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資料4(PDF形式:1362KB)
【企業セクターにおけるSB推進について】
資料4
■目的と検討内容:
SB事業者ネットワークにおけるSB推進の方向性については、SB事業者(ソーシャル・ベンチャー、NPO)の創出
支援と同時に、既存企業のソーシャル・エンタープライズ化の促進も重要である。
既存企業のソーシャル・エンタープライズ化については、企業がSBの手法を取り入れることで、より市場における
企業価値を高めていくことができることをメッセージとして発信する必要がある。そのために、本業とリンクする深化
したCSR活動(=SB事業創出、ソーシャル・マーケティングの普及)を促進する。SB商品・サービスを通じて消費者
(生活者)を巻き込み、新たなSB創出と新しい経済社会の創出を促進する。
事業基盤強化専門委員会では、企業セクターにおけるSB推進の方向性として、以下について検討を行う。
①企業とSB事業者とのパートナーシップによるSB商品・サービス開発の推進(先進事例ケーススタディ)
②ソーシャル・マーケティングの促進手法についての検討(先進事例ケーススタディ)
③行政による推進体制のあり方についての検討(制度設計についての検討)
消費者
消費者
■SB商品・サービスの共同開発
■ソーシャル・マーケティング創出
■マッチングの場づくり
地域
ソーシャル・エンタ
ープライズ化
企業(経済
団体等※)
消費者
SB事業者 創出・発展
SBインキュベーション
/事業創出支援
消費者
地域
消費者
地域
行政
地域
消費者
地域
■推進施策、制度、基盤強化
ソーシャル・マーケティング市場の拡大
(※)日本経済団体連合会、経済同友会、
全国商工会連合会等
消費者
1
今回は、特に下記2点についてのケーススタディを行い、ソーシャル・マーケティングの推進手法を検討する。
①企業とSB事業者とのパートナーシップ促進の場づくりについての検討(先進事例ケーススタディ)
②ソーシャル・マーケティングの促進手法についての検討(先進事例ケーススタディ)
フィランソロピー的なCSR活動ではなく、本業とリンクする深化したCSR活動を促進するために、SB事業者と企業
のアライアンス型で行われる、本業としてのSB(ソーシャル・マーケティング)を推進する。
ソーシャル・マーケティングの推進、市場拡大によって、既存企業がSBの手法を取り入れることで、市場における
企業価値をより高めていくことができることをメッセージとして発信し、企業のソーシャル・エンタープライズ化を促す。
【SB事業者ネットワークとしての企業のソーシャル・エンタープライズ化推進】
∼プログラム展開要素(案)∼
■SB事業者と企業のビジネスマッチングの場づくり
■SB事業者と企業のSBアイデア交流の場づくり
■SB事業者と企業のSB商品・サービス開発の場づくり
■Webを活用した継続的な情報提供、SB支援
■全国からのSB先進事例の掘り起こし
【ゴールイメージ】
●SB商品・サービス開発(ソーシャル・マーケティング)の促進
●企業のソーシャル・エンタープライズ化の促進
●持続可能な経済社会の実現
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A.コーズ・マーケティング・フォーラム(CMF)
①全国からのSB先進事例の掘り起こし
②SB事業者と企業のビジネスマッチングの場づくり
③SB事業者と企業のSBアイデア交流の場づくり
④Webを活用した継続的な情報提供、SB支援
【主催】Cause Marketing Forum Inc.
【協賛】(2009年)
メディアスポンサー:Advertising Age,The NonProfit Times
スポンサー:Allison & Partners,Better The World,Blackbaud/Kintera,CSR WireEU Services,Event 360,1st Degree,
For Momentum,GivAClick Givezooks!,Iugo,jetBlue Airways,LeadDog,NP Shopping Mall,Osiris Group,See 3,WestGlen
【開催地】ニューヨーク市 クラウンプラザ・タイムズスクエアー
【概要】年に1回、コーズ・(リレーテッド)マーケティングをテーマとした大規模なカンファレンスを開催し、企業、NPOの
戦略的なパートナーシップのあり方をスタディすると共に、ワークショップを通じてNPOとのマッチングの場を提供する。
■目的:アメリカを中心とした、先進的なコーズ・マーケティング・プログラムを発掘・普及啓発し、企業とNPOをつなぐ
ことで、その活動の推進と質の向上をはかる。
■スタート年:2002年
■参加対象者、参加者数:2007年(第5回)は500名参加(アメリカ35州、カナダ、日本、オーストラリア)
属性:(企業)約40%、(NPO/NGO/行政/教育機関)約50%、(代理店/メディア/コンサルティング会社)約10%
業界:テレコム、飲食品、生活用品、家電、広告・出版・メディア、コンサルティング、ラグジュアリー・グッズ、製薬、医療・ヘルスケア、
エンターテイメント、小売・流通、など
■主なプログラム:
◎カンファレンス(2日間)
初日にプレカンファレンス・ワークショップ、オープニングレセプション、ディナー、2日目にブレックファースト、各種セッション、クロージング
セッションなどが行われる。
◎顕彰事業(HALO Award)
カンファレンス内で行われ、企業とNPOの中から際立った功績を残した団体やキャンペーンを表彰している。
◎ウェブサイト
コーズマーケッターが集まる月例のテレビ会議を見ることができる、コーズマーケティング分野のトップサイト。当サイトに投稿すると、
パートナー(SB事業者)やクライアントが投稿者の団体を見つけることができたり、ホットラインでCMFのメンバーにアクセスできるという
特徴がある。また、コーズマーケティングのベストプラクティスを集めた”Cause Marketing 101”というページがある。
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B.TED(Technology、Entertainment、Design)
①企業のアイデア交流の場づくり
②企業のSB商品・サービス開発の場づくり
③Webを活用した継続的な情報提供、SB支援
【主催】TED(NPO)
【協賛】Akamai/BMW/GE/Nokia/Rolex/Steelcase
【開催地】カリフォルニア州ロングビーチ(毎年)
【概要】
テクノロジー、エンターテイメント、デザインの3分野から人々が集まるカンファレンス。これまでに科学、ビジネス、アートそして世界が直面する
課題を含むコンテンツを拡大させてきた。
■目的:アイディアのパワーが行動、人生、世界を変えると強く信じ、参加者間においてアイディアを広めることを目的としている。
■スタートした年:1984年に身内のサロン的集まりとしてスタート。
■参加対象者 参加者数 参加は招待制 1000人の著名人が集まる TEDにふさわしいかどうかの審査を受けた後 年会費6 000ドルでTEDの
■参加対象者、参加者数:参加は招待制。1000人の著名人が集まる。TEDにふさわしいかどうかの審査を受けた後、年会費6,000ドルでTEDの
会員になる必要がある。
■主なプログラム:
◎ショートプレゼン
4日間にわたり、50人のスピーカーが18分のショートプレゼンを行う。音楽やコメディを含むものもある。
TED Global(英オックスフォード)、TED Indiaなど姉妹版が多数ある。
◎TED賞(TED Prize)
毎年3人を表彰し、賞金10万ドルを提供している。2009年は、深海探検家、宇宙飛行士、マエストロを、変わった視点と社会を変革する
ビジョンをもったフィールドワークのリーダーとして表彰。表彰式では“One Wish to Change the World” という助成があり、受賞者は準備して
おいた “Wish”を表彰式で公開する。これがコラボレーションにつながる。
◎ウェブサイト(TED.com)
TEDとそのパートナーの講演やパフォーマンスを450以上無料で見たり、シェアしたりできる。
⇒無料で利用できるTED.comでは自分のプロフィールページをつくり、世界中のメンバーとつながることができる。サイト上のディスカッション
を見たり、参加したりできる。
⇒年会費995ドルのアソシエイトメンバーシップでは、カンファレンスをウェブ上で見ることができ、後日カンファレンスの模様をまとめたDVDが
送られてくる。
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C.エコプロダクツ展
①全国からのSB先進事例の掘り起こし
②SB事業者と企業のビジネスマッチングの場づくり
【主催】(社)産業環境管理協会、日本経済新聞社
【協賛】
【開催地】日本、東京
【概要】最新の環境技術を紹介する展示会。企業や行政からの出展とともに、ビジネスマン、一般消費者、
学生などが集まる。
■目的:低炭素社会を目指す、これまでの常識を転換する新しい環境技術・サービス、企業間連携、地域連携など、
問題解決につながる新しいビジネスモデルを紹介する。
■スタートした年:1999年
■参加対象者:700社・団体/1,650小間[予定] (2008年出展実績:758社・団体/1,796小間)
・企業経営者、企業の購買部門、環境管理部門、製品・商品開発部門、経営戦略部門、社会貢献部門 など
・自治体・官公庁の地域振興部門、購買部門、環境部門 など
・各業界団体、地域産業・商工団体
各業界団体 地域産業 商 団体 など
・一般消費者(ファミリー層、主婦、学生、小・中・高生)
・環境NPO・NGO団体、市民グループ、環境に関心のある方
■参加者数:173,917人(2008年来場実績)
■プログラム内容
≪展示≫消費財や産業資材、エネルギー、金融、各種サービスまで、あらゆる分野のエコプロダクツやサービスが出展対象。来場者も関東
地域の生徒を学校の授業で2万人程度動員し、親子や家族で低炭素ライフスタイルの近未来を楽しく実感できる内容。
個々の企業の参加のみならず、業界ごとの共同展示、地方自治体や商工会議所、エコビジネス関連の協議会などによる集合展示、大学や
NGO・NPOの出展ゾーンも設置。
≪企画展示≫テーマ展示では本展の低炭素ビジョンを分かりやすく来場者に伝える企画を展開。未来への提案や環境技術、製品の最新
情報を展示するコーナーの設置も進めている。企業とNPOの連携企画なども展開し、来場者とのコミュニケーションを活発に行う。
≪シンポジウム≫環境先進企業のトップの講演や討論会を開催。そのほか、テーマ別のセミナー企画なども行われる。
≪インターネット≫出展者の展示内容や展示品の環境特性など、来場者が事前に出展物を検索できるデータベースを掲載する。また、
トピックスやシンポジウム、企画展示の詳細情報に加え、入場の事前登録ページも設けている。
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D.ソーシャル・アントレプレナー・ギャザリング
①SB事業者と企業のSBアイデア交流の場づくり
②全国からのSB先進事例の掘り起こし
③SB事業者と企業のビジネスマッチングの場づくり
④Webを活用した継続的な情報提供、SB支援
【主催】NPO法人ソーシャル・イノベーション・ジャパン(SIJ)
【協賛(2009年)】(特別協賛)トヨタ自動車(株)、野村グループ、(株)三菱東京UFJ銀行、森ビル(株)
(協賛)アサヒビール(株)、NEC、(株)ジャパンエナジー、(株)損害保険ジャパン、第一生命保険相互会社、東京ガス(株)、凸版印刷(株)、
日清オイリオグループ(株)、日本航空、パナソニック(株)、(株)ベネッセコーポレーション、UBSグループ、(株)ルネサンス
(プログラム協賛)アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc.、野村グループ
【開催地】東京都港区
【概要】日本全国のソーシャル・アントレプレナー(大企業、中小企業、ベンチャー企業、NPO等)が集い、
最新のSB先進事例スタディや交流・マッチングが行われる、年1回のイベント(2日間)。
■スタ ト年:2005年 (年1回、2日間)
■スタート年:2005年∼(年1回、2日間)
■参加対象者、参加者数:SB事業者の他、SBに関心のある企業、公共団体、NPO、消費者など。
2009年は430名参加。
■プログラム内容(2009年):
≪特別講演≫海外SB事業者(KIVAのマット・フラナリー氏)を招いた特別講演を実施。
≪トークセッション≫日本の先進的なSB事業者3名によるトークセッションを実施。
≪分科会≫
現在注目を集める社会的課題(生物多様性、ソーシャル・マーケティング、農業、まちおこし等)をテーマに、
2日間で10の分科会を展開。
≪マッチングテーブル≫
SB事業者(大企業、中小企業、ベンチャー企業、NPO等)による展示・販売コーナー。2009年は40事業者
程度が参加。過去に、このマッチングテーブルへの出展を通じたビジネスマッチングが生まれている。
≪ソーシャル・ビジネス・アワード≫
日本の先進的なSBプログラムを表彰。(※詳細は次ページ参照)
≪ポータルサイト Social Ecoo≫
SB事業者が登録し、Web上で活動紹介・情報発信をすることができる。ギャザリング参加者の登録が多い。
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E.ソーシャル・ビジネス・アワード
①全国からのSB先進事例の掘り起こし
②SB事業者と企業のSBアイデア交流の場づくり
【主催】NPO法人ソーシャル・イノベーション・ジャパン(SIJ)
【協賛(2009年)】(株)損害保険ジャパン、(株)ディグ
【開催地】東京都港区
【概要】SB先進事例をSIJ会員からの推薦により集め、その中から特に優れた社会的事業を表彰する。
■目的:イノベーティブな社会的事業を対象とし、優れた活動を表彰することで社会的企業の活動促進に
寄与すること。
■スタート年:2006年から年1回実施、現在4回開催
■参加対象者、参加者数:SIJソーシャル・アントレプレナー・ギャザリングのイベントの中で実施される。SB事業者の他、SBに関心のある
企業、公共団体、NPO、消費者など。2009年は430名参加。
■賞のカテゴリと過去の受賞者(2009年度):
【ソーシャル・ビジネス賞】
∼大企業および中小企業がCSR活動の一環として行っている事業(事業開始後10年以上、売上1億円以上程度)∼
最優秀賞 地雷除去機開発による地雷除去への取り組み(山梨日立建機株式会社)
優秀賞 通信販売分野におけるグリーンコンシューマー拡大プロジェクト(株式会社カタログハウス)
【ソーシャル・ベンチャー・ビジネス賞】
∼ベンチャー企業およびNPO等が行っている社会的事業。事業開始後10年以内、売上1億円以内程度∼
最優秀賞 過疎地域における福祉用具開発・製造事業を基盤にした地域振興プロジェクト(中村ブレイス株式会社)
優秀賞 アトリエインカーブ(社会福祉法人素王会)
【ソーシャル・エコビジネス賞】
∼特に環境保全に、異なるセクター間でのパートナーシップをもって取り組む社会的事業∼
環境大臣賞 地球温暖化問題解決のための自転車を活用したNPOによるPFI型都心の駐車施設整備プロジェクト
(NPO法人タウンモービルネットワーク北九州
【奨励賞】
∼ソーシャルビジネスとして今後の発展可能性が大きく、秀逸事業として奨励を図るべき事業∼
・食品リサイクルと養豚・農業生産の同時展開が生み出す自然で安全な食料生産システムの確立(有限会社えこふぁーむ)
・映画を中心とした芸術文化のまちづくりとそれを推進する仕組みづくり(NPO法人宮崎文化本舗)
・林業を中心とした地域を発展させる複合的サービス事業(NPO法人森の生活)
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