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太陽系を探る
太陽系を探る 地球の形は? • 球(まん丸) • だ円体 • 西洋梨型 地球楕円体 b a チンボラソ山(エクアドル)6310m 赤道半径a=6 3 7 8 k m 極 半 径 b =6 3 5 7 k m 地球は丸かった! • 地球を1億分の1に縮小すると・・・ 直 径13cmの球 • もっとも高い山、エベレスト山(チョモランマ) 8848m ⇒ 0.09mm • 地球の赤道方向の出っ張り 20km ⇒ 0.2mm 鉛筆の芯の幅に入ってしまう!! スペースシャトルは宇宙飛行? • スペースシャトルの高度 地上500km • ジェット機の高度 地上10km 地 球 の 直 径 1 3 0 0 0 k m⇒ 1 3 c m に 縮 小 ス ペ ー ス シ ャ ト ル 5 0 0 k m⇒ 5 m m ! ジ ェ ッ ト 機 1 0 k m⇒0.1mm! 水星 • 特徴 大気はなし クレーターで覆われている 探査計画 ベ ピ ・ コ ロ ン ボ 2009年打ち上げ予定 日 本 、ESA 水星 金星 • 特徴 炭 酸 ガ ス の 厚 い 大 気 ( 表 面90気 圧 ) 地殻変動の存在(探査機マゼラン) 厚い雲に覆われた金星 火星 • 特徴 炭酸ガス主体の薄い大気(7hp) 霧や雲、砂嵐の発生等、気象変化 大火山や大渓谷、河の痕の存在 極地域に極冠(薄いドライアイス) 火星面で隕石発見 ローバーオポチュニティ探査 木星 • 特徴 太陽を除く太陽系全質量の3分の2 水素、ヘリウムのガス惑星 激しいガスの運動 細い環の存在 極地でオーロラ発生(強い磁場) 衛星イオの火山 イオ エウロパ ガニメデ カリスト 土星 • 特徴 リ ン グ を 持 つ ( 外 か らE,G,F,A,B,C,D環 ) 厚 さ 数 百 m 数km 幅数万km 構 成 氷 粒 子 直 径 数cm 全 質 量 土 星 の100万分の1以下 平均密度0.7g/cm3 (水 よ り 軽 い ) 水素、ヘリウム中心のガス惑星 土星探査機カッシーニ • 1月14日 カ ッ シ ー ニ か ら 切 り 離 さ れ た 着 陸船ホイヘンスが土星の衛星タイタン に着陸 7年かかって土星に到着 土星の電波は1時間以上 氷とメタンの泉 台地上の山 天王星 • 特徴 メタン、アンモニア等の氷惑星 11本 の リ ン グ 海王星 • 特徴 メタン、アンモニア等の氷惑星 4本の環 冥王星は彗星の仲間だった! 冥王星が惑星でなくなった理由 1930年、冥王星発見時の写真 冥王星発見 の望遠鏡 ローエル 冥王星はもともと異端児だった ◆あまりにも小さく軽い ・ 冥 王 星 よ り 直 径 の 大 き な 衛 星 が 7 つ 月、木星の四大衛星、土星の衛星タイタン、 海王星の衛星トリトン ・質量が地球の400分の1以下 月の5分の1 ◆軌道が大きな楕円で傾きが大きすぎる 冥王星の軌道付近に多くの天体を発見 • 1992年以降、海王星軌道よりも遠いところに小天 体が数多く発見され、現在は1000個以上にも及ぶ • 冥王星より大きな天体まで見つかる エ リ ス (2003UB313) ⇒第 10惑星として一時申請されたことさえ 太陽系の天体を整理する必要が・・・ 2006年プラハの国際天文学連合総会 で ・ ・ ・ ■惑星の条件 1.太陽のまわりを回っている 2.質量が大きいため自らの万有引力で 丸くなっている 3.その軌道上から他の天体を一掃 ■上 記 1 . 2 . を 満 た す が 3 . を 満 た さ な い 、 かつ衛星でない天体をdwarf planet と 呼 ぶ ■太陽のまわりを回る他の天体はsmall solar system bodies と 呼 ぶ 日本学術会議での太陽系の整理 • 惑 星 :水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王 星、海王星の8つ • 太陽系外縁天体:海王星を超えて非常に遠くまで分 布する多数の小天体のグループ。冥王星もその一員。 • 準惑星(dwarf planet):太陽系外縁天体の冥王星と エリス、小惑星帯のケレスの3つ。この概念には検 討の余地があり、使用しないことを勧める。 • 太陽系小天体( small solar system bodies) :惑 星 、 準 惑星、衛星以外の太陽系のすべての天体。小惑星、 太陽系外縁天体、彗星など。 • 冥王星型天体:太陽系外縁天体の準惑星。現在は冥 王星とエリス。冥王星の名を残すための配慮。 原始太陽系星雲(ガス円盤)の形成 • 46億年前、水素、ヘリウムガスを主成 分とする星間雲が収縮し、円盤状の原 始太陽系星雲が形成される。 • 98 99% が 水 素 、 ヘ リ ウ ム ガ ス 。 1 % 程度が固体成分(チリ=ダスト)。 微惑星の形成 • チリはガス円盤の赤道面に沈殿し固体層を形 成。 • 固体層は重力的に不安定で壊れ、数km 10kmサイズの小天体、微惑星を100億個形成。 • 太陽に近い場所は岩石微惑星、太陽から遠い 場所では氷微惑星となる。 • 原始太陽系星雲形成から数百万年後。 微惑星から原始惑星の形成 • 微惑星は衝突合体をくりかえし、原始惑星(惑星 の卵)が誕生。 • 太陽に近い場所では、太陽重力が強いため、狭い 範囲の微惑星しか集積できず小さな原始惑星とな る。微惑星の空間密度が高く、原始惑星への成長 は速い。 • 原始太陽系星雲が形成されてから数百万年程度で 地球型惑星の誕生。 木星型惑星の形成 • 太陽から遠い場所では太陽重力の影響は小さく、 原始惑星の軌道間隔は広がり、ゆっくりと大きく 成長する。 • ガス円盤の温度が低く、氷微惑星を多く集めて大 きな質量の原始惑星を形成。 • 原始惑星の重力で、原始太陽系星雲のガス円盤か らガスを捕獲、大量の水素、ヘリウムの大気をま とった巨大ガス惑星(木星、土星)が誕生。 天王星型惑星の形成 • 太陽系の外側の方では、さらに原始惑星の成 長に時間がかかる。 • 原始惑星が形成されたときには、原始太陽系 星雲は消失しつつあり、ほとんどガスをまと わない巨大氷惑星(天王星、海王星)が誕生。 • 太陽系外縁部の微惑星は成長できず微惑星の まま存在(太陽系外縁天体)。 太陽系の誕生 • 惑星系を形成し終えるのに約1億年 • 収縮を続けていた原始太陽の中心部は1000万 度に達し、水素の核融合反応を始める。