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金沢市教育委員会第2回定例会議
1 日 時:平成21年2月25日(水) 13時30分∼15時00分(予定)
2 場 所:本庁舎 4階 401会議室
3 審議等
頁
議案第2号 平成21年度教職員研修の基本方針(案)について(教育プラザ富樫)
……… 1
議案第3号 平成21年度使用金沢市立小・中学校「準教科書」の承認について
(学校指導課) ……… 4
議案第4号 平成21年度使用金沢市立工業高等学校「準教科書」の承認について
(市立工業高校) ………
9
……… 12
議案第5号
「金沢市健康教育推進プラン(第二次)」の策定について(学校指導課)
議案第6号
平成19年度教育に関する事務の管理及び執行状況の点検及び評価について
(教育総務課) ……… 13
議案第7号
「金沢子ども読書推進プラン21(第二次)」の策定について
(玉川こども図書館) ……… 15
議案第8号
金沢市立工業高等学校専攻科(夜間部)の廃止及び
金沢市立工業高等学校管理規則の一部改正について(市立工業高校)
議案第9号
……… 18
金沢市主計町伝統的建造物群保存地区保存計画の変更について
(歴史建造物整備課) ……… 25
議案第10号
金沢市伝統的建造物群保存地区保存審議会の委員の委嘱について
(歴史建造物整備課) ……… 35
議案第11号
平成21年定例第1回金沢市議会提出予定案件について
(教育総務課ほか) ……… 37
報告第1号
金沢市学校施設整備計画検討会報告書の概要について(教育総務課)
……… 48
報告第2号
平成20年度語彙力金沢検定の結果について(学校指導課)
……… 50
報告第3号
平成20年度児童英検及び英語能力判定テストの結果について(学校指導課) …… 52
その他
(1)学校給食用パンへの楊枝の混入事案について
(2)アスベスト吹付け等調査報告について
(3)平成20年度金沢市立小・中・高等学校卒業式の日程について
(3−2)小立野小学校における天井材の一部剥離・落下について(当日追加)
(4)次回の会議日程について
議案第2号
平成21年度
教職員研修の基本方針(案)について
平成21年2月25日提出
金沢市教育委員会
教育長
-1-
浅香
久美子
平成21年度 教職員研修の基本方針
(案)
金沢市教育委員会は「金沢子ども条例・金沢子どもを育む行動計画」に基づ
いた学校教育金沢モデルを推進することで,学校の自主性・自律性の確立を図
り,地方分権型教育の実現に向け取り組んでいる。
研修相談センターは,各学校が独自の優れた教育活動を構築し,実践を積み
上げることができるよう,教育現場の実態を踏まえた内容を組織し,学校力向
上への支援を進めるとともに,今日的な教育課題や研修ニーズの把握に努め,
課題への対応力を高める等教職員の資質・能力の向上を図る。
1
学校運営への参画を意識づけ,学校の組織力強化を図る
マネジメント研修等の設定と展開をすすめる
2
子どもの学力向上を図るための確かな授業力と
実践的指導力を身につける研修をすすめる
3
新学習指導要領の理念を具現化する研修を組織する
4
金沢市の教育重点施策実現に向けた研修をすすめる
5
今日的な教育課題への対応力を育てる研修をすすめる
6
教職員の主体的な研修・研究活動を支援する
〔基本方針の具体化〕
講座の精選と内容の吟味を重ね,実践的な研修をすすめる
◇
金沢の特色を生かした講座計画をすすめる
◇
研究授業をすべての経年研修に位置づけ,授業力の伸長を図る
◇
参加型研修等多様な手法を取り入れ,研修効果を高める
◇
研修成果が学校の課題解決に活用されるよう働きかける
◇
教育情報支援室の充実と利用の促進を図る
-2-
研
修
の
体
系
(案)
資料
1
<研修相談センター>
経験年数
1 2
4
7
10
・基礎的資質の向上
ね ら い
15
20
25
30
・専門性の強化・深化
・専門的資質の発展・充実
・リーダーシップの確立
自己マネジメント力の育成
(自己のライフステージに応じ,PDCA による職能成長を構想し,自らを高めていく力)
●
経年研修
初任者研修
10 年経験者研修
若手教職員研修
中堅教職員研修
・2年目,4年目,7年目研修
・15年目研修
教頭研修
職能研修
校長研修
主幹・指導教諭等研修
主任・主事研修
担当者研修
職 種 別 研 修
専門研修
教科等研修 ( 各教科,特別活動,道徳,総合的な学習の時間 等 )
教育課題等研修( 人間関係づくり,人権教育,情報教育,校種間連携 等 )
転入者研修,英語教育関連研修,金沢の伝統文化,健康教育
特別研修
*コンピュータスキルアップ研修(時間外研修)
<学校・個人>
(学 校)
校内研修
校
内
研
修
初任研(校内における研修300時間)
10年研(校内における研修20日間)
各種公開研究会等への参加
(個 人)
教職員個人が主体的に行う研修
自己研修
小教研・中教研,自主研究グループが行う研修
-3-
等
研
修
経年研修
教職経験年数に応じた実践的指導力
と使命感を養い,教育専門職として
の自覚を高める
の
体
系
図
(案)
資料
特別研修
学校教育金沢モデルや喫緊の教育課題に対応できる実践的指導力
を育てる
転入者関連研修,英語教育関連研修,金沢の伝統文化,
地方分権の動き,P C関連研修 持続発展教育推進 等
2
職能研修
職務遂行に必要な専門的知識・技能
と職責を果たす実践力や指導力の向
上を図る
校長研修
教頭研修
主幹教諭・指導教諭等研修
求められる教職員像
ス
テ
中堅研
15年目研修
ッ
プ
10年経験者研修
・教育への高い理念や識見,豊かな人間力や
確かな教師力を自ら求める教職員
・人間の成長・発達を深く理解し,次代を担う
児童生徒に温かな教育的愛情を注ぐ教職員
・鋭敏な感性と広い視野を持ち,教育者の使命と
責任を自覚し,社会の信頼に的確に応える教職員
・金沢を愛し,金沢の学術文化や伝統環境等の
独自性を次代につなぐ教職員
主任・主事研修
教務主任
学年主任
研究主任
生徒指導主事
進路指導主事
保健主事
担当者研修
学校保健安全担当者
道徳教育担当者
特別支援学級担当者
英語教育担当者
人権教育担当者
学校図書館司書教諭・担当者
特別支援教育コーディネーター等
ア
7年目研修
ッ
若手研
4年目研修
プ
専門研修
研
2年目研修
各教科・領域,教育課題等に応じて,必要な専門的知識や技能の
習得を図り,幅広い実践力や指導力を育てる
修
教科・領域等研修
・各教科,特別活動,道徳,実技研修等
教育課題等研修
・人間関係づくり,人権教育等
初任者研修
職種別研修
学校事務職員
栄養教諭・学校栄養職員
養護教諭
教育補助員
任用講師 等
平成21年度 金沢市教職員研修
1 教職経験に
応じた研修
(経年研修)
A 初任者研修
B 若手教職員研修
2年目教職員研修
4年目教職員研修
7年目教職員研修
C 10年経験者研修
D(改) 中堅教職員研修
K 管理職研修
15年目教職員研修
校長・教頭研修
J (新)主幹教諭・指導教諭等研修
2 職能に
応じた研修
(職能研修)
L 主任等研修
M 担当者研修
N 職種別研修
T 教科等研修
(養護教諭・栄養職員含む)
(
〃
)
(
〃
)
(
〃
)
(
〃
)
(
〃
)
(改)学校経営研修,学校危機管理研修
(新)中核教員研修
教務主任研修
研究主任研修
新任主任研修
(改)法規演習・OJTの実際
(改)OJTの実際
特別支援教育
学校安全
(改)特別支援学級担当者研修,特別支援教育コーディネーター研修
(新)学校保健安全担当者研修
学校事務
学校保健
学校給食
任用講師
教育補助員
学校事務職員研修
養護教諭研修
栄養教諭,学校栄養職員研修
(新)小学校講師研修,新任講師研修,新任小学級担任講師研修
特別支援学級補助員等
各教科(含・小学校英語科)
(新)実技研修
特別活動
(新)特別活動
道徳
(新)道徳
総合的な学習
(新)総合的な学習の時間
(新)産業教育
3 専門的知識や
技能に関する研修
(専門研修)
実施講座の体系図(案)
(新)雇用能力開発機構石川センター講座
(改)人間関係づくり
U 教育課題研修
構成的グループエンカウンター・児童生徒理解の基本等
人権教育
人権教育
情報教育
情報モラル教育,SA@SCHOOL活用,たねっとランド活用
通常学級での特別支援教育
配慮を要する子を含めた学級経営,教科指導
校種間連携
異校種交流研修(幼・保・小・中・市立工業高)
幼・保・小合同研修会,交流実践報告会
(新)言語活動の充実
英語教育関連
研修
(新)教科指導を通しての言語活動
大連市英語教育研修・交流,事前研修,成果報告会
英語科指導講師等研修
小学校英語科指導力向上講座
(新)英語科基礎研修
(改)中学校英語科指導力向上講座,ライティング講座,入門期講座
W 特別研修Ⅰ
転入教員研修
(新)金沢の伝統文化
(新)地方分権の動き
(新)OJT機能化研修
(新)金沢市職員研修所講座
(新)金沢健康教育プランと食育
(新)仮・持続発展教育(ESD)の推進
4 特別研修
W 特別研修Ⅱ
コンピュータスキルアップ研修(時間外研修)
資料
3
議 案 第 3 号
平成21年度使用金沢市立小・中学校「準教科書」
の 承 認 に つ い て
平成21年2月25日提出
金沢市教育委員会
教育長 浅香 久美子
金沢市立小学校、中学校管理規則(昭和46年教育委員会規則第2号)第14条
の規定により、金沢市立小中学校の平成21年度使用申請のあった準教科書につい
て、別紙のとおり承認を求める。
- 4 -
平成21年度使用 金沢市立小・中学校準教科書一覧
1
使用目的
校種
小
学
校
中
学
校
検定教科書が発行されていない道徳の時間において、主たる教材として使用する。
教科・領域
発行所
価格
使用学校数
光 文 書 院
550 円
4
準教科書の名称
A
道 徳
新
し
い
道
徳
B
道 徳
みんなで考える道徳
日 本 標 準
550 円
30
C
道 徳
道 徳 ( 1 ∼ 6 年 )
東 京 書 籍
520 円
2
D
道 徳
み ん な の ど う と く
学 習 研 究 社
570 円
6
E
道 徳
1 ∼ 6 年 生 の 道 徳
560 円
17
A
道 徳
道 徳 の 学 習 ノ ー ト
吉野教育図書
390 円
0
B
道 徳
中 学 生 の 道 徳
暁 教 育 図 書
570 円
16
C
道 徳
中学校道徳
あすを生きる 日 本 文 教 出 版
560 円
3
D
道 徳
か けが え の ないき みだ から 学 習 研 究 社
570 円
2
E
道 徳
みんなで生き方を考える道徳
560 円
4
文
溪
堂
日 本 標 準
計
59
35
F
道 徳
道
G
道 徳
中学道徳 明日をひらく
H
道 徳
中 学 生 の 新 し い 道
I
道 徳
J
道 徳
K
道 徳
L
道 徳
道
徳
の
し
学
る
習
べ
秀
520 円
2
東 京 書 籍
520 円
2
日 刊 企 画
550 円
0
510 円
0
440 円
0
540 円
1
540 円
0
正
ゆ た か な 生 き 方
き
る
力
社
進
創
中
学
道
徳
光
きみがいちばんひかるとき
生
学
村
社
育
図
書
大 阪 書 籍
- 5 -
(資料2)
平成21年度小学校準教科書使用一覧(1)
A:新しい道徳(光文書院)
B:みんなで考える道徳(日本標準)
学校番号
学校名
A
B
1
野
町
全
2
弥
生
全
3
中 村 町
4
十 一 屋
5
泉
E:1∼6年生の道徳(文溪堂)
C:道徳(東京書籍) D:みんなのどうとく(学習研究社)
C
D
E
全
全
野
全
6
新 竪 町
全
7
菊 川 町
全
8
小 立 野
全
9
材 木 町
全
10
味 噌 蔵 町
11
12
13
14
15
中
全
央
全
長 田 町
明
全
成
全
諸 江 町
馬
場
全
全
16
森 山 町
全
17
浅 野 町
全
18
小
坂
全
19
千
坂
全
20
21
22
夕 日 寺
大
全
浦
全
浅 野 川
23
鞍
月
24
粟
崎
25
大 野 町
26
金 石 町
全
全
全
全
全
27
大
徳
全
28
戸
板
全
29
緑
使用学校数(小計)
全
3
16
- 6 -
1
3
6
平成21年度小学校準教科書使用一覧(2)
A:新しい道徳(光文書院)
B:みんなで考える道徳(日本標準)
学校番号
学校名
A
30
押
野
全
31
米
丸
全
32
三
馬
全
33
富
樫
34
B
全
36
犀
川
全
37
湯
涌
全
東 浅 川
田
全
上
40
俵
41
医 王 山
全
全
全
42
森
本
43
花
園
全
44
朝
日
全
46
全
不 動 寺
三
E
全
川
45
D
額
内
39
C
全
35
38
E:1∼6年生の道徳(文溪堂)
C:道徳(東京書籍) D:みんなのどうとく(学習研究社)
全
谷
全
47
南 小 立 野
全
48
伏 見 台
全
49
50
51
扇
台
全
木 曳 野
三
全
和
全
52
長 坂 台
全
53
新 神 田
全
54
西 南 部
全
55
米
泉
56
四 十 万
57
西
58
59
安
全
全
全
原
全
杜 の 里
全
使用学校数(小計)
1
14
1
3
11
使用学校数
4
30
2
6
17
- 7 -
平成21年度使用 中学校準教科書使用一覧
A:
B:
C:
D:
E:
F:
道徳の学習ノート(吉野教育図書)
中学生の道徳(暁教育図書)
あすを生きる(日本文教出版)
かけがえのないきみだから(学習研究社)
みんなで生き方を考える道徳(日本標準)
道徳の学習(秀学社)
学校番
学校名
号
A
B
1
泉
全
2
野田
1 年
3
3 年
7
城南
紫錦
台
兼六
小将
町
高岡
8
鳴和
1 年
9
長田
浅野
川
金石
全
芝原
西南
部
内川
全
4
5
6
10
11
12
13
14
15
16
17
18
3 年
E
F
G
H
I
J
K
L
2 年
1、2
年
全
全
全
2、3年
全
全
全
全
犀生
医王
山
森本
全
全
全
20
21
港
22
北鳴
全
23
大徳
2年
24
清泉
全
使用学校数
D
明日をひらく(東京書籍)
中学生の新しい道(日刊企画)
道しるべ(正進社)
豊かな生き方(創育)
中学道徳 きみがいちばんひかるとき(光村図書)
生きる力(大阪書籍)
全
額
高尾
台
緑
19
C
G:
H:
I:
J:
K:
L:
全
1 年
3 年
2年
全
1、2
年
3 年
0
19
1 年
3
3 年
2
4
2
2
※ 表中の「全」は全学年使用を示し、数字は使用学年を示す。
- 8 -
0
0
0
1
0
議案第4号
平成21年度使用金沢市立工業高等学校「準教科用書」の
承認について
平成21年2月25日提出
金沢市教育委員会
教育長
浅香
久美子
金沢市立工業高等学校管理規則(昭和46年教育委員会規則第4号)第15条の規定
により、金沢市立工業高等学校の平成21年度使用申請のあった準教科書について、
別紙のとおり承認を求める。
-9-
平成21年度 本科第一部 準教科書一覧表(新規)
教科
名 称
著作者
工 はじめてのプログラミン
野地 保
業 グ C言語編
発行所
実教出版
価格
(円)
使用
学年
科 名
1,800 2・3年機械
科目名
システム技術
平成21年度 本科第一部 準教科書一覧表(継続)
教科
名 称
Harvest English
普
Grammer Green Course in
通
25 Lessons 3rd Edition
30時間でマスター
WindowsVista対応 Word&
工 Excel2007
業
土木実習1 新課程版
著作者
発行所
桐原書店
編集部
桐原書店
宮詰正幸他 実教出版
森野 安信 実教出版
価格
(円)
使用
学年
科 名
590 2年 外国語
857 3年
科目名
英語基礎
機械テクノロ ソフトウエア
ジー
応用
1,714 2・3年土木
実習
平成21年度 本科第二部 準教科書一覧表(継続)
教科
名 称
工業 工業管理技術
著作者
発行所
井戸川公則
実教出版
他
- 10 -
価格
(円)
使用
学年
科 名
科目名
1,714 4年 全コース 工業管理技術
機械科準教科書変更理由書
教科
機械
名 称
はじめてのプログラミン
グ
著作者
野地 保
発行所
価格
使用学年 使用科目
実教出版 1,890円 2年 3年
システム技
術
前回、準教科書として選んだ「C言語基礎実習」は発行者(出版社)が倒産し、発行されなくなった。
今回選定した「はじめてのプログラミング」は、はじめてプログラミング学習をする生徒を対象としてい
る。また、さらに深い分野にも幅広く対応出来るよう、やさしく丁寧な解説である。親しみのもてる身近な
プログラム例題が豊富に用意され、機械系の生徒でも、楽しくC言語の基礎を学ぶことができる。
プログラム言語については、文法知識などの基礎から「情報処理技術者」レベルまで、体系的に学
べる内容である。フローチャートの意義や書き方にも配慮してあり、図解も多く取り入れられている。さ
らに、サンプルプログラムを使った説明は分かりやすく、実践的な知識が習得できる。
- 11 -
議 案 第 5 号
金沢市健康教育推進プラン(第二次)の策定について
平成21年2月25日提出
金沢市教育委員会
教育長 浅香 久美子
- 12 -
「金沢市健康教育推進プラン(第二次)」の概要について
■計画策定の主旨
金沢市では、子どものこころと体の健康の保持増進を目指し、平成 16 年 3 月に「金沢市健康教育推進プラン」を策定しました。計画期間の 5 年が経過し、時代の変化の中で、
「子どもを育む行動計画」など各種関連
プランも見直されており、本プランも時代に即した児童生徒の健康づくりの充実を図ることを目的に、平成21年度から平成25年度までの5年間を計画期間とする第二次の計画として見直しをしました。
本プランは、
「金沢子どもを育む行動計画(第二次)」を健康づくりの視点から具現化するとともに、
「金沢健康プラン2008」等関連プランにより本市が既に進めている事業と連携を図りながら、小・中学生の健康
づくりに特化した計画として、そのめざす子どもの姿や行政、学校、家庭(地域)が具体的に取り組む事項について示す計画です。
■計画の主な改訂点
「ヘルスプロモーション※」に基づいた健康づくりを明示し、社会状況の変化に伴い7つの健康課題の一部を見直し、基本目標に行政・学校・家庭(地域)の協働の推進を加えた。
※ヘルスプロモーション・・・自らの健康問題を主体的に解決するための技能を高めるとともに、それらを実現することを可能にするような支援環境づくり(子どもたちへの健康教育、子どもに影響を与える周りの環境
改善)も併せて重要とする考え方
■計画の概要
個別の健康づくり
健康づくりの考え方
基本理念
基本目標、取り組みの方向性
基本目標
元
気
・健康教育の総合的・体系的な実施
・子どもの健康づくりを支える大人の意識改革
・子どもの健康づくりのための環境整備
・行政、学校、家庭(地域)の連携強化・協働の推進
笑
ど
行政:気軽に相談できる相談体制の充実
・自分の考えや気持ちを効果的に相手に伝えることができる子ども
体力の増進
・いろいろな運動に親しみ、進んで体を動かすことができる子ども
・
行政
・危険を予測することができる子ども
・健康教育を推進するための「金沢市健康教育推進プラン(第二次)
」の策
・けがや事故に遭ったときに適切な対処ができる子ども
学校:運動の楽しさが味わえる体育の授業づくりの工夫
家庭(地域):体力づくりの重要性を認識する
行政:体力づくりのための啓発活動の推進
学校:安全教育の充実、感染症対策の推進
家庭(地域)
:子どもたちの遊びや活動を安全・安心に見守るために環境づくりに参加する
行政:けがの防止/病気の予防に関する啓発活動の推進
・感染症への予防行動(手洗い、うがい、抵抗力を高める等)ができる子ども
・健康教育推進のための施策やモデル事業を実施します。
・体力づくりのための身近で利用しやすい環境づくりに努めます。
・健康手帳の充実を図るなど子どもが自ら健康づくりに取り組みやすい環
を
家庭(地域):子どもとのふれあいを充実する、規則正しい生活リズムをつくる
・ストレス対処能力を身につけることができる子ども
けがの防止/病気の防止
・子どもの健康づくりに関する情報を提供します。
も
学校:学校内における相談活動の充実、やすらぎの場や雰囲気がある学校環境の整備
・自分を大切にし、他者を思いやることができる子ども
取り組みの方向性
定をします。
行政・学校の行動計画、家庭(地域)の行動指針(抜粋)
こころの健康
・自分にあった体力づくりを継続して行うことができる子ども
顔
子
めざす子どもの姿
境づくりに努めます。
学校:食育の充実(発達段階に応じた給食指導や家庭科をはじめとした各教科、特別
食育
・一日3回の食事を規則正しく摂ることができる子ども
・栄養のバランスを考え、適切な量の食事を摂ることができる子ども
活動などによる学校全体の取り組み)
家庭(地域):一日3回の食事を摂り、規則正しい生活リズムに心がける
行政:保護者に対して、学校給食等を通じて食に関する啓発活動を推進
学校
育
む
ま
ち
金
沢
・学校運営の基本に健康教育を位置づけ、学校全体で取り組みます。
歯・口の健康
・一人ひとりの体力の向上及び心身の健康の保持増進を促す教育課程の編
・う歯や歯肉炎を予防するために、正しい歯みがき習慣を身に付けた子ども
成をします。
・子どもが健康や運動に関心を持つ工夫をします。
・口腔の衛生に関心を持ち、歯・口の健康を守ることができる子ども健康のこ
とを考えて食事やおやつをとることができる子ども
学校:歯科保健教育の充実(発達段階に応じた学校全体での取り組み)
家庭(地域):歯・口の健康について関心を持つ
行政:歯・口の健康に関する市歯科医師会との連携強化
・家庭における健康づくりを支援します。
・健康手帳等を活用し、子どもたちが自ら健康づくりに取り組めるよう支
性教育
学校:性教育の充実(発達段階に応じた学校全体での取り組み)
・正しい性知識を持ち、自らの行動について判断できる子ども
家庭(地域):子どもからの性の問いについて十分説明する
・生命の尊さを大切にできる子ども
行政:正しい性情報の提供
・子どもとの会話を大切にし、明るく和やかな家庭づくりに努めましょう。
喫煙・飲酒・薬物乱用防止
学校:学校における喫煙・飲酒・薬物乱用防止教育の充実(発達段階に応じた学校全体
・体力づくりのため、子どもと一緒に運動する機会を増やしましょう。
・喫煙・飲酒・薬物乱用の誘惑に負けない子ども
援します。
家庭
・子どものこころと体の健やかな成長に関心を持ち、望ましい生活リズム
が整うよう日々の生活に努めましょう。
・大人自らが食生活を見直し、楽しく規則正しい食生活を営みましょう。
・健康手帳等を活用し、子どもと健康について話し合いましょう。
での取り組み)
・喫煙・飲酒・薬物乱用の害について正しく理解できる子ども
家庭(地域):大人自身が喫煙・飲酒・薬物乱用の害について理解する。
・薬の正しい使い方について理解できる子ども
行政:喫煙・飲酒・薬物乱用防止に関する市医師会及び市薬剤師会との連携強化
議 案 第 6 号
平成19年度教育に関する事務の管理及び執行状況の
点検及び評価について
平成21年2月25日
提出
金 沢 市 教 育 委 員会
教 育 長
- 13 -
浅香
久美子
平成19年度 教育に関する事務の管理及び執行状況の点検・評価の概要
1.目的 平成20年4月に改正施行された「地方教育行政の組織及び運営に関する法律
第27条第1項」に基づき、平成19年度における教育委員会の活動及び所管事務
(教育委員会事務局が執行する事務)についてその管理及び執行状況の点検及び
評価を行い、報告書としてとりまとめ議会に提出し、公表する。
※ 地方教育行政の組織及び運営に関する法律(平成20年4月1日施行)
第27条 教育委員会は、毎年、その権限に属する事務の管理及び執行の状況について点検及び
評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、これを議会に提出するとともに、
公表しなければならない。
2 教育委員会は、前項の点検及び評価を行うに当たっては、教育に関し学識経験を
有する者の知見の活用を図るものとする。
2.点検・評価方法 対象分野を下記の2つに分け、それぞれについて点検及び評価を行った。
①教育委員及び教育委員会が行った活動・事務
教育委員会議の概要及び教育委員の活動について(学校訪問、行政視察等)
具体的な内容を記述し点検・評価した。
②事務局執行事務
金沢市の将来的な姿を定めた「金沢世界都市構想 第2次基本計画」の施策
体系に沿って分類した各基本方針に基づいて、各々の事務を出来るだけ具体
的かつ客観的な数値をもとに点検及び評価した。
3.外部有識者の
上記の点検・評価にあたっては、石川県立大学教授の金子劭榮氏及び金沢市
意見聴取
社会教育委員の中島秀雄氏から意見を頂き、下記の点について反映した。
・一般の方にもわかりやすいように、専門的な用語については巻末に用語集をつけ
・今後教育委員会の所管となる玉川こども図書館、西部図書館(仮称)についても
事業の進捗状況を記載した。
・総合訪問、学校評価について、詳細に記載した。
4.今後の予定
本定例会で承認された後、金沢市議会議長宛に提出。その後金沢市教育委員
会のHPを活用して広く市民宛に公表する。
5.報告書
資料2のとおり
- 14 -
議案第7号
「金沢子ども読書推進プラン21(第二次)」の策定について
平成21年2月25日提出
金沢市教育委員会
教育長
- 15 -
浅香
久美子
「金沢子ども読書推進プラン21(第二次)」の策定について
1.策定の趣旨
「金沢子ども読書推進プラン21(第二次)」は、読書活動を通じて子どもの幸せと健やか
な成長を願い策定するもので、すべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において自ら
進んで読書活動を行うことができるよう、家庭、地域、学校、企業、行政の各方面での読書
活動推進に関する方向性や取り組みを示すものです。
現行プラン(第一次)を基本とし、子どもを取り巻く社会状況の変化等を踏まえ、必要な
見直しを行い、平成21年度から5年間の推進プラン(第二次)として策定するものです。
2.推進プラン(第二次)の要点
(1)玉川こども図書館の位置づけと役割の明確化
新たに開館した玉川こども図書館を本市の子ども読書活動を総合的に推進する拠点と
して位置づけ、読書環境の整備・充実に向けた取り組みを積極的に進めるとともに、家庭、
地域、学校等における取り組みを促進し、支援する役割を担うこととしました。
(2)プランがめざすイメージの明確化
サブタイトルを「
『子ども読書のまち金沢』をめざして」と定め、家庭、地域、企業、
学校、行政の各行動主体が連携・協力し、社会が一体となって、すべての子どもがあら
ゆる機会とあらゆる場所において自ら進んで読書活動を行うことができるまちづくりを
めざすこととしました。
3.審議経過
平成20年 7月22日
第1回金沢市子ども読書活動推進会議 開催
10月24日
第2回金沢市子ども読書活動推進会議 開催
12月 9日
パブリックコメントの実施 (∼1月7日)
平成21年 2月
4日 第3回金沢市子ども読書活動推進会議 開催
- 16 -
2月12日 提言書(推進プランとりまとめ案)を提出
(参考)「金沢市子ども読書活動推進会議」委員名簿
委員長
中 島 秀 雄
金沢市社会教育委員
委
勝 尾 金 弥
児童文学者
川
上 憲 治
金沢市中学校校長会 会長
川
向 外志子
金沢市社会福祉協議会
員
(平成21年2月現在)
金沢市保育部会保育士会 会長
越
田 義 人
金沢市小学校校長会 会長
中
橋 範 子
石川子ども文庫連絡会 副代表
宮
崎 こずえ
石川県私立幼稚園協会金沢支部 振興委員
宮
本
金沢市PTA協議会 副会長
吉
田 昭 生
金沢市児童クラブ協議会 副会長
吉
原 久美子
金沢市児童館児童厚生員会 会長
晃
- 17 -
議 案 第 8 号
金沢市立工業高等学校専攻科(夜間部)の廃止及び
金沢市立工業高等学校管理規則の一部改正について
平成21年2月25日提出
金沢市教育委員会
教育長 浅香 久美子
- 18 -
(1)金沢市立工業高等学校専攻科(夜間部)の廃止について
金沢市立工業高等学校専攻科(夜間部)を廃止する。
廃止理由
専攻科については、近年は定員を大きく下回る状況となっており、各種専門学校等本校
以外の教育機関も充実されてきたことから、その役割を終えているため。なお、平成20年
度以降の入学生の募集を停止しており、今年度、すべての生徒が修了する。
(2)金沢市立工業高等学校管理規則の一部改正について
改正理由
金沢市立工業高等学校専攻科(夜間部)を廃止することに伴い、関係規定を改正する。
金沢市立工業高等学校管理規則の一部を改正する規則
金沢市立工業高等学校管理規則(昭和46年教育委員会規則第4号)の一部を次のように
改める。
第2条第1項中「ほか、夜間部の専攻科を置く」を削り、同条第2項中「及び専攻科」
を削る。
第5条の2第2項第2号中「及び専攻科」を削る。
第12条第1項中「、専攻科において全課程を修了したと認めた者には修了証書(様式第
2号)を」を削り、同条第2項中「(様式第3号)」を「(様式第2号)」に改める。
第36条第1項中「(様式第4号)」を「(様式第3号)」に改める。
- 19 -
「
本科第2部
産業技術科
機械/電気/建築
120名
3
120名
3
電気科
15名
1
建築科
15名
1
計
30名
2
計
を
別表(第2条関係)の表中
専攻科
」
「
本科第2部
産業技術科
機械/電気/建築
計
80名
2
80名
2
に改め、同表備考中
」
「及び専攻科」を削る。
様式第2号を削り、
「様式第3号」を「様式第2号」に、
「様式第4号」を「様式第3号」
に改める。
附
則
この規則は、平成21年4月1日から施行する。
- 20 -
金沢市立工業高等学校管理規則(昭和46年教育委員会規則第4号)新旧対照表
改正案
現
(課程、学科等)
行
(課程、学科等)
第 2 条 学校には、全日制の課程として本科第 1
部を、定時制の課程として本科第 2 部を置く。
第 2 条 学校には、全日制の課程として本科第 1
部を、定時制の課程として本科第 2 部を置くほ
か、夜間部の専攻科を置く。
2 本科第 1 部、本科第 2 部の学科及びコースの種
類、収容基準生徒数並びに収容基準学級数は、
別表のとおりとする。
2 本科第 1 部、本科第 2 部及び専攻科の学科及び
コースの種類、収容基準生徒数並びに収容基準
学級数は、別表のとおりとする。
(休業日)
(休業日)
第 5 条の 2 学校の休業日は、次のとおりとする。
第 5 条の 2 学校の休業日は、次のとおりとする。
(1) 日曜日及び土曜日
(1) 日曜日及び土曜日
(2) 国民の祝日に関する法律(昭和 23 年法律第
178 号)第 3 条に規定する休日
(2) 国民の祝日に関する法律(昭和 23 年法律第
178 号)第 3 条に規定する休日
(3) 学年始休業日
(3) 学年始休業日
(4) 夏季休業日
(4) 夏季休業日
(5) 学期間休業日(本科第 2 部及び専攻科に限
る。)
(5) 学期間休業日(本科第 2 部及び専攻科に限
る。)
(6) 冬季休業日
(6) 冬季休業日
(7) 学年末休業日
(7) 学年末休業日
(8) 5 月 25 日
(8) 5 月 25 日
(9) 前各号に掲げるもののほか、教育長が定め
る日
(9) 前各号に掲げるもののほか、教育長が定め
る日
2 前項第 3 号から第 7 号までの休業日は、次のと
おりとする。
2 前項第 3 号から第 7 号までの休業日は、次のと
おりとする。
(1) 本科第 1 部
(1) 本科第 1 部
学年
始休
業日
夏季休業
日
冬季休業
日
学年末休
業日
学年
始休
業日
夏季休業
日
冬季休業
日
学年末休
業日
4 月 1
日 か
ら
4 月 7
日 ま
で
7 月 21 日
から
8 月 31 日
まで
12 月 24
日から
翌年 1 月
6 日まで
3 月 25 日
から
3 月 31 日
まで
4 月 1
日 か
ら
4 月 7
日 ま
で
7 月 21 日
から
8 月 31 日
まで
12 月 24
日から
翌年 1 月
6 日まで
3 月 25 日
から
3 月 31 日
まで
(2) 本科第 2 部
(2) 本科第 2 部及び専攻科
学
年
始
休
業
日
夏季
休業
日
学期
間休
業日
冬季
休業
日
学年
末休
業日
学
年
始
休
業
日
夏季
休業
日
学期
間休
業日
冬季
休業
日
学年
末休
業日
4月
1日
か
ら4
月7
日
ま
で
7 月 24
日 か
ら8月
31 日
まで
10 月 1
日 及
び 10
月2日
12 月
24 日
か ら
翌年 1
月7日
まで
3 月 25
日 か
ら3月
31 日
まで
4月
1日
か
ら4
月7
日
ま
で
7 月 24
日 か
ら8月
31 日
まで
10 月 1
日 及
び 10
月2日
12 月
24 日
か ら
翌年 1
月7日
まで
3 月 25
日 か
ら3月
31 日
まで
- 21 -
(卒業及び修了)
(卒業及び修了)
第 12 条 校長は、本科第 1 部又は本科第 2 部にお
いて全課程を修了したと認めた者には卒業証書
(様式第 1 号)を授与する。
第 12 条 校長は、本科第 1 部又は本科第 2 部にお
いて全課程を修了したと認めた者には卒業証書
(様式第 1 号)を、専攻科において全課程を修了し
たと認めた者には修了証書(様式第 2 号)を授与
する。
2 校長は、特定の教科及び科目を修了したと認め
た者には、修了証書(様式第 2 号)を授与すること
ができる。
2 校長は、特定の教科及び科目を修了したと認め
た者には、修了証書(様式第 3 号)を授与すること
ができる。
3 前項の修了を認めるときは、学年を単位として
行う。
3 前項の修了を認めるときは、学年を単位として
行う。
(兼職及び他の事業等の従事手続)
(兼職及び他の事業等の従事手続)
第 36 条 教職員は、教育公務員特例法第 17 条の
規定による承認を受けようとするときは、承認
申請書(様式第 3 号)を教育長に提出しなければ
ならない。
第 36 条 教職員は、教育公務員特例法第 17 条の
規定による承認を受けようとするときは、承認
申請書(様式第 4 号)を教育長に提出しなければ
ならない。
2 職員は、
地方公務員法(昭和 25 年法律第 261 号)
第 38 条の規定による許可を受けようとするとき
は、職員が職務以外の職務に従事する場合の許
可の基準等を定める規則(昭和 30 年規則第 37 号)
第 6 条第 1 項に定めるところにより許可申請書
を教育長に提出しなければならない。
2 職員は、
地方公務員法(昭和 25 年法律第 261 号)
第 38 条の規定による許可を受けようとするとき
は、職員が職務以外の職務に従事する場合の許
可の基準等を定める規則(昭和 30 年規則第 37 号)
第 6 条第 1 項に定めるところにより許可申請書
を教育長に提出しなければならない。
3 校長は、教職員について、事務局長は、事務職
員等について前 2 項の申請があったときは、そ
の職員の職務遂行上の支障の有無及びその措置
について意見を付さなければならない。
3 校長は、教職員について、事務局長は、事務職
員等について前 2 項の申請があったときは、そ
の職員の職務遂行上の支障の有無及びその措置
について意見を付さなければならない。
別表(第 2 条関係)
別表(第 2 条関係)
区
分
学科
コー
ス
収容
基準
生徒
数
本
科
第1
部
機 械
科
メ カ
ニ ク
ス
240 名
収容
基準
学級
数
6
区
分
学科
コー
ス
収容
基準
生徒
数
本
科
第1
部
機 械
科
メ カ
ニ ク
ス
240 名
6
240 名
6
シ ス
テム
電 気
情 報
科
電気
シ ス
テム
240 名
6
電 気
情 報
科
情 報
通信
情報
本
科
第2
部
収容
基準
学級
数
電気
情 報
通信
情報
建 築
科
120 名
3
建 築
科
120 名
3
土 木
科
120 名
3
土 木
科
120 名
3
計
720 名
18
計
720 名
18
120 名
3
120 名
3
産 業
技 術
科
機械
80 名
2
本
科
第2
部
電気
産 業
技 術
科
建築
計
機械
電気
建築
80 名
計
2
- 22 -
専
攻
科
備考 本科第 2 部については、生徒の募集を停
止している。
様式第 2 号(第 12 条関係)
電 気
科
15 名
1
建 築
科
15 名
1
計
30 名
2
備考 本科第 2 部及び専攻科については、生徒
の募集を停止している。
様式第 2 号(第 12 条関係)
(削除)
修了証書
校印
氏
名
生年月日
本校専攻科において
科を
修了したことを
証する
年
月
日
金沢市立工業高等学校長
印
第
様式第 2 号(第 12 条関係)
号
様式第 3 号(第 12 条関係)
修了証書
修了証書
教科
校印
科目
教科
校印
単位
科
氏
名
生年月日
月
単位
科
年
日
月
第
号
様式第 3 号(第 36 条関係)
日
号
様式第 4 号(第 36 条関係)
承認申請書
承認申請書
年
月
日
年
金沢市教育長様
申請者
職
種
氏
名
名
生年月日
金沢市立工業高等学校長
印
金沢市立工業高等学校長
印
第
氏
本校において
前記の教科を
修了したことを
証する
本校において
前記の教科を
修了したことを
証する
年
科目
月
金沢市教育長様
学 校 名
申請者
職
種
氏
名
印
- 23 -
学 校 名
印
日
職務以外に次のとおり従事したいので承認
くださるよう申請いたします。
職務以外に次のとおり従事したいので承認
くださるよう申請いたします。
記
記
1 兼ねようとする職又は従事しようとする
事務所(これに準ずるものを含む)名称
1 兼ねようとする職又は従事しようとする
事務所(これに準ずるものを含む)名称
2 所在地
2 所在地
3 勤務態様(期間及び時間)
3 勤務態様(期間及び時間)
4 報酬額
4 報酬額
- 24 -
議案第9号
金沢市主計町伝統的建造物群保存地区保存計画の変更について
平成21年2月25日
提出
金沢市都市政策局
局長
- 25 -
丸口
邦雄
金沢市主計町伝統的建造物群保存地区保存計画の変更について
金沢市主計町伝統的建造物群保存地区保存計画(平成15年4月1日金沢市教育委員会
告示第3号)について、下記のとおり変更する。
1.変更理由
主計町伝統的建造物群保存地区について、重要伝統的建造物群保存地区選定への申出
にあたり、地区の更なる価値付けを行うため、保存計画の内容の見直しをはかる。
2.変更内容
1)表 記 の 修 正
・「 惣 構 堀 」を「 惣 構 」に 改 め る 。た だ し 、堀 に 限 定 し た 表 現 の 時 は「 惣 構 堀 」
のままとする。
・町名復活に伴う住所表記等の修正。
・建築用語について、ひらがな表現を漢字表現にし、送りがなを削除する。
例:かわらぶき → 瓦葺、板ぶき → 板葺
等
2)緑 水 苑 の 整 備 方 針 の 追 加
・西内惣構の復元
・地区の防災拠点としての位置づけ
①
保存地区の保存に関する基本計画の変更
(内容)
変
1
更
案
現
保存地区の保存に関する基本計画
(1)方
ア
1
針
保存地区の保存に関する基本計画
(1)方
沿革
行
ア
針
沿革
主計町は、その町名の由来を慶長期
主計町は、その町名の由来を慶長期
(中略)と考えられ、西内惣構をはさん
(中略)と考えられ、西内惣構堀をはさ
で、武士の居住地と( 中 略 )
んで、武士の居住地と( 中 略 )
近世における茶屋町(中略)西に隣接
近世における茶屋町(中略)西に隣接
する羽衣町に芸妓衆が住んでいたこと
する羽衣町に芸者が住み、出会宿が立地
も記述されており(中略)泉鏡花の多く
していたことも記述されており(中略)
の作品に描かれるところとなった。
泉鏡花の多くの作品に描かれるところ
主計町が、その最盛期を迎えた昭和初
年頃には、幕末まで武士の居住地であっ
- 26 -
となった。
主計町が、その最盛期を迎えた昭和初
た西内惣構西側に料理屋や演舞場を始
年頃には、幕末まで武士の居住地であっ
めとして茶屋が立地し、主計町全体が(
た西内惣構堀東側に料理屋や演舞場を
中略)従前の二階建から三階建への増築
始めとして茶屋が立地し、旧主計町全体
や石置板葺屋根を瓦葺とする改装が多
が(中略)従前の二階建から三階建への
く行われ(後略)
増築や石置板ぶき屋根をかわらぶきと
する改装が多く行われ(後略)
イ
現況の概要
(所在地)から(宅地割)まで
イ
略
現況の概要
(所在地)から(宅地割)まで
(建物の外観)
略
(建物の外観)
保存地区内の建物(中略)茶屋建築特
保存地区内の建物(中略)茶屋建築特
有の背の高い二階の正面に上部を障子
有の背の高い二階の正面に上部を障子
張とする雨戸を(後略)
張りとする雨戸を(後略)
屋根:屋根は、切妻造平入の石置板葺
屋根:屋根は、切妻造平入りの石置板
屋根であったが、現在ではすべて桟
ぶき屋根であったが、現在ではす
瓦葺又は金属板葺となり、石置板葺
べて桟かわらぶき又は金属板ぶ
屋根はない。屋根を瓦葺にする場合
きとなり、石置板ぶき屋根はない
は勾配を変える必要が生じ、それと
。屋根をかわらぶきにする場合は
同時に三階を設けたものが多く見
勾配を変える必要が生じ、それと
られる。(中略)また、金属板葺の
同時に三階を設けたと見られる
屋根は板葺のままの勾配で(後略)
ものが多く見られる。(中略)ま
た、金属板ぶきの屋根は板ぶきの
ままの勾配で(後略)
一階の格子:茶屋の建物(中略)中に
一階の格子:茶屋の建物(中略)中に
は弁柄塗の木格子も残っている。(
は弁柄塗りの木格子も残っている。
後略)
(後略)
二階雨戸:二階の正面は(中略)当初
二階雨戸:二階の正面は(中略)当初
は最上部を障子張とした板戸であ
は最上部を障子張りとした板戸で
った。(中略)代わりに腰付ガラス
あった。(中略)代わりに腰付きガ
戸や(後略)
ラス戸や(後略)
(その他)
(その他)
- 27 -
ウ
古い絵図等に見られる東西の内惣構
古い絵図等に見られる東西の内惣構
堀は暗渠化され、道路はアスファルト舗
堀は暗渠化され、道路はアスファルト舗
装されていたが、平成4年以降の修景整
装されていたが、近年の修景整備によっ
備によって白御影石貼又は(後略)
て白御影石貼り又は(後略)
保存に関する基本的な考え方
保存地区は、藩政期の地子町である主
ウ
計町の範囲をもとに、その西側に接する
保存に関する基本的な考え方
保存地区は、藩政期の地子町である主
現在の主計町の範囲を加えた区域(中略
計町の範囲をもとに、その西側に接する
)明治以降昭和初期までに料理屋や演舞
旧主計町(現在の尾張町2丁目の一部)
場など(中略)都市計画道路寺町今町線
の範囲を加えた区域(中略)明治以降昭
までとする。
和初期までにこの範囲に料理屋や演舞
この保存地区は(中略)これらの変化
場など(中略)都市計画道路寺町今町線
のを受けない石置板葺屋根当時の勾配
までとする。
のままに(後略)
この保存地区は(中略)これらの変化
のを受けない石置板ぶき屋根当時の勾
配のままに(後略)
②
保存地区内における建築物等の保存整備計画の変更
(内容)
変
3
更
案
現
保存地区内における建築物等の保存整
3
備計画
保存地区内における建築物等の保存整
備計画
- 28 -
行
(1)保存整備の考え方
(1)保存整備の考え方
保存地区内の伝統的建造物は、近年
保存地区内の伝統的建造物は、近年
の修理修景の実施によって(中略)しか
の修理修景の実施によって(中略)しか
し、これらの大多数は、適切な修理を施
し、これらの大多数は、適切な修理及び
すことによって(中略)また、保存修理
修景を施すことによって(中略)また、
に際して構造耐力上必要な部分を補強
保存修理に際して構造耐力上必要な部
し、耐震性能の向上を図るよう努める。
分を補強し、及び修理し、耐震性能の向
伝統的建造物群と一体をなす(中略)
上を図るよう努める。
適切な修景を実施する。特に、かつて主
伝統的建造物群と一体をなす(中略)
適切な修景を実施する。
計町が茶屋町として最も繁栄した時期
に料理屋や演舞場が建築されていた市
所有地の「緑水苑」については、茶屋町
としての特性を表す重要な場所である。
現在は、苑内の西内惣構を含め公園とし
て整備されているが、将来的には西内惣
構を復元し、苑内の適切な修景を実施す
るとともに、防災拠点として位置づけ、
整備に努める。
(2)保存整備計画
アからイ
ウ
(2)保存整備計画
略
環境物件として特に定めた(中略)
アからイ
ウ
修景を実施するものとする。
略
環境物件として特に定めた(中略)
修景を実施するものとする。
特に東西の内惣構については、発掘
調査等に基づいた復元に努める。
エ
略
エ
③
略
保存地区の保存のため必要な施設及び設備並びに保存地区の環境の整備計画の変更
(内容)
- 29 -
変
5
更
案
現
保存地区の保存のため必要な施設及び
5
設備並びに保存地区の環境の整備計画
(1)
略
保存地区の保存のため必要な施設及び
設備並びに保存地区の環境の整備計画
(1)
(2)防災施設等
略
(2)防災施設等
保存地区では、防災計画を策定し、
保存地区では、防災計画を策定し、
(中略)初期消火等の充実を図る。
(中略)初期消火等の充実を図る。
また、「緑水苑」を地区の防災拠点と
して位置づけ、緊急時の避難場所として
機能させるとともに、防火水槽や消火栓
のポンプ室等の消防設備の設置場所と
する。
(3)
略
行
(3)
- 30 -
略
別表第1
変
更
案
建築物
番号 保 存 計 画 番 号
34
48
種
主
別
屋
員
数
(
省
1
棟
所
略
在
地
)
金沢市主計町3番1号
別表第1
現
行
建築物
番号 保 存 計 画 番 号
34
48
種
主
別
屋
員
数
(
省
1
棟
所
略
- 31 -
在
地
)
金沢市尾張町2丁目16番39号
別表第3
変
環境物件
番号 保 存 計 画 番 号
種
別
員
(
数
省
所
略
在
更
案
地
)
3
環
50
水
路
1
条
金 沢 市 主 計 町 197番 先 ∼ 200番 先
4
環
51
水
路
1
条
金 沢 市 主 計 町 318番 -1先
5
環
52
石
段
1か所
金 沢 市 主 計 町 247番 ∼ 248番
別表第3
現
行
環境物件
番号 保 存 計 画 番 号
種
別
員
(
数
省
所
略
在
地
)
3
環
50
水
路
1
条
金 沢 市 主 計 町 1 番 197番 先 ∼ 200番 先
4
環
51
水
路
1
条
金 沢 市 尾 張 町 2 丁 目 318番 -1先
5
環
52
石
段
1か所
- 32 -
金 沢 市 主 計 町 1 番 247番 ∼ 248番
別表第4
変
伝統的建造物の修理基準
更
案
主 と し て そ の 外 観 を 維 持 し 、 整 備 し 又 は 復元するため の修理とする 。
別表第5
伝統的建造物以外の建築物等の修景基準
1
建築物の外観の様式、材料及び色彩の基準
様
名
称
構
造
式
位
材
置
町家茶屋
原則として木造と
外 壁 の位置 及
様式
し、2階建又は3
び 軒 線は、 伝
階 建 平 入と す る 。
屋根及びひさし
料
色
彩
外壁及び開口部
(1)屋 根 は 切 妻 で 黒 瓦 葺 、 黒 系 金 (1)外 壁 は 、 押 縁 下 見 板 張 及 び 漆 く
石、木、土 、
木部は、弁
属板葺又は銅板葺とし、原則と くい壁又はじゅ楽壁その他これらに
漆くい、弁 柄
柄塗、生
統 的 建造物 に
して軒裏はたる木及び野地板を 類するものとする。
等の伝統的 材
地仕上そ
ただし、3階建の
で き る限り 揃
あらわしにする。
(2)1 階 の 正 面 で 玄 関 以 外 の 開 口 部 は
料を用いる こ
の他これら
ときは、3階の部
える。
屋 根 勾 配 は 、伝 統 的 建 造 物 に 準 出 格 子 又 は 平 格 子 と し 、 格 子 の 腰 は
とを基本と す
に類する仕
分は正面から後退
じたものとする。
させる。
石の腰羽目又はつか柱とする。
上の色彩
る。
とする。
金 属 板 葺 及 び 銅 板 葺 と す る と (3)玄 関 は 、 大 戸 又 は 引 込 格 子 戸 、
きは、軒先にカザガエシを備え 漆くい壁又はじゅ楽壁及び腰縦羽目
る。
板張、腰下見板張その他の板張
(2)ひ さ し は 黒 瓦 ( 一 文 字 軒 先 瓦 ) に よ っ て 構 成 す る 。
葺 、 金 属 板 一 文 字 葺 又 は そ の 他 (4)2 階 の 正 面 は 、 縁 側 に 欄 干 を 設 け
の伝統的様式によることとし、 るように努めるとともに、腰高ガラ
原則として軒裏はたる木及び野 ス掃出窓若しくは腰高ガラス窓
地板をあらわしにする。
又は雨戸及び戸袋で構成する。
(5)雨 戸 は 、 上 部 障 子 窓 、 ガ ラ ス 窓 又
は欄間付縦張板戸とする。
和風邸宅
木造平屋建又は本
( 1 ) 屋 根 は 切 妻 又 は 寄 棟 で 黒 瓦 葺 (1)外 壁 は 、 押 縁 下 見 板 張 又 は 腰 縦
石、木、土 、
木部は、生
様式
2階建とし、塀を
と し 、軒 裏 は た る 木 及 び 野 地 板 羽 目 板 張 及 び 漆 く い 壁 、 じ ゅ 楽 壁
漆くい、弁 柄
地仕上、
をあらわしにする。
備える。
等の伝統的 材
古色仕上
(2)ひ さ し は 黒 瓦 葺 、金 属 板 一 文 字 (2)1 階 の 開 口 部 は 、 出 格 子 窓 、 平 格
料を用いる こ
その他これ
葺又はその他の伝統的様式によ 子窓又はガラス引違窓及び引込格
とを基本と す
らに類する
又はこれに準ずるものとする。
ることとし、軒裏はたる木及び 子戸又は引違格子戸とする。
野地板をあらわしにする。
2
仕上の色
る。
彩とする
(3)2 階 の 開 口 部 は 、 出 格 子 窓 、 平 格
子窓又はガラス引違窓とする。
塀、門及び垣の外観の様式、材料及び色彩の基準
様
名
称
構
式
造
材
屋
根
壁
料
色
彩
面
和風塗塀
木 造 真 壁 造 とする。
屋根を設けるときは、 壁は、漆くい壁又はじゅ楽壁
黒瓦 葺 、銅板葺又は板 とする。
葺とする。
石、木、土、漆くい、 木部は、弁柄塗、
弁柄等の伝 統的材料
古色仕上、 生地
を用いる。
仕上その他 これ
らに類する 仕上
の色彩とす る。
和 風 板塀
木造とする。
屋根を設けるときは、 壁は、縦羽目板張とする。
黒瓦 葺 、銅板葺又は板
葺とする。
木とする。
木部は、弁柄塗、
古色仕上、 生地
仕上その他 これ
らに類する 仕上
の色彩とす る。
腕木門
木 造 で 出 桁 を持つ。
屋根は黒瓦 葺 又は銅板 欄間、漆くい壁、じゅ楽壁、
葺とし、軒裏はたる木 縦羽目板張、杉皮張等と
及び野地板をあらわし する。
にする。
石、木、土 、漆くい、
弁柄等の伝統的材料
を用いることを基本
とする。
木部は、弁 柄塗、
古色仕上、 生地
仕上その他 これ
らに類する 仕上
の色彩とす る。
竹垣
四 目 垣 、 建 仁寺垣その
他 こ れ ら に 類する竹垣
とする。
木及び竹と する。
生垣
和風生垣
あらかし、 うばめか
し、かなめ もち、さ
ざんか、さ つき、ま
さき等の和 風の樹種
とする。
塀
門
垣
- 33 -
別表第4
現
伝統的建造物の修理基準
行
主 と し て そ の 外 観 を 維 持 し 、 整 備 し 又 は 復元するため の修理とする 。
別表第5
伝統的建造物以外の建築物等の修景基準
1
建築物の外観の様式、材料及び色彩の基準
様
名
称
構
造
式
位
材
置
屋根及びひさし
料
色
彩
外壁及び開口部
町家茶屋
原則として木造と
外 壁 の位置 及
(1)屋 根 は 切 妻 で 黒 か わ ら ぶ き 、 (1)外 壁 は 、 押 縁 下 見 板 張 り 及 び 漆 く
石、木、土 、
木部は、弁
様式
し、2階建又は3
び 軒 線は、 伝
黒系金属板ぶき又は銅板ぶきと くい壁又はじゅ楽壁その他これらに
漆くい、弁 柄
柄塗り、生
し、原則として軒裏はたる木及 類するものとする。
等の伝統的 材
地仕上げそ
び野地板をあらわしにする。
(2)1 階 の 正 面 で 玄 関 以 外 の 開 口 部 は
料を用いる こ
の他これら
屋 根 勾 配 は 、伝 統 的 建 造 物 に 準 出 格 子 又 は 平 格 子 と し 、 格 子 の 腰 は
とを基本と す
に類する仕
階 建 平 入 り と す る 。 統 的 建造物 に
で き る限り 揃
ただし、3階建の
える。
ときは、3階の部
分は正面から後退
じたものとする。
させる。
石の腰羽目又はつか柱とする。
上げの色彩
る。
とする。
金 属 板 ぶ き 及 び 銅 板 ぶ き と す (3)玄 関 は 、 大 戸 又 は 引 込 み 格 子 戸 、
るときは、軒先にカザガエシを 漆くい壁又はじゅ楽壁及び腰縦羽目
備える。
板 張 り、 腰 下 見 板 張 りそ の 他 の 板 張
(2)ひ さ し は 黒 か わ ら ( 一 文 字 軒
りに よ っ て 構 成 す る 。
先 か わ ら ) ぶ き 、 金 属 板 一 文 字 (4)2 階 の 正 面 は 、 縁 側 に 欄 干 を 設 け
ぶき又はその他の伝統的様式に るように努めるとともに、腰高ガラ
よ る こ と と し 、 原 則 と し て 軒 裏 ス 掃 き出 し 窓 若 し く は 腰 高 ガ ラ ス 窓
はたる木及び野地板をあらわし 又は雨戸及び戸袋で構成する。
にする。
(5)雨 戸 は 、 上 部 障 子 窓 、 ガ ラ ス 窓 又
は 欄 間 付 縦 張 り板 戸 と す る 。
和風邸宅
木造平屋建又は本
様式
2階建とし、塀を
( 1 ) 屋 根 は 切 妻 又 は 寄 棟 で 黒 か わ (1)外 壁 は 、 押 縁 下 見 板 張 り 又 は 腰 縦
備える。
木部は、生
ら ぶ き と し 、軒 裏 は た る 木 及 び
羽 目 板 張 り及 び 漆 く い 壁 、 じ ゅ 楽 壁
漆くい、弁 柄
地仕上げ、
野地板をあらわしにする。
又はこれに準ずるものとする。
等の伝統的 材
古色仕上げ
(2)ひ さ し は 黒 か わ ら ぶ き 、金 属 板 (2)1 階 の 開 口 部 は 、 出 格 子 窓 、 平 格
料を用いる こ
その他これ
一 文 字 ぶ き 又 は そ の 他 の 伝 統 的 子 窓 又 は ガ ラ ス 引 違 窓 及 び 引 込 み格
とを基本と す
らに類する
様式によることとし、軒裏はた 子戸又は引違格子戸とする。
仕上げの色
る。
る 木 及 び 野 地 板 を あ ら わ し に す (3)2 階 の 開 口 部 は 、 出 格 子 窓 、 平 格
彩とする
子窓又はガラス引違窓とする。
る。
2
石、木、土 、
塀、門及び垣の外観の様式、材料及び色彩の基準
様
名
称
構
式
造
材
屋
根
壁
料
色
彩
面
和風塗塀
木 造 真 壁 造 りとする。
屋根を設けるときは、 壁は、漆くい壁又はじゅ楽壁
黒か わ ら ぶ き 、銅板ぶ とする。
き 又は板 ぶ き とする。
石 、 木 、 土 、 漆 く い 、 木 部 は 、弁 柄 塗 り 、
弁柄等の伝 統的材料
古色仕上げ 、生地
を用いる。
仕上げ その 他これ
らに類する 仕上げ
の色彩とす る。
和 風 板塀
木造とする。
屋 根 を 設 け る と き は 、 壁 は 、 縦 羽 目 板 張 りと す る 。
黒か わ ら ぶ き 、銅板ぶ
き 又は板 ぶ き とする。
木とする。
木 部 は 、弁 柄 塗 り 、
古色仕上げ 、生地
仕上げ その 他これ
らに類する 仕上げ
の色彩とす る。
腕木門
木 造 で 出 桁 を持つ。
屋根は黒か わ ら ぶ き 又 欄間、漆くい壁、じゅ楽壁、
は 銅 板 ぶ き と し 、 軒 裏 縦 羽 目 板 張 り、 杉 皮 張 り 等 と
はたる木及び野地板を する。
あらわしにす る。
石、木、土 、漆くい、
弁柄等の伝統的材料
を用いることを基本
とする。
木部は、弁 柄塗り、
古色仕上げ 、生地
仕上げ その 他これ
らに類する 仕上げ
の色彩とす る。
竹垣
四 目 垣 、 建 仁寺垣その
他 こ れ ら に 類する竹垣
とする。
木及び竹と する。
生け垣
和風生け垣
あらかし、 うばめか
し、かなめ もち、さ
ざんか、さ つき、ま
さき等の和 風の樹種
とする。
塀
門
垣
- 34 -
議案第10号
金沢市伝統的建造物群保存地区保存審議会の委員の委嘱について
非公開案件
平成21年2月25日提出
金沢市都市政策局
局長
- 35 -
丸口
邦雄
議 案 第 11 号
平成21年定例第1回金沢市議会提出予定案件について
非公開案件
平成21年2月25日
提出
金 沢 市 教 育 委 員会
教 育 長
- 37 -
浅香
久美子
報告第1号
金沢市学校施設整備計画検討会報告書の概要について
平成21年2月25日提出
金沢市教育委員会
教育長
- 48 -
浅香
久美子
金沢市学校施設整備計画検討会報告書の概要について
1 基本的な方向性
○昭和40年以降に建築された校舎及び体育館は
→
補強を基本
○昭和39年以前に建築された校舎及び体育館は
→
改築を基本
※ただし、2次診断及び補強計画等の結果を踏まえ、
さらに地域状況も考慮したうえで、補強の可否についても検討。
2 整備計画(耐震化)
報告書P7の別表を参照
○指標の設定
客観的な指標に基づき、優先度の高いものから耐震化を進める。
◆補強及び改築それぞれに適用する指標項目
項目(指標)
補
強
改
築
老朽度
建築年次
○
耐震基準
法基準の適用年次
○
耐震性
Is値
○
○
地域状況
短期避難者数
○
○
◆補強及び改築それぞれの指標に基づく点数
補
指標に基づく点数
60点以上70点未満
50点以上60点未満
優 先 度
70点以上
50点未満
強
改
築
体育館
校舎
体育館
Aグループ
Aグループ
Aグループ
Bグループ
Bグループ
Bグループ
Cグループ
Dグループ
Cグループ
※耐震診断の結果等については、
報告書巻末の資料④「金沢市立小中学校施設の耐震化の状況・学校別一覧」に掲載
- 49 -
報 告 第 2 号
平成20年度語彙力金沢検定の結果について
平成21年2月25日提出
金沢市教育委員会
教育長 浅香 久美子
- 50 -
平成20年度
語彙力金沢検定の結果について
1.目 的
金沢市の児童生徒の国語力向上の基となる言語知識に対する興味関心をさらに喚起
し、定着を図り、豊かな国語力を育成する。
2.対
象
小学校5年生、中学校2年生
3.出題範囲
= 小学校 =
・小学校4年生と小学校5年生12月までの教科書教材及び関連教材、ことわざ辞典等
= 中学校 =
・中学校1年生及び中学校2年生12月までの教科書及び関連図書やことわざ、四字熟
語辞典等
4.出題内容
・漢字の読み、書き ・言葉の意味
・敬語、仮名づかい、複合語、漢語、和語、接続語、類義語、対義語、接尾語、接
頭語、熟語、同訓異字等、多義語、古語、接尾語 等
・ことわざ、慣用句、四字熟語 等
の内容から50問出題。
5.実施期日
・1月21日(水)に、各学校において1単位時間で実施。
6.受検者数
小学校5年生
3,926名
中学校2年生
3,785
名
7.採点結果
小学校5年生
中学校2年生
実施年度
H18
H19
H20
平均正答数
全50問中
38.0問
39.2問
42.1問
満点
19名
16名
58名
1級割合
40問以上
45.4%
56.7%
76.2%
H18
H19
H20
39.3問
37.1問
32.1問
34名
4名
0名
55.4%
40.3%
21.4%
8.全体の状況
・設問別にみると、昨年度に比べて小学校では、「漢字の書き」、「言葉の意味」、「敬
語」の正答率が高い。
・中学校では、昨年度に比べて、「漢字の書き」の正答率は高いが、「漢字の読み」、
「言葉の意味」、「類義語・対義語・多義語」の正 答率が低い。また、知識だけで
なく文脈の中で意味を把握する設問の正答率が低い傾向にある。
- 51 -
報 告 第 3 号
平成20年度児童英検及び英語能力判定テストの結果について
平成21年2月25日提出
金沢市教育委員会
教育長 浅香 久美子
- 52 -
平成20年度児童英検及び英語能力判定テストの結果について
1.児童英検(小学校)
(1)趣
旨
児童の英語学習への積極的な態度を育成するとともに、英語力の定着度
を確認する一助として指導の改善に役立てる。
(2)実施時期
:平成21年1月13日∼16日
(3)対象学年
:全市立小学校第6学年全児童(4,111名)
(4)受検したグレード(級):
シルバー(中級)
(5)結果
年度
金沢市平均正答率 平均正答率が80%を超える 平均正答率が80%を超える
学校数
児童数
H17
78.4%
14校
47.3%
H18
79.5%
19校
51.6%
H19
82.3%
49校
67.3%
H20
82.4%
48校
66.7%
児童英検度数分布図(H17∼H20)
50.0%
40.0%
H17
H18
H19
H20
人
数30.0%
割20.0%
合
10.0%
0.0%
0−49%
50−59%
60−69% 70−79% 80−89%
正答率
- 53 -
90−99%
100%
2.英語能力判定テスト(中学校)
(1)趣
旨
生徒の目標をもった学習態度を育成するとともに英語指導の改善に役立
てる。
(2)実施時期
:平成20年12月15日∼19日
(3)対象学年
:全市立中学校第3学年全生徒 (3,602名)
(4)結果
英検3級以上レベル(※1)の力が十分あ H16
22.5%
H16から
ると認められる者
H17
27.1%
+18.3ポイント
H18
29.8%
H19
40.0%
H20
40.8%
4級レベル上位者(※2)が3級レベルに H16
40.7%
なることで予想される英検3級以上生徒 H17
47.7%
割合
H18
52.1%
H19
57.8%
H20
59.6%
(※1)スコア 343 ∼ 460
(※2)スコア 321 ∼ 342
英語能力判定テスト度数分布図(H16-H20)
40%
35%
人30%
25%
数
20%
割
15%
合
10%
5%
0%
H16
H17
H18
H19
H20
5級受験レベル
5級レベル
4級レベル
3級レベル
3級以上
0-191
192-281
282-342
343-432
433-460
- 54 -
学校給食用パンへの楊枝の混入事案について
1.経 緯
平成21年1月26日(月) ・三共フーズ(株)製造の学校給食用パンの使用再開。
2月 2日(月) ・午後12時45分頃、田上小学校の児童1名(3年男子)
が食べていた学校給食用パン(三共フーズ(株)製造 バター
ロール)から、楊枝が出てきたとの報告があった。
当該児童に、健康被害はなく、同小学校の他の児童への
異物混入はなかった。
2月 5日(木) ・午後12時45分頃、味噌蔵町小学校の児童1名(4年男
子)が、食べていた学校給食用パン(三共フーズ(株)製造
キャロットパン)から、楊枝が出てきたとの報告があった。
当該児童に、健康被害はなく、同小学校の他の児童への
異物混入はなかった。
2.発生後の対応
(1)いずれの事案も、当日、警察・保健所へ通報する。
(原因については、現在捜査中)
(2)全小中学校長に通知を行い、給食の安全確認を徹底する。(2月2日、5日)
・業者が納入した後の各学校における保管を徹底すること
・配膳時には、必ず学級担任が立ち会うこと
(3)児童生徒及び保護者の不安を考慮し、三共フーズ(株)製造の学校給食用パンの
使用を一時停止し、米飯に変更する。(石川県学校給食会と協議)
・主食を各家庭から持参
2月6日(金) 該当校 23校
9日(月) 該当校 39校
・2月10日(火)から当分の間、米飯に変更
該当校 69校
(4)三共フーズ(株)に対して、社内調査と報告を求める。
・2月17日(火) 三共フーズ(株)から「製造工程に異常はなく、当社内
での混入は極めて考えにくい」との報告がなされた。
- 55 -
アスベスト吹付け等調査報告について
1 調査内容
日本工業規格に定める「建材製品中のアスベスト含有率測定方法」(JIS法)の
改正(平成20年6月20日付)があり、再調査を行った。
【改正点】
・ 調査対象の追加(トレモライト、アクチノライト、アンソフィライト)
・ 分析方法の変更
2 調査結果(重量比0.1%を超えている施設)
施 設 名
場
所
野町小学校
体育館(渡り廊下・階段等)
菊川町小学校
体育館階段・プール機械室
押野小学校
校舎中央階段
伏見台小学校
第2音楽室
安原小学校
校舎階段及び体育館渡り廊下
西南部中学校
第1音楽室
城南公民館
玄関ホール・音楽室・集会室
富樫公民館
廊下
粟崎公民館
階段
教育プラザ富樫
連絡通路
※すべての施設において、空気中の石綿粉じん濃度測定を行った結果、飛散の恐れはない。
3 対策について
順次、除去の予定
- 56 -
平成20年度 金沢市立小・中・高等学校卒業式日程表
◆金沢市立小・中学校
○平成21年3月16日(月)午前10時 24中学校(含併設3小学校)
泉中学校
野田中学校
城南中学校
紫錦台中学校
兼六中学校
小将町中学校
高岡中学校
鳴和中学校
長田中学校
浅野川中学校
金石中学校
湯涌小・芝原中学校
西南部中学校
内川・小中学校
犀生中学校
医王山小・中学校
森本中学校
額中学校
高尾台中学校
緑中学校
港中学校
北鳴中学校
大徳中学校
清泉中学校
○平成21年3月17日(火)午前10時 14小学校
菊川町小学校
諸江町小学校
夕日寺小学校
粟崎小学校
大野町小学校
緑小学校
俵小学校
花園小学校
扇台小学校
三和小学校
長坂台小学校
新神田小学校
米泉小学校
杜の里小学校
○平成21年3月17日(火)午後1時 14小学校
中村町小学校
泉野小学校
材木町小学校
長田町小学校
明成小学校
小坂小学校
浅野川小学校
金石町小学校
大徳小学校
額小学校
東浅川小学校
不動寺小学校
南小立野小学校
伏見台小学校
○平成21年3月18日(水)午前10時 14小学校
野町小学校
十一屋小学校
味噌蔵町小学校
中央小学校
森山町小学校
千坂小学校
大浦小学校
戸板小学校
押野小学校
三馬小学校
犀川小学校
三谷小学校
四十万小学校
安原小学校
○平成21年3月18日(水)午後1時 14小学校
弥生小学校
新竪町小学校
小立野小学校
馬場小学校
浅野町小学校
鞍月小学校
米丸小学校
富樫小学校
田上小学校
森本小学校
朝日小学校
木曳野小学校
西南部小学校
西小学校
◆金沢市立工業高等学校
全日制
定時制・専攻科
平成21年3月4日(水)午前10時
平成21年3月4日(水)午後6時30分
- 57 -
追
加
小立野小学校における天井材の一部剥離・落下について
1.概 要
(1)発見日時
平成21年2月19日(木) 午前8時頃
児童2∼3名が出入口の窓越しから発見し、教師に通報する。
※前日の午後5時30分頃、教頭による校内巡視の際に、
異常のないことを確認。
(2)発生場所
金沢市立小立野小学校 2階 第2音楽室
(3)発生状況
天井材の一部が剥離し、 無人の床面に落下したもの。
・剥離部分:約2.5m×1.5m 厚さ15㎜ 約3.75㎡
・材質:木下地、プラスター塗り、吹き付け仕上げ
(4)被害状況
児童等の人的被害はなかった。
(5)発生原因
天井材の一部、剥離による落下。
2.対 応
(1)小立野小学校について
・第2音楽室への立ち入りを禁止するとともに、市技術職員が他の教室等を
緊急点検し、異常がないことを確認済み。
・現在、天井材の撤去および修繕工事を実施中。
(2)その他の小中学校に対して、天井のほか、施設点検を要請済み。
- 58 -
資
料
1
(議案第5号
関係)
金沢市健康教育推進プラン(第二次)
−
元気
笑顔
子どもを育むまち
金沢
金沢市・金沢市教育委員会
(案)
−
目
次
Ⅰ
「金沢市健康教育推進プラン(第二次)」とは
1
2
計画見直しの背景
・・・・・・
計画の基本的な考え方と位置づけ
(1)計画の基本的な考え方
∼「ヘルスプロモーション」に基づいた健康づくり∼・・・
(2)計画の位置づけ
・・・・・・
3 計画の構成
(1)「健康づくりの考え方」の構成
・・・・・・
(2)「個別の健康づくり」の構成
・・・・・・
4 計画の期間
・・・・・・
P1
P1
P3
P4
P4
P4
Ⅱ
子どもをとりまく環境及び子どもの現状と課題 ・・・・ P5
Ⅲ
健康づくりの考え方
1
2
3
4
Ⅳ
めざす子どもの姿
計画の基本理念
計画の基本目標
取り組みの方向性
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
P6
P6
P6
P6
課題別の健康づくり
1
2
3
4
5
6
7
こころの健康
体力の増進
けがの防止/病気の予防
食育
歯・口の健康
性教育
喫煙・飲酒・薬物乱用防止
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
P7
P9
P11
P13
P15
P17
P19
Ⅰ
「金沢市健康教育推進プラン(第二次)」とは
1
計画見直しの背景
現代の子どもは、自分の存在に価値や自信を持てないなどのこころの健康問題を抱えて
います。また、体位は大きくなったものの、体力・運動能力は逆に低下傾向にあります。
さらに、いじめや不登校、性の逸脱行動・性感染症、喫煙・飲酒・薬物乱用、肥満や生活
習慣病の兆候など新たな現代的健康課題の深刻化、低年齢化が指摘されています。このよ
うに、子どもの心身の健康問題が極めて大きな課題となっています。このため、金沢市で
は、子どものこころと体の健康の保持増進を目指し、平成 16 年 3 月「金沢市健康教育推進
プラン」を策定しました。このプランに基づき、各学校における健康教育計画が作成され、
重点的な健康課題を中心に健康教育が推進されてきました。
計画期間の 5 年が経過し、この間、大学生を中心に流行した麻しんや鳥インフルエンザ等
の感染症は社会的混乱を招き、再び、感染症への脅威を高めました。さらに、子どもの安全・
安心を脅かす事件や地震・風水害による自然災害が多発しており、安全に対する意識も高ま
ってきました。また、食育の重要性も叫ばれ、学校における食育が推進されるなど、社会状
況の変化もありました。
これらの時代の変化の中で、「子どもを育む行動計画」など各種関連プランも見直されて
おり、本プランも時代に即した児童生徒の健康づくりの充実を図ることを目的に見直しを行
いました。
2
計画の基本的な考え方と位置づけ
(1) 計画の基本的な考え方∼「ヘルスプロモーション」に基づいた健康づくり∼
現在、健康づくりの考え方は世界保健機構(WHO)の 1986 年オタワ宣言以来「ヘルス
プロモーション」理念が提唱されております。
「ヘルスプロモーション」とは、健康的な
行動や生活習慣が実践できるように教育的なサポート(健康教育)と環境的なサポート
(環境改善)とを組み合わせて実施していくことが重要であるという考え方です。
金沢市においては、第一次プラン策定当時から、子どもたちの健康教育と子どもに影
響を与える周りの環境の改善を同時に行っていくことが必要と考え、子どものこころと
体に関するあるべき姿を明確にするとともに、これを支える行政、学校、家庭(地域)
相互の役割分担を体系的に構築し、今後の健康教育のめざすべきビジョンを示して取り
組んできました。これは「ヘルスプロモーション」の考え方に基づくものでありました
が、保護者を含めたより多くの方々への普及を図るため、専門的な用語はできるだけ避
け、わかりやすい言葉で表現してきました。しかしながら、この健康づくりの考え方は
「金沢市健康プラン 2008」等の地域の健康プランのほか、学校教育の中では 1997 年保
健体育審議会答申にも明記され、小学校では平成 23 年度、中学校では平成 24 年度に完
全移行となる新学習指導要領にも影響を与えています。
そこで、今回の改訂では「ヘルスプロモーション」を明示し、引き続き、プランの充
実と推進を図ることとしました。
1
(2)計画の位置づけ
金沢市では、子どもの育成に関する施策を総合的、計画的に推進するために「子ども
の幸せと健やかな成長を図るための社会の役割に関する条例」が定められ、基本理念、
子どもの育成に関する大人の責務、基本的な施策などについて規定されています。
「金沢市健康教育推進プラン」も第一次に引き続き、この条例の理念や条例に基づき
策定された「金沢子どもを育む行動計画(第二次)」を健康づくりの視点から具現化する
ため、本市が既に進めている事業と連携を図りながら、小・中学生のこころと体の健康
づくりに特化した総合的計画として策定されたものです。
子どもを育む施策
健康づくりの施策
平成 12 年∼
金沢子ども条例
健康日本21
平成 13 年∼
子どもの幸せと健やかな成長を図るための
健やか親子21
社会の役割に関する条例(平成 14 年1月施行)
小・中学生に特化した
平成 15 年
健康増進法
具体的な健康づくり
平成 16 年度∼
平成 15 年∼
金沢市健康教育推進プラン
金沢子どもを育む
平成 15 年∼
金沢健康プラン
行動計画
平成 17 年
食育基本法
平成 20 年∼
平成 21 年度∼
金沢食育プラン 2007
金沢子どもを育む
金沢市健康教育推進プラン(第二次)
金沢健康プラン 2008
行動計画(第二次)
平成 21 年
学校保健安全法
平成 23 年度∼
新学習指導要領実施
2
3
計画の構成
(1)「健康づくりの考え方」の構成
2
対応策の検討
基本理念
めざす子どもの姿
1 子どもの健康の現状と課題
課題を抽出
施 策 体 系
基本目標
取り組みの方向性
具 体 的 取 り 組 み
(2)「個別の健康づくり」の構成
②体力の増進
③けがの防止/病気の予防
(感染症・熱中症)
④食育
⑤歯・口の健康
⑥性教育
4 具 体 的 取 り 組 み
めざす子どもの姿
①こころの健康
3 行動計画・行動指針 *2
*1
以下7つの課題ごとに
重点的に取り組む課題
⑦喫煙・飲酒・薬物乱用防止
*1 重点的に取り組む課題とは
社会環境や生活環境の急激な変化に伴い、子どもを取り巻く健康課題も変容してい
ることから、子どもが生涯にわたり健康を保持していくうえで、行政、学校、家庭
がその実情に応じて、特に力を入れて取り組む課題を言います。
*2
行動計画・行動指針とは
「行動計画」とは、行政及び学校が具体的に取り組む事項を言います。
「行動指針」とは、家庭(地域)で具体的に行動する際の指針となる事項を言います。
「Ⅳ
課題別の健康づくり」(P7∼20)では、このページで表示した(1)「健康づくりの
考え方」及び(2)
「個別の健康づくり」の構成に基づき、1から4までの段階で表示してあ
ります。
4
計画の期間
計画の期間は、平成21(2009)年度から平成25(2013)年度までの5年間とします。
3
Ⅱ
子どもをとりまく環境及び子どもの現状と課題
子どもの健康は、子ども自身の意識だけではなく、社会環境や家庭環境の急激な変化も
大きな影響を与えています。
学校以外での集団生活・社会生活が希薄化
社会環境の面から
地域の教育力の低下
対人関係のルール・自己規律・共同の精神
家族形態の変化
伝統文化等の学習機会の喪失
少子化・核家族化、共働き家庭の増加
外食産業の発達と食の安全
食生活の外部化
(ファストフード店、コンビニエンスストア、
レトルト食品や冷凍食品)
情報の氾濫
インターネットや
携帯電話等の小中学生への普及
食の安全(異物・毒物混入、食中毒など)
情報の氾濫、有害な性情報、ネットいじめ
遊び場・遊ぶ相手の減少
感染症の脅威
子どもの遊び空間の減少
麻しんの流行の危惧
少子化に伴い、遊び相手がいない
新型感染症の脅威
子どもの現状と課題
交通手段の発達
歩く機会の減少
・自尊意識の低下
・コミュニケーション能力の
食生活の多様化
低下
・体力、運動能力の低下
家庭の味の喪失
保護者からの要求・要望
・生活習慣や食生活の乱れ
家族団らんの食事減少
児童虐待や育児放棄
・性に対する考え方の多様化
過保護・無関心の増加
体力づくりの意識の低下
モラルの低下
体力低下への無関心
薬物に対するモラルの
子どもが運動に消極的
低下
家庭の教育力の低下
大人の意識・行動面から
基本的生活習慣やしつけのできない大人の増加
4
Ⅲ
健康づくりの考え方
1
めざす子どもの姿
金沢の子どもをとりまく健康の現状と課題を踏まえて「めざす子どもの姿」を次のとお
りとします。
・生涯にわたって健康や体力に関心を持ち、自らの健康づくりや体力づくりを
実践できる子ども
・自分や他者の生命や個性を尊重し合う子ども
2
計画の基本理念
このプランにおいては、行政、学校、家庭(地域)が共通して取り組む子どものこころと体
の健康づくりのめざす基本理念を次のとおりとします。
元気
笑顔
子どもを育むまち
金沢
子どもが自らの健康課題を発見し、解決できる能力や資質を身に付けることが重要です。
このため、まず子どもをとりまく現状を踏まえ、めざす子どもの姿を明確にし、その達
成を最終目標とします。
そのためには子どもの健康づくりを支える行政、学校、家庭(地域)の果たす役割が重要
となります。
ヘルスプロモーション
健康教育
環境改善
元気・笑顔
科学的な知識/
社会的スキル
金沢っ子
安心・安全
健康推進計画の策定
①こころの健康
②体力の増進
③けがの防止/病気の予防
健康推進事業・運動の展開
④食育
安全な運動具や遊具の配備
⑤歯・口の健康
使いやすい運動広場・遊び場の整備
子どもを暖かく見まもる
⑥性教育
公共施設、道路の無煙化を促進
⑦飲酒・喫煙・薬物乱用防止
お酒・たばこが入手できない環境整備
など
栄養バランスの取れた食事
学
校
家庭(地域)
行
政
連携して、子どもの成長を支援(協働)
5
など
3
計画の基本目標
自ら進んで健康づくりを実践する子どもを育成するためには、学校教育を核にしつつ、
行政や家庭(地域)においても子どものこころと体の健康づくりの視点にたった取り組みが
必要となります。
こうした考え方に基づき、子どもがこころも体も健やかに成長し、元気に過ごせる『元
気
笑顔
子どもを育むまち
金沢』をめざして、子どもの成長を支える行政、学校、家庭
(地域)がそれぞれの役割分担を踏まえ、子どもの健康づくりのための環境の整備や相互
の連携の確保に努めます。
(1)健康教育の総合的・体系的な実施
(2)子どもの健康づくりを支える大人の意識改革
(3)子どもの健康づくりのための環境整備
(4)行政、学校、家庭(地域)の連携強化・協働の推進
4
取り組みの方向性
学
校
家庭(地域)
・学校運営の基本に健康教育を位置づけ、
学校全体で取り組みます。
・一人ひとりの体力の向上及び心身の健
康の保持増進を促す教育課程の編成を
します。
・子どもが健康や運動に関心を持つ工夫
をします。
・家庭における健康づくりを支援します。
・健康手帳等を活用し、子どもたちが自
ら健康づくりに取り組めるよう支援し
ます。
・子どものこころと体の健やかな成長に
関心を持ち、望ましい生活リズムが整
うよう日々の生活に努めましょう。
・子どもとの会話を大切にし、明るく和
やかな家庭づくりに努めましょう。
・体力づくりのため、子どもと一緒に運
動する機会を増やしましょう。
・大人自らが食生活を見直し、楽しく規
則正しい食生活を営みましょう。
・健康手帳等を活用し、子どもと健康に
ついて話し合いましょう。
・健康教育を推進するための「金沢市健康教育推進プラン(第二次)」の策定をします。
・健康教育推進のための施策やモデル事業を実施します。
・子どもの健康づくりに関する情報を提供します。
・体力づくりのための身近で利用しやすい環境づくりに努めます。
・健康手帳の充実を図るなど子どもが自ら健康づくりに取り組みやすい環境づくりに
努めます。
行
政
6
Ⅳ
課題別の健康づくり
1
こころの健康
(1)子どもをとりまく現状
社会環境
大人の意識・行動
・少子化や核家族化が進んでい ・家庭における子どもとのコミ
る。
ュニケーションの機会が不
・共働き家庭が増加している。
十分である。
・子どもへの接し方が無関心ま
たは過保護の両極端である。
・大人自身の生活習慣が十分に
身に付けていない。
・他の子どものことには、関心
子どもの実態
・自己中心的である。
・多くのストレスを抱えて
いる。
・コミュニケーション能力が
不足している。
・携帯メールやインターネット
の書き込みを利用する等の
いじめが陰湿化している。
・集団生活、社会生活のルール
を示さない。
やマナーを知らない。
(2)めざす子どもの姿
・自分を大切にし、他者を思いやることができる子ども
・ストレス対処能力を身につけることができる子ども
・自分の考えや気持ちを効果的に相手に伝えることができる子ども
(3)行動計画・行動指針
学 校
①学校内における相談活動の充実
②やすらぎの場や雰囲気がある学校環境の整備
③保護者に対する啓発活動の推進
家庭
①子どもとのふれあいを充実する
②規則正しい生活リズムをつくる
行 政
①気軽に相談できる相談体制の充実
②保護者を対象とした子どもの心を理解するための啓発活動の充実
③いじめ、不登校、ひきこもり、児童虐待対策の充実
7
(4)具体的な取り組み
①学校内における相談活動の充実
学
校
・朝の健康観察を組織的に充実し、心のサインや生活の様子等から子どもの問題を早期
発見し、早期対応することに努める。
・プライバシーの保護に配慮した相談室の設置に努める。
・児童生徒が気軽に相談できるよう、日頃からの信頼関係づくりに努める。
・不登校やその傾向が見られる児童生徒とのメール相談の充実を図り、関係づくりに努
める。
・子どもや保護者から信頼される学校づくりに努める。
・相談体制の充実と各専門機関との連携強化に努める。
②やすらぎの場や雰囲気がある学校環境の整備
・整理整頓の行きとどいた清潔感のある学校環境の整備に努める。
・木、草花などを学校全体に配置するよう努める。
・登校時のあいさつ運動など、子どもどうしが協働することで、関わり合いが深まるよ
う努める。
・学校の広場など(花壇、中庭、多目的ルーム、遊び場など)の充実に努める。
・休日の学校開放をさらに推進するよう努める。
③保護者に対する啓発活動の推進
・不登校、いじめなど、心の健康に関する講演会などの開催に努める。
・悩み相談日を設けるなど、保護者が相談しやすい体制づくりに努める。
・子育てについて保護者同士の情報交換の場の設定に努める。
・子どもの携帯電話所有の影響について、啓発に努める。
家
①子どもとのふれあいを充実する
・子どもの行動について常に関心を持ち、意識して親子の対話を心がけよう。
・今日の出来事、友達、学校のことについて話をしよう。
・「おはよう」「ただいま」「おかえり」「おやすみなさい」などの挨拶に心がけよう。
・地域において親子で参加できる活動を推進しよう。
・地域においてあいさつを行う雰囲気づくりに努めよう。
庭
②規則正しい生活リズムをつくる
・家族全体で、十分な睡眠をとり、早寝、早起き、朝ごはんに心がけよう。
・子どもの習い事が過度になっていないか気をつけよう。
・メールやパソコン、ゲームをする時間、テレビを見る時間を家族で決めよう。
行
政
①気軽に相談できる相談体制の充実
・金沢市教育プラザ富樫、学校保健センター(大手町)などにおける相談事業の積極的
な啓発に努め、利用促進を図る。
・相談に関わる専門家の充実を図る。
②保護者を対象とした子どもの心を理解するための啓発活動の充実
・子どもの心を理解するための講習会などの開催事業の拡大を図る。
・子どもの心の健康に関連する図書、ビデオ、DVD等の整備や充実を図る。
③いじめ、不登校、ひきこもり、児童虐待対策の充実
・金沢市教育プラザ富樫などでの相談活動の充実を図る。
・同じ悩みを持つ保護者間の意見交換の場を設定するよう努める。
・相談員による定期的な家庭訪問などを含めた相談体制の確立を図る。
・ネットや携帯メールの掲示板の監視、ブログ等の規制により、いじめの未然防止に
努める。
8
2
体力の増進
(1)子どもをとりまく現状
社会環境
・外で遊ぶことのできる場所が
大人の意識・行動
・成績を重視し、体力づくりに ・運動量が減少し、基礎体力や
少ない。
・車の利用が多くなっている。
子どもの実態
は関心を示さない。
運動能力が低下している。
・歩かなくなっている。
・家の中で過ごすことが多く、
外で体を動かす習慣がない。
・体を動かすことが嫌いな子ど
もが増えてきている。
(2)めざす子どもの姿
・いろいろな運動に親しみ、進んで体を動かすことができる子ども
・自分にあった体力づくりを継続して行うことができる子ども
(3)行動計画・行動指針
学 校
①運動の楽しさが味わえる体育の授業づくりの工夫
②体育の授業以外の時間も活用した楽しく体力の向上が図れるための工夫
家 庭
①体力づくりの重要性を認識する
②子どもと一緒に体を動かす機会を増やす
行 政
①体力づくりのための啓発活動の推進
②遊びや運動ができる広場等の環境整備
9
(4)具体的な取り組み
①運動の楽しさが味わえる体育の授業づくりの工夫
・新体力テストの結果により、学校ごとの実態を把握し、運動能力・体力を高める授業
学
づくりに努める。
・運動の楽しさが味わえるように指導方法の工夫に努める。
・運動への関心を高め、主体的に運動に取り組めるような授業づくりを工夫する。
②体育の授業以外の時間も活用した楽しく体力の向上が図れるための工夫
校
・学校ごとに特徴ある運動や体操の実践に努め、体育的行事の開催の促進に努める。
・新体力テストの結果等を活用し、各個人ごとの体力的な目標を設定し、達成の喜びが
味わえるよう指導する。
・休み時間や課外に楽しく体力づくりができる場所の確保に努める。
・一種目のスポーツだけでなく、複数種目のスポーツに親しむよう指導に努める。
・トレーニング方法を工夫し、継続的な活動を通して、部活動の充実に努める。
①体力づくりの重要性を認識する
・朝食やテレビの視聴時間等普段の生活が体力づくりに関係があることを理解するよう
家
努めよう。
・肥満や痩身が体力づくりに影響があることを理解するよう努めよう。
・友達と一緒に外遊びができるよう心がけよう。
庭
・地域において体力づくりを図るための活動を推進しよう。
②子どもと一緒に体を動かす機会を増やす
・散歩、ラジオ体操、縄跳びなど簡単にできることから一緒に始めよう。
・近距離の移動はできるだけ徒歩にし、階段の利用に努めよう。
・休日や祝日には、子どもと一緒に体を動かすような活動やスポーツに努めよう。
①体力づくりのための啓発活動の推進
・子どもの体力や運動能力が向上するような事業や指導者の研修を図る。
行
・体力や運動能力チェックのホームページの開設に努める
・新体力テストの実施により、各学校での結果の活用を図るよう指導に努める。
・夏休み期間のラジオ体操を家族で積極的に参加するよう啓発に努める。
・大人と子どもが一緒に参加できるスポーツチャレンジやイベントの開催に努める。
・ウォーキングやサイクリングの奨励、ウォーキングコースやサイクリングコースの
政
紹介などに努める。
②遊びや運動ができる広場等の環境整備
・ウォーキングコースやサイクリングコースなどの環境整備に努める。
・広場の遊具などの充実に努める。
・運動場を開放し、スポーツや遊びの指導員の養成に努める。
10
3
けがの防止/病気の予防
(1)
子どもをとりまく現状
社会環境
大人の意識・行動
子どもの実態
・身近に遊び場としての空間が少 ・過保護のため子どもの活動を ・危険予測、対処能力が不足し
ない。
抑えている家庭もある。
・子どもの安全を脅かす事件、事
・感染症に対する認識が薄く、 ・基礎体力や運動能力の低下に
故が多発している。
・地震、風水害等の自然災害が多
発している。
体調が悪くても無理に学校
より、けがをしやすい。
へ登校させようとする家庭 ・命の大切さや人の痛みが分か
もある。
らず、けんかなどで手加減が
・麻しん等の感染症の流行や鳥イ
できない。
ンフルエンザ等の新たな感染症
・感染症に対する知識や正しい
が出現している。
(2)
ている。
予防方法について知らない。
めざす子どもの姿
・危険を予測することができる子ども
・けがや事故に遭ったときに適切な対処ができる子ども
・感染症への予防行動(手洗い、うがい、抵抗力を高める等)ができる子ども
(3)
行動計画・行動指針
学 校
①安全教育の充実(発達段階に応じた学校全体での取り組み)
②感染症対策の推進
家
①小さなけがを恐れず、いろいろな遊びや活動を体験させる。
庭
②子どもたちの遊びや活動を安全・安心に見守るために環境づくりに参加する。
③感染症についての理解を深め、感染しない・感染させないよう心がける。
行 政
①けがの防止/病気の予防に関する啓発活動の推進
②安全・安心に遊び、学べる環境整備
11
(4)具体的な取り組み
学
校
家
庭
行
政
①安全教育の充実(発達段階に応じた学校全体での取り組み)
・緊急時の対応が適正にできる組織づくりを図る。
・危機管理マニュアルを作成する。
(自校版)
・運動の前には、準備運動を十分行うよう指導に努める。
・交通安全に関し、繰り返し、学習の機会を設けるよう努める。
・用具の点検を十分行うよう努める。
・事故や災害発生後に起こる心のケアに努める。
<小学校低学年>
・学校内での事故防止のためのルールについて理解させる。
・自転車の安全な乗り方(ヘルメット着用を含め)と通学路の正しい歩き方について
理解させる。
・不審者に遭遇した時の対処の仕方について理解させる。
<小学校高学年>
・事故とけがの予防について理解させる。
・けがの状況を速やかに把握したり、簡単な手当ができるようにする。
<中学校>
・けがの予防と手当(止血や人工呼吸の方法など)について理解させる。
・自然災害による備えと傷害の防止について理解させる。
②感染症対策の推進
<小学校低学年>
・うがい、手洗い等身体を清潔にすることで病気が防げることを理解させる。
<小学校高学年>
・病気の起こり方について理解させる。
<中学校>
・感染症の成り立ちと予防について理解させる。
①小さなけがを恐れず、いろいろな遊びや活動を体験させる。
・自然の中で思い切り遊ばせ、野外活動を体験させよう。
・できるだけ友達と屋外で遊ぶよう習慣づけよう。
・大人が先回りして危険回避しすぎないように心がけよう。
②子どもたちの遊びや活動を安全・安心に見守るために環境づくりに参加する。
・ヘルメット着用の習慣づけなど自転車の安全利用や水泳、水遊び等、校外生活での
事故防止に心がけよう。
・登下校時など子どもの安全を見守るボランティアに参加しよう。(協働)
・心肺蘇生法やAEDの使用を含めた救急講習会に参加しよう。
③感染症についての理解を深め、感染しない・感染させないよう心がける。
・地域の感染症情報に気をつけよう。
・感染症の発生時には家庭で十分な休養をとらせ、治療に努めるとともに、友達等他へ
うつすことのないよう心がけよう。
(マスク着用による咳エチケット等)
・麻しんなど感染症の中に定期予防接種が実施されているものがあるので、きちんと
接種させるよう心がけよう。
①けがの防止/病気の予防に関する啓発活動の推進
・けがの防止と手当に関する講習会や、交通安全に関する講演会の開催を図る。
・危機管理マニュアルを作成する。
(行政版)
・金沢市保健所や健康福祉センターとの協力の下、感染症や予防方法に関する講習会の
開催や広報の充実を図る。
・金沢市学校薬剤師会の協力による手洗い指導教室の開催を図る。
・感染症に関する情報の迅速な提供を図る。
・予防接種が受けやすい環境の整備を図る。
②安全・安心に遊び、学べる環境整備
・通学路、ウォーキングコースやサイクリングコースなどの安全点検・整備を図る。
・広場の遊具などの安全点検・整備の充実を図る。
・災害発生時の心のケアも含めた防災体制の充実を図る。
12
4
食育
(1)
子どもをとりまく現状
社会環境
大人の意識・行動
・外食産業の発達やコンビニエン ・家族と一緒に食事をする機会
スストアが増加している。
・冷凍食品やレトルト食品が増加
している。
・食の安全が脅かされる事件が増
加している。
が減っている。
子どもの実態
・好き嫌いが極端で、栄養摂取
に偏りがある。
・朝食を作らない家庭もある。 ・朝食を食べない子どもがい
・子どもに十分に食事のマナー
を教えていない。
・家庭における食体験が貧しく
なっている。
・外食や中食(市販されている
弁当などを持ち帰って食べ
る。
・孤食(家族がいても一人で食
事をすること。)や個食(家
族で、それぞれ好きなものを
食べること。)が増加してい
る。
る食事のこと。)など食事の ・スナック菓子や清涼飲料を好
仕方が多様化している。
む子どもが増えている。
(2)めざす子どもの姿
・一日3回の食事を規則正しく摂ることができる子ども
・栄養のバランスを考え、適切な量の食事を摂ることができる子ども
(3)行動計画・行動指針
学 校
①食育の充実(発達段階に応じた給食指導や家庭科をはじめとした各教科、特別
活動などによる学校全体の取り組み)
②思春期の子どもに対して、間違ったダイエット志向の危険性を周知
家 庭
①一日3回の食事を摂り、規則正しい生活リズムに心がける。
②家族一緒に楽しく食事を摂ることを心がける
③栄養のバランスのとれた食事や間食を摂る
④手作りの家庭の味を創る
行政
①保護者に対して、学校給食などを通して食に関する啓発活動を推進
②学校給食環境の整備
13
(4)具体的な取り組み
学
校
家
庭
行
政
①食育の充実(発達段階に応じた給食指導や家庭科をはじめとした各教科、特別活動などによる学校全体の取り組み)
<共 通>
・食に関する年間指導計画を作成する。
・栄養教諭、学校栄養職員を活用したティームティーチングによる指導に努める。
・給食をゆっくり噛んで食べられるよう給食時間の配慮に努める。
・食物アレルギーに対する児童生徒への配慮に努める。
<小学校低学年>
・食の大切さを理解させる。
・給食を好き嫌いなく食べるよう指導する。
<小学校高学年>
・食生活が心身の健康に大切であることを理解させる。
・間食の取り方を理解させる。
・偏食について指導する。
<中学校>
・望ましい食習慣について理解させる。
・身体の発達に必要な栄養とバランス良い食事について理解させる。
・食生活の自己管理ができ、メタボリック症候群予防ができるよう指導する。
②思春期の子どもに対して、間違ったダイエット志向の危険性を周知
・身体の健康とダイエットの関係について理解させる。
・適正体重や急激なダイエットの危険性についての講習会を実施する。
・定期的に身体計測を行い、体重減少者の早期発見に努める。
・自分の身長や体重の変化について関心を持ち、正しい理解ができるようにする。
①一日3回の食事を摂り、規則正しい生活リズムに心がける
・一日3回の食事を摂ることの大切さを認識し、食事の準備に心がけよう。
・ゆっくり噛んで食べる習慣をつけよう。
②家族一緒に楽しく食事を摂ることを心がける
・家族全員の朝食をつくり、一緒に食べるよう心がけよう。
・家族全員が、余裕をもって起床し、朝食にゆっくり時間をかけるよう努めよう。
③栄養のバランスのとれた食事や間食を摂る
・主食、主菜、副菜をそろえて摂るよう心がけよう。
・食べ物の好き嫌いをしないように努めよう。
・ファストフードやインスタント食品だけに頼らないように努めよう。
・食生活の自己管理ができ、メタボリック症候群予防ができるよう努めよう。
④手作りの家庭の味を創る
・手作りの料理の楽しさ、おいしさを味わうよう努めよう。
・子どもと一緒に買い物をしたり、食事の準備をするよう努めよう。
・地域の産物や旬の食材を使った料理をつくるよう努めよう。
①保護者に対して、学校給食などを通して食に関する啓発活動を推進
・栄養教諭や学校栄養職員による食育の推進を図る。
・学校給食だより、インターネットのホームページなどを通して、バランスのとれた
食事の献立などの啓発を図る。
・学校給食への理解を深めてもらうため、給食試食会の支援に努める。
②学校給食環境の整備
・安全・安心な学校給食が実施できるように、給食の衛生管理を徹底し、配膳設備の
整備を図るように努める。
14
5
歯・口の健康
(1)子どもをとりまく現状
社会環境
大人の意識・行動
子どもの実態
・う歯の未処置者が多い。
・噛む能力が弱くなっている。
ている家庭もある。
・食事や間食の後に適切な歯み
・子どもに対し、歯みがき指導
がきができない。
が不十分である。
・思春期には歯肉炎に罹患する
子が多い。
・甘いお菓子や清涼飲料が簡単に ・子どものう歯をそのままにし
手に入る。
(2)めざす子どもの姿
・う歯や歯肉炎を予防するために、正しい歯みがき習慣を身に付けた子ども
・口腔の衛生に関心を持ち、歯・口の健康を守ることができる子ども
(3)行動計画・行動指針
学 校
①歯科保健教育の充実(発達段階に応じた学校全体での取り組み)
②保護者に対する歯の健康に関する啓発活動を推進
家 庭
①歯・口の健康について関心を持つ
②歯みがきをする習慣を身に付ける
③間食の内容や摂り方を見直す
行 政
①歯・口の健康に関する市歯科医師会との連携強化
②歯・口の健康についての啓発活動の充実
15
(4)具体的な取り組み
①歯科保健教育の充実(発達段階に応じた学校全体での取り組み)
<共
通>
・歯科検診の結果を利用したう歯や歯肉炎等の治療を勧める
<小学校低学年>
学
校
・学校給食後の歯みがきをするよう指導に努める。
・むし歯のでき方を理解させ、正しい歯みがきの方法を身に付けさせる。
<小学校高学年>
・給食後歯みがきの習慣化に努める。
・歯肉炎の原因と予防方法について理解させる。
・噛むことの大切さを理解させる。
<中学校>
・むし歯や歯周病についての理解を深めさせ、積極的に食後の歯みがきに取り組む
よう指導する。
・噛むことが心と体の健康づくりになることの理解を深めさせ、よく噛むように指
導する。
②保護者に対する歯の健康に関する啓発活動を推進
・学校歯科医や歯科衛生士による講習会の開催について、拡大・充実に努める。
・むし歯予防月間における家庭での歯みがき習慣の啓発に努める。
①歯・口の健康について関心を持つ
・子どもに歯・口、噛むことの大切さについて理解させよう。
家
・う歯や歯肉炎、口腔の異常が疑われる場合は、医療機関に受診させよう。
・定期的に歯科検診を受けさせ、子どもの歯・口の状況を把握しよう。
②歯みがきをする習慣を身に付ける
庭
・歯みがきが、むし歯と歯周病の予防につながることを理解しよう。
・家族全員が食後の歯みがきについて、互いに確認し合おう。
③間食の内容や摂り方を見直す
・甘いお菓子、柔らかいお菓子ばかり食べさせないよう努めよう。
・間食の時間を決めよう。
①歯・口の健康に関する市歯科医師会との連携強化
行
・市歯科医師会による歯みがきや歯周病予防に関する講習会の開催に努める。
・
「いい歯大好き!学校審査会」に参加し、児童生徒の歯・口に関する興味関心を高め
る研究や歯科指導に取り組む学校に表彰を行う。
政
②歯・口の健康についての啓発活動の充実
・歯・口の健康に関する図書・ビデオ・DVD等の整備や充実を図る。
・「いい歯大好き!!学校審査会」などの表彰事業の推進や拡大を図る。
・歯みがき指導教室の開催の拡充を図る。
16
6
性教育
(1)子どもをとりまく現状
社会環境
大人の意識・行動
・インターネットや携帯電話の普 ・性に関する羞恥心が障害とな
り、正しい性教育ができな
及により、氾濫する有害な性情
い。
報にアクセスしやすくなって
・性に対する考え方が多様化し
いる。
てきている。
・性感染症に対する危機意識が低
・性感染症などが増加してい
下している。
る。
子どもの実態
・性についての科学的な知識を
持っていない。
・性に関して身近に相談できる人
がいない。
・二次性徴の発現が早まってい
る。
(2)めざす子どもの姿
・正しい性知識を持ち、自らの行動について判断できる子ども
・生命の尊さを大切にできる子ども
(3)行動計画・行動指針
学 校
①性教育の充実(発達段階に応じた学校全体での取り組み)
②自分を大切にする教育の充実
③保護者に対して、性教育に関する指導内容を周知
家 庭
①子どもからの性の問いに十分説明する
②子どものこころや体の変化に目を向ける
行 政
①正しい性情報の提供
②性に関する相談体制の充実
17
(4)具体的な取り組み
学
校
①性教育の充実(発達段階に応じた学校全体での取り組み)
<共 通>
・学校全体で発達段階に応じたカリキュラムを作成し、計画的に行う。
<小学校低学年>
・男女の身体の違いについて理解させる。
・自分や相手を大切にしようとする心情や態度を育てる。
・性被害の防止について指導に努める。
<小学校高学年>
・心身の発達には男女差や個人差があることを理解させる。
・性に関する不安や悩みへの対処の仕方について指導に努める。
<中学校>
・人間の性について科学的に理解させる。
・エイズや性感染症の予防について理解させる。
・性情報への適切な対処、欲求やストレスの対処の仕方について指導に努める。
②自分を大切にする教育の充実
・自己の性を受容し、自他を大切にしようとする心情や態度を育てるよう努める。
・健全な自尊心を高めるための教育の充実を図る。
・年間指導計画の中に「自尊感情」
「自立心」をきちんと位置づける。
③保護者に対して、性教育に関する指導内容を周知
・性教育に関する教材など、学校の指導内容を保護者に通知する。
・性教育に関する参観日の設定や保護者懇談会の開催に努める。
・保護者対象の性教育に関する講習会の開催に努める。
家
庭
①子どもからの性の問いに十分説明する
・普段から家庭内の会話を大切にし、自由な話し合いができる雰囲気をつくるよう努め
よう。
・保護者が、性について正しい知識を持ち、的確に説明できるよう努めよう。
・身近な人、生物の生と死など命の大切さを聞かせるように努めよう。
②子どものこころや体の変化に目を向ける
・思春期における子どもとのふれあいを大切にしよう。
・二次性徴の現れを子どもと共に理解しよう。
・子どもの言葉遣い、服装、交友関係などを理解するよう努めよう。
・会話の時間を多くとるよう心がけよう。
・パソコンや携帯電話の使用にはルールを決め、有害情報を防ぐ機能の活用に努めよう。
行
①正しい性情報の提供
・子どもを取りまく性情報の提供に努めたり、ネットやメール等の出会い系サイトへの
アクセス制限により、性犯罪の未然防止に努める。
・エイズ等の性感染症に関する啓発活動の推進・拡大に努める。
・性教育に関連する図書・ビデオ・DVD等の整備・充実を図る。
政
②性に関する相談体制の充実
・性に関する悩みを持つ子どもに対する支援活動の充実に努める。
・金沢市教育プラザ富樫などにおける相談事業の利用促進を図る。
・学校保健センターにおける専門家事業の利用促進を図る。
18
7
喫煙・飲酒・薬物乱用防止
(1)
子どもをとりまく現状
社会環境
大人の意識・行動
子どもの実態
・喫煙・飲酒・薬物乱用が低年
齢化している。
関する知識が不十分である。
に入る。
・たばこや酒が身近にあるため
・脱法ドラッグ(合法ドラッグ) ・喫煙・飲酒・薬物乱用に対す
薬物という認識が低い。
るモラルが低下している。
が身近に存在している。
・たばこや酒、医薬品が簡単に手
・喫煙・飲酒・薬物乱用の害に
(2)めざす子どもの姿
・喫煙・飲酒・薬物乱用の誘惑に負けない子ども
・喫煙・飲酒・薬物乱用の害について正しく理解できる子ども
・薬の正しい使い方について理解できる子ども
(3)行動計画・行動指針
学 校
①学校における喫煙・飲酒・薬物乱用防止教育の充実
(発達段階に応じた学校全体での取り組み)
②学校の無煙化(平成16年1月より実施)
家
①大人自身が喫煙・飲酒・薬物乱用の害について理解する
庭
②家庭でたばこやお酒を身近に置かない
③子どものために家庭での喫煙・飲酒、医薬品に配慮する
行
①喫煙・飲酒・薬物乱用防止に関する市医師会及び市薬剤師会との連携強化
政
②喫煙・飲酒・薬物乱用防止についての啓発の強化
③学校の無煙化(平成16年1月より実施)
19
(4)具体的な取り組み
①学校における喫煙・飲酒・薬物乱用防止教育の充実(発達段階に応じた学校全体での取り組み)
<共
通>
・学校医、学校薬剤師との連携による喫煙・飲酒・薬物乱用防止教育を推進する。
<小学校低学年>
学
・喫煙・飲酒の害について理解させる。
<小学校高学年>
・小学校における喫煙防止教室の開催を推進し、喫煙の害について理解させる。
・病気を治す力、薬の使い方にきまりがあることを理解させる。
校
<中学校>
・喫煙・飲酒・薬物乱用をするよう誘われても断る方法や勇気を身に付けさせる。
・自然治癒力と薬の働きと副作用、正しい使用方法について理解させる。
②学校の無煙化(平成16年1月より実施)
・敷地内全面禁煙についての保護者・地域の協力体制の維持に努める。
・登下校時の通学路で歩きたばこをしないように啓発する。
①大人自身が喫煙・飲酒・薬物乱用の害について理解する
家
・身体に対する影響など、喫煙・飲酒・薬物乱用に関する情報を得るよう努めよう。
・受動喫煙の害について理解しよう。
②家庭でたばこやお酒を身近に置かない
・家の中に余分なたばこやお酒を準備して置かないよう努めよう。
・灰皿、空の酒瓶、ビール瓶などを直ぐ片づけよう。
庭
③子どものために家庭での喫煙・飲酒、医薬品に配慮する
・子どもの前では喫煙しないようにしよう。
・子どもの前では適正飲酒に努めよう。
・家庭にある医薬品の配置に注意し、適正な使用に努めよう。
・登下校時の通学路で歩きたばこをしないようにしよう。
①喫煙・飲酒・薬物乱用防止に関する市医師会及び市薬剤師会との連携強化
行
・保護者や教職員を対象とした禁煙に関する講習会などの開催に努める。
・学校における薬物乱用防止教室の開催の支援を図る。
②喫煙・飲酒・薬物乱用防止についての啓発の強化
政
・喫煙・飲酒・薬物乱用防止に関するポスターの募集など啓発事業の充実を図る。
・喫煙・飲酒・薬物乱用防止に関する図書・ビデオテープ・DVD等の整備・充実を
図る。
③学校の無煙化(平成16年1月より実施)
・登下校時の通学路で歩きたばこをしないように啓発する。
20
資
料
2
(議案第6号
関係)
金沢市議会議長
中西 利雄 様
地方教育行政の組織及び運営に関する法律第27条第1項の規定により、平成19
年度の金沢市教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況について行っ
た点検及び評価の結果に関する報告書を提出いたします。
平成21年2月 日
金沢市教育委員会委員長
佐藤 秀紀
金沢市教育委員会事務事業
点検・評価報告書
(平成19年度執行分)
(案)
平成21年2月
金沢市教育委員会
<教 育 基 本 方 針>
人間尊重の精神のもと、広い視野を持ち、生涯を通じて自己向上につとめるとと
もに、社会の平和と進展に貢献し得る心身ともに健全な人間を育成する。
<教 育 努 力 目 標>
1.児童生徒が人と人との関わりを大切にし、自らの生き方をみつめながら、
未来を拓く力を育む教育の推進につとめる。
2.個を尊重した教育を推進するために、教職員の研修の充実と教育課程の
着実な実践による魅力ある学校づくりにつとめる。
3.児童生徒が心身ともに健康で安全な生活がおくれるよう、健康教育の
充実と安全教育の推進につとめる。
4.多様な教育活動に対応した学校教育環境の整備充実につとめる。
5.社会の変化に対応し、市民が生涯にわたり学習できる機会の拡充と
環境の整備につとめる。
6.家庭・学校・地域社会が一体となり、明るい教育環境づくりを推進し、
青少年の健全育成につとめる。
7.歴史的・学術的価値の高い文化財の保存・整備・活用につとめる。
平成19年度金沢市教育委員会事務管理及び執行状況の点検評価について
教育委員会の責任体制の明確化等を柱とした、「地方教育行政の組織及び運営に
関する法律の一部を改正する法律」が平成20年4月1日に施行され、これにより「教育
委員会は、毎年、その権限に属する事務の管理及び執行の状況について点検及び
評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、これを議会に提出するとともに公表
すること」が義務づけられた。
これに伴い、金沢市教育委員会では、平成19年度における教育委員会の活動及び
所管事務(教育委員会事務局が執行する事務)について、その管理及び執行状況の
点検及び評価を行い、この度、その結果を報告書としてとりまとめた。
具体的な点検及び評価方法についてであるが、法律等による特段の定めがないこと
から、当市教育委員会では、対象分野を教育委員及び教育委員会が行った活動・事
務と教育委員会事務局が行った事務(教育委員会が管理・執行を教育長に委任する
事務)と大きく2つに分け、それぞれについて点検及び評価を行うこととした。
教育委員及び教育委員会が行った活動・事務については、主に教育委員会議の
概要及び教育委員の活動について、その具体的な内容を記述し、点検・評価した。
また、教育委員会事務局が行った事務については、金沢市の将来的な姿を定めた
「金沢世界都市構想 第2次基本計画」の施策体系に沿って分類した各基本方針に
基づいて、各々の事務を出来るだけ具体的かつ客観的な数値をもとに点検及び評価
した。
上記の点検・評価については、法により「教育に関し学識経験を有する者の知見の
活用を図るものとする。」と定められていることから、石川県立大学教授の金子劭榮氏
及び金沢市社会教育委員の中島秀雄氏から意見を頂き、反映した。
金沢市教育委員会は、今後ともこのような活動・事務に対する点検・評価を行い議
会への提出や公表を通じて、金沢市民にわかりやすく教育委員会の活動を説明して
いくとともに、個々の事務を検証・改善しながら、本市の教育基本方針である、「人間
尊重の精神のもと、広い視野を持ち、生涯を通じて自己向上につとめるとともに、社会
の平和と進展に貢献し得る心身ともに健全な人間を育成する」の実現に向け、教育の
充実と振興を目指す所存である。
平成21年2月
金沢市教育委員会
目
次
平成19年度教育委員会の活動状況
〔1〕 教育委員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
〔2〕 教育委員会議の実施概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
〔3〕 教育委員の活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
〔4〕 教育委員会議及び教育委員の活動についての点検・評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
金沢世界都市構想第2次基本計画における教育委員会施策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
平成19年度金沢市教育委員会主要事務概要
Ⅲ−1.世界に通ずる子どもの育成
・金沢子ども条例の具現化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
・子どもの体験・交流機会の創出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
・子どもの育成環境の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
Ⅲ−2.個性を活かした学校教育の推進
・「学校教育金沢モデル」の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
・特色ある教育の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
・多様な教育の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
・地域に開かれた学校づくり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
・教員の資質向上・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
・学校環境の整備・充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
・市立工業高等学校の整備・充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
Ⅲ−4.生涯にわたる学習環境の支援
・生涯学習機会の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
Ⅴ−1.伝統文化の保存・継承
・文化遺産の保存・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29
・金沢ゆかりの文化の保存・活用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29
Ⅵ−2.子育て環境の整備
・子育て支援体制の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29
Ⅵ−4.ノーマライゼーション社会の実現
・バリアフリーの推進・障害のある方の自立支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
Ⅵ−5.人権文化の創造
・人権の尊重・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
・男女共同参画社会の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
Ⅶ−1.災害に強いまちづくり
・防災計画の見直しと体制の強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
・地域防災・防犯活動の支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
用語等説明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35
- 1 -
平成19年度金沢市教育委員会の活動状況
〔1〕教育委員
平成19年4月1日∼平成19年10月1日
職
名
氏
名
任
期
委
員
長 津 川 龍 三
H15.10.2~H19.10.1
委員長職務代理者 小 杉 善 嗣
H16.10.1~H20.9.30
委
員 佐 藤 秀 紀
H17.10.3~H21.10.2
委
員 柳 下 道 子
H19.1.1~H22.12.31
委 員 ( 教 育 長 ) 石 原 多賀子
H16.10.1~H20.9.30
職
業
大 学 名 誉 教 授
会
社
社
長
大 学 名 誉 教 授
社会福祉法人理事長
( 教 育 長 )
平成19年10月2日∼平成20年3月31日
職
名
氏
名
任
期
委
員
長 小 杉 善 嗣
H16.10.1~H20.9.30
委員長職務代理者 佐 藤 秀 紀
H17.10.3~H21.10.2
委
員 柳 下 道 子
H19.1.1~H22.12.31
委
員 早 川 芳 子
H19.10.2~H23.10.1
委 員 ( 教 育 長 ) 石 原 多賀子
H16.10.1~H20.9.30
職
業
会
社
社
長
大 学 名 誉 教 授
社会福祉法人理事長
会議通訳・翻訳者
( 教 育 長 )
〔2〕教育委員会議の実施概要(平成19年度)
1.開催回数
定例会議:12回(原則として毎月第3水曜日)
臨時会議: 6回(随 時)
2.付議議件
区 分
議
案
(平成19年4月∼平成20年3月)
内
容
規則等に関すること
議会の議決を経るべき議案に関すること
人事に関すること
教科用図書の採択に関すること
文化財の保護に関すること
委員の委嘱等に関すること
教職員研修に関すること
通学区域に関すること
その他
計
請 願
報 告
その他
-2-
件 数
15
5
8
4
7
9
1
1
2
52
1
27
40
3.審議の概要
教育委員会議の議案書及び会議録(非公開案件を除く)の全文を、金沢市のホ
ームページで公開。
*非公開案件:地方教育行政の組織及び運営に関する法律第13条第6項ただ
し書(人事に関する事件その他の事件について、委員長又は委員の発議によ
り、出席委員の三分の二以上の多数で議決したとき)に基づき非公開とされ
た案件
〔3〕教育委員の活動
1.学校訪問(総合訪問)
(1)学校訪問(総合訪問)の概要
平成19年度には、「学校の自主性・自律性の確立」をめざすとともに、「学
力水準の確保(学力の定着状況の一層の向上)を中核とした学校運営の改善・
充実」に資することを目的として、教育委員をはじめ事務局の各課職員がそろ
って訪問する総合訪問、担当指導主事が訪問する担当校訪問、学校の研修課題
を明確にした派遣要請計画に基づく要請訪問、管理主事訪問等を実施した。
教育委員が参加した総合訪問は、学校力向上の中核である教師の授業力の向
上に資すること、学校評価に基づく学校の課題の把握と改善状況の把握及び学
校教育金沢モデルを中心とした「金沢子どもを育む行動計画」の実施状況の把
握を目的として、教育委員のほか、事務局の各課職員がそろって訪問し、それ
ぞれの所管に関する事項を中心に教育活動の取組状況や施設管理、人事管理な
ど学校運営全般について状況を把握するとともに、教職員との意見交換の時間
を持ち、指導・助言等を行うもので、平成17年度から3年間ですべての学校
の訪問を行った。
(2)総合訪問における教育委員の訪問内容
・校長、教育委員会事務局からの学校の概要説明
・授業参観
・全教職員との意見交換
(3)平成19年度の総合訪問実施状況
小学校
20校
中学校
6校
教育委員ののべ訪問者数
46人
意見交換を行った教職員数
636人
(小学校449人、中学校187人)
-3-
2.行政視察・調査
日 時:平成20年2月21日(木)∼22日(金)
視察先:宇都宮市立西原小学校
宇都宮市教育委員会
視察・調査内容:
宇都宮市立西原小学校
・授業視察
・西原小学校の「学校評価」の取り組み
宇都宮市教育委員会
・「うつのみや学校マネジメントシステム」について
・「学校給食費滞納対策」について
・「教育委員会の活性化事業」及び「広域人事交流の在り方に
係るプロジェクト会議の設置」等について
・意見交換
3.学校提案型事業の審査・選考及び取り組み状況の確認
平成19年4月26日 学校力向上推進事業実施校の審査・選考
平成19年4月27日
〃
平成19年7月10日
〃
(新任校長校)
平成20年2月27日 学校力向上推進事業取り組み報告会
4.その他
① 学校管理職(校長・教頭)候補者内申のための選考
② 金沢市、金沢市教育委員会、各学校主催行事への参加
・教育施設の竣工式等
・各種表彰式等
・小学校、中学校卒業式等
③ 全国、東海北陸地区、石川県教育委員会連合会の関係行事、研究大会、
研修会への参加
④ 全国都市教育長協議会、中核市教育長連絡会、東海北陸都市教育長協議
会、石川県市町教育長会の総会、協議会、研究大会、研修会への参加
〔4〕教育委員会議及び教育委員の活動についての点検・評価
教育委員会議については、毎月1回、第3水曜日を原則として開催する定例会
議と必要に応じて開催する臨時会議を合わせて18回開催した。審議が必要な事
項については漏れなく行われており、会議の回数についても、過不足はなかった
ものと考えている。また、会議の開催に当たっては、会議開催日の3日前までに
議案書や資料等の送付を受け、事前に内容についての検討などの準備を行うこと
-4-
によって、各委員ともそれぞれの立場や考え方に立ち、高い関心と問題意識を持
って積極的に発言を行い、充実した審議を行うことができた。また、会議は、人
事に関することや教育委員会に決定権のない案件、個人情報を含む案件など一部
の非公開案件を除き、すべて公開で行うとともに、会議終了後、議案書及び関係
資料並びに会議録について、すべて教育委員会のホームページにおいて公開を行
うなど、積極的な情報提供に努め、広く市民に開かれた教育委員会の実現に取り
組んだ。
つぎに、教育委員の活動状況については、学校訪問(総合訪問)を全学校数の
約1/3に当たる小中学校合わせて26校において実施した。この取り組みは全
国的に見ても極めて充実しているものと確信している。総合訪問では、学校の教
育活動の実施状況に加え、学校の運営方針、施設、教育環境、各教員の授業など
を参観するとともに、すべての教職員と意見交換を行い、様々な視点から教育現
場の状況の把握に努めた。また、レイマンコントロールである教育委員の識見を
生かした指導・助言を行うとともに、教育現場が抱える課題の把握や要望等をじ
かに聴取し、その内容を教育施策の充実に反映することができたと評価している。
学校訪問以外の取り組みとしては、他都市の取り組みを今後の教育施策立案の
参考とするため、類似都市の視察・調査を行ったほか、学校提案型事業の提案内
容の審査・選考や学校管理職候補者内申のための選考にも参加した。また、金沢
市、金沢市教育委員会、各学校主催行事にも積極的に参加し、幅広い教育関係者
と意見を交わすなど本市教育施策の充実に向けた取り組みを行ってきた。加えて、
石川県教育委員会連合会や全国、中核市、東海北陸地区の教育長会等の会議や研
究大会、研修会にも参加し、他都市との情報交換を行うとともに、教育委員とし
ての自己研鑽にも努めた。
以上のように、平成19年度の教育委員会並びに教育委員の活動については、
総体的に見て、充実した内容であったと評価している。
今後の課題としては、学校現場だけでなく幅広い教育関係団体や教育関係者等
との意見交換の場を持つとともに、変化の激しい時代にあって、事務局との連携
をより深め、教育制度改革の動向や教育行政に対する市民ニーズの把握に努めて
いきたい。
-5-
金沢世界都市構想 第2次基本計画における教育委員会施策
教育委員会所管事業あり
1.拠点的都市機能の強化
Ⅰ
2.均衡ある都市構造の形成
都市基盤分野
3.交通体系の充実
1.新産業の創出と地場産業の活性化
世
元
気
な
ま
ち
・
金
沢
を
つ
く
る
Ⅱ
2.農産物における「金沢ブランド」の確立
産 業 分 野
3.魅力ある交流の場の形成
1.世界に通ずる子どもの育成
Ⅲ
・金沢子ども条例の具現化
・子どもの体験・交流機会の創出
・子どもの育成環境の整備
教 育 分 野
2.個性を活かした学校教育の推進
・「学校教育金沢モデル」の推進
・特色ある教育の推進
・多様な教育の推進
・地域に開かれた学校づくり
・教員の資質向上
・学校環境の整備・充実
・市立工業高等学校の整備・充実
界
都
3.学術都市の集積効果の活用
市
・生涯学習機会の充実
金
沢
の
4.生涯にわたる学習環境の支援
金美
沢し
をい
つま
くち
る・
1.潤いのある環境づくり
Ⅳ
自然環境・景観分野
2.地球環境保全の推進
3.魅力ある都市景観の創出
1.伝統文化の保存・継承
Ⅴ
・文化遺産の保存
・金沢ゆかりの文化の保存・活用
文化・芸術分野
実
2.新しい文化の創造・発信
1.豊かな高齢社会の創出
現
安
心
し
金
て
沢
暮
を
ら
つ
せ
く
る
る
ま
ち
・
2.子育て環境の整備
・子育て支援体制の充実
Ⅵ
健康・福祉・医療分野
3.生涯にわたる健康づくり
4.ノーマライゼーション社会の実現
・バリアフリーの推進・障害のある方の自立支援
5.人権文化の創造
・人権の尊重
・男女共同参画社会の推進
1.災害に強いまちづくり
Ⅶ
・防災計画の見直しと体制の強化
・地域防災・防犯活動の支援
市民生活分野
2.安定した市民生活の実現
3.住みよい生活環境の整備
- 6 -
平成19年度 金沢市教育委員会主要事務概要
目標
基本
方針
基本 事務事
施策
業
金
沢
子
ど
も
条
例
の
具
現
化
金
沢
子
ど
も
を
育
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行
動
計
画
の
推
進
︱
Ⅲ
元
気
な
ま
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金
沢
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つ
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1
世
界
に
通
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子
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も
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育
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子
ど
も
の
体
験
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交
流
機
会
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創
出
子
ど
も
の
様
々
な
体
験
・
交
流
の
推
進
事業内容
平成19年度実績等
点検・評価
①金沢子どもを育む行動計画(第二次)の策定
「金沢子ども条例」の理念を具現化するためのアクションプランである「金沢子ども
を育む行動計画」の第1次計画が平成19年度で終了することから、その第2次
を策定し、子どもを取り巻く社会環境の変化に対応するための新しいアクション
プランをつくる。
②「金沢子ども週間」の普及・促進
毎年10月の第2日曜日からその次の土曜日までを「金沢子ども週間」とし、家庭
や地域などにおける大人と子どものふれあいを通して、子どもを育てる大人の役
割の大切さを認識する週間として位置づけていることから、この普及・啓発のた
め
に事業を展開。
・金沢子ども週間フェスティバルの開催・・・地域、学校からの催し物を一同開催
し、親子がふれあう場を創出
・子どもを育む金沢フォーラムの開催
①家庭・地域・企業・学校・行政等の有識者からなる「金沢子どもを育む行動推進委員会」全体会を3回、家庭・地域・
企業の3分科会を各2∼3回開催。行政内でのプロジェクトチームにおける諸施策のとりまとめや、パブリックコメン
トの募集等を経て平成20年3月26日に第2次行動計画を決定した。
②子ども週間フェスティバルは、平成19年度は10月14日に金沢市民芸術村にて、「もったいないフェスタ2007」も
併せて開催。参加者数約11,000人。
子どもを育む金沢フォーラムは10月20日に教育プラザ富樫にて開催。参加者数183人。
①親子広域交流推進事業
金沢・南砺市の親子が隔年で相互に訪問し、施設見学や体験活動、交流会を
実施する。
②子ども社会体験推進事業費
・市内小中学生への年間を通じた体験活動機会の提供
「自然然体験活動」 「伝統文化体験活動」 「スポーツ活動」
「科学体験活動」「社会奉仕体験活動」
・ボランティアスタッフによる体験活動の企画・運営
③ジュニアかなざわ検定開催費
小学校4年生から中学校3年生までを対象とし、楽しみながら金沢について
学び、ふるさとについての知識の習熟度を高める検定を年1回実施。
④「立志のつどい」支援
各地域で行われる「立志のつどい」(14歳の男女対象)に出席する子どもたちに
記念品を配布。
⑤国内への派遣研修の実施(金沢少年の翼)
国外への派遣研修の支援(石川少年の翼)
国内外の青少年の受入(国内国際受入)
⑥体験活動情報誌「みまっ誌」の発行
生涯学習に関わる講座・催事・遊びや学びに関するイベント情報、自然体験
活動・社会体験活動などの情報を掲載した生涯学習情報誌を発行・配布。
⑦キゴ山少年自然の家、土子原こども野外広場、娚杉少年の森の運営
自然観察、レクリエーション、少年団体の指導者の研修施設として各施設を運営
する。
⑧教育プラザ富樫での活動
・子ども同士、あるいは親子がふれあう交流の場を提供し、健全育成に資する。
(わいわいバザール)
・小中学生に対する情報教育の支援(子ども情報室)
・先人たちの知恵や技術の子どもたちへの伝承(シニア・マイスター等各種講
座)
①金沢市・南砺市親子交流事業(両市参加者94名) 南砺市の親子が金沢市を訪問。
金沢市・小矢部市親子交流事業(両市参加者32名) 小矢部市の親子が金沢市を訪問。
②年間活動回数 8回 (参加者:49名 登録スタッフ:26名)
③ジュニアかなざわ検定は8月27日に市内小中学校等を会場に開催。受検者1,218人。
④4,070人に記念品を配布
⑤金沢少年の翼:鹿児島への派遣(5泊6日) 参加者数69人
国内国際受入:JICAによる中国教育分野青少年研修事業の受入 24人
石川少年の翼:韓国・中国への派遣 参加者数8人
⑥年4回発行 53,000部/回
⑦少年自然の家 利用者数:12,682人、主催事業数:3事業、同参加者数:396人
土子原こども野外広場 利用団体:43団体、利用者:延べ2,233人
娚杉少年の森 利用団体:32団体、利用者:延べ2,942人
⑧平成19年度児童利用者数 1,349名(子ども情報室)
毎月第3日曜日にボランティア団体による「わいわいバザール」を開催。月ごとにテーマを決め、企画内容を工夫。
子ども情報支援室にパソコン4台を設置し、子どもたちが自由にインターネット情報を検索できる場を提供。
「将棋子ども教室」「着物子ども教室」「親子で学ぶ心の花教室」の3講座を開催。さらに新規事業として「シニア・
マイスター活用事業」を展開し、「加賀野菜料理教室」を開催。
①については、「金沢子どもを育む行動推進委員会」において、十分な論議を深めながら策定することが出来た。今
後も家庭・地域・企業・学校・行政等のそれぞれが連携を深めながら、主体的に取り組んでいく。
②については、参加人数も多く、大規模なイベントを実施することができた。参加者の増加に伴い、駐車場、騒音、
ごみ等に関する問題が課題となっており、今後とも各課連携を図り、これらの問題解決を含めた事業の実施方法
の改善や、更なる内容の充実に努める。
①については、金沢市内での施設見学や体験活動をとおし、両市の交流を深めることができた。
②については、職業観の醸成に寄与する「職業体験」を新たな活動を採り入れることにより、より効果的な体験活動
となった。
③については、小中学校を会場とする団体受検が定着しはじめ、団体受検を中心に受検者数が大幅に増加した。
今後は、検定の一層の周知・定着と受検者数の増加をめざし、検定内容の充実および普及活動を推進していく。
④については、地域における子ども会を中心とした立志に関する式典の開催が浸透し、ほぼ全ての地域において
「立志のつどい」が実施されようになった。今後は市内全地区における「立志のつどい」の開催と記念品配布に
より、立志における対象生徒たちの意識啓発を目指す必要がある。
⑤「金沢少年の翼」については、派遣地の雄大な大自然や、歴史・産業、また現地の人々との交流により、次代を
担う子どもたちの感性や徳性の涵養に寄与している。
⑥については子どもと一緒に大人も参加できるイベントを手軽に探すことが出来るものとして好評を博している。今後
とも有意義な情報を収集し、誌面を通じて発信していく。
⑦については、利用客の増加を目指して様々な取り組みをしているところであり、少年自然の家については、前年度
に比べ、利用者数が25,5%増加した。今後は閑散期における利用客の増加について検討していきたい。
⑧については、親子で楽しめる「わいわいバザール」は大好評であり、各講座についても一部では定員を大きく上回
る応募がある。
-8-
目標
基本
方針
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Ⅲ
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機
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推
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進
書
活
動
①(財)金沢子ども科学財団の運営
様々な教育事業や普及啓発事業、交流事業を通じ、児童生徒の課外における
科学的な活動などを支援するとともに、子どもたちの科学に対する知的好奇心や
独創的で柔軟な発想を育む。
②子どもの科学力向上推進事業
未就学の年長児から小学校1・2年生を対象とし「広坂子ども科学スタジオ」を設
置し、自然観察や科学実験、物づくりを行い、小さい頃から科学への興味、関心
のある子どもを育てる。
③中学校理科学教育専門家招聘
理科学教育専門家(大学教授、研究機関研究員など)を学校や学校外活動現
場に招聘し、選択理科・部活動などの時間において、体験的な活動を実施する。
④少年少女発明クラブへの支援
金沢市内の小学生(5,6年生)希望者を対象に、年間を通して課題工作・アイデ
ア工作などの創作活動を行う「少年少女発明クラブ」((社)発明協会石川県支部
主催)の運営に対し交付金を交付。
⑤金沢市発明奨励賞の授与
「石川県発明くふう展」において、優秀な成績を修めた金沢市立の学校2校に対
し、金沢市発明奨励賞を授与。
⑥キゴ山天体観察センターの運営
施設の運営・事業の開催を通じて宇宙についての理解を深め、創造性豊かな子
どもの育成を図る。
「こども読書活動の推進に関する法律」の制定を受け、金沢市においても「金沢
子ども読書推進プラン21」を策定した。
家庭、地域、企業、学校、行政の各方面からの子どもの読書環境の整備や読書
活動推進への積極的な取り組みにより「金沢子ども読書推進プラン21」を具現化
する。
①元気なまち金沢リーダー育成事業
仲間づくりや体験活動を通じて知性・感性・表現力を高め、人間的な成長を促す
地
とともに地域活動等の参加の動機付けを行う。
指域
②金沢ユースリーダー創生塾
導の
若手リーダー育成のため、知識・技能を修得する。
者リ
③リーダー交流事業
の
各団体同士の交流を通じて、情報交換、企画・運営をする機会をつくることにより
育ダ
各団体のリーダーの資質の向上を図る。
成
④地域子どもサポーター研修会 (H19は「地域リーダー活性化事業」へ統合)
地域子ども会の活性化を図るため、指導者の資質の向上を図る。
ー 、
地
域
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構
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築
・
ト
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事業内容
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金
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基本 事務事
施策
業
①子どもを育てる地域ネットワーク事業
「子どもを育てる地域プランづくり推進事業」により各地域が作成した行動計画を
具現化し、子どもが健やかに生活できる生活環境を構築する。
・地域プランを作成した団体に対し、地域の特性に基づいてそれぞれの地域の
自主性をもった事業の実施を委託する。
・1地区 3カ年連続が原則
②青少年地域活動ステップアップ事業
ネットワーク事業の延長を希望する地域の活動団体に対し、子どもを対象とした
体験活動、子どもに関わる大人の意識啓発活動、子どもの遊び場づくり、大人
と子どもの交流事業などの実施を委託する。
③子ども仲間づくり推進費
地域における子どもを中心とした活動に要する費用について助成する。
平成19年度実績等
点検・評価
①小学校児童科学教室・中学校サイエンスクラブ、おもしろ実験・観察教室、ディベートサロン(科学相談)、算数・数学
チャレンジクラブ、ジュニア科学者育成事業、科学作品展、科学研究発表会、高校・大学、企業等との交流などを
実施。参加者数のべ15,944人
②市庁舎南分室プラネタリウム跡をスタジオとして整備。運営は(財)金沢子ども科学財団が実施。
③専門家招聘:6校10回 参加生徒数: 545人
④課題工作、アイデア工作等の創作活動と作品の成果発表会、発明くふう展への出品と見学、「ものづくりコンテス
ト」の開催等
⑤平成19年度受賞校:南小立野小、西南部小
⑥利用者数11,810人 主催事業(キゴ山宇宙塾、ジュニア宇宙塾、親子でスターウォッチング等)参加者1,162人
新しく設置した「広坂子ども科学スタジオ」のほか、取組は、創造力の育成、科学への興味喚起、及びその後の継
続的な科学への関心につながる。③の専門家による指導など中学生対象の事業も積極的に取り入れ、⑥のような既
存施設による充実も図りながら、今後とも重点的に事業を進めていきたい。
子ども読書活動推進会議の開催(2回)
学校への図書貸出(80校)
幼稚園教諭・保育園保育士を対象とした絵本に関する講座を開催(年2回:53名参加)
20年度に、5年目を迎える現行「子ども読書推進プラン21」を改訂し、新規プランを策定する。玉川こども図書館
開館後は、玉川こども図書館において子ども読書活動を総合的に推進する拠点として、さらに子どもの読書活動を
推進すべく、様々な事業を展開し息の長い取り組みを行っていきたい。
①体験活動1回 参加者数:10人
②「子ども社会体験推進事業」での実践活動 参加者数15人
③宿泊研修会1回 参加者数:19人
④実績なし
本年度は対象者が参加しやすいように実施形態を見直した。高校生を対象とし、講座の参加者を募集するリー
ダー養成事業から、子どもを対象とした事業のボランティアスタッフに参加する中・高生を募り、子どもたちと関わり、
実践経験を通してリーダーを養成する事業とした。
地域活動への動機付けや団体のリーダーとしての資質の向上を目指し、今後も内容を充実させ、参加者の増加を
図るよう事業を推進していく。
①地域行動計画の具現化 5地区
1年目・・・1地区
2年目・・・1地区
3年目・・・3地区
②6地区と事業委託契約を締結した。
③58団体に活動補助金を交付した。
①については、5地区とも「子どもを育てる地域プランづくり推進事業」にて策定した計画を滞りなく遂行できた。当
事業は、「子どもを育てる地域プラン推進プラン」を策定した全地域においてH21年度を以て完了する。事業終了に向
け、「青少年地域活動ステップアップ事業」の実施状況、事業終了後の地域活動の継続性及び地域ネットワークの拡
大状況を把握し、子どもの育成環境の整備についての今後の方向性を検討していく。また、②については、活発的か
つ地域の特色に富んだ活動内容が多く見られ、青少年の健全育成と”地域を愛する心”を育ませることに大きく寄与
した。また、大人たちの自主性や行動力が向上するためのきっかけになった。今後も、青少年育成のため、各地域が
自主的な活動を継続していくことが必要である。
③の子ども会活動に関しては、ほぼ全市校区の子ども会において事業に取り組まれ、目標を超える事業が実施さ
れており、地域の子どもを中心とした活動を推進することができた。今後とも、地域の子ども中心の活動を支援してい
くとともに、地域が有効利用できるような方法を検討していきたい。
- 10 -
目標
基本
方針
基本 事務事
施策
業
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環
境
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整
備
Ⅲ
﹁
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推
進
①地域健全育成活動への支援
子どもたちが安心して心身ともに健康に暮らせる地域づくりのため、また、地域住
民の青少年健全育成意識を啓発するために下記事業を実施する対象団体に
補助金を交付。
・地域住民の青少年健全育成の意識啓発活動、青少年非行防止活動、有害環
青
境の浄化活動、青少年健全育成の広報活動
少 ②地域健全育成活動団体の連携促進
年
地域の青少年健全育成推進団体の相互の情報交換や合同での研修会の実施
の
を通じて、それぞれの地域での健全育成活動の取り組みの方向性、合同での事
健
業の実施等についての調査と研究を行い、健全育成推進活動の効果をより高め
全
る。下記活動内容を実施する金沢市青少年健全育成協議会(各地域青少年健
育
全育成推進団体61団体で構成)に交付金を交付。
成 ・各ブロック会議の開催(情報交換、研修)、全体研修会の開催、金沢市青少年
推
健全育成推進大会の開催、警察、高校等関係機関と街頭キャンペーンを実施
進 ③地域子ども指導員による巡回等
地域における青少年健全育成推進団体から推薦された方 479名を「地域子
ども指導員」として委嘱し、各地域の街頭での声かけや巡回により、非行防止に
努め、有害環境の浄化を推進する。
・各地区の街頭での声掛けや巡回、市少年補導部門との合同研修会、巡回強
化地区への市補導部門補導員との合同補導活動
①豊かな心を育てる活動・・・児童生徒の善行について顕彰するとともに、意識啓発
の機会とする。
児 ②岡文化賞・・・文化活動に優れた文化部、生徒を表彰する。
様
童 ③宮村英語奨励賞・・・英語学習に優れた生徒を表彰する。
々
生 ④高峰賞・・・理科学研究に優れた中学生、中学校を表彰する。
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金
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平成16年度から2学期制を全市で導入し、学期の期間が長くなる中で、授業や
学校行事のあり方、長期休業日の活用などについて、創意工夫しながら授業時間
の確保をはかり、子ども達が確かな学力を身につけることができるようにする。
①「学習到達度連絡表」等の資料を作成し、保護者や児童生徒に学習の様子や成
果、進歩の状況を適切に伝える。
②前期途中に位置付く夏期休業期間にも、児童生徒が学習意欲を継続し、有意義
な生活を送ることができるよう、各学校で補充・発展学習や体験活動等(サマー
スクール)を実施。
①学力調査の実施・・・学習指導要領で求められている資質や能力の定着状況の
把握を目的とし、中学校3年生を対象に市独自の統一テストを実施(5教科(英・
数・国・理・社)、年2回(11月・1月))
②学習指導基準金沢スタンダードの実践・・・金沢市の児童生徒の学力状況に応じ
た取組を進めることで、児童生徒の理解度を深め学力の向上を図ることを目的と
し「学習指導要領の内容で重点的に指導する内容」及び「学習指導要領を超えて
指導する発展的な内容」について市独自の指導基準を「学習指導基準金沢スタ
ンダード」として定め、市内の全小中学校が共通実践する。また、各学校ごとの状
況に対応した「学校独自スタンダード」を策定し、さらに充実した実践を図る。
③算数科副読本の配布・・・学習指導基準金沢スタンダードを実践するために必要
な算数科副読本を印刷し、金沢市立小学校3∼6年生に配布。
④小学校社会科副読本「のびゆく金沢」配布・・・地域学習に必要な社会科副読本
を市内小学校3年生に配布。
児童生徒の「生きる力」の育成の一環として「国語力の向上」を図る。
①語彙力金沢検定
国 児童生徒の語彙力を測定・評価する市独自の検定試験を実施。
向 語 ②創作文コンクール
上 力 優秀作品を表彰。
③自己表現力向上を目指したモデル校を指定。
の
﹁
2
個
性
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活
か
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た
学
校
教
育
の
推
進
事業内容
平成19年度実績等
点検・評価
①平成19年度 51団体に計2,870千円を交付した。各地区平均12回程度の活動を行った。
②平成19年度 警察本部と合同で非行防止のための一斉街頭キャンペーンを実施。
③名称を「子ども安全指導員」から「地域子ども指導員」に変更し、役割・性格の明確化を図るとともに、任期を2年と
し、資質の向上を図った。
①については、各地区ごとにそれぞれの地域に即した特色ある青少年健全育成推進活動を展開している。今後とも
支援を続けていきたい。
②については、キャンペーンを通じて、非行防止及び青少年の健全育成に関する啓発活動ができた。
③については、全体で約500名が各地区で地域子ども指導員として非行防止活動と有害環境浄化活動を展開してい
る。今後とも継続的な活動ができるよう支援を行っていきたい。
①小さな親切実践者表彰 655名(11月25日 於:金沢国際ホテル)、善行児童生徒表彰 52名(2月15日 於:
駅西健康ホール)、高校生社会活動奨励賞 個人7名、団体1(11月25日於:駅西健康ホール)
②第28回岡文化賞 団体部門4中学校、個人部門中学生7人を表彰(12月15日 於:金沢市文化ホール)
③第23回宮村英語奨励賞 中学生24人を表彰(10月13日 於:金沢市文化ホール)
④第57回高峰賞 中学生12人を表彰(11月17日 於:金沢市文化ホール)
これらの顕彰制度は、児童生徒の大きな励みなり、意欲向上を促す上で大変重要な制度である。①の分野につい
ては個人のみならず団体の分野でも今後取り組みが出てくるように支援していきたい。②、③、④については、歴史
もあり中学生や中学校にとっては名誉な賞である。各教育分野や活動の振興を図るとともに人材育成を図るために
今後とも継続していく。
①各学校での学習到達度連絡表等を作成し、保護者や児童生徒に学習の様子や成果、進歩の状況等を伝えること
で、きめ細かな指導・連絡を図った。
②金沢市立全小中学校でのサマースクールを実施。
児童生徒の平均参加率 小学校 81%(H18:77%), 中学校 69%(H18:60%)
サマースクールでは、児童生徒の参加率が増加し充実が図られている。平成20年度からは、2学期制を活かした
特色ある学校づくりができるよう、開かれた学校づくり推進事業を統合し、総合的な事業の運営及び弾力的な予算運
用ができるよう改善する。
①11月と1月の2回、中学3年生を対象に統一テストを実施。
各中学校において学習内容の定着状況を把握する資料として活用している。
②学習指導基準金沢スタンダートに基づく学習支援のほか、各学校独自スタンダードの実践を推進した。
③小学校3∼6年生の算数副読本を印刷・配布したほか、算数科副読本教師用ウェブページを更新。
④平成19年度4,800冊を印刷し配布。
H19年度全国学力調査結果では、国・県の平均を上回っており、金沢スタンダード関連全ての設問で全国平均を
上回っていたことは、金沢スタンダードの定着による結果と評価している。今後は学校独自スタンダードの充実にむ
け、事業の方向性をを移行していくとともに、これまでの実践と新学習指導要領をふまえた見直しを行い、定着と充
実を図っていく必要がある。
①平成19年度も語彙力金沢検定を実施し、小学5年生と中学2年生のほぼ全員が受検した。
小学校の1級取得率 56.7%(平成18年度45.4%)
中学校の1級取得率 40.3%(平成18年度55.4%)
②創作文コンクール 児童生徒の優秀作品を表彰し、作品集を刊行した
③自己表現力向上事業実践校 小学校9校、中学校1校
国語力の向上は、自分の考えを持ち発信する力を育成するために重要であり、検定やコンクールでは、児童生徒
の学習意欲を喚起する効果を上げている。
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目標
基本
方針
基本 事務事
施策
業
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学
校
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学
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貫
英
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自
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向
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中
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施制
学
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校
学
校
図
書
館
の
充
実
- 13 -
事業内容
小中一貫した英語教育を通じて、ふるさと金沢の歴史や文化、自分の思いや
意見を英語で世界に発信できるコミュニケーション能力の育成を目指す。
①小学校
3∼6年生の教育課程に「英語科」(年間35時間)を開設。指導講師等を配置
派遣し、担任とティーム・ティーチングを実施。小学校3年生から市で作成した
英語副読本を主たる教材として使用し小6には中1の教科書を給与し授業で
活用。小学校6年生に児童英検及びアンケートを実施。
②中学校
年間140時間の英語教育を実施し、全学校・全学年で選択英語の補充・発展
2コースを開設。また教科書とともに市で作成した副読本を活用。中学校3年生
に英語能力判定テストおよびアンケートを実施。また、英語教育に関する教材
研究、研修企画、指導者への助言を行う専門員や外国人の指導助手を配置
したり、英語教育先進地の中国大連市への派遣研修を実施。
①へき地・複式学級に対する交流学習の実施
複式学級の児童について、交流学習を実施し、各学校間で子どものたちの交流
の場を積極的に設け、他との関わりや一人一人の視野を広めたくましく生きる子
の育成を図る。
・教科交流学習や交流行事の実施
・南砺市との交流(金沢市立医王山小学校と南砺市立福光西部小学校)
②へき地複式教育研究会の実施
へき地複式校に勤務する8校の教職員が年4回の研修会を持ち、へき地複式
教育の推進を図る。
地方分権型学校づくり推進事業
学校の自主性・自律性を尊重し、特色のある教育実践・学校運営を推進すると
ともに、優れた実践を他の学校にも普及し、全市的な教育の質の向上を図る。
①学校総合訪問
学校の教育水準の維持向上を図るとともに、校長のリーダーシップの下、自主性
自立性ある学校運営に資するため、教育委員をはじめ、事務局の職員が学校を
訪問。授業の様子や児童生徒の状況を確認するとともに、教育課程の実施状況、
学習指導、生徒指導及び財務・物的管理、学校教育活動全般にわたり指導助言
し、同時に教職員との意見交換を通じて学校の課題解決を図り、特色ある学校づ
くりの一層の推進を図る。
②学校力向上推進事業
H18年度より、教員の授業の様子をビデオに撮り、教職員全員で授業検討会を
行うなど、学校全体の教育力(学校力)を向上させるため、学校における実践的
な取組を行う研究校を指定。
③教材・指導法提案者報奨
報奨制度により、学校独自の教材や指導法開発を促し、成果を全市で共有す
ることで指導力等の向上を図る。
④活用力育成授業ビデオ発信事業
活用力育成に効果をあげていると認められる授業を撮影し、各学校で視聴。
平成18年度の中学校新1年生から「中学校学校選択制(通学区域の弾力化)」を
導入。児童・生徒や保護者のニーズに応えるとともに特色ある(中)学校づくりを進
め、家庭内での教育に対する関心を深める。
小学校6年生の11月に保護者・児童の希望中学校を確認し、通学区域外の中学
校を希望する場合、その学校の受け入れ枠(概ね学校あたり40人程度)以内であれ
ば全員、受け入れ枠を超える場合は抽選により中学校を決定するもの。
①学校図書館環境整備事業
金沢市小中学校全校に学校図書館ボランティア活動の理解と定着を推進し、
地域活力を活かした学校図書館運営を行う。
・学校図書館ボランティア講座の開講
・学校図書館ボランティア研修会の開催
・学校長、司書教諭への助言・指導 など
②学校図書館コーディネート事業
児童生徒と本との関わりを深め、学校図書館の利活用を推進するため、学校
図書館コーディネーターを配置。
③小中学校図書館図書の更新
各校が年度予算範囲内において、適正な蔵書構成・冊数になるように児童生徒
用図書を購入する。各校司書教諭・図書担当者が中心となり購入図書を選書。
平成19年度実績等
点検・評価
これまでの実践を踏まえ、小学校英語副読本及び指導書を改訂
英検等による効果の検証 英検3級相当の英語力を有する生徒の割合:54.0%(全国:32.3%)
外国語指導員の配置
小学校英語教育専門員(EEC)を2人配置
小学校英語インストラクターを31人配置
小中学校英語指導講師を12人配置
中学校を中心に英語指導を行う外国語指導助手(ALT)を13人配置
海外派遣研修の実施
教委指導主事1人、教諭、英語指導講師、インストラクターから4人の計5人を派遣
本施策は、国の特区認定を受け全国に先駆けて実施してきた事業であり、児童英検等の結果においても着実に子
どもの力が伸びている。これまでの実践及び新学習指導要領をふまえ、今後の充実策を検討しつつ実施していく。
①複式学級を有する小学校7校を対象に、年間6回の交流活動を行った。
また、南砺市との交流は、今年度は医王山小が福光西部小を訪問して実施した。
②合同による教育課程の研究や授業交流をおこなった。
少人数の良さを生かしつつ、他校との交流等を通して社会性・協調性を育むなど、へき地校や複式学級の実態に応
じた教育を実践していく必要がある。
①金沢市立小中学校25校について学校総合訪問を実施。
②学校力向上推進校の指定(10校:小学校6校中学校4校)※本事業はH19年度で終了し、この実績を踏まえH20
年度より「学校教育金沢モデル実践研修拠点校形成事業」を実施。
③教材・指導法優秀提案者報奨 78件
④活用力育成授業ビデオコンテンツを小・中各3教科について作成
地方分権や学校(校長)の裁量権拡大など、国の教育改革の動向も踏まえながら、主体的自立的に学校経営や充
実した教育実践を行うことができるような学校づくりや環境整備を進めていく必要がある。
市全体の学校教育の質を高めていく上でも、継続的に取り組んでいく。
平成19年度希望者(平成20年4月入学者)については、約3,800名中239名(6.3%)が通学区域外の中学校を
選択。
通学区域外の学校を選択した生徒及び保護者を対象に平成18・19年度実施したアンケート調査によれば、主体的
に学校生活を送っている事が見受けられ、高い評価を得ている。今後とも当該制度の継続を行い、特色ある学校づくり
を推進していく。
①ボランティア初任者への講習と、スキルアップ講座を開催(受講者215人)
学校図書ボランティア活動校及び活動者数・・・小学校58校863人
中学校16校125人
②コーディネーター5人を委嘱し、全小中学校を巡回
③平成20年度「第6次学校図書整備計画」に基づき、図書の増冊、書架の購入及び古い図書の更新を行った。
平成19年度 小学校蔵書数449,922冊、中学校蔵書冊数241,008冊
①ボランティア初任者に、ボランティア活動の初歩と学校図書館の基礎知識について講習を行い各学校のボランティ
アの役割についてご理解いただくことが出来た。また、すでにボランティアとして活躍している方々のスキルアップ
として研修を行い、正しい図書の修理と学校図書館の魅力アップについて知識を深めてもらった。H19年度現在で
のボランティアの数は988人で引き続き増加傾向にある。今後とも整備計画に基づき学校図書館のリニューアル
を進める必要がある。
②コーディネーターが各学校を巡回し、図書データの整備や助言等を行い、各校の図書館の充実を図った。今後も
こども図書館を始めとする市立図書館との連携を強め、図書館の有効活用の推進に継続的に取り組んでいく。
- 14 -
目標
基本
方針
基本 事務事
施策
業
事業内容
点検・評価
①わく・ワーク体験事業の実施 参加生徒数3,827人(全中学校2年生)
②中学生生き方講座を中学校3校で開催した。
ャ
中学生を対象に、正しい職業観・人生観を身につけ、自分の進路を主体的に考え
体
験 るため下記の活動を開催。
キ
の
①3日間の職場体験活動(県教委「地域と共に「わく・ワーク(work)体験」事業」)の
推
実施。
リ
進
ア ②著名人等による「中学生生き方講座」の開催。
教
育
平成19年度実績等
︱
Ⅲ
元
気
な
ま
ち
・
金
沢
を
つ
く
る
2
個
性
を
活
か
し
た
学
校
教
育
の
推
進
特
色
あ
る
教
育
の
推
進
文
化
教
育
の
振
興
情
報
教
育
の
推
進
- 15 -
①わく・ワーク体験事業は、7∼8月に全中学校で2年生を対象とした職場体験活動を実施した。各事業所での中学
生の受入れについて、地域の企業等との協力体制づくりをさらに進めていく必要がある。
②中学生生き方講座は中学校3校で開催し、スポーツ選手等の講演を実施した。19年度までで全中学校で開催し
たので、今年度で事業終了とする。
①中学校文化連盟への支援
各文化部の活動・交流を支援する為、金沢市中学校文化連盟が行う各中学校文
化活動の運営事業(コンクール等での学校間の交流、活動状況の把握及び会報
等の発行等)に対し交付金を交付。
②中学校文化活動魅力創出事業
・地域文化再発見・継承推進事業・・・地域文化の継承を目的とした総合的な学習
の時間等での地域文化活動の実施。
・文化部活動外部指導者の派遣
・金沢市中学生文化創造夢空間(発表の場)の開催
③小中学校連合音楽会の開催
授業を中心とした学校での音楽の取り組みの発表の場として、音楽会を開催。
④ジュニアミュージックフェスティバルの開催支援
児童クラブや学校単位で活動する金沢市内小学生の様々なジャンルの音楽団体
の発表・交流の機会として行うジュニアミュージックフェスティバルへ交付金を交
付。
⑤小中学校合同展の開催
金沢市内の全小中学校合同による図工・美術・書写・華道の作品展を開催し、学
校活動の発表の場を設ける。平成16年より、金沢21世紀美術館を会場として開
催。
⑥小学校演劇鑑賞教室の開催
金沢市内の小学校5年生全員を対象として、演劇鑑賞教室を開催し、情操豊か
な人間形成を目指す。
⑦中学校観能教室の開催
金沢市内の中学3年生を対象に、伝統ある郷土芸能(加賀宝生の能、和泉流の
狂言)の鑑賞を通して、日本の古典に親しませ、郷土愛や豊かな人間性を培うこ
とを目的として、教育活動の一環として実施する。
①部活動運営・指導の支援
「部活動の日」の各部の講習会・鑑賞会などの開催
各部のコンクール、発表会の開催
平成19年度交付金 2,470千円
②地域文化再発見・継承推進事業実践校 3校
部活動外部指導者指導 93回(延べ)
「文化創造夢空間2007」による各部の発表及びプロの劇団との共演(オペラ公演)
③小学校は2日間、中学校は半日間の日程で開催。70校が参加
小学校は10月30日・31日、中学校は11月15日に、金沢歌劇座で開催した。
④合唱、和太鼓、吹奏楽、バトントワリング団体など11団体が参加し半日日程で実施された。
交付金交付額330千円
⑤平成20年1月4日∼14日開催
入場者数:28,821人
⑥第35回「霧の向こうのふしぎな町」
公演回数6回(5月8日∼10日) 会場:文化ホール
62校、児童数4,324人
⑦第59回 能「殺生石」 狂言「柿山伏」
7月4日∼6日 会場:県立能楽堂 参加校32校
その他に各校で事前学習会を実施
①小中学校情報化整備推進事業
文科省が指導するコンピュータ使用環境の整備(機器のリースによる整備)
授業でひとり1台のコンピュータを使用できる環境にする。
コンピュータ室42台、特別教室6台、普通教室各2台の基準だったが、平成17
年に基準を見直し、順次整備中。平成22年までに全教員に1台を配置。
②視聴覚・情報教育推進費
教育プラザを拠点として、学習用教材の貸出業務、情報教育教材、機材及び通
信環境の整備を通じ、職員の資質の向上、授業・保育等の充実を図る。
・金沢市内小中学校等のインターネット通信網(edねっと金沢)の整備、保守、
監視等
・情報教育担当者会の開催、情報教育研修環境の整備
・コンピュータ研修室・教育情報支援室の運営、研修用貸出機材の整備、学習
用教材の整備、保管、貸出、搬送
・デジタル画像、動画等教材の制作
①小学校4,090台、中学校1,839台を既に整備。
②平成19年度はedねっと金沢のセキュリティ強化のための調査を実施。
①学校間の部活動交流を図ることで生徒及び指導者がお互いに刺激しあい、活動を充実できるよう、コンクールや共
同発表等の行事の開催、会誌配布による情報共有等で文化部活動の活性化を図っている。
②地域文化再発見・継承事業実践校が「夢空間」での発表を行うなど、連携した文化活動推進を行っている。文化活
動の活性化において、指導力のある指導者の派遣・育成支援、また、生徒自身の活動意欲の高揚だけでなく、地
域住民や保護者に中学生の文化活動を理解・協力してもらうため、発表・交流の機会の提供を継続していく。
③各学校においても、連合音楽会を目標のひとつとして取り組んでおり、児童生徒が大きなステージでの発表を体験
できる貴重な機会となっている。
④他に同様の発表の機会がないため、参加児童にとっては貴重な機会となっている。
⑤8,000点を超える多くの児童生徒の作品が展示され、多くの入場者が訪れている。能力の助長を図り、豊かな人間
形成を目指すためにも、今後とも作品発表の場として継続して実施していく。
⑥児童の感想も好評であり今後も心豊かな人間形成を図れるよう、継続して開催したい。
⑦子どもたちが伝統や文化に対する理解や親しみを深めるための事業として今後も継続して開催したい。
①情報機器については他の教材に較べ陳腐化が早いため、順次機器の更新を行いながら新基準を満たすように配
置するとともに、セキュリティー向上について検討する必要がある。
②については、edねっとのセキュリティ強化調査結果をうけ、平成20年度にサーバー機器を更新することとした。
その他に情報モラル教育の充実が求められる。
- 16 -
目標
基本
方針
基本 事務事
施策
業
心
の
教
育
・
道
徳
教
育
の
充
実
︱
Ⅲ
元
気
な
ま
ち
・
金
沢
を
つ
く
る
2
個
性
を
活
か
し
た
学
校
教
育
の
推
進
多
様
な
教
育
の
推
進
特
別
支
援
教
育
の
充
実
不
登
校
・
問
題
行
動
へ
の
対
応
- 17 -
事業内容
平成19年度実績等
点検・評価
①心の教育の推進
1豊かな心を育む地域連携活動
学校と地域が連携し、学校設備の制作・修理などの体験活動を実施。
2スクールカウンセラーの配置
いじめや不登校などの児童生徒の問題行動や人間関係の悩みに対応し、
学校におけるカウンセリング、相談業務を行う。
3心と学びの支援員の配置
保健室などの別室に登校する児童生徒の相談や学習の支援を行う。
4技を学び心を育むチャレンジ教室
不登校生徒等を対象に、関心の高い分野の専門家を講師に招いて学ぶことで
学習意欲を喚起し、社会生活を送るために必要なマナーや知識を習得させる。
②人権・同和教育推進
・学校教育全般を通じて人権・同和教育の取り組み及び人権・同和教育担当者が
中心となった校内での教職員研修を実施。
・人権・同和教育担当の指導主事を配置し、教職員の人権意識高揚と人権啓発
の推進のための研修実施
・金沢市同和教育研究協議会に対する支援
③飼育動物の愛護
鳥やウサギ等の動物を飼育している小学校において、動物の飼育に関し、訪問
相談・診察、治療等のサポートを行い、動物の大切にする児童の育成を図る。
(社団法人 石川県獣医師会に一括委託し、獣医師による動物の飼育方法の助
言及び病気の治療を行う。)
①豊かな心を育む地域連携活動実施校数34校(小学校27校中学校7校)
スクールカウンセラー配置 4校(小学校4)
心と学びの支援員配置 23校(小学校2中学校21)
技を学び心を育むチャレンジ教室開催校 9校
②人権・同和教育についての研修会を実施
③学校への訪問・指導年2∼4回程度
①校内支援体制の推進
特別支援教育コーディネーターを中心とした各学校の校内支援体制を構築する
とともに、下記の補助員・サポーターを配置し、特別支援教育の充実を図る。ま
た、金沢市就学指導委員会を開催し、専門的な立場から就学についての指導・
助言を行う。
・通常学級において教育的・介助的な支援をするための、特別支援教育指導
補助員を配置
・校外活動や行事等で一時的に支援を要する児童生徒のための、特別支援
教育サポーターを配置
②特別支援学級・通級指導教室の設置、施設整備
特別支援学級を設置し、小・中学校学習指導要領のほか、特別支援学校学習
指導要領を参考に特別の教育課程を編成し指導を行う。通級による指導では
各教科の内容を補充するための特別の指導を行う。また学級設置のための
施設整備(手すり・トイレの設置等)や通学支援(特学分校スクールバスの運行及
び通級児童の交通費補助)を行う。
①児童生徒健全育成対策事業
1児童生徒健全育成対策事業の実施・・・児童生徒の指導資料の発行、非行実
態調査及び校外指導活動など
2子どもと親の相談員の配置・・・児童や保護者への相談対応を通じて、学校で
の相談体制を研究
3生徒指導推進協力員の配置・・・問題行動の早期発見・未然防止など指導体
制の充実を図る
②不登校児童生徒対策事業
金沢市内の長期欠席児童・生徒とその保護者を対象に、学習意欲の向上、規
律ある生活の維持、自立する心の涵養等を図り、社会適応能力を育む。
・適応指導教室「そだち」の運営、学習支援員・運動支援員による支援、体験
活動プログラムの実施、家庭訪問相談による適応指導教室通所への誘導
【再掲】
③心の教育の推進
1いじめや不登校などの児童生徒の問題行動や人間関係の悩みに対応し、学校
におけるカウンセリング、相談業務を行うスクールカウンセラーを配置
2保健室などの別室に登校する児童生徒の相談や学習の支援を行う心と学びの
支援員を配置
3不登校生徒等を対象に、関心の高い分野の専門家を講師に招いて学ぶことで、
学習意欲を喚起し、社会生活を送るために必要なマナーや知識を習得させる。
①特別支援指導補助員の配置 41校51人 時間数延べ27,637時間
特別支援学級事務補助員 8人配置
特別支援教育サポーターの配置
就学指導委員会審議件数 203件
②小学校11校14クラス、中学校6校8クラスにて施設整備を行った。
特別支援学級の状況(平成19年5月1日現在)
知的障害学級 小学校46校107人 中学校18校57人
情緒障害学級 小学校42校76人 中学校10校15人
肢体不自由学級 小学校16校21人 中学校8校9人
病院内学級 小学校1校5人 中学校1校6人
ことばの教室 小学校5校110人 中学校1校7人
きこえの教室 朱学校2校11人 中学校1校3人
LD・ADHD教室 小学校3校26人 中学校1校4人
児童生徒の社会性や豊かな人間性を育み、心豊かな学校生活・社会生活が送れるよう支援を継続していく。
①不登校・別室登校の予防・支援に効果を発揮している。質・量共に必要性の高い事業であり、スクールカウンセ
ラーや支援員の活用、各種支援内容の充実について今後も推進していく。
②学校教育全般を通しての人権・同和教育を推進するため、教職員研修、学校訪問等での指導助言等を継続して
実施していく。
③学校では動物の飼育を通して命の大切さを教えており、多くの学校で動物の飼育が行われていることから、今後
とも継続して行っていきたい。
特別な支援を要する児童生徒が学校教育を受ける上で支援は不可欠であり、支援の充実、効果的・効率的な活用
を図りながら継続していく。
①1は、各小・中学校において生徒指導に関する研究等を行ったほか、市全体での研修会や担当者連絡会を開催
し 、生徒指導の充実を図った。
2は、小学校3校に相談員を配置して相談に当たるとともに、相談内容への対応や教員間の連携、相談しやすい
環境づくり等について、実践的に調査研究を行った。
3は、小学校4校に協力員を配置し、教職員と連携し学校全体としての生徒指導体制づくりを進めた。
②適応指導教室登録人数 73 件
適応指導教室通所延人数 5,010人
適応指導教室は、不登校の児童生徒の学校復帰を支援するため、学校教育を補完するものとして不登校の児童・
生徒の受入を行っており、子ども一人一人の事情に最大限の配慮を払いながら支援を行う拠点となっている。
【再掲】
③スクールカウンセラー配置 4校(小学校4)
心と学びの支援員配置 23校(小学校2中学校21)
技を学び心を育むチャレンジ教室開催校 9校
学校、教育委員会、教育プラザ富樫及びその他の関係機関の職員が連携し、問題を抱える児童生徒及びその保護
者等に対し、適切な対応ができるよう、関係機関の連携、支援員等の適切な配置を図る。
- 18 -
目標
基本
方針
︱
Ⅲ
元
気
な
ま
ち
・
金
沢
を
つ
く
る
2
個
性
を
活
か
し
た
学
校
教
育
の
推
進
基本 事務事
施策
業
多
様
な
教
育
の
推
進
地
域
に
開
か
れ
た
学
校
づ
く
り
- 19 -
事業内容
金沢市の小・中学校に在籍している外国人児童生徒に対し、基本的な日本語を指
外
国 導し、のびのびと学校生活が送れるよう支援。
人
学
児 ・学校において日本語による学習が可能な日本語能力を身につけるための学習
習
童 ・日常会話の基礎、日本の文化や生活習慣の理解を図るための学習、基礎的
支
教科用語を含む日本語学習
生
援
徒 ・日本語指導民間協力員の派遣
へ
の
①健やか身体の健康事業
金沢市健康教育推進プランに掲げる7つの優先すべき健康課題について行政
・学校・家庭(地域)の連携を強めた健康教育の啓発と推進を図る。
1金沢市内4ブロックから小・中学校各4校を健康教育推進実践校に指定・
委託し、その実践に取り組む。
2金沢市内小中学校を対象として、加賀野菜を取り入れた「食育」推進事業を
開催し、日常の食生活の改善に取り組む。
②子どもの体力・運動能力向上推進事業
小学校4∼6年生、中学校1∼3年生を対象として、小中学生の体力・運動能力
向上のため、必要な基礎データを収集・分析し、以後の指導に活かす。
健 ③学校保健推進団体への助成
康 金沢市学校保健会に対し、交付金を交付し、その交付金により児童・生徒の健
康安全に関する指導の研究調査及び各種事業を行い、また研究大会において
教
考察・発表を行うなど、児童生徒の健康増進に寄与する。
育
の 学校保健研究大会、子どもの健康フォーラム、よい歯のコンクール審査会の開催
推 ④学校保健センター費
進 児童・生徒の各種疾病や情緒障害等による体と心の障害について早期発見に
より適切な指導を与え、健康増進と学習能率の向上を図る。(財団法人金沢総
合健康センターへ委託)
心臓二次検診事業、健康相談事業、歯科巡回指導 などの事業を実施
⑤学校医等保健研究委託
1小中学校の児童生徒の検診結果を集計・分析し、現在の健康状態の傾向、学
校保健事業の課題や今後の方向性について研究・考察する。
2校薬剤師の専門的な調査・研究によって学校環境衛生の課題等について研究
・考察する。 委託先:金沢市医師会、金沢市学校薬剤師会
開
か
れ
た
学
校
づ
く
り
の
推
進
①学校評議員の設置
学校長の求めに応じて学校運営への助言を行う学校評議員を委嘱
②地域に開かれた学校づくりの推進
市民からの信頼に応え、家庭や地域と一体となって、金沢のこども
たちの健やかな成長を促すために「地域で育て、地域を育てる学校
づくり」のための環境作りを積極的に推移し、地域に開かれた学校
づくりを推進する。
1スクール・フォーラム21の開催
教職員と保護者、地域住民がともに学校づくりに取り組むための話し合いを実施
2全市一斉「学校公開週間」の実施
気軽に保護者や地域住民が学校や子どもたちの様子を参観する場の提供
3スクールモニター制の実施
学校外の子どもの様子等を学校に報告する地域ボランティアを配置
③スクールサポーターの活用・・・広く多様な人材(地域の人材、大学生)をスクール
サポーターとして授業に活用し、子ども達が興味、関心を持ってる授業を展開す
る。具体的には各学校が、計画的に地域の人材や大学生をゲストティチャー及
びユースサポーターとして授業等に効果的に活用する。
④特別非常勤講師制度の活用
地域の人材や教員OBを専科教員不在の学校に特別非常勤講師として配置。
平成19年度実績等
点検・評価
現在野町小および泉中で日本語教室を開設
通級困難な児童生徒を対象に、日本語指導民間協力員を派遣
平成19年度 2名(1言語につき1名) 派遣回数22回
派遣回数は年度によってばらつきはある。支援を必要とする児童生徒と対応できる協力員の有無等の状況に左右さ
れるが、受入体勢を維持していくことが必要であると考えている。今後国際化の進展に伴い、外国人児童への学習支
援の重要度は増す一方であり、状況を見極めながら引き続き支援を継続・充実していく必要があると考える。
①1 健康教育推進実践校8校による健康教育の推進
2 小学校6校、中学校3校による加賀野菜を取り入れた料理の調理実習
②収集・分析データを各学校及び児童生徒自身に配布し、現状の把握と、児童生徒の動機付けを図った。
③学校保健会の運営事業に交付金を交付。よい歯のコンクール、子どもの健康フォーラム、学校保健研究大会の
開催。会報(年3回)の発行。
④心臓二次検診449人、健康相談149人、専門医派遣事業(講演会)12回
⑤金沢市医師会、金沢市学校薬剤師会に委託。金沢市医師会では、小中学校の児童生徒心臓検診、結核健診、
血液検査結果の分析及び、定期健康診断結果の分析、考察を行い、金沢市学校薬剤師会では、薬物乱用防止
研修の実施及び、ダニアレルゲン検査に関するアンケート調査を実施した。
①
1 こころの教育や病気・けがの防止等、健康教育は非常に重要な分野であり、継続して実施していく必要がある
と考える。また、来年度金沢市健康教育推進プランを見直すことにより、次年度以降の具体的な取り組みを明らか
にし、事業を実施していくことが必要である。2は他部局や民間で同様の食教育事業を実施していることから、そ
れらとの調整も考慮し、平成20年度より上記1の事業に統合する。
②については、分析したデータを、学校及び児童生徒に提示することで、具体的な課題や目標が明確になり、効果的
な指導や児童生徒の動機付けにもなる。3年間継続実施し(平成19年∼21年)、体力づくりの推進を図る。
③については、児童・生徒の健康安全に関する指導の研究調査及び各種事業を行い、また研究大会において考察・
発表を行うなどにより、児童生徒の健康増進に寄与した。
④については、検診・健康相談及び講演会等委託事業の内容に関し、真に必要な事項について、より重点的に行う
ことにより、学校保健センターの有効な利用を促進し、児童生徒の健康増進を図る必要がある。
⑤検診データの分析及び健康状態や体力についての研究は、健康教育や体力アップを実践する上で、欠かすことが
できない要素である。また、学校で環境衛生に関する検査をおこなっている学校薬剤師による調査・研究も、学校
における環境衛生の向上に役立っている。
①平成19年度 学校評議員数 270人 全小中学校、市立工業高校に配置
②1 スクール・フォーラム21の実施・・・全小中学校で開催。参加者数11,924人
2 全市一斉「学校公開週間」の実施・・・10月29日∼11月2日に実施。
3 スクールモニター 2,072人
③スクールサポーター活用校 小中学校合計 77校
ゲストティーチャー(英語含む) 延べ 735人 2,425H
ユースサポーター 延べ 166人 903H
④特別非常勤講師活用校 小学校6校 延べ7人 226H
①については、金沢市立小学校・中学校管理規則第22条の3、市立工業高校管理規則第24条の3に基づき、今後
とも保護者や地域の声を幅広く聞くために継続して実施していく。
②学校が保護者や地域に対して説明責任を果たし、保護者や地域の声を反映した学校づくりを行うために有効な事
業であり、今後とも継続して実施。ただし、各学校がその実状に応じて、総合的な事業運営と弾力的な予算執行が
できるよう、20年度からは学校2学期制事業と統合して実施する。
③各学校は積極的に地域人材等を活用しており、学校側からの要望が多い事業である。
④については、専科教員がいない小規模校などにおいて、専門的な知識や技術を持った人材を配置することにより、
児童の理解や関心を高める授業を展開した。今後も専科教員の不在を補完し、授業の活性化を図るため継続して
実施する。
- 20 -
目標
基本
方針
基本 事務事
施策
業
地
域
に
開
か
れ
た
学
校
づ
く
り
︱
Ⅲ
元
気
な
ま
ち
・
金
沢
を
つ
く
る
2
個
性
を
活
か
し
た
学
校
教
育
の
推
進
教
員
の
資
質
向
上
学
校
環
境
の
整
備
・
充
実
- 21 -
学
校
施
設
の
開
放
事業内容
子どもの健全な育成を推進するとともに、地域住民の健全なグループ活動の育成
に資するため、地域の子どもの育成に関する活動、生涯学習活動、スポーツ活動等
を行う場として平日夜間・休日の校舎・体育館を市民の利用に供する。
・夜間照明施設を使用して運動場を利用する場合を除き、各学校施設開放校ごと
の管理委員会を設置し、開放施設の管理運営を委託。
・夜間照明施設を利用する運動場に関しては、生涯学習課が管理運営。
①各学校が児童生徒の学習状況、教員の授業、教育課程の実施状況等の自己点
外
検・自己評価を行った上で、児童生徒、保護者及び地域住民等からの外部評価
部
を受けることを通して学校経営の改善を図る。
実
評 ②校長会議や研修会等を通して、学校評価の趣旨や方法等の周知を図る。
施
価 ③学校訪問を通して、各校の取組充実に向けた指導助言を行う。
の 【再掲】学校評議員の設置
研
修
プ
ロ
グ
ラ
ム
の
充
実
教
育
研課
究程
等
の
教職員の資質・能力の向上を図り、金沢市の教育の充実を図る。
・経年研修、職能研修、専門研修、特別研修といった体系的な研修計画の策定と
効果的な研修の実施
・初任者研修実施協議会の開催(年2回)
点検・評価
開放校数78校、ナイター12校
開放日数 22,514日
開放に係る施設修繕・・・夜間照明取替修繕(金石中、兼六中、額中、長田中)、体育館蛍光灯・昇降装置取替(西南部
中、野田中、金石町小)、クラブハウス屋根・鍵穴修繕(兼六中、港中)
当事業は、社会教育法第44条(「学校教育に支障がないと認める限り、学校施設を社会教育のためにの利用に供
するよう努める必要がある」)に基づき行っている。
平成17年度には開放校すべてに鍵保管庫を設置し、施設の鍵をカードシステムで管理するよう委託業務の見直し
を行った。
今後も、未開放校について開放に向けて学校・地域に働きかけ、学校施設の活用を推進する。
それぞれの学校は、教育活動や学校運営全般にわたる自己点検・自己評価を行った上で、さらに、授業の内容や理
解、地域への学校の説明などについて、児童生徒や保護者、地域住民等からアンケート等を通じて意見を募った。
平成19年6月の学校教育法改正により、学校評価を行い、その結果に基づき学校運営の改善を図り、教育水準の
向上に努めることが規定された。平成20年度は、統一性ある学校評価のため、その基準として、金沢市の学校評価の
ガイドラインを作成し、各学校に示すこととしており、PDCAサイクルに基づいた教育活動の充実と維持向上を図る。
平成19年度研修受講者数 7,991名
経年研修の強化として2年目研修、4年目、7年目研修を新設
職能研修として、特別支援教育コーディネーター研修を新設
授業力向上セミナーの見直し
市立工業高校教員の県外派遣研修、放送大学受講支援制度の新設
職員に確かな授業力を身につけさせるための経年研修を強化することが出来た。また、小中一貫英語教育の実施を
指導力向上の面から推進する英語教員対象研修や特別支援教育研修が充実した。
教育プラザ富樫内の教育情報支援室の整備を充実し教育に関する情報提供・
データベースの場とする。また、教育に関する各種研究の支援を行う。
教育情報支援室の整備充実と利用促進・・・全国の研究紀要、研究書籍、教育・保
育雑誌の収集、データベース化
研究支援・・・各種教育研究会委託
教育実践研究委託
研究成果は報告書としてまとめ、教育情報支援室に還元
建築後20年以上経過した老朽学校施設について、建築年次の古いものから内
大学
規 校 部・外部の大規模改造工事を実施する。
模施
改設
造の
地震防災緊急事業5カ年計画に基づき、昭和56年以前に建築された学校施設に
学 ついて、耐震診断及び耐震補強工事を実施する。
耐校
震施
化設
の
学
改
校
築
の
等
新
の
・
整
増
備
・
平成19年度実績等
①小中学校施設石綿対策事業
施設に石綿が含まれている材質のものが確認された場合、必要な措置を行う。
②小中学校空調整備事業
保健室、校長室、職員室への空調設備を設置。
③小中学校施設増築工事
児童生徒数の増加に対応するため校舎の増築工事を実施。
④小中学校施設改築工事
老朽化した施設を順次改築する。
平成19年度の教育情報支援室利用者数は1,741名
教育研究委託事業後、研究成果は報告書としてまとめ、教育情報支援室に所蔵し、広く教職員の自主研修に活用さ
れた。
今後は教育情報支援室の利便をより高め、教職員、保育士等のニーズに応えていく。
十一屋小学校で工事(4/4期)を実施した。
改修内容:教室・廊下等の床・壁・天井の改修、外壁不良箇所の補修吹付け、屋上防水工事
今後も学校施設の状況を見極め、適切に対応していく。
小学校施設:三馬小学校、富樫小学校2校の補強計画を実施。
中学校施設:西南部・緑・額中の耐震補強工事
野田・紫錦台・高岡・鳴和・浅野川・金石・西南部中の耐震補強計画を行った。
引き続き学校施設の耐震化を速やかに実施する。
耐震化率 63%(H19.4.1)→ 65%(H20.4.1)
①除去工事を実施(小学校6校、中学校5校)
②小学校:工事実施2校(田上・材木町小) 既実施校30校
③浅野川小学校において校舎を増築(1スパン3階建て:普通教室3室)
④小中学校施設の改築を多面的に検討するため、PFIによる整備手法の研究を始めた。
①については、既に封じ込め済のもの以外は全て除去した。
②空調設備整備済学校数 43校(H19.4.1)→45校(H20.4.1)
- 22 -
目標
基本
方針
基本 事務事
施策
業
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- 23 -
平成19年度実績等
事業内容
点検・評価
学校における児童・生徒の安全確保のため、安産管理対策の充実を図る。
・学校行事日の受付業務
・オートロック・テレビドアホンの設置、非常階段出入り口扉の設置、門扉・フェンス
の整備
・学校合同行事の警備
・子ども見守りボランティアへの活動支援等
テレビドアホン・オートロック電気錠の整備・・・馬場小、花園小、西南部中
子ども見守りボランティアへの支援(7,863人ボランティア保険に加入)
東部共同調理場の建設
①給食未実施校の完全給食実施
②中学校用献立による給食実施
③衛生管理の強化された施設からの給食提供
を目的として東部共同調理場の建設を平成15年から行い、同19年完成した。
平成19年9月に供用開始。
延床面積 3,275㎡、調理能力6000食/日
配送校:小学校5校(材木、小坂、夕日寺、杜の里、田上)中学校5校(野田、城南、紫錦台、兼六、小将町)
①私立幼稚園運営費補助
・私立幼稚園等運営費補助:私立幼稚園への運営費補助
・私立幼稚園心身障害児幼稚園運営費補助:心身障害児が1人在園している私立
幼稚園への運営費補助
・私立幼稚園子育て夢ステーション事業費:私立幼稚園が開催する子育て支援事
業に必要な経費補助
・私立幼稚園預かり保育推進費補助事業:私立幼稚園での休業日及び平日の預
かり保育に必要な経費補助
②私立幼稚園施設整備費補助
・私立幼稚園施設整備費補助:施設整備費の一部を補助
・私立幼稚園子育て支援施設整備費補助:子育て支援施設整備費の一部を補助
・私立幼稚園施設耐震診断費等補助:施設の耐震診断・耐震設計費の一部を補助
③私立学校運営費補助
・私立小・中・高等学校運営に必要な経費の補助
①補助金交付園:
・私立幼稚園等運営費補助 37園
・私立幼稚園心身障害児幼稚園運営費補助 9園
・私立幼稚園子育て夢ステーション事業費 22園
②補助金交付園:
・私立幼稚園施設整備費補助:桜木幼稚園(玄関・床張替等改修工事)外1園
・私立幼稚園施設耐震診断費等補助:桜華幼稚園外1園
③補助金交付校
・私立小学校 1校、私立中学校 2校、私立高等学校 6校
①学校経営アドバイザー、授業力評価委員による学校訪問
大学工学部教授OBや各分野の大学教授等を委員に委嘱し、学校運営や授業
改善について評価や助言を受ける。
②有識者7人による教員人事システム検討会の開催
より質の高い魅力的な教員を確保するため、これからの教員人事システムのあ
り方や、産業界との連携による人材育成について検討する。
③民間人技術者を任用し、実社会の経験を生かした授業を実施。
④民間人を活用した、技能実習教育の充実。(コマツの溶接技術者、板尾鉄工等)
⑤教育研修センターへの派遣等 教育研修
テレビドアホンの設置、施設の改善等を適に行ったほか、子ども見守りボランティアへの活動支援(手帳支給、活動保険
費負担)を行った。今後も活動支援を通じて児童の登下校時の安全確保に努めたい。
オートロック・テレビドアホン設置済学校数 52校(H19.4.1)→55校(H20.4.1)
中学校での完全給食を実施するとともに、配送校を見直しし、南小立野共同調理場及び菊川町小調理場を廃止
した。(南小立野・・・H20.3月、菊川町小・・・H20.7月)
平成19年度は、預かり保育推進補助や子育て夢ステーション補助について対象経費の拡充を図った。今後とも私
立幼稚園に対する様々な支援制度の充実を図っていきたい。
①学校経営アドバイザーと校長との協議、授業力評価委員の個別学校訪問および教員との懇談、授業力評価委員
の全体会を実施し、学校運営や授業の改善方策等について協議した。
②教員人事システム検討会を4回開催。
③各科(機械テクノロジー、情報システム、建築、土木科)1名 計4名 任用
④㈱コマツの溶接技術者や板尾鉄工等から技術者を派遣してもらい、技能実習を行った。
⑤各専門教育機関が実施する教育研修へ参加
①学校経営アドバイザーについては、設置後2年が経過しその効果が現れていることから、学校訪問の回数を減らし
ていく。授業力評価委員については学校訪問を今後も継続的に行い、授業力の維持向上に努めていく。
②教員採用試験の実施や県採用教員の取扱いなど、新たな人事管理の取り組みが安定するまで、検討協議していく
場が引き続き必要である。
③、④については、今後も引き続き実施していく。
①技術体験学習
職人大学校と連携した「匠の技」継承授業の実施
対 象:市立工業高校建築科1∼3年生
②「デザインサマースクール」の開催
外部講師の招聘により、伝統的な技能の向上をはかる。
夏休みに金沢美術工芸大学教員等によるものづくり中心のデザイン実践講座を
開講。
③生徒企業現場見学、生徒就業体験
①1年・・・工業基礎、「釘箱」の制作
2年・・・実習、指金の使い方、継手・仕口の製作
3年・・・課題研究、「四方転び椅子」の制作
②夏休み期間中に、3日間開催 参加者数:生徒6名
ディスプレイデザインについて、美大の教員の講義を受け、デッサン体験をしながら作品を製作した。
③生徒企業現場見学:バス9台分、 生徒就業体験:45人
「21世紀における新しいものづくりと人材育成に対応可能な教育環境の整備」を基
本指針とした改築工事を実施(4期)
事業期間:平成12年度 基本構想策定
13年度 基本設計完了
14∼15年度 実施設計完了
16∼24年度 工事実施(第1期∼第4期まで)
24年度 竣工(予定)
総事業費:約60億円
①市立工業高校第2体育館全面改修工事を実施
・耐震補強工事、屋根・外壁の改修工事、アリーナ・トレーニング室等の改修工事
②市立工業高校校舎改築の変更設計を実施
①、②については今後も産業界や美大の協力を得ながら生徒の技術力向上のため継続していきたい。
平成19年度の工業教育懇話会の答申を受け、改築計画を見直し実施設計の変更を行った。今後は変更後の計画
に基づき整備を進める。
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目標
基本
方針
基本 事務事
施策
業
生
涯
学
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生
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学
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実
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・
学
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内
容
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充
実
事業内容
①生涯学習施設再整備計画策定事業
既存の生涯学習施設や整備中の施設全体の再整備の検討および野外活動施設
も含めた青少年教育施設全体の今後のあり方を検討するため、施設再整備検討
委員会を開催し、整備方針等を策定する。
②市民大学構座の開催
各界で活躍中の著名人・学識者の生き方・考え方をとおし、市民が夢や志を実現
することの可能性への指針を見出すきっかけや、市民の手でまちづくりを進める
意識を育むためのきっかけづくりをするための学習機会を提供する。
③女性教育の推進 女性の学習機会の充実と社会参加の促進、地域教育力の向
上を図る。
・女性学級の開催・・・地区公民館振興協力会に女性学級の開設・運営を委託し、
地域の女性に学習機会を提供する
・校下婦人会連絡協議会への助成・・・金沢市校下婦人会連絡協議会(49校下、
会員数約17,000人)への補助金交付
・女性ふれあいトークの開催・・・市長を囲んだ茶話会形式で、各地区に住む女性
と市長が市政やまちづくりについて意見交換する。開催は地区公民館連絡協議
会に委託して実施(2年度で7ブロックを一巡)
④家庭教育の推進
・PTA活動の振興・・・青少年の健全育成及び、会員の資質向上をめざし、家庭の
教育の向上や、家庭・学校・地域の連携を推進し、子どもの生き抜く力とゆとりを
育むPTA活動の振興を図る。また、県内外の先進PTAとの研修交流活動の参
加推進、いじめや不登校の問題など教育上の課題に対して家庭・学校・PTA相
互の連携を図る。(金沢市PTA協議会に補助金を交付。)
PTA活動の振興、研究活動の実施の企画、運営を金沢市PTA協議会に委託。
・家庭教育学級の運営委託・・・保育所(園)、幼稚園、小中学校等の保護者会に
家庭教育学級の開設運営を委託し、学び合う機会を提供する。
・父親子育て地域講座事業・・・家庭教育について学び、父親ネットワーク、地域
ネットワークを作る。小学校単位の実行委員会に父親子育て地域講座の開設
運営を委託し、学び会う機会を提供する。
①中央公民館の運営
公民館活動の主体となる中央公民館を管理・運営する
自主事業の運営・・・市民講座の開催、合唱団の育成・・・中央公民館合唱団、
コーラス「円」への活動助成
高齢者教育の推進・・・高砂大学校、高砂大学院等の設置
②公民館フェアの開催
日頃、各公民館で創作活動、コーラス活動等を活発に行っている人々が一堂に
会して成果を発表し、公民館相互の強調連帯を深める。毎年2月、金沢市文化
ホ−ルにおいて、公民館フェア“楽集”を開催。金沢市公民館連合会と連携し、
地区公民館優良役職員表彰、地区公民館活動事例発表を行う。
③公民館職員の研修、活動支援講座の開催
公民館職員の資質向上を目指し、研修や教養講座を開催し、様々な市施策や
時事問題等の知識について学ぶとともに、公民館活動活性化のため、各部で
活動している役職員を対象として、地域づくりのための企画立案・地域リ−ダ−
育成のための講座を実施。
④地区公民館の地域団体による管理・運営
各地域の自主運営による、地域のニーズに即した公民館運営を目指す。公民館
施設の充実を図るため、地域の社会教育団体である各地区公民館振興協力会
を指定管理者とし、地区公民館の管理・運営を行う。
⑤地区公民館の改修整備
老朽化した施設を順次改修等し、施設の充実を図る。
平成19年度実績等
点検・評価
①生涯学習施設整備懇話会開催(3回)、キゴ山再整備報告書の作成
②講演会 5回実施。 受講者数延べ1,505人
③女性学級 学級生数 3,476人
金沢市校下婦人会連絡協議会への補助金 4,010千円
ふれあいトーク 4ブロック(湖南・城東・中央・南部地区)で開催。
④PTA活動振興 金沢市PTA協議会へ2,170千円交付。
家庭教育学級 114学級へ開設委託。少子化に伴い、保護者数も減少している為、開催回数を5回以上→4回
以上と減らすことで、更なる学習内容の充実を図る。
父親子育て地域講座 参加者数延べ4,882人
①については、懇話会の開催により、平成20年度∼平成21年度2カ年におけるキゴ山周辺施設の再整備方針が
定まった。
②については、情報媒体の多様化・発展により情報を得る方法や機会が多い中で、「目の前で生の情報を得られ、学
習できる機会」という特殊性から依然としてニーズが高い。受講者数増加のため、より満足度の高い内容と講師の
選定が求められる。
③については、女性学級は、女性の意識啓発、教育力の向上を目標として創設された事業である。今後は、地域の
状況に合わせた、自由な学習機会として見直しする必要がある。
金沢市校下婦人会連絡協議会は、地域社会活動を支える中心的役割を担っており、高齢化・少子化・安心安全
なまちづくり等豊かな地域づくりと女性の地位向上をめざす団体活動を支援することは必要である。女性ふれあい
トークは、女性が市政やまちづくりについて、市長と直接語り合う機会として、女性の社会参加の促進に寄与して
いるが、今後は、事業のあり方、実施方法、内容等について検討する必要がある。
④については、金沢市PTA協議会は、各単位役員の代表から組織されており、本市PTA活動の振興、研究活動の
実施にあたり重要な役割を果たしており、今後とも団体活動を支援していく。
家庭教育学級は、目的達成のため、「家庭教育学級を考える会」と連携し、各学級への指導体制を強化すると
ともに、各学級における学習内容の拡充を図る。
父親子育て地域講座については、各小学校3年間の委託事業実施により、父親の家庭教育、地域活動への
参加の機会が増え、父親のネットワークづくりが促進された。今後は、各学校育友会に委託している家庭教育学
級と統合等、事業の見直しを検討する。
①市民講座・・・5講座 19回実施 延べ 647人受講
合唱団育成・・・中央公民館合唱団(県合唱フェスティバル、定期演奏会、合唱コンクール外への参加)
コーラス「円」(県合唱フェスティバル、全日本お母さんコーラス中部大会外への参加)
高砂大学・・・33回開講、371人の入学生中351人が修了。
高砂大学院(4科)・・・講座数26回(4科)、入学者数315人、修了者数292人
高砂大学校同窓会・・・すこやか体育まつり、作品展、チャリテイー茶会、作品チャリテイーセール、生きがい演芸
大会、広報情報紙発行、福祉慰問事業、高齢者対策事業、交流・研修事業、いきいきギ
ャラリー参画事業、親睦・意見交換事業の開催
②公民館フェア“楽集”の開催 H20年2月16日、17日
③毎月1回公民館主事を対象に研修を実施、地区公民館主事等一般教養講座・・・3回開講 延べ180人受講、地
区公民館役職員 ・指導者養成講座・・・1回開講 延べ50人受講
④平成19年度管理・運営費 615,002千円
⑤伏見台公民館の竣工 平成19年10月27日竣工式
①の市民講座については、社会の変化や市民の多様な学習ニーズに対応した学習機会を提供することにより、市
民の教養文化を高め世代間の交流が深まり、自己実現を目指すきっかけとなった。高砂大学の設置等について
は、高齢者の生きがいづくりに必要不可欠であり、豊富な講師陣・講義内容や担当指導員の人柄を含め入学生
から好評である。当校修了後も上位課程(高砂大学院)、同窓会組織や自主サークルも多数備わり、他都市類
似事業と比較しても充実している。 また高齢者の市都市部流入にも寄与し大変有益である。
②については、中央公民館及び地区公民館で活動している合唱、伝承芸能、文化サ−クル等の発表の場として意義
がある。今後地区公民館を通じて、世代を超えたより多くの方の参加を求めていくとともに、地区公民館の活動事
例発表をより充実させていくことにより、地区公民館との連帯強化を図っていく必要がある。
③については、公民館の役割が高度化・専門家が進む中で、市の政策や時代のニーズに合った問題等を学ぶこと
により、役職員等の資質向上が図られている。公民館活動の活性化のため、今後とも重要な事業であると位置
づける。
④については、60地区公民館毎に指定管理者を設け、地域に運営を任せる。
金沢の地域コミュニティを語る上で、重要な要素になっている「金沢方式」は19年度も継続。これからも地域住
民の交流の場として、そして地域の生涯学習拠点として重要な役割を果たすことが期待されている。
⑤については、伏見台地区住民に対し、利便性の向上および住民サービスの増進が図られた。また公民館建設
に最低限の経費で建設することができた。今後とも地元希望のある施設について、改修を進めていく。
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目標
基本
方針
基本 事務事
施策
業
生
涯
学
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施
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︱
Ⅲ
元
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境
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支
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生
涯
学
習
機
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充
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図
書
館
の
整
備
・
充
実
平成19年度実績等
事業内容
点検・評価
①生涯学習施設利用予約システム
生涯学習施設の空室状況、予約申込等手続きの簡素化を図り利便性を向上さ
せる。また、抽選機能により、申込開始時の混雑を解消する。(インターネットに
よる空き室状況の確認及び予約申込み)
②生涯学習施設の管理・運営
キゴ山青少年教育施設(ふれあいの里研修館、自然学習館)、長町研修館、長
土塀交流館を運営する。
①対象施設:
②キゴ山ふれあいの里 宿泊者数:9,367人
キゴ山自然学習館 利用者数:18,181人
長町研修館 利用者数:27,528人
長土塀研修館 利用者数:24,902人
①資料整備
【玉川図書館・泉野図書館】
情報化・国際化などが著しい現代社会において、図書館に対する市民の要求は複
雑多様化している。こうした中、市民の要求に応えた図書館資料を提供することによ
り、市民の知識を高めるとともに、調査研究等に資することを目的とする。
郷土資料等の一般図書、絵本等の児童図書、外国語図書等の海外図書、DVD等
の視聴覚資料を収集し、市民に対して貸出、閲覧、視聴を行う。
②普及活動
市民の生涯学習施設として、図書館サービスを普及啓発し、利用を拡大させ文
化・教養の向上に資する。また、図書館からの遠隔地にも配慮した市全域サービス
を行い、市民全員の図書館とする。
【玉川図書館】
・遠隔地への自動車文庫の巡回
・学校、団体、各種施設向けに資料の貸出
・市民の向学心の向上を図るため読書会、講座の開催
・文字・活字文化を推進するための事業開催
・児童クラブを図書館に招き、地域活動における読書活動の推進
・ボランティアを育成し、市民との協働
【泉野図書館】
・おはなし会、映画上映会、コンサート等の自主事業の開催
・おはなし招待席の実施(幼稚園・保育所の園児を招待し、おはなし会等を行う)
・対面朗読、音訳パソコン等の障害者サービスの実施
・「かなざわ偉人物語」の出版や図書館ボランティアの推進
・国連寄託図書館の運営ほか
③近世史料の保存・整備
【近世史料館】
市民の財産である地域の歴史史料を、より良い状態で保存し、将来にわたって伝
えていくと共に、史料の充実を進め、広く市民の利用に供する。
・史料の補修、マイクロフィルム化、CD化による史料保存
・史料の購入収集による史料の充実
・所蔵史料の翻刻(原本どおりに活字に組み出版)刊行による利用の利便化
・常設展示・特別展示を通し、広く所蔵史料を紹介する。 広く近世史料館をアピール
④その他
玉川こども図書館、西部図書館(仮称)の整備
①、②
【玉川図書館】
資料購入冊数 玉川本館 12,138冊、城北分館 2,220冊、自動車文庫 1,544冊
貸出冊数 玉川本館593,035冊、城北分館165,057冊、自動車文庫46,179冊
貸出利用者数 玉川本館147,669人、城北分館 36,778人、自動車文庫 7,597世帯
自動車文庫巡回36箇所、遠隔地小学校巡回貸出4個所、配本所・団体貸出43箇所 読書会6回開催、古文書講
座44回開催、ふれあい親子読書講座2回開催、1日図書館員体験、児童クラブ招待事業10箇所招待、蘇州図書
館友好交流(図書交換)
【泉野図書館】
資料購入冊数 泉野 18,177冊、平和町児童図書館 966冊
貸出冊数 泉野 1,120,059冊、平和町児童図書館 28,570冊
貸出利用者数 泉野 245,625人、平和町児童図書館 8,527人
自主事業・・・コンサート2回開催、演劇2回開催、映画会6回開催、おはなし会100回開催、おはなし招待席18回
開催、その他 イベント33回開催
障害者サービス・・・対面朗読136回実施、音訳パソコン13回実施
③
【近世史料館】
絵図・地図補修142枚、古文書補修2,646枚、史料マイクロ化20,068コマ、絵図・地図CD化106画像、冊子目録「宮
本文庫目録」刊行、史料掲載許可件数113件
④玉川こども図書館・・・H20年度の開館に向けて建設工事を進めた。
西部図書館(仮称)・・・基本計画を策定した。
①、②
【玉川図書館】
厳しい財政事情の中、市民ニーズをふまえた蔵書購入に努め、前年度を上回る貸出冊数を達成した。利用しやすく
魅力ある図書館、市民や地域に役立つ図書館及び生涯学習の場としての図書館として、今後も資料の収集、保存、整
備を継続していきたい。
図書館から遠距離・交通不便等により利用しにくい地域に対しての自動車文庫の巡回サービス、公民館等の配本所
や団体への図書貸出を実施することは、すべての市民に対する図書館奉仕の趣旨から必要不可欠である。また、各
種講座や読書会の実施を続けることは、参加者の図書館利用促進や向学心を向上させ、読書の効用に対する意識を
高めるものであり、今後も適切な普及活動をしていきたい。
20年度の玉川こども図書館開館後は、児童書は移管することとなるが、中高生、シニア、ビジネス支援、郷土市史
関連資料等のコーナーを充実・新設していきたい。また、23年春の西部図書館(仮称)の開館に向けて、市立図書館シ
ステムの再構築や自動車文庫のステーションの配置についても検討していきたい。
【泉野図書館】
財政状況が厳しい中、多種多様な市民ニーズをふまえた資料購入に努めた。その結果、貸出冊数は目標値を僅か
に超えることができなかったが、貸出利用者数については目標値を達成することができた。さらに、「経営目標」として映
像ホールなどの施設利用の拡大に努めたところ、稼働率が大幅に向上した。今後も複雑多岐にわたる市民のニーズに
応えるため、図書等の資料の充実を図るとともに、イベントの充実を図り、利用者数の向上に努めていきたい。
③
【近世史料館】
近世史料館は、市民の歴史に対する欲求と地域の歴史史料を結ぶ接点となっている。金沢(加賀藩等)の豊かな歴
史的史料に触れることにより、地域社会及びそこに生活する人間の特質や美点が理解でき、その積み重ねが未来へ
の変革をも含めた地域社会の活力となる。そのためには、一定の予算を確保し、永続的な史料の収集と、後世に伝え
残していくための保存事業を継続していきたい。
①については、インターネット人口の増加といった社会的な背景や、空室状況を検索・予約できるという利便性によ
り、今後ますます利用者が増えると思われる。
今後も定期点検等により安全かつ安定したシステム運営と、システムの効率性に努める。
②については、各施設とも利用団体が増加傾向にあり、今後も増加が予想される。ふれあいの里・自然学習館では
常時10,000人以上の施設利用者があるが、今後は指定管理者制度等外部委託制度への移行を検討する。
なお、長町研修館は平成19年9月30日をもって廃止。10月1日から金沢市中央公民館長町館となった。
- 28 -
目標
基本
方針
基本 事務事
施策
業
金沢市内にある文化財の保護のため、指定制度を行っている。
︱
Ⅴ
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化
①伝統文化に関する教材作成
ふ 新学習指導要領において充実が求められている伝統文化に関する教育を推進
る
するため、副読本等を作成する。
さ 【再 掲】
推
と ②ジュニアかなざわ検定の実施・・・小学校4年生から中学校3年生までを対象と
進
教
し、楽しみながら金沢について学び、ふるさとについての知識の習熟度を高め
育
る検定を年1回実施
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安
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2
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制
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充
実
経
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支
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の
充
実
教
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に
関
す
る
相
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体
制
の
構
築
- 29 -
平成19年度実績等
事業内容
点検・評価
名勝1件、無形民俗文化財1件、典籍1件、天然記念物1件を指定した。また考古資料1,075点を追加指定した。
金沢市指定文化財(平成20年3月31日現在)
有形文化財・・・建造物16、絵画31、彫刻18、工芸品68、書跡・典籍4、古文書3、考古資料7、歴史資料4
無形文化財・・・芸能2
民俗文化財・・・有形4、無形9
記 念 物・・・史跡6、名勝3、天然記念物4
①文部科学省の支援を受け、小学校用副読本や中学校用英語副読本、デジタル教材の試案を作成(平成19年度
及び平成20年度継続事業)
②8月27日に市内小中学校等を会場に開催。受検者1,218人。
①試案を基に、H20年度には伝統文化副読本・デジタル教材を作成、中学校英語副読本を改訂し、学校現場での活
用を図る。②については、小中学校を会場とする団体受検が定着しはじめ、団体受検を中心に受検者数が大幅に増加
した。今後は、検定の一層の周知・定着と受検者数の増加をめざし、検定内容の充実および普及活動を推進していく。
①就学援助制度
金沢市内の小中学校に在籍する児童生徒の保護者で、経済的に就学が困難と
認められる方について、学用品費等を支給し就学における経済的な負担を軽減
援助内容・・・学用品費等(学用品費、通学用品費、校内活動費)、新入学用品費
(1年生のみ)、校外活動費(宿泊を伴う校外活動に要する交通費、宿泊費等)、修
学旅行費(修学旅行に要する交通費、宿泊費等)、体育実技用具費(スキーレンタ
ル、剣道・柔道用具購入費)、学校給食費、医療費(学校病の治療が対象)
②特別支援教育就学奨励制度
金沢市内小・中学校の特別支援学級に在籍する児童・生徒の保護者で、生活保
護、就学援助の認定者を除く保護者について、負担能力の程度に応じ、特別支
援学級への就学のための必要な経費の一部について援助。
援助内容 医療費以外は就学援助とほぼ同じだが、支給額は交通費を除いて就
学援助の1/2
③私立幼稚園就園奨励制度
金沢市に住所を有する満3歳から小学校就学の始期に達するまでの者で、私立
幼稚園に在園しているものに対し、保護者の経済的負担を軽減し、私立幼稚園
への就園を奨励する。(幼稚園が保育料・入園料を減免し、市に補助申請。市は
補助額を認定し、幼稚園に補助。)
④小中学校遠距離等児童・生徒通学費補助
金沢市立小学校の児童生徒で遠距離等の理由で通学が困難なものに対し、通
学費の補助を行う。
対象者:通学距離3km以上(小学校:中学校は5㎞)のもの、通学路に徒歩危険
区域が含まれているもの、教育委員会が別に定める特例区域外通学者(山間
地併設校3校)
補助額:バス・電車の通学にかかる実支出額(定期代)の1/2
保護者の自動車送迎:実際の通学に要した距離×25円の補助
①認定者数
小学校 3,966人(全児童数に対する認定率…15.93%)
中学校 1,951人(全生徒数に対する認定率…16.57%)
②認定者数
小学校 209人(107学級)
中学校 88人( 41学級)
③受給者数:3,447人
④対象者
児童211人
生徒185人
①総合巡回相談事業
0歳から15歳までの児童生徒とその保護者や、保育所の保育士、幼稚園・小学
校・中学校の教員、児童館・児童クラブの職員等の児童にかかわる関係者を対
象に、巡回専門相談員が保育所・幼稚園・学校等を巡回し、保育士・教職員等
からの相談を受け、子どもたちの行動特徴を把握しながら助言及び指導を行い、
集団活動場面での児童生徒の不適応や発達障害等への支援の充実を図る。
・小児科医、精神科医、臨床心理士、言語聴覚士、理学療法士等の巡回専門相
談員による巡回相談
②教育相談事業
0歳から15歳までの児童生徒とその保護者又は関係者に対して、児童生徒に
関する相談を受け、助言・指導・関係機関の紹介などの対応を行う。
・心理士・指導主事等による面接相談
・専門相談員(医師、大学教授等)による相談
・電話による相談
①平成19年度延相談者数 1,510人
②平成19年度延相談者数 5,172人
①、②、④については、
各認定基準に基づき、適切かつ確実な支援に努めていく。
③については、国の制度拡充に準じて保護者負担を軽減した。
①については、巡回専門相談員が保育所・幼稚園・学校等を巡回し、保育士・教職員等からの相談を受け、子どもた
ちの行動特徴を把握しながら助言及び指導を行うことができた。また、集団活動場面での児童の不適応や発達障
害等への支援の充実を図ることができた。
②については、利用者のニーズに応じ、面接相談・専門相談・電話相談を実施した。また、フリーダイヤルによるこど
も専用の相談電話を開設した。
増加傾向にある発達障害に関する相談などに対応することができた。
- 30 -
目標
基本
方針
基本 事務事
施策
業
︱
①校内支援体制の推進
特別支援教育担当者を中心とした各学校区の校内支援体制を構築するととも
に、下記の補助員・サポーターを配置し、特別支援教育の充実を図る。また、
【再掲】 就学指導委員会を開催し、専門的な立場から就学についての指導・助言を行う。
Ⅵ
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4
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︱
Ⅵ
5
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︱
Ⅶ
- 31 -
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社
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会
共
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推
参
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画
女
性
セ
ン
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①【再 掲】学校教育における人権・同和教育の推進
・学校教育全般を通じて人権・同和教育の取り組み及び人権・同和教育担当者
が中心となった校内での教職員研修を実施
・人権・同和教育担当の指導主事を配置し、教職員の人権意識高揚と人権啓発
の推進のための研修実施
・金沢市同和教育研究協議会に対する支援
②社会教育における人権教育の推進
人権問題講演会、人権ネットワーク学習会の開催
③第59回全国人権・同和教育研究大会への助成
①【再掲】人権・同和教育についての研修会実施
②人権問題講習会2回、人権ネットワーク学習会1回開催
③11月23,24日の両日にわたって開催
女性が幅広い視野を持ち積極的に社会参加を目指すため、学習機会の提供と実
践及び交流するための拠点とした施設。(昭和23年設立)
子育て中の女性や勤労女性の社会参画を応援するための各種事業として、セミ
ナーや講座を開催し、男女共同参画社会を目指す。
・受講者のアンケートや生の声を元に、よりよい講座・セミナーを企画。
平成19年度開催事業 子育てネットワークセミナー他11事業
受講者数 延べ1,202人
の
運
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し 防 【再掲】 地震防災緊急事業5カ年計画に基づき、昭和56年以前に建築された学校施設に
ついて、耐震診断及び耐震補強工事を実施する。
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主に小学生の登下校時の交通誘導や安全点検等を行う子ども見守りボランティ
ア団体への活動を支援する。
テ 守 子 ボランティア活動保険の費用負担
る ど 手帳の支給
ア 地 も 子ども見守りランティア連絡協議会への活動支援
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【再掲】
①【再掲】学校教育全般を通しての人権・同和教育を推進するため、教職員研修、学校訪問等での指導助言等を
継続して実施していく。
②の開催を通じて広く人権・同和教育の普及・啓発を行うことが出来た。
毎年、各講座ごとに受講生からの率直な意見・アンケートを取り、市民(特に女性)が望んでいることを分析し、次年度
の講座に反映している。
女性の学習と交流の拠点として、多様化した女性の生き方を支援するとともに、男女の役割や責任も分かち合える真
の男女共同参画社会の実現を目指した事業を展開していく。
小学校施設:三馬小学校、富樫小学校2校の補強計画を実施。
中学校施設:西南部・緑・額中の耐震補強工事
野田・紫錦台・高岡・鳴和・浅野川・金石・西南部中の耐震補強計画を行った。
引き続き学校施設の耐震化を速やかに実施する。
耐震化率 63%(H19.4.1)→ 65%(H20.4.1)
平成19年度
ボランティア保険登録者7,863名
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・通常学級において教育的・介助的な支援をするための、特別支援教育指導補助
員を配置。
・校外活動や行事等で一時的に支援を要する児童生徒のための、特別支援教育
サポーターを配置。
②特別支援学級・通級指導教室の設置、施設整備
特別支援学級を設置し、小・中学校学習指導要領のほか、特別支援学校学習
指導要領を参考に特別の教育課程を編成し指導を行う。通級による指導では
各教科の内容を補充するための特別の指導を行う。また設置のための施設整
備(手すり・トイレの設置等)や通学支援(スクールバスの運行)も行う。
点検・評価
①特別支援指導補助員の配置 41校51人 時間数延べ27,637時間
特別支援学級事務補助員 8人配置
特別支援教育サポーターの配置
就学指導委員会審議件数 203件
②小学校11校14クラス、中学校6校8クラスにて施設整備を行った。
特別支援学級の状況(平成19年5月1日現在)
知的障害学級 小学校46校107人 中学校18校57人
情緒障害学級 小学校42校76人 中学校10校15人
肢体不自由学級 小学校16校21人 中学校8校9人
病院内学級 小学校1校5人 中学校1校6人
ことばの教室 小学校5校110人 中学校1校7人
きこえの教室 朱学校2校11人 中学校1校3人
LD・ADHD教室 小学校3校26人 中学校1校4人
特別な支援を要する児童生徒が学校教育を受ける上で支援は不可欠であり、支援の充実、効果的・効率的な活用を
図りながら継続していく。
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援
平成19年度実績等
事業内容
今後も活動支援を通じて児童の登下校時の安全確保に努めたい。
- 32 -
目標
基本 事務事
施策
業
︱
安
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基本
方針
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地
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支
援
事業内容
①地域健全育成活動への支援
子どもたちが安心して心身ともに健康に暮らせる地域づくりのため、また、地域住
民の青少年健全育成意識を啓発するために下記事業を実施する対象団体に補助金
【再掲】 を交付
・地域住民の青少年健全育成の意識啓発活動、青少年非行防止活動、有害環境
の浄化活動、青少年健全育成の広報活動
地
②地域健全育成活動団体の連携促進
域
地域の青少年健全育成推進団体の相互の情報交換や合同での研修会の実施を
健
通じて、それぞれの地域での健全育成活動の取り組みの方向性、合同での事業の
全
実施等についての調査と研究を行い、健全育成推進活動の効果をより高める。
育
下記活動内容を実施する金沢市青少年健全育成協議会(各地域青少年健全育成
成
推進団体61団体で構成)に交付金を交付
推
・各ブロック会議の開催(情報交換、研修)、全体研修会の開催、金沢市青少年健
進
全育成推進大会の開催
団
・警察、高校等関係機関と街頭キャンペーンを共同実施
体
③地域子ども指導員による巡回等
へ
地域における青少年健全育成推進団体から推薦された方 479名を「地域子
の
ども指導員」として委嘱し、各地域の街頭での声かけや巡回により、非行防止
活
に努め、有害環境の浄化を推進する。
動
・各地区の街頭での声掛けや巡回
推
・市少年補導部門との合同研修会
進
・巡回強化地区への市補導部門補導員との合同補導活動
平成19年度実績等
点検・評価
①平成19年度 51団体に計2,870千円を交付した。各地区平均12回程度の活動を行った。
②平成19年度 警察本部と合同で非行防止のための一斉街頭キャンペーンを実施。
③名称を「子ども安全指導員」から「地域子ども指導員」に変更し、役割・性格の明確化を図るとともに、任期を2年と
し、資質の向上を図った。
①についてであるが、各地区ごとにそれぞれの地域に即した特色ある青少年健全育成推進活動を展開している。
今後とも支援を続けていきたい。
②については、キャンペーンを通じて、非行防止及び青少年の健全育成に関する啓発活動が出来た。
③については、全体で約500名が各地区で地域子ども指導員として非行防止活動と有害環境浄化活動を展開してい
る。今後とも継続的な活動が出来るよう支援を行っていきたい。
- 34 -
用語等説明
初出
用 語
3P 指導主事
説 明
学校における教育課程、学習指導その他学校教育に関する専門的事項の指導に関する
事務に従事する教育委員会事務局職員。
管理主事
上司の命を受け、教職員の人事及び服務監督、その他学校の管理運営に関する事務に
従事する教育委員会事務局職員。
学校教育金沢モデル
未来を担う金沢の子どもたちに、教育の充実と質の向上を図るため、平成16年度から実
施しているもので、「学校2学期制」の実施、「小中一貫英語教育」の実施及び「学習指導
基準金沢スタンダード」に基づく授業実践を柱とするもの。
5P
レイマンコントロール
住民が専門的な行政官で構成される事務局を指揮監督する仕組み。専門家の判断のみ
によらない、広く地域住民の意向を反映した行政を実現する仕組み。
7P
立志
14才の少年少女を激励し社会人としての自覚を促すため昭和38年に日本児童文学家協
会が「立春式」の開催を提唱。昭和45年度から青少年育成国民会議が全国的な運動とし
て「立志の日」の推進を全国的に呼びかけ「立志式」「立春式」として広まったもの。
8P
パブリックコメント
行政等が規則などを定める前に、その影響が及ぶ対象者などの意見(=コメント)を事前
に公の形(=パブリック)で聴取し、その結果を反映させることによって、よりよい行政を目
指すもの。
JICA
独立行政法人国際協力機構(Japan International Cooperation Agency)の略。政府開発
援助の実施機関として、対象地域や対象国、開発援助の課題などについての調査や研
究、ODA事業の計画策定、国際協力の現場での活動を行う人材の確保や派遣、事業管
理、事業評価などの役割を担っている。
11P 岡文化賞
元金沢市長(故)岡良一氏から寄託された基金 1,000万円と、平成6年、同氏の長男岡一
朗氏から寄附された 1,000万円をあわせて基金とし、昭和56年から市内中学校の文化活
動の奨励と情操豊かで創造的な生徒の育成に努めることを目的に、優れた文化活動を
行った中学校や生徒を表彰している。
宮村英語奨励賞
元金沢大学、金沢工業大学教授(故)宮村一之氏から寄附された1,000万円を基金とし、
昭和60年から英語教育の振興を図ることを目的として、英語によるコミュニケーションに興
味・関心を有し、英語の成績が優秀な中学校3年生に奨励賞を授与している。
高峰賞
金沢が生んだ偉大な科学者であり、日米親善にも大きく貢献した高峰譲吉博士の功績を
顕彰し、併せて理科学教育の充実と人材の育成により広く科学の振興に寄与することを
目的として昭和26年に創設された。毎年、市内の中学校を対象に学校賞、個人賞を選考
して表彰している。
サマースクール
夏季休業期間において、児童生徒の学習意欲を継続させながら学習の補充・発展を図
り、さらに有意義な生活が送れるようにするために、児童生徒、学校、地域の実状に応じ
て各学校が企画・実施する補充的・発展的・体験的な活動。
学習指導要領
全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文
部科学省で定めた、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準。各学校で
は、この「学習指導要領」等に基づき、地域の実状や学校の実態に応じて、教育課程(カリ
キュラム)を編成している。
12P 全国学力調査
(全国学力・
学習状況調査)
国が学校教育の現状や課題について把握する目的から、平成19年度から実施している
もの。国が実施主体であり、市町村が参加主体である。毎年4月に、小学校6年国語・算
数、中学校3年国語・数学が行われ、併せて質問紙調査も行われ、結果が市町村及び学
校、児童生徒に送付される。
13P ティーム・ティーチング
複数の教師が協力して行う授業方式の一つ。略称TT.
複式学級
複数学年の児童生徒によって編成される学級。
学校図書館
ボランティア
学校図書館の活動を支援する目的で、館内の環境整備や、読み聞かせなどの読書活動
を行っている。
14P EEC
英語教育専門員。English Education Coordinatorの略。金沢市の独自雇用で、小中学校
における英語教育の指導及び助言、小中学校教員に対する英語教育並びに語学力向上
に関する研修の企画・運営及び指導助言、英語指導講師等に対する研修の企画・運営及
び指導助言、英語教育教材の選定・開発及び作成を担当している。
- 35 -
用語等説明
初出
14P ALT
用 語
説 明
外国語指導助手Assistant Language Teacherの略。金沢市では、「語学指導等を行う外国
青年招致事業(JETプログラム)」によって招致した13名を雇用している。12名を中学校
に、1名を高校に配置している。主な職務は、外国語授業の補助、外国語教材作成の補
助、外国語能力コンテスト等への協力など。
17P スクールカウンセラー
児童生徒の臨床心理に関して高度に専門的な知識及び経験を有する者で、児童生徒へ
のカウンセリング、教職員や保護者に対する助言・援助などを行う。
特別支援教育
障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視
点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活
や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うもの。これ
までの特殊教育の対象の障害だけでなく、知的な遅れのない発達障害も含めて、特別な
支援を必要とする幼児児童生徒が在籍する全ての学校において実施される。
特別支援教育
コーディネーター
校内で指名された教員が特別支援教育のコーディネーター的な役割を担う。主に、校内
委員会・校内研修の企画・運営、関係諸機関・学校との連絡・調整、保護者からの相談窓
口等を行う。
通級指導教室
通級による指導を行うため、小・中学校内に設置された教室。通級による指導とは、小・中
学校の通常の学級に在籍している比較的軽度の障害のある児童に対して、主として各教
科等の指導を通常の学級で行いながら、当該児童生徒の障害に応じた特別の指導を特
別の指導の場で行う教育形態。指導の対象となる障害は、言語障害、自閉症、情緒障
害、弱視、難聴、学習障害、注意欠陥多動性障害等である。
18P LD・ADHD
・LD(学習障害):基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書
く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々
な状態を指すものである。
・ADHD(注意欠陥多動性障害):年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は
衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたす
ものである。
19P 金沢市健康教育
推進プラン
金沢子ども条例を受け、平成15年3月策定の「金沢子どもを育む行動計画」を小・中学生
の健康づくりの視点から策定された健康教育計画。子どものこころと体に関するあるべき
姿を明確にし、行政、学校、家庭相互の役割を体系化し、具体的な取り組みを通して子ど
ものこころと体の保持増進を図っている。
22P 耐震化率
文部科学省の耐震基準を満たした校舎・体育館の棟数の割合。
(昭和57年以降に建てられた棟数+耐震診断により補強が不要とされた棟数+補強工
事済みの棟数=耐震基準を満たした棟数)
PFI
Private Finance Initiativeの略。公共サービスの提供に際して、従来のように公共が直接
施設を整備せずに民間資金を利用して民間に施設整備と公共サービスの提供をゆだね
る手法。
23P 子ども見守り
ボランティア
主に小学校児童の登下校時に、不審者による犯罪や交通事故等を未然に防止するため
に通学路での見守りを行うボランティア。
26P 指定管理者制度
地方公共団体や外郭団体に限定していた公の施設の管理・運営を、株式会社をはじめと
した営利企業・財団法人・NPO法人・市民グループなど法人その他の団体に包括的に代
行させることができる(行政処分であり委託ではない)制度。(地方自治法の一部改正(平
成15年9月2日施行)により可能となった)
27P 自動車文庫
図書館から一定の遠隔地で図書館サービスを受けがたい地域に巡回貸出サービスを実
施。改造したマイクロバスを利用して市内のステーションを月1∼2回巡回。
国連寄託図書館
ニューヨークの国連本部附属ダグ・ハマーショルド図書館が認定し、国際連合の出版物
や、各委員会の会議録や報告書を寄託する代わりに、その資料を公開する義務をもつ図
書館。国際連合の活動の普及と理解を深める役割を担う。日本では、14館ある。
(放課後)児童クラブ
地域により学童保育などと呼ばれている。保護者が就労等により昼間家庭にいない場合
などに、指導員のもと、こども(おおむね10歳未満)の生活の場を提供するもの。
30P 書跡
書いた文字の跡、筆跡で歴史上・芸術上価値の高いものをいう。
典籍
書物、書籍、本で歴史上・芸術上価値の高いものをいう。
史跡
貝塚、古墳、都城跡、城跡、旧宅その他の遺跡で歴史上・学術上価値の高いものをいう。
名勝
庭園、橋梁、峡谷、海浜、山岳その他の名勝地で芸術上・鑑賞上価値の高いものをいう。
- 36 -
資
料
3
(議案第7号
関係)
金沢子ども読書推進プラン 21
(第二次)
(案)
――『子ども読書のまち金沢』をめざして――
金沢市・金沢市教育委員会
は じ め に
読書は、子どもが言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人
生をより深く生きる力を身に付けていくうえで欠くことのできないものです。
金沢市では、「子どもの読書活動の推進に関する法律」の制定を受け、平成16年3月に
「金沢子ども読書推進プラン21」を策定し、子どもの読書活動を推進するための施策を実施
してきました。
しかし、プランの計画期間中、社会的には少子化や情報メディアの普及がさらに進み、核
家族化、都市化による家庭や地域における教育力の低下など多くの問題が指摘され、子ども
たちを取り巻く環境が変化してきました。
また、金沢市においては平成20年11月に玉川こども図書館が開館し、子どもの読書活動
を総合的に推進するための拠点が誕生しました。
これらの変化に対応し、子どもの読書活動をさらに推進していくため、今後5年間の計画を
示す「金沢子ども読書推進プラン21(第二次)」を策定しました。金沢市では、このプランに基
づいて、21世紀を担う子どもたちが読書を楽しみ、自主的に読書を行い、読書習慣を身に付
けることができるよう、家庭、地域、企業、学校と連携して子どもの読書環境の整備を推進して
いくこととしておりますので、市民の皆様方のご理解とご協力をお願いいたします。
なお、このプランの策定にあたり、ご審議を重ねられご提言をいただいた、金沢市子ども
読書活動推進会議委員の方々をはじめ、貴重なご意見をお寄せいただいた市民並びに関
係の皆様に厚く御礼申し上げます。
平成21年3月
金沢市長
山 出
保
目
計画策定の趣旨
基本方針
次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P 1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P 2
計画の目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P 3
現状・課題・取り組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.家 庭 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.地 域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3.企 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P 5
P 5
P 6
P 10
4.学 校 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P 12
5.行 政 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P 17
新たな取り組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P 27
「金沢子ども読書推進プラン21(第二次)」の推進体制と
計画の点検・評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P 31
「金沢子ども読書推進プラン21(第二次)」に関する審議経過 ・・・・ P 32
子どもの読書活動の推進に関する法律 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P 34
文字・活字文化振興法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P 36
参考統計資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P 39
計画策定の趣旨
◆ 計画の目的
子どもの読書の重要性に鑑み、 国は平成13年12月「子どもの読書活動の推進に
関する法律」 を制定し、平成14年8月に「子どもの読書活動の推進に関する基本的
な計画」を策定して、施策の方向性を示しました。
金沢市においては、子どもの幸せと健やかな成長を図るため平成13年12月に「金
沢子ども条例」を制定し、「金沢子どもを育む行動計画」を策定しました。
「金沢子ども読書推進プラン21」は、これらの法律、条例の精神を受け、読書活動を
通じて子どもが幸せに健やかに成長することを願い策定されたものであり、すべての子
どもがあらゆる機会とあらゆる場所において自ら進んで読書活動を行うことができるよう、
家庭、地域、企業、学校、行政の各方面での読書活動推進に関する方向性や取り組
みを示すものです。
平成16年3月に策定した「金沢子ども読書推進プラン21」が平成20年度で終了する
こと、子どもの読書活動推進の拠点として玉川こども図書館が設置されたこと、また子
どもを取り巻く社会環境の変化に即した内容とするため、「金沢子ども読書推進プラン
21(第二次)」を策定しました。
◆ 計画期間
平成21年度(2009年度)から平成25年度(2013年度)までの5年間
◆ 対象年齢
0歳∼15歳 (ただし、16歳∼18歳にも配慮する)
1
基本方針
計画の位置づけ
○ 本計画は、「金沢子ども条例」の具現化を図るため、「金沢子どもを育む行
動計画(第二次)」に基づき策定された金沢市の推進計画です。
○ 本計画は、
「子どもの読書活動の推進に関する法律」及び「子どもの読書活
動の推進に関する基本的な計画(第二次)
」に基づき策定された金沢市の推
進計画です。
金沢市新基本計画
金沢子ども条例
金沢子どもを育む行動計画
(第二次)
子どもの読書活動の推進に関
する法律
子どもの読書活動の推進に関
する基本的な計画 (第二次)
金沢子ども読書推進プラン21(第二次)
計画策定の視点
○ 子どもの成長の過程や生活の実態を踏まえること
○ 保護者や教職員、保育士、図書館員等の責任と役割を示すこと
○ 計画を推進するうえで指針となる具体性を持つこと
○ 着実に成果をあげることを目指しながら、大きな課題に対しては長期的な
展望に立つこと
2
計画の目標
○ 子どもに関わるすべての大人が子どもの読書に関心と理解を深めること
○ 子どもと本を結びつけることが大人の責任と役割であることを認識する
こと
○ 子どもの読書へのいざないと子どもの読書習慣の育成に努めること
○ 子どもの成長段階やさまざまな生活場面に応じ、子どもの求める本や
適切な本に出会える機会や環境整備に努めること
○ 子どもの読書活動を支える人材を育てること
○ 子どもの読書に関わる人たちが連携・協力しあって、子どもの読書活動
をすすめること
○ 子どもたちが本を通して知り得た数多くの知識や情報を基に、世界へと
視野を広げることができるように促すこと
3
―「金沢子ども読書推進プラン2 1 (第二次)」計画イ メ ージ ―
<行動主体>
標 >
< 目
読書活動の
推進
読書環境の
整備・充実
啓発広報
連携・協力
子 ども た ち が 本を 通 して 知 り 得 た 数 多 く
の 知 識 や 情 報 を 基 に 、 世 界 へ と 視野 を
広げることができるように促すこと
子どもの読書に関わる人たちが
連 携 ・ 協 力 し あって 、
子どもの幸せと健やかな成長
子 ども の 読 書 活 動 を す す める こと
子 ど も の 読 書 活 動 を 支 える 人 材 を
4
育 て る こと
子 ど も の 成 長 段 階 や さ ま ざ ま な 生活 場 面
に 応 じ 、 子 ど も の 求 め る 本 や適 切 な 本に
出 会 える 機 会 や 環 境 整 備 に 努 め る こ と
子 ども の 読 書 へ の い ざ な い と 子 ども の
読 書 習 慣 の育 成 に 努 める こと
子 ど も と 本 を 結 び つ ける こ と が 大 人 の
責 任と 役 割 で ある こ と を 認 識 す る こ と
子 ども に 関 わ る す べ て の 大 人が
子 ども の 読 書 に 関 心 と 理 解 を 深める こと
子ども読書のまち金沢
行政
学校
企業
地域
家庭
民
市
子ども読書活動を総合的に推進する拠点
玉川こども図書館
<取り 組み>
社会が一体となった
取り組み
現状・課題・取り組み
1.家
庭
家庭の役割
家庭は、子どもが家族の愛情を受けながら健やかに養育されるべき場所で、
子どもにとって生活の基盤である。しかし近年、核家族化・共働き家庭、ひと
り親世帯の増加に加え、情報メディアの普及による情報源や娯楽の多様化によ
り家庭生活が大きく変容している。
保護者は、家庭が子どもの基本的生活習慣に最も大きな影響を及ぼすことを
自覚して、子どもが自ら読書する力を持ち豊かに成長していくために、幼い時
から子どもの読書に対する興味や関心を引き出すよう働きかけ、読書が生活の
なかに位置づけられ、継続して行われるよう配慮し、積極的な役割を果たして
いくことが肝要である。
現状・課題
個々の家庭で状況や子育てについての考え方が異なる。また、現在子育てを
している親の世代は既に読書離れが言われ始めた頃の世代でもあり、近年子ど
もの読書状況が本をよく読む子どもと読まない子どもに二極化してきた一つの
要因となっている。
また、塾や習い事に通う子ども、児童クラブに登録しているなどの児童の増
加により、子どもが家庭で過ごす時間が限られることや、携帯電話、携帯ゲー
ム機など子ども個人で所有し使用する機器類の普及により、子どもの家庭での
過ごし方自体も変容しつつある。
一方で玉川こども図書館の開設や、児童図書コーナーの充実した書店が増え
るなど、子どもの読書環境は以前より好転してきている。
保護者は、子どもの生活面にも目を配り、日常的に本と接することができる
よう家庭での読書環境を整えることが必要である。
取り組み
・ 保護者は、子どもを図書館や書店へ連れて行きたくさんの本に触れる機会
をつくるとともに、子どものために本を購入したり図書館の本を借り受け
5
・
・
・
・
て、家庭内で子どもがいつでも本と接することができる環境を整える。
子どもにとって保護者や家族の温もりを感じながら優れた絵本に接し、共
感し合うひとときは、感性や心を豊かにする貴重な時間となる。幼児期に
は少ない時間でもよいから毎日絵本を読み聞かせて、絵本の楽しさを共有
するように努める。
保護者は、子どもが字を読めるようになっても、深い内容を理解し楽しめ
るまでには相当な年月が必要であることを認識し、読み聞かせや読書の時
間を設けるなどして子どもの読書を援助する。
保護者自身が読書に親しむ姿を子どもに見せるよう心がける。
保護者は、学校、図書館、子ども文庫等で実施する講演会、研修会、おは
なし会等に積極的に参加する。
2.地
域
地域の役割
大人に比べて子どもの行動範囲は限定されており、ほとんどの子どもは日常
生活を地域内で過ごしている。子どもの生活圏内にある児童館、児童クラブ、
子ども文庫等での読書活動は、子どもが本と出会い触れ合う機会を確保する役
目を担い、地域の人たちが子どもの読書への関心を高める役割を果たす。
(1)児童館
児童館の役割
児童館は、健全な遊びなどを提供し子どもの健全育成に努めるとともに、母
親クラブなど地域の組織活動と連携しながら、地域の子どもが集まる施設であ
る特徴を活かして子どもの読書活動を推進する。
現状・課題
市内のすべての児童館には図書室あるいは図書コーナーがあり、児童書が置
かれている。児童厚生員等職員やボランティアによる読み聞かせやおはなし会
を積極的に行っており、子どもたちがおはなしの楽しさに出会うきっかけづく
りになっている。
図書室は読書専用スペースではなく多目的な役割を果たす空間となっている。
蔵書数は児童館により違いはあるが、館外貸し出しも活発に行われている。
6
しかし、本棚には古い寄贈本も多く、毎年新規に購入できる図書も予算的に
限られており、図書室・図書コーナーの充実を図り読書環境を整えることが必
要である。
子どもたちの読書に対する興味は多種多様である。そうした要求に応えつつ、
読書本来の働きである子どもたちの豊かな感性を育む活動を推進することが今
後の課題である。
取り組み
・ 子どもが健全な遊びと同じように読書の楽しさを知るために、読み聞かせ
等の活動を地道に継続していく。
・ ボランティアの受け入れを促進し、児童厚生員とボランティアによるおは
なし会等の活動の充実を図るとともに、地域ぐるみで子どもの読書活動推
進の気運を高める。
・ 図書購入費の確保や市立図書館の団体貸出制度の利用等により図書室を
充実させ、図書の館外貸出を行う。
・ 児童厚生員は、研修会・講習会で読書関係のテーマを取り上げ、子どもの
本についての理解を深め、読み聞かせなどの技能を高める。
・ 児童館で行う子育て支援のための教室等で、子どもの読書に対する啓発事
業を継続して実施する。
(2)児童クラブ
児童クラブの役割
児童クラブは、日中保護者が家庭にいない小学生に適切な遊びや集団生活の
場を与え、子どもの健全な育成に努めている。児童クラブでは子どもが同世代
の子どもたちと一緒に過ごすなか、のびのびと本が読める環境を整えることが
大切である。
現状・課題
児童クラブは子どもが放課後を過ごす家庭的な施設である。指導員は、保護
者に代わって子どもが読書習慣を身に付けることができるよう、読書の時間を
設けたり、読み聞かせを行うなどして子どもたちに働きかけている。
児童クラブが所有する本の数は十分とは言えず、古い本が多い。新規に購入
できる冊数は児童クラブの平均で年間 20 冊程度であり、子どもにとって魅力あ
る本が不足している。
指導員は子どもたちの文章読解力の低下を危惧しており、子どもの読書活動
7
の推進に意欲的に取り組もうとしているが、図書や読書についての基本的な情
報が不足している。
取り組み
・ 指導員やボランティアによる読み聞かせ等、子どもが本に親しみを持つた
めの活動を継続して行う。
・ 子どもが読書習慣を身に付けるために、今後も読書の時間の確保に努める。
・ 指導員は子ども同士が一緒に本を読み、読書の楽しみを共有することを大
切にする。
・ 保護者の理解を得て図書購入費の確保に努め、市立図書館の団体貸出制度
やリサイクル図書を活用し、子どものそばに魅力ある本がある環境をつく
り、貸出も可能にする。
・ 指導員の研修会に読書指導や図書に関するテーマを取り入れ、指導員の育
成を図る。
(3)子ども文庫
子ども文庫の役割
子ども文庫は、個人や数人のグループが家庭や集会所において行っている読
書活動であり、地域の子どもや大人を対象に本の貸出、おはなし会、読書会等
を行い、地域での子どもの読書活動の推進に取り組んでいる。
現状・課題
子ども文庫は地域に根付いた子どもの読書活動を行っており、家庭的な運営
がなされているため子ども一人ひとりに応じた本を手渡している。また、子ど
も文庫内だけでなく、学校や保育所等での出前おはなし会や保護者への講座を
行っている。
子ども文庫の世話人は、子どもの読書についての知識や経験を生かし図書館
や行政の読書普及活動等に協力している。
個人や少人数で運営しているので、活動資金不足の問題等がある。
取り組み
・ 子どもに本を届ける重要な役割を果たしており、引き続き地域に根付いた
活動を実施していく。
・ 子どもの読書についての知識や経験を生かし、学校図書館の充実に寄与す
る。また、公共図書館や行政の子どもの読書普及活動のよき支援者として
8
活動を続ける。
・ 活動促進のため文庫活動の理解者、賛同者を広め、運営の支持基盤を強く
する。
・ 文庫連絡会は子どもの本についての学びの場だけでなく、子どもの本に関
心を持つ人たちのネットワーク網の機能を果たすことによって、子どもの
読書活動推進の裾野を広げていく。
(4)読書関係団体・グループ
読書関係団体・グループの役割
読書関係団体・グループによる情報発信や啓発活動等は、子どもの読書活動
の裾野を広げるとともに、本やおはなし会を通して地域の文化を継承していく
など、地域での子どもの読書活動を支え、推進する大きな力となっている。
現状・課題
子どもへの読書普及活動や子どもの本に関する活動を行っている主な団体は
以下のとおりである。ともに長い歴史のある団体だが、活動への理解者の拡張
と後継者の育成により、これからも活動をより発展させていくことができる。
ア. 石川県児童文化協会:児童文学の創作・普及活動、子どもの詩集や郷
土の民話集の出版、児童文学講座の開催を行っている。
イ. 北陸児童文学協会:児童文学の創作及び創作指導、児童文学講座の開
催、手づくり絵本作品募集及び作品の巡回展等の活動を行っている。
ウ. 金沢子どもの本研究会:子どもの読書の大切さや、子どもの本の見方・
与え方について学ぶ例会等を実施している。
エ. 金沢こども読書研究会:市立図書館を拠点に、子ども向けの郷土の偉
人伝の制作、学校への出前偉人講座、出前おはなし会等を実施してい
る。
オ. 金沢おはなしの会:文庫や図書館、学校、児童クラブ等でおはなし会
を実施し、おはなしについて学ぶ会を行っている。
取り組み
・ 各団体・グループは会の目的に沿う活動を行うとともに、現在の子どもを
取り巻く環境にも応じた活動を行う。
・ 自発的、自主的な運営により、市立図書館や行政とは異なった多種多様な
活動を子どもや保護者に提供する。
・ 子どもに郷土の文化を伝える活動や郷土に親しみを持つ気持ちを育む活
9
動を行う。
・ 子どもや大人による童話・詩等の創作活動の促進・支援を図る活動を行う。
・ 各団体・グループの活動を市民に広報することにより、活動への参加者と
運営への理解者の拡大を行う。
3.企
業
企業の役割
企業が子どもの読書活動の推進に理解を持ち、自らあるいは間接的に子ども
の読書活動推進に必要とされる人材・資金・情報を提供することは、幅広い人
たちの関心と理解を促進し、子どもの読書活動を活性化する効果を生み出す。
企業はじめ社会全体として、子どもの健全な育成を阻害するおそれのある
本・雑誌等の出版や販売を規制する。
(1)書店・書店商業組合
書店・書店商業組合の役割
書店・書店商業組合は書籍の流通・販売を通して地域の文化を支え、文化の
向上に寄与する役割を担っている。子どもの読書に関しても、家庭や学校など
からの多種多様な書籍を求める要求に応えるとともに、良質な本を普及させる
ことにも努め、子どもの健全な育成に貢献する。
現状・課題
・ 子どもの本専門店や大手書店では、数千冊の児童書を店頭に揃えているが、
一般の書店の店頭に並ぶ児童書は、全体との比率では低い傾向がある。
・ 市内の書店のうち数店では、定期的におはなし会や読み聞かせの会を行っ
ている。
・ 営業活動で学校を訪問するときには、教職員に出版情報を提供している。
・ 新聞社等の共催による子ども読書関連イベント、手作り絵本・手作り紙芝
居作品展等を行っているが、
「子ども読書の日」及び「こどもの読書週間」
についての独自の取り組みはあまりなされていない。
取り組み
・ 各書店の独自性を生かしながら児童書コーナーを充実させ、多種多様な本
10
・
・
・
・
・
との出会いの場をつくり、本を選べる環境づくりに努める。
ベストセラーや新刊書のほか、親から子へ読み継いでいきたい本や定評あ
る本を常備し、顧客の相談に応じられる店員を配置する。
おはなし会や読み聞かせの会を実施し、読書の楽しみを知らせ本を紹介す
る活動を行う。
学校の教職員等の求める出版情報等を提供する。
子どもの読書活動を啓発するために、児童書を扱うイベントや「子ども読
書の日」と「こどもの読書週間」の広報活動等を行う。
絶版となった良書に対する要望については、出版社に復刊を求める活動を
行う。
(2)新聞社・放送局
新聞社・放送局の役割
広範囲の人たちに対し、子どもの読書に関する情報を発信し、子どもの読書
活動に対する関心を高めるうえで効果の高い働きをなす。また、社会が一体と
なって子どもの読書活動を推し進めていくうえで必要となる世論の醸成に大き
な役割を果たす。
現状・課題
新聞社・放送局のなかには、著名な絵本作家の講演会、子どもの読書に関す
るシンポジウム、絵本の原画展、親子で絵本に親しむワークショップ等を開催
し、子どもの読書に対する市民の関心を高める事業を積極的に実施していると
ころがある。
また、随時子どもの読書に関する情報やニュースを記事や放送の形で市民に
提供している。
取り組み
・ 引き続き、子どもの読書に対する興味を喚起するような魅力ある事業を実
施していくとともに、新聞記事や放送を通し広範囲の市民に子どもの読書
に関する情報の提供等を行い、市民の意識啓発を図る。
(3)一般企業
一般企業の役割
一般企業は、地域の一員として子どもの読書活動を直接あるいは間接的に援
11
助する。個人レベルでは行いにくい援助を企業が行うことができる。
現状・課題
一般企業においては、学校、行政等に対し子どもの本などの寄付を行うなど、
子どもの読書活動に関わる援助を行うところがある。
取り組み
・ 子どもの読書活動を行っている施設等が求める本や家具等の整備のため
の援助を行う。
・ 会社施設の開放や社員によるボランティア活動を行う。
・ 企業内での社員教育等の場において、子どもの読書への理解を深めるテー
マを取り上げる。
4.学
校
学校の役割
学校図書館は子どもにとって一番身近な読書施設であり、学校での読書体験
は生涯にわたる読書習慣の形成に大きな影響力を持つ。また、学校での教育課
程のなかで、適切な本を選び活用することは、読書を通じて子どもの豊かな心
を育て、子どもが学ぶ力や考える力を養うことに寄与する。
(1)小・中学校
小・中学校の役割
国語教育により児童生徒の言語能力を高め、読書活動や調べ学習等で学校図
書館を利活用することを通して自ら学び考える力をつけさせるとともに、感性
と創造力を豊かに育てる。
① 学校図書館の施設と資料の充実
現状・課題
近年、教育課程における読書活動や調べ学習の充実が課題になるとともに、
学校図書館について見直しが始まっている。
各学校では「学校管理運営計画」の中に、学校図書館全体計画や年間運営計
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画等が記載されており、学校図書館が計画的に利用されるように取り組んでい
る。
平成19年度末現在の蔵書冊数は、文部科学省の学校図書館図書標準に対し、
市内の小中学校の学級数に対する値が、小学校で77.7パーセント、中学校
で76.9パーセントと基準を満たしていない。今後は、調べ学習に対応する
図書の早急な充実や古い図書の更新が求められる。
学校図書館資料の整備のためには、図書購入費の枠の中から適切な本を選択
する情報や知識が必要となる。
取り組み
・ 各学校は、教育活動を支える学校図書館の機能を踏まえ、それぞれの学校
に応じ計画的に学校図書館の整備をすすめる。
・ 学校及び学校指導課は、新鮮で有効な図書を揃えることにより第 6 次図書
整備計画を達成させる。さらに学校は、市立図書館の団体貸出制度の活用
等により多種類の幅広い分野の図書を児童生徒に提供する。
・ 学校図書館内のリニューアルを進め、児童生徒が足を運びやすいように、
図書館内の家具や内装等にも配慮することで、児童生徒が気軽に利用でき
本に親しめる環境をつくる。
② 司書教諭の職務の確立と学校図書ボランティアとの連携
現状・課題
学校図書館法の一部改正により平成15年度から12学級以上の学校におい
て司書教諭の発令がされたが、学級担任などとの兼務である場合も多く、図書
館業務に携わる時間が十分に確保されていない。
一方、学校図書館の活動を支援する目的で平成13年度から導入された学校
図書ボランティアは、平成20年5月現在1,000人を超える登録がある。学
校図書館の環境整備、読み聞かせ活動に積極的に取り組むなどした結果、児童
生徒の読書に対する興味関心が増すなど、確実な成果が現れている。
また、学校図書ボランティアと司書教諭及び学校図書館コーディネーターと
の連携した活動も定着しつつあるが、一層充実することが重要である。
取り組み
・ 学校の方針に沿った学校図書館運営が図られるようにするため、年度当
初に、学校図書館運営方針について校長による説明の機会を設ける。
・ 学校内での司書教諭や図書館担当教諭の職務内容と、学校図書ボランテ
13
・
・
・
・
・
ィアに協力を求める内容を明確にし、司書教諭及び図書館担当教諭が図
書館業務を行うために必要な時間を確保する。
司書教諭及び図書館担当教諭は、学校図書ボランティア活動のコーディ
ネーターとして、ボランティアメンバーと綿密に連携をとり、計画的な
図書館運営を行う。
学校図書館コーディネーターの助言を生かし、学校図書館運営を充実す
るとともに、市立図書館との円滑な連携を図る。
各学校の司書教諭等が図書等の情報を共有し、知識や技能を修得できる
よう研修機能を充実する。
学校図書ボランティアに対して、今後の活動を踏まえて知識や技能向上
のため継続的な講習の機会を設ける。
学校指導課と市立図書館は、各学校からの図書館運営に対する相談体制
を強化する。
③ 読書活動の推進
現状・課題
朝の一斉読書活動は、小学校の91.5パーセント、中学校の75.0パー
セントの学校で実施されており、本や読書に対しての関心が高まった、落ち着
きや集中力が増したといった効果がでている。しかし、一斉読書の際に児童生
徒が読む本を、学校図書館で補うことが難しい状況である。
また、読み聞かせやおはなし会の活動については、ほとんどの小学校で実施
されており、教職員や児童生徒が読み聞かせ活動に積極的に関わっている学校
もある。ただし、全般的に教職員自身の読書や学校図書館に対する理解や関心
は十分とはいえない。
学校図書館の開館時間は、小学校では39.0パーセントの学校が、児童の
登校時間から下校時間まで開館するなど利用できる時間を長くとってあるが、
中学校では昼休みや放課後等一部の時間しか利用できない状態である。
取り組み
・ 一斉読書の効果については広く認められてきており、各学校の実情を踏ま
えながら朝読書の時間はもとより、それ以外の時間にも積極的に取り入れ
るよう全市的な取り組みを目指す。
・ 校長や司書教諭等が学校内の会議等を利用して読書の意義や学校図書館
の利用価値を示し、学校全体での読書活動推進の気運を高める。
・ 学校図書館の役割について教職員間の共通理解を図り、司書教諭や図書館
14
・
・
・
・
・
担当教諭を中心とする協力体制をつくる。
教職員は読書の意義を理解し自ら本を手にすることにより、子どもととも
に読書の喜びを共有し、子どもたちの読書への関心の高まりを促す。
教職員は学校図書館を利用した授業の実践について研究や意見交換等を
行い、「読書センター」及び「学習情報センター」としての利活用を推進
することで、子どもの主体的、意欲的な学習活動の場となるように工夫す
る。
学校図書館蔵書管理システムの利用方法を教職員と児童生徒に普及し、パ
ソコン機能を有効に使いながら学校図書館の活用を促す。
学校図書館が利用しやすいような時間的・機能的な工夫や学級文庫の設置
等により、幅広く読書への導きを行う。
学校図書館間での図書の相互貸借の制度を確立し、各学校で図書を融通す
ることにより、図書を活用した授業の拡大を図る。
④ 特別支援学級
特別支援学級の役割
読書は、特別な支援を必要とする子どもにとって生きる力を養う働きがある。
金沢市内には、平成20年 5 月現在74の小中学校に特別支援学級が設置され、
約300人の児童生徒が在籍している。それぞれの学校において子どもに応じ
た読書指導や読書環境の整備を行う必要がある。
現状・課題
教職員はそれぞれの子どもの特性に応じた授業を行うため、学校図書館や学
級文庫の図書を有効に活用することを心がけている。しかし、個に応じた資料
が十分とはいえない状況もみられる。
取り組み
・ 子どもに配慮した読書環境の整備を行っていく。
・ 市立図書館等との連携を図り、それぞれの子どもに応じた資料の充実に努
める。
・ 通常の学級との交流及び共同学習のなかで、読書活動を充実させる。
(2)幼稚園・保育所
幼稚園・保育所の役割
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乳幼児期は、さまざまな言葉を覚えていくとともに、人間形成の基盤となる
豊かな心、物事へかかわる意欲、健全な生活を営むための態度が養われる大切
な時期である。
幼稚園・保育所で絵本との出会い、絵本を通してイメージを言語化したり想
像する楽しさを味わうことは、子どもにとって生涯にわたる読書活動の基礎と
なる。
現状・課題
幼稚園・保育所では、絵本や紙芝居などの読み聞かせを大切にしており日々
の授業や保育のなかに取り入れている。ほとんどの施設で絵本コーナーが設置
されているが、設備の充実や蔵書数は施設によって格差がある。
幼稚園教諭や保育士は、新刊情報や年齢に応じた絵本についての情報を求め
ている。また、家庭での読み聞かせ等を普及するためには、幼稚園・保育所か
ら保護者への働きかけが必要であり、幼稚園・保育所のなかでは「園だより」
に絵本紹介等を載せているところもあるが、保護者からは幼稚園・保育所から
の情報提供の要望もみられる。
取り組み
・ 指導計画のなかに年齢に適した絵本を位置付け、子どもがたくさんの絵本
やおはなしに出会い親しめるカリキュラムを継続して実施する。
・ 絵本コーナーで所蔵する絵本を手に取りたくなるような工夫をすること
で、絵本に親しめる環境づくりを行う。
・ 紙芝居は演じ手や友だちとの共感をもたらしながら楽しむことができる
ので、紙芝居を十分に備え、折にふれ実演する。
・ 参観日などの機会に、読み聞かせや図書館司書からの絵本の紹介やアドバ
イス講座等を実施することにより、保護者に対し絵本の魅力を伝え、読み
聞かせの意欲を喚起する。
・ 幼稚園、保育所の合同研修を実施し、絵本の情報交換や読み聞かせの技能
の向上やレパートリーを増やすための講習を行う。
・ 市立図書館等から子どもの本の情報提供を受け指導に活かす。
(3)PTA・育友会
PTA・育友会の役割
主に在学生の保護者と教職員で構成されている。学校と保護者が連携し、よ
り良い教育環境の整備に努めている。また、学校と家庭、学校と地域を結ぶ中
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核的存在としての役割を担っている。
現状・課題
家庭教育学級等において、子どもの読書に関するテーマを取り上げる場合が
あるが、あくまで自主的計画に基づくため、プログラムに取り入れる学校は少
ない。読書に関するテーマに対応できる講師や会場の情報が少ないこと、運営
にあたる人が限定され、テーマも固定されがちな部分があることなどが一因と
して考えられる。
PTA・育友会の一部では、
「読書サロン」事業として子どもへの読み聞かせ
や保護者の勉強会等を行っている。
取り組み
・ 学校や家庭での読書活動の啓発のため、PTA・育友会として実施可能な
読書に関する事業に積極的に取り組んでいくことが大切である。効果的な
取り組みについては事例が紹介され活動が広がるよう努めていく。
・ 家庭教育学級等の事業で読書をテーマとして取り上げていくうえで、市立
図書館や教育委員会の支援を得る。
・ 学校と連携し、学校での事業が家庭にも波及するように、各保護者がより
理解を深めるように努める。
5.行
政
行政(市)は、教育・福祉をはじめとする各部局の連携を図りながら、子ど
もの読書活動推進に積極的に取り組むとともに、各家庭・地域・企業・学校の
子どもの読書活動推進に関する取り組みを促し支援する。
(1)玉川こども図書館
玉川こども図書館の役割
豊かな心と社会性を身につけた子どもたちの育成を図るとともに、子どもた
ちの感性、想像力、生きる力などの基盤となる読解力や言語力の充実を図る機
関として、
「玉川こども図書館」を開設し、未来の金沢を担う子どもたちの「読
書活動の拠点」とした。
活動の推進にあたっては、学校や幼稚園、保育所のほか、家庭や地域・企業
17
と連携し、子どもたちが読書に親しみ、読書を通じて健やかな成長がなされる
まちづくり「子ども読書のまち金沢」の創造をめざす。
①読書環境の整備・充実
現状・課題
蔵書目標11万冊であるが、開設時は6万冊である。玉川こども図書館とし
ては、子どもたちの感性や創造性を育む観点で蔵書を整備し、幼い時から本に
親しむ環境を整える必要がある。
昨今の活字離れが懸念されるなかで、子どもたちの読書に関わる大人の認識
を変革していくことも重要な課題である。その解決のためには、玉川こども図
書館は、子どもの読書を取り巻く環境としての家庭や地域、学校や関係諸機関
と連携し、具体的な取り組みを展開していく必要がある。
取り組み
「たくさんの子どもが本に親しめる拠点」としての読書環境の充実
ア.基本的な児童サ一ビスの充実(蔵書、プログラム等)
イ.国際性豊かな視点での蔵書や展示の充実
・姉妹都市の図書の展示や世界各地の絵本展等を開催する。
ウ.金沢を知り、金沢の文化に親しむ機会の創出
・地元の風土のなかで生まれた金沢の文化や遊び、偉人の事績等を知り、
地元の文学に親しむ機会をつくる。
エ.利用しやすく、楽しい読書空間づくり
オ.障害のある子どもに対応した図書資料の整備
②読書活動の推進
現状・課題
小中学校の子どもたちの朝読書の取り組みは充実してきているが、家庭での
読書はあまり行われておらず、全体として読書の習慣が定着しているとは言い
難い。その原因としては、社会全体の傾向としての活字離れがあり、また、大
人自身も本に親しむ文化環境が少なくなっているといえる。子どもたちもその
影響を受けて、幼い時から本を手にとって親しむ機会が少ない。まずは、幼い
時から本に親しみ、やがて、自発的な読書活動へと促す取り組みが必要である。
18
取り組み
「親子で楽しく学んで活動する拠点」としての読書活動の推進
ア.保護者への支援と連携
・講座やおはなし会等を開催し、親子読書等の定着に関する取り組みを
推進する。
・家庭における読書の時間の増加を呼びかける。
・おすすめ本リストを作成するなどして、家庭における幼い時からの読
書の習慣づけを呼びかける。
イ.金沢市PTA協議会との連携
・家庭において、落ち着いて子どもたちが本に触れたり読書する習慣づ
けを推進するために、市PTA協議会と連携し「読書運動」の組織的
展開を行う。
ウ.豊かな感性を育むプログラムの展開
エ.緑地空間を生かした読書体験活動の展開
③学校や諸団体との連携・協力
現状・課題
学校における読書指導は全校的に取り組む学校が増えているが、一方、教科
学習における図書資料の活用については、組織的、機能的に取り組んでいる学
校は少ない現状である。
しかし、読書が子どもたちの豊かな心の育成や思考力・想像力の育成に深く
関わるとともに、今、必要とされている読解力の育成にも関連していることは、
多くのところで指摘されていることであり、今後とも豊かな読書体験を学校の
実情にあわせて推進していく必要がある。
玉川こども図書館は、学校との連携・支援の拠点としての役割を持つ。
取り組み
「子どもの読書に携わる人たちのネットワ一クの拠点」としての学校や地域等
との連携
ア.学校教育への支援と連携
・学校支援図書を整備・充実する。
・朝読書などの読書推進に関する取り組みや、教科学習における生徒の
資料活用に関する取り組みを支援する。
・教師の教科学習指導への図書館資料の活用に関して支援する。
・学校指導課、教育プラザ富樫と連携して、司書教諭及び学校図書館担当
19
教諭の研修の場や情報の提供等を積極的に行う。
・学校図書館蔵書管理システムの運用をサポートするヘルプデスクを設
け、学校からの問い合わせや相談に応じる。
・学校図書館コ一ディネ一タ一を育成し派遣する。
・学校支援図書を整備充実するとともに、学校への搬送回収システムの
充実を図る。
・学校図書ボランティアの研修の実施等に協力し、その活動を支援する。
イ.幼稚園、保育所、児童館等への支援と連携
・幼い時からの本に親しむ環境づくりを支援する。
・年齢に応じたおすすめの絵本の紹介を行う。
・幼稚園教諭や保育士等を対象に絵本の読み聞かせ講習会等を開催し、
技術向上を支援する。
ウ.地域、団体との連携
・地域の子ども文庫や子どもの読書関係団体・グループと連携する。
・企業との連携をすすめる。
・読み聞かせや紙芝居等、多彩な読書活動の推進を行う。
エ.読書に携わる人の研修の充実
行政部門との連携
教育委員会各課、教育プラザ富樫、こども福祉課、福祉健康センター等子ど
もの育成に関わる関係各課と連携し、子どもの読書活動推進の中核として機能
する。
④今後の特色や方向性
ア.国際性に富んだこども図書館
・姉妹都市の図書の展示や世界各国の絵本の展示、国民一人あたりの図
書貸出冊数が世界ーであるフィンランドの図書館の活動を知る機会を
設ける等、子どもたちの国際的な視野を広げる。
イ. 地域性に根ざしたこども図書館
・子どもたちが、地域の風土の中で生まれた金沢の文化や遊びを知り、地
元の文学に親しむよう努める。
(2)市立図書館
市立図書館の役割
20
生涯にわたって人が豊かに生きていくための読書や学習を保障する機関とし
て、市立図書館が子どもの読書活動のために担う役割は大きい。市立図書館は
子どもへの直接的サービスはもちろん、保護者への働きかけや学校や地域諸団
体との連携協力による取り組みを行う。
① 読書環境の整備・充実
現状・課題
玉川こども図書館のオープンにより、市立図書館6館と自動車文庫ステーシ
ョン36カ所があり、子どもたちにより密着した図書館サービスが展開されて
いる。今後は、図書館全体での貸出冊数の増加を図る努力はもちろんのこと、
専門職である司書の配置を充実するなど適切な図書を提供するための努力が必
要である。
取り組み
・ 良書・名作を豊富に整備するとともに、子どもの成長の各段階に対応する
本、子どもの多岐にわたる興味関心にそう本を広く購入する。
・ 児童文学の継承と新たな利用のため児童書の保存を行い、廃棄は蔵書構成
を考慮しながら適切に判断する。
・ 現代の子どもたちの実態を理解し、子どもが気軽に利用できる場所づくり
を心がけ、特にヤングアダルト世代に対する場所づくりと図書整備に配慮
する。
・ 図書館に来館することができない子どもたちのために自動車文庫、遠隔地
小学校への巡回、団体貸出による貸出を促進する。
・ 子どもが自由に使えるパソコンを整備して、子どもが自分で資料を検索し
利用することができる環境を整える。
・ 図書館職員は子どもの権利を充分に認識し、児童書に精通するとともに子
どもの特性を理解した対応を行うことができるよう、積極的に知識の習得
と技能の研鑚に努める。また、職員の研修機会の確保に努める。
・ 障害のある子どもに対してのサービスを考慮する。
・ 外国語の絵本・児童書の充実に努める。
② 読書活動の推進
現状・課題
図書館での催し物は、子どもが図書館を訪れ読書の楽しさを知るきっかけに
21
なるものなので重要である。
市立図書館では、おはなし会などの子ども向け行事や子どもの作品展示など
多種類の催しを行い、子どもの来館と参加を呼びかけている。また、積極的に
ボランティアの募集を行い、職員とともにおはなし会などの各種の子ども向け
行事を行っている。
さらに多くの子どもたちの来館を促すために、おはなし会だけでなく、様々
な年齢対象の行事を行っていく必要がある。
取り組み
・ 行事は子どもや保護者が参加しやすい日時に行う。また、幼児から中学生
まで対象年齢に応じた活動を行う。
・ 読書活動グループの活動や発表の会場としても図書館施設を提供する。
・ 多くの人たちの関心を引くように多様な展示会を行う。
・ 図書館ボランティアや学生ボランティアが積極的に参加できる活動の場を
拡張する。
・ おはなし会だけでなく、各種の講座や教室を開催し、より多くの分野や事
柄に関心が高まるように努める。
③ 学校や諸団体との連携・協力
現状・課題
学校や地域の施設・団体で子どもの生活にかかわる大人と連携して、子ども
の身近に本を届け読書の喜びを知らせる活動を広げていかなければならない。
団体貸出として一般の貸出利用とは別枠に資料の貸出を行っている。
また、幼稚園・保育所や児童クラブの子どもたちを図書館に招待するなど、
多くの子どもたちに図書館を知ってもらう事業も行っている。
さらに、事業を拡大し多くの子どもたちに図書館を周知し、図書に親しんで
もらうことが必要である。
取り組み
・ 団体貸出制度について、学校以外への周知に努め、利用を促進する。
・ 資料の貸出だけでなく子どもの本についての情報提供等を行う。
・ 子どもに対しての読書普及に携わる人が、より専門的な知識を習得できる
ように、図書館として研修会等を行う。
・ 幼稚園、保育所、児童館、児童クラブには、図書館への来館や図書に関し
ての情報提供等連携の強化を図る。
22
・ 子ども文庫をはじめ子どもの読書に関して活動している団体、グループや
個人との交流を深め、情報交換に努めるとともに、図書館としての援助を
推進する。
④ 啓発・広報
現状・課題
子どもの読書活動は環境による影響が大きい。そこで保護者や子どもの成長
に関わる大人への啓発や広報は必須である。市立図書館では、保護者等を対象
にした講演会・講座の開催や、
「子ども読書の日」
「金沢子ども週間」
「文字・活
字文化の日」の時期には子どもの読書の大切さを広く知ってもらうための行事
を行っている。また、ファーストブックのリストを作成し、福祉保健センター
等で配布し、インターネットのホームページでも公表している。
取り組み
・ 保護者等を対象にした講演会や講座を開催するときには、参加しやすい日
時を選び託児サービスを行うなどして、多くの参加を得られるようにする。
・ 保護者自らが読書に親しむ習慣を身につけられるような啓発を行う。
・ 「子ども読書の日」「金沢子ども週間」「文字・活字文化の日」等の機会を
捉え効果的に啓発活動を行う。
・ ファーストブックのリストのほか、各年齢に応じた推薦図書のリストや読
み聞かせのためのガイドブックを作成し、広く配布する。
(3)教育プラザ富樫
教育プラザ富樫の役割
教育と福祉の連携による子どもたちの一貫した健全育成の拠点として、地域
教育、子育て、研修など様々な機能を兼ね備えた教育プラザ富樫では、活動や
交流のための場所の提供やそれぞれの機能を活かした事業展開を通して、子ど
もの読書活動推進を支援する。
現状・課題
子育てに関するサークル活動や情報交換の場として活動交流室を提供し、
小・中学校の教職員、幼稚園教諭、保育士が自主的に行う学習の場としての教
育情報支援室を設置している。
子どもたちの育成に関わる諸団体に対し、活動の場を提供することなどにより
23
支援を行っている。子ども情報室では子どもが自由に児童書やパソコンを利用
できるが、蔵書が不足している。
取り組み
・ 子育て相談・支援の一環として子どもの読書情報の提供を組み入れ、育児サ
ークル向けに読み聞かせ等のミニ講座を設ける。
・ 学校図書館の司書教諭及び図書館担当教諭向けの研修内容をさらに充実さ
せるとともに、小・中学校の教職員、幼稚園教諭、保育士に対する一体的な
研修を行い、乳幼児から中学生まで一貫した読書教育を推し進める。
・ 子ども情報室や教育情報支援室の図書を充実させ、それぞれの目的に添った
資料環境を整備する。
(4)福祉健康センター・こども広場
福祉健康センター・こども広場の役割
子どもの健やかな成長を促す視点から、乳幼児健診や子育てに関する相談・
教室などを実施している。主に健診や各種教室等のため来所する乳幼児の保護
者に対し、読書活動の普及・啓発を行う。
現状・課題
乳幼児健診時に保育士による読み聞かせを実施しているほか、こども広場や
教室(育児教室・父と子のふれあい教室等)において、読み聞かせボランティ
アや保育士などが講演や読み聞かせを実施して、家庭での読み聞かせを推奨し
ている。
乳幼児健診会場には、
「おすすめの絵本」コーナーを設け、
「0 歳から2歳ごろ
までのおすすめ本リスト30冊 」の持ち帰り用パンフレットや、おすすめ本
リスト30冊を展示している。平成16年から、駅西こども広場横には、
「駅西
えほんルーム」をつくり、
「0歳から2歳ごろまでのおすすめ本リスト」を図書
館指導のもとに適時作成し、約400冊の絵本を自由に読めるように配置して
いる。
見本として展示している絵本等は利用が多く傷みが激しい。
取り組み
・ 健診時や子育て教室において読書関連の講演などを盛り込む。また、図書
館利用や読書への誘導を念頭に置いた子育て相談を実施する。
・ 既存の各種教室では熱心な聴講の姿が見られるので一層内容を充実させ
24
る。
・ 健診時は、待ち時間に保育士などが絵本の読み聞かせを実施し、子どもの
読書に関連した啓発パンフレット等を配布し関心を高める。
・ 汚破損した絵本を随時新しく更新し、良書を紹介する。
(5)こども福祉課
こども福祉課の役割
福祉の観点から子どもの保育環境を整える。
保育の一環として絵本と触れ合う機会を提供する。
現状・課題
各施設の自主性と独自性を尊重し、保育所等への統一した事業等は展開して
いない。
取り組み
・ 近江町交流プラザのちびっこ広場に絵本を設置する等、親子が集う場を中
心に環境を整えていく。
・ 金沢ママさんカレッジ基礎講座に「はじめての読み聞かせ」を取り上げ、
親子のコミュニケーションの重要性を伝えるとともに、本と触れ合うきっ
かけの一助としている。
(6)生涯学習課
生涯学習課の役割
市民のライフサイクルに応じた学習機会を提供し、多様化した社会に対応す
る知識を習得し、生きがいを感じられる充実した生活を送ることができるよう
に支援する。
子どもの読書については家庭教育推進の一環として取り組んでいる。
現状・課題
小学校、中学校、幼稚園、保育所、その他の保護者団体が開設する家庭教育
学級において、重要な学習テーマの一つとして、子どもの読書に関する学習を
取り上げている。
ただし、個々の学級が自主的に計画を作成するため、実施にはばらつきがあ
る。担当者研修会において、子どもの読書に関する学習をするなど、積極的に
25
取り組んでいく必要がある。
「金沢子ども週間フェスティバル」開催時に、会場の金沢市民芸術村に自動
車文庫を設置し、来場者に本を手に取って見てもらっている。
取り組み
・ 家庭教育学級において、読書に関する学習に各学級が取り組むよう勧める。
・ 子どもと大人のための生涯学習情報誌「みまっ誌」に図書館や福祉健康セ
ンター等で実施される子どもの読書に関する事業を積極的に掲載し、市民
に情報を提供する。
・ 金沢市生涯学習人材バンクに登録されている、子どもの読書に関する講師
を増やし、学習ニーズに応える。
26
新たな取り組み
「金沢子ども読書推進 プラン21(第二次)」は、家庭、地域、企業、学校における取
り組みの実践をめざしていますが、行政(市)はその実践を促進し支援する役割を担っ
ています。
このため、行政(市)が中心となり地域や学校等とともに、プランの実践を強力に推進
するため、つぎのような事柄に取り組んでいきます。
取り組み
概要(目標・対象・内容等)
行動主体
1
市立図書館の
団体貸出制度の
積極的活用
児童館に、より多くの本を置き読書環境を整えるた
め、団体貸出制度を利用する。
また、各児童館への団体貸出制度の周知を行い、積極
的に活用する。
児童館
2
図書の修繕、
配架の講座
児童厚生員や児童館の読書活動に関わる読書ボラン
ティアを対象に、児童館の古くなった本、汚破損本な
どの修繕方法や、配架の工夫を学ぶ。
児童館
3
「おいでよ図書館! 児童クラブ招待事業」を利用す
児童クラブによる るのみでなく、各児童クラブが、夏休み等にバスを借
児童クラブ
図書館の訪問
りて図書館に出向き、図書館の活用方法を指導員から
学ぶ。
4
児童クラブにおけ 全児童クラブに対しての呼びかけを継続的に実施し、
る絵本の読み聞か 市内の児童クラブが、定期的に絵本の読み聞かせを実 児童クラブ
せ
施することをめざす。
5
・先進的な取り組みを行っている学校をいろいろな機
先進的な読書活動 会を通して紹介する。
の取り組みの紹介 ・モデル的な学校図書館の施設・設備を紹介し、各学
校の読書環境の向上を促進する。
学校
6
・ 子どもの発達段階や地域の特性を生かした推薦図
書や必読図書等を紹介する。
学校図書館間、学 ・ 対象別(小学校低・中・高学年、中学校、高校
校図書館と市立図 等)の推薦優良図書を選定し、学校等で選書の参考と
書館との情報共有 なるようにする。
・ 団体貸出などでよく利用される図書リスト等、市
立図書館と学校間で情報交換する。
学校
7
特別支援を
市立図書館との連携を図り、それぞれの子どもに応じ
必要とする子ども
た資料の充実に努める。
の読書活動の推進
学校
8
子どもの読書活動とともに、保護者自身の読書活動
家庭との連携に
や、保護者による子どもへの読み聞かせの重要性につ
よる読み聞かせの
いての啓発として、各園の状況に応じながら「親子で
推進
読む絵本のリスト」などを作成する。
幼稚園
保育所
27
地域ボランティア ・地域ボランティア、保護者ボランティアなどによ
等の連携による取 る、園児への読み聞かせを実施し推進する。
り組みの充実に対 ・小中学生による園児などへの読み聞かせを実施す
する支援
る。
幼稚園
保育所
10
読書に親しむ環境 子どもたちが興味を持ち自分自身で絵本を手にとるこ
の充実への推進 とのできる環境づくりを実施し推進する。
幼稚園
保育所
11
・少子化とはいえ児童図書の出版点数は年々増加して
おり(年間4千数百点)、そのなかから子どもに手渡
児童図書蔵書の してよい絵本や児童図書を選択し、子どもの言葉と心
充実と郷土資料の を育て、知的な興味や関心を満足させる蔵書構成を形
収集・保存
成していく。
・特に、郷土(金沢市、石川県)に関する図書資料は
積極的に収集し保存に努める。
玉川
こども
図書館
12
・子どもが、わが国の児童文学の名作や、世界各国・
各地の児童図書、絵本に触れることができるよう、国
子どもの文字活字 内外の子ども図書館や絵本館、読書普及機関等との交
文化の紹介
流や協力を通して、貴重な児童図書コレクションや
「ボローニャ・ブックフェア」「国際アンデルセン
賞」の作品等を紹介する。
玉川
こども
図書館
13
・外国から来た子どもが、自分で本が読めるよう世界
各国の児童書、絵本を収集する。
・日本語が理解できない子どもには、留学生やボラン
国際性の視点から ティア等の協力を得ながら、外国語とやさしい日本語
の読書活動の推進 を交えた読み聞かせやブックトークなど日本語の本に
も親しんでもらうきっかけづくりを行う。
・英語を学ぶ市内の小・中学生と外国から来た子ども
が交流するイベントを実施する。
玉川
こども
図書館
14
・障害のある子どもに対し、豊かな読書体験ができる
よう、専門家等の助言を得ながら、障害に応じた資料
の整備に努める。
障害のある子ども
・その際には、一般の流通経路に乗る資料が少ないの
に対応した図書館
で、障害者団体やボランティア等の協力を得て、障害
サービスの実施
のある子どもに合った資料の入手を行う。 図書館内
においては、子どもと職員の触れ合いを大事にして子
どもが読みたい本の朗読や紙芝居などを行う。
玉川
こども
図書館
15
・理科学やものづくり、情報分野への子どもの興味や
関心に応え、図書館施設や芝生広場等を利用して、科
多彩な子ども育成
学遊び、工作、自然観察、パソコン教室等の体験プロ
プログラムの実践
グラムを実施する。
と郷土を愛する心
・小学校高学年や中学生は地域や郷土との関わりを持
を育む
つ時期であり、地域の歴史や文化などについて学ぶプ
ログラムを実施する。
玉川
こども
図書館
9
28
16
・中学生については、玉川図書館のユースコーナーと
連携し中学生の読書意欲を高めていく。
周辺施設との連携 ・玉川こども図書館周辺にある金沢子ども科学財団、
近江町ちびっこ広場、国際交流財団等と連携し、親子
で安心して学び遊べる環境づくりをすすめる。
玉川
こども
図書館
17
児童専門司書の
研修
・市立図書館の児童サービス担当者が定期的に集ま
り、児童サービスのあり方や児童図書の選書等の知識
や技能向上のための研修や情報交換を行う。
・将来的には、小中学校教職員や地元の児童文学者、
地域読書活動団体等と協力して、児童文学や児童文化
の研究機能を持つこととする。
玉川
こども
図書館
学校支援図書の
充実
・玉川こども図書館内に学校支援図書の専用書庫を設
け、従来から実施している学校への団体貸出機能を充
実させる。
・学校図書館システムのデータベースに、玉川こども
図書館の学校支援図書のデータを加え、市内の小中学
校から検索できるようにするとともに、こども図書館
の学校支援図書専用書庫に教職員が出入りして利用し
たい本を自由に選ぶことができることとする。
玉川
こども
図書館
司書教諭等への
支援強化
・玉川こども図書館の施設を司書教諭や一般教職員が
図書館や読書活動のための学習や研修等に利用できる
よう開放する。
・玉川こども図書館が学校図書館コーディネーターの
拠点となり、コーディネーターは玉川こども図書館の
司書の協力を得て各学校図書館での運営や選書等につ
いて一層の指導、助言活動を強化する。
玉川
こども
図書館
18
19
29
20
・玉川こども図書館の施設を、市内各地で子どものた
めの読書活動を実施している団体や、PTA・幼稚園・
保育所・児童館・児童クラブでの子どもへの読書活動
の指導者等が、児童図書や読書活動のための学習や研
地域読書活動団体
修等に利用できるよう開放する。
との連携・協力
・玉川こども図書館において、これら関係者間での情
報交換の機会を設けるとともに、玉川こども図書館の
司書が各種の相談に応じたり、子ども読書に関する情
報を提供する。
玉川
こども
図書館
21
おはなし招待席
の実施
・幼稚園や保育所に直接働きかけ、集団で図書館に来
館してもらい、園児に図書館を知ってもらうととも
に、図書館への楽しい印象を与えることにより、将来
の公共・学校図書館の利用につなげる。
・おはなし会等により、物語や絵本の楽しさを知って
もらい、将来の読書活動につなげる。
市立
図書館
22
科学的な遊びを通して、子どもたちに物語りの本だけ
子ども科学遊び教
でなく科学の本にも興味を持ってもらい、読書の分野
室の実施
を広げる。
市立
図書館
23
外国語による
お話会の実施
幼い時から外国語に親しみ、将来の外国語教育への親
近感につなげるために、外国語によるお話会を開いた
り、外国人と触れあう機会を設ける。
市立
図書館
24
あおぞら図書館
(仮称)
玉川図書館と連携し、教育プラザ富樫において定期的
に開催している乳幼児、小学生向けのフェスティバル
(名称:わいわいバザール)に図書コーナーを設け、
「あおぞら図書館」(仮称)として広く来場者に公開
することにより、読書の楽しさをPRしていく。
教育
プラザ
富樫
25
近江町ちびっこ
ひろば内に絵本
を設置
平成21年度春オープンの近江町交流プラザのちびっ
こ広場に絵本を設置し、広場を利用する親子に利用し
てもらい、読書活動のきっかけとする。
こども
福祉課
26
・地域全体で子どもたちを見まもり育成していくため
の枠組みづくりを支援する。
学校支援地域本部 ・学校と地域ボランティアとの連携体制を構築。部活
事業
動や学校行事への支援、図書室等校内環境整備を通
(文部科学省事業) じ、地域の教育力を向上させる。
(事業期間:平成20年度∼平成22年度)
30
生涯
学習課
「金沢子ども読書推進プラン2 1 (第二次)」の
推進体制と計画の点検・評価
」の具現化を積極的、効果的に進
「金沢子ども読書推進プラン21(第二次)
めていくためには、家庭、地域、企業、学校、行政の一体となった取り組みと、
情報を共有しお互いに協力しあう体制の確立が必要である。
このため、
「金沢市子ども読書活動推進会議」において、関係者間の情報交換
等を図るとともに、各方面での取り組みの進捗状況や実施結果を点検・評価し、
読書活動のより良い推進を協議する。
推進計画策定後のイメージ図
金沢子ども読書推進
プラン21(第二次)
点検・評価
具体的な
取 組
「金沢市子ども読書
推進活動会議」
31
「金沢子ども読書推進プラン2 1 (第二次)」
に関する審議経過
平成20年 7月22日
第1回金沢市子ども読書活動推進会議
平成20年10月24日
第2回金沢市子ども読書活動推進会議
平成20年12月 9日∼平成21年 1月 7日
パブリックコメントの募集
平成21年 2月 4日
第3回金沢市子ども読書活動推進会議
平成21年 2月12日
提言書提出
金沢市子ども読書活動推進会議委員名簿
(平成21年3月)
委員長
委 員
中島 秀雄
勝尾 金弥
川上 憲治
川向外志子
越田 義人
中橋 範子
宮崎こずえ
宮本 晃
吉田 昭生
吉原久美子
金沢市社会教育委員
児童文学者
金沢市中学校校長会
社会福祉法人金沢市社会福祉協議会
金沢市保育部会保育士会
金沢市小学校校長会
石川子ども文庫連絡会
石川県私立幼稚園協会金沢支部
金沢市 PTA 協議会
金沢市児童クラブ協議会
金沢市児童館児童厚生員会
(五十音順、敬称略)
32
金沢市子ども読書活動推進会議設置要綱
(目的及び設置)
第1条
「金沢子ども読書推進プラン21」
(以下「推進プラン」という。)
に基づき、推進プランを積極的、効果的に進め、子どもが読書に親しめ
る環境を作るために、金沢市子ども読書活動推進会議(以下「推進会議」
という。)を設置する。
(審議事項)
第2条
推進会議は、子どもの読書活動に関する情報交換等を図るととも
に、各方面での取り組みの進捗状況や実施結果を報告し、子どもの読書
活動の推進を協議する。
(委員会の組織)
第3条
2
委員会は、委員 10人以内で組織する。
委員は、次に掲げる者のうちから、金沢市教育委員会(以下「教育委
員会」という。)が委嘱する。
(1) 子どもの読書活動に関する機関及び団体を代表する者
(2) 子どもの育成に関し識見を有する者
(3) その他教育委員会が適当であると認める者
(任期)
第4条 委員の任期は、委嘱の日から2年とする。ただし、初回に限り平成
18年3月31日までとする。
2
委員に欠員が生じた場合における補欠の委員の任期は、前任者の残任
期間とする。
(委員長等)
第5条
推進会議に、委員長を置き、委員の互選によりこれを選任する。
2
委員長は、会務を総理し、委員会を代表する。
3
委員長に事故があるときは、委員長があらかじめ指名する委員がその
職務を代理する。
(会議)
第6条
推進会議の会議は、委員長が必要に応じて招集し、委員長が議長
となる。
(雑則)
第7条
この要綱に定めるもののほか、推進会議の運営に関し必要な事項
は、委員長が別に定める。
附
則
この要綱は、平成16年12月1日から施行する。
33
子どもの読書活動の推進に関する法律
【平成13年法律第154号】
(目的)
第一条
この法律は、子どもの読書活動の推進に関し、基本理念を定め、並びに国及び地
方公共団体の責務等を明らかにするとともに、子どもの読書活動の推進に関する必要な
事項を定めることにより、子どもの読書活動の推進に関する施策を総合的かつ計画的に
推進し、もって子どもの健やかな成長に資することを目的とする。
(基本理念)
第二条 子ども(おおむね十八歳以下の者をいう。以下同じ。)の読書活動は、子どもが、
言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生
きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものであることにかんがみ、すべての
子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において自主的に読書活動を行うことができるよ
う、積極的にそのための環境の整備が推進されなければならない。
(国の責務)
第三条
国は、前条の基本理念(以下「基本理念」という。)にのっとり、子どもの読書
活動の推進に関する施策を総合的に策定し、及び実施する責務を有する。
(地方公共団体の責務)
第四条
地方公共団体は、基本理念にのっとり、国との連携を図りつつ、その地域の実情
を踏まえ、子どもの読書活動の推進に関する施策を策定し、及び実施する責務を有する。
(事業者の努力)
第五条
事業者は、その事業活動を行うに当たっては、基本理念にのっとり、子どもの読
書活動が推進されるよう、子どもの健やかな成長に資する書籍等の提供に努めるものと
する。
(保護者の役割)
第六条
父母その他の保護者は、子どもの読書活動の機会の充実及び読書活動の習慣化に
積極的な役割を果たすものとする。
(関係機関等との連携強化)
第七条
国及び地方公共団体は、子どもの読書活動の推進に関する施策が円滑に実施され
るよう、学校、図書館その他の関係機関及び民間団体との連携の強化その他必要な体制
の整備に努めるものとする。
(子ども読書活動推進基本計画)
第八条
政府は、子どもの読書活動の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図る
ため、子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画(以下「子ども読書活動推進基本
計画」という。)を策定しなければならない。
2
政府は、子ども読書活動推進基本計画を策定したときは、遅滞なく、これを国会に報
告するとともに、公表しなければならない。
3
前項の規定は、子ども読書活動推進基本計画の変更について準用する。
(都道府県子ども読書活動推進計画等)
第九条 都道府県は、子ども読書活動推進基本計画を基本とするとともに、当該都道府県
34
における子どもの読書活動の推進の状況等を踏まえ、当該都道府県における子どもの読
書活動の推進に関する施策についての計画(以下「都道府県子ども読書活動推進計画」
という。)を策定するよう努めなければならない。
2
市町村は、子ども読書活動推進基本計画(都道府県子ども読書活動推進計画が策定さ
れているときは、子ども読書活動推進基本計画及び都道府県子ども読書活動推進計画)
を基本とするとともに、当該市町村における子どもの読書活動の推進の状況等を踏まえ、
当該市町村における子どもの読書活動の推進に関する施策についての計画(以下「市町
村子ども読書活動推進計画」という。)を策定するよう努めなければならない。
3
都道府県又は市町村は、都道府県子ども読書活動推進計画又は市町村子ども読書活動
推進計画を策定したときは、これを公表しなければならない。
4
前項の規定は、都道府県子ども読書活動推進計画又は市町村子ども読書活動推進計画
の変更について準用する。
(子ども読書の日)
第十条
国民の間に広く子どもの読書活動についての関心と理解を深めるとともに、子ど
もが積極的に読書活動を行う意欲を高めるため、子ども読書の日を設ける。
2
子ども読書の日は、四月二十三日とする。
3
国及び地方公共団体は、子ども読書の日の趣旨にふさわしい事業を実施するよう努め
なければならない。
(財政上の措置等)
第十一条
国及び地方公共団体は、子どもの読書活動の推進に関する施策を実施するため
必要な財政上の措置その他の措置を講ずるよう努めるものとする。
附
則
この法律は、公布の日から施行する。
○衆議院文部科学委員会における附帯決議
政府は、本法施行に当たり、次の事項について配慮すべきである。
一
本法は、子どもの自主的な読書活動が推進されるよう必要な施策を講じて環境を整備
していくものであり、行政が不当に干渉することのないようにすること。
ニ
民意を反映し、子ども読書活動推進基本計画を速やかに策定し、子どもの読書活動の
推進に関する施策の確立とその具体化に努めること。
三
子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において、本と親しみ、本を楽しむことができ
る環境づくりのため、学校図書館、公立図書館等の整備充実に努めること。
四
学校図書館、公共図書館等が図書を購入するに当たっては、その自主性を尊重するこ
と。
五
子どもの健やかな成長に資する書籍等については、事業者がそれぞれの自主的判断に
基づき提供に努めるようにすること。
六
国及び地方公共団体が実施する子ども読書の日の趣旨にふさわしい事業への子どもの
参加については、その自主性を尊重すること。
35
文字・活字文化振興法
【平成 17 年法律第 91 号】
(目的)
第一条
この法律は、文字・活字文化が、人類が長い歴史の中で蓄積してきた知識及び知
恵の継承及び向上、豊かな人間性の涵養並びに健全な民主主義の発達に欠くことのでき
ないものであることにかんがみ、文字・活字文化の振興に関する基本理念を定め、並び
に国及び地方公共団体の責務を明らかにするとともに、文字・活字文化の振興に関する
必要な事項を定めることにより、我が国における文字・活字文化の振興に関する施策の
総合的な推進を図り、もって知的で心豊かな国民生活及び活力ある社会の実現に寄与す
ることを目的とする。
(定義)
第二条
この法律において「文字・活字文化」とは、活字その他の文字を用いて表現され
たもの(以下この条において「文章」という。)を読み、及び書くことを中心として行
われる精神的な活動、出版活動その他の文章を人に提供するための活動並びに出版物そ
の他のこれらの活動の文化的所産をいう。
(基本理念)
第三条
文字・活字文化の振興に関する施策の推進は、すべての国民が、その自主性を尊
重されつつ、生涯にわたり、地域、学校、家庭その他の様々な場において、居住する地
域、身体的な条件その他の要因にかかわらず、等しく豊かな文字・活字文化の恵沢を享
受できる環境を整備することを旨として、行われなければならない。
2
文字・活字文化の振興に当たっては、国語が日本文化の基盤であることに十分配慮さ
れなければならない。
3
学校教育においては、すべての国民が文字・活字文化の恵沢を享受することができる
ようにするため、その教育の課程の全体を通じて、読む力及び書く力並びにこれらの力
を基礎とする言語に関する能力(以下「言語力」という。)の涵養に十分配慮されなけ
ればならない。
(国の責務)
第四条
国は、前条の基本理念(次条において「基本理念」という。)にのっとり、文字・
活字文化の振興に関する施策を総合的に策定し、及び実施する責務を有する。
(地方公共団体の責務)
第五条
地方公共団体は、基本理念にのっとり、国との連携を図りつつ、その地域の実情
を踏まえ、文字・活字文化の振興に関する施策を策定し、及び実施する責務を有する。
36
(関係機関等との連携強化)
第六条
国及び地方公共団体は、文字・活字文化の振興に関する施策が円滑に実施される
よう、図書館、教育機関その他の関係機関及び民間団体との連携の強化その他必要な体
制の整備に努めるものとする。
(地域における文字・活字文化の振興)
第七条
市町村は、図書館奉仕に対する住民の需要に適切に対応できるようにするため、
必要な数の公立図書館を設置し、及び適切に配置するよう努めるものとする。
2
国及び地方公共団体は、公立図書館が住民に対して適切な図書館奉仕を提供すること
ができるよう、司書の充実等の人的体制の整備、図書館資料の充実、情報化の推進等の
物的条件の整備その他の公立図書館の運営の改善及び向上のために必要な施策を講ずる
ものとする。
3
国及び地方公共団体は、大学その他の教育機関が行う図書館の一般公衆への開放、文
字・活字文化に係る公開講座の開設その他の地域における文字・活字文化の振興に貢献
する活動を促進するため、必要な施策を講ずるよう努めるものとする。
4
前三項に定めるもののほか、国及び地方公共団体は、地域における文字・活字文化の
振興を図るため、文字・活字文化の振興に資する活動を行う民間団体の支援その他の必
要な施策を講ずるものとする。
(学校教育における言語力の涵養)
第八条
国及び地方公共団体は、学校教育において言語力の涵養が十分に図られるよう、
効果的な手法の普及その他の教育方法の改善のために必要な施策を講ずるとともに、教
育職員の養成及び研修の内容の充実その他のその資質の向上のために必要な施策を講ず
るものとする。
2
国及び地方公共団体は、学校教育における言語力の涵養に資する環境の整備充実を図
るため、司書教諭及び学校図書館に関する業務を担当するその他の職員の充実等の人的
体制の整備、学校図書館の図書館資料の充実及び情報化の推進等の物的条件の整備等に
関し必要な施策を講ずるものとする。
(文字・活字文化の国際交流)
第九条
国は、できる限り多様な国の文字・活字文化が国民に提供されるようにするとと
もに我が国の文字・活字文化の海外への発信を促進するため、我が国においてその文化
が広く知られていない外国の出版物の日本語への翻訳の支援、日本語の出版物の外国語
への翻訳の支援その他の文字・活字文化の国際交流を促進するために必要な施策を講ず
るものとする。
37
(学術的出版物の普及)
第十条
国は、学術的出版物の普及が一般に困難であることにかんがみ、学術研究の成果
についての出版の支援その他の必要な施策を講ずるものとする。
(文字・活字文化の日)
第十一条
国民の間に広く文字・活字文化についての関心と理解を深めるようにするため、
文字・活字文化の日を設ける。
2
文字・活字文化の日は、十月二十七日とする。
3
国及び地方公共団体は、文字・活字文化の日には、その趣旨にふさわしい行事が実施
されるよう努めるものとする。
(財政上の措置等)
第十二条
国及び地方公共団体は、文字・活字文化の振興に関する施策を実施するため必
要な財政上の措置その他の措置を講ずるよう努めるものとする。
附
則
この法律は、公布の日から施行する。
38
●参考統計資料
①金沢市の子どもの人口(0歳∼15歳人口)
単位:年度・人
区分
H5
H6
H7
H8
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H5/H19比較
0∼15歳
79,736
78,021
76,474
75,129
73,900
73,069
72,062
71,353
70,775
69,835
69,507
68,818
68,173
67,689
67,504
▲12,232減
▲15%減
総人口
434,100 435,554 437,194 438,463 438,703 439,839 440,395 441,310 441,782 442,589 442,446 442,358 442,264 442,648 442,968
8,868増
102%増
総人口に占
める割合%
18.4%
17.9%
17.5%
17.1%
16.8%
16.6%
16.4%
16.2%
16.0%
15.8%
15.7%
15.6%
15.4%
15.3%
15.2%
-3.1%
65歳以上人
口
57,621
59,704
61,804
64,100
66,315
68,628
70,356
72,382
74,631
76,662
78,095
79,585
81,577
84,435
87,722
30,101増
152%増
資料:住民基本台帳人口、各年12月1日現在
①金沢市の子どもの人口
人
0∼15歳
65歳以上人口
90,000
85,000
80,000
75,000
70,000
65,000
60,000
55,000
50,000
H
5
H
6
H
7
H
8
H
9
9
8
6
7
5
3
4
2
0
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
②金沢市の小中学校児童生徒数(国立・県立・私立を含む)
単位:年度・人
区分
H5
H6
H7
H8
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H5/H19比較
小学校
30,707
30,052
29,275
28,506
27,516
26,825
26,084
25,799
25,795
25,458
25,549
25,683
25,722
25,928
25,697
▲5,010減
▲16%減
中学校
16,953
16,120
15,761
15,489
15,435
14,922
14,673
14,001
13,762
13,343
13,037
12,701
12,568
12,652
12,925
▲4,028減
▲24%減
資料:金沢市統計書、各年度5月1日現在
②金沢市の小中学校児童生徒数
人
中学校
小学校
50,000
45,000
40,000
35,000
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
5
H
6
H
7
H
8
H
9
H
0
1
H
1
1
H
2
1
H
39
3
1
H
4
1
H
5
1
H
6
1
H
7
1
H
8
1
H
9
1
H
③金沢市立図書館の児童書蔵書冊数
区分
H5
H6
H7
単位:年度・冊
H8
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
蔵書冊数 107,947 115,410 150,176 155,692 164,241 170,102 174,653 178,164 184,539 188,050 192,771 180,975 183,999 189,628 197,158
H5/H19比較
88,211増
183%増
資料:金沢市図書館概要、各年度末現在
③金沢市立図書館の児童書蔵書冊数
冊数
200,000
180,000
160,000
140,000
120,000
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
0
H
5
H
6
H
7
H
8
H
9
H
1
0
H
1
1
H
1
2
H
1
3
H
1
4
H
1
5
H
1
6
H
1
7
H
1
8
H
1
9
④金沢市立図書館の児童書年間貸出冊数及び子ども一人当たりの貸出冊数
区分
H5
H6
H7
H8
H9
H10
H11
H12
単位:年度・冊
H13
H14
H15
H16
貸出冊数 318,838 320,790 603,587 557,468 560,483 573,290 557,500 585,559 617,480 653,171 726,330
-
子ども一人当たり
の貸出冊数(貸出
冊数/子ども人
口)
-
4.0
4.1
7.9
7.4
7.6
7.8
7.7
8.2
8.7
9.4
10.4
※泉野開館
H17
9.5
資料:金沢市図書館概要、各年度末現在(自動車文庫・団体貸出を含む)
④金沢市立図書館の児童書貸出冊数
及び子ども1人当たりの貸出冊数
800,000
700,000
600,000
500,000
400,000
300,000
200,000
100,000
0
H
5
H
6
H
7
H
8
H
9
H
1
0
H
1
1
H
40
1
2
H
1
3
H
1
4
H
1
5
H
1
6
H
1
7
H
1
H19
650,787 661,418 698,727
※データなし
冊数
H18
8
H
1
9
9.8
10.4
H5/H19比較
379,889増
219%増
+6.4
⑤国内の児童書新刊点数
単位:年度・点
区分
H5
H6
H7
H8
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H5/H19比較
新刊点数
2,953
3,120
3,466
3,432
3,494
3,213
2,973
3,308
3,478
3,867
3,966
4,246
4,754
4,825
4,896
1,943増
166%増
資料:「出版指標年報」全国出版協会
⑤国内の児童書新刊点数
点数
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
8
7
9
H
1
0
H
1
1
H
1
2
H
1
3
H
1
4
H
1
5
H
1
6
H
1
7
H
1
8
H
1
9
H
H
H
6
H
H
5
0
41
金沢子ども読書推進プラン21
(第二次)
平成21年3月
発行
金沢市・金沢市教育委員会
この冊子についてのお問い合わせは
金沢市立玉川こども図書館
〒920-0863
金沢市玉川町2−2
電話 076-262-0415
ホームページ
FAX
076-262-0424
http://www.lib.kanazawa.ishikawa.jp/
資
料
4
(報告第1号
関係)
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