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歯科医師 臨床研修プログラム概要

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歯科医師 臨床研修プログラム概要
平成 25 年度
歯科医師
臨床研修プログラム概要
附属市民総合医療センター
臨床研修の理念と基本方針
<理念>
様々な医療事態に適切に対応できる応用力のある医師を育て、市民の健康を守ることに
貢献します。
<基本方針>
豊富な優れたスタッフのもとで、
1 common disease から複雑な病態まできちんと根拠を持って診療できる
2 身体・心理・倫理・社会的な側面を統合して患者様と向き合える
3 常に向上心をもち、科学性と人権尊重を実践できる
4 多くの医療スタッフや地域医療機関と協働しつつ、自らを磨ける
医師を育てます。
附属市民総合医療センター
横浜市立大学附属市民総合医療センター
歯科・口腔外科・矯正歯科卒後臨床研修プログラム
【プログラムの特色】
このプログラムは、横浜市立大学附属市民総合医療センター歯科・口腔外科・矯正
歯科における、歯科医師に対する卒後 1 年間の初期臨床研修プログラムです。研修
認定終了後さらに 1 年間口腔外科、麻酔、もしくはインプラントに関する専門的研
修を行います。当施設では口腔外科と矯正歯科のコラボレーションをスローガンに顎
変形症に対する外科的矯正手術、顎顔面外傷、唇顎口蓋裂の治療に積極的に取り組ん
でいます。また横浜市中心部の中核病院として口腔領域の悪性腫瘍を含め、あらゆる
口腔外科疾患に対応しています。2 年間の研修期間において埋伏智歯抜歯など口腔外
科を中心に、全身疾患を有する患者の歯科治療など歯科医療全般に対する基本的な知
識と技術の習得を目指します。
【プログラム責任者】
大村 進 歯科・口腔外科・矯正歯科部長(社)日本口腔外科学会指導医・専門医)
【研修施設とその概要】
●横浜市立大学附属市民総合医療センター歯科・口腔外科・矯正歯科
外来診療室 8 室(ユニット 8 台)
病床数
11床
●横浜市立大学附属病院歯科・口腔外科
外来診療室11室(ユニット10台)
病床数
15床
【研修期間】
管理型(横浜市立大学附属市民総合医療センター)8カ月
協力型(横浜市立大学附属病院)
4カ月
協力型(横浜インプラントセンター)選択希望により 1-3 か月
1 年目ローテーション
市民総合医療センター
附属病院(4 カ月)
2 年目ローテーション
麻酔科研修(4 カ月)
市民総合医療センター
1
市民総合医療センター
選
択
【指導医リスト】
●横浜市立大学附属市民総合医療センター 歯科・口腔外科・矯正歯科
大村 進
(准教授・口腔外科指導医)
渡貫 圭
(助教・口腔外科専門医)
藤田 紘一 (助教・矯正歯科学会認定医)
●横浜市立大学附属病院 歯科口腔外科(協力型:1 年目 4 カ月研修)
藤内 祝 (教授・口腔外科指導医)
来生 知 (講師・口腔外科指導医)
【指導体制】
曜日
指導内容
指導担当
月
外来(一般歯科、有病者歯科、小手術)
大村
進
火
病棟(全身管理 術前術後管理)
全麻手術
渡貫
大村
圭
進
水
外来(一般歯科、有病者歯科、小手術)
大村
進
木
病棟(全身管理 術前術後管理)
全麻手術
渡貫
大村
圭
進
金
午前外来(一般歯科、有病者歯科、小手術)
午後全麻手術
症例検討会、アフタヌーンセミナー
渡貫
大村
圭
進
【研修の意義】
1
2
3
4
5
6
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8
9
歯学部で学んだ基本的知識・技術・態度を体系化し、実践する。
生涯教育を受ける習慣・態度を有する。
科学的な探求能力を身につける。
高い倫理観と豊かな人間性、広い社会性を身につける。
病める人の全体像を捉える全人的医療を身につける。
患者の持つ問題、家族のニーズを正しく把握し解決する能力を身につける。
他の専門職と連携する能力と協調性を身につけチーム医療を実践する。
後輩の医師に対し指導できる能力を有する。
医療における経済性を学ぶ。
2
1 一般目標
広く歯科学一般の知識、技能を修得すると同時に、医の倫理を深く認識し、一般社
会に適応可能な医療従事者の基盤となる知識・技能・態度を学びます。
(1) すべての臨床医に求められる基本的な診療に必要な知識・技能・態度を身に
つける。
(2) 普通抜歯から埋伏抜歯にいたる基本的な外科手技を研修する。
(3) 顎顔面外傷、炎症性疾患など救急医療ならびに救急蘇生を研修する。
(4) 臨床検査の意義と目的を研修する。
(5) 歯科医療に必要な全身管理を研修する。
(6) 保存・補綴など基本となる一般歯科診療を研修する。
(7) 慢性疾患患者や高齢者患者の管理上の要点を知り、歯科領域におけるリハビ
リテーションと在宅医療・社会復帰の計画立案ができるようにする。
(8) 末期患者を人間的・心理的理解の上に立って治療し管理する能力を身につける。
(9) 患者及び家族とのよりよい人間関係を確立しようと努める態度を身につける。
(10) 患者の持つ問題を心理的・社会的側面をも含め全人的にとらえて、適切に解
決をし、説明・指導する能力を身につける。
(11) チーム医療において、他の医療メンバーと協調し協力する習慣を身につける。
(12) 指導医、他科又は他施設に委ねるべき問題がある場合に、適切に判断し必要
な記録を添えて紹介、転送することができる。
(13) 医療評価ができる適切な診療録を作成する能力を身につける。
(14) 臨床を通じて思考力、判断力及び創造力を培い、自己評価をし、第三者の評
価を受け入れフィードバックする態度を身につける。
2
行動目標
(1)基本的な診察法
・面接技法(患者、家族との適切なコミニュケーションの能力を含む)
・精神状態、他科的疾患の有無を含む全身の観察
・頭頚部、口腔領域の観察
(2)基本的な検査法
●適切に検査を選択・指示し、結果を解釈できる。
・血液、尿検査
・動脈血ガス分析
・心電図
・細菌学的検査
・超音波検査
・単純 X 線検査
・造影 X 線検査
・X 線 CT 検査
・MRI
3
・核医学検査
・細胞診、病理組織学検査
(3)一般歯科の基本的治療法
・歯冠修復、根管治療など保存学の基本
・ブリッジ・義歯など補綴学の基本
(4)全身管理に必要な基本的治療法
●適応を決定し、実施できる。
・薬剤の処方
・輸液
・輸血・血液製剤の使用
・抗生物質の使用
・副腎皮質ステロイドの使用
・抗腫瘍化学療法
・経管栄養法
・食事療法
・療養指導(安静度、体位、食事、入浴、排泄等を含む)
(5)基本的外科手技
●適応を決定し、実施できる。
・注射法(皮内、皮下、筋肉、点滴、静脈確保)
・採血法(静脈血、動脈血)
・局所麻酔法(口腔内・口腔外・伝達麻酔)
・簡単な切開・排膿・穿刺法
・縫合法〔口腔外(顔面皮膚)・口腔内(粘膜・歯肉・口唇等)〕
・軽度の外傷の処置(創傷処理・歯牙外傷)
・手術法の手順・術式の把握
・滅菌消毒法(手洗い・術野の消毒)
・口腔内用副木(シーネの装着)
・ガーゼ・包帯交換・ドレッシング・包帯法
・ドレーン・チューブ類の管理
(6)基本的外来小手術
●適応疾患に対して術者として外来手術が施行できる。
・抜歯術(萌出歯牙)
・抜歯術(埋伏歯牙)
・歯根端切除術
・顎骨嚢胞摘出術・顎骨腫瘍摘出術(歯牙腫、骨隆起を含む)
・舌小帯切除術
・軟組織腫瘍切除術(良性腫瘍、線維腫等)
4
・粘液嚢胞摘出術
(7)救急処置法
・バイタルサインを正しく把握し、生命維持に必要な処置を的確に行う。
・問診、全身の診察および検査等によって得られた情報をもとにして迅速に判
断を下し、初期診療計画を立て、実施できる。
・患者の診療を指導医または専門医の手に委ねるべき状況を的確に判断し、必
要に応じて専門医に診療を依頼、ないし移送する事ができる。
(8)当科で経験する代表的口腔外科疾患に対する診察と診断、検査の習得
■外傷(顎骨骨折・広範囲におよぶ顔面外傷)
・診察(問診・視診・触診)
・検査(採血・X 線検査・X線 CT 等)
・診断
・治療方針の立案
・記録
■顎変形症、唇顎口蓋裂
・診察(問診・視診・触診)
・資料採得・検査(スタディモデル・X 線検査・顎関節 MRI・採血)
・診断(セファロ分析・模型分析)
・記録
■顎関節症
・診察(問診・視診・触診)
・検査(スタディモデル・X 線検査・顎関節 MRI)
・診断
・治療計画
・治療・処置
■腫瘍・ 胞
・診察(問診・視診・触診)
・検査(スタディモデル・X 線検査・顎関節 MRI)
・診断
・記録
(9)医療倫理・医療事務
●医療従事者として良好な人間関係を構築し問題を解決できる。
・患者・家族との適切なコミュケーション
・生活指導(栄養と運動、環境、在宅療養等を含む)。
・インフォームド・コンセント
・医療における個人情報、プライバシーの保護。
●適切に文書を作成し、管理できる。
・診療録等の医療記録
・処方箋、指示箋
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・診断書、検案書とその他の証明
・紹介状とその返事
●医療の社会的側面に対応できる。
・保健医療法視・精度
・医療保険・公費負担医療
・社会福祉施設、在宅医療
・医療事故の取り扱い
・麻薬の取り扱い
【タイムスケジュール】
午
前
月 外来・病棟実習
午
後
救急・その他
外来手術 症例検討会(カンファレンス)
火 手術日(中央手術部での手術実習) 全麻手術
水 外来診察・病棟実習
外来手術
木 手術日(中央手術部での手術実習) 全麻手術 症例検討会(カンファレンス)
金 外来診察・病棟実習
全麻手術 アフタヌーンセミナー
土
日
※1 口腔外科手術日は火、木、金(午後)であるが緊急手術も行う場合がある。
2 毎週月、木曜日はカンファレンスにて症例を検討し、治療方針の決定、術式の決
定を行う。
6
【研修の到達度評価方法】
プログラム責任者は研修指導医から臨床修練内容の報告をうけ、研修プログラムに
おける到達目標にしたがって、研修医の研修到達度を 4 段階評価する(A:到達が期
待されるレベルに比し、優れている、B:目標レベルに到達している、C:到達が期
待されるレベルに到達しておらず、今後一層の努力を要する、X:その項目を研修す
る機会がなかった)。評価は共通プログラム用と各科個別プログラム用の2種類の評
価表を用いておこない、その結果を研修管理委員会に提出する。また各研修医は研修
プログラムに従い随時、自己評価結果(研修到達度、経験症例数、検討会・学会発表
症例数)を研修医手帳に記入する。研修終了時にはすべての項目に A の評価が得ら
れるよう努力しなければならない。
【臨床研修修了の認定】
研修医より申告された自己評価結果、ならびに指導医評価結果に基づき、各科研修
指導責任者は当該個別プログラムの研修修了を認定する。研修修了が認定された者に
は卒後臨床研修修了書を交付する。
【臨床研修終了後のコース】
本プログラムの 1 年研修終了後、引き続き1年間、顎変形症、唇顎口蓋裂、外傷、
腫瘍などより専門的な研修を受けることができる。2年間の研修を終了後は大学院進
学もしくはシニアレジデント(後期研修医)として3-5年のコースが用意されてい
る。市民総合医療センター定員1名、附属病院 3 名で、空席のある場合において診
療科部長、病院長と採用を協議する。
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【平成 25 年度 募集概要(センター病院)】
■募集人数 2名
■研修期間 2年間
※基本習熟研修を1年間とします。引き続き基本習得研修として、さらに
1年間の研修を実施。
■待遇
・身分:公立大学法人横浜市立大学非常勤職員(臨床研修医)
・報酬:平成 23 年度実績 賃金月額 200,400円
・期末手当:年2回
・宿日直手当:一回につき15,400円
・通勤手当有
・厚生:全国健康保険協会、厚生年金、雇用保険、横浜市厚生会に加入します。
・休暇:年次休暇1年目16日、夏季休暇5日、服忌休暇など
・宿舎:住宅補助あり
・研修医室有
■応募の方法
・応募資格:原則として平成 25 年3月に歯科医師免許取得見込みの者
・選考試験:筆記試験(記述式:口腔外科、英語、一般教養)
、面接試験
・試験日程:平成 24 年 7 月 22 日(日)10 時~
・試験会場:横浜市立大学附属市民総合医療センター 6 階会議室
・出願書類提出先
・採用:歯科医師臨床研修マッチングに参加しますので、マッチング終了後に採用内定
を通知します。平成 24 年度歯科医師国家試験に合格した歯科医師免許取得者を
正式に採用します。
■健康管理
・年1回健康診断、各種ワクチン接種(肝炎ワクチン、風疹ワクチンなど)
・針刺し事故対策マニュアル完備
■その他
・歯科医師賠償責任保険加入:自費加入
・外部研修会、学会参加費用:自費
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