水脈が全て貯水盆に集中しているために、福井地区のどこ の場所を掘ってもこの貯水盆の影響を受け、近隣の井戸に影響を及ぼすことが解りましたので、 この地区での新規水源開発は断念しました。 よって、福井地区の代替水源に関しましては、配水施設検討委員会の中で協議し、平成22年 度に西尾原水源地の上流部を電気探査する予定でおります。 7