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小グループ授業研究会 検討資料 中楽部2・3年C7・8組(中CⅢグループ

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小グループ授業研究会 検討資料 中楽部2・3年C7・8組(中CⅢグループ
小グループ授業研究会
検討資料
中楽部2・3年C7・8組(中CⅢグループ) 指導者:5名
授業日
平成 27 年 11 月 20 日(金)
教科等
単元活動の指導(音楽)
生
徒
の
実
態
等
単
元
に
つ
い
て
目
標
計
画
目
標
本
時
の
学
習
活
動
内
容
と
評
価
の
観
点
(
◎
)
単元名
友達と演奏やダンスをしよう
中学部CⅢグループは、2年生3名、3年生3名、計6名で、自立活動を主とした教育課
程である。肢体不自由教育部門の生徒は5名(男子2名、女子3名)
、病弱教育部門の生徒は
1名(女子)である。ベッド上で学習している生徒が1名おり、生徒2名は、水分補給や吸
引等のため、授業の途中から参加することが多い。
生徒たちは、好きな曲や楽器を表情や動作で伝え、グループの友達と順番に楽器を使う中
で笑顔が見られたり、意欲的に音を鳴らしたりするようになってきている。友達が演奏する
様子も、興味をもって見るようになった。
○手や体を動かして楽器を鳴らす
○曲や楽器を選び、友達と合奏する
○音楽活動を通して、友達や教師との関わりを広げる
1いろいろな楽器に触れ、音を鳴らす
2音楽が流れている中で手や体を動かし、楽器を鳴らす
3曲や楽器を選び、友達と音を鳴らす
4友達や教師と一緒に体を動かし、ダンスをする
5友達と手を合わせ、ダンスをする
○手を動かして楽器を鳴らす
○やりたい曲や楽器を伝え、友達と音を出し合う
○元気良く体を動かし、友達と関わる
1「始まりの歌」に合わせて、友達と順番にキーボードを鳴らす。
◎手を動かして音を鳴らすことができたか。
2曲や楽器を選び、友達と合奏をする。
「ロンドン橋」
「オーシャンゼリゼ」の2曲から、絵カードを見てやりたい曲や楽器を伝える。
◎やりたい曲を伝えることができたか。
◎友達とグループを作り、木琴や鉄琴を使って演奏できたか。
3「ビューティフルネーム」の曲でダンスをする。
合奏のグループで友達と手を合わせ、タッチをする。
曲の雰囲気を感じ、手拍子をする。
教師と一緒に回ったり、体を動かしたりする。
◎軽快な曲を感じ、元気良く体を動かしたか。
◎友達との関わりがもてたか。
4今日の感想を教師と発表する。
5終わりの歌をみんなで歌う。
協議したい観点
【
】学習活動
・目標に合った活動になっているか。学習活動の順序、評価の観点は適切か。
【
○ 】教材・教具
・どのような教材・教具を使用するのか。どのように補助具を用いるのか。
【
】見通しをもたせる工夫
・活動への見通しをもたせるために用意するもの。手順の示し方。
【
○ 】支援の工夫
・発問や言葉掛けの内容とタイミング。教材・教具の提示の仕方。自発的な動きの待ち方。
【
】児童生徒自身に学習の成果が分かるようにする工夫
・学習過程でどの程度できていたかを振り返る方法。学習の積み重ねを見える形で残す方法。
協議内容のまとめ
授業改善のためにどのように工夫するか。
【教材・教具】
【教材・教具】
・木琴、鉄琴は、鍵盤の取り外しができるものを
・2つの曲では、木琴と鉄琴の鍵盤をCコードの
使用している。鍵盤の種類や位置を工夫し、いろ
音にして、友達と音を合わせやすくする。
いろな音を鳴らしやすいようにする。
・一つの木琴を二人で鳴らし、一緒に演奏するよ
・ばちの種類は、生徒の実態に合わせて選ぶよう
う誘う。
にする。
・鍵盤の並べ方、ばちの補助具、楽器の向きや角
・Sさんは、手で押してばちを動かすようにする。 度を生徒の手の動きに合わせていく。
(補助具を作る)
・ダンスは、CDの他にDVDも使用し、視覚的
・ダンスは、歌詞の内容や歌っている人たちの様
な情報で曲を感じたり、歌っている人たちを見な
子を知らせ、表現活動を促していく。
がら踊ったりする。
【支援の工夫】
【支援の工夫】
・ピアノ伴奏で(速さや音量、曲想の変化)曲の
・曲の速さや伴奏の音色に変化を付け、合奏の雰
感じを変えながら、生徒たちの演奏を支える。
囲気を作る。
・ダンスは輪になって行うよりも、対面にすると、 ・Kさんは背中を起こすと手が動かしやすくなる
大きく動くことができる。
ので、姿勢に配慮したり補助したりする。
・いろいろな教師と関わり、表現したり伝えたり ・ダンスは対面の形で友達と関わる場面を設定し、
する場面を設定する。
声を掛け合って関わりを促したり、動作を補助し
たりする。
・リラックスした雰囲気を作り、生徒の体調に合
わせた支援を行う。教師が入れ替わるときは、生
徒が動作のきっかけをもてるよう配慮する。
授業における児童生徒の様子(成果)
単元活動の指導(音楽)
・合奏の準備として、
「始まりの歌」でキーボードを2つ同時に使用するようにした。生徒たちは自分
から手指を動かし、友達の音もよく聴くようになった。
・2つの曲の合奏では、絵カードを見て教師の問い掛けを聞き、表情や体の動きでやりたい曲や楽器を
伝える様子も見られた。
・鍵盤の並べ方やばちの工夫によって、手を動かすことへの意欲が増した。また、友達との活動に集中
する様子が見られた。曲の感じが変わると、よく聴いて合わせていた。11 月と 12 月は2曲を題材にし
たが、1月からは、曲や楽器を変え、いろいろな手の動きや表現活動に取り組んだ。
・ダンスでは、DVDを笑顔で視聴した。DVDに出てくる子どもたちや歌っている人たちの映像を見
ながら、手をたたいて楽しんだ。CDを流すと、自ら手をたたき、声を出す生徒も見られた。友達と手
を合わせるときは、友達を見てうれしそうにした。友達と教師が踊っているのを見て、次のフレーズで
教師と踊るのが楽しみな様子も伺えた。
・他の授業でも、友達と関わる場面が増え、友達を見て活動する様子が見られている。
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