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財団法人 東日本鉄道文化財団[地方文化事業支援]
(平成19年11月現在)
東日本各地に残る伝統文化を後世に継承し、
地域文化の振興をはかるため、平成5年度より「地方文化事業支援」を行っております。
現在
(平成19年11月)、財団法人 東日本鉄道文化財団が助成する文化事業団体は、61件にのぼっています。
横浜支社
「下田太鼓」振興(静岡県 下田市)
「相模人形芝居下中座」保存・後継者育成(神奈川県 小田原市)
「一之宮八幡大神屋台」修繕(神奈川県 寒川町)
「鎌倉市民俗芸能」保存・伝承(神奈川県 鎌倉市)
八王子支社
「八王子車人形」映像記録保存(東京都 八王子市)
「山梨近隣に伝わる伝統舞踊等」記録・上映(山梨県)
「ぶらり青梅宿」保存(東京都 青梅市)
大宮支社
盛岡支社
「山あげ祭」保存・伝承(栃木県 那須烏山市) 「新民族楽器」制作・楽劇創作(岩手県)
「鷲宮催馬楽神楽」保存・伝承(埼玉県 鷲宮町) 「八戸三社大祭」
保存・伝承(青森県 八戸市)
「鹿沼今宮付け祭り」保存・伝承(栃木県 鹿沼市) 「倉沢人形歌舞伎」を中心とする伝統芸能振興(岩手県 花巻市)
「史跡七戸城跡」総合整備・活用推進(青森県 七戸町)
高崎支社 「北上市民俗芸能」保存・伝承(岩手県 北上市)
「上三原田歌舞伎舞台」操作伝承・上演計画(群馬県 渋川市) 「下北歴史街道再発見事業」(菅江真澄編)
(青森県 むつ市)
「安中中宿糸操燈籠人形」制作伝承・上演(群馬県 安中市)
「八城人形浄瑠璃」
伝承(群馬県 安中市) 秋田支社
「古馬牧の人形浄瑠璃」
保存・整備(群馬県 みなかみ町) 「男鹿のなまはげ」保存(秋田県 男鹿市)
「尻高人形芝居」保存・整備(群馬県 高山村) 日本最古の木造芝居小屋「康楽館」保存(秋田県 小坂町)
「徳川忠長墓所玉垣」改修(群馬県 高崎市) 「立佞武多」保存・伝承(青森県 五所川原市)
水戸支社
今蘇る
「常陸国風土記」
(茨城県)
「西金砂神社大田楽」
復元・執行(茨城県 常陸太田市)
「西塩子の回り舞台」保存と組立技術・地芝居等習得と育成(茨城県 常陸大宮市)
「日立風流物」保存・伝承事業(茨城県 日立市)
千葉支社
心に残る「千葉の文化」
(千葉県)
「佐原の山車」保存・整備支援(千葉県 香取市)
「行元寺文化財」保存・整備支援(千葉県 いすみ市)
仙台支社
「平成奥の細道」
(東北地方)
「会津若松観光ルネッサンス」
(福島県 会津若松市)
「地場産業の和紙づくり」伝承者育成・新たな技術支援(福島県 二本松市、本宮市、大玉村等)
「有屋番楽」復活・伝承者育成(山形県 金山町)
「雛のみち」整備(山形県)
「六十里越街道」保存(山形県 鶴岡市)
「十八鳴浜の鳴り砂」環境保存(宮城県 気仙沼市)
「月山旧六十里越街道」復興・整備(山形県 西川町)
「新宮熊野神社長床」保存・継承(福島県 喜多方市)
「七日町町並み周辺」整備(福島県 会津若松市)
「毛馬内の盆踊」保存・伝承と文化交流促進(秋田県 鹿角市)
「ミニチュア建造物」保存・整備(青森県 弘前市)
「藤琴豊作踊り」保存・伝承(秋田県 藤里町)
新潟支社
「佐渡薪能」振興(新潟県 佐渡市)
越後二十村郷「牛の角突き」
習俗保存(新潟県 長岡市・小千谷市)
「綾子舞」伝承・振興(新潟県 柏崎市)
「村上大祭」保存・伝承(新潟県 村上市)
「黒森歌舞伎」保存・伝承事業(山形県 酒田市)
「湊町に伝承する文化・芸能の歴史的史料」編纂事業(新潟県 新潟市)
長野支社
「姨捨棚田」保存(長野県 千曲市)
「ほたるの里公園」整備(長野県 辰野町)
「松本深志舞台」保存・継承(長野県 松本市)
「穂高人形」飾物制作者育成・
「御船祭」伝統文化継承(長野県 安曇野市)
子供達による「日本三大流鏑馬」伝統文化継承・維持(長野県 大町市)
「親沢人形三番叟」保存・伝承と後継者育成(長野県 小海町)
「岳の幟」
伝統文化継承(長野県 上田市)
「燈籠祭り」伝承文化継承(長野県 野沢温泉村)
「川中島の戦い」史跡整備・活用推進(長野県 長野市)
「須々岐水神社お船祭り舞台」修理・伝統文化伝承(長野県 松本市)
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「まるきた伝統空間」
は、
財団法人 東日本鉄道文化財団が支援する東日本各地の民俗芸能をご紹介する公演です。
平成13年11月より、
JR東京駅丸の内北口
(まるきた)
ドームで開催されてきたため、
この名で親しまれています。
(北上市市民憲章より)
昨年秋より、
大宮を新しい舞台として、
現代の日本人に新鮮に響く感動をお届けしています。
演目・見どころ
勇壮華麗。庶民が完成させた芸術作品
み た て お に けん ば い
三舘鬼剣舞
[三舘鬼剣舞保存会]
(岩手県北上市黒岩)
鬼剣舞は、
北上市周辺に伝承される念仏剣舞のひとつです。威嚇的な鬼の
ような面
(仏の化身)
をつけ、勇壮に舞うところから「鬼剣舞」と呼ばれ、
親
しまれています。その人気は高く、
現在、北上市を中心に14団体が活動し、
県外にも愛好家の団体があります。三舘鬼剣舞は平成14年
(2002)
、
二子
鬼剣舞の指導を受け、
北上市黒岩の三坊木・舘地区で発足した保存会です。
由 来
大宝年間
(701∼704)
、
修験道の祖である役小角
(えんのおづぬ)
が念仏を
広めるため、
念仏を唱えながら踊ったのが始まりといわれるなど、
その由来
には諸説があります。
鬼に角なし?<鬼剣舞の面>
鬼剣舞は通常8人の踊手によって演じられ、1人が白面、残る7人は青・
赤・黒の面をそれぞれつけます。
この4色は四季・方位を示すとともに
悪魔を降伏させ人々を救済する
「仏さま
(明王)
」を表わしています。
「鬼」ではなく
「仏」であるため、面には角がありません。
これらの踊り手
に加え、カッカタ
(道化面・面の色は黄)
、晴衣の少年(または少女)の
胴取りが付属するのが本来の姿とされています。
鬼剣舞には亡くなった魂をなぐさめる念仏、
祈りがこめられていま
す。その一方で、この芸能の大きな見どころとなっているのが、勇壮な
舞です。激しい所作の繰り返しの中で、踊り手は無我へ、悟りへと向か
う喜びを感じていきます。また、演目には曲芸的なものもあり、観客の
目をさまざまに楽しませてくれます。
一番庭
鬼剣舞の基本の踊り。礼舞で念仏を唱えながら踊ります。
一番庭の狂い 扇合わせとも呼ばれる優雅な舞。
狂いとは崩しのことで、
基本
の念仏踊りとは違った華やかな所作が加わります。
二番庭
神社に参拝する際、最初に振り込む礼舞。
刀剣舞
一番庭の扇の優雅さとは対照的な、
勇壮な中にも風格の
ある太刀踊り。
佛恩に感謝する舞。独特な太刀さばきが見どころです。
三人加護
祈祷舞とも呼ばれる、
祈りの舞。
扇での四方固めに始まり、
次いで御幣を背負った白面が登場しての祈祷舞となります。
雄雄しく跳躍し、最後は御幣を天に投げて終えます。
八人加護
荒れ狂う武者の乱舞。刀くぐりや刀またぎも行われます。
宙返り
刀を1本から8本に増やしながら持ち、宙返りをしながら
踊ります。
カニむくり 宙返り、車座、風車などの曲芸をする余興的な踊り。
膳舞
膳を落とさぬように、巧みに操りながら踊ります。
狐剣舞
狐の面をかぶり舞う、
妖気をはらんだ神秘的な踊り。
独特な
足の所作にご注目ください。
な ん ぶ りゅうさらきし し お ど り
南部流更木鹿踊
演 目
全4回の公演を四季に分け、
テーマを表現した演目となっています。
11/17
(土)
[1回目]冬∼祈り
①一番庭 ②刀剣舞の狂い ③膳舞 ④二人加護
[2回目]春∼芽吹き
①一番庭の狂い ②カニむくり ③宙返り ④八人加護
[2回目]秋∼実り
①刀剣舞 ②宙返り∼膳舞 ③三人加護
県指定・無形民俗文化財
は る た うち
春田打
[春田打保存会]
(岩手県北上市下江釣子)
北上市更木地区で伝承される太鼓系鹿踊です。
鹿踊は本来、鹿の供養の
ために始められた念仏踊でしたが、次第に祈祷の目的も多岐に渡り、民衆
北上市下江釣子地区では、
お田の神舞とも呼ばれている田植踊です。仮
面をつけて踊る田植踊は、県内では北上市のみで伝承され、昭和58年
(1988)
に岩手県無形民俗文化財に指定されています。豊年を祈って、農
作業が始まる前の小正月に、予祝行事として行われてきました。多くの田
植踊が華やかに風流化されているのに対し、春田打は中世芸能の所作を
色濃く残した、全国的にも希少な民俗芸能です。
の娯楽として変化していきました。岩手県内に伝わる鹿踊には太鼓系鹿踊
と幕踊系鹿踊があり、これらは南部領と伊達領の藩境によって伝承が分
けられています。
太鼓系鹿踊は伊達領内、
幕踊系鹿踊は南部領に見られま
すが、藩境を越えて伝わったものもあり、特に太鼓系鹿踊は藩境に近い南
部領に数多く伝承されています。
由 来
太鼓系鹿踊の起こりについては不明ですが、
最も古い記録として、
文禄2年
(1593)
に行山流久田鹿踊の伝書があります。
南部流更木鹿踊は北上市平
沢の沢目集落から伝承されたといわれ、
伝承の時期は明治初年の頃と推察
されていますが、
確かなことはわかっていません。
天正4年
(1576)
、
新渡戸対馬守胤重が、
新渡戸家累代の守り本尊を安置す
る観音堂
(現
「人当山新渡戸寺」
)
を建立した際、
落慶祝いに地区の農民に
演じさせ、
農作物の豊穣を予祝したことが始まりといわれています。
長く中
断していましたが、
昭和26年
(1951)
に復活し、
春田打保存会によって継承
されています。
演目・見どころ
演目・見どころ
最大の特徴は、
重さ15kgほどの装束を身につけた踊り手自身が太鼓を打
ち、
歌い、
舞う、
一人三役をこなすところです。
また、
8人の踊り手によって構
成されますが、
この芸能は中心にいる仲立の
「一人立獅子」
です。
仲立がリー
ドし、
ほかの踊り手たちは仲立ちを盛りたてながら、
踊りの息をあわせていく
のが、
芸の見せどころとなっています。
太夫を中心に笛方2人、
太鼓、
手平鉦各1人、
9人の舞人で構成されます。
演目
は
「春田打」
「種まき」
「田掻き」
「田植え」
「稲刈り」
の順に、
一連の農作業を
模した舞を、
時にはコミカルに笑いを誘いながら演じていきます。
最後はお
田の神の出となり
「お田の神舞」
、
神歌に合わせ厳かに舞い納めます。
総じ
て、
前かがみで扇で顔を隠し、
後ずさりの出に特徴があります。
見せ場は、
馬
が舞台に現れる
「田掻き」
。
この演目と
「稲刈り」
は狂言風に演じられ、
残り
の演目、
特に
「お田の神舞」
には猿楽能風な古典振りが見られます。
演 目
礼庭
(平庭)
五穀豊穣、
無病息災を願う踊り。
綱踊り
綱を蛇と見間違えた鹿が、
蛇ではない
ことを確かめ安心するまでの様子を表
現しています。
①二番庭 ②狐剣舞 ③宙返り ④三人加護
11/18(日)
[1回目]夏∼祭り
ほのぼのとした笑いを誘う。
(岩手県北上市更木)
由 来
刀剣舞の狂い 刀を交差させ合う、躍動的な舞。
二人加護
15kgの装束で、太鼓を打ち、歌い、踊る。
DVD「伝統空間選集」非売品
財団法人 東日本鉄道文化財団では、
「まるきた伝統空間」
のほかにも、
さまざまな伝承
行事を、
DVDによる映像で広く皆様にお楽しみいただけるよう取り組んでいます。
DVD「伝統空間選集」は、
全国の公立図書館・博物館など約600カ所に無償で頒布し
ています。
現在、
東日本地域を中心に、
全国約320カ所の施設でご利用
(貸出・館内
視聴など)
いただけます。
●上三原田の歌舞伎舞台[群馬県]
●五所川原の立佞武多[青森県]
※2003年度「第41回日本産業映画・ビデオコンクール 観光部門賞」受賞
装束の重さを忘れさせる跳躍、
長い竹で
できたササラを地に打ち付け、
地の神を
鎮める所作など、
迫力ある、
見応えのある
舞をじっくりとお楽しみください。
●越後二十村郷 牛の角突き[新潟県]
●信濃大町の子供流鏑馬[長野県]
●信濃姨捨の棚田[長野県]
●烏山の山あげ[栃木県]
●金山の有屋番楽[山形県]
[神奈川県]
(制作中)
●下中座の相模人形芝居(仮題)
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