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都市再生整備計画

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都市再生整備計画
都市再生整備計画
かけがわ え き き た
掛川駅北地区
しずおか
か け が わ し
静岡県 掛川市
平成27年 1月
様式1 目標及び計画期間
都道府県名
計画期間
静岡県
市町村名
27
年度 ~
平成
カケガワシ
掛川市
平成
31
カケガワ エキキタ チク
地区名
年度
面積
掛川駅北地区
交付期間
平成
27
年度 ~ 平成
31
198 ha
年度
目標
【大目標】 歩行文化・スローライフ・報徳文化に育まれた地域の再生
【小目標】 ① 歴史的資源の保存とそれを活かした文化拠点の形成、交流の促進
② 歩行ネットワークの強化による回遊性の向上
③ 中心市街地におけるにぎわいづくり
目標設定の根拠
まちづくりの経緯及び現況
(市民参加)
掛川市は、山内一豊の城下町、東海道の宿場町として栄えた歴史のまちである。また、二宮金次郎(二宮尊徳)の報徳社の総本山「大日本報徳社(国指定重要文化財)」が掛川城の近くに立地する。
昭和54年、全国に先駆け「至誠・勤労・分度・推譲」といった「報徳」の考え方をより分かりやすく「生涯学習」という言葉にした「生涯学習都市宣言」を行い、平成3年の「掛川市生涯学習まちづくり土地条例」では、地権者・住民・企業・市の同意の下での開発
許可という、全国初の取り組みにつなげた。また、市民・企業の寄付は「昭和63年新幹線掛川駅、平成5年東名高速道路へ掛川IC、平成6年掛川城天守閣木造復元、平成26年掛川駅木造駅舎」の原動力となった。平成24年には「掛川市自治基本条例」を
施行し、市民・企業・行政の「協動による」まちづくりに取り組み、とさらなる発展を遂げようとしている。
(ネットワークづくり)
平成10年度「掛川市中心市街地活性化基本計画」で「“歩いて楽しい掛川のまち”『緑の精神回廊計画』」を明らかにし、住民参加を得て、緑の精神回廊整備を進めてきた。この回廊は、掛川城公園を中心とした「教育・文化・商業・観光ゾーン」と新市庁舎や
生物循環パビリオンがある「行政・財政・環境ゾーン」の2核と、逆川堤防の水辺コース・逆川回廊を横軸とした2核1モールを中心に、川北及び川南の回廊を廻る“8の字回廊”である。これまでは、誰もが安全で快適に利用できる回廊づくりを目的に、防災と
美観の公共空間を兼ね備えた緑あふれる歩道のネットワークとして、2核1モールの重点的整備を推進してきた。
(拠点づくり)
「中心市街地活性化基本計画(H20)」では、『緑の精神回廊計画』の掛川城公園を中心とした東の核「教育・文化・商業・観光ゾーン」に、「掛川城周辺の”歴史文化ゾーン”と駅周辺の”商業ゾーン”」を設定し、中心市街地としての賑わい再興を目指してい
る。歴史文化ゾーンにおいては、「木の文化」を掛川市民の貴重な資産として、掛川城天守閣木造復元を始めに、竹の丸の修復や大日本報徳社講堂、掛川市中央図書館・二の丸茶室の和風作りなど歴史と風格のある街づくりを推進してきた。平成25年度に
完成した城郭エリア内の大日本報徳社六建造物群修復事業は"民"によるまちづくりであり、現在建設中のステンドグラス館も市民による施設整備である。また、“駅周辺エリア”では、掛川駅前東街区の再開発事業や掛川駅舎の整備などに取り組んでいる。
(問題点)
8の字回廊の中心的な「教育・文化・商業・観光ゾーン」の充実とともに、平成21年度には、市民ボランティアの方々の運営による駅前の地域交流施設「おいでぇ家」の設置をはじめ、平成22年10月より、けっトラ市実行委員会による「街なかストリートけっトラ
市」(毎月第3土曜日)の開催や、友引ストリートカフェ実行委員会による「友引ストリートカフェ」(年5回開催)などが立ち上げられ、官民協働によるまちづくりの気運は高まっている。
一方、「教育・文化・商業・観光ゾーン」やその外側においても、価値を再認識された松ヶ岡の存在や環境整備の不足、また川北・川南の回廊においても環境整備に不十分な状況がある。
課題
① 城郭エリア内の施設利用における利便性・アクセス性の向上及び松ヶ岡と関連施設の整備・活用
② 緑の精神回廊(8の字回廊)の南北歩行ネットワークの強化
③ 掛川駅前及び掛川駅前東街区周辺における移動しやすい歩行者空間の創出
将来ビジョン(中長期)
① 掛川市総合計画(H19~H28) 将来像 「海と山と街道がつながり、夢・未来を創るまち」 ~健康・安全・安心、幸せ感じるまち 掛川~を目指し、本区域を「人が集い、にぎわい溢れる市街地の活性化」を図る地区と位置づけ。
後期基本計(H24~H28)
~希望がみえるまち・誰もが住みたくなるまち~を目指し、本区域を「コンパクトに機能が集積された中心市街地の再形成」を図る地区と位置づけ。
② 掛川市都市計画マスタープラン 「東中学校区まちづくり構想」 ~豊かな自然と城下町文化を活かしながら、安全・安心・にぎわいのある生活と交流を生むまちづくり~を目指し、本区域を「活性化と歴史的まちづくり」の中心市街地と位置づけ。
③ 中心市街地活性化基本計画(H20) ~HOTOKUスピリットによるまちなかにぎわい再生~を目指し、本区域の活性化を位置づけ。
④ 掛川市自治基本条例制定(H24) ~「希望が見えるまち・誰もが住みたくなるまち」掛川の実現を目指し、本区域を始めに全市域において”市民、市議会、行政による協働のまちづくり”を推進。
目標を定量化する指標
指 標
歴史・文化施設への来訪者数
文化拠点形成への満足度
上張城西線歩行者数
にぎわい空間の認知度
単 位
人/年
%
人/日
%
定 義
目標と指標及び目標値の関連性
掛川城周辺並びに松ヶ岡周辺における歴史・文化施設の1年間あたり
歴史・文化資源への来訪者数により、交流促進の状態を把握する。
の来訪者数の総計
従前値
基準年度
目標値
目標年度
150,000
平成25年度
172,500
平成31年度
掛川城周辺並びに松ヶ岡周辺における歴史・文化資源の整備等によ
文化拠点形成への満足度により、施設の充実・活用期待値を把握する。
る文化拠点形成に対する住民等の満足度
63
平成26年度
70
平成31年度
上張城西線整備区間における1日あたりの歩行者通行量
既存の8の字回廊の充実により歩行ネットワークを強化させることで、安
全性の確保、利便性、アクセス、回遊性の向上を図る。
57
平成25年度
63
平成31年度
まちに活気がないと感じる人の割合
定住・交流を促進する掛川駅の整備や再開発が、まちのイメージアップや
にぎわいの認知につながる。
83
平成26年度
75
平成31年度
様式2 整備方針等
計画区域の整備方針
整備方針1 歴史的資源の保存とそれを活かした文化拠点の形成、交流の促進
・観光客誘導のための公園整備及び歴史的資源の有効活用
方針に合致する主要な事業
■基幹事業
・既存建造物活用:松ヶ岡改修
・公園:掛川公園
□提案事業
・地域創造支援事業:掛川銀行復元
・地域創造支援事業:松ヶ岡修復
○関連事業
・事業活用調査:松ヶ岡修復活用調査
整備方針2 歩行ネットワークの強化による回遊性の向上
・歩行者のための緑とゆとりのある歩行者空間の形成
・城郭エリアと歴史的資源を活かした文化拠点の歩行空間ネットワークの形成
・緑の精神回廊(8の字回廊)回遊性の向上
■基幹事業
・道路:上張城西線
整備方針3 中心市街地におけるにぎわいづくり
・観光客の玄関口、駅利用者の利便性の向上となる掛川駅北口広場の修景整備
・官民協働による利便性向上の施設整備
□提案事業
・地域創造支援事業:掛川駅前広場
○関連事業
・地域創造支援事業:(仮称)再開発広場整備
・市街地再開発事業:掛川駅前東街区第一種市街地再開発事業
・市街地再開発事業:塩町中央線 他
その他
○特定非営利活動法人(NPO法人)による継続的なまちづくり活動
・かけがわ街づくり株式会社 平成14年月8月設立 活動内容(空き店舗対策・市街地活性化活動・駐車場運営・地域交流施設運営)
○大日本報徳社
・掛川市指定文化財 平成7年12月27日
・国の重要文化財 平成21年6月30日 大日本報徳社大講堂
・報徳の思想「勤労」「分度」「推譲」
「勤労」とは、大きな目標に向かって行動を起こすとしても、小さなことも怠らず、つつましく勤めなければならないということ。
「分度」とは、適量・適度のこと。分度をしっかり定めないままだから、困窮してしまうし、暮らし向きも楽にならない。家計でも仕事でも、現状の自分にとってどう生き、どう行うべきかを、知るということが大切だという考え。
「推譲」とは、肉親・知己・郷土・国のため、あらゆる方面において、譲る心を持つべきであるという考え。分度をわきまえ、すこしでも他者に譲れば、周囲も自分も豊になるものだということ。
・大日本報徳社六建造物群修復事業(H25仰徳記念館・仰徳学寮・冀北学舎)
○歩行文化・スローライフ・報徳文化都市宣言
・平成16年4月1日、市制50周年を記念し、味わいある人生、深みのある暮らし方をして、日本再生・地域自立を進めるため、第五宣言として、「歩行文化・スローライフ・報徳文化都市宣言」を行った。
○自治基本条例制定 平成25年4月1日施行
・市民はまちづくりの主体であることを認識し、市民と市が協働して、このまちを成長させながら、「希望が見えるまち・誰もが住みたくなるまち」掛川を創造することを決意し、市民自治によるまちづくりの最高規範として制定。
・協働のまちづくり元年と位置づけ、市民、市議会、行政による協働のまちづくりを目指す。
様式3 目標を達成するために必要な交付対象事業等に関する事項
交付対象事業費
交付限度額
1,123
449.2
国費率
0.4
(金額の単位は百万円)
基幹事業
事業
細項目
道路
道路(都市再構築戦略事業)
公園
公園(都市再構築戦略事業)
古都及び緑地保全事業
河川
下水道
駐車場有効利用システム
地域生活基盤施設
高質空間形成施設
高次都市施設
中心拠点誘導施設
生活拠点誘導施設
高齢者交流拠点誘導施設
既存建造物活用事業
既存建造物活用事業(中心拠点誘導施設)
土地区画整理事業
市街地再開発事業
住宅街区整備事業
市街地再開発事業
バリアフリー環境整備事業
優良建築物等整備事業
拠点開発型
住宅市街地 沿道等整備型
総合整備
密集住宅市街地整備型
事業
耐震改修促進型
街なみ環境整備事業
住宅地区改良事業等
都心共同住宅供給事業
公営住宅等整備
都市再生住宅等整備
防災街区整備事業
合計
提案事業(継続地区の場合のみ記載)
事業
細項目
掛川銀行復元
掛川駅前広場整備
松ヶ岡修復
事業活用調 事業効果分析調査
査
地域創造
支援事業
事業箇所名
(参考)事業期間
開始年度
終了年度
27
31
交付期間内事業期間
開始年度
終了年度
27
31
(参考)全体
事業費
288
交付期間内
事業費
うち官負担分 うち民負担分
288
288
交付対象
事業費
288
事業主体
直/間
規模
(都)上張城西線
掛川市
直
L=620m
掛川公園
掛川市
直
A=2,300㎡
27
29
27
29
54
54
54
54
松ヶ岡改修
掛川市
直
A=5,300㎡
28
30
28
30
467
467
467
467
809
809
809
809 …A
事業箇所名
掛川銀行
掛川駅前広場
松ヶ岡修復
事業主体
直/間
規模
掛川市
掛川市
掛川市
掛川市
直
直
直
直
A=670㎡
A=500㎡
A=390㎡
(参考)事業期間
開始年度
終了年度
28
31
27
29
28
30
31
31
交付期間内事業期間
開始年度
終了年度
28
31
27
29
28
30
31
31
(参考)全体
事業費
200
50
59
5
交付期間内
事業費
うち官負担分 うち民負担分
200
200
50
50
59
59
5
5
交付対象
事業費
200
50
59
5
まちづくり活
動推進事業
314
合計
314
314
0
合計(A+B)
(参考)関連事業
事業
松ヶ岡修復活用調査
(仮称)再開発広場整備
市街地再開発事業
市街地再開発事業
合計
事業箇所名
松ヶ岡
再開発広場整備
掛川駅前東街区第一種市街地再開発事業
(都)塩町中央線 他
事業主体
所管省庁名
規模
掛川市
組合
民間
掛川市
直
間
国土交通省
直
A=400㎡
0.9ha
直轄
(いずれかに○)
補助
地方単独
○
民間
○
○
○
事業期間
開始年度
終了年度
27
27
28
28
25
28
27
28
全体事業費
10
26
3,508
104
3,648
314 …B
1,123
都市再生整備計画の区域
掛川駅北地区(静岡県掛川市)
面積
198 ha
区域
北門、天王町、弥生町、柳町、中宿、谷の口町、城北1丁目・2丁目、城西1
丁目・2丁目、肴町、紺屋町、駅前、中町、城下、連雀の全部と七日町、二瀬
川、中央1丁目・2丁目、仁藤町、塩町、掛川、十九首、下俣、仁藤、南西郷、
下西郷、上西郷、下垂木の一部
※ 計画区域が分かるような図面を添付すること。
掛川駅北地区(198ha)
国道一号バイパス
国道一号線
掛川城
東海道本線
東海道新幹線
掛川市役所
JR掛川駅
東名:掛川 I・C
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