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平成 24 年度 江川町交差点平面横断化社会実験結果の概要

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平成 24 年度 江川町交差点平面横断化社会実験結果の概要
資料2
静岡市都市局都市計画部都市計画課
平成 25 年3月
平成 24 年度 江川町交差点平面横断化社会実験結果の概要
■社会実験の概要
本市では、歩行者にやさしいまちづくりの一環として、江川町交差点
において、地下道を使わず地上で横断できるよう、横断歩道を増設し、
江川町交差点をコンパクト化し、
地上でも移動できるようにしました
それに伴う歩行者への効果や自動車への影響を検証する社会実験を実
施しました。
地上を楽に横断できることは、街なかの回遊性を向上させ、更に賑わ
いを高めるとともに、お年寄りや障がいのある方にとっても安全に渡り
やすくなり(バリアフリー化)
、安心して暮らせる街の実現に寄与するも
のと考えております。
期間:平成 24 年 11 月 17 日(土)から 25 日(日) 9日間
■社会実験結果の概要
[交通関係調査]
○江川町交差点及びその周辺では、平日・休日ともに歩行者通行量が増加しました。
○特に江川町交差点では、地下から地上への転換や、歩行者通行量が増加するなど、江川町交差点の
平面横断化が街なか回遊性の向上に寄与する結果となりました。
[アンケート調査]
○実際に横断歩道を利用した方の感想は、「良い」と回答された方が過半数を超え、高齢者や障がい者にとって地下道では
なく平面で横断できることは便利で、わかりやすいという意見を多数いただきました。
○歩行者信号時間が短く渡り切れない場合もあり、危険かつ不便という懸念もありました。
[交通関係調査]
〇江川町周辺の交差点では、社会実験による大きな渋滞は観測されませんでした。
○江川町交差点では、御幸通りの南進と江川町通りの東進において、朝夕のラッシュ時
などで渋滞が発生し、自動車やバスに遅れが発生しました。
[アンケート調査]
〇自動車で江川町交差点を通過する時間について、休日自家用車で来街する方は「変わらない」と意見を多数いただきまし
たが、バスやタクシー運転手は「増えて気になる」との意見を多数いただきました。
〇自動車利用者からの意見としては、朝夕ラッシュ時の渋滞や歩行者・自転車との錯綜が心配との意見を多数いただきました。
<横断歩道設置状況>
<横断歩道利用状況>
1
<通勤時間帯の渋滞状況>
歩行者調査結果の概要
1.歩行者通行量について○歩行者通行量は、地下道は減少し、地上
調査時間:7 時~19 時(12 時間)
○江川町交差点の歩行者通行量は、地下道は減少し地上の横断歩道は増加するなど、「地下から地上への転換」
がみられ、地下と地上を合計しても、平日で 21%、休日で 33%増加しました。
○江川町周辺の歩行者通行量も、平日で 14%、休日で 51%増加しました。
○平日と休日を比較すると、平日よりも休日の方が歩行者通行量の増加率が高い傾向にありました。
<江川町交差点 横断歩道(地上)の歩行者通行量>
<江川町交差点の歩行者通行量※>
7,000
21%増
地上(横断歩道)
30,000
歩行者通行量(人/12
時間)
歩行者・自転車通行量(人/日)
30,000
地下道
21%増 26,570
25,000
25,000
歩行者通行量(人/12 時間)
22,044
20,000
11,690
4,317
20,000
33%増 17,717
15,000
15,000
22,044
4,317 10,000
17,727
26,570
11,690
14,880
17,727
通常時
668
79%増
3,000
3,063
72
2,349
752
4,307
2,000
1,000
横
断
歩
道
無
2,050
2,991
3,443
79
3,019
3,313
173
5,261
横
断
歩
道
無
2,267
3,364
横
断
歩
道
無
3,140
通常時 実験時 通常時 実験時 通常時 実験時 通常時 実験時 通常時 実験時
A
御幸通り北
B
北街道
C
伝馬町通り
D
御幸通り南
E
江川町通り
7,000
歩行者通行量(人/12
時間)
歩行者・自転車通行量(人/日)
通常時
実験時
4,975
10,579
0
通常時
4,399
歩行者+自転車押し歩き
5,422
161
4,000
平日
10,000
7,186
0
13%増
0
10,532
2,777
5,000
5,000
13,356
実験時
14,880
5,000
自転車乗車による横断
6,000
実験時
休日
平日
※新たに地下から地上へ転換した人が、
1回の利用で横断歩道を2カ所利用したと仮定した場合
※自転車乗車による横断は含まれていない。
自転車乗車による横断
6,030
120
6,000
5,000
歩行者+自転車押し歩き
4,678
145
168%増
4,000
3,609
116%増 299
3,000
2,000
1,669
3,310
1,000
767
902
横
断
歩
道
無
2,507
84
2,253
5,910
378
2,423
1,875
横
断
歩
道
無
4,533
横
断
歩
道
無
2,228
118
2,110
0
通常時 実験時 通常時 実験時 通常時 実験時 通常時 実験時 通常時 実験時
休日
<江川町周辺の歩行者通行量※>
120,000
100,000
歩行者通行量(人/12 時間)
B
北街道
C
伝馬町通り
D
御幸通り南
120,000
51%増
80,000
A
御幸通り北
<歩行者通行量調査箇所図>
100,000
14%増
80,000
日生
ビル
108,672
60,000
60,000
72,057
72,411
40,000
40,000
ペガサート
63,725
20,000
20,000
0
電ビル
0
通常時 実験時
通常時 実験時
平日
休日
※右図に示す周辺 8 カ所の合計歩行者通行量
2
デイリー
ヤマザキ
E
江川町通り
自動車調査結果の概要
1.自動車交通量について
調査時間:7 時~19 時(12 時間)
○江川町交差点の自動車交通量は、通常時に比べて実験時もほとんど変化ありませんでした。
(平日で 33,443 台 ⇒ 33,741 台:0.9%増、休日で 27,753 台 ⇒ 27,228 台:1.9%減)
2.渋滞の状況について
○中心市街地で江川町周辺の交差点では、社会実験による大きな渋滞は観測されませんでした。
○江川町交差点では、北街道西進と御幸通り北進においては、社会実験によって渋滞が毎日発生する時間帯は確
認されない一方で、御幸通り南進と江川町通り東進においては一定の時間帯において渋滞がありました。
※通常時と実験時の平均的な渋滞状況を掲載しております。
※社会実験による渋滞の変化を示しており、日頃から発生する渋滞等は掲載しておりません。
※信号を概ね3回以上待つような渋滞(
)が毎日発生したところはありませんでした。
3
市民の意向(アンケート調査結果)
1.平面横断化の感想(平面横断・通過時間)について
○歩行者は今回の横断歩道設置に対して、平日で 51%、休日で 73%の方が「良い」と回答
○自動車ドライバーは、休日自家用車で来街する方の 85%は通過時間は「減った・変わらない」「増えても
気にならない」と回答しているが、バス・タクシー運転手の 83%は通過時間が「増えて気になる」と回答
歩行者
<平面横断の感想>
自動車
<通過時間の感想>
85%
平日来街者
n=567
290
(51.1%)
124
(21.9%)
休日来街者
10
n=154
(6.5%)
127
(22.4%)
118
(76.6%)
13
(8.4%)
休日来街者
n=196
144
(73.5%)
0%
10%
良い
20%
30%
交通事業者
n=354
39
11
(19.9%) (5.6%)
40%
50%
どちらともいえない
60%
70%
悪い
80%
83%
13
(4.4%)
294
(83.1%)
36
(10.2%)
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
90% 100%
無回答
通過時間が増えて気になる
通過時間が増えたが気にならない
通過時間は変わらない・減った
無回答
2.江川町交差点の今後の方向性について
○歩行者の多くは「地上と地下の併用(今回の社会実験)」を希望しており、平面横断化に対し高い評価
○一方自動車ドライバーでは、特にバス・タクシー運転手の多くが現行通り横断歩道を設置しないことを希望
歩行者
<江川町交差点の今後について>
平日来街者
n=809
540
(66.7%)
97
(12.0%)
自動車
157
(19.4%)
<江川町交差点の今後について>
休日来街者
n=154
103
(66.9%)
22
(14.3%)
28
(18.2%)
13
(3.7%)
休日来街者
n=235
187
(79.6%)
0%
10%
20%
30%
40%
交通事業者
42
n=354
(11.9%)
20
26
(8.5%)(11.1%)
50%
60%
70%
80%
90%
100%
0%
10%
293
(82.8%)
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
地上と地下の併用(今回の社会実験)
交通安全のため自動車と歩行者の信号を分離(今回の社会実験)
地下を封鎖して地上のみ
渋滞緩和のため自動車と歩行者は同時に通行(通常の信号設定)
現行通り
現行通り(横断歩道は設置しない)
無回答
無回答
3.静岡都心地区の今後の方向性について
歩行者 自動車
100%
<静岡都心地区の今後の方向性>
歩行者平日
n=809
479
(59.2%)
34
(4.2%)
194
(24.0%)
98
(12.1%)
○来街者(歩行者・休日自家用車でのドライ
歩行者休日
n=235
バー)の半数以上は「歩行者・自転車・公共
交通が便利なまち」を望んでいる一方で、バ
147
(62.6%)
自動車休日
n=154
ス・タクシー運転手(交通事業者)は「自動
82
(53.2%)
交通事業者
n=354
車が便利なまち」を望む方が多い。
10
(4.3%)
67
(18.9%)
0%
10%
14
(9.1%)
86
(24.3%)
20%
30%
75
(31.9%)
54
(35.1%)
131
(37.0%)
40%
50%
60%
3
(1.3%)
4
(2.6%)
70
(19.8%)
70%
80%
90%
自動車が多少不便になっても歩行者・自転車・公共交通が便利なまちに
歩行者・自転車・公共交通が多少不便になっても自動車が便利なまちに
どちらともいえない
その他
無回答
問い合わせ先
静岡市都市局都市計画部都市計画課
4
054-221-1406
100%
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