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NO.10(9月26日)
こんな本おすすめ!!! No.10(2012・9・26) ◆授業で・・・、読書指導で・・・、私達はこんな本をおすすめします NDC 021 『小中学生のための初めて学ぶ著作権 』 岡本 薫/著,朝日学生新聞社 著作権について書いた本は難しく、小中学生を対象にした本はあまりありません。この本は 著作権の本質からルールまで分かりやすく解説しています。特に、「教育現場」に関する著作 権のルールは覚えておいた方がいいと思います。例えば、学校の「先生」は、自分の授業で使 う教材として、新聞記事・本・雑誌・CD・DVD・放送番組・ネット上のコンテンツなどを コピーして授業中に配布することができるか。授業での動画・静止画も上映できるか。 また、学校での学芸会や文化祭などの上演・演奏・口述(朗読)などは行うことができるか。 そして、「楽譜や台本」のコピーはできるか。このように、知っていそうで知らない細かなル ールが理解できます。本の最後には簡単な著作権クイズがあり楽しく学習できます。 (山北由美子) NDC 181 『絵本 地獄』 千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵,宮次男/監修,風濤社 生きものを大切にしなかったら「なます地獄」、うそをついたら「かまゆで地獄」などなど、おそ ろしい地獄の様子が描かれた絵本。 ただおそろしいだけではなく、「ではどうしたら、地獄に行かなくてすむのか」「毎日の生活を、 どうすごせばいい?」を考えるにはいい本です。 芥川龍之介「蜘蛛の糸」とセットで読み聞かせにどうぞ。 (井芹 和美) NDC 213 『おはなし 千葉の歴史』 千葉県歴史教育者協議会 岩﨑書店 原始から現代に至るまでの 千葉県の歴史上の出来事や人物のおはなしが書かれています。 4 年生の千葉県調べにも使え、普通に読んでも とても面白く、ためになる本です。 最後に、博物館や資料館の一覧と、どんな資料が展示されているのかも掲載されています。 (堀越 千枝子) NDC 319 『さがしています』 アーサー・ビナード/作,岡倉禎志/写真,童心社 8 月 15 日原子爆弾の投下は多くの人の運命を変えました。残された「もの」たちが失った持ち主を 語ります。8 時 15 分で時を止めた理髪店の掛け時計、学徒動員の中学生の軍手、溶けたビー玉、人影 を残した石段…それぞれの物語が日常の生活を一瞬で変えた原子爆弾の恐さを伝えます。資料館の収蔵 庫の遺品 2 万 1 千点のなかの 14 点。 作者は学校で原爆投下の正当性を教えられて育ったアメリカ人です。 (松井 恭子) NDC 404 『ふしぎ?おどろき! かがくのお話し 1 年生』 監修 ガリレオ工房・滝川洋二 (ポプラ社) 子どもたちの周りには不思議なことがいっぱい。身近な不思議に分かりやすく答えてくれる科学 の本。新しい発見に、子どもたちの目も輝く。1 年生から 6 年生までのシリーズ本。 文庫サイズで読みやすいのもいい。 (中村 千秋) NDC 431 『ビジュアル雑学図鑑② 元素百科』 佐巻健男/監修,グラフィック社 「元素」の意外な世界を、イラスト・写真を豊富に入れてわかりやすく紹介した本です。 暮らしに役立つ元素たち、美しき元素たち、経済を動かすレアメタルたちなど、興味深い情報が満 載です。 「理科は苦手!」という人にとっても、楽しみながら知識を身につけることができそうなのでお すすめします。 (和田 幸子) NDC 481 『先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!』 小林朋道/著,築地書館 鳥取環境大学の人間動物行動学の教授、小林先生が大学で日々起こる動物珍事件を紹介した本。 「ヒキガエルがシャツを裏返しに脱ぐように脱皮しながらその皮を食べる。」など生きものの驚き の行動が満載です。他にもシリーズが出ています。 (三嶋 千秋) NDC 492 『中をそうぞうしてみよ』 佐藤雅彦+ユーフラテス,福音館書店 いす、貯金箱など身近なものの中身をX線写真を使って透かして見ると、見えなかったものが見え てきます。 この中はどうなっているのかな?と想像するたのしみが味わえる本です。 (白井 由美子) NDC 543 『子どもたちに伝えたい― 原発が許されない理由』 小出裕章/著,東邦出版 著者は原子炉や放射能の研究者ですが、長年反原発を訴え、世界でも有数のエネルギー消費国日本 に警鐘を鳴らしてきました。 この本は、昨年起きた福島の原発事故の後でさえ、放射能の本当の恐ろしさを知らない私たちに、 被曝の現実を突きつけます。そしてこの困難をどのように乗り越えていったらよいのかを示唆してく れます。小学生から読めます。 (菊池 文子) NDC 783 『258本をうんだバット』 友成那智/著,ポプラ社 「記録への挑戦」シリーズの1冊です。 一流スポーツ選手の影には一流の職人がいました。スポーツ選手たちの用具をこだわりをもって作 り続ける職人さんの話です。 ただただ、すごい!のひとことです。スポーツや仕事がテーマのブックトークでも使えます。 (高橋 雅代) NDC 913 『算法少女』 遠藤寛子/著, 筑摩書房 山ガールや仏像ガールはたまた女子キャンプなど、女子による活動が注目される昨今ですが、実 は江戸時代にもありました。その名を『算法少女』。この本は江戸時代を舞台に数学を好きな少女が、 鼻持ちならないインテリぶった大人を、その数学の才能でばっさりと倒したり、和算流派の争いに 巻き込まれたり、その争いの中で自分の生きる道を切り開いていくお話しです。 数学なんてどうして勉強しなくちゃいけないの・・・と思っている人も、数学が好きな人もぜひ 読んで欲しい一冊です。 (村井 夏子) NDC E 『へちまのへーたろー』 二宮由紀子/作,スドウ ピウ/絵,教育画劇 2 年生~4 年生に読みました。ヘチマがどんなものか知らないと面白さが伝わらないので読む前にヘ チマの写真(実や花やたわしなど)を見せました。へちまのへーたろうーが人間の女の子とお母さん にきゅうりと間違われて、憤慨し、ある時はお肌の手入れに精を出し、またある時は日本語を猛勉強 したり・・・それでも「きゅうり」と言われ続けるへーたろー。 へーたろーの奮闘ぶりと人間とのやりとりに思わず子どもたちは大笑いする楽しい絵本です。 自分らしさを必死で考えるへーたろーに、高学年のブックトークで「自分ってなんだろう」という テーマの導入にも使えそうだと思いました。 (佐々木 悦子) NDC E 『赤ずきん グリムの昔話』 フェリクス・ホフマン/画,大塚勇三 /訳,訳福音館書店 ホフマンが初めての女の子の孫のために描いた絵本です。出版予定はなかったためか下 書きの線が残っていたりしますがそこがまた、いい味です。ホフマンのグリムは全て自分 の子どもたちに贈るために描かれているので一つ一つの絵にいろいろな意味があると聞 いた事がありますがこの「赤ずきん」も思わずほほえんでしまうような細かな所が描いて あり、ホフマンの孫に対する愛情を感じます。 ほかの「赤ずきん」の絵本と比べて主人公の女の子がはじけるように元気なのも楽しいです。 (澤田 由美子)