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先人 達の 教え

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先人 達の 教え
奄美文化遺産『シマグチことわざ』
~ 先人達の教え ~
シマぬゆしぐとぅ
2014大和村ふるさとカレンダー
まほろば大和ウォーキング大会(奄美フォレストポリス・水辺の広場)
子なしど
親ぬくとぅ思ゐ
シマぬゆしぐとぅ
~先人達の教え~
くわあ
子を産んで親のことを思う。子を産んで初めて親のことを考える。自分の子が生まれてから親の苦労が分かり、親のありがたさも分かる「子
を産んで親の愛を思う(くゎ、なし、うやぬ、かなさ、おもゐ、
)
」
、
「子を産んでこそ親のことが思われる(くゎ、なしばどぅ、うやぬ、くぅとぅ、
おもわりゅる)
」ともいう。
(三上絢子編『奄美諸島の諺集成』から)
うや おもい
宮古崎つつじウォーク(国定公園宮古崎)
水や山おかげ
人や世間おかげ
シマぬゆしぐとぅ
~先人達の教え~
ちゅう
せけん
みずぃ
やま
山のおかげで水が保たれているのと同じように、人も世間の中でもまれ、みんなの力によって成長していくものである。両親、恩師、友人、
先輩方のお力で現在の自分があるということを自覚して感謝の気持ちを忘れないようにという教訓。
(三上絢子編『奄美諸島の諺集成』から)
自然体験学習会(奄美フォレストポリス・キャンプ場)
木や木ぬ中
人や人ぬ中
シマぬゆしぐとぅ
~先人達の教え~
ちゅう
ちゅう なは
き
き
なは
木は木の中で育ってこそ良材、人は人の中で揉まれてこそ逸材となる。杉などは杉林の中でこそ、すくすくと真っ直ぐに伸びて良材となり、
人は多人数の中で鍛えられてこそ初めてよき人材となる。
(三上絢子編『奄美諸島の諺集成』から)
ひらとみ祭り・舟漕ぎ競争(思勝港)
一人ぬ魂ぎきよっか
馬鹿三人勝り
シマぬゆしぐとぅ
~先人達の教え~
ば か
みちゃり
まさ
ちゅうり
たまし
頭のいい人が一人で仕事をするより、頭は悪くても知恵を出し合い三人協力しあってする方が仕事がうまくいく。「三人寄れば文殊の知恵」
ともいう。
(三上絢子編『奄美諸島の諺集成』から)
八月踊り(国直集落)
シマぬゆしぐとぅ
~先人達の教え~
歌謡は半分が学問である。歌を知ることは、半分学問をするのと同じである。特に奄美地方でいわれる表現であり、奄美の島唄には教訓歌が
多く、そこから学び取る多大な教えがあり、いにしえの先人達は識字を持たなくとも歌に託して、人生学を歌い継いでいて、かつて各家庭では
その歌詞で教育をしたものであった。島唄には諺が多く唄われている。
(三上絢子編『奄美諸島の諺集成』から)
うた はんがく
唄半学
奄美大島チャレンジサイクリング240K(徳浜の断崖)
甘むんや一人
難儀むんや群れてぃ
シマぬゆしぐとぅ
~先人達の教え~
なんぎ
ぶ
あま
ちゅうり
美味しいご馳走は、ひとりで食べるのがよい。難儀な仕事は、大勢でやった方がよい。簡単な事柄は一人の判断でできる場合もあるが、多数
の人の判断力によって、よい結果が生み出される場合が往々にしてある。大変なことは大勢で行うと難儀ではない。
(三上絢子編『奄美諸島の諺集成』から)
村内一周駅伝競走大会(ヒエン浜・戸円集落)
若さん時の難儀や
買うてでんすぃり
シマぬゆしぐとぅ
~先人達の教え~
わあ
こ
とき
なんぎ
若い時の難儀苦労は、買ってでもせよ。若い時の苦労は、みな貴い経験となって将来のために役立つものであるから、自ら求めて苦労をする
のがよい。若いときに体験したことが、社会でおおいに役立つ。
(三上絢子編『奄美諸島の諺集成』から)
まほろば大和ウォーキング大会(奄美フォレストポリス・水辺の広場)
ヒカンザクラが満開を迎える1月最終日曜日、奄美フォレストポリス一帯
で「まほろば大和ウォーキング大会」が開催されます。ウォーキングコース
はグラウンドゴルフ場をスタート地点とし、桜並木や水辺の広場、マテリヤ
の滝周辺を廻るコースで、4キロから6キロ、8キロの順路をご用意。鳥た
ちのさえずりを聞きながら満開の桜のもとご家族や友人達とウォーキングを
楽しんでみてはいかが。
奄美大島チャレンジサイクリング240K(徳浜の断崖)
奄美大島チャレンジサイクリング240K(同実行委員会主催)は「日本
で一番長い1DAYサイクリングイベント」と銘打たれた自転車競技。奄美
市名瀬運動公園を発着点に、奄美市笠利町~瀬戸内町~宇検村~大和村と奄
美大島をグルッと一周するレース。特に大和村内はアップダウンの激しい過
酷なコースですが、東シナ海沿いの景勝地が連続するビューポイント。選手
達は雄大な景色を楽しみながら疾走していきます。
宮古崎つつじウォーク(国定公園宮古崎)
宮古崎はタイワンヤマツツジの名所として知られ、開花時には岬を真っ赤
に染めたと言われています。しかし残念ながら現在はその多くが盗掘により
姿を消してしまいました。国直集落民を中心とする人たちは、ツツジの復活
を願うと共に多くの人に宮古崎のすばらしさを知ってもらおうと、ツツジの
植樹と併せてウォーキング大会を開催しています。宮古崎の雄大な自然を感
じながら、自然の再生に手を差し伸べてみませんか?
村内一周駅伝競走大会(ヒエン浜・戸円集落)
村内一周駅伝競走大会は、大和村内を一周するコースで行う集落対抗の駅
伝競走。今里から国直~思勝までの25キロ、14区間を集落の栄誉を掛け
て競います。開催 30 回を数える歴史ある大会ですが人口の減少や少子化の
影響により各チームとも選手選考に苦慮。平成25年第30回大会をもって
終了することとなりました。伝統ある大会が無くなってしまうのは大変残念
ですが今後はジョギング大会など形を変えてスポーツの振興を図ります。
自然体験学習会(奄美フォレストポリス・キャンプ場)
奄美フォレストポリスは奄美大島最高峰・湯湾岳の麓に広がる福元盆地に
整備された森林公園。周辺は亜熱帯常緑広葉樹の森に囲まれ、希少な動植物
が数多く生息しています。公園内は、マテリヤの滝を中心とした「渓流ゾー
ン」や、
宿泊施設のある「キャンプゾーン」
、水辺の広場周辺の「水辺ゾーン」
、
運動公園を中心とした「ふれあいゾーン」からなり一年を通じて自然と触れ
合う事ができる自然体験型公園です。
編 者 三上絢子
発行者 向原祥隆
発行所 株式会社南方新社
2012年3月31日発行
奄美諸島の諺集成
ひらとみ祭り・舟漕ぎ競争(思勝港)
ひらとみ祭りは、大和村連合青年団が中心となって開催する手作りの夏祭
り。祭の名は、わが国製糖業の祖、
直川智(すなおかわち)翁を祀った開饒(ひ
らとみ)
神社に由来します。祭りのメインは何と言っても伝統の舟漕ぎ競争。
アイノコと呼ばれる木造船に漕ぎ手7名が乗り込み、力強い櫂さばきで勝負
を競います。夏の舟漕ぎシーズンのフィナーレを飾る大会として定着しつつ
あるひらとみ祭り。大会には村内外から強豪チームが集います。
2014大和村ふるさとカレンダー
八月踊り(国直集落)
八月踊りは、稲作の収穫を終えた旧暦八月、豊作への感謝と平和を祈願し
て踊られる奄美大島の伝統芸能。人々はチジン(鼓)のリズムに合わせ、男
女が交互に唄を掛け合い深夜まで踊り明かします。唄の歌詞は歌い出しこそ
決まっていますが、その後は無数にある歌詞の中からウチジャシ(先導役)
が即興で選び、唄います。歌詞の内容もあいさつから恋愛、人生訓など多岐
に渡り、その多彩さから「唄半学」の諺があるほど。
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