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教育部経営方針(平成28年度)

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教育部経営方針(平成28年度)
教育部経営方針(平成28年度)
教育部長
宇津木
指導室長
神谷
光次郎
出
◆部長職からひとこと
教育部長
宇津木
光次郎
調布市教育委員会が掲げる教育目標の実現を目指し,教育プランに基づ
く取組を着実に推進します。そして,子どもたちの健やかな成長を育み,
一人一人を大切にする教育を実践します。
学校教育では,子どもたちが安全に,安心して学び続けられる環境を整
備します。併せて,複雑・多様化する教育課題に,迅速かつ的確に対応す
るため,相談・支援体制の充実を図ります。
社会教育では,社会教育計画に基づき,多様な市民の学習活動を支援し
ます。
さらに,学校教育と社会教育の連携を進め,学校・家庭・地域が一体と
なって「共に学び,共に育つ」教育活動の充実に努めます。
オリンピック・パラリンピック教育については,小・中学校全校で様々
な体験や活動を組織的・計画的に展開し,調布の子どもたちの輝く未来を
応援します。
総合教育会議については,調布市教育大綱を踏まえ,教育行政をより効
果的に推進するため,市長と教育委員会におけるさらなる情報共有と連携
強化に取り組みます。
指導室長
神谷
出
「みんなが笑顔でつながる・ぬくもりと輝きのまち調布」の実現のため,
市内小・中学校28校の教育活動のさらなる充実に取り組んで参ります。
①学校危機管理
安全で安心な教育環境を整備し,児童・生徒の生命と尊厳を大切にする。
②学校経営支援
経営支援部の活用を図り,校務改善を推進する。
③学力向上
特別支援教育の推進を図り,児童・生徒一人一人の学力向上を推進する。
④体力向上・健全育成
体力の向上を図るとともに,心豊かな児童・生徒を育成する。
⑤保護者・地域連携
保護者や地域との連携を図り,開かれた学校づくりを推進する。
各学校の特色を踏まえた活力ある教育活動の実現に向け,調布市の具体的
な施策の展開に努めて参ります。
◆職員数
正規職員225人(うち管理職19人)
再任用職員23人(管理職含む)
◆予算(当初)
一般会計
歳入
5億4,225万2,000円
歳出 69億2,333万4,000円
(職員人件費を除く)
◆組織体系図
教育総務課
教育委員会会議及び教育部の庶務,教育プランの進行管理,
教育会館の管理及び会議室の貸出,学校予算の配分・執行・
調整,学校施設の整備
教
学務課
児童・生徒の転入・転校,学級編制,中学校学校選択制,
教育人口統計,通学路管理,就学援助,学校保健,学校給
育
部
食,食育の推進等
指導室
学校の教育課程,学習指導・生活指導等の指導事務,教科
用図書の採択,教職員の研修事務,教職員の人事・給与・
福利厚生等
社会教育課
教
育
成人式,青少年のリーダー育成,学校施設開放,八ヶ岳少
年自然の家の管理運営,家庭教育,障害者社会活動支援等
教育相談所
来所相談,電話相談,就学相談,巡回相談
委
員
公民館(東部公民館・西部公民館・北部公民館)
講演会,市民講座,文化教室,地域文化祭,団体・
会
サークル活動支援等
図書館
図書館資料の収集・整理・提供・保存,子ども
読書活動の推進,ハンディキャップサービス,
図書館ボランティアの育成・支援等
郷土博物館
郷土の歴史や文化・自然に関する資料の収集・
整理・展示,史跡・登録文化財建造物の整備,
文化財指定,文化財見学会・講演会・体験学習
会等の開催,武者小路実篤記念館の管理運営等
小・中学校
教育課程,給食調理業務,学校事務・用務
◆教育部の現状と課題
1
調布市教育大綱及び教育プランに基づく施策の推進
教育プランに掲げる教育施策や主要事業を着実に推進するとともに,重点プロジェクトを含
めたプランの進行管理を的確に行う必要があります。
また,総合教育会議での協議を経て,平成28年2月に策定された調布市教育大綱に掲げる
基本方針及び市長と教育委員会が連携して取り組む5つのテーマを踏まえ,教育行政を推進し
ていく必要があります。
2
総合教育会議及び開かれた教育行政の取組
平成27年4月に地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正され,平成27年5月に
市長と教育委員会をメンバーとする総合教育会議を立ち上げました。2年目となる総合教育会
議の運営等については,行政経営部と緊密に連携しながら,多様な教育課題や特色ある教育活
動等について協議・調整を行い,効果的・効率的な教育行政につなげる必要があります。
また,学校や保護者との情報共有を進めるため,教育委員会の情報発信の充実を図る必要が
あります。
3
学校施設の整備
適切な学習環境を確保するため,児童・生徒数の増加に伴う教室等の整備,老朽化対策,学
習環境の改善,避難所機能の整備など,基本計画及び公共建築物維持保全計画に基づき,学校
施設の整備を着実に進める必要があります。
また,構造体の耐久性調査を実施し,施設の建替えや長寿命化など,整備方針の策定に取り
組む必要があります。
平成28年度をもって調和小学校PFI整備事業が終了します。平成29年度以降の管理運
営についても円滑に実施する必要があります。
4
子どもの安全・安心を確保する取組
(1) 防災教育と防災訓練の充実
東日本大震災を教訓に,毎年4月の第4土曜日を「防災教育の日」として,命の授業をはじ
めとする防災教育の充実と,各小・中学校で作成した初動期における72時間の震災時対応シ
ミュレーションの検証を行っています。
調布市地域防災計画を踏まえて,警察署・消防署・地域等とのさらなる連携に努め,災害時
に即応できる実践的な体制を整備する必要があります。
(2) 食物アレルギー事故再発防止
食物アレルギー対応については,学校・保護者・医師・関係機関等と連携しながら事故防止
と緊急対応を柱に,引き続き緊張感をもって,事故再発防止に向けた各種の取組を進めます。
(3) 通学路の安全確保の更なる推進
学校,保護者,地域及び関係諸機関と連携して通学路の安全対策を図ります。
平成27年度から開始した通学路を撮影する防犯カメラ設置事業については,引き続き,P
TAや地域との調整を図りながら,設置を進めます。
(4) 学校プール水と学校給食食材の放射能検査及び産地調査等の情報提供
安全・安心な学校づくりを推進するため,学校プール水と学校給食食材の放射能検査や産地
調査等の情報提供を,引き続き行います。
5
個に応じた支援・指導の充実
(1) 特別支援教育全体計画の推進
特別支援教育全体計画(改定版)の取組を着実に推進し,平成28年度から本格実施となる
特別支援教室における巡回指導やインクルーシブ教育システム構築モデル事業による成果の
普及・啓発を通して,特別支援教育の充実を図る必要があります。
(2) いじめ・不登校・子どもの貧困等に対する取組の強化
教育委員会,学校,家庭,地域,社会教育施設などの機関が連携し,いじめ・不登校・子ど
もの貧困などの課題や実態を的確に把握し,迅速かつ適切な相談・支援に継続して取り組むこ
とで,未然防止や問題解決に努めます。
(3) オリンピック・パラリンピック教育の推進
昨年に引き続き,全小・中学校がオリンピック・パラリンピック教育推進校となることから,
4つのテーマと4つのアクションを結びつけた多彩な教育活動を展開する必要があります。
また,2019年ラグビーワールドカップの開会式及び開幕戦が調布市内で開催される予定
であることから,タグラグビーの普及・啓発等を通して,機運の醸成を図る必要があります。
6
生涯学習・社会教育の推進
(1) 生涯学習と社会教育の連携
今日的・社会的な動向を踏まえ,市の生涯学習・社会教育のさらなる充実に向けて,効果的・
効率的な事業実施,施設整備や組織体制のあり方など,生涯学習・社会教育にかかわる施策・
事業の連携に向けた調整を図る必要があります。
(2) 公民館3館の連携と今後の公民館のあり方の検討
よりよい公民館活動の推進と連携を目的に,3公民館で活動する団体で組織する連絡会を開
催し,交流と情報交換などを行うとともに,地域に潜在する人材の掘り起こしや事業への活用
により,地域の活性化を図る必要があります。
また,生涯学習と社会教育の連携を進める中で,公民館における効果的・効率的な事業実施,
施設整備や組織体制のあり方などについても検討する必要があります。
(3) 史跡下布田遺跡保存計画の策定及び総括報告書の作成
史跡下布田遺跡を適切に保存・管理し,後世に継承するため,史跡下布田遺跡保存管理計画
策定委員会を開催し,保存管理計画の策定を進める必要があります。
保存管理計画策定のための前提資料として,史跡下布田遺跡調査評価委員会を開催し,昭和
40年前後に行われた外部団体の発掘調査結果を含めた総括報告書の作成を進めていきます。
◆教育部経営方針
1
改定教育プランの推進と進行管理
教育委員会が掲げる教育目標及び基本方針の実現を図るため,改定教育プランに掲げる施策
や主要事業を計画に基づき推進するとともに,教育を取り巻く大きな動向や変革に対応するた
め,組織横断的・包括的に取り組むべきものとして位置付けた重点プロジェクトについても着
実な推進を図ります。
教育プランの施策・主要事業・重点プロジェクトについて,点検・評価により進行管理を行
います。
2
調布市教育大綱策定後における総合教育会議の開催
調布市教育大綱の基本方針を踏まえ,市長と教育委員会が課題を共有し,緊密に連携しなが
ら,総合教育会議において,広く協議・調整を行い,多様な教育課題に取り組みます。
3
学校教育
(1) 命の教育活動や人権教育,道徳教育など児童・生徒一人一人の個性を大切にする教育を進め
ることで,命の大切さを自覚するとともに,人の尊厳を重んじ,互いのよさや違いを認め合
うことのできる豊かな心の育成を図ります。
(2) 学習指導要領に沿った適正な教育課程を実施し,児童・生徒の確かな学力の育成を図ること
で,社会の変化に対応できる生きる力を身に付けられるよう努めます。
(3) 健康保持増進,体力向上への支援,オリンピック・パラリンピック教育の推進,食育の推進
等の取組を通じて,生きる力の柱となる健やかな体の育成を図ります。
4
学校環境
(1) 児童・生徒の安全はもとより,学校のカリキュラムなど学校運営に支障をきたすことのない
よう,施設各部位の耐用年数のほか,劣化状況を踏まえ,計画的に施設整備を進めます。
(2) 「命の尊さ」について学ぶことや「自らの命は自らが守る」意識を高め,児童・生徒自身が
適切な行動様式を身に付けられるよう,各学校において実効的な防災教育を実践します。
(3) 「調布市教育委員会
食物アレルギー事故再発防止に向けた取組方針」に基づき,教育委員
会が策定した「調布市立学校
食物アレルギー対応マニュアル」を適正に運用することによ
り,市内小・中学校での統一的な食物アレルギー対応を図り,食物アレルギー事故の再発防
止に組織横断的に取り組みます。
(4) 児童・生徒が安心して学校生活を送ることができるよう,通学路の安全確保や児童・生徒の
健康管理の推進等を図ります。
(5) 教育相談所は,悩みや不安を抱える子どもや保護者の心に寄り添い,心理・教育等の専門的
な立場から支援する相談事業(来所相談,電話相談,就学相談,巡回相談)を実施します。
5
学校・家庭・地域の連携
教育委員会・学校・家庭・地域等が連携し,いじめ,不登校,子どもの貧困対策などの課題
について,実態把握や迅速な対応・体制強化に継続的に取り組み,未然防止や課題解決を図り
ます。
学校支援地域本部の活用や地域人材を活用した支援体制の構築を図り,学校,家庭,地域,
関係機関が連携し,地域に根差し,地域に開かれた教育活動を推進します。
6
生涯学習・社会教育の推進
(1) 公民館は,生涯学習を通じて市民がいきいきとした生活を送ることができるよう,幅広い年
代の多くの市民が参加できる学習の場と機会を提供します。
(2) 開館50周年を迎える図書館は,中央図書館をはじめ市内10箇所の分館を拠点に,市民の
読書活動を推進し,様々な情報・資料の収集及び提供を行い,調査・研究の支援拠点としての
機能を果たします。
さらに,市民に親しまれてきた水木しげるさんの著作の収集・提供を通じ,名誉市民である
水木しげるさんの人生や平和の思いを,今後も普及・継承していきます。
(3) 郷土博物館は,展示や多様な教育普及事業を通して,地域で育まれた伝統文化に触れる機会
を市民に提供し,郷土を愛する気持ちを養う事業を行います。
◆教育部の横断的連携による施策の推進(平成28年度様式からの新規項目)
1
子どもたち一人一人に応じた教育及び支援の充実
〈現状・課題〉
・経済格差の進行により,教育格差の再生産や固定化につながり,子どもの将来がその生まれ
育った環境によって左右されてしまう,いわゆる貧困の連鎖が社会問題化しています。
・多様な要因から,学校における「学び」に困難を抱える子どもたちに対し,一人一人の「個」
に応じた様々な支援を図る必要があります。
〈今後の取組の方向性〉
いじめ・不登校・虐待・問題行動・貧困問題など,子どもたちを取り巻く諸課題への対応に
向け,行政と関係機関が連携・協力して,子どもたち一人一人に応じた教育及び支援の充実に
取り組みます。
2
安全・安心な学校づくりの推進
〈現状・課題〉
・子どもの安全・安心については,防災教育の日の実施や食物アレルギー対策の推進,通学路
等の安全対策等,様々な取組を行っています。
・今後も,安心して学ぶことができる教育環境の整備や関係機関との連携を通じて,子どもた
ちの安全・安心を確保していく必要があります。
〈今後の取組の方向性〉
防災教育や食物アレルギー対策の推進,通学路の安全確保に関わる取組を実施し,安全・安
心な学校づくりを進めます。
3
学校施設の整備の推進
〈現状・課題〉
・学校施設は,子どもや市民の学習の場であるとともに,地域コミュニティの拠点としての役
割や避難所としての役割を担っています。
・施設整備に当たっては,教育人口推計や学校の運営状況,施設の利用状況や管理状況などを
十分に考慮するとともに,避難所機能の充実やバリアフリー化などの観点を踏まえ,地域の実
情に応じた計画的な整備を実施していく必要があります。
〈今後の取組の方向性〉
学校施設の老朽化・長寿命化対策など,だれもが安全・安心に利用することができるよう,
施設の整備を進めます。
4
家庭・地域の連携による教育支援
〈現状・課題〉
・学校は,地域の避難所になることから,災害時に即応できる体制づくりや地域との連携を進
める必要があります。
・また,少子高齢化の進行や都市化の進展,ライフスタイルの多様化などに伴い,地域コミュ
ニティの希薄化や,家庭や地域の教育力の低下が指摘されていることから,地域社会における
幅広い世代の学習活動を支援することが求められています。
〈今後の取組の方向性〉
学校・家庭・地域が,子どもの教育に関する情報や目標を共有し,互いに意見交換しながら,
それぞれの役割と責任に基づき,三者の連携によって学校教育を支援・補完する施策を展開し
ます。
5
オリンピック・パラリンピック教育の推進
〈現状・課題〉
・2020年オリンピック東京大会において,東京スタジアム(味の素スタジアム)及びその
周辺施設では,バドミントンや7人制ラグビー,近代五種などの開催が予定され,パラリンピ
ック東京では,車椅子バスケットボールの開催が予定されています。
・さらに,その前年の2019年には,ラグビーワールドカップの開会式及び開幕戦が東京ス
タジアムで開催されることが決定しています。
・世界最大級のスポーツイベントが,2年連続で調布市において開催されることとなったこと
から,様々な観点から,市のまちづくりへの波及効果を総合的に目指す中で,スポーツへの関
心や親しみを高める教育環境づくりが重要です。
〈今後の取組の方向性〉
・オリンピック・パラリンピックの歴史や意義,理念等の学習の推進を通して,国際理解を深
めるとともに,児童・生徒の運動やスポーツへの関心や親しみを高めるため,オリンピック・
パラリンピック教育を推進します。
◆各課の基本的な目標・方針等
教育総務課
教育総務課は,調布市の教育の充実及び振興を図るため,教育プランの推進及び適切な進行管
理を行います。
平成28年度は,5人の教育委員のうち,4人が任期満了を迎えます。地方教育行政の組織及
び運営に関する法律の一部改正を受けて,教育行政の中立性・安定性・継続性が図られるよう,
開かれた教育行政を推進します。
平成28年2月に策定した調布市教育大綱を市長と教育委員会が共有し,緊密に連携しなが
ら、多様な教育課題の解決に取り組んでいきます。
学校における文書管理や経理事務について適正な事務執行の指導・管理を行います。
児童数・生徒数の増加に伴う不足教室対策として,普通教室改修工事(滝坂小学校・深大寺小
学校・北ノ台小学校・調布中学校)のほか,校舎増築工事設計(北ノ台小学校・神代中学校)を
行います。また,第五中学校体育館改築工事に着手します。
学校施設の老朽化対策として,修正基本計画に基づき,屋上防水改修工事,校舎外壁改修工事,
受変電設備改修工事を実施するなど,教育環境の向上を図ります。また,公共建築物維持保全計
画に基づく構造躯体の計画更新年数だけでなく,実際の老朽化状況等を踏まえた建替えや,長寿
命化を含めた施設整備方針の策定を行うため,劣化の目立つ校舎を対象に,染地小学校,第四中
学校の2校について,耐久性調査を実施します。
食物アレルギー事故再発防止については,北ノ台小学校の給食室改修工事にあわせて,食物ア
レルギー対応専用調理室を設置します。
防災教育の日の訓練実施については,市内小・中学校や都立高校,関係機関と協働して進めて
参ります。今年度,市職員は初動要員,避難所担当者(教育部,市民部,子ども生活部,福祉健
康部)及び管理職職員も派遣し,避難所開設を想定した訓練を行いました。学校では,実際の災
害発生時に行う職員派遣や避難行動,避難所設営等を実施しました。今後は,より実効性を高め
られる取組となるよう検証を行います。
学務課
学務課は,児童・生徒の良好な教育環境を維持し,健康で安全な学校生活が送れるよう所管事
業の推進を図ります。
学校給食専門嘱託員(管理栄養士)の配置を継続し,「調布市立学校
食物アレルギー対応マ
ニュアル」を適正に運用することで,食物アレルギーによる事故が二度と起こらないよう,引き
続き,再発防止対策を実施します。
学校保健安全法施行規則の一部改正に伴い,児童・生徒の検査項目等を見直し,現代の児童・
生徒にあった健康診断を実施し,健やかな体の育成を推進します。
また,児童・生徒が自ら健康を管理できるよう,健康診断と健康相談を継続して実施します。
登下校時における通学路の安全確保の推進のため,児童通学路見守り員を配置するとともに,
通学路を撮影する防犯カメラの設置など,学校,保護者,地域及び関係諸機関と連携して安全対
策を図ります。
教育人口については,全市的には,当面増加する見込みですが,学校によって増減があること
から,関係機関と情報を共有し,適切な環境整備に努めます。
就学援助の認定基準については,生活保護基準の改正や他市の状況等を注視しながら,継続的
に検討し,経済的な理由で就学困難な児童・生徒の保護者に対し,必要な援助を行います。
指導室
学校教育に関わる社会の動向や市民ニーズ等を踏まえながら,「子ども一人一人の生命を本当
に大切にする学校づくり」に向け,「安全・安心と共創」をキーワードに,健やかで心豊かな児
童・生徒の育成に取り組みます。
教育委員会及び各学校における「いじめ防止対策基本方針」に沿った取組を推進し,いじめの
未然防止・早期発見及びいじめの事実を把握した際の組織的な体制整備に努めます。
防災教育の日における「命の授業」や,
「いのちと心の教育月間」での取組を通して,
「命の尊
さ」を学び,一人一人の個性を尊重する教育を推進します。
子ども一人一人が安心して学校生活を過ごせるよう支援し,子どもや保護者が抱えるいじめや
貧困などの多様な課題解決を図るため,教育支援コーディネーター室やスクールカウンセラーと
の連携に取り組み,個に応じた支援の充実に努めます。
授業力向上推進講師の推薦や教育経営研究室との連携により,特に増加傾向にある若手教員へ
の研修・指導体制を確立し,健やかで心豊かな児童・生徒を育成する教員の資質・能力の一層向
上に努めます。
改定した調布市特別支援教育全体計画を踏まえ,今年度から本格的に実施する特別支援教室に
おける巡回指導やインクルーシブ教育システムモデル事業による成果の学校への還元等,特別支
援教育の推進に努めます。
すべての学校で算数(数学)習熟度別指導を実施し,個に応じた指導を図るとともに,小学校
全校に配置している少人数指導講師の指導力の向上を目指し,研修システムの充実を図ります。
開かれた学校づくりを推進するため,学校支援地域本部や学校ボランティアの活用を拡充し,
地域全体で学校教育を支援する取組を通して,学校と地域の実状を踏まえた教育の充実を図りま
す。
平成27年度から引き続き,市内小・中学校全校が,「オリンピック・パラリンピック教育推
進校」として指定されることから,オリンピック・パラリンピック教育を推進して,運動・スポ
ーツに親しむ児童・生徒を育成し,基礎体力の向上を図ります。
社会教育課
社会教育課は,社会教育計画に掲げた将来像の実現に向けて,市民とともに各種社会教育施策
を推進していきます。
また,生涯学習事業と社会教育事業のさらなる充実に向けて連携を深めていきます。
ジュニア・シニアリーダー等の地域におけるリーダーの養成や様々な社会体験事業を通して,
子どもたちの社会性,創造性を培っていきます。
以上のことを踏まえ,平成28年度は,以下の取組を重点的に推進していきます。
・生涯学習事業と社会教育事業に関する連携の推進
・八ヶ岳少年自然の家の管理・運営,新たな宿泊予約システムの導入
・家庭の教育力向上に向けた家庭教育セミナーの開催と調査研究
・青少年交流館における子ども発達センターと連携した新たな取組と閉館時間の検証
・新成人主体の成人式の運営
・リーダー養成講習会の推進
・学校施設開放による市民スポーツ活動の支援
・社会教育計画の進捗管理
・知的障害者社会活動支援事業の充実
教育相談所
教育相談所では,悩みや不安を抱える子どもや保護者の心に寄り添い,心理・教育等の専門的
な立場から支援するため,平成28年度も引き続き,教育プラン及び調布市特別支援教育全体計
画が示す方向性に基づいて,相談事業を実施します。
今後,複数年度の課題としては,来所相談・就学相談とも年々相談件数が増加しており,この
傾向が続けば,将来的に開所時間や人員体制等を検討する必要があります。
・来所相談の実施
・電話相談の実施
・就学相談の実施
・巡回相談の実施
※都費巡回相談(平成28年度開始),就学相談との連携を深めていきます。
公民館(東部公民館・西部公民館・北部公民館)
公民館は,地域住民の学習活動の拠点として,また,学習活動を通じて地域住民の交流の場と
しての役割を果たします。そのため,市民ニーズに基づいた事業や,地域の魅力をテーマとした
事業を地域団体等と連携して実施します。
・年齢や性別を問わず多くの市民が気軽に参加できる学習の機会と場を提供します。
・市民の学習意欲に応えつつ,基本計画・教育プラン及び社会教育計画に沿った事業を展開し,
活力ある地域づくりに取り組みます。
・地域文化祭を始めとした市民が主役の公民館活動を展開します。
・利用者の円滑な公民館活動の支援として,3公民館合同で利用団体連絡会を開催します。
・東部公民館では,地域と連携し,環境や福祉などをテーマとした事業に取り組みます。
・西部公民館では,子育てセミナーや福祉をテーマとした事業のより一層の充実を図ります。
・北部公民館では,地域と協働で「北の杜講座」の実施や,映画関連の事業を展開します。
図書館
中央図書館及び10分館からなる図書館システムを構築し,いつでも,どこでも,だれでも気
軽に利用できる図書館を目指し活動しています。市民の読書活動を推進し,様々な情報・資料の
収集及び提供を行い,調査・研究の支援拠点であり続けること,さらには,地域に根ざした市民
文化の創造に寄与するため,図書館協議会やボランティア活動等,市民の参加と協働を得て,積
極的な図書館活動を展開していきます。
・図書館運営体制の整備
・図書館資料の収集・整理・提供・保存
・児童サービスの充実
・調査支援サービスの充実
・ハンディキャップサービスの充実
・図書館ボランティア事業の充実
・地域情報化の拠点としての図書館活動の充実
・読書会等読書推進活動の充実
・市政情報の提供
・分館施設の整備
・開館50周年記念事業
・
(仮称)水木しげる氏コーナー設置
郷土博物館
郷土博物館は,郷土の歴史や文化に関する資料,調布ゆかりの美術作品等を収集し,調査・研究
を行い,地域の歴史・文化遺産を保存,記録しています。収集した資料については,地域資源と
して新たな価値を見出し,展示や教育普及事業を実施することで,市民の地域に対する愛着を深
めるとともに,地域文化の醸成を図っています。
平成28年度は,調布市公共施設維持保全計画に基づき,来館者が快適な環境で博物館を利用
できるよう,また温湿度の変化によって生じる資料の劣化を軽減するために,老朽化した空調設
備の改修工事を行います。この改修工事に伴い,平成28年9月1日から12月28日まで臨時
休館の予定です。
【郷土博物館事業】
調布市教育プラン及び調布市社会教育計画に基づき,展示や多様な教育普及事業を実施し,地
域の歴史や伝統文化に触れる機会を市民に提供します。
自分たちが住んでいる身近な地域を知ることにより,子どもたちが地域社会の一員としての自
覚をもち,地域社会に対する誇りと愛情を育てることができるよう郷土学習の機会を提供しま
す。
学校教育との連携事業については,小・中学校との連携と相互交流を図り,学校からの要望の
把握に努め,事業の充実と質の向上を目指します。
市民とともに,地域の文化財や伝統文化を保護・活用し,文化財を活用した地域づくりを目指
します。
深大寺地域の歴史・文化遺産等の地域資源については,地域住民が中心となった活用を推進し
ます。

国史跡下布田遺跡の整備・活用(基本計画事業)

国史跡深大寺城跡の整備・活用の検討

国登録文化財真木家住宅の管理及び保存活用計画の検討

郷土芸能の保存と後継者育成への支援

深大寺地区を対象にした地域住民が中心となった歴史・文化遺産などの地域資源の活用の推進

郷土の歴史・文化を核とした展示・普及事業の推進(基本計画事業)

郷土の歴史・文化遺産に関する資料の調査・研究と収集・保存

郷土の歴史・文化遺産に関する学習機会についての情報発信

郷土の歴史や伝統文化について学習活動を行っている市民や市民団体への支援

学校教育との連携事業の推進
【実篤記念館事業】
平成26年度から一般財団法人調布市武者小路実篤記念館を「指定管理者」に指定しており,
武者小路実篤の生涯と業績を広く顕彰するため,効果的・効率的な事業運営に努めています。
平成28年11月上旬から平成29年3月中旬の間,空調設備の改修工事による休館が予定さ
れているため,10月下旬から11月まで木島平村で姉妹都市交流展を,1月中旬から2月にか
けては,文化会館たづくりで移動展を実施します。

武者小路実篤を核とした特色ある事業の展開(基本計画事業)
年間6回の展示(特別展1回,企画展5回)の実施及び関連事業を実施します。

実篤記念館収蔵資料の整備と保存
実篤関連資料の収集・保存・調査研究,及び閲覧室を中心にした実篤に関する情報を発信しま
す。
なお,空調設備の改修工事にともない,美術品(1か月間)及び収蔵資料(4か月間)につい
て,保存環境が整った倉庫への保管管理を委託します。

実篤記念館施設の維持管理及び整備
実篤記念館における展示環境の維持,収蔵品の保全のため,施設の維持管理及び整備を行いま
す。
◆主要な事務事業と到達目標
事業の名称と概要
1
年度末到達目標
小・中学校施設の整備(教育総務課)
事業予算:25億183万5,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
児童数・生徒数の増加に伴う不足教室対策等のため,設計・工事を行
います。
・普通教室改修工事(滝坂小学校・
深大寺小学校・北ノ台小学校・
学校施設の老朽化対策として,屋上防水工事,校舎外壁工事,受変電
設備工事をはじめとした,施設の改修工事を実施します。
調布中学校)を実施します。
・第五中学校の体育館改築工事に
また,公共建築物維持保全計画に基づく構造躯体の計画更新年数だけ
着手します。
でなく,実際の老朽化状況等を踏まえた建替えや,長寿命化を含めた施
・北ノ台小学校校舎増築工事設計
設整備方針の策定を行うため,劣化の目立つ校舎を対象に,耐久性調査
委託及び神代中学校校舎増築工
を実施します。
事設計委託を実施します。
食物アレルギー事故再発防止に向けて,給食室改修工事に合わせて,
食物アレルギー対応専用調理室を設置します。
・校舎外壁及び防水工事(5校),
校舎外壁工事(2校),受変電
その他,快適な学習環境の整備や避難所機能の充実に努めます 。
設備工事(3校)を実施します。
・染地小学校,第四中学校の耐久
性調査を実施します。
・北ノ台小学校給食室改修工事を
実施します。
・その他基本計画に基づき,事業
を実施します。
2
食物アレルギー対策事業(学務課)
事業予算:678万4,000円
「調布市立学校
<基本計画事業
行革P
その他>
食物アレルギー対応マニュアル」を適正に運用する
・専門医による研修の実施,給食
とともに,学校給食専門嘱託員(管理栄養士)の配置を継続し,引き続
のおかわりルールの見直し検
き,食物アレルギー対策を進めます。
討,完全除去に係る調理器具の
給食での食物アレルギー対応については,食に関する検討委員会にお
いて検討を継続します。
整備,医師会との連携,非常勤
特別職として学校給食専門嘱託
員(管理栄養士)の配置などの
取組を継続し,食物アレルギー
事故の再発防止策を実施しま
す。
3
学校給食調理業務等委託(学務課)
事業予算:3億1,694万4,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
市内小学校で実施している学校給食調理の民間委託について,調布市
・市立小学校20校のうち10校
学校給食調理業務等委託運営検討委員会での議論を踏まえ,取組の検証
で実施している学校給食調理の
を行うとともに,今後の方針の検討を進めます。
民間委託を継続するとともに,
今後の方針について検討しま
す。
4
通学路防犯設備整備事業(学務課)
事業予算:892万7,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
昨年度に引き続き,東京都通学路防犯設備整備事業を活用し,通学路
を撮影する防犯カメラを設置し安全対策を図ります。
・市立小学校20校に1台ずつ通
学路を撮影する防犯カメラを設
置します。
5
命の教育活動の推進(指導室)
事業予算:417万円
<基本計画事業
行革P
その他>
「調布市防災教育の日(4月23日)」に,「命を守る授業」や防災
・教員に対する上級救命講習は,新
について保護者・地域に啓発をするための専門家による講話等を実施す
規講習及び再講習(更新)の受講
るほか,児童・生徒及び教員に対する救命講習を引き続き実施します。
を実施し,応急手当技能の維持向
毎年12月を「いのちと心の教育月間」とし,自他の生命(いのち)
を大切にすることや,一人一人の違いを認め合う道徳の授業の充実を図
ります。
上に努めます。
・平成25年から取組を開始した
「いのちと心の教育月間」によ
り,全児童・生徒及び教員に限ら
ず,調布市全体の取組として周知
することを目指します。
6
特別支援教育の推進(指導室)
事業予算:5,060万2,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
特別支援教育全体計画(改定版)を踏まえ,平成28年度から本格実
・派遣型スクールサポーターの活用
施となる特別支援教室における巡回指導等,特別支援教育の充実に努め
により,児童・生徒の個々の状況
ます。
に合わせたきめ細かな支援を図
引き続き,市立小・中学校へスクールサポーターを配置します。特別
ります。
な支援を要する児童・生徒に対し,派遣型スクールサポーターを配置す
・巡回指導により,通常学級の教員
るなど,個々の状況に合わせた教育的支援を行います。新たに市立小学
も,特別支援教育について理解
校全校に各1人,特別支援教室専門員(都費)を配置します。
し,通常学級においてもその理念
調和小学校で実施した「インクルーシブ教育システム構築モデル事
が生かされることを目指します。
業」での検証結果を,各学校に周知し,特別支援に関する教員の意識啓
発に努めます。
調布市特別支援教育専門家チーム(巡回相談員)に合理的配慮協力員
(2人)を位置付け,巡回相談の充実を図ります。
7
地域人材を活用した教育活動推進(指導室)
事業予算:564万3,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
地域住民が,ボランティアとして,学校の教育活動を支援する学校支
援地域本部について,現在の6校から1校加え,7校で実施します。
また,教育活動を支援する学校ボランティアが,利用しやすく,活
動が活発になるよう広報に努め,活動の活性化を図ります。
【学校支援地域本部実施校】
第八中学校・深大寺小学校・若葉小学校・国領小学校・滝坂小学校
第五中学校・布田小学校(平成28年度新規)
・地域との連携をより充実させ,地
域の特性を活かした教育活動の
充実を図ります。
・実施校での取組を広く周知するこ
とで,各校での「地域に開かれた
学校づくり」を活性化します。
・学校支援地域本部コーディネータ
ーを対象とした情報交換会を実
施するとともに,先進地区の視察
を行い自校の活動が活発になる
よう働きかけを行います。
8
教員の資質・能力向上(指導室)
事業予算:138万5,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
・担当指導主事,学校経営研究室及
児童・生徒の健やかな成長に向け,増加傾向にある若手教員の指導力
び「調布市授業力向上推進講師」
向上と,人権感覚に優れた教員の資質,能力向上を目指し,教育経営研
が連携し,若手教員等への研修や
究室の研究員と連携し,効果的な研修体制の確立と研修の実施を図りま
授業研究の充実に努め,学習指導
す。
力及び生活指導力等を身に付け
た教員を育成します。
9
オリンピック・パラリンピック教育の推進(指導室)
事業予算:
1,400万円
<基本計画事業
行革P
その他>
小・中学校全校がオリンピック・パラリンピック教育推進校に指定さ
・4つのテーマに基づいた年間指導
れたことから,オリンピック・パラリンピックの歴史や精神,スポーツ
計画を作成・活用し,2020年
や交流,国際理解や日本の伝統文化・芸能,環境やボランティアの4つ
東京大会開催に向けて児童・生徒
のテーマを基本に,学ぶ(知る),観る,する(体験・交流),支える
の関わりをさらに深めます。
の4つのアクションを結びつけた多彩な教育活動を展開して,運動・ス
ポーツに親しむ児童・生徒を育成し,基礎体力の向上を図ります。
10
スクールカウンセリングの実施(指導室)
事業予算:1,598万1000円
<基本計画事業
行革P
その他>
市立小・中学校全28校に調布市(市費)スクールカウンセラーを配
置します。
・スクールカウンセラーと教育支援
コーディネーターやスクールソ
平成25年度から全校配置となった東京都公立学校(都費)スクール
ーシャルワーカー,特別支援教育
カウンセラーとあわせて2名体制で,学校教職員と連携しながら児童・
コーディネーターが連携して,い
生徒へのカウンセリングなどの相談活動を行います。
じめの未然防止や早期発見・不登
校の対策など,個に応じた支援の
充実に努めます。
11
生涯学習事業と社会教育事業の連携
事業予算:106万2,000円
(社会教育課)
<基本計画事業
行革P
その他>
生涯学習施策を推進するうえで,生涯学習と社会教育の両事業の現
状や課題の把握に努めるとともに,社会教育委員の会議で出された意
・生涯学習事業と社会教育事業のさ
らなる充実を図ります。
見等を踏まえながら,生涯学習事業と社会教育事業がより充実するよ
う連携を進めてまいります。
12
相談事業(教育相談所)
事業予算:3,957万3,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
来所相談,就学相談ともに相談件数が増加傾向にあることから,専門
嘱託員(心理職)の勤務時間を拡充し,丁寧な相談を継続していきます。
就学相談については,引き続き,学級編制の時期に合わせて,12月
中に答申が完了するよう努めます。
・専門嘱託員(心理職)の勤務時
間を年間で528時間増(短時
間勤務分の見直し)
・就学相談については,可能な限
電話相談については,件数が減少傾向にあるため,小学校1年生の保
護者を対象とした個別面談での相談を実施するなど,子ども発達支援セ
ンター等と連携し,保護者のニーズに合わせた相談を実施します。
り12月中に答申されるように
進めます。
・2学期開始時期に,小1保護者
の面談を実施します。
13
多様な公民館事業の推進(公民館)
事業予算:587万円
<基本計画事業
行革P
その他>
市民の学習意欲に応える事業の実施をはじめ,地域の課題や特性を題
材にした事業を展開し,地域に密着した公民館活動を展開し,魅力ある
・地域で活動する団体や人と連携
した事業を実施します。
地域づくりに寄与します。
・公民館利用団体の活動が地域の
地域で活動する人を講師に迎え事業を行うことで,地域を知る,さま
ざまな地域の環境を整備するなどのほか,交流が深まるような公民館活
動に取り組みます。
交流につながるように取り組み
ます。
・オリンピック,パラリンピック
に向けた事業に取り組みます。
・平和の尊さや戦争の悲惨さを伝
える事業を実施します。
14
開館50周年記念事業(図書館)
事業予算:80万6,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
50年を改めて振り返り,今後の図書館を展望する事業を実施しま
す。
・50周年誌を発行します。
・記念講演会を開催します。
・写真パネル展を巡回で実施しま
す。
15
(仮称)水木しげる氏コーナー設置(図書館)
事業予算:300万円
<基本計画事業
行革P
その他>
名誉市民・水木しげる氏の作品を紹介,提供する常設のコーナーを設
置します。
・中央図書館に展示コーナーを設置
します。
・蔵書の充実を図ります。
16
図書館電算システムの更新(図書館)
事業予算:4,207万3,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
図書館電算システムの更新を行います。平成28年9月下旬から10
月上旬まで休館し,全館の電算機器及びソフトウェアの更新作業を実施
します。
・新しい機能を追加し,利用者の利
便性を向上させます。
・検索機能を向上させます。
・システムのセキュリティのさらな
る向上を図ります。
17
図書館資料の収集・整理・提供・保存(図書館)
事業予算:3億3,148万2,000円<基本計画事業
行革Pその他>
市民の生涯学習・文化・生活に関わる情報の拠点として,暮らしに役
・収集方針に基づき,資料の選定を
立つ魅力ある図書館を目指して,市民に求められる資料・情報を選定し,
行い,幅広い市民が利用できる資
収集・提供の充実を図ります。
料の収集及び提供を推進します。
18
国史跡下布田遺跡の整備・活用(郷土博物館)
事業予算:211万円
<基本計画事業
行革P
その他>
建物移転補償を伴う地権者との交渉を継続します。
調布市教育委員会が行った範囲確認調査の再整理を継続し,総括報告
書を刊行します。
史跡の評価や総括報告書の内容に関する助言をいただくため,史跡
下布田遺跡調査評価委員会を開催します。
交渉(継続)
・総括報告書刊行
・史跡下布田遺跡調査評価委員会
の開催(3回)
・史跡内における見学会・学習会
史跡下布田遺跡を活用した普及啓発事業を行います。
19
・建物移転補償を伴う地権者との
の実施
郷土の歴史・文化を核とした展示・普及事業の推進(郷土博物館)
事業予算:298万6,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
郷土の歴史と文化に関する調査・研究や資料の保存に取り組み,市民
・企画展,収蔵品展等の実施
・講座,講演会,見学会等の実施
が良質な文化に触れ,豊かな心をはぐくみ,郷土に愛着と誇りを感じる
・学校教育連携事業の推進
ことができるような展示事業や普及事業を実施します。
・子どもはくぶつかんの実施
20
武者小路実篤記念館の管理・運営(郷土博物館)
事業予算:3,587万3,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
一般財団法人調布市武者小路実篤記念館を指定管理者として指定し,
展示,関連事業,収蔵品の管理・
経営努力による効果的・効率的な施設の管理運営に努めるとともに,実
整備と指定管理による施設管理を
篤の顕彰を目的とし,充実した事業展開を進めます。
一体化することにより効率的な運
営を目指します。
◆教育部経営の前年度(平成27年度)振り返り
1
教育委員会制度改革への対応
地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正に伴い,昨年5月,政策企画課と教育総務
課で,市長と教育委員会をメンバーとする総合教育会議を立ち上げました。
平成27年度は4回開催し,教育に関する大綱について協議・調整を行いました。
平成27年10月からは,教育委員長と教育長を一本化した新教育長を設置し,新しい教育
委員会制度に移行しました。
2
老朽化した施設の整備及び建替えや長寿命化を含めた施設整備方針の策定
児童数増加への対応として,若葉小学校普通教室の整備工事を行いました。
また,老朽化対策として,屋上防水工事・校舎外壁改修工事・受変電工事を実施したほか,
若葉小学校・第三中学校では,校舎耐久性調査を実施しました。
特別支援教室整備についても,平成27年度中に整備が完了しました。
3
子どもの安全・安心を確保する取組
(1) 防災教育と防災訓練の充実
平成27年度は,保護者の児童・生徒引き取り訓練において,新規に導入した学校安全・安
心メールを活用するとともに,庁内各部との連携により,避難所担当各部と初動要員を全校に
派遣して引継訓練を実施するなど,訓練内容の充実を図りました。
消防署員の全校派遣のほか,都立調布南高校では,シェイクアウト訓練及び学校へのボラン
ティア参加,都立神代高校においても新たにシェイクアウト訓練を行うなど,学校や関係機関
との連携の拡充を図りました。
調布市議会議員選挙の前日準備のため,午後の訓練は時間を短縮しての実施となりました
が,参加者は前年度より約1,500人増加しました。
(2) 食物アレルギー対応
食物アレルギー対応マニュアルに基づき,学校・保護者・専門医・医師会等と連携しなが
ら,事故防止及び緊急対応の両面から,各種の研修,校内訓練,慈恵医大第三病院ホットラ
インの運用等の対策を実施し,安全確保に努めました。
第一小学校及び滝坂小学校では,給食調理室の改修に合わせ,アレルギー対応専用調理
室を整備しました。
(3) 通学路の安全確保
防犯カメラについては,東京都の補助制度を活用し,市立小学校全校の敷地内に1台ずつ,
通学路を撮影する防犯カメラを設置しました。
4
教科書採択
平成28年度から中学校で使用する教科用図書及び小・中学校の特別支援学級で使用する教
科用図書の採択について,円滑かつ公正に実施しました。
5
個に応じた支援・指導の充実
引き続き,スクールサポーターを小・中学校全校に配置し,特別な支援を要する児童・生徒
一人一人の状況に合わせたきめ細かな教育的支援を行いました。
調和小学校で実施した「インクルーシブ教育システム構築モデル事業」の検証結果を各校に
周知し,特別支援に関わる教員の意識啓発に努めました。
また,飛田給小学校に,小学校で4校目となる特別支援学級(情緒障害等通級指導学級)
「ゆ
ずりは学級」を開設するとともに,平成28年度から本格的に実施する,特別支援教室の巡回
指導に向けて体制整備を図りました。
こうした取組を踏まえ,平成28年3月に特別支援教育全体計画を改定しました。
◆前年度の主要な事務事業の取組状況等
事業の名称と取組内容
1
達成状況・課題等
小・中学校施設の整備(教育総務課)
決算見込額:22億6,385万5,697円
(平成26年度繰越明許費1億1,242万5,200円含む)
<基本計画事業
行革P
その他>
児童数増加に伴い,若葉小学校普通教室の整備工事を行い,不足教室
対策に取り組みました。
・予定していた工事については,
全て完了しました。
学校施設の老朽化対策として,屋上防水工事,校舎外壁改修工事,受
変電工事をはじめとした,施設の改修工事を実施しました。
・特別支援教室については,平成
28年4月からの巡回指導の本
また,公共建築物維持保全計画に基づいた構造躯体の計画更新年数だ
けでなく,実際の老朽化状況等を踏まえた建替えや長寿命化を含めた施
設整備方針の策定を行うため,若葉小学校,第三中学校の2校で耐久性
調査を実施しました。
格実施に合わせて整備が完了し
ました。
・第五中学校体育館改築工事設計
を実施。平成28年度から改築
食物アレルギー事故再発防止に向けて,第一小学校,滝坂小学校の給
工事に着手します。
食室改修工事を実施し,アレルギー対応専用調理室を設置しました。
2
中学校AEDの追加導入(教育総務課)
決算見込額:2,575,476円<基本計画事業
(当該追加導入(5台)分
行革P
その他>
366,768円)
・追加(2台目)導入校
市内小・中学校28校には,各1台AEDを設置していますが,緊急
調布中学校
時は一秒を争う迅速な対応が必要になることから,中学校5校に2台目
神代中学校
のAEDを設置しました。
第三中学校
5校
第四中学校
第五中学校
3
食物アレルギー対策事業(学務課)
決算見込額:738万7,531円
「調布市立学校
<基本計画事業
行革P
その他>
食物アレルギー対応マニュアル」を適正に運用し,
食物アレルギー対策に努めました。
また,食に関する検討委員会において,給食での食物アレルギー対応
について見直し検討を進めました。
・専門医による研修の実施,完全
除去に係る調理器具・備品等の
整備,医師会との連携などの取
組を継続し,食物アレルギー事
故の再発防止に努めました。
・より重症の児童へ配慮するため,
小学校給食の「おかわりルール」
の見直しについて,引き続き検
討が必要です。
4
学校給食専門嘱託員(管理栄養士)の設置(学務課)
決算見込額:192万3,520円
<基本計画事業
行革P
その他>
学校給食専門嘱託員(管理栄養士)を学務課に配置し,医師会との連
・平成26年度から専従職員の配
携,給食対応の検討や栄養士会等への参加等,食物アレルギー対応につ
置を行い,食物アレルギー対応
いて,学校現場・医療機関等とのさらなる連携を図りました。
に係る教育委員会の体制を強化
しました。
5
学校給食調理業務等委託(学務課)
決算見込額:3億733万457円
<基本計画事業
行革P
その他>
市内小学校で実施している学校給食調理の民間委託を継続し,調布市
・市立小学校20校のうち10校
学校給食調理業務等委託運営検討委員会での議論を踏まえ,業務の評
で委託している学校給食調理業
価・検証を行うとともに,今後の方針について検討を進めました。
務等を安全かつ安定的に運営す
ることができました。
また,業務の評価基準や書類を
見直すとともに,今後の方針検
討を進めました。
・行革プランに基づき,引き続き,
今後の方針検討を進める必要が
あります。
6
通学路防犯設備整備事業(学務課)
決算見込額:854万3,080円
<基本計画事業
行革P
その他>
市立小学校20校に1台ずつ,学校敷地内から周辺通学路を撮影する
防犯カメラを設置し,運用を開始しました。
・防犯カメラの設置に当たっては,
周辺住民のプライバシー保護に
配慮しながら,児童・生徒の安
全確保に努める必要がありま
す。
7
命の教育活動の推進(指導室)
決算見込額:361万9,514円
<基本計画事業
行革P
その他>
「調布市防災教育の日(4月25日)」に,「命を守る授業」や防災
・防災教育の日,児童・生徒対象の
について保護者・地域に啓発をするための専門家による公開講座を実施
普通救命講習,教員対象の上級救
したほか,児童・生徒及び教員に対する救命講習や応急手当普及員講習
命講習を計画に沿って実施しま
(各校2人程度)を実施しました。
した。応急手当普及員資格を各校
また,毎年12月を「いのちと心の教育月間」とし,自他の生命(い
のち)を大切にすることや,一人一人の違いを認め合う道徳の授業の充
実を図りました。
1~2人が取得しました。
・25年度から取組を開始した「い
のちと心の教育月間」により,全
児童・生徒及び教員に限らず,市
全体の取組として周知しました。
8
特別支援教育の推進(指導室)
決算見込額:4,215万6,333円
<基本計画事業
行革P
その他>
引き続き,特別な支援を要する児童・生徒に対し,小学校において, ・スクールサポーターの配置によ
固定型のスクールサポーターの他に派遣型のスクールサポーターを加
り,児童・生徒の個々の状況に合
配したほか,中学校にもスクールサポーターを配置し,個々の状況に
わせたきめ細かな支援を行うこ
合わせた教育的支援を行いました。
とができました。
また,調和小学校で実施する「インクルーシブ教育システム構築モデ
・平成27年度から巡回型の通級指
ル事業」での検証結果を各学校に周知し,特別支援に関する教員の意
導に重点をおくことにより,通常
識啓発に努めました。
学級の教員も,特別支援教育につ
平成28年度から本格的に実施する特別支援教室による巡回指導に
いて理解が深まりました。
向けて,巡回型の通級指導の体制整備を図りました。
9
地域人材を活用した教育活動推進(指導室)
決算見込額:450万3,678円
<基本計画事業
行革P
その他>
地域住民がボランティアとして学校の教育活動を支援する学校支援
・地域との連携をより充実させ,地
地域本部について,第八中学校,深大寺小学校,若葉小学校,国領小学
域の特性を活かした教育活動の
校及び滝坂小学校に加え,新規に第五中学校で実施しました。
充実を図りました。
また,教育活動を支援する学校ボランティアが,利用しやすく活発な
ものになるよう,制度の見直しを図ります。
・平成25年度に引き続き,コーデ
ィネーター情報交換会を開催し,
各校の取組について情報交換を
行いました。情報交換会の参加者
数を増やす工夫や先進校への視
察も含め,コーディネーター同士
が情報交換できる機会をつくり
ました。
10
教員の資質・能力向上(指導室)
決算見込額:71万3,950円
<基本計画事業
行革P
その他>
児童・生徒の健やかな成長に向け,増加傾向にある若手教員の指導力
・担当指導主事,学校経営研究室及
向上と,人権感覚に優れた教員の資質,能力向上を目指し,教育経営研
び「調布市授業力向上推進講師」
究室の研究員と連携し,効果的な研修体制の確立と研修の実施に努めま
が連携し,若手教員等への研修や
した。
授業研究の充実に努め,学校組織
の一員として,即戦力となる指導
力を身に付けるよう努めました。
11
教科書採択事務(指導室)
決算見込額:
4万6,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
平成28年度から中学校で使用する教科用図書及び小・中学校の特別
・中学校で使用する教科用図書及び
支援学級で使用する教科用図書について,公正に採択されるよう,適正
小中学校の特別支援学級で使用
な事務の推進を図りました。
する教科用図書が適正に採択さ
れるよう,円滑な事務の執行を図
りました。
12
スクールカウンセリングの充実(指導室)
決算見込額:1,595万7,439円
<基本計画事業
行革P
その他>
市立小・中学校全28校にスクールカウンセラーを配置し,様々な悩
・平成27年度から,スクールカウ
みや課題を抱えている児童・生徒に対して,カウンセリング活動を行い,
ンセラー配置事業を教育相談所
保護者や教職員に対して助言・援助を行いました。
から指導室に事務移管し,学校で
小学校5年生,中学校1年生に対して全員面接を実施し,日頃から,
児童・生徒がスクールカウンセラーに相談しやすい環境を整えました。
13
平成28年調布市成人式の開催
事業予算:312万9,000円
の指導内容や教職員等との連携
を深めました。
(社会教育課)
<基本計画事業
行革P
その他>
20歳前後の若者で構成する成人式実行委員会を組織し,教育委員会
と連携しながら,成人式の企画・運営を行いました。
・成人式実行委員会を例年より早期
に組織しました。
平成27年度は市制施行60周年記念事業として,調布をより身近に
・市制施行60周年を意識した企画
感じるような企画や,60周年を踏まえた記念品の製作など,周年事業
を実施したほか,配布物の作成な
としてより新成人の心に残る成人式となるよう,内容の充実に努め
どを行いました。
ました。
14
相談事業(教育相談所)
決算見込額:3,726万3,826円
<基本計画事業
行革P
その他>
来所相談,就学相談ともに過去最高の相談件数でした。特に,市内小
・来所相談年間受付件数
学校4校目となる特別支援教室(情緒障害等通級指導学級)の開設によ
平成26年度
468件
る入級希望の増加が顕著でした。
平成27年度
545件
電話相談については,就学前から就学後への継続的支援のために,子
・就学相談年間受付件数
ども発達支援センターと連携して小学校1年生の保護者を対象とした
平成26年度
253件
個別面談での相談を初めて実施しました。
うち通級指導学級(小)91件
平成27年度
353件
うち特別支援教室
153件
・小1個別面談
15
6件
多様な公民館事業の推進(公民館)
決算見込額:539万2,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
3公民館とも,年間を通じて,青少年教育事業,成人教育事業,高齢
・3公民館とも,地域の特性を活
者教育事業,家庭教育事業,国際理解教育事業などにおいて,地域特性
かした講座等を実施し,多くの
に配慮しながら,様々な分野で講座等を開催し,大人から子どもまで多
地域の方に参加していただきま
くの方が参加しました。
した。また,講師としても地域
の方をお招きして講座を開催し
ました。
16
分館施設の整備(電気設備工事及び空調設備工事の実施)(図書館)
決算見込額:5,719万3,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
3分館の電気設備工事を実施し,照明器具,放送設備,火災報知器
等の更新及び防犯カメラの新設により,施設の安全を確保しました。
さらに,照明器具をLEDに変更し,節電及び経費の削減を実現し
ました。
・国領分館,神代分館及び宮の下
分館の電気設備工事を実施しま
した。
・宮の下分館の空調設備改修工事
宮の下分館については,経年劣化による機能の低下が著しい空調設
備の改修工事を実施し,利用者にとってより快適な環境を整えました。
2館の床張り替え工事を実施し,衛生的な環境を整えました。
国領分館の外階段タイル張り替え工事,若葉分館の内階段の手すり
及びおむつ交換台の設置工事を実施し,利用者の安全を確保しました。
を実施しました。
・国領分館,若葉分館の床改修工
事を実施しました。
・国領分館の外階段工事を実施し
ました。
・若葉分館の内階段ほか工事を実
施しました。
17
国史跡下布田遺跡の整備・活用(郷土博物館課)
決算見込額:133万6,026円
<基本計画事業
行革P
その他>
史跡中央部の2筆について地権者との調整が整ったため,平成26年
・国庫補助事業による公有化率
度に,文部科学大臣宛に追加指定に係る意見具申書を提出し,追加指定
93.48%(指定地12,829.75㎡,
されました。
公有地11,993.61㎡)
史跡公園用地として,史跡内の地目変更登記(農地・農地以外→公園)
を行いました。
昭和40年前後に行われた外部団体による下布田遺跡の発掘調査の
・地目変更(9,055㎡)
・『東京都調布市
跡
史跡下布田遺
第2・3・7・8地点―國學院
うち,調布市に移管された國學院大學久我山高校発掘資料について,国
大學久我山高等学校による学術
庫補助事業により,再整理調査を実施し,報告書を刊行しました(國學
調査の再整理報告―』300部発行
院大學委託事業,2か年計画の2年次)。
・展示図録『下布田遺跡
平成27年度から,史跡下布田遺跡調査評価委員会を設置し,総括
報告書の内容について指導・助言を受けるとともに,史跡の本質的価
値を明らかにするための審議・検討を行いました。
武蔵野
の歴史と考古学』 (江戸東京た
てもの園発行)
・史跡下布田遺跡調査評価委員会
の開催(3回)
・史跡の保存管理計画を策定する
前に,過去50年間に外部団体
及び市教育委員会が行った発掘
調査の再整理を実施し,全国的
な研究の土俵に乗せるために史
跡の評価と課題を明らかにした
総括報告書を刊行します。
18
郷土の歴史・文化を核とした展示・普及事業の推進(郷土博物館)
決算見込額:257万7,000円
<基本計画事業
行革P
その他>
平成26年度に更新・拡充した常設展示「調布の歴史」は,館内での
・13回の展示事業を実施しました
検証・検討によって資料の入替や追加を行い,市民がふるさと調布につ
(うち市制施行60周年記念及び戦後70
いて愛着を深め,子どもたちが身近な地域について知ることができる展
示を目指しました。
年平和祈念事業6回)。
・42回の普及事業を実施しまし
特別展,企画展,郷土学習展,ギャラリー展及び文化会館たづくりで
移動展を開催し,また講演会・講座・見学会・体験学習会等の普及事業
た(うち市制施行60周年記念及び戦後
70年平和祈念事業9回)。
を実施することにより,郷土の歴史・文化遺産の活用に取り組みました。 ・延べ35校,2,014人の児
学校教育連携事業として,学校への講師派遣,団体見学の際の解説と
民具体験,職場体験の受入等を実施しました。団体見学では,事前打ち
合わせやワークシート配布でよりきめ細かな対応を心がけました。
童・生徒が,博物館を利用して
学習しました。
・市民が地域を再発見し,地域づ
くりに参画するきっかけとなる
ようなサポート体制を充実させ
ることが課題です。
19
地域まるごと博物館(エコミュージアム)構想の推進
決算見込額:0円
<基本計画事業
行革P
その他>
東京都の人づくり・人材確保支援事業の補助金を活用し,地域まる
・深大寺ARアプリ
ごと博物館構想の地域資源となる,深大寺地域の歴史・文化遺産につ
Android版 の 制 作及 び 多言 語 対
いてガイドする深大寺ARアプリを拡充しました。
応,動画の追加等を行いました
深大寺地域の歴史・文化遺産の調査と保護に努め,普及・啓発事業
を実施することで,歴史・文化遺産に対する市民の理解を深めました。
(ゴールデンウィークから運用開始)。
・深大寺を訪れる外国人観光客に
アプリをどのようにPRしてい
くかが課題です。調布市観光協
会と連携を取りながらPRに努
めます。
20
武者小路実篤を核とした特色ある事業の展開(武者小路実篤記念館)
決算見込額:1,171万3,000円<基本計画事業
行革P
その他>
一般財団法人調布市武者小路実篤記念館の指定管理業務を通じて,武
・特別展2回(春の特別展,開館
者小路実篤の業績を顕彰するための展示及び講座等を円滑かつ効率的
30周年特別展), 企画展4回,
に実施しました。
開館30周年記念事業(実篤原作
映画の上映とトークショー)及び
関連事業を実施しました。
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