...

資料4 他の自治体における推進体制

by user

on
Category: Documents
5

views

Report

Comments

Transcript

資料4 他の自治体における推進体制
環境基本計画推進体制 検討ミーティング 第2回会議〔2005(H17).12.21〕
資料4
他の自治体における推進体制
∼16 自治体の推進体制の整理結果に基づいて∼
事例№
自治体名
人 口
事例№
政令指定都市
自治体名
人 口
その他の自治体
川崎市
125 万
弘前市
(青森県)
17 万 7 千
名古屋市(愛知県)
217 万 2 千
川越市
(埼玉県)
33 万 1 千
事例4
京都市
(京都府)
147 万 4 千
日野市
(東京都)
16 万 8 千
事例6
大阪市
(大阪府)
260 万
福井市
(福井県)
25 万 2 千
事例3
神戸市
(兵庫県)
149 万 3 千
長野市
(長野県)
38 万 9 千
北九州市(福岡県)
101 万 1 千
多治見市(岐阜県)
10 万 4 千
(埼玉県)
事例2
日進市
(愛知県)
7万
春日井市(愛知県)
28 万 8 千
事例5
豊中市
(大阪府)
39 万 2 千
事例1
熊本市
(熊本県)
66 万 2 千
1.「推進方策等の協議」に関して
●パートナーシップ組織の設置
どの自治体でも環境基本計画を推進していくために、市民・事業者の参加を促す仕組みを構
築している。その仕組みとしては、市民・事業者・行政によるパートナーシップ組織をつくる
というものがほとんどである。
また、それらのパートナーシップ組織は、事務局を市の環境部局に置き、資金面でも支援し
ているところが多い。
【特徴的な事例】
弘前市
パートナーシップ組織「ひろさき環境パートナーシップ 21」
(2002)は、環境基
本計画策定委員が中心となってつくられているが、NPO法人化なども視野に入れ、パ
ートナーシップ組織と市が協定を結ぶというスタイルをとっている。事務局は、会長(弘
前大学教授)の研究室に置かれている。
日進市
パートナーシップ組織を設置せずに、個々の団体・事業所と市がパートナーシッ
プ協定を結んでいる。この方法は、個々の取り組み内容と結果について、市が把握しや
すいという利点があると思われる。
●パートナーシップ組織の分類
組織への参加に関しては、会員制で窓口が広く開かれている組織が多く、部会やワーキング
グループという形で、環境基本計画に関する事業の具体的な推進に関わるプロジェクトを実施
している組織も多い。
資料 4-1
環境基本計画推進体制 検討ミーティング 第2回会議〔2005(H17).12.21〕
設置の経緯からは、三パターンに大別される。
①環境基本計画に基づいて設置された組織
②環境基本計画とは別に行動計画(ローカルアジェンダ)が策定され、その策定委員会が
母体となって生まれた組織
③その他の経緯により生まれた組織
①環境基本計画に基づいて設置された組織
環境基本計画の策定とパートナーシップ組織の設置が連動している場合が多い。
【事例】
熊本市(事例1) 環境総合計画改定(2000)にあたって、市民・事業者の意見を反映
して策定後の実効性を高めるという目的で策定組織「地球にやさしいまちづくり市民
会議」を設置。その主要メンバーと市とが組織のあり方について検討を重ね、パート
ナーシップ組織「エコパートナーくまもと」が誕生している。
福井市(事例2) 「福井市環境パートナーシップ会議」は、当初、市長が委嘱する委
員(地域の代表者や公募市民、専門家)のみの組織であったが、その後、数回の組織
改革を経て、定員と任期のある市長委嘱の委員による全体会と、希望する市民は誰で
も参加できるプロジェクトチームとで構成されるようになっている。
神戸市(事例3)
環境基本計画は 1996 年に制定されているが、パートナーシップ組
織はそれをさかのぼる 92 年に、リオ・デ・ジャネイロで開催された「地球サミット」
を契機として設立。改定された「新・神戸環境基本計画」
(2002)で、取り組みの推進
にあたる組織と位置づけられた。
「神戸市地球市民会議」の活動としては、1994 年に市民行動計画の策定にあたった
ほか、2001 年に部会としてごみ減量円卓会議が設置されている。
②環境基本計画とは別に行動計画(ローカルアジェンダ)が策定され、その策定委員会が
母体となって生まれた組織
【事例】
京都市(事例4) パートナーシップ組織「京(みやこ)のアジェンダ 21 フォーラム」
は設置が 1998 年と早く、活動も活発で、他の自治体への影響も大きい。
この組織では、ローカルアジェンダの重点項目を推進すべく、ワーキンググループ
が設置されている。ワーキンググループは、個々の団体・事業者・行政だけでは取り
組むことが難しい、協働でしかなしえないプロジェクトに取り組んでおり、試行的に
実施された後、市の施策や京都府、全国に展開されるプロジェクトも存在。その代表
例として、KES(京都環境マネジメントシステム・スタンダード)の認証制度や省
エネラベルキャンペーンなどがある。
豊中市(事例5) 豊中市のパートナーシップ組織「とよなか市民環境会議」も歴史が
長く(1996∼)、その取り組みを参考にするパートナーシップ組織は多い。
資料 4-2
環境基本計画推進体制 検討ミーティング 第2回会議〔2005(H17).12.21〕
この組織は、全体活動と部会活動からなり、その部会活動のひとつとしてローカル
アジェンダの策定が行われた。この部会は、後に自立し、NPO法人「とよなか市民
環境会議アジェンダ 21」となっており、改定された基本計画(2005)では、基本計画
の推進組織として位置づけられている。
長野市
長野市では、基本計画の推進組織として「ながの環境パートナーシップ会議」
が設置(2001)されており、ローカルアジェンダ策定に関わっている。
③その他の経緯により生まれた組織
【事例】
北九州市
環境局の主要施策「北九州市環境首都創造事業」の中で、
「世界の環境首都」
を目指すという目標を掲げ、環境保全活動の推進に取り組むことを目的とした「環境
首都創造会議」が設立(2004 年 3 月に第1回会議)されている。構成メンバーは、市
民・NPO・企業・学識者・行政。
環境基本条例は 2001 年に制定されているが、環境保全行政の具体的な行動計画とな
る「アジェンダ 21 北九州」がそれに先立って策定(1996)されている。
(2)「点検・評価」に関して
ほとんどの自治体で、毎年、環境報告書(年次報告書もしくは環境白書を含む)を作成し、
計画の進捗状況を公表しているが、公表までに、審議会組織やパートナーシップ組織、市民が
その評価に関与する機会を設けている自治体がある。
市民による点検・評価を目指している自治体もいくつかあるが、いずれも将来的な取り組み
としており、実践に至っている自治体はわずかである。
①審議会組織が関与するパターン
【事例】
神戸市・長野市
神戸市、長野市では、点検は行政が行い、審議会に報告し、そこでの
意見を反映した環境報告書等を作成し、市民に公表している。
②パートナーシップ組織が関与するパターン
【事例】
豊中市(事例5)・春日井市・日進市
いずれも環境報告書等の中間公表を行い、市民
やパートナーシップ組織の意見を募集している。寄せられた意見は審議会組織に報告
し、そこでの意見を反映している。
福井市
市による報告書と、推進組織「福井市環境パートナーシップ会議」による点検・
是正措置の提言をもとに、環境審議会で評価が行われることとなっている。
資料 4-3
環境基本計画推進体制 検討ミーティング 第2回会議〔2005(H17).12.21〕
③市民による環境状況の点検
【事例】
大阪市(事例6)
大阪市は、2004 年度から環境関連施策の点検・評価に広く市民の
参加を求め、今後の施策の改善のために建設的な市民意見を反映する仕組みづくりと
して、「市民環境調査隊」事業(→事例6)をモデル的に行っている。
熊本市
熊本市でも、市民による環境状況の点検の推進として「野生生物の観察会」や
「大気の簡易測定」などが行われている。
④先進的な評価の取り組み(行政評価制度との連動)
【事例】
京都市
行政評価制度として、施策評価・事業評価を行っており、その内容をホームペ
ージで市民に公開している。施策評価は、数値で測ることができる「客観指標評価」
と、市民へのアンケートによる「市民生活実感評価」から構成されている。
豊中市
計画が 2005 年度からであるため、取り組みが始まったところであるが、計画
では行政評価との連動をうたっている。
(3)その他の特徴的な取り組み
①審議会組織について
【事例】
川崎市
学識経験者・各種団体推薦者の他に、市民公募 6 名(公害対策、緑と公園、廃
棄物の各分野 2 名ずつ)が入ることになっている。
多治見市
独自の調査権や勧告権を持つほか、審議会自らが関係者への意見聴取を行い、
市民からの意見提出も受理することができる。また、会議において傍聴者の発言も許
可されている。
②市民による意見表明の機会
【事例】
川崎市
年次報告書に提出用の意見書用紙がついており、随時、意見を募集している。
その内容と対応については、年 2 回、HPで公表されている。
資料 4-4
環境基本計画推進体制 検討ミーティング 第2回会議〔2005(H17).12.21〕
【事例1】 エコパートナーくまもと (熊本市)
(「第2次熊本市環境総合計画」2000)
【熊本市環境総合計画の推進体制】
情報提供、啓発・普及
市民
事業者
意 見
市
民間団体
報 告
市 議 会
意 見
環境審議会
諮問・報告
環境総合計画
連 携
推進会議
(仮称)
国際機関・大
学・研究機関
国・県・市町村
答申・意見
地球にやさしいまち
づくり市民推進会議
(仮称)
担当部局
事務局
連 携
「エコパートナー
くまもと」となる。
(事務局注)
参加・協働による施策・行動の実施
計画の長期目標の実現
(1)推進組織
地球にやさしいまちづくり
市民会議(2000)
市民・事業者の意見を反映して、第2次総合計画の策定後の実
効性を高めるという目的で、市民、事業者からなる市民会議(30
人 ※公募 9 人)を設置し、策定段階から参加
↓
エコパートナーくまもと
(2002)
総合計画の策定後、地球にやさしいまちづくり市民会議の主要
メンバーと市とで、推進組織のあり方について検討を重ね設立。
H
P:http://www.ecopa-kumamoto.com/
構
成:会員制(個人 194 人・団体 93 団体、会費あり)
部会等:現在 9 部会(グリーンコンシューマー、エコ・フリーマーケット、水と緑、
自転車・バス・電車が主役のまちづくり、環境教育総合プロジェクト、食と
農・くらしと環境、広報エコパートナー、ごみなくし隊、よかエネ部会)
事務所:熊本市 環境保全局 環境企画課
資料 4-5
環境基本計画推進体制 検討ミーティング 第2回会議〔2005(H17).12.21〕
【エコパートナーくまもと組織体制図】
エコパートナーくまもと
総 会
役員会
企画運営委員会
リーダー会議
事務局
WG:ワーキンググループ
WG1
WG2
WG3
WG4
WG5
WG6
WG7
WG8
WG9
会員(市民・事業者・市)
(2)点検・評価の手順等
環境目標ごとに設定された指標により、目標の達成度を点検し、評価を行う。毎年、把握す
るものと、市民意識のように、3∼4 年ごとに把握するものがある。
その結果は、年次報告書で公表し、意見を求める。年次報告書には、数値目標と長期目標に
対する取り組み実績が記載されているが、その中には、環境局以外の取り組みも記載されてい
る。
また、「エコパートナーくまもと」は、市民に向けた学習会や体験イベント等を数多く手が
けており、その一環として、市民による環境状況の点検(野生生物の生息状況の調査、大気の
簡易測定、自転車利用実態調査など)が進められている。
資料 4-6
環境基本計画推進体制 検討ミーティング 第2回会議〔2005(H17).12.21〕
【事例2】 福井市環境パートナーシップ会議 (福井市)
(「福井市環境基本計画」2001) 特色として、主体別の他に地域別の環境配慮指針が設定されている。
< 市民・滞在者 >
連携・協働
参画
○指針に基づく
環境配慮の実践
○職場での環境学習
○事業者間の情報交換と
ネットワークづくり
○市民・滞在者への呼びかけ
報告
< 行 政 >
福井市環境基本計画推進連絡会議
報告
○率先した環境配慮の実践
○基本施策の推進と進行管理
参画
○環境基本計画の見直し検討
○市民、事業者、
滞在者の支援
福井市環境審議会
連携・協働
< 事 業 者 >
福井市環境パートナーシップ会議
参画
○実践的な取組の企画・実施
○計画推進状況の点検
○各主体間の連絡・情報共有
○指針に基づく
環境配慮の実践
○地域活動を核とした
自主的取組
○地域相互の情報交換と
ネットワークづくり
○家庭や地域での環境学習
○学校などとの
連携による取組
(意識啓発・情報提供・リーダー養成等) 評価
提言
○庁内各課の連絡・調整
連携・協働
【福井市の計画推進体制】
(1)推進組織
福井市環境パートナーシップ会議(2001)
H
P:http://www.eco-fukui.net/
構成・部会等:現在、メンバー委員 35 名以内とボランティアからなる。
2001 発足時は、地域の代表者、公募市民、専門家など 80 名強で、基本計画に沿っ
た 4 グループを構成。
2002 7つのプロジェクトが提案され、できるものから行動に移すことを前提に予
算づけられる。2つの実行チームが活動。
2003 プロジェクト単位の責任体制となる。市長委嘱のパートナーシップ委員の他
に、プロジェクトにボランティアとして一般市民が参加できるようになる。
2005∼ 地域の代表者、公募市民、専門家等、35 名以内(任期 2 年)となる。全体
会が、
「協働事業づくり」
「各主体間の連絡・情報共有」
「基本計画推進状況の
点検」の役割を担う。2つのプロジェクトをボランティアとともに実施。
事務局:福井市 環境政策課
(2)点検・評価の手順等
福井市が年度報告書を作成し、福井市環境パートナーシップ会議が点検、是正措置の提言を
行う。市の年度報告書、環境パートナーシップ会議の提言をもとに、環境審議会で評価する。
資料 4-7
環境基本計画推進体制 検討ミーティング 第2回会議〔2005(H17).12.21〕
【事例3】 神戸市地球環境市民会議 (神戸市)
(「神戸市環境基本計画」1996→「新・神戸環境基本計画」2002)
【神戸市の計画推進体制】
*1 「新・神戸市環境基本計画」は、
神戸市民の環境をまもる条例
神戸市民の環境をまもる条例第 7 条
に定める「環境保全基本計画」を根拠
とする計画です。
策定・見直しに係る
諮問
神戸市環境保全審議会
(市長の付属機関)
答申
新・神戸市環境基本計画
(環境保全基本計画)
報告
意見
市民行動計画
マニュアル
1
事前配慮指針
環境保全協定
グリーンカンパニーネットワーク
計画の点検・見直し
年次報告書
の公表
*
市の取組推進
市民・事業者の取組推進
庁内組織
市民団体・事業者団体等
神戸市地球環境保全推進本部
神戸市地球環境市民会議
調整部会
幹事会
エコタウンまちづくり推進部会
幹事会
地球温暖化防止部会
グリーン購入部会
ごみ減量円卓会議
計画全体の施策の推進
市民・事業者・市の協働に基づく役割と行動の積極的な実行
望ましい神戸の環境像の実現
資料 4-8
環境基本計画推進体制 検討ミーティング 第2回会議〔2005(H17).12.21〕
(1)推進組織
神戸市地球環境市民会議(1992)
H
P:http://www.city.kobe.jp/cityoffice/24/sosiki/seisaku/shiminkaigi/
目
的(設置要綱より)
:
地球環境問題を地域においてとらえ、市民一人ひとりの行動として取り組み、市
民生活の向上を図る必要がある。そこで、市民、事業者、美化活動推進団体、学識
経験者ならびに行政の代表者からなる協議・行動機関として「神戸市地球環境市民
会議」を設置する。本会議は、市民各層の総意に基づき、市民運動を展開するため
に必要な方策を講じる。
構
成:メンバーは委嘱を受けた委員。現在は、各種団体から 27 人、学識経験者 4 人、
神戸市議会議員 6 人、行政職員 4 人の計 41 人となっている。
部会等:ごみ減量円卓会議(市民、事業者、学識経験者、行政の代表 20 名からなる。
年4回程度会議を開催)
事務局:神戸市企画調整局 企画調整部 企画課、環境局 環境政策課
(2)点検・評価の手順等
「地球環境保全推進本部」(庁内組織)において点検を行い、これを「環境保全審議会」に
報告。審議会における意見を反映させ、年次報告書として市民に公表する手順となっている。
点検の対象とその把握方法については、以下の通り。
・市の施策等の進捗状況
→関係部局からの報告で把握
・市民・事業者の取り組み状況→アンケートやヒアリング等で、可能な限り把握に努める
・制度の利用や運用の状況
→把握に努める
・目標の達成状況
→定期的な調査結果に基づき報告
なお、
「地球環境保全推進本
【地球環境保全推進本部の体制】
部」は、計画に掲げる目標の
達成状況や施策の実施状況
の評価、必要に応じた施策の
見直し等、計画の進行管理を
行う庁内組織となっている。
また、「環境保全審議会」は、
計画の策定・変更、進行管理
に関して、市の諮問に応じ、
調査審議、市長に意見を述べ
ることができる組織とされ
ている。
資料 4-9
環境基本計画推進体制 検討ミーティング 第2回会議〔2005(H17).12.21〕
【事例4】 京(みやこ)のアジェンダ21フォーラム (京都市)
(「京都市環境管理計画」1996 ※2005 年が終了年度、「京のアジェンダ 21」1997)
(1)推進組織
京のアジェンダ21フォーラム(1998)
H
P:http://web.kyoto-inet.or.jp/org/ma21f/
構成・部会等:
会員制(会費あり)。アジェンダの重点目標に沿った、8 つのワーキンググループ活
動を展開している。
↓
「ライフスタイル」
「企業活動」
「エコツーリズム」
「環境にやさしい交通体系の創出」
「エコミュージアム」「食の循環」「自然エネルギー」「えこまつり」
※廃棄物関連は、ごみ減量推進会議(会員制、会費、事務局:市)が推進
事務局:京都市環境局 地球温暖化対策課内、京エコロジーセンター内
(KES認証事業部は別事務所)
【京のアジェンダ 21 の組織】
会員
行政
総会
代表
市民
NGO/NPO
学識
事業者
経験者
監事
ワーキンググループ
幹事長
幹事長代理
常任理事会:10 名
幹事会 30 名
事務局
プロジェクトチーム
専門委員
常勤(専従)3名、兼職(市職員)6名、非常勤1名
KES認証事業部
常勤(専従)3名、兼職(市職員)3名、非常勤審査員 約 60 名
(2)点検・評価の手順等
進行管理は京都市が行い、市民には、年次報告書で公表。
全庁的に取り組んでいる行政評価で、施策については、総合評価、客観指標評価、市民生活
実感評価を実施しており、連動したものとなっている。
(http://www.city.kyoto.jp/kankyo/eva/)
資料 4-10
環境基本計画推進体制 検討ミーティング 第2回会議〔2005(H17).12.21〕
【事例5】 とよなか市民環境会議 (豊中市)
(豊中市環境基本計画」1998→改正 2005、「豊中アジェンダ 21」1999)
(1)推進組織
とよなか市民環境会議(1996)∼現在
↓ 2002 年、ワーキンググループからローカルアジェンダの推進に向けた組織として自立
アジェンダ 21 推進会(2002)
→ NPO法人 とよなか市民環境会議アジェンダ 21(2003∼)
H
P:http://www5b.biglobe.ne.jp/ toyonaka/
構成・部会等:
会員制(会費あり)。現在の正会員は個人 104 人、団体 32 団体。
全体活動と、7 つの部会・プロジェクト活動を展開。
↓
「生活部会」
「産業部会」
「交通部会」
「自然部会」
「竹炭プロジェクト」
「企画屋本舗
プロジェクト(市民企画講座)」「花と緑のネットワークとよなか」
事務局:豊中市環境情報サロン内(運営受託)
(2)点検・評価の手順等
パートナーシップによる活動についても、報告書で進行管理していくとともに、報告書の作
成プロセスからの市民等の参加が増えるような仕組みの構築を目指している。また、行政評価
システムとの連動も図ることとしている。
【豊中市の点検評価の流れ】
①環境施策の
実施状況調査
庁内報告データチェック
②集計・報告書作成
⑦次年度施策の実施
③中間公表及び
市民意見の募集、交流
⑥最終公表
④評価
⑤次年度施策への反映
資料 4-11
環境基本計画推進体制 検討ミーティング 第2回会議〔2005(H17).12.21〕
【事例6】 大阪市(「大阪市環境基本計画」1996→「第Ⅱ期環境基本計画」2003)
(1)推進組織
パートナーシップ組織としては、地球温暖化防止を主な目的とする、市民、環境NGO・N
PO、事業者、行政によるパートナーシップ組織「なにわエコ会議」が 2004 年に設立されて
いるが、環境基本計画には推進組織について触れられていない。
(2)点検・評価の手順等
市により、PDCA手法に基づいた進行管理が行われている。評価に際しては、環境保全行
動に取り組んでいる市民や環境NGO・NPO等から意見を募集。評価の結果は、年次報告書・
環境白書、環境読本へ掲載している。
また、特徴的なこととして、市民による点検・評価活動モデル事業「市民環境調査隊」を
2002 年度から実施している。
●市民環境調査隊について(大阪市ホームページより)
「市民環境調査隊」は、
「第 II 期大阪市環境基本計画(平成 15 年 2 月)」を効果的に推進す
るため、環境関連施策の点検・評価に広く市民の参加を求め、今後の施策の改善のために建設
的な市民意見を反映する仕組みづくりとして、本年度よりモデル実施している活動です。本活
動は、市民、環境NPO、行政が一体となった全国的にも独創的かつ新たな取り組みです。
平成 16 年 7 月 3 日に開催した全体会議(結成式)において、環境基本計画に掲げる 5 つの
「重点的取組」
(第 1 チーム「環境負荷の少ないまち」、第 2 チーム「花と緑と水に親しめる快
適なまち」、第 3 チーム「脱温暖化のまち」、第 4 チーム「持続可能な循環型のまち」
、第 5 チ
ーム「すべての主体が参加・協力するまち」)をテーマとして、ボランティア 5 名に、環境N
PO法人のアドバイザーが 1 名参画した、1 チーム 6 名体制で、市民環境調査隊を結成し、活
動を開始しました。
平成 16 年 8 月 7 日に開催した第 2 回全体会議では、本市の担当者が、環境基本計画の推進
状況の理解を深めるため、環境施策を説明するとともに、調査隊員の立場と使命を明確にする
ため、学識経験者によるショート講演を行いました。
チーム別の活動としては、市域で展開されている、各テーマに関連した事業の取組状況の評
価や改善のための意見・提言を取りまとめるため、専門家の助言を受けながら参加者が意見交
換や共同で自主的な研究を行う「テーマ別分科会(ワークショップ)
」、現地調査などの活動で
ある「フィールドワーク」を行いました。
平成 16 年 11 月 20 日に全体報告会を開催し、各チームより、最終的に取りまとめた各調査
テーマ別詳細報告が行われ、大阪市への意見や提言が発表されました。これらの意見や提言は、
今後、環境施策に反映し、環境基本計画の効果的な推進を図ってまいります。
※平成 17 年の市民環境調査隊活動報告については、
http://www.city.osaka.jp/toshikankyo/contents/11new/osirase103.htm
資料 4-12
Fly UP