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「新たな経営手段」による競争力強化
元気 知恵 ⑥元気×WORK 安心 LIFE WORK SOCIETY 自律的な働き方で 「生きる力」の実現 ③ 「新たな経営手段」 による競争力強化 ⑥ 可能性にあふれた 多様な交流を通じた 知性と感性の充実 ネットワーク知に よる新価値の創出 ICT活用と事業創造に よる地域活性化 ② ⑤ ⑧ 育児・介護ニーズ を 充足した豊かな生活 事業継続性 災害・過疎化・環境 の確保 ④ 課題への挑戦 ⑦ ① 社会の実現 ⑨ 「新たな経営手段」による競争力強化 福田 和久 ㈱日本能率協会総合研究所 主任研究員 1 ⑥元気×WORK 「新たな経営手段」による競争力強化 現状の課題 • 組織における非正規社員の増大や社内プロジェクトの多 様化、また、内部統制やセキュリティ対策等への要請によっ て、企業活動の透明化、標準化等企業の制約要因は拡 大している。 • さらに中国、インドなどの台頭に見られるようにグローバル 競争はますます激しさを増している。 テレワーク2.0を実現すると • NGN、Web2.0やクラウドコンピューティングなど、次世代の 情報通信技術の発展にともなって組織構造、業務プロセ スの変革が行われるとともに、テレワークが適正に定着し ていく。 • 組織規模、時間・場所、人材の流動化にとらわれない新た な経営手段が開発され、競争力を強化し続ける。 ©Telework2.0研究部会 2 ⑥元気×WORK 企業が考慮すべき外部環境要因は多様化 「新たな経営手段」による競争力強化 【企業環境】 ・「価格競争」「同一業種・業界の企業間競争」といった企業間競争の激化に加え、「企業 の社会的責任への関心」「地球環境保全・環境規制に対する対応」「個人情報保護や内部 統制などの規制強化」 「経済のボーダレス化やグローバル化の進展」の影響など、企業 が考慮すべき外部環境要因が多様化している。 環境変化の経営への影響 Q1.環境変化の経営への影響について 0 25 50 (%) 75 100 価格競争の激化 同一業種・業界の企業間競争の激化 原材料の高騰や、外注加工費の高騰 企業の社会的責任への関心 日本国内の経済成長 取引先企業の業績 地球環境保全・環境規制に対する対応 経済のボーダーレス化やグローバル化の進展 為替相場の変動 少子高齢化の進展 原材料・製品の海外依存の増大 個人情報保護や内部統制などの規制強化 n=237 影響がある+やや影響がある (出典)相原、岩崎、福田、佐々木、五艘「『壊れる会社』に関する実態調査」『経済研究」成城大学 第181号 2008年 3 ⑥元気×WORK 仕事の性質が変化、個人の負荷増大傾向が顕著 「新たな経営手段」による競争力強化 【企業内環境】 ・過去10年の間に「仕事の高度化・複雑化」「特定社員への仕事の集中化」「仕事の属人化に よる本人以外わからない仕事の増加」など仕事の性質の変化と個人への負荷増大傾向がみ られる。 過去10年間における職場・人事・働き方等の変化 Q4.1.職場・人事・働き方等の変化について(状況認識) 0 25 50 100 (%) 75 仕事の高度化・複雑化 心の健康問題を抱える一般社員の増加 特定の社員への仕事の集中化 上司と部下の本音のコミュニケーションの減少 職場以外での社員間コミュニケーションの減少 仕事の属人化による本人以外わからない仕事の増加 プライベートな時間を重視する社員の増加 職場で部下を育てる意識の希薄化 社員の出世意欲の希薄化 社員の仕事のやらされ感の強まり 長時間労働の進展 病気などで長期休職する一般社員の増加 家庭生活で配慮を必要とする社員の増加 影響がある+やや影響がある n=237 (出典)相原、岩崎、福田、佐々木、五艘「『壊れる会社』に関する実態調査」『経済研究」成城大学 第181号 2008年 相原・岩崎・福田、佐々木、五艘「『壊れる会社』に関する実態調査」『成城大学「経済研究」』第181号 2008年 4 ⑥元気×WORK 市場の変化、組織の活力低下 「新たな経営手段」による競争力強化 【環境変化の方向性】 ・少ない人員でのより多くの業務遂行 ・環境対応、個人情報保護など非価格・ による生産性向上 (商品・サービス)品質以外の多様な ・業務内容(遂行方法)の変容(高度化・ 環境変化の影響 ・ICTの普及・浸透 複雑化) z市場競争の質的変化 z生産性の極大化 zICTの高度利活用 z特定社員への過度な業務負荷増大に伴う組織の活力低下 5 社員の負担感軽減、生産性向上による競争力 確保への期待 ⑥元気×WORK 「新たな経営手段」による競争力強化 【テレワークの導入目的・効果】 企業におけるテレワーク導入の効果 テレワーク導入の目的(2007年) 企業におけるテレワーク導入の目的 (%) 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 無回答 9.4% 50 効果はなかった 5.7% 勤務者の移動時間の削減 非常に効果はあった 28.9% 定型型業務の効率性(生産性)の向上 顧客満足の向上 勤務者にゆとりと健康的な生活の実現 オフィスコストの削減 ある程度効果はあった 56.0% 通勤弱者(身障者、高齢者、育児中の女性等) への対応 (出典)2007年度通信利用動向調査(企業編) テレワークの利活用 ◆社員の負担感軽減 ◆生産性向上への期待 6 競争力向上のためのICT高度利活用を通じた テレワークの実践 能力開発の強化 ICT高度利活用を通じた テレワークの実践 社員の負担感軽減 ⑥元気×WORK 「新たな経営手段」による競争力強化 マネジメントシステム の再構築 生産性向上 競争力の向上 7