...

Drコラム 喫煙と癌

by user

on
Category: Documents
20

views

Report

Comments

Transcript

Drコラム 喫煙と癌
発行日 平成23年7月1日
今月のトピックス
平成23年4月1日より、
泌尿器外来午前診療開始致
しました。
午前
午後
診察開始
終了
8:00∼
12:00
9:00∼
12:00
13:00∼
17:00
14:00∼
17:30
月
厨川
※厨川
火
(休診)
(休診)
水
手術
木
厨川
※保坂
金
検査
岡野
受付開始
終了
※厨川
(14:30∼)
土
(休診)
※月曜日・水曜日 午後 受付終了16:30
午後 診察終了17:30
■病院理念
安全で確実なわかりやすい医療
■行動指針
1.良質・適切・安全・公平な
医療に全力を尽くします。
2.わかりやすい言葉で説明する
ことを心がけます。
3.患者さまのプライバシー・
価値観・自己決定権を尊重し
ます。
4.良質の地域医療供給システ
ムをつくり円滑な病院連携の
充実に努めます。
5.医療・福祉・保健を通じて
地域に貢献します。
発行 白岡中央総合病院
発行責任者 伊津野 脩
発行者
広報委員会
発行日 平成23年7月1日
Drコラム
喫煙と癌
診療部
野口
行雄
植物の不完全燃焼で発生するタールが癌の原因です。
タバコの煙が癌の最大の原因になります。
お線香や蚊取り線香の煙、いぶりがっこ(燻製大根のたくあん漬
け)などにもタールが含まれますし、取り入れの済んだ田んぼで焼
く籾殻の煙にもタールは含まれています。SLの煙もそうです。
喫煙粒子は口から吸うと喉(のど)に、鼻から吸うと鼻腔内に
くっついて、飲み込まれます。くっつかずに素通りした粒子が肺に
入っていき、気管支粘膜の表面にある粘液に付着した後、粘膜の線
毛上皮細胞の働きで喉まで押し戻されて飲み込まれます。それぞれ
の通過経路で癌をつくっていきます。
肺および消化管から血液中に吸収されたタールは、血液を介して
全身に分布し、脂溶性のものは肝臓から、水溶性のものは腎臓から
排泄されます。その経路で癌をつくります。
肝機能が低下する肝炎や肝硬変では肝臓からのタールの排泄が遅く
なり、タールの肝内濃度が上昇しますから、癌ができやすくなりま
す。
主として各臓器に分布するタールの濃度に比例し、その通過速度
に反比例(=タールに曝露される時間に比例)して癌ができます。
感受性の高い臓器(乳腺・子宮)もあります。
肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス、ピロリ菌は癌の原因で
はなく、癌になりやすくなる危険因子に過ぎません。感染していな
い人も癌になりますし、感染していても癌にならない人がいますか
ら原因とは決して言えないのです。
癌になるためには、タバコの煙を吸い続ける必要、つまりタール
に曝露され続ける必要があります。禁煙すると9割弱の人が発病し
なくなりますが、1割強の人はやめても発病します。
癌細胞は3日に1度2分裂して増えます。1個、2個、4個、8個、
16個とねずみ算式に増えていき、目に見えるような大きさになるま
で20年から30年(=潜伏期間)かかります。この潜伏期間中にタバ
コをやめることが必要なのです。6ヶ月前には影も形もないのに、
6ヶ月後にはりっぱな癌が見つかります。
男性の喫煙者の6割、女性の喫煙者と夫が喫煙者の妻の7割は癌
になると、私は見積もっています。
それをお話しすると、男性の場合は、自分は癌にならない方の4割
にはいる、女性の場合は、自分は癌にならない方の3割にはいる、
と言います。
あなたならどうしますか?
やめると癌にならない確率が9割弱です。
東日本大震災支援
看護部
今井
広美
今回、当院の主任達が中心となり義援金を集めることになりました。
職員達の理解、協力により沢山の義援金が集まり、平成23年5月20日に埼玉新聞社へ無事
届けることができました。
復興にはもっともっと時間と費用、労力がかかると思いますが、被災者の方々に少しでも
お役に立てていただけたらと思います。今後も継続的に協力していきたいと思います。
平成23年5月24日
埼玉新聞掲載
精度保証施設認証取得
検査科
小林
竜一
私達、臨床検査技師にとって、職務を遂行する上での重要な事項のひとつ
に、『高い検査精度を維持すること』があげられます。
そのために、日頃より機器のメンテナンスや毎日のデータ管理をしっかり
と行っており、又毎年かかさず日本医師会や埼玉県医師会主催の精度管理にも
参加して高い評価を受けておりますが、そういった努力が報われ、このたび、
今年度より日臨技(日本臨床衛生検査技師会)で始まった『精度保証施設認証
制度』の認証を得ることができました。
申請に際しては、各医師会の精度管理の実績はもちろんのこと、検査デー
タの標準化の状況、生涯学習の履修の有無、日頃のデータ精度の提出等があり
ました。
今後は2年ごとの更新となるため、気を緩めることなく、スタッフ一同邁
進していく所存です。
サマーコンサートのお知らせ
今回、私達は患者様方に気分転換を図っていただきたく、職員有志によるミニコンサー
トを企画 いたしました。是非とも、ご参加ください。
詳細はポスター、プログラムをご覧ください。
日 時 平成23年8月4日(木)
場 所 内科外来前 待合室
18時45分より
中央病院NEWSは、毎月1日に発行しております。トピックスやお知らせ事項、ドクターによるために
なるコラムなどの掲載を今後も予定しております。皆様のご意見を反映して、よりよい紙面にしていき
たいと考えております。ご意見ご要望などございましたら、意見箱を1階内視鏡室横のラウンジに設置
致しましたので、ぜひとも私どもにお聞かせください。
広報委員会一同
Fly UP