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症例 5:50歳台、男性

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症例 5:50歳台、男性
第46回日本医学放射線学会秋季臨床大会
イメージインタープリテーションセッション
2010年9月19日 17:15-19:15
パシフィコ横浜メインホール
症例 5
症例: 50歳台、男性
•  現病歴:1ヶ月前より右陰嚢痛と腫脹
•  血液生化学:
‒ WBC: 7700, RBC : 454万, Hb : 14.9.
‒ CRP : 1.45.
動脈相(40s)
造影CT
平衡相(110s)
動脈相(40s)
造影CT
平衡相(110s)
動脈相(40s)
造影CT
平衡相(110s)
動脈相(40s)
造影CT
平衡相(110s)
動脈相(40s)
造影CT
平衡相(110s)
動脈相(40s)
造影CT
平衡相(110s)
動脈相(40s)
造影CT
平衡相(110s)
動脈相(40s)
造影CT
平衡相(110s)
動脈相(40s)
造影CT
平衡相(110s)
動脈相(40s)
造影CT
平衡相(110s)
動脈相(40s)
造影CT
平衡相(110s)
動脈相(40s)
造影冠状断像
平衡相(110s)
動脈相(40s)
造影冠状断像
平衡相(110s)
診断は?
画像所見
•  精索から陰嚢に及ぶ内部に低吸収を含む不均一
な腫瘤を認める. •  腫瘤により右精巣は内側に圧排される. •  右精巣上体は不明瞭. •  腫瘤は低吸収域が濃染される隔壁様構造で取り
囲まれ, 嚢胞ではないが, 多房性様の形態. 隔壁
様構造自体は遅延濃染があり, 線維成分に富む
と考えられる. 低級域は壊死成分や粘液成分な
どが推測される. 鑑別診断 精索から精巣上体, 精巣に及ぶ
•  炎症性疾患:急性精巣上体炎, 慢性精巣上体炎, 肉芽
腫性精巣上体炎. •  血管性疾患:精索静脈瘤(精巣部の蔓状静脈が蛇行・
拡張) •  (精索・精巣捻転, 精巣垂ー精巣上体垂捻転). •  外傷による血腫など. •  腫瘍性疾患: 良性:solitary fibrous tumor, 平滑筋腫など. 悪性:中皮腫, 脂肪肉腫, 平滑筋肉腫, 転移など. 精巣腫瘍:精上皮腫と非精上皮腫. 経過
•  臨床的に陰嚢部に疼痛と腫脹が強く, エコーで内
部の血流が低下していることから精索・精巣捻転
も考えられ, 手術で精巣および付属器摘出とな
る. •  病理所見:精巣上体に広範な乾酪壊死があり, そ
の周囲に類上皮細胞肉芽腫が形成されている. 精巣にも一部炎症波及が見られた.
診断:結核性精巣上体精巣炎
診断:結核性精巣上体炎
•  稀な疾患. •  好発年齢:20 50歳までの青壮年. •  通常は肺の初感染巣から結核菌が血行性散布
し, 長い潜伏後に発病することが多い. •  膀胱癌のBCG注入療法に発生した報告(0.4%). •  精巣に鞘膜, 白膜を侵して2次的に波及. 多くは精
管にも病変が及び, 半数に精管に肥厚があり, 非
連続で, 数珠状を呈する. •  通常は症状が乏しいが、今回のように精巣に及ぶ
と腫脹し, 白膜を伸展させ, 強い症状が出現. •  病理的には中心に乾酪壊死をともなう肉芽腫. 周囲には類上皮細胞やラングハンス型巨細胞
がある. さらにその周りを線維芽細胞と線維組
織が覆う. •  画像は乾酪壊死や線維化を反映した所見にな
る. 造影CTでは精巣上体を中心に精索, 精巣に及
ぶ腫瘤で, 内部に低吸収を伴う不均一な濃染を
示す. 低吸収は乾酪壊死を反映し, 濃染部は線
維化, 炎症浸潤を反映. MRI
ではT2WIで乾酪壊死, 線維化を反映した低信号
が特徴的とされる. 
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