Comments
Description
Transcript
新日鉄エンジニアリングの省エネ・環境分野への取り組み
2012年8月6日 新日鉄エンジニアリング㈱ 目次 1. 新日鉄エンジニアリングの概要 2.中国における省エネ・環境関連事業展開例 3.将来に向けた省エネ・環境技術 4.中国マーケットへの期待 1.新日鉄エンジニアリングの概要 1-1.新日鉄グループの構成 1-2.新日鉄エンジニアリングの事業 1-3.海外事業所 新日本製鐵㈱ Corporate Staff Top Management 製鉄 エンジニアリング 新日鉄エンジニアリング 都市開発 R&D 化学 新素材 IT 4 事業分野 企業名 製鉄 新日本製鐵 エンジニアリング 新日鉄エンジニアリング 255 化学 新日鉄化学 194 IT ソリューション NS ソリューション 160 都市開発 新日鉄都市開発 87 新素材 新日鉄マテリアル 61 2010年度売上 (JPY billion) 3,473 5 製鐵プラント 環境 エネルギー 海洋土木 建築 · 北京中日联节能环保工程技术有限公司 · 重庆新联钢铁设备技术有限公司 · 马鞍山中日资源再生工程技术有限公司 纽约事務所 芝加哥事務所 曼谷事務所 东南亚新日铁 NSE Australia 悉尼事務所 ・新日鉄エンジニアリング ・新日本製鉄 2.中国における 省エネ・環境関連事業例 2-1.中国における事業拠点 2-2.コークス乾式消火設備(CDQ) 2-3.COG精製プロセス 大连重工・起重集团有限公司 北京中日联节能环保工程技术有限公司 中钢集团邢台机械轧辊有限公司 马鞍山中日资源再生工程技术有限公司 重庆新联钢铁设备技术有限公司 武汉汉威炉外精炼工程有限公司 新日铁设备工程(上海)有限公司 子公司 战略伙伴 従来水をかけて消火していた赤熱コークスを、不活性ガスで消火する と共に顕熱を蒸気として回収する設備。排熱回収の他、コークス品質 向上、環境改善の効果もある。 ・日本国内普及率:100% ・効果 :2007年の回収蒸気量は約1809万t コークスの持つ熱を大気に放散 (CO2削減量約▽350万t/年・中規模原子力発電所(100万kw)1基分相当) 粉塵も発生 コークスバケット ダストキャッチャー タービン発電機 消火塔 コークス炉 クーリングチャンバー 循環ファン コークス移送台車 コンベアー © 2009 Nippon Steel Corporation. All Rights Reserved. 排熱ボイラー 発電機 湿式消火 冷却コークス 10 CDQ実績 Finland Romania Korea Russia (units) Poland Mainland C h i n a Germany Japan Ta i w a n India Note: Figure colored stands for CDQ supplied or modified by NSC 10units 1unit ・Japan 25 ・Abroad 68 ・Total 93 Region Brazi l Share of NSC’s CDQ More than 30 % 製鐵所におけるCOG精製フロー S分の除去 コ ー ク ス 炉 粗COG N分の除去 脱 ア ン モ ニ ア 脱 硫 燃料として利用 (加熱炉、発電所) 軽 油 回 収 精製COG 日本での豊富な実 績をもとに、中国を はじめ海外製鐵所 でも納入実績あり。 中国/安陽鋼鉄向け脱硫設備(NEDOモデル事業) 中国/宝山鋼鉄(上海)向け脱硫設備 12 3.将来に向けた 省エネ・環境技術 3-1.石炭の利用拡大と関連技術 3-2.新日鉄Grにおけるガス化技術開発経緯 3-3.石炭ガス化技術の開発方向性 3-4.ECOPRO®の概要 3-5. ECOPRO®の概要 3-6.CO2分離回収技術 ○中長期的には、石油、天然ガスの先細りとともに、一次エネルギーは石油、天然ガスベースから石炭ベースへ シフトすると予想(産炭地にて兆候) ○石炭により石油、天然ガスチェーンの川下を代替するには、石炭を一度合成ガス(H2/CO)に分解する必要があり、 高効率の石炭ガス化技術がKEYとなる 化学製品 エチレン分解 反応合成 エチレン/プロピレン ナフサ C2H4、C3H6 石油 精 製 現状メ ジャー ナフサ GTL 化学工業原料へ 量的にマイナー 軽油 発 電 発 電 (低品位炭) ↓ (バイオマス) 分解 コークス製造 ガス化 COG 輸送燃料 メタン化 都市ガス (工業用) 現状メジャー コークス 軽油 合ガス 現状メジャー 天然ガス 石炭 CTL 現状メジャー ガソリン、灯軽油、重油 等 ナフサ 原料シフト プラスチック 肥料、ゴム 化学品 等 電力 IGCC 鉄鋼原燃料へ タール、BTX 合ガス(H2/CO) 量的にマイナー 化学工業原料へ 現状量的にマイ ナー CCS 石油・天然ガスチェーン 石炭チェーン 14 14 年度 開発プロジェクト ‘92 ~’95 基礎調査・検討 ’96 ~‘99 ’00 ~‘02 ‘03 ‘04 ‘05 ‘06 ‘07 ‘08 ‘09 ’10~‘14 完了 石炭熱分解<CPX> 国プロ PP試験(100t/d、常圧) 完了 ECOPRO(高圧) 完了 基礎試験 (1kg/d) プロセス研究 (1t/d, PDU) PP研究 (20t/d) 実証研究 (150~300t/d) PP支援研究 実証支援研究 実証支援・商用機企画 国プロ 建設・実証試験 (企画中) 廃プラスチックガス化 PP研究(5t/d、常圧) バイオマスガス化 PP研究(3.5t/d、常圧) 完了(商品化) 完了(商品化) 15 開発の方向性 噴流床 スラリー フィード ドライ フィード 流動床 固定床 現状の共通する開発課題 操業安定性 多炭種対応 低コスト 省水 : : : : 連続長時間運転、短期間メンテナンス 灰分量、灰融点、水分 初期投資、ランニング 水使用量削減、リサイクル 石炭のガス化ゾーンと熱分解ゾーンを有するガス化プロセス [特徴] ① ガス化生成熱を熱分解に活用し、世界最高効率(85%)で生成物を取得 ② 低品位炭など熱分解しやすい石炭のガス化に適したプロセス ③ 生成ガスに含有するCH4が更に高効率なSNG製造実現 噴流床ガス化炉 ガス(H2 , CO, CH4) 代替天然ガス 輸送燃料 アンモニア メタノール、水素 【 熱 分 解 】 低品位炭 Coal+熱 →CO,H2,CH4,+ α 乾燥・粉砕 【 部 分 酸 化 】 発電 Coal+O2,steam →CO,H2,+熱 + α O2 燃料, 化学製品 IGCC、ガスエンジン、 燃料電池 チャ― 製鉄 スラグ 炭素材 無機物質 セメント, 他 エネルギー効率=製品熱量/石炭熱量 17 高効率なガス製造と生成ガス中のCH4含有 ⇒ SNG製造で性能最大発揮 (対既存ガス化技術10%以上製造効率向上) 高効率ガス製造、 CH4含有 ガス化 シフト反応 メタネーション SNG COAL 投入石炭熱量当たりのSNG 製造効率 Case A (効率:85% 、 CH4含有) 110 Case B (効率:80% 、CH4なし) 100 18 高効率なガス製造と生成ガス中のCH4含有 ⇒ 対既存ガス化技術約10%のCO2発生抑制 (ガス化段階で約30%、シフト反応段階で約6%) Brown Coal ガス化 メタネーション シフト反応 CO2 SNG CO2 ガス化 シフト反応 Total Case A (効率:85% 、 CH4含有) 10 81 91 Case B (効率:80% 、 CH4なし) 14 86 100 19 CCSプロセス 分離・回収 輸送 地中圧入 CCSプロセスの中で最もコスト比率の 高い分離・回収の効率化を実現 製鉄所高炉ガスから直接CO2分離回収 開発概要 回収法 :化学吸収法 対象ガス :BFG等(常圧ガス) 設置場所:新日鐵 君津製鉄所 4高炉 設備規模:30t-CO2/日(CO2回収量) 開発目標:≦2.0GJ/t-CO2(熱消費量) ※NEDOの研究依託事業 20 4.当社の狙い 持続的に成長する中国の資源・エネルギーマーケットに おいて、 ① 製鉄業で培った、省エネ・環境技術の一層の普及 ② 石炭ガス化等新たな技術での新規参入 により、中国での省エネルギー促進、環境保全・改善に 貢献したい。 ご清聴有難うございました