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取組事例 (PDF形式:5232KB) - 東京都オリンピック・パラリンピック教育
東京都立葛飾ろう学校における オリンピック・パラリンピック教育の取組 東京都立葛飾ろう学校 主幹教諭 加藤 紀彦 学校紹介 聴覚に障害のある生徒が通う特別支援学校 0歳の乳幼児教育相談から20歳の専攻科が 在籍する総合学園 生徒数は202名 普通小・中・高校に準ずる教育を行っている 高等部卒業後の就労を目指している 聴覚特別支援学校では唯一の調理師免許を 取得できるコースがある オリンピック・パラリンピック教育 のはじまり 平成26年度にオリンピック教育推進校の指 定を受けた。 当時よりパラリンピックを含めてもよいとされ ていたが、聴覚障害者はパラリンピックには 出場できない。 聴覚障害者が行う「デフリンピック」に対する 教育も並行して行った。 「東京のオリンピック・パラリンピック教育を考え る有識者会議最終提言」より 平成26年度の取組 本校が取り組む基本的な柱を ・運動能力の向上 ・オリンピック、パラリンピック、デフリンピック についての知識 ・競技に対する興味・関心の向上 ・日本の伝統文化を伝える取組 と決めた。 光刺激スタートシステム練習機の製作 新聞等で紹介され、今年度図書にも掲載されました 2年目の取組 YOKOSOプログラム、スポーツ推進事業を活 用したオリンピアン、デフリンピアンとの交流と 部活動指導 • 北京オリンピック女子3000m障害日本代表 早狩実紀さん、ブルガリアデフリンピック男子 400m日本代表岡部祐介さんを招き、講演会、 体験会、部活動への指導などをしていただいた。 ・日本オリンピック委員会バレーボール専任コーチン グディレクター三枝大地さんを招き、部活動の指導 をしていただいた。 2年目の取組 国際理解を深める取組 総合的な学習「異文化・暮らし」 • チュニジアのろう学校で働いていた教員を招き、 国の概要やイスラム文化について話を聞いた。 • アメリカから来たろう者を2名招き、書道体験や ジェスチャーゲーム等の交流をした。 2年目の取組 日本の伝統文化の理解を深める取組 • 日本の伝統文化を知るため、裏千家の教授 を招き、茶道の指導を受けた。 • 総合的な学習で「昔のあそび」をテーマに調 べ学習や、遊び道具の制作などを行った。 今年度の取組 次年度実施される、年間35時間のオリンピッ ク・パラリンピック教育実施に向けた準備 ともだちプロジェクト実施に向けた人材発掘 スポーツ推進事業の継続による基礎体力向 上への取組 年35時間のオリンピック・パラリンピック 教育実施に向けて 前年度末に各教科担当に年間指導計画を振 り返ってもらい、オリンピック・パラリンピック教 育に当てはまる単元を抽出した →配当時間数を確認し、通常の授業でどの くらい時間数をクリアできているのか確認 する。 年35時間実施に向けて 世界ともだちプロジェクト実施に 向けた人材発掘 事前に「校内の隠れた人材発掘」として、教 職員に教科以外の趣味・特技などを調査した。 →本来は総合的な学習の時間を充実させる ための取組だったが、そこからのデータを 活用できた。 世界ともだちプロジェクト 教員に、イラン、オーストラリア、ポーランドに それぞれ滞在経験のある者がいた。 イランについては以前作成した紹介資料が 残っていた。 イランの学習が行えるよう、今年度R群を希 望した上、グループ26を強く希望した。 結果、グループ26にしていただきました かつろうキッチン (生徒が調理するレストラン)に ぜひお越しください ※今年度は7月23日開始