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当院の腹部超音波レポートの運用 土岐市立総合病院 田中洋 野々村
当院の腹部超音波レポートの運用 土岐市立総合病院 田中洋 野々村和洋 水野裕文 尾関強 水野求 【レポートの流れ】当院では Jmac のレポーティングシステム Lucid を使用。超音波レポ ートは、テンプレートで入力し術者間で所見表現を統一。レポート作成後は術者権限でレ ポート保留。この保留により院内にレポート公開。公開された保留レポートは週2回行な われる超音波検査士を中心とした検討会にて最終チェックされ、検討会済みとなりレポー トが確定。テンプレートは臓器別に表示されており、それぞれの所見がプルダウンで入力。 【B-mode・ドプラ】テンプレート又は多彩所見に関しては直接入力。ベースの肝臓内部エ コーは塑造。S5 に 22×17mm の類円形の腫瘤認める。境界は明瞭平滑腫瘤辺縁にやや厚い 低エコー帯を認める。内部エコーは等~低のモザイクパターンを呈する。後方エコー増強 あり。外側陰影あり。腫瘤内内部に流入する拍動性の血流シグナル認める。 【造影エコー】定型文または直接入力。肝血管相動脈優位相では造影剤注入後から腫瘤内 部に流入を認め、辺縁部を除いた大部分が濃染し始める。門脈優位相では腫瘤辺縁部は強 い濃染を認めその後辺縁部を除いてバブルの Wash Out 認める。約 12 分後のクッパー相 では辺縁部を除いた大部分は欠損像を呈すが辺縁部は持続的な濃染を認める。 【まとめ】肝細胞Car低分化型、一部高分化疑い。『がん』の表現は電子カルテの守秘病 名のためCarで所見連携。 【当院のレポートの特徴】①テンプレート入力で作業効率を上げ、術者間で記載内容を統 一。②保留状態で院内公開。③超音波検査士中心で検討会を行ない、次のステップを提案。 【まとめ】テンプレート入力で記載方法が均質化。検討会で技師間の知識技量を均質化。