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はじめに - 広島大学 学術情報リポジトリ
論説: 『大南一統志』編纂に関する一考察 八尾隆生 仁一、Jrヽ はじめに 否定できない。 折しも2000年より東北大学の磯部彰氏を研究 ヴェトナムは長く続いた戦争ののち、深刻な経 代表者として、特定憤域研究『東アジア出版文化 済危機を迎え、 1986年の第6回共産党大会で、開 の研究』 (以下、 「出版科研」)が開始され、筆者も 放路線、いわゆるドイモイ政策が開始された。経 その一員に加えていただき、ヴェトナムにおける 済の開放は人、モノ、それに情報の交流の開放に 出版をめぐる課題を扱うこととなった。上述の弱 つながる。そして外国人歴史研究者も原文献に触 点を認識しつつその貫に応えるべく筆者が選んだ れることのできる時代がようやく訪れた。 テーマは、阪Nguyさn朝期に編纂された官撰の地誌 およそ戦争とはどんな「正義」を旗印にしてい である『大南一統志』 DaiNamNhdtthongchi (以 下『一統志』 NTC)の編纂過程の考察であるo ようと、結局は破壊行為を伴うものである。筆者 が扱う歴史史料もその一つであるo 別に書誌学の 筆者は阪朝より一時代前の要Le朝史を専門と 専門家でもない筆者がヴェトナムの史料にのめり する者ではあるが、繋朝期には総合的な地誌はご こんでいったのは、そのもつ「新鮮さ」 「儀舌さ」 くわずかしかなく、 『一統志』なしに研究は不可能 そして「未整理な状態」にある。 である。にもかかわらず、前述の如く筆者をも含 それ以前は東京の東洋文庫でマイクロフィルム めてヴェトナム史研究者はあまりにその事の成り でしか読めなかった原本がそこにあるという感動、 立ちや性格に注意をはらってこなかった(詳細は 年代記に出てくる人物の族譜が実際に目に出来る 第2章)0 という興奮、こうした史料-のアクセス面での激 以下では第1章でまず『一統志』をも含めた主 変は多くの同業者を魅了し、ヴェトナム-と駆り としてヴェトナムの国家機関が所蔵している書 立てた。本国での雑誌・研究書の創刊も相次ぎ、 籍・文書の伝来の過程を概観する。次に第2章で 洪水のように新しい情報が入ってくる。 は『一統志』の編纂過程を考察したのち、 10本以 しかし、我々が史料として考えるものは、もと 上存在の確認されている写本の相互の関係を推定 もと「史料」として作成されたものとは限らず、 する。第3章では主として「人物志」に掲載され またくぐり抜けてきた歴史や作成の目的は異なっ ている人物の数や異動を、各写本と20世紀初頭に ている。ある一つの本がどういう道をたどって今 刊行された版本と比較し、版本が単なる写本(稿 の形となってきたのか、そのことに思いを馳せる 本)の補充版ではなく、当時のヴェトナムの置か 必要があろうDそうした当たり前のことの欠如が、 れた政治的情勢に大きく影響された産物であった ヴェトナム史研究界(外国は言うに及ばずヴェト ことを論じるD 最後に、残された課題をいくつか ナム本国においても)の最大の弱点であることは 挙げて結語に代えたい。 - 1 - 第1章 ヴェトナムの漢晴文献の伝来 前近代ヴェトナムの書物は、公式文字である漢 字とヴェトナムの民族文字である字晴chir Nomを 用いて作成された。これらをヴェトナム人はr漠 噛H丘nNom本」と呼ぶ。そこで本稿でもそれに従 うこととする(1)。 ヴェトナムの歴代王朝は中国の影響を大きく受 け、漢晴書籍、特に歴史書編纂に非常に熱心であ った。また編纂と同時に収集にも熱心で、 18世紀 中葉の科挙官僚であり、博識の学者でもあった要 貴惇Le Qui Donが著した要朝の通史『大越通史』 の中には「芸文志」があり、 113の書籍が紹介され ている。もっとも、当時においてすでに失われ、 名前のみが知られているものも多い。 19世紀にな ると阪朝を代表する学者である清輝注Phan Huy Chuによって、阪朝以前の歴代諸王朝の様々な制 度を記した類書『歴朝憲章類誌』が編纂されたが、 明命期のベトナム [嶋尾2001 :289]より その「文籍誌」にも、 207種類の書物が紹介されて いる(2)梨朝が有していた書物はその滅亡前後に 多くが失われたが、それでも一部は院王朝に受け から多くの書籍を精力的に収集した。その中には、 継がれたと考えられる。その約半世紀の後、ヴェ 彼ら自身が作成した「古紙」 (cochi、今で言うと トナムはフランスの植民地支配下に入るのだが、 ころの「野外調査ノート」にあたるようなもの) 阪朝はアンナンAn Namと呼ばれたヴェトナム中 まで含まれている。 そこに日本人研究者がやってくる。松本信広、 部地方のみを支配する王国として1945年まで存続 を許されたO 外交権などのほとんどの政治権力を 山本達郎、藤原利一郎氏らが戦前・戦中に-ノイ 奪われたものの、玩朝諸帝は専ら文化事業に力を を訪れ、同院の協力を得て、これら学院所蔵漢境 注ぎ、大規模な図書刊行事業を継続して行った0 木(注1の如く当時は安南本と呼ばれた)の目録 -方フランス植民地政権側も、人文社会科学総 を作成しており、それによりどのような史料か学 合研究機関である「極東学院」をハノイHえN帥こ 院に集められたのかを知ることが出来る。また松 設け(1900年)、 P.ペリオやE.ガスパルドン、 本氏が当時同院院長であったG.セデスの仲介で、 L.カディェ-ルといった研究者達がフエHuiに 院朝の年代記である『大南憲録』を王宮所蔵の版 ある阪朝王宮の所蔵図書を調査し、複数部あるも 木から数部印刷することに成功し、日本にもたら のは一部を学院の図書館の所蔵にし、一部しかな された[松本1936]。それらは現在、東洋文庫、 いもので重要と思われる文献については、筆写さ 慶庵義塾大学、東京大学、京都大学等に所蔵され、 せて学院用の写本を作った。また科挙の廃止によ その慶庵義塾大学所蔵本をもとに、全20冊の影印 って役人になりそこねた漢学者を動員して、地方 本が出版された(完結は1981年)0 -2- 『大南一統志』編纂に関する一考察(八尾) 日本人の歴史-の興味は研究者だけに止まら ない。当時在ハノイ日本領事館員であった永田安 トナム大統領官邸、現在では統一宮殿と呼ばれる) の地下収蔵庫に収められた。 吾氏は漠晴文史料を収集し、帰国後にそれらを東 1975年に南ヴェトナム政権が崩壊し、翌年南北 京の東洋文庫に寄贈した。それにより、日本にお 統一がなると、ホーチミンHふChiMinh市(サイゴ ける最初の公的機関による「漠晴本」 LPレクショ ンSAi Gon)の公文書館は第二国家公文書館Trung ンが誕生した。また山本氏も多くの書籍を購入、 t畠m Luu trii Quoc gia IIに再組織化され、阪朝所蔵 収集されたが、惜しくもその多くは空襲で焼失L 漢晴図書はそこに移管された。しかし漢噛文書の fco 整理は、経済的問題や、ヴェトナム語・フランス し 長く続いた植民地支配と独立戦争を経て、 1954 年締結のジュネ-ヴ協定により、南北ヴェトナム 語文書の整理が優先されたこともあって、遅々と して進んではいなかった。 が成立する。極東学院はパリに移転することとな 1989年にダナンDえN五ng市で開かれた「ホイア り、学院が所蔵していた書籍はハノイに残され、 ンHoiAn国際シンポジウム」によって海外との学 フランスは重要史料の多くをマイクロフィルムに 術交流が盛んになったことにより、上記の図書の して持ち帰った。北政権はひとまずそれらを社会 存在が海外にも知られるようになった。 90年代に 科学情報院の図書館に保管することとした。南北 入ってそれらはハノイにある第-国家公文書館 統一の後、社会科学委員会の下部機関として漠晴 Trungt五m Luutrft Quoc gia Iに移管され、版木だけ 研究院が発足し、極東学院の旧蔵本はそこが管 はそのままダラットD色L争tにある第二国家公文書 理・研究することとなった。同院は積極的に史料 館収蔵庫に残された。 の収集を継続し、外国人にも公開している(3)。ま これらの中で最重要史料と考えられるのは、阪 た所蔵図書の書目も作成し、その研究成果は機関 朝疎本chえu bえnと全国規模で存在した地簿dia b早 誌TapchiHanNorn 『漠晴雑誌』)上で発表されて である。 いる(4)。また極東学院との関係復活にともない、 阪朝練本とは、嘉隆GiaLong帝より保大BAo D争i 重要図書籍の復刻作業も数多く成されるようにな 帝までの公文書及びその草稿の総称で、阪朝の年 ってきており、我々外国人研究者も効率よく調査 代記『大南定録』 DaiNam Thitc lucなどの編纂にあ ができるようになった。 たっての主要依拠史料である。戦災等で8割近く 一方、ジュネ⊥ヴ協定により、阪朝の旧都フエ が失われたが、それでも約200万件もの文書が残る。 は南ヴェトナム政権の統治下に入り、阪朝所蔵図 第一国家公文書館(7)に移管された後、日録作成が 書も南ヴェトナム政権により保管されることとな 継続中であるが、残念ながら国家機密に属するも ったO この時、南ヴェトナムのゴ・ディン・ジェ のも含まれているらしく、外国人はおろか、整理 ムNg6王)inh Diem政権の文化担当顧問となったの にあたっている一部の人間以外は閲覧の機会は今 が、日本でも長く研究を続けられた陳荊和氏であ のところない(8)。 地辞とは、約-万部からなる玩朝の基本土地台 る。氏は王宮所蔵図書の整理につとめられ、やが てそれらは、戦火を避けてサイゴンの公文書館の 帳である。 19世紀初頭に村毎にそれぞれ甲、乙、 管轄下に入り、各地の書庫に保管され(5)、 68年の 丙の3部ずつ作られた。正本である甲本が貌在、 テト攻勢に よるフエ市街戦で焼失することを免れ 上記第-公文書館に保管されているが、外国人は た(6)。しかし70年代に入って北側の攻勢が激しく やはり閲覧できない。副本である乙本は王朝の地 なったため、それらの図書は独立宮殿(旧南ヴェ 方官庁に収蔵されていたが、現在は漠晴研究院が -3- 部分的に所蔵しており、閲覧可能である.丙本は 第2章 『一統志』版本と写本の来歴 各村落に残されていたが、多くは散逸してしまっ (1) 『一統志』編纂と政治史 たO 田畑の一筆毎に面積、位置、地味、耕作者な どが詳細に記載されており、実地調査と組み合わ ヴェトナム玩朝期には数多くの地理書が刊行 せれば、まさに「土地の歴史」の研究が可能とな されたが、その中で最も全国的かつ網羅的な内容 る。時勢に翻弄され続けてきた諸文献の歩みは概 をもつのが『一統志』である。本書は複雑な編纂 ね[図1]のようになる。長い年月を経て、よう 経緯をたどったが、まず以下に関連事項を年表に やく効率的に(といっても多くの制約はまだまだ まとめておく。 あるが)文献にあたることが可能となったのであ るO筆者の研究対象である『一統志』も然りであ る(9)。 清 化 T h a n h H o a 出 身 の 阪 氏 、 中 部 ヴ ェ トナ ム で 事 実 上 自 立 し (広 南 Q u 云in g N a m 国 ) 、 北 部 の 要 1558 朝 (鄭 T ri n h 氏 政 権 ) 1777 広 南 国 1802 院 福 咲 N g u y さn P h d C An 1849 1850 1852 と対 崎 (が 西 山 T ay S on 院 氏 に よ っ て ) 滅 亡 hが阪 朝創設 ( 18 0 4 越 南 国 王 と し て 清 か ら 冊 封 さ れ る ) 『一 統 志 』 編 纂 の 議 が 出 さ れ 、 嗣 徳 T u D u e 帝 が そ れ を 裁 可 広 治 Q 血 n g T 朽省 廃 止 、 承 天 T h b 『大 南 列 俸 』 前 編 刊 行 T h ie n 府 に 併 入 (『大 南 定 録 』 前 編 に 対 応 ) 1853 河 静 H A T ln h 省 廃 止 、 一 部 を 又 安 N g h e A n 省 に 入 れ 、 残 り は 河 静 道 に 再 編 成 1858 フ ラン ス の侵 略 開始 1862 南 部 3 省 を フ ラン スに割 譲 1873 北 部 で フ ラ ン ス と交 戦 1876 河 静 省 、広 治 省再 設 置 持 仏 戦争 勃発 1882 (8 4 年 ま で ) 0 同 年 、 嗣 徳 1 8 年 草 本 が 完 成 す る も 、更 に 34年 (1 8 6 5 年 ) ま で を 採 録 対 象 に し た 『一 統 志 』 の (1 8 8 1 年 ) ま で に 対 象 を 拡 大 し て 補 綴 の 編 纂 を 命 令 。 版 本 は 作 成 されず 1883 フエ 条約 で フ ラン スの保 護 国に 成 宜 H 且m N g h i帝 フ エ を 脱 出 、 反 仏 抵 抗 1885 1889 同 慶 D 占n g K h 血 h 帝 を 擁 立 フラ ンスは フエ に ノ 『大 南 正 編 列 停 』 初 集 刊 行 フ ラ ン ス 極 東 学 院 が ハ ノイ に 移 動 190 0 (勤 王 運 動 - 文 紳 蜂 起 ) を 指 令 0 (前 身 が 18 9 8 サ イ ゴ ン に 出 来 る ) 0 調 査 本格 的 に開 始 19 0 7 成 泰 T h a n h T h 丘i帝 廃 位 さ れ 、 維 新 D u y T 血 帝 即 位 19 0 9 国 史 館 よ り 『大 南 正 編 列 侍 』 二 集 刊 行 (維 新 3 年 9 月 12 日題 ) -4- フエ 王 宮 の 史 料 な ど の 『大南一統志』編纂に関する一考察(八尾) 19 10 国 史 館 よ り 『一 統 志 』 17巻 刊 行 (維 新 3 年 12 月 8 日題 ) 19 14 第 一世 界大 戦勃発 19 16 反 仏 蜂 起 謀 議 が 発 覚 、 維 新 帝 レユ ニ オ ン 島 に 配 流 194 1 日本 の 印 度 支 那 研 究 会 よ り刊 本 『一 統 志 』 の 影 印 本 (洋 装 2 冊 ) 出 版 (10) 1945 八 月 革 命 に よ り阪 朝 滅 亡 南 北 ヴ ェ トナ ム 成 立0 極 東 学 院 の 『一 統 志 』 写 本 は 北 政 権 に 、王 宮 稿 本 は 南 政 権 に わ た っ た 1954 はず 19 70 ー 71 北 で ヴ ェ トナ ム 語 訳 『一 統 .志 』 出 版 南 北 ヴ ェ トナ ム 統 一 。サ イ ゴ ン の 公 文 書 館 は そ の ま ま 現 在 の 第 二 国 家 公 文 書 館 と な り、本 来 1976 1990代 な らば 原 嗣 徳 稿 本 『一 統 志 』 も 同 館 に 収 蔵 され て い た は ず 第 一 国 家 公 文 書 館 に原 嗣 徳 稿 本 も 移 管 され た は ず 同書は1849年に嗣徳帝の命により編纂が開始さ 本を照合し、校合本作成のための予備的作業をす れ、フランスの侵略が本格化する中、 1882年に、 ることにあった。刊本(及びその影印本)の方は 嗣徳18年(1865年)までを採録対象にした同書の 日本の多くの公的機関にも所蔵され、閲覧は容易 稿本が完成するも、帝はその出来に満足せず、更 である。しかし嗣徳期の稿本及びその写本のほう に嗣徳34年(1881年)までに対象を拡大して補編 にはいろいろ閉居がある。 を編纂することを命令し、版本は作成されなかっ 科研の調査(第1回が2001年夏、第2回が2001 た。その命に従い、なおも編纂は続けられたはず 午-02年冬、第3回が2003年103年冬、第4回が であるが、嗣徳帝没後の翌85年、成宜帝は反仏勢 2004年夏)により、筆者は第-国家公文書館、史 力と共にフエ王宮を脱出し、反仏抵抗(勤皇運動 学院vien Sd h9C、漢晴研究院、国家図書館Thu vien 一文紳蜂起)を増令した。フランスはフエに同慶 Qu占Cgiaなどに『一統志』の写本が蔵されている 帝を擁立したが、その時の混乱で補編(未完成) ことを確認した。以下がその全容である。 は散供してしまった。上述の事情は『大南塞録』 正編第四紀86 嗣徳35年夏6月の条に記されてい 第 一 国 家 るが、肝心の嗣徳18年(1865年)までを採録対象 公 文 書 館 にした同書の稿本がどうなったかについては言及 V .6 8 5 - 6 9 5 H v .3 8 , H v .1 4 0 , (H v .2 5 5 ) , 史 学 院 H v .5 2 7 , H v.5 7 2 - 5 7 9 がない。 A .6 9 , A .1 4 4 8 , A .2 0 3 3 , 1910年になって中部各省のみを対象とした『一 統志』 (全17巻)が刊行され、 1941年には日本の印 A .2 8 0 6 , V H v .1 2 9 , V H v.9 8 5 , 漠 晴 研 究 院 度支那研究会(松本信広、山本達郎氏らが参画) V H v .6 2 4 , V H v .1 7 0 7 , より同刊本の影印本(洋装2冊)が出版された。 V H v .1 3 5 9 , Eg 家 図 書 館 V H v .2 6 8 4 R .5 9 7 ー5 9 9 (2)写本の系統 出版科研での筆者の最終目的は、上記の刊本と、 このうち史学院のHv.255本はカードのみで、環 嗣徳期の稿本を元にしたと思われるいくつかの写 物は見あたらないとの回答を受けた。また、漢嘱 -5- 研究院のA.2806本と国家図書館のR.597-599本は 作成の段階(1865年以前)では広治省が存在して 簡略版である(ll)。 いなかったことを勘案すると、この部分は後に版 更にフランスにもいくつかの写本が存在する 本から筆写したものをA.69本に加えた可能性が高 (した)ことは先人の報告により既に知られてい いO 実際岡本の「建置沿革」の部分では、維新年 間のことまで記述が及んでいる。 るが、それらに関しては今後に期したい。 問題の第-国家公文書館蔵写本であるが、同書 次に第一国家公文書館蔵写本であるが、他本と の表紙には旧サイゴンの文書館のダラット支部で の相関性が最も高いとは言えない。よって、他本 あることを示した図書番号ラベルが貼ってあり、 に影響を与えているとは考えにくいこの蔵本が原 旧王宮所蔵図書であることはほぼ間違いない。し 嗣徳稿本とは言えないであろう。流伝の過程で原 かし、これが嗣徳稿本の原本であるかはにわかに 稿本はやはり失われてしまったと考えるのが妥当 は判断できない。同文書館には版本の『一統志』 である。 も所蔵されており、それらの表紙には勅封用の金 一方、A.69本の方は他本との相関性がより高い。 紙が用いられていて、いかにも王宮図書という印 山本[1943:9-10]、チャン・ヴァン・ザップT遠n 象を与えるのに対して、写本の表紙は他の写本と v云nG埠p [1970:338-46]はともに『一統志』に 変わりがない。 言及する際にA.69本をもとにしており、この書が そこで写本の相互関係を考察すべく、各写本(中 原稿本を最も忠実に再写したものと考えてよさそ 部各省の巻が含まれている第-国家公文書館蔵 うである(13)ただし広治省の部分は上述の如く後 V.685-695本(各巻ごとに図書番号が異なる)、史 から付け加わったものであるが。 最後に奇異に感じられるのは、 [表2]で見る如 学院蔵Hv.38, Hv.140本、漢晴研究院蔵A.69, A.1448, VHv.129<12), VHv.1707本)、それに版本の く、それぞれが一つの本であるにも関わらず、省 「人物志」に掲載されている人物(院朝期の人物 ごとに見ると相関関係が高かったり低かったりす に限った)の有無や順序をデータ化してみた。他 ることが非常に多いことである。 各写本とも、全巻が同じ筆跡で書かれているも の項目では、行政区画の変遷の叙述に若干の相違 はあるものの、概して変化に乏しいのに対して、 のはない。しかし写本という性格上、筆跡が違う 人物志、とりわけ阪朝期の部分は筆写の段階で採 からといって直ちに別本の寄せ集めと断定するこ 録されている人物の顔ぶれや掲載順が異なると考 とは出来ない。数人で分担して抄写したことも十 えたからであるo その結果が[表1]である. 分考えられるからであるO 次にこの表の情報をもとに、各写本と版本との しかし省ごと相関関係が違うという事実は、そ 相関関係を探ってみたのが[表2]、 [表3]であ の寄せ集め行為のあったことを窺わせるに十分で る。まず二つの表から明らかになった点を列挙し あろう。また、抄写にあfcoて複数の原本を使用 よう。 したことも考えられる。 残念ながら各写本の来歴は、その収集段階まで 版本は概して諸写本との相関性が小さい。ただ し、省ごとに見ると京師を含む承天府の部分と、 さかのぼる情報がいずれの収蔵機関にもなく、こ 歴史の浅い中部の最南端(慶和Kh丘nh Hoa省、平 れ以上の系統探索は不可能に近いのが現実であ 順BinhThu細道)はよく対応している。それにA.69 る(14)。 本の広治省の巻はほぼ完全に一致しており、稿本 -6- 『大南一統志』編纂に関する一考察(八尾) 第3童 版本と写本の異動一人物志を中心に- 本の編纂の方針からみてゆこう。重要な部分を引 用する。 第2章で述べたことから、当初の研究目的、つ -、是志奉 準欽修自戒泰十八年以前、故凡事 まり版本と写本の校合本作成の糸口を探るという 在十九年以後者、均未登載(第1粂) ことは、無意味であることが明らかとなった。 -、人物志、何係勲業素著、及節義可風者、不 そこで筆者の関心は、その相違を生んだ原因に 拘官職大小、皆従塞編著、仇以年代久近烏序、不 移らざるを得なかった。 院朝は年表にあるごとく、 1802年から1945年ま 泥官職大小也(第27条) で続いた王朝であるが、 『一統志』編纂の時期にフ -、本朝名臣、各巳詳見本侍。玄各摘録其梗概、 ランスの侵略が開始され、 1884年には保護国の地 以省煩文。其未有本侍、而回休在奉 準年月以前 位に落ちる。しかも、南部及びハノイ、ハイフォ 者、欽遵同慶三年正編列博例(17)、取次登載(以下 ンH云iPhongはフランス直轄地、北部は保護債とな 略) (第28条) って事実上院朝の威声は及ばなくなった。 阪朝創立以前には西山やタイ・クメールとの戦 これによると、まず記述内容は成泰18年(1906) いがあり、第二代明命Minh Mang帝時代には中興 までで、それ以降のものは反映されていない。次 功臣繁文悦Le V邑n Duvetの子安文慣Le van Khoiと に中国の正史や『大南列侍』と異なり、 『一統志』 農文雲Nong V云nV云nの反乱があり、不安定要素が 人物志では逆臣、叛臣等は採録されず、専ら名声 絶えず存在した。よって大規模な編纂事業が本格 や功績のあるものが採録され、その功績の度合い 化するのは嗣徳帝の治世に入ってからであっ や地位の上下にかかわらず、時代順に配列したと た115)。 ある。 それ以前の歴史編纂のための資料収集は決して 最後に同人物志は『大南列侍』の簡略版ともい 十分ではなく、それが稿本まで作られながら『一 うべきもので、内容は簡略であり、しかも採録年 統志』が結局嗣徳帝による刊行の許可がおりなか 限も『大南正編列席』第二集に従って同慶3年ま った理由である。 でとし、それまでに死去もしくは致仕した者を対 そしてその没後、フランスの支配下に置かれた 象にしたとある。 歴代皇帝の下でも、大規模な編纂事業が続けられ 版本『一統志』と『大南正編列侍』第二集は主 る。 『大南定録』しかり、 『大越歴朝登科録』しか 要編纂者の顔ぶれが全く同一であり、人物志に限 り、 『一統志』しかりである。 って言えば、稿本の系統を引く写本と『大南列侍』 時間の経過は資料収集の状況を大きく変化させ 前編、 『大南正編列侍』第-集、第二集(およびそ たことは想像に難くない。特に[表1]の照合の れが依拠した資料)によって編纂されたことは明 対象とした阪朝期の人物に関しては、時の評価を 白である。 ではこの凡例は本当に忠実に守られているかと 反映して大きな変動があった。にもかかわらず、 筆者は研究開始前後、版本は写本にその後の人物 いうとかならずLもそうではない。 まず版本は広南国時代の人物を写本以上に大量 を付け加えた程度のものだろうという甘い考えを に「本朝」、つまり阪朝期の部分に入れている。広 もっていた.しかし事実は違った。 幸い版本には凡例(F一統志』の凡例に記述内容 南国時代のヴェトナムは北部に要帝を戴く鄭氏政 の採録基準(全部で30条)が存在するので(16)、版 権が存在し、匹元氏も名目上その臣下の立場をとっ -7- ていた(18)そして阪朝の創立は「中興」とされ、 反省している。版本『一統志』清化省の巻には他 南運の祖阪演が太祖、それ以降の祖先(「主」とい 省にはないr陵墓」の項目があり、要朝諸帝の墓 う漢字から派生したチュアchiiaという称号をもっ 所の詳細な記述がある。玩氏は別に要朝を墓奪し ていた)にも皇帝としての認号及び廟号が付与さ たわけではないので、その正統な後継者として清 れ、阪朝時代に組み込まれた。版本はある意味そ 化にもある程度配慮する必要があったのであろ れに忠実に従っているのである。ただし、同時期 う(20)。そしてその一方で新都となった承天の人物 の鄭氏政権下の人物はr要朝」の部分に採録され の数を増やす必要性から、このような併載が行わ ている。しかも同時期を扱う『大南列侍』前編で れたと考えられる。 次に反対に写本には氏名があるのに版本にはな すら採録していない人物を大量に加えているので い者がいる(計96人)という事実である。これも ある。 二つ目はあまり大きなことではないが、年代順 地域的にみて偏りがあり、何らかの統一的な方針 に配列したとするが必ずしもそうはなっていない によって削除されたと見るのが妥当である。その ([表1]参照)。特に親子そろって掲載されてい 方針、ないし傾向を探るため、 [表1]に基づいて 作成したのが[表4]、 [表5]である。 る場合、連続していることが多い。 [表4]は人物志の本文を読み、 「領郷貢」、 「郷 次に凡例からは窺えない特徴を指摘する。 まず貫地の「悪意的」な変更である。行政区画 薦」とか、 「○○科進士出身」などとあるものを文 の変更に従って版本と写本が食い違いを見せてい 臣とし、専ら武勲で知られる者を武臣、わずかで るのは当然としても、それによらない場合がある。 はあるが、隠逸とされながら実際は俗世のことに ヴェトナムでは俗に r三代ある所に定住すればそ 関わったことのある人物を隠逸として省ごとに分 こが新しい貫地になる」という。もちろん法的根 類し、版本と写本のそれぞれに氏名があるか対照 拠などがあるわけではない。 しながらその数を集計したものである。写本の方 阪氏の南運に従って多くの清化出身者が南に移 は第二章で見た如く、系統が判明しないため、一 動した。その子孫たちを移動先の地に貫地がえす 括していずれか-本にでも氏名があれば「有名」 るのは上記の俗諺にてらしても妥当かもしれない とした(21)当然のことであるが版本と写本の両方 が、初代、二代目までも一括して貫地を移したと に名の見えない者は考察の対象外である(22)。 [表4]から歴然としているのは、清化、承天の するのはやはり悪意性が感じられる。 さらにやっかいなことは、元の貫地と子孫の貫 武臣の大量増(清化の場合、写本12人から版本21 也(多くは都のある承天府)の両方に氏名の出て 人-。承天の場合、写本66人から版本93人-)、承 くる人物が少なくないことである(19)。この中には 天の文武両方の数の突出(写本段階で124/全省370 「詳しくは○○省人物志を見よ」という文言まで 人-34%、版本段階で154/433人-36%)、又安の )′しト ついているものもあり、決して編纂が杜撰であっ 文臣の激増(写本6人から版本30人-)である。 清化の事由は既に述べた通りである。承天の場 たというわけではない。 ところで筆者は前稿[2004a]で、要朝創立の記 合は武臣が増加したものの、文臣は増加と削減の 録『藍山貿録』の編纂過程を論じた際、阪朝時代 両方が大きいため微増にとどまっている(増加が には阪氏がもと繁朝の臣下であったことを忘れが 22人で減少が18人)。しかし文武の両方で増加した たいために、意図的に清化地方を無視したと述べ 者の中には、宗室tongth孟tの支派で「尊皇ton th孟t」 たが、いささか決めつけすぎたきらいがあったと 姓を持つ者が大量に含まれている(12人)。 -8- 『大南一統志』編纂に関する一考察(八尾) 又安は、ヴェトナム史では常識に属するが、阪 重く長い戦いであったかを物語っている。 朝期に科挙官僚を多く輩出したところである。阪 平定は西山の根拠地であり、何度となく戦いが 初は政権内に功績をあげた武臣の存在が大きかっ 行われ、特に1801年の戦いでは双方に膨大な犠牲 たが、科挙の再開と、半世紀近い時間の流れとと 者を出した。写本段階ではこの時功績を挙げた者 もに、治績によって掲載されるに足りる人物が数 (多くは戦死しているが)をかなり下級のものま 多く登場したのである。また反乱が起こった際も で収録しているのである。版本段階ではおそらく 地方官として鎮圧に尽力している者が多い。 北中部と南中部のバランスを保つため、また上記 あと、都に近い広平Quang Binh、広治、広南の のごとく新しい情報が入ってくることにより、収 文臣も微増(広平11人増、`寵治6人増、広南5人 録基準のある程度の統一の必要性から、下級兵士 増)を見せている。前述の貫地変更によるものも は削除されてしまったのであろう。実際、削除さ 多いが、阪朝にとろてこれらの地は「畿内」とも れた人物の多くは『大南列侍』に伝をもっていな いうべき土地であり、それらの人士が多く収録さ い(伝をもっているのは5/16人)0 れるようになったのであろう。 つぎは繁文債・農文雲の反乱である。中興第一 反対に減少を見せているのが平定BinhDinh省 の功臣と目される繁文悦の子繁文懐と養子でヌン の武臣である(写本段階で32人が版本では10人)。 Nhng族の首長農文雲は第二代明命帝の強引な集 その理由を探るため[表5]に移りたい。 権化に対して反乱を起こした(1833-1835年)。こ [表5]は、ある人物が功績をあげる機会とな れにも多くの文武の人士が関わったのだが、反乱 ったであろう四つの大きな事件をとりあげ、それ が比較的速く鎮圧されたこと、反乱の場が北部山 ぞれの事件に関わっていたと記録された人物がど 岳部と南部のメコンデルタ地方であったため、中 れだけいたか、省ごとに集計したものである。 央派遣の役人や軍人は別として、大いに活躍した 最初の鄭氏との戦いは、その時期が広南国時代 のは在地の人々、すなわち本論では扱わない_北部、 の半ばである1672年に一端終了したため、それに 南部の人々であった。そのことがこの反乱に関わ 関わった人物は清化及び清化から回貫した広治、 った者の掲載者数が少ない(四事件中、写本段階 承天出身者が圧倒的に多い(写本段階で12/14人- で25/219人-11%、版本段階で32/245人-13%) 86%、版本段階で15/17人-88%)。ただし、鄭氏 理由であろう。 との戦いが早期に行われたこともあって、四つの 最後がフランスの侵略である。その侵略は1858 事件の内でこの事件に関わった者の収録数は非常 年のダナン攻撃から本格化するが、写本の段階で に少ない(写本段階で12/219人-5%、版本段階 は1865年までを対象としているために、その段階 で15/245人- 6%). ではこの事件にかかわっているものも生存してい 次の西山との戦いに関係する者は逆に大きな数 る者が多く(完全に保護国となるのが1885年)、収 を占める(四つの事件の内で計算した場合、写本 録の対象にはほとんどなっていない(全省で8人)。 では172/219人-79%、版本段階で160/245人- 版本の方は1888年まで収録対象期限が延びたため、 65%。人物志全体でも、写本で172/370人-46%、 かなり増加しているが、それでも事件の大きさに 版本段階で160/433人-37%)。時代を経ることに 比して多いとは言えない(中部全省で36人)。 より、全体に占める対西山戦に関する人物の割合 しかしそれでも戦死した人物を中心に若干でも は減ってゆくが、それでも上記の数値は、いかに 抗仏戦に参加した者を、フランスの植民地支配下 この戦いが広南阪氏と玩朝にとって、記憶に残る で収録したことは、ある意味驚異的である。さす -9- がにフランスのことに言及する際は「大法国」と ぎ込むことにより、かろうじてその存在感、威厳 いう書き方をしているが(23)。ただ、これをもって を維持するしかなかった.マタラムのスルタンが 直ちに愛Eg心のあらわれだとか、ナショナリズム ヒンドゥー-ジャワ文化の保存に努力したことな の問題に直結すると評価するのにはいささか無理 ど、みなそうである.阪朝が書籍の収集と、大規 がある。 模な編纂事業を行ったのも同様の意図に基づく. 林正子[2001]は、阪朝が威信維持のために漢 編纂することに意義があったこれらの書籍に当時 字、漢学に固執するほどフランス植民地政権にと の革命家が目もくれないのは当然のことであった。 ってはヴェトナム語のラテン文字化やキリスト教 しかし、である。そうした阪朝の威信を守るた による人心収虎が容易になり、阪朝は無害な存在 めに作られた書籍が、新政権によって王朝自体は になったと評している。 最低の評価を受けた(ている)にもかかわらず、 事実、当時のヴェトナムは成宜帝の抗仏散文に 始まる文紳蜂起が鎮圧され、新しい革命・救国思 「歴史学・地理学」の「資料」として今も重宝さ れているのはなんと皮肉なことではないか。 想をもった新世代の人物が登場する時期であった 『一統志』の撰者からすれば、筆者の行った内 (24)。しかし彼らがこの『一統志』に収録されてい 容のデータ化などは不本意極まりないものであっ る個々人に共感を持つことはあっても、 『一統志』 たに違いない。稚拙ではあるが、データ化するこ を自己の活動に用いたなどということは、ついぞ とによって、その編纂の方針やそ05結果としての 聞いたことがない(25)。 数値の水増しなどの実態の一端を覗くことができ たのも事実であるが。 今後残されたことはいうまでもなくまず写本の 校合本作成である。各写本問の相関性はどれも比 結語にかえて 較的高いので、前述A.69本から広治省の巻を取り 出版科研では出版に関わるあらゆることが研究 去ったものを底本として、・他の本と校合していく 対象となっている。また2003年度広島史学研究会 のが最善であろう。今のヴェトナム人研究者が専 研究大会シンポジウムでは「近世出版文化をめぐ ら使用している現代ヴェトナム訳本は史学院が70 る諸問題」と題して近世の中国、日本、ヨーロッ 年代初に自院所蔵のHv.140本を底本に、 A.69本を パの出版文化に関わる比較が試みられた(26)。 参考にして作成されたものであるが(27)、 A.69本の 方を底本とするべきであった。 その中で注目されたのが読み手の問題である。 当然ではあるが、読み手を意識する以上、出版さ ただし筆者の研究はもともと版本との関係を探 れるものの選択がなされ、書の内容やレイアウト るということから始まったため、写本には存在す にも工夫がなされる。しかし、商業出版ではない、 る北部及び南部の各省のデータはもちろん、写本 読み手すら考慮に入れない、ただ編纂することだ 自体も多くが未収集のままである。 『一統志』の恩 けに意義を兄いだす編纂・出版事業も存在しえた 恵を蒙っている多くの外国人研究者とヴェトナム のである。 人研究者とが協力して、この史料批判が決定的に 19世紀には他の東南アジア諸国もヴェトナム同 様、ヨーロッパ列強の植民地と化し、外交や軍事、 遅れている事態の改善に努力するべきであろ う(28)。 さらには内政の権限さえも奪われた王族たちは、 ありあまる時間と金を、 「伝統文化」保存事業につ - *本稿の第1章は<参考文献>八尾[2003a]の10- 『大南一統志』編纂に関する一考察(八尾) 『越南漢晴文献日録提要』全2冊.台北:中 部を、第2章は八尾[2002]の序文を、第3章 は第2回ヴェトナム学国際学会(2004年7月 国文哲研究所(電子版: 14-16日、於ヴェトナム・ホーチミン市)での莞 htto://≠ww. i itohi l.sini ca.edu.tvv/h annan/) 表原稿をもとに、大幅に増補改稿したものであ (B 和田 正彦. 1992-93. 「松本信廉博士将来の る.また執筆にあたっては平成13-16年度文部科 安南本について一慶鷹義塾図書館・松本文庫 学省科学研究費(特定憤域研究) 『東アジア出版 所蔵安南本解題- (上) (中) (下)j 『史学』 文化の研究』の研究費補助を受けた。 62(1, 2), (3), 63(1, 2). ㊤ Cue Liru trir Nh五m血C, Dがhpc Hu喜, Trung tarn ′ーノノへ <漠晴本の目録> Nghien c血VietNam va Giao luu V血hoa (国 家公文書局・フエ大学・ヴェトナム研究文化 ㊤ 藤原利一郎. 1974. fパリ国立図書館新収安南 交流センター) (eds.). 1998. 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Chdu ban Trieu Tu Due 嘱本及び安南版漢籍書目並びに追記」 『史学』 (1848-1883) (Tuyen chon va l岬c thudt) (『嗣徳 16(4). 殊本(1848-1883) (選録・略述) 』.HiNoi: Nha ⑳ 山本 達郎. 1953. 「パリ国民図書館所蔵安南 xuatb云nV丘nhpc (文学出版社). 本目録」 『東洋学報』 36(1). ⑳ Vi?n Nghien c血H血Nom &丘cole fran印ise ㊤ 山本 達郎. 1953. 「河内仏国極東学院所蔵安 duxtreme-Orient (漠晴研究院・フランス極東 南本追加目録」 『東洋学報』 36(2). 学院) (eds.). 1993. Disan Han Norn精etNam - ⑳ 山本達郎. 1954. Iパリアジア協会所蔵安南本 ThumucDeyeu (『ヴェトナム漠晴書籍の遺産 書目」 『東洋文化研究所紀要』 5. 一書目提要』 ). 3 vols. HえNoi: Nha xuAt bh ㊧ 劉 春銀・王 小盾・陳 義(主編).2002. - Khoa hoc Xえhoi (社会科学出版社、以下 ll - 鳩尾 稔. 2001. 「タイソン朝の成立」F講座東南 NXBKHXH). アジア史』 4.岩波書店. ⑳ Vien Nghi芭n chi Han Norn (ed.). 2002a. Di san Han Nom Viet Nam - Thir muc Deyeu-. Bo di I. 白石 昌也. 1993. 『ベトナム民族運動と日本・ Quyen Thuong (Th五n sic, Th益n tich, Tuc le) アジアーフアン・ポイ・チヤウの革命思想と 対外認識-』巌南堂書店. (『ヴェトナム漢晴書籍の遺産一書目提要』補 遺I 上巻(神勅、神籍、俗例) ).HえNgi: 八尾 陸生. 2002. 『『大南一統志』写本データj 平成13-14年度文部科学省科学研究費(特定 NXBKHXH. ㊦ Vien Nghien c血H丘n Nora (ed.). 2002b. Di san 領域研究) 『東アジア出版文化の研究』調整班 Han Nom Vi?t Nam - Thumuc Deyeu-. Bo di I. B 「ベトナムの『地誌』の刊行について」研 QuyさnHa (Tuc Ie, Diab争, Co chi, X云chi) (『ヴ 究成果報告書I.広島大学大学院文学研究科. ェトナム漢晴書籍の遺産-書目提要』補遺I 八尾 隆生. 2003a. Iもう一つのヴェトナム近現 下巻(俗例、地簿、古紙、社誌) ). HえNpi: 代史-ヴェトナム前近代史史料の歩んだ道 NXBKHXH. -」 『歴史と地理 世界史の研究』 196.山川 出版社. ㊦ Vien Thongtin KhoahocX豆hoi (社会科学情報 院) (ed.). 1991. ThumucHircmgu&c VietNam. 八尾 陸生. 2003b. 『『漢噴雑誌』 『漢頓研究』総 ThoikテC如dai (『越南郷約目録』近代期). Hえ 目録- 1984-2002-』平成15二1時度文部科学 Noi: Vien Thong tin Khoa hoc X云hoi. 省科学研究費(特定領域研究) 『東アジア出版 文化の研究』調整班B 「べ トナムの『地誌』 ◎ Vien Thong tin Khoa hoc Xえh与i(ed.). 1994. Thu muc Hitのig vac Viet Nam. V五n ban H丘n の刊行についてJ研究成果報告書II.広島大 Nom (『越南郷約目録』漠噛原本). Ha Noi: 学大学院文学研究科. 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Sack Chi dan (1)日本ではかつては<目録>の欄にあるように、 Cdc Phdng Lieu tr斤thai砂Thuoc dia - Bao qudn 「安南本」と呼んでいたが、後藤均平[1999] tgi Trung tarn Lim tru Qu∂c gia I - Ha Npi. (『植 は「越南本」と称しているO 現在のところ日 民地期文書各コレクションガイドブックー/、 本人研究者が少ないこともあって、用語の統 ノイ第-国家公文書館保管-』).HANpi:Nhえ 一はなされていない。なお、 r漠楠本」という xuat bin V云n hoa. 用語はヴェトナム版漢籍も含めていることが Ian (2)筆者も留学中からお世話になった、ハノイ国 <漢噛本に関する書誌学的研究ゞし( 家大学のフアン・フイ・レPhanHuyLe教授(ヴ 松本 信広. 1936. 「安南史研究上の二資料- ェトナム歴史学会会長)はこの清輝注の未有 である。 Bibliographic annamiteと大南塞録-」 『史学』 (3)それら新しく収集された漢晴本にはVHの記 15(1). 号が付されている。 陳 荊和. 1982. f『大南憲録』と阪朝練本につい て」. 『稲・舟・祭』刊行世話人(編). 『稲・舟・ (4)同雑誌所収の論文(2002年まで)は八尾[2003 祭』六興出版. b]電子版で検索できる。 山本 達郎. 1943. 「安南の地誌について一同慶地 (5)ゴ・ドクック・トNgo DiicTho [2002:23] 輿誌解説-」.東洋文庫(編). 『同慶御覧地輿誌 は、 1960年代末にヴェトナム史研究者である 詞』上冊.東洋文庫. R. B.スミスがダラットの書庫で『同慶地輿 L. Cadiとre et P. Pelliot. 1904. '-Premi色re (≡tude sur les 誌』を閲覧していたことを紹介している。ち sources annamites de l'histoire d'annam". Bulle- なみに氏によると王宮本『同慶地輿誌』も行 tin de I'Ecole frangaise d'Extreme-Orient (BE- 方不明のままである。最近、同書は活字印刷 FEO) 4. で新版が出版されたが、底本は王宮本をもと にした漢晴研究院(旧極東学院所蔵)所蔵写 E. Gaspardone. 1935. "Bibliographic annamite". 本である。 BEFEO 34. Tran V云n Gi丘p. 1 938. "Les chapitres bibhographiques (6)ジェムはカトリック教徒で、ヴェトナムの伝 de Le-qui-Don et de Phan-huy-Chu"- Bulletin de 統文化を軽視したと言われることがあるが、 la Societe des etudes Indochinoises 13-1 (nou- 決してそんな人物ではない。留学中にある先 velle s丘rie. 生が御教示くださったのだが、中部ヴェトナ Tran Van Giap, 77m hieu Kho sack Han Norn - Ngudn ム史の専門家であったカディェ-ルの私的書 Tulieu VanhocSithoc VietNam -(『ヴェトナム 庫が中北部ヴェトナムのクアンビンQuえng 漢晴書籍の書庫探求』). 2 vols. (vol. l. (lsted. Binh近くにあったという。それは北政権の手 1970. H云Npi: Thuvien Quoc gia (国家図書館). に入ったが、それをジェムは特殊部隊を使っ 2nd ed. 1984). vol. 2. 1990. H五 Noi: て強奪しようと試みたらしい。試みは失敗し、 NXBKHXH). 北煤が激しさを増す中で、その所蔵史料の行 方は不明のままである。 ( 7)第-Eg家公文書館の旗本・地簿を含む文書の - 13- 概要及び利用方法に関しては、桜井[1994]、 されたと思われるものが見つかった。ハノイ 松尾[1995]、八尾・岡田[2003]それにグエ にある歴史博物館にも木活字印刷のものが ン・ティエウ・ヒエウNguyさn Thiさu Hieu他 陳列されているが、誰も注目していない。何 の目的でこのような印刷形式のものがある [2001]を参照。 のか判断に苦しむが、継続調査の必要がある。 (8)株本に関する詳細は陳[1982]参照。 (9) 「文献の邦(くに)」とヴェトナム人は自国を (10)山本[1943]及びチャン・ヴァン・ザップTrh 誇りにしているが、民間でも多くの漢晴文書 v且nGi云p [1970; 1990]による。先年、山本 が残っている。 達郎氏が死去された折り,氏の遺志により、 ヴェトナムは儒教の国であり、それに基づい その蔵書の多くが東洋文庫に寄贈された。そ た家族制度が現存しており、各家や族の「家 れらは公開に備えて現在整理中であるが、そ 譜」 「族譜」も多く残っている。現在、漢晴 の中に上記の影印本の元になった刊本が存在 研究院が中心となって収集作業を行ってい する。 るが、まだまだ不十分である。同院所蔵の家 (ll)各本の書誌データは八尾[2002 ;2004b]にま とめてある。 譜は多くが北部デルタ地方のもので、中部以 南のものはほとんどない。ユネスコの肝いり (12)VHv.1359本はVHv.985本の又安、河静の巻だ で「ヴェトナム・ユネスコ・同族協会」が設 けを再抄したことが明らかなので、考察の対 立され、遠く離れた族の家譜照合、それに基 象からはずした。 づいた新しい家譜(現代ヴェトナム語によ (13)一点問題なのは、同本の承天府の巻で、他本 る)の編纂、一族の交流機会の設定、さまざ が避詩により「尊室」 (王族支派に与えられた まな情報の開示(機関誌CoiNguon (『みなも 「姓」)とあるのを「宗室」と記していること と』)に族に関する多くの論文が掲載されて である。岡本は極東学院蔵本であったから、 いる1996年創刊)などが行われている。 阪朝期に抄されたものに間違いないので、何 その他に、どの村に行っても出てくるのが 故避譲を無視したのかがわからない。 (14)蔵書印により、漢晴研究院の本がもとは旧ハ 「郷約・俗例」 「勅封」などである. 郷約・俗例とは18、 19世紀頃にできはじめる ノイ総合大学や党中央図書館に蔵されていた 村や族の提のようなもので、社会科学情報院 ことなどが分かるが、それ以前の情報はないO が中心となって整理、ローマ字化(現代ヴェ (15)初代嘉隆帝時代には既に『皇越律例』など、 行政に不可欠な類のものは刊行されている。 トナム文字化)が進められている。 勅封とは、村の開祖や歴史上の英雄などに対 (16)写本の方には凡例はもちろん、表文、序文な する王朝の認定状で、皇帝の色である黄色 ど、一切存在しない。 (金色)の紙でつくられ、巻物状になってい (17) 『大南列停』正編二集表 る。手書きの文面の最後に皇帝の玉璽が押さ 奉旨準臣館総修列侍正編二集、仇断自明命初 れ、その権威を保証するものとなっている。 年、至同慶三年底以前。 (中略)先朝者碩、亡 阪朝に入ってからの発行量は膨大で、濫発と 年在後、而致事在前、事状顕著、及諸省開放、 言うに等しい。内容もワンパターンなので注 何係素有勇能、而事状詳明者、併録、以便一 意をおろそかにしていたが、 2002年の調査中 端(後略)a に、嗣徳帝時代のものの中に、木活字で印刷 - (18)ただしその姿勢には必ずしも一貫性はなく、 14- 『大南一統志』編纂に関する一考察(八尾) 交易相手に対して安南国王を称したこともあ (25)筆者は編纂時点での状況によってその書に評 ったことを桃木[1995]が指摘している。 価を下すことだけが歴史研究の目的でないと (19) [表1]では複数の省に記述をもつ人物に● 考える。 『一統志』の撰者、とくに国史館総裁 を付してある。 高春青には多くの著作があり、それらを読み (20) 『大南定録』前編では阪氏の祖先が晴化出身 解くことによってはじめて彼らの意図や、所 者であることは記してあるものの、藍山蜂起 謂「王朝ナショナリズム」の問題にふみこむ -の言及はない。また近年刊行された阪朝の ことが可能であろう。 末甫たちによる『阪福族家譜』では、現在も (26)このシンポジウムの内容に関しては『史学研 清化に存在する阪氏の第-支(宗家) -の言 及がない。 究』 244号に特集が組まれている。 (27)この訳本にはどの部分でA.69本を参照したの かなど、一切注記がない。 (21)前述の如く、版本からの再写が明らかなA.69 本広治の巻は集計からはずした。 (28)幸い、最近ではインターネットが広く利用さ れるようになり、情報伝達には不自由しない (22)『大南列停』との照合も行ったのであるから、㌧ 『列侍』にありながら版本、写本の両方から 時代となった。また史料の電子化で懸案とな 漏れたのは何故かという問題設定も成り立つ。 っていた難漢字の処理もUnicodeの採用によ データは残っているので今後に期したい。 り、ずいぶんと改善が進んでいる.出版科研 (23)筆者はこの「大法国」という言葉に、何かし でも2003年6月の研究会(於九州大学)で国 ら暦数無礼さのニュアンスが込められている 文学研究資料館研究情報部の原正一郎氏が ような気がしてならない。ヴェトナム戦争時 「メタデータによる東洋文化資源の統合」と に北側が韓国軍を、侮蔑感を込めて「大韓」 題して資料の保存、データ化などの現状につ と呼んだように。 いて報告をされている。 (24)この問題に関してはヴェトナム本国を中心と して膨大な研究蓄積があるが、日本語で読め (広島大学大学院文学研究科助教授) るものとして、白石[1993]をあげておく。 - 15- 図1 ヴェトナム漢嘱史料の歩み 院朝王宮の所蔵図書 (目録⑦) フランス極東学院が重要なものを筆写 フランス極東学院が独自に収集 (目録⑦⑳㊤) 松本氏『大南憲録』を 日本に将来し東洋文庫 等に寄PS 永田氏が独自に収集 目録の作成(目録⑳) 」 東洋文庫蔵書 目録の作成(目録⑳) 1954年(ジュネ-ヴ協定) マイクロをフランスに持ち帰る (パリ極東学院所蔵マイクロ本) フ工で保管(南政権) 棟木目録の作成開始(目録㊧②) F サイゴンの公文書館 の管理下に入り各地 に分散保管(南政権) 】 大統領府の地下収蔵 庫に一括収蔵 社会科学情報院図書館 (ハノイ)の管理下に(北政権) (目録⑳) 山本氏その一部を日本に将来 東洋文庫に収蔵 1975年(南政権消滅) 郷約等はそのまま社会科学 情報院図書館の管理下に(目録⑳◎) 内、阪朝棟木と地簿 は第-国家公文書館 (ハノイ)の管理下に L 次いで他の漠晴本も第 一国家公文書館に移管 l 株本目録の編纂続行 (目録⑱㊦) 史料の収集を続行 「 一部史料を東洋文庫に提供 新しい目録(⑳㊧)の発行 現東洋文庫所蔵本 新しい目録(㊨)の 発行 追加目録(⑳㊦)の発行 (注)個人蔵のコレクションの内、松本氏(目録⑤)およびガスパルドン氏のものは慶健義塾大学に、山本 氏所蔵本は東洋文庫に割曽された。また日本では国立国会図書館古典籍室に数十冊の漢境木が所蔵さ れている(目録㊦)。さらにパリの国立図書館(目録㊤)、国民図書館(目録⑳)、アジア協会(目録 ⑳)などにもかなりの漢境木が存在する。 - 16- 2 ・4 0 ・2 1 2 ・3 4 - ll 2 ・2 5 ・13 付 2 ・2 7 ・0 9 2 ・2 8 ・0 4 2 ・4 2 ・0 8 2 ・4 0 ・3 4 2 ・4 1 ・0 9 2 - 4 1 - 10 2 ・4 1 ・11 氾 容 碧 枚 英 俊 花 柄 続 伸 沼 汝 伯 仕 杜 春 昔 玩 登 仕 黄 道 陳 文 美 繋輝 耀 ● 2 ・15 ・0 5 玩 容 陶維 慈 琴 伯 顕 0 -03 -06 2 ・3 4 ・0 6 2 ・2 5 ・0 1 何 維 滞 阪 確 fe 2 ・17 ・0 5 1 ・2 0 ・15 阪 瑚 阪 廷 tg- 1 - 18 - 0 8 玩 光 慣 1 ・2 8 ・0 3 1 ・17 ・0 9 悌 公 欄 1 ・18 ・0 5 1 ・15 ・16 弓 長文 銘 T i重来 1 ・14 ・0 5 宋 描 映 何 功 恭 1 ・13 ・11 耶 稲 川 1 ・13 蝣0 5 玩 1 T瑞 ● 1 ・13 ・0 宋 帖 旅 0 ・0 4 ・2 ● 0 ・0 4 ・0 9 -A ;公 紬 ● 弓 戊描 禁 0 ・0 4 ・0 1 0 ・0 4 ・2 0 ● 玩 久 硫 0 ・0 3 ・04 0 ・0 4 ・ 5 ● 宋 帖 和 0 ・03 ・03 0 ・03 ・02 末 文魁 ● 火 脚拾 宋 11-大 ● 栄 枯 治 表1 各本人物志対照 0 06 0 05 0 04 0 03 0 02 00 0 26 0 25 0 24 0 23 0 22 021 0 20 0 19 0 18 0 17 0 16 0 15 0 4 0 13 0 12 on 0 10 0 09 0 08 0 29 Pl TH .無 T H ・ 0 33 T H ・ 0 32 TH ・ T H ・ 0 30 TH - T H ・ 0 28 T H ・ 0 27 T l- T T TH - TH - TH - TH - Tlー TH - T い T T T T T T T T T TH ・ 0 07 I T T T T T . 無 . 無 m m . 無 . 無 . 無 . 無 無 00 2 . 無 . 無 T H ・ 00 1 TH .無 TH .無 TH .無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 T il 蝣ffi TH . 無 . 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TH . 無 TH . 無 TH . 無 T il 蝣無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH .無 T H ・ 0 14 TH 蝣 0 13 TH - O i l TH 蝣 0 08 TH - TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH ・ 0 03 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 Til ・*ォ TH . 無 TH . 無 Til ・M TH . 無 TH - 無 T il ・ffi TH .無 Tー 卜 無 TH . 無 TH "無 欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 T H ▼欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 Tu .欠 巻 T il ・X IB TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 T H ・* サ TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH l欠 巻 T IP TH '欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH -欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 TH .欠 巻 00 2 00 6 TH . 無 TH - TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 T H ・ 00 3 TH - TH .無 T H 蝣 00 4 TH . 無 T H 蝣 00 1 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 桒 TH . 無 TH . 顔 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 VHv.1707 漢晴研究院 014 013 Oil 0 08 TH . 無 TIい 無 TH . 桒 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH - TH - TH - TH - TH ・ 0 10 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH ・ 0 0 3 Til - $ TH . 無 TH . 無 TH ・SS Tl卜 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 桒 TH . 無 TH . 無 TH . 無 TH . 無 tii ・m TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH ' 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 Til - 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 TH . 欠 巻 Til - 欠 巻 . ○ [] ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ [] ○ ○ ○ □ ○ 口 [] [】 ○ [] ロ [] [] [] [] [] ロ [] [] [] □ 口 口 [] 鄭 氏 祭 文 偶 西 山 / 繁 文 偶 農 文 雲 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 S ill 鄭 氏 鄭 氏 鄭 氏 西 山 西 山 鄭 氏 × × × × × × × × × × × × × × × × × ﹃汁到-討轍﹄新桝tcsaヰか-雌親 (AJl) - 1 8 - 1 ・18 ・0 4 1 ・18 ・0 3 付 1 蝣 18 ・0 3 付 2 ・17 ・0 7 2 ・18 ・10 2 ・19 ・0 3 武 元 諒 胡 文 恵 播 伯 同 播 伯 錐 阪 忠 懲 梨 元 忠 . 1 ・18 ・0 3 院 廷 得 2 ・3 6 ・1 7 2 - 3 6 - 18 2 - 3 7 - 04 2 ・3 7 ・06 高 仲 遥 胡 仲 王 達 描 士 撤 阪 貫 悌 2 ・4 1 ・2 4 2 ・36 ・0 7 播 叔 直 繋 廷 冨 故 2 ・36 ・05 胡 士馴 2 ・3 7 ・19 2 ・36 ・12 播有 叙 阪 泰 2 ・36 ・04 楊 允譜 NA ・ 02 7 NA ・ 02 6 NA ・ 02 5 NA ・ 024 NA ・ 023 NA ・ 022 NA ・ 02 1 NA ・ 0 20 NA ・ 0 19 NA ・ 0 18 NA ・ 0 17 0 14 2 ・35 ・07 NA - 0 13 文 は杢 2 ・32 ・07 架 亮は NA - N A ・ 0 12 NA ・ 0 16 2 ・29 ・19 酎 有 圭 阪 畳 2 ・2 9 ・15 陳 輝 瑛 NA ・ Oil N A ・ 0 10 N A ・ 00 9 N A ・ 00 8 NA ・ 00 7 NA ・ 00 6 NA ・ 00 5 NA ・ 00 4 NA ・ 0 15 2 -25 -06 播 有 性 00 2 NA ・ 00 3 NA 0 02 NA . 無 NA . 無 NA . 無 NA . 桒 NA . 無 NA . 無 NA . 無 NA . 無 NA . 無 NA . 無 NA . 無 NA . 無 NA . 無 NA . 無 NA . 無 N A ・ 00 6 NA . 無 NA . 無 NA .無 NA -無 NA ・ 00 5 NA ・ 003 NA . 無 NA . 無 NA . 無 NA NA ・ 0 0 1 TH . 無 TH . 無 NA ・ 00 1 TH . 無 TH . 桒 TH . 無 TH . 桒 TH . 無 TH ・ 0 07 TH ・ 0 06 TH ・ 0 05 TH ・ 0 04 TH . 無 TH . 桒 丁 目憤 2 -40 -02 院 世 吉 2 - 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03 梁 文 政 0 - 03 -10 BD . 無 院 徳 末 文接 BD . 無 BD . 桒 阪 文 敢 ● ● 玩 文楊 BD . 無 ● 阪 文綴 14 - 09 付 BD . 無 阪 文 畳 卜 BD . 無 ● 陳 永 科 BD . 無 BD . 無 院 文 隣 1 ・ 14 ・09 付 BD . 無 ● 武 文 才 BD ' 無 BD . 無 院 文 穏 1 蝣 14 ・0 9 BD . 無 BD . 桒 BD . 桒 BD . 無 阪 文告 2 - 40 - 0 7 付 1 - 14 - 0 3 郡 文 絹 1 ・0 6 ・0 3 ● BD . 無 梁 文 政 院 龍 BD . 無 院 文 春 朱 文 接 BD . 無 郡 文 隆 0 - 03 - 1 0 BD . 無 院 文 春 ● BD . 無 玩 文盛 KH - KH - KH - 00 5 00 4 00 2 KH ・ 00 3 KH ・ 00 6 KH ・ 00 1 P Y ・ 00 8 PY ・ 00 2 PY .無 PY ・ 00 3 P Y ・ 00 9 P Y 蝣 00 6 P Y ・ 00 7 PY . 無 PY ・ 0 0 5 PY ・ 0 04 PY ・ 0 0 1 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD - 無 BD . 桒 BD . 桒 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD ・ 0 24 BD ・ 0 16 BD ・ 0 14 BD ・ 0 10 0 03 KH - KH 0 05 0 04 KH ・ 00 2 KH - KH ・ 00 6 KH ・ 00 1 PY ・ 0 08 PY ・ 00 2 PY . 無 PY ・ 00 3 PY ・ 00 9 PY ・ 0 06 PY ・ 00 7 PY . 無 PY ・ 00 5 P Y ・ 00 4 PY ・ 00 1 BD .無 BD .無 BD .無 BD .桒 BD .無 BD .桒 BD .無 BD .無 BD .無 BD .無 BD . 無 BD .無 BD . 無 BD .顔 BD 蝣輯 BD . 無 B D ・ 02 4 B D ・ 0 16 B D ・ 0 14 B D ・ 0 10 * S 0 08 KH .欠 巻 KH . 欠 巻 KH . 欠 巻 KH . 欠 巻 KH . 欠 巻 KH . 欠 巻 py - PY ・ 0 02 PY . 無 PY ・ 0 03 P Y ・ 0 09 P Y ・ 0 06 PY ・ 0 07 PY . 無 py ・ 0 05 PY ・ 0 04 PY ・ 0 0 1 BD . 欠 巻 BD - * * BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD - X S BD . 欠 巻 BD - X BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD - X BD . 欠 巻 0 24 002 KH .無 H I-無 KH . 無 KH ・ 00 3 KH - K H ・ 00 1 P Y ・ 00 8 P Y ・ 002 PY .無 P Y ・ 003 P Y ・ 00 9 P Y ・ 00 6 P Y ・ 00 7 PY .桒 P Y ・ 005 P Y ・ 004 P Y ・ 00 1 BD - 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD - 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD - 無 B D - ** BD . 無 BD - BD . 無 B D 蝣 0 14 B D ・ 0 10 KH . 無 Kー 1. 無 Kー い 無 K H ・ 00 3 K l ・ 00 2 K H ・ 00 1 P Y ・ 00 8 P Y ・ 00 2 PY .無 P Y ・ 00 3 P Y ・ 00 9 P Y ・ 00 6 P Y ・ 00 7 PY .無 P Y ・ 00 5 P Y ・ 004 P Y ・ 00 BD .無 BD .無 BD .無 BD .無 BD .無 BD -ォ BD .無 BD . 無 B D ・ 0 17 B D ・ 0 16 B D ・ 0 15 B D ・ 0 14 B D ・ 0 13 B D ・ 0 10 B D ・ 009 B D ・ 008 BD .無 BD .無 BD . 無 BD .無 ョ KH 蝣欠 巻 KH . 欠 巻 Kll - 欠 巻 KH - 欠 巻 KH . 欠 巻 KM - X & FY - X X PY . 欠 巻 PY - X ョ PY - X ョ rv - x PY . 欠 巻 PY . 欠 巻 PY . 欠 巻 PY . 欠 巻 PY .欠 巻 PY .欠 巻 BD .欠 巻 BD .欠 巻 BD .欠 巻 BD - * # BD .欠 巻 BD - X % BD .欠 巻 BD .欠 巻 BD .欠 巻 BD '欠 巻 BD .欠 巻 B D ・欠 巻 BD .欠 巻 BD .欠 巻 BD .欠 巻 BD - X ォ BD .欠 巻 BD .欠 巻 BD .欠 巻 BD .欠 巻 8 * 0 03 0 02 001 KH . 無 Klい 無 KH - 無 KH .- KH - K,い PY . 欠 巻 PY - * PY . 欠 巻 PY . 欠 巻 P Y - :X 3 PY . 欠 巻 PY ・X % PY - * PY . 欠 巻 PY . 欠 巻 FY ・X BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 BD . 無 bd - m 8 0 15 0 17 0 16 BD . 無 BD - BD - BD - BD . 無 BD 蝣 OH B D 蝣 0 13 B D ・ 0 10 B D ・ 00 9 B D ・ 00 8 B D ・15 BD .無 BD .無 BD . 桒 0 20 0 22 0 23 K K K 00 5 00 4 00 2 00 3 K H ・ 00 6 K II ・ 00 1 P Y ・ 00 8 P Y ・ 00 2 PY .無 P Y ・ 00 3 P Y ・ 00 9 P Y ・ 00 6 P Y ・ 00 7 PY .無 P Y ・ 00 5 PY ・ 004 PY ・ 001 BD ・ 0 2 7 BD ・ 0 25 BD 蝣 0 24 BD - BD ・ 0 2 BD 蝣 O il B D ・ 0 09 BD . 桒 BD - BD ・ 0 14 BD . 無 BD . 無 BD ・ 0 32 BD ・ 0 18 B D ・ 0 06 BD ・ 0 03 BD ・ 0 10 BD . 桒 BD . 無 BD - K日 - 欠 巻 KH . 欠 巻 KH . 欠 巻 KH . 欠 巻 K1I - 欠 巻 KH . 欠 巻 PY . 欠 巻 PY . 欠 巻 PY - 」 $ PY . 欠 巻 P Y ・* ォ PY . 欠 巻 PY . 欠 巻 PY . 欠 巻 PY . 欠 巻 PY . 欠 巻 PY . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD - * 3 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD - 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD . 欠 巻 BD - X * BD - X % BD . 欠 巻 BD - 欠 巻 BD . 欠 巻 [] [] [] ○ [] □ [] [】 [] [] [] [] [] 口 口 [] [] □ ⊂] 口 [] 口 [] □ □ □ ロ [] 口 [コ [] [] □ [] [] [] [] 西 山 西 山 西 山 西 山 西 LU 西 山 Q U l 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 西 山 農 文 雲 繁 文 偶 西 山 西 山 農 文雲 西 山 西 山 西 山 × × × × × × × × × × × × × × × × × × × × 2 ・3 5 ・10 NT ・ 0 02 NT ・ 00 1 B T ・ 00 6 B T ・ 00 5 B T ・ 00 7 B T ・ 00 4 B T ・ 00 3 B T ・ 00 2 B T ・ 00 1 KH . 無 K H 蝣無 間 .無 K II ' 無 KH . 無 K H ・ 00 7 NT . 未 分 割 NT . 未 分 割 NT . 未 分 割 NT .未分割 NT .未分割 NT .未分割 NT . 未 分 割 .5 N T . 未 分割 BT ・ 0 06 BT ・ 0 05 BT ・ 0 07 BT ・ 0 04 BT ・ 0 03 BT ・ 0 02 BT ・ 0 0 1 KH . 無 H I- 無 KH . 無 Kt卜 無 KH . 無 KH - 0 07 NT . 未 分 割 NT . 未 分 割 NT . 未 分 割 NT . 未 分 割 B T ・ 0 06 BT ・ 0 05 BT ・ 0 07 BT ・ 0 04 BT ・ 0 03 BT ・ 0 02 BT ・ 0 0 Kl巨 欠 巻 KH .欠巻 KH .欠巻 KM '欠巻 KH .欠巻 KH .欠巻 ・007 NT .未分割 NT .未分割 NT .未分割 NT .未分割 BT .無 BT 蝣 005 BT ・ 004 BT ・ 003 BT .無 B T ・ 0 02 BT ・ 001 KH -無 K K H ・ 0 06 K H ・ 00 5 KH ・004 KH l無 NT l未分割 NT .未分割 NT .未分割 刊T . 未 分 割 BT . 無 B T ・ 00 5 B T ・ 00 4 B T ・ 00 3 B T ・*Z B T ・ 00 2 B T ・ 00 KH . 無 K H - 00 7 K H ・ 00 6 K H ・ 00 5 K H ・ 00 4 KH . 無 N T . 未 分割 N T . 未 分割 N T . 未 分割 N T . 未 分割 BT . 欠 巻 BT . 欠 巻 BT . 欠 巻 BT - * ォ BT . 欠 巻 BT . 欠 巻 BT , 欠 巻 KH . 欠 巻 KH - 欠 巻 KH . 欠 巻 KH . 欠 巻 KH . 欠 巻 KH . 欠 巻 NT . 未 分 割 NT . 未 分 割 NT . 未 分 割 NT . 未 分 割 BT . 無 BT ・ 0 05 BT ・ 0 04 BT ・ 0 03 BT . 無 BT ・ 0 02 BT ・ 0 0 1 KH . 無 KH ・ 0 07 KH ・ 0 06 KH - 0 05 KH - 0 04 KH . 無 ・ 00 8 N T . 未分 割 NT .未分割 N T . 未分 割 N T . 未分 割 B T ・ 00 6 B T ・ 00 5 B T ・ 00 7 B T ・ 00 4 B T ・ 00 3 B T ・ 00 2 B T ・ 00 1 K KH l 無 KH . 無 KH . 無 K t卜 無 K H ・ 00 7 . NT .未分割 NT .未分割 NT .未分割 NT .未分割 BT .欠 巻 BT . 欠 巻 BT . 欠 巻 BT . 欠 巻 BT . 欠 巻 BT . 欠 巻 BT . 欠 巻 KH . 欠 巻 K M ・X S KH . 欠 巻 KH . 欠 巻 KH . 欠 巻 KH . 欠 巻 ○ ○ ○ △ ○ △ (⊃ C ) [] [] ○ □ [] □ [] □ [] 仏 仏 西山 西 山 農 文 雲 西 山 西 山 西 山 西 山 西山 西山 西山 西山 西山 西山 * 5 写本の段階では寧順はまだ平順と未分割ゆえ、巻が存在しない。 *4 A.69承天巻は「尊重Jをすべて避詩を無視して「宗室」と記している. *3 Hv.140・A.69広平巻には「本朝」にr附本軌 あり。 *2 Hv.140の又安巻には「本軌に「続柄」あり。 r本朝」 010と「続音別001-015は採録条件外。 * 1 Hv.140の消化巻の005, 008-028は採録条件外。 ×-戦死、もしくはそれに近い捕殺、戦病死、自殺。 □-武臣、 0-文臣、隠-隠逸 欠巻-その巻自体が無い. 無-巻はあるがその中に名前が出てこない。 ●-同じ人物の伝が二つ以上存在する、もしくは省をまたいで存在する。 『大南列伸』の数字表記rx・y・zj。 Xは0が列伸前編、 1が列侍初集、 2が列伸二集。 Yは巻数。 Zは巻の中での掲載順.付とあるのは付伝。 Tll-消化、 NA-又安、 I汀-河静、 QB-広平、 QT-広治、 TT-承天、 TTQT-承天広治、 QN-広南、 QG-広義、 BD-平定、 KH-慶和、 BT-平順、 NT-寧順 NT ・ 00 4 ● 阪若山 NT ・ 0 03 ● 耶 櫓述 BT . 無 院琢 之 ● 玩若 山 BT . 無 将忠 ● 郡 櫓 述 BT ・ 00 5 黙 岬坪 2 ・40 ・17 BT ・ 004 BT ・ 00 1 玩 翌佑 精 進 峻 KH . 無 陳 文柳 BT ・ 003 KM - ォ隼 繁 文聖 阪 文在 KH . 無味 阪文相 BT ・ 002 KM ' 無 阪文通 ・12 ・04 KH - 無 甲文才 武 文域 KH ・ 00 7 陳 文順 × × F汁敦-熊川﹄試料蝣 mヰか135・珊 (A/1) 表2 各省ごとの採録人名の相関関係 文 書館 V .685- H v.38 H v.140 l . I I I I - I I I. . 69 5 版本 漢 嘱研 究院 史学院 A一 69 A .1448 蠑 i癖 文 書館 T i m =… =… =… =… : 1 H v.38 m m I - … :≡ :… :… =… =:≒a * ; ra ra 1....+ H v.140 w I - =… :≡ :… =… = I IB S* - 一 一… … ー M i ● I Tl「 I l l !m H Bォ a"a"a'"BaI 史学院 . l ≡ :≡ :≡ :… :≡ : … =… :: … ー - ≡ :… :≡ :≡ :… y * :: ≡ =… . 一 一… … :≡ :… :≡ :≡ : -、 V .68 5-695 I I ー… I V H v.129 l … tt I V H v.170 7 ー I 5 5555 一一 一 V H v.985 !ォ I= i: ≡ :≡ :≡ :≡ :≡ : I … 一一 蝣*>:ォ L蝣 >サ蝣 1こ :… :≡ :≡ :… l - Mv X W:蝣 .'㌔ :蝣 :蝣 ㌔ :. I 蝣蝣蝣 "蝣B1"*・ "*・ 「 一 .「 lt … & > IH - ■ ■ IIII^^^^^蝣VaaV aI ** 茸 … - A .6 9 A .1448 漢 嘱 研 究 院 V H v.98 5 蟯 凡 例 =… :… :≡ :… =… ョm 清化 ;広 南 T 又安 !広義 .- l.-r-.- 河静 ;平定 広平 !富安 .I一 l.ド .- . 広治 ;慶和 「 .一一 承天 !平順 ※事項道`ま版 本 にのみ 存在 し、す べての 本が扱 って い ないの で省略 た 1 .ー- f I I ￨ l T … ー i - … … ミ … … l;… … I 蟯 蠑 l l I l m I I I,= ⊥ 一十 l- i- - こ . ‥ .こ . , .I 相関 関係極 めて 大 きい 相関 関係 か な り大 きい 相関関係 小 さい の一 方 も し くは両方 が .: 照ロ 欠 の ため 、比 較不鍍 V H rT t . .「 I -r l -: l l -. . I' ● v .1 7 0 7 I .「 . 一 . I 1 -32- 1 1 11 『大南一統志』編纂に関する一考察(八尾) 表3 数値化した相関関係 文 書 館 史 V .6 8 5 - 6 9 5 版 文 書 館 本 H 0 . 5 v .3 8 学 湊 院 H v .14 0 0 . 3 8 V .6 8 5 - 6 9 5 ∴ 1 : 8 3 A .6 9 0 . 4 4 仰 冊 A .14 4 8 0 . 4 2 V H 学 v .3 8 H 0 . 1 7 ‥ 研 究 院 v .9 8 5 0 0 . 7 V H v .1 7 0 7 V * 0 . 0 9 賢 =壽 こ .… 0 . 3 H v .1 2 9 0 . 4 Y.. .ゾ 7∴ 史 晴 1 . 2 * /i .>::/ ,I 0 . 6 3 * 0 . 1 4 、 ミ キ凍て 院 H v .1 4 0 、 .I ′ A ト ′ ゾ.′ ノ ミ >1.Py.: 1 . 17 .6 9 ン f 漢 A 晴 ^ ^ ^ M S S I ^ ^ ^ 3 先鋭 B Q I 葉r * .,I) /I I.= .,7 .1 4 4 8 、 V.I 1I..H. 3 1f ト JlJ 研 >VJ> こ JL/ 享} * i.こ *蝣 、 :P'.I< //=lJ .ン..′′. 究 V 院 H v .9 8 5 ,ン1 V H v .17 0 7 0 . 2 2 (注)数値は表1の各省の相関関係が極めて高いを2、かなり高いを1とし、全12省(寧順道は版本にの み存在し、すべての写本が扱っていないので省略した)から欠けている省を引いた数で割ったもので ある。網掛け部分は相関関係が高い, (0.8以上を目安とした。上記の計算法では相関関係が最大の時 は2、最低の時は0となる)と考えられるが、欠けている省が6省以上の項目には*を付してある0 -33- 表4 職別に見た人数 北 中部 清化 省 又安 省 河静省 広平省 広治省 It f 癖 計 + 承 天府 広 南省 E Jt 'tf 平 定省 富 安省 慶 和省 平順 省 宰順 道 K C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 汁 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D H C D 計 蕪巨 蕪や… … C D 計 武 班 A 3 18 21 A 4 1 5 A 1 1 2 A 13 5 18 A 6 1 7 A 27 26 53 B 9 計 12 B 2 30 計 6 B 1 文 7 計 2 B 4 3 汁 17 B 0 22 計 7 B 16 7 計 44 69 汁 66 A 59 34 93 B 7 A 12 7 19 A 19 0 19 A 10 0 10 A 7 n 9 A 6 0 6 A 2 0 2 A 0 0 0 A 56 9 65 B 3 汁 15 B 2 22 計 21 B OO 21 計 32 B 2 32 計 9 ち 5 ll 計 ll B 0 ll 計 2 B 0 2 計 0 B 34 0 計 90 100 99 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 A 5 7 12 A 3 27 30 A 2 7 9 A 24 ll 35 A 9 6 15 A 43 58 10 1 革王 B 2 計 7 B 3 14 汁 6 B 0 33 計 2 B 0 9 計 24 B 0 35 計 15 B 5 15 汁 54 10 6 計 57 A 39 22 61 B 18 A 21 9 30 A 7 3 10 A 10 0 10 A 0 0 0 A 1 0 1 A 3 0 3 A 0 3 3 A 42 15 57 B 4 計 25 B 3 34 計 10 B .0 13 計 10 B 0 10 計 0 B 0 0 計 1 B 1 1 計 4 B 0 4 計 .0 B 8 3 計 50 79 65 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 各 省 (府 、道 ) 合 計 隠 逸 A 0 0 0 A 0 1 1 A 1 0 1 A 0 0 0 A 0 0 0 A 1 1 2 B 0 計 0 B 2 0 計 2 ち 0 3 計 1 ち 0 1 .計 0 B 0 0 汁 0 B 2 0 計 3 A 0 0 0 B 1 計 1 A 0 0 0 A C 0 D 0 計 0 A C 0 D 0 計 一 0 A C 0 D 0 計 0 A C 0 D 0 H 0 A C 0 D 0 計 0 B 0 計 0 B 4 0 計 4 B 0 4 計 0 ち 0 0 計 0 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 A 0 1 1 A 0 1 1 4 1 B 0 B 1 0 計 0 0 計 1 B 0 1 計 0 B 5 1 汁 5 6 計 19 ち ll C D 計 A 8 25 33 A 7 29 36 A 4 8 12 B 1 43 計 5 C D 計 A 37 16 53 B 4 13 計 41 B 0 57 計 22 C D 計 A 15 7 on A 71 85 156 C D 計 A 98 56 154 B 26 A 33 16 49 A 26 3 29 A 20 0 20 A 7 2 9 A 7 0 7 A 5 0 5 A 0 4 4 A 98 25 12 3 B 7 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C I〕 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 44 計 B 7 14 22 計 B 23 10 1 17 9 計 124 180 計 40 B 9 56 計 35 B 22 38 計 42 B 2 42 計 9 B 5 . ll 計 12 B 2 12 計 7 B 0 7 a0 ち 47 4 . 計 14 5 17 0 観山抽出は冊l抽:骨相孟且 注: A-版本有名、 B-版本無名、 C-写本有名、 D-写本無名 -34- 『大南一統志』編纂に関する一考察(八尾) 表5 事件別に見た人数 対 北 中部 鄭 A氏 対 ⇒ヒ中由 . C ォ・蝣 蝣 "蝣 ;蝣 D 計 A 0 4 4 A 0 0 0 A 0 0 0 A 3 0 3 A 0 0 0 A 3 4 7 C D 計 A 8 0 8 B 0 計 8 B 0 計 0 B 0 0 計 0 B 0 0 *t 2 ち 0 2 計 0 B 0 0 計 0 B 0 0 計 0 B 0 0 計 0 C D 計 A 0 0 0 A 0 0 0 A 2 0 2 A 0 0 0 A 0 0 0 A 0 0 0 A 0 0 0 A 2 0 2 B 0 0 計 2 C D 汁 A 13 4 17 B 1 n14 清化省 又安省 河静省 広 平省 広 治省 承 天府 広甫省 広義省 平定省 盲安省 慶和省 平順省 寧 煩道 畠 中.由 ft 事件 別 It C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 B 1 計 1 B 0 . 5 計 0 B 0 0 計 0 B 0 0 計 3 B 0 3 計 0 B 1 0 計 4 8 8 2 18 西 山 B 6 b 48 B 1 20 計 4 B 0 4 計 0 B 1 0 計 12 B 0 17 計 7 C D 計 A 2 12 14 A 3 0 3 A 0 0 0 A ll 5 16 A 7 1 8 A 23 18 41 B 8 8 計 31 C D 計 A 45 10 55 ち 9 C D 計 C D 計 C D ノ汁 C D 計 C D 計 49 64 C D 計 A . B 17 5 2 19 A B 17 1 0 17 A B 9 16 2 ll A B 5 1 1 6 A B 6 5 0 6 A B 4 0 0 4 A B 1 0 0 1 A B 59 28 5 64 C D 計 A 127 33 160 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 計 54 B 45 計 22 24 & 18 18 計 25 27 計 6 7 計 ll ll 計 4 4 計 1 1 計 87 92 計 1 72 2 05 対質 文偶 . 農文雲 対 フランス 計 A ち A a C 3 0 3 C 0 0 D 0 D 1 計 計 4 4 0 計 A B A B C 0 1 1 C 0 0 D 0 D 5 計 0 計 5 1 計 A B A B C 0 0 0. C 0 0 D 0 D 0 計 .計 0 0 0 nA B A B C 2 0 2 C 1 0 D 1 D 4 計 3 3 計 5 計 A B A B C 2 0 2 C 2 0 D 0 D 0 計 2 2 計 2 計 A B A B C 7 1 8 C 3 0 D 2 D 9 計 計 9 10 12 A 8 9 17 B 1 計 9 B 0 n 0 B 1 0 s+ 2 B 2 3 計 5 B 0 5 計 0 ち 0 0 計 0 B 0 0 計 1 B 0 1 計 0 C D 計 A 0 0 0 A 1 1 2 A 3 0 3 A 0 0 0 A 0 0 0 A 1 0 1 A 0 0 0 A 5 1 6 B 3 0 計 8 C D 計 A 20 12 32 ち 5 計 25 C D 計 C D 汁 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 18 9 38 注: A-版本有名、 B-版本無名、 C-写本有名、 D-写本 -35- 管 JT 0 0 計 0 5 計. 0 0 計 1 5 計 2 2 計 3 12 A 0 12 : B 0 計 0 B 0 計 1 B 1 6 計 3 B 0 4 計 1 B 0 1 計 .0 B 0 0 計 0 B 0 0 計 0 B 0 0 計 0 C D 計 A 1 5 6 A 2 1 3 A 1 0 1 A 0 0 0 A 0 0 0 A 0 0 0 A 0 2 2 A 4 8 . 12 B 1 2 計 5 C D 計 A 7 29 36 B 1 計 8 C D 計 C D 計 C D 計 C D 汁 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 12 13 37 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 C D 計 (府 、道 ) 男lJ合 計 計 A B 5 7 12 17 22 29 計 A B 3 2 5 5 白 10 計 A B 0 0 0 0 0 0 計 A B 17 1 18 10 27 28 計 A B ll 0 ll 1 12 12 計 A B 36 1 0 46 33 69 79 汁 71 A 61 31 92 B 10 A 18 7 25 A 20 2 22 A 15 2 17 A 5 1 6 A 6 0 6 A 5 0 5 A 1 2 3 A 70 14 84. B 5 計 23 B 3 30 計 22 B 18 25 計 33 B 1 35 計 6 ち 5 7 計 ll B 0 ll 計 5 B 0 5 計 1 B 32 3 計 102 A 167 78 2 45 102 1 16 B 52 P計 2 1g 29 7