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II 調査方法
II-1 資料等調査結果概要
調査地を対象として、平成 26 年 3 月に実施された「相模総合補給廠土壌汚染調査(資料等調
査)」(以下資料等調査)の報告書の内容を確認し、調査地における特定有害物質の使用履歴及
び土壌汚染のおそれ区分を確認した。資料等調査の概要を以下に示す。
II-1-1 特定有害物質の使用履歴
(1)旧日本陸軍時代(昭和 13 年~昭和 20 年)
対象地では、昭和 13 年から昭和 20 年まで補給廠として兵器製造工場(戦車、砲弾等)で製
造したものを保管、また日常物資の倉庫として使用していたと思われる。したがって、鉛などの重
金属を含む製品を保管していたことから、第二種特定有害物質(重金属等)を使用していた可能
性は否定できない。(資料等調査報告書 P23を引用)
(2)米軍接収時代(昭和 31 年以降)
対象地では、昭和 31 年以降の米陸軍相模補給廠の時期は、対象地の北側において修理が
必要な戦車や軍用車両等の野積場として利用されていたこと、実際の修理工場は対象地の東方
にあったことから、特定有害物質自体の使用履歴はないものと考えられるが、鉛等の重金属を含
むものを保管していたと考えられることから、第二種特定有害物質(重金属等)による土壌汚染が
存在する可能性は否定できないと評価する。
また、対象地内の変電設備については、過去から設置されていたことを考慮すると特定有害物
質のポリ塩化ビフェニル(PCB)が使用されていた可能性は否定できない。
ここで、過去の変電設備が現在の位置と同一場所に設置されていたかは不明であるが、対象
地において建物配置や構内道路に大きな変更がないことから同様な用途とすれば同じ場所にあ
ったものと考えられる。 (資料等調査報告書 P23を引用)
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II-1-2 試料採取等対象物質
表Ⅱ.1.1 に示すとおり、土壌汚染対策法(以下法)では 25 物質の特定有害物質が規制の対象と
なっている。資料等調査ではこれら 25 物質のうち、調査地において使用履歴があると評価された
第二種特定有害物質 9 項目(カドミウム、六価クロム、シアン化合物、水銀、セレン、鉛、砒素、ふっ
素、ほう素)及び第三種特定有害物質1項目(PCB)が試料採取等対象物質として選定された。
表Ⅱ.1.1 試料採取等対象物質
分類
第一種特定有害物質
(揮発性有機化合物)
11物質
第二種特定有害物質
(重金属等)
9物質
第三種特定有害物質
(農薬等)
5物質
特定有害物質の名称
四塩化炭素
1,2-ジクロロエタン
1,1-ジクロロエチレン
シス-1,2-ジクロロエチレン
1,3-ジクロロプロペン
ジクロロメタン
テトラクロロエチレン
1,1,1-トリロロエタン
1,1,2-トリクロロエタン
トリクロロエチレン
ベンゼン
カドミウム及びその化合物
六価クロム化合物
シアン化合物
水銀及びその化合物
(アルキル水銀化合物)
セレン及びその化合物
鉛及びその化合物
砒素及びその化合物
ふっ素及びその化合物
ほう素及びその化合物
シマジン
チオベンカルブ
チウラム
ポリ塩化ビフェニル(PCB)
有機りん化合物
試料採取等対象物質
-
全9物質を対象とした
1項目(PCB)を対象とした
7
II-1-3 土壌汚染のおそれ区分
法の考え方によると調査地を調査対象物質毎に、土壌汚染のおそれの程度に応じて以下の 3 つ
の土地に分類することになっている。
①土壌汚染が存在するおそれが比較的多いと認められる土地
例:特定有害物質を使用・貯蔵を行っていた施設、及び当該施設に関連 する排水管・排水処理施設等
②土壌汚染が存在するおそれが少ないと認められる土地
例:事務所・作業場、従業員用・作業者用通路・事業用駐車場等
③土壌汚染が存在するおそれがないと認められる土地
例:山林、緩衝緑地、従業員用駐車場、グラウンド、未利用地等
調査対象物質として選定された第二種特定有害物質 9 項目及び PCB は、それぞれ以下のとおり
おそれ区分の分類が行なわれた。
(1)第二種特定有害物質 9 項目
第二種特定有害物質 9 項目は、資料等調査で確認された戦車・砲弾等保管範囲(旧陸軍時
代)及び戦車・軍用車両野積範囲(米軍接収時代)が「汚染のおそれが少ない土地」に、それ以
外の敷地全域が「汚染のおそれがない土地」に分類された。
(2)PCB(ポリ塩化ビフェニル)
調査地に現在設置されている変電設備は、PCB が含有されていないことが確認されている。た
だし、調査地内に過去設置されていた変電設備に PCB が使用されていた可能性は否定できな
い。過去の変電設備の位置は不明であるが、調査地の建物配置は過去から大きな変化が無い
事から、現存する変電設備と同じ場所に接地されていたものと推察される。以上の理由から、敷
地内 8 ヶ所の変電設備を含む単位区画が「汚染のおそれが比較的多い土地」に、それ以外の土
地が「汚染のおそれがない土地」に分類された。
表Ⅱ.1.2 土壌汚染のおそれ区分
おそれ分類
①汚染のおそれが比較的多い
土地
第二種特定有害物質
第三種特定有害物質
カドミウム、六価クロム、シアン化合物、水銀、
セレン、鉛、砒素、ふっ素、ほう素
ポリ塩化ビフェニル(PCB)
なし
変電設備を含む単位区画(8区画)
兵器製造工場で製造したものを保管していた範囲
(旧陸軍時代)
②汚染のおそれが少ない土地
なし
修理が必要な戦車・軍用車両を野積みしていた範囲
(米軍接収時代)
③汚染のおそれがない土地
調査対象地全域
(②を除く)
調査対象地全域
(①を除く)
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出典:相模総合補給廠土壌汚染調査(資料等調査)報告書(平成 26 年 3 月)
図Ⅱ.1.1 土壌汚染おそれ区分図(第二種特定有害物質)
9
出典:相模総合補給廠土壌汚染調査(資料等調査)報告書(平成 26 年 3 月)
図Ⅱ.1.2 土壌汚染おそれ区分図(PCB)
II-1-4
資料等調査確認結果
資料等調査報告書の内容確認の結果、試料採取等対象物質の選定及び土壌汚染のおそれ
区分の設定は妥当であると判断した。よって、本調査では第二種特定有害物質 9 項目(カドミウム、
六価クロム、シアン化合物、水銀、セレン、鉛、砒素、ふっ素、ほう素)及び第三種特定有害物質
1項目(PCB)を試料採取等対象物質として調査を実施した。
10
II-2
単位区画及び 30m 格子の設定
調査地における起点は、調査地の北端(金属標 A14)に設定し、起点から直交方向に 10m 間隔
で引いた線により単位区画(10m 格子)1522 区画及び 30m 格子 181 格子を設定した。なお、単
位区画は敷地北東側境界と平行になるよう起点を支点に 32.9 度回転を行った。また、縁辺部に
発生した 1 辺が 10m に満たない単位区画については、隣接する単位区画と併せて 130 ㎡を超過
せず、かつ長軸の長さが 20m を超えない範囲で 1 つの単位区画に統合した。起点位置を図
Ⅱ.2.1 に、単位区画及び 30m 格子の設定結果を図Ⅱ.2.2 に示す。
表Ⅱ.2.1 単位区画及び 30m 格子の設定
対象地面積
約15ha(150,000㎡)
起点位置
敷地北端(金属標A14)
グリッド回転角
32.9°
単位区画
1522区画
30m格子
181格子
区画数
11
図Ⅱ.2.1. 起点位置図
12
13
II-3 試料採取等区画の設定
法に準じⅡ-2 で設定した単位区画を特定有害物質毎に、当該区画に含まれる土地の土壌汚
染のおそれの分類に従い「全部対象区画」、「一部対象区画」、「対象外区画」に分類し試料採取
等区画を設定した。試料採取等区画及び調査地点の設定基準を表Ⅱ.3.1 に示す。
資料等調査において使用履歴有と評価された第二種特定有害物質9項目及び PCB の土地の
おそれ区分の範囲を確認することを目的として現地踏査を行い、この結果に基づき試料採取等
区画及び試料採取地点を設定した。各単位区画の区画分類及び調査地点の詳細は付帯資料1
に示す。
表Ⅱ.3.1 試料採取等区画及び調査地点の設定基準
特定有害物質の種類
全部対象区画
試
料
採
取
の
考
え
方
※汚染のおそれが比較的多い土地を含む単位区画
一部対象区画
※汚染のおそれが少ない土地を含む単位区画
対象外区画
第二種特定有害物質
第三種特定有害物質
(9項目)
(PCB)
全部対象区画内の
全部対象区画内の
1地点
1地点
30m格子内の
30m格子内の
一部対象区画で
一部対象区画で
複数地点均等混合
複数地点均等混合
調査の必要なし
調査の必要なし
※全域が汚染のおそれがないと認められる単位区画
調 査 方 法
土壌溶出量調査
土壌溶出量調査
土壌含有量調査
II-3-1 第二種特定有害物質(9 項目)
(1)現地踏査結果
資料等調査において「汚染のおそれが少ない土地」と評価された旧陸軍時代及び米軍接
収時代の第二種特定有害物質の取扱い範囲を以下の通り決定した。
・西側境界は、緑地(旧野積範囲)と構内道路の境界及びその延長とした。
・米軍接収時代の東側境界は、緑地(旧野積範囲)と住宅地の境界(フェンス)及びその
延長とした。
・旧陸軍時代の北側及び東側境界は、調査地に目標物が存在しない為、資料等調査で戦車
砲弾等保管範囲と評価された土地を含む単位区画の境界線とした。
現地踏査結果を図Ⅱ.3.1 に示す。
14
15
(2)試料採取等区画の設定
現地踏査で確認した「汚染のおそれの少ない土地」を含む単位区画を「一部対象区画」に、それ
以外の単位区画を「対象外区画」に分類し第二種特定有害物質の試料採取等区画の設定を行っ
た。結果を表Ⅱ.3.2 に示す。単位区画のうち、1124 区画が「一部対象区画」に、398 区画が「対象
外区画」に分類された。
表Ⅱ.3.2 試料採取等区画(第二種特定有害物質)
第二種特定有害物質
(9項目)
項目
単位区画数
全部対象区画
0
一部対象区画
1124
対象外区画
398
合計
1522
(3)調査地点の設定
(2)で設定した試料採取等区画の分類に従い、試料採取地点の設定を行った。
「一部対象区画」は 30m 格子毎に、5 地点均等混合法(30m 格子に含まれる一部対象区画が 5
以上の場合は任意の 5 区画から試料を採取し、5 以下の場合は全ての一部対象区画から採取を
行う)により調査地点を設定した。調査数量を表Ⅱ.3.3 に示す。調査対象とする「一部対象区画」
を含む 30m 格子は、全 181 格子中 138 格子であった。試料採取地点数は 669 地点であった。
表Ⅱ.3.3 調査数量(第二種特定有害物質)
試料採取格子数
(一部対象区画を含む30m格子)
試料採取地点数
5地点混合
128
640
4地点混合
1
4
3地点混合
8
24
2地点混合
0
0
個別
1
1
合計
138
669
第二種特定有害物質の調査地点位置図を図Ⅱ.3.2 に示す。
16
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II-3-2 PCB
(1)現地踏査結果
資料等調査において「汚染のおそれが比較的多い土地」と評価された範囲を確認する為、調査
地内に現存する変電設備 8 箇所の位置の確認及び測量を行った。現地踏査結果を図Ⅱ.3.3 に示
す。測量の結果変電設備の内4カ所(No.5.6.7.8)は、資料等踏査で「汚染のおそれが比較的多い
土地」と評価された単位区画とは異なる区画内に存在することが確認された。
18
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(2)試料採取等区画の設定
資料等調査では、現存する変電設備は絶縁油に PCB が非含有であると確認されたが、過去同
様の位置に設置されていたと推察される変電設備に PCB が使用されていた可能性は否定できな
い為、現存する変電電設備を含む単位区画8区画を「汚染のおそれが比較的多い土地」に分類す
ると評価された。よって、本調査では現存する変電設備毎に当該変電設備を含む単位区画1区画
を「全部対象区画」に選定した。なお、変電設備 No.2、No.5、No.7 は複数の単位区画にまたがる
為、それらの区画のうち最も変電設備範囲の面積が多い区画を「全部対象区画 」に選定した。試
料採取等区画の設定結果を表Ⅱ.3.4~5 に示す。
表Ⅱ.3.4 変電設備を含む単位区画
変電設備
現存する変電設備を含む単位区画
(変電設備部分面積)
No.1
No.2
全部対象区画と評価した
単位区画
B17-3
B17-3
D18-2(3.16㎡)
D18-5
D18-5(5.34㎡)
No.3
F7-6
F7-6
No.4
F13-1
F13-1
No.5
No.6
I3-2(1.96㎡)
I3-5
I3-5(6.95㎡)
I18-4
I18-4
J9-1(0.39㎡)
No.7
J9-2(0.45㎡)
J9-2
J9-4(0.15㎡)
J9-5(0.20㎡)
No.8
J12-4
J12-4
表Ⅱ.3.5 試料採取等区画(PCB)
項目
第三種特定有害物質
PCB
単位区画数
全部対象区画
8
一部対象区画
0
対象外区画
1514
合計
1522
(3)調査地点の設定
(2)で設定した試料採取等区画の分類に従い、試料採取地点の設定を行った。
「全部対象区画」では、単位区画(10m×10m 格子)毎に試料採取地点合計 8 地点を設定した。
なお調査地点は単位区画内に現存する変電設備近傍に設定した。PCB の調査地点位置図を図
Ⅱ.3.4 に、調査地点拡大図を図Ⅱ.3.5~8 に示す。
20
21
図Ⅱ.3.5 PCB 調査地点拡大図(1/4)
22
図Ⅱ.3.6
PCB 調査地点拡大図(2/4)
23
図Ⅱ.3.7
PCB 調査地点拡大図(3/4)
24
図Ⅱ.3.8
PCB 調査地点拡大図(4/4)
25
II-4 試料採取方法
II-4-1 表層土壌調査(1次調査)
(1)調査地点
調査地点は、「Ⅱ-3 試料採取等区画の設定」において実施した試料採取等区画の分類に従い、
全部対象区画は単位区画毎に、一部対象区画は 30m 格子毎に 5 地点均等混合法により設定し
た。
(2)試料採取深度
表層土壌採取は、裸地の場合は地表面を、コンクリート・アスファルト・砕石等に被覆されている
場合はそれらを除いた土壌表面を深度 0.0m に設定し、汚染のおそれが生じた位置(現地表面
又は土壌表面)から 50cm 下の深度まで削孔を行い、土壌を 2 深度(基準深度 0m~0.05m、
0.05m~0.5m)に分けて採取した。
(3)試料採取方法
表層土壌の採取は、自走振動式ボーリングマシン、ダブルスコップ、ハンドオーガー等を用いて
行った。コンクリート・アスファルトに被覆されている調査地点は、コアカッターを用いてそれらを撤
去した。採取した土壌試料は、土質・色調・混入物・油臭等を確認して記録した。表層土壌採取
の模式図を図Ⅱ.4.1 に示す。
図Ⅱ.4.1
表層土壌調査模式図
26
(4)分析方法
(3)で採取した土壌は、風乾後中小礫、木片等を除き、2 ㎜目のふるいを通過させて分析試料
とした。なお、2 深度(基準深度 0m~0.05m、0.05m~0.50m)に分けて採取を行った土壌は両者
を等量混合し、分析試料とした。
また、一部対象区画を対象とした試料は、同一の 30m 格子から採取した最大5地点の土壌を均
等混合し分析試料とした。(複数地点均等混合法)
分析方法は、土壌溶出量試験(環境省告示第 18 号)及び土壌含有量試験(環境省告示第 19
号)とした。分析数量を表Ⅱ.4.1 及びⅡ.4.2 に示す。
表Ⅱ.4.1
試験方法
含有量試験
(9項目)
土壌分析(1) 項目及び検体数
分析項目
試料数
カドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、シアン化合物、
水銀及びその化合物、セレン及びその化合物、鉛及びその化合物、
砒素及びその化合物、ふっ素及びその化合物、ほう素及びその化合物
138
溶出量試験
(9項目)
カドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、シアン化合物、
水銀及びその化合物、セレン及びその化合物、鉛及びその化合物、
砒素及びその化合物、ふっ素及びその化合物、ほう素及びその化合物
表Ⅱ.4.2
試験方法
溶出量試験
(1項目)
土壌分析(2) 項目及び検体数
分析項目
PCB
試料数
8
27
II-4-2 表層土壌調査(追加調査)
(1)調査地点及び試料採取方法
Ⅱ-4-1 で実施した1次調査の結果、基準不適合が確認された 30m格子 5 格子内の単位区画 45
区画を対象として、汚染平面範囲の絞り込みを目的とした追加調査を実施した。
調査地点は、調査対象とした単位区画のうち、1次調査で試料採取未実施の計 20 区画に設定し
た。試料採取深度及び試料採取方法は1次調査と同様の方法で実施した。調査地点位置を図
Ⅱ.4.2 に示す。
28
29
(2)分析方法
1 次調査と同様に、(1)で採取した土壌は、風乾後中小礫、木片等を除き、2 ㎜目のふるいを通
過させて分析試料とした。なお、2 深度(基準深度 0m~0.05m、0.05m~0.50m)に分けて採取を行
った土壌は両者を等量混合し、分析試料とした。なお、分析は(1)で採取した試料 20 検体及び1
次調査で採取した試料 25 検体の合計 45 検体とした。
分析項目は、1 次調査の結果から鉛及びその化合物とした。分析方法は、土壌含有量調査(環
境省告示第 19 号)とした。分析数量を表Ⅱ.4.3 に示す。
表Ⅱ.4.3
試験方法
含有量試験
(1項目)
土壌分析(3) 項目及び検体数
分析項目
鉛及びその化合物
試料数
45
30
II-5 土壌分析評価方法
II-5-1 汚染状態に関わる判定基準
調査対象物質の分析結果は、土壌汚染対策法に準じて表Ⅱ.5.1 の基準をもって評価した。すな
わち、土壌分析については下記の物質の分析値が土壌溶出量基準を超過した場合は、「土壌溶出
量基準値不適合」と、含有量基準値を超過した場合は「土壌含有量基準不適合」とそれぞれ評価し
た。
表Ⅱ.5.1 土壌汚染対策法判定基準
土壌汚染の状態に係わる基準
調査対象物質
第二種
特 定
有害物質
第三種
特 定
有害物質
土壌溶出量基準値
(mg/L)
土壌含有量基準値
(mg/Kg)
カドミウム及びその化合物
0.01以 下
150以 下
六価クロム化合物
0.05以 下
250以 下
シアン化合物
検出されないこと
50以 下
水銀及びその化合物
0.0005以 下
15以 下
セレン及びその化合物
0.01以 下
150以 下
鉛及びその化合物
0.01以 下
150以 下
砒素及びその化合物
0.01以 下
150以 下
ふっ素及びその化合物
0.8以 下
4000以 下
ほう素及びその化合物
1以 下
4000以 下
ポ リ 塩 化 ビ フ ェ ニ ル ( PCB)
検出されないこと
-
備考1:表中の「検出されないこと」とは、当該物質の試験 結果が、当該 方法の定量下限値を下 回ることを示 し、シアン化合物は
0.1mg/L 以下、PCBは 0.0005mg/L以下であることを示す。
備考 2:表中の「土壌溶出量基準」とは、土壌汚染 対策法施行規則別表第三による。
備考 3:表中の「土壌含有量基準」とは、土壌汚染対策法施行規則別表 第四による。
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