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がん哲学外来研修センター ニュースレター No44
がん哲学外来研修センター ニュースレター No.44 発行:NPO 健康工房 SAKU(2014.11.22) To be café の開催 川越市 佐野 泰道(牧師) チーム医療の架け橋 町田市 手塚 ゆみ 11 月 9 日、日曜日の礼拝を終えた午後。私どもの教 11 月 16 日。横浜開港記念館で「がん哲学外来 in 神 会(川越市霞ヶ関キリスト教会)を会場に、がん哲学 奈川 市民公開シンポジウム」に参加しました。今、が 外来カフェ、愛称「to be café」が開催されました。 「to んになる人が沢山いると聞き、とても心配でしたが、東 be café」という名前は文法的にはおかしいと思います 海大の安藤先生から「ロンドンの医療視察」のご報告を が、樋野先生が著書の中で出会った『大事なのは、何 聞き、 がん治療がかなり進歩していると知って少し安心 をするか(to do)よりも存在(to be) 』という言葉か しました。そして、本人に病名を告知することや終末期 らひらめきをいただき、参加者がお互いにその存在を のホスピスの大切さ、緩和ケアでは体の痛みだけでなく 喜び合う場になって欲しいという願いを込めて名付け 心の不安を取り除くこと、社会的な苦痛や経済的な問題 ました。 …、ひとりの患者をサポートするために実に多くの専門 当日は、少し肌寒い曇天にも関わらず61名の方が 集まってくださいました。 前半は、樋野先生より「がん哲学外来〜その人らし いものが発動〜」と題して講演をいただきました。が 家が関わっているロンドンのホスピスの話に感動しま した。 「患者にとっての生きる喜び」 、これを失わないよ うにサポートしていくことが何よりも大事なことなの だという結びの言葉にはいっそうの感銘を覚えました。 んをどう見るかということが、その人の人生観世界観 に直結すると教えられました。 この翌日、がんをもつ参加者から喜びにあふれたメ ールがありました。 「樋野先生のお話は奥深く、大きな 力を頂きました。『偉大なるお節介』『ユーモアを実現 する胆力』 ・・・を目指してこれから一歩ずつ歩ませて 京都メディカルカフェ 京都市 牧野 ゆき子 頂きたいと思います。 」 その後、7つのグループに分かれて「語らいカフェ」 第一部は「聴くこと、語ることの本当の意味」のテ の時間を持ちました。自分の病気のこと、家族の病気 ーマで、京都大学大学院人間環境学研究員佐藤泰子先 のことを聞いてくれる人がいるだけで、少しだけ心の 生のパンチのきいた声高らかな講演で始まりました。 重荷を降ろすことができ、気持ちが晴れやかになるよ 哲学的な、ちょっと難解な講義を大学で聴く生徒に うでした。次回は1月17日(土)に予定しています。 なったような気分でしたが、多くのジョークを交えな 樋野先生は来られませんが、新刊『いい覚悟で生きる』 がらの先生のお話の中の『はなすとは、話して、離し を1章ずつ読んで、言葉の処方箋をいただこうと思っ て、放す』ことであるという佐藤理論の、哲学的思考 ています。 のフレーズが印象に残って、有意義な時間でした。苦 しみと緩和のプロセス、寄り添うことと向き合うこと の違い、マザーテレサの言葉、有難うの意味など。 第二部は「カフェ」で、私のグループは6人でした。 緩和ケア医師、がん患者さんが2名、スタッフの方ほ か。自己紹介から始まって皆さんで参加理由などを述 べあいましたが、医師への疑問、がん治療を受ける側 からの日頃の想いや また緩和ケア医師か がん哲学外来研修センター らの回答もありまし 〒385-0046 佐久市前山 321-3(クアハウス内) た。熱い緑茶とお菓 Tel:0267-63-5369 mail:[email protected] 子がとても美味しい カフェでした。