Comments
Description
Transcript
カウンターマップ
第2回報告 福島県 二本松市 東和地域 ゆうきの里東和 里山再生・災害復興プログラム 「汚染を減らし、農業を復興するモデルを創る」 ~被災2 年目に見えてきたこと~ H17.10 NPO法人認証「道の駅ふくしま東和」指定管理 H21.4 里山再生プロジェクト5か年計画 開始 H23.6 災害復興プログラム始動 東 和 地 域 平成24年9月11日 特定非営利活動法人 ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会 ゆうきの里東和について ■里山の恵みと人の輝くふるさとづくり 「田畑が荒れれば心も荒れる」と言われます。 私たちは未来の子供たちにふるさとの原風景を伝えて人と人、人と自然の触れ合う 輝くふるさとづくりをすすめています。有機農業による土づくり、有機的な人との関係 をつくり、勇気をもって挑戦する のが「ゆうきの里東和」の目指す姿です。 東和町が二本松市に市町村合併を機に 平成17年設立 1、特産品加工推進事業 (桑・いちじく・りんごなど加工品) 2、展示販売事業 道の駅ふくしま東和 3、店舗出店事業 (市街地大型店・東京各区民祭り) 4、食材産直事業(学校給食など) 5、堆肥センター・営農支援事業 (ゆうき産直・東和げんき野菜) 6、交流定住促進事業 (福島県ふるさと暮らし案内人ほか) 7、生きがい文化事業 (民話茶屋、しめ飾、竹細工、陶芸など) 8、健康づくり事業 (健康講演会・健康相談会ほか) 災害復興プログラム ②会員の農産物の 安全確認活動 ①会員の損害賠償 申請の支援活動 ③会員の生産圃場 調査再生活動 人里 の山 輝地 く域 ふ再 る生 さ・ と里 づ山 くの り恵 実み 施 日本有機農業学会 福島大学・新潟大学 ・茨城大学 横浜国立大学 東京農工大他 里山 森林 河川 農 地 段 階 農地放射能マップ の作成・経過測定 ①スピード 農地放射線量測定 (即時活動) プレマ基金から供与 3ヶ月間(6-8月) ガイガーカウンター導入 地 域 (協議会スタッフ) (基礎活動) 2年目(10-9月) 人・家族・地域 の健康づくり プレマ基金から供与 放射線の影響追究 県2地 三井物産様 環境基金による基幹の取り組み 第一次マップ公開 調査開始 計画策定 測定精度向上 検体測定・分析 ワークショップ 放 圃場分析・対策 対策検討・モデル実施 講演会・相談会 ガイカ 対策の絞り込み 情報公開 (継続活動) 圃場分析・対策 基幹プログラム活動助成 三井物産様 環境基金 2年間の取り組み成果・ま 三井物産環境基金 様 第三段階以降30年以上 放射能測定器の供与 二本松市・東和地域 東和 測定技術供与(★新潟大 野中教授チーム) (●茨城大 中島教授チーム) (福島 マップ ④ロングラン(継続) イメージ チーム基本メンバー プレマ基金 様 福 災 農作物放射能測定 (市民放射能測定所) 1年目(9-翌9月) (全体活動) 水源モデル4団地 土(水・空気) の測定 ベクレルモニター導入水源4団地の測定 実態の把握 ②ベースメイク ③グランドデザイン 会員の農産物の 簡易放射能測定 リスクの回避 第一次マップ公開 循安里 環全山 型・汚 農安染 業心調 再な査 生農・ の産解 サ物析 ポへ・ ー回評 ト帰価 ⑤会員と家族の健康を 放射線から守る活動 ひと・土・水・食べ物の測定・把握・分析・対策 ⇒さらなる発展(ピンチはチャンス) 災害復興プログラム構成 特定非営利活動法人 ゆうきの里東和 ふるさとづくり協議会 (会員270名) ④会員の農産物の 販売拡大活動 SVO(自然循環エネルギー)の取組み プレマ中川社長 ■学会 長谷川先生 ★新潟大 原田准教授 / (株)カタログハウス 様 JKA基金 様●恵泉女学園大 澤登教授 プレマ 末武氏 ■ 岩田 渉氏 ★茨城大 小松崎教授 ●淑徳大 桝潟教授 ■有機農業学会 情報の公開と発信PR ⇒NHK、民放、海外メディア、新聞、冊子、多数で取組みを紹介 プレマ中川社長 ★横浜国大 金子教授 ●新潟大 伊藤助教 総括 澤登会長代行 プレマ 末武氏 ★東京農工大 木村教授 ●飯塚 里恵子氏 事務局 長谷川先生 1.農作物の放射能移行の確認 里山環境全体の放射能影響を測定し、より具体的な情報整理を行う 農地放射線量マップから、 畑の土壌放射能測定量測定へ ★土中の放射能量の把握と地域の協力で水田ごとのデジタルマップを作成 水源山林の放射能調査 (調査:福島大・新潟大・茨城大・横浜国大・東京農工大他) 課題 : 田畑への放射能対策 (調査結果から線量別に試行対策) 大学による調査事例 ⇒線量マップから放射能マップへ 田畑の土壌放射能調査 (650~7,400Bq/kg) ⇒山の落ち葉の腐食流亡調査 ⇒用水路の水中放射能含有量調査 ⇒野生小動物への移行調査 ⇒田畑の栽培条件移行差調査 ⇒セシウムの農作物への 移行メカニズム調査 土壌検査のための乾燥粉砕 240件 (全会員の畑のゲルマニウム測定) 途中報告:水中のセシウム量は極小、土中セシウムと農作物への移行率は比例しない 水田への水路の流水調査(セシウム含有) 水量計 2.継続性ある作付け支援 食べるため、農業経営を継続するためのバックアップ 毎月の生産者会議後、東京電力賠償申請窓口を誘致開設 (延べ107人) 農業ができないと、地域から人がいなくなる。 販路の拡大 (大手スーパーでの試食販売商談) 流通との商談、新たな加工先との商談 、特産加工品、素材を使った新商品開発 販売が減ると、地域から人がいなくなる。 農作物の放射能測定をし、まず地域の生活を守る 農産物の放射能測定・情報公開 (東和げんき野菜の基準) ★6つ目の約束⇒ 測定2,730検体 測定器 3台を駆使 ⇒「ばあちゃん、これ(じゃがいも)道の駅で測ったのかい?」 道の駅では、基準内(50Bq/kg)で販売。大半が「検出せず」 課題: 地道な農産物測定とデータの集積による仮説設定と信頼度向上 大半の農産物が「検出せず」でも、たまに出るお化け(基準内)全数測定必要 3.子孫のためのWBC 測定 この地域を子孫に引き継げるか検証する 健康と家族の絆のために後回しのことを実施する ⇒高齢農業従事者測定 「放射能があっても俺はいいんだ」⇒「データ化は孫たちに対する責任です」 自分たちの1年半の農作業や自家野菜消費の結果を示して判断させる 課題 : 冬の2回目測定で変化量を確認 (調査結果から更なる暮らしの中へ) 農作業従事者の ホールボディカウンター 50名 実施 結果:市内データより やや高いが 突出データは出ず タケノコ・竹林調査(山菜の汚染推移) 桑にゼオライト散布(桑葉への吸収抑制) りんごの除染(樹皮除去・高圧水洗) 桑の苗木定植(新規生産・2年後収穫)