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震災対応ニュース №145 - 有料老人ホーム〈ゆうゆうの里〉

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震災対応ニュース №145 - 有料老人ホーム〈ゆうゆうの里〉
〈ゆうゆうの里〉震災対応ニュース №145
このニュースは財団のホームページにも掲載しています☛ http://www.yuyunosato.or.jp/news_info.html
大槌町長決まる
28 日大槌町長選挙が行われ、元町総務課長の碇川豊氏が当選しました。
リーダー不在で頑張ってきた大槌町ですが、今後は新町長を先頭に、
力強く復興に向け歩みを強めることが出来ますように
(緒方)
段々畑のような仮設住宅、不便、熊も出る!
第 22 次〈ゆうゆう〉合同チームレポート【8月27日(土)~28日(日)】
8月27日
2011 年 8 月 29 日 (財)日本老人福祉財団
103-0012 中央区日本橋堀留町 1-7-7
Tel:03-3662-3611
Fax: 03-3662-3656
●午後は疲れたのか、いつもお昼寝されない方も布団で横になっていました。寝
ていない方や起きてきた方と一緒に午前中の運動会のビデオを観ました。テレ
ビに映っている自分達の姿に大喜びでした。
●今日は朝から快晴で、大槌町もカラッとした気持ちの良い一日でした。天気が良
いと海の青が鮮やかに見えます。震災直後はこの綺麗な海も灰色になっていたそ
うです。地元の方の話では「本来はもっと青く、もっと綺麗。」とのことです。この海
を見るために地元に帰ってくる若者も多いそうです。この「もっと綺麗な海」を取り
戻すため、そして元の平穏な生活を取り戻すため、地元の方は毎日努力していま
す。そして、地元の方の力になりたいという思いで全国から集まったボランティア。
もしかしたら、被災地と呼ばれるこの場所は、今日本で最も活気があり、輝いてい
る場所なのかもしれません。
●JR ローカル線(釜石線)で事故がありました。その事故とは…列車と衝突したの
は、熊です。それと、鹿!。いっぺんに熊と鹿がぶつかる事は、珍しいそうです。そ
のため列車が最大2時間遅れになりました。”とお昼のニュースで言っていました。
●震災支援活動通算154日目。快晴、日中は27℃まで上がりました。
仮設住宅訪問、ニーズ調査(大槌町社協)(O隊員)
●今日訪問した吉里吉里の浪板地区の仮設は、山が連なる場所にあり、段々畑
のように階段状に建設されています。入居している方の駐車スペースもほとん
どありません。とても不便な場所ですが、独居の高齢者や高齢者夫婦・乳幼児
のいる家族の入居が多く、本日も多くのニーズを集めることができました。
●86歳の女性の訴えは、「自分は
生まれも育ちも吉里吉里であるた
め、仮設入居の希望は吉里吉里
8月25日
とした。が、ここは訪問販売や出
●震災支援通算155日目、快晴気温は29℃まで上昇。支援活動は休みでしたの
張サービスが無く、どうしたらよい
で、いつもとは違った視点で各地を回ってきました。
のか分らない。バスが通れる道も
陸前高田・大船渡
無いので、バスに乗る場合は麓の
●M隊員が普段活動している松原苑を見学
バス停まで急坂を降りて歩かなく
後、景勝地である「碁石海岸」を見に行き
てはいけない。今の自分の足では
ました。リアス式海岸というものを初めて見
難しい。」「息子夫婦が横浜に住ん
ましたが、展望台からの景色は迫力があり
でおり、月に1~2回くらい買い物
ます。特に岩の下の海食洞穴に打ち当た
してきてくれるが遠いので、とても 仮設間の移動は線路をつたって行きます
ると大きな音が鳴る「雷岩」はもの凄い迫
申し訳ない。今後どうやって生活していけば良いのか?」です。
力で圧倒されます。この雷岩のような強い
●私たち生活支援相談チームがこの仮設に来た道は、軽自動車がやっと一台通
力で、復興への道を少しずつでも進んで行
れる坂道です。浪板地区には、仮設を建設できる場所はとても少ないですが、
けたらと思います。
同様の訴えが多くあったので、町社協に持ち帰り情報共有会議へ提出しました。
●先週の日曜日にサンマの初水揚げがあった大船渡漁港を視察しました。震災直
町役場へ改善依頼を出す事を決めました。
後は港は完全にガレキで埋まっていましたが、撤去作業がある程度進んでいるよ
美容室の情報を集めました
うです。サンマの水揚げで沸いた先週とは違い、漁港にいる人数はまばらで、停
●美容室のニーズについても、他の地区からも同様の要望があったため、昨日
泊している船も数隻程。全て県外の船です。
情報共有会議にて検討した結果、早急に理容室・美容室の情報を集め火曜日
●元々漁協で働いていた方の話を聞くことが出来ました。
までに高齢者世帯にお知らせする方針を決めました。人が足りないので、午後
「先週に上がったサンマは、いわき(福島県)の船だった。サンマは上がったが近く
から我々支援チームが全地区の理容室・美容室を1軒づつ訪ね、「仮設へ情報
で養殖しているホタテやワカメは皆ダメになってしまった。」
提供しても良いか?」「開店しているのかどうか?」「仮設までの出張は可能
「今年は鮎の稚魚が津波によって流され、毎年行っている放流事業が実施できて
か?」等の情報を調査しました。
いない。それに伴い、鮎釣り客は激減してしまった。」
●夕方までに全ての理容室・美容室を回り情報をまとめチラシを作成しました。
「サケも同様に流され放流が行われていない。サケは、毎年7月の末には最初の
明日から配布を行います。全部で8件が開店中。内1件が仮設の部屋まで出張
水揚げが行われるが、今年は船も網も流されてしまい漁を行っていない。」
可能との事でした。
「結局震災後は仕事が全く無く解雇となった。」
●集会場などでの出張理美容について、理容室・美容室さんたちは「役場へ学
その他複雑な思いも話されていましたが、この地への想いが強く感じられました。
校の体育館や仮設の集会場等の公共施設の一角を借り、仮設の方への散髪
大船渡もそうですが、この辺りは古くから漁業で成り立ってきた場所であり、漁業
サービスを提供することは出来ないか?と申し出たが全て断られてしまった。」
の再開・活性化が地域の震災復興のカギとなるのではないでしょうか?
(O)
公共の場所で商業活動をすることは問題、との回答であった。」と話していまし
●遠野と陸前高田松原苑との往復ばかりだったので、陸前高田以外の被災地を始
た。いろいろな事情があると思いますが複雑な想いがしました。
めてみました。テレビで見た光景を実際に肉眼で見ると、本当にこれが日本で起
熊の出没など困ったことが
きた現実なのか?と思うような有様です。被災した建物の屋根には、布や網や色
●毎日のように訪問して得たニーズを集計しているうちに、以下の3つのニーズ
んな物がぶら下がっており、普通 屋根にはその様な物があるはずがない物が載
が突出して多い事が分ってきました。
っている という状態です。吉里吉里では、陸地に海水が流れ込んだため小高い
1.熊の出没が多くて困っている。
山の木が枯れていたり、防波堤が所々ひっくり返り海の中に浸かり砂浜に埋もれ
2.交通の手段が無い。または不便である。
たり…と言う状態です。釜石市の商店街は殆どお店が再開できるような状態では
3.食料等の買い物ができない。
ありません。
●熊の出没については、元々は熊の生活エリアに仮設を建築している事が多い
●生まれて初めて、岩手県の沿岸を運転しました。とても疑問に思った事があるの
のですから、止むを得ないところはあります。しかし、ゴミ収集場が荒らされてい
ですが、普通 海が近いと海の臭いがするのが当たり前だと思っていたのですが、
ることも多く危険であるため、撃退スプレーの配布を現在役場で検討中です。
海の臭いがありません!!ほんとに、ほんとに不思議です…(???)
●交通手段については8月末までに利用状況を調査し、バスの運行スケジュー
●今日は白川明星園の夏祭り!電話中継で清水園長からインタビューされ、それ
ルを検討することとなっています。
がスピーカーで流れたそうです。
(M)
●買い物については「まごころ宅急便」の宣伝強化や訪問販売のエリア拡大を行
っているところです。
陸前高田「厨」は運動会(宇治「明星園菟道」M隊員〉
●今日は待ちに待った大運動会!ご利用者14名、職員12名での開催でした。
みんな活き活きと、とても楽しそうにされていました。少しでもご利用者に楽しん
でもらうための企画です。職員も同じ被災者であるのに、ご利用者に心から喜
んでもらい、職員も楽しめる企画と実感しました。私も、本当に楽しまさせて頂き
ました。3月11日の被災状況を「松原苑」看護部長さんから詳しくお話を聞き、
震災の状況を記された資料も頂いていたので、今の状態になるまでに職員や
復興に関わった皆さんの御苦労が思われます。
●今日は大運動会ということで、ご利用者、職員、私を含むボランティア、皆お弁当
でした。ご利用者の皆様、運動会の後という事もあり、食が進み、いつもよりたくさ
ん食べられていました。
23 次隊東京を出発
29 日正午過ぎ
●第23次隊、京都〈ゆうゆうの里〉生活サービ
ス課 Sさん(介護福祉士)、宇治「明星園白
川」 Mさん(介護福祉士)の2名が、29日正
午過ぎ東京駅を出発しました。
●29日17時過ぎに遠野駅に到着、30日に2
2次隊との引き継ぎ、支援活動に入ります。
●23次隊も、大槌町社協生活支援相談の応
援、陸前高田市の小規模多機能施設「厨」で
の介護応援にあたる予定です。
震災救援募金(義援金・支援金)を募集しています。これまでに、1,370万円を超える募金をお寄せいただきました。ありがとうございます。
募金は、寄付された方の意志を尊重して、①被災者への義援金、②ボランティア団体等の支援活動資金、③財団の支援活動、にあてています。
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