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今年度の研究について 研究主任 吉羽 扶美子

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今年度の研究について 研究主任 吉羽 扶美子
 今年度の研究について 研究主任 吉羽 扶美子
自分やみんなを大切にする子どもの育成-道徳の時間の充実を通して-
21世紀は高度情報化、科学技術の発達、国際競争などで社会が急速にめまぐるしく
変化し、少子高齢化も進み、子供たちを取り巻く環境も複雑になってきています。その
中で、健全な人間関係を形成していく力や人と人とのコミュニケーション能力の育成が
叫ばれています。
本校でも、子どもたちの実態や全国学力調査の意識調査結果、学校評価の保護者の方
や教職員のアンケートなどから、心の教育のさらなる充実が必要であると考えました。
そこで、今年度「心の教育」に焦点を当てて研究し、今年度は教育活動全体とのかかわ
りを意識しながら、道徳教育の要となる道徳の時間を充実させることをを中心として、
上記研究主題を設定し、研究を進めてきました。
各学年1回ずつ研究授業を行い、より子どもたちの本音を引き出し、自分を振り返
えって考えさせ、実践意欲を高める効果的な方法について学んできました。研究授業の
様子は、学校便りで毎回お知らせしてまいりました。
道徳の授業で、普段の何気ない出来事や人や自然とのかかわり、自分のことや社会と
のつながりについて、お話の登場人物の気持ちになって考え、自分を振り返る学習を繰
り返すことで、子どもたちは、できている自分、至らない自分に気付いてきます。そし
て、その気付きが自分から行動に移そうとする意欲へつながり、実際に自分で判断して
行動できるようになってきます。道徳教育は、学んだらすぐに結果が出るとは限りませ
んが、この積み重ねが子どもたちの心を動かしていく原動力になってきます。
道徳授業地区公開講座や助産師さんによる命の授業では、保護者の方や地域の方にも
たくさんご参加いただき、一緒に学び、考えることができました。ご協力ありがとうご
ざいました。今後とも、一緒に子どもたちの心の教育について考えていきましょう。ど
うぞ、よろしくお願いいたします。
<1月の研究授業より>
【4年生】 主題名 信頼と友情 中学年2-(3)友情
資料名 「絵ハガキと切手」(文溪堂)
【授業内容】
4年1組では、1月25日(水)に道徳の研究授業を行いました。「信頼と友情」を題材
にしました。
1
転校した親友の正子から絵はがきをもらったひろ子。うれしい便りは定型外はがきで
した。本当なら120円切手を貼るべきところ、貼ってあったのは50円切手でした。正子
は親友への返事のはがきに、切手の間違いを書き送ろうかどうしようか、迷います…。
授業では、正子の迷いから、友達を信頼して間違いを書き送ろうと決心するまでの気
持ちを、生き生きと想像しました。そして、今までの自分の行動を振り返りました。
子どもたちには、お互いに注意し合いながら、信頼を培い、友情を深めていってほし
いと考えています。
2
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