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第1章 知育いすデスクとは 第2章 3つのポイント

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第1章 知育いすデスクとは 第2章 3つのポイント
知育いすデスクについて
第1章 知育いすデスクとは
知育いすデスクは山陽学園大学講師上地玲子(臨床心理士)と株式会社横山工房(オーダー家具製造)が、共同
開発した、療育用の学習デスクです。
療育をおこなう為に必要なものは、「集中できる環境」「正しい姿勢ですわる」「体系に応じて変化する」この3
つです。
それらをすべて備えているのが、知育いすデスクです。
知育いすデスクは、ADHD(注意欠陥多動性障がい)の子どもに特に有効です。
ダウン症などで、筋緊張の弱い子どもにも安定した姿勢保持に役立ちます。
第2章 3つのポイント
知育いすデスクのポイントは3つ
1.パーティションのついたデスク『知育デスク』
2.変わった形のいす『知育いす』
3.デスクといすが合体して『知育いすデスク』として使用
第1節
知育デスク
このデスクには、正面に2枚と両サイドの計4枚のパーティションが付いています。
パーティションは、それぞれ独立してワンタッチで開閉します。
このパーティションの使い方は、以下の3ステップです。
第1項 STEP1 一人で、集中力アップ!
一人で勉強するときは、パーティションを全部閉じることで視界が制限され、子どもの集中力が高まり、勉強が
はかどります。
第2項 STEP2 対面で指導できる!
正面のパーティションをワンタッチ開放すれば、対面指導が出来ます。両サイドのパーティションは、閉じたま
ま正面だけ開くことができるので、指導者に集中して、指導を受けることができます。
第3項 STEP3 横のパーティションもワンタッチ開放!
横のパーティションは、左右どちらでも開放できるので、子どもの手を取りながら文字指導が可能です。
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知育いすデスクについて
第2節
知育いす
知育いすの特徴は、小さい座面と大きなステップ板とその両サイドにある大きなサイドガードです。
座面とステップ板は、体形に合わせて簡単に上下調節することができます。
第1項 小さい座面
巾 30cm とかなり小さく思える座面は下半身の余計な動きを減らして、安定させることができます。
高さは、座面の下の板の枚数を変えるだけで簡単に調節することができます。
第2項 大きなステップ板
足裏全体が板に乗ることで体が安定し、集中力が高まります。
板の上に足を乗せずに直接床に足を置いた場合、落ち着きのない子どもは床を足で蹴って椅子を移動させたり、
あるいは椅子を傾けて遊んだりします。
したがって、ステップ板に足を置く事で椅子を動かして遊べない状況にでき、集中しやすくなるのです。
知育いすデスクのステップ板の奥行きは 25cm あり、通常市販されている椅子のステップ板の奥行きより約 2.5
倍あります。
第3項 大きなサイドガード
膝を両側からしっかり支えることができるので、下半身を安定させることができます。
この大きなサイドガードは、足が必要以上に広がらないので、あぐらをかいたような姿勢になりません。
ダウン症等で筋緊張の弱い子どもが、正しい姿勢を保つのを助ける役目もあります。
第3節
知育いすデスク
そして、知育いすデスク最大の特徴は、知育デスクと知育いすが合体して知育いすデスクとして使用することが
できる点です。
第1項 構造
知育いすデスクは天板の高さが 70 センチと、一般的な大人用の机の高さと同じになっています。大人が指導す
る場合、子どもと同じ目線で指導しやすくなり、指導者の腰痛防止にもなります。
天板の高さは一定で、座面とステップ板の高さを変えて調整するところがポイントです。
つまり、知育いすデスクは子どもの体形に合わせて調整できる椅子と、大人が指導する際に最適な高さを備えた
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知育いすデスクについて
デスクになっております。
知育デスクと知育いすには、ともにロック付キャスターが付いているので簡単に動かすことができます。
第2項 使い方
まず、基準となる天板の高さから座面までの高さを調整します。子どもが座ったとき肘の下からおしりの下まで
の高さに合わせて調節します。
これにより、ダウン症等で筋緊張の弱い子どもは、体を支えるのに、肘を効果的に使うことができます。
次に、膝が 90 度になるようにステップ板の高さを調節します。
座面およびステップ板の調節は、どちらも工具を使わずに簡単にできます。
特に、療育施設等のようにいろいろな体形の子どもが使いやすいよう、その場で簡単に調整できるように設計さ
れています。
そして、知育いすに子どもを座らせて天板の切カギに子どもの体がすっぽりと入るように知育いすをスライドさ
せて知育デスクにはめ込みます。
体の厚みに合わせて、ロックを掛けます。
落ち着いて学習できる子どもの場合は、ロックがなくても安定して使用できます。
第3項 効果
注意欠陥・多動性障がい(ADHD)の傾向があるなど、集中しにくい子どもにとっては落ち着いて座ることが
できます。
また、ダウン症等で筋緊張の弱い子どもにとっては、姿勢を保つのを助ける効果があります。
第3章 その他の特徴
第1節
ミニデスク
専用のミニ天板を使えばミニデスクとして使用できます。
食事をするときにも、一般のテーブルとほぼ同じ高さなので、大人と並んで同じ目線で食事ができます。
第2節
色
知育いすデスクでは、白とベージュの 2 色から選べるようになっています。
その中でも特に目に優しいという意味からベージュを勧めています。
木目や、柄があると、気が散ってしまうので、単色を使用しています。
第3節
材質
天板は高圧メラミン化粧板貼りです。
メラミン化粧版は、表面が固くて傷がつきにくい素材です。
汚れてもさっと水拭きできて衛生的です。
本体は、ポリエステル化粧合板貼りで外縁には天然木(タモ材)を使用しています。
塗装は万が一子どもが舐めても無害な自然塗料です。
第4節
クッションがはずせます
座面と背板のクッション部は、マジックテープを使用しているので簡単に外して掃除をすることができます。
又、傷んでもクッション部分だけの交換ができます。
第5節
キャスターが付いている
通常の机と違い、キャスター付きで移動できる知育いすデスクは、その場の状況に応じて使用しやすい位置に移
3
知育いすデスクについて
動させることができます。
たとえば、パーティションをすべて閉じて使用するときは部屋の隅に持っていき、開いて対面指導を行うときは
部屋の中央で行うことができます。
また、キャスターにはストッパーが付いているので、固定することもできます。
第4章 使用者の声
八尾市H様
デスクの体がすっぽり入るところもちょうどいい広さです。勉強も以前より集中して行うようになりました。
素晴らしい商品ありがとうございます。またご縁がありましたらよろしくお願いします。もっと知育いすが広が
ること心から望みます。
岡山市 U 様
現在 5 歳のダウン症を持つ娘が、知育いすと知育いす用天板を使用しています。
娘はダウン症児のなかでも筋緊張が弱いタイプと言われ、特に股関節と足首が非常に柔らかいため、座位姿勢
を長く保つことを苦手としています。
これまでは食事の際には市販のキッズ用ハイチェアーを使用、お絵かきなどの手先を使う遊びの際には、手作
りのイスに座り、ローテーブルで作業させていました。しかし、あまりにも猫背になるのと、すぐに膝を座面の
上に立ててしまうことが気になり、何かいいキッズ家具はないかと、ずいぶん探しました。その頃に出逢ったの
が、この知育いすです。横山さんにはたいへんお世話になり、細やかに調整していただき、それだけで、私たち
親の不安がなくなり、感謝しています。
現在は、食卓テーブルと並べて置き、娘は知育いすに座りながら、家族と同じように食卓を囲むことができて
います。娘もたいへん気に入っているので、お絵かきやパズルなど、食事以外の作業の際にも、みずから進んで
いすに座りたがります。
股関節が開かなくなり、天板にひじをついて作業ができるので、上半身の姿勢保持が格段に良くなりました。
そのせいか、食べこぼしが減ったように思います。足も奥行きのある足台に乗せているので、安定感があります
し、長時間でも嫌がりません。
ホームページの説明にも書かれていますが、水拭きしやすいので助かります。食事にも使っているので、清潔
が保てることはありがたいです。クッションがマジックテープで取り外しできることも感激しました。1 歳頃か
ら中学生頃までと長期間使えることも嬉しいです。大切に使っていきたいと思います。ありがとうございました。
北九州市 M 様
特に集中して何かをするのに困っていたわけではありませんが、きちんと机に向かう習慣を身につけてもらい
たいと思い、3 才の娘(ダウン症)に使いはじめました。最初からとても気に入って、今ではもとの状態(幼児
用の小さなテーブルと椅子)での学習は不可能です。
本人はもとより、教える側が楽になりました。パズルや絵あわせ、お絵かき、ひらがなの練習、と次々にやり
たい!と要求してくるので、"いつの間にこんなに成長していたの?"と驚くほどです。
療育センターにも通えず、ちょっと何かそろそろ始めないといけないかなあと思っていたので、少しカリキュ
ラムを組んでやろうか、と親のやる気につながりました。
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