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防衛装備品に関する契約制度の改善に係る報告書
(参考) 防衛装備品に関する契約制度の改善に係る報告書について (契約制度研究会における第2回中間取りまとめ) 23.4.27 防 衛 省 1 経緯等 (1) 防衛装備品に関する契約に関し、効率化の努力を行った者が報われるWin-Wi n(ウインウイン)関係の構築等に留意しつつ、新たな施策を打ち出していけるよう、22 年6月、契約制度研究会(有識者懇談会)を設置。 (2) 研究会には、会計、流通・マーケティング、企業法務、公共調達等間口の広い観点 から検討を行うため、これら分野の部外有識者が参画。 (3) 設置以降10回会合を開催。今般、22年9月以降の検討成果を盛り込んだ報告書 ( 「防衛装備品に関する契約制度の改善方策について―PFI を活用した複数年度契約、 PBL を中心に―」)を取りまとめた。 2 報告書の概要 22年8月に第1回中間報告「防衛装備品に関する契約制度の改善方策について」 を公表。同様の問題意識の下、昨年9月から5回にわたり検討を行ってきた事項を、 第2回中間報告としてとりまとめたもの。 (1) PFI推進法等を積極的に活用し、複数年度契約と更なる調達コストの低減 ア PFI推進法(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法 律 最長 30 年)や公共サービス改革法(競争の導入による公共サービスの改革に 関する法律 最長 10 年)等を積極的に活用し、投資額の平準化による予算の計画 的取得および執行、複数年度契約に基づく受注者側のリスク軽減、新規参入の促 進等により装備品調達コストの低減を図るべき。 ただし、契約期間が長期にわたることは、技術革新による非効率や財政の硬直 化を招くリスクがあることに十分配慮すべき。 イ 次期Xバンド通信衛星の設計寿命は 15 年程度。このため、上記を踏まえ、現 在審議中のPFI推進法の改正案を積極的に活用しコストを低減すべき。 (2) PBL契約 PBL契約については、効果を享受しコストダウンを実現するための初期投資を 行うための安定的な事業環境を整備する必要。このため、最長 10 年間の長期契約が 可能な公共サービス改革法の活用を検討すべき。また、PBL契約はパフォーマン スの達成に応じて対価を支払う契約方式であるため、確定契約のための予定価格の 算定方法等に関し、あらたな検討を行うべき。 3 今後の予定 今後省内において上記提言の施策化を検討する。また、同研究会は、事業継続リスク 等に対応した契約条項等の課題を検討する予定。 U U U U