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6章 刈谷の文化芸術振興の特色づくり

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6章 刈谷の文化芸術振興の特色づくり
6章 刈谷の文化芸術振興の特色づくり
1 刈谷の文化芸術振興の特色づくり
「子ども」「音楽」「絵本」「万燈」の4つのキーワードをもとに、本市の特色ある文化芸術づ
くりに取り組みます。その際に、頂点を高めることと、裾野を広げること双方の視点を持って、
その振興を図ります。また、今後は下記のように本市にある様々な地域資源を活かしながら、
文化芸術の振興を図っていく必要があると考えています。
地域資源…自然資源のほか、特定の地域に存在する特徴的なものを活用可能な資源として
捉えたもの⇒歴史資源・自然資源・文化資源・観光資源・産業資源
「刈谷の地域資源」…刈谷城、カキツバタ群落、万燈祭、大名行列・山車祭、刈谷ハイウ
ェイオアシス、自動車産業、サッカー、企業スポーツ、市内学校部活動(オーケスト
ラ、吹奏楽、演劇等)及び大学、市内で活動する様々な文化団体
特色1
など
「子ども」の文化芸術環境の充実
(1)考え方
文化は子どもの豊かな人間性を育み、親子間のコミュニケーションを促します。本市で
は次代を担う子どもに、豊かで多様な文化芸術に親しむことができる環境を提供し、感
受性、創造性、表現力、優しさ等豊かな心の育成を目指します。具体的には、親子で文
化芸術に触れる機会や、親子が一緒に協力して作品づくりに取り組む機会を作るなど、
文化芸術で人と人を結ぶ機会を設けます。
(2)主な取り組み
・親子や子ども向け文化芸術事業を開催していきます。
・各分野のアーティストの指導による作品づくりを進めます。
・市内外の文化団体等による鑑賞・学習機会づくりを支援します。
【主な取り組みの例】
市内の文化施設が連携して子ども向けイベントを開催
市民ホール、図書館、美術館、歴史博物館等が連携して、子どもや親子で文化芸術
に親しむことができる事業の企画・広報・運営を行います。
子どもの読書活動の推進
うちどく(家読)の奨励、ブックスタート・おはなし会など活動の充実、学校等における「朝
の読書」の奨励、子ども読書の日(4 月 23 日)関連事業など、子どもの読書活動の推進
を図ります。
特色2
「音楽」のあるまちづくり
(1)考え方
音楽の鑑賞・創作を通じて色々な人が交流したり、音楽活動を展開することで、市民の
生活を豊かにするように努めます。市民が気軽に音楽に親しめるよう、発表や交流の場
を設けることや地域の芸術家・県内芸術系大学などを活用して音楽教育に重点的な取り
組みをすることで、音楽を楽しく学ぶ環境を充実させます。
(2)主な取り組み
・「音楽のあるまち 刈谷」へのイメージアップの展開
・「音楽を発表できる場」の提供
・市民が身近に優れた音楽に触れる機会の提供
・音楽コンクールや新進音楽家のコンサートの開催
・ホール以外でのミニコンサートやワークショップの展開
・演奏や合唱のワークショップの開催
【主な取り組み例】
「音楽のあるまち 刈谷」へのイメージアップの展開
本市は 刈谷音楽協会や学校教育における部活動など、様々な音楽活動が盛んです。
また、音響設備の整った市民ホールが完成し、様々な演奏会が開催されていることから、
音楽によるまちづくりやまちおこし、地域活性化、市民参加型音楽イベントによる交流
促進などを行っていきます。
「音楽」のあるまちづくり(経緯)
本市では、平成 13 年から「音楽のあるまちづくり」を掲げ、様々な取り組みを進
めています。
平成 14 年~
洲原音楽祭(現・KARIYA洲原音楽祭)の開催
平成 16 年
音楽家や音楽団体による音楽協会の設立
平成 17 年
第九演奏会の開催
平成 22 年
市民ホール(総合文化センター)の開館
市民音楽劇「万燈の輝く夜に」上演
平成 24 年
市役所フロアコンサートの開始
特色3
『絵本』がいっぱいのまちづくり
(1)考え方
絵本を通じて、絵画や文学といった芸術作品への出会いのきっかけをつくるなど、市
民の創造性を育み、その表現力を高めます。市民の心のつながりを高め、相互に理解し
尊重しあう土壌を醸成し、親子をはじめとする市民が豊かな心を育んでいくまちを目指し
ます。また、絵本に関する取り組みを本市から全国に発信し、新たな作品が発表できる
場を設けるなど、絵本で注目されるまちを目指します。
(2)主な取り組み
・美術館企画展における国内外の絵本原画・絵本等の紹介
・絵本に関するギャラリートーク等教育プログラムの実施
・美術館における絵本原画の収集
・図書館における絵本の蔵書の充実
・森三郎童話賞の開催(作品全国募集、読書感想文・創作作文募集)
・ブックスタート、絵本の読み聞かせ等家庭内での普及・啓発
・絵本に関する教養、制作講座の開催
【主な取り組み例】
絵本展の開催
美術館等で国内外の絵本原画や作家の作品・資料等を展示するとともに、講演会、ギ
ャラリートーク、造形プログラムを行います。また、開催時期にあわせて、図書館で絵本
の展示や読み聞かせなど関連イベントを行います。その他、主要駅でのPRや商業施
設と連携したイベントの開催など、まち全体で盛り上げます。
絵本を通じた市民とアーティスト等の交流の推進
美術館における絵本展の開催や絵本原画の収集、図書館における絵本の収集等によ
り構築した多元的ネットワークを活かして、地域に絵本作家等を招く地域派遣型事業を
開催します。また、美術館・図書館で子どもや青少年、親子向けの普及事業等のアウト
リーチ活動を展開することで、市民とアーティスト等との交流を図ります。
絵本にまつわる本市の文化資源
◆美術館
平成 5 年の「絵本原画展」を契機に「ハンス・フィッシャー絵本の世
界展」「ディック・ブルーナ展」「イジー・トゥルンカ展」「トロースドルフ絵本
美術館展」「長新太展」「チェコ絵本とアニメーションの世界展」「いわさきちひ
ろ展」と絵本にまつわる企画展を展開。瀬川康男氏、木村昭平氏、宇野亜喜良氏
をはじめ73作品852点を所蔵
◆図書館
「ぐりとぐら」「おおきなかぶ」など、約114,000冊の絵本を所
蔵(平成24年 3 月末現在)。絵本の読み聞かせなど、市民ボランティア団体が
活動。本市出身の童話作家森三郎氏の童話「目ぐすり」を市民ボランティアによ
り紙芝居化し、各館に設置。
特色4
活気あり受け継がれていく「万燈」
(1)考え方
県の無形民俗文化財である「万燈祭」が刈谷を代表する「音・光・踊り」の総合芸術で
あることを踏まえ、市内全域で万燈への関心や参加意欲を高めます。また、我が国を代
表する祭りとして、全国から注目される祭りとなるよう図っていくことで、市民の郷土への
愛着心を育みます。さらに、万燈祭の特性を最大限に活かして興味あふれる体験ワーク
ショップを行い、祭りの継承を見据えたまちづくり等を行っていきます。
(2)主な取り組み
・歴史博物館、各町の万燈蔵、学校等における体験機会の充実
・子ども万燈、お囃子などの継承の支援
・万燈をテーマにした体験ワークショップ等の開催
・万燈保存会の運営支援
・歴史博物館の展示
【主な取り組み例】
万燈をテーマにしたあかりの造形に関する体験ワークショップ
万燈製作者や愛知教育大学の学生などを講師に招き、あかりに関するワークショップを
開催し、「音・光・踊り」の総合芸術である万燈祭への関心を高めます。
万燈祭
万燈祭は、安永 7 年(1778)から 230 年以上の歴史を誇る秋葉社の祭礼で、若
者が武者人形を形どった「万燈」を担ぎ、笛と太鼓の囃子に合わせて舞う勇壮な祭で、
「天下の奇祭」と呼ばれています。祭りを彩る万燈は、高さ5メートルと重さ 60 キ
ロにも及ぶ竹と和紙で作られた張紙人形で、若者が一人で担ぎます。
7 月の最終土曜日と翌日の日曜日に開催されます。初日を「新楽」、2 日目を「本
楽」といい、新楽では若者たちが「万燈」を担いで市内を練り歩きます。また、本楽
では秋葉社の境内で舞いが奉納されます。
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