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バスケットボール競技(PDF:211KB)

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バスケットボール競技(PDF:211KB)
第2章 各競技種目 Ⅲ バスケットボール競技
Ⅲ バ ス ケ ッ ト ボ ー ル 競 技
1 平成26年度中体連大会の総括
(1)第53回長野県中学校総合体育大会から
近年と比較し、男女とも長身者はいないものの、選手の特長を生かしたレベルの高い試合が多く、接戦も
多かったことから、本県の競技力は向上していると考える。また、向上の要因は、以下の2点である。
① ゲーム中のターンオーバー数の減少。
② アウトナンバーオフェンスの上達。
①については、2012 年に発足した長野県中学校バスケットボール委員会の組織化の浸透と 2011 年作成の
長野県一貫指導教本活用が、その一因と考えられる。ハンドリングの重要性は誰もが課題として挙げていた
が、指導者側はドリルメニューとしての需要が多く、また、選手にとっては、練習メニューを消化するばか
りでなかなか技能として高まることはなかった。しかし、指導ポイントを明確に伝達することによってハン
ドリングの向上につながり、簡単にボールを失う場面の減少につながった。
②については、①と同様に組織の浸透と教本の活用ももちろんであるが、練習時間にかける比重にアウト
ナンバーオフェンスに取り組む学校が多くなったことも理由として挙げられる。
(2)第35回北信越中学校総合競技大会から
北信越大会を勝ち抜き、全国大会に進めない現状を考えると課題となる点は多いが、その中でも、早急に
中学カテゴリーの課題としてとらえるべきは、以下の3点である。
① シュートバリエーションを増やし、シュート技能の一層の向上。
② オフェンスの判断力。
③ ディフェンス技能の向上。
①については、上述のターンオーバー数の減少から必然的にシュートで終わることが多くなるが、1対1
の競り合った場面でのシュートバリエーションが少ないため、簡単にディフェンスに止められてしまい、逆
に速攻を招くケースが多い。委員会を中心に指導ポイント明確にしたアタッキングドリルの開発と全県への
伝達を進めていきたい。
②については、ハンドリングメニューによってドリブル技能が向上し、ゲームの中でもドリブルで攻める
ケースが増えたが、ドリブルとパスのどちらがそのケースで有効なのかを判断できるバスケットボールをめ
ざすとパス技能の向上もめざし、①と同様の方向を模索していきたい。
③については、審判部との連携を図ることで向上していきたい。試合は選手と指導者と審判によって構成
されており、従来、判定に対するクレームが問題となっていたが、ディフェンス技能向上のためにバスケッ
トボールのルールとディフェンス技能の理解に対する意見交換を大切にしていきたい。できれば新人戦にお
いては、試合終了後に指導者と審判員が意見交換できる場面が設定できないか検討していきたい。
2 一貫指導教本ならびに平成26年度県協会技術講習会より
(1)一貫指導教本の活用を
本県では、2008 年に長野県体育協会から依頼を受け、長野県バスケットボール協会一貫指導構築委員会よ
り、バスケットボールの指導指針として「一貫指導教本」が出版された。
教本においては、ミニバスケットボールから中学、高校、大学、一般へとつながる一貫した指導カリキュ
ラムとして「シュート」
「オフェンス」
「ディフェンス」
「トランジション」を重点的に取り上げるとともに「年
代別発育・発達の特性」等がまとめられており、指導実践に係る全体的事項は、そちらをご覧いただきたい。
(2)平成26年度県協会技術講習会(指導者講習会)より
講師に日本バスケットボール協会スポーツディレクターのトースティン・ロイブル氏を招き、標記講習会
が行われた。本稿は、その講習会で紹介されたドリルを掲載する。内容は中学生向けであるが、現男子日本
代表チームも取り組む多くのスキルを含んでおり、また、それを習得するためのドリルとなっている。男女
を問わず、ぜひ、各校で実践していただきたい。
【資料協力者 圓山 正明 氏
(長野県協会理事、
日本バスケットボール協会エンデバー委員、
前県協会一貫指導構築委員長)
】
*具体的なドリル等の練習メニューは、各校に送付しました冊子をご覧ください。
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