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Heterorotula multidentata(PDF:184KB)
カイメン(海 綿)動物門 > 尋常カ イメン 綱> 単骨カイメ ン目> タン スイカイメ ン(淡 水海綿)科 学名: Heterorotula multidentata (Weltner, 1895) 和名:マツモトカイメン 特徴: 海綿 体: 若 い海 綿は 平板 状で ある が、 成長 する と表 面に 不規 則な 葉状 の突 起を も った塊状になる。明るい褐色。芽球は体全体に形成される。 芽球: ほぼ球状で、直径 526 ~ 710 μmと大きい。 骨片: 骨格骨片はやや湾曲した両針状体で平滑か又は微細な棘を有する。長さ 243 ~ 350 μm、太さ 11 ~ 17 μm。芽球骨片は大きさの異なる盤をもつ両盤体で、直径 は上盤が 16 ~ 23 μm、下盤が 20 ~ 28 μm。両端に細かい多数の切れ込みをもつ。軸 の長さにも長短があり、長さ 27 ~ 56 μm。遊離小骨片はない。 湖内での分布: 北湖西岸の一部と南湖の一部の湖岸および東部承水溝で採集され た。本種は 1979 年に岡山県の吉井川で初めて確認されたが(益田ら、1979)、そ の後、日本各地で確認されはじめており、外来種と考えられている マツモトカイメン マツモトカイメン マツモトカイメンの芽球骨片 SEM(走査型電顕写真) (撮影 益田芳樹) マツモトカイメンの芽球骨片 (撮影 益田芳樹) マツモトカイメンの骨格骨片 (撮影 益田芳樹) 本ページの写真の無断使用を禁じます 1988-1990 マツモトカイメン 分布 図中の黒い点(・)は 調査地点を表す 参考文献: 1. 渡辺洋子 (1993) カイメン(海綿)動物門. p.4-16. 西野麻知子 (編), びわ湖 の底生動物 -水辺の生きものたち- III. カイメン動物、扁形動物、環形動物、 触手動物、甲殻類編. 滋賀県琵琶湖研究所. 2. 益 田 芳 樹 ・ 佐 藤 國 康 ・ 梶 田 博 司 ( 1979 ) 吉 井 川 で 採 れ た 淡 水 カ イ メ ン Heterorotula sp. について. 川崎医学会誌 一般教養篇, (5): 113-115. *執筆 本ページの写真の無断使用を禁じます 渡辺洋子・益田芳樹