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鋳 鉄 燈 籠 鋳 鉄 鳥 居

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鋳 鉄 燈 籠 鋳 鉄 鳥 居
市指定第10号
民俗文化財(有形民俗文化財)
ちゅう て つ と う ろ う
ちゅう て つ と り
い
□鋳鉄燈籠 鋳鉄鳥居
内訳 鋳鉄燈籠4基 鋳鉄鳥居1基
(データ)
指定年月日(号数):平成8年3月12日(市指定第10号)
時 代:江戸時代後期(19世紀前半)
法 量:燈籠)高200.6∼209.5cm(復元高) 鳥居)高265.0cm 幅352.0cm(笠木最大)
所在地:香芝市五位堂4丁目 十二社神社境内
備 考:境内拝観自由
概要
五位堂は江戸時代に鋳物産業が栄えた地として
広く知られるところである。
小原、杉田、津田の三家が代々鋳物業を営み、
日用品の鍋釜や農具、とくに五位堂鍋や五位堂ビ
ッチュウ(備中)鍬は五位堂ブランドとして重宝
されていた。また、そのかたわら県内各地に出職
して梵鐘も鋳造し、半鐘を含め 73 口が現存する。
十二社神社本殿南側には、鋳鉄燈籠4基が保存
されている。もと2基が本殿前に、もう2基が拝
殿前に設置されていた。4基共銘文が刻まれ、そ
のうちの2基には、文政2(1819)年、天保 10(
鋳鉄鳥居
1839)年とみえ、鋳造年が確認できる。
鋳鉄鳥居は境内入口に所在する。14 点の部品に分
鋳し、柱部に木芯を入れて組み上げるため中空であ
る。正面右側の柱部に、天保 10 年銘があるが現在の
鳥居は、14 点の部品のうち5点(正面左側柱部2点、
笠木2点、額1点)が昭和初期頃からの補修のため、
旧鳥居より型取りし鋳直されていることが確認され
ている。
五位堂鋳物師の遺品は、戦時中の供出などで残り
少なく、現存する遺品はかつてこの地域で栄えた産
業史を研究し、地域の来歴を考えるための貴重な文
化財である。
鋳鉄燈籠①
鋳鉄燈籠④
鋳鉄燈籠銘文
①御神燈/御鋳物師
②津田五郎兵衛/大和大目□□
③献燈/天保拾年/己/亥□月吉日/願主/御鋳物師/小原栄太郎/藤原茂尊
④願主/御鋳物師/津田宇左右衛門美信/建之文政二年/奉献 杉田宇左右衛門/職人/寺川常次郎
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