Comments
Description
Transcript
安城市雨水マスタープラン フォローアップ委員会 ④
④ 安城市雨水マスタープラン フォローアップ委員会 第二回委員会 資料 平成 25 年 7 月 16 日 安城市雨水マスタープラン フォローアップ委員会事務局 [ 目 次 ] 第1章 雨水マスタープランのフォローアップ・・・・・・・・・・・・・1 1.1 雨水マスタープランフォローアップ委員会設置の目的・・・・・1 1.2 雨水マスタープランで掲げる施策・・・・・・・・・・・・・・3 第2章 平成24年度事業実績・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2.1 河川・下水道の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 2.2 河川・下水道の維持管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 2.3 雨水浸透施設の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 2.4 浸み込む土地の保全・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 2.5 雨水貯留施設の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 2.6 防災対策の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35 2.7 数値目標の検証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 第3章 課題と対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 3.1 準用河川・排水路の維持管理・・・・・・・・・・・・・・・・41 3.2 雨水貯留浸透施設の普及 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 3.3 防災情報の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 3.4 防災意識の向上・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 第1章 雨水マスタープランのフォローアップ 1.1 雨水マスタープランフォローアップ委員会設置の目的 (1) 委員会設置の目的 雨水マスタープランの施策の進捗管理を内部組織だけで行うよりも、組織 の外から進捗管理する「目付け役」を置くことで、より施策を適切かつ強力 に推進することができます。 また、社会情勢の急変によっては、雨水マスタープランを一部見直すこと が効果的な場合も想定されます。 従いまして、雨水マスタープラン策定委員会で学識経験者や関係団体代表 から幅広い治水の取り組みについて議論をしていただいたのと同様に、組織 の外から意見・提案していただくことを目的に、 「安城市雨水マスタープラン フォローアップ委員会」を設置します。 Plan Act マスタープランの 評価・見直し 協働 市民 事業者 Do ・施策の実施 ・フォローアップ Check (点検結果の公開) ・施策の進捗状況の把握 行政 ・施策取り組みの推進 安 城 市 Plan Act 図 安城市雨水 マスタープラン 雨水マスタープラン推進のイメージ 1 (2) 委員会の位置づけ 委員会は、市長からの依頼を受けた委員により構成され、安城市が作成す る施策の進捗管理に関する報告及び雨水マスタープランに基づき実施する事 業内容について提案や意見をいただくものです。また、時には雨水マスター プラン修正案について協議を行っていただきます。 市 長 安城市雨水マスタープラン 依 頼 フォローアップ委員会 提 示 提 案 ・ 意 見 2 (進捗管理報告・事業内容作成) 事務局: 建設部土木課 1.2 雨水マスタープランで掲げる施策 理 念 あめの恵みを活かす安城 基本方針 市民、事業者および行政が協働して、 あまみずを水資源として捉え、さらに防災の視点を取り入れた雨水対策を推進する。 河川・下水道の整備 a .一級、二級河川の整備 b .準用河川の整備 c .下水道の効率的整備 d .窪地等における浸水対策の実施 e .隣接する市と共同した計画策定と事業の執行 流す 河川・下水道の維持管理 浸透 させる f .準用河川・排水路の維持管理 g .市民との協働による維持管理の実施 h .河川・排水路の台帳整備と既存ストックの活用 i .河川・排水路環境の維持・保全 j .下水道の維持管理 k .施設・設備台帳の整備 l .維持管理計画の策定 雨水浸透施設の整備 m.雨水浸透施設の普及 n .雨水浸透施設の整備基準等の作成と実施 浸み込む土地の保全 o .緑地・農地の保全 貯める 使う 学び 備える 雨水貯留施設の整備 防災対策の推進 3 p .調整池の整備 q .遊水地の整備 r .雨水貯留施設の整備基準等の作成と実施 s .水田貯留の推進 t .各戸貯留の推進 u .情報伝達手段の充実 v .提供する防災情報の充実 w .防災ワークショップの開催 x .自主防災組織の強化 第2章 平成24年度事業実績 2.1 河川・下水道の整備 流す 実績 数値目標 平成 24 年度 準用河川の河道整備延長 下水道の管渠整備延長 合計 * ~平成 27 年度 達成率 95m 333m 345m 97% 450.7m 1106.7m 3,870m 29% *平成 23 年度からの実績の合計を表す a.一級、二級河川の整備 行政 一級、二級河川が安全な河川となるように、河川管理者である国及び県へ要 望しました。特に家屋浸水の被害がある西鹿乗川の治水安全度を高めるため、 鹿乗川及び西鹿乗川の整備を強く要望しました。 一級河川矢作川では、護岸改修や樹木伐開が行われました。また、一級河川 鹿乗川では、護岸改修及び岩根上橋の橋梁改築を継続して進めています。 平成 24 年度 事 業 実績 名 一級河川矢作川 実 護岸工事(10.8k1.5~10.8k180) 績 平成 24 年度完了 樹木伐開(村高町地区) 一級河川鹿乗川 二級河川半場川 河川改修(6k200~7k200) 平成 25 年度完了予定 岩根上橋(H23~H25) 平成 25 年度完了予定 鹿乗川遊水地(暫定) 平成 26 年度完了予定 河川改修(下渡瀬橋~西海橋) 平成 25 年度以降継続 一級河川矢作川 護岸改修完了 一級河川鹿乗川 4 河川改修状況 位 置 図 一級河川矢作川 写真 1 樹木伐開 工事着手前 一級河川鹿乗川 写真 2 工事完了 岩根上橋上部工 一級河川西鹿乗川 写真 3 工事完了 二級河川半場川 樹木伐開 鹿乗川遊水地 写真 1,2 一級河川鹿乗川 一級河川矢作川 二級河川半場川河川改修 一級河川鹿乗川河川改修 二級河川朝鮮川 護岸工事 5 岩根上橋 写真 3 b.準用河川の整備 行政 最優先整備河川である郷東川 に架かる万五郎橋の改築と護岸 改修を行いました。 特に郷東川は多自然川づくり をしているため、万五郎橋の上部 を木目調として、全体の景観に配 慮しました。 また上条川については、構造物 の沈下により緊急に整備する必 要性があったため、改修を行いま した。 平成 24 年度 事 計29河川 志茂川 郷東川 堀内川 長配川 浸水実績有+1/5年確率で未整備 上条川 稗田川 溝川 藤池川 勢井前川 最優先整備河川 郷西川 優先整備河川 浸水実績無+暫定整備未 浸水実績無+暫定整備済 将来整備河川 他 4 河川 他 15河川 浸水実績無+市街化面積小 図 浸水実績無+1/5年確率で整備済 準用河川整備の優先順位 実績 業 浸水実績有+1/5年確率で整備済 名 実 績 河川環境整備事業 準用河川郷東川 39m 河川維持管理事業 準用河川上条川 56m 計 95m 準用河川郷東川整備 工事着手前 工事完了 6 位 置 図 準用河川上条川整備 写真 1 工事着手前 写真 2 工事完了 準用河川上条川 写真 1、2 7 準用河川郷東川 c.下水道(雨水)の効率的整備 行政 追田 勢井前第一 弁天雨水幹線の老朽化に伴う 二本木第二 床上浸水被害有 改修工事をしました。また、安 上倉 西町 城桜井駅周辺、南明治土地区画 溝川第二 堀内 大山田第二 大山田第一 整理事業区域において、道路築 浸水実績有+排水区規模大 +市街化大+整備レベル小 造工事に合わせて、雨水管路の 整備を行いました。 計76排水区 最優先整備排水区 今北 優先整備排水区 石田第一 浸水実績有+排水区規模大 +市街化大+将来浸水被害想定 将来整備排水区 他 65 排 水 区 平成 24 年度 図 実績 事 業 下水道整備の優先順位 名 実 績 河川新設改良事業 弁天雨水幹線 97m 安城桜井駅周辺特定土地区画整理事業 姫小川排水区ほか 1 排水区 安城南明治土地区画整理事業 追田排水区 85.9m 計 442.9m 弁天雨水幹線整備 工事着手前 安城南明治土地区画整理事業 260m 工事完了 (安城市役所前) 工事着手前 函渠据付完了 工事着手前 管渠据付完了 8 位 置 図 弁天雨水幹線 追田排水区 安城南明治土地区画整理事業 追田川 安城桜井駅周辺特定土地区画整理事業 9 d.窪地等における浸水対策の実施 行政 尾崎町の浸水被害を軽減するため、排水ルートのバイパス化工事を実施して、 排水の円滑化を図りました。 平成 24 年度 事 実績 業 名 河川新設改良事業 実 績 下水道(雨水)函渠詳細設計業務委託(尾崎排水区) 排水路整備工事(尾崎町地区) L=7.8m 排水路整備工事(尾崎町地区) 工事着手前 工事完了 10 位 置 図 尾崎排水区 下水道(雨水)函渠詳細設計 排水路整備工事(尾崎町地区) 11 e.隣接する市と共同した計画策定と事業の執行 行政 刈谷市と隣接する二本木第二排水区は浸水常襲地区であり、平成 20 年 8 月末 豪雨でも両市で床上浸水が発生しました。そのため、両市が連携を図り雨水対 策計画を立案した結果、今後刈谷市はバイパス管と調整池、安城市は二本木小 学校に調整池を整備する予定です。 全体計画 年 度 計画事業名 平成 23 年度 二本木小学校調整池基本設計 策定済み 平成 24 年度 二本木小学校調整池詳細設計 平成 26 年度 雨水幹線導水路整備工事 平成 27 年度 二本木小学校調整池整備工事 平成 24 年度 事 実績 業 名 調整池整備事業 実 績 二本木小学校調整池詳細設計 地下調整池のイメージ写真 12 4,120 ㎥ 位 置 図 二本木小学校調整池詳細設計 二本木第二排水区 13 2.2 河川・下水道の維持管理 流す f.準用河川・排水路の維持管理 行政 市民 準用河川や排水路の草刈及び樋門等の点検を実施しました。また、地元から 寄せられる要望に対応するため調査及び工事を実施しました。主に排水路の敷 打換工、敷調整工を実施し生活環境の改善に努めました。 結果として、町内会からの要望件数 148 件中 55 件に対応しました。 平成 24 年度 事 実績 業 名 実 草刈業務委託 河川維持管理事業 排水樋門管理委託 排水路に関する町内要望 績 305,500 ㎡ 35 箇所 55 件 草刈業務委託(準用河川堀内川) 工事着手前 工事完了 排水路に関する町内要望(新田町地内) 工事着手前 工事完了 14 位 置 図 準用河川石橋川 松下用悪水路 準用河川割目川 上倉用悪水路 二本木調整池 郷中排水路 梨の里調整池 郷中排水路 中井筋用悪水路 下管池調整池 追田調整池 大池調整池 下管池雨水幹線 準用河川稗田川 秋葉公園調整池 準用河川半場川 勢井前第一雨水幹線 準用河川東隅田川 準用河川勢井前川 準用河川道田川 準用河川間屋川 準用河川堀内川 二級河川半場川 追田川 東端調整池 準用河川山中川 準用河川新田川 根崎調整池 郷中排水路 準用河川八ッ田川 新田川樋門 長配川樋門 準用河川長配川 準用河川切間川 排水樋門管理委託 15 郷中排水路 g.市民との協働による維持管理の実施 行政 市民 市民や町内会と安城市の協働による維持管理活動や河川愛護を推進するため、 草刈及びコスモス等植物の育成を地元に委託し、河川や河川拡幅用地の良好な 景観管理を行いました。 平成 24 年度 事 実績 業 名 実 績 河川等管理業務委託 河川維持管理事業 河川管理業務委託(追田川 16 件 鹿乗川等拡幅用地景観管理業務委託 7件 河川環境対策 1件 新田町内会) 水田貯留施設管理業務委託(堀内町内会) 鹿乗川等拡幅用地景観管理業務委託(コスモスまつり 東町内会) 16 位 置 図 今池町1(清掃) 今池町2(清掃) 尾崎町(草刈) 今池調整池(草刈) 新田町(草刈) 新田町(清掃) 箕輪町(草刈) 上条町(草刈) 長田川調整池(清掃) 一級河川西鹿乗川 東尾(草刈) 福釜町(草刈) 高棚町(草刈) 堀内町(水田貯留施設管理業務) 榎前町(草刈) 鹿乗川等景観管理業務委託 藤野町(環境対策) 東尾町内会ほか6町内会 一級河川鹿乗川 和泉町(草刈) 根崎ポンプ(管理業務) 17 h.河川・排水路の台帳整備と既存ストックの活用 行政 準用河川や既存の排水路を最大限に活用できるように、堆積した土砂の浚渫 を実施しました。 平成 24 年度 事 実績 業 名 河川維持管理事業 実 績 準用河川割目川浚渫 136m 追田川浚渫 207m 排水路浚渫(市内一円) 1023m 準用河川割目川浚渫 工事着手前 工事完了 郷中排水路(城ヶ入町地内)浚渫 工事着手前 工事完了 18 位 置 図 準用河川割目川 準用河川割目川浚渫 追田川浚渫 写真 1 工事着手前 追田川浚渫 写真 1,2 追田川 写真 2 工事完了 19 i.河川・排水路環境の維持・保全 行政 住民からの通報による不法投棄物の除去を着実に行うとともに、明治用水土 地改良区と連携し、河川・排水路への用水流入による水質改善効果を調査しま した。 平成 24 年度 事 業 実績 名 河川維持管理事業 実 績 水質改善効果調査業務委託 水質改善効果調査業務委託(追田川) 1件 不法投棄パトロール 20 位 置 図 (水質改善効果調査箇所) 松下用悪水 追田川 21 j.下水道(雨水)の維持管理 行政 下水道(雨水)の調整池やポンプ施設については、定期点検および清掃作業 を行いました。新安城駅北口周辺の排水路について、平成 23 年度のカメラ調査 の結果をもとに、暗渠の浚渫と下水道(雨水)の改修計画を検討しました。 平成 24 年度 事 実績 業 名 実 績 調整池管理業務委託 河川維持管理事業 18 箇所 排水ポンプ場管理委託 3 箇所 切間川水質浄化施設管理 1 箇所 下水道(雨水)函渠詳細設計業務委託(石田第一排水区) 排水路浚渫工事(東栄町地区) 352m 下水道(雨水)浚渫(東栄町地内) 工事着手前 工事完了 k.施設・設備台帳の整備 行政 平成 23 年度に既存の排水路や下水道雨水管渠について台帳を作成し、平成 24 年度整備分を台帳に追加しました。また、調整池やポンプ施設の設備台帳 については、資料を収集しています。 l.維持管理計画の策定 行政 調整池やポンプ施設について、効率的な設備の維持、更新を行うため定期 点検の結果を調査研究中であり、今後維持管理計画を策定します。 22 位 置 図 下水道(雨水)函渠詳細設計 排水路浚渫工事(東栄町地区) 上倉調整池 二本木調整池 今池調整池 梨の里調整池 池浦調整池 追田川調整池 大池公園調整池 大池調整池 下管池調整池 正福田調整池 大東調整池 明治本町ポンプ施設 長田川遊水池 細田公園調整池 秋葉公園調整池 照路住宅調整池 安祥閣調整池 東端調整池 根崎調整池 切間川水質浄化施設管理 根崎ポンプ施設 23 宮前ポンプ施設 2.3 雨水浸透施設の整備 浸透 させる 実績 平成 24 年度 合計* ~平成 27 年度 24.7 ㎥ 93 ㎥ 715 ㎥ 雨水流出抑制量 透水性舗装 浸透マス 行 数値目標 達成率 13% 政 10,704 ㎡ (18.5 ㎥) 26,605 ㎡ (71.2 ㎥) 26,860 ㎡ (188 ㎥) 38% 事業者 337 ㎡ (1.0 ㎥) 3,904 ㎡ (12.8 ㎥) 60,000 ㎡ (420 ㎥) 3% 行 政 67 基 (5.2 ㎥) 133 基 (8.9 ㎥) 410 基 ( 12 ㎥) 74% 2,070 基 ( 60 ㎥) 0% 1,210 基 ( 35 ㎥) 0.3% 事業者 ― ― 市 ― ― 民 ― ― 3基 (0.1 ㎥) m.雨水浸透施設の普及 行政 市民 事業者 サンクスフェスティバルや防災フェアなどで積極的な PR 活動を行いました。 また、浸水常襲地域の町内会での PR 活動も行いました。 平成 24 年度 実績 施 設 透水性舗装 行 政 市 民 事 業 者 18.5 ㎥ ― 1.0 ㎥ 浸透マス 2.0 ㎥ ― ― 浸透管 3.2 ㎥ ― ― 23.7 ㎥ ― 1.0 ㎥ 計 事 業 名 実 績 広報あんじょう掲載(2 回) サンクスフェスティバル出展(1 回) 雨水浸透施設の普及活動 まちかど講座(2 回) 防災フェア出展(1 回) 東別所町内会説明会(1 回) 24 n.雨水浸透施設の整備基準等の作成と実施 行政 市民 事業者 現在よりも雨水流出量を増大させないことを目指し、新規開発者だけでなく 既存開発地の関係者にも対策の協力をお願いするため、高浜川と鹿乗川流域に 雨水流出抑制施設設置指導要綱を、また、市内全域を対象にした雨水流出抑制 施設設置技術基準を施行しました。 平成 24 年度 事 実績 業 名 実 績 安城市雨水流出抑制施設設置指導要綱実施 整備基準等の作成と実施 計画書 3 件(うち平成 24 年度完了 1 件) 安城市雨水流出抑制施設設置技術基準実施 透水性舗装(ILB) 雨水浸透施設 337 ㎡(1.0 ㎥) インターロッキングブロック(三河安城東町 25 民間施設) 2.4 浸み込む土地の保全 浸透 させる 貯める o.緑地・農地の保全 行政 市民 事業者 緑地・農地の保全施策の一環として、水田貯留実施予定地の地権者や耕作者 に対し、水田が持つ貯水機能の重要性をPRしました。 平成 24 年度 事 実績 業 名 水田貯留説明会 計 実 績 西鹿乗川及び郷東川流域(3 回) 勢井前川流域(3 回) 6回 水田貯留事業(小川町地区)に伴う農地保全の推進 26 2.5 雨水貯留施設の整備 貯める 実 平成 24 年度 水田貯留を実施する水田面積 雨水流出抑制量(水田貯留を除く) 調整池 各戸貯留槽 績 数値目標 合計 * 4ha(1,058 ㎥) 4ha(1,058㎥) ~平成 27 年度 30 ha 使う 達成率 13% 20,631 ㎥ 30,421 ㎥ 55,120 ㎥ 55% 政 20,508 ㎥ 30,095 ㎥ 33,010 ㎥ 91% 事業者 107 ㎥ 292 ㎥ 21,920 ㎥ 1% 行 市 民 73 基(63 件) (16 ㎥) 27 159 基(140 件) (34 ㎥) 950 基 (190 ㎥) 18% p.調整池の整備 行政 根崎調整池は池底を掘下げる工事を行い、調整容量を増やすことができまし た。また、池浦西公園や安祥福祉センターなど、他の事業で整備する公共施設 においても、雨水貯留施設の設置を実現しました。 平成 24 年度 事 業 実績 名 河川新設改良事業 他事業にて整備 実 績 根崎調整池 11,150 ㎥ 池浦西公園 708 ㎥ 2 号調整池(桜井区画整理) 8,444 ㎥ 二本木第 1・第 2 児童クラブ 6㎥ 安祥福祉センター 180 ㎥ 中部福祉センター駐車場 20 ㎥ 計 20,508 ㎥ 調整池整備 根崎調整池 工事着手前 根崎調整池 池浦西公園 工事着手前 工事完了 池浦西公園 28 工事完了 位 置 図 (調整池整備箇所) 二本木第 1・第 2 児童クラブ 中部福祉センター駐車場 池浦西公園 安祥福祉センター 2 号調整池(桜井区画整理) 根崎調整池 29 q.遊水地の整備 行政 愛知県が事業者である鹿乗川遊水地整備は、継続して進められています。引 き続き早期に完了するよう要望していきます。 平成 24 年度 事 実績 業 名 緊急防災対策(愛知県) 実 績 備 鹿乗川遊水地築造工事(築堤) 一級河川鹿乗川 鹿乗川遊水地築造工事 全景 工事着手前(築堤工) 工事完了(築堤工) 30 考 r.雨水貯留施設の整備基準等の作成と実施 行政 事業者 n.雨水浸透施設の整備基準等の作成と実施と同様 雨水流出抑制施設設置技術基準が施行されました。開発事業者に周知し、雨 水流出抑制施設の設置の協力を得ました。 事 業 名 実 績 安城市雨水流出抑制施設設置指導要綱実施 計画書 3 件(うち平成 24 年度完了 1 件) 整備基準等の作成と実施 表面貯留 79 ㎥ 安城市雨水流出抑制施設設置技術基準実施 表面貯留 28 ㎥ 平成 24 年度 実績 駐車場表面貯留(三河安城東町 31 民間施設) s.水田貯留の推進 行政 市民 事業者 最優先整備河川に位置づけられている郷東川流域と勢井前川流域で水田貯留 可能な区域を選定しました。 また、志茂川流域では地権者及び耕作者の同意が得られたため、水田貯留施 設を整備することができました。 平成 24 年度 事 業 実績 名 河川新設改良事業 実 績 備 西鹿乗川及び郷東川流域 水田貯留施設基本設計 水田貯留施設整備 考 勢井前川流域 4ha 志茂川流域 水田貯留事業写真(志茂川流域) 工事着手前(上流から望む) 工事完了(上流から望む) 水田貯留事業写真(平成 22 年度施工 堀内川流域) 通常時 平成 24 年 9 月 30 日 32 台風 17 号 位 置 図 水田貯留施設基本計画(西鹿乗川及び郷東川) 水田貯留施設基本計画(勢井前川流域) 水田貯留施設整備(志茂川) 33 t.各戸貯留の推進 行政 市民 雨水貯留の意義付けをPRするために、広報あんじょうへの掲載、公民館へ の展示などを行いました。 平成 24 年度は、63 件の雨水貯留施設設置補助申請がありました。 平成 24 年度 事 実績 業 名 実 績 広報あんじょう掲載(2 回) サンクスフェスティバル出展(1 回) 雨水貯留施設の普及活動 まちかど講座(2 回) 防災フェア出展(1 回) 東別所町内会説明会(1 回) 公民館への展示(10 館) 雨水貯留浸透施設設置事業 雨水貯留施設設置補助申請(63 件) 浄化槽転用補助申請(13 件)28 ㎥ 広報あんじょうによるPR(平成 24 年 5 月 15 日号) 34 説明会(東別所町) 2.6 サンクスフェスティバル 防災対策の推進 学び 備える 実 数値目標 績 数値目標 平成 24 年度 合計* ~平成 27 年度 1 地区 2 地区 3 地区 住民手作りハザードマップ作成地区数 達成率 67% u.情報伝達手段の充実 行政 市民 様々なライフスタイルを持つ多くの市民への情報提供の方法として決定的な 手段は未だありませんが、様々な手段を組み合わせて、より「幅広く」 「緊急に」 情報を発信する体制の整備についての調査、研究をしています。まず、緊急速 報メールの利用範囲が拡大をしたことにより、より多くの市民への情報提供が 可能になりました。 平成 24 年度 事 業 実績 名 他事業にて整備 実 績 備 緊急速報メールの利用範囲拡大 1件 考 au、softbank の使用可能 v.提供する防災情報の充実 行政 市内を流れる河川の水位、雨量、更には気象情報、防災情報の発令状況など、 市民にとって身近で分かりやすい情報をリアルタイムに提供できるシステムの 構築の検討をしました。 また、愛知県では、水害時の住民の安全・安心につながるように大雨や洪水 に関する情報をメールで配信するサービスの運用が開始されました。 平成 24 年度 事 業 実績 名 実 績 河川新設改良事業 河川水位観測システム基本計画 愛知県 みずから守る防災情報メールサービスの開始 35 備 考 w.防災ワークショップの開催 行政 市民 浸水常襲地域がある城南町内会では、市民参加型ワークショップを開催し「住 民手作りハザードマップ」を作成することで、地域の防災意識を高めることが できました。 また、洪水ハザードマップについて、まちかど講座や防災フェアで河川が氾 濫した場合に想定される浸水の深さや範囲、避難に役立つ情報などを説明しま した。 平成 24 年度 事 業 実績 名 河川新設改良事業 防災啓発活動 実 績 備 考 住民手作りハザードマップの作成 1 地区 城南町内会 まちかど講座 1回 西三河農林水産事務所 防災フェア 1回 城南町内会住民手作りハザードマップ まち歩き(平成 24 年 9 月 1 日) マップ作成(平成 24 年 9 月 30 日) 防災フェア(平成 24 年 11 月 18 日) 36 位 置 図 まちかど講座 (西三河農林水産事務所) 防災フェア (市民文化センター) 住民手作りハザードマップ (城南町内会) 37 安城市城南町内会 浸水危険地域 水害手づくりハザードマップ 保存版 このマップは、水害時に気をつける点や取るべき 行動について、組ごとにまとめたマップです。 よく目にするところに貼り、ふだんから家族や友人等 と話し合いましょう。 平成24年12月 城南町内会 錦町小学校への避難は 岡刈線の浸水が始まる 前に行う。 16.1 15.8 ! 細田公園の地下が貯留 地となっている。 錦町地下道は 使用不可 16.5 16.6 ! 錦町小学校 ★地点(2012年9月1日撮影) 緊急灯の存在が認知されていない。 危険水位に達したときに点灯するので避 難の目安に。 15.8 <町内の備え> 要援護者・介護者の確認が必要。 緊急連絡網の構築が必要。 ガードレールや側溝の設置状況を各自意識して 確認する必要がある。 緊急灯などが知られていないので周知する必要 がある。 16.1 15.6 15.9 15.4 16.4 15.5 地点 平成11年6月の浸水状況 15.7 逃げるときは 追田川を横切る場所は危険なので使わない。 側 溝が ほとんどなの で, フ ェ ン スから 1m 、 電柱から60cm離れて歩く。 自分で判断し、近隣の声かけをする。 ゴミネット、マンホールなど足元に注意する。 16.5 16.2 ! 15.4 16.0 浸水時に見えにくくなる ところなどは重点的に側 溝のふたが欲しい。 追田川が一番初めにあふ れる。 15.6 橋のガードレール及び、反対 側に柵が無いので注意。 15.1 セキュリティが掛ってい ないマンションへ一時 避難する。 安城南中学校 15.5 15.4 ! 14.9 15.7 3方向からの水が渦巻き、 1.5mくらいの水しぶきが 上がる。 P 川の橋両サイドに 大きな流れあり。 避難所 ・・・・・・・・・・・・・・ 一時避難所・・・・・・・・・・・ P 15.4 14.8 図書館の駐車場は他より も高台なので,車の避難 所として利用する。 15.2 車両の一時避難所・・・・・ P 水に浸かりやすい場所 (矢印は浸水の広がる方向) より水に浸かりやすい場所 昭林公民館 水が流れ込む方向・・・・ 15.6 マンホールや段差・・・・・ フタの開いた側溝・・・・・ 役立つ防災情報 水が溢れてきそうな箇所・ 避難路・・・・・・・・・・・・・・ 地域の FM ラジオ ピッチ 83.8MHz 15.4 ケーブルテレビ KATCH キャッチネットワーク 国土交通省 川の防災情報 http://www.river.go.jp/ XバンドMPレーダ雨量情報 http://www.river.go.jp/xbandradar/ 安城市土木課 TEL 0566-76-1111 安城市 http://www.city.anjo.aichi.jp/ 住民手作りハザードマップ(完成) 38 標高(メートル) ・・・・・・・ 15.0 水が最初にたまるところ ! 危険箇所・・・・・・・ 段差 話し合いの意見・・・・・・ 意見 x.自主防災組織の強化 行政 市民 全ての町内に自主防災組織があり、 「地域のことは自ら守る」の掛け声のもと、 日頃から防災訓練等の活動を行っていますが、現状では地震被害を想定した活 動が多くなっているため、今後は水害についても自主防災組織が機能するよう な体制をつくる必要があります。そのため、住民手作りハザードマップを作成 した城南町内会と大雨行動訓練について協議しました。 また、平成 24 年度に住民手作りハザードマップを作成した西尾町内会におい ては、マップを活用して大雨行動訓練を実施し、地域のコミュニケーションを 図ることで、地域防災力を高めることができました。 大雨行動訓練(西尾町内会) 訓練の目的の説明 大雨行動訓練状況 避難所(南部小学校) 意見交換会 39 2.7 数値目標の検証 ◆基本目標 土地利用形態が変化しても、現在よりも雨水流出量を増大させない ◆数値目標に対する検証方法 検証時期における実際の土地利用の変化から算定する雨水流出増量分と実施 された対策容量とを比較する。容量を検証するものであり、各雨水流出抑制施 設の指標にこだわるものではない。 ◆数値目標に対する検証 検証時期における実際の土地利用の変化した面積(開発面積)は、平成 23 年 度では 12.9ha、平成 24 年度は 17.5ha でした。その土地利用の変化から算定し た雨水流出増量分と各年度に実施された対策容量を比較したものを下図に示し ています。その結果、各年度において雨水流出増量に対して雨水流出抑制量の 方が大きいため、基本目標は達成されました。 図 各年度における雨水流出増量と雨水流出抑制量 平成 23 年度、平成 24 年度の雨水流出抑制量はそれぞれプール約 16 箇分、約 34 箇分相当 (プールの容量は 25m×16m×1.5m=600 ㎥として計算) 40 第3章 課題と対策 3.1 準用河川・排水路の維持管理 施策:f 課 題 準用河川の護岸や排水路の老朽化が進んでいる。大雨時の浸水被害や道路陥 没による被害を引き起こさないためにも、早期に発見し修繕する必要がある。 対 策 浸水被害の危険が高い追田川や陥没被害の影響が大きいと思われる鉄道横断 管から優先的に点検し、老朽箇所の計画的な修繕を検討します。 3.2 雨水貯留浸透施設の普及 施策:m、n、r、t 課 題 平成 24 年度の雨水流出抑制量(20,778.7 ㎥)のうち、市民及び事業者が行っ た対策量は 124 ㎥であり全体の 0.6%程度にしか満たない状況である。また、平 成 23 年度の対策量 215 ㎥と比較して、91 ㎥減少した。 対 策 雨水浸透施設は雨水の再利用などの直接的な効果を設置者が実感できない点 で意義付けが難しいため、様々な機会を設けて浸透施設の構造、機能を引き続 き紹介します。 市販雨水貯留槽の利用状況調査結果から設置して良かった意見をホームペー ジや広報あんじょう等によりPRします。 平成24年度 実績 雨水流出抑制量 雨水浸透施設(①) 透水性舗装 100.0% 18.5㎥ 74.9% 1㎥ 4.0% 5.2㎥ 21.1% 事業者 0㎥ 0.0% 市民 0㎥ 0.0% 20,631㎥ 100.0% 20,508㎥ 99.4% 事業者 107㎥ 0.5% 市民 16㎥ 0.1% 20,655.7㎥ 100.0% 20,531.7㎥ 99.4% 事業者 108㎥ 0.5% 市民 16㎥ 0.1% 行政 事業者 雨水貯留施設(②) 調整池 各戸貯留槽 割合 24.7㎥ 行政 浸透マス 土地利用変化から算定 した雨水流出増大量 行政 雨水流出抑制量(①+②) 行政 41 6,003㎥ 全体の 0.6% 6) 雨水タンクを設置して良かったこと、困ったことはありますか。(複数回答) 1 良かったことがある 20人 2 困ったことがある 人 4人 3 未回答 1人 20人 0% 10% 20% 30% 40% 良かったことがある 4人 50% 60% 困ったことがある 70% 80% 90% 1人 100% 未回答 図 設置 3 年を経過した人を対象にした調査結果の抜粋 設置して良かったと答えた人の理由 ・水道代の節約になった ・水の大切さを学べた 3.3 防災情報の充実 施策:u、v 課 題 最適な防災情報は、場所、時間、また受け手の置かれている状態によって様々 に異なっている。行政は迅速で「正確」な情報の収集をして、 「身近」で「分か りやすい」情報として市民に提供する必要がある。 対 策 注意報や避難等に関する情報の入手方法は、テレビ、ラジオ、パソコンの順 で多いことがアンケート調査結果から分かっている。市内を流れる河川の水位、 雨量など市民にとって身近で分かりやすい情報を提供するために、ケーブルテ レビ(キャッチ)、ラジオ放送(ピッチFM)やインターネットなど様々な情報 伝達媒体を活用して情報提供ができるように水位観測システムの構築を目指し ます。平成 25 年度に詳細設計を実施し、平成 26 年度にシステムの構築を目指 します。 3.4 防災意識の向上 施策:x 課 題 住民手作りハザードマップには、地域の早期浸水の様子が描かれており、地 域の水害特性など早期避難の際に必要な情報が記載されている。いざという時 に迅速かつ適切に行動するためには、住民手作りハザードマップを活用した大 雨行動訓練を継続して実施する必要がある。 対 策 継続して訓練を実施するためには、水害についても自主防災組織が機能する 必要があるため、大雨行動訓練の実施のためのPRとサポートを行います。 42