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中央防災無線網について - 一般財団法人 自治体衛星通信機構
資料2 中央防災無線網について 平成27年10月27日 内閣 府政策統括官 (防 災担当)付 参事官(災害緊急事態対処担当) 災害対策基本法 (情報の収集及び伝達等) 第51条 指定行政機関の長及び指定地方行政機関の長、地方公共団体の長その 他の執行機関、指定公共機関及び指定地方公共機関、公共的団体並びに防災 上重要な施設の管理者(以下「災害応急対策責任者」という。)は、法令又は防災 計画の定めるところにより、災害に関する情報の収集及び伝達に努めなければ ならない。 2 (略) 3 災害応急対策責任者は、災害に関する情報を共有し、相互に連携して災害応 急対策の実施に努めなければならない。 (被害状況等の報告) 第53条 市町村は、当該市町村の区域内に災害が発生したときは、政令で定める ところにより、速やかに、当該災害の状況及びこれに対して執られた措置の概要 を都道府県(都道府県に報告ができない場合にあつては、内閣総理大臣)に報告 しなければならない。 2 都道府県は、当該都道府県の区域内に災害が発生したときは、政令で定めると ころにより、速やかに、当該災害の状況及びこれに対して執られた措置の概要を 内閣総理大臣に報告しなければならない。 3~8 (略) 1 防災基本計画 第2編 各災害に共通する対策編 第1章 災害予防 第6節 迅速かつ円滑な災害応急対策,災害復旧・復興への備え 2 情報の収集・連絡及び応急体制の整備関係 (3) 通信手段の確保 ○国,地方公共団体等は,災害時の情報通信手段について,平常時よりその確保に努め,その整備・運用 ・管理等に当たっては,次の点について十分考慮するものとする。 ○国,地方公共団体,電気通信事業者等は,情報通信施設の災害に対する安全性の確保及び停電対策, 情報通信施設の危険分散,通信路の多ルート化,通信ケーブル・CATVケーブルの地中化の促進,無線 を活用したバックアップ対策,デジタル化の促進等による防災対策の推進並びに災害時通信技術及び周 波数有効利用技術の研究開発の推進等を図るものとする。 ○国〔総務省等〕,地方公共団体等は,非常通信体制の整備,有・無線通信システムの一体的運用等によ り,災害時の重要通信の確保に関する対策の推進を図るものとする。この場合,非常通信協議会との連 携にも十分配慮するものとする。 ○国,地方公共団体等は,災害時の情報通信手段について,平常時よりその確保に努め,その整備・運用 ・管理等に当たっては,次の点について十分考慮するものとする。 ・無線通信ネットワークの整備・拡充及び相互接続等によるネットワーク間の連携の確保を図ること。また ,電気通信回線は,災害時の使用を考慮し,十分な回線容量を確保すること。 ・有・無線系,地上系・衛星系等による伝送路の多ルート化及び関連装置の二重化の推進を図ること。 ・画像等の大容量データの通信を可能とするため,国及び地方公共団体等のネットワークのデジタル化を 推進するとともに,全国的な大容量通信ネットワークの体系的な整備を図ること。 ・非常用電源設備を整備するとともに,その保守点検の実施,的確な操作の徹底,専門的な知見・技術を 基に耐震性があり,かつ浸水する危険性が低いなど堅固な場所(地震災害においては耐震性があるこ と,津波災害及び風水害においては浸水する危険性が低い場所)への設置等を図ること。 ・平常時より災害対策を重視した無線設備の総点検を定期的に実施するとともに,非常通信の取扱い,機 器の操作の習熟等に向けて,他の防災関係機関等との連携による通信訓練に積極的に参加すること。 2 防災関係機関の連携を支える通信の確保 指定行政機関等 (29/30機関) 総 理 大 臣 官 邸 内 閣 災害対策の実効を上げるため災害対策基本法に基づき、国・地方公共団体・指定公 共機関では、防災計画の策定とその適切な実施 防災関係機関相互の情報連携のため、各種の防災無線などの通信網を活用 電気通信事業者網は自営通信網の補完として、①防災関係職員の緊急参集用の連絡、 ②災害現場の調査団との連絡、③被災地の市町村等との連絡などに関する通信は、 自営通信網では対応が困難な場合が多いため、電気通信事業者網を活用 電 気 通 信 事 業 者 府 国 土 交 通 省 中央防災無線網 消防防災無線網 都道府県防災行政無線網 市町村防災行政無線網 その他の通信網 電気通信事業者網 首都圏 政令市は、 常設 水防道路用通信網 河川国道事務所等 緊急連絡用回線 消 警 防 防 察 衛 庁 庁 省 海 上 保 安 庁 気 象 庁 都 警察用通信網 防衛用通信網 海上保安用 通 信 網 気象用通信網 そ の 他 の 指定行政機関等 日本赤十字社等 指 定 公 共 機 関 府 市町村 住 消防本部・消防署等 民 県 都道府県警察本部 警 察 署 等 自 衛 隊 主 要 部 隊 海 上 保 安 官 署 (海上保安部等) 気 象 官 署 (気象台、測候所等) 放 56/57 機関 道 送 事 業 病 院 学 校 自 主 防 災 組 織 者 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 そ の 他 の 防 災 関 係 機 関 3 日本の防災通信における中央防災無線網の位置づけ ○ 総理大臣官邸・中央省庁(指定行政機 関)・指定公共機関を結ぶ唯一の通信網 ○ 独自の通信網を有する組織、公衆電話 網では不可能な下記の特徴を有する。 その他指定 行政機関 ・ 防災関係機関を横断的に接続できる。 総理大臣官邸 厚労省 経産省 日本赤十字 中央防災無線網 消防庁 警察庁 ・ 電話・FAX・映像・データを共有できる。 防衛省 ・ 現地対策本部と臨時の通信網を構築で きる。 気象庁 内閣府 地上系通信など 県出先機関 ○ 都道府県、市町村にも個別に同様の防 災無線網が構築されている。 海保庁 国交省 衛星系通信など 都道府県庁 現地対策本部 県警本部 県消防部局 駐屯地・基地 都道府県防災無線 病院・学校 地方整備局・事務所 市町村役所 現地対策本部 消防署 警察署 市町村防災無線 駐屯地・基地 屋外スピーカー 内閣府 その他指定 公共機関 個別受信機 事務所・出張所 4 中央防災無線網の構成 中央防災無線網は、指定行政機関等30機関(39箇所)、地方自治体47都道府県5政令市(52箇所)、指定公共機関56機関(59箇所)の 合計133機関(149箇所)を接続しているほか、緊急時に臨時的な通信拠点を設営することにより全国をカバーしている。 信頼性と経済性の観点から、首都圏では地上系通信、遠隔地の指定公共機関は衛星系通信を採用し、その他道府県については、 他省庁の通信回線を活用して横断的なネットワークを構築してきた。 災害時には実動5省庁(警察庁、消防庁、国土交通省、海上保安庁、防衛省)のヘリコプター映像による発災状況の把握、関係機関 との電話・FAXによる緊急連絡、関係省庁連絡会議や現地対策会議の映像中継等を行い、被害の軽減や拡大防止に役立っている。 内閣府 5 中央防災無線網 映像系概要 8 内閣府 6 中央防災無線網 多重無線系概要 大阪地区 インターネットVPN回線 埼玉 県庁 水資源 機構 東京 国道 関東 地整 気象庁 原発 法務 東電 四番町 NTT NHK 東日本 JR 東日本 日銀 千葉 国道 2号 5号 厚労 電発 首都高 KDDI 立川 都庁 千葉 県庁 東ガス 3号 東扇島 7号 凡例 有明 官僚参集場所/実動5省庁 日通 日赤 8号 都 本府 国会 官邸 農水 東日本 高速 NTT ドコモ 警視 防衛 (近畿地整) 船橋 防災 代官町 最高裁 東消 (現対本部) NTT JR 防衛 大阪 3号 宮内庁 貨物 紀尾 井町 国交 海保 関東 技術 大阪 4号 行政機関 原子力 規制庁 日赤 指定公共機関 38GHz回線 外務 7.5GHz回線 国交省殿回線 郵便 新設回線(38GHz無線) 川崎 国道 城山 中継所 京浜 河川 神奈川 県庁 経産 4号 NTT コム 東電 新設回線(7.5GHz無線) 更新(IP化・38GHz) 大楠山 中継所 鹿野山 中継所 7 中央防災無線網 衛星通信系概要 運用支援業務(可搬型) 北海道地区 札幌・釧路・旭川 東北地区 仙台・盛岡 北陸地区 新潟・金沢 関東地区 立川・代官町・霞が 関・宇都宮 中部地区 名古屋・長野 近畿地区 霞が関 首都圏・指定行政機関(可搬型) 都道府県(可搬型) 都道府県(固定型) 大阪 埼玉県 静岡県 内閣府防災 中国地区 広島・鳥取 千葉県 愛知県 中央省庁 四国地区 高松・高知 東京都 八尾防災基地 九州地区 福岡・熊本・鹿児島 中日本・西日本・阪神・本四連絡 国際空港 成田・関西・中部 鉄道 JR北海道・JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州 通信 NTT西日本 ガス 大阪・東邦 電力 北海道・東北・北陸・中部・関西・中国・四国・九州・沖 縄 衆・参・宮内庁・警察庁・総務省・消防庁・ 法務省・財務省・文科省・厚労省・農水 省・経産省・国交省・海保庁・環境省 首都圏・指定行政機関(固定型) 内閣府防 災 立川・有明・東扇島 中央省庁 総理官邸・外務省・気象庁・防衛省 その他 独法 通信 首都圏・指定公共機関(固定型) 防災科研・放射線総研・原子力機構・国立病院機構・産 総研機構・森林総研・水産総研・土木研・建築研・海上 技研・港湾技研・債務返済機構 国土地理院 首都圏・指定公共機関(可搬型) 高速道路 独法 本府 神奈川県 地方・指定公共機関(固定型) 高速道路 立川 水資源機構 東日本・首都高 NTT持株・東日本・KDDI・NTTドコモ・NTTコム 鉄道・運輸 JR東日本・日本貨物・日本通運 ガス・電力 東京ガス・東京電力・電源開発・日本原発 金融等 日赤・日銀・郵便事業 8 【有明防災施設】 A.中央防災無線網災害情報共有通信設備(地方自治体)工事 中央防災無線網 有線系概要 本部会議室 項番 会議室 オペレーション ルーム ④L3SW (既設) ① 【立川予備施設】 本部会議室 ①情報共有装置 ①情報共有装置 ⑧既設AVシステム改修 死者 123名 不明者 12,345名 道路被害 インターネット VPN(既設) ・・・・ ⑦既設AVシステム改修 ①情報共有装置 (モニタリング) ①情報共有装置 (モニタリング) ①情報共有装置 (モニタリング) ⑧既設AVシステム改 修 ⑧LAN配線工事 ⑧LAN配線工事 災害対策本部会議室 ⑨VPN ルータ 指 定 行 政 機 関 等 被害状況 死者 123名 不明者 12,345名 ・・・ ・・・ ⑥既設AVシステム改修 ④L3SW 防災端末(既設) ⑤映像配信装置 ⑨広域イーサ網 ④FW (VPN装置) 会議室Y 霞 が 関 VoIP電話機(既設) WAN 会議室X ③既設VoIPサーバ改修 会議室Z ⑩国交省VPN (バックアップ) ①情報共有装置 ①情報共有装置 ③ VoIP装置 ・内閣府(防災)と各拠点とが内線電話で会 話できる装置。 ネットワーク 設計・設置 (自治体) マイクロ回線 (既設) 項目 ⑥ 5号館改修 ・テレビ会議のハイビジョン化に伴い、一部 AV設備の改修を行う。 ⑦ 立川改修 ・テレビ会議のハイビジョン化に伴い、一部 AV設備の改修を行う。 ⑧ 有明改修 ・テレビ会議のハイビジョン化に伴い、一部 AV設備の改修を行う。 ・会議室及び食堂にテレビ会議用のLAN配 線を行う。 ①情報共有装置 ①IPエンコーダ ⑨VPNルータ C.中央防災無線網広域イーサネット接続サービス提供業務 (2)自治体 北海道 佐賀県 山形県 長崎県 山梨県 兵庫県 秋田県 熊本県 長野県 和歌山県 東京都 茨城県 鹿児島県 岐阜県 岡山県 埼玉県 栃木県 沖縄県 静岡県 広島県 群馬県 滋賀県 愛知県 山口県 新潟県 奈良県 三重県 徳島県 富山県 さいたま市 青森県 香川県 石川県 千葉市 岩手県 愛媛県 福井県 横浜市 宮城県 高知県 鳥取県 川崎市 福島県 大分県 島根県 京都府 宮崎県 福岡県 大阪府 相模原市 内閣府 内容 ・各拠点の定点カメラ映像を内閣府(防災) にリアルタイムで配信し、その映像は24時 ⑤ 映像配信装置 間録画される。 ・カメラ映像は、中央防災無線網及び霞が 関WANへも配信される。 【47都道府県・5政令市】 (1)自治体 ・本ネットワークのアドレス体系などを設計す る。 ・ネットワーク機器の設置・設定を行う。 B.中央防災無線網災害情報共有通信設備(内閣府等)工事 項番 ※④FW(VPN装置)は、物理的には国土交通省内に設置される (内閣府) ・HDテレビ会議装置を各拠点に設置し、災 害時に双方向で映像情報の連携を行う。 ・拠点の定点カメラ映像を常時内閣府(防 災)へ送信するための設備整備を行う。 ・同時に複数拠点とテレビ会議するための 多地点接続装置。 ④ 道路被害 建物被害 内容 ② 多地点装置 ②多地点装置(既設) ①情報共有装置 ⑤映像配信装置 ②多地点装置 情報共有 装置 【8号館 内閣府(防災)】 ④L3SW(既設) ⑨VPNルータ 項目 食堂 (3)自治体 千葉県 神奈川県 東京都は国交省 VPN回線網とは 接続せず 項番 ①情報共有装置 ⑨ 定点カメラ(別途) ※拠点設備 災害情報端末(別途) ※拠点設備 項目 内容 ④L3SW 公衆電気 通信網 ・各拠点に広域イーサのサービス提供が可 能な環境を整備する。 D.国土交通省委託工事 ④FW (VPN装置) 項番 項目 ③VoIP電話機 ⑩ VPN構築 ④L2SW 内容 ・国交省の光回線で26自治体(既設10)と VPN網を構築する。 9 中央防災無線網の予算額等 ○平成27年度予算額 中央防災無線網の整備・維持管理等 1,176百万円 ○平成27年度主な契約の契約額 ・中央防災無線網用衛星通信帯域提供業務 126百万円 ・中央防災無線網運転監視・通信設備点検業務 273百万円(衛星通信以外を含む) ・中央防災無線網災害現地通信運用支援等業務 133百万円(衛星通信以外を含む) ・地球局整備(固定型) 約38百万円 ・地球局整備(可搬型) 約18百万円 ※年度によりばらつきがあるが、年間0~20局程度を整備。 ○人員体制 内閣府職員 防災情報通信システム官、参事官補佐2名、主査2名、国土交通省併任職員2名。 運転監視員 通信統制室に24時間常駐。 内閣府 10 衛星系ネットワーク 中央防災無線網のネットワーク構築 (1) 現地対策本部可搬型地球局 中央防災無線網では、地震や火山噴火等の自然災害の発生時に、総理官邸の政府緊急災害対策本部と、災害現地に設置される現地災害対策本部との緊急 の情報通信手段を、可搬型の衛星地球局設備により確保しています。 可搬型地球局は、全国に配備することにより、災害の発生時に、最短時間で災害現地に派遣して緊急の通信回線を構築することが可能となっており、現地対策 本部の設置にあわせて、災害映像伝送、テレビ会議、電話、FAXなどの通信回線を確保します。 (2) 在京外関係機関固定型地球局 遠隔地の防災関係機関と政府の災害対策本部との情報通信路は、固定型の衛星地球局設備により確保しています。 (3) 首都直下型衛星地球局 首都直下型地震による大規模な通信障害に備え、衛星通信装置を配備しています。 ■現地対策本部可搬型地球局 内閣府 ■中央合同庁舎第8号館に設置の衛星地球局 11 被災現地との機動的な通信回線の確保 内閣府では、全国の主要都市20拠点に、可搬型衛星通信装置(TV会議装置、電話、FAXを含 む)を事前に配置し、広域的な大規模災害発生時には、現地災害対策本部等と迅速に通信回 線を確保する体制を構築 地震や火山噴火等の自然災害の発生時に、被災地に設置される現地災害対策本部と総理官邸 に設置される緊急災害対策本部とを結ぶ通信回線を構築し、事態対処、救援等の指揮命令系 統を確保 被災地のライフラインの復旧や被災者の生活復興支援に必要な情報を現地から迅速かつ円滑 に伝送 衛星携帯電話 可搬型衛星通信装置 (TV会議、映像伝送、 電話、FAX) 災害対策本部(総理官邸) 現地災害対策本部用 可搬型衛星地球局の設置個所 12 現地災害対策本部用衛星通信設備 ・現地災害対策本部等との通信回線を早期に確保するため、2~3時間(一部地域を除く)で 送達が可能となる場所に配備している。 電話、FAX、メール、 防災情報共有PF 可搬型衛星地球局 ヘリテレ映像 政府緊急災害対策本部 TV会議設備 現地対策本部 旭川 札幌 既設 釧路 盛岡 新潟 金沢 仙台 長野 鳥取 宇都宮 広島 福岡 名古屋 高知 熊本 内閣府 鹿児島 高松 立川 大阪 13 現地災害対策本部用衛星通信設備の設置例(平成23年東日本大震災) 平成23年(2011年)3月11日~8月19日 宮城・岩手・福島の現地災害対策本部等に可搬型衛星通信装置を配備し、中央防災無線網に接続している機関との通信に 使用した。 通信衛星(SUPERBIRD-C2) 総理大臣官邸 内閣府(防災) 電話 岩手現地連絡対策室 FAX 指定行政機関 パソコン 都道府県 宮城 サーバ 指定公共機関 被災者生活支援 特別対策本部 緊急災害現地対策本部 電話交換機 福島現地連絡対策室 インターネット 内閣府 14 台風26号に伴う大島での中央防災無線網の役割 平成25年10月19日~31日 東京都大島町の政府現地災害対策室等に可搬型衛星通信装置を配備し、中央 防災無線網に接続している機関との通信に使用。 大島町役場での記者会見の模様を、TV会議装置を使用してライブ中継し、各省庁及び東京都に配信。 内閣府の衛星通信車、TV会議装置、国土交通省の災害対策車を用いて、大島現地の国土交通省の定点カメラ、 防衛省のヘリテレ映像を中央防災無線網経由で受信し、定例各省庁会議の場で使用。 大島町役場内の町の現地対策本部及び防衛省対策本部において、中央防災網経由でTV会議装置を使用し、 防衛省のヘリテレ映像を受信。 各省庁ヘリテレ映像 可搬型衛星アンテナの設営 東京都庁 可搬型衛星 を設営し、中 央防災無線 網との間を 接続 国土交通省定点カメラ 衛星通信車 中央防災無線網 大島町役場 政府現地対策室(10月19日~27日) 政府現地連絡調整室(10月28日~31日) 大島町役場内の 現地対策室内に 中央防災無線網 電話、FAX、パソ コンを設営 定例各省庁会議 (災害対策車で実施) 定例各省庁会 議では、TV会 議装置を用い た大島の現地 映像を受信 自衛隊輸送機荷より資 機材を輸送 (航空自衛隊入間基地) 15 政府現地対策本部の所掌事務 非常災害が発生した場合・・・ (※著しく異常かつ激甚な非常災害の場合は、緊急災害対策本部と緊急災害現地対策本部の設置) ○非常災害対策本部の設置(災害対策基本法第24条) ・災害応急対策を推進するため、総理大臣が内閣府に臨時に設置する組織 (本部長:防災担当大臣) ○非常災害現地対策本部の設置(同法第25条第6項) ・非常災害対策本部長(防災担当大臣)の定めるところにより、非常災害対策本部の事務 の一部を行う組織として設置 (本部長:内閣府副大臣又は内閣府大臣政務官) ○非常災害現地対策本部の所掌事務 (「現地対策本部の設置及び運営等について」 H27.3.25改正 中央防災会議主事会議申合せ)) ①災害応急対策活動に係る連絡調整 ・被害状況、被災地の対応状況等の把握、関係機関、本部への連絡 ・被災地からの要望の本部への伝達 ・本部の対応方針、国の施策に係る情報等の被災県への伝達 等 ②災害発生直後における、被災者ニーズを踏まえた災害応急対策の実施 ・被災地からの要望への対応 ・自衛隊、警察、消防等の救助・救急及び消火活動 ・被災地における人員及び物資の緊急輸送、供給 ・被災地における避難者の収容 等 16 政府現地対策本部の役割 ○非常災害現地対策本部の具体的な運営 →国と地方公共団体のトップ間で課題設定、統一方針の下で対応。政府のワンストッ プ窓口として機能。 ・政府現地対策本部と地方公共団体の災害対策本部との「合同会議」 ・現地対策本部長、知事、市長によるトップ会談により、課題設定と統一方針決定し、 合同会議において実施指示、国と地方公共団体の担当部局が対応するという、 マネジメントサイクルを定例化 ・災害応急対策の責任者たる首長の判断をサポートするとともに、政府の ワンストップ窓口として機能 ・連日、東京の非常災害対策本部とTV会議により現地の状況を報告、情報共有、 方針確認 平成27年3月25日に「現地対策本部業務マニュアル」(中央防災会議主事 会議申合せ)を改正し、標準的な体制(本部長以下44名)を明確化 17 「現地対策本部業務マニュアル」( 平成27年3月25日中央防災会議主事会議) より 現地対策本部の部門及び班の編成イメージ【標準】 【標準的な要員数】 本部長以下44名 現地対策本部長 緊対本部 事務局 事務局長 内防(1人) A:総括部門 事態総括班 A:総括部門 事態、内防(6人) 政府現地連絡調整 室等の要員 又は 関係都道府県への 連絡要員 B:情報部門 情報総括班 事態、内防、内府、地理、気象 (5~6人) S:総務部門 庶務総括・通信班 被災都道府県から の連絡要員 B:情報部門 S:総務部門 内防、内府(3~6人) I:関係省庁 担当部門 C:事案対処部門 C-1:事案対処総括班 C-4:物資調達・輸送班 内防、内府、気象、環境(3~4人) C-2:実動対処班 農水、経産、国交(3~5人) C-5:医療活動班 警察、消防、海保、防衛 (4~8人) C-3:土木技術・緊急輸送ルート班 警察、農水、国交(5~7人) 消防、防衛、厚労 (3~6人) C-8:燃料・ライフライン班 C:事案対処 部門 総務、厚労、経産(4人) C-9:航空安全班 防衛、国交(2~4人) 指定行政機関等 C-7:被災者支援班 内防、財務、文科(3~5人) こ※現地対策本部員については、本部長、事務局長(審議官)以外は、現地対策本部要員(A部門~D部門)として兼務 18 「現地対策本部業務マニュアル」( 平成27年3月25日中央防災会議主事会議) より 現地対策本部の標準的な配置計画図 【面積】 標準的な配置には 打ち合わせ スペース1 C7 A A 企画官等 200㎡ 程度が必要となる。 【TV会議】 TV会議システムは、本部長及び事務局長の席を映せる位置に 設置する。 【本部長への報告・協議】 各班からの本部長への報告や協議事項については、本部長前 のスペースを利用する。その際には、臨時に椅子を設置する。 B 事務局長 【各班の連携】 各班が連携する業務の打ち合わせは、打ち合わせスペース1、 2を利用する。 本部長 秘書官 C3 C4 【情報の共有】 被害状況図などは、ホワイトボードや壁に貼るなど、情報の共有 化に努める。 C1 S C2 C5 C9 打ち合わせ スペース2 C8 【凡例】 設置席 コピー機 設置席(予備席) FAX 打合せ時の臨時席 プリンター ホワイトボード TV会議システム ※マス目:60cm×60cm 19 広島土砂災害に係る政府現地対策本部(8/22~9/9)の活動概要 平成26年(2014年)8月豪雨 非常災害対策本部(内閣府(東京)に設置) 本部長:古屋防災担当大臣 平成26年(2014年)8月豪雨 非常災害現地対策本部 本部長:西村副大臣、亀岡・松本(文)大臣政務官 副大臣(現地本部長)、知事、市長の定例会議 での情報共有、課題設定、方針決定(朝) 対応すべき課題の共有、各省庁へ の対応策の検討指示 本部長:山谷防災担当大臣 構成:内閣官房、内閣府、警察庁、総務省、消防庁、厚労省、農水省、文科省、 国交省、国土地理院、気象庁、海保庁、経産省、エネ庁、中小企業庁、財務 省、金融庁、消費者庁、防衛省、法務省、環境省、規制庁 所管区域:広島県 内閣府(10名)ほか、警察庁、消防庁、文科省、厚労省、農水省、林野庁、経産省、国交 省、気象庁、国土地理院、環境省、防衛省 (最大47名体制 県庁内及び市役所 内に設置) 国県市の合同本部会議(定例)における 担当部局に対する実施指示(9:30) 東京の非常災害対策本部との TV会議にて情報共有、方針確認(夕刻) 副大臣、知事共同の定例記者ぶら下がり会 見(合同会議後)にて政府の対応を積極広報 現地対策本部長等による被災現場調査、対応すべき課題の抽出(PM) 20 広島土砂災害に係る政府現地対策本部(8/22~9/9)の時系列活動状況 8/20 3:00AM頃 死者・行方不 明者が100名 に迫る可能性 発 災 8/20 13:40 8/20 夕 現地災害 刻 対策室設置 政府調査 団と知事、 市長との 協議 8/25 死者54 行方不明28 8/22 9:00 非常災害対 策本部設置 14:00 現地対策本 部設置 8/25 安倍総理 現地視察 「被災者支 援チーム」 の設置 8/20~8/24 救助・捜索 活動 8/29 死者72 行方不明2 8/26 国・県・市 応急復旧連 絡会議の設 置 8/31 安佐北区・ 安佐南区(山本、 長塚地区) 避難勧告等解除 8/25~8/30 最大3600名(8/24)態勢 9/2 安佐南区の 一部を除き 避難勧告等 解除 8/31~9/5 概ね3300名態勢 8/20~8/30 二次災害 防止活動 9/10 死者73 行方不明1 9/5 国県市による 応急復旧計画 の策定・公表 9/19 死者74 9/9 現地対策本 部を現地連 絡調整室に 改組 9/6~9/11 概ね2500名態勢 概ね2000名態勢 8/29~9/3 国交省による緊急渓流1次点検(183渓流) 二次点検(141渓流) TEC-FORCE活動規模: 最大121名態勢 9/2~ 約70~80名態勢 8/23~9/20 国交省による市道(12路線:8/23~)及び八木用水(8/25~)の土砂撤去(代行) 土砂撤去・ 応急復旧 活動 被災者支 援活動 国・県・市の技術者による応急復旧計画 策定のための緊急現地調査(随時) 避難者2000人超 8/22~ DPAT派遣 1600人 8/24~ 自衛隊による入 浴支援開始 1200~1400人 8/27~ 公衆浴場 で無料入浴開始 8/24~ 公的住宅募集開始 国・による国家公務員住宅、 UR住宅等の順次確保 800~1000人 600~900人 9/4 義援金の早期 配分方針について確 認 9/4、5 民間賃貸 住宅の借り上げ住 宅募集(5900戸) 9/12 義援金一次 配分開始 21 広島土砂災害に係る国・県・市三者による課題設定と統一方針 (1)救助・捜索の円滑化 ①市消防、警察により異なっていた行方不明者の突合・情報共有や安否要確認者の氏名公表を通じ た行方不明者の特定・捜索範囲の絞り込み ②実動省庁による救助・捜索活動と、国交省の砂防TEC-FORCEとの連携強化、隊員の安全確保 対策の実施 (2)被災者支援、二次災害防止 ①被災者支援チーム設置による避難所の生活環境整備(段ボールベッド、冷房設置等) ②被災者の住まいの確保のため、県市管理の公営住宅に加え、国家公務員住宅、雇用促進住宅、U R賃貸住宅等の確保、災害救助法による民間借り上げ住宅(みなし仮設)の確保の助言 ③避難勧告等の早期解除に向けた方針の検討(国交省の渓流危険度調査等に基づく解除エリアや避 難勧告等の判断基準、避難経路の確保等)、気象庁による局地気象情報提供 ④被害認定の確定前の義援金等の一次配分方針の決定、これによる被災者からの罹災証明書の申 請加速化 (3)生活インフラの復旧加速化 ①被災者の生活再建のために重要な市管理道路、河川等についての国土交通省よる土砂撤去の代 行の方針決定 ②国県市による「応急復旧連絡会議」の立ち上げ(8/26)、国県市の技術者による緊急現地調査、応急 復旧計画(進捗状況とロードマップ)の策定(9/5)による今後の生活再建の見通しの見える化 22 広島土砂災害に係る政府現地対策本部 通信設備構成 14Fベランダ 14F第2応接室 LANケーブル 屋外LANケーブル30m HUB 鳥取可搬V1 (15号機) L2-VPN TV会議装置 (鳥取可搬) (通常取り外し) HDMI 映像、音声ケーブル VoIP-GW TEL(80-96-91) 4F屋上(庭園) 広島 46形TV 4F市民ロビー 2F講堂 モジュラケーブル 空中線装置 Tx,Rx、モニタケーブル 大阪可搬V1 (6号機) 可搬型端局 装置 HUB L2-VPN HUB LANケーブル 100m (階段配線) (通常取り外し) VoIP-GW VoIP-GW 6台 TEL(809705~32) 22台 VoIP-GW 1台 FAX(809791~92) 2台 TEL(80-96-01) 空中線装置 Tx,Rx、モニタケーブル 広島可搬V1 (7号機) 可搬型端局 装置 (通常取り外し) VoIP-GW TEL(80-97-01) 近畿 HUB L2-VPN LANケーブル 100m (階段配線) HUB PC1~32 32台(予備1台) 複合機 2台 プリンタ 2台 23 台風21号による与那国島の被害 ■祖納(そない)地区 与那国町 住家被害内訳 地区名 全壊 半壊 一部損壊 合計(地区別) 祖納(そない)地区 5棟 12 棟 197 棟 214 棟 久部良(くぶら)地区 2棟 14 棟 70 棟 86 棟 比川(ひかわ)地区 3棟 1棟 18 棟 22 棟 10 棟 27 棟 285 棟 322 棟 合計(被害別) 与那国町役 場 与那国中学 校 与那国小学 校 【1日17時00分時点(消防庁情報)】 住家被害 214棟 ■久部良(くぶら)地区 ■比川(ひかわ)地区 久部良中学校 久部良小学校 比川多目的集会施設 住家被害 86棟 住家被害 22棟 比川小学校 24 台風21号による与那国島の被害 被災した与那国町の風力発電施設の様子 【沖縄県八重山郡与那国町】 被災した与那国町の様子 【沖縄県八重山郡与那国町】 被災した与那国町の様子 【沖縄県八重山郡与那国町】 被災した与那国中学校の被害状況 【沖縄県八重山郡与那国町】 25