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II . 今後の経営戦略

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II . 今後の経営戦略
Ⅱ. 今後の経営戦略
25
当社経営戦略の全体像
経営目標
お客様満足の向上
お客様数の拡大
相互会社として
ご契約者の利益を最優先
ご契約者への
配当還元の充実
将来の基盤となる
自己資本の強化
○当社は、相互会社として、ご契約者の利益を最優先に考え、
お客様満足の向上とお客様数の拡大を図るために、
ご契約者への「配当還元の充実」と、
将来の保険金支払や配当還元の基盤となる「自己資本の強化」が
重要であると考え、これらを経営目標としています。
26
配当還元と自己資本の強化
配
当
還
元
の
充
実
自
己
資
本
の
強
化
460億円
増配額
20億円
60億円
増配体制の確立
50億円
H16
H17
配当還元率
H18
H19
「基金総額」のウェイトを高める
(株式会社の「株主資本」に相当)
基金総額
基金総額
諸準備金等
継続的な
H22年度末1兆円超
諸準備金等
50%超を確保
リスク対応力の
更なる強化
事業拡大に向けた
戦略投資
内外でのM&Aや新たな
事業展開
新たな領域での資産運用
大規模システム投資
○配当還元の充実については、先述の通り、
今後も、継続的な増配体制を確立し、50%を超える水準を確保
してまいります。
○一方、自己資本の強化については、株式会社の「株主資本」に
相当する「基金等」のウエイトを高めてまいります。
今後は、更にリスク対応力を強化するとともに、事業拡大に向けた
戦略投資に、積極的に取り組みたいと考えています。
○まずは、現時点の基金総額9,000億円を、平成22年度末には
1兆円を超える水準としてまいります。
27
収益の向上に向けた取組み
各事業分野で収益の拡大を目指す
個人マーケット 法人マーケット
資産運用
海外事業
事務・システム
ご契約者への
将来の基盤となる
配当還元の充実
自己資本の強化
○当社は、前述のご契約者への「配当還元の充実」と、
「自己資本の強化」を継続的に行うことができるよう、
個人マーケット、法人マーケット、資産運用、海外事業、
事務・システムのそれぞれの分野で、「収益の拡大」を目指して
まいります。
28
個人マーケット(当社の目指すべき方向)
②収益構造の安定化
①収益の拡大
商
品
売上高
継続性
生産性の
向上
チ
ャ
ネ
ル
「死亡」「医療」「貯蓄」
ニーズを訴求
営業職員を中心に
マルチチャネル化
バランスのとれた
商品ポートフォリオの構築
○個人マーケット分野における販売の基本戦略です。
○当社は、収益の拡大を図るべく、「売上高」と「継続性」との
両面から「生産性」の向上を目指してまいります。
○同時に、「死亡」「医療」「貯蓄」などのお客様のニーズを
しっかりと訴求し、
また、チャネルにおいても、営業職員チャネルを中心としながら、
ライフプラザや代理店などとの「マルチチャネル化」を進める
ことで、バランスのとれた商品ポートフォリオを構築し、
安定した収益構造を確保できる体制造りに努めてまいります。
29
個人マーケット(営業職員チャネル)
基本職務
新契約販売
コンサルティング活動やアフターサービス
① (昨年4月) 営業職員制度改革を実施
採用
(今年度)
教育
「お客様数の拡大」
を評価
②
評価制度
スキル向上に向けた
教育・研修
昨年8月より、全ご契約者を訪問し、
契約内容の説明や入院歴の確認等を行う。
契約内容の
理解が深まった
「Face-To-Face」での関わりが
お客様満足の向上につながると認識
○当社は平成19年4月に、
「新契約の販売だけでなく、そこに至るコンサルティングの
プロセスや、契約後のアフターサービスこそが基本職務」という
原点に立ち返り、
まず第一に、採用・教育・評価制度の抜本的改革に取り組んでいます。
平成20年度も、担当する「お客様数の拡大」などを評価する制度を
新たに加え、活動の支えとなる「コンサルティングスキルの向上
に向けた教育・研修にも積極的に取り組んでいます。
30
個人マーケット(営業職員チャネル)
基本職務
①
新契約販売
コンサルティング活動やアフターサービス
(平成19年4月) 営業職員制度改革を実施
採用
(今年度)
教育
評価制度
「お客様数の拡大」
を評価
②
スキル向上に向けた
教育・研修
平成19年8月より、全契約者を訪問し、
契約内容の説明や入院歴の確認等を行う。
契約内容の
理解が深まった
「Face-To-Face」でのかかわりが
お客様満足の向上につながると認識
○これと並行して、支払問題の信頼回復に向け、
平成19年8月から、ご契約内容を改めて説明し、
ご請求漏れのないよう、直近の入院・通院・手術歴等を確認する
「ご契約内容確認活動」を、テレビCMでも全国の皆さまに
お伝えしながら実施しています。
○訪問したお客様からのアンケートでは、
「契約内容をより理解できた」などの評価の声をいただいており、
「Face-To-Face」でのかかわりが、お客様満足の向上に
つながるものと、改めて認識しています。
31
個人マーケット
これまでの取組みの結果、良い芽も出始めている
営業職員
営業職員の定着率
お客様満足
解約・失効高
(入社6カ月後の在籍状況)
約15%
約80%
約70%
改善
販売件数
約120万件 約120万件
(H15) (H16)(H17)(H18) (H19)
0.1%
増加
約10%
改善
(H18年度実績)
販売業績
契約の継続率
(加入6カ月後の継続状況)
3%
92.2
%
改善
(H19年度実績)
約
88.7%
5年ぶりに職員増加
(H18年度実績)
(H19年度実績)
新規のお客様へのコンサルティング増加
(H18年度実績)
(H19年度実績)
年度を通じてプラス
ご契約内容確認活動の継続
「死亡」をはじめ、「医療」「貯蓄」のお客様ニーズを訴求
○前述の通り、平成19年度は新契約業績面で、
非常に厳しい結果となりましたが、これまでの様々な取組みの結果、
かねてからの諸課題が改善する「良い芽」も出始めています。
具体的には、
営業職員の定着率や解約・失効高、契約の継続率などが改善し、
営業職員数も5年ぶりに増加に転じました。
また、新契約件数も、年度を通じて、若干ではありますがプラスに
転じています。
○これらをベースに、具体的な成果につなげるため、平成20年度の
営業職員チャネルにおいては、
①新規のお客様へのコンサルティングを増やしていくこと、
②既存のお客様に対して「ご契約内容確認活動」を継続していくこと、
③そのなかで、「死亡」をはじめ、「医療」「貯蓄」といったお客様
ニーズを強力に訴求していくこと
に全力で取り組んでまいります。
32
個人マーケット 都心部
集積度の高い都心部マーケットでの収益拡大
都心企業部の新設
中堅・中小企業
都心企業部による総合開拓
従業員開拓
企業開拓
営業職員
企業担当者
固定給制度の導入
本部サポート (ホールセール・株式・融資・不動産等)
企業取引から従業員開拓へという
新たなビジネスモデルの構築
合計400名体制で
業績拡大を目指す
○平成20年度の大きな柱として、
集積度の高い都心部マーケットでの収益拡大にも積極的に
取り組んでまいります。
その開拓推進に向けて、当マーケットを専門的に開拓する
「都心企業部」を新たに設置しました。
○都心企業部では、従業員開拓を専門に行う営業職員に、
長期に安定した活動が可能な固定給制度を導入し、
企業開拓担当者と一体のチームとなり、本部各部門のサポートを
受けながら、総合的な中堅中小企業開拓を推進してまいります。
○今後は、「企業取引から従業員開拓へ」という新たなビジネスモデル
を早期に構築し、大阪・名古屋を含めて、合計約400名体制で
都心部・大都市での業績拡大を目指してまいります。
33
個人マーケット 商品戦略
基本戦略
死亡
医療
貯蓄
◆フルラインアップの商品提供
◆バランスのとれた商品ポートフォリオ
今後の 「新統合システム」のなかで
展開 商品体系を総合的に見直し
「わかりやすい」「魅力ある」
商品開発
まずは
医療保障
分野
(参考)最も力を入れたい保障準備(ライフステージ別・生命保険文化センター調べ)
60
死亡
(%)
男性
50
40
30
20
10
0
医療
老後
40
27.1
老後
19.8
23.9
18.9
17.1
未婚
既婚・
既婚・
既婚・
子どもなし
子ども未独立
子ども独立
39.3
34.7
28.6
死亡
24.5
24.6
20
23.5
17.2
10.8
10
11.2
女性
43.1
30
25.0
18.0
50
(%)
医療
30.3
28.6
34.0
60
50.8
0
6.5
未婚
老後
6.6
7.4
既婚・
既婚・
既婚・
子どもなし
子ども未独立
子ども独立
○当社の商品戦略は、お客様のライフサイクルに合わせ、
「死亡」「医療」「貯蓄」といったあらゆるお客様のニーズに
お応えできるよう、フルラインアップで商品を提供することです。
○これら商品の販売を通じて、
バランスのとれた商品ポートフォリオを構築することで、
収益の安定・拡大を図っています。
○今後の商品戦略としては、
先般の支払問題をしっかりとふまえ、平成23年度稼動を予定して
いる「新統合システム」のなかで、
商品体系や約款などを総合的に見直してまいります。
○そのコンセプトは、お客様や説明する営業職員、
支払査定を実施する者にとって「わかりやすく」「魅力ある」商品
の開発であり、
まずは、各年齢層に共通してニーズが高い「医療保障」分野を中心
とした商品開発に取り組んでまいります。
34
個人マーケット マルチチャネル
マルチチャネル
○お客様の多様なニーズにお応えする商品コンサルティング
体制の強化
○ご加入からお支払いまで一貫したアフターサービスの充実
お
客
様
金融機関
営業職員
一般代理店
ライフプラザ
等
コールセンター・インターネット
お客様満足の向上・収益力強化
○マルチチャネル化へ向けた取組みです。
○当社は、お客様の多様なニーズにお応えする商品コンサルティングと、
お申込からお支払いまで、一貫したアフターサービスを充実させる
観点から、「Face-To-Faceを基本としたマルチチャネル体制」の
強化に努めてまいります。
35
個人マーケット ライフプラザ
ライフプラザ
当社独自のサービスチャネル
来店型店舗に訪問サービス組織を併設
FP人材による訪問コンサルティング
合計80店舗を全都道府県に展開
積極的な
出店を検討
利用者の多い好立地への
店舗展開
ご契約者の約75%が
片道約1時間以内で来店可能
オフィス・商業施設が立ち並ぶ
エリア
首都圏近郊のベッドタウン 等
○まず、ライフプラザについてです。
○ライフプラザは、日本生命独自のサービスチャネルとして、
来店型店舗に訪問サービス組織を併設し、来店されたお客様や、
電話・インターネットでアクセスされるお客様に、FP人材による
訪問コンサルティングを実施しています。
○平成20年4月からは、23店舗を新設し、合計80店舗を
全都道府県に展開しています。
これにより、既にご契約いただいているお客様の約75%が
片道約1時間以内での来店が可能となりました。
○加えて、お客様のライフスタイルの多様化に合わせ、
営業日や営業時間の柔軟化にも努めています。
○今後は、平成19年7月に開設した「ライフプラザ品川」のような
利用者の多い好立地への店舗展開など、積極的な出店を検討して
まいります。
36
個人マーケット 金融機関等窓販
個人マーケット分野⑤
これまで
308 の金融機関とネットワークを構築
新契約業績の 約10% を占めるチャネルに成長
(年換算保険料ベース)
「金融法人本部」 を新設し、金融機関対応を一本化
今後の対応
「一時払終身保険」 「円定額年金保険」等に加え、
お客様ニーズに応える新たな分野の商品開発、に取り組む 全面解禁分野でも 5月の商品供給 をはじめとし、
各銀行のニーズ・販売体制をふまえ 個別提携を推進
○金融機関等窓販チャネルについてです。
○当社はこれまで、全国の各金融機関の皆さまとの個別提携を進め、
現在308の金融機関とネットワークを構築しています。
昨年度の金融機関等窓販実績は、年換算保険料ベースで、
全体の新契約業績の約10%を占めるチャネルに成長しています。
○当社は、金融機関等窓販は、重要なサービスチャネルであり、
今後も大きく発展させたいと考えています。
そのため、平成20年度より、これまで複数の部門に分かれていた
金融機関対応を、新設の「金融法人本部」に一本化し、
個別各行との総合的な取引関係をふまえながら、金融機関等窓販
にも積極的に取り組んでまいります。
37
個人マーケット 金融機関等窓販
個人マーケット分野⑤
これまで
308 の金融機関とネットワークを構築
新契約業績の 約10% を占めるチャネルに成長
(年換算保険料ベース)
「金融法人本部」 を新設し、金融機関対応を一本化
今後の対応
「一時払終身保険」 「円定額年金保険」等に加え、
お客様ニーズに応える新たな分野の商品開発、に取り組む 全面解禁分野でも 5月の商品供給 をはじめとし、
各銀行のニーズ・販売体制をふまえ 個別提携を推進
○これまでは、「一時払終身保険」や「円定額年金保険」を中心に
取組みを進めてまいりましたが、
今後は、これらの分野を更に伸ばすと共に、
昨今のお客様ニーズに幅広くお応えするため、
新たな分野の商品開発にも取り組んでまいります。
○また、スタートしたばかりですが、全面解禁分野においても、
5月の商品供給をはじめとし、各銀行のニーズや販売体制状況を
ふまえて、個別提携を推進してまいります。
38
個人マーケット 代理店
○今年で参入10年目
組織拡大
代理店数
7,565店
更なる組織拡大
(1万代理店)
+代理店の能率向上
1,068店
H11スタート
H19
※約6割が税理士代理店
サポート強化
エージェンシーパートナー
・個々代理店へのきめ細かいサポート
(非転勤型の代理店営業
専門職員)
・200名体制から300名体制へ拡大
○代理店については、平成11年から本格参入し、
今年で10年目となりますが、
これまで中小法人市場を中心に着実に開拓を進めています。
○現在、約7,500店の代理店と委託契約を結んでおりますが、
その約6割は税理士代理店です。
今後は、この税理士代理店を中心に1万代理店を目指し、
更なる組織拡大に取り組んでまいります。
○これらの取組みには、平成19年度から新たに導入した、
非転勤型の代理店営業専門職員が大きく貢献しており、
委託した代理店を強力かつきめ細かにサポートしています。
今後は、この専門職員を現在の約200名から300名に拡大し、
他の代理店担当者を含めたサポート力の向上と、
代理店組織の能率向上、業績の拡大に取り組んでまいります。
39
かんぽ生命との提携
日
本
生
命
かんぽ生 命
日本生命によるサポート(ノウハウ・データの提供)
•かんぽ生命の新商品開発
•かんぽ生命の新商品開発に関する事務・システム構築
両 社 に よ る ワ ー キ ン グ チ ー ム で の 検 討
提携のメリット
店舗数
81直営店
•かんぽ生命の商品開発のノウハウの蓄積
•かんぽ生命商品開発の早期化
•販売量の拡大
店舗数
1,616拠点
7,565 代理店
•引受リスクの分散
○この2月に発表した、かんぽ生命との提携についてです。
○今般の提携は、既存のかんぽ生命のインフラとは切り離した形での
「新商品開発」および「新商品に関る事務システム構築」をサポート
するものです。
○すでに、両社でワーキングチームを立ち上げ、当社からも10数名
が参加しており、商品や事務・システムの検討を進めています。
○今回の提携により、かんぽ生命は、商品開発ノウハウの蓄積、
商品開発の早期化、販売量の拡大、保険引受リスクの分散を実現します。
○今後は、かんぽ生命に限らず、郵政グループ各社との関係強化も視野に
入れてまいります。
40
コールセンター・インターネット
インターネット
コールセンター
重要性が高まる分野
50億円
平成19年9月にシステム刷新
お客様の声 約150万件/年
情報提供・各種お手続きの拡充
アクセス数 約600万件/年
約4万件の資料請求に対して、
対面コンサルティングを実施
営業職員やライフプラザへの連携
お客様のアフターフォロー
お客様ニーズにお応えする
なかで、収益の拡大に貢献
約2,000件の新契約獲得
若年層向けサイト
わかりやすいコンテンツ・イメージアップ
お客様の利便性向上のためのサービスの整備・拡充
○「コールセンター」や「インターネット」についてです。
○コールセンターは年々受信件数が増加し、
その重要性は益々高まっており、
様々なお客様の声にお応えしています。
○これをふまえ、平成19年9月に約50億円をかけ、
システムを刷新し、正確で迅速な回答をするための
ナビゲーションシステム機能の強化や、
電話で完結できる手続きを増やすなどの対応を実施しており、
年間約150万件のお客様の声にお応えしています。
○この約150万件のお問い合わせは、担当の営業職員やライフプラザ
へ連携されますが、
今後はこの連携を更に強化し、お客様のアフターフォローに努めると
ともに、お客様ニーズにお応えしてまいります。
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コールセンター・インターネット
インターネット
コールセンター
重要性が高まる分野
50億円
平成19年9月にシステム刷新
情報提供・各種お手続きの拡充
アクセス数 約600万件/年
約4万件の資料請求に対して、
対面コンサルティングを実施
お客様の声 約150万件/年
営業職員やライフプラザへの連携
お客様のアフターフォロー
お客様ニーズにお応えする
なかで、収益の拡大に貢献
約2,000件の新契約獲得
若年層向けサイト
わかりやすいコンテンツ・イメージアップ
お客様の利便性向上のためのサービスの整備・拡充
○当社HPでは、モデルプランによる保険料シミュレーションや、
加入後の各種お手続きなどを拡充してきており、
HPへのアクセス数も、対前年約74万件増加の約600万件
となるなど、年々ご利用数が増加しています。
○その内、年間約4万件のお客様からの資料請求に対しては、
ライフプラザなどが対面コンサルティングを実施し、
約2千件の新たなご契約に繋がっています。
○加えて平成20年4月からは、
アーティストの大塚愛さんを起用した若者向けのウェブサイトを
新たに立ち上げ、保険の仕組みや必要性をわかりやすくお伝えする
コンテンツを提供し、当社のイメージアップに取り組んでいます。
○今後も、お客様の利便性向上に向け、
インターネットやコールセンターなど、
ダイレクト取引の整備・拡充を進めてまいります。
42
法人マーケット分野①
これまで堅調な業績拡大を続けている分野
ホールセール
株式・融資等の運用面でも重要なお客様基盤
収入保険料等に対する割合は3割超
安定した当社
収益への貢献
取引企業数
23万企業
目標
企業取引数の拡大
今後の 取組み
新事務システムの開発
収入保険料の拡大
100億円
◆企業とのダイレクト事務サービス
◆担当者のコンサルティングスキルの向上
○法人マーケット分野は、これまで堅調な業績拡大を続けています。
当社全体の収入保険料に対する、企業保険の割合は3割を超えており、
安定して当社収益へ貢献しています。
○この法人マーケットは、企業保険のみならず、株式や融資といった
運用面でも、重要なお客様基盤であり、約23万社の企業から
お取引を頂戴しています。
○今後は、「企業取引数の拡大」と「企業保険収入保険料の拡大」を
目指してまいります。
この達成には、企業と当社との事務システムでの繋がりが生命線と
なります。
現在、開発費が約100億円を上回る新事務システムの開発を進め、
企業との「ダイレクト事務サービス」の実現や、
当社担当者の「コンサルティングスキルの向上」に取り組んでいます。
43
法人マーケット分野②
ホールセール各分野の今後の取組み
団体保険
団体年金保険
「高齢者・退職者層」の新たなニーズへの対応
「高付加価値商品」の開発
個別性の高い企業ニーズにマッチしたコンサルティング
での新規シェアイン・幹事獲得
適格退職年金制度廃止に伴う制度移行:6割完了
401k年金
携帯Webやメール配信サービス等のサービス充実に
よるトップレベルの受託実績の確保
今後もホールセール分野での収益拡大に向けた取組みを進めていく
○分野別には、
о団体保険領域では、「高齢層・退職者層」の新たなニーズへの
対応や、高付加価値商品の開発、
о団体年金保険領域では、個別性の高い企業ニーズにマッチした
コンサルティングでの新規シェアイン・幹事獲得、
о401k年金領域では、携帯Webやメール配信サービス等の
サービス充実によるトップレベルの受託実績の確保
を目指してまいります。
○平成24年の適格退職年金制度の廃止に伴う制度移行については、
これまでも全社を挙げて取り組んでおり、すでに約6割の移行が
完了しています。
○今後も、当分野での収益拡大に向けた多角的な取組みを推進して
まいります。
44
資産運用分野①
資産運用分野は、保険収益と並ぶ重要な収益基軸
平成12年度開示以来、
中長期的な視点から、収益拡大
初めて「逆ざや」を解消
に向けた積極的な資産運用
充実してきた
リスクバッファーを活かす
公社債などの円金利資産を
中心に配分
株式・外国証券などの資産にも
機動的に対応
○資産運用分野は、当社の保険収益と並ぶ重要な収益基軸です。
○当社は、平成12年度開示以来、初めて「逆ざや」を解消しました。
今後は、充実してきたリスクバッファーを十二分に活かし、
中長期的な視点から、収益拡大に向けた積極的な資産運用を進めて
まいります。
○基本的には、安定的にインカム収入の得られる公社債などの
円金利資産を中心に配分してまいりますが、
株式・外国証券など、比較的価格変動の大きい資産についても、
相場動向を注視しながら、機動的に対応してまいります。
45
資産運用分野②
最近の状況
サブプライム
ローン問題
円高ドル安
(為替)
オルタナティブ
投資など
◇関連商品への直接投資はなく、実現損失もなし
◆円高ドル安の進行を見据え、ドルからユーロ建へシフト
◇リスクバッファーをふまえた機動的な投資行動
◇外部委託などを活用して、プライベートエクイティ等 への投資を進めて、残高は約4,500億円まで拡大
目標
◆人材の育成やリスク管理体制の強化にも取り組む
1兆円
米国での運用力
強化
◇「NLIインターナショナル」に米国不動産関連会社の
機能を移管し、相乗効果を狙う(32名から41名)
○最近の状況についてです。
○まず、サブプライムローン問題では、これに関連する損失はありません。
○次に、平成19年度、円高ドル安の進行を見据え、
ドル建てからユーロ建てへ思い切った資金移動を実施するなど、
経済の局面に応じて、収益性を重視した機動的な投資判断を行なっています。
○また、オルタナティブ投資などでは、外部委託なども活用しながら、
プライベートエクイティなどへの投資を進めており、現在その残高は
約4,500億円です。将来的には、これらの残高を1兆円規模まで拡大し、
同時に、人材の育成やリスク管理体制の強化にも取り組んでまいります。
○加えて、米国での運用力強化に向け、昭和62年に設立した
「NLIインターナショナル」に、米国不動産関連会社の機能を移管し、
「NLIインターナショナル」の陣容を32名から41名として、
米国投資機能を集約し、相乗効果を狙ってまいります。
46
海外マーケット分野
<米国現地法人> 株式:約10.3%、債券:約4.8%
運用利回りはベンチマークを上回るパフォーマンス
資産運用
<英国現地法人> 株式:約15.3%
運用利回りは市場のベンチマークとほぼ同水準
<シンガポール現地法人> 株式:約29.9%
運用利回りは市場のベンチマークを若干下回る
当社の運用収益全体の約3割が海外からの運用収益
海外の有力な金融機関等との提携も視野に入れ、ネットワークを構築
保険事業
<米国>
米国日生は黒字化、米国保険大手「プリンシパル」へ追加出資
出資比率7%へ
追加440億円
<タイ>
バンコクライフは、順調な配当収益を確保(出資比率25%)
<中国>
広電日生は杭州に第1号支店を開設、江蘇省に第2号支店開設準備
「米欧アジア3極」の地域で収益の多角化と人材育成に力を入れる
○海外マーケット分野についてです。
○資産運用面では、「米国」「英国」「シンガポール」の3カ国の
現地法人を拠点に、展開しています。
○「米国現地法人」では、過去5年間の運用利回りが、
株式で約10.3%、債券で約4.8%と、市場のベンチマークを
上回るパフォーマンスを確保しています。
また、「英国現地法人」では約15.3%と、ほぼベンチマークと
同水準の利回りを確保し、過去5年間の配当総額が約500億円に
上っています。
一方、「シンガポール現地法人」では約29.9%とベンチマークは
若干下回りますが、相対的に高いパフォーマンスを確保しています。
○これらを含めた海外資産運用は、当社資産運用収益全体の約3割を
獲得しています。
今後は、当社およびグループ会社のニッセイアセットマネジメント
との連携を強化し、海外の有力な金融機関等との提携により、
資産運用ネットワークを構築してまいります。
47
海外マーケット分野
<米国現地法人> 株式:約10.3%、債券:約4.8%
運用利回りはベンチマークを上回るパフォーマンス
資産運用
<英国現地法人> 株式:約15.3%
運用利回りは市場のベンチマークとほぼ同水準
<シンガポール現地法人> 株式:約29.9%
運用利回りは市場のベンチマークを若干下回る
当社の運用収益全体の約3割が海外からの運用収益
海外の有力な金融機関等との提携も視野に入れ、ネットワークを構築
保険事業
<米国>
米国日生は黒字化、米国保険大手「プリンシパル」へ追加出資
出資比率7%へ
追加440億円
<タイ>
バンコクライフは、順調な配当収益を確保(出資比率25%)
<中国>
広電日生は杭州に第1号支店を開設、江蘇省に第2号支店開設準備
「米欧アジア3極」の地域で収益の多角化と人材育成に力を入れる
○保険事業面では、「米国日生」「バンコクライフ」「広電日生」の
3つを展開しています。
○米国日生は、平成3年に設立以降、既に黒字化しており、
長年業務提携を行ってきた米国大手保険会社「プリンシパル」へは、
日本生命から追加出資を実施し、業務面での提携や人材交流など、
提携関係を強化しています。
○平成9年に資本参加したタイのバンコクライフでは、順調な配当収益
を確保しており、現在の出資比率は25%となっています。
○平成15年に上海に設立した広電日生では、杭州に第1号の支店を
開設し、現在、江蘇省に第2号支店を開設する準備を進めています。
○今後は、「米国、欧州、アジア 3極」の地域で、当社収益軸の
多様化を進めると共に、国際人材の育成にも力を入れてまいります。
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事務・システムインフラ分野
事務システム
当社では保険会社の「心臓部」として位置づける
1,500億円
基幹システムを抜本的に見直す「新統合システム」の開発
「新統合システム」のコンセプト:「お申込み」から「お支払い」までの全工程を再構築
お客様
チャネル
ホーム
ページ
コール
センター
利便性
向上
代理店
金融
機関
郵政G
ニーズに
自在対応 ・お客様とのパイプ
・簡素化、わかりやすく
・お手続きの迅速化
・情報のデジタル化
・ご対応履歴情報など
共有化
変化に ・診療報酬明細の電子化
柔軟対応
システム
基盤
情報管理
事務体制を
再構築
の管理
本部
職員
商
品
事務・
サービス
・事務品質の向上
営業
職員
○当社では、事務サービスシステムを保険会社の心臓部と位置づけて
います。
○平成18年度より総額約1,500億円を投入し、基幹システムを
抜本的に見直す「新統合システム」の開発に取り組み、平成23年度
の稼動を目指しています。
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事務・システムインフラ分野
事務システム
当社では保険会社の「心臓部」として位置づける
1,500億円
基幹システムを抜本的に見直す「新統合システム」の開発
「新統合システム」のコンセプト:「お申込み」から「お支払い」までの全工程を再構築
お客様
チャネル
ホーム
ページ
コール
センター
利便性
向上
代理店
金融
機関
郵政G
本部
職員
ニーズに
自在対応 ・お客様とのパイプ
・簡素化、わかりやすく
・お手続きの迅速化
・情報のデジタル化
・ご対応履歴情報など
共有化
変化に ・診療報酬明細の電子化
柔軟対応
システム
基盤
情報管理
事務体制を
再構築
の管理
商
品
事務・
サービス
・事務品質の向上
営業
職員
○新統合システムは、「お申込み」から「お支払い」まで、
全領域・全工程にわたる基幹システムを抜本的に再構築するもの
であり、全てのチャネルに共通した基盤となります。
その開発コンセプトは、
оシステム基盤としては、情報のデジタル化を図り、診療報酬明細
の電子化など、社会インフラ変化に柔軟に対応できる、機動性を
有したものとすること
о商品については、お客様と当社をつなぐパイプであり、簡素化
することでわかりやすく、お客様のニーズに自在に対応できる
ものとすること
о事務サービス・お客様情報の管理については、お客様の利便性
向上を図るとともに、事務品質の向上とお手続きの迅速化、
ご対応履歴情報などの共有化を図れるものとすること
を目指しています。
○今後は、お客様とのかかわりを具体的に検討し、当事務体制を構築
してまいります。
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CSRへの取組み
社会性・公共性・地域性をふまえた投融資
グリーン電力
大阪本店・東京本部で使用する年間電力使用量の約6%に
相当する「グリーン電力」利用契約を締結し
毎年約635トンのCO2排出量を削減
の利用契約
当社協賛のプロ野球「日本生命セ・パ交流戦」において ナイター58試合にグリーン電力を提供
SRIファンド
ニッセイアセットマネジメントが設定した 「環境応援ファンド」などのSRIファンドに 総額100億円を出資
CSRは継続的な取組が重要 ⇒ 今後も取組を推進
○最近のCSRへの取組みを紹介します。
○当社は平成20年4月から、「グリーン電力証書」を購入しています。
これにより、東西両本部で使用する、年間電力使用量の約6%に相当する
年間163万キロワット分の「グリーン電力」を購入し、
毎年、約635トンのCO2排出量の削減を見込んでいます。
○また、平成20年6月には、当社が協賛している
「日本生命セ・パ交流戦」のナイター58試合においても、これを活用
したグリーン電力を提供しています。
○加えて、当社のグループ会社であるニッセイアセットマネジメントが設定
した「環境応援ファンド」などのSRIファンドに、総額100億円を
出資しています。 51
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