Comments
Description
Transcript
単身世帯 - 金融広報中央委員会
2016年 11月 4日 「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査] (2016年) 1.調査時期 ・・・・ 2016年6月24日(金)~ 7月7日(木) 2.調査対象 ・・・・ 全国2,500世帯(20歳以上70歳未満で、単身で世帯を構成する者) 3.調査方式 ・・・・ インターネットモニター調査 ── 目 次 ── ………………………………… 1 Ⅰ.金融資産の状況 ………………………………… 1.金融資産の保有状況 ………………………… 2.金融資産の有無 ………………………… 3.金融資産保有世帯の金融資産保有状況 ………………………… 4.金融資産構成の前年比較 ………………………… 5.金融資産の増減・増減理由 ………………………… 6.金融資産の保有目的 ………………………… 7.金融資産の選択 ………………………… 3 3 4 5 6 7 9 9 【調査要綱】 【調査結果の概要】 Ⅱ.借入金の状況 1.借入金額の状況 2.借入の目的 ………………………………… ………………………… ………………………… 11 11 12 Ⅲ.家計のバランス、生活設計等 1.家計のバランス評価 2.生活設計 3.住居の取得計画 4.老後の生活への心配 5.年金に対する考え方 ………………………………… ………………………… ………………………… ………………………… ………………………… ………………………… 13 13 14 14 16 17 Ⅳ.日常の資金決済手段 ………………………………… 18 【BOX1】今回調査の標本属性 ………………………………… 19 【BOX2】平均値と中央値 ………………………………… 19 「単身世帯」調査 調査要綱 家計の金融行動に関する世論調査は、「二人以上世帯」を「訪問と郵送の複合・選択式の調査」 により、 「単身世帯」を「インターネットモニター調査」により、それぞれ別々に実施しており、 当資料はこのうち「単身世帯」調査についての公表資料である。 割付けを行なった(次頁、モニター構成①参照)。 1.調査の目的 この調査は、金融広報中央委員会が、①家計の資 * 平成 22 年国勢調査における人口等基本集計の 都道府県結果、第 14-1 表「世帯人員(2 区分)、 産・負債や家計設計などの状況を把握し、これらの 世帯主との続き柄(12 区分) 、配偶関係(4 区 公表を通じて金融知識を身につけることの大切さを 分)、年齢(5 歳階級)、男女別一般世帯人員- 広報すること、②家計行動分析のための調査データ 全国、都道府県」の「1 人の一般世帯(単独世 を提供すること、の 2 つを目的としている。 帯)」(未婚・離別・死別)の数値を使用。 2.調査の内容 (3) 主な調査項目は次のとおりである。なお、本年調 調査委託会社にモニター登録している者の中か 査の具体的な設問内容については、 「調査結果(単純 ら、上記(1)の条件を満たすモニター構成割付を確 集計データ) 」を参照。 保するよう無作為に抽出。この結果、全層におい (1) 金融資産の状況等 て国勢調査に基づくモニター構成と同一のモニタ ー構成となった(次頁、モニター構成②参照)。 金融資産の有無、金融資産保有額、内訳等 (2) 金融負債の状況等 借入金の有無、借入金残高、借入の目的等 (3) 実物資産・住居計画 住居の状況、住宅取得必要資金、この1年以内の 土地・住宅の取得、増改築、売却の有無等 (4)生活設計(老後、消費含む) 家計全体のバランス、過去1年間の家計運営、 老後の生活についての考え方等 (5)決済手段 日常的な支払いの主な資金決済手段、平均手持ち 現金残高等 (6)金融制度等 預金保険制度の認知度、金融機関の選択理由等 3.調査対象モニター世帯の選定方法 (1) 対象世帯は、20 歳以上 70 歳未満で、単身で世 帯を構成する者(単身赴任等一時的に単身世帯を 構成する者は除く) 。 (2) モニター数は 2,500 を有効回収数として確保 する設計とし、直近(平成 22 年)の国勢調査の 単独世帯*データにおける、地域別(9 地域)、年 代別(5 区分) 、男女別の構成比に基づき回答者 1 「単身世帯」調査 調査要綱 〔モニター構成〕 ① 4.調査の方法 国勢調査に基づくモニター構成の設計 合 計 20 代 全国 北海道 東 北 関 東 北 陸 中 部 近 畿 中 国 四 国 九 州 30 代 40 代 50 代 60 代 (1) 合 計 2,500 701 514 385 375 525 トメールを送付し、対象モニターが、指定の 男 性 女 性 男 性 1,457 1,043 70 416 285 20 328 186 16 249 136 12 226 149 12 238 287 10 URL にアクセスすることによって、インターネ ット(Web)画面上から調査アンケート票に回 女 性 65 16 11 9 11 18 答入力する調査方法(インターネット調査) 。 男 性 70 20 13 11 13 13 女 性 58 16 9 7 9 17 男 性 616 174 153 112 87 90 女 性 388 112 81 56 48 91 男 性 41 13 8 6 7 7 女 性 31 9 5 3 5 9 男 性 190 57 43 32 28 30 女 性 110 30 18 14 16 32 男 性 227 61 47 39 36 44 女 性 179 46 29 23 25 56 男 性 72 23 14 11 11 13 女 性 55 16 8 6 8 17 男 性 33 9 6 5 6 7 女 性 29 7 4 3 5 10 男 性 138 39 28 21 26 24 女 性 128 33 21 15 22 37 (2) 合 計 20 代 北海道 東 北 関 東 北 陸 中 部 近 畿 中 国 四 国 九 州 30 代 40 代 50 代 5.調査の時期 2016 年 6 月 24 日(金)~ 7 月 7 日(木) 本調査についての照会先 金融広報中央委員会 (事務局 日本銀行情報サービス局内) 電話 03(3279)1111(代) 60 代 合 計 2,500 701 514 385 375 525 男 性 女 性 男 性 1,457 1,043 70 416 285 20 328 186 16 249 136 12 226 149 12 238 287 10 女 性 65 16 11 9 11 18 男 性 70 20 13 11 13 13 女 性 58 16 9 7 9 17 男 性 616 174 153 112 87 90 女 性 388 112 81 56 48 91 男 性 41 13 8 6 7 7 女 性 31 9 5 3 5 9 男 性 190 57 43 32 28 30 女 性 110 30 18 14 16 32 男 性 227 61 47 39 36 44 女 性 179 46 29 23 25 56 男 性 72 23 14 11 11 13 女 性 55 16 8 6 8 17 男 性 33 9 6 5 6 7 女 性 29 7 4 3 5 10 男 性 138 39 28 21 26 24 女 性 128 33 21 15 22 37 調査の実施および結果の集計は、株式会 社日経リサーチに委託した。 ② 今次調査における有効回収モニター構成の結果 全国 対象モニターに調査依頼のインターネッ 2 「単身世帯」調査 【調査結果の概要】 Ⅰ.金融資産の状況 1.金融資産の保有状況 ・ 金融資産の保有額は、平均値は 822 万円と前回(773 万円)比増加した。また、中央値(注) は、20 万円(前回 20 万円)となった[図表1]。 ・ 金融商品別の構成比をみると、預貯金(郵便貯金を含む)が 48.8%(前回 48.4%)となっ た。また、生命保険は 10.5%と前回(9.1%)比上昇した。他方、有価証券(債券、株式、投 資信託)は 28.2%と前回(30.7%)比低下した。 (注)19 ページの「 【BOX2】平均値と中央値」参照。 (図表1)金融資産の保有額<問3(a)> (万円) 1,000 865 800 724 221 600 259 641 36 33 41 47 205 183 40 700 684 654 52 229 166 171 400 162 774 773 41 32 234 237 145 130 354 374 41 232 169 151 140 121 822 798 59 135 123 308 302 147 54 200 238 414 276 100 100 80 100 377 353 100 60 100 75 401 20 20 0 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 預貯金(2008年以降は郵便貯金を含む) 有価証券 郵便貯金(2007年のみ) その他金融商品 保険 中央値 2015年 2016年 (金融商品別構成比) (%) 預 貯 金 う ち 定 期 性 貸金 付銭 信信 託託 生 命 保 険 損 害 保 険 個 保人 険年 金 有 価 証 券 債 株 券 式 投 資 信 託 財 形 貯 蓄 そ の 他 2013年 47.2 25.6 1.1 9.4 1.0 8.5 28.7 4.8 14.4 9.5 2.3 1.6 2014年 45.7 24.4 1.0 9.6 1.3 7.9 30.2 4.1 16.7 9.4 2.1 2.2 2015年 48.4 27.7 0.5 9.1 0.6 7.1 30.7 3.2 16.6 10.9 1.7 1.9 2016年 48.8 22.5 0.5 10.5 0.7 6.7 28.2 5.0 15.3 7.9 1.5 3.0 3 「単身世帯」調査 2.金融資産の有無 ・ 金融資産(注1)の有無については、「金融資産を保有していない」と回答した世帯は 48.1%(前回 47.6%)であり、さらに銀行等の預貯金口座、または証券会社等の口座に残 高がないと回答した世帯(注2)は 14.4%となった[図表2]。 (注1)本調査では「金融資産」について、 『定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用の為または 将来に備えて蓄えている部分とする。ただし、商・工業や農・林・漁業等の事業のために保有してい る金融資産や、土地・住宅・貴金属等の実物資産、現金、預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備え ている部分は除く』と調査票に表記している。 (注2) 「金融資産を保有していない」世帯のうち、銀行等の預貯金口座、または証券会社等の口座について 「口座は保有しているが、現在、残高はない」と回答した世帯および「口座を保有していない」と回 答した世帯の合計( 「金融資産を保有していない」世帯に占める割合は 29.9%) 。 (図表2)金融資産の有無<問2(a)> (全体)金融資産非保有世帯比率 50 (%) 48.1 40 30 20 10 0 (年間収入別) 80 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 (%) 75.4 60 55.9 36.3 40 22.9 20.8 20 20.0 19.0 0 2007年 (年令別) 80 2008年 2009年 階層Ⅰ 階層Ⅱ 階層Ⅲ 階層Ⅳ (%) 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 階層Ⅴ 750~1,000万円未満 階層Ⅵ 1,000~1,200万円未満 階層Ⅶ 1,200万円以上 収入はない 300万円未満 300~500万円未満 500~750万円未満 60 59.3 50.1 47.3 46.4 40 33.5 20 0 2007年 2008年 20歳代 2009年 2010年 30歳代 2011年 4 2012年 40歳代 2013年 50歳代 2014年 2015年 60歳代 2016年 「単身世帯」調査 3.金融資産保有世帯の金融資産保有状況 ・ 金融資産保有世帯の金融資産保有額は、平均値は 1,590 万円と前回(1,486 万円)比増加 した。また、中央値も 600 万円と前回(580 万円)比増加した[図表3]。 ・ 金融商品別の構成比をみると、預貯金(郵便貯金を含む)が 48.8%(前回 48.4%)とな った。また、生命保険は 10.5%と前回(9.1%)比上昇した。他方、有価証券(債券、株式、 投資信託)は 28.2%と前回(30.7%)比低下した。 ・ なお、NISA を保有している世帯における平均保有額は、124 万円と前回(103 万円)比増 加した。 (図表3)金融資産の保有額<問3(a)> <金融資産保有世帯> (万円) 1,800 1,590 1,600 1,400 1,200 1,000 1,235 85 1,035 934 75 314 1,036 1,048 1,059 55 77 63 311 276 47 800 370 260 400 300 200 67 365 383 591 2008年 2009年 466 493 534 2010年 2011年 2012年 80 448 455 283 251 600 237 580 500 400 370 340 300 394 340 64 211 201 205 274 1,268 242 233 76 1,274 252 246 600 172 1,486 61 500 601 580 2013年 2014年 719 776 2015年 2016年 0 2007年 預貯金(2008年以降は郵便貯金を含む) 有価証券 郵便貯金(2007年のみ) その他金融商品 保険 中央値 (金融商品別構成比) (%) (参考) 貸金 付銭 信信 託託 生 命 保 険 損 害 保 険 個 保人 険年 金 有 価 証 券 債 株 券 式 投 資 信 託 財 形 貯 蓄 そ の 他 注 ) う ち 定 期 性 ( 預 貯 金 保N 有 I 額 S A 2013年 47.2 25.6 1.1 9.4 1.0 8.5 28.7 4.8 14.4 9.5 2.3 1.6 2014年 45.7 24.4 1.0 9.6 1.3 7.9 30.2 4.1 16.7 9.4 2.1 2.2 63 2015年 48.4 27.7 0.5 9.1 0.6 7.1 30.7 3.2 16.6 10.9 1.7 1.9 103 2016年 48.8 22.5 0.5 10.5 0.7 6.7 28.2 5.0 15.3 7.9 1.5 3.0 124 719 412 8 135 10 106 455 48 246 161 24 29 776 359 8 165 12 106 448 79 243 126 23 49 2015年 の実額(万円) 2016年 の実額(万円) (注) NISAを保有している世帯(全体の10.0%)の平均値。 5 - 「単身世帯」調査 4.金融資産構成の前年比較 ・ 金融資産保有世帯において、金融資産構成を前年と比較して「現金や流動性の高い預貯金 から、長期運用型やリスク資産に振り向けた」とした世帯は 13.1%(前回 13.0%)となった。 他方、 「長期運用型やリスク資産から、現金や流動性の高い預貯金に振り向けた」とした世帯 は 8.3%と前回(6.6%)比上昇した[図表4]。 ・ また、有価証券保有世帯(債券・株式・投資信託のいずれかの保有額が 1 万円以上の世帯) でみると、 「現金や流動性の高い預貯金から、長期運用型やリスク資産に振り向けた」とした 世帯は 21.0%と前回(20.0%)比上昇した。他方、「長期運用型やリスク資産から、現金や 流動性の高い預貯金に振り向けた」とした世帯は 9.3%(前回 9.1%)となった[図表4]。 (図表4)金融資産構成の前年比較<問4> 10.6 6.1 2013年 金融資産 保有世帯 2014年 12.6 2015年 13.0 2016年 13.1 有価証券 保有世帯 6.6 2014年 19.6 2015年 20.0 2016年 21.0 0% 83.8 3.6 17.0 2013年 83.3 現金や流動性の高い 預貯金から、長期運用型や リスク資産に振り向けた 80.4 8.3 78.6 8.1 74.8 5.2 75.2 9.1 いずれにもあてはまらない 70.9 69.7 9.3 20% 長期運用型やリスク資産 から、現金や流動性の高い 預貯金に振り向けた 40% 60% 6 80% 100% 「単身世帯」調査 5.金融資産の増減・増減理由 ・ 金融資産保有世帯において、現在の金融資産残高が1年前と比べ「増えた」と回答した 世帯は 35.6%と前回(46.8%)比低下した。他方、「減った」と回答した世帯は 30.4%と 前回(19.9%)比上昇した[図表5]。 (図表5)1年前と比較した金融資産残高の増減<問7> <金融資産保有世帯> (全体)100 80 60 (%) 30.9 27.2 37.8 36.0 41.1 36.7 32.7 26.0 28.2 32.6 34.9 38.0 35.1 34.7 2009年 2010年 2011年 2012年 24.0 24.0 42.0 38.1 2007年 2008年 22.6 24.5 32.7 34.2 19.9 30.4 33.3 34.0 40 20 44.6 41.3 46.8 2013年 2014年 2015年 35.6 0 増えた 変わらない 2016年 減った (年間収入別) 「増えた」-「減った」 ・%ポイント (%ポイント) 100 80 60 44.5 40 37.5 30.1 22.2 5.9 5.2 20 0 -20 -13.5 -40 -45.4 -60 2007年 2008年 2009年 全体 階層Ⅰ 階層Ⅱ 階層Ⅲ 2010年 2011年 2012年 2013年 階層Ⅳ 階層Ⅴ 階層Ⅵ 階層Ⅶ 収入はない 300万円未満 300~500万円未満 2014年 2015年 2016年 500~750万円未満 750~1,000万円未満 1,000~1,200万円未満 1,200万円以上 (年令別) 「増えた」-「減った」 ・%ポイント 60 (%ポイント) 40 28.8 26.7 20 20.8 5.2 0 -4.0 -20 -40 -34.1 -60 2007年 2008年 全体 2009年 2010年 20歳代 2011年 30歳代 7 2012年 2013年 40歳代 2014年 50歳代 2015年 2016年 60歳代 「単身世帯」調査 ・ 金融資産残高が増加した世帯では、その理由について「定例的な収入が増加したから」 が 45.2%、 「定例的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから」が 32.9%と前回(各 30.0%、 24.3%)比上昇した。他方、「株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加した から」が 12.6%、「配当や金利収入があったから」が 14.1%と前回(各 36.2%、21.2%) 比低下した [図表6]。 ・ 金融資産残高が減少した世帯では、その理由について「株式、債券価格の低下により、 これらの評価額が減少したから」が 47.1%と前回(17.7%)比上昇した。他方、「定例的 な収入が減ったので金融資産を取り崩したから」が 39.5%、 「旅行、レジャー費用の支出が あったから」が 11.9%、「耐久消費財(自動車、家具、家電等)購入費用の支出があった から」が 8.6%と前回(各 49.2%、15.0%、16.5%)比低下した[図表7]。 (図表6)金融資産残高の増加理由(複数回答)<問8(a)> <金融資産保有世帯>のうち<1 年前に比べ金融資産残高が増えた世帯> 60 (%) 45.2 40 32.9 20 0 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 定例的な収入が増加したから 定例的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから 配当や金利収入があったから 相続、退職金等による臨時収入があったから 2013年 2014年 2015年 16.0 14.1 12.6 2.6 1.5 0.0 2016年 土地・住宅等の実物資産の売却による収入があったから 株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから 扶養家族が減ったから その他 (図表7)金融資産残高の減少理由(複数回答)<問8(b)> <金融資産保有世帯>のうち<1 年前に比べ金融資産残高が減った世帯> 60 (%) 47.1 40 39.5 20 0 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから こどもの教育費用、結婚費用の支出があったから 耐久消費財(自動車、家具、家電等)購入費用の支出があったから 旅行、レジャー費用の支出があったから 2013年 2014年 2015年 15.9 11.9 8.6 4.1 1.3 1.0 2016年 土地・住宅購入費用の支出があったから 株式、債券価格の低下により、これらの評価額が減少したから 扶養家族が増えたから その他 8 「単身世帯」調査 6.金融資産の保有目的 ・ 金融資産の保有目的では、 「老後の生活資金」が 49.9%と最も高く、次いで「病気や不時 の災害への備え」が 44.1%となったが、前回(各 53.2%、46.8%)比低下した [図表8]。 (図表8)金融資産の保有目的(3つまでの複数回答)<問9> <金融資産保有世帯> 60 (%) 49.9 44.1 40 29.4 18.8 8.6 7.0 1.6 0.3 20 0 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 病気や不時の災害への備 え 旅行、レジャーの資金 老後の生活資金 住宅(土地を含む)の取得または 増改 築などの資金 こどもの教育資金 耐久消費財の購入資金 こどもの結婚資金 とくに目的はないが、金融資産を 保有し ていれば 安心 7.金融資産の選択 ・ 金融商品の選択の際に最も重視していることは、 「元本が保証されているから」が 26.6% (前回 26.1%)と最も高く、次いで「利回りが良いから」が 18.3%となったが前回(20.7%) 比低下した。「将来の値上がりが期待できるから」は 14.6%(前回 13.8%)となった [図 表9]。 ・ これを「安全性」、 「流動性」、 「収益性」の3基準(注)に分けてみると、 「収益性」を重 視する回答が 32.9%と最も高いが前回(34.5%)比低下した。「安全性」は 31.7%(前回 32.5%)となった。他方、「流動性」が 18.7%と前回(17.3%)比上昇した。 (注)ここでは、 「安全性」 、 「流動性」 、 「収益性」に関わる項目をそれぞれ下記のように分類。 安全性: 「元本が保証されているから」および「取扱金融機関が信用できて安心だから」 流動性: 「現金に換えやすいから」および「少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから」 収益性: 「利回りが良いから」および「将来の値上がりが期待できるから」 (図表9)金融商品を選択する際に重視すること<問5> <金融資産保有世帯> 収益性 利回りが良い 将来の値上がりが期待できる 安全性 元本が保証されている 取扱金融機関が信用できて安心 流動性 現金に換えやすい 少額でも預け入れや引き出しが自由にできる 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 30.5 27.9 29.9 27.2 28.0 27.7 30.0 31.7 34.5 32.9 21.2 19.6 19.9 20.5 18.1 19.5 20.1 21.7 20.7 18.3 9.3 8.2 10.0 6.7 9.9 8.2 9.9 10.1 13.8 14.6 31.7 32.6 32.0 34.0 32.2 32.1 34.5 30.4 32.5 31.7 22.1 22.4 24.1 24.7 23.6 23.6 25.4 24.1 26.1 26.6 9.6 10.1 7.9 9.3 8.6 8.6 9.0 6.3 6.4 5.1 27.7 28.0 26.6 26.2 24.1 24.4 20.3 21.4 17.3 18.7 8.7 8.6 7.9 9.1 7.2 8.2 7.2 7.9 6.6 8.8 19.0 19.4 18.7 17.0 16.8 16.2 13.1 13.5 10.6 9.9 商品内容が理解しやすい 2.9 4.0 3.3 4.1 5.5 4.9 4.5 4.6 5.2 5.6 その他 7.2 7.6 8.2 8.6 10.2 10.9 10.8 11.8 10.6 11.1 9 「単身世帯」調査 ・ 今後保有を希望する金融商品は、預貯金が 44.7%と最も高いが前回(47.5%)比低下 した。また、いずれかの有価証券の保有を希望している世帯は 23.7%と前回(26.0%) 比低下した。有価証券の中では、株式が 16.5%、株式投資信託が 7.3%と前回(各 18.4%、 8.5%)比低下した[図表10]。 (図表10)金融商品の保有希望(複数回答)<問12> <預貯金・保険・有価証券> 60 <有価証券の内訳> (%) 40 44.7 (%) 30 40 2 3.7 20 24.2 16.5 23.7 20 10 6.5 2.6 0 0 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 預貯金(2008年以降は郵便貯金を含む) 郵便貯金(2007年のみ) いずれかの有価証券保有希望 7.3 2.9 2.2 2.0 1.4 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 個人年金保険 積立型保険商品(生保・損保) い ず れ かの有価証券保有希 望 公共債以外の債券(社債など) 株式 公社債投資信託(MMFなど) 株式投資信託 信託(ヒットなど) 公共債(国債など) ・ 元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品の保有について は、「そうした商品を保有しようとは全く思わない」が 64.9%と最も高く前回(63.8%) 比上昇した。他方、 「そうした商品についても、一部は保有しようと思っている」が 25.2% (前回 25.7%)、 「そうした商品についても、積極的に保有しようと思っている」が 10.0% (前回 10.5%)となった[図表11]。 (図表11)元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品の保有<問13> 2007年 12.0 33.8 54.2 2008年 11.3 33.9 54.8 2009年 10.0 2010年 8.6 2011年 8.0 27.6 2012年 7.6 29.8 62.6 33.0 57.0 30.0 61.4 64.4 2013年 9.7 26.8 63.5 2014年 10.2 25.8 63.9 2015年 10.5 25.7 63.8 2016年 10.0 0% 25.2 20% そうした商品についても、 積極的に保有しようと思っている 64.9 40% 60% そうした商品についても、 一部は保有しようと思っている 10 80% そうした商品を 保有しようとは全く思わない 100% 「単身世帯」調査 Ⅱ.借入金の状況 1.借入金額の状況 ・ 借入金のある世帯の割合は 16.4%と前回(18.0%)比低下した[図表12]。 ・ 借入金のない世帯も含む全世帯では、借入金の平均額は 75 万円と前回(84 万円)比減少 した[図表13]。 ・ 借入金のある世帯のみでは、借入金の平均額は 483 万円と前回(487 万円)比減少した。 このうち住宅ローンは 285 万円と前回(294 万円)比減少した。また、借入金額の中央値は 100 万円(前回 100 万円)となった。 (図表12)借入金のある世帯<問15> (%) 40 30 20 16.4 10 0 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 (図表13)借入金の平均額(うち住宅ローンを含む)<問16> <全世帯(借入金のない世帯も含む)> (万円) 200 174 158 157 145 150 122 102 94 100 93 84 75 50 0 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 <借入金のある世帯のみ> 借入金残高 (万円) 800 560 600 550 500 400 200 332 129 531 524 466 375 123 401 100 364 120 322 130 487 483 301 294 285 100 100 100 464 461 313 296 100 100 0 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 住宅ローン(数字は住宅ローン残高) その他借入金(数字は総借入金残高) 11 借入金中央値 「単身世帯」調査 2.借入の目的 ・ 借入の目的については、「日常の生活資金」が 32.7%(前回 32.9%)と最も高く、次い で、「旅行、レジャーの資金」が 17.8%、「耐久消費財の購入資金」が 16.3%と前回(各 14.0%、15.3%)比上昇した。他方、「住宅の取得または増改築などの資金」が 14.4%と 前回(17.6%)比低下した[図表14]。 (図表14)借入の目的(3つまでの複数回答)<問17> <借入金のある世帯> 40 (%) 32.7 30 20 17.8 16.3 14.4 10 6.3 3.2 2.7 2.0 0 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 住宅(土地を含む)の取得または増改築などの資金 医療費や災害復旧資金 耐久消費財の購入資金 土地建物等の実物資産への投資資金 こどもの教育・結婚資金 日常の生活資金 旅行、レジャーの資金 株式等金融資産への投資資金 12 2016年 「単身世帯」調査 Ⅲ.家計のバランス、生活設計等 1.家計のバランス評価 ・ 家計の資産負債バランスの評価について、 「意識したことがない」とした世帯は 83.0% (前回 83.0%)となった[図表15]。 ・ 意識している世帯では、「資産と負債のバランスにはゆとりがある」もしくは「資産と 負債のバランスについて不安はない」とした世帯は合わせて 10.6%(前回 11.0%)とな った。また、「資産と負債のバランスに不安を抱えている」とした世帯は 6.4%(前回 6.0%)となった。 (図表15)家計の資産負債バランス評価<問18(a)> 2015年 6.6 4.4 6.0 83.0 2016年 6.6 4.0 6.4 83.0 0% 20% 60% 40% 80% 100% 資産と負債のバランスには ゆとりがある 資産と負債のバランスについて不安は ない 資産と負債のバランスに不安を抱えている 意識したことがない ・ 過去1年間の家計運営の評価については、「思ったより、家計運営は苦しかった」とし た世帯は 32.4%と前回(34.7%)比低下した。また、「思ったより、ゆとりのある家計 運営ができた」もしくは「思ったような家計運営ができた」とした世帯は合わせて 25.1% (前回 24.5%)となった。他方、「意識したことがない」とした世帯は 42.4%と前回 (40.8%)比上昇した[図表16]。 (図表16)家計運営の評価<問18(b)> 2015年 6.1 18.4 34.7 2016年 5.4 19.7 32.4 0% 20% 40.8 42.4 40% 60% 思ったより、ゆとりのある家計運営ができた 思ったような家計運営ができた 思ったより、家計運営は 苦しかった 意識したことがない 13 80% 100% 「単身世帯」調査 2.生活設計 ・ 生活設計策定の有無については、 「現在生活設計を立てていないが、今後は立てるつもり である」世帯が 42.1%と前回(46.5%)比低下した。 「生活設計を立てている」世帯は 29.9% と前回(27.2%)比上昇した。他方、 「現在生活設計を立てていないし、今後も立てるつも りはない」世帯は 28.0%と前回(26.3%)比上昇した[図表17]。 (図表17)生活設計策定の有無<問19(a)> 100 (%) 16.5 17.3 17.4 18.0 18.4 20.2 24.8 80 60 54.4 55.7 53.6 52.1 53.2 49.0 46.6 29.6 26.3 28.0 現在生活設計を立てていないが、 今後は立てるつもりである 43.1 46.5 42.1 生活設計を立てている 40 20 現在生活設計を立てていないし、 今後も立てるつもりはない 29.1 27.0 29.0 29.9 28.4 30.8 28.6 27.3 27.2 29.9 0 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 3.住居の取得計画 ・ 自家取得予定時期については、『10 年以内』(「今後3年以内」と「5年以内」と「10 年 以内」の合計)を予定している世帯が 15.4%(前回 15.6%)となった。他方、「将来にわ たりマイホームを取得する考えはない」とした世帯が 40.5%と前回(37.1%)比上昇した [図表18]。 (図表18)自家取得予定時期<問21> (%) <非持家世帯> 2014年 2015年 2016年 今後3年以内 2.9 3.0 3.4 5年以内 3.9 4.1 3.6 10年以内 7.5 8.5 8.4 20年以内 3.9 4.4 3.7 20年より先 1.2 0.9 1.2 親からの相続等によるので、いつになるかわからない 4.6 5.0 4.2 マイホームの取得については目下のところ考えていない 38.3 36.9 35.0 将来にわたりマイホームを取得する考えはない 37.6 37.1 40.5 14 「単身世帯」調査 ・ マイホームの取得予定金額としては、必要資金総額が 2,669 万円、うち自己資金が 1,334 万円、借入金が 1,335 万円となった[図表19]。 (図表19)マイホームの取得予定金額<問22> <マイホームを取得ないし買い換える予定がある世帯> (万円) 必要資金総額 2,669 うち自己資金 借入金 1,334 1,335 15 「単身世帯」調査 4.老後の生活への心配 ・ 老後の生活について『心配である』 (「非常に心配である」と「多少心配である」の合計) と回答した世帯は、84.5%(前回 84.4%)となった。他方、「それほど心配していない」 が 15.5%(前回 15.6%)となった[図表20]。 (図表20)老後の生活への心配<問26> 100 80 (%) 46.6 50.3 48.1 50.1 50.5 49.0 47.9 50.9 48.8 50.9 37.0 36.0 36.2 34.4 34.0 35.8 34.7 32.8 35.6 33.6 16.4 13.7 15.6 15.6 15.5 15.1 17.4 16.2 15.6 15.5 60 40 20 0 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 それほど心配していない 多少心配である 非常に心配である ・ 『心配である』としている世帯では、その理由について「十分な金融資産がないから」 が 71.4%(前回 72.2%)と最も高く、次いで「年金や保険が十分ではないから」が 52.3% と高かったが、前回(56.8%)比低下した[図表21]。 (図表21)老後の生活を心配している理由(複数回答)<問28> <老後を心配している世帯> 72.2 71.4 十分な金融資産がないから 2015年 2016年 年金や保険が十分ではないから 2015年 2016年 現在の生活にゆとりがなく、老後に備えて 準備(貯蓄など)していないから 2015年 2016年 生活の見通しが立たないほど物価が上昇することがあり 得ると考えられるから 2015年 2016年 退職一時金が十分ではないから 2015年 2016年 再就職などにより収入が得られる見込みがないから 2015年 2016年 14.1 12.8 こどもなどからの援助が期待できないから 2015年 2016年 12.8 12.3 家賃の上昇により生活が苦しくなると見込まれるから 2015年 2016年 7.5 6.4 マイホームを取得できる見込みがないから 2015年 2016年 5.8 5.6 その他 2015年 2016年 56.8 52.3 29.2 28.6 23.4 20.5 19.9 16.4 2015年 9.4 12.0 0 16 20 2016年 40 60 80 100 (%) 「単身世帯」調査 5.年金に対する考え方 ・ 年金に対する考え方については、「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答し た世帯は 58.2%(前回 57.9%)となった。他方、 「ゆとりはないが、日常生活費程度 はまかなえる」と回答した世帯は 36.4%と前回(38.1%)比低下した[図表22]。 (図表22)年金に対する考え方<問29(b)> 100 (%) 80 57.9 61.3 60.5 56.7 59.2 56.4 56.8 57.8 57.9 58.2 39.1 35.7 36.0 40.2 37.4 39.4 38.2 37.6 38.1 36.4 3.0 3.0 3.5 3.0 3.4 4.2 5.0 4.6 4.0 5.4 60 40 20 0 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 日常生活費程度もまかなうのが難しい ゆとりはないが、日常生活費程度は まかなえ る 年金でさほど不自由なく暮らせる ・ 老後の生活費の収入源は、「公的年金」が 54.8%と最も高く、次いで、 「就業による 収入」が 44.2%、 「企業年金、個人年金、保険金」が 27.5%となったが、前回(各 56.8%、 46.6%、29.1%)比低下した [図表23]。 (図表23)老後の生活費の収入源(3つまでの複数回答)<問29(a)> (%) 2014年 2015年 2016年 就業による収入 49.0 46.6 44.2 公的年金 58.1 56.8 54.8 企業年金、個人年金、保険金 28.9 29.1 27.5 金融資産の取り崩し 24.5 26.7 24.0 利子配当所得 8.5 8.2 7.9 不動産収入(家賃、地代等) 5.2 3.2 4.1 こどもなどからの援助 1.4 1.4 1.6 国や市町村などからの公的援助 10.6 9.8 10.0 その他 10.8 11.3 12.2 17 「単身世帯」調査 Ⅳ.日常の資金決済手段 ・ 日常的な支払い(買い物代金等)の主な資金決済手段については、1,000 円以下の小口決 済では、 「現金」が 82.5%と前回(85.0%)比低下した一方、 「電子マネー」が 32.2%と前 回(31.1%)比上昇した。また、10,000 円超 50,000 円以下では、「クレジット・カード」 が 68.0%(前回 67.7%)となった。他方、 「現金」が 42.7%と前回(43.9%)比低下した [図 表24]。 ・ 定期的な支払い(公共料金等)の主な資金決済手段については、 「口座振替」が 48.2%と 前回(52.7%)比低下した一方、 「クレジット・カード」が 51.8%と前回(50.4%)比上昇 した。「現金」は 31.0%(前回 30.8%)となった。 (図表24)金額別の主な資金決済手段(2つまでの複数回答)<問14(a)、(b)> (日常的な支払い) 18.0 19.7 19.9 19.0 20.5 クレジット・カード 88.2 85.6 83.0 85.0 82.5 現金 (紙幣および硬貨) 1,000円以下 32.4 29.5 32.9 31.1 32.2 電子マネー (デビット・カード含む) 0 10 20 30 40 2013年 2014年 2015年 2016年 50 60 70 80 90 100 (%) 70.1 68.4 67.1 67.7 68.0 クレジット・カード 10,000円超 50,000円以下 2012年 48.4 45.0 43.8 43.9 42.7 現金 (紙幣および硬貨) 2012年 2013年 3.7 4.0 4.8 4.9 5.3 電子マネー (デビット・カード含む) 0 10 2014年 2015年 2016年 20 30 40 50 60 70 80 90 100 (%) (%) (参考)今回調査における金額階層別内訳 1,000円以下 ⇒ 1,000円超5,000円以下 ⇒ 5,000円超10,000円以下 ⇒ 10,000円超50,000円以下 ⇒ 50,000円超 ⇒ 現金 (紙幣および 硬貨) クレジット・ カード 82.5 70.2 56.2 42.7 34.6 電子マネー (デビット・ カード含む) 20.5 41.2 56.9 68.0 68.6 (定期的な支払い) その他 32.2 22.4 9.6 5.3 3.7 5.2 4.3 5.0 5.4 7.6 54.4 53.7 53.4 50.4 51.8 クレジット・カード 30.5 32.2 33.0 30.8 31.0 現金 (紙幣および硬貨) 2012年 2013年 58.4 2014年 53.2 51.1 52.7 48.2 口座振替 0 10 20 30 18 40 50 60 2015年 2016年 70 80 90 100 (%) 「単身世帯」調査 【BOX1】今回調査の標本属性 ※標本属性の集計結果は、【調査結果(単純集計データ)】40 頁参照。 今回調査の標本属性についてみると、次のとおりとなった。 ① 平均年令は 43 歳、男性が約6割、女性が約4割となった。 ② 就業状況については、フルタイム雇用の就業者が5割強、就業先の産業分類はその他サービス業 が4割強ともっとも多かった。 ③ 過去 1 年間の手取り収入(税引後)は、平均値が 311 万円、中央値が 240 万円となった。 【BOX2】平均値と中央値 下の例をみると、金融資産保有額の平均値は 822 万円となるが、金融資産保有額が 822 万円を超えて いるのは2世帯だけなので、ほかの7世帯は「自分はそんなに多くの金融資産をもっていない」と感じ るだろう。 このように、平均値は少数の高額資産保有世帯によって大きく引き上げられることがあるため、平均 値だけでみると、多くの世帯が実感とかけ離れた印象をもつのである。今回調査では、金融資産保有額 の平均値は 822 万円であったが、保有世帯(金額無回答を除く)が 1,286 世帯、非保有世帯(保有額= 0 万円とみなす)が 1,202 世帯であり、全世帯(金額無回答を除く)のうち8割弱が平均値よりも保有 額が少なくなった。 このような平均値の持つ欠点を補うために、ここでは平均値と並んで中央値を用いて一般的な家計像 を捉えることとする。ここで言う中央値とは、調査対象世帯を金融資産保有額の少ない順(あるいは多 い順)に並べたとき、中位(真ん中)に位置する世帯の金融資産保有額のことである。例えば自分の金 融資産保有額が中央値(下の例では 20 万円)である世帯からみると、保有世帯のちょうど半分の世帯 が自分の金融資産保有額よりも多くの金融資産を保有し、ちょうど半分の世帯が自分の金融資産保有額 よりも少ない金融資産を保有していることになる。従って、中央値は世帯全体の実感により近い数字に なると考えられる。今回調査では、金融資産保有額の中央値は 20 万円となっている。 (参考)2016 年における金融資産保有額の分布は、以下のとおりとなっている。 0 1~100万円 ~200万円 ~300万円 ~400万円 ~500万円 ~600万円 ~700万円 1202 187 141 111 72 53 57 62 ~800万円 ~900万円 ~1000万円 ~1200万円 ~1400万円 ~1600万円 ~1800万円 ~2000万円 金融資産 48 25 39 85 34 42 26 21 保有額別 ~2200万円 ~2400万円 ~2600万円 ~2800万円 ~3000万円 ~3500万円 ~4000万円 ~4500万円 世帯数 27 16 15 16 12 41 22 26 ~5000万円 ~6000万円 ~7000万円 ~8000万円 ~9000万円 ~1億円 1億円以上 金額無回答 13 30 17 11 8 4 25 12 19