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4号(2007年5月)(PDF:983KB)

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4号(2007年5月)(PDF:983KB)
4号
2007年5月
SGホールディングス株式会社 〒601-8104 京都市南区上鳥羽角田町68番地 TEL.075-671-8600㈹ URL.http://www.sg-hldgs.co.jp
中期経営計画「SgH First Stage Plan」策定
2007年3月22日に創業50周年を迎えた佐川急便㈱を中核とするSGホール
ディングスグループは、今後も進化・変革を続けながらお客様に選ばれる企業体
を目指していく所存です。そして持株会社設立から1年を迎え、このほどグル
ープとしては初となる中期経営計画を策定し、3月28日に発表いたしました。
今回は、新・中期経営計画について、SGホールディングス㈱の栗和田榮一会
長兼社長よりご説明させていただきます。
皆様には平素より格別のご支援を賜
ープが10年後にどうありたいかとい
りまして、心より御礼申し上げます。
う経営ビジョンを改めて考えました。
当社グループは、昨年3月にSGホ
その結果、
「グループ各社が、それぞ
ールディングス㈱を設立し、持株会
れの事業基盤を築き、新たな価値を
社体制に移行いたしました。従来は
創出する」を経営ビジョンとして掲
佐川急便がグループのリーダーとし
げ、その実現に向けて今後10年を3
成長させていくことを目標としてお
て、自社の事業展開とともに、グル
つの期間に分け、それぞれに中期経
ります。そして、最後の2013年度か
ープ経営の戦略策定と管理機能を担
営計画を定めて推進していくことに
ら2015年度の最終段階の中期経営計
ってまいりました。しかし、急速に変
いたしました。
画におきましては、グループ各社が
SGホールディングス株式会社
代表取締役会長 兼 社長 栗 和 田 榮 一
化する市場環境や、多様化するお客
2007年度から2009年度までを対象
様のニーズに迅速に対応していくた
とする今回の中期経営計画は、今後
グループの柱となる事業に育ち、相
め、宅配便事業以外の事業拡大を含
10年を見据えた経営ビジョンの礎と
互にシナジー効果を発揮していくこ
めた包括的な成長戦略の策定、事業
なる期間として位置づけ、グループ
とを目指しております。
ポートフォリオの適時・適確な組成、
各社が自立経営を確立し、グループ
さらに横断的なグループ戦略を実行
を牽引するデリバリー事業の強みを
このたび策定した中期経営計画に基
できる体制の確立を目指し、持株会
より強固にさせるための事業基盤を
づき、グループ各社の個々の力を高
社体制へと移行した次第です。
構築すると同時に、デリバリー事業
め、グループ全体としてトータルな
そしてこのたび、体制移行から1年
に続く第2の柱としてロジスティク
ソリューションの提供を実現するこ
の立案期間を経て、当社グループを
ス事業の育成を重要課題として挙げ
とにより、お客様の多様なニーズに
取り巻く経営環境や現状の姿をふま
ております。また、将来的なグルー
迅速に対応するとともに、企業の責
えながら、SGホールディングスグル
プ体制を見据え、グループ各社の成
任として安全、環境をはじめとする
ープとしては初となる中期経営計画
長と拡大を促進し、デリバリー事業、
各種社会活動をより一層推進し、社
を策定するとともに、目標達成に向
ロジスティクス事業に続く、第3、
会・環境・経済のすべての側面から評
けた当社グループの意欲をステーク
第4の柱となる事業を育成していく
価される企業体の構築を目指して邁
ホルダーの方々にご理解いただきた
ことも重要となってまいります。
進していく所存でございます。
く、その内容を社内のみならず社外
へも公表いたしました。
策定にあたっては、まず当社グル
それぞれ安定的な成長と拡大を遂げ、
S G ホールディングスグループは、
続く 2 0 1 0 年度から 2 0 1 2年度の期
今後とも、SGホールディングスグ
間におきましては、最初の3年間で
ループにお力添えを賜りますよう宜
築いた事業基盤をベースに、着実に
しくお願い申し上げます。
*中期経営計画の詳細は次ページをご覧ください。
May, 2007 No.4
•
持続的に成長可能な事業基盤の構築を図り
10年間の経営ビジョンの実現を目指す
組んでいきます。この方針を推進す
るため、今後3年間でデリバリー事業
に770億円、ロジスティクス事業およ
SGホールディングス㈱は、このほ
ィングスの示す方向性に沿って中期
びその他事業に870億円、計1,640億
ど 2 0 0 7 ∼ 2 0 0 9 年度の中期経営計画
経営計画を策定していきます。その
円を投資していく予定です。
「SgH First Stage Plan」を策定し
第1段階である今回の「SgH First
<中期経営計画の計数目標>
ました。2006年3月21日に純粋持株
Stage Plan」は、2007∼2009年度
「SgH First Stage Plan」の最終
会社体制に移行し、SGホールディン
を経営ビジョンの礎を築く期間とし
年度である2009年度は、グループ全
グスグループ(以下:SGHグループ)
て位置づけ、
「持続的に成長可能な事
体の売上高が1兆円、営業利益は450
として今後10年間の経営ビジョンを
業基盤の構築」を目指していきます。
億円を目標としています。この実現
掲げ、その中で実施される最初の中
<中期経営計画の基本方針>
のためには、デリバリー事業を確実に
中期経営計画「SgH First Stage
成長させるとともに、第2の柱として
今後はグループを横断的に考えた
Plan」では、グループ各社が自立経営
ロジスティクス事業を確立・成長さ
適切な事業ポートフォリオを推進し、
を確立し、中核事業であるデリバリー
せ、その他の事業も伸ばしていくこと
現在の事業基盤である宅配便以外の
事業を確実に成長させるとともに、ロ
が必要です。この結果、事業セグメン
事業領域への拡大を含めた成長戦略
ジスティクス事業をグループ第2の
トにおいては、ロジスティクス事業
に着手していきます。
柱として確立することを目指します。
が2006年度の8.3%(見込み、以下
また、デリバリー、ロジスティクスに
同)から2009年度には10.2%に、そ
画の骨子は以下のとおりです。
続く、第3、第4の柱を育成すること
の他事業に関しても5.1%から6.8%
<今後10年間の経営ビジョン>
に注力し、人材の拡充・育成にも取り
にそれぞれ増やしていく計画です。
期経営計画となります。
経営ビジョンならびに中期経営計
SGホールディングスは、今後10年
間の経営ビジョンとして「グループ
各社が、それぞれの事業基盤を築き、
グループ各社が、それぞれの事業基盤を築き、新たな価値を創出する
新たな価値を創出する」を掲げまし
た。この経営ビジョンは、刻々と変
化する事業環境を適切に読み取り、
核となる宅配便事業から水平垂直に
事業展開するなど、自らを「変革」
し、
「挑戦」を推進し、外部環境の劇
的な変化やお客様の多様なニーズに
「スピード」をもって対応していくこ
とを念頭に策定されたものです。
*事業年度は3月21日∼翌年3月20日
*円は各事業領域の規模を表している
経営ビジョン (2007年度∼2016年度)
事
業
規
模
︵
売
上
高
・
利
益
等
︶
第1ステージ
第2ステージ
第3ステージ
持続的に成長可能な
事業基盤の構築
各事業領域の
売上・利益の獲得
安定的な拡大軌道へ
SgH First Stage Plan
SGホールディングス
SGホールディングス
SGホールディングス
そして、この経営ビジョンを具現化
するために、3年ごとにSGホールデ
2007∼09年度中期経営計画
中期経営計画「SgH First Stage Plan」
基本方針
–
持続的に成長可能な事業基盤の構築
●
グループ各社の自立経営の確立
●
グループを先導するデリバリー事業の“強み”を拡張させる
ための事業基盤の構築
●
ロジスティクス事業を第2の柱事業として確立
●
グループ各社の成長・拡大、およびM&A等により、第3、第4
の柱事業確立へ向け注力
●
人材の拡充・育成の課題への対応
SGホールディングスグループ ニュースレター
2010∼12年度中期経営計画
数値目標
2013∼15年度中期経営計画
その他事業
6.8%
*グラフは事業別の売上高構成
5.1%
8.3
%
ロジスティクス
事業 10.2%
デリバリー
事業
82.8%
売上高1兆円
デリバリー事業
86.6%
営業利益450億円
2006年度(見込み)
2009年度計画
中期経営計画「SgH First Stage Plan」策定
ロジスティクス事業を
グループ第2の柱となるように拡大させる
上を行っていきます。
クーリエに関しては、国際宅配便
「sgx」の拡販、わかりやすい料金設
中期経営計画「SgH First Stage
的な物流の業務委託も年々増加して
定、グループ内ネットワークの強化、
Plan」における事業セグメント別の
います。このようにロジスティクス
アライアンスの展開などの施策を行
ビジョンは以下のとおりです。
事業はグループの第2の柱として成
っていきます。
◆デリバリー事業
長が見込まれることから、今後は、
◆その他事業
宅配便をはじめとするデリバリー
SGHグループは、ほかにも物流事
① 3 P L の進化・発展、②海外事業の
事業は、インターネットショッピン
*
強化、③クーリエ の積極展開の3つ
業から派生するさまざまな事業を多
グの普及や景気回復などを背景に、
を核に展開し、国内外一貫物流を見
角的に展開してきました。これらの
通信販売市場が拡大し、B t o C 市場
据えたグローバルネットワークの確
事業についても、グループ各社がそ
を中心に今後も堅実に伸びていくと
立を目指します。
れぞれ第3、第4の事業の柱に成長
予想されます。このデリバリー事業
まず3PLに関しては、物流一括受
させるべく、展開していきます。な
はグループの中核事業であり、今後
託を国内外一貫物流へ、さらに最適
かでも宅配便のノウハウを生かした
もさらに強みを発揮し、市場ニーズ
な物流を提供するトータルロジステ
「車両販売・整備事業」
、軽作業者やド
の変化を的確に捉えながら最適な商
ィクス事業へと進化させていきます。
ライバーを中心とした「人財開発事
品を提供していくことで、事業基盤
また、輸配送、倉庫管理システムな
業」
、ビルメンテナンスや駐車場管理
を一層盤石なものとし、確実な成長
ど付加価値の高いソリューションサ
などの「施設管理事業」については、
を目指していきます。
ービスの提供も検討しています。
マーケットとしても有望なことから、
次に海外事業は、海外に進出した
◆ロジスティクス事業
ロジスティクスと国際物流は市場
日系企業を対象に、各国・各地域の物
が拡大しており、とくに成長著しい
流のスペシャリストとして、身近で
アジア地域において拡大の一途をた
利用しやすい存在となることを目指
どっています。その一方で、企業は
します。具体的には、国内との情報
物流をアウトソーシングする傾向が
連携強化、日本発輸入混載貨物の拡
*
高まっており、3PL と呼ばれる総合
大、集配体制の強化、そして品質向
特に力を注いでいきます。
※3PL(3rd party logistics)
顧客の配送や在庫管理などの流通全般を、システム
構築などを含めて長期間一括して請け負うアウトソ
ーシングサービス。物流業者に業務を委託するのと
は異なり、荷主の物流部門としての機能を果たす。
※クーリエ(Courier)
航空便を使い、海外へ書類や小口荷物を届ける配達
サービス。国際宅配便サービスとも呼ばれている。
事業セグメント別のビジョン
デリバリー事業
ロジスティクス事業
グループの中核事業として確実な成長を果たす
国内外一貫物流を見据えたグローバルネットワークの確立
【物流】トータルロジスティクスへの
進化、3PLの強化
キャリア事業
航空キャリア
国内事業
海外事業
メール便事業
貸切便事業
飛脚メール便
飛脚ゆうメール
チャーター
宅配便事業
ロジスティクス
事業(国内)
物流事業
国際貨物
事業
その他
輸送事業
美術品、大物配送
ルート配送
バイク
特積み事業
引越事業
国際貨物
事業
国内航空
事業
その他事業
引越
【国際貨物】日本発クーリエ強化
【海外事業】輸出入貨物の拡大
May, 2007 No.4
—
創業50周年を機に飛脚マークやユニフォームを刷新
創業の精神を受け継ぎさらなる進化・変革を目指す
佐川急便㈱は、1957年3月22日の
の精神(こころ)
」を再認識し、継承
様の“熱い想い”も表現しています。
創業から今年で満50周年となるのを
していくとともに、次なる50年に向
◆エコ素材を使用したユニフォーム
機に、このほど新しい「飛脚」マー
けて、さらに進化・変革を続けていく
セールスドライバーが着用するユ
クを導入するとともに、セールスド
当社の姿勢を社内外に訴求していき
ニフォームは、従来のものよりも縞
ライバーのユニフォームや、
「佐川急
ます。
模様の幅を狭め、右腕のエンブレム
便(宅配便)
」をはじめとする商品名
◆新飛脚マークに込めた思い
に「SAGAWA」のローマ字表記を
称を刷新しました。
新しい飛脚マークは、社員一人ひ
採用するなど、スタイリッシュなデ
佐川急便では創業以来、
「飛脚の精
とりの姿勢を象徴的に表現したもの
ザインとしました。
神(こころ)
」を受け継ぎ、お客様か
で、額に汗しながら走る青い縞シャツ
らお預かりした大切な荷物を「迅
のセールスドライバーと、
「スピード」
なお、佐川急便では2002年からユ
ニフォームのシャツにペットボトル
速・確実・丁寧」にお届けすることに
「若さ」「爽やかさ」といったイメー
をリサイクルした再生糸(再生ポリ
全力を上げてきました。この創業の
ジを凝縮しました。また、セールス
エステル)を使用し、エコマークの
原点は、情報技術の革新が急速に進
ドライバーが持つ赤い箱は、社員一
認定を受けています。2005年度に製
み、経済・社会が大きな変革を迎えた
人ひとりの情熱(ハート)や思いや
造したユニフォームは全部で 1 6 万
今日でも、いささかも揺らぐことは
りを表すとともに、お預かりした
4,000着に達し、ペットボトルに換算
ありません。
個々の荷物には感動的な物語がある
すると約48万本を有効に再利用した
と考え、大切な荷物に託されたお客
ことになります。
今回の新マーク導入により、
「飛脚
新飛脚マークデザインの詳細
ギャラクシーデザイン。
佐川急便のアース・コ
ンシャス(エコロジ
ー/環境対策)と先進
性を表します。
「青」は
地球や自然、
「白」は秩
序や清潔さ、
「シルバー」
は現代性の象徴と信頼
性を意味しています。
セールスドライバーの情
熱を赤で表現。同時にお
客様が荷物に込めた想い
やさまざまなストーリー
も表しています。
セールスドライバーのユニフォーム
ブ
ル
ゾ
ン
新しくなり、より洗
練されたセールスド
ライバーのユニフォ
ーム。デザインイメ
ージは「働くアスリ
ート」です。
車両ステッカー
˜
SGホールディングスグループ ニュースレター
半
袖
+
ベ
ス
ト
ユニフォームのエンブレム
半
袖
旧名称
新しい商品名称とサービス体系
飛脚マークの変更にともない、お客様が商品名(ネ
ーミング)によってそのサービス内容が容易にわかる
ように、2007年度からサービス体系を再編し、商品
名の統一とリニューアルを実施しました。これにより
「佐川急便(宅配便)
」は「飛脚宅配便」となります。
そのほかの商品に関しても、
「飛脚」を頭に付けるこ
とで、当社が提供している商品・サービスであること
を訴求し、認知向上を図っていきます。
佐川急便(宅配便)
飛脚宅配便
佐川急便フリーサイズパッケージ
飛脚フリーサイズパッケージ
佐川パソコン便
飛脚パソコン便
佐川セキュリティパッケージ
飛脚セキュリティ便
ホビーエクスプレス
飛脚ゴルフ便、飛脚スキー便
佐川ゆうメール
飛脚ゆうメール
佐川グリーンメール
飛脚グリーンメール
佐川ハンガー輸送
飛脚ハンガー輸送
佐川美術品輸送
飛脚美術品輸送
佐川引越輸送
飛脚引越輸送
佐川チャーター輸送
飛脚チャーター輸送
宅配便商品
輸送機能で選ぶ
飛脚宅配便
飛脚フリーサイズパッケージ
飛脚クール便
飛脚パソコン便
飛脚ハンガー便
飛脚セキュリティ便
飛脚ゴルフ便
飛脚スキー便
sgx(国際宅配便)
決済で選ぶ
スピードで選ぶ
飛脚TOP便
飛脚即配便
飛脚航空便
飛脚スーパー便
e-コレクトサービス
e-プレメントサービス
新名称
付加価値サービス
メール便商品
特殊輸送商品
環境関連商品
メール便で選ぶ
特殊輸送で選ぶ
飛脚パソコン便
飛脚グリーンメール
営業店止めサービス(無償) 飛脚メール便
指定日配達サービス(無償) 飛脚ゆうメール
時間帯サービス(無償)
貴重品(無償)
受取人確認配達サービス
飛脚ハンガー輸送
飛脚美術品輸送
飛脚引越輸送
飛脚チャーター輸送
(有償)
佐藤忠良館
「佐川美術館 十五代樂吉左衞門館」
9月15日に開館決定
佐川急便は、創業50周年記念事業
ています。展示室は6
の一環として滋賀県守山市に「佐川
室あり、いずれも水庭下
らく きちざえもん
平山郁夫館
十五代樂吉左衞門館・茶室
は、十五代
樂吉左衞門館の
地下展示室の位置
美術館 十五代樂吉左衞門館」を建設
に設置し、非日常の空
していますが、同館のオープンが9月
間で作品に集中できる
15日に決定しました。
鑑賞空間を創出。各展示室には、樂
の平山郁夫氏と彫刻家の佐藤忠良氏
樂吉左衞門氏は、佐川急便創業の
氏が主として2000年以降に作陶した
の作品を中心に展示しており、第三
地・京都で茶道を担う千家十職のうち
50点ほどの作品が、テーマに沿って
の柱として十五代樂吉左衞門氏の作
の陶工として、400年あまりの伝統を
展覧されます。樂氏はこの建物の設
品が加わることにより、日本画・彫
守りつづけてきた名門樂家の十五代
計も創案しており、作家自身が自らの
刻・工芸の三分野において日本を代表
当主です。伝統に立脚しながら常に
作品と茶の湯の空間を演出するとい
する芸術家を擁する美術館となりま
斬新な感覚を示す造形美の世界を発
うユニークな美術館となっています。
す。佐川美術館では、今後も広く良
表し、その作品は東京国立近代美術
佐川美術館は、佐川急便の創業40
館、京都国立近代美術館、ヴィクトリ
周年記念事業の一環として、1998年
ア&アルバート美術館(ロンドン)な
3月に琵琶湖東岸に広がる近江・守山
どに永久コレクションされています。
の地に開館しました。二棟の切妻造
しゅはり
「十五代樂吉左衞門館」は、
“守破離”
建築は、外装から内装に至るまでモ
おうむしょじゅうにしょうごしん
“応無処住似生其心”をコンセプトに、
ノトーンを基調とし、鉄筋コンクリ
茶室と地下展示室の2層で構成され、
ートながら和風の壮大な古代宮殿を
茶室は水庭の中央に浮かぶ形になっ
彷彿とさせます。現在は、日本画家
質な文化を発信していきます。
※守破離(しゅはり)
千利休の「規矩作法 守りつくして 破るとも 離るると
ても 本を忘するな」から来た言葉。この中の「守」
「破」
「離」が学習の順序を表わしていると解釈されています。
一般的には、
「守」は教えられた型や技術を身に付ける段
階を、
「破」はそれに自分なりのやり方を試してみる段階
を、
「離」は今までに修得したものを意識せず、自然に湧
き上がってくるような段階を示すとされています。
※応無処住似生其心(おうむしょじゅうにしょうごしん)
金剛経の一説。水は方円に従うが、其は主体性を失ってい
るわけではない。何れの形に姿を変えても水としての働き
をするという意味。
May, 2007 No.4
™
必要なサービスをワンストップで提
佐川急便がGMOインターネットと共同で
EC事業を支援する新会社設立
供することが可能となります。
GMOソリューションパートナーで
佐川急便㈱は3月1日、GMOイン
一方、E C 市場は、2 0 0 6 年度に3
は、今後、多くのお客様にインター
ターネット㈱(東京都渋谷区、熊谷正
兆8,200億円の規模に達し、5年後の
ネット通販という新たな販売ルート
寿社長)との共同出資により、EC(e
2 0 1 1 年度にはさらに 1 . 7 倍の成長が
の構築機会を提供し、お客様の事業
コマース=電子商取引)事業を運営
*
価値向上のためにさらなる商品開発
見込まれています 。
する新会社「GMOソリューションパ
このような背景を受け、佐川急便
ートナー株式会社」を 設立し、3月23
はEC市場におけるビジネスチャンス
日より営業を開始しました。
の拡大を模索し、このたびの新会社
を進めていきます。
*出典:野村総合研究所「2011年までの国内IT主
要5市場の分析と規模予測」
佐川急便では、さまざまな顧客ニ
設立に至りました。GMOソリューシ
GMOソリューションパートナー株式会社
ーズに応える宅配便ネットワークや
ョンパートナーでは、佐川急便をは
総合物流システムを構築するととも
じめとするSGホールディングスグル
に、荷物の配達時に商品代金を決済
ープが持つ物流加工、輸配送、決済
することができる「e-コレクト」サ
システムと 、 G M O インターネット
ービスなど、これまでにも通信販売
が提供しているトータルソリューシ
事業者にとって利便性の高い各種サ
ョンサービス「まるごとEC」を組み
ービスを開発・提供してきました。
合わせることで、ネット通販事業に
所在地 東京都渋谷区渋谷3-12-18
渋谷南東急ビル
設 立 2007年3月1日
代 表 代表取締役 松原 賢一郎
資本金 5,000万円
株 主 GMOインターネット(76.0%)
佐川急便(14.0%)
、その他
事 業 ECサイト開設支援、集客支援、
運営支援サービスの販売ほか
e-コレクトのURL:http://www.e-collect.jp/
GMOインター
ネット㈱
出資
佐川コンピュー
ター・システム㈱
佐川急便㈱
出資
eコレクト
事前カード決済※
収納代行※
※ 今後導入予定
時間帯サービス
業務
提携
GMOソリューシ
ョンパートナー㈱
佐川フィナンシャ
ル㈱
ル便
ル
メー
飛脚 うメー
ゆ
脚
飛
ネットショップ様
まるごとEC
飛伝シリーズ
各種システム構築
新会社設立でさらに充実のサービスを提供
物流加工
倉庫運営
カタログ企画
印刷・包装
コー
ルセ
ンタ
ー
ネットショップの開設から運
営までを支援するトータルソ
リューションサービス。サイ
ト制作、受発注管理、顧客管理、在庫管理と
いった通販事業に必要な機能を有するシステ
ムを基本とし、集客支援、運営コンサルティ
ング、代金決済の各サービスをお客様の状況
やニーズに合わせて提供することで、インタ
ーネット通販事業に必要なものを「まるごと」
提供します。パソコンとインターネットの環
境さえあれば、誰でもネットショップを独自
に運営することができます。
(http://www.marugotoec.jp/)
佐川コンピューター・システム株式会社 取締役 正 代 誠
佐川コンピューター・システム㈱は、佐川急便を軸にSGホ
さらに今回、
「まるごとEC」を展開す
ールディングスグループ(以下:SGHグループ)における I T
ることにより、佐川急便の取り扱い荷物
システム関連のサポート事業を展開しています。
の増加や代金引換サービス「e-コレクト」
これまではグループ内の基幹システムの開発・運用や、佐
の拡大も見込めることから、佐川急便と
川急便の荷主企業様に対して出荷支援システム「e飛伝」な
G M O インターネットの共同出資会社の
どを活用して出荷作業の支援を行ってきましたが、近年、イ
設立に至りました。
ンターネットの普及にともない通信販売市場が急速に拡大し、
共同出資をし、コールセンターの運営や代金決済機能、物
もはや販売サイトは通販事業者様にとっては必須のアイテム
流加工や倉庫保管など、ネットショップ運営に必要な機能を
となりつつあることから、これからはECサイトの構築支援
すべてSGHグループ各社で対応することにより、通信販売
が不可欠であると考え、内部検討を行ってきました。
事業者様に対してさらに充実したワンストップソリューショ
その結果、ネットショップの開設支援から集客支援、さら
š
まるごとEC
まるごとECと
SGホールディングスグループの
コラボレーション
ンのサービスが提供できるものと考えております。
に決済機能やECサイト運営支援など、多岐にわたるサービ
今後も当社では、SGHグループの総合力が発揮できる仕組
スが提供できるGMOインターネットのECサイト支援パッ
みづくりをシステム面からサポートするとともに、その仕組
ケージ「まるごとEC」が最適であったことから、2006年8
みを通じて荷主企業様にITを活用した高品質な物流ソリュー
月よりGMOインターネットとの協業を開始しました。
ションの提供に努めていく所存です。
SGホールディングスグループ ニュースレター
佐川急便のスポーツ支援活動
多くの人びとに愛されるチーム作りを目指す
佐川急便株式会社 総務・人事部 厚生課 課長 牟 田 雅 之
佐川急便㈱は、スポーツ支援活動
位の活動をベースにし、その頂点に
を通じて社員の士気高揚や人材確保
会社の顔となるトップチームがある
に役立てるとともに、社会・地域への
ピラミッド構造を作ることで、スポ
貢献を目指しています。今回はスポ
ーツの底辺を拡大し、スポーツ振興
ーツ支援を担当する佐川急便総務・人
に寄与していくこととしました。福
事部厚生課の牟田雅之課長に話を聞
利厚生の一環として行うスポーツ活
チームとして本社直轄にしました。
きました。
動については、一定のルールを定め、
今後、陸上競技部、ソフトボール部、
+ スポーツ支援活動を始めた経緯を
全国の標準化を図っていきます。一
サッカー部は、存在感のある強いチ
教えてください。
方、頂点に立つトップチームの活動
ームを目指して活動していきます。
ð SGホールディングスグループは、
については、佐川急便本社直轄のス
+今後の課題は何ですか?
毎年ゴールデンウィークに全国から
ポーツチームにして強化を図り、社
ð 企業のスポーツ支援活動は、広告
グループ社員が集い、当社保有の陸
員の士気高揚や人材確保に役立てる
宣伝効果や社員のモチベーションア
上競技場・野球場などから構成される
とともに、スポーツを通じて地域社
ップ、ブランドイメージ向上などに
守山パーク(滋賀県守山市)で「SG
会に貢献することで、企業の社会的
貢献しますが、その効果を図ること
ホールディングスグループ スポーツ
責任を果たし、当社のファン層の拡
は簡単ではありません。また、注目
フェスティバル」を開催しています。
大を図る役割を担っていきます。
されるチームや選手となるためには
これは1972年に野球大会を始めたの
+ 本社直轄のチームにはどのような
スカウティングから育成まで幅広く
がきっかけで、その後、89年に綱引
競技があるのですか?
強化していかなければなりませんし、
競技、94年にサッカー、そして2001
ð 従来から陸上競技部が、本社直轄
人材や設備に対して、有効な投資を
年からはソフトボールも正式競技に
のスポーツチームとして活動してき
行っていくためには、選手やスタッ
加わり、全国的にも強いチームが数
ました。また、昨年 5 月に開催した
フ個々の自覚も必要となります。そ
「スポーツフェスティバル」の終了後
んな中で、我々のスポーツ支援活動
多く生まれました。
しかし、その一方で、地区によっ
牟
田
雅
之
課
長
に、関西の女子ソフトボール部をトッ
において大切なことは、地域社会に
てレベル差が生じるようになってき
プチームとして本社直轄にしました。
根付き、社員だけではなく、地域住
たことから、2005年10月より「スポ
さらにサッカー部については、2006
民や消費者の皆様など、多くの人び
ーツフェスティバル」を含めた当社
年のシーズン終了後に、アマチュア
とに愛されるチーム・選手を作り上げ
のスポーツ支援活動について見直し
最高峰のリーグであるJFL(日本フ
ていくことです。それが我々にとっ
を行ってきました。その結果、社員
ットボールリーグ)に所属する関東
ての大きな課題であり、目指すべき
の福利厚生に重きを置いた営業店単
と関西の2チームを統合し、トップ
方向性であると考えています。
陸上競技部
ソフトボール部
サッカー部
1987年創部 コーチ:大家正喜、中野 剛
選手14名、スタッフ3名が在籍。毎年元日に行
われる全日本実業団駅伝に12年連続で出場。昨
年4月の日本陸上競技選手権大会50km競歩で谷
井孝行が 2 位、谷内雄亮が 3 位に入賞しました。
2005年創部 監督:山根淳一
2005年から日本女子ソフトボールリーグに新規
参入。その年に優勝して 2 部昇格を果たすと、昨
年は 2 部でも優勝。今年からは 1 部での活躍が期
待されています。
2007年創部 監督:中口雅史
日本フットボールリーグ( J F L )所属の佐川急便東京
SCと、佐川急便大阪SCを統合。今シーズンから本拠
地を滋賀県に移し、
「佐川急便SC」として活動してい
きます。
May, 2007 No.4
›
社会から受けた恩恵を広く還元するため
各財団がさまざまな社会貢献活動を展開
佐川美術館
S G ホールディングスグループは、
創業以来「地域社会の発展に奉仕す
芸術家である日本画家の平山郁夫氏
る」ことを社是に掲げ、国内外を問わ
や、彫刻家の佐藤忠良氏などの作品
ずさまざまな社会貢献活動を行って
を所蔵。また、今年 9 月には、創業
まいりました。財団活動もその一つ
50周年記念事業の一環として、
「佐川
で、その歴史は1980年代に遡ります。
86年2月に佐川急便創業30周年の
開発途上国に寄贈される中古車両
(財団法人佐川国際経済協力会)
美術館 十五代樂吉左衞門館」の開
館も予定されています。
記念事業の一環として(財)佐川留学
89年2月には(財)佐川がん研究助成
生奨学会を設立。東南アジア諸国か
振興財団を設立し、がんの基礎研究や
らの私費留学生に奨学金の援助を行
応用治療研究などの活動を助成して
い、日本と東南アジア各国との国際
います。2002年からは一般市民を対
交流、友好親善に寄与しています。
象に、がんの予防や正しい知識や情
「SGホールディングスグループでは、
報を伝達する市民公開講座を毎年開
企業活動を図る中、社会から受けた
催。今年は 3 月 1 9 日に、京都市北文
恩恵を広く還元したいという想いを、
化会館で「大腸がんの最前線」をテ
各種財団法人の設立を以って具現化
ーマに基調講演やパネルディスカッ
し、20年以上にわたりさまざまな社
ションが行われ、約 4 0 0 名の方が聴
会貢献活動を実施してきました。こ
講されました。そのほか、2003年に
れら財団事業を通じた当社グループ
は「佐川特別研究助成賞」
「佐川看護
の活動は今後もCSR活動の一つとし
特別研究助成賞」を制定し、がんの研
て継承し、地域、社会、国際的な課
究・医療・看護の発展に貢献された方
題などを見据えながら、各種公益事
に毎年助成金を授与しています。
業との連携を推進してまいります」
東南アジア諸国の私費留学生に奨学金を援助
(財団法人佐川留学生奨学会)
また、86年10月には、アジアの開
発途上国の経済発展や友好親善を目
(詳細は5ページをご参照ください)
■齋藤浩・SGホールディングス㈱
CSR戦略担当課長の話
的に、
(財)佐川国際経済協力会を設立
し、中古トラックなどの輸送車両の
SGホールディングスグループの財団
寄贈、車両整備に関わる技術研修生の
◆財団法人佐川留学生奨学会
受け入れ、日本人講師を派遣する現
地研修などを行っています。これま
理事長:栗和田榮一
住 所:京都市下京区烏丸通仏光寺下ル大政所町678
累計奨学生:329名、累計奨学金:7億2,510万円
でに各国へ寄贈した中古トラックの
◆財団法人佐川国際経済協力会
台数は、中国に3,000台、モンゴルに
102台、ペルーに150台にのぼります
(いずれも 2 0 0 6 年 3 月時点)。なお、
そのほか、98年には創業40周年事
2003年より中古トラックの寄贈を開
業の一環として、
(財)佐川美術館を滋
始したラオスも昨年11月時点で累計
賀県守山市に開館しました。当美術
37台(うち散水車3台)に達し、こ
館は「さまざまな文化事業を通じて
のほどラオス政府よりこの活動が評
芸術・文化の振興と発展を図る」こと
価され、国家勲章を受章しました。
を目的としており、日本を代表する
編 集 後 記
œ
京都で開催された今年の「市民公開講座」
(財団法人佐川がん研究助成振興財団)
理事長:村岡久平
住 所:東京都江東区新砂2-1-1
累計寄附トラック数:3,289台
累計受入車両整備生:47名
◆財団法人佐川がん研究助成振興財団
理事長:栗和田榮一
住 所:京都市左京区吉田河原町14
累計助成件数:301件、総額2億9,400万円
◆財団法人佐川美術館
理事長:栗和田榮一
住 所:滋賀県守山市水保町北川2891
2006年度来場者数:6万8,543人
(2006年度末現在)
を運び始めた「飛脚」が、今では1年間に約
今後もすべての人々に選ばれる企業を目指
SGホールディングスグループの佐川急便
10億個のお荷物をお預かりさせていただく
し、邁進して参りますので、これからも佐川
は、今年3月22日に創業50周年を迎えまし
までに成長しました。ご愛顧いただいている
急便を、そしてSGホールディングスグルー
た。 1957年に創業し、たった1個のお荷物
お客様に心より感謝申し上げます。
プをよろしくお願いいたします。
(広報担当)
SGホールディングスグループ ニュースレター
古紙配合率100%の再生紙と大豆インキ(SOYINK)を使用しています。
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