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まちづくり交付金制度の適用 資料3−1

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まちづくり交付金制度の適用 資料3−1
まちづくり交付金制度の適用
資料3−1
1.国庫補助等の有無
現在のところ、保健福祉総合センターを、単に、保健センター、老人福祉センター、
図書館、役場健康福祉課等の施設の合築として建設する場合は、国庫補助金・交付金の支
援制度はない。
ただし、都市の再生に必要な公共公益施設の整備等を重点的に実施すべき土地の区域
を対象にまちづくりに係る計画を策定すれば、施設の一部について、国土交通省所管「ま
ちづくり交付金事業」による交付金を受けることができる。
(3) 地域交流センターと老人福祉センター
保健福祉総合センターに地域交流センターを導入した場合、当該交流センター機能
部分と老人福祉センター機能部分を空間的に別にしたとき(①)と、別にしないとき
(②)とを比較すると次のように考えられる。
地域交流センター
①
②
地域交流
老人福祉
センター
センター
・地域交流センター又は老人福祉センターの主な利用者層(想定)
高齢者
多い
僅か
多い
平日の日中
平日の夕・夜間
休日
2.まちづくり交付金事業
別紙「まちづくり交付金事業の概要」のとおり
現老人福祉センター機能
母子
多い
僅か
多い
勤労者、学生
僅か
多い
多い
・メリットとデメリット
3.「地域交流センター」の導入
(1) 地域交流センター
「まちづくり交付金事業」における「地域交流センター」は、地域住民の相互交流
を目的とし、地域活性化の拠点として文化・交流等の都市活動・コミュニティ活動を
支える中核的な施設であり、国では現在利用者層を限定しないものを対象として取り
扱っている。
このことにより、町民誰もが利用し交流できる町民交流空間の整備は、地域交流セ
ンターとして基幹事業に該当すると考えられる。
基幹事業の対象とならない施設例
・地域住民が随時利用でき、住民相互の交流の
場となる多目的ホール、会議室
・各種の展示イベント等を開催し、地域活性化
の拠点となる展示場、ギャラリー
・余暇活動など地域住民相互の交流の場となる
活動スペース、スタジオ
・交流スペースと一体となった図書コーナー、
・上記施設に付帯して整備される喫茶コーナ
ー、小規模な店舗等
・利用者が限定される施設(子育て支援施設、
ボランティアセンター)
・社会教育、社会福祉に係る施設(図書館、博
物館、常設展示を目的とした展示場等)
・健康の増進に係る施設(専用の体育館、フィ
ットネスセンター、公衆浴場等)
・対象となる施設と併設される、市役所窓口な
どの生活利便施設
4.まちづくり交付金事業への適用
老人福祉センターの機能を地域交流センターに含めると、「まちづくり交付金制度」か
ら観た保健福祉総合センターのイメージは次の図のようになる。
(2) 現老人福祉センターの運営
ア 開館日・時間
開 館 日
土曜日・日曜日・祝日等を除く日
利用者数の推移
H7
延べ人数
12,032 人
開館日数
257 日
一日当たり人数 46.8人/日
デメリット
・時間的に用途を区分しないため
比較的広い床面積が必要。
・休日の高齢者層の利用可能面
積が小さいことが見込まれる。
(4) 現老人福祉センター機能を導入した地域交流センター
地域交流空間の必要性、施設の有効利用、国庫交付金等の観点から、現在の老人福
祉センターの機能を含めた地域交流センターを設置した方が望ましい。
なお、この場合、保健福祉総合センターは、老人福祉法の規定に基づく老人福祉セ
ンターではないこととなるが、実質的な問題は無いと考えられる。
廊下・機械室等共用部分
基幹事業の対象となる施設例
メリット
①地域交流センターと老人福祉セ ・高齢者層が専用のスペースを
ンターを別にする。
確保できる。
②地域交流センターに現老人福 ・世代間交流が行われやすい。
祉センター機能を含める。
・基幹事業と考えられる。
時 間
午前8時 30 分∼午後5時(風呂:9:30∼15:30)
保健センター
図書館
提案事業
健康福祉行政窓口等
地域交流センター
基幹事業
イ
H12
10,107 人
289 日
35.0人/日
H13
9,617 人
262 日
36.7人/日
H8
15,680 人
284 日
55.2人/日
H9
14,705 人
285 日
51.6人/日
H10
13,316 人
286 日
46.6人/日
H11
10,914 人
288 日
37.9人/日
H14
8,472 人
285 日
29.7人/日
H15
5,652 人
169 日
33.4人/日
H16
7,544 人
245 日
30.8人/日
H17
7,071 人
234 日
30.2人/日
(財源)
基幹事業
国費(40%)
起債(45%)
一般財源(15%)
提案事業
国費(40%)
起債(45%)
一般財源(15%)
起債(75%)
一般財源(25%)
まちづくり交付金事業(国土交通省所管)の概要
1.まちづくり交付金の概要
まちづくり交付金は、地域の歴史・文化・自然環境等の特性を活かした地域主導の個
性あふれるまちづくりを実施し、全国の都市の再生を効率的に推進することにより、地
域住民の生活の質の向上と地域経済・社会の活性化を図るための制度である。
2.交付要件
市町村が、都市再生基本方針に基づき、都市再生整備計画を作成し、国土交通大臣に
提出することが必要である。
3.交付対象
従来の国土交通省事業(基幹事業)だけでなく、福祉や文化等の施策分野を含めた市町村
の提案に基づく事業(提案事業)も含まれる。
資料3−2
6.交付対象事業一覧
①基幹事業(ソフト事業除く)
道路(地方道、街路)
公園
河川
下水道
駐車場有効利用システム
地域生活基盤施設
緑地、広場、駐車場、自転車駐輪場、荷物共同
集配施設、公開空地、情報板、地域防災施設
高質空間形成施設
緑化施設等、電線類地下埋設施設、地域冷暖
房施設、歩行支援施設・障害者誘導施設等
高次都市施設
地域交流センター、高度情報センター、複合交
通センター、アーバンマネジメントセンター、観
光交流センター、人工地盤等
既存建造物活用事業
都市再生交通拠点整備事業
土地区画整理事業
市街地再開発事業
住宅街区整備事業
地区再開発事業
人にやさしいまちづくり事業
優良建築物等整備事業
住宅市街地総合整備事業
街なみ環境整備事業
住宅地区改良事業等
都心共同住宅供給事業
公営住宅等整備
都市再生住宅等整備
防災街区整備事業
②提案事業
事業活用調査
まちづくり活動推進事業
地域創造支援事業(市町村の提案に基づく事業)
4.交付期間
概ね3年から5年
5.交付金の算定方法
(1) 交付限度額
①と②のいずれか少ない金額です。
①
{(基幹事業費(A)+提案事業費(B))×4割}
②
{基幹事業費(A)×10/9×1/2}
B>(A+B)×28%の場合は、下図の
及び
基幹事業(A)
になります。
提案事業(B)
0.4
まちづくり交付事業のイメージ
72
:
28
7.都市再生整備計画策定上の留意事項
望ましい計画
(2) 交付限度額の特例・・・難しい
次の条件を満たすことができれば、交付限度額を算定する際に、(1)において
②
{基幹事業費(A)×10/8×1/2}
とすることができる。
・基幹事業に代えて提案事業を実施することにより、都市再生整備計画の目標がより効率
的に実現される見込みがあること。
・提案事業を実施することが、都市再生整備計画の目標に則して、地域振興に貢献する見
込みがあること。
問題のある計画
明確なシナリオをもった計画
寄せ集め型の計画
・目標と事業の整合性が確保され、ストーリー ・各種事業に関連性がなく、事業を寄せ集めた
が明確な計画
だけの計画
地域の創意工夫に基づく計画
住民等の目に触れることのない計画
・住民意向等を踏まえ、地域の特性を活かした ・行政の都合や事情のみで作成した計画
創意工夫のある計画
総合的な計画
表層的な計画
・ハード事業・ソフト事業、関連事業を総合的 ・いわゆるハコモ整備を目的とした計画、単な
に実施することにより相乗効果が発揮され
るお化粧のみの計画
る計画
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