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黄金色の 泡沫の - タテ書き小説ネット

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黄金色の 泡沫の - タテ書き小説ネット
黄金色の 泡沫の
桜雪
!18禁要素を含みます。本作品は18歳未満の方が閲覧してはいけません!
タテ書き小説ネット[R18指定] Byナイトランタン
http://pdfnovels.net/
注意事項
このPDFファイルは﹁ノクターンノベルズ﹂﹁ムーンライトノ
ベルズ﹂﹁ミッドナイトノベルズ﹂で掲載中の小説を﹁タテ書き小
説ネット﹂のシステムが自動的にPDF化させたものです。
この小説の著作権は小説の作者にあります。そのため、作者また
は当社に無断でこのPDFファイル及び小説を、引用の範囲を超え
る形で転載、改変、再配布、販売することを一切禁止致します。小
初音涼子
。彼女は今や背
説の紹介や個人用途での印刷および保存はご自由にどうぞ。
︻小説タイトル︼
黄金色の 泡沫の
︻Nコード︼
N0985CH
︻作者名︼
桜雪
︻あらすじ︼
﹃性奴隷﹄に堕とされた元アイドル
徳の世界に溺れきっていた。そんな涼子の前に、事務所の後輩でも
ありライバルでもあった年上の女優が現れる。
かつて憧れた銀幕の世界に輝く彼女の存在に涼子の心は掻き乱され
る⋮⋮
※﹁夜鳴鳥の宴﹂の続編です。最初の章で前作からの簡単な概要等
1
シリーズ物
としてお楽しみ下さい。
でしたが、本作は
を中心とした内容となります。
アイドルが性奴隷に堕ちるまで
を記載しています。
※前作は
なるマゾ化&レズ責め
更
2
陽の当たらない場所で
次の相手も居る
と話
﹁チッ! あのジジイめ、随分と時間をオーバーしやがって⋮⋮
涼子、お前も時間を掛けすぎだ! 今日は
しただろう? 忘れたのか?﹂
﹁も⋮⋮申し訳ございません⋮⋮ 今度こそ⋮⋮今度こそ相手の方を早く満足させられるように努力し
ます⋮⋮
どうか⋮⋮どうかお許しください⋮⋮﹂
﹁そう言って何度目だ? いつまでも俺が優しいと思ったら大間違
いだぞ?
まあいい、怒る時間も余りない。下だけでいい⋮⋮脱げ﹂
﹁ハ⋮⋮ハィ⋮⋮﹂
・
・
・
ホテル街の直ぐ側の雑居ビルの隅。地面を見ればそこら中に空き缶
やタバコ、古雑誌がゴミ捨て場同然に散らばり、どこかの中華料理
店から流れてくる油の煤けた匂いが微かに鼻に付く。
3
そんなビルの壁と壁の隙間の薄汚れた空白地帯。そこにスーツを着
た男と、顔を隠すほどに帽子を深く被った、どこかの学校の制服を
と呼ばれた彼女は、ヒールのあるローファーを履き、細い
着た女性が並んで立っていた。
涼子
足にはサイドに赤のアーガイル柄が入ったニーハイソックスを身に
着け、赤いチェック地のしゃがんだだけで下着が見えそうな極ミニ
のスカートを履いていた。
上は、全体は白を基調とした清楚を思わせるブラウスを着ていた。
袖と襟の際にはスカートと同じ色の赤いチェックのラインの入った、
パッと見た感じではとても可愛らしいデザインなのだが、近くに寄
ってみればとても学校の制服には思えなかった。
細い首の部分だけはしっかり閉じてスカートと同じチェック柄の赤
のリボンを可愛らしく結びながらも、胸元の中心部分には、まるで
胸の谷間を強調するかのように縦に深いスリットが入っていた。そ
れが胸の谷間の一番下まで入っているのだ。普通なら見えるはずの
ブラのラインは見えずノーブラであることを容易く想像させる。さ
らには今にも臍が見えそうなほどに丈が短かかった。
その格好に不似合いな程に帽子を深く被っているのも、今の自分の
姿がとても恥ずかしくて自分の顔を周囲に見せたくないからだろう。
制服コスプレ衣
を思わせるほどに身体のラインを強調するようにデザインされ
﹃学校の制服﹄というよりも、風俗店によくある
装
た、街中を歩くには少々際どい服を見事に着こなしながらも、彼女
は微かに震えて立っていた。
ただ、そんな露出過多の服を着ながらもあまり下品に見えないのは、
その体型の素晴らしさもあるのだろう。スラリとした手足の長さは
まるでモデルのように細く、それでいて胸と尻は女性的な美しさを
4
兼ね備えていた。
そんな彼女の後ろには、有名ブランド製なのか肩から腰にかけて美
しいラインを見せる黒褐色のスーツを着た男が立っていた。
いや、立っていたのは男だけだった。彼女は先程までしゃがんでい
た。
まるで風俗嬢のような羞恥心を掻き立てる制服衣装を着たまま、自
らの痴態を見せ付けるかのようにその細い足をわざとらしいまでに
大きく開いて男の目の前にしゃがみ込み、男の巨大なペニスに口唇
奉仕をさせられていたのだった。
先程の男の命令のせいだろう。
彼女は男に尻を突き出しながら、赤いチェック地のミニスカートを
自分の手で腰まで捲くる。極ミニのスカートを着ながらもショーツ
を履いてないのか、剥きたての卵を思わせるとても艶やかな彼女の
生尻があっさりと露になった。
恐らく彼女は、男と会う時は下着を履く事など許されていないのだ
ろう。
先程の大股を開きながらのフェラ中も、男に自らの恥部を見せつけ
ていただろうことが容易く想像出来る。
彼女は近くに設置されていたビルの排水パイプを両手で掴むと、そ
れに寄りかかるように上半身を更に深く前に倒す。そして、まるで
男に見せ付けるかのように両足を大きく広げ、踵を僅かに上げなが
ら、自らの生尻を高く突き出したのだった⋮⋮
﹁ご⋮⋮ご主人さま⋮⋮
ど⋮⋮ どうぞ⋮⋮ 犯してください⋮⋮
あ⋮⋮浅ましいマゾ奴隷の⋮⋮ お⋮⋮オマンコを⋮⋮ どうぞ
5
⋮⋮ご存分に⋮⋮ご堪能ください⋮⋮﹂
* * * * *
周囲をコンクリートに囲まれた薄暗い空間に真っ白い尻がぼぅっと
浮かびあがる。
それはこんな薄汚れた場所で見るには勿体ないと思えるほどの極上
の代物だった。
グラビアアイドルにも滅多に居ない見事な腰の括れ。すらりと伸び
た脚は鶴のように細く、ニーハイソックスから覗く太ももの色っぽ
さはとても官能的だった。だが、一番目を引いたのは、やはり尻だ
った。
スポーツでもしていたのか、尻全体はキュッ!と引き締まり、まる
で桃を思わせる丸みを帯びた曲線はとても流麗だった。また肌質も
素晴しかった。顔は帽子で隠していたが、この肌の張りの輝きは、
間違いなくまだ10代、いっても20代前半だろう。瑞々しいまで
の肌の艶めきはこのような場所で尻を見せる淫売女には勿体ないほ
と呼ばれる彼女の尻は、このような場所で晒すにはあまり
どの若々しい輝きを放っていた。
涼子
にも美しく色気を持っていたのだった。
更に、美しかったのはそれだけではなかった。
この女の股間はキラキラと輝いていたのだった⋮⋮
そこは無毛だった。
元々無毛なのか、それとも男に処理をされたのかは分からない。た
だ、彼女のそこには1本も毛が無かった。そのせいか、彼女の秘部
6
は全てが鮮明に見えていたのだった。
まだ10代を思わせるピンク色の美しい花弁は既にしっとりと濡れ
そぼき、そこから滴る蜜は地面に糸を引く迄に激しく濡れ光ってい
た。そして、光っているのは濡れているせいだけではなかった。
彼女の美しいピンク色の花びらには、そのピンク色の輝きを更に彩
るように複数のピアスが着けられていた。それが花の蜜に濡れてキ
ラキラと輝いていた。
ふっくらと迫り出した左右の花弁にはそれぞれ3つづつ。そして、
女にとって一番敏感な場所に銀色に輝くピアスには先端にダイヤで
と呼ばれる彼女の秘部は、こんな薄汚れた場所だというの
もつけられているのか、とても強い光を放っていた。
涼子
に、まさに華が咲いたかのように瑞々しく咲き誇っていたのだった。
だが男はそれに何の感慨もないのか、それともこの美しい尻など最
早見飽きているのか⋮⋮
張りのある引き締まった臀部を両手でガッシリと掴むと、美しく咲
き誇る花弁の存在すら無視をする。それどころか彼女の股間の小さ
い穴、セピア色に震えるか細いアナルに向けて、先程までフェラチ
オをさせていたせいかヌラヌラと濡れた光を放つ野太い肉棒を無造
作に押し当てたのだった。
﹁ひぃ! ああっ⋮⋮ そ⋮⋮そっちは⋮⋮ そっちの穴は⋮⋮ ひうっ! ⋮⋮あぁぁぁ∼∼っ!﹂ 白い尻が微かに震えていた。
セピア色のアナルが僅かに綻んだ。
ピンク色の可愛らしい花が一瞬だけ咲いた。
7
だが男は、そこに何の感慨もないのか、それともそれが当然だと思
っているのか、禄な愛撫もしないままに、その淫花をゆっくりと散
らしていく⋮⋮
涼子と呼ばれる彼女の、魂消えそうな引きつった悲鳴がコンクリー
トの壁に微かに響き渡っていった。
* * * * *
とてもそんな太い物が入るとは思えないほどの細まった小さい肉の
穴、
元々、彼女の身体は華奢だった。その排泄器官は体形に比例してと
ても小さく見えた。
だがその穴は、男の肉槍に突き殺されるかのように、今にも裂けそ
うなまでに穴の大きさを限界にまで拡げていく。その巨大すぎる肉
棒をされるがままに大人しく受け入れさせられる。彼女の潜った悲
鳴が零れ落ちた。
﹁くふっ! ンンッ! んんんっ! ンァ! んあああ! あふっ
! んふっ!﹂
ミチ⋮ミチ⋮と肉の裂ける音が今にも聞こえそうなほど、まさに痛
々しく思えるほどに、彼女の尻の穴は限界まで無理矢理に開かされ
ていく。悲痛なまでの新たな悲鳴が彼女の唇から漏れるのは当然の
事だといえた。
元々、この穴は男を受け入れる為の場所ではないのだ。
本来は排泄する為の穴であり、男に犯される為に神に用意された器
8
男を受け入れる
痛みと屈辱は、普通の人には想
官ではないのだ。わずかに切れただけで飛び上がるほどに痛みを感
じるその場所で
像だに出来ないだろう。
潤滑油代わり
に野太い槍の竿に、自分の涎を塗す
恐らく先程のフェラチオも、この太い槍に貫かれる痛みを少しでも
減らそうと、
為に懇願した行為だったに違いない⋮⋮
そう思えるほどに、男の肉棒はとても太く、それを受け入れる女の
穴はとても小さかった。涼子の悲鳴が小刻みに震えていた。
﹁かはっ! ⋮⋮あふっ! ⋮⋮はぁっ! ⋮⋮はぁっ! あああ
っ! ⋮⋮はあぁ∼∼∼﹂
男は、その小さい排泄器官を容赦なく貫いていく。先程に一瞬だけ
見せた可愛らしい花も、今では完全に散らされていた。その小さい
穴は、最早震える隙間も無いほどに無理矢理に開かされ、男の肉塊
を根元まで咥え込まされていったのだった。
肉塊
とも言える巨大ペニスが根
﹁どうした? さっさと腰を振れ。早く俺をイかせるんだ。時間も
余りないぞ?﹂
彼女のアナルに、男の、まさに
元まで入り込んでいた。
余りに大きいせいだろう。彼女の尻はそれを受け入れるだけでピク
ピクと痙攣をしていた。恐らく動くこともまだ出来ないのだろう。
その細い足がガクガクと震えていた。まるでマラソンをした後のよ
うに息を荒げる女に向って、この男はそれが当然とばかりに次の命
令を下していた。
悲痛な顔を浮かべながら、排泄器官を巨大なペニスで犯されている
9
気息奄奄の彼女に向って、﹁いつまで待たせるつもりだ?﹂と﹁も
っと自分から腰を振れ!﹂と﹁そのまま俺が射精をするまで腰を振
涼子
と呼ばれる女は、何の抵抗の言葉を発する事も無く、
り続けろ!﹂とまで命じるのだ。まさに鬼畜だった。
だが
男に命じられるままにゆっくりと腰を振りだした。最初は前後に、
時折左右に、次第に大きく円を描く様に尻を振った。犯された尻穴
がやはり痛いのか、尻を振るたびに潜った声が聞こえてきた。
﹁んひっ! ⋮⋮んひぃ! ⋮⋮うぐっ! ⋮⋮あふっ! ⋮⋮く
ふっ! ⋮⋮ひぅぅ∼∼っ!﹂
彼女は、犯されている自分の声が周囲に漏れないように、空いた左
手で自分の口を必死に押さえていた。
男の射精に導くように懸命に腰を振りながら、ビクン!ビクン!と
揺れる身体の震えを堪えるように一人声を堪えていた。
か細い右手で握る錆びかけたパイプの軋む音がコンクリートの壁に
反射していった。
だが彼女は痛みだけで声を堪えているわけではなかった。
いつしか、その細い指の隙間から微かに漏れ聞こえる声は濡れてい
た。いや、今では普通のセックスしている女のように喘ぎ出してい
たのだった。
恐らく感じすぎているせいだろう。
その声は今や彼女の細い手では抑え切れないほどに大きな声になっ
ていた。感じすぎて頭を激しく振りすぎたせいか、深く被っていた
はずの帽子が地面に滑り落ち、同時に長い黒髪がバサリと流れ落ち
る。今まで顔を隠していた彼女の顔が露になった。
10
彼女は、このような薄汚い場所でセックスに没頭する女性とは思え
ないほど可愛かった。とても美しかった。
長い黒髪は頭を振るたびにキラキラと輝き、その顔はとても小さか
った。アーモンドを思わせる瞳はとても大きく、中の黒目はまるで
吸い込まれるほどに澄んだ光を携えていた。薄紅色の唇はこんなヨ
ガリ声をあげるとは思えない程にとても可愛らしく、その鼻筋はフ
ランス人形を思わせる程にスラリと整っていた。
その顔は、足元に転がる古雑誌の表紙を飾る女と全く同じ顔をして
いた。
いや、その写真よりも遥かに色気のある顔を浮かべていた。
﹁ご主人さま⋮⋮ ご主人さま⋮⋮
私のアナル⋮⋮ 私のケツ穴で感じてますか? 私のケツ穴どう
ですか⋮⋮?
ああっ! あああっ! また⋮⋮またイっちゃいます⋮⋮ また
イっちゃう⋮⋮ お尻⋮⋮ アナル気持ちいい⋮⋮ ケツ穴気持ちいいです⋮⋮ ケツ穴でイっちゃう! イっても⋮⋮イってもいいですか!? イ
初音涼子
は、今やこのよ
クッ! イクゥ! ああっ! イっちゃう! イクゥゥゥッ!﹂
かつて日本を代表するアイドルだった
うな薄汚れた場所で男とアナルセックスをしながら激しく悶える女
にまで堕ちていたのだった。
* * * 11
男に
性奴隷
として堕とされてからの彼女の日常⋮⋮
それは、これまでの輝かしいステージの日々から一転、薄暗い雑居
ビルの一室や、日の当たらないホテルの一室、救いの声すら届かな
い地下室での調教など、闇の世界ばかりだった。
これは男にとっても想定外のことだった。
本来はそこまで落ちぶれさせる予定ではなかった。あまりに落ちぶ
れさせると、今度は顧客が手を出さなくなる可能性が高いのだ。
あの騒動
はこれまでの芸能生活で使い果たしていたのかもしれ
が、まさかここまでの騒動になるとは思わなかった。
だがそれも結果論だろう。
運
彼女の
ない⋮⋮
だが彼は未だ諦めていなかった。
事実、これだけのレベルの女なのだ。
これだけ美しく、年もまだ20歳と若い、肉質も、抱き心地も最高
だった。
テクはまだ無いが、そんなものはこの先鍛えればいいだけのことだ
った。
性癖
だった。自分自身ではまだ気が付いてないが、彼女
彼女には、娼婦にとって一番大切なモノを持っていた。
それは
のマゾ性は、男が驚くほどに深かった。これだけのマゾ性を秘めた
美しい女は、これまで調教してきた何十人もの厳選した美女の中で
も数えるほどしか居なかった。
12
何人もの美女や、アイドル、若手女優を金持ち連中や風俗に売り払
ってきた。場合によっては海外の人身売買に流した事もある。男に
とって、この女の価値は、涼子本人が思うよりも遥かに高かった。
何か
を得る事を考えていた。その思案中でもあったのだ。
男は、この女を使ってもう一度大金を手にすることを、いやそれ以
上の
﹁この女はもう一度売れる!﹂
それだけは確信していた。
雌伏の時
だと腹を括っていたのだった。
問題は、何時、何処で、誰に売るかなのだ。
今は
* * * 裏の顧客
からの依頼の帰り道だ
この調教も、時折男の依頼に来る、﹁元アイドルの初音涼子をどう
しても抱かせて欲しい﹂という
った。
枕営業
にかつて日本を代表したアイドル初
このセックスが終わったら、また別の顧客に涼子を売りに行くのだ。
芸能界では良く聞く
音涼子の身体を使って売り込みを掛けているのだ。
先のセックスも、自らの所有している娼婦を顧客を貸し出した後に
必ず行われる⋮⋮
男にとっては、顧客とセックスした後に自分とセックスして、顧客
商売女を自
為の、いつも手慣れた﹃清め
とのセックスの快楽を上書きして忘れさせるという、
分の快楽の下に繋ぎ止めて貢がせる
13
の儀式﹄の一つに過ぎなかった。
︵今度の相手は映画配給会社の営業部の役員か⋮⋮
あそこの人間はとても傲慢だ。ましてや役員ならば、このような枕
で売りこみを賭けるのは先ず無理だろうな
も、アナルじゃなくてマンコを使う可能性が高いな。
アイドル枠
接待は慣れきっているだろう。いくら涼子を使っても、穢れたアイ
ドルじゃ
⋮⋮
枕
にする気なら、奴等ならそれくらいは当たり
を要求するだろう。
使い捨て
中出し
今日の
当然
一度寝て
前だ。今、こいつを抱くのは、かつて憧れていたこいつが消えるの
は名残惜しいってだけだからな。
コイツの利用価値があるうちは高く売っておく方が今は得策か⋮⋮
はこいつの口で言わせてやる方が奴等も喜びそうだ。
よし、とりあえず今回のザーメンはコイツのケツ穴にでも出してお
くか
中出しOK
せいぜいサービスしろよ、涼子! 家に帰ったらまた抱いてやるか
らな!︶
男は次の手を考えながら、涼子の尻をつかむ左手の腕時計をおもむ
ろに見つめる。サファイアガラスの奥で動く長針がⅩの位置を通り
過ぎていた。
︵チッ! あと10分もないのか⋮⋮ ったく、一人で逝き捲くり
やがって!
まだアナルで俺をイかせるだけのテクは持ってないようだな⋮⋮
いや⋮⋮単にセックスの快感に溺れちまってるのか⋮⋮? 14
まぁいい! 時間もないし先ずは一気に責め上げるか! 細かい事
はまた後だ!︶
男は涼子の髪を掴むとそのまま引き上げ、同時に腰を激しく突き上
げた。
まるで馬を手綱で扱うように涼子の身体を引き起こさせ、チェック
のブラウスの首元と胸元の2箇所のフックを外す。それだけで彼女
の胸元が全て露になった。赤いチェック柄のリボンだけが胸元で揺
れていた。
やはり彼女はブラを着けては居なかった。だがその胸には他のモノ
が着けられていた。
まるで搗き立てのふわふわのお餅を山状に整えたような、白く艶や
かな彼女の乳房があらわになり、男が腰を突き上げるたびに柔らか
な乳房は上下に揺れる。そしてその先端、ピンク色に濡れ光る乳首
は、股間同様に銀色のピアスがキラキラと光を放っていた。
奴隷の証
⋮⋮
男はそのピアスに指を引っ掛けながら彼女の胸を強く揉みし抱き、
更に腰を突き上げ立てた。
乳房にまでに着けさせられた
その身体は、最早清純派アイドルの名残などなかった。まるで商売
女のように身体中に淫らな装飾を施された彼女の身体は、娼婦のソ
レそのものだった。
乳房のピアスは、男に腰を突き上げられる度に激しく揺れ、花弁の
ピアスはチャリチャリと軽快な音色を響かせて自らの存在を主張し
出す。その動きに合わせて涼子の声も大きくなっていった。
﹁ああっ! そんな⋮⋮!? ンアア! そ⋮⋮そんなこと⋮⋮っ!
私⋮⋮全部⋮⋮脱がされちゃってる⋮⋮!? 全部脱がされちゃっ
て⋮⋮!
15
ダメ! こんなの⋮⋮こんなの⋮⋮! アアン! 見られちゃ⋮⋮
見られちゃぅ∼! アアン! ハアン! そんな⋮⋮脱がさないで! アアン! わた
し⋮⋮見られちゃう⋮⋮見られちゃうよぉ∼! アアアン! はあ
あん!!﹂
男の腰が次第に早くなる。涼子の身体の震えが激しくなる。
涼子は今や自分の口を押さえることなどとっくに諦めたのか、男の
動きがよほど激しいのか、雑居ビルの壁に両手を添えて大声で喘い
でいた。
細い両手を壁につき、スラリと長いニーハイを履いた太ももを揺ら
奴
し、スカートを捲くられたままの生尻を突き出し、胸を大きく曝け
を周囲に晒しながら犯される今の彼女のその姿⋮⋮
出され、胸元で揺れる赤いリボンと共に、乳首にまで刻まれた
隷の印
にしか見えない
アイドル
裸よりもイヤらしい姿で雑居ビルの裏側で犯される今の彼女の姿は
⋮⋮
奴隷
こんなはしたないセックスで激しく悶える彼女の姿は、
というよりも、ただの街娼、いやまさに
ことだろう。
獣同士が交尾をする時の姿勢のままに、アナルセックスに浸りきっ
た顔を見せ、男に乳首のピアスを摘まれながらも淫蕩に満ちた表情
を浮かべる今の彼女は、たとえ彼女の大ファンに見られても、それ
が初音涼子だと分からないほどに激しく乱れきっていた。今の涼子
はまさに性奴隷の快楽に浸りきっていた。
﹁ああっ! アフッ! んぐっ! イィ! いいの! お尻がイイ
16
の! 乳首がイイの!
ああっ! イイッ! イクッ! またイっちゃう! お尻で! 乳
首苛められてまたイっちゃう! ご主人さま! また! またお尻でイっちゃいます! ケツ穴犯さ
れて! 乳首苛められてイっちゃいます! イクッ! イクッ! イクッ! イク∼∼∼∼ッ!!!!﹂
今の彼女は奴隷に堕ちた姿を周囲に晒したまま、アナルで絶頂を迎
えるまでに調教されていた。そのまま腸内に大量の精液を注ぎ込ま
れるまで、甲高い声で絶頂を叫び続けていたのだった。
17
失踪騒動の果てに
初音涼子の失踪騒ぎ⋮⋮
これは男にとって想定外のことが多かった。
アイドルであった初音涼子を自分達にとって都合のいい
性奴隷
にする為に行った、この騒動。スケジュールの詰まった彼女を半ば
別の力
が関わって居るのではないかと思
強引に監禁した事を誤魔化す際に行った﹃初音涼子の突然の入院劇﹄
は、自分達の思惑とは
える程に様々なトラブルが続いたのだった。
とある噂
が業界内に流れ、それは瞬く間に燃え広がった。
涼子を拉致し、監禁した数日後だった。
彼女の
それは清楚系として人気のあった彼女には、最高にして最悪のスキ
ャンダルだった。
﹃初音涼子の輪姦AV﹄の噂だった。
彼女は、とある雑誌社の取材の仕事をドタキャンした。実はその
時、秘密裏に選ばれた極一部のセレブファン達と乱交騒ぎを起こし
ていた。彼女は身体を売ってファンサービスをしている。彼女が清
いう噂がネットに流れた。
隠
楚系というのは真っ赤な嘘で、実はヤクザの女だ。今の入院も堕胎
している為だ
が、ある写真週刊誌にリークされたのだった。
更に翌週には、その時に参加していたファンに撮られたという
し撮り写真
18
* * *
そ
というファンが、ネットに極秘情報とし
の存在が密かに噂になっていた。
実は、その写真週刊誌発売の1週間程前から一部のファンには
の撮影
実際の撮影に参加した
て一部ファンにその情報を流したのだった。
彼女はアイドルだと言うのに洋式の便器に拘束され、何十人もの
ファンのペニスをしゃぶっていた。顔中に精液を掛けられていた。
何十人ものファンと縛られたままに中出しセックスをしていた。中
と書き込まれていたのだった。
には黒人も居た。何人もの黒人のデカマラに犯されていた。最後の
方は黒人に犯されて喜んでいた
最初は、そんなものは単なるデマだと思われていた。
﹁初音ちゃんが便器に拘束とかネタ過ぎる!﹂﹁握手会すらしない
のに、ファンと輪姦とか絶対ありえない。嘘付くな!﹂﹁黒人との
キスとか絶対ない。今までの男とかも全員日本人だろ﹂﹁黒人のデ
カチンポなんか突っ込まれたら華奢な涼子ちゃんのマンコとか避け
ちゃうよ﹂﹁いくらウソでも、もう少しマシなウソを書け!﹂とフ
ァンの間でも一笑に付されていたネタだったのだ。
黒人とのキスの写真
が、しかも互いに上半身が裸のまま
しかし、一番バカにされていたその行為⋮⋮
最後の
に濃厚にキスをするシーンが撮られていたのだった。黒人のごつく
て巨大な手に、ファンにとっては見慣れた彼女の美しい頭がまるで
恋人同士のように抱きかかえられ、舌を絡めあうような激しくディ
ープキスをしている写真が⋮⋮
写真はそれだけではなかった。他に何人もの男に抱きつかれている
19
便器を想像させる特殊な形状の椅子
に
写真が、いやそれ以外の、モザイクに隠されていたが、ネットに書
き込みされていた通りに
拘束されていた初音涼子の現場写真等が掲載されていたのだった。
﹁宣伝乙。これはそっくりさんのAVのワンシーン﹂と言うファン
も多かったが、AVにしては彼女はあまりに似すぎていた。何も知
らない人ですら、﹁これって本人じゃないの?﹂と噂していた。
一部の熱心なファンはそれを否定しようとやっきになった。
枕営業
などするはずなどないと彼等は信じていた。事実、彼
自分の憧れていたアイドルが、清楚系アイドルの初音涼子が、穢れ
た
女は今は少し下火になっていたとはいえ、十分に大人気のアイドル
だったのだ。
雑誌に掲載された卑猥な写真を完全否定する為、写真集はもとより、
彼女本人の出ていたコンサートビデオの画像を全て解析した。雑誌
執念の賜物
とまで言える、見事な検証作
に掲載されていたその表情から黒子の位置、首元や目尻の皺まで全
て調べ上げた。それは
業だった。
結果﹁残念ですが間違いなく初音涼子本人です。僕はこの日を限り
初音
と呼ばれる非常に熱心なファンが、検証したHPの
に彼女のファンを止めます。さようなら﹂と、ファンの中で
教の狂信者様
一部ファンの話
報告と共に敗北宣言をした。熱心なファンほど彼女のこの行為に失
望したのだった。
ただ、ここまでならまだ良かった。ここまでなら
で済んだ筈だったのだ。
ネットのデマなど他に幾らでもある。それこそ、もっと酷い噂もあ
る。良くも悪くも、彼女は恋愛遍歴の多さも手伝ってかあからさま
20
下らな
なアンチも多く、それと共に誹謗中傷も多かった。何よりも、掲載
されていた雑誌の質も悪かったのだ。
で済ませられたのかもしれなかった。
普段ならば簡単にモミ消せる、この手の業界には良くある
い噂
だが、この騒動は涼子にとってあまりにもタイミングが悪かったと
言えた。
しか出来ず、表の騒動に
であり、表だって世間に騒がれ
裏の行動
裏の人間
彼女のこれまでの行いの悪さが彼女の立場を追い詰めた。
そして男は、あくまで
は、あくまでも
たら何も出来なかったのだ。
裏の人間
は何の力もないに等しかった。男自身、この行方がどうなるのか見
守る事しか出来なかったのだった⋮⋮
* * *
彼女の所属事務所は、これまでにも何度もあった度重なる彼女の奇
行騒動に嫌気をさしていた。
これで何度目のガセ情報なのかわからない。その度にこの事務所は
バタバタしていた。実際、彼女の所属事務所は規模が小さく、この
手のトラブルの対処が甘かった。今回も、全てが後手に回っていた
のだ。
しかも今回は、今までとは事情が大きく異なっていた。
から、彼女の一時休養宣言が
と共に全マスコミに一方的に告知されたのだ。
とあるルート
彼女が事務所に連絡もせず勝手に仕事を休んだ事。今もずっと休ん
でいること。そして
涼子本人のサイン
21
一般社員には、まさに寝耳に水の状態だった。
詳しい事情を知ろうにも、本人への連絡は相変わらず一切取れない。
彼女が何処にいるのかも分からなかった。
まさか失踪でもしたのかとスタッフ一同は騒然となった。警察に届
ける寸前まで話は進んでいたのだ。
しかもそのタイミングで、かつて彼女と付き合っていた、今は有名
になった若手俳優から﹁この件について詳しい話が聞きたい﹂と事
務所に訪れた。どうやら彼は﹁本人と話をした﹂というのだ。
﹁彼女の休養の件で確認をしたくてココに来たんだ!﹂と、﹁どう
しても彼女の現状が気になる! 涼子は今何処だ! なんだあの電
話は!﹂と、事務所の対応の遅さにイラだったのか、それとも、よ
ほど酷い電話でもかかってきたのか⋮⋮
彼は、違う事務所だというのに、側に居たスタッフを怒鳴りつけ、
怒りに震える彼を抑えようとする他のスタッフを壁に投げ飛ばし、
救急車沙汰になったのだった。
このことが事務所の所長の怒りに余計に火を注いだ。
﹁この失踪騒ぎの中で男と会っていたのか!?﹂と周囲のスタッフ
も誤解した。
その最悪のタイミングで先ほどの写真とは別の写真が掲載されたの
だった。
* * * * *
写真の信憑性が増した。
22
更には﹁事務所騒然! 初音涼子謎の失踪か!? アノ写真は本物
だった!?﹂と、所属事務所ですらタレント本人と連絡が付かない
事が他の雑誌にすっぱ抜かれたのだった。
彼女のチーフマネージャーはこの事態の収拾を放棄した。
そのような状況ではないというのに、この事務所はこれまでに何度
も続いてきた涼子の恋愛トラブルの責任問題にまで話は遡ってマネ
ージャーの管理責任を問いただしていたのだ。
本人と連絡を取ろうにも何処にいるのかも分からない。契約中の彼
女のCMなどの賠償問題まで浮上してきた。その全ての責任を自分
一人で取らされる事に恐怖をし、その日の夜には事務所から逃げだ
していた。それを知ったサブマネージャーら関係者の半数が翌昼に
は逃げ出していたのだった。
その一瞬の、まさにエアポケットともいえるタイミングで、新たな
暴露写真が別の雑誌社にリークされた。
﹁初音涼子の新恋人発見! 今度の相手は肉食系!? 倉庫で行わ
で行われていたという、失踪中の初音涼子がして
れていた濃密な密会﹂というタイトルで⋮⋮
とある倉庫街
いた屋外セックスの隠し撮り写真がそこにあった。
薄汚れたコンテナの中、顔は巧妙に隠されていたがガードマンの制
服を着た男と、殆ど全裸と言ってもいい程の格好で抱き合っていた
涼子との屋外セックスの写真が、ゴシップ記事で有名な写真週間誌
に掲載されたのだ。
いや、あからさまなセックス写真はさすがに社会的影響もあり載っ
行為中
の写真にしか見えないものが見開きで誌面を
てはいなかったが⋮⋮
間違いなく
飾っていた。記事の本文には﹁これ以上の際どい写真もあったが、
23
編集長判断と先方の事務所協議の末にここまでしか出せません﹂と
まで書かれていた。その証拠として、あまりに際どい格好で抱き合
としての人気を誇っていただけに、
うモザイクつき二人の写真とその写真の束が誌面の隅に小さく載っ
清楚系アイドル
ていたのだった。
この記事は、
彼女の芸能生活において、まさに致命的とも言える内容だった。
先の写真騒動でまだ残っていたファンですら、最早彼女をフォロー
しきれなかった。前回同様、一部マニアから検証HPが作られた。
そして﹁今回もやはり本物です。休業中にこのようなことをするア
イドルは始めて見ました。私も距離を置きたいと思います﹂と絶縁
宣言が下された。彼女のファンは激減したのだった。
今や、これまでに書きたてられていた下らないゴシップや、あから
さまなデマに近いモノまでが﹁アレも実は本当のことだったのでは
ないか?﹂と思われるようになってしまっていた。
それに後追いするように三流週刊誌が下衆な記事を載せていた。そ
の内容は、一部スポーツ新聞に載っているような、さながらエロ本
という
清純派
スキャンダル記事専門の汚れたアイドル
まがいの下品な内容の記事ばかりだった。最早、彼女は
としてではなく
イメージが付き始めていた。
彼女と提携していた全てのスポンサーがCM契約を破棄した。
毎日のように埋まっていた慌しいスケジュールが一転、彼女に対し
てのオファーがぱったりと止んだ。
しかし彼女の所属事務所は暇になるどころか、以前よりも遥かに忙
しかった。
大口の仕事の代わりに増えたのは、写真週間誌の記者やカメラマン
24
の突撃取材、他のメディアからのゴシップ記事の問い合わせ。企業
のイメージダウンにより莫大な賠償額を書かれたCM違約金やそれ
に伴う請求書とその企業弁護士からの問い合わせ。そしてファンか
らの罵倒の電話ばかりだった。
涼子の所属事務所にとって、彼女の存在は今やマイナス資産でしか
なかった。日に日に負債額が増えていく。自社ビルどころか、社長
宅すら抵当に入っていた。
この現状を危惧したのか、まだ残っているスタッフの大半も逃げ出
した。涼子の金で儲けた金の全てが吹っ飛んだ。この事務所は最早
倒産寸前にまで陥っていたのだった。
裏の業界
に手を回し、まだ事務所との契約が残
そこでようやく男も動く事が出来た。
かつての伝手や
っているタレントやアイドルを餌に、余所の事務所や知り合いの芸
能プロダクションに移籍話を持っていく。驚くほど簡単にその契約
潰れる船
に残っていたくはないものだ。話を振ったタレ
は結ばれていった。
誰でも
ントも、相手の事務所も喜んだ。
付き合いの長い、とある芸能プロダクションの社長などは⋮⋮
﹁ん? まだアノ事務所に残っている女性アイドルと雑誌モデルが
いるのか? だったらウチで何人か纏めて引き取ってもいいぞ? 明後日までに宣材とそれぞれの個人連絡先とか持ってこれないか?
こっちで面接して良さそうなのが居たらウチで売り出してやるよ。
そうだ! 今回の報酬分はそれが纏まったら全部含めて払ってやる
よ。当然、手数料込みでな。勿論色はつけるぞ? どうだ? やっ
てくれるか?﹂
25
と、コノ状況ですら仕事の交渉と駆け引きをしてくるのは多少辟易
したが、この社長の性格はよく知っている。この社長もまた、女を
持ち持たれつ
の関係だ
手玉に撮り女衒まがいの商売を陰で行って利益を上げているという
⋮⋮男とはまさに同業者であり、互いに
ったのだ。
この際だった。売れそうな女たちをその事務所に全員移籍させる。
恐らくは大半が風俗とAVに行くのだろうが、自分にとってはどう
でもいいことだ。
結果、結構纏まった額の金が手に入ったのだ。
涼子の所属事務所に残ったタレントで売れるタレントなど殆ど残っ
ていなかった。
次はメインディッシュを頂く番だ。男は用意した資料をカバンに詰
めながら薄く哂っていた。
* * * * *
その頃、ようやく世間の目も新しい興味のあるものに向けられ初め
ていた。
から数週間もすれば、別の新人アイドルが
このようなゴシップネタは新しいネタが生まれれば、直ぐに其方に
涼子の失踪報道
飛びつくモノなのだ。
事実
注目を浴びており、多くのメディアはそれを追いかけていたのだっ
た。
26
きっかけはとある美少女アイドルの家族の悲報だった。
先の芸能プロダクションの社長の紹介で、自分も何度か会ったこと
のある中学生の女の子だった。
その子は顔はとても可愛いのだが、少し運がないようで、デビュー
は華々しくも次のヒットに恵まれなかった。複数の出資者がいるよ
うで初動作が常に遅れ、そのせいか次のヒットに恵まれずに一時解
散。
今は新たなグループで売りだしをかけているようだったが、このグ
ループはグループ全体での売りよりも、個人のアピールを全面に出
しているようで、この子もアイドル以外にも舞台や映画、CMなど
仕事を選ば頑張っていた。ちょうど売り出し中の子だったのだ。
そんな彼女の父親。総合商社に勤務する彼女の父親が海外赴任先で
あるアフリカのプラントにテロリストが襲撃。その時に起きたプラ
ント火災の爆発に巻き込まれて非業の死を遂げたらしい。
単身赴任中のストレスのせいか、それとも仕事の責任感の強さのせ
いか、最近はノイローゼ気味だったと報じられていた。プラントが
火災に見舞われた瞬間、その父親は銃を持ったテロ集団相手に笑い
ながら一人で突っ込み、その場で射殺されたとも一部のメディアは
伝えていた。
現場の状況は依然不明だったが、現地で働く日本人が非業の死を告
げた事だけは事実だった。現地はあまりに遠く、そして現場が爆風
で吹き飛ばされている以上、それ以上の内容はニュースでは報道さ
れなかった。
ただ、それはあくまで報道の世界であった。
芸能誌やワイドショーといったメディアではこの事件で持ちきりだ
27
ったのだ。
残された彼女はまだ中学生という幼さがあったのと、彼女の母親の、
まるでモデルを思わせる美しさも手伝ってか、彼女は以前よりも遥
かに世間の注目を浴びていた。
何よりも、そんな不幸な中だというのに、今でも健気にアイドルと
して頑張る彼女の姿と、意外なほどに高い演技力。なによりも彼女
の可愛らしい笑顔と、父の葬儀中に撮られた本当に悲しげな彼女と
母親の泣き顔とのギャップに世間の目は奪われたのだった。
事実、涼子の起こした下ネタまがいの下世話なニュースを嫌う主婦
は多い。なによりも、本人が一切表に出てこないため、新たな記事
を書くネタも尽きているのだ。下品な内容に満ちた妄想記事も、今
や世間も食傷気味のようだった。
そんな中のこのニュースは話題性もあり注目を浴びた。
単身赴任中の父親の非業の死と、それを乗り越えて頑張る美少女の
涙⋮⋮
彼女を応援したくなる人はとても多かった。なによりも彼女は最近
父の死を乗り越えて頑
と、その可愛らしさをメディアが放っておくはずも
注目の美少女アイドルの一人でもあった。
張るアイドル
なかった。
タイミングよく、現在企画中の大作映画のヒロイン枠に内定してい
たということもあり、彼女は今や空白となった清楚系のアイドル枠
をそのまま埋めるが如く、新たなスターへの階段を一気に駆け上ろ
うとしていたのだった。
28
秘書という名の性奴隷
気が付けば涼子は、誰の目に止まることなく別の事務所に移行して
いた。
休業中のアイドル
など、三流雑誌の隅に載るエロ
元々、芸能人の事務所の移籍などニュース性は殆ど無い。ましてや
TVに出ない
を
小説まがいの妄想記事でしか名前の見ないアイドルなど、どこで野
たれ死のうが世間は何の注目もしないのだ。
莫大な移籍金
のような形で﹃初音涼子の権
から出来た芸当だった。
厄介払い
男は、タレントの事務所移籍に際してよく有る
払う事も無く、それこそ
裏で手を回した
利﹄の全てを引き取った。
これこそ男が
* * *
その日、男は一人で祝杯を挙げた。
煌びやかな都会の夜景の見下ろせる高層ホテルの最上階でシャンパ
ンを片手に細身の葉巻を燻らせるのだ。
コンサート会場を思わせる、キラキラと輝く無数のネオンの明かり
を紫煙を楽しみながら睥睨するのは最高の気分だった。眼下に煌く
全ての明かりの一つ一つが、まるで宝石箱に詰まった宝石達のよう
29
にも感じる。眼前の夜景に手を伸ばせば、それぞれの明かりの下で
生きている全ての人々を支配しているかのような⋮⋮﹁支配欲﹂に
も﹁征服欲﹂にも似た、言いようもない高揚感に満たされていくの
だ。
この心の充実感はそれだけではなかった。
自分の目の前でテーブル扱いをしているこの女⋮⋮全裸のまま、ま
さに雌犬のような四つん這いの姿のままに犯されているこの女が、
今回の仕事の成果
なのだ。その美
背中に灰皿を乗せられているせいか身体を震わせながらも賢明に耐
える、この若くて美しい女が
しい顔が、淫らな身体の全てが、夜景の映る大きな窓に反射して、
自らの肉棒に操られないように必死に耐えながらも小声で悶えて続
けているのだ。最高の気分だった。
これほどの上質の女を犯し、嬲り、責め抜くのはサディストにとっ
て最高の快楽の一つだった。
男は、自らの仕事の達成感と、自らの性癖の充実感に、例えようも
無いほどの悦楽を味わった。
かつて日本中を席巻させた清楚系アイドル・初音涼子⋮⋮
まだ20歳のこの小娘に日本中の男が熱狂した。コンサートをすれ
ば会場どころか周囲の道路までもファンで埋め尽くし、コンビニに
並べられた雑誌の表紙が、全てこの女の笑顔だったこともある。ド
ラマに出れば﹁もはや社会現象!﹂とまで書かれ、彼女の着ている
服は翌日には全て完売になった。
スタイルの良さもあってか、各種ブランドのファッションショーに
も引っ張りだこで、男性からは勿論の事、女性からも大人気のアイ
ドルだった。
その最高のアイドルを、まさに道具を扱うように二つの穴を悠然と
30
犯しながら、その美しい背中をテーブル代わりに扱うのは最高の気
分だった。
灰皿を置いた白く美しい背中が揺れる度、﹁落すな。もし落したら
このケツを灰皿にするぞ!﹂と彼女の丸い尻を無造作に何度も叩い
てピンク色に染め上げる。その尻を火傷の痕まみれにするつもりは
まだなかったが、そういうだけで涼子は身体を賢明に支えてテーブ
ルであることを勤めようとするのだ。それが楽しかった。
時折、自分の肉棒で子宮を責められて感じすぎているのか、その美
しい顔を床に向けそうになる。その度に、しなやかで美しい黒髪を
グイッ!と掴み上げて、涎を垂らしてはしたなくヨガる顔を、夜景
に反射するように高く向けさせる。BGM代わりに、この女の喘ぎ
声を自在に操り、乳首と陰部に刻まれた性奴隷の証であるSLAV
Eピアスの鈴の音を部屋中に響かせるのだ。
この日の為に用意した最高のシャンパンをこの美しい背中に置き、
至福の時
といえた。
その芳醇な味わいと紫煙の香りを堪能しながら、この最高の光景を
一人で楽しむのは、まさに
﹁支配欲﹂﹁征服欲﹂﹁嗜虐欲﹂
サディストの味わう最高の快楽を、男はこの日ゆっくりと堪能しつ
つ、今後の展望を夢想していた。
* * *
伝え聞く事によると⋮⋮
涼子の所属していた事務所は、多数のタレントを始め、巨額の利益
31
を儲けさせてもらった初音涼子を放出する羽目にはなったが倒産だ
けは免れたらしい。それも一時的なものだろうが、そんなことはど
うでもいい。
アノ事務所の業界での影響力など今や皆無に等しく、アイドルの勢
力図がこの先僅か数ヶ月で大きく変化することは誰もが想像出来る。
空位の席
を誰が手中に収めるのか⋮⋮
だが一番の問題は誰も予想出来なかった。
涼子の居た
本命の子は確かにいるが、いかんせん彼女は若すぎる。まだ中学生
だ。
それ
を決めるのは、この眼前に
極悪芸能事務所を相手にどこまで喰い込めるのかは誰も分
いくらあの社長が狡猾とはいえ、ヤクザの事務所とのパイプも深い
アノ
からない。何よりも、最終的に
広がる普通の人々なのだ。
いくら巨大広告代理店や芸能事務所がゴリ押ししようとも、いくら
メディアに露出をさせようとも、それを一般人が認めない限りはそ
の子は真のアイドルにはなれないのだ。
男は今後の流れと動向を見極めようと、手にした女を犯しながらこ
の場は静観することを思案していた⋮⋮
・
・
・
32
男の一人勝ち
今回の騒動は本当に色々なことがあった。
だが結果だけを見れば、ある意味
なのかもしれない。
と言える状況に
金の卵を生むガチョウの羽根は無残に毟られ、今や見る影もなく汚
れきっては居たが、それだけの価値はまだ彼女に残っていると彼は
確信していた。
今回の騒動自体、もしかしたら仲間の誰かが裏切ったのかもしれな
いと思ったが⋮⋮
結果的に涼子が自分の手に完全に転がり込んだこともあり、その裏
切り物には密かに感謝していた。勿論、高く売れるに越した事はな
いが、所属事務所からの権利関係を奪えたのは、まさに棚から牡丹
餅といえた。それは逆の意味で想定外だった。そこまで上手くいく
とは最初から思ってなかったのだ。
もしかしたら、今の自分の状況すらを想定してのリークだったのか
もしれない。考えすぎかもしれないが⋮⋮
いつかソイツを見つけたら然るべき報いを受けさせようとは思って
その誰か
が動いたのだとしたら、下手にここ
いるが﹁今はその時ではない﹂と男は耐える事を選んだ。逆に、こ
こまでを想定して
で自分が動いたらヤブヘビになる可能性も高い。
この女を手に入れる為に自分のした事も、決して褒められる行為で
を手に入れられただけで満足すべ
誰か
が敵
ならば、いつか必ず尻尾を出すものだった。
褒美
はないのだ。そこを攻められたら、今度は自分が塀の向こう側に落
ちてしまうだろう。この
裏切り物
きかもしれない⋮⋮
それに
それは自分ではなく歴史が証明してくれている。その
なのか、それともただ自分も利用されていたただけなのかは、まだ
判断を下せなかった。誰が敵で、誰が味方か分からない以上、この
33
タイミングで無理に
裏切り者
を探して、裏切っていない他の仲
間の信頼を失うのはとても危険な行為のように感じた。
今は彼等を信頼することで、残った仲間の結束を強めようと考えて
いたのだった。
* * * * *
社長兼プロデューサー
枕営業
として努める⋮⋮
初音涼子が新たに移籍した事務所。この事務所こそ、涼子を奴隷と
して調教した男が
売れないアイドルは直ぐに風俗に沈め、仕事を取るための
は当たり前。それで問題が起きそうになったらヤクザや海外にそ
まさに奴隷のように扱
ことで、裏の世界では密かに名の知れられた﹃典型的な悪徳芸
の女を売り払うという、所属する芸能人を
う
能事務所﹄だった。
高層マンションの一室を改装したというそのオフィスは、奥のリビ
ングに木製の両袖机、手前に応接用のソファーセット、中央には翠
色の石製のテーブルが置かれ、扉の傍には涼子の座る受付用の机、
壁には所属タレントの経歴などを記した分厚いファイルがズラリと
並んでいた。
見所があるとすればワンルームにしては遥かに広さが有る点と、外
から見える夜景が綺麗な位という、とてもシンプルな作りの事務所
だった。
34
普通の芸能事務所ならば、もっとスタジオやら事務員やら色々な設
備も人員も必要かと思われるが、この事務所にはそのようなモノは
一切無かった。
以前の事務所と比べると、あまりに人もモノもないこの事務所は涼
子を多少なりとも戸惑わせた。
この事務所に必要なのは﹁良質なタレントの管理と確保﹂だけ。
撮影などで必要なモノがあれば、知り合いのスタジオに借りるか、
金の管理
だけのようだった。
いっそ別の提携事務所にタレント込みで丸投げをすればいい。仕事
の上で自分ですることは最終的には
よほど金を稼ぐタレントが何人もいるのか、金勘定は経理会社に全
部任せ、電話受付用の事務員を置くことすら無かった。
ここは、所属タレントの上前を撥ねるだけで運営をしているという、
という名目で、
男の秘書
と
ある意味では合理的な、ある意味ではタレントを数値でしかみない
世間の目が落ち着くまで
という、とても鬼畜な経営をしているようだった。
涼子は
してそこで働く事を命じられたのだった。
撮影などの仕事の無い日の涼子の服装は、ビジネスシーンを髣髴さ
せるシンプルなブラウス、紺や黒を基調としたスーツばかりだった。
ただしそのスーツも、胸元は大きく開かされ、スカートはひざ上程
度にしてはスリットがとても深く、地味な色合いにしては女性のラ
常に首輪を着用する事
を命じられたのだった。
インを強調するデザインを渡されていた。
そして
首輪は数10種類あり、チョーカーを思わせるような細身のものか
ら、大型犬用を思わせる太い物、素材も牛革からワニ革、フェルト
35
奴隷の証
など多数用意されていた。
下着に関しても、ブラは
を見せるようにと乳首が出る
くらいの小さめのハーフカップか、娼婦が着るときのような、乳首
が透けてみえる程のセクシーなレースデザインの物だけ。下も、い
か、股間に穴が開いたものだけ。ストッキングも太ももま
つもでも男が好きな時に触れることができるようにと、ショーツは
無し
しか許されていなかった。
でモノとガーターベルトという、娼婦の格好にも似たセクシーな
それ
涼子は今や、着る服すら全て管理されていた。いや、もっと言えば、
涼子に男の命令を拒否する権利など何も残っては居なかった。
新たな芸能事務所と結ばれた契約⋮⋮
のどんな番組だろうと、どんな写真集だろうと、男のサイン
それはまさに﹃奴隷契約﹄そのものだった。
表
がなければ発表することも出演することも出来なくなっていた。当
然、﹁アイドルとしての仕事﹂もだった。
そのような依頼が今は来なくても、それが受けられる権利を少しで
もタレント本人が持っているか、事務所が全て管理しているのかは
の仕事を選ぶ権利は今や
全く
全て
男の
なくなっていた。
とても大きい。実際に営業を掛けるのは涼子本人であっても、それ
表
を契約したり利益を得るのは事務所なのだ。
彼女に
アイドル時代に努めた過去の権利関係もいつのまにか
手に握られていたのだった。
36
代わりにデリヘルまがいの
裏ルート用
裏
の仕事や、このまま引退してしま
の写真集や、密かな愛好家の多いSMマニア用
った時に最後に荒稼ぎする為にと、AV以上に淫らな無修正で撮ら
れた
の仕事は全
のAV撮影を﹁仕事として﹂させられていた。
表
の仕事ばか
裏モノ
先の枕営業も、全て﹁仕事として﹂行っていた。
裏
のハードな
て男に奪われてしまい、代わりに与えられるのは
りだった。
全て
を奪わ
かつて日本を熱狂させていた大人気アイドル初音涼子は⋮⋮
今では、身も、心も、そして仕事までも、この男に
れ、管理されていたのだった。
* * * * *
だが涼子の日常は、以前の芸能生活とは一変した、ある意味ではと
ても規則正しいものになっていた。
朝には起きて夜には寝る。朝、昼、夜と規則正しく食事を取る。
たったそれだけだったが、今までの過酷なアイドル生活ではそれす
ら得られなかった。その当たり前の生活が今の涼子にとっての唯一
の救いだとも言えた。
事務所専用
として提携している個人タクシーに乗り職場
普段は男の用意したマンションに住み、朝の食事を男と取り、男の
車か、
に向う。そこでお昼ご飯を食べつつ夕方まで働き、家に帰ったら晩
ご飯を作るのが彼女の毎日の務めだった。
37
といっても、男以外誰も居ないオフィスでする事など、
が組まれてない日は何もないに等しかった。
仕事
撮影
床は、夜中に勝手に動き回るロボットがしてくれるせいか、オフィ
スの棚や窓のちょっとした掃除や撮影機材の簡単なお手入れ。たま
にきたお客様に出すお茶入れや、コピー取り。郵送されてくるゴシ
ップ誌や、芸能誌や芸能新聞のスクラップをすること。あとは営業
電話の対応や、宅急便や郵便物を送る事やランチを注文する程度で、
をすること
他には男が居ない間に留守番をする事くらいしかない。
どれも涼子が居なくても出来る内容ばかりだった。
男の身の回りの奉仕
しかし涼子には最も大切な仕事があった。
それは秘書、いや性奴隷として
だった。
環境音楽にも似た静かなメロディが流れるオフィスの中、男が机を
コン⋮⋮コン⋮⋮と二回叩く。
その音を聞くと、涼子は全ての作業を中断しマホガニー製の大きい
机の下にスッと潜り込み、男のペニスをその口で受け入れるように
躾けられていた。
そこで注がれるのは男の精液ではなかった。
そこで涼子の口に注がれるのは男の小便だった。
だったのだ。
として扱われる自分の口⋮⋮
最も大切な仕事
便器その物
これこそが涼子の
まるで
アイドルとして磨かれ、すべてのファンが羨望の眼差しで見つめて
いたこの身体を、まさに道具のように扱われることは、とても屈辱
的であり⋮⋮
38
ソレ
は理解出来なかった。
だが⋮⋮なぜだろうか? 涼子自身も
灰暗い悦び
ソレ
を意識したくな
を密かに感じていたのだった。
どなかった。だが涼子の身体は確実に、自分でも気付かない程の一
番奥底の部分で
・ ・
・
自分はアイドルだった。
ほんの数ヶ月前までは、自分は光り輝くステージの上に立っていた
のだ。
コンサートでは自分の指先一つで全てのファンは歓声をあげ、僅か
に微笑むだけで多くのファンは魅了されていた。それに少しでも応
えようとエステや美容にも気を使っていた。それはアイドルとして、
人前に出る仕事をする人間として当然とも言える行為だった。
道具
として扱うのだ⋮⋮
や、遠く離れた未
そんな、美しく磨き抜かれたこの身体を、この男は無造作に、まさ
に
おとぎ話の世界
こんなことなどありえないと思った。
そんな背徳に満ちた行為など
開の地と同じ、どこかまったく別の世界の話だと思っていた。
39
だが、今の自分はその世界に確かに居て、そしておとぎ話の主人公
のように、この男に道具として扱われる日々を送っているのだ。朝
セックス漬けの異
から抱かれ、昼間は道具として扱われ、夜にはドロドロに蕩けるま
醒めない映画
の中、マゾ奴隷として主
だと言われるかもしれない。でも涼子にとっては、それ
で責められた後に眠りに付く。他人から見れば
常な生活
が日常だった。
さながら今の涼子は、﹁
役を演じつづけるもう一人の初音涼子﹂を遠くから見ているような
錯覚すらしていたのだった。
40
夢の世界
恥辱に満ちた男の命令⋮⋮
それはオフィスの内外を問わずに下されることが増えていった。
普段使うタクシーの中はもとより、男の出張に同行する際の新幹線
の中や飛行機の座席の中、レストランでの食事中ですらソレをする
ように躾けられつつあった。周囲の目のある中でも、まるでオフィ
スの中に居るときのようにその行為を命じるのだ。
とても恥ずかしかった。
自分が奴隷として調教されている姿を他人に見られるのが⋮⋮アイ
ドルとして光り輝いていた自分が男の性奴隷に堕ちている事を知ら
れるのが死ぬほど恥ずかしかった。
自分の声が誰に聞かれるかも分からず、否定の言葉を発する事すら
恥ずかしくて言えなかった。縋るような、今にも泣き出しそうな涙
目で男を上目使いに見つめることしか出来なった。
だが男はその視線を平然と見つめ返した。とても冷たい目で、睨み
まるで
返してくるのだ。その瞳を見た瞬間、﹁ハィ⋮⋮﹂と小声で返事を
することしか出来なくなるのだった⋮⋮
まさにどんな時でも、どんな場所でも、男は涼子に対して
そのものだった。
で、恥辱に満ちたこの行為を命じ
暴君が奴隷を扱う態度
そうするのが当然のような態度
た。
それはまさに
41
夢の世界
の場所が
そのままの行為だったの
しかしそんな時でも涼子は密かに濡らしていた。
それこそが涼子が遠く憧れた
だ。
と思うほど⋮⋮
オンナ
と考えてしまうほど⋮⋮
人として許されない行為をしている
こんなことしてはいけない
涼子の身体は激しく疼いてしまう。身体の奥の
熱くなるのだ。
それは自分でも不思議な感覚だった。
まるで蟻が這い上がるかのようなジクジクとした疼きが子宮から這
い上がってくる。男の瞳を見つめているだけで炎のような吐息が零
れてしまう。そのまま犯されると、理性が簡単に飛んでしまうのだ
った。
﹁男の命令﹂という言い訳の名の元、どんどんと深みに嵌っていき
そうな感覚に全身が震える。この先の男の命令が恐ろしくて、それ
を忘れようと、疼痛にも感覚を与えてくれる身体の火照り
を受け入れてしまいそうな自分がとても怖くて⋮⋮
全て
に身体を委ねてしまうのだった。
男の命令⋮⋮そして、その野太いペニスは、まさに﹃雄﹄を感じさ
せた。
雄の魅力
を感じさせた。そのペ
これまで付き合ってきた優しいだけの俳優や、金を持っているだけ
の業界人とは全然違う、まさに
42
であることを思い出させたのだった。
ニスを前にすると、アイドルとしての初音涼子ではなく、一人の
オンナ
﹁自分は弱い女なのだ﹂﹁弱い女が強い雄に仕えるのは当然なのだ﹂
と⋮⋮
涼子の織り成す夢の世界では、被虐と官能に満ちた背徳のストーリ
ーが少しずつ、だが確実に涼子の脳内を侵食していく。これまでの
が、涼子の世界を少しずつ作
常識が一枚一枚書き重ねられていく⋮⋮
男にとって都合の良いストーリー
り変えていくのだ。
⋮⋮
理性と快感に身悶える涼子の様子を、男は楽しげに見つめていたの
だった。
夢の世界
* * * 涼子の産みだした
背徳と官能の織り成す被虐に満ちた黒革の絵本は、日々艶を増して
いった。
いや、そのようなモノを生み出さないと涼子の精神は持たなかった
のだろう。
かつてステージの上に立っていた光り輝いた自分が、今は最下層の
奴隷として惨めに扱われているのだ。自分の身体すら自分の物では
ないのだ。
43
今までアイドルとして頑張ってきたことの
全て
は、男が自分を呼ぶ時は、
が男に奪われた
女として認められる
必ず
快感でもあ
自分を求め
という事実を、彼女の心はそのように受け止めるしか出来なかった
のだろう⋮⋮
夢の物語り
でも、それは決して不快なだけではなかった。
この
る時であった。
男に求められる快感は、自分が
った。そして男に抱かれると蕩けるように気持ちがいいのだった。
女
として満ち足りた気持ちに浸ることがで
嗜虐に満ちた男の言葉を聞くだけで、その命令に応えるだけで股間
は快感に濡れ、心は
きる。
それはとても哀しくも、今の彼女にとってはささやかな幸せな時間
でもあったのだった。
* * * に奉仕をする悦びを、今の自分は
夢の世界
いつしか涼子は、心も、身体も、マゾ奴隷としての悦びを感じ初め
ていた。
強い雄
ここは﹁背徳﹂と﹁官能﹂に満ちた、涼子の生み出した
なのだ。
涼子自身、そのような
彼がいないと生きていけないと思うようになりつつあった。
いや、そのように導かれていく彼女の様子を見て、男は一人ほくそ
えんでいた。
44
男のサインが何時来るか常に待ち続け、それがあれば喜んで応える。
待つ
これまでアイドルとして周囲の人間に高飛車だったはずの初音涼子
に⋮⋮
は、かつての涼子を知るものが居れば驚くほどに、淑やかな
女
大人の色気を持った
に少しずつ調教されていったのだった。
アイドル初音涼子は、わずか20歳ながらも
女性
* * * * *
それから僅かばかりの時が過ぎた。
その間も男は、抱きたい時に抱き、責めたい時に責めた。
その度に涼子は絶頂の嬌声を気死するまで彼に聞かせ続けた。
女としての全てを奪われ、アイドルとしての全てを捧げさせられた
とも言える
快楽に満ちた
甘露そのもの
涼子にとって、彼から与えられるセックスという
この行為は、もはや今の涼子のとって
ほどに大切な行為になりつつあった。
彼の手に、その言葉に、熱い肉棒に、自分の身体は快楽を叫ぶ。
彼の身体で、その言葉で例えようも無いほどにドロドロとした深い
快楽を導かれるのが彼とのセックスの常だった。
45
彼に抱かれる度、
女としての快感
がより深くなるように日々感
で、名前も知らない男に抱かれる回数も増
じられた。彼の身体をいつでも欲しがる淫乱な身体に知らず知らず
彼の命令
調教された。
気がつけば
えていったのだった⋮⋮
* * *
男の命令で抱かれる相手は、知らない相手ばかりだった。
彼の仕事関係の人間は勿論のこと、先のTaxi運転手もその中の
一人だった。いかにも胡散臭そうな業界人らしい相手や、どこかの
社長らしき恰幅のいい人も多かった。
普通のサラリーマンは一人も居なかった。
一言で言えば、どこか﹁いかがわしい﹂仕事や﹁後ろ暗い﹂仕事を
している人ばかりな雰囲気がした。
大抵の男は涼子の艶やかな肢体と、売春婦さながらに仕込まれた濃
密な口唇奉仕、中に別の生き物でも飼っているのかと思える程に淫
らに蠢く膣の締め付けのせいか、挿入しても5分と持たなかった。
ただ、行為が終わった後、そのまま涼子を手放す男は少なかった。
精
マゾ奴隷として躾けられた女肉の美味さ。やはりその美肉の味わい
は一度では満足出来ないのか、二度、三度と腰を重ね、何度も
を注ぎ込むのだ。
その瞬間だけは涼子も感じた。
46
きっとこれは女の本能なのだろう。身体の中に精液を注がれるドク
ドクとした感触だけは、女としての幸せを一瞬だが感じた。しかし
それだけだった。いくら射精の回数は多くても、やはり行為そのも
のの時間はとても短かった。売られた先でのセックスで本当に満た
されたことは殆どなかった。
このセックスは、涼子が今の奴隷になる前⋮⋮かつて恋人達として
いたセックスと全く同じに過ぎなかったのだった。
そのことが逆に涼子のマゾ性を刺激させた。
一体何人の男とセックスをしたのか分からない。男の奴隷になって
からは、それこそ数え切れない程に抱かれた。フェラだけでも何十
人もした。今では精液を注がれる喜びも感じられるようになった。
あの傲慢な男
それ自体
が前
しか居ないのだと思うようになって
それでも、自分を本当に満足させてくれる男は、自分の事を﹁涼子﹂
と呼び捨てる
いった。
知らない誰かに抱かれた後⋮⋮
今の涼子にとっては、見知らぬ他人とのセックス
戯になりつつあった。
誰かとセックスした後、涼子はワザとらしい程に絶頂した演技をし
ながらも、未だ満たされない火照った身体のままに男の元へ向かう
のだ。
そんな時は堪らなく興奮した。
先程の演技を本物にしたかった。股間をしとどに濡らしたまま、発
情した汗を洗い流すことなく、一人揺れるタクシーの中で男とのセ
ックスを夢想するのだ。
自らの妄想に身体は激しく疼いた。見ず知らずの初対面の男の精液
を機械的に飲んだ後、その穢れた身体のままに男の元で四つん這い
47
の姿を取り、今や見慣れた巨大な肉棒を口いっぱいに頬張る⋮⋮
穢れた
身体⋮⋮
これこそが彼女にとって至福の時間になりつつあった。
娼婦のような
見知らぬ男に犯され、感謝の言葉を呟いても返事すら与えられず⋮⋮
ただ精液を注がれるだけの存在⋮⋮
それはとても惨めな行為だった。
自分の身体が汚れきった、とても下らないモノに感じてしまうのは
しょうがないことだろう。
しかしそんな身体のまま、男の欲望を掻きたてるように肉棒を勃た
せることは彼女の被虐心を堪らなく刺激した。そそり立った肉棒を
全て
が忘れられる気がした。
前にすると、それだけで笑みが零れた。
男に抱かれると嫌な事の
どこで男に求められようと、どこで男に抱かれようと、彼女はソレ
に応えるようになりつつあった。
男だけが持つ、とても固く、そびえる程に巨大な肉棒に淫らに奉仕
をし、はしたない淫語を誘うように色っぽく囁き、まるで雌犬のよ
うに股間を捧げて、自らの陵辱を何度も哀願する。
穢れ
が彼の手で清められるような気がしたのだった。
艶やかに濡れ光る大きなアレで身体の奥底まで貫かれた瞬間、全て
の
男が与える快感に身を委ね、肉棒が与えてくれる快楽に全てを捧げ
る。
男の精を受入れる頃には、男のことだけしか考えられなくなってい
た。
そして男も、涼子を人に抱かせた後は必ず絶頂を与えていたのだっ
48
た⋮⋮
* * *
男にとってこのセックスの意味は全く違っていた。
何人もの女を風俗や海外に売り払った彼にとってこの行為は、淫売
女を自分に貢がせる、学生時代から行ってきた手慣れた作業の一つ
に過ぎなかった。涼子の敏感な場所を知り尽くした彼にとっては、
涼子を絶頂のままに気死して果てさせることなど最早児戯にも等し
かったのだった。
女は快感に弱い
それが彼の持論であった。快楽を与える相手に服従するのは女の常
だと思っていた。
逆に言えば、快楽さえ与え続けて居れば、女など自分の便利な道具
なるとすら思っていた。
露出調教
を本格的に仕込むことだった。
男は今、涼子を次のステップに育てる事を考えはじめていた。
それが最近増えてきた
もともとアイドルは人前に出るのが仕事だ。だが、普通の女の子が
持つ羞恥心を持っていてはカメラの前で出来ないポーズも多くある。
良くある芸能事務所は、その羞恥心を棄てさせるためのダンスやポ
顧客の好み
は、それとは全く違うと
ーズのレッスンを多く行っているのだった。
だが男の好みは⋮⋮いや、
も言えた。
49
羞恥心の無い女は全く売れない。﹁脱げ﹂と言われて直ぐに全裸に
なる女は、その時は人気があるように見えるのだが実際は二束三文
でしか売れないのだ。
一番高く売れるのは羞恥心を持ちながらも、しかし飼主の命令で恥
ずかしさを堪えて脱ぐ女なのだ。顔を真っ赤にさせるほどに恥ずか
しがりながら、でも脱がすと激しく濡れている女というのが一番高
く売れるのだ。
仕事のために希薄させた理性を敢えて取り戻させ、そして羞恥心を
掻き立てて悶えさせる。
相反する性癖⋮⋮
新たなマゾ性
を引き出す為に、多少の無
矛盾する理性と心を躾けるのはとても難しく、でもやりがいも多か
った。
男は、涼子の心に潜む
茶もしたのだった。
涼子は街中や外出先の公園で当然のように肉棒を咥えさせられ、当
たり前のように野外でも犯された。
肉便器
として扱わ
かつてアイドルとして頂点に君臨して居た女王が一転、今や道行く
人が目をそむけるような最下層の女。単なる
れるようになりつつあった。
そう、今の彼女は秘書どころか、彼の性奴隷そのものだった。
気がつけば、見知らぬ浮浪者を目の前して、アイドルとして磨かれ
た身体を視姦されながらも絶頂を叫ぶ快楽すら躾けられ始めていた。
全ては彼の調教に導かれた結果だった。
50
* * * * *
顧客好みの、より高く売る為の、アイドルを
教⋮⋮
マゾ奴隷
にする調
今の涼子にとって、そのような男の企みなど知る由もなかった。
いや、そのようなことを考える事すら出来なくなるように洗脳され
初めていたというのが正しかったのかもしれない。
幸せ
今の涼子にとって男の存在は﹁憎むべき相手﹂から、いつしか﹁無
くては成らない物﹂にまで変質していた。
男に荒々しく抱かれ、気死寸前に果てるその瞬間は。今では
すら感じていた。男に求められる快楽がこんなに素晴しいだなん
て、男に抱かれる為ならもっと男の欲望に応えたいとすら思うよう
になりつつあった。
乳首のピアスは、彼女の心がマゾ奴隷の魔味に漬かりきった証でも
あったのだった。
・
・
・
今や涼子は、何も無い一人の時間でも股間を濡らすようになってい
51
た。
何でもない時間⋮⋮
時には一人で寝ている時間ですら、ふと思い出したようにその身体
は男の肉棒を欲しがり、脳は男にイかされた感覚を思い出し、身体
は熱く濡れる⋮⋮
そんな時、隣に男が居るときは涼子は自分でも驚くほどに激しく乱
れた。
どんなに激しい浣腸責めも、どんなに辛い鞭打ちも、クリトリスと
乳首に針を刺されて責められる、激痛に満ちた針責めですら耐える
ことが出来た。
だが一番辛い責めは、このような男の厳しい責めではなかった。
﹁今夜の飯はいい。他の奴隷の家に泊まる。戸締りはしっかりして
おけ﹂
この台詞は、今の涼子にとって一番聞きたくない台詞の一つだった。
男が他の奴隷の家に泊まる夜に限って、堪らなく股間は疼き、自分
でも恥ずかしくなるほどに濡れるのだ。何もしていなくてもジクジ
クと疼く身体を一人で持て余すのだ。この時間が一番辛かった。
男を恨めしく
女の悲哀
こんな事は無かった。男と知り合う以前までは,一人で寝る方が気
楽に眠れたのだ。
男が欲しくて、疼く身体が切なくて、一人寂しく泣く
他の奴隷の存在をこれみよがしに教える
を、涼子は僅か20歳にして経験していたのだった。
わざわざ
思いながらも、自分の見知らぬ奴隷を一晩中でも責める男の姿を容
易く想像してしまう。激しく身悶える女を楽しげに責め続ける男の
52
冷たい笑顔を夢想してしまう⋮⋮
その女が自分でないのが辛かった。その奴隷が羨ましいと思ってし
まった。
理性では慌ててそれを否定するも、身体は激しく男を求めてしまう
のだった。
理性と身体の責め苦、それがとても辛かった。
それほどに、涼子の身体はマゾの快感に堕ち、涼子の理性は股間の
濡れを止めることができなくなっていった。
性の快楽に惚け、マゾの快感が沁み込んだ涼子の身体⋮⋮
が突き刺さり、その美しい肢体は、
を反芻していた。
男の肉棒
男からの愛撫
彼女の脳は、常に
常に
いや、逆にそれを意識しているように努めていた。それは無意識の
ウチに身体が求めた防衛本能だったのかもしれない。
何かの拍子にソレが抜けると堪らないほどの空虚感に襲われるのだ。
男の居ない夜、なぜかそんな夜に限ってソレが抜け落ちるのだ。
それが堪らなく恐怖だった。
そんな夜は誰でもいいから抱いて欲しくなる。道端を歩く見知らぬ
男にそのビルの陰で犯して欲しくて、線路脇ですれ違った浮浪者に
無理矢理に段ボールの家に連れ込まれたくて、コンビニで立ち読み
レイプ待ち
でもしようか近所の公園に行こうとして、遠
をする大学生に強引にトイレに押し込まれて縛られたくなる。
いっそ
くから歩いてくる仲の良さそうなカップルをふと見かけて慌てて引
き返したりした。
53
そんなこと出来る訳がない⋮⋮
自分は男の奴隷なのだ
自分は只の道具なのだ
なのに抱かれないのだ⋮⋮
一人しか居ない部屋に戻った瞬間
一人しか寝ないベッドを見た瞬間
何故だか涙が溢れてくるのが堪らなく辛かった⋮⋮
男の居ない夜⋮⋮
一人で寝るベッドが溜まらないほど広く感じて⋮⋮
切なくて、一人でいることが死ぬほど苦しくて⋮⋮
狂いそうな程に、泣きたくなる程に股間が疼く⋮⋮
こんな辛さは初めて知った。
自分の心が、身体がどうかなりそうだった。
憎いはずなのに、こんなにも憎いはずなのに、この身体は男に抱い
て欲しくてしょうがないのだ。憎い筈の男を求めて、この身体はこ
んなにも激しく悶えているのだ。
悔しかった。とても悔しかった。
こんな身体にされたことが、こんな想いをさせられることが悔しか
った。
憎くて、男が憎くて、自分の身体が憎くて堪らない。
54
男が飲んでいたウイスキーを戸棚から適当に選び、そこに置かれて
いた大きなグラスに適当に注ぐ。勢いよく注がれた琥珀色の液体が
もう少しでグラスから溢れそうだった。そのまま一気に飲み干した。
身体の奥が燃えるように熱くなる。天井が、世界がグルグルと周り
だす。息が、鼓動が速くなる。最早、立っていられなくなる。
そのままベッドに倒れ込み、泣きながらようやく眠りに付くのだっ
た⋮⋮
翌日、死んだような顔で事務所に出所する。
こんなむくんだ顔を見られるのはとてもイヤだったが、男に抱かれ
る為に痛い頭を堪えて足を運んだのだった。
男を見た瞬間なぜか涙が溢れてくる。
朝の明るい光の中⋮⋮今では見慣れた、紅茶を楽しむ時の男の自然
な笑顔に心が締め付けられてしまう。
最早自分の心が良く分からない。心の詮がどこか壊れているようだ
った。
そんな涼子を男はワザとらしいほどに優しく抱き締める。そのまま
舌を絡めてくる。それだけで、涼子の身体は﹁乾き﹂と﹁飢え﹂が
満たされていくのだ。
砂漠の乾いた大地に水が沁み込んで花が咲くかのように、乾いた心
に男のキスの雨が降るだけで心から気持ちよく感じるのだ。男に強
く抱き締められているだけで逝きそうになってしまうのだ。悦びの
清流を溢れさせる濡れた泉に触れられた瞬間、絶頂を叫んでしまう
のだった。
55
そのまま事務所のソファで正常位で抱かれた時などは、もはや何度
逝ったのか分からないほど絶頂の世界に飛び続けた。何度注がれた
のか、どちらの穴に注がれたのかも分からなかった。
ただ⋮⋮乾いた心に、熱い迸りが沁み込んで行く感覚を一人で味わ
っていた。
全てが終わった後、いつものように身体の一番奥、子宮の中に精液
を注いだ後の男を遠くに見つめながら、とても満たされた気分にな
る自分が⋮⋮
違う⋮⋮こんな醜い姿を見せてしまった自分がとてもイヤだった。
なぜだか分からないが、男に何度も謝っていた。男は笑って許して
くれた。余計に涙が溢れた。
﹁性の飢え﹂と﹁悦楽の責め苦﹂
そんな快感の高波に涼子の身体は毎晩のように溺れさせられていた
のだった。
56
かつての後輩
一人寝の夜⋮⋮
夜明けまで自慰に浸り、目元に隈をつけたままオフィスに向かう日
が増えていく。満たされない夜の寂しさを自慰で埋めようとしても、
最早自分の指では埋まらないほどに涼子の身体はセックスの快楽に
染まりつつあった。
その証が、目元に残る大きな隈だった。
男はそれを見越すように、自らの疼きを慰めた時はメールで報告す
る事を義務付けた。当然、写真付きでだ。
涼子も最初は嫌がった。いくらなんでも自分の恥ずかしい写真を自
分で撮るなど考えられなかった。しかもそれを男に送るなど無理だ
と思った。表立っての反対は出来なかったが﹁そんなことは絶対し
ない﹂と心に誓ったのだった。
しかし、いつからか﹁他の女を責めている時でも、自分の事を思い
出して貰えるなら⋮⋮﹂と、本来なら隠すべき自慰を彼に報告する
ことに灰暗い悦びを感じるようになっていった⋮⋮
・
・
・
57
自ら送った恥辱のメール⋮⋮
その返信がくると涼子の身体は昂ぶった。黄色と緑に点滅する着信
ライトよりも早く鼓動が鳴る。そのメールにはとても淫らな内容が
書かれていた。
﹁もっとカメラをエロく見つめろ﹂
﹁もっと足を大きく開かせるんだ﹂
﹁もっと淫らな格好をしてせみろ﹂と⋮⋮
携帯電話の光る文字にドキドキした。
先程送った写真を男が見ていることに⋮⋮他の奴隷を責めながら、
でもメールをわざわざ送ってくれたという事に奇妙な優越感を味わ
う。密かに熱い吐息が漏れた。
携帯電話を手に持ち、男に言われるままに足を広げていく。ワザと
らしいまでに延ばした舌で濡れた唇を舐めあげる。開ききったアソ
コに指を入れて濡れた穴を掻き回す。
まるで男を誘惑するかのようにカメラを熱く見つめ、その写真を送
るのだった。
返事のメールが来るまで携帯電話を握り締めた。メールの着信と同
時に内容を確めた。
﹁良い写真だな、褒めてやる﹂と返事が貰えた時はとても嬉く感じ
た。﹁ありがとうございます﹂と簡単な返事を送りながらもその頬
は緩み、思わず枕を抱き締めながら眠りにつく。そんな夜は嫌な夢
も見ないで眠れたのだった。
次第にエスカレートしていく男のメールに涼子は逆らえなくなって
58
いた。
と変わらなかった。今の涼子は、例え隣に男が居なくても、
自慰をしてない夜にもメールが来るのだ。最早それは、いつもの
命令
メール一通で恥辱の行為を晒す女になりつつあった。
極太バイブを使った自慰の様子を撮った時は本当に恥ずかしくて、
でも密かに感じていた。アナルや膣に、ワインボトルや野菜といっ
た日用品を使って自慰をする姿を見せ付けた時は、普段使っている
モノが身体の中にあるという背徳感に身悶えた。
気が付けば⋮⋮夜中に一人、コートの下は全裸のままにバイブを嵌
めて歩くという、恥女同然の淫らな格好で街に出かける行為も、日
を追うごとに増えていった。
男からのメール調教は、いつしか涼子が外に出てからも下されるよ
うになっていた。
公園の薄暗い街灯の下でコートの裾を広げ、全裸になった自分の姿
をメールで送るのだ。深夜のファミリーレストランに2穴バイブを
入れたまま出かけ、生クリームを胸元を垂らして乳首を舐めようと
する写真を送るのだ。イチジク浣腸を持って出かけ、深夜の公園の
隅で露出排便を行なうことも気が付けば出来るようになっていた。
先日など、誰もいない水飲み場に跨り、鉄製の飲み口を肛門で受け
入れ、自分で蛇口をひねったまま激しく絶頂を叫んでいたのだった。
* * * * *
気が付けば、男は涼子とのセックスを更に減らしていた。全て男の
計算だった。
59
代わりに
する
時は、それこそ
涼子を責め殺す
程の勢いで激
異形の責め具
で性器が
しく責め立てた。しかも何人もで責める時も多かったのだ。
全身の骨が軋むほどにキツク縛り上げ、
変形するほどに抉り抜く。鞭を振るわれ、蝋燭を垂らされ、大量の
謎の液体を浣腸されるのだ。呼吸すら出来ない責め苦の中、精液で
息が出来なくなる程に大量の精を美しい顔に注ぎ込んでくるのだっ
た。
でも、男との時間は地獄なだけではなかった。
男は、全てが終わった後、ドロドロに汚れきった疲労困憊の涼子の
身体を優しく抱き締めるのだ。場合によっては正上位で抱いてくれ
るのだ。そのセックスは、その日行われたどんなハードな責めより
も気持ちが良かったのだった。
涼子は自分でも気づかぬままに、男が居る時には土下座をしてまで
も肉棒を欲しがるようになっていた。犯して貰う為により激しい責
めを訴え、満足の証として出される男の精液を本心から欲しがるよ
うなっていた。
自分の身体に男の欲望を出して貰えた時は、どんな場所でも精液を
口に含み、舌を十分に絡めイヤらしく味わうのが当然だと思うよう
になっていた。膣に出された精液を身体に垂らして、自分の胸や顔
とすら感じるように
に掛けることも今や出来るようになった。精液まみれの姿で外出す
美味しい
ることすら出来るようになっていた。
涼子の舌は生臭い筈の男の精液を
男の精液が
なり初めていった。これまでのように同時に注がれる小便とは別に
に涼子は育ちつつあった。
飲みたいと呟いた程だった。以前、男の話した通りの
美味しいと思う女
60
全ては男の計画通りだった。
* * *
マゾ奴隷特有の反応
とも言えた。
涼子の身体は、いや理性は、より深い刺激を求めだしていた。
それは
最近抱かれる回数が減ったことも、そうなった理由の一つだろう。
を身体の傷みとし
が自分の身体に欲しかっ
自らの不安
新たな証
独り寝寂しさを紛らわせる為か、それとも別の理由があるのか⋮⋮
恐らくは、目に見える形での
たのだろう。
男の経験上、マゾ性が高い女ほど
痛みの
を⋮⋮傷つけた感覚を身体その物に欲しがるのだ。それが男の
て誤魔化す為に自傷行為をしてしまうのだった。さらには
証
命令なら、男の笑顔の為ならば、マゾほど悦んで着けてしまうのだ。
全ては男の予想通りだった。
男は自らのマゾ性に苦悩する涼子の姿を愉しげに見つめながら、新
男女が絡み合う姿
という、以前よりもデザイン性の高いモノだった。
たに用意したクリピアスを見せ付ける。それは
をイメージした
61
その美しさと大きさに涼子は息を呑んだ。
行為中
の男女をデ
滑らかな曲線で作られた二つの銀と金の細工物。どことなく官能的
にも見えるその曲線の重なる様は、明らかに
ザインしたモノだろう⋮⋮
あからさまな程に羞恥心を掻き立てる代物を手渡される。
それは手にしただけで重みを感じるピアスだった。それが手に置か
れた瞬間ゾクリとした。そして言われるのだ﹁お前も大分、俺に相
俺の女の証
だ﹂と⋮⋮
応しい女になってきたな、褒めてやる。今日からコレを着けろ。新
しい
自分の手を包むように男の大きな手で優しく握り締められる。
ゾクゾクとした快感の稲光が頭の後ろからアソコまで一気に走り抜
けた。
こんな大きくて⋮⋮ 重いものをアソコにつけたら⋮⋮
只でさえ敏感なのに⋮⋮ 今よりもっと引き伸ばされしまうだろ
う⋮⋮
そうなれば⋮⋮ 今よりもっと激しく感じ易くなってしまうだろ
う⋮⋮
もしかしたら⋮⋮ 感じすぎて歩けなくなってしまうかもしれな
い⋮⋮
しかし否定の言葉は発せられなかった。
涼子は自らの手でその行為を受け入れた。
これまでの可愛らしいファッションピアスから、より官能的で重々
しい性奴のピアスへと自らの指で付け替えたのだった。
62
この行為そのものが⋮⋮
まるで自分の未来を表しているようで⋮⋮
これからの自分を男に見せ付けているようで⋮⋮全身が震えた。
男の瞳を見つめながらソレをつける行為はとても恥ずかしかった。
前回は半ば無理矢理に着けられた。今度は自分の手でソレを着け換
えるのだ。
自らの存在を主張するように固く尖った肉の蕾に触れる。それだけ
で濡れた声が溢れた。痛くないようにゆっくりとピアスを回し、以
前のピアスを静かに引き抜く⋮⋮
ピアスが引き抜かれた瞬間だった。
その時の感覚は⋮⋮開放感ではなかった。自分の身体の一部が無く
なったかのような空虚感が脳の後ろに広がった。
かりそめでも自由になったはずなのに、一瞬でも男の支配から逃れ
空房
という言葉が浮かんだ。まるで見え
られたはずなのに、とても大切な何かが抜け落ちてしまったような
錯覚に陥った。なぜか
ない誰かに操られるかのように、その指先は新たなピアスを着けよ
うとしていた。
再び息を止め、新たなピアスをゆっくりと着けていく。
以前空けたピアスの穴にこの太い針先を通していくのだ⋮⋮
このピアスはやはり大きかった。ゲージも以前より太さくなってい
た。小さな穴を太い針が通る度、肉が引きつる痛みが走った。
63
ソレはとても重かった。以前のソレとは全く違っていた。
まだ本体部分を指で摘んでいるというのに、クリから伝わるジンジ
ンとした感覚が脳髄まで響く。その快感に、これから訪れる快楽の
恐怖に指先が震えてしまうのだ。
こんな物を着けさせられてとても怖いのだろう。だが、怯える涼子
を前に男は薄く哂っていただけだった。
涼子は震えながらも必死にゲージを通しきる。その時だった。
あまりに長時間息を止めていたせいか、身体が耐え切れずに息を吐
く。とても滑らかな流曲線の形状のせいだろう。その瞬間、指先か
らピアスが滑り落ちた。
﹁カハッ!﹂という聞きなれない悲鳴がオフィスの中に響いた。そ
の声を発したまま、涼子の口は開かれたまま声も聞こえなかった。
涼子の身体は、まるで身体に電極でも刺されたかのようにビクン!
ビクン!と激しく痙攣していた。唇の端から透明な雫が床にまで滴
っていた。
涼子は新たなクリピアスの刺激に白い闇の世界に飛び込んでいた。
男はそんな涼子を心配したのか、彼女の身体を、涙に濡れた涼子の
頭を優しく抱き締める。
涼子は涙を流してそれに歓喜した。しかし男の口元は薄く哂ってい
たのだった⋮⋮
* * *
64
気が付けば
奴隷の証
である陰唇のピアスも、男に誘われるまま
に7つも入れられていた。
﹁この前はアレを着けてくれて嬉しかったぞ﹂と﹁お前のこの姿が
シークレットオープナー
だ﹂と称された今の
見たかった。これがお前の本当の姿だ﹂と珍しく笑顔で煽てられ﹁
これこそが本物の
姿⋮⋮
左右の花弁に3つものピアスが入れられ、その先は極細の金色のチ
ェーンを掛けられ、太ももと腰をつなぐ様に身体の裏側でそのチェ
ーンを結ばれた姿は、女としてはとても屈辱であり⋮⋮
でも、頭が真っ白になるほどに感じる行為の一つだった。
本来ならば閉じるべき為に神に作られた花弁につけられた6つのピ
アスにチェーンを通される。そして完全に開ききったオンナの穴を
長時間視姦されるのだ。
悦びの
が足首まで滴らせる様子を見つめられても辛うじて耐えられ
それがオフィスだけならよかった。オフィスの中でなら、
清水
た。
でもそれだけでは済まなかった。時には街中でそれを晒け出したま
ま、そこに男の視線を浴び続けるのだ。
普段は秘すべき場所を周囲に晒すなど、それを他人に見せ付けるな
ど、そのような露出の行為が恥ずかしくて、死ぬほど恥ずかしくて、
でも物凄く感じた⋮⋮
責め具
のように感じて濡らしてしまう。
一体いつからだろう? 男の視線を
65
という言葉が頭に浮かび⋮⋮慌ててそれを打ち消した。
触られていないのに、こんなに濡れるのが信じられない。
露出狂
だが男は、そんな涼子の心を見抜くかのように更なる羞恥責めを続
けた。
視線で、言葉で、指先で、涼子の羞恥の心を責め上げた。それはま
さに鬼畜の所業とも言えた。
涼子にとって、自らの痴態を晒しながらクリトリスに着けさせられ
た淫らなピアスを責められ続けるのはもっと辛くて、そして恥ずか
しくて、とても感じた。自らの意思で閉じることすら出来なくなっ
た淫らな花弁を苛められ、責められるのは堪らなく恥ずかしかった。
だが同時に、とても深く、とても敏感に男の指先を感じられるのが
微かに嬉しかったのだった。
ほんの少し、小さな綿棒や、柔らかな筆の先で僅かばかりに尿道を
弄られるだけでこの身体は勝手に失禁してしまうのだ。少し尿道を
擽られただけでオシッコが止まらないのだ。まるで自分の身体が赤
ちゃんになったみたいでとても恥ずかしかった。
そんなはしたない自分の姿を男はなぜか悦んでくれた。
それが不思議で、でも、密かに嬉しかった。
このような淫らな身体に改造されたことが、
このような行為が感じられる身体に調教されたことが⋮⋮
﹃今、自分がいるのが夢の中なのだ﹄と深く思えてくるのだった。
日常の何気ない瞬間に股間のピアスがチリン♪と擦れる刺激に男の
66
存在を感じると、遅まきながら
マゾ
るようになっていったのだった⋮⋮
* * * * *
そんな有る夜の事だった。
という自分を性癖を自覚す
高級ホテルの高級中華レストランでかつての仕事仲間を見かけた。
涼子は思わず身を縮めた。
大きな丸テーブルの下、男の命ずるままにその細い足を大股に拡げ
させられ、男に足先で花弁を刺激されていた時だった為、余計に恥
ずかしさを感じたのだった。
その女優が現れた時、周囲から湧き上がる溜め息が確かに聞こえた。
今晩、ベッドで相手をする予定の⋮⋮﹁初音ちゃんはどこを責めら
れると感じるの? 全身調教済みなんでしょ? 何処が弱点? や
っぱりアソコの奴隷ピアス? キミのコンサートに何度も行ったん
だよ? 折角だし、僕の用意したステージ衣装を着て貰いながらフ
ェラしてもらっていい?﹂と下卑た事ばかり質問してくるような脂
ぎった中年ですら、その女優に見とれていたのが密かに悔しかった。
透けるような白い肌に腰まで届きそうな豊かな黒髪。太ももどころ
か、腰骨まで見えそうなとても深いスリット。小ぶりながらもその
女優・
胸を強調するように堂々と背筋を伸ばし、腰の括れを優雅に見せる
だった。
シルク製の純白のチャイナドレスを着ていた美しい女性は
さゆり
沙雪莉
67
アイドルとは全く違う、彼女の持つ切れ長の美しい瞳は、大人の色
気を持ちながらもとても涼やかだった。そのスラリとした鼻筋はも
日本の美女の要素の全
とまで言われ、世界中から注目されていた。
とより、薄く整った唇、細い眉、長い睫は
てを備えている
先日出演したハリウッドの大作がヒットしたお陰で、雑誌社やTV
局からは﹁アジアンビューティー﹂﹁クールアジア﹂という称号ま
で与えられていた。今や海外にも拠点を持つ、日本で最も成功した
女優の一人でもあった。
そして⋮⋮
涼子にとって彼女との関係は少し複雑な存在でもあったのだった。
* * *
かつて彼女は自分と同じ事務所にいた。
彼女は、自分より後輩でありながら、年齢は上という微妙な関係で
雑誌モデルから芸能の世界に転進した
という、自分には
もあった。そして何よりも違うのは、自分はスカウトで入ったが、
彼女は
無い﹁実績﹂があった。
媒体での見せ
全て
の方針を要求する態度は、同じ事務所の自分や他のアイドル達
事務所の所長を相手にすら堂々と自分の仕事内容や
方
と比べると、立ち居地も、仕事に対する考え方も、まさに
が違うように感じた。
68
それがカッコいいと思った。
彼女はウチの事務所ではまだ新人ながら、プロの芸能人としてのプ
ライドを感じさせたのだった。
その頃、彼女とはそれなりに仲が良かった。事務所や仕事先で偶然
に会った時など、そのまま一緒に食事をすることもあった。携帯番
号を交換しあった仲でもあったのだった。
しかし彼女はウチの事務所の方針が合わなかったのか、それとも他
の事務所から引き抜かれたのか⋮⋮
数年ほど経つと別の事務所に突然移籍していった。しかも、極一部
友達
縁
だと思うように努
と思っていた涼子にとって、これには密かに驚いた。
の人間以外には黙ってだった。
彼女を
とてもショックだった。だが、でもそれも
めた。
事実、涼子の所属事務所は、モデルとか映画女優としての仕事はあ
まり得意ではないように密かに感じていた。彼女はそれに見切りを
を進み、互い
という舞台の差はあったが⋮⋮
、彼女は
世界
女優の道
つけ、さっさと別の事務所に行っただけだと思いたかった。そう思
で、彼女は
アイドル
うように涼子も努力したのだった。
それ以降、自分は
国内
に成功を納めた。
自分は
といっても、たかだか映画に2∼3本出ただけ
しかし住む世界が違うせいか、彼女の事は密かに憧れつつも無関係
を装えられた。
ハリウッド女優
なのだ。そんな女優は他に幾らでもいるのだ。実は、主演映画は1
本もなかったのだ。
69
でも自分は
日本を代表するアイドル
だった。
それは紛れも無い事実だった。部屋に飾られた無数のトロフィーと
賞状がその証だったのだ。
今はアイドルとしてがんばろう
﹁彼女が鯛の尾なら、自分は鰯でも頭なのだ﹂と思う様に努めた。
確かに女優の座は憧れていたが、
と思うように努力したのだった。
* * *
という彼女の成功は、以前よりも遙かに
しかし、アイドルとしての座を無残に奪われた今の涼子にとって、
ハリウッドで成功した
輝いて見えた。それが一層嫉妬心を沸き起こらせた。
モデル上がりのスラリとした色気のある体形、大人の魅力を感じさ
ハリウッド女優
光の中
に居たのだっ
という名の栄光は、今の自分にはない
せる十分すぎるほどの美貌⋮⋮
何よりも
輝きに満ち溢れていた。彼女は間違いなく
た。
恐らくスポンサーであろう、高級スーツを着た何人かの中年男性を、
まるで女王に従う小間使いのように連れながら悠然と歩いていく彼
女の姿はとても美しかった。そのまま沙雪莉は奥の個室へ向って歩
いていった。
涼子は彼女の姿に密かに見とれながらも、男が嗜虐に満ちた楽しげ
な瞳で沙雪莉を見ているのに気づいた時、微かに嫉妬した。
︵ぇ⋮⋮ ご主人⋮⋮様⋮⋮?
70
あんなおばさんより⋮⋮私を見て⋮⋮私を責めて⋮⋮
ご主人様の命令通り⋮⋮今晩はオシャレしたんだよ⋮⋮?︶
涼子の視線を感じたのか、男は遠隔バイブのリモコンのスイッチを
入れる。突然の刺激に涼子は思わずグラスを落としそうになり、股
間を小刻みに震わせる。
その口元は確かに綻んでいた。しかし身体は男からの責めに悦んで
いた。
だが⋮⋮男は沙雪莉を見つめ続けていた。
男の視線の向こう、ふかふかの絨毯の敷き詰められた廊下を歩く沙
雪莉は、何かにつまずいたのか転びそうになり、横のスーツの男に
よりかかっていたのだった。
71
かつての後輩︵後書き︶
序章は以上になります。
なんとか後輩女優を序章中に出すことが出来ました。
思ったより展開に時間がかかって申し訳ございません。
次話から新章となります。
これまでの地の文を中心とする展開から、次章は会話を含めたスト
ーリー展開となります。
引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。
72
オフィスにて
それから僅かばかりの時が過ぎる。
涼子は男に更なる調教を受けるようになっていた。最早彼女にそれ
を否定する事など出来なかった。せめて抵抗の意志を見せようとし
ても、せいぜい出来る事と言えば恨めしげな目を浮かべることぐら
い。しかしそれすらも男を楽しませるだけだった。
そんな、ある日の午後だった。
トン⋮⋮トン⋮⋮
﹁ハイ⋮⋮お待ちください⋮⋮﹂
何時もの様に男の合図がオフィスに響く。
涼子は男の机の下に潜り込み、大股に足を開いたまま悠然と座る男
の股の間に顔を寄せる。そして、美しくネイルケアされた指先で静
かにジッパーを下げると男の巨大な肉棒を丁寧に取り出した。それ
はまだ柔らかかった。
この様な時は口を大きく開けて、刺激をあまり与えないよう巨大な
亀頭を伸ばしきった舌の上に柔らかく乗せ、注がれる小便を口内に
直接受け入れるようにと躾られていた。
彼女は教えられたままの恥辱の技を男の前で披露した。
オフィスの大きな机の下⋮⋮ドス黒く巨大な肉棒を両手で捧げ持ち、
73
柔らかそうなアヒル口を大きく開けて、巨大な亀頭をピンク色の小
さな舌に乗せながら、上目遣いに男を見つめる初音涼子の姿はとて
も官能的だった。
として活躍していた女とは
として躾けられた若干20歳の初音涼子
清楚系アイドル
性奴隷
ほんの数ヶ月前まで
思えない程の、
の口便器姿なのだ。普通の男なら一目見ただけでペニスを固くして
もおかしくないだろう。
だが男は他のアイドルやタレントを管理しているファイルを見なが
らそんな涼子を一瞥しただけだった。
このような恥辱の姿など既に見飽きているのか、それとも今以上に
淫らな姿をいつでも命令出来ると思っているのか、その視線をファ
イルに戻し﹁飲め﹂と静かに呟く。
言われるままに更に肉棒をより深く咥え込む口便器姿の初音涼子の
淫蕩に満ちた顔を見る事無く﹁もはやそれが当然﹂とばかりの態度
で放尿するのだった。
﹁ぁ⋮⋮ ング⋮⋮ んんっ⋮⋮ ングッ! ⋮⋮んんん ⋮⋮ン
ン∼ッ﹂
微かな水音と共に、僅かに聞こえてくる潜った女の濡れた声⋮⋮
それはどこか、遠い異国の宗教儀式のようにすら感じられる光景だ
った。
男は椅子に座ったままに排尿を続け、女はそれを黙って飲み干して
いく。
男は女を完全に支配しているようだった。そして支配されている女
74
も、その行為を大人しく受け入れていた。
そう、今や涼子は﹁男の小便を飲む﹂というこの行為に、身も心も
溺れていたのだった。
亀頭に刺激を与えないように、口内に注がれる小便を一滴も零さな
は、今
を受け入れる女になるように調
初音涼子
いようにと、その美しい女は優しく肉棒を咥えながらゴクリゴクリ
と音を立てて喉を上下に動かしていくのだ。
全て
それは見事なまでの口便器姿だった。アイドル
や男のペニスから出される
教されていた。このような恥辱の行為に慣らされた悲しみを感じさ
せることなく、男に躾けられた奉仕の技を見せ付ける涼子の表情は
美しささえ感じられた。
口内に注がれる勢いが次第に弱くなり、全てを注いだのか、ポタリ
ポタリと雫が口内に滴る感触がすると、涼子は尿道に残る小便を一
滴残らず吸い取るかのように、その柔らかい唇を喰い締めながらチ
ュッ♪チュッ♪と小鳥が啄ばむような軽い音を立てて先端にキスを
していく。そのまま汚れを清めるように軽く舌先をあてて亀頭全体
を優しく舐め清める。
その間も男はファイルを見つめたまま涼子に一瞥も与えなかった。
男は全てを飲ませると、涼子の頭に軽く手を置いてポンポンと叩く。
涼子は目尻を下げ、亀頭を口に含みねっとりと舌を絡ませだした。
︵ぁ⋮⋮今日は⋮⋮フェラさせて貰えるんだ⋮⋮ 嬉しい⋮⋮
おチンポ⋮⋮美味しい⋮⋮ 喉が⋮⋮ 喉が感じる⋮⋮ 気持ち良
い⋮⋮︶
75
ファイルを見つめたままの、目も合わせてくれない男の反応を涼子
は懸命に探りながら、その巨大な亀頭を口内全体でズチュズチュと
音が出るほどになぞり上げる。甘露を滴らせてくれる尿道には尖ら
せた舌先をチロチロと押し当て、カリ首のくびれを唇をつかってゾ
リゾリと食い絞める。
それと同時に男のペニスがムクリ⋮と反応を見せるのが嬉しかった。
巨大な亀頭をゴクリ⋮と音を立てて飲み込む。そのまま喉奥にゆっ
くりとソレを受け入れ、陰毛に塗れた玉の部分を口内で転がし、濃
厚な匂いを放つアナルを丁寧に清め、迫り出したカリ首を舌先と唇
で丹念に舐め上げる。玉から鈴口までじっとり裏筋に舌を這わせな
がら、美しくネイルケアされた白い指先は、腰、アナル、玉を擦り、
それぞれに異なった刺激を与えていた。
涼子自身、最近は喉奥の性感帯が開花し始めたせいか、先日男にそ
のテクを褒められたのが嬉しかったせいか⋮⋮
肉棒を喉の奥にズズッと深く飲み込んだままに頭を前後に揺らし、
舌と唇で玉を舐めながら、細くしなやかな指先を潜らせ玉の裏筋か
らアナルまでを指先で刺激させる淫技は常に使う様になっていた。
男の顔を一心に見つめ、濡れた瞳をうっとりと浮かべながらフェラ
チオに没頭する。
ピクリと肉棒に反応がある度にそこを刺激し、先走り汁が出る度に
ズズズッっとすすり飲み、男の肉棒を自らの唾液で清める。もはや
涼子は男の肉棒の虜だった。
アアァ∼⋮⋮ ︵レロ⋮⋮ クチュ⋮⋮︶
どうですか? ︵ング⋮⋮ アンン⋮⋮︶
ご主人様⋮⋮ ︵ジュル! ジュル⋮⋮︶
76
此処まで女を堕とした
という満
気持ち⋮⋮いいですか? ︵ジュッポ! ジュッポ!︶
その心地よさからか、それとも
足感からか⋮⋮
男は漸くファイルを机に置いて涼子を見つめる。涼子は、肉棒を咥
えたまま男を熱く見つめ続けていた。男はそんな涼子の表情を冷静
に見つめていた。
・
・
・
とてもつい先日まで清純派アイドルだった20歳を迎えたばかりの
小娘がするとは思えない官能的なその表情⋮⋮
男に教わった通りに肉棒に舌を絡め、上目使いのままに媚びた瞳を
ネットリと浮かべる初音涼子の淫らなフェラ顔は、どこか間抜けな
表情でもあった。雑誌やTV、映画で見せてきた、美しく澄ました
顔とは全く違うその表情。野太い肉棒を咥えたままに上目使いに自
分を見つめるその表情は、どこかお面のひょっとこを思い出させる。
そんな間抜けな口元を浮かべたままの涼子の淫蕩に満ちた表情に男
は楽しげな瞳を浮かべていた。
︵どんな美女でもフェラ顔というのは間抜けなものだな⋮⋮
こんな顔をファンが見たら興醒めだろう。いや、それとも興奮する
のかもな⋮⋮
77
ま、このアホ面を見られる男もそうは居ないがな⋮⋮︶
男はそんなことを考えながら、自分の股間にたなびく涼子のサラサ
ラとした髪を撫でていた。
涼子はそれがとても嬉しいのか、ピンク色の舌を長く伸ばすと男の
球の部分から亀頭の先までチロチロと舌先をくねらせる。肉棒から
滴る自分の涎で顔が汚れることも気にせず、いやむしろそれを顔に
塗るようにペニスに顔を寄せ、亀頭の括れた部分に音を立ててキス
をする。
まるで肉棒そのものに酔っているかのようなその表情に、男はワザ
とらしい程に優しげな声を掛けていた。
﹁いいぞ⋮⋮ そうだ⋮⋮とてもいいな⋮⋮
お前のフェラも大分上手くなったな⋮⋮ 誉めてやる
自慢の奴隷
として仲間に紹介できるぞ?
これなら何処に出しても恥ずかしくないな⋮⋮
これなら俺の
偉いぞ、よく頑張ったな、涼子﹂
︵あぁ⋮⋮褒めてくれた⋮⋮ 私のフェラ⋮⋮ 褒めてくれた⋮⋮
嬉しい⋮⋮ 嬉しぃ⋮⋮︶
その言葉に涼子は笑みを浮かべていた。
まるで愛する男に笑みを浮かべるが如く、男の瞳をウットリと見つ
めながら、その野太いペニスを口一杯に咥えていた。その小さな頭
を前後に振るたびに、ピンク色の柔らかな唇が巨大な亀頭のカリ首
に捲くられ、ダラダラと涎が溢れる。その度に涼子はズチュ!ズル
ルッ!と淫らな水音を立ててそれを吸い込むのだ。
まるでバキューム機のように肉棒と涎を激しく吸い込む涼子の姿を
男は楽しげに見つめていた。
78
︵フフッ⋮⋮まるで犬だな。少し褒められただけで簡単に尻尾を振
りやがる。
良質なマゾ奴隷になるいい兆候だぞ⋮⋮︶
と、男は何かを思い出したのか、不意にカバンを見つめる。
男のその態度に涼子は僅かに不安を感じつつも、その舌はネットリ
とペニスに絡ませたまま男を見つめ続けた。この優しい時間をもう
少し味わっていたいと、その舌技に想いを込める。男は涼子の髪を
再び撫でながらその瞳を見つめた。
グ!︶⋮⋮
﹁そうだ⋮⋮昨晩は面白いモノをアイツから借りてきたんだ⋮⋮
グ! ン
まずはお前で試してやるか⋮⋮涼子、責めるぞ﹂
﹁ハイ⋮⋮︵ズチュ∼!︶⋮⋮ン⋮⋮︵ン
プハッ⋮⋮ご主人様⋮⋮︵ズズッ∼! ズズズ∼ッ!︶ご自由に⋮
⋮︵クチュ⋮⋮ズチュ∼!︶責めて下さい⋮⋮﹂
涎まみれのペニスがよほど美味しいのか、それとも男が自分をちゃ
んと見つめてくれるのが嬉しいのか、涼子はペニスから口を離す事
無く男の顔を見ながら奉仕を続ける。
男はそんな涼子の顔を横目に見ながら、机の横に置かれたカバンを
引き寄せた。その口元には冷たい笑みが浮かんでいたのだった。
* * * * *
﹁そうだな⋮⋮ まずはそこのテーブルに寝ろ⋮⋮
79
ジャケットはそのままでいい。世間は仕事中の時間だからな⋮⋮﹂
応接セットにおかれた、8人は使えそうなマホガニー製の長いテー
ブル。そのテーブルの上に涼子はそのまま寝かされた。男はネクタ
イを涼子の口枷にすると、麻縄で胸元を縛り上げて両手両足のそれ
ぞれテーブルの足に拘束し、その瞳を見つめる。
涼子の瞳は男の嗜虐に満ちた目線に絡み取られ、脳はすでに男の肉
棒に屈服した感覚を再現させていった。
陰唇に嵌められた奴隷のピアスがシャラシャラと体内に響き、蜜穴
からはトロトロと雌汁を溢れさせる。既に身体はマゾの快感の期待
に震えていた。
︵その目⋮⋮アァ⋮⋮ダメ⋮⋮ゾクゾクする⋮⋮
口を押さえて⋮⋮ きっと⋮⋮キツイんだ⋮⋮ ハァ⋮⋮ ハァ⋮
⋮︶
﹁さてと⋮⋮コイツの使い勝手はどうかな? アイツも女を泣かす
のが好きだからな⋮⋮﹂
男は4つパットのある低周波マッサージ器を取り出した。2つのパ
ットをブラウスのボタンを外し、ピアスに飾られた乳首に付ける。
すでに甘皮から覗かせる屹立したクリトリスに1つ付け、1つを⋮
⋮これは細長い棒の形をしていた。
来る
らしいぞ⋮⋮﹂
﹁こいつはお前の子宮に直接刺激を与える責め具らしいな⋮⋮
弱いが直接だからな⋮⋮結構
細長い棒にローションらしき液体を塗りながら男は楽しげに笑って
いた。
80
子宮に直接当てる責め具を受け入れるなどとても怖かったが、機嫌
の良い時の男を不快にさせるのはもっと怖かった。
涼子は、せめて痛くないようにと足を広げることしか出来なかった。
男は濡れた蜜穴にヌルリとその棒を入れグイッと子宮口に押し当て
る。未だ冷たい鉄の棒が子宮を突き上げる感触に涼子は潜った悲鳴
をあげた。
﹁そういえばまだ、調教の言葉を聞いてなかったな⋮⋮ 言え﹂
男はネクタイを外すと、乱れた涼子のブラウスを閉じてスーツを優
しく整える。その目はどこか楽しそうだった。
涼子は一度息を吸い込んで呼吸を整える。せめて男には笑顔のまま
で居て欲しかった。今はとても機嫌が良さそうだった。ここで男を
怒らせたら今までの我慢も何の意味もないのだ⋮⋮
涼子は諦めたように、男に教えられた奴隷の挨拶を小声で呟いたの
だった。
﹁ハァ⋮⋮ハァ⋮⋮ ご⋮⋮ご主人様⋮⋮
便所奴隷の涼子に⋮⋮ マ⋮⋮マゾ奴隷としての⋮⋮ 更なる調教
をしてください⋮⋮ ハアァ⋮⋮ ハァ⋮⋮ お⋮⋮ お願いします⋮⋮﹂
︵ご主人様⋮⋮ わざわざ服を⋮⋮? でも⋮⋮楽しそう⋮⋮ 私の反応で⋮⋮遊んでるんだ⋮⋮ 恐い⋮⋮ でも⋮⋮ 興奮する
⋮⋮︶
﹁では行くか⋮⋮
1秒に1回、強さは⋮⋮最初は弱小で行くかな⋮⋮﹂
81
男は涼子の髪を優しく整えながらネクタイを咥えさせる。そして涼
子に見えるようにスイッチを静かに入れたのだった。
涼子の甲高い悲鳴がオフィスの中に響き渡る。男はその様子を楽し
げに見つめていたのだった。
82
子宮責め
﹁ヒンッ! んっ! アン! んんっ! アアンッ! むっ! ン
クッ! んんっ!﹂
1秒に1回、涼子は規則正しく潜った悲鳴を吐き、テーブルの上で
ビクン!ビクン!と跳ね上がる。まるで鉄板の上で焼かれる海老の
様な涼子の態度に男は楽しげな笑みを浮かべていた。
︵ほう⋮⋮随分とこれは反応がダイレクトに効くようだな。やはり
電流のせいか? やりすぎは危険そうだが、これは使いこなせば新たな調教道具とし
て使えるかもしれないな⋮⋮︶
涼子は当初、今にも泣き出しそうな、縋るような目で男を見つめて
いた。ピンク色に染まったその顔を見た限りでは、この責め具は苦
痛を与えるだけの器具と誤解してしまうかもしれないだろう。
だが、涼子の身体は素直に悦びを現していた。淫らな奴隷の証で飾
られた花弁の中央からはトロリトロリと白濁した蜜が溢れ出し、瞬
く間に淫水の泉を作り出す。やわらかそうなピンク色の唇の端から
も清水が流れる。涼子の表情も、先程の苦痛に満ちた顔から、次第
に快感に戸惑う表情を見せ始めていた。
恐らく生まれて初めての刺激のせいだろう。新しい責め具から与え
れられる新たな刺激に涼子の身体は容易く翻弄されているようだっ
た。
︵な! 電流が! くっ! 身体が! 勝手に! この刺激! ダ
83
﹁ん
! ︵ツーン︶ん
! ︵ツーン︶ん
∼!﹂
むっ! ︵ツーン︶んひぃ! ︵ツーン︶
メ! ビリビリ来る! 恐い!︶
んあ
一定のリズムで悶える涼子の様子に飽きたのか、それとも器具の反
応をより確めたいのか、暫くすると男はスイッチを切り替えて遊び
始めた。
右乳首⋮⋮ 左乳首⋮⋮ クリトリス⋮⋮ そして子宮。
それぞれに強弱を代え、その度に反応が変わる涼子の身体を弄ぶ。
その度に涼子の声は甲高くなったり、泣きそうな声になったり、息
も出来ないほどに荒い声があがっていた。
また、身体の反応も顕著だった。乳首を責める時、クリトリスを責
める時、子宮を責める時、それぞれに反応が違うのだ。ドロドロに
感じさせたい時、激しい痛みを与えたい時、電極の強さをダイヤル
スイッチで調整できるせいか、強弱の使い分けも簡単に出来そうだ
った。
痛みに関しては他の器具でも簡単に出来るが、快感のとろ火で炙る
様な長い責めを行うには便利そうだ。まるで新たなオモチャを与え
られた子供のように、リモコンを使う男の表情は少し楽しげだった。
コードで繋がれているせいか、涼子は男の様子を見た時、子供の頃
に遊んでいたロボットの玩具を思い出した。
︵私も⋮⋮ あんな感じで⋮⋮ 遊んでたっけ⋮⋮ 玩具が⋮⋮ 思い通りに動くのが⋮⋮ 楽しいんだよね⋮⋮
ご主人様も⋮⋮ 楽しそう⋮⋮︶
84
男は涼子の反応に口角を上げながら、他の場所を責めるスイッチを
左に回して電極を切る。そして﹁クリトリス﹂と書かれたダイヤル
スイッチを右に大きく回した。
ツーン!! ﹁きひぃぃぃっ!!﹂
その刺激はよほど強かったのだろう。
怪鳥のような悲鳴と共に涼子の腰が高く跳ね上がり、両足を大きく
開かせて見事にくびれた腰を激しく震わせる。タイトスカートがズ
ッっと上まで捲れ上がり、細く、しかし肉付きの良い真っ白な太も
もが顕になった。
快感が強いのか激しくくねる白い太ももと、内股に覗く黒いレース
のガーターベルトがその度にチラリとその姿を見せ、上半身に着て
いるスーツのジャケットとは対照的に淫靡な雰囲気を醸し出してい
た。
男はその様子を楽しげに眺めていたが、携帯が鳴り中断した。よほ
ど重要な内容なのか、窓際に立って外を見ながら会話を続ける。
涼子は先程の刺激がよほど強烈だったのか、その様子をボーっと見
つめていた。快感の波が静かに引いていく。やっと呼吸が出来る気
がした⋮⋮
︵ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮ この責め⋮⋮ あまり好きじゃないかも⋮
⋮ なんか⋮⋮オモチャにされてるみたい⋮⋮ どうせ責められるなら⋮⋮ 泣かされるなら⋮⋮ 直接がいいな⋮
⋮︶
漸く会話が終わったようだった。
電話の相手との会話が弾んだようで、その口元からは笑みが零れて
85
いた。
今日の男の機嫌はとても良さげだった。涼子も釣られるように笑み
を浮かべていた。
﹁うむ、コレは意外と楽しいな⋮⋮
アイツはこっちを本業にした方がいいんじゃないか⋮⋮? ん? もうこんな時間か⋮⋮
もう暫くお前とコイツで遊んでいたいが今から打ち合わせだ。お前
は留守番していろ﹂
﹁ハイ⋮⋮わかりました⋮⋮﹂
︵良かった⋮⋮ こんなので長時間責められたら⋮⋮たまんないよ
⋮⋮︶
﹁何かあったら連絡しろ
電話はこのヘッドレストを着けてやる。俺への連絡は上のボタン、
受ける時は下だ﹂
﹁ぇ⋮⋮? わ⋮⋮わかりました⋮⋮﹂
︵こ⋮⋮このままで⋮⋮留守番するの? 機械⋮⋮止めてくれない
の⋮⋮?
ウソ⋮⋮ こんなの⋮⋮ 感じ過ぎて⋮⋮ 死んじゃうよ⋮⋮︶
﹁では頼んだぞ。夕方には戻る予定だ。刺激は最弱にしておくから
暫くそのままでいろ。あとでこの器具の感想を聞くからな? あま
り逝きすぎるなよ﹂
男は涼子の姿を撮る為か、股間の位置と全身が見える位置、そして
顔を映す用にと、WEBカメラとビデオカメラを何台かセットする。
86
そうしてもう一度乱れたスーツを整えてから涼子の携帯をブラウス
に押し込むと部屋を出て行った。。
涼子は一人残されたまま、テーブルの上で悶え続けていたのだった。
* * * * *
アァァ⋮⋮︵ツーン︶
ハァ⋮⋮ン︵ツーン︶
ヒアァ⋮⋮︵ツーン︶
︵た⋮⋮ 堪んない⋮⋮ もう⋮⋮ トロけそう⋮⋮︶
とても緩やかな刺激の中、涼子は夢うつつの状態で股間をダラダラ
濡らし、一人で身悶えていた。
誰も居ないオフィスの中、カメラの前で何度も腰を浮かし、乱れた
スーツの奥のピアスを鳴らす。度重なる淫らな腰の身悶えた動きに、
そのスカートはミニスカートよりも更に短くめくりあがり、足を上
下にくねらせているだけで、その奥の花弁のピアスが濡れた光を放
っているのがカメラにも映し出されていた。
﹁ダメ⋮⋮ こんなのダメ⋮⋮ 狂っちゃう⋮⋮ 狂っちゃうよ⋮⋮
お⋮⋮おチンポ⋮⋮欲しい⋮⋮ こんなのダメ⋮⋮ ご主人様⋮⋮
おチンポ下さい⋮⋮ もうダメ⋮⋮ 早く⋮⋮ 早く帰って来て⋮⋮ おチンポ⋮⋮ 欲
しい⋮⋮ おチンポ⋮⋮ 欲しい⋮⋮﹂
87
うわ言の様に男を求めながら、一人で休むことなくイキ続ける快感
⋮⋮
それは一晩中続ける自慰にも似た、緩やかな快感が永遠に続く優し
くも満たされない世界だった。
いつしか涼子は乳白色の世界に居た。
柔らかな電流の刺激が脳を苛み、その刺激から脳は快感物質を排出
する。全身がぬるま湯の中に居るようなトロトロと蕩けていく感覚。
胸を縛る麻縄すら、どこか男に抱き締められている様に感じていた。
美しく括れた腰を上下左右に淫らにくねらせ、チュッ! チュッ!
とキスをするように唇を尖らせ、時折舌先で唇をなめ上げ、頭を
のけぞらせて白い頤を天井に逸らす。
それはまるで透明人間に抱かれているかのような、誰かとセックス
に乱れる姿にも見えたのだった。
* * *
﹁ご主人様⋮⋮早く⋮⋮早くぅ⋮⋮っああああ! もう! もうイキたくない!⋮⋮ハアッ! ダメ! 止めて⋮⋮早
く! 帰って来て!﹂
それから1時間ほど経ったのだろうか。涼子の身体はより激しく痙
攣をしていた。
柔白色の世界が少しずつ淀み、赤い色が濃くなる。いつしか涼子の
居る世界は赤黒く濁り、先ほどの快感とは一転して苦痛を感じ始め
ていた。電流がビクンと流れる度、か細い身体は海老のように引き
攣り、股間から脳までを長い槍で貫かれたような錯覚すら味わう。
もう何度絶頂したのかも分からない。頭の奥がジンジンと痺れてく
88
る。呼吸をすることすら辛かった。
身体の芯から響く快感のおぞましさに身の危険を感じ、幾度となく
男に電話しても圏外なのか繋がらない。焦燥感に陥った時にようや
く電話が鳴った。
﹁ご主人様!? お願いです! 早く! 早く帰って来て下さい!
もう⋮⋮もうっ! 狂っちゃいます! これ以上はムリです! 死んじゃう! このままじゃ死んじゃいます!﹂
﹁どうした? 何かあったのか?﹂
男の苛ついた様な冷たい声を聞いた瞬間、涼子は息を飲んだ。
快感の高波が一気に引き返し、身体は一瞬に縮こまり、代わりに冷
たい汗が背中に流れる。飛びかけていた理性が僅かに息を吹き返し
ていた。
﹁い⋮⋮いえ⋮⋮ な⋮⋮ 何でも⋮⋮ ありません⋮⋮
お仕事の邪魔をして⋮⋮も⋮⋮申し訳ありませんでした⋮⋮﹂
︵お⋮⋮怒られる⋮⋮ 怖い⋮⋮ 怖いよ⋮⋮︶
責め具の刺激と男の叱責⋮⋮
涼子は躊躇いながらも責め具の刺激を選んだ。本気になった時の男
の叱責の恐ろしさを涼子は身を持って知っていた。あの責めこそ地
獄だった。あの恐ろしさに比べれば、この責め具の苦しさはまだ耐
えられそうな気がした。
そうなのだ。いくらこの刺激がキツイとはいえ、今は緩やかな刺激
が続いているだけなのだ。無機質な責めではあったが、本気で責め
る時の男の容赦無さと比べると、所詮は機械だとも思えたのだった。
89
あんな⋮⋮あんな責めは二度とイヤだ⋮⋮
少しだけ冷静になれた。あれからどれくらい時間が経ったのかは分
からないが、そろそろ夕方も近いだろう。涼子は目を閉じると、責
め具の刺激に身を任せたのだった。
* * *
再び訪れる地獄の時間に涼子は悶えた。先程の自分を呪いたかった。
一度逝った身体は、更なる快感を求めてしまうのだ。アレから10
分も経っていないというのに、身体は再び絶頂を求めていた。それ
痛い
ということを涼子は初めて知った。
がとても辛かった。
快感が
男の責めで痛みを感じることは多かったが、このような痛みでは無
かった。もっと切り裂かれるような、全身の骨が砕かれるような、
内臓が焼かれるような痛みだった。
この痛みはそれとは全く違うのだ。頭の神経が焼ききれるような、
鉛が詰め込まれるような、今までの痛みとは全然違う痛みなのだ。
男とのセックスでこのような痛みを味わったことは一度も無かった。
男との長時間のセックスで理性が飛ぶことはしょっちゅうあったが、
このような痛みを与えられたことは一度も無かった。逆に、男との
セックスで意識が飛ぶ時は、とても幸せな気持ちになれたのだ。
﹁逝くのが怖い﹂という感覚は、今までの涼子の価値観を大きく揺
らした。
恐らくは機械による無機質な責めが、余りにも長時間に渡って子宮
90
に続いたせいだろう。
この痛みは今までに経験したことのない痛みだった。この先どうな
るかわからない不安が涼子の身体を余計に苛む。それが一番怖かっ
た。
﹁逝きたくない﹂と涼子は必死に絶頂を耐えようとした。
全身の筋肉が強張る。骨が軋みそうな音を立てる。これ以上は本当
に頭が壊れそうだった。神経が焼ききれて本当にバカになりそうだ
った。頭の奥が痺れているのだ。手足の感覚も無くなっているのだ。
感じられる場所は頭と子宮だけだった。
息を止めて絶頂を堪える。全身の筋肉が悲鳴を上げていた。
﹁逝きたくない!﹂﹁逝きたくない!﹂﹁逝きたくない!﹂﹁逝き
たくない!﹂
極黒の鉛球が脳に入り込んでくるような異様な感覚に全身が震える。
彼を呼べばよかった! ﹁今すぐ来て!﹂と大声で叫べば良かった!
漆黒の球が頭の中に入ってくる! 黒い球が頭の中をグチャグチャ
にかき回してくる!
全身の筋肉が震えていた。身体中の間接が強張りすぎて、力が入り
すぎて、もはや悲鳴すら上げられない! ﹁イク! またイっちゃう! もうイきたくない! ダメ! また
! またイっちゃう!﹂
身体が激しく痙攣していた。下半身からは熱い感触が溢れていた。
恐らく失禁しているのかもしれない。でもそんなことを恥ずかしい
と思う余裕すらなかった! 身体が、脳が悲鳴をあげていた。
91
﹃もう⋮⋮我慢出来ない!﹄
黒い球が頭の中に入り込む。髪の毛が逆立つ感覚が自分でも分かっ
た。電流が脳髄を光らせているかのようにビリビリと痺れる。苦悶
の表情を浮かべ、声にならない引きつった声をあげ続ける。脳がそ
のまま永遠に遠い世界に逝きそうだった。それが怖くて悲鳴をあげ
続けた。全身の力がそのまま破裂しそうだった。股間から熱い物が
溢れ出した。最早身体は限界だった。
﹁ひぃぃ∼∼∼っ!! きひぃぃぃ∼∼∼∼∼っ!!!!﹂
それはギリギリのタイミングだった。カチリ!と音がしてバイブの
刺激が止まったのだった。
黒い鉛の塊が水銀のように液体に変わり、そのまま頭の中にゆっく
りと熔けていくような感じがした。まるで脳が縮んでいくような異
様な感覚に全身が小刻みに震えていた。全身の筋肉が弛緩したのか、
チョロチョロという水音が足元から聞こえてくる。恐らくはまた失
禁してしまったのだろう。ツンと鼻につく異臭が漂ってきた。
だが、そのような事を気にする理性すら今は溶けて流れ出している
ような白痴の表情を彼女は浮かべて続けていた。
タイマーなのか、どこかのスイッチを押したのか、それとも遠隔操
作で止まったのかはわからない。だが、余りにも長時間責められて
いたせいか、涼子の身体は未だに痙攣を続けていた。
荒い息だけがオフィスに響いていた。涼子はそのまま気を失ったの
だった。
* * * * *
92
﹁し⋮⋮ し⋮⋮ 死んじゃうかと思った⋮⋮﹂
どれだけ長い間気を失っていたのかわからない⋮⋮
ようやく意識を取り戻して深く息を吐く。身体はまだ微かに震えて
いたが、やっと息が出来る気がした。
その時だった。
涼子の携帯に聞きなれない着信音が鳴っていたのだった。
ブルブル! ブル! ブルブル! 男から渡される携帯に電話がかかることなど殆どなく、またアラー
ムを思わせる男からの無機質な呼び出し音とはまったく違っていた
ため、涼子は胸元の携帯に暫く気が付かず、携帯からのバイブの刺
激の快感も、先程の責め苦のせいか麻痺をしていた。
だがその電話は止まることなく、ようやく涼子も自分の携帯が鳴っ
ていると気がついた。
︵あぁ⋮⋮ご主人様⋮⋮? 出ないと⋮⋮︶
さゆり
﹁ぁ⋮⋮こんにちは、涼子ちゃん⋮⋮? 久しぶり⋮⋮分かるかし
ら? 沙雪莉です。
この前⋮⋮レストランで久しぶりに見かけたから気になって⋮⋮
涼子ちゃんは元気⋮⋮?﹂
93
﹁え? ⋮⋮あ⋮⋮ハイ⋮⋮﹂
︵沙雪莉さん? ⋮⋮な⋮⋮なんで? ⋮⋮ア! ⋮⋮また⋮⋮ア
アッ!︶
何かの拍子でタイマーが入ったのか、それともどこかのスイッチを
偶然入れてしまったのか、再びバイブの振動が涼子の身体を苛む。
最初はいいのだ。最初はとても緩やかで、それほど苦にならないの
だ。でも再びあのような地獄の時間が来るのかと思うと涼子の身体
の震えは収まらなかった。
﹁今度⋮⋮ン⋮⋮ 良かったら食事でもしない⋮⋮? この前のレストランはどう? アッ⋮⋮久し振りに⋮⋮ね?﹂
涼子を相手にどこか濡れたような声をさせる沙雪莉の気配が微かに
響く。だが今の涼子にはそのようなことを気にする余裕などなかっ
た。
︵アァ⋮⋮感じる⋮⋮怖い⋮⋮怖いよ⋮⋮
ぁ⋮⋮沙雪莉さんに⋮⋮濡れた声なんて⋮⋮聞かせちゃダメ⋮⋮平
静な振りしないと⋮⋮︶
﹁こ⋮⋮この前のレストランですか?﹂
﹁そう⋮⋮ンッ⋮⋮昔は良く、一緒に食事したでしょ? 懐かしい
わ⋮⋮ ねぇ⋮⋮ 急だけど⋮⋮ 今晩はどう? ァ⋮⋮ぁぁ⋮⋮ 予定と
か空いてる⋮⋮?﹂
﹁お⋮⋮遅くなら⋮⋮ 多分⋮⋮ 平気です⋮⋮﹂
︵ご主人様⋮⋮ 確か⋮⋮夕方には戻るって⋮⋮ ぁ⋮⋮ そろそ
94
ろ夕方かな⋮⋮?︶
震える身体を僅かに起こす。窓から差し込む赤い陽が随分と長く伸
びているのが見えた。詳しい時間はわからないが、そろそろ夕方と
言われる時間だろう。先程までの恐怖が少しだけ薄らいだ⋮⋮
﹁決まりね⋮⋮ ン⋮⋮ 楽しみ⋮⋮
久しぶりだし⋮⋮オシャレして会いましょうね♪ ⋮⋮アッ⋮⋮ それじゃ⋮⋮楽しみにしているから⋮⋮﹂
沙雪莉は一方的に話してそのまま電話を切った⋮⋮
ただ、涼子も沙雪莉と話をしたいと思い始めていた。
考えてみれば、友人と呼べる様な人と話す事自体、最近は全く無か
った。
男に抱かれ、責められる毎日。以前の仕事漬けの忙しい毎日とは真
逆の、セックスのことしか頭に無い爛れた日々が続いていたことに
今更ながら気付かされる。
なぜ沙雪莉がこの番号を知っているのかという疑問など露ほども沸
かず、それどころか沙雪莉との電話にどこかワクワクした気分にな
っている自分に気が付き、一人で赤面していた。
︵沙雪莉さん⋮⋮ 色々⋮⋮話したいな⋮⋮ ご主人様⋮⋮行かせ
て⋮⋮くれるといいな⋮⋮︶
子宮から響く微かな刺激が今だけは心地よく感じられた。
あと少しで男が帰ってくると思うと、この後、沙雪莉と食事に行け
るかもしれないと思うと、今はこの刺激も耐えられると思ったのだ
った。
95
﹁ご⋮⋮ご主人様⋮⋮ 電話中に⋮⋮酷いです⋮⋮アアッ!﹂
96
見られる快感
男が帰宅したのはそれから間もなくだった。
革靴特有のコツコツという渇いた足音がオフィスの中に響くことす
ら涼子は気付かず、一人テーブルの上で悶えていた。
﹁あぁ⋮⋮ぁ⋮⋮ぁぁ⋮⋮ はぁぁ⋮⋮ぁぁ⋮⋮ぁ⋮⋮ あふぅ⋮⋮ぁ⋮⋮ぅぅ∼⋮⋮ んんっ⋮⋮んはぁぁぁ∼∼﹂
室内に立ち込めるツンと立ち込める異臭に男は冷たく哂っていた。
性の快感に浸りきるその姿⋮⋮浣腸責めやアナル拡張のせいで今や
トロトロになるほどに弛緩しきったアナルのせいか、それとも長時
間の子宮責めに全身の力が弛緩しきったせいか、アナルから噴出し
た排泄物に腰から下は汚れきっていた。色気を感じさせる尻は糞に
まみれ、細くスラリとした足を小便を濡らし、しかし顔を見れば上
気しきっているのか頬をピンク色に染めて惚けきった喘ぎ声を上げ
ているのだ。
排泄物の中で一人で快感にうち震える涼子の姿を、男は楽しそうに
眺めていたのだった。
︵フフフ⋮⋮いい光景だな⋮⋮ 排便と快楽が同居する程に涼子の理性も大分狂って来たようだな
食べ頃
といったトロトロの発情状態だな
テーブルの上で⋮⋮糞まで漏らしやがって⋮⋮
まさに
最後の仕上げだ。少しコイツを派手に苛めてやるとするか
97
マゾ
の快感をその身体に本格的に仕込んでやる。
羞恥
と
露出
の快感も刻んでやる
に身悶える最高の雌犬にお前を育ててやるぞ。
羞恥
にする﹁本物のマゾ﹂の快感だ。
を
快楽
痛み
と
ついでだ。元アイドルらしく
痛み
涼子︶
* * * * *
男はオフィスの側に置かれていた雑巾でテーブルをふき取ると、今
度は壁に何本も掛けてある鞭から細く牛革を網込んだ黒光する鞭を
取り出して鋭く振り下ろす。バチン! と鞭の乾いた音が室内に響
いた。
その時初めて涼子は男が戻ったことに気が付いたようだった。
﹁お⋮⋮ おか⋮⋮ おかえりなさいませ⋮⋮﹂
鞭を持つ男の姿に涼子は息を呑んだ。
快感に惚けていた瞳に恐怖の色が浮かびあがる。緩やかに悶えてい
たピンク色の柔らかな唇から荒い吐息が漏れてくる。悶えるように
くねっていた身体は恐怖に震えていた。涼子の目は男の右手の先を
一心に見つめていた。
黒革の鞭が久しぶりの活躍を喜ぶかのようにヒュン!ヒュン!と空
気を切り裂く。涼子は、ガラガラ蛇を前にした野鼠の気持ちを、身
を持って理解していた⋮⋮
98
﹁何だこの汚れ用は? こんなに汚しやがって! そんなに糞が好きか! また俺の糞を食わせてやろうか? この便
所が!
オフィスを汚した罰だ! その身体で償え!﹂
﹁ヒイッ!︵パシッ!︶ひあっ!︵ピシッ!︶ああっ!︵バシン!︶
ご主人様⋮⋮っ!︵パン!︶ご⋮⋮ごめんなさい!︵パシッ!︶ご
めんなさいいっ!﹂
胸、腰、太もも、腹に容赦なく鞭を振り下ろす。鞭の音が鳴る毎に
彼女の着ていたスーツは破れ、布地の切れ端が雪の様に舞い上がっ
た。
﹁アアッ!︵パシッ!︶ひいっ!︵パシッ︶ハアッ!︵パシ!︶あ
ああっ!﹂
瞬く間にスーツはビリビリに破れ、まるでレイプされた様に純白の
ブラウスが無残に切り裂かれる。しかしその身体には、薄く斬られ
などいつもしているSMプレイの一
たような傷が微かに残っていただけだった。男は単に服を切り裂い
鞭撃ち
て遊んでいただけだった。
男にとってみれば、
つであり、鞭で愛撫とで女を躾ける行為は、慣れきった調教行為の
一つに過ぎなかった。
服の上から鞭で撃たれている痛みなど、いつも尻が真っ赤に染まる
ほどに張り手をされている涼子にとっては、遥かに少ないだろう。
男は巧みに加減をしていた。服を破く時は鋭く一瞬に。肌を叩く時
は、音は派手だがゆっくりと⋮⋮
99
だが、マゾの快楽を仕込まれた涼子にとっては
為そのものが恐怖だった。
鞭打ち
という行
恐らくはこれまでに調教されてきた激しさのせいだろう。鞭を撃た
れた際に一瞬にして全身に走る衝撃とその音。鞭で撃たれていると
いう事実が、身体より心に響いているようだった。
︵ククッ! 全く流されやすいマゾだな⋮⋮
痛みは殆ど無い筈なのに、ムチを打たれている事実だけで随分と感
じてやがる⋮⋮
さっきの子宮責めのせいか? ここまで反応がいいともっと責めたくなるな⋮⋮
いいだろう! そんなに痛みが欲しいなら、少し強めにくれてやる
か!︶
﹁ホラ! この雌犬め! もっと悶えろ! これが罰だ! お前が
受ける罰なんだ! 泣け! 叫べ!﹂
大袈裟な音を立てる鞭の音色と涼子の悲鳴がオフィスに響いた。
鋭い音と共に乗馬用の鞭が振り下ろされる度、涼子はつま先を引き
つった様に逸し、鞭の刺激に股間を濡らし、腰をくねらせる。だが
それは痛みだけでない、明らかに快感のためだった。
一打ちごとに、涼子の白い尻に薄い鞭痕が幾重にも赤く重なってい
く。
尻がはね上がるたびに、奴隷ピアスがシャリンと鳴り、白濁した汁
がトロリと床に溢れ落ちていった。
責め
すら快感に変えていた。
長時間による子宮責め。電流からの微弱な刺激を受け続けた涼子の
子宮は、鞭打ちという
100
マゾの快楽
の
彼女の身体は、この責めを、この痛みを求めていた。アイドルとし
て羨望の瞳を集めていた彼女は、今や男の与える
下、被虐の快楽にあっさりと屈服していたのだった。
﹁ご主人様ぁ!︵パシッ!︶⋮⋮もっと!︵ピシッ︶⋮⋮もっと打
って!︵パシッ!︶
アアッ!︵パシン!︶イィッ!︵パン!︶イイのっ!︵パシィ!︶
イイイィ∼ッ!﹂
鞭に撃たれる度に過敏な反応を見せる涼子の様子を見て男は薄く笑
っていた。涼子を責め続けていた低周波振動器を取り外し、彼女の
反応をより引き立てるように、更に強弱をつけて鞭を振り下ろした。
だが実際に肌に強打はしなかった。乗馬鞭を本気で撃ったら涼子の
柔肌など簡単に引き裂かれてしまうのだ。男は大分加減をしていた。
ただ、いくら加減をしても痛みはある。指先だけで太ももを叩かれ
た痛みが何時までも残るように、鞭の痛みはそれ以上強いのだ。男
の扱い方が上手いだけで、痕に残る叩き方をしていないだけで、そ
の痛みは十二分に涼子の身体に響いていた。
男は、時には肌を叩きつけるような衝撃を、時には耳元に鞭音を激
しく響かせながら巧みに鞭を振るった。
その度に涼子は、マゾ奴隷として鞭打ちの快感に激しく身悶えてい
た。
そこにいるのは20歳のアイドルではない、浅ましい一匹の雌犬だ
った。
﹁あぁ!︵パンッ!︶⋮⋮イィッ!︵ピシィ!︶
もっと!︵パシッ!︶⋮⋮もっとぉ!︵パシン!︶アァァッ!︵パ
シィ!︶ 101
イクッ!︵ピシッ!︶イクゥ∼ッ!︵バシィ!︶イックゥ∼∼∼ッ
!﹂
鞭打ちで浅ましくも絶頂に導かれるアイドル・初音涼子。
かつては日本中の男性の憧れの存在であった彼女は、今や本物の家
畜でも受けない様な、惨めなSMの調教劇に激しく翻弄されていた。
艶やかに張り出した乳房は今やオイルを塗ったかのように吹き出る
汗にしとどに濡れ、鞭責めのせいか乳房全体が桜色に染まりあがる。
ピアスに飾られた乳首はツンと尖っていた。涼子の身体は鞭打ちに
悦びの姿を見せつけていた。
男は、そんな涼子の様子を冷たく見つめながら鞭を振るった。
左の乳首を強く打たれた瞬間、涼子は悲鳴を上げながら気絶する。
次の瞬間には左の乳首を打たれ、無理矢理覚醒させられていた。突
然すぎる非道な行為に、彼女の乳首は非難を訴えるかのように透明
な雫を噴出していた。股間は失禁でもしたように激しく濡れていた。
男はその液体を更に噴出させるように今度は鋭く鞭を振り抜く。肌
をかするような鞭の動き。涼子の柔肌に赤い線が引かれていた。
絶頂
そのものを訴える叫び声となっていた。
涼子の悲鳴が一層大きくなる。彼女の悲鳴が1オクターブ高く響く。
その言葉は、今では
涼子の全身はピンク色に染まって居た。まるで生まれたての赤子の
ようにピンク色に濡れ光っていた。涼子は全身から汗を、涙を、液
体を噴出していた。
そして最後にクリトリスを鞭打たれた時、涼子はガクガクと激しく
痙攣を起こしながら絶頂を叫ぶと、そのままピクリとも動かなくな
ったのだった。
* * * * *
102
鞭で何度も絶頂を味合わされた後だった。
涼子は無理矢理にシャワーを浴びせられ、乳白色のクリームを塗ら
れ、男物のYシャツ姿で部屋に連れ出される。そして今はバックか
ら犯されていたのだった。
男は涼子の外出の懇願を無視し、そのまま肉棒を雌穴に突っ込む。
その瞬間、涼子の理性は完全に吹き飛んでいた。涼子自身、先程の
電話の事など忘れ、男とのセックスに没頭していた。
窓は全て開かれていた為に悪臭は無いが、代わりに街中の雑音がオ
フィスの中に流れこんでくる。
涼子はまるで雑踏の中で犯されている感覚に溺れていた。
︵外の音が⋮⋮まるで街中でSEXしてるみたい⋮⋮
見られる⋮⋮あぁ⋮⋮誰かに見られちゃう⋮⋮
でも⋮⋮おチンポ⋮⋮感じる⋮⋮いぃ⋮⋮ 気持ちいぃ⋮⋮︶
獣の様に背後から犯されるこの体位。雌犬のように犯されるこの体
勢は、今では涼子の好きな体位の一つになっていた。
自分の身体を激しく求める男の欲望に歓喜するかのように自ら腰を
激しくくねらせる。つま先立ちの太ももを更に引き締めて前後に身
体を揺すってペニスを前後に扱く。かつてスポーツで鍛えてた時の
ように尻に力を入れて、自らを犯す男の肉棒を激しく喰い締める。
それは雌の本能でもあり、涼子が躾けられた雌犬セックスの調教の
賜物でもあった。
並の男なら5分と持たずに射精する雌肉の味わい⋮⋮
103
だが彼はそのような感触になれきっているのか、更に涼子を責め上
げた。
﹁何をしている? ほら、もっと窓際迄歩け!
外のヤツにお前のマゾ顔を見せてやるんだ!
チンポに狂うお前の姿をファンの皆に見せてやれ﹂
男は涼子の尻をパシ!パシ!とわざと音を立てて叩き、肉棒を押し
込みながら腰を突きたてる。涼子はその動きに操られるかのように、
男の求めるままに窓際迄歩いていった。それはまさに雌犬の姿その
ものだった。
* * *
カラカラカラ⋮⋮
﹁アァ⋮⋮見られちゃう⋮⋮見られちゃいます⋮⋮﹂
男はブラインドを上げオフィスから見える外の風景を眺める。そこ
には夕暮れ時の街の光景が広がっていた。
深海を思わせる濃紺の空の下、無数のビルの明かりがキラキラと瞬
き、中で働くサラリーマン達の様子が映し出される。ビル郡の遥か
夜鷹の
上空、既に夜の表情を見せるに闇夜にはヘリコプターのどこか寂し
を思わせる。
げな光りが遠くの街へ向かって飛び去り、幼い頃に読んだ
星
それは大都会だけが見せる、きらびやかな夜の顔だった。
104
眼前に広がるまるで宝石箱のような夕闇時の街中を眺めながら、男
は涼子の雌穴を悠然と犯していた。思わず振るいつきたくなるよう
な細い腰を無造作に掴み、桃のように丸みを帯びたその丸い尻を無
慈悲に突き上げる。亀頭が抜けるギリギリまで腰を引き、切なそう
に狭ぼまった肉穴をズブズブと容赦なく貫く。
時折聞こえるクラクションの音色、声を堪えながら男に哀願してく
る涼子の小声が、外で涼子を犯していることを実感させた。
﹁アァ! ⋮⋮ハアッ! だ⋮⋮だめっ! ⋮⋮アアッ⋮⋮声が出ちゃう⋮⋮ イヤァ⋮⋮ 聞かれちゃいます⋮⋮ ご主人様⋮⋮ご主人様ぁ∼∼
っ﹂
涼しげな外気が汗ばんだ肌をなぞり、温かな涼子の雌壷に肉棒が包
まれるその感触に思わず笑みが零れる。露出セックスの中止を懇願
していた涼子も、漸く諦めたのか、今は必死に声を堪えているだけ
だった。どこかの部屋から漏れ聞こえるジャズの音色が耳に心地よ
かった。
男は薄く哂いつつ、小刻みに震える涼子の膣壁の感触を味わいなが
ら、そのスグ上、まるで誘うようにヒクヒクと蠢くアナルに親指を
ヌルリと潜り込ませた。ヒィ!と叫ぶ涼子の甲高い啼き声を更に掻
き立てるように、しゃぶりつきたくなるほどに括れた涼子の腰を片
手で強く掴むと、まるで射精する為の道具の様に涼子の身体を前後
に動かして責めたてた。
﹁今更何を言ってやがる? 鞭打ちや露出散歩で感じるマゾ雌の分
際で⋮⋮
どうだ? 感じるだろう? 俺のチンポが感じるんだろう?
105
そのままだ。お前がマゾに堕ちた姿を皆に見せろ
ガラスの向こうに居る無数のファンにお前の姿を見せるんだ!﹂
﹁あぁ! ああん! そ、そんなこと⋮⋮そんなこと⋮⋮
ああっ! はああっ! スゴイ⋮⋮スゴいぃ∼∼!﹂
﹁どうした? 声がデカくなってきたぞ? 感じてるんだろう?
皆に見られて感じるんだろう? コンサートではもっと感じたんだ
ろう?
って
犯して欲しい
って想像したんだろう
何千人の前で歌いながらマンコを濡していたんだろう? ここで犯されたら
? こんな場所でクイクイとチンポを締めつけやがって⋮⋮
見られて感じる
露出マゾ
さすが元アイドルだな! 見られて此処まで濡しやがって!
さすが露出マゾだ! お前は、本当は
なんだよ!
ほら、もっと声を出せ! 変態アイドルのお前の声を聞かせろ! クハハハッ!﹂
﹁アァ! ⋮⋮ハアッ! ⋮⋮だ⋮⋮だめ⋮⋮アアッ! ⋮⋮声が⋮⋮声が出ちゃう⋮⋮イヤァ⋮⋮聞かれちゃう⋮⋮﹂
男はわざと大きく腰を振り、ヌッチャ⋮ヌッチャ⋮と涼子の股間か
ら濡れ響く淫音を更にかき鳴らすように激しく責めたてる。どこか
で事故でもあったのか、遠くで救急車のサイレンの音が聞こえてい
た。
106
外でするセックスは、とても⋮⋮とても気持ちが良かった。
久しぶりの男とのセックスは、余りにも気持ちが良すぎた。
理性がドロドロに蕩けていくようで、全身を包むドロドロとした熱
羞恥と官能の世界
に飛び込みたくなる。もう、耐
い快楽に身を任せたくなる。男の導く世界に引き込まれたくなる。
男に誘われる
えられなかった⋮⋮
﹁あぁ⋮⋮あぁぁ⋮⋮そうです⋮⋮
スポットライトを浴びながら⋮⋮ 感じていました⋮⋮
コンサート中⋮⋮ 濡していました⋮⋮
ファンの皆に見られながら⋮⋮
こうやって⋮⋮ ファンの皆に犯される事を想像して⋮⋮
一人楽屋で⋮⋮ ハアッ! あああっ!﹂
男は腰を突き上げ、更に涼子を歩かせた。
一歩、一歩と、涼子を犯したままベランダまで歩かせる。そこはも
う外だった。
涼子はベランダの手すりに手を付き、自分から尻を突出しながら、
クネクネと腰を降り出す。それは、男の好きな⋮⋮いや、今では自
分も好きにならされた獣の交尾スタイルだった。
全てを忘れたくて、このまま抱いて欲しくて、このまま犬みたいに
犯して欲しくて、奴隷ピアスに飾られた股間を捧げた。ビュッ!と
潮が溢れ出した。
﹁大したマゾだな⋮⋮見られて濡れるのか? この露出狂が⋮⋮こうされるともっと感じるだろう? 107
ホラ! 見せろ! お前の身体を全部曝け出せ!﹂
男はアナルから指を抜くと、後ろからシャツのボタンを引き千切り、
露になった胸を強引に夜の街に曝け出した。
﹁アアッ! ⋮⋮イヤッ! いやぁ∼! 見られちゃう! ダメ! 見られちゃいます!
こんなの! こんなの! あぁ! ⋮⋮はああん!﹂
あまりの行為に涼子は思わず目を閉じた。目を閉じれば全ての世界
が消えるかと思っているのか⋮⋮涼子は目を閉じながらも腰を振っ
ていた。その度に潮が床を汚した。
ヒンヤリした夜の街の風が汗に濡れる胸元を一気に冷やし、外にい
ることを実感させる。男の指がコリコリと乳首をなぞり、濡れた声
が唇から漏れる。風は冷たかった。火照った身体に外の風が気持ち
よかった。⋮⋮堪らなかった。もっと⋮⋮もっと苛めて欲しかった
⋮⋮
﹁どうだ⋮⋮感じるだろう? こんな風に外で犯されて感じるんだろう? ほら、あのビルを見てみろ。
中に居る奴の顔すら分かるだろう? あそこで働いているヤツにお前の裸を見せてやれ!
アイドル初音涼子の調教姿だ! みんな喜ぶぞ!﹂
ギュッ! と乳首を抓られ、思わず声を上げる。一瞬だけ外が見え
た。涼子はその恥ずかしさに顔を逸らした。代わりに男のペニスを
激しく締め付けた。
108
細く長い首筋、白く透き通った20歳の柔肌。男はその官能的な首
を掴むと、涼子の頭をビルに向けさせて﹁見ろ!﹂と命令する。涼
子は微かにその目を開いた。外を見るのが怖かった。でも、本当は
違う怖さを味わっていた⋮⋮
ビルで働いているサラリーマンらしき人影が目に入る。コピー機の
前に立つOLの表情がベランダからもわかる。それだけで涼子は身
体を昂ぶらせた。
﹁あぁ! ああっ! すごい! こんなのスゴイ! アアッ! スゴイ! すごいです!
ああん! 感じる⋮⋮見られて感じます⋮⋮
おチンポ⋮⋮ゴリゴリ当たる⋮⋮イィッ! イィィッ!!﹂
ベランダで全裸を晒し、嬌声を上げながら腰を振るアイドル初音涼
子。
その姿はかつてのアイドル時代をどこか思い出させた。ファンの前
で媚び、ファンの前で汗を流しながら浮かべたその笑顔。今、その
表情は男の為だけに浮かべていた。
他人に見られる性行為に浸りながら、涼子は男に媚びるように淫ら
な笑みを浮かべていた。やっぱり気持ちが良かった。人に見られて
するセックスがとても気持ちよかった。
それは露出の快感に溺れる羞恥マゾの表情そのものだった。
男は涼子を犯しながらその耳元に静かに囁いたのだった。
﹁外出か? ⋮⋮いいだろう。俺の精液を入れたまま行かせてやる。
2穴バイブと精液を入れたままだ。
調教中のマゾ奴隷の身体のまま沙雪莉に会え。命令だ﹂
109
﹁アアッ⋮⋮ハイ⋮⋮ありがとう⋮⋮ございます⋮⋮
アアッ! ご主人様の精液を入れたまま⋮⋮
アアッ! ご主人様に調教されながら沙雪莉さんに会います! ア
アン! アアンッ!﹂
︵そんな⋮⋮そんなイヤらしい行為⋮⋮
バレたら⋮⋮バレたらどうしよう⋮⋮
ダメ⋮⋮ ゾクゾクする⋮⋮ そんなこと⋮⋮ そんなこと考えちゃダメ
イィッ! ⋮⋮いいぃっ! イクっ! イク∼∼ッ!︶
初音涼子の絶頂の声が夜の街にこだまする。
それはかつてのアイドル時代には絶対に聞かせることの無かった濡
れた娼婦の声そのものだった。その嬌声に合わせて男は大量の精液
をドクドクと注ぎこんでいくのだった。
110
単純な女
﹁あふっ! んひっ! んあっ! ああん! ああんっ! んあ!
ああぁっ! はぁぁ∼∼∼!﹂
オフィスのベランダに初音涼子の悲鳴が反響する。
かつてアイドルとして歌声を響かせていた彼女の可愛らしい口元か
と同じだった。ほんの僅か
ら切なげに漏れる濡れた声。それは男にとっては聞きなれた室内楽
篭の中の小鳥
の一つに過ぎなかった。
男にとって今の涼子は
腰を突き上げるだけでこの女は甲高く啼き、軽く子宮を責めあげる
度に感じ入った声を聞かせるのだ。自分の耳を楽しませる美しい瑠
璃の鳥を苛めるのは最高の気分だった。
最後、男は絶頂を訴える涼子の高らかな鳴き声を楽しげに聞きなが
ら大量の精液を注ぎ込んだのだった。
* * * * *
﹁あぁ⋮⋮はぁ⋮⋮はぁ⋮⋮はぁ⋮⋮﹂
淫らな露出セックスを楽しんだ後だった。
窓際に置かれたソファに気息奄々のままに倒れ込む涼子に向かって、
111
貞操帯
男は重厚なロッカーから革ベルトと黒光りする棒状のモノが2本つ
ながれた異様な物体を放りなげる。
それは一見すれば中世時代の姫が着けさせられたという
に良く似ていた。
ただしそれは﹁貞操を守る﹂と云うには真逆のモノだった。
貞操部分を守るべき股間部分には極太のバイブと極長のアナルバイ
ブが飛び出し、括れた腰の部分をさらに強調するかのような、さな
悪魔の責め具
の一つだった。
がらビスチェを思わせる幅広のベルトがそれをチェーンと黒革のベ
ルトとでつなぎ留める。
これは涼子も何度も泣かされた
﹁ぇ⋮⋮? ぁ⋮⋮ あの⋮⋮? と上目使いで訴える涼子の涙目を
こ⋮⋮これを⋮⋮つけて出かけるんですか⋮⋮? は⋮⋮はぃ⋮⋮﹂
せめてもう少し細い物を⋮⋮
男は平然と受け流す。いや、それどころか更に酷い道具を持ち出す
素振りすら見せた。
涼子は抵抗の声をあげることすら出来ずに、ゆっくりと立ち上がり、
諦めたように両足をベルトの間に潜らせる。先程注がれた精液が漆
黒のバイブを白く濡らしたのだった。
* * * 自らの身体を責め上げる極太の2穴バイブを奴隷自身の手で填めさ
112
せる⋮⋮
それは男にとっていつものプレイであり、見慣れた光景だった。
涼子の華奢な身体の中に、まるで赤子の腕を思わせるほどの巨大な
漆黒のバイブが、その倍ほどの長さのある、まるで火星に居るタコ
の足のようなゴツゴツとした巨大なイボを持つ異形のアナルバイブ
が、ゆ∼っくりと涼子の身体の中に飲み込まれていくのだ。しかも
自分の手でだ。男はその光景をジッと見つめていた。
極太のバイブを受け入れようと、小さな花弁が大きく口を開けてゆ
っくりと飲み込んで行き、巨大なイボが一つずつ涼子の尻の穴にヌ
ルヌルと入り込んでいく。
その度に苦しそうな嬌声がその可愛らしい唇から零れていく。その
唇の端からはツゥと涎が滴り落ちる。震える指先が黒革のベルトを
更に引き上げる。勝手にくねる腰の動きを抑えるように懸命に息を
止めて、更に足を開いて、そして二本のバイブを自分の手で飲み込
ませていく光景は男の嗜虐心を満足させた。
羞恥心に耳まで顔を真っ赤に染めながら、それでも男の命令のまま
に自分の秘部に自らの手でバイブを埋めていく初音涼子の恥辱の姿
⋮⋮
自らの手で快楽の地獄に堕ちていく美女の堕天の様子を見るのは、
何度見ても飽きることはない。ましてや地獄の釜の淵に必死に手を
掛ける女を突き落すのは楽しみが増すというものだ。男は薄く笑み
を浮かべながら、ベルトを握ったままに打ち震える涼子を更に責め
たてた。
﹁どうした? 手が止まっているぞ? まだ残っているだろうが。 2本とも根元まで入れないとバンドで止めれないのは分かっている
だろう?
113
それとも⋮⋮そのバイブを股間から突き出したまま外出したいのか
? 女のクセにスカートの中でチンポをおったててレストランに行きた
いのか?
俺はそれでも全然構わないがな。恥をかくのはお前だぞ?
さぁ、どっちがいいんだ? いつまで俺を待たせる気だ? ケツに突き刺さったバイブを沙雪莉に見られるのが嫌ならさっさと
全部押し込め!﹂
﹁ひっ! ひぐっ! ハァッ⋮⋮ハァッ⋮⋮
まって! まってください! 入れます! 全部入れますから! んひっ! ンッ! クゥ∼! んあ! くひぃ∼っ!﹂
自らの手で根元まで埋め込んでいく。
しかもその長さは、ちょうど涼子の子宮口を、腸管を責める場所な
のだ。いつしかその身体は快感を求めていた。自分でもこの指の動
きは止められなかった。その身体はまるで全身に油を塗ったかのよ
うに汗で濡れ光っていた。その股間につけられた黒革のベルト部分
はお漏らしでもしたかのように激しく蜜が溢れ、丸い尻がヒクヒク
と痙攣し続けていたのだった。
自分の指で2本のバイブを全て押し込んだ瞬間、涼子の脳は白い光
に貫かれたような錯覚に震えた。かつて学生時代に陸上部で全力疾
走をした後のように荒い息が漏れた。
﹁お⋮⋮お待たせ⋮⋮しました⋮⋮ 全部⋮⋮全部入れました⋮⋮
⋮⋮﹂
114
奴隷として躾けられた礼の言葉⋮⋮
この言葉を言っている間、涼子は白い世界に漂っていた。自分の身
体が自分じゃない感覚に一人で惚けていたのだった。
* * * 男は涼子にシャワーとメイクを命じ、その間に涼子の外出衣装をテ
ーブルに用意する。この日の衣装はいつもと同じだった。
細い足を見せ付けるかのような超ミニのスカートに、美しく括れた
腰を強調するかのようなヘソ出しのTシャツといった、小型犬がつ
けるような可愛らしい首輪さえなければ、いつものラフすぎる格好
だった。
二穴バイブのせいか、その羞恥の衣装のせいか、真っ赤に顔を染め
る涼子をそのまま連れ出し、途中の店で涼子に新たなドレスを買い
与える。この店は、かつて男が若い頃に、自らの手で性奴隷に堕と
した女が店長を勤めるブティックだった。
大人の色気を十二分に感じさせる美しい店長の薦めるままに涼子は
何着もの衣装を男の前で着替え、出来上がりを見せ付けた。
まるで良家のお嬢様のようなピンクのフリルのついたミニスカート
のドレス。爽やかさを感じさせる、青と白を折り重ねたロングドレ
ス、大人の色気を演出する真っ赤なドレス⋮⋮
115
このようなことはアイドル時代毎日のようにやってきた。ファッシ
ョンモデルの手伝いをしていたときは、それこそ人前でも全裸にな
れた。モデルの仕事は大好きな仕事でもあった。
でも⋮⋮今はなぜか恥ずかしかった⋮⋮
さっきまで男とセックスをしていたというのに、アレほど淫らな行
為を晒していたというのに、男の前で肌を見せるのが、ドレスを見
せるのが恥ずかしかった。
とても不思議な感覚だった⋮⋮
店長から最後に渡された服は、これまで涼子が着てきた清楚系の服
とは大きく違っていた。
黒のゴシック調のドレスに細身のコルセットを付け、黒紫のベロア
地に大きなエメラルドを入れた首輪を填める。手にはプラチナ製の
鎖と黒革のブレスを付け、足首には鍵のアクセが付いたアンクレッ
トを通す。
それはどこかゴシック的な、それでいて少し官能的な、いかにも女
性的なセンスの光る可愛らしい衣装だった。
男は試着室の前で満足気にその姿を眺めた後、﹁これがいいな。う
ん、今のお前にこの服はとても良く似合っているぞ。店長、これに
似合うアクセサリーも適当に選んでくれ﹂との言葉に店長は席を外
す。あたりに人がいないことを確かめたのか、それとも単なる気ま
ぐれか、男は外にいる店員に聞こえるかのように激しく舌を絡めて
きたのだった。
自分勝手でとても強引なキス⋮⋮
116
カーテン一枚隔てた向こう側には他の店員が居ると言うのに、僅か
に抵抗する涼子を力ずくで抱き寄せながら薄い唇をこじ開け、涼子
のやわらかな舌先を無理矢理に絡め取る。
強引過ぎる男の態度に涼子は抵抗することさえ出来なかった。
このようなことはいつものことなのだ。男に求められたら応えるの
が当然だと躾けられたのだ。
オ
と呼ばれる男らしい俳優や多少偉ぶった業界人が何人か
もともと涼子は強引な男に弱かった。かつて付き合った俳優も
ラオラ系
いた。でも、それを深く自覚させたのはこの男だった。
涼子は、その強引さのせいか、股間から響くバイブの刺激のせいか
は分からないが、その身体は男の舌技にあっさりと屈服したのだっ
た。
まるで愛し合う恋人同士がするような濃厚なディープキス⋮⋮
ここは試着室だというのに、涼子はそのキスの魔味に酔いしれてし
まっていた。
二穴バイブのせいだろう。腰の奥がいつもよりもジンジンと疼き、
口内を責める強引で柔らかな舌技に自分の舌が無意識の内に絡みつ
く。首筋にキスをする男の頭を抱き締め、乳首にキスをするその耳
元に濡れた声を聞かせてしまう。気がつけばそのまま体を預けてい
た。
しかし男は、バイブの嵌った尻肉を震わせ、切なそうに太ももをす
り合わせる涼子の様子を確かめると、そのままあっさりと離れたの
だった。
このまま犯されるのかと思っただけに、涼子は惚けた顔で男を見つ
117
めていた。男のキスで濡れた乳首は更なる刺激を求めるようにツン
と尖っていた。
﹁抱かないんですか⋮⋮﹂という言葉が喉まで出かかった。
だが男は、﹁次の打ち合わせ﹂を理由に涼子に女物の財布を手渡す
とそのまま席を外した。涼子は一人、試着室の中で取り残されてい
た。試着室の大きな鏡に映る今の自分の姿に蕩けそうだった理性が
ゆっくりと顔を上げていった。
涼子は頭を振り、深呼吸をし、自分の理性を取り戻すように大きく
頭を前に振る。
そこには先ほど買い与えられたドレス姿の自分が居た。
そのゴージャスさに、かつてのステージ衣装を思い出したのだった。
︵とっても可愛いドレス⋮⋮ ちょっと⋮⋮捕われのお姫様⋮⋮って感じ?
ただの甘いお姫様じゃなくて⋮⋮
ちょっとビターな雰囲気がして⋮⋮凄く可愛い⋮⋮ あれ? これって⋮⋮もしかして⋮⋮ プレゼント⋮⋮ なのかな?
お金も⋮⋮ 用意してくれたし⋮⋮ え⋮⋮? なぜだろう⋮⋮
ちょっと⋮⋮ 嬉しいかも⋮⋮
さっきのキスも⋮⋮ 凄く感じちゃった⋮⋮ 118
私って⋮⋮ 単純だな⋮⋮ ︶
119
夜景の見えるレストラン
﹁涼子ちゃん、久しぶりね。
元気そうで良かった。今日はゆっくり話しましょうね♪﹂
さゆり
約束の時間、指定されたチャイニーズレストランのウェイティング
女同士の軽い食事
だというのに、とても美しい姿で現れ
バーに女優・沙雪莉が現れた。
彼女は
た。
シルクで出来ているのか、とても薄くて艶やかな白いショールを肩
から軽く羽織り、真珠色の淡い色に胸元を大きく開けた、肩から、
腰、足先まで流れる様なデザインの施されたロングドレスを着てい
た。それだけでも官能的なデザインだというのに、足首から太もも
まで入ったスリットはとても深く、開き過ぎないように美しい細工
紐で止っている為にそれほど大きく開く事は無かったが、一番上は
腰骨あたりまで切れ込みが入っていた。その際どいラインのせいか、
男性なら下着の存在を疑問させたことだろう。
更に背中は腰までも深く開き、屈んだら尻の割れ目迄見えそうな際
女優然とした
オ
どいデザインだったため、まるでこれから新作映画のセレモニーか
映画祭のパーティーにでも参加するかのような
ーラまで感じさせたのだった。
普通の女が着たのならば、下手したら下品に見えそうなほどの際ど
いドレスを沙雪莉はとても自然に着こなしていた。それどころか更
に官能的に見せつけるかのよう、肌には薄くパールを塗って白い肌
を余計白く輝かせ、優雅な色気すら感じさせていた。
120
まさに女優として
光り輝く沙雪莉の美しい姿に、涼子はただ見
とれていたのだった。
﹁沙雪莉さん⋮⋮ 素敵⋮⋮とってもキレイ⋮⋮﹂
︵あぁ⋮⋮ 成功した女優さんは⋮⋮ やっぱり違うな⋮⋮ とっ
ても綺麗⋮⋮⋮⋮︶
﹁あら? 涼子ちゃんだって素敵よ⋮⋮? その首についてるカラ
ーも良く似合ってるわ。ビロード製なの? とっても可愛いわね♪﹂
﹁そ⋮⋮そんなことないですよ⋮⋮私のなんて全然で⋮⋮ あ、沙雪莉さんもカラーつけているんですね! 真珠みたいに光っ
ててとっても可愛いです♪﹂
﹁ありがと♪ カラーなんて涼子ちゃんとお揃いね♪﹂
二人はそれぞれ笑い合いレストランへと向かう。
涼子の足がもつれ、沙雪莉はその様子を気にしたのか、ゆっくりと
した足取りで歩いていった。
︵あぁ⋮⋮やっぱり歩くと⋮⋮グリグリ感じる⋮⋮
あ⋮⋮沙雪莉さん⋮⋮同じペースで歩いてくれて⋮⋮優しいな⋮⋮︶
既に予約してあったせいのだろう。二人は用意された窓際の眺めの
いい席に座った。
柔らかいクッションだったが、座った瞬間、涼子は身体をビクン!
と震わせた。二穴バイブの刺激と奴隷ピアスの刺激が脳天まで突き
抜けたのだ。
一瞬だが、背骨が痺れるほどに深く感じた。思わず涎が溢れそうで
慌てて唇を噛み締めた。
121
沙雪莉はその様子に微かに笑みを浮かべながら見つめていた。その
視線を感じ、涼子は慌てたように笑いかえす。しかし、その目元は
ほんのりと色づいていた。
︵ンンッ! ⋮⋮バイブとピアスが⋮⋮
ハァ⋮⋮ダメ⋮⋮こんなところでスカートを濡らしちゃ⋮⋮我慢し
ないと⋮⋮︶
﹁涼子ちゃんは? ⋮⋮涼子ちゃん!? 食前酒は何か飲む?﹂
﹁あ⋮⋮えっと⋮⋮ 沙雪莉さんと同じ物で⋮⋮﹂
食前酒が届き、互いの目を見つめ乾杯をする。どこか薔薇の香りを
感じさせる口当たりのいいカクテルだった。美味しかった。
沙雪莉は今の自分に向けて微笑んでくれた。不祥事まみれの、今や
アイドルから性奴隷に
に対して、以前のように明るい笑顔を向けてくれる。
仕事も来ない自分に、いや、それどころか
堕ちた自分
それだけで涼子は泣きそうになるほどの嬉しさが胸一杯に込み上げ
た。
︵嬉しい⋮⋮ こういうのって⋮⋮ すごく嬉しいな⋮⋮︶
食事が始まり、ワインにも似た中国のお酒を飲みながら色々な事を
話す。
沙雪莉は、この前見た雑誌の話、招待された展覧会、ニューヨーク
の舞台などを自分の失敗話などに絡めながら、自分のレベルに合わ
せて楽しげに話してくれていた。
新しいグラスが注がれるたびに二人で軽く乾杯し、そのたびに微笑
みあう。
122
それは以前までは良くしていた筈の、本当に何でもない女性同士で
の会話であり、久しぶりに心が安らぐ時間だった⋮⋮
* * * * *
あの男
が別の女と食
沙雪莉との華やかな会話中、ふと夜景を見つめた時だった。
窓ガラスに反射して、﹁ご主人様﹂と呼ぶ
事をしているのが目に入った。その瞬間、涼子は息をするのを忘れ
た。
その女性は、豊かな黒髪を簡単に一つにまとめ、いかにも仕事帰り
といった感じの、こういう夜景の見えるレストランにしては少し大
人しめのシンプルなデザインのスーツを着こなしていた。
だが決してその女性は地味ではなかった。その女はとても美人だっ
た。
知的タイプ
の美人だった。
芸能界と少し違う、まるでニュースキャスターやコメンテーターに
でも居そうな
切れ長の瞳は知性を感じさせ、整えられた口元からはどこか勝気な
出来る女
といった鋭いオーラを周囲に醸し出していた。
印象を与える。一見しただけでも、男性相手の仕事でも常に勝ち続
けてきた
男とはどうやら仕事上での打ち合わせらしく、食事をしつつも昼間
のファイルを眺めながら時には真剣な目で、時には笑顔で歓談をし
ていた。
しかし仕事にしてはとても親密そうに話をしているように見えたの
だった。
123
︵え⋮⋮ご主人様⋮⋮? あの⋮⋮お仕事⋮⋮ですか⋮⋮? で⋮⋮でも⋮⋮ でも⋮⋮︶
男は涼子と沙雪莉に気が付いているのか、一瞬だけ涼子のいる席を
見る。
だが素知らぬフリをしているのか⋮⋮
あえて無視をしているのか⋮⋮
今からこの女をどう口説こうか?
と
男はワイングラスを傾けながら目の前の理知的な女をゆっくりと見
つめていた。それはまるで
愉しんでいるかのような仕草だった。
男が何か言ったのだろうか? 女は男を見つめたまま動きを止める。
先ほどまでの勝気な瞳が突然強張り、どこか濡れているように見え
る。
その様子は、涼子の席からハッキリと見えたのたっだ。
︵あ⋮⋮ご主人様⋮⋮靴を脱いで何を⋮⋮? え⋮⋮スカートの中に⋮⋮?
あの人⋮⋮なんで抵抗しないの⋮⋮? ご主人様⋮⋮足を拡げさせて⋮⋮
え⋮⋮? あの女の人⋮⋮内股に刺青が⋮⋮? 凄い⋮⋮龍と⋮⋮鳳凰かな? でも⋮⋮こっからは丸見えだよ⋮⋮
え⋮⋮? 124
アソコに何か入ってる⋮⋮? あれって⋮⋮バイブ⋮⋮?
あの人⋮⋮顔⋮⋮真っ赤にして我慢してる⋮⋮
こっちからは丸見えなのに⋮⋮気付かないの? あ⋮⋮ バイブが⋮⋮ 意識したら⋮⋮ 私も⋮⋮⋮⋮︶
男はチラッと涼子を見つめ胸ポケットからバイブのリモコンを取り
出すと、まるで周囲に見せ付けるかのようにそのスイッチを入れる。
くぐもった鈍い音が体内から響くと同時に、妖しげな感覚が下半身
に広がっていった。
ブイ∼ン! ⋮⋮ブイ∼ン! ⋮⋮ブイ∼ン!
︵ウソ⋮⋮止め⋮⋮ あの人⋮⋮ピクピク震えてる⋮⋮ 私も⋮⋮
私も感じちゃう⋮⋮︶
突然のバイブの振動のせいだろう。
涼子は唇を噛み締め、妖しげな快感を堪えようと溜まらず目を閉じ
る。その頬はお酒に酔ったかのように真っ赤に色付いていた。
︵涼子ちゃん⋮⋮可愛い顔してる⋮⋮感じてるのね⋮⋮ハァ⋮⋮ご
主人様⋮⋮私も⋮⋮感じます⋮⋮︶
* * * * *
125
ブイ∼ン、ブイ∼ン⋮⋮ブイ∼ン、ブイン
︵ん⋮⋮バイブ⋮⋮止めて⋮⋮ もう⋮⋮ ムリです⋮⋮
ハアッ⋮⋮あ⋮⋮そんな目で見つめないで⋮⋮
お願いします⋮⋮ご主人様⋮⋮ そんな目で⋮⋮見ないで⋮⋮︶
涼子はガラスに写る男の姿から目を逸せずにいた。
男が他の女を、まるで性奴隷を扱うかのように淫らに責めるその様
子に微かに嫉妬しながらも、いつ自分に命令があるかがずっと気に
なり、沙雪莉と食事をしながらも男に苛められて股間を濡す自分を
密かに感じていた。
︵今⋮⋮呼ばれたら⋮⋮どうしよう⋮⋮
きっとおチンポ⋮⋮咥えに行っちゃう⋮⋮ 沙雪莉さんが居るのに⋮⋮ 食事中なのに⋮⋮
ご主人様⋮⋮ もう⋮⋮ 許して⋮⋮⋮⋮︶
男は隣りの女の膣穴に入れられたバイブをつま先で無造作に押込み
ながら、何食わぬ顔で料理を楽しんでいるようだった。女はナイフ
を握ったまま動けず、バイブの刺激に小刻みに震え、俯いたまま動
いていなかった。
︵ぁ⋮⋮あの人⋮⋮ きっと⋮⋮イクまで止めてくれない⋮⋮可哀
相⋮⋮ きっと⋮⋮何か変なこといって⋮⋮ご主人様を怒らせたんだ⋮⋮
ご主人様⋮⋮ 私が⋮⋮ 私が代わりに⋮⋮ 罰を受けますから⋮
126
⋮︶
男がテーブルの上にリモコンを乗せたままウェイターを呼んだ。
女は慌てて前を見つつも、目の前の料理を一口も食べられずウェイ
ターに愛想笑いを返す。男はその瞬間バイブを抜こうとし、女は慌
ててバイブを押込みビクッとしていた。
﹁涼子ちゃん⋮⋮? 涼子ちゃん? ⋮⋮どうかしたの?﹂
︵ご主人様⋮⋮悪戯がすぎます⋮⋮ あの人⋮⋮ もう泣きそう⋮
⋮︶
﹁⋮⋮涼子ちゃん? 涼子ちゃん? 聞いてる? ねぇ? 涼子ち
ゃん!?﹂
﹁え? ⋮⋮あっ! ご⋮⋮ごめんなさい⋮⋮ ちょっと夜景に見
とれちゃって⋮⋮ この席⋮⋮本当にキレイですね⋮⋮﹂
︵ダメ⋮⋮今は沙雪莉さんと食事中なの⋮⋮ 変なこと考えちゃだ
め⋮⋮︶
﹁そうね⋮⋮ 本当に綺麗⋮⋮ お酒も凄く美味しいわ⋮⋮﹂
﹁はい⋮⋮ とっても美味しいです⋮⋮﹂
元アイドルとハリウッド女優⋮⋮
美しい女性二人は夜景の向こうに反射して写る男を静かに見つめな
らがら、互いに隣に座る相手に気取られないように、カクテルの心
地よいに身を任せながらトロリと発情の糖蜜を濡していた。
127
﹃ ⋮⋮⋮⋮ ⋮⋮⋮⋮﹄
その時だった。
聞きなれたリズムの音が涼子の耳に聞こえた気がした。
今だけは聞きたくない、しかし身体に染み付いた音だった。
気のせいだと思った。向こうを気にしすぎたから他の音と錯覚した
のだと思いたかった。
涼子は聞き間違いである事を願いつつ、密かに息を止めて耳を澄ま
したのだった。
﹃トン⋮⋮ トン⋮⋮﹄
128
カクテルよりも濃厚な
﹃トン⋮⋮トン⋮⋮﹄
男の何気ない仕草に涼子は体温があがったように感じた。
事実、鼓動は一気に高鳴っていた。無意識の内に荒い息を吐き、そ
して男を真っ直ぐに見つめる。そのまま彼と目が合った。ドキン!
と心臓が高らかに存在を主張した。
別のテーブル、他の女と食事をしている筈の男が涼子を鋭く見つめ
ていた。男は涼子を嗜虐に満ちた目ではっきりと見つめていた。
涼子は男から目を逸らすことが出来なかった。
男が涼子を調教する際の⋮⋮とても冷たくて、でもギラギラとした
熱い瞳。
この瞳を前にすると、まるでこの場で全てが脱がされていくような
錯覚すらしてしまう。このまま男に傅いてしまう自分の姿すら夢想
してしまう⋮⋮
そういえば⋮⋮本当にこのような状況で抱かれたことがあった。
男と二人で出かけたレストランで、テーブルの下に四つん這いの姿
勢を取らされて抱かれた事があった。男の前で排尿姿まで晒したの
だ⋮⋮
まさか⋮⋮ まさか本当に⋮⋮ 129
こんなところで⋮⋮?
息が更に荒くなる。鼓動が更に高鳴ってくる。
クリトリスに刻まれた奴隷ピアスが涼子の期待を表すかのようにチ
リチリと鳴り出していたのだった。
﹁あぁ⋮⋮ ハァ⋮⋮ はぁ⋮⋮ アァ⋮⋮ あぁぁ⋮⋮﹂
息が荒くなる。男の瞳から目が離せない。
涼子は男の瞳を逸らす事も出来ず、まるで愛し合う二人のようにそ
のまま視線を絡め合っていた。
男は涼子に見えるように指先を伸ばすと、そのままテーブルをもう
一度ゆっくりと叩いた。
﹃トン⋮⋮トン⋮⋮﹄
テーブルを叩く小さな音がハッキリと聞こえた。
ただそれだけ⋮⋮
ただそれだけの行為が⋮⋮
涼子にとってはとても大きな意味を持っていた。
奉仕
を命ずる時の合図だった。涼子の口の中に
それは男が涼子を呼ぶときの合図だった。
オフィスで男が
唾液が溢れた。
130
チラチラと男の様子を見つめていた涼子は、男のその仕草に金縛り
にあったかのように動きを止めていた。
そのドレスの内側、柔らかい乳房の中で心臓がドクン!ドクン!と
大きく飛び跳ねる。男女の絡み合うピアスが自分の蜜にジクジクと
濡れていく。そのまま心臓が口から零れ落ちるかと思った。口の中
からドンドンと溢れてくる唾液をゴクリと音を立てて飲み込んだ。
︵ウソ⋮⋮ 嘘でしょ⋮⋮ うそ⋮⋮ う⋮⋮そ⋮⋮⋮⋮︶
男は、身動きの出来ない涼子を先ほどよりもより鋭い視線で見つめ
る。
そのまま目の前の女に耳打ちして席を外した。行き先は廊下の奥に
あるトイレのようだった。
トイレに向う廊下の前⋮⋮
自分を求める瞳
だった。
男は涼子を一瞬だが、とても鋭い目で冷たく見つめた。
その鋭い目は、紛れも無く
言葉にしなくても判る。支配者の命令そのものだった。
その瞬間、涼子は沙雪莉を一瞥もせず即座に中座したのだった。
刺青を彫られていた女は、ようやく開放された喜びを隠すように、
荒い息をさせて足を開いたまま、水の入ったグラスを持つと一口に
飲み干していた。沙雪莉は三人の様子を見つめると、一人でグラス
を静かに傾けて飲み干していた。ソムリエにカクテルのお代わりを
頼んだ後、スリットから股間にさりげなく手を滑らせていたのだっ
131
た。
ご主人様⋮⋮ こんなのって⋮⋮ 酷い⋮⋮
* * * * *
男はトイレの前に待っており、涼子が来るのを確かめるとそのまま
に入る。涼子も躊躇う事なく男の後ろに付いて入り、そのまま鍵を
かけた。
いかにも高級ホテルのチャイニーズレストランらしい、竜や鳳凰の
舞う内装が至る所に飾られた、高級感のあるとても広い個室に涼子
は美しく着飾ったドレスのまま躊躇うことなく跪づく。男がそのま
ま腰を微かに突き出すと、涼子は少し硬くなった肉棒をズボンから
取り出し、マゾの本能のままにソレを深く咥えたのだった。
涼子の身体は、いつもより激しく濡れていた。
男が命ずるならば、この場で犯されたかった。
そんな思いを未だ昂ぶりきっていない肉棒に伝えたのだった。
いつものオフィスならば許されないほどの、とても激しい舌の動き。
柔らかな舌先を亀頭に激しく絡め、竿の部分の唇を強く咥えるとま
るで痙攣しているかのように小刻みに激しく動かす。両方の手は男
の臀部や股間をひたすら擦っていた。
溢れる唾液が止まらない。口内を埋め尽くす亀頭の感触が気持ちい
い。息が詰まるほどの喉奥を埋める野太い感覚に股間が激しく疼く。
132
鼻を擽る男の匂いを深く嗅ぐ。自分を見つめる男の瞳の色がたまら
なく興奮してしまう⋮⋮
涼子は男の瞳を見上げたまま、そのまま喉の奥までズルリと一息に
飲み込んでいったのだった。
あぁ⋮⋮こんなの⋮⋮ こんなこと⋮⋮
スゴい⋮⋮ こんなことスゴイ⋮⋮ あぁ⋮⋮ ダメ⋮⋮ 気持ちいい⋮⋮ 気持ちいい⋮⋮
ドス黒い肉棒を喉奥まで咥えたまま、上目使いに自分を見つめる美
貌の元アイドルのフェラ顔はとても美しかった。いつもの顔とは違
う、美しくメイクを施したその顔は、いつもの淫蕩に満ちた表情よ
りも更に興奮を掻きたてた。
まだ20歳という若さながら、トイレでするフェラチオの行為に没
頭するその姿。先程まで友人と会食していたというのに、その存在
を一毛だに気にすることなく、ここまでマゾの快楽に浸る涼子の様
子に男は密かに満足を覚えた。
しかし、ここで精液を出すつもりは無かった。男にはこの後の計略
があった。
このフェラも、その為の布石の一つに過ぎなかったのだ。
ここまでマゾの快楽に侵食されているのだ。ここでこの女に精液を
飲ませれば、きっとこの女はそれで満足してしまう。自分の奉仕に
男が満足してくれたと、そのように感じて満たされてしまうだろう。
と
背徳
を演出するための行為に過ぎなかった。
そのつもりで此処に呼んだ訳ではなかった。コレは、あくまでも
飢え
133
男は口を引き締めると、期待に満ちた涼子の濡れた瞳を冷たく見つ
めたまま⋮⋮一言だけ言い放った。
﹁⋮⋮飲め﹂
涼子は吐息を零すと、先ほどのカクテルよりもウットリと上気した
表情で男の肉棒から注がれる液体を飲んでいった。
あの奴隷
に対するこの上ない優越感。
喉に直接流し込まれる生暖かい小便の感触。男に完全に服従する被
虐感。レストランで待つ
奴隷として仕える
被虐感と、自分を嗜虐の目
何よりも友人でもある女優・沙雪莉を待たせながらもトイレで男の
小便を飲むと言う
で見る男の冷たい視線に涼子はイキかけた。
アァ⋮⋮あぁ⋮⋮ 流れて来る⋮⋮ オシッコ⋮⋮飲まされちゃう⋮⋮
その目⋮⋮私⋮⋮犯されちゃうんだ⋮⋮ こんな所で⋮⋮ 沙雪莉さんが待ってるのに⋮⋮
私⋮⋮ 犯されちゃうんだ⋮⋮ ハアァ⋮⋮ 犯して⋮⋮ あぁ⋮⋮ この大きなペニスで私を犯して⋮⋮ もっと⋮⋮もっと狂わせて
⋮⋮
小便を出し続ける肉棒に思わず舌を絡める。最早それはマゾの本能
ともいえる行為だった。肉棒を咥えたら舌を絡める、それは今の涼
子にとっては当たり前の行為だった。
134
肉棒の裏筋の柔らかな舌先でチロチロと刺激する。と、男の嗜虐の
視線が涼子の瞳に突き刺さった。
涼子はその瞬間、喉の奥まで肉棒を受け入れながらイッていた。自
らの脳内に浮かぶ奴隷としての自分の惨めさに、その快感に理性は
耐えられなかった。自分で喉奥に肉棒を擦りながら、注がれる液体
の熱さに絶頂を味わっていた。
大きく口を開け、喉奥で直接に小便受けながら絶頂に浸るその表情
は、ドレスを着ていても便所奴隷が浮かべる白痴の表情そのものだ
った。
んぐ⋮⋮ング⋮⋮ 出して⋮⋮
あぁ⋮⋮ご主人様のおしっこが⋮⋮入って来る⋮⋮ 私⋮⋮おしっこに⋮⋮犯されてる⋮⋮ こんなことまでされて⋮⋮
でも感じる身体になっちゃってる⋮⋮
でも⋮⋮どうして⋮⋮? さっきのカクテルよりも⋮⋮美味しい⋮⋮
凄く⋮⋮ 美味しく感じる⋮⋮
イィ⋮⋮いぃの⋮⋮イィ⋮⋮イっちゃう⋮⋮
* * * * *
135
﹁ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮
あ⋮⋮ありがとうございました⋮⋮
あの⋮⋮ ご主人様⋮⋮ あの人も⋮⋮ご主人様の⋮⋮ ど⋮⋮奴隷⋮⋮なんですか⋮⋮?﹂
清め終わった肉棒に丁寧に舌先を絡めながら男に尋ねる。いつもな
ら上目使いに咥える行為だったが、涼子はその質問の意味を無意識
の内にごまかすように亀頭に吸い付き、目線を外していた。
﹁アレか? ⋮⋮アレは仕事上の付き合いの女だ。単なる彫師だ。
俺の奴隷ではないが⋮⋮お前と同じ⋮⋮いや、お前以上のマゾだな﹂
︵え⋮⋮? そう⋮⋮なんだ⋮⋮ なんか⋮⋮安心したかも⋮⋮︶
微かに口元をほころばせながら男のものをズボンに納め、ジッパー
をあげたときだった。
男は突然、涼子を後ろ向きに立たせ、左手で髪の毛を掴み、その頭
を強引に後ろへ反らさせて、無理やりに開かせた口内に唾液を垂ら
す。スカートを捲り上げ、バイブを最強にすると、右手で激しくピ
ストンさせて一気に涼子を責めあげた。
﹁アアッ! えっ! ? そんな急に激しく⋮⋮! アッ! ヒッ! ⋮⋮イィッ! イイイッ!!﹂
既に官能に燃え上がった身体は涼子の脳を襲い、トイレで男からバ
ックで犯されている妄想に溺れた。
136
それは先ほどから渇望していた、いつものように無理やりに男から
犯される激しくも淫らな性の衝動そのものだった。
た⋮⋮堪らない⋮⋮ ご主人様に⋮⋮わたし⋮⋮トイレで犯されて⋮⋮ アァ⋮⋮感じて⋮⋮る
﹁おい、便所! 早くイカないと沙雪莉が寂しがるぞ⋮⋮﹂
ちょっと強引なキス
だった。
股間から機械音と粘着質の音を響かせる涼子の顔を覗き込み、舌を
絡める。それはいつも男からされる
その瞬間、涼子の身体の奥から一気に炎が沸き起こる。女の芯がビ
リビリと震えるのが自分でも分かったのだった。
マゾ奴隷
奴隷の証
だ。どうだ? 欲しいだろ
って刺青を彫ってやろうか? ﹁お前もその内、自分から刺青を彫って貰うようにしてやろうか?
お前も恥丘に
死ぬまで消えない、本物の
う?﹂
涼子は恥丘の刺青を見せながら花弁のピアスを広げて男に媚びる姿
を想像し、ブルブルと身体を震わせた。
﹁そ⋮⋮そんな酷い事⋮⋮命令しないで⋮⋮
アァ⋮⋮そんなこと言わないで⋮⋮
そんなこと言わないでください⋮⋮
137
お願いですから⋮⋮
それ以上は言わないでください! ハアッ! イ⋮⋮イクゥッ! ﹂
刺青⋮⋮ 刺青の刻まれた女⋮⋮
刺青を刻まれた性奴隷⋮⋮
そんなこと言われたら⋮⋮ そんなこと言われたらどうしよう⋮⋮
ゾクゾクする⋮⋮ゾクゾクが止まらないよ⋮⋮
アアアァッ! アアアァ∼∼∼ッ!
* * * * *
髪を整えながら涼子が戻って来た時だった。
彼女の頬は上気しきったかのようにピンク色に鮮やかに染まり、そ
の目はまるで酔っているかのようにトロンと惚けていた。
まるで満たされた後のような、どこか幸せそうなその瞳。先程まで
には無かった、多幸感に満ちた彼女の表情に、沙雪莉の理性は最早
限界だった。
﹁わたしもお化粧を直してくるわね﹂と済ました顔で言いながら、
沙雪莉もさり気なく席を外す。ちょうどトイレから出た男が目に入
った。
138
沙雪莉は、トイレから戻りかけた男に自分から抱き付き、唇を重ね
激しく舌を求めた。それは普通の恋人同士でもしないような、濃密
にして濃厚なセックス中のディープキスそのものだった。
﹁もう⋮⋮我慢⋮⋮できません⋮⋮ ご主人様⋮⋮
こんな⋮⋮ こんなのって酷すぎます⋮⋮
せめて⋮⋮ 今すぐ⋮⋮抱いて下さい⋮⋮
もう⋮⋮ 本当に気が狂っちゃいます⋮⋮ お情け
を注いで下さい⋮⋮ もう⋮⋮我慢できませ
せめて⋮⋮ せめてもう一度⋮⋮ もう一度だけ⋮⋮
ご主人様の
ん⋮⋮﹂
男は冷たく拒否をしながらも濃厚に舌を絡め沙雪莉の舌を掬い取る
と、自分のペースで唾液を注ぎこむ。沙雪莉は先程のカクテルを飲
むときよりも、満たされた表情をしてソレを飲み込んだ。
そのまま男の首に抱き掛り、男の股間を擦りだす。今すぐにでも抱
いて欲しいのか、沙雪莉の腰は艶めかしく前後に揺れ、スリットの
チェーンが軽い音を立てていた。
男は左手でドレスの左肩をスルリと滑らせ、次の瞬間には、右手を
スリットの奥に潜り込ませていた。
沙雪莉の、まるで新雪で象られたかのような白く美しい乳房が顕に
なり、乳首に付けられていた低周波のパットを外すとピンク色の乳
首をコリコリと摘む。右手でクリトリスに付けられたパットを外し、
キュッっとつね上げて小刻みに刺激を与えていた。
﹁はぁ⋮⋮そこ⋮⋮そこです! もっと! もっと苛めて⋮⋮下さ
139
い⋮⋮くぅ⋮⋮いぃ⋮⋮イぃぃ∼∼っ!﹂
男は沙雪莉の胸元に舌を這わせ、そのまま乳首に強く噛みつく。沙
雪莉の切なげな嬌声がトイレの中に響く中、男は更に乳首を強く吸
い付いて刺激を与える。
その間もクリトリスは責め続けていた。ドロドロの蜜に溢れる指先
を膣の中に押し込み、身体の中と外からクリトリスを更に苛める。
沙雪莉はそのまま絶頂を叫ぼうとし⋮⋮
男はあっさりと手を放したのだった。
﹁ここまでだ。今はここまでで我慢しろ。
後でたっぷり俺のチンポを入れて感じさせてやる。今はこれで我慢
するんだ﹂
男はそれぞれのパットを付け直し、ドレスから見える位置にわざと
赤くキスマークを付けると、後ろを振り返る事無くそのままあっさ
りと立ち去っていったのだった。
まるで暴風のような男の荒々しい愛撫に、そしてまさに風のように
あっさりと立ち去る男の後姿を沙雪莉は呆然と見つめていた。
自分はハリウッドでも活躍している女優なのだ。
外を歩けば全ての男が羨望の眼差しで見つめる女優なのだ。
そんな自分をあっさりと見捨てる男が⋮⋮
ここまで焦らして⋮⋮
ここまで求めても⋮⋮
140
あっさり立ち去る男が⋮⋮ 憎くて堪らない
﹁本当に⋮⋮ 本当に酷い人⋮⋮﹂
ポツリと呟き鏡の前で化粧を整える。
今の⋮⋮今の私の魅力では⋮⋮ダメなの?
まさか⋮⋮アノ子に本気になってる⋮⋮?
不意に浮かんだ言葉を掻き消すように真っ赤な口紅を引き、紫色の
アイラインを整え、鏡の中の自分に向けて流し目を送る。
と思った。
だけで出来ていた。そういう
色っぽい
男の好み
見慣れた自分の顔でありながらも
この身体は、この表情は
女に育てられた筈だった。
﹁本当に⋮⋮ 酷い人なんだから⋮⋮﹂
髪を整えながら周囲を見渡す。誰も居なくなったトイレはとても広
かった。先程までは高級そうに見えていた幾つモノ調度品が急に安
っぽく見えた。
そう、ここはラスベガスではない。ただの日本のホテルなんだと改
めて自分に言い聞かせた。
沙雪莉は男に抱きつきたくなる、否、その頬を張り倒したくなる衝
動を懸命に抑え、先に席に戻って女と楽しそうに歓談する男を恨め
しそうに見つめながら、涼子の待つ席に戻っていったのだった。
141
食事の後で
﹁お待たせしちゃったかしら? 時間かかってゴメンなさいね、涼
子ちゃん﹂
まるで舞台の上で話し掛けられるような沙雪莉の優雅な口ぶりに、
先程うけた男の責めに未だ惚けていた涼子は、その想いを隠すよう
に慌てて胸元を押さえる。まだ鼓動は高鳴っていた。
﹁い、いえ⋮⋮!? こ⋮⋮こちらこそ⋮⋮﹂
︵さっきの⋮⋮無理矢理だったけど⋮⋮感じちゃった⋮⋮
やっぱり⋮⋮ 私って強引なのに弱いのかな⋮⋮? あっさりイっ
ちゃった⋮⋮ ぁ⋮⋮ ダメ⋮⋮
こんな恥ずかしい姿⋮⋮沙雪莉さんには見られたくない⋮⋮︶
二人同時に上気した顔を誤魔化すかの様にカクテルを飲み干す。
お互いの奇妙な沈黙の中、最後のプレートである色鮮やかなデザー
トが運ばれてきた。
真っ白い皿の上に舞う、オレンジ色の鳳凰とそれを彩る赤と緑のフ
ルーツソース。鳳凰はマンゴープリンを細工した物らしい。
二人はそれまでの想いを打ち消すようにまるで少女のようにはしゃ
いで見せた。涼子はこの楽しい時間が終わるのを名残惜しそうに、
ずっと沙雪莉を見つめていたのだった。
華やかな食事が終わり、二人で食後のお茶を飲んでいた時だった。
142
﹁ねぇ⋮⋮涼子ちゃん⋮⋮? この後⋮⋮もう少しだけ時間取れな
い?
久しぶりに日本に帰って来たんだし⋮⋮もう少し⋮⋮一緒に色々話
したいかも⋮⋮ どう?﹂
﹁私も⋮⋮そう思っていました⋮⋮ 今晩は⋮⋮少し飲みたい気分
かも⋮⋮﹂
︵今日は本当に楽しかった⋮⋮ 沙雪莉さん⋮⋮ やっぱりキレイ
だな⋮⋮ もう少し一緒にいたいな⋮⋮︶
﹁良かった♪ ねぇ⋮⋮ここの部屋ではどう? 部屋から見える夜
景も綺麗なのよ?
いくらホテルのレストランって言っても、やっぱり他の人の目は気
になるし⋮⋮
他の人の携帯やスマホのカメラを気にしながら美味しいお酒を飲む
のはちょっと嫌じゃない? 涼子ちゃんさえ良ければ直ぐに用意するけど? いい? あ、お金は気にしないでね。私が飲みたいだけだから♪﹂ ﹁え? そ、そんな!? そんなの悪いですよ!﹂
﹁あら? 私が誘ったんだもの、全然気にしないで。
それにね⋮⋮ここのオーナーは今度の映画のスポンサーつながりも
あって長い知り合いだから、結構安く利用できるの。ホント、ビッ
クリするくらい安く使えるのよ?
今度涼子ちゃんも泊まりたい時があったら遠慮なく言ってね♪﹂
143
そういって沙雪莉は軽くウインクを返す。
自分よりもずっと大人の女性とは思えない、とてもチャーミングな
笑顔だった。
﹁クスッ♪ 良いな∼! それじゃあ今日は沙雪莉さんに甘えちゃ
おっかな∼! お姉さん、お願いします! クスクスッ﹂
︵こんな風に笑えるの⋮⋮久しぶり⋮⋮ とっても楽しいな⋮⋮︶
﹁フフッ♪ それじゃ、今晩はたっぷり楽しみましょうね♪ 夜は
まだまだこれからよ⋮⋮﹂
︵⋮⋮そんな⋮⋮満足そうな笑顔で⋮⋮
私も⋮⋮ご主人様にイカされたい⋮⋮ おチンポ⋮⋮欲しい⋮⋮ご
主人様のおチンポ⋮⋮欲しい⋮⋮︶
沙雪莉は胸元のキスマークを見つめ微かに呟く。
と、涼子の視線をそこに感じ誤魔化すように笑いかけた。
﹁ぁ⋮⋮あら? 虫かしら、痒くて⋮⋮﹂
﹁沙雪莉さんの胸を吸うなんて、悪い虫ですね。
でもちょっと羨ましいかも? ⋮⋮何てね! クスッ♪﹂
二人はお互い静かに見つめ合い、笑いあっていたのだった⋮⋮
* * * * *
﹁お料理美味しかったわね。⋮⋮それじゃ⋮⋮あのバーでちょっと
144
待ってて﹂
涼子は一人、レストランの隣のウェイティングバーで待っていた。
そこはとてもシックなバーだった。美しい夜景を敢えて上下に区切
って、まるで一枚の絵画のように見せる窓のデザイン。長い檜のテ
ーブルに、ところどころに置かれた黒檀の龍の置物。計算された暗
すぎない間接照明に照らされるウェイティングバーで静かに佇む、
ゴシック調のドレスを着た初音涼子のその姿はとても美しかった。
日の光を浴びていないせいか、雪女のような白い肌が多少派手なレ
蠱惑的
ースも自然なものに見え、どこか人形な様な印象を思わせる。ワイ
ングラスを寂しげに指先でなぞるその仕草⋮⋮
の雰囲気を十二分に感じさせるものだった。
その一角はまるで一枚の絵画や映画のワンシーンのような
な遊女
チラチラと盗み見るような周囲の視線。それは単にその光景に見と
れているだけだった。だが、以前なら慣れきっていたであろう周囲
の人々の視線に対して、涼子は居心地の悪さを感じていた。
︵私⋮⋮どこかヘン⋮⋮かな? 久しぶりに⋮⋮こうして一人で外にいるせいかな⋮⋮?
人の目が⋮⋮ 誰かに見られるのが⋮⋮ とても怖い⋮⋮
ご主人様もいつの間にか帰っているし⋮⋮
凄く⋮⋮ 凄く心細いよ⋮⋮
そう言えば⋮⋮ 以前はどうしていたんだっけ? 145
ご主人様に会う前⋮⋮
何か⋮⋮遠い昔の事みたい⋮⋮⋮⋮︶
﹁あの⋮⋮初音涼子さんですよね⋮⋮?﹂
後ろから遠慮がちに声をかける男がいた。
それなりのブランドなのだろうが、ペラリとした光沢のどこか似合
わないスーツ。見覚えのあるブランドのマークの入ったネクタイを
見せ付けるように無理に胸板を張りながらも、どこか疲れたような
革靴を履いたその姿は、いかにも安っぽいサラリーマンといった風
情だった。
涼子は最初、男が戻ってきたのかとビクリ!と一瞬だけ驚きながら
も微かに笑みを浮かべながら声の方を向いたが、求めている相手と
まるで違うことが判ると、﹁ぁ⋮⋮ぃぇ⋮⋮﹂と呟いたまま黙って
俯いていた。
﹁あの⋮⋮大ファンだったんです。初音さんのこと⋮⋮ずっと憧れ
ていました。良かったらサインを頂けませんか⋮⋮?﹂
緊張しているのか、胸ポケットから手帳と万年筆を取り出す。
黒革のいかにも高級そうな手帳⋮⋮かつてのアイドル時代には濡れ
たコースターに適当なボールペンでサインを求められたこともあっ
た。そういうのは慣れっこだった。逆に、このような丁寧な形でサ
インを求められたのは珍しいくらいだった。
以前だったらきっと普通にサインをしていたかもしれない。
だが涼子はワザとらしい程に聞こえない振りをした。
146
慌てて顔を逸らし、震える手を押さえようと握り締める。この状況
にどうしていいから分からず﹁ぇ⋮⋮ ぁ⋮⋮﹂と小声で呟く事し
か出来なかった。
サラリーマンは、自分の声が聞こえなかったのかと不安に思ったの
か、それとも涼子の態度が少しおかしいとでも思ったのか、﹁人違
いだったらスイマセン。初音涼子さんですよね?﹂ぎこちない素振
りのままにその細くて華奢な肩に触れようとする。
﹁違います! ぇ⋮⋮ ぃゃ⋮⋮ ぁ⋮⋮ あの⋮⋮ ご!⋮⋮ご
めんなさい! ひ⋮⋮人違いです!﹂
涼子はそれだけを言うとバーから飛び出し、近くの女子トイレに逃
げこんだ。
何故か涙が一筋頬を伝わって落ちた。
な⋮⋮なんで⋮⋮? わたし⋮⋮どうしちゃったの? 何故だろう⋮⋮ 凄く心細いよ⋮⋮ 沙雪莉さん⋮⋮まだかな⋮⋮
* * * * *
プルルルル! プルルルル! 147
︵え! ご主人様から!? ぇ⋮⋮テレビ電話の方で掛かってるの⋮⋮? 何だろう⋮⋮凄く不安だな⋮⋮
でも⋮⋮出ないと⋮⋮︶
﹁ハイ⋮⋮涼子です⋮⋮﹂
涼子は怯えた様な、だが少しホッとした表情をして電話に出る。
ネクタイを外して、何処かの部屋でリラックスして居る様子の男が
映し出された。
﹁いま何処にいる?﹂
﹁あの⋮⋮えっと⋮⋮ ぉ⋮⋮おトイレ⋮⋮で⋮⋮す⋮⋮﹂
﹁ハハハ! お前は本当に便所が好きだな!
ちょうどいい、そこで浣腸して俺に糞を出すところを見せろ
便器の上に跨がって、ハッキリ見える姿勢で糞をひり出せ﹂
﹁え⋮⋮そんな⋮⋮でも⋮⋮﹂
︵今⋮⋮沙雪莉さんから連絡あったら⋮⋮︶
﹁早くしろ
それとも⋮⋮そこで全裸になりたいのか? ⋮⋮命令だ。やれ﹂
148
男が冷たい声で言い放つ。涼子はその声のトーンだけで抵抗を諦め
た。
これまでにも、男のこの様な理不尽な命令は度々あった。例え離れ
て居ても、それに反抗する事は許されなかった。男が怒る前のこの
声のトーンは、それを思い起こさせるには十分すぎるほどの経験を
してきたのだった。
もしも全裸の命令をされたら、この場で全て脱がなければならな
いだろう⋮⋮
そのままで帰宅を命令されれば、全裸で街中を歩かなければなら
ないだろう⋮⋮
涼子は一人、これから先の調教を夢想していた。
マゾ奴隷として心構え
が身体
自分の妄想だけで身体は独りでに燃え上がり、熱い吐息が不意に零
れる。これまでに男に躾けられた
を苛む。
その恐怖と歓喜は彼女のようなマゾ奴隷にしか分からない感覚だっ
た。
誰も居ないトイレの中、誰かに見られないように怯えた素振りを見
せながらも、涼子は密かに興奮した瞳を浮かべながらポーチを広げ
の一つだった。
ていく。きらびやかな化粧品の中から、小ぶりの洋ナシにも似た特
アナル調教の責め具
殊な形をした浣腸器を取り出した。
これは男に用意された
これには普通のイチジク浣腸などよりも遥かに強力な液体が倍以上
に込められていた。またこの独特の形状のせいか、膨らんだ部分を
149
軽く握るだけで腸の奥まで一気に浣腸液が注がれるのだ。その衝撃
たるや、自分で握りながらも声が出るほど強烈だった。
悪魔の責め
排泄器官であったアナルを更に感じさせるこの器具⋮⋮今やマゾ奴
そのものだった。
隷化調教されている涼子にとってこの器具は、まさに
具
涼子はソレを常に持ち歩くように躾けられていたのだった。
* * *
一度外出時に忘れたことがあった。
男は氷のような冷たい声で﹁⋮⋮涼子、わかっているな﹂とだけ言
葉を放つ。本当にそれだけだった。たったそれだけの言葉だという
のに、部屋に戻った後どんな目に会うのか恐怖に足が震えた。
次の瞬間、涼子は﹁罰として何でもする﹂と言ってしまっていた。
言った後に後悔したが全ては手遅れだった。
その日は公園の水呑み場に跨り、アナルに飲み口を押入れる命令を
された。そのまま蛇口を捻り、浮浪者に見られながら冷水浣腸まで
した。その映像をわざわざ浮浪者に撮ってもらい、お礼としてその
浮浪者相手にフェラチオをすることまで命じられた。その時の証拠
映像の全てを携帯カメラに収め、それを男に送った。
その日以来、涼子は必ずコレを持ち歩いていたのだった。
* * *
トイレの中、誰に見られる訳でもないというのに、一人恥ずかしそ
150
うに便器の上に跨がる。そして、体内を埋め尽くすほどの巨大な二
穴バイブをズルリと引き抜く。くぐもった声がトイレの中で反響し
ていた。
涼子は、バイブにつられるようにヒクッ! ヒクッ! と動く腰を
抑えるように懸命に踏ん張る。ダラリと開いた二つの穴が空房を覗
かせる。と、次の瞬間、ピアスに彩られた雌穴から半透明になった
精液が便器の中に零れ落ちた。
﹁アアッ⋮⋮お尻の穴⋮⋮広がってます⋮⋮こぼれちゃいます⋮⋮﹂
涼子はアナルに指先を押し当てた。人差し指と中指の第一関節まで
が簡単に入り少しだけ力を入れると簡単に開きピクンと腰が跳ねる。
こんなことまで出来るようになってしまった自分の身体⋮⋮マゾ奴
隷にされた自分の身体に悲しみが微かに沸き起こる。だが、その悲
しみに浸る時間は許されていなかった。再び指を押し入れ、開きき
ったアナルを携帯に映す。
男の携帯には、ピアスに飾られポッカリ開いた雌穴とアナル、そこ
に指先を入れる涼子の姿が映し出されていたのだった。
* * * * *
﹁いいぞ⋮⋮そのまま浣腸をして尻の穴を締めろ
そうだ⋮⋮そのままだ。良く見えるぞ⋮⋮﹂
涼子は涙を浮かべながらイチジク浣腸のノズルを肛門に押し当てる。
普通ならそれだけで肛門はきつく食い閉めるはずだが、長時間アナ
ルバイブが嵌められて蕩けきった肛門はノズルをすんなりと受け入
151
れ、自分の手で根元までしっかりと押し入れなければいけなかった。
そのまま自分の指でつぶすとチュルリと液体が腸内に注がれる感触
がはっきりと広がる。
例えそれがドナンであろうと、男に浣腸されるときはそのまま受け
入れるしかないという諦めにも似た受動の気持ちがあったが、自分
の手で入れるという能動的な行為には未だに慣れることが出来なか
った。
自らの意思で尻の穴に浣腸液を注ぎ込んで排便の姿を見せなければ
ならないという羞恥。そしてなによりも、広がった尻穴から浣腸液
がこぼれないように、自分でしっかりとアナルを食い閉めなければ
ならないという行為が更に恥辱感をあおった。
﹁よし。次はクリを剥け⋮⋮
フフフッ⋮⋮随分と充血しているな⋮⋮
ついでだ、ソイツの根元をヘアピンで挟んでオナれ⋮⋮
クリで連続3回イクまで糞はお預けだ﹂
﹁そ⋮⋮そんなこと⋮⋮ ハア⋮⋮ アアッ⋮⋮ ハ⋮⋮ハィ⋮⋮﹂
涼子は必死にアナルを食い閉めながら、髪を止めていた大きめのヘ
アピンを選ぶとそれを外し、ピンを舐めて指で一度広げる。涼子に
とってそれはささやかな抵抗だった。そのままのヘアピンなどをは
めたらあまりのキツさに激痛で飛び上がってしまうことが想像でき
た。
すでに小豆程の大きさに膨らんだクリトリスをピンでなぞり、ゆっ
くりと吐息を漏らすと、震える手でクリトリスを挟もうとする。ほ
つれた前髪がサラリと瞳に掛かった。
152
﹁イッ⋮⋮痛い! クゥッ⋮⋮ウウッ! ⋮⋮クゥ∼⋮⋮くひぃ!
﹂
大きめのを選んだはずだった。ちゃんと広げたはずだった。だがヘ
アピンが挟まると、クリトリスはピクピクと動きみるみる内にルビ
ー色に輝き出す。その刺激は強烈だった。
男に爪を立ててクリトリスをグリュッ! と捻られた時にも似た強
烈な痛みが襲い掛かり、全身から一気に汗が噴出す。だがその痛み
に慣れた身体のせいからか、雌穴からはトロトロと女の蜜を垂らし、
五つのピアスがシャラシャラと嬉しそうに音色を奏でた。
﹁よし⋮⋮ちゃんと出来たな、偉いぞ⋮⋮
そのまま、クリを責めながら携帯で見せろ。
その前に一度顔を見せてから、携帯を耳に当てるんだ⋮⋮﹂
﹁アァ⋮⋮ハァ⋮⋮ハイ⋮⋮﹂
︵私も⋮⋮ご主人様の瞳を見て責められたい⋮⋮︶
涼子は携帯に映る男の顔をネットリと見つめる。冷たい被虐の瞳が
画面を通しても感じさせた。思わず画面にキスをするとそのまま耳
元に当て、男の命令を待った。
﹁いいぞ⋮⋮便所奴隷らしく糞を出しながら逝け。イク時はちゃん
と報告をしろ。マゾらしくな﹂
涼子は男の声を聞くと無意識に舌を伸し、唇を舐め上げて、チンポ
を咥える妄想をさせていた。
男に見せつける為に携帯を股間に戻し、右手でクリトリスを責め出
す。充血しきったクリトリスは先ほどから一回りは大きく育ち、フ
ルフルと震えながらルビー色の輝きをみせる。涼子は指先をなめる
153
と、そのままクリトリスの根元を伸す様にクイクイとピンを引き、
その先端を濡らした指の腹でグリグリと回しながらじんわりと押し
当てる。
ビリビリと、まるで電極をさされたかのような快感が花弁から脳ま
で走り、喘ぎ声がこぼれる。もはや涼子は腰を上下に小刻みに動か
し、指先だけではなく、自分自身で行うクリ責めを身体全体で感じ
ようとしていた。便器は軋み、シャラシャラとピアスの音が個室に
響く。涼子はそこがトイレと言う事も忘れ快楽に浸っていた。
﹁ハアッ⋮⋮ハアッ⋮⋮ご主人様⋮⋮イ⋮⋮イ⋮⋮イキます⋮⋮
マゾの涼子は⋮⋮トイレでオナりながら⋮⋮イキます⋮⋮っ﹂
﹁聞こえ無いぞ! もっと大きな声で言え! 便所! ﹂
﹁イキます! アアッ! 便所奴隷の涼子は⋮⋮クハッ! じ⋮⋮自分で⋮⋮浣腸して⋮⋮ウンチを出しながらイキます! イィ⋮⋮イクッ! イキます! ああっ! ダメ! イク! ウン
チで! ウンチでイクゥ∼ッ!﹂
涼子は絶頂を大声で叫ぶと、汚れた糞をボトボトと垂らしながらク
リ責めと排便の快楽でイッていた。男はその映像を見ながら薄く哂
っていたのだった。
は、トイレで糞を出しながらイッてるぞ⋮⋮ククク
﹁オイ⋮⋮口はもういい⋮⋮次は尻だ。
あの便所女
ッ﹂
154
突然の来訪者
﹁ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮﹂
クリ責めと排便の快楽にようやく解放される。
マーブルカラーの便座に寄りかかるようにグッタリと座り込みなが
ら、涼子は先程の余韻に一人空しく浸っていた。
イッちゃった⋮⋮ こんな所で⋮⋮ また⋮⋮ イかされちゃった⋮⋮
でも⋮⋮ やっぱり物足りないな⋮⋮
欲しい⋮⋮ ご主人様に抱いて欲しい⋮⋮
このまま⋮⋮ 無茶苦茶にして欲しい⋮⋮
あぁ⋮⋮ アレが⋮⋮ おチンポ様が欲しい⋮⋮
* * * * *
﹃ドンドン! ドンドン! ドンドン!﹄
155
突然だった。扉を壊す位の勢い激しいノックの音が個室の中に大き
く響いた。
︵び⋮⋮ビックリしたぁ∼
あ⋮⋮ずっと入ってたからかな? 随分と待たせちゃったよね⋮⋮
悪いことしちゃった⋮⋮取りあえず急いで出なくちゃ⋮⋮︶
慌てて周囲を見渡す。そこにはバイブや浣腸液が散乱していた。
涼子は、慌ててカバンにそれらを適当に詰め、急いで手を洗い、乱
れた前髪を撫で付けながら恐る恐る扉を開けようとする。まだ身だ
しなみを整えるには少し時間がかかりそうだった。でも待っている
人にとりあえず先に謝りたかった。この後は他の化粧室で整えよう
と思っていた。
それが涼子の優しさであり、最大の誤りでもあった。
そこには、予想だにしない人が立っていた。
先程のサラリーマンがギラついた目でトイレの前に立っていた。同
時に携帯電話が鳴り出したのだった。
︵え⋮⋮? ココは女子トイレだよね⋮⋮? あれ? 私が間違えちゃった? あ⋮⋮電話⋮⋮︶
﹃ガッ! グイッ!! ⋮⋮バタバタ! ⋮⋮バタン!!﹄
︵ピピピピ⋮⋮ピピピピ⋮⋮︶
156
最初、涼子は何をされたのか分からなかった。
サラリーマンが覆い被さる様に襲い掛り、左手で口元を抑えられ、
右手で腰と腕を抱え込まれる。そのまま力ずくでトイレに押込まれ、
壁際に押し付けられた。
その間、涼子は何の抵抗も出来なかった。自分の身になにが起きた
のか理解すら出来なかったのだった。
︵え⋮⋮これって⋮⋮レイプ? ⋮⋮イヤ⋮⋮声が出せない⋮⋮電
話が⋮⋮︶
サラリーマンは力任せに涼子の右手を捻り上げ、涼子に潜った悲鳴
を出させ、荒い息を吐きながら耳元に囁いた。
﹁本物の初音涼子か判らないが⋮⋮
マゾなんだろアンタ? さっきの声、外まで全部聞こえたぜ⋮⋮﹂
男の右手は興奮の為か小刻みに震え、強引に涼子の足を広げさせ、
腰を入れると尻に擦り付けだす。サラリーマンの革靴にバイブがコ
ツンと当たった。先程の騒動で涼子のカバンが床に落ちていた。開
かれたカバンの口からそのまま零れ出た様だった。
﹁ん? ニ穴バイブと浣腸器!? さっきは澄した顔で俺を振ったくせ⋮⋮こんな物を填めてたのか? 浣腸して、便所でオナりやがって! この淫乱マゾが! そんなにチンポが欲しいなら俺が入れてやるよ! マゾ涼子!﹂
︵あぁ⋮⋮そんなこと言わないで⋮⋮
お尻⋮⋮当たってる⋮⋮硬いのがグリグリ当たってる⋮⋮
157
ダメ⋮⋮そんなことやめて⋮⋮おチンポ欲しくなっちゃう⋮⋮︶
先程迄鳴っていた携帯は既に鳴り止み、二人の荒い息遣いだけが聞
こえていた。
* * * * *
﹁叫びたかったら叫んでも良いぜ? バイブに浣腸器を使う変態女
が! どうだ? さっさと助けを呼べよ! 折角だ! お前が何を持ってたか、何を叫んでたのか全部ばらして
やる!
さっきの声は全部動画で保存しておいたからな!﹂
︵あぁ⋮⋮許して⋮⋮ 犯されちゃう⋮⋮ でも⋮⋮でも⋮⋮︶
官能のとろ火に炙られ続けた涼子の身体は、レイプ犯の肉棒すら欲
しがる程にマゾに調教されていた。グリグリ押し当てられる硬い肉
棒の感触に形ばかりの抵抗をするも、その度に尻窪をグイグイと刺
激されるせいか余計に感じてしまう。この身体は、アイドルとして
磨かれてきたはずの涼子の身体は男からの快感にとても弱くなって
いたのだった。
﹁コイツが欲しいんだろ? 男のチンポが欲しいんだろ!?
だったら俺のチンポで犯してやるよ! お前のマンコにたっぷり中出ししてやるからな! どうだ!? 嬉
158
しいか!﹂
サラリーマンは首輪の嵌められた細い首筋から、スラリとした鎖骨
を見せる首筋の辺りまでしゃぶりつきベロベロと舐める。何のテク
ニックもない強引なだけの愛撫だが、その度に涼子の身体はビクリ
と跳ね、過敏なまでの反応を見せていた。
﹁あぁ!? レイプされて感じてるのかよ!? ホントにマゾなん
だな! だったらマンコはもうグッショグッショに濡らしてるんだろうなぁ
∼? このマゾ女が!! オイ! もっと尻振れよ! もっと色っぽく男
を誘え! この雌豚が!﹂
︵アアッ! そこ⋮⋮弱い⋮⋮
そんな⋮⋮犯されそうなのに⋮⋮レイプで感じるなんて⋮⋮
そういえば⋮⋮ご主人様との出会いも⋮⋮アアアァ! ︶
サラリーマンの発した﹃レイプ﹄という言葉。
全て
の始まりだった。
だがその瞬間、涼子は男に受けたレイプを思い出した。
あの時の出逢いが
初めて受けた陵辱⋮⋮
恥辱にまみれた数々の行為がフラッシュバックのように頭の中に浮
かび、その身体は小刻みに震える。男から受けた快感が記憶と共に
一気に押し寄せる。両足はガクガクと震え、体中を痙攣させながら、
涼子は快感に翻弄される。今、目の前のサラリーマンにレイプを受
159
けようとしているこの状況に涼子の理性は吹き飛んだ。
開ききった女の穴から甘い蜜をダラダラと垂らしながら、サラリー
マンの手の奥で涼子は絶頂を叫んだのだった。
︵イヤ! ⋮⋮イヤァ! ⋮⋮アアッ! ⋮⋮アァァァ! イクッ
! イクゥ∼!!︶
突然に手足をバタバタと震わせ、口元を押さえられながらも潜もっ
た叫び声がトイレの中に響き渡る。涼子はその手の中で絶頂を叫ん
でいた。
既にそういう女にされていた事を涼子自身も気が付いて居なかった
のだった。
だがサラリーマンは慌てていた。先程までは大人しかった涼子が突
然暴れたのだ。いくらトイレとはいえ、余り大声で騒がれると不味
い。先程の涼子の声も僅かだが外に聞こえていたのだ。こんな状況
が他人にばれたら自分は性犯罪者だ。人生の破滅だ!
サラリーマンは力ずくで涼子を壁に抑えた。しかし、その感触すら
涼子にとっては快感を高める為の愛撫に過ぎなかった。
男がいつもしていた、力づくに自分を犯そうとするかのような荒々
しい行為⋮⋮
その行
に、マゾとして調教されていた身体は驚くほど簡単に燃え上が
力任せに激しく自分を求める、いつもの露出調教にも似た
為
っていった。
︵アアアァ! そんな⋮⋮ こんな⋮⋮ こと⋮⋮ こんなことっ
て⋮⋮
あぁ⋮⋮ ご主人様に⋮⋮ 160
犯される⋮⋮ 犯されちゃう⋮⋮
ご主人様⋮⋮入れて⋮⋮ 涼子を犯して⋮⋮ ああ⋮⋮おチンポ⋮⋮おチンポ入れて! 涼子を犯してぇ!︶
ハァハァと荒く、とても熱い吐息をさせながら、涼子はレイプとい
う自分を求める荒々しい男の欲望に素直に発情していた。先ほどの
性の置き火が今や業火のように激しく燃え上がっていた。全身から
甘い香りがむわっと立ち上った。
サラリーマンは涼子の態度に困惑していた。
暴れ、抵抗しているように見えながらも、どこか自分にしなだれる
ような涼子の態度⋮⋮
それは男を誘っているようにしか見えなかった。
それが余計にサラリーマンの頭を混乱させる。このまま無理矢理抱
清純派
と呼ばれた
くべきか。それとも、同意の下にセックスをすべきか⋮⋮
セックスしたいのは当然だが⋮⋮
でもかつては本気で憧れたアイドルなのだ。
彼女とは、出来れば愛し合うようなセックスがしたかった。無理矢
理泣かせるのは本当はしたくはなかった。
つい衝動でこんな事をしてしまったが、本当なら一緒に酒が飲める
だけで満足だったのだ。
サラリーマンはどうしていいのか判らないまま、涼子を壁に押し付
けるように、その柔らかい身体を抱きしめ続ける。その柔らかい感
触を味わうだけでイきそうだった。
︵マジかよ⋮⋮こんなのマジかよ⋮⋮
161
涼子ちゃんの身体⋮⋮マジに柔らかい⋮⋮スゲェいい匂いがする⋮⋮
信じらんねぇ⋮⋮ マジに⋮⋮ このままマジにイっちまいそうだ
⋮⋮⋮⋮︶
* * * * *
涼子はサラリーマンの体温に落ち着いたのか、それとも自らのうち
に燃え上がる欲情が僅かに落ち着いたのか、クイ⋮⋮と腰を突出し
てサラリーマンの股間に自分の尻を押し付けるような、まさに男に
媚びる姿勢をとった。
口元を抑える震えた左手をペロリと舐め、サラリーマンの瞳を誘う
抱いて⋮⋮
と誘っている
ような流し目で見つめる。上気しきっているかのような濡れた瞳、
まさに妖艶とでも言うかのような瞳は
かのようにしとどに潤んでいた。
サラリーマンは、﹁同意した﹂と思った。ゴクリと喉が動いた。
サラリーマンはその様子を見るとゆっくりと左手を離し、フレア状
のスカートを捲ろうとする。とはいえ、このスカートはどこから捲
くったらいいのか分からない。いっそ力任せに⋮⋮と、その時だっ
た。
﹁待って⋮⋮そんな無理に脱がさないで⋮⋮ ドレス⋮⋮破けちゃ
う⋮⋮﹂
まるで誘うかのかのような、微かに擦れたその声⋮⋮。
162
涼子は上目使いにサラリーマンを見つめながら後ろを向くと、その
尻を突き出して自らの手でスカートを捲りだした。
︵あぁ⋮⋮私⋮⋮ こんなとこで⋮⋮ トイレで⋮⋮ 犯されちゃ
う⋮⋮
このままじゃ⋮⋮ 本当に⋮⋮ 男の人の精液便所になっちゃうよ
⋮⋮︶
に新たなページが刻まれていく。
自らの妄想に理性が蕩けていく。
夢の世界
それはとても官能的で退廃に満ちた物語だった。
男の精液を受ける為だけの存在⋮⋮
﹃性奴隷アイドル﹄に堕ちた自分の姿が頭に浮かぶ。
自らの妄想にゾクゾクした。
その夢物語に激しく濡れた。
汚い公衆便所の中⋮⋮
着飾ったドレスを捲くって裸の尻を突き出し⋮⋮
ですらない⋮⋮
として扱われる堕ちた性奴隷の光景が⋮⋮
女
ただ精液を注がれる憐れな女⋮⋮
穴ボコ
いや⋮⋮其処にいるのは最早
単なる
その顔が自分の顔だと⋮⋮
その女が自分自身だと夢想してしまう。
163
夢の世界の住人
いや、今の自分がそうなのだ。
今の自分こそが
堪らないほど惨めで⋮⋮
堪らないほど恥ずかしくて⋮⋮
堪らないほど興奮してしまう⋮⋮
アイドルなのに⋮⋮ なのだ⋮⋮
私はアイドルだったはずなのに⋮⋮
こんなこと⋮⋮ こんなことしちゃってる⋮⋮
﹁ぁ⋮⋮あんまり苛めないで⋮⋮ 優しく⋮⋮してください⋮⋮﹂
あからさまに自分を誘う声にサラリーマンの理性が吹き飛んだ。
彼もそれなりに女性経験はあった。さすがにレイプはなかったが、
多少の女遊びはしてきた。金で買った女とラブホテルの前でセック
スしたこともあった程だった。
だが、このような状況で、今にも犯されそうな状況だというのに、
陵辱者である自分を受け入れる女など一人も居なかった。ましてや
あの騒動
を知ってい
この女は、かつて自分が憧れた清純派アイドル初音涼子なのだ。
この女が本物かどうかは関係ない。いや、
るだけに、彼女は本物だと思った。やっぱり初音涼子は、アノ三流
雑誌の噂通り﹁芸能ヤクザに淫乱マゾ奴隷にされたのだ﹂と心で実
感した。
かつて読んだ妄想記事が全て真実だったと、アレが全部本当の事だ
164
ヤクザの娼婦
として調教されている噂が⋮⋮
と理解した。堪らなく興奮した。
清純派アイドルが
まで撮られているという噂が⋮⋮
に何人も抱かれている噂が⋮⋮
裏AV
裏の業界人
ヤクザの命令のまま
ヤバイ事務所に移籍し
﹃全て真実だった﹄と確信した。
彼の興奮は止まらなかった。
三流雑誌を読んだ時の灰暗い興奮がジクジクと湧き上がってくる。
かつて憧れていた初音涼子が変態マゾアイドルとしてココまで調教
されている事実に嗜虐の血が昂ぶってくる。こんな気持ちは初めて
だった。
自分の憧れていた清純派アイドルがヤクザに寝取られていたのが悔
しくて、でもそれが事実だったことがなぜか嬉しくて、マゾアイド
ル本人が目の前にいるのだ。自分を誘惑してくるのだ。
彼はハァハァと息を荒げ、黙って涼子の様子を見つめていた。
涼子の着ていた黒いスカートが捲れ上がり、ほっそりとした太もも
の根元に黒レース地のガーターベルトが現れる。涼子は恥ずかしそ
ストリッパー
として芸能ヤク
うに太ももをくねらせながらも、そのまま丁寧に、そして官能的に
スカートを捲くり上げていく⋮⋮
サラリーマンは﹁初音涼子は今や
ザに調教されている﹂という記事を思い出していたのだった。
165
哀願の果てに
﹁おねがい⋮⋮ もう⋮⋮もう許して⋮⋮﹂
サラリーマンは魅入られた様に涼子の尻を見つめていた。
まるで白桃のように丸みを帯びた白く柔らかそうな尻肉。陰部周囲
の肌すらも絹のように白く、陰毛が一本もないつややかな恥丘は新
雪を思い起こさせる。何よりもその下の陰部。その秘すべき場所は、
いままで自分が関係してきた安い女達とはまるで違っていた。
﹁マジかよ⋮⋮涼子ちゃんのアソコ⋮⋮とても綺麗だよ⋮⋮ こんな風にされて⋮⋮ こんな⋮⋮売女みたいな身体に改造されて
⋮⋮
でもマジに綺麗だ⋮⋮ 涼子ちゃんのオマンコ⋮⋮ 凄く綺麗だ⋮
⋮﹂
男の呟き声が涼子の耳を愛撫する。
どこか優しげな男の声に涼子の身体は過敏に反応していた。その様
子を男は熱心に見詰め続けていた。
ヤクザの性奴隷に堕ちた証であるクリトリスのピアスがキラキラと
輝き、例えサディストでなくてもそのピアスを見つめるだけで目の
前の女に対して嗜虐の気持ちが湧き上がる。
かつて自分が憧れていた女⋮⋮
その女は既にここまでヤクザに調教されていたという事にアドレナ
リンが分泌される。灰色の欲望を更に掻き立てる。だがこの興奮は
166
性欲だけではなかった。
ピアスで飾られた淫らな唇⋮⋮
女の華
を見たのは生まれて初めて
こんなにも男を欲しがる、こんなにも淫らに蠢く花弁は初めてだっ
た。こんなに淫らに咲き誇る
だった。
清楚系アイドルとは思えない淫らな華に男の股間は激しくいきりた
った。
ピアスに飾られていた花弁はその重さのせいかふっくらと伸びなが
らも、自らを咲き誇るかのように華麗に花開いていた。そしてその
垂れた花弁のスグそばにある女の芯、普通なら表皮に埋もれている
べきクリトリスは、まるで朝露に濡れ光るようにルビー色に美しく
濡れ輝き、ヒク⋮ヒク⋮と、まるで男を誘うように前後に揺れる。
何よりもピンク色に輝く肉ヒダ。男を受け入れる女の穴はピンク色
の濡れ輝きながら、ヒクッ⋮ヒクッ⋮と開いたり閉じたりしながら、
男を誘う甘い香りの蜜をトロリと吐き出していた。それはまさに淫
華そのものだった。
﹁すげぇ⋮⋮ あぁ⋮⋮なんてイヤらしいんだ⋮⋮ 俺の憧れていた初音涼子のオマンコは⋮⋮なんてイヤらしいんだ⋮⋮
こんなの着けて歌っていたなんて⋮⋮ こんなエロいマンコでTV
に出てたなんて⋮⋮
あぁ⋮⋮マジにエロい⋮⋮ エロ過ぎるよ⋮⋮﹂
﹁あぁ⋮⋮ 止めて⋮⋮ お願い⋮⋮ これ以上は見ないで⋮⋮ そんな恥ずかしいこと言わないで⋮⋮ 167
あぁ⋮⋮ お願い⋮⋮ もう⋮⋮ もう⋮⋮ 許して⋮⋮ 見ないで⋮⋮ 見ないでぇ⋮⋮﹂
トイレの壁に片手を付き、背後のサラリーマンを後ろ向きに上目使
いで見つめるその濡れた瞳⋮⋮
まるでサラリーマンを誘惑するようにつま先立ちで尻を突き出し、
涼子の掠れた﹁見ないで⋮⋮﹂という甘い声がトイレの中に静かに
響く。それは今の滾りきったサラリーマンにとっては﹁入れて⋮⋮﹂
と誘っているようにしか聞こえなかった。淫らな花弁から白濁した
雫がツゥ⋮⋮と床に滴り落ちたのだった。
サラリーマンはハッと気付くと、興奮のせいか、慌てている為か、
震える手でベルトを外しスラックスと下着を一気に引き降ろす。
熱
と
勢い
に涼子は期待と興奮に満
赤黒くビクビクと勃起した肉棒、慣らされきった男のソレと比べる
と小ぶりだったが、その
ちた目で見つめていた。
︵あんなに⋮⋮ 興奮して⋮⋮ ピクピクして⋮⋮
まるで⋮⋮ 湯気が出ているみたい⋮⋮
先っぽ⋮⋮ あんなに濡れてるの⋮⋮?
凄い⋮⋮ この人⋮⋮ 凄い⋮⋮
そんなに⋮⋮ そんなに私に入れたいんだ⋮⋮
この人⋮⋮ 本当に⋮⋮ 本当に私のファンだったんだ⋮⋮⋮⋮︶
男の命令の名の下、何人もの業界人に抱かれすぎていたせいだろう。
名も知らぬ他人とのセックスに今や慣れすぎてしまったせいだろう。
涼子の価値観は、今や一般の女性のソレとは大分狂いはじめていた。
今まで何十人もの男に抱かれてきた。名前の知らない男の肉棒を咥
168
えてきた。普通のセックスは勿論のこと、求められればアナルセッ
クスをすることも、男の前に跪きながら口内に注がれる精液を全て
飲む事も当たり前のようにしてきたのだ。
﹁男の欲望には全て応えるように﹂と厳しく調教されてきた。
涼子は、その命令から逆らうことなど出来なくなりつつあった。
としてではなく、大ファンだから
そして、今まで涼子を抱いてきた相手は彼女を娼婦のように扱う人
アイドル初音涼子
が多かった。
皆が憧れた
性奴隷の初音涼
として見る人が多かった。いや、多すぎたといっても過言では
自分を抱きたいというのではなく、男に飼われた
子
なかった。
今まで彼女を抱いた男達は、華奢なその身体に獣染みた激しい性欲
をぶつけるか、彼女を人形のように思っているサディストが多かっ
た。彼女が泣き叫んでも、許しを乞いても、その身体を責め上げ、
子宮に精液を注ぎこむ相手ばかりだった。
今の涼子は、男性からそういう目で見られるのが当然だと思い始め
ていた。
﹁自分は男の性奴隷なのだから⋮⋮﹂
しかしソレを本心から認めるのは恐ろしかった。
ソレを認めたら、本当に自分自身が無くなってしまう気がした。
涼子は、今にも消えそうな自分のプライドを守る為か﹁身体を求め
られる事﹂=﹁自分が必要とされている事﹂のように思うようにし
ていた。
例えその時だけでも﹁自分を見て興奮してくれる男﹂に対して、い
169
や﹁今でも自分のファンを続けてくれている﹂相手に、無意識のう
ちに好意を持つようになりつつあった。
そんな中のこの陵辱劇は、涼子の心を強く打った。
此処まで自分を⋮⋮初音涼子としてこの身体を激しく求める男は滅
多に居なかった。それが何故か、とても嬉しかったのだ。
﹁お願い⋮⋮お願いします⋮⋮ 私の⋮⋮恥ずかしい場所を⋮⋮
イヤらしい場所を⋮⋮全部お見せますから⋮⋮ これで⋮⋮ これで許して⋮⋮ お願い⋮⋮私のファンなら⋮⋮犯さないで⋮⋮﹂
今からレイプをされるというのに、気が付けば涼子は両足を僅かに
開き、ほっそりとくびれた腰をワザとらしいほどに高く突き出した。
﹁許して⋮⋮﹂と言いながら、自らのオンナを彼に捧げた。マゾ奴
隷として躾けられた哀しい本性であり、隠れた本心の顕れだった。
涼子の花弁が大きく華開く。女の甘い匂いがトイレの中にムワッと
広がった。サラリーマンはその匂いに釣られるように、先走り汁を
ダラダラ垂らすチンポを握ると、そのまま一気に涼子の中に押し入
れたのだった。
﹁ハァッ! アアァァッ! イィッ! イイイイイッ!!!﹂
︵い⋮⋮いきなり⋮⋮アアッ! ⋮⋮イィッ!︶
大きな声を出す涼子に驚いたのか、サラリーマンは慌てて左手で涼
子の口を押さえる。涼子は肉棒を入れられた瞬間に逝き、腰を震わ
せながら尻を振り出していた。
170
男と交わされるいつものセックスの様に、膣肉を貫く肉棒をより感
じようと膣肉全体でキツク締め上げ、亀頭を胎内の奥にまで吸い込
もうとする。膣の根元をキュッキュッと小刻みに締め付け、柔らか
な肉ヒダで亀頭をヌルリと喰い締め、膣壁全体で肉棒を感じようと
尻肉をくねらせて肉棒を刺激していた。
性奴隷として躾けられた淫技⋮⋮
それは例えレイプ犯であろうとも身体は素直に反応してしまうほど
に、涼子は骨の髄まで男の性奴隷として調教されていた。余りの雌
穴の感触に、サラリーマンは口を抑えるのも忘れ、腰を激しく動か
しだした。
﹁ダメ! こんなことダメ! こんなことしちゃダメなのに! ア
ァッ!
ダメ! アアン! もっと⋮⋮! もっと奥まで! もっと奥まで
っ! ハァァ! アァッ! アァッ! イイの! イイの! アアッ! もっと! もっと奥まで頂戴!﹂
﹁クッ! なんだ、このマンコは⋮⋮?
まるでチンポが吸い取られるみたいだ⋮⋮クゥ∼ッ! 二段締めか
⋮⋮﹂
涼子の花弁はヌチャヌチャと音を立てて喜び、その薄い唇からは涎
を垂らし快楽の喘ぎ声を奏でていた。
それはとてもレイプには思えないほどのよがり声であり、サラリー
マンの更なる興奮を誘う甘い囁きだった。
﹃ピピピピピ! ピピピピピ! ピピピピピ!﹄
171
無機質な電子音。
涼子の携帯電話の呼び出しに男の腰が一瞬止まり、そのせいか涼子
も大分遅れてその音に気が付いた。
﹁あ⋮⋮出ないと⋮⋮ お願い⋮⋮電話に出させて⋮⋮
このことは言わないから⋮⋮
私のこと⋮⋮犯し続けてもいいから⋮⋮
今だけは⋮⋮今だけは貴方の命令を何でも聞くから⋮⋮
お願い⋮⋮ 電話に⋮⋮ お願いします⋮⋮﹂
の姿に思わずサラリーマンは
快感のせいか、レイプの苦痛のせいか、目に涙を浮かべながら囁か
本物の哀願
れる初音涼子の哀願の表情⋮⋮
先ほどとはまるで違う
携帯電話を渡してしまう。涼子は涙目で感謝の意思を見せた。次の
瞬間、男の腰は再び動きだしていた。
︵あぁ⋮⋮さっきよりまた締まりやがる⋮⋮
なんて気持ちいいマンコなんだ⋮⋮
こんな女は初めてだ⋮⋮まるでチンポが蕩けそうだ⋮⋮︶
﹁あぁ⋮⋮涼子ちゃん? ⋮⋮帰っちゃったのかと思った⋮⋮
ぁ⋮⋮部屋が用意出来たから⋮⋮来て欲しいの⋮⋮﹂
﹁ご⋮⋮ごめんなさい⋮⋮アァ⋮⋮ちょっと急用で⋮⋮
ンッ! ⋮⋮大丈夫です。本当に⋮⋮イッ! ごめんなさい⋮⋮﹂
︵クゥ⋮⋮声が出ちゃう⋮⋮アッ⋮⋮また激しく⋮⋮ 硬くなって
172
⋮⋮ おちんちん⋮⋮ピクピクしてる⋮⋮ 待って⋮⋮待って⋮⋮アァァ
ッ! ︶
﹃ドクッ! ! ドクドクッ! ドクドクドクッ!!﹄ サラリーマンは真っ赤な顔をさせ、涼子の身体の奥底に射精をした。
ずっと憧れていた初音涼子とSEXをしている興奮からか、生まれ
て初めてレイプしているという背徳感からか、この女がここまでマ
ゾに調教されている嫉妬心のせいか、一度射精しながらも肉棒は萎
える事なく、そのまま引き続き腰を激しく動かしていた。
桃を思わせる涼子の柔らかな尻を両手でガッシリと掴み、その腰を
再び激しく振りまくる。
突き上げるたびにピアスの擦れる音が響き、ヌチャヌチャという音
がトイレに響きわたり男の興奮を掻き立てる。滾りきった男根が肉
壷を激しく出入りする度、その穴からは精液と雌汁が混ざり合った
濃厚な性交の証がボトボトと零れ、薄っぺらい革靴を汚していく。
だがサラリーマンは気にする事なく、滾りきった肉棒を涼子の肉穴
に突き上げていた。
︵ウソ⋮⋮出てる⋮⋮ 中に⋮⋮出されちゃってる
おチンポ⋮⋮ドクドクいってる⋮⋮ 精液⋮⋮出されちゃってる⋮⋮ 中に出されちゃってる⋮⋮
でも⋮⋮全然止まってくれない⋮⋮
どうして⋮⋮ どうしてこんなに激しいの⋮⋮ 熱い⋮⋮おチンポが熱いよ⋮⋮ また⋮⋮また犯されちゃうよ⋮⋮︶
﹁はぁ⋮⋮部屋は⋮⋮一番上の階の1号室です⋮⋮ 173
ん⋮⋮行けば⋮⋮判ると思うわ⋮⋮ん
ん
⋮⋮
シャワーを浴びているかも⋮⋮知れないから⋮⋮あぁ⋮⋮そのまま
部屋に入ってね⋮⋮﹂
﹁アッ⋮⋮アッ⋮⋮分かりました⋮⋮
アッ⋮⋮アッ⋮⋮メイク直してから⋮⋮イッ⋮⋮イキ⋮⋮ます⋮⋮
アッ!⋮⋮アッ!﹂
︵ダメ⋮⋮もうダメ⋮⋮声出ちゃう⋮⋮声が出ちゃう⋮⋮︶
涼子が電話を切ると、サラリーマンは真っ白な尻肉を両手で掴み、
手の跡を赤く残すほどに先程よりも断然激しく責めたてた。鬼のよ
うな形相をさせながら尻肉を前後に激しく動かし、肉棒を突き上げ、
そのまま続けて射精しようとしていた。
﹁くぅ∼! ⋮⋮ダメだ! さっき出したばかりなのにまた出ちま
う!
イクぞ! また出すぞ! 今度は思いっきり奥に出してやるからな!
そうだ! このまま孕ませてやる! レイプで涼子ちゃんを孕まし
てやる! いいな! 俺のガキを産め! このまま俺のガキを産むんだ!
ヤクザのガキなんかじゃない! ファンである俺のガキを孕むんだ!
俺はお前のコンサートにも行ったんだぞ!?
写真集だって! CDだって何十冊も買ったんだ!
ずっと! ずっとお前に憧れてたんだぞ! ファンを! 俺を裏切
りやがって!
これがお前の償いだ! これがお前の受ける罰なんだよ!
わかったな涼子! ヤクザのガキなんか産むな! 産むならファン
のガキを産め! 俺のガキを産むんだ! 174
いいな! 今から俺のガキを孕むんだ! ああぁっ! 出る! 出
るうっ!﹂
﹁出して! 熱いの出して! スゴイ! こんなの凄い! レイプされてるのに! ファンの人にレイプされちゃってるのに! ああっ! 出して! 中に出して! イィ! イク! イク! イ
ィィ∼! イックゥッ! ﹂
ドプッ! ドクドクドク! ドクン⋮⋮ドクン⋮⋮ドクン⋮⋮
︵あぁ⋮⋮出てる⋮⋮沢山出されてる⋮⋮
気持ちいい⋮⋮ 気持ちいい⋮⋮
レイプされてるのに⋮⋮ 知らない人に中出しされちゃってるのに⋮⋮⋮
イィ⋮⋮あぁ⋮⋮いっちゃう⋮⋮ イク⋮⋮ イクゥ∼⋮⋮︶
175
新しい仮面
突然のレイプ⋮⋮
雄の本能
のままに涼子を犯していた。どれほど大量
陵辱者である男は涼子を犯す事に我を忘れていた。既に理性が飛ん
でいるのか
の精液を流し込んだのか、何度射精をしたのか、本人すらも覚えて
いなかったのだ。
3発、4発⋮⋮それ以上の射精を繰り返していた。しかしサラリー
マンの欲望は未だ収まることはなかった。射精の度に床にまでズリ
下ろしたズボンを震わせ、射精した直後だというのに再び腰を降り
雄
の快感に支配されていた。
出す。その腰の動きは最初の時と変わらず、とても激しいものだっ
た。
サラリーマンは、まさに
精液と愛液にドロドロに滑る腟壁を貫く度に亀頭が痺れる様なビリ
ビリとした快感を味わい、グリュ!グリュ!と激しく喰い締める肉
穴から腰を引く時にカリ首がゾリゾリと擦られる。カリ首の部分が
捲れ上がる様な妖しげな快楽を脳髄までビリビリと味わうのだ。そ
の度に甲高い雌の鳴き声が響くのだ。
その快感を味わう為に
雌犬の嬌声を聴く為に
先ほどよりも一層激しく腰を動かすのは雄なら当然の事だろう。
しかも、このレイプは精神的な高揚も非常に大きかったのだ。
176
自分好みの雌を犯し、その雌を自らが発情させ、自分の子を受精さ
せる為に、その雌の子宮目掛けて射精をする。
アイドル初音涼子
なのだ。コンサート会場では何
それだけでも最高の快感だというのに、その女はかつて日本中の男
が憧れていた
万もの男の視線を集めていたこのアイドルを、﹁ヤクザの娼婦に堕
ちた﹂と噂されるアイドルを、今は自分が孕ませているのだ。
例えそこがトイレであろうとも、アイドルの膣の中に直接自分の精
液を注ぎ込んでいるという状況に理性の糸はとっくに焼き切れてい
た。
なんて⋮⋮なんて気持ちがいいんだ⋮⋮
あぁ⋮⋮最高だ⋮⋮ 最高の気分だ⋮⋮
こんなセックスは生まれて初めてだ⋮⋮
例え⋮⋮ 例え掴まっても構わない⋮⋮
この女を⋮⋮
初音涼子を孕ませることができたら死んでもいい⋮⋮
本気でそう思えるほどの⋮⋮
平凡なサラリーマンでは一生味わえない、人生最高ともいえる征服
感に彼は溺れていたのだった。
マゾとしての快楽に支配されつつある涼子にとっては、彼の欲望の
熱さ、その獣欲の激しさに自分でも驚くほどにあっさりと流されて
いったのだった。
177
﹁あぁ⋮⋮涼子⋮⋮涼子のマンコは最高だな! お前のマンコは最
高に気持ちがいいぞ!
まだまだ犯してやる! 精液を出し切るまで犯してやる! このま
ま孕ませてやるぞ!﹂
﹁アアッ! 犯して⋮⋮便所奴隷の涼子を犯してぇ! ああっ! 凄い! 凄いぃ! もっと! もっと出して下さい! ご主人様! 私の中に! 私の中にご主人様の精液を注いでくださ
い!﹂ ああん! ご主人様! ご主人様ぁ!﹂
﹁いいぞ! 出すぞ! 出すぞ! ああっ! まただ! またイっ
ちまう! 締めすぎだ! クッ! クソ! 出すぞ! ああっ!﹂
﹁アアン! 凄い! また! また出されちゃう! また出されち
ゃう!
ああっ! いい! イイの! もっと! もっと私を愛してくださ
い!
もっと孕ませてください! ああっ! イイのっ! イクッ! ま
たイクゥ∼ッ!﹂
ドクッ! ドクドクドクッ! ドクドクドク∼∼ッ!!
精
の全てを
サラリーマンはその後、僅か数分の間に何度も射精をし、その度に
大量の精液を柔らかな子宮に注いだ。まさに自分の
初音涼子の中に注ぎ込んだ。その度に涼子は自分から腰を振り、自
分から絶頂を叫んだ。
その華奢な身体の中に驚くほどの大量の精液をひたすら受け入れな
178
がら、涼子は白い世界に飛び込んだのだった。
* * * * *
﹁ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮ アァ⋮⋮ ハァ⋮⋮﹂
息も絶え絶えの涼子の声が豪奢なトイレの中に漏れ聞こえる。
彼女はトイレの床に座り込んでいた。その姿を前に男は呆然と立ち
尽くしていた。
そこに居たのはかつて憧れていた光り輝く初音涼子の姿ではなかっ
た。
性欲に溺れ、快楽に浸ったその表情。自分が注いだ大量の精液に股
間を汚しながらも、淫蕩に満ちた瞳でトイレの床に倒れこむ様子は、
金で買った浅ましい売春婦の姿よりも汚らしく見えた。
︵これが⋮⋮これが俺の憧れていた初音涼子の本性だったのか⋮⋮?
なんだ⋮⋮こいつもタダの売女じゃないか⋮⋮ しまくりなんだろ? とか言ってたくせ!
枕
清純派
こんな場所でケツを振って⋮⋮男に媚びて⋮⋮
クソ! コイツもどうせ
俺達のことをずっと騙してたんだな! やっぱりヤクザの女じゃね
ぇか!
179
ん⋮⋮? ⋮⋮あれ?
ヤクザ⋮⋮? ヤクザ⋮⋮?
ヤバイ! 何やってんだ俺!︶
自らの獣欲を出し切って落ち着いたのか、自分の犯した罪の重さに
ようやく気が付いたのか⋮⋮
と、そこに涼子の携帯から音が鳴る。
単なる電子音だったが、静寂に満ちていたトイレの中でのその音は
とても大きく聞こえた。サラリーマンにとっては、防犯ブザーの音
よりも大きく聞こえたのだった。
サラリーマンは我に返ったように涼子のスカートで肉棒を拭き、財
布から取り出した紙幣の全てを涼子に投げつけると慌ててトイレか
ら逃げ出した。涼子は床にへたりこみながら、お漏らしをした後の
様にトロトロと花弁の奥から溢れる大量の精液と、その精液に汚れ
ていく紙幣をボーッと見つめていたのだった。
︵凄い⋮⋮こんなに沢山出されちゃった⋮⋮
アソコからまだグシュグシュと出てくる⋮⋮イヤらしい⋮⋮︶
感謝の証
﹂だった。自分の身
精液と愛液とでドロドロに汚れた膣に指を入れて、ペロリとそれを
舐めながら周りを見渡す。
男に躾けられた﹁性奴隷としての
感謝の印
を見せることになると、﹁それが性奴隷の常識だ﹂
体に精液を注がれたら、そのようにして改めて自分の口で舐めるこ
とが
と男に何度も躾けられたのだった。
︵あれ? ⋮⋮ご主人様は⋮⋮?
180
ぁ⋮⋮さっきの人は⋮⋮ご主人様じゃないんだっけ⋮⋮?
そっか⋮⋮
あぁ⋮⋮やっぱり⋮⋮ご主人様が良いな⋮⋮ 全然⋮⋮ 物足りない⋮⋮
あんなのじゃ⋮⋮全然満足出来ないよ⋮⋮ やっぱりご主人様がいい⋮⋮ やっぱりご主人様がいいよ⋮⋮ あ⋮⋮ご主人様⋮⋮ そうだ⋮⋮ご主人様のところに帰らなきゃ⋮
⋮︶
涼子はふらつきながら気怠い身体をゆっくりと起こす。辺りはレイ
プの名残で散乱しきっていた。床に落ちていたトイレットペーパー
の一つで床と股間の精液を拭き、バイブや精液に塗れた紙幣をカバ
ンに機械的に押し込み、乱れた身なりを整えるように鏡の前に立っ
た。
⋮⋮そこには乱れきった自分がいた。
捕らわれのお姫さま
を演じて
頬を赤く染め、奇麗に整えた口紅はさきほどの彼に奪われ、髪の毛
は乱れていた。僅か数時間前まで
いた彼女は、今や亡国の哀姫に堕ちていた。
﹁そうだ⋮⋮ この後⋮⋮沙雪莉さんと会うんだった⋮⋮
こんな格好じゃ⋮⋮ こんな格好じゃ⋮⋮ 181
沙雪莉さんに会えないよ⋮⋮﹂
は、アイドル時代に骨の髄まで覚えさせられた。
思わず泣き崩れたくなる自分の心を必死に堪えて化粧道具を取り出
した。
心の切り替え
どんな辛いことがあっても、どんな泣きたい時であっても、ステー
ジ立つときは常に笑顔を心がけていた。鏡の前でメイクをするとき
ソレ
を男に巧みに利用されていたことだっ
は、自分が新たな仮面を被る時だった。
そして涼子の悲劇は
た。
名前も知れない中年男性
に抱かれた後にいつも
売春婦が身体を売った後に心を切り替える術を⋮⋮
男の命令のまま
感じる、自分がとても惨めで、自分が情けなくて、でもなぜか子宮
が疼くこの感覚も同時に仕込まれていた⋮⋮
かつて光り輝くアイドルだった初音涼子は、今や売春婦紛いのこん
な感覚にすら慣らされつつあったのだった。
* * * * *
ファンデーションを頬に付け、アイラインを強めに取る。鏡の中の
自分が少しずつ美しさを取り戻していく。
182
それに合わせて、涼子の心は少しずつ取り戻されていった。
化粧に合わせて自分の心が癒されていくのだ。
それは自分でも驚くほどの立ち直りの早さだった。
汚れた自分
を
新しい自分
へとメイクで塗
きっとこれは沢山のドラマや映画に出ていたせいかもしれない。
涼子は、先程迄の
り替えていった。
見ず知らずの男に抱かれることはいつものことだった。名前も知ら
ない男を相手に媚びを売るなど、初めて言葉を交わす相手とキスを
するなど、あって数分後に身体を重ねる相手に絶頂を求めることな
ど、最早慣らされきっていたのだ。
メイク
レイプに感じる自分
新し
という行為だった。
何よりも、それ以上の恥辱の行為を男からいつも受けていたのだっ
た。
それを切り替える行為が、この
を演じ続ける。先程の恥辱の行為も
自分の物語に新たなページを刻むように、別の仮面を被って
い自分
を演じただけだと思うように、自分の心に何度も言い聞かせた。
そうしないと心が壊れそうだった。
そして自分の心についた傷を隠すようにアイラインを引いていくの
だった。
* * *
自らが被る新しい仮面⋮⋮
もはや本人すらも何が正しい自分なのか分からなくなりかけていた。
ただ、先程の仮面と違う新しい仮面を被る必要があった。先程のこ
183
とは忘れたかった。いつものように男に抱かれて忘れたかった。こ
の身体の疼きを早く満たして欲しかったのだった。
を早く埋めたい。
を忘れさせて欲しい。
疼き
そう、今の涼子にとっては子宮から響く﹃性の快感﹄が全てだった。
全て
未だ満たされない
今の自分の
レイプの快感がゆっくりと遠のき、変わりに身体の奥がジクジク疼
マゾ奴隷としての心
を完全に取り戻していたのだった。
いてくる。それすらもいつものことだった。涼子の心は男に躾けら
れた
普段なら、男の元に駈け寄ったことだろう。
だが、今は違った。
﹁沙雪莉と楽しい時間を過ごす﹂
それが今の涼子にとっての全てに摩り替わっていた。
あの時間はとても楽しかった。自分の衝動で失礼なことをしてしま
った。
もう一度、もう一度ゆっくり沙雪莉と話がしたい。
そして﹁あの日、自分に何があったのか﹂﹁今、自分が何を感じて
いるのか﹂を沙雪莉にだけは聞いて欲しかった。
そんな想いが彼女の心を埋め尽くしていた。
* * *
184
涼子のメイクは最後を迎えていた。
アイドル時代、﹁とても魅力的だ﹂と煽てられたアヒル口の唇に橙
色の口紅を塗り、唇を開き、舌を尖らせ回してみせる。
それは官能的なキスの表情だった。涼子は鏡の前で一人、キス顔の
練習をしていたのだった。
︵ヤダ⋮⋮なんでこんな事してるんだろ⋮⋮
沙雪莉さんと部屋で飲むだけなのに⋮⋮
さっきのエッチのせい? そういえば⋮⋮あの彫師さん⋮⋮ やっぱり⋮⋮ご主人様の⋮⋮奴隷の一人じゃないのかな⋮⋮?
あんなにウットリと⋮⋮ ご主人様を見てたし⋮⋮
まるで⋮⋮ カップルみたいにお似合いだった⋮⋮
私は⋮⋮ どう見えるんだろ⋮⋮? ちゃんと⋮⋮ ご主人様の奴隷に見えるのかな⋮⋮? 沙雪莉さんって本当にキレイだし⋮⋮⋮⋮
私も少しは色っぽいメイクしないと、ご主人様を盗られちゃうかも
⋮⋮
そんなの⋮⋮ 嫌だ⋮⋮⋮⋮
この前⋮⋮ご主人様⋮⋮
あの瞳で沙雪莉さんをじっと見てた⋮⋮
185
もしかして⋮⋮⋮⋮沙雪莉さんを狙ってるの⋮⋮? あの人には負けたくないな⋮⋮ 絶対負けたくない⋮⋮︶
涼子は唇をもう一度大きく開くと、真っ赤な口紅を塗り直していっ
たのだった。
186
扉の前で
﹁んくっ⋮⋮ くふっ⋮⋮ ぁ⋮⋮ ぁぁ⋮⋮ ひぁぁ⋮⋮⋮⋮﹂
鏡の前、涼子は男の命令を思い出しながら、同時に身体の芯からは
未だ満たされないジクジクとした疼きを埋めるように再び2穴バイ
ブを根元まで填める。鏡の前の自分はとても淫らだった。
さきほどのレイプのせいか肌は薄っすらと色付き、ルージュを塗っ
たばかりの赤い唇は濡れ光る。目の下の隈はアイラインを惹いたよ
うにその瞳を美しく輝かせていた。
涼子は鏡の中の自分にわざとらしいほどの流し目をしてからエレベ
ーターに向ってゆっくりと歩き出した。
この感覚は慣れていた。男の命令の元、名前も知らない誰かに抱か
れ、そして一人で帰る時と何もかわらなかった。
いつもと違うのは、今から向かうのは男の待つホテルの部屋ではな
大切な友人
切ないだけの一人ぼっちの時間
と楽しいお酒を飲むのだ。
いということ。その部屋にいるのは自分の知っている人という事だ
け。これから
それが、ここ最近味わっていた
とは大きく違っていた。それがとても嬉しく、先程のレイプの疼き
すら今ではどこか愛しくすら感じていたのだった。
先ほどのレイプの名残か、男に売春婦紛いに調教された日々のせい
か、ジンジンとした疼きの残る身体は歩く度にバイブを感じて、自
然と口元が緩み熱い吐息がこぼれそうになる。その度に唇をキツク
喰い締め、口内に溢れる唾液をゴクリと飲み込むのだ。
187
拭い取ったはずの女蜜がタラリと太ももに流れる度、その細い足を
止めて買ったばかりのハンカチでさりげなく拭き取り、無意識のう
ちに尻を浮かせるように歩くのだ。
男を誘うような尻を左右に振る娼婦の歩き方をしながら、涼子は1
人、沙雪莉の待つ部屋に向かったのだった。
そういえば⋮⋮ ここの最上階って⋮⋮スィートルームのフロアなんじゃ⋮⋮?
このホテル⋮⋮ご主人様と何度か来た事あるけど⋮⋮
スィートに泊まったことは⋮⋮まだ無いかも⋮⋮
そういえば⋮⋮沙雪莉さんとホテルとか⋮⋮初めて⋮⋮
アァ⋮⋮ ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮
なんか⋮⋮ ドキドキしてきたかも⋮⋮
まさか⋮⋮ 無理矢理ベッドにとか⋮⋮?
バカみたい⋮⋮ 何を考えてるの⋮⋮ わたし⋮⋮
沙雪莉さんが狭い部屋で飲むのは似合わないし⋮⋮気にしすぎだ
ね⋮⋮?
ダメダメ⋮⋮ 私ったら⋮⋮つい変なことを考えちゃうクセがついちゃったみた
い⋮⋮
* * * * *
188
スィートルームの一番奥の広い部屋、沙雪莉は股間と胸を男に弄ら
れていた。
いつもの澄ました顔とは違う淫らに蕩けきった顔は、先程の女優然
とした姿とはまるで異なる、まさに娼婦の顔そのものだった。
﹁あぁ⋮⋮ は⋮⋮早く⋮⋮早く入れて⋮⋮ください⋮⋮
ご主人様のおチンポ⋮⋮早く⋮⋮お恵み⋮⋮ください⋮⋮
もう⋮⋮ 限界⋮⋮ です これ以上は⋮⋮ 狂ってしまいます⋮⋮ あぁ⋮⋮﹂
﹁クククッ、アイツがあの扉を開けた瞬間に入れてやる⋮⋮
お前のマンコにチンポが入る瞬間を見せつけるんだ
お前の本当の姿を⋮⋮
お前の姿を涼子に見せつけながらイクんだ
自分の方がマゾ奴隷の先輩って事を教えてやれ⋮⋮
見られて感じる露出狂の雌犬だって事をアイツに教えてやるんだ⋮⋮
実は涼子に嫉妬してるって事もな⋮⋮クククッ!﹂
﹁そんな⋮⋮そんな事⋮⋮ないです⋮⋮ それは⋮⋮それはご主人様の勘違いです⋮⋮
そんな風に指⋮⋮ あ⋮⋮当たって⋮⋮ そこ⋮⋮当たってます⋮⋮
あぁ⋮⋮ダメ⋮⋮ ビ⋮⋮ビリビリします⋮⋮ そこ⋮⋮来るぅ⋮⋮
189
涼子ちゃん⋮⋮ 早く⋮⋮ 早く来て⋮⋮ 私の奴隷姿⋮⋮見て⋮⋮
これ以上焦らされたら⋮⋮ 私⋮⋮ 私⋮⋮狂っちゃう⋮⋮﹂
︵クククッ! もう一人の奴隷が沙雪莉だとわかったら涼子はどん
な表情をするかな⋮⋮
しかし遅いな⋮⋮何かあったのか⋮⋮? まさか⋮⋮トラブルにでもあったのか?
仮にもアイツは有名人で目立つからな⋮⋮
念の為、もう一度沙雪莉にメールを送らせるか?
いや⋮⋮ここは日本有数の高級ホテルだ
従業員も多いし防犯カメラも多い
ホテルの利用者は全てチェック済みだと聞いたぞ
うむ⋮⋮気の回しすぎだな⋮⋮︶
﹃ピンポーン! ピンポーン!﹄
* * * * *
︵⋮⋮アレ? 返事が無い⋮⋮? あ、シャワーなのかな? そう
190
いえばさっき、そんなこと言ってたかも⋮⋮︶ ﹃カチャ!﹄
︵あれ? 鍵⋮⋮空いた⋮⋮? ひょっとしてバスルームから出た
のかな?︶
﹁失礼⋮⋮します⋮⋮﹂
静かに扉を開け部屋の中に入る。スイートルームらしく室内はとて
も広く、大理石を思わせる床石や壁、そしていたるところに飾られ
た薔薇のフラワーアレンジメントのせいか、中世のお城の一室にお
邪魔したような気分になる。
と、床に何気なく置かれた何枚かの写真とアルバムが目に入った。
︵床に置きっ放しなんて⋮⋮
沙雪莉さんも、実は部屋ではこんな感じなのかな? ちょっと意外な一面を見ちゃったかも? クスッ♪︶
何気なくその写真を見た時、涼子は動きを止めた。
思わずアルバムを拾い、そのページを開いた。息が止まった。
拾ったの写真⋮⋮
そこには真っ赤な縄で亀甲縛りに縛られた女性が写っていた。
アルバムの中には無数のイヤらしい写真が収められていた。
犬のように四つん這いの姿で犯される女。全身を巨大な肉棒にイヤ
らしく舌を絡める女。膣と肛門に野太いバイブが入ったまま悶える
女。乗馬鞭で身体中を鞭打たれる女。股間を自分で大きく開きアソ
191
コを自分の指で見せ付ける女。奴隷ピアスにリードを引かれて公園
を散歩する女が⋮⋮
淫らな写真はそれだけではなかった。
結合部分を見せ付けるように騎乗位の姿で男に跨る女。自らの手で
尻を掴んでアナルを開かせながら、そこに肉棒を受け入れている女。
雌穴を自分の指で開き注がれた精液をアソコから垂らせる女。洗面
器に大便をしながら男の小便を顔に受けてそのまま飲む女。
さらには自らの大便を自らの手で身体中に塗りつけながらも、ウッ
トリと男の尻穴に舌を伸ばして奉仕をする女までが写っていた。
しかもその場所は室内だけでは無かった。
ホテルで、ベランダで、ガード下で、公園で、オフィスで、工場現
場で、中には歩道橋の上で露出調教を受けている様子の全てが鮮明
な写真で収められていたのだった。
男の顔は巧妙に隠され、隠すべき女は、細い目線以外の全てが鮮明
に写し出されていた。
豊かな黒髪、白い肌、長いがしなやかそうな肢体⋮⋮
はばか
アソコは見なかった。ソコは極力見ないようにした。同じ女として、
同じ奴隷として、ソコを見るのは何故か憚られたのだった。
写真の中の女性はとても美しかった。お世辞ではなく、本当に綺麗
だった。
そのスタイルは下手なモデルよりも整っており、スラリとした手足
の長さは同じ女である自分でさえウットリするほどだった。
上気しきっているのかピンク色の肌はシットリと輝き、豊かな黒髪
は艶やかな光を携える。瞳は見えずとも、スッと通った鼻筋と整っ
た顎のラインから、彼女が美人であることは容易く想像させた。
192
それは涼子の良く知った女性に見えた。
そして涼子自身、男達に何十枚もの卑猥な写真を撮られ続けていた
せいか、そこに写る女の表情が芯から感じって入る様子を見て取れ
たのだった。
え⋮⋮? これ⋮⋮沙雪莉⋮⋮さん? これって⋮⋮沙雪莉さん⋮⋮だよね⋮⋮? 嘘⋮⋮嘘でしょ? ウソ⋮⋮ だよね⋮⋮
それに⋮⋮このおチンポ⋮⋮ ご主人様⋮⋮? と言っていたけど⋮⋮ この大きさ⋮⋮この色⋮⋮ まさか⋮⋮ まさか⋮⋮
他にも奴隷が何人も居る
ご主人様は⋮⋮
まさか⋮⋮ 沙雪莉さんも? 目は隠れているけど⋮⋮
凄くうっとりした表情で⋮⋮
こんなにおチンポに感じて⋮⋮
凄く⋮⋮凄くイヤらしい顔をしてる⋮⋮
沙雪莉さんは⋮⋮ご主人様の奴隷⋮⋮なの? 沙雪莉さんも⋮⋮マゾなの⋮⋮? こんな姿で⋮⋮ 笑って⋮⋮ る⋮⋮⋮⋮
193
ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮
ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮
涼子はアルバムの写真を見つめながら股間を濡らしていた。
写真の女性と自分の姿がいつしか重なって見えた。自分のされてい
た調教を写真の彼女もされていたと思うと、その夜のことを思い出
してしまう。その時に感じた高ぶりを無意識に再現してしまう。先
程の精液が花弁からトロリと溢れ、細くスラリと伸びた太ももを伝
い床に零れ落ちる。
いつのまにか涼子の手は、股間と胸元に入ろうとしていたのだった。
* * * * *
﹁あ⋮⋮涼子ちゃん⋮⋮? 私は奥の部屋にいるの⋮⋮
ごめんなさい⋮⋮ちょっとそっちに行けないから⋮⋮﹂
濡れたような、まるで男を誘うような沙雪莉の色っぽい声が廊下の
奥から聞こえてくる。涼子は慌ててアルバムを閉じた。
涼子は分厚いアルバムを、まるで宝物でも扱うように胸元に抱え込
み、ソロリソロリと廊下の奥へと歩いていった。
︵い⋮⋮行っちゃダメ⋮⋮
あの扉の向こうに行ったら⋮⋮
でも⋮⋮行かないと⋮⋮ でも⋮⋮⋮⋮︶
194
白亜の扉に着けられた黄金色のノブに手を懸けた時だった。ひんや
りとした感触が指先に伝わる中、扉の向こう側から微かに軋む音が
しているのに気が付き、涼子は思わず耳をそばだてた。
ギギッ⋮⋮ギギッ⋮⋮ ヌチャ⋮⋮ヌチャ⋮⋮ ギギィ⋮⋮キィ∼ はぁ⋮⋮あぁっ∼! あぁ⋮⋮ あああっ!
ギギッ⋮⋮ クチュ⋮⋮クチュ⋮⋮ ああっ⋮⋮あぁ∼∼!
な⋮⋮ 何の音⋮⋮? 何かが擦れる様な⋮⋮
どこかで⋮⋮聞いた事がある音⋮⋮
あとは⋮⋮ 人の声⋮⋮? 沙雪莉さんだけ? それとも⋮⋮誰か他にいるの⋮⋮? 沙雪莉さん⋮⋮
奥で⋮⋮ 一体何を⋮⋮? ドキドキ⋮⋮ する⋮⋮
﹁ね⋮⋮お願い⋮⋮ はぁ⋮⋮涼子ちゃん⋮⋮そこに居るんでしょ
⋮⋮?
貴女まで⋮⋮焦らさないで⋮⋮ お願い⋮⋮ 早く⋮⋮早くきて⋮
195
⋮﹂
﹁さ⋮⋮沙雪莉さん⋮⋮?﹂︵ゴクン⋮⋮︶﹁お⋮⋮奥に居るんで
すね⋮⋮?﹂
涼子は扉の向こうから伝わる妖しげな雰囲気に思わず息を飲み込む。
どこかで聞いた事のある音の正体に、たった今気が付いたからだっ
た。
それはロープが軋む音に良く似ていた⋮⋮
自分が縛られた時によく聞いていた、荒縄の軋む音にソックリだった
思わず足が震えた⋮⋮
沙雪莉さん⋮⋮ この奥で⋮⋮何をしてるの⋮⋮?
まさか⋮⋮ この奥に沙雪莉さんの⋮⋮ご主人様がいるの⋮⋮? 入ったら⋮⋮ 私も一緒に調教されちゃうの⋮⋮? そんなの⋮⋮
ヤダ⋮⋮ 絶対にイヤだ⋮⋮
でも⋮⋮
もしかしたら⋮⋮
私の⋮⋮ ご主人様が⋮⋮? わたし⋮⋮ 196
どうしたら⋮⋮ わたし⋮⋮ どうしたらいい⋮⋮ の⋮⋮?
金色のドアノブを握る手が小刻みに震える。
ドアを開くのにここまで緊張したのは、デビューして間もない頃、
初めて主演映画を撮る前にした、怖いことで有名な映画監督への挨
拶の時以来かもしれない。金色のドアノブを握り締めていた彼女の
指先が白く染まっていた。
﹁涼子ちゃん⋮⋮来てくれたのね⋮⋮ぁ⋮⋮ぁ⋮⋮嬉しい⋮⋮
どうしたの? ね⋮⋮入って⋮⋮早く来て⋮⋮ あぁ⋮⋮お願い⋮⋮ ご主人様⋮⋮ もう許して⋮⋮﹂
涼子は自分の股間が濡れピアスがシャリンと擦れる音を聞いた。震
えながら右手のドアノブを握り締めていた。
ダメ⋮⋮
開けちゃ⋮⋮ ダメ⋮⋮ 絶対に開けちゃ⋮⋮ ダメ⋮⋮
・
197
・
・
﹃カチャリ⋮⋮﹄
198
扉の前で︵後書き︶
本章は以上になります。
この章では涼子の内面などを含み、快楽と理性の鬩ぎ合いなどを表
女同士の絡み
となる予定です。
現してみましたがお楽しみ頂けましたでしょうか?
次章から漸く
なお、ご意見、ご感想などありましたらお気軽にお寄せください。
皆様の応援が執筆意欲となります。
199
命令の名の下に
﹃キィ⋮⋮﹄
軽い音を立てて白亜の扉が開く。
扉の向こう、20畳はある巨大なメインルームには、奥にはグラウ
ンドピアノ、バーカウンターが置かれ、手前のソファセットには冷
えたシャンパンが何本か置かれていた。そして天井には幾つものシ
ャンデリアが吊られていた。
そして部屋の中央、一番豪奢なシャンデリアの脇の設置された太い
梁からは荒縄が垂らされ、そこには亀甲縛りで釣り下げられた沙雪
莉がいた。
先ほどの純白のドレス姿のまま、そのしなやかな両手を頭の上に吊
り上げられ、ただでさえ白い二の腕と指先は一層白く見えた。
胸元は、まるでビスチェのように胸元を強調するようなドレスが着
せられていた。そのような服を着ているせいか、乳房は更に強調さ
れ、同時に麻縄にキツく縛られているせいか、彼女の乳房は小振り
ながらも充分に大きく見えた。
深いスリットは大きく捲り上げられ、膝は麻縄に結ばれて女性にあ
の部分は、扉の前で立
るまじき大きく開かされ、彼女の魅力でもある細い足はM字に開脚
させられていた。
女そのもの
そしてその股間の中央⋮⋮
柔らかそうな恥丘と秘すべき
全て
を晒していたのだった。
ち竦む涼子に向けて浅ましく
200
恐らく元々無毛なのだろう、まさに真珠を思わせるほど純白の恥丘
の下には女の芯である大きなクリトリスと、ソコに飾られた自分と
は違うが淫らなピアスが目に入った。
オンナ
の場所がキュンと疼
かつて男に着けられた﹃奴隷の証﹄は、沙雪莉の一番大切な場所に
も刻まれていた。なぜか自分の中の
いた。
目を惹いたのはソレだけでは無かった。
普通の女なら表皮に隠れているべきその肉芽は、まるで幼児のペニ
スさながらに大きく膨らみ、その先端はフルフルと濡れた光を放つ。
肉の芽
といった印象を受けさせた。
全体的に細見の沙雪莉の身体の割には、あまりに大きく見える彼女
のクリトリスは、どこか
そしてその肉芽の下にはピンク色に濡れ輝く花弁がはっきりと見え、
その花弁はパックリと開ききっていた。花弁に飾られたピアスから
はチェーンが繋がり、まるでショーツの紐のように色っぽい腰を更
に彩っていた。子宮まで見えそうなほどに開き切った女の穴からは、
まるで百合の花が朝露で雫を引くように銀色の女の蜜がツゥっと溢
れ出していた。
その真下には今にも突き刺さりそうなほどの巨大な肉棒がそそり立
っていた。
男の顔や身体は沙雪莉の影に隠れていたが、その肉棒だけはハッキ
リと涼子の目の前に映し出されていた。目の前にそびえる巨大な亀
頭は、とめどなく滴り落ちる沙雪莉の蜜に濡れてテラテラとした光
を放っていた。
﹁ご⋮⋮ごめんなさい⋮⋮
涼子ちゃん⋮⋮ごめんなさぃ⋮⋮ 201
あぁ⋮⋮ こんな姿⋮⋮見ないで⋮⋮
お願い⋮⋮ 涼子ちゃん⋮⋮
見ないで⋮⋮ あぁ⋮⋮ あぁ∼∼﹂
涼子は膝をガタガタ震わせ、足の力が抜けたのか、そのまま床に崩
れ落ちた。だがその目は沙雪莉の股間を凝視し、タラタラと垂れた
女の蜜で巨大な肉棒を濡す姿を見つめ続けていた。
涼子の見て居る中、巨大な亀頭が上がりゆっくりと、小さな雌穴を
押し広げるように、その穴にヌプ⋮ヌプッ⋮と潜り込む。
沙雪莉の中に入っていく巨大な肉棒。大きさ、色、形、それはとて
も見慣れ、咥え慣れたものだった。
そう、その持ち主は涼子の良く知っている男のモノだった。
うそ⋮⋮ 嘘だよね⋮⋮?
あの凜とした⋮⋮沙雪莉さんが⋮⋮ 私なんかと同じ⋮⋮マゾ⋮⋮奴隷⋮⋮? それに⋮⋮それに⋮⋮ ご主人様⋮⋮? なんで⋮⋮ どう⋮⋮して⋮⋮⋮⋮?
沙雪莉の熱い吐息が漏れ、涼子の息を飲む音が聞こえる中、男が話
かけた。
﹁やっと来たな、涼子
俺の愛奴の一人⋮⋮沙雪莉だ
202
よく見ろ⋮⋮
俺のチンポを美味そうに飲み込むこの淫乱な姿を⋮⋮
雌奴隷
だ⋮⋮﹂
コイツはお前と同じマゾだ⋮⋮
お前の先輩の
男は、肉棒のすぐ上でフルフルと震える、離れた涼子の位置からで
も十二分に大きく見えるほどの肥大したクリトリスを掴むとクイク
イと責めあげる。そのたびに沙雪莉は、普段の落ち着いた声とは全
く違う甲高い嬌声をあげ、麻縄に縛られた腰を浅ましく振り乱した。
それはつい先ほどまで一緒に食事をしていた人物とは同じとは思え
ないほど、淫らに泣き濡れた哀しいマゾ奴隷の姿だった
﹁ほら、涼子! そろそろ先輩に挨拶しろ⋮⋮
まずはこいつのマンコを舐めてやれ﹂
その声に涼子は男を見つめた。
その瞳は、助けを求めるような、救いを求めるような、まさに男に
縋る瞳だった。
﹁え⋮⋮ え⋮⋮? 先輩⋮⋮? 嘘⋮⋮ウソ⋮⋮ いつから⋮⋮なの⋮⋮? まさか⋮⋮私がご主人様に調教されているのを⋮⋮ 知ってた⋮⋮
? そんな⋮⋮そんな⋮⋮そんなこと⋮⋮ ご⋮⋮ご主人様⋮⋮⋮⋮?﹂
涼子は戸惑いの表情を浮かべていた。
203
まさか沙雪莉がマゾだとは思わなかった。そしてここにご主人様が
いるだなんて想像すらしなかった。
あまりの光景に指先が震え、理由のわからない涙がジワリと溢れて
くる⋮⋮
しかし男はそんな涼子を冷たく見つめると、まさに視線だけで涼子
命令
だ、便所! を射殺すのような冷酷な声を発した。
﹁⋮⋮さっさとしろ! そのまま這ってこちらに来い! コイツのマン汁を舐めて飲み込め! コイツを感じさせるんだ⋮⋮早くしろ!﹂
強引ともいえる男の命令が涼子の脳に突き刺さる。足が、否、背筋
が震えた。
誰が自分の飼い主なのか⋮⋮
なぜ命令を聞くべきなのか⋮⋮
理由などなかった。
例え気まぐれだろうと、単なる戯れだろうと、男の命令は絶対だっ
た。
そのように調教されていた。彼女の脳髄の奥底に突き刺さる虹色の
槍が輝いた。
マゾとして、奴隷として、骨の髄にまで叩き込まれた男の冷たい声
に背筋が凍る。炎のような吐息が漏れる。身体は既に喜びの声を上
204
げていた。僅かに残る理性だけが躊躇いの涙を浮かべていた。
涼子は怯えた様に男を見つめ、諦めにも似た虚ろな瞳をさせながら
も言われるままに沙雪莉に這い寄ったのだった⋮⋮
* * * * *
﹁アアッ⋮⋮ご主人様⋮⋮
おチンポ⋮⋮感じます⋮⋮
はあっ! はぁっ! ⋮⋮おチンポ⋮⋮おチンポ⋮⋮!﹂
沙雪莉の雌穴に男の肉棒がゆっくりと入り込む。
あんな小さい穴にあんな巨大な物がどうして入るのかと思えるほど
に、男の巨大な肉棒が沙雪莉の女の穴にヌルリ⋮ヌルリと飲み込ま
ソレが入る
それだけで縄を軋ませ、つま先をピン!と
れていく様子が涼子の目に映った。
沙雪莉は
逸らしていた。感じ入っているのか、小さいがツンと立った乳首を
見せびらかす様に胸を上に向け、海老のように身体をキツク反らせ
た。
と、男はその胸を擦り上げ、とがった乳首を摘むとクイクイと捻り
あげる。痛いのか、それともその責めがよほど感じるのか、沙雪莉
はまるで仔犬が啼くときにも似た声で短く悲鳴を上げる。白磁の様
に艶やかな身体は既に汗で光り、艶めかしくよがりながらも男の責
めに感じているのがはっきりとわかった。
205
﹁沙雪莉さん⋮⋮責められているのに⋮⋮
キレイ⋮⋮とってもキレイ⋮⋮
ズルイ⋮⋮おチンポ⋮⋮私も⋮⋮⋮⋮﹂
犬のように四つん這いの姿勢のまま、涼子は沙雪莉の元に向かって
いった。
一歩一歩と這いずる度に花弁からは奴隷の証であるピアスがシャラ
シャラと音を立てる。涼子は無意識の内にその尻を高く上げ2穴バ
イブの刺激を強く感じようとしていた。
這った後の床にはポタン⋮⋮ポタン⋮⋮とオンナとして浅ましい証
が濡れ光っていた。
男の肉棒が根元までズッポリ入り込むと、沙雪莉は全身を強張らせ
るかのように力を入れた。
男のソレをより深く感じようと、目を閉じ、嬌声を堪えるためか唇
を噛み締め、全身の力を込めて男の肉棒を必死に食い締める。真っ
白い肌は桜色に染め上がり、いくら唇を噛み締めようと、その身体
は男の肉棒で心底感じていることを叫んでいた。
それほどまでに沙雪莉は男の肉棒を感じ、この刺激を求めていた。
沙雪莉の身体は男の肉棒の虜に堕ちているが涼子にも一目でわかっ
た。
沙雪莉さん⋮⋮⋮⋮
沙雪莉さんも⋮⋮
マゾ⋮⋮ なんだ⋮⋮⋮⋮
私と同じ⋮⋮
206
ご主人様の⋮⋮
ご主人様の性奴隷なんだ⋮⋮⋮⋮
恐らく今、あの大きな亀頭は沙雪莉の子宮口をジクジクと突き上げ
るように何度もノックしているのだろう。あんな風に優しく責めら
れたら、女なら誰だって泣きながら悶えてしまうに違いない⋮⋮
男の腰がグイグイと、まるでその奥底をかき回すように付き上がり、
ピンク色の肉壁からダラリと蜜が零れ落ちる。その瞬間、沙雪莉の
堪えていた唇から絶叫が零れ落ちる。その唇の端から銀の糸がツゥ
と床に滴り落ちたのだった。
﹁ああっ∼⋮⋮入ってます⋮⋮
はぁ∼⋮⋮ご主人様のおチンポが⋮⋮奥まで⋮⋮
いぃっ! おチンポいいっ! オチンポ様がいいのっ!!﹂
﹁オイ、涼子! 雌のマンコに挨拶のキスをしてやれ! 新人のマゾは先輩の奴隷になるのが務めだ。早くしろ!!﹂
男の非情な命令。その言葉に涼子は沙雪莉の股間を改めて見つめた。
ピアスに無理矢理に開かされたそこは、男のペニスを根元まで咥え
淫華
という言葉
ながらもとても綺麗に咲き誇っていた。花弁を貫くドス黒い槍と、
それを根元まで咥えるピンク色の華は、まさに
がピッタリだった⋮⋮
﹃沙雪莉の花弁にキスをする⋮⋮﹄
207
沙雪莉とはまだ唇同士のキスすらしたことない間柄なのに、いきな
オンナ
になるためにさせられるという、服従としての証
りキスをさせられるのだ。そしかもその場所は沙雪莉の
の場所⋮⋮
沙雪莉の奴隷
として陰部へのキスをするという行為に涼子の子宮は熱くなった。
沙雪莉への服従
肌が白い
といわれている
は似ていたが、よく見比べ
という、仄暗いマゾの悦びの証でもあっ
それは恥辱だけではない、かつてはモデルとして、女優として憧れ
ていた
た。
形
沙雪莉の一番恥ずかしいの場所⋮⋮
それは自分と同じ女であるだけに
ると様々な点が大きく違っていた。
まずは肌の色の薄さだった。
普通の女なら黒ずんでいるはずの⋮⋮
自分ですら、そこはやはり少し黒ずんでいた。だが沙雪莉のそこは
まるで幼女のように薄紅色の花弁を咲かせ、内側の肉ヒダは鮮やか
なピンク色に輝いていた。
フルフルと震える沙雪莉のクリトリス。その色と、その大きさは涼
子にとって驚くものだった。
こんなに細い体なのに、こんなに華奢で長い手足なのに、そこだけ
はプックリと、まるで自分の小指の先ほどの異様な大きさに膨れあ
がっていた。なによりも、それはどこか男の子のペニスにも似た姿
をしていた。
とても⋮⋮とても可愛いと思った。
美しい沙雪莉の身体から生えているペニスは、とても可愛らしかっ
た。
208
そこに不快感は全く無かった。
涼子は沙雪莉のクリトリスに、まるで小鳥が餌を啄むようにチュッ
! チュッ!と軽いキスをした。
その
に挨拶をするように、舌をチロリと出すと、涼子のキスを欲
ヒクッ!と敏感に悦びの反応を見せる沙雪莉の女芯。涼子は
場所
しがるようにヒクヒクと頭を振る女芯に舌先を当ててチロチロと舐
め上げてたのだった。
﹁ああっ⋮⋮ま⋮⋮待って! 涼子ちゃん⋮⋮ま⋮⋮⋮⋮ひあっ! ああっ⋮⋮ああっ! そっ⋮⋮そこは⋮⋮そこはダメっ! あっ! あっ! あっ! ひああっ! んあぁぁ∼∼!﹂
涼子は沙雪莉の過敏なまでのその反応に刺激を受けたのか、そのま
ま唇を尖らせるとまるで女芯に吸い付くように、クチュ⋮⋮クチュ
⋮⋮と音を立てて舐め出した。
こんな⋮⋮ご主人様のおチンポを⋮⋮
こんなに美味しそうに咥えて⋮⋮
とってもイヤらしいんだ⋮⋮
沙雪莉さん⋮⋮
同じマゾのくせ⋮⋮ 同じ奴隷のくせに⋮⋮
私のよがる姿をビデオで見て笑っていたの? 悔しい⋮⋮
貴女のこと⋮⋮
209
信じていたのに⋮⋮⋮⋮
涼子はまるで沙雪莉を責めたてる様に、さらに膨れるクリトリスに
軽く歯を立てると、まるでフェラをするように唇の先でくわえたま
まにヌチュ! ヌチュ!と音を立てて扱きあげる。沙雪莉の長い悲
鳴が豪奢な室内に遠くまで響き渡っていったのだった。
210
﹁穴﹂として
﹁どうした沙雪莉? 俺はまだほとんど動かしてないぞ?
お前は便所の舌でイクのか? だらしないぞ、先輩だろ?﹂
男は沙雪莉の両方の乳首をつまみ、そのまま潰すかのようにグリュ
グリュと激しく責め上げる。小ぶりの胸だったが、男の激しい乳首
責めのせいか、その乳首もかなり肥大しているように見えた。
﹁くひぃ! ⋮⋮あぁ! ⋮⋮だめ! ⋮⋮そんな! ⋮⋮ああっ
! ⋮⋮そこは! あひぃ∼∼!﹂
男の指先一つで簡単に身悶えるほどに敏感に調教された沙雪莉の身
体⋮⋮
豊かな黒髪を振り乱し、縛られた白い身体をヒクヒクと痙攣させる
様子は、涼子の目から見てもソコが弱点だと叫んでいるように見え
た。
男はその反応を楽しむようにさらに乳首を責め上げた。
﹁おい便所! 俺の股下に潜って雌のマンコと俺のチンポを舐めろ
! そのまま雌をいかせてやれ!!﹂
もはや逆らう気持ちすら消えかかっていた。
涼子は男の命令のまま二人の足下に跪くと、そのまま二人の敏感な
場所に丹念に奉仕をしだした。
舌を長く伸し、沙雪莉の女芯から男の金玉までベロベロと舐めあげ
る。男の玉を咥え込み、口内で転がしながら、沙雪莉の大きな女芯
211
をクリュクリュと指先で転がして嬌声をあげさせるのだ。
巨大なためにそのクリトリスは簡単に指先で責めることができ、軽
く責めるだけで簡単に漏れ聞こえる沙雪莉の嬌声に涼子はレズとし
ての悦びを感じ出していた。
薄く笑みを浮かべながら男のアナルを舌先で刺激すると巨大な肉棒
がググッ!と上向きに持ち上がる。一番咥えたい男の亀頭を咥える
ことができない分、沙雪莉の恥丘から女の芯までを舌全体を使い、
そのまま押し付けるように舐めながら、大きな亀頭の動きを舌で感
じようとした。
沙雪莉の体内でゴリゴリと動く亀頭の感触⋮⋮⋮⋮
同性でも艶めかしく感じるほどの沙雪莉の滑らかな肌をまるで犬の
ようにペロペロと舐めあげる。それだけで涼子は濡れていた。自分
のマゾ性の深さに打ち震えながら、その舌は激しくくねっていた。
こんな快感は初めてだった。
沙雪莉の身体の奥底を容赦なく突き上げる亀頭の感触に、気が付け
ばより強く舌を押し付ける。
男は涼子と沙雪莉の官能的なレズの絡みを楽しそうに眺めていたの
だった。
﹁ひうっ!﹂ ⋮⋮ビクッ! ﹁アンン!﹂ ⋮⋮ビクッ! ﹁んぐぅ!﹂ ⋮⋮ビクッ!
沙雪莉は女としてのプライドからか、涼子の責めに呻き声を必死で
堪えながらも一人でイッていた。
男はその様子を確めると冷たく唇の端を上げ、肉棒を上下に数回ピ
ストンさせると同時に乳首をキツく摘み上げる。その瞬間、女優と
212
は思えないほどの甲高い声が響いた。
沙雪莉は男と涼子の二人の責めに翻弄されていた。
﹁はぁっ! ⋮⋮いぃっ! ⋮⋮イク! ⋮⋮またイキます! ハぁっ! ⋮⋮ダメッ! ⋮⋮アアッ! ⋮⋮またイキます!!﹂
男の一突き毎に沙雪莉は嬌声を上げ股間から潮を吹いた。
肉棒が動くたびドロドロとした泡立った女の蜜がピンク色の肉ヒダ
から溢れ、淫らに奉仕を続ける涼子の顔に容赦なく振り掛かる。し
かし涼子は沙雪莉の蜜に汚れることなど全く気にしていなかった。
それどころか、男の肉棒が沙雪莉の女穴の奥までズズズッ!と入る
度に玉と女芯をベロベロと激しく舐め上げ、ソレが引き出されると
竿と裏スジを舌先でなぞり、女の穴からドロドロと溢れ出す女の蜜
を丁寧に舐めとっていた。
涼子は自らの唾液と沙雪莉の雌蜜で顔中を汚しながら、二人に奉仕
する事に酔い痴れていた。
あぁ⋮⋮ あぁぁ⋮⋮
こんなのって⋮⋮ こんなのって⋮⋮ はじめて⋮⋮
まるで⋮⋮ 二人の召し使いになったみたい⋮⋮
感じる⋮⋮ 凄く⋮⋮ 凄く感じる⋮⋮
あぁ⋮⋮ 私⋮⋮ こんなに⋮⋮ 濡れてる⋮⋮
213
* * * * *
沙雪莉は自らの女の穴で男の肉棒を引き込む様に必死で咥え込み、
涼子は玉や肛門、裏スジを舐め上げていた。それは男にとって最高
の快感だった。
﹁そうだ⋮⋮雌はよがってばかりじゃなくてもっと俺のチンポを締
め付けろ! 俺を感じさせるんだ! 俺への奉仕の仕方をもう忘れ
たのか!?﹂
男は沙雪莉の身体をブランコの様に前後に振り出した。
﹁便所は俺の尻の穴を舐めろ、もっと穴の中までだ。
あ∼、そうだ⋮⋮二人とも気持ち良いぞ⋮⋮﹂
女
はダラダラと女蜜を垂らし、
男は二人の女から与えられる快楽に酔い痴れた。
ハリウッド女優である沙雪莉の
カリ首から根元まで肉棒全体をキツく締め付ける。日本を代表した、
元アイドルである初音涼子は男の玉を口内で転がし、肛門に舌を入
れ、蟻のと渡りを丹念に舐め続ける。
一人ですら羨望の眼差しで見られる、最高の美女二人を従える快感
⋮⋮
女優とアイドルの二人がかりの淫らな奉仕に男の肉棒はいつも以上
に硬くそびえ、巨大なカリ首も傘を開いたようにピンと張り出し柔
214
肉を掻き出していた。
︵くっ! 随分と感じさせるな⋮⋮
こいつは⋮⋮お互いの刺激のせいだな⋮⋮
コイツらニ匹とも完全に発情してやがるようだな
二匹とも随分とチンポを刺激させてくるぞ⋮⋮
このままじゃ俺も長くは持たないな⋮⋮
よし! ここからは一気に責めあげるか!︶
﹁ああっ⋮⋮ご主人様⋮⋮おチンポ凄い⋮⋮またイキます! おマ
ンコいきます! あああぁっ!!﹂
ビク!ビク!と震える沙雪莉の肉壷をさらにかき回そうと、その細
い腰を掴み、亀頭を子宮まで一気に突き入れる。その瞬間、ビクッ
!ビクッ!と痙攣し、引き締まる膣穴をめくり上げるように、迫り
出しだカリ首で膣肉をこすり上げ、亀頭の抜ける限界まで引き抜く。
肉棒が抜けないよう、必死でソレを喰い締める雌肉の柔らかな肉襞
の感触を味わいながら、また亀頭を容赦なく押し込み、子宮そのも
のを貫くかのように子宮口までを一気に突き上げるのだ。その度に
肉棒は快感に包まれていった。
男は沙雪莉を激しく責めながらも、その淫らなまでに蠢く柔肉の感
触にビクビクと肉棒を震わせていた。しかも涼子の執拗なまでの女
芯責めのせいか、時折急激に引き締まる柔肉の感触が想像以上の快
感を男に与えているのだ。
肉棒を引き抜く度に涼子の舌が肉棒の裏スジをヌルヌルと刺激をし、
亀頭を押し入れる度に玉や肛門をヌリュヌリュと舐め上げる涼子の
舌技が、涼子一人の奉仕のときよりもさらに射精を刺激してくるの
215
だ。
二人の女を同時に陵辱するかのようなこのセックスに男は没頭しつ
つあった。
気を抜くと今にも出してしまいそうな二人の雌の快感に男の分身は
大量の先走り汁を吐き出していた。
︵しかし⋮⋮涼子は意外とレズの気があるようだな⋮⋮
ここまで沙雪莉を責めて感じさせるとは想定外だぞ⋮⋮
ちょうどいい、もう少し二人を煽るとするか⋮⋮
そろそろこっちも限界だ。コイツら随分と感じさせやがる⋮⋮︶
男は左手で沙雪莉の髪を掴み上げると舌を激しく口内に入れ、沙雪
莉の舌を絡め取りそのまま唾液を飲ませる。沙雪莉は男から与えら
れる奴隷同然の行為に酔いしれるように口を開きソレを受け入れて
いた。
︵⋮⋮あ⋮⋮舌が⋮⋮感じます⋮⋮
あぁ⋮⋮私⋮⋮口まで犯されてる⋮⋮
犯して⋮⋮私の全てを犯して⋮⋮︶
しかし男の右手は涼子の頭を鷲掴み、自らの玉をその口に舐めさせ
ながら、沙雪莉との激しいキスと彼女との濃厚な交わりソノモノを
見せつけさせていた。
︵ズルい⋮⋮ 沙雪莉さん⋮⋮
私も⋮⋮ご主人様と⋮⋮
舌⋮⋮絡めたい⋮⋮⋮⋮
216
私も⋮⋮沙雪莉さんみたいに⋮⋮
おチンポ⋮⋮⋮⋮入れて欲しい⋮⋮
こんな激しく⋮⋮
こんな荒々しく⋮⋮ 私も⋮⋮ 犯して欲しい⋮⋮︶
二人はまるで射精の為の道具のように、されるがままに男の欲望を
受け入れ、感じさせられていた。
それは銀幕で輝く二人の女の姿からは想像もできないほどに、淫蕩
に満ちたマゾ奴隷の姿だった。
* * * * *
﹁アアッ! ご主人様のが⋮⋮熱い⋮⋮熱い⋮⋮
かけて⋮⋮精液かけて⋮⋮ご主人様の精液かけてください!
アアン! ハアア! また⋮⋮またイキます! 中に⋮⋮身体の中
に出してぇ!!﹂
男から受ける余りに激しいピストンと、涼子の行う濃密すぎる肉芽
責めに沙雪莉は何度も絶頂を叫び、甲高い声を上げ続けた
とろけきった子宮口を亀頭がグリンと押し上げなぞる度に女の穴と
全身が引き絞まり、より深くまで肉棒を咥え込もうと開ききったカ
リ首を必死に喰い締める。しかし男はそこを無慈悲に引き抜き、そ
れを求めようと降りたきった子宮をまた激しく突き上げて、体の奥
底までグイグイと押し上げてくるのだ。溜まらなかった。
217
沙雪莉は今までに無い程激しくイキ続け、涼子もまたつられる様に
絶頂に向けて昇り詰めていった。男も肉棒全体が充血し、亀頭から
電流がビリビリと走り出すような快感を味わっていた。
肉を突き上げる腰が自分でも止まらない程に激しく動き、涼子の舌
技に下半身の筋肉が痙攣するようにヒクヒクと動き続ける。既に全
身は滾るように熱を持ち、滴る汗と共に、今にも精液を出してしま
いそうだった。
それは肉棒に責められる二人の奴隷も同様だった。
激しく滾る肉棒の感触に、燃えるように熱く昂ぶる男の体温に焼か
れるように、二匹の奴隷もその気持ちを昂ぶらせていた。
で全て受け入れたい
少しで良いから飲ませて欲しい
女そのもの
男の射精を受けたい、男と一緒に絶頂を味わいたいと激しく求めて
いた。
沙雪莉は自分を犯す男の精液を
と思っていた。
涼子は沙雪莉を犯す男の精液を
と思っていた。
その時だった。
︵おチンポ⋮⋮おチンポが⋮⋮ピクピクして⋮⋮︶﹃グイッ!﹄
︵え⋮⋮? ぁ⋮⋮ ハイ⋮⋮ ここですね⋮⋮︶ ﹃レロ⋮レロ
⋮﹄
男は涼子の頭を強引に引き寄せ、沙雪莉の女の芯付近に唇を押し付
けさせる。涼子は唇を激しく押し付け、振るえる女芯を吹い付くよ
うに激しく舐めだした。
男の肉棒が沙雪莉の女穴に激しく出入りする感覚を唇に感じ、涼子
はまるで沙雪莉のクリトリスを相手にフェラチオをしている錯覚に
218
溺れた。自分の頭を掴む男の手にさらに力が籠り、男の射精の近さ
を感じた。その力強い手に、涼子は男の快感と沙雪莉に奉仕する感
覚に昂ぶった。
︵感じる⋮⋮こんな感じ方があるなんて⋮⋮
ご主人様⋮⋮沙雪莉さん⋮⋮
私⋮⋮ご奉仕しながらイキます⋮⋮︶
﹁もうダメ⋮⋮ご主人様⋮⋮私⋮⋮イク! イキます! あっ! あっ! あっ! ⋮⋮アアアッ!﹂
﹁イキますっ!!﹂﹁イクぅっ!!﹂
沙雪莉は全身を強張らせ、肉棒を食いちぎるかの如く女の穴をググ
グ∼ッと締め付け潮を吹き出した。
﹁くっ⋮⋮出すぞ! 飲み込め!!﹂
﹁ンンッ! ン″ン″ン″ン″ン″ン″ッ!!﹂
︵⋮⋮出して⋮⋮出して下さい!!︶
男は精液が出る直前、必死に食い閉める雌肉からズルルルッ!と肉
棒を引き抜く。
更なる沙雪莉の甲高い絶叫と吹き出る潮の中、最後の一突きを涼子
のアヒル口に突っ込み大量の精液を柔らかな舌上に吐き出す。と、
ブシュ! ヌルッ、ガ
同時に沙雪莉の黒髪を捩じり上げ、その白い首筋に思い切り噛み付
いた。
きひぃ! いくぅっ!!﹂
﹁イクゥ∼! あぁっ∼!! いっくぅ∼∼∼!! ブッ
﹁︵ググッ! ズルルルッ!︶いぃぃっ∼∼∼∼! 219
ブシュ!!
﹂
グイッ! ︵あん! ⋮⋮︶
ズルッ!! ︵オゴォッ!︶
ドクッ!! ︵うそ⋮⋮︶
ドクドクッ! ︵あぁ⋮⋮︶ドクドクドクッ! ︵私の口に⋮⋮︶
ドクッドクッ⋮⋮︵私の口に出してくれてる⋮⋮︶ドクン⋮⋮︵
嬉しい⋮⋮︶ ズズズッ!︵もっと⋮⋮︶ズズッズズズッ∼︵もっと出して下さ
い⋮⋮︶ズズズズル∼︵イク!︶ ズズズズズル∼∼︵イクゥ∼︶
沙雪莉は引き抜かれる肉棒の感覚に絶頂を叫びながら気を失い、涼
子は沙雪莉の潮を顔中に浴びながら男の精液を自らの意思で吸い込
んでいた。
アイドルとして磨かれてきた自分の口をまるで精液便所のように、
否、もはや単なる精液を吐き出す穴ボコのように無残に扱われなが
らも、涼子は一人快感の海に飛び込んでいたのだった。
220
長い口付け
ドクッ!ドクッ!と元アイドル初音涼子の口内に大量の精液が注が
れていく。
男は射精の快感に浸っていた。涼子はそれをただ受け入れるだけだ
った⋮⋮
男の満足の証である精液を、当然のように女の口内に吐き出すその
行為。肉棒それ自体が別の生き物のようにビクン!ビクン!と振る
える。その度にドクッ!ドクッ!と普段よりもさらに大量に注がれ
る男の精液の感触に涼子はまるで条件反射の様に悦楽の世界に昇り
つめていくのだった。
アァ⋮⋮私の口の中で⋮⋮
たくさん⋮⋮
たくさん出てる⋮⋮
沙雪莉さんの中⋮⋮
そんなに⋮⋮良かったの⋮⋮? でも⋮⋮ 嬉しい⋮⋮ 私に出してくれて⋮⋮ 嬉しい⋮⋮⋮⋮
涼子はその肉棒を愛しげに咥えながら、右手で肉棒の根元から指を
滑らせるように竿全体を優しく扱き、左手は指先でアナルを丁寧に
221
刺激をしながら玉の部分を手の平でゆるりゆるりと擦り上げる。そ
の度に肉棒は、まるでその行為を喜ぶかのようにトクントクンと精
液を涼子の口内に注いでいった。
ひとしきり注いだのだろう。先ほどまでの、まるで口内で飛び跳ね
になっ
るような肉棒の反応が次第に落ち着き、ダラリとした巨大な亀頭の
自分のモノ
重みを舌先に感じる。その重さが幸せだった。
涼子は、柔らかくなったこの亀頭を、まるで
たかのように感じていた。いくら先ほどまで沙雪莉の中に入ってい
自分だけのモノ
になっ
ても、いくら沙雪莉を感じさせていても、今は自分の口の中でゆっ
くりと休む男の肉棒を、まるで今だけは
たと思うようになっていたのだった。
亀頭全体を、円を描くように柔らかな舌で丁寧になぞり、チュッ!
チュッ!と尿道に残る精液を吸い込むように息を吸いながら鈴口に
キスの音色を浴びせる。未だピンと張り出したカリ首を唇で優しく
刺激し、再び喉奥まで亀頭を受け入れると、肉棒全体から鈴口にま
で再び丁寧に舌を絡めヌルヌルと小刻みに震わせた。
涼子は男が注ぐ精液の最後の一滴まで口内で受け入れようとしてい
た。
︵もっと⋮⋮
もっと涼子の口に出してください⋮⋮
沙雪莉さんの中じゃなくて⋮⋮
私の口に注いでください⋮⋮ 私⋮⋮私⋮⋮ご主人様の精液⋮⋮
全部⋮⋮全部飲みますから⋮⋮⋮⋮下さい⋮⋮⋮⋮︶
222
巨大な肉棒を口一杯にほおばり、微かに笑みを浮かべながらも絶え
ず淫らな舌技で奉仕する元アイドル初音涼子のその姿を男は冷たく
見つめていた。
いつもの、まさに媚びるような上目使いの瞳⋮⋮
いや、今の涼子の瞳はいつも以上に男を熱く見つめていた。
自分の口をオナホール同然に使われながら、涼子は男の瞳を一心に
見つめながら悦びの表情を浮かべていた。
男は、全ての精液を涼子の口内に注ぐと顎を微かに上に振り、肉棒
を引き抜くように命ずる。涼子は男を濡れた瞳で見つめながら、一
滴も精液を零さないように唇を狭め、ゆっくりと頭を引いていった。
柔らかそうな唇から野太い竿の部分がズルリ⋮⋮ズルリ⋮⋮と姿を
現し、薄い唇から巨大なカリ首がゆっくりとあらわれる。涼子はま
るで肉棒に酔い痴れるかのようにウットリと男を見つめたまま、淫
らにゆがんだ唇で亀頭なぞらせ、そして最後の部分、先端の尿道部
分に窄めたままの唇を当ててチュッ!と音を立ててキスをすると照
れたように微笑んだ。
沙雪莉ではなく自分に精液を注
の悦びだけでない、
性
それは
の笑顔だった。
という、女としての自信に満ちた、大人の女だけが浮
悦び
いでくれた
かべる
︵いい表情だな⋮⋮やっとこう言う表情が出来るようになったか⋮
⋮︶
223
男は、そのまま男に向ってアヒル口を開き、精液に舌を絡める初音
涼子の姿を満足気に見つめていた。
メイクで整えられた美しいアイドル顔は沙雪莉の女蜜と潮でドロド
ロと汚れていた。キレイに整えられたアイラインは涙でゆがみ、小
鼻からは沙雪莉の吐き出したドロリとした恥蜜を滴らせ、ルージュ
を引いた唇は自らの唾液でドロドロに滲む。何よりもその口内は淫
らがましく大きく開かれていた為、その口元はメイクの名残も無か
った。
白く形成された歯は唾液と精液の混ざり合うドロドロとした白濁の
海に浸かっていた。その広げられた口の中では、ピンクの可愛らし
い舌が男の注ぎ込んだ精液に何度も絡み、時折、伸ばした舌先で唇
をネットリと舐めあげながら、口内に溜まった男の精液を見せ付け
ていた。
そんな汚れきった顔でありながら、肉棒に心酔しきり、濡れた瞳で
うっとりと男を見つめる初音涼子の表情はとても美しかった。
顔中を男の薄汚い精液と沙雪莉の恥水、自らの唾液に塗れながら、
今の顔こそ自分の最高の表情
艶やかに輝くその表情。口辱モノのAVでも見ないようなドロドロ
に濡れ汚れた表情ながら、涼子は
だと言わんばかりに男を熱く見つめながら恥ずかしそうに笑顔を浮
かべていた。
男は、まるで子犬を褒めるように涼子の頭を軽く撫でる。涼子は男
のその行為に微笑みを返した。それはまさに愛犬が飼主に見せる表
情によく似ていた。
﹁いいぞ⋮⋮。そうだ、良い表情だ。その表情を忘れるなよ?
今度は俺の精液を沙雪莉にも味合わせてやれ
224
口移しだ。奴隷同士ちゃんと舌を絡めろ。いいな?﹂
︵え⋮⋮? 沙雪莉さんと⋮⋮キス⋮⋮? そ⋮⋮そんな⋮⋮
ぁ⋮⋮でも⋮⋮
沙雪莉さんとなら⋮⋮いい⋮⋮かな? 伏し目がちで⋮⋮
妖艶な姿が⋮⋮とってもキレイ⋮⋮︶
男は首筋の歯形に血を滲ませてグッタリとうなだれていた雌を起こ
した。
﹁オイ! お前も聞いているのか? 普通のキスでは駄目だからな
? お互い何度も精液を行き来させるんだ。
俺の精液と互いの唾液を交換させるんだ。
奴隷同士の最初の挨拶にはピッタリだろう? 俺の精液を二人で味わって飲み込め!﹂
中
じゃなくて⋮⋮
︵く⋮⋮ 悔しい⋮⋮
私の
この子の口に出すなんて⋮⋮
この子のフェラの方が感じるの⋮⋮? 225
ご主人様は⋮⋮この子の方がいいの⋮⋮?
悔し⋮⋮い⋮⋮︶
沙雪莉は詰る様な表情で男を見つめ、涼子は沙雪莉とのキスを夢想
して沙雪莉を見つめていた。
* * * * *
沙雪莉は男を恨めしそうに見つめ、敢えて涼子の目線を無視した。
︵ご主人様の精液⋮⋮
涼子ちゃんの口移しで飲むなんて⋮⋮ 悔しい⋮⋮
私がこの子に飲まされるなんて⋮⋮︶
男は沙雪莉と涼子の視線を軽く確かめると、涼子に見せつけるよう
に沙雪莉の頭を強引に引き寄せる。縄の音を軋ませながら、男は微
かに抵抗する沙雪莉の唇をこじ開けた。沙雪莉はチラッと涼子を見
つめると舌を絡め合わせた。
︵あぁ⋮⋮ そんな⋮⋮
強引なキス⋮⋮ ずるい⋮⋮です⋮⋮
でも⋮⋮
嬉しい⋮⋮ もっと⋮⋮ して⋮⋮︶
226
ネチョ⋮⋮ ペロリ⋮⋮
んむぅ⋮⋮ ズルル⋮⋮
はぁぁ⋮⋮ レロレロ⋮⋮
沙雪莉と男との濃厚なキスの音が豪奢な室内に静かに響き渡る。
時折混ざる縄の軋む音が、これまでに築かれてきたであろう二人の
濃密な関係を容易く想像させた。
今までどれほどの時間の調教を受けてきたのか⋮⋮
これまでどれほど激しい恥辱を受けてきたのか⋮⋮
だが涼子の思いはそれだけではなかった。あまりに濃厚な二人のキ
スを見つめながら、涼子は口内に溜まる男の精液に舌を、何度も⋮
⋮何度も絡ませながらその舌使いを想像して、気持ちを昂ぶらせた
︵アァ⋮⋮ご主人様⋮⋮
私も⋮⋮私もキスして⋮⋮
沙雪莉さんばっかりズルイ⋮⋮
私も⋮⋮キスしたい⋮⋮︶
男のキスはとても強引で涼子に見せ付けるようなものばかりだった。
沙雪莉とわざと唇を離し、舌だけを出して互いの舌先をヌチャヌチ
ャと絡ませあったかと思えば、大きく口を開けて沙雪莉の唇を食べ
るかの様に唇を合わせて、唾液を流し込む姿を見せながら舌を出し
入れをする。舌先で沙雪莉の舌を絡めとり、歯の裏や舌の裏を伸す
227
様に舐め上げる。
沙雪莉はキスだけで花弁を濡らし、涼子の視線を横顔に感じながら
男の唾液をうっとりと飲み込んだ。
︵あぁ⋮⋮ 涼子ちゃんが⋮⋮ 見てる⋮⋮
ご主人様の唾液を飲む私を⋮⋮
じっと⋮⋮見てる⋮⋮
もっと⋮⋮
ご主人様⋮⋮ もっと⋮⋮ 飲ませて⋮⋮⋮⋮︶
涼子は無意識の内に舌を伸し、唇の周りを何度も舐め、口内に溢れ
る唾液を唇から微かに零していた。
︵そんな濃厚なキス⋮⋮
沙雪莉さん⋮⋮ 感じてるんだ⋮⋮ 私も⋮⋮キスしたい⋮⋮ 私も⋮⋮ご主人様と⋮⋮キスしたい⋮⋮
ご主人様⋮⋮ 私も⋮⋮ キス⋮⋮ させて下さい⋮⋮⋮⋮︶
男は涼子のその様子を横目に見ると、涼子の瞳を冷たく見つめなが
ら沙雪莉の口を開けてその柔らかそうな舌先を指で摘んだ。
思わず目を見開く沙雪莉の視線を無視し、男はその舌の横をツゥ∼
と舐める。ビクン! と跳ねる沙雪莉の身体の反応を見せるように、
何度も何度も柔らかそうなその舌を舐め、伸ばした舌先にダラダラ
と唾液を垂らした。
228
﹁どうだ? 俺とのキスは美味いだろう? 俺の大事な精液は涼子から分けて貰え。こうして美味そうに飲み込
むんだ⋮⋮いいな?﹂
そういうと男は摘んでいた舌を離し、ねっとりとしたディープキス
を沙雪莉と繰り返した。
沙雪莉はそのキスに酔いしれウットリと舌を濃厚に絡ませるが、男
は冷たく涼子を見つめたままだった。
涼子は男の視線を感じながら、無意識に舌をツンと伸し、まるで自
分が舐められているような錯覚を感じていた⋮⋮
︵アアッ⋮⋮
そんな風に⋮⋮舌を摘んで⋮⋮舐め合うの?
ハァ⋮⋮感じる⋮⋮
ダメ⋮⋮キスしたくなっちゃう⋮⋮⋮⋮︶
ほんの数分の男のキスだったが奴隷二人の心には何時間ものキスの
様に感じていた。
* * * * *
宙吊りに縛られた白いドレスの沙雪莉の前に黒いドレスの涼子が立
ち、互いに濡れた瞳で見つめ合う。それはフランス映画でも見ない
229
ような官能的な美しさがあった。
︵沙雪莉さんと⋮⋮キス⋮⋮?
なんか⋮⋮興奮しちゃう⋮⋮
沙雪莉さん⋮⋮ とっても綺麗⋮⋮
縛られているせいかな⋮⋮? 苛めたく⋮⋮なっちゃう⋮⋮︶
涼子は目を閉じ、ゆっくり唇を寄せて行った。沙雪莉は涼子の口内
の精液を見つめ唇を開いた⋮⋮
︵涼子ちゃん⋮⋮私もご主人様の精液欲しい⋮⋮早く⋮⋮飲ませて
⋮⋮︶
﹁ん⋮⋮ハアッ⋮⋮んむ⋮⋮クチュ⋮⋮あむぅ⋮⋮ズズッ⋮⋮レロ
⋮⋮ゴクン⋮⋮ヌチャ⋮⋮﹂
沙雪莉は自分がキスをリードしようとし、その舌を涼子の口内の奥
まで伸して唾液を流し込もうとする。だが、男の粘り気のあるドロ
リとした精液が口内に入ると、仕込まれた身体は敏感にもそのまま
飲み込もうとしてしまい、その隙に涼子に舌を取られ責め上げられ
てしまう。
⋮⋮アッ⋮
⋮⋮んんっ! ⋮⋮責められちゃう⋮⋮︶
ドロッ
沙雪莉の方が下に居るせいか、次第に涼子にキスで責められる時間
が増えてきた。
ゴクン
︵アッ⋮⋮ズルイ⋮⋮涼子ちゃんズルイ⋮⋮
⋮
230
ドロリ
⋮⋮アンッ⋮⋮ダメ⋮⋮あげたくない⋮⋮アァ、吸わないで
︵んんっ⋮⋮沙雪莉さん⋮⋮ご主人様の精液欲しいの? ⋮⋮
⋮⋮︶
ドロ⋮⋮
ハアッ⋮⋮
ゴクン
⋮⋮︶
︵ハアッ⋮⋮止めて⋮⋮貴女の舌でなんて⋮⋮イキたくない⋮⋮で
も⋮⋮欲しい
奴隷二人の濃厚なキスシーンを眺めながら、男はソファでシャンパ
ンを飲んでいた。
お互いの口の端からトロリと精液が流れ落ちる様子を見て、男はい
たぶる様な視線を注いでいたのだった。
* * * * *
︵沙雪莉さんの身体って⋮⋮
ホントに白いな⋮⋮羨ましい⋮⋮
この胸元の痕⋮⋮
やっぱりキスマークだったんだ⋮⋮
きっと⋮⋮私の後に⋮⋮
あのレストランのトイレで⋮⋮キスされたんだ⋮⋮︶
涼子は沙雪莉と舌を絡めながら、ふと、沙雪莉の胸元に赤く残るキ
スマークに指をなぞらせた。
ほんの指先だけのつもりが、まるで吸い付くような沙雪莉の柔らか
な肌の質感に惹かれるように、縄で張り出されたその胸を優しく揉
み始め、乳首を軽くつまんでちょっと爪を立てる。それはまさに男
にされる胸元への愛撫であり、沙雪莉への愛撫でもあった。
231
︵ん⋮⋮涼子ちゃん⋮⋮待って⋮⋮
私⋮⋮動けないのに⋮⋮
そんな⋮⋮感じさせないで⋮⋮
お願い⋮⋮
これ以上は⋮⋮ 止めて⋮⋮︶
キスをしながら乳房をやさしく弄る度、沙雪莉の柔らかな舌先は小
刻みに振るえ、自分よりも大きな乳首をチリチリとなぞるたびに、
ピクンと身体は敏感な反応を見せる。自分の指先ひとつで簡単に反
応をしてしまう沙雪莉の姿に、いつしか涼子は嗜虐の感じが湧き上
がっていた。
︵沙雪莉さん⋮⋮ 沙雪莉さん⋮⋮
プルプル震えて⋮⋮可愛いな⋮⋮
こうやって⋮⋮
乳首⋮⋮触られたら⋮⋮
気持ち⋮⋮ いいよね⋮⋮︶
手の平全体を使って、その小ぶりの乳房を下から持ち上げるように
優しく揉み、指の間に乳首を挟んでジクジクと擦りあわせる。胸元
の感触を確かめるように、5本の指で乳房全体を、まるでテニスボ
ールをつまむように揉みしだく。指先にちょっと力を入れるだけで
沙雪莉の整った唇からは熱い吐息が漏れ、その瞬間にやわらかな舌
をヌルリと絡め取り、震える乳首を指先でキュッと摘む。
︵沙雪莉さん⋮⋮
232
さっきのキス⋮⋮私も興奮しちゃった⋮⋮ 沙雪莉さんも⋮⋮
ご主人様の精液⋮⋮もっと飲みたいんでしょ?
ね⋮⋮もっと舌出して⋮⋮
もっと⋮⋮ キスして⋮⋮ ください⋮⋮︶
涼子は沙雪莉の口を大きく開かせると、ピンク色のヌルヌルと艶め
しく動く舌先を人差し指でやさしく摘みあげる。プライドの高い沙
雪莉にとって、自分の舌先を撮むという涼子のその行為は、まさに
指先に噛み付きたいほどの屈辱を与える女王然とした行為だった。
しかし涼子以上にマゾ奴隷として肉棒奉仕を仕込まれた沙雪莉の身
体は、自分でも驚くほどに涼子の行為をすんなりと受け入れてしま
っていた。
涼子は微かに抵抗をみせる沙雪莉の舌をやさしく引き出すと、男を
真似るようにわざと口を離して、口内に貯まる男の精液を少しずつ
流し込んで沙雪莉に飲ませる。沙雪莉は眉間に皺を寄せ、涙ぐみな
がらも涼子の舌から垂れ落ちる精液をコクンと飲み込んだ。
︵アァ⋮⋮不思議⋮⋮ なんだか⋮⋮こうやって責めてると⋮⋮変な気分⋮⋮
私⋮⋮レズっ気あるのかな⋮⋮? 沙雪莉さんのこと⋮⋮
もっと⋮⋮感じさせたくなっちゃった⋮⋮♪︶
沙雪莉の舌を掴んだまま、涼子の左手が沙雪莉の股間に伸びていく。
233
その気配に沙雪莉はロープの軋ませて口を閉じようと抵抗するが、
それは涼子の旨の内に芽生えた嗜虐心を刺激しただけだった。
涼子は沙雪莉の舌を爪をハッキリと立てながら摘み上げ、しっとり
汗ばんだ太腿をツゥと撫でると、そのままゆっくりと沙雪莉の濡れ
た花弁に触れていったのだった。
234
操り人形
﹁ん! んむ! んああ!!﹂
︵止めて! 涼子ちゃん止めて! ⋮⋮あっ! アアッ!
だめ⋮⋮感じる⋮⋮感じちゃう⋮⋮ 悔しい⋮⋮︶
涼子の責めに沙雪莉は思わず救いの声を上げようとする。だが自分
の舌先を涼子に摘まれているためにその声は声にならなかった。
同じマゾである自分からの被虐に怯える沙雪莉の仕草に涼子はどこ
オンナ
の中の奥にまで、身体の内側のとても敏感
か楽しげに微笑むと、震える耳元にささやきかける。すでにその指
先は沙雪莉の
な場所まで入り込んでいた。
﹁ねぇ⋮⋮沙雪莉さん⋮⋮ 暴れてもムダだよ⋮⋮? これ⋮⋮ご主人様が縛ったんでしょ? クスクスクスッ♪
沙雪莉さんも⋮⋮こんな趣味があったんだね⋮⋮ 嬉しいな♪﹂
ピチャ⋮⋮クチュッ⋮⋮ヌチャ⋮⋮
︵あったかい⋮⋮
沙雪莉さんの中⋮⋮
ヌルヌルしていて⋮⋮柔らかくて⋮⋮あったかい⋮⋮ ううん⋮⋮熱いくらい⋮⋮
これが女の人の身体の中なんだ⋮⋮ 初めて知ったかも⋮⋮ 235
ちょっと⋮⋮ ううん⋮⋮ 凄く気持ちいいかも♪︶
﹁沙雪莉さんも⋮⋮ マゾだったんだ⋮⋮ 同じ奴隷だったんだね⋮⋮
ちょっと嬉しいな⋮⋮
ずっと一人で寂しかったから⋮⋮
これからは⋮⋮ 同じ女として⋮⋮ 仲良くして下さいね⋮⋮
ね⋮⋮沙雪莉さん⋮⋮⋮⋮?
こうやって⋮⋮ ココを弄られると⋮⋮もっと感じるよね⋮⋮?﹂
涼子は女の芯を指の腹で優しくなぞりあげながら、摘んだ舌の裏側
あ
っ⋮⋮ん
⋮⋮ん
ん
っ﹂︵ひゃ! ⋮⋮や⋮⋮⋮⋮
を持ち上げるとペロリと舐めあげた。
﹁あ
ああっ⋮⋮。いや⋮⋮涼子ちゃん⋮⋮お願い⋮⋮止めて⋮⋮はぁっ
!︶
﹁沙雪莉さんって⋮⋮見られて興奮するタイプなんでしょ? あの写真⋮⋮全部見せてもらっちゃった⋮⋮
こんなに足を広げて⋮⋮イヤらしいんだ⋮⋮
沙雪莉さん⋮⋮⋮⋮私におマンコ⋮⋮見て欲しいんだよね⋮⋮?
沙雪莉さんって⋮⋮ いつも澄ましているけど⋮⋮ホントは凄くイヤらしいんだね⋮⋮♪﹂
236
ブイ∼ン⋮⋮ブイ∼ン⋮⋮ブイ∼ン⋮⋮⋮⋮
涼子の中の2穴バイブがまた動き出した。
突然の強烈な刺激に思わず腰を浮かし、吐息を零しながら男を探し
求める。涼子は男の姿を見つけると、途端に膜がかかったかのよう
に蕩けた瞳に切り替わるのを感じた。
男は背後のソファに悠然と座りながら、まるでそのまま自分を犯す
かのような嗜虐に満ちた瞳で自分を見ていた。
全身から力が抜け、思わず座り込みそうになる涼子を見つめると、
男は顎をクイ⋮⋮と振る。それは沙雪莉への責めの命令に他ならな
かった。
涼子は沙雪莉を責めながらも、男に責められている様に感じた。
男の手に機械人形のように操られていく感覚に堕ちていった。
涼子は、男の瞳をチラチラ横目に見ながら、喘ぎ声を堪えながらも
激しく身悶える沙雪莉を一層激しく責めたてた。少しでも手を休め
ると2つの穴を責めるバイブの刺激が強くなり、その快感に釣られ
るように沙雪莉への責めを強めていったのだった。
沙雪莉の柔らかな舌を摘んでいた指を離すと、今までにない位、沙
雪莉の口の中の奥にまで自分の舌を入れてディープキスを行う。発
情しきったのか、丸く膨らんだ乳首を優しく摘まみ、細い体に似つ
かわしくない程の巨大な女の芯をジクジクと責め立てる行為はとて
も楽しかった。
涼子は、男の行為を真似しながらも、しかし自分のして欲しい、優
しくも女の身体の芯底を執拗なまでに責め上げる、女特有の優しげ
な愛撫を沙雪莉に行っていった。
237
︵どう? 沙雪莉さん⋮⋮?
いつもこんな風に⋮⋮ご主人様に責められているんでしょ?
ここ⋮⋮ こんな風にされたら弱いよね⋮⋮?
こんな風にご主人様に優しく責められたら⋮⋮感じちゃうよね⋮⋮?
私も⋮⋮こんな風に苛められたら感じちゃう⋮⋮
こんな風に⋮⋮ご主人様に優しく責めてほしい⋮⋮
沙雪莉さん⋮⋮もっと感じてください⋮⋮
私の手で⋮⋮もっともっと感じてください⋮⋮⋮︶
︵ハアッ⋮⋮ダメ⋮⋮ダメ⋮⋮
涼子ちゃんに⋮⋮涼子ちゃんに犯される⋮⋮ だめぇ∼∼!︶
ブイン、ブイン、ブイン、ブイン⋮⋮
2穴バイブの振動が限界近くまで早くなり、その快感に膝がガクリ
と崩れ落ちる。
涼子は沙雪莉を責めながら、自分が犯されている感覚に溺れていた。
不意に頭を上げると、目の前でパックリ開ききった沙雪莉の薄紅色
の花弁が目に入る。それはとても柔らかそうで、とても寂しそうに
濡れていた。その花びらの一枚一枚がまるで自分の責めを待ち望ん
でいるように見えた。
男を待ちわび、泣き濡れる女の辛さに涼子は同情した。涼子はウッ
トリとした瞳を沙雪莉に向け、そのまま花弁に口付けた。
﹁ダメ⋮⋮あぁぁ∼⋮⋮涼子ちゃん、ダメ⋮⋮イカせないで⋮⋮
お願い⋮⋮やだ⋮⋮ダメ⋮⋮貴女にだけは⋮⋮イヤあぁぁ∼⋮⋮や
238
めてぇ!!﹂
花弁をなぞり、柔肉をやさしく舐め、充血しきったクリトリスにチ
ュッ! とキスをする。その瞬間、沙雪莉は悲鳴にも似た嬌声を上
げていたのだった。
* * * * *
涼子は沙雪莉の悲鳴など全く耳に入らないかの様に、女の弱点を優
しく、とても優しく責めたてた。
そして自らも花弁をトロトロと濡していたのだった。
それは涼子が男にして欲しい行為だった。男に感じさせて欲しい行
為だったのだ。
女の弱いところを、敏感な場所を、優しく、ひとつずつ⋮⋮⋮⋮
沙雪莉の快感を確かめるように、まるで羽毛をなぞるように、指先
を軽く、静かに這わせ、舌先だけでなぞる。
それは苦痛とはまったく異なる、涼子よりもより深くマゾ奴隷とし
て調教された沙雪莉にとっては耐えることの出来ないあまりに優し
い快感だった。
身体の芯から蕩けてしまうような優しすぎる快感に全身が包まれる。
気持ちが良くて、身体の奥からジンジンと熱が溢れてくる。気持ち
が良すぎて泣きそうだった。
だが沙雪莉はその快感から逃れたかった。
同じ奴隷である涼子から逝かされたくなかった。同じ男に仕える、
239
同じマゾ奴隷の女から与えられる快感にだけは服従したくはなかっ
た。
身体中を小刻みに震わせ、麻縄の音を荒々しく軋ませる。縛られて
いる所には赤い縄跡がクッキリと残っていた。ハリウッド女優とし
て絶賛される沙雪莉の白い肌に美しい縄化粧が浮かび上がっていた
のだった。
﹁止めて⋮⋮ハアッ⋮⋮止めて⋮⋮お願い⋮⋮あぁっ⋮⋮涼子ちゃ
ん⋮⋮止めてぇっ⋮⋮くぅっ!!﹂
︵沙雪莉さん⋮⋮ごめんなさい⋮⋮
私は今⋮⋮ご主人様の玩具なの⋮⋮沙雪莉さんを責めるご主人様の
玩具なの⋮⋮︶
男はリモコンを涼子に見せつけるとバイブレーターのダイヤルスイ
ッチをゆっくりと回していく。
まるで涼子の身体と糸でも繋がっているかの様に、クイクイとリモ
コンを引き上げる素振りをし、その度に目盛を上げていく。男はバ
イブの刺激を手綱代わりに、涼子の身体を操って遊んでいたのだっ
た。
ブイ∼∼!! ブイン! ブイン! ブイ∼∼!!
絶頂
という名の
スカートを捲り、尻を男に突出おして2穴バイブを見せ付けながら、
自分の身体を襲うあまりに強烈な刺激に涼子は
黒くて大きな扉の目の前にいた。懸命に抵抗を続ける沙雪莉の身体
も、今や切なそうにトロトロと女の蜜を止めどなく流していた。
同じマゾに、同じ性奴隷に堕とされた涼子にとって⋮⋮
沙雪莉の滴らせる女の蜜は、とても切ない女の涙に見えた。
240
男が欲しくて⋮⋮
愛して欲しくて⋮⋮
可愛がって欲しくて⋮⋮
求めても、求めても満たされない⋮⋮
同じマゾ奴隷に堕ちた女だからこそわかる
とても⋮⋮とても哀しげな女の涙に見えた。
涼子はチラリと沙雪莉を見ると口の片方を上げて微かに笑った。沙
雪莉は被りを振っていた。
﹁いや⋮⋮いや⋮⋮イヤァ! やめて! やめてぇ!
涼子ちゃん! 後生だから! お願い! それだけは! それだけは許して!﹂
︵沙雪莉さんも⋮⋮もう限界でしょ? ⋮⋮私も⋮⋮同じ⋮⋮
沙雪莉さん⋮⋮⋮⋮ もう⋮⋮ 一緒に⋮⋮ 一緒にイキましょ⋮
⋮⋮⋮︶
涼子はプックリ膨らみ哀しげに震えるルビー色に輝く巨大な女の芯
を舌先でクルクルなぞらせた後、吐息と共にソレを根本から吹い付
く。口内でビクビクと震える柔らかな女の芯に軽く前歯を当てると、
そのままジンワリと力を入れて行った。
241
﹁イヤアアァ∼∼∼ッ!! ハアッ! アアン! ひぃ! いいい
いい∼っ!!﹂
二人は同時にイッた。沙雪莉の甲高い嬌声が絞り出される中、沙雪
莉の啜り泣く声とバイブの音が響いた。涼子は腰をガクガクと痙攣
させたまま、呻き声も出せずに二穴バイブの刺激にイキ続けていた。
男は二匹の雌犬が絶頂に悶える光景を冷たく哂いながら見つめた後、
ようやくリモコンを止めたのだった。
242
操り人形︵後書き︶
本章は以上になります。
マゾである涼子が年上の後輩女優責める展開はお楽しみ頂けたでし
ょうか?
次話から次章となり攻守が交代する予定となります。
そちらもお楽しみ頂ければ幸いです。
243
MからSへ
﹁ぁ⋮⋮ ぁぁ⋮⋮ ぁ⋮⋮ あぁ⋮⋮﹂
余程深い絶頂を味わったのだろう。
沙雪莉は全身の力が抜け堕ちたかのようにグッタリと項垂れていた。
男は沙雪莉の麻縄を解くと、そのまま横向きに抱き上げる。
力強くフワッと抱えられ、沙雪莉はようやくその目を開けた。
まるでお姫様のように横抱きにされている自分の姿を彼女は確かめ
ると、そのまま甘えたように男の首筋に抱き付き、その美しい顔を
寄せて微笑みを浮かべていった。
男は沙雪莉を力強く抱きかかえたままバスルームに入る。
まるで4人家族で入れそうな広大なバスタブ。沙雪莉はその中で湯
につかりながらも、まだ男にしなだれていた。
汗に汚れたベタベタとした身体が暖かなお湯でやさしく清められ、
麻縄の痕がピンク色に浮き上がる。真っ白い肌を強調するかのよう
に、全身に浮かび上がる無数の縄の痕⋮⋮
それはまさにマゾ奴隷特有の縄化粧の名残であり、涼子に責め抜か
れた証でもあった。
蚯蚓腫れになっていないかを確かめるように男の指先がゆっくりと
その傷跡を撫でる。沙雪莉は温かな風呂の中で男の胸板に寄り添い
ながら、指先の愛撫に酔いしれるように何度も熱いキスを交わし、
ウットリとした表情を浮かべたまま男に甘えていた。
244
﹁やっぱり⋮⋮こうしてる方が好きです⋮⋮
さっきは涼子ちゃんにイカされて⋮⋮悔しかった⋮⋮﹂
だが⋮⋮女にはサド
沙雪莉は男の胸元をなじる様に左手で撫で、その固い乳首にキスを
男には服従するマゾ
しながら小さな声で呟いた。
﹁そうだな⋮⋮お前は
になる女王様タイプだからな⋮⋮﹂
男は沙雪莉を抱えると長い黒髪を撫で、否定しようとする沙雪莉の
口元をキスで塞ぎ、優しく舌を絡める。沙雪莉はそのまま男の舌技
に酔いしれていた。
﹁今度は涼子を責めてやれ⋮⋮楽しみにしてるぞ⋮⋮
お前のテクで涼子をたっぷりと泣かせてやるんだ⋮⋮
同じマゾ同士の⋮⋮ 奴隷同士の調教劇だ⋮⋮ 期待してるぞ﹂
沙雪莉は男の言葉に応える変わりにウットリと笑みを浮かべたまま
に抱き付き、男の舌に自分の舌を濃厚に絡めていく。男はそんな沙
雪莉の唇を堪能しながら、再び彼女の中に自分のモノを突っ込んで
いったのだった。
* * * * *
﹁ほら! いつまで寝ているの? ⋮⋮涼子ちゃん⋮⋮さっきのお
返しよ⋮⋮覚悟してね⋮⋮!﹂
245
﹁え⋮⋮沙雪莉さん⋮⋮? あれ⋮⋮動けない⋮⋮? 嘘⋮⋮こんな恥ずかしい格好! やだ⋮⋮乳首切れちゃう⋮⋮ヤダッ!⋮⋮止めてぇ!﹂
意識を失っていた涼子に優しくも冷たい声が掛けられる。声の主は
沙雪莉だった。
沙雪莉は黒いレースのブラに黒いガーター、格子柄のストッキング
を履き、紐同然のTバックに、黒く透けた極薄のナイトドレスを胸
元を大きく開けて優雅に着こなしていた。開いたその胸元には20
カラットはありそうな豪奢なダイヤのネックレスをつけ、赤く染ま
った縄化粧の跡すら元からあるデザインかの様に光りを放っていた。
髪は結い上げ目元に薄いブルー、唇に真っ赤なルージュを引き、お
揃いのダイヤのピアスをきらびやかに身に着ける。透けて見える黒
い下着とそれを更に引き立てるかのような純白の肌。
何よりもクッキリ残る縄化粧の跡のせいか、その姿は裸体そのもの
よりも更に卑猥に見え、普段よりも濃く魅かれた化粧のせいか、目
の前の沙雪莉は女優と言うよりも高級娼婦にも見えた。
まるで女王然とした面持ちで立ち誇る沙雪莉に対し、涼子は惨めな
奴隷の姿で拘束されていた。
その細い足は、革製の袖付き椅子の肘あてに両足を広げて乗せられ、
さらに閉じる事が出来ない様にきつく縛られ、両手もその椅子の後
ろに引かれ、胸を強調する様な姿勢をとらされる。
コルセットは無造作に開かれ、乳首のピアスには紐が結ばれ天井の
シャンデリアに繋がれる。ゴシック調のスカートは大きく捲り上げ
られ、股間の黒い二穴バイブが貞操帯の如くその姿を見せつけてい
246
るせいか、今の涼子はまるで中世の魔女裁判にかけられる哀れな虜
囚の姿を髣髴させた。
豪華な絨毯の上には大きな漆黒のシートがかけられ、幾つも立てら
れたスタンドライトが拘束された涼子の姿を浮き上がらせていた。
清潔感に溢れていたはずの豪奢なスイートルームは、その一角だけ、
まさに拷問部屋を思わせる異様な雰囲気を醸し出していたのだった。
沙雪莉は涼子の開ききった白い太股に手を這わせ、うっすらと汗を
浮かべるその肌の感触を楽しんでいた。
﹁ふふっ⋮⋮手に吸い付く様⋮⋮
滑らかでイヤらしくて⋮⋮ まるで⋮⋮娼婦の肌そのものね⋮⋮
全てを奪われた⋮⋮性奴隷に堕とされた今の貴女にはもったいない
位⋮⋮﹂
︵沙雪莉さん⋮⋮そんな風に⋮⋮触らないで⋮⋮
男の人とは全然違う⋮⋮優しくて⋮⋮感じる⋮⋮︶
﹁ねぇ?⋮⋮アソコもおチンポに吸い付くのかしら⋮⋮?
涼子ちゃん⋮⋮? 貴女⋮⋮ご主人様のおチンポの事⋮⋮ちゃんと感じさせてあげてい
るの?﹂
﹁え⋮⋮? えっと⋮⋮えっと⋮⋮ 多分⋮⋮﹂
︵え⋮⋮多分⋮⋮感じてくれてると思うけど⋮⋮ 分からない⋮⋮︶
﹁あら? そんなことも分からないの? 貴女、オンナでしょ? 男の人が喜ぶ顔も分からないとか、そんな寝言は言わないでよ?
247
しょうがないわね⋮⋮
私が今から確かめてあげる⋮⋮
貴女がご主人様の奴隷にふさわしい女かどうかをね⋮⋮フフフッ♪﹂
男はガウン姿でソファに座り、二人を楽しげに眺めながらイチゴを
口に放り込みシャンパンを飲んでいた。
* * * * *
﹁そんなに怯えた表情しないで⋮⋮苛めたくなっちゃうから⋮⋮﹂
沙雪莉は涼子の太腿から手を離すと全身を舐める様に見つめ直し、
涼子の乱れた髪を整える。
涼子はそのなまめかしく妖艶な視線を感じる度に、まるでねっとり
と舌を這わされている感覚を覚えた。沙雪莉の、まるで値踏みする
ような冷たい瞳に見られているだけでピンク色の乳首はツンと立ち、
吐息は零れ、股間は熱く濡れていった。
﹁あら? ⋮⋮乳首が立って来たわね⋮⋮? まだ触ってもいないのに⋮⋮興奮してるの?
それに、ここの唇⋮⋮こんなに濡してどうするの?
私はご主人様じゃないから⋮⋮アノ⋮⋮おっきくて⋮⋮とっても美
味しいの⋮⋮ 無いわよ⋮⋮♪﹂
沙雪莉はまるでフェラをする様に舌を伸しくねらせる姿を見せた。
涼子はつられる様に唇を開いた。沙雪莉はその唇に二本の指をなぞ
248
らせ自分も舌を出し、唇を舐め回す。涼子は沙雪莉の指に舌を絡ま
せた。
⋮⋮ヌチャ⋮⋮ヌチャ⋮⋮ペロリ⋮⋮レロレロ⋮⋮クチャ⋮⋮ペロ
⋮⋮ヌチャ⋮⋮
﹁ふふっ⋮⋮もっと舌を伸して⋮⋮ もっと⋮⋮もっと⋮⋮もっと淫らによ⋮⋮
もっと舌全部を使ってちゃんと舐めなさい⋮⋮
貴女、ご主人様からおチンポはそう舐める様に言われたの? 違う
でしょ? 私はご主人様みたいに優しくないわよ? 私の指をご主人様のペニスだと思ってちゃんと舌を使いなさい!﹂
﹁アアッ⋮⋮ハイ⋮⋮わ⋮⋮分かりました⋮⋮
沙雪莉さんの指⋮⋮ちゃんと⋮⋮舐めさせて頂きます⋮⋮﹂
涼子は口を大きく開け、舌を尖らせながら一杯にまで伸して、グル
グルと指全体を舐め回した。沙雪莉はその瞬間、涼子の舌を摘むと
いたぶる様に冷たい声を出した。
﹁違うわね。⋮⋮沙雪莉様でしょ? お便所さん⋮⋮﹂
沙雪莉はそう言うと涼子の舌をツネりあげる。
涼子は身体をビクッっとさせたまま半泣きの表情を浮かべて応えた。
﹁アアッ⋮⋮ハィ⋮⋮ 申し訳⋮⋮ありませんでした⋮⋮ 沙雪莉⋮⋮様⋮⋮﹂
249
沙雪莉はその台詞が終わると同時に、再びその細い指先を涼子の口
内まで押し込む。涼子は、突然の沙雪莉の行為に嗚咽感と被虐感を
高ぶらせ涙を零した。
だが舌は指の根元から手の平にまで這わせ、唇を窄めてチュルチュ
ルと指を吸い込もうとする。涼子の身体は、恥辱に泣きながらも男
に仕込まれた口技を、屈辱に泣きながら必死に見せつける。沙雪莉
はその感触をたしかめるように、涼子の口内を嬲りながら冷たい瞳
で涼子を見下ろしていた。
﹁ん⋮⋮舌の使い方は悪くないわ⋮⋮ よく躾けられているみたい
ね⋮⋮
ただ⋮⋮その顔は何? 女優ならもっと淫らで美しい表情をしないと失格よ⋮⋮?
貴女、女優になりたいんでしょ? だったら、どんなときでも女優としての意識を持ちなさい!
さ、今からアソコを調べさせて貰います⋮⋮
何してるの!? さっさと腰を浮かせて!
いつまでも甘えてると怒るわよ!﹂
まさに女王と言わんばかりの威厳に満ちた厳しい声が凛と響く。
涼子は抵抗する言葉すら浮かべる事無く、その腰を言われるままに
浮かしたのだった。
250
妬みと嘲り
﹁アッ! ︵ググッ︶⋮⋮アアッ⋮⋮︵ズルズル︶⋮⋮ハアアッ⋮
⋮︵ヌチャ︶⋮⋮ひゃん﹂
沙雪莉は涼子の膣肉を抉る様に大きくバイブをかき回しながら、そ
れをゆっくり引き抜いた。
あまりに太いバイブが長時間嵌っていたせいか、涼子の二つ穴は、
釣り上げられた魚が口を開いたかのようにポッカリと開き、そのま
まヒクヒクと物欲しそうに蠢いていたのだった。
﹁もう⋮⋮こんなにパックリと開いてるじゃない⋮⋮
こんなに濡らして⋮⋮私の指でも満足しちゃうんじゃないのかしら
? ピアスをこんなにジャラジャラさせて⋮⋮本当にイヤらしいのね⋮⋮
いい? ご主人様の奴隷にふさわしいか、こちらの穴もちゃんと確
かめてあげます⋮⋮﹂
右手の中指を根元まで入れGスポットをグリグリ刺激しながら、左
手の中指をアナルに入れる。
男の力強さや強引さは無いが、優しく、撫でるような指使いに涼子
の身体は素直に反応した。
理性は沙雪莉の責めに堪えようと喘ぎ声を堪えるが、身体は勝手に
指の動きに合わせて腰を動かす。その濡れた花弁はトロトロと先程
の精液を吐き出し自らの秘め事を暴露するが、涼子は気付かず快楽
に浸っていた。
251
﹁ん⋮⋮ぐ⋮⋮﹂
女の中
の感触を確かめるように上下左右、ネットリとな
︵その指⋮⋮か⋮⋮感じる⋮⋮ あっさり⋮⋮私の弱い所を⋮⋮︶
涼子の
ぞりあげる沙雪莉の指先。同性だからこそ、同じ男に仕える奴隷だ
からこそ解る、女として感じる場所を容易く捉え、その肉を優しく
刺激する。涼子の女は悦びの証と共に、先ほどの秘め事をドロリと
吐き出した。
﹁あら? ⋮⋮この白いの⋮⋮なに⋮⋮?
えっ? まさか⋮⋮ 精液? しかも⋮⋮まだ出されたばかりに見えるけど⋮⋮?﹂
そう言うと沙雪莉は涼子の雌穴から指を抜き、その匂いを嗅ぐ。栗
の花を思わせる生臭い性臭が整えられた小鼻を刺激する。涼子はそ
の瞬間、顔を青覚めさせた。
男の瞳がスウッと薄くなり、鋭い視線で涼子を見つめた。
﹁やっぱり精液ね⋮⋮
貴女⋮⋮これは誰の精液? ご主人様じゃないでしょ? 涼子ちゃん! アナタ!? 一体どういうこと!?
ちょっと! 説明しなさい! 貴女⋮⋮一体どういうつもり!? 涼子ちゃん!! 言いなさいっ! 誰のなの? 言いなさい!!﹂
252
沙雪莉の鋭い叱責。だが涼子は男の瞳を見つめ、歯の根をガクガク
と震わせた。
﹁ヒィッ! ご⋮⋮ごめんなさい⋮⋮
し⋮⋮知らない人なの⋮⋮⋮⋮
い⋮⋮いきなり抱きしめられて⋮⋮
無理矢理連れ込まれて⋮⋮
ご⋮⋮ご主人様⋮⋮
許して⋮⋮ 許して⋮⋮⋮⋮﹂
沙雪莉が声を荒げて問詰め様とした矢先、いつのまにか男が沙雪莉
の隣りに立ちその肩を軽く抑える。沙雪莉は男の態度に叱責を止め
た。
男は冷たい瞳を浮かべたまま、怯える涼子の瞳をじっと見つめてい
た。
まるで小動物のように小刻みに震え、許しを請うように涙を浮かべ
ながら哀願する涼子の瞳。これまでの調教の成果か、男の命令によ
レイプされた
男の
男に隠していた秘密が
という事実よりも、
り見知らぬ相手でも一晩を共にする生活に慣らされてしまっている
せいか⋮⋮
今の涼子にとっては、
ことに、
ことに恐怖を感じているようだった。
知らない間に抱かれてしまった
ばれてしまった
﹁トイレでだな? あの後、便所で犯されたんだな? そうか⋮⋮スカートについていたシミはその時の精液だな⋮⋮?﹂
253
涼子は男に縋る様に見つめ、瞳に涙を溜めて黙って頷いた。
* * * * *
﹁何発出された? 相手は一人か? どんな奴だった!?
隠さず言え! 防犯カメラもあるんだからな! ウソをついても全部ばれるぞ? 正直に言うんだ、いいな!﹂
﹁わ⋮⋮解りません⋮⋮
相手の方は⋮⋮多分サラリーマンで⋮⋮一人です⋮⋮⋮⋮
その人に⋮⋮トイレで⋮⋮犯されました。
何度も⋮⋮何度も⋮⋮中に出されました⋮⋮
沢山⋮⋮精液を注がれました⋮⋮﹂
涼子は自らの発言に興奮しているのか、男の視線からの恐怖からか
⋮⋮
ヒクヒクと小刻みに震える大きく開かれた太ももの奥、ピンク色に
濡れ光る肉ヒダはヌチャリ⋮⋮ヌチャリ⋮⋮と妖しく蠢き、見知ら
ぬ男の精液をドロリと吐き出す。沙雪莉はその姿を、まるで穢らわ
しいモノを見るような瞳で見つめていた。
﹁ほぅ⋮⋮ たったアレだけの時間で何度もか⋮⋮
そのサラリーマンは多分初めてのレイプだな。
254
その状況で男をちゃんと満足させてやれたのか? 偉いぞ、褒めて
やる﹂
まるで微笑んでいるかのような男の表情⋮⋮。そしてその内容。
思わぬ男の反応に涼子は少し安堵の表情を浮かべた。自らの罪を誤
魔化そうとするためか、そのまま男から目を逸らそうとするが、突
然に顎をグイッ! と摘み上げられ男の瞳を見つめさせられた。
﹁お前はイッたのか? ちゃんと、ザーメンの戻り汁は飲んで見せ
たんだろうな⋮⋮?﹂
﹁ハイ⋮⋮ザ⋮⋮ザーメンを出される度⋮⋮何度も⋮⋮なんどもイ
キました⋮⋮
いつも通り⋮⋮出された精液⋮⋮ちゃんと飲みました⋮⋮﹂
涼子は顔を真っ赤にさせながら答えた。
まるで息が掛かるかのようなその距離の近さ。そのままキスが出来
そうなほどの男との距離と、自らの痴態を答える事に興奮したのか、
涼子は無意識の内に男の瞳をウットリと見つめ返していた。
男は、そんな涼子の態度を冷静に見つめながらまるで囁くように静
かな声で涼子に話しかけた。
﹁美味かったか⋮⋮? トイレで飲んだ、そいつの精液は美味かっ
たか?﹂
﹁ハィ⋮⋮ 美味しかったです⋮⋮。でも⋮⋮﹂
摘まれた男の手に寄り掛かる様に顎を逸し、チロリと舌を出し唇を
舐めた。
255
﹁でも⋮⋮何だ?﹂
﹁ご⋮⋮ご主人様の方が美味しいと思いました⋮⋮
ご主人様がいい⋮⋮ ご主人様の方が美味しいです⋮⋮﹂
涙をボロボロこぼしながら、涼子は男に媚び哀願していた。沙雪莉
はその姿を冷たく見つめていた。
と言うより⋮⋮まるで恋人気分ね⋮⋮
︵なに⋮⋮あの甘え方⋮⋮? 奴隷
あの子⋮⋮自分の身分を少し勘違いしているみたいね⋮⋮
お金になると思う子
は、時々甘やかすから、私が改め
そうね⋮⋮これは、少し厳しく躾けないといけないかしら⋮⋮
ご主人様
て躾けないとダメみたいね⋮⋮︶
男は涼子の髪の毛を突然グイッと掴み上げ、目を見開き低い声で獰
喝した。
﹁レイプした相手の精液の味が分かるのか?
大した女だな。本当はお前から誘ったんだろ? お前こそ、チンポ
が欲しかったんだろう?
いいだろう! これから、もっと男のチンポを欲しがる身体に調教
してやる!
一日足りともチンポ無しには生きられない淫乱マゾな身体に改造し
てやるからな! 覚悟しろ!﹂
﹃バシンッ!!﹄
256
男は涼子の頬を突然ひっぱたいた。肉を打つ
までも耳に残った。
乾いた音
が、何時
沙雪莉は目を背け、涼子は男を見つめたままガクガクと顎を前後に
震わせていた。それはまさに恐怖に怯える表情だった。薄い唇は激
しく震え、歯の根をカタカタと鳴らし全身を強張らせる。股間から
は黄金色の水がチョロ⋮⋮零れていた。
﹁忘れるな! お前の身体は俺の物だ! 俺の命令以外で勝手に男に抱かれるな! デビュー前を思い出せ! もしもレイプされそうになったらその口でイカせろ! 俺が教えた通り! その口で何発でもザーメンを飲み込め! どうしても無理矢理に犯されそうになったら⋮⋮
舌を噛み切って死ね! 俺の命令無しに勝手に抱かれるな! 分か
ったか!﹂
﹁ハ! ハイッ! 分かりました! 分かりました⋮⋮﹂
涙をボロボロと流しながら、男に向って必死に許しを請う涼子の姿
⋮⋮
卑劣な男
に過ぎなかった。
本来、この男は彼氏でもなければ愛し合って結婚した亭主でもない。
この男は涼子を力づくでモノにした
だが、今の涼子にとってこの男の存在は、他に変えられるモノなど
ない、たった一人の﹃ご主人様﹄になっていたのだった。
目の前の男に何度も謝罪の言葉を吐き、懸命に哀願を請う涼子の悲
壮なその姿。男は自らに必死に媚を売る涼子のその態度を冷たく見
つめながら薄く哂っていたのだった。
257
︵レイプした男の精液も飲める様になったか⋮⋮
クククッ! まさに公衆便所に堕ちかけているようだな! コイツ
はいい兆候だぞ!︶
* * * * *
﹁申し訳ございません⋮⋮ 申し訳ございませんでした⋮⋮ 本当に申し訳ございませんでした⋮⋮﹂
涼子は男の視線に囚われ顔を背ける事さえ出来ず、心底怯えた表情
をさせて謝罪の言葉を重ねる。
マゾ奴隷として調教された身体は男の態度に既に屈服しきっていた。
ピンク色に輝く涼子の女はサラリーマンの精液と一緒にマン汁を溢
れさせ、小便と交ざりあいながらシートに滴らせていた。
﹁オイ! 沙雪莉! 今からこの便所を厳しく躾てやれ! 先輩としてマゾ奴隷の作法をキツく仕込んでやるんだ! いいな!﹂
男はそのままどこかに電話を掛けていた。
沙雪莉は﹁ハ! ハイ!﹂と慌てるように返事をしながら、うっす
らと笑っていた。
︵隣りで聞いていても⋮⋮興奮します⋮⋮
あんな事を言われたら⋮⋮
258
あんな風に責められたら⋮⋮
私も涼子ちゃんみたいに⋮⋮⋮⋮ 濡れます︶
﹁涼子ちゃん⋮⋮
いまから貴女をご主人様のちゃんとした奴隷になれるように、私が
丁寧に躾てあげます。覚悟はいい?﹂
涼子は沙雪莉を見ると悔しそうに瞳を濡らし、僅かに睨みつける。
だが沙雪莉はその視線を悠然と受け止めると言葉を続けた。
﹁何処の誰かも判らない男の精液を溜め込んで⋮⋮
それで良くもご主人様の前に出て来れたわね?
汚らわしい⋮⋮
やっぱりアイドル崩れの女優かぶれはダメね。
女としてのプライドは無いのかしら⋮⋮?
私だったら⋮⋮
そんなご主人様を裏切るようなマネをするくらいなら⋮⋮
そいつの舌を噛み切ってその後で私も死ぬわ﹂
沙雪莉は男の方を振り返りウットリと見つめる。
それはまるで長く付き合っている恋人同士のような、互いに信頼し
あった表情のようにも見える。
涼子はそんな二人の様子を見つめると、思わず声を荒げた。
﹁貴女なんて⋮⋮貴女なんて!
私の後輩で⋮⋮年上のオバサンのくせに何よ!
259
私と同じ性奴隷のクセに! 同じマゾのクセに!
貴女だって、ご主人様のおチンポを貰う為なら誰とでも寝るんでし
ょ!? ご主人様を喜ばせる為なら、どんなはしたないポーズだって取るん
でしょ?
自分だけ綺麗なフリしないで!! 沙雪莉さん! 貴女も私と同じよ!!﹂
涼子は涙をボロボロ流しながらも、必死に嗚咽を堪えながら呟くよ
うに答えていたのだった。
260
仲直りの印
﹁ハリウッドに出たからって自慢しないで! く⋮⋮悔しい⋮⋮
沙雪莉さんのこと⋮⋮ずっと⋮⋮ずっと好きだったのに⋮⋮
今日だって⋮⋮沙雪莉さんから誘ってくれて⋮⋮凄く嬉しかったの
に⋮⋮﹂
必死の想いで心の内を叫ぶ涼子。
だが沙雪莉はそんな涼子の態度に怒りを感じたのか眉を痙攣させつ
オバサン
っていったの? つ、しかしその怒りを胸の内に堪えなるように涼子に囁いた。
﹁なあに? 今、私のことを
レイプされて喜ぶような⋮⋮
そんなふしだらな女の人から偉そうな事は言われたくないわ!
貴女の事⋮⋮もう少しマシな女性だと思っていたのに本当に残念⋮⋮
ご主人様も言っていたけど、貴女ってホントにお便所さんなのね♪
いちいち洗ってやらないと触る気にもならないわ。
ホント、今の貴女の身体は汚い便器と一緒よ⋮⋮ フフフッ♪﹂
沙雪莉は真っ赤な口紅を唇の先でじっとりと舐めながら楽しげに涼
子を見つめていた。それは肉食獣が小動物をいたぶるときの瞳にも
良く似ていた。
261
涼子は沙雪莉のその瞳に身の危険を感じたのか微かに震えていた。
* * * * *
沙雪莉は男の瞳をウットリと見つめ、冷えたシャンパンのボトルを
指差した。
﹁ご主人様⋮⋮あと、もう一本お願いして良いですか?﹂
了承
の合図だった。男の瞳には嗜虐の色
男は沙雪莉を見つめ薄く笑うと縦長のシャンパングラスをクイッと
傾け口に含む。それは
がギラギラと光っていた。その強い瞳を見つめただけで沙雪莉のオ
ンナはじわりと濡れた。
沙雪莉は、まるで男に引き寄せられるように男の前にそのまま跪く
と、まるで雛鳥が餌を求めるように、その口を大きく開いて待構え
る。男は沙雪莉のその仕草を見ると、沙雪莉の前で仁王立ちになり
新たなシャンパンを口に含んだ。
だった。沙雪莉は自らの口を
ただの穴
沙雪莉は先程よりも更に口を開け、長く舌を伸ばして自らの喉穴を
穴
男に見せ付けたのだった⋮⋮
それは紛れもなく
マゾ女が主人に褒
だと躾けれたのだった。例えハリウッドで成功しよ
として使われる事を望んでいた。それが男から
美を受ける姿
うとも、沙雪莉はただのマゾ奴隷でしかなかったのだった。
262
男は薄く哂いながら口内に溜まったシャンパンを静かに滴らせる。
金色の液体が男の口から自分の口へと芳醇な香りを立てて流し込ま
れていった。
沙雪莉は、自らの意思で男の奴隷として扱われる姿を涼子に見せつ
けながら、口内に注がれるそれをウットリと飲み込んでいったのだ
った。
﹁ぁ⋮⋮ あぁ⋮⋮ あ⋮⋮ありがとう御座いました⋮⋮ 美味し
いです⋮⋮﹂
涼子はその姿を恨めしそうに見つめていた。
それは今まさに涼子が躾けられていた行為でもあったのだった。
男から与えられる褒美の心地よさに喉が疼く。無意識のウチに唾を
飲み込んだ。
︵あ⋮⋮ご主人様から⋮⋮口移しなんて⋮⋮ 私も喉が渇いて⋮⋮ 私もお酒⋮⋮ 欲しいな⋮⋮︶
男と沙雪莉の関係を表すかのような行為。男はひとしきり注ぐと再
びソファに座る。
沙雪莉はテーブルに置かれた黒地に金の刺繍がされたラベルに銀字
のタイトル入ったボトルとグラスを一つ持ち涼子の元に戻っていっ
た。
沙雪莉は涼子の側に座るとそのボトルを近づける。
フワッと、葡萄の甘い、だが深みのある澄んだ芳醇な香りが漂い。
涼子は思わず唾を溢れさせた。
︵何⋮⋮? そのお酒⋮⋮? とっても良い香りがする⋮⋮
ボトルも綺麗だし⋮⋮凄く美味しそう⋮⋮
263
そういえば⋮⋮あれからお水とか全然飲んでない⋮⋮凄く喉が渇い
て来た⋮⋮︶
﹁あの⋮⋮沙雪莉⋮⋮さ⋮⋮ま⋮⋮ 私にも一口下さい⋮⋮喉が渇
いて⋮⋮﹂
おどおどと涼子は沙雪莉に話かける。
それは先程の勢いとはまるで別人のような怯えた態度だった。
﹁あら? 喉が渇いたの?
でも残念ね⋮⋮これは貴女見たいなお便所さんにはもったいないお
酒なの⋮⋮
どうして欲しいなら⋮⋮もっと、ちゃんとお願いしないとね⋮⋮﹂
沙雪莉は軽い音を立てて泡立つシャンパンをグラスに楽しげに注い
だ。フワッと立ち上ぼる芳醇な香りと涼やかな音色に思わず涼子は
ゴクリと唾を飲み込む。
沙雪莉はその姿を眺めると、見せつけるように飲んだ。
︵わざと見せびらかせて⋮⋮
沙雪莉さんって⋮⋮意地悪だな⋮⋮ムカつく⋮⋮︶
﹁じゃあ⋮⋮いらない⋮⋮﹂
涼子は拗ねた様に首を振り、そっぽを向く。
﹁そう? 別に私はどちらでも良いから⋮⋮﹂
と言うと楽しそうに水滴の付いたグラスを涼子の頬にあてる。
涼子は思わずビクッと反応し、つい沙雪莉を見てしまう。ムリに表
264
情を抑えたまるで睨むような涼子の瞳。沙雪莉は涼子のその姿を眺
めるとまた一口を口に含むとゆっくりと飲み込む。
つられる様に涼子の喉が動く様子を見ながら沙雪莉はクスッと笑い、
美味しそうにグラスをゆっくり傾けた。
* * * * *
沙雪莉はまるで舞台で演技でもするかのようにウットリとグラスを
傾け、優雅に吐息を零した。
﹁欲しいの? とっても美味しいわ⋮⋮
貴女もフランスで飲んだ事あると思うけど⋮⋮
これ⋮⋮エノテークよ⋮⋮
この香り⋮⋮口当たり⋮⋮喉ごし⋮⋮やっぱり本物は違うわね⋮⋮﹂
﹁え⋮⋮? エノ? ?!﹂︵知らない⋮⋮何それ⋮⋮︶
﹁ふふふっ⋮⋮ドンペリのプラチナって言えば分かるかしら? 私もレオーネから教えて貰ったの♪
向こうの映画祭で知り合ったけど、色々良くしてくれたわ⋮⋮
人としては最低だったけど、監督としては優秀な人ね﹂
沙雪莉は当時を思い出しているのか、どこか遠い目をしながら、ま
た一口飲み込む。
涼子は喉の渇きも忘れて過去を思い出そうとしていた。
265
﹁レオーネ⋮⋮? ま⋮⋮まさか⋮⋮レオーネ・ベルナルド⋮⋮!?﹂
その名前はよく覚えている。
かつて涼子もフランスの映画に出たことがあった。その時、沙雪莉
のハリウッド進出の話を聞いて、居ても立っても居られなくて、事
務所に無理を言って単身フランスに渡ってその監督に直談判をして
無理に主演作を撮る事をお願いした。
﹁向こうがハリウッドなら私はフランス映画だ﹂と張り合いたかっ
たのだ。
確かにレオーネはフランスではとても有名な監督ではあった。事実、
有名な国際映画祭の賞を幾つも受賞している名監督の一人でもあっ
たのだ。
だが、ちょうどその時レオーネは自分で撮ったSF映画の興行が大
失敗に終わり多額の負債を抱えているという噂があった。涼子は最
それ以上の行為
すら覚悟して、自らの足で
悪、自分のポケットマネーを全部出すつもりで⋮⋮
いや、求められれば
交渉に行ったのだった。
彼女を主演に撮った映画⋮⋮
それは無残な程の失敗に終わった。いくら有名な監督でも、演技力
の無いアイドルを主演にした演出は無理があった。監督にしても、
所詮は借金の一時しのぎの金の為に撮った駄作とも言える不出来な
内容の物だった。
でも、涼子本人としてはフランス映画に出れたことは満足だった。
どんな形にせよフランス映画の主演になったのだ。それだけは彼女
の自尊心も満たされた。
ただ、それ以外は嫌な思い出ばかりの⋮⋮とても苦い経験をしたの
266
だった。
﹁そう⋮⋮ 本当に最低の男ね⋮⋮
ディナー中も、自分のセックスの話ばかり⋮⋮
どの女優と寝ただの、誰とどんなプレイをしただのそんな話だけ⋮⋮
これまでに主演した女優とどんなセックスをしてきたのか、撮影中
にどんなプレイをしたのかまで詳細に話してくれたわ⋮⋮
そういえば⋮⋮貴女の名前も聞いたわね
身体が小振りだから幼女としている気分がして、最初はとても興奮
したって⋮⋮
でもロリータ趣味は無いからその内飽きたって⋮⋮
可哀相ね⋮⋮
あんな最低な男の精液をワイングラスに注がれて飲まされたなんて
⋮⋮
星付きのレストランでディナー中に飲まされた彼の精液の味は美味
しかった? 貴女、見ず知らずの男の精液の味が分かるんでしょ? ご主人様の
精液とどっちが美味しかったの?﹂
﹁止めて! もう止めてっ!
それ以上は⋮⋮言わないで! お願い⋮⋮!
もう⋮⋮もう止めて⋮⋮ 沙雪莉さん⋮⋮酷い⋮⋮ 誰だって⋮⋮ 嫌な仕事はあるでしょ⋮⋮
267
貴女だって⋮⋮ 仕事を貰うために辛い思いをしたことはあるでし
ょ⋮⋮ そのことだけは⋮⋮ そのことだけは言わないで⋮⋮ 貴女も⋮⋮ 貴女も最低だわ⋮⋮﹂
涼子は涙をボロボロ流し号泣していた。
それは先ほどの涙とは違う⋮⋮
同じ芸能の仕事に従事していたから分かる、本当に辛い仕事の後に
流れる後悔と自省の涙だった。この涙は沙雪莉も何度も流してきた
のだった。
枕営業など、この世界は普通にあるのだ。
向こうは恋愛か火遊びのつもりだろうが、それこそスポンサーやプ
ロデューサー、映画監督に抱かれたことなど数え切れない。わざわ
ざハリウッドまで行き、大嫌いな映画評論家の尻の穴まで舐めたこ
ともあった。あの有名な特撮監督には、この尻の穴に特殊カメラを
入れられて、そのまま犯されたことすらあったのだった。
沙雪莉も思わず黙ってグラスを飲み干した。
﹁そうね⋮⋮
確かに今のは私が悪かったわね⋮⋮ 謝るわ⋮⋮
お詫びに⋮⋮どう? 涼子ちゃんと飲みたかったのは本当よ? ね?⋮⋮仲直りしましょ?﹂
268
沙雪莉は新たにグラスを注ぎ、それを口に含むと顔を近付ける。
だが、涼子は顔を背けたままだった。
﹁そう⋮⋮ 残念ね⋮⋮
だったらこちらの口にあげるわ⋮⋮
高いお酒だから⋮⋮ちゃんと飲んでね⋮⋮﹂
沙雪莉はまたシャンパンを口に含むと、そのまま躊躇うことなく涼
子の膣腔に口を付けた。
ビクッ! と震える涼子の身体の感触を唇に感じながら、沙雪莉は
口内に含んだシャンパンをゆっくりとその穴の奥へと流し込んだ。
﹁アアッ! ⋮⋮そ⋮⋮そんなこと⋮⋮
冷たい! 冷たいの! 止めて!⋮⋮いやぁ⋮⋮ひぁ∼⋮⋮ハアッ﹂
濡れきったピンク色の膣腔にチュルチュルとシャンパンが注ぎ込ま
れ、熱くヌメった腟を一気に冷やす。発泡性の微かな刺激と液体が
流し込まれる感覚に、涼子の身体は奥底に入り込まない様に拒否を
した。
沙雪莉が雌穴から口を離すと、涼子のオンナの部分はまだ奥に溜め
ていた見知らぬ男の精液としとどに濡れる雌蜜と共に黄金色のシャ
ンパンを吐き出す。沙雪莉は涼子のオンナが吐き出した薄汚い精液
を柔らかなタオルで優しく拭くと、また新たなシャンパンを腟腔に
注ぎ込んでいく。その度に涼子の長い悲鳴が聞こえ、沙雪莉の耳を
楽しませたのだった。
269
﹁他の男の精液なんて⋮⋮ 私が洗い流してあげる⋮⋮﹂
270
シャンパンと苺 前編
﹁んひっ! あひぃ∼∼!﹂ チュル⋮⋮チュル⋮⋮
﹁ああっ! ひあああっ!﹂ チュ∼⋮⋮チュ∼⋮⋮
﹁あんっ! んひぃ∼∼!﹂ ペロリ⋮⋮チュル⋮⋮
沙雪莉は涼子の腟から精液が吐き出されるたびに新たなシャンパン
を口に含み、他の男の精液で汚れた涼子の子宮を目掛けてソレを勢
いよく注ぎ込む。その度に涼子の甲高い嬌声が室内に響き渡り、花
弁からツウ⋮⋮とシャンパンを吐き出す度に切なそうに濡れた声が
薄い唇から漏れ出していた。
3・4回ほど繰り返すと涼子の腟はシャンパンに全て洗浄されたの
か黄金色のサラサラとした芳醇な液体だけがこぼれ落ちていた。沙
雪莉はニコリと笑うと涼子の腟に先ほどよりも沢山のシャンパンを
柔らかな責め苦
そ
流し込んでは吸い出し、また流し込んではまた吸い出してと、涼子
の身体で遊んでいた。
沙雪莉にとっては遊びでも、涼子にとっては
のものだった。
冷たいシャンパンが腟に入る度に腟壁全体は収縮し排出しようとす
る。さらに沙雪莉が押込む様に絶え間なく流し込む為、子宮前の窪
みにシャンパンが溜まり、発泡性による微かな泡が子宮口を優しく
つつく様に刺激する。
その状態のままにシャンパンをツゥ⋮⋮と吸い出されると、まるで
子宮そのものが吸われるかのような妖しげな未知の感覚に襲われる
のだ。堪らない程の快感だった。
271
アルコールが含まれている為か、炭酸の成分のせいか、冷たい筈の
シャンパンの刺激が、いつしか腟全体が熱を持つ様に火照っていき、
腟壁から子宮口まで鮮やかなサーモンピンクに染め上がっていた。
沙雪莉はプックリ膨らんだルビー色に輝く涼子の淫芽をペロリと舐
めると、新たに冷たいシャンパンを含み、キスをするように唇をピ
ッタリ付ける。と、そのまま口内でシャンパンをすすぐようにクシ
ュ!クシュ!クシュ!とシャンパンと唇の刺激で淫芽を責め立てた。
発泡性の刺激にアルコールの刺激⋮⋮
クリトリスを洗うかのような舌先⋮⋮
優しく食い締める沙雪莉の滑る唇⋮⋮
沙雪莉の責めに、涼子のクリトリスはまさに肉芽といった硬さを持
ち、まるでその責めを悦んでいるかのように沙雪莉の口内でヒクッ
!ヒクッ!と跳ね上がる。沙雪莉はその感触を楽しむように涼子の
クリトリスを何度も責め上げ、淫らに跳ねる肉豆の感触を唇と舌先
で楽しんだ。
﹁アアッ! ⋮⋮い⋮⋮入れないで⋮⋮あっ! あっ! あっ!
ハアア∼ッ! ⋮⋮す⋮⋮吸わないで! ヒアッ! んあ! ひあ!
⋮⋮クリ⋮⋮いじめないでぇ∼! アッ! アッ! アッ!﹂
涼子はむせ返る様な芳醇なシャンパンの香りと、沙雪莉の巧みにし
て官能的な舌技による快楽の美酒に翻弄されていた。
充分に感じさせられたのだろう。
全身をピンク色に染め、シットリと汗を吹き出す涼子の身体を確か
272
めると、沙雪莉はおもむろに立ち上がり男の元に戻る。男から何か
を受け取り、そのまま濃厚にキスをしてから涼子の元にゆっくりと
戻っていった。
沙雪莉はその整った口元に妖しく笑みを浮かべながら、ヘタの取ら
れた小振りの苺が沢山入った大きなバカラのガラスケースを抱えて
いた。
﹁フフフッ♪ シャンパンに苺を入れるととっても美味しいのよ?
涼子ちゃんにも食べさせて⋮⋮あ・げ・る♪﹂
そのまま涼子の股間に横座りに座り込むと、ガラスケースに入って
いる美しい三角形の苺を摘んで涼子の顔に見せ付ける。
涼子は沙雪莉のその表情に怯えていた。まるで小動物をいたぶるか
のような冷たくも妖しげな沙雪莉の笑み。それは今までスクリーン
などでは見たことのない、嗜虐に満ちた氷の女王の瞳そのものだっ
た。
﹁はい、あ∼∼ん♡﹂
沙雪莉は怯える涼子の瞳を愉しげに見つめながら、つまんだ苺を涼
子のオンナの穴に押し入れる。﹁あぁ!﹂と上がる涼子の啼き声を
心地よさそうに聞きながら、そのまま一つ、二つと数えながらその
雌穴にゆっくりと押し込んでいく。
コロリとした苺が体内に入る度に涼子は濡れた声を上げたのだった。
﹁三∼つ⋮⋮﹂﹁アアッ!﹂
﹁四∼つ⋮⋮﹂﹁ハアッ!﹂
﹁五∼つ⋮⋮﹂﹁アアァ∼﹂
273
真っ赤に熟れた苺がサーモンピンク色に染まった涼子の女の穴にゆ
っくり押し込まれる。
柔らかそうな肉ヒダが小ぶりの苺をヌチュ⋮⋮と食い締め、まるで
まだ新たなる刺激を欲しがるようにヌチャ∼と柔穴を開かせると金
色の女蜜が唾液のようにトロリと溢れる。その度に穴の奥には柔肉
に包まれた真っ赤な苺の頭がぬめった光りを放ち、ヌチャヌチャと
した肉ヒダに埋もれていく。
それはまさに食べ物の冒涜であり、淫美なる味わいを予感させた。
﹁うふふ⋮⋮♡ 苺をそんなに美味しそうに食べてくれるなんて⋮⋮⋮⋮
涼子ちゃんってホントにイヤらしいのね⋮⋮♪﹂
沙雪莉は溢れる唾液をコクンと飲み込むと、再び涼子の膣に口付け
ながらゆっくりとシャンパンを注ぎ込む。まるで悲鳴にも似た甲高
い涼子の嬌声を聞きながら、その目は冷たく笑っていた。
* * * * *
﹁あらあら⋮⋮?
苺を食べるだけでこんなに感じるなんて⋮⋮
涼子ちゃんは本当に淫乱な女の子なのね⋮⋮♪
⋮⋮さ、出して♡﹂
︵はぁ⋮⋮ はぁ⋮⋮ え⋮⋮? 274
出す
って⋮⋮何を⋮⋮? ま⋮⋮まさか⋮⋮︶
涼子は息を荒げながら沙雪莉を見つめる。
ご主人様の奴隷ならこんな
と言わんばかりの、涼子を冷たく見下ろす沙雪莉
いつもの縋るような媚びた瞳。しかし
事は出来て当然
の態度に微かに震えが沸き起こった。
涼子は、怯えた瞳を浮かべながら沙雪莉に哀願したのだった。
﹁む⋮⋮無理です⋮⋮
そんなこと⋮⋮無理です⋮⋮出来ま⋮⋮﹂
﹃パシン!!﹄
いきなり沙雪莉の平手が涼子の頬に飛んだ。
痛みよりも、ただ衝撃だけが走った。
張り
という屈辱の行為に、女としての涼子のプライドが無残に打ち
かつては後輩だった、密かにライバルと思っていた女からの
手
砕かれる。
涼子は怯える目で沙雪莉を見上げることしか出来なかった。
﹁出しなさい﹂
沙雪莉の冷徹な一言。
怒鳴るでもなく、叱るでもなく、その声はとても落ち着いた声だっ
た。
そこには有無を言わせない迫力があり、僅かその一言に涼子は屈伏
したのだった。
275
﹁は⋮⋮はい⋮⋮﹂
涼子は涙を浮かべ、横を向き、股間に力を入れる。
身体の中に入れられた苺を吐き出す為に⋮⋮
屈辱だった。死にたいくらい恥ずかしかった。
しかし、そんなことが可能かどうかなど迷うヒマは与えられなかっ
た。
目の前の沙雪莉の恥辱に満ちた命令にただ従い、腹筋を引き締め、
懸命に四肢を踏ん張る。いまの涼子に許されていることはただ切な
そうな喘ぎ声を上げることだけだった。
涼子は顔を真っ赤にさせ、ピアスをシャラシャラと鳴らしながら、
その細い腰を小刻みに上下に振っていく。かつて陸上で鍛えた名残、
美しく括れた腹筋が上下に揺れていたのだった。
﹁ク⋮⋮クゥ⋮⋮ンンッ! ⋮⋮クッ⋮⋮ハァ⋮⋮ハァ!﹂
体内を刺激するコロリとした苺の感触に思わず身体は反応し、涼子
は思わず力を抜く。このままでは自分の力で果ててしまいそうだっ
た。
しかし沙雪莉は涼子の様子を冷酷に見つめながら引き続き調教を続
けていた。
﹁何をしているの? 休まないで続けなさい!﹂
﹁ハ⋮⋮ハイッ!
クゥッ! ⋮⋮ン! ⋮⋮ン! ⋮⋮ン! ⋮⋮ンア! ⋮⋮クゥ
∼ッ!﹂
276
コロコロとした苺が身体の中で暴れまわる。
自分の女
を責めて
力を入れるたびにソレはゴロリと動き、柔らかな肉壁を淫らになぞ
り上げる。決して自分で動くはずのない苺が
いるように感じた。
しかもそれは沙雪莉の命令なのだ。屈辱と恥ずかしさで身体が燃え
てしまいそうだった。
﹁いい? イメージするの⋮⋮
自分の腟の奥から苺をゆっくりと押し出すイメージを持つの。
イメージに合わせて力を入れていくの⋮⋮
これが出来たら⋮⋮ご主人様はきっと喜んでくれるわ⋮⋮
貴女も奴隷になってどのくらい経つの?
そろそろ腟の筋肉の使い方を覚えないと棄てられるわよ?
そんなの嫌でしょ? だから私がこうして教えてあげているの
ご主人様のおチンポの締め付け方をこれで覚えるのよ⋮⋮
膣の締め付けと腰の振り方でご主人様を満足させて、ようやく奴隷
としては半人前よ?
ご主人様にただ抱かれて一人悦んでいるだけじゃ、いつか飽きられ
て棄てられるわよ?
他の奴隷みたいに海外に売られてもいいの? 二度と日本に帰れな
くなってもいいの?
もっと自分の身体をちゃんと鍛えなさい!
自分で考えてご主人様を悦ばせるの!
自分が感じたり悶えるのは一番最後!
277
貴女、ご主人様の奴隷なんでしょう?
だったらご主人様を感じさせる技をさっさと覚えなさい!
わかった? ホラ、続けて! 休まないの!﹂
沙雪莉の言葉には不思議な説得力があった⋮⋮
自分の他に何人も奴隷が居ることは知っていた。
と呼ばれる女が少ないのは密かに気にな
どうなってしまうのかはずっと気になってい
愛奴
最後
しかし⋮⋮本当の
っていた。
他の奴隷達が
たのだった。
そんな中に言われた﹁いつか飽きて棄てられる﹂という沙雪莉の言
葉は、﹁海外に売られる﹂というその発言は、涼子の疑問にスッポ
リと嵌る答えの一つに感じた。
﹁男に棄てられない為に女を磨く﹂という行為の大切さに、今更な
がら気が付かされたのだった。
﹁ハイ⋮⋮頑張り⋮⋮ます⋮⋮ ンンッ! ヒンッ!⋮⋮クゥ∼ッ
!﹂
ヌチュ∼と潰れた苺が女の穴からドロッと溢れ出る。沙雪莉はそれ
をズズッと飲み込みシャンパンを注いだ。
﹁そう⋮⋮そのままよ。休まないで続けなさい!﹂
涼子は顔を左右に振り乱しながら、その意識を膣に集中し、必死に
278
力を込める。その度にドロッ⋮⋮と崩れた苺がオンナの穴からゆっ
くりと吐き出された。
涼子の花弁は赤い苺と黄金色のシャンパンと白濁したの女の蜜とで
グチャグチャと淫らに濡れた様子を呈していたが、その香りは相変
わらず気品に満ちていた。
沙雪莉は、涼子の膣から苺が出なくなると、新たな苺を女の穴にヌ
プリと押込む。その瞬間、涼子の甲高い悲鳴が白亜の室内に響き渡
ったのだった。
279
シャンパンと苺 後編
﹁あふっ! んあっ! ひぐっ! ああっ! あああ∼∼∼!﹂
涼子の悲鳴⋮⋮
それは沙雪莉にとって甘美な音色だった。最高の歌声だった。
として這い上がった。
紛
沙雪莉は、この声を聴くだけでそのまま逝ってしまいそうなほどに
読者モデル
昂ぶっていたのだった⋮⋮
自分は
枕営業
までして此処まで伸し上がったのだ。
汚い仕事も、嫌いな相手にも媚びを売った。それこそ
それ以上の事
いの事までして⋮⋮
いや、
でもそこに居た年若い小娘⋮⋮
顔の良さだけで人気者になったこの小娘は、自分の憧れていた芸能
事務所で女王のように振舞っていた。自分が必死の思いで掴んだフ
ァッションショーも遊び半分で出ていた。スポンサーの広告担当者
特別ゲスト
として深紅のランウェイを下手クソに歩いて
と寝てまでして手に入れた、憧れの有名ブランドの秋冬ショーでこ
の女は
いたのだった。
顔だけ女
が深紅のラン
確かにこの子は、顔はそこそこ可愛いと思う。それは否定しない。
でも、モデルとしての基礎も出来てない
ウェイを歩くなど許されるべきじゃない。しかも、一着しか用意さ
れて無い純白のマリエを身に纏ってショーのラストを飾るなど有り
得ないと思った。
その時の、優越感に満ちた、まるで他のモデル達を見下ろすような
280
自慢気な彼女の顔を見た時は殺意すら湧いたのだった。
でも⋮⋮今はそんなことはどうでもいいと思えた。
そんなことを気にしていた自分が馬鹿みたいだと思えた。
ちっぽけな事を気にしていた自分が愚かだとすら思えた。
﹃過去なんてどうでもいい﹄
今だけは本心からそう思えたのだった。
自分は、映画の本場ハリウッドで成功を掴んだ。
女優としての活躍は勿論のこと、﹁アジアンビューティー﹂と称さ
に堕ちていたのだ⋮⋮
れる、一流のモデルに伸し上がった。憧れのブランドのマリエを着
ることが出来た。
最下層の奴隷
そして⋮⋮
この女は
それが愉快で堪らない
初音涼子が﹁新たな奴隷になった﹂と男から聞かされた時、自分の
耳を疑った。凄惨過ぎる程の彼女の調教劇を見させられた時、自分
の胸の奥が青空のように晴れ渡るのを感じた。
今日の行為を囁かれながら男に抱かれた時、とても幸せな気持ちに
男の欲望
を
満たされた。この先、男のどんな責めも、どんな望みだろうと受け
入れようと思った。今まで懸命に許しを乞いてきた
281
受け入れる覚悟すら決めたのだった⋮⋮
﹃今日、この子は私の奴隷に堕ちるのだ﹄
この日が来るまで、その時の事を想像しただけで笑みが零れた。
こんな自分が居るなんて今まで気がつかなかった。
は
マゾの自分
を隠す為に
ここまで嗜虐的な自分が居た事に想像も付かなかったのだ⋮⋮
自分はマゾだと思っていた。
強い自分
だった。
は、只の弱い女だとアノ男に心の底から教えられたの
偽りの仮面
いつも周囲に見せている
被った
本当の自分
だった。
男に支配されることに悦びを感じてしまう⋮⋮
男に傅くことに堪らなく興奮をしてしまう⋮⋮
自分はそんな女だと躾けられた。
そういう女だと思い込んで居た。
男好みの女に調教されたのだった⋮⋮
でも、それだけでは無かった
確かに自分はマゾだ⋮⋮
この男の前では性奴隷だ⋮⋮
282
でも⋮⋮ 自分の性感
を確かに感じる⋮⋮
それだけじゃない⋮⋮
新たな
身体の奥が疼いてくる⋮⋮
全て
女
がジクジクと疼いて存在を主張する⋮⋮
を忘れて男の肉棒にむしゃぶりつく時の様に⋮⋮
女優のプライドも、女としての尊厳も⋮⋮ 自分の中の
身体の昂ぶりが⋮⋮ 鼓動の高鳴りが止まらない⋮⋮
嗜虐に満ちた笑みが自然に浮かんでくる⋮⋮
そうだ⋮⋮
もう一人の私は⋮⋮ サディストだ⋮⋮
沙雪莉の口角が上を向き、ピンク色の舌が真っ赤なルージュの引か
れた唇を妖しく舐めあげる。その目は強い光を携えていた。その瞳
は、男が涼子を見つめる時の目に良く似ていた。
沙雪莉は自らの興奮を隠すように、ワザとらしいまでの猫撫で声で
涼子に囁きかけたのだった。
283
﹁あら? 苺をこんなに潰しちゃうなんて⋮⋮
っていうのは力の加減も必要なの⋮⋮
締まりの良さは認めてあげてもいいけれど⋮⋮
名器
いい? ⋮⋮もっと押し出す感じで⋮⋮
お腹の筋肉から⋮⋮この子宮を通して⋮⋮
お腟から伝わって⋮⋮そのままゆっくりと力をいれるの⋮⋮
私の指に合わせなさい⋮⋮出来るわね?﹂
沙雪莉の指先がゆっくりと涼子のヘソから引き締まった腹筋、下腹
を指先でなぞり、無毛の恥丘を滑り降りる。涼子はそれに合わせる
ように力を入れた。
肉壁をなぞるコロコロとした苺の感触に涼子の身体は敏感に濡れ、
ヒクヒクと蠢く女の穴から半分潰れた苺がボトッと床に落ちた。
* * * * *
﹁そう⋮⋮その調子よ⋮⋮ もうちょっとみたいね⋮⋮頑張りなさ
い﹂
ヌチャヌチャと水音を立て、潰れた苺を腟から吐き出す。その度に
涼子の身体は淫らに震えた。
何度となく苺を詰められ何回も吐き出す。涼子の女の穴からは苺と
葡萄の甘い香りがしていた。
﹁沙雪莉様⋮⋮ま⋮⋮待って下さい⋮⋮
284
これ以上は⋮⋮限界です⋮⋮イッちゃいます⋮⋮﹂
﹁そ、我慢しなさい。さ、続けて﹂
全身を汗まみれにし、涙目で哀願する涼子の態度⋮⋮
だが沙雪莉は事もなげに非情の言葉を言い放ち、匂い立つ女の穴に
新たな苺を詰めてはシャンパンを注いだ。
同性に、いや同じマゾにこのような哀願は効かないのだ。涼子は女
同士の調教の厳しさを身を持って知った。
涼子は涙も枯らして苺の感触に狂いそうになりながらも必死に耐え
た。
今回の苺は大きく、また入れられた数も多かった為、最初に入れら
れた苺がコツンと子宮口に当たり、また一個入れられるとゾロリと
子宮口を撫であげた。
︵アンッ⋮⋮イイッ! ⋮⋮イッちゃう! 待って! ハアァ!︶
ヒクヒクと蠢くピンク色の肉ヒダに半分埋もれながら、真っ赤な顔
を見せる熟れた苺⋮⋮
同じ女である沙雪莉にとって、もはや涼子に限界が近いという事は
とっくにわかっていた。
しかし沙雪莉は妖しく笑みを浮かべながらさらにもう一つ押し込ん
だ。
涼子は胎内でゴロンと苺が回る感触につま先をピン!と伸ばして必
死に絶頂を堪えようとしていた。さらにもう一つを押し込まれ、そ
の手前の苺がグリンと子宮を撫でた。悲鳴が溢れた。
もう限界だった。
285
ヒクヒクと肉ヒダは激しく蠢き、苺を女の蜜にドロドロにまみれさ
せる。全身はピクピクと快感を叫び、快楽の扉を開こうとする。
涼子はまるで全力疾走をした時のように息を荒げていた。
﹁イッたらお仕置よ? 我慢しなさい。続けて﹂
﹁くっ! あああっ! ハアァァ∼!﹂
︵む⋮⋮無理だよ⋮⋮沙雪莉様⋮⋮ 無理⋮⋮イッちゃう⋮⋮︶
涼子は苺の感触に身体を震わせながら絶頂を必死に堪えようとした。
全身に力を入れて膣内の苺を激しく感じながらグチャグチャに潰し
ていく。いくら熟れているとはいえ膣内では十分に固く感じられる
苺が肉壁をゴリゴリと刺激し、そのまま柔肉にゆっくりと潰れてい
く感触に涼子は深い快感に溺れ、そのまま絶頂の世界に飛び立とう
とする。
だがその度に、沙雪莉に頬を撃たれ白の世界から強引に引き戻され
るのだ。
絶頂の扉の手前で涼子の精神と身体とが沙雪莉の手に操られていた。
それは拷問にも等しかった。
チリチリと脳内が焼かれ、額から脳が飛び出しそうになる。
一つの言葉が涼子の脳髄を支配していた。
︵イキたい! イキたい! イキたい! イキたい!!︶
涼子の頭は自らの快楽物質で埋め尽くされていた。
息を止め、それが溢れるのを懸命に堪える。膣内の苺の感触が頭の
中に鮮明に浮かび、それを吐き出す為に必死に股間に力を入れてい
く。
286
手足がガクガクと震えていた。
膣の中で苺が動いていくのがハッキリを判る。肉ヒダを掻き分け、
ズルズルと柔肉をなぞる苺の感覚が全身を埋め尽くしていく⋮⋮
まるで苺を出産しているような錯覚に襲われていた⋮⋮
あと少し⋮⋮ あと少しで⋮⋮⋮⋮⋮⋮
﹃ゴロリ!﹄
大きな苺がGスポットと呼ばれる性感帯をなぞりあげる。
あの尖ったところが、涼子の一番柔らかな場所を突き上げた。
ぁっ!!﹂
﹁ひぐっ! ⋮⋮あぁっ! ⋮⋮くっ! んぐっ! ん! んんっ
! ⋮⋮ぐあ
涼子の大きな悲鳴がホテルのスイートルーム中に響き渡った。
それは涼子が自らの膣の力で絶頂を迎えた瞬間だった。
涼子の女の穴からドロドロと、まるでジャムのように潰れて吐き出
される幾つもの苺達。体内に押し込まれた全ての苺を潰したと思わ
れたが、真っ赤なジャムにまみれて、トロリ⋮⋮と丸い苺が一つ吐
き出された。
沙雪莉はそれをシャンパングラスに入れると涼子に見せつけた。
﹁良かったわね⋮⋮
287
たった一つだけれど、潰れないで出せたのは褒めてあげるわ
今の感覚をしっかりと覚えておきなさい
膣の訓練はやりすぎということはないの
これをマスターすれば、ご主人様も喜んでくれること請け合いよ
おめでとう⋮⋮涼子ちゃん⋮⋮
お便所マンコの使い方は取りあえず合格ね⋮⋮ご褒美よ♪﹂
そう言うと沙雪莉は涙を零す涼子の眼球をペロリと舐める。
あまりに意外な場所の口付けに涼子は背筋がゾクゾクと痺れるよう
な快感を味わった。
﹁ヒアッ! ⋮⋮ハァ⋮⋮ハァ⋮⋮ハァ⋮⋮﹂
目玉を舐められる度に震えた小声が零れ落ちる。
沙雪莉はまるで涼子とキスをするかのように顔を近づけ、涼子にだ
け聞こえるように小声で囁いた。
﹁お礼の言葉はどうしたの? 教えて貰ったら感謝の礼を言うのは当然でしょ?
そんなことも教わらなかったの? 貴女、もう20を過ぎた大人でしょ?
そんなことも出来ないなんて躾がなってないわね。
私を喜ばせる言葉
で礼をいいなさい。
そうね⋮⋮貴女は生まれついてのマゾ奴隷なんでしょ?
ここはマゾ奴隷らしく
いいわね?﹂
288
涼子は今にも泣きそうな瞳で沙雪莉を見つめる。
性奴隷
マゾ
と
として躾けられた涼子にとって、今の彼女の瞳は支
彼女の瞳は、明らかに涼子を見下しながら哂っていた。
して
配者の瞳そのものだった。
普通なら恐怖を感じる筈なのに、こんなことを言われて悔しい筈な
のに、何故か子宮の奥が熱くなる。ジクジクと蜜が溢れてくる。
頭の中に虹色の霧が少しずつ輝きだした。
﹁あぁ⋮⋮ 沙雪莉さ⋮⋮ 沙雪莉さま⋮⋮
き⋮⋮汚らしい⋮⋮
マゾマンコの調教をしていただき⋮⋮
本当にありがとう⋮⋮御座いました⋮⋮
まだ⋮⋮まだ⋮⋮拙い奴隷ですが⋮⋮
こ⋮⋮これからも⋮⋮厳しくご指導ご鞭撻をお願いします⋮⋮﹂
自らの言葉に興奮しているのか、快感の霧の中で惚けているのか、
涼子はその柔らかそうな唇と空けたままゆっくりと言葉を重ねた。
その開ききった唇からはツゥーと透明な雫が滴り落ちる。それは白
痴の淫売が見せる表情によく似ていた。
﹁そ? よく言えたわね、褒めてあげる
貴女の言葉どおり、今度は鞭を使って厳しく指導してあげようかし
ら?
こんな風にね⋮⋮﹂
289
ビクンと怯える涼子の頭を沙雪莉の手が優しく抑える。
涼子の瞳は今にも泣き出しそうに濡れた光を携えていた。縋るよう
な瞳で沙雪莉を見つめていた。本当に、本当に鞭を振るわれると思
っていた。
そんな怯えた涼子に対して沙雪莉は優しくキスをしたのだった。
沙雪莉の唇が涼子の唇に重なり合う。
沙雪莉の舌が涼子の舌と絡まり合う。
涼子は沙雪莉に媚びるように濃密に舌を絡めた。
沙雪莉は涼子の舌を絡め取るように舌先を巧みにくねらせた。互い
の舌が互いの舌を求め合っていた
それは、男の命令で涼子と沙雪莉がキスをしたときよりも、遥かに
濃厚で官能的な、まさに相手を感じさせる雌犬同士の濃密なディー
プキスだった。
男は、美しい二匹の雌犬がじゃれあう姿を楽しそうに見つめていた
のだった。
290
黄金色の祝杯 前編
ヌチュ⋮⋮ あん⋮⋮
くちゅ⋮⋮ んん⋮⋮
ヌチャ⋮⋮ んぁ⋮⋮
唇同士が重なり合い、互いの唾液を啜る音が男の元にまで聞こえて
くる。
沙雪莉は涼子の頭を抱き締めるように上の姿勢から舌を伸ばし、涼
子は沙雪莉と濃密に舌先を絡めていた。二匹の雌犬はこのキスに没
頭しているようだった。
最初は違った。
マゾ奴隷
とし
涼子は沙雪莉の機嫌を損なわないように、媚びるように舌を使って
いた。それは男に仕込まれた、支配者に媚び従う
ての哀しい性でもあった。
しかし今では沙雪莉から与えられる舌先を求めるように、自らの舌
という名の
セックス
そのものだった。
を一杯に伸ばして沙雪莉と熱く舌を絡ませていた。注がれる唾液を
キス
そのまま飲み込んでいた。
それは
すごい⋮⋮ キスだけでこんな⋮⋮
キスだけで⋮⋮ こんなに感じるなんて⋮⋮
沙雪莉⋮⋮ さん⋮⋮ 291
沙雪莉⋮⋮ さ⋮⋮ ん⋮⋮ あぁ⋮⋮ あぁ⋮⋮ あぁぁ∼∼
女同士の快楽の扉
を静かに開いていく
涼子は沙雪莉に導かれるまま、女同士のキスの快楽を味わっていた。
沙雪莉に誘われるままに
のだった⋮⋮
* * * 長い⋮⋮とても長いキスがようやく終わる。
涼子はこのキスだけで絶頂を幾度も迎えた。涼子は椅子に縛られた
まま、全身の力が抜けたように体中を弛緩させたまま、荒い息を吐
き続けていた。
自分とのキスに深く果てる涼子の様子を横目で見つめながら沙雪莉
は薄く微笑んでいたのだった。
︵ふふっ♪ もう⋮⋮トロトロね⋮⋮ 私とのキスはそんなに感じたの? 本当に可愛い⋮⋮ もっと⋮⋮苛めたくなっちゃう⋮⋮︶
沙雪莉は男の側に戻ると苺の入ったグラスにシャンパンを静かに注
ぎ、黄金色に輝くグラスをウットリ見つめ続ける。シャンデリアの
光りに煌めく苺が黄金色のシャンパンの中でフワッと浮上り、ゆっ
くり沈んでいった。
292
沙雪莉はグラスの向こう側に見える男に心酔するように笑いかける
と、まるで舞台上で観客に見せ付けるかのようにグラスを掲げ、そ
のままスーッと喉に流し込んでいった。
﹁ん⋮⋮美味しい⋮⋮
はぁ⋮⋮こんなに美味しいお酒は久し振り⋮⋮
ご主人様はいかがですか⋮⋮?﹂
男は年代物のシングルモルトのウイスキーを軽く上げて笑いかける。
沙雪莉は男の瞳をウットリと見つめながら、自らの疼きを見せ付け
るようにストリッパーさながらに身体をくねらせたのだった。
* * * * *
﹁あぁ⋮⋮ ハァ⋮⋮ はぁ⋮⋮ ハァ⋮⋮﹂
︵ご主人様⋮⋮沙雪莉さん⋮⋮私も⋮⋮喉が渇いた⋮⋮︶
恥辱に満ちた苺責めから、蕩けるような長い口付け⋮⋮
淫らな調教から一転、脳が熔けていきそうな優しい快楽責めに涼子
の心は千路に乱れていた。沙雪莉の気持ちが分からなくなっていた。
嗜虐に満ちた責め
だけなら、まだ心構えも出来る。
沙雪莉の責めは、とても気まぐれだった。
男のように
そういうキツイ責めは慣れていた。慣れたくはないが、絶叫と絶頂
を同時に味わうような激しい責めはいつものことだった。
293
でも彼女は違うのだ。
本当に泣きたくなるような厳しい責めが与えられるかと思えば、今
のような優しくて蕩けそうな愛撫もしてくるのだ。
沙雪莉に対しては⋮⋮
泣き叫べばいいのか、媚びれば良いのか、どうすればいいのかも分
からない。確かなことは、沙雪莉も自分と同じ﹃マゾ奴隷﹄という
ことだけ⋮⋮
そんな彼女は今、男の隣で黄金色のシャンパンを美味しそうに飲ん
でいた。
二人はとても楽しそうだった。自分の身体もようやく落ち着いてき
た。
涼子は囁く様に沙雪莉に話かけたのだった。
﹁あの⋮⋮⋮⋮
さ⋮⋮ 沙雪莉⋮⋮さま⋮⋮
私にも⋮⋮ お酒⋮⋮下さい⋮⋮⋮⋮
喉が渇いて⋮⋮ お願い⋮⋮します⋮⋮⋮⋮﹂
沙雪莉は、まさにストリッパー宜しく、男にキス顔を見せつける様
に真っ赤な苺を舌先でレロレロと動かしていた。淫らな舌技を男に
向けて披露していた。
だが、涼子の声を聞くと沙雪莉はガラスケースに入っていた苺を無
294
造作に摘み、それを前歯でゆっくり噛み付く。そしてワザとらしい
程に唇の端から真っ赤な果汁を滴らせながら涼子を横目にチラリと
見つめたのだった。
﹁⋮⋮なぁに? お便所さん♪﹂
沙雪莉は涼子の返事を聞かず、そのまま男の舌にむしゃぶりつきな
がら涼子を流し見る。
涼子の視線はそのキスをじっと見つめていた。その瞳は悔し涙が溜
まっているように濡れ光っていた。沙雪莉は男とのキスを見せつけ
続けていた。
男とのキスに満足したのだろう。
沙雪莉は女王然とした表情を浮かべたまま優雅に立ち上がると、漸
く涼子の元に歩く。その足取りに涼子は怯えた。
それは先程の優しい沙雪莉ではなかった。そこに居たの堕天使の淫
魔だった。
彼女はその長い指先で苺を掴むと、そのまま無造作に涼子の蜜穴に
苺を押し入れる。まるで仔猫が啼く時のような涼子の泣き声に沙雪
莉は笑みを浮かべながら、サイドテーブルに置かれたシャンパング
ラスにシャンパンを注いだ。
グラスの半分程でシャンパンは無くなり、沙雪莉は妖しく笑いかけ
ながら涼子に話かけたのだった。
﹁あら⋮⋮? シャンパンが無くなっちゃったわ⋮⋮
ねぇ⋮⋮苺はまだ? 私はシャンパンを飲むときは苺が一緒じゃないと嫌なの
295
貴女の中の苺⋮⋮早く出しなさい?﹂
沙雪莉の態度に抵抗の声すら上げられなかった。
ように躾けられた
涼子は息を荒げ、怯えながらも股間に力を入れ、かつて鍛えた腹筋
どんな不条理な命令でも従う
を使い苺を押し出そうとした。
マゾ奴隷として
本能だった。
白い腹が上下に動き、太股の付け根をピクピク引きつらせ、雌とし
て躾けられる女の穴を引き締める。ピンと張ったつまさきを逸し、
苦しげに息を吐き出しながら下腹部に力を込める。内股が痙攣しそ
うに震え出す。
⋮⋮ン
⋮⋮ンア
! んあああ!﹂
と、次の瞬間、ニチャ⋮⋮と潰れた苺を吐き出した。
﹁ハイ⋮⋮ン
﹃⋮⋮ポットン﹄
﹁ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮ こ⋮⋮これでいいですか⋮⋮? あの⋮⋮私にも⋮⋮一口⋮⋮シャンパンを⋮⋮﹂
沙雪莉は涼子を冷たく見つめながらそのグラスを見せつけた。そこ
には潰れた苺が入っていた。
黄金色の液体の中、シュワシュワと泡立つ赤い苺を見ると、思わず
涼子はゴクンと喉を動かした。
﹁これは⋮⋮何? 私は潰れた苺はイヤなの!
やり方はちゃんと教えたでしょ? 296
もう忘れたの!? 私に恥をかかせないで!﹂
沙雪莉は涼子の見ている目の前で、グラスの中のシャンパンを灰皿
に全て棄てる。棄てられたシャンパンを見つめる涼子の喉を無造作
に寄せると、その顎をクイ!と上向かせた。
﹁貴女! 私の言っていたこと、もう忘れたの!? 私が話している時は私の目を見なさい!﹂
﹁ぁ⋮⋮ ご⋮⋮ごめんなさい⋮⋮ さ⋮⋮沙雪莉⋮⋮さま⋮⋮ も⋮⋮申し訳ありませんでした⋮⋮﹂
怯える涼子の態度に満足したのか、沙雪莉は満足そうな笑みを浮か
べて話しかけた。
それは飼主がペットを可愛がる表情そのものだった。
﹁涼子ちゃんは喉が渇いたの? でも⋮⋮シャンパンは無くなっちゃったわね⋮⋮フフフッ♪﹂
沙雪莉は唇の端を上げ薄く笑いかけた。その目は冷たく涼子を見つ
めていた。涼子は嫌な予感がしていた。
* * * * *
297
沙雪莉は涼子の唇を優しくなぞり、その薄い唇を上下に大きく開か
せる。
男に奉仕するように無意識の内に涼子は舌を長く伸ばすと、沙雪莉
の細く整えられた指先を舐めて哀願を続けた。
﹁ハア⋮⋮ハァ⋮⋮沙雪莉さま⋮⋮⋮⋮
そんなに⋮⋮そんなに苛めないで⋮⋮ 許してください⋮⋮お願いします⋮⋮ お願いします⋮⋮ 沙雪莉
さま⋮⋮⋮⋮﹂
︵涼子ちゃんたら⋮⋮
そんな⋮⋮涙ぐみながらお願いなんてしないで⋮⋮
貴女の泣き顔を見ていると⋮⋮ もっと苛めたくなるじゃない⋮⋮︶
沙雪莉は自らの胸の内に嗜虐の欲望が湧き上がっていくのを感じて
いた。
サディストの仮面
を被った、もう一人の自分が
普段自分が男に躾けられている反動か、目の前で涙ながらに哀願す
る涼子に対して
ゆっくりと顔をもたげてくる。
被害者
って顔しながら⋮⋮⋮⋮ この子⋮⋮⋮⋮こんな顔して⋮⋮⋮⋮
まるで
そうやって男の人を誘惑しているのね⋮⋮⋮⋮
あざとくて⋮⋮小狡くて⋮⋮ でも⋮⋮ きっとそこが男の人には魅力的なのかも⋮⋮
生まれ付いての淫婦⋮⋮ まさにサキュバスね
298
沙雪莉はまるでストリッパーのように妖艶に腰を振りながらゆっく
りとショーツを脱ぐと、涼子の顔を跨ぐ様に馬乗りにソファに座り、
自らの股間を近付けた。
口紅を塗ったかの様に真っ赤に濡れ光る巨大に膨れ上がったクリト
リスはピクピクと前後に動き、ピンク色にプックリと張り出した美
しい大陰唇をパックリと開かせる。開ききった腟からトロリと蜜を
滴らせながら、その真ん中の穴⋮⋮尿道がヒクッと動いていた。
﹁いいわ⋮⋮
飲ませてあげる⋮⋮
お便所さん⋮⋮
もっと⋮⋮ちゃんと大きく口を開けなさい⋮⋮﹂
299
黄金色の祝杯 後編
﹁そんなに喉が渇いてるの? いいわ、全部飲みなさい﹂
涼子の顔に跨り、今にも泣き出しそうな涼子の顔を悠然と見下ろす。
沙雪莉にとって最高の気分だった。
かつての傲岸不遜の顔が、ここまで惨めな表情を浮かべるなんて初
めて知った。あの女王様がこんなにも奴隷の顔を見せるなんて初め
て知った。
沙雪莉の口元には妖しい笑みが零れていた。
︵え⋮⋮ 沙雪莉さん⋮⋮? なにを⋮⋮? ⋮⋮嘘⋮⋮ 沙雪莉さんのアソコ⋮⋮ 凄く綺麗⋮⋮
凄く⋮⋮ キレイなピンク色してる⋮⋮⋮⋮
アソコ⋮⋮ ヒクヒクさせて⋮⋮ なんてイヤらしいの⋮⋮
ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮ ダメ⋮⋮ 舐めたくなっちゃう⋮⋮
あ⋮⋮ まさか⋮⋮ まさか⋮⋮ 沙雪莉さんのアレ⋮⋮ 飲まされる⋮⋮? でも⋮⋮ あぁ⋮⋮ そんな⋮⋮ そんな⋮⋮ そんなことって⋮⋮ 300
でも⋮⋮ でも⋮⋮ アァ⋮⋮ ダメ⋮⋮ そんなこと⋮⋮ そんなこと⋮⋮ 言わないで⋮⋮︶
沙雪莉は濡れきった花弁を涼子の唇に押し当てるとビクッと身体を
震わせ軽くイキかけた。それは涼子も同じだった。
涼子は自らの想像だけで身体を昂ぶらせていた。沙雪莉から言われ
そういう女
に調教されつつあ
る次の言葉を想像して、その命令に従う自分を夢想して自分のマゾ
性を沸騰させていた。既に涼子は
った。
涼子は誰に命令されるでもなく口を大きく開け、無意識のウチに舌
先を尖らせながら沙雪莉の花弁を自分から舐めだしていったのだっ
た。
﹃ピチャ⋮⋮ ピチャ⋮⋮ ピチャ⋮⋮ ピチャ⋮⋮﹄
まるで猫がミルクを舐める時のような小さな水音⋮⋮
余程気持ちが良いのだろう。沙雪莉はその水音に合わせて舌を大き
く伸ばし、唇の端からはツゥと涎を滴らせる。その色気のある太腿
で涼子の頭を挟み、更なる奉仕を強要していたのだった。
﹁あぁっ⋮⋮ アアン⋮⋮ はぁ⋮⋮ アァ⋮⋮ そう⋮⋮ そのまま続けなさい⋮⋮ 勝手に止めたらお仕置きよ♪
ねぇ、お便所さん⋮⋮?
いい? 絶対に零しちゃダメよ⋮⋮?
飲みきれなくて私の身体を汚したり⋮⋮
301
私の大事な場所に歯を当てたりしたら⋮⋮
絶対に許さないわよ?
もし⋮⋮そんなことしたら⋮⋮
口人形
にしちゃうから♪
その歯⋮⋮全部引き抜いて⋮⋮ 本物の
何を勝手に舌を止めてるの!? 続けなさい!﹂
︵く⋮⋮口人形⋮⋮? なに⋮⋮それ⋮⋮?︶
花弁
沙雪莉の花弁に口を塞がれ、怯える目で自分を見上げる事しか出来
ない涼子の表情を楽しげに見つめる。
をさせるのが堪らないようだった。
今の沙雪莉の表情は恍惚そのものだった。この女に無理矢理
奉仕
沙雪莉は楽しげな声で涼子に話しかけていった。
だとでも思ってるの? ﹁あら? お便所さんは知らないの? まさか⋮⋮
ただの脅し
っていうのはね⋮⋮
私の言葉を
口人形
全ての歯を抜かれた、男の人に奉仕するだけの性奴隷にされた女性
の事を言うの。
歯の無い口でペニスを刺激すると男の人は最高に気持ちが良いそう
歯が無い
ってことは食べ物が噛めなくなるってこと
よ? 男の人の快楽の為だけにその身体を改造するのよ♪
それにね、
302
なの。
食べられるのは流動食とか、誰かに噛み砕かれた汚い吐瀉物だけ。
そういう
を何人も飼って、その人形達に自分の噛み砕いた残飯
中国の大金持ちは、かつての皇帝達が楽しんだっていう
お人形さん
や、オシッコ、果てはウンチまで食べさせて遊んでいるのよ♪
になった人は今迄に何人も見たわ。貴女も知っている
アラ? ウソだと思っているの? 歯無し女
ような引退した日本のアイドルも中には居るのよ? Gカップアイドル
口人形
としてペット同然に飼われて
としても有名だった水華裕子ちゃん♪ 名前だけなら聞いたことあるでしょ? 昔、同じ事務所に居たって
いう
アノ子、今は上海の富豪に
いるのよ。
その中のお人形さん
にしてア・ゲ・ル♪
もしも私のお小水を一滴でも零したら⋮⋮
貴女も
止めていい
と言ったの? 続けなさい!﹂
ほら! また舌使いがおろそかになってるわ! 誰が
余りにおぞましいことを平然という沙雪莉の態度に涼子は震えた。
そういえばどこかで聞いたことがある。
水華裕子
という名前には聞き覚えがあった。
古代中国の刑罰として、そのようなことをした残虐な皇帝がいたと
⋮⋮
そして
自分が事務所に入る直前の事だった。ウチの事務所と別の事務所と
の移籍騒動で突然芸能界を引退した、ちょっと有名なグラビアアイ
ドル部門の先輩だった。童顔の割りにはとても大きい胸と、顔をク
303
シャクシャにして笑う顔がとてもキュートな、自分より5歳も年上
の大人の女性だった⋮⋮
︵まさか⋮⋮ 先輩まで⋮⋮ そんな目に⋮⋮︶
遠くの昔話だと思っていた。良くある夢物語だと思っていた。
しかしそれが現実にあるということに、その身が自分に降りかかる
かもしれないという現状に悲鳴すらあげられなかった⋮⋮
﹁アン⋮⋮ そうね⋮⋮ んふっ♪ それとも⋮⋮
オシッコの出る穴を調教してあげましょうか?
ソコはご主人様もまだ手をつけてないんでしょう?
オシッコをする度に発情しちゃうような⋮⋮
お漏らしマゾ
の身体に、涼子ちゃんを
最後はそこでもセックスが出来るような⋮⋮
一生オムツが手放せない
改造してあげてもいいのよ♡
どっちがいいのか涼子ちゃんに選ばせてあげる♪
がいい?
がいいの?
お人形さん
お漏らしさん
ご主人様の為に全ての歯を抜かされた、
それとも、おしっこの度に発情する
どっちがいいの? さ、教えて♪ でも舌は止めちゃダメよ?﹂
沙雪莉は自分の股間に涼子の口を押さえつけながら、とても冷たい
瞳で涼子を見つめて楽しそうに話かけた。口を塞がれた状況で何も
話せるはずが無いのに、奉仕の中止を命じても居ないのに、彼女は
氷の女帝
とでも言うような、冷酷なまでの支配者
それを当たり前のように言い放つのだ。
それはまさに
の態度そのものだった。その瞳を見つめた瞬間、涼子は背筋から鳥
304
肌を立て腟からは潰れた苺をヌチャリと吐き出した。
︵そ⋮⋮ そんな⋮⋮ ヒドい⋮⋮ ソレに⋮⋮ そんなの⋮⋮ 選べ⋮⋮ ない⋮⋮ よ⋮⋮︶
﹁あら⋮⋮お返事が無いわね? もしかしたら両方がいいのかしら?
⋮⋮そう♪ 返事が無いってことは両方して欲しいのね? いいわよ♡ 両方してあげる♪﹂
︵ヒィッ! ⋮⋮沙雪莉⋮⋮さん⋮⋮
そんな怖い瞳で⋮⋮そんな酷いお仕置⋮⋮
イヤ⋮⋮そんなの酷い! ⋮⋮怖い! ⋮⋮アアァ! ⋮⋮イヤァ
!︶
沙雪莉は自分の股間に涙ぐみながら必死に奉仕を続ける涼子の惨め
な境遇を見下ろすと、ゆっくりとシャンパンを口に含み、舌で転が
してから充分に味わった。
﹁ふふふっ⋮⋮ 私のお小水を飲めるのは光栄な事なのよ⋮⋮♪
レオーネはワイングラス一杯に1万ドルも出したわ⋮⋮
貴女もシャンパンの様に味わいながら飲みなさい
涼子ちゃんたら、ホントに何も出来ないんだもの
せめてそれ位は出来るでしょ? 可愛いお便所さん⋮⋮♪﹂
沙雪莉はグラスを弾き、澄んだ音色を二回響かせた。
305
﹃キ∼ン⋮⋮キ∼ン⋮⋮﹄
﹁いい? じゃ⋮⋮飲みなさい
一滴でも零したら⋮⋮ 貴女の身体、本当に改造するわよ!﹂
まるで魂を鷲づかみにするかのような、その冷たい台詞に涼子の心
臓が縮み上がる。思わず息を呑んだ。そのまま呼吸が出来なかった。
次の瞬間、沙雪莉の小さな穴から黄金色の清水が溢れてきたのだっ
た。
﹃チョボ⋮⋮ ジョボ⋮⋮ ジョボジョボジョボ⋮⋮﹄
* * * 沙雪莉はウットリと、まさに酔い痴れた笑みを浮かべていた。
鼻歌交じりにシャンパンを飲みながら、まるで便器に放尿するかの
ような姿勢で涼子の口内に小便を注いでいた。
それはカリギュラの円舞曲に舞う冷徹な女王の風格すら思い起こさ
せたのだった。
ジョボジョボ⋮⋮﹁そう⋮⋮ちゃんと飲みなさい﹂﹁ン⋮⋮ゴクン
!﹂
306
ジョボジョボ⋮⋮﹁もっと美味しそうにして﹂﹁ゴクン⋮⋮プハッ
!﹂
ジョボジョボ⋮⋮﹁イヤらしく舌を絡めなさい﹂﹁レロレロ⋮⋮ゴ
クン!﹂
ジョボジョボ⋮⋮﹁アァ⋮⋮今度は舐めながら飲むの﹂﹁ング! ングゥ∼﹂
! ン
! ン
!﹂
ジョボジョボ⋮⋮﹁いいわ⋮⋮そう⋮⋮そのまま続けなさい﹂﹁ン
∼! ン
︵く⋮⋮苦しい⋮⋮顔に乗らないで⋮⋮
んんっ! おしっこ⋮⋮飲み込めなくなる⋮⋮
歯を抜かれるなんて⋮⋮ おしっこに発情する身体に改造されるな
んて⋮⋮
そんなの⋮⋮ そんなの絶対にイヤァ∼∼ッ!︶
沙雪莉は、自分の股間で苦しそうに悶え、小便を飲む涼子の姿に例
先輩
として事務所の中で偉そうに君臨していたこの女。
え様もない嗜虐感を味わっていた。
年下だが
女
とし
日本を代表とするアイド
として持て囃されたこの顔に便器同然に跨がる事に
確かに可愛いが、特に美人でもないのに
ル
ての優越を感じていた。
この
という征服欲が沙雪莉の頭の中を
さらには放尿による開放感、排泄物を飲ませるという支配欲
オンナの全てを踏みつけにした
白く染める。
307
沙雪莉は、これまでずっと秘めていた願望⋮⋮
幸せ
すら感じていたのだった。
﹁かつてアイドルとして活躍していたこの雌豚を自分の性奴隷に堕
とした﹂
この支配感に
﹁ああぁ∼⋮⋮ 気持ちいい⋮⋮ とっても気持ちいいわ⋮⋮
涼子ちゃん⋮⋮零したらお仕置よ⋮⋮
その可愛らしい歯⋮⋮ 全部抜いてあげる⋮⋮♪ お漏らしで逝っちゃう身体に改造してあげるわ♡
うふふっ♪
私のおしっこ⋮⋮
ちゃんと味わって飲み干しなさいね⋮⋮♡
はぁ⋮⋮ いぃ⋮⋮ 幸せ⋮⋮ これ⋮⋮ クセになりそう⋮⋮♡
涼子ちゃん⋮⋮ ねぇ、美味しい? 私のおしっこ⋮⋮ 美味しい⋮⋮? どう? とっても美味しいでしょ? あははっ! アハハハハッ♪﹂
沙雪莉はシャンパンを一気に飲み干すと涼子の頭を掴み髪の毛を無
茶苦茶にさせながら、その顔に股間を押し付けて自らも腰を動かし
308
た。小便はとっくに出しきっていた。自分の花弁を涼子の口に押し
付けていた。
女の一番穢れた場所を、同じ女の舌先で清めさせる⋮⋮
しかもその女は、かつて自分が憎んでいた女なのだ⋮⋮
沙雪莉は、支配者として味わう最高の快感に酔いしれていた。
* * * ﹁アァ⋮⋮ そう⋮⋮ そこよ⋮⋮ そう⋮⋮ もっと丁寧に⋮⋮ そう⋮⋮ イィ⋮⋮ いいわ⋮⋮ アァ⋮⋮ いいわ⋮⋮ イィ⋮
⋮﹂
沙雪莉の濡れた声が、その薄い唇から漏れてくる。
涼子もいつしか、単なる苦し気な喘ぎ声から、恥辱の奉仕によるマ
ゾの快感を味わっているのか濡れた声を出し始めていた。
脳はフェラの快感を再現しているのか、股間を蕩けさせ、沙雪莉の
愛液が出て来る度に音を立てて啜り上げた。
︵沙雪莉さん⋮⋮ 沙雪莉さん⋮⋮ 感じて⋮⋮ もっと⋮⋮ 感じてください⋮⋮
あぁ⋮⋮ でも⋮⋮ でも⋮⋮ どうして⋮⋮? こんな⋮⋮ こんな酷いことされてるのに⋮⋮
309
どうして⋮⋮? 私も⋮⋮ わたしも⋮⋮ 凄く感じてる⋮⋮︶
ヌチャ⋮⋮ズズッ⋮⋮ヌチャ⋮⋮レロ⋮⋮レロ⋮⋮ピチャ⋮⋮ズズ
ズッ⋮⋮ピチャ⋮⋮
﹁そう⋮⋮そこを舐めなさい⋮⋮
そこ⋮⋮そこをもっと舌を伸して⋮⋮
そう⋮⋮ふふふっ♪ あはは♪
そこよ⋮⋮ ああっ⋮⋮ そう⋮⋮ 上手ね⋮⋮
やっぱり⋮⋮貴女は雌犬が似合うわね♪ ふふふっ♪﹂
沙雪莉は涼子の雌犬奉仕に浸りきっていた。
男はその姿を楽しげに眺めながらどこかに電話をかけていたのだっ
た。
310
沙雪莉の過去
﹃ピンポーン! ピンポーン!﹄
突然のチャイムに沙雪莉はハッとした表情で男を見つめる。
その瞳には恐怖の色がありありと浮かんでいた。先程までの女王然
とした態度は何処にもなかった。まるで幼子が今にも泣き出しそう
な彼女の表情を男は楽しげに見つめていたのだった。
ご⋮⋮ご主人様⋮⋮? まさか⋮⋮ 他にも呼んだ相手が居るのですか⋮⋮?
* * * * *
読者モデル時代にあったのだ。
有名雑誌の編集部員に﹁今後の売り出しの方向を決める為に二人だ
けで打ち合わせをしたい﹂と呼び出され、そのままホテルまで言葉
巧みに唆れた事が⋮⋮
良くある事だった。仕事相手とつかの間の疑似恋愛を楽しみ、見返
りとして新しい仕事を紹介して貰うことは、この業界では常識のよ
うなモノだった。
311
人によっては
枕営業
と呼ぶのかも知れない。でもこの業界は人
付き合いが全てなのだ。向こうはまだ10代の自分とデートが楽し
め、自分も中年親父と付き合う不快感を堪える変わりに仕事を貰い、
ついでに男の薄っぺらいプライドを擽ってあげて、ブランドのバッ
グやドレスをせしめるのだ。
自分の中では割り切った付き合いをしているつもりだった。
しかしその編集部員は悪辣だった。いや、もしかしたらそう言う自
分を妬んだモデル仲間が手引きをしたのかもしれない。ひょっとす
ると過去に捨てた中年男が嫉妬してそういう手を回したのかもしれ
ない。
心当たりが多くて何も分からなかった。そして⋮⋮今の自分にとっ
ては昔の話だった。
夜景の綺麗な高級ホテルの一室、いつものように愛情溢れるセック
スを懸命に演じていた最中に見知らぬ男達が押し寄せて来た。その
まま6∼7人掛かりで一晩中犯されたのだ。
2人なら同時に相手をしたことがあった。1人をフェラでイかせて、
もう1人を騎乗位でイかせた事は何度かあった。でもそれは最初か
これも仕事
だと必死に耐えたのだった。
ら分かっていた。自分で納得して自分を売り込んでいたつもりだっ
た。
でもその時は全く違った。何人もの厳めしい男達にモデルとして磨
いてきた身体をまるで人形のように手荒く扱われ、後ろの処女まで
無残に奪われた。身体中に精液を掛けられ、最後には顔にオシッコ
まで掛けられた。犯され続けて半死半生の中、﹁枕営業の売女モデ
ルちゃん♪ 今度はAV業界にデビューさせてあげるからね♡ 逃
げようと思っても無駄だよ? 今日のプレイは全部ビデオに撮った
からね♪ もしも僕から逃げたら実家にもこのビデオを送りつける
よ?﹂と言われたのだった⋮⋮
312
* * *
ボロボロになった自分を救ってくれたのは、今の
彼
だった。
彼の悪い噂は聞いていた。﹁胡散臭い男﹂だと、周囲のモデル仲間
から注意されたことがあった。でも実際、この前のショーの打ち上
げで初めて会った際に話をしたら決してそんなことはなかった。そ
れどころか女性に対してのスマートな部分と、男らしいワイルドさ
を感じさせる彼の態度に好意すら持てた。なぜ周囲が彼を悪く言う
のか不思議に思えたほどだった⋮⋮
レイプされて何日もの間、自宅の安マンションに籠もっていた。こ
読者モデル
だ。しかもエッチなビデオまで撮られた。
の世界からの引退を考えていた。
どうせ只の
携帯のアドレスも全て奪われたのだ。
今以上頑張っても無理だと思った。これ以上は頑張れないと思った。
いっそマンションから飛び降りようかと思い詰めていた。遺書を書
く為の封筒と便箋が欲しかった。飛び降りる前に怖くならないよう
にと、この年では禁止されている缶酎ハイを買いに出掛けたのだっ
た。
近くのコンビニで偶然彼に出会った。光り輝いていた時の知り合い
に出会い足が竦む。手がガクガクと震えていた。その手を握られて
も声すらあげられなかった。涙が溢れて止まらなかった。
全て
を話していた。
半ば強引に近くの喫茶店に連れていかれたのだった。
気が付けば泣きながら
313
自分がレイプされたなんて、その光景がビデオに撮られて脅迫され
ているなんて誰にも言えなかった。家族にも、知り合いには決して
知られたくなかった。それが一番辛かった。
こんな非情な事を胸に収めておくなんて、本気で死にたい位に辛か
った。こんな事、誰にも言えずに一人で涙していたのだ。
初対面同然の彼に、何故そんなことを話したのか自分でもわからな
い。ただ誰かに話したかっただけなのかも知れない。今となっては
どうでも良いことだった。
気が付けば彼に抱かれていた。いつの間にか彼のマンションに連れ
られ、そして優しく抱きしめられていたのだった。
あの日以来、二度とセックスなんてしないと思っていた。二度と男
なんて信用しないと思っていた。しかも出会ったばかりの、まだ初
対面同然の男だというのに、出会って数時間もしないうちに抱かれ
ていたのだ。
営業の為
だった。
自分でも信じられなかった。そこまで自分は軽い女じゃなかった。
仕事相手に抱かれるのは、あくまでも
本当は⋮⋮今までちゃんと付き合った男性は1人だけだった。
* * *
デビュー前に知り合ったその男⋮⋮
その男に煽てられ、乗せられて読者モデルになった。実は彼は業界
関係者だったらしい。でも当時はそんなこと知らなかった。
大人の男性に憧れていた。憧れていた雑誌の読者モデルも決まって、
314
大切な想い出
になる筈だった。
そのまま恋人になれて有頂天になった。処女を捧げたのもその男だ
った。その日のことは、一生
しかし、その男には奥さんが居た。可愛いらしい娘さんまで居た。
自分はただの都合の良い愛人⋮⋮いや、今では単なるセフレとして
扱われていた。男の都合のいい時間に呼び出され、精液を注がれて
モデルになった自分
を愛してくれるなら、それでも我
終わる関係に成り下がっていた。それでも我慢できると思っていた。
その男が
慢しようと思っていた。
でも結局自分は遊ばれただけだと分かった。
その男が電話口で誰かに自慢しているのを偶然聴いたのだ。
﹁アノ女、ああ見えてマゾだぜ? 沙雪莉の処女は俺が貰ったんだ。
完全に俺の言いなりだぜ。今度、手土産代わりにそっちの事務所に
に変わったのだった。
連れてくからさ、移籍の際は高く買ってくれよ? ここまで育てる
男とは利用するモノ
のに苦労したんだぜ?﹂
この言葉を聞いた瞬間
この男もそうなのだろうか? 自分を利用するだけ利用して、後は捨てるつもりなんだろうか? いや、今の自分にそんな価値が有るとは思えなかった⋮⋮
今の自分は長い髪をバサバサに振り乱し、ろくにシャワーも浴びて
いなかったせいか肌も荒れ、唇もガサガサだった。ネイルは欠け、
目にはクマが浮かんでいた。こんなブスな自分は今まで見た事もな
かった。今の自分は本当にボロボロだった。
でも、どうせ引退するのだ。マンションに帰ったらそのまま飛び降
315
りるのだ。自分の価値など0だと思っていたのだった。
* * *
しかし、彼はそんな自分を抱いた。
何度も求められた。何度も抱き締められた。とても気持ち良かった
のだった。
そう、彼とのセックスは今までした誰よりも気持ちが良かった⋮⋮
逝き果てたままに夢の世界に旅立ち、寝起き交じりの中でも優しく
抱かれる。起きたらまた彼に抱きついて、そのまま激しく身体を求
め会う。そしてまた気絶するほどに互いの肉体を確かめ合い、そし
て再び夢の世界に堕ちていくのだ⋮⋮
こんなに安らかに眠れたのは何時以来だろう? 人の肌がこんなにも暖かいと思ったのは何時以来だろう? セックスの後、ここまで心が安らぐなんて始めての経験だった。
彼とのセックスは本当に気持ちがいいのだ。身も心も全てが満たさ
れていくのだ。
肉欲に溺れる
という経
いつのまにか彼とのセックスが大好きになっていた。たった一晩で
彼の身体から離れられなくなっていた。
験を生まれて初めて味わったのだった。
いつも一緒だった。自分から離れることを拒否した。
食事中もセックスをした。食べながら身体を重ねあい、ワインを飲
みながら唇を絡ませ合う。互いの身体をお皿にして、互いの身体に
クリームを塗りつけたりしていつまでも身体を求めあった。
316
食事が美味しいと思ったのは久しぶりだった。いつも食事制限をし
ていた。体重計が友達だった。ご飯がこんなに楽しいと思ったのは
初めてだった。
お風呂の中でもセックスをした。お風呂でのセックスはとても心が
安らいだ。
温かなお湯の中、彼と静かに身体を重ねていると身も心も溶けて行
くような気がするのだ。身体の汚れと一緒に心の疲れまで洗い流さ
れていく気がするのだ。お風呂のセックスが大好きになった。
気がつけば彼に導かれるままに放尿までするようになっていたのは
自分でも不思議だと思う。でも例えトイレの一瞬でも彼から離れた
く無かった。目が覚めて彼が居ないとアノ日の事が思い出されて怖
くて震えるのだ。テーブルの上にあるソムリエナイフで衝動的に手
首を切りたくなるのだ。
逆に彼の言うことなら何でも聞けた。背中から抱きしめられ、耳元
で優しく囁かれると、恋人同士なら誰でもやっているように思える
のだった。
彼に﹁綺麗だ﹂と囁かれるまま鏡の前で両足を開いていく。﹁とて
も綺麗だ﹂と煽てられながら放尿姿を見せたのだ。
そのままオシッコを舐められたときは、とても恥ずかしくて、本当
に恥ずかしくて、でも密かに嬉しかった。自分の汚れた場所が彼の
舌で清められる感じがして激しく濡れた。
お返しに私も彼のオシッコを舐めたりもした。ちょっとしょっぱか
ったけど、でも彼の笑った顔が嬉しくてそのまま飲み込んだりもし
た。そのまま互いにオシッコまみれでセックスをしたのだった。
なぜか笑みがこぼれていた。生まれて初めて笑いながらセックスを
した。とても気持ちが良かった。とても楽しかった。少しずつ価値
317
観が崩れていくのが面白かったのだった。
いつしか彼に抱きしめられながら大きい方までするようになってい
た。さすがにそれは本気で恥ずかしかったが、﹁大丈夫だ、お前の
なら汚くない。お前の全てを見たい﹂という彼の言葉に導かれるま
まに、注ぎ込まれた温水と共にソレを出したのだった。
彼の胸元に頭を埋めながらソレをするのはとても恥ずかしくて、涙
が出るほど恥ずかしくって、でもそんな汚い事をする私を彼がギュ
ーッと抱き締めてくれるのはとても嬉しかった。
気がつけばキスをしながらアレを出す事も出来るようになっていた。
彼の巧みなキスに誘われながら、全身の力が抜けていくままに自分
の一番汚い姿を彼に見せつけるのだ。そのまま逝ってしまうのだ。
死ぬほど恥ずかしくて、でもそんな自分を﹁可愛い﹂と言ってくれ
るのが本当に嬉しくて、今度は自分からキスをしてしまうのだった。
アノ場所で彼と初めて重なり合ったときは様々な感情が高ぶり過ぎ
て思わず泣いてしまったが、その涙すら彼に全て舐め清められた。
セックス中に泣いてしまう自分がとても恥ずかしくて、でも何故か
嬉しかった。いつの間にかソコでも感じるようになっていた。彼に
誘われるまま、そこでも女の悦びを感じるようになっていった。
それがとっても恥ずかしくて、でも彼の命が自分の身体の奥にドク
ドクと注がれるのが嬉しくて、気が付けば自分からソレを求めるよ
うになっていったのだった。
そんな日々を何日も過ごした。
彼の触れていない場所は無くなっていた。今まで誰に見せたことの
ない行為の全てを彼に見せていた。彼に隠していた事は何もなくな
318
っていた。彼には、まさに自分の
全て
を晒したのだ。
そして、それを平然と受け止めてくれる彼の存在が心の中で日増し
に大きくなっていくのが密かに嬉しかった⋮⋮
* * *
一週間程たったある日の朝だった。
東の空から上がる太陽を見ながら、﹁もう彼から離れられない﹂と
思っていた。身も心も﹁彼の女になった﹂と﹁彼に全部作り変えら
れてしまった﹂と心の底から深く感じていた。
今まで知らなかった快感を知った。女の悦びを身体の芯に刻まれた。
もうこの身体は彼が居ないと耐えられないだろう。1人で寝る寂し
さを想像するだけで、その切なさを想うだけで泣きそうになる⋮⋮
でも後悔はなかった。それどころか幸せだと思っていた。
彼の大きなペニスに何度も口付ける。彼が私の頭を優しく撫でてく
れる。
とても嬉しかった。こんな優しい時間がずっと続いて欲しいと神様
に祈った⋮⋮
その時だった。彼がとても優しい声で囁いてくる。
私はペニスに口付けながら彼をウットリと見つめたのだった。
﹁どうだ? お前なら女優になれるぞ? ファッションモデルだけじゃない。銀幕でも活躍できる一流のモデ
ルだ。
319
ココまで頑張ったんだ。棄てるならいつでも棄てれるだろう? 本当に一流に成りたい
というなら俺も本気で手伝ってや
だったら俺が貰ってやる。お前にその気があるなら俺が連れてって
やる。
お前が
る。
沙雪莉、お前はモデルだけじゃない。お前には女優の才能がある。
お前は本当に魅力的だぞ? このまま一生俺のモノにしたいほどだ。
全て
が清められたように感じた。
お前が望むなら、俺好みの最高の女優に、最高のモデルに育ててや
る。どうだ?﹂
この言葉を聞いた瞬間、自分の
神様が願いを聞いてくれたように感じていた。
彼の身体に抱きつきながら本気で泣き出していた。
心の中から色々な感情が吹き出してきた。もう未来なんて無いと思
っていた。これまで歯を食いしばってきた自分の頑張りが全部無駄
になったと思っていた。いつ死んでもいいとすら思っていたのだ。
そんな自分を彼は﹁育ててやる﹂といってくれた。新しい未来を、
新しい価値観を与えてくれた。真っ暗闇だったこの世界に一条の光
が差し込んだように思えたのだ。
本当に、本当に嬉しかった。
彼の一番敏感な場所にキスをしながら、私はソレを誓ったのだった。
* * *
320
全て
を彼に捧げた。文字通り
全て
をだ。そこに躊躇い
その日以来、私は彼の女⋮⋮いや、彼のモノになった。
私の
はなかった。
彼に求められるままに毎日抱かれた。様々なことを躾られ、色々な
全て
を躾けられたのだった。
ことを学んだ。勿論ベッドでの事も含めて、まさに芸能界で生き残
る
枕営業
のやり方を知ったの
気が付けば彼に導かれるままに様々な男に抱かれるようになった。
その度に新しい仕事を得た。本当の
だった。
先ほどのレイプ事件も、﹁心配するな。その程度のチンピラは何と
かしてやる﹂と言う彼の言葉通り、その編集部員は数日後には退社
していた。変わりに入った編集部員は、以前に男の紹介で自分を抱
いた男だった。トントン拍子に仕事が周りだしていた。
気が付けば彼の言うとおりに女優の道まで開けていた。
勿論﹁枕﹂だけでここまで上り詰めたとは思わない。人知れぬ努力
はそれこそ毎日死ぬ気でしてきた。どうせ一度は死のうと思ったの
だ。練習のし過ぎで死ぬなど有り得ないと思っていた。
何よりも﹃枕女優﹄と言われるのは自分のプライドが許さなかった。
汚い仕事
をしてきた。人に言え
ポージング、発声練習、演技の勉強、全て必死で学んだのだった。
この地位を掴むまで、誰よりも
ない仕事も沢山してきた。でも、それ以上に普通の仕事も必死にこ
なしてきたのだった。
今の自分を作ってくれたのは彼だった。
321
愛
と呼んでいいのか分か
アノ日、彼に出会っていなければ今の自分は無かったと本気で思う。
彼の事を、今では誰よりも⋮⋮これを
らない。
彼が私をそこまで大切に思ってくれているのかは全くわからなかっ
た。
彼はとても怖い男だった
とても酷い男の人だった
そして⋮⋮
友達
と言えるような人は一人も居ないだろう。
誰よりも孤独な人だった
彼に
あのクソ社長
と呼
彼の周りには敵と、そして利用できるか利用できないかの打算的な
人しかいないように感じる。時折名前の出る
ばれるアノ人くらいしか、この人にとって仕事以外での繋がりのあ
と心から思う。
と思っていた。
になっていたのだ。
と呼ばれる関係でも構わなかった。
自分一人だけでいい
自分だけは彼を大切に思っていたい
る人は居ないかもしれない⋮⋮
だからこそ
そう思えるのは
歪
支配と隷属で深く結びついた関係
例え周囲から
私と彼は
そこに誰かが割り込むのは許せないと思っていた。
彼に泣かされるのは⋮⋮
彼に責められるのは⋮⋮
322
彼に支配されるのは⋮⋮
この私だけで充分だった。
この女が⋮⋮初音涼子が邪魔だった。
* * * * *
男は何も言わず、その眼は﹁続けろ﹂と語っていた。﹁もっと涼子
を責め立てろ﹂と語っていた。
その冷たくも強い光を放つ彼の瞳に、沙雪莉は思わず逝きそうにな
ってしまった。
そうだ。彼は自分に確かに命じたのだ。
﹁涼子を責め立てろ﹂と﹁新しい性癖を開花させろ﹂と言ってくれ
た。
﹁そのためには何をやってもいい﹂と、更には﹁お前を信頼してい
るからな﹂とまで言ってくれたのだ。
嬉しかった。
約束
とはとても大事だった。
彼が自分を信頼してくれる事が、彼が約束を守ってくれる事が嬉し
かった。
そう、彼にとって
彼が﹁出来るな?﹂といった後﹁はい﹂と言って出来なかったらと
323
ても厳しい罰が与えられた。ちゃんと出来た時は惚けるようなご褒
美が与えられた。彼は自分と交わした約束は今までちゃんと守って
くれていた。
彼にとって﹁約束﹂とは一度交わしたら必ず守るものなのだろう⋮⋮
とは全く違う﹃私は
彼が自分と約束をしてくれたことが、自分との約束を守ってくれた
若さだけが取り得のマゾ女
ことがとても嬉しかった。
目の前でヨガる
彼の特別な存在なのだ﹄と深く実感した。
女の奥底から喜びの涙が一瞬にして沸きあがるのを感じた。
沙雪莉は涼子に自らの花弁を舐めさせながら、男に向ってウットリ
とした笑みを返す。その唇の端からは快楽の涎がツゥと滴り堕ちた。
嬉しさの余り、失禁しているのであろう。沙雪莉の股間から響くピ
チャピチャという水音が激しくなった。
そんな中、涼子はチャイムの音も気付かず蕩けきった瞳で沙雪莉の
花弁に奉仕を続けていたのだった。
324
甘い誘惑
﹁カラカラカラ⋮⋮ カラカラカラ⋮⋮﹂
内線電話か何かで男が扉を開けたのだろう。スラリとした若いホテ
ルマンがルームサービスで新しいシャンパンを数本と、デザート等
を持って静かに入ってくる。
ホテルマンは部屋に入った瞬間、ソファの上で繰り広げられる美女
二人の痴態の様子に微かに驚いた表情を浮かべた。だが、直ぐに平
静を装うと、男の前に設置されたソファテーブルの上にシャンパン
ボトルと新しいグラスを丁寧に並べていった。
絶頂の放心から意識が戻ったのだろう。沙雪莉はようやく涼子の顔
から離れると、乱れたガウンを調えながらテーブルの前に足を運び、
新しく注がれたシャンパングラスを口につけると男の隣にふわりと
座る。
その時初めて涼子は見知らぬホテルマンが部屋にいる事に気が付い
たのだった。
︵え⋮⋮? 誰⋮⋮ あ⋮⋮ホテルの人⋮⋮?︶
たった今まで披露していた、女同士の濃密にして官能に満ちた甘い
世界。
しかしそこに制服の似合うスマートな好青年が現れると、涼子は自
分の身の恥ずかしさに今更ながら気が付いて赤面させた。思わず顔
を逸そうとするも、拘束された身体は云う事を聞かずせめて目だけ
でも閉じようとする。しかし緊張のせいか、開ききった雌穴からは
325
シャンパンとイチゴジャムを吐き出した。
純白のソファに広がるその淫らな紅色のシミは、処女の破瓜の姿に
もどこか似ていたのだった。
︵ヤダ⋮⋮ こんな恥ずかしい姿⋮⋮ 見ないで⋮⋮ 見ないで⋮
⋮︶
* * *
黙々と自分の仕事を果たすホテルマンの姿⋮⋮
沙雪莉は男の隣から優雅に立ち上がると、目の前のホテルマンに向
けて、透けたナイトガウンしか身に付けていない娼婦の様な姿を惜
しげもなく披露する。その妖艶なまで切れ長の瞳は紛れもなく男を
誘う淫婦のようでもあり、また男を支配する女王のそれにも良く似
ていた。
﹁どうもありがとう⋮⋮そのグラスはあそこのサイドテーブルに並
べて下さい。あと⋮⋮そのボトル⋮⋮もう一本抜いて下さる?﹂
ホテルマンは沙雪莉に目を向けない様に細心の注意を払い、緊張に
震える手を抑えるようにボトルをしっかりと握るとポン!と軽い音
をさせて栓を抜く。
その瞬間、涼子はヒッ!と声を上げ、ホテルマンはつい涼子の方に
視線を向けてしまった。
ホテルマンの目には、ソファに縛られている一人の女性が映った。
必死に顔を背ける細身の女性の横顔と、キラリと光る乳首のピアス
からは銀の糸が伸び乳房は天井に釣り上げられる。さらにはオンナ
326
の部分に刻まれた
奴隷の証
。いまや五つも着けさせられた奴隷
ピアスが、パックリ開いた涼子の肉の花を美しく彩る。その奥の雌
穴からは、トロリとしたイチゴジャムと黄金色のシャンパンがしと
どに零れているのが目に入った。
あまりに淫靡な光景にホテルマンはゴクリと喉を動かし、思わず涼
子の股間を凝視しようとしたが、沙雪莉と男の視線気が付いたのか
慌てて目を逸し、自らの仕事を黙々と続けていたのだった。
* * * 沙雪莉はホテルマンが涼子の股間を見やすい様に、静かに横から近
づきながら、まるで誘うような濡れた声で静かに話かける。それは
かつて映画で演じた、千年を生きるという男を惑わす淫魔の声その
ものだった。
﹁ありがとうございます⋮⋮
ね⋮⋮良かったら一口いかが? エノテークは勉強する機会も余り
無いでしょ? 抜詮したての味は、開いた後とはまた別な香りがするの。
エノテークの名前の意味⋮⋮貴方ならごぞんじでしょ?﹂
沙雪莉は誘うような吐息を零し、ホテルマンの股間から瞳まで流し
目を送ると、空のグラスを二つ手にとった。
﹁注いで下さる? 今日は私の特別な日なの。貴方も一緒に乾杯し
て下さらない? 祝杯は多いほうが幸せになれるって言うでしょ?﹂
327
ホテルマンは沙雪莉からスッと目を逸すとグラスに二つ注ぎ礼を言
う。そのまま緊張した面持ちグラスを持つと、沙雪莉の﹁じゃ、乾
杯しましょ? 乾杯⋮⋮♪﹂の声と共に一口に飲み干した。
ホテルマンの股間は硬く張り出していた。
﹁あの⋮⋮もう一つお願いがあるのだけど⋮⋮﹂
沙雪莉はわざと少し小さい声を出して、ホテルマンの注意をより引
き立てた。
ホテルマンは自然と沙雪莉に近付き、静かに顔を寄せる。
ホテルマンは沙雪莉の全身から立ち上ぼるフェロモンに思わず引き
寄せられていった⋮⋮
* * *
沙雪莉はホテルマンのその様子を見ると、微かに笑みを浮かべた。
汗に濡れた胸元を見せ付けるに体をくねらせ、耳打ちの仕草をして
熱い吐息を耳に吹掛ける。
ホテルマンはゴクリと音を立てて唾を飲み込んだ。
沙雪莉は涼子と男の耳に微かに聞こえるだけの声を出して吐息交じ
りにゆっくりと話かけた。
﹁ね⋮⋮良かったら⋮⋮⋮⋮あの子をレイプして下さらない?﹂
思わず沙雪莉に視線を向けるホテルマンの驚愕の瞳。沙雪莉はソレ
を妖しく見つめ返しながら甘いシャンパンの吐息をワザとらしく吹
きかけて涼子を見つめる。その視線につられる様にホテルマンは涼
328
子を見つめたのだった。
先程遠慮した涼子の痴態が彼の目に飛び込んでくる。
まるで処女を喪失した後のような、若干20歳の初音涼子が見せる
淫らすぎるなその痴態⋮⋮
涼子は自分の恥ずかしい場所を見られている感覚に、思わず目を閉
じて﹁アァ⋮⋮﹂と濡れた吐息を零したのだった。
沙雪莉はグラスを握るホテルマンの太く骨張った震える指先を撫で
あげた。そのまま、震えるホテルマンの指先からシャンパングラス
をスッと受け取ると、その手を手首から指先まで両手で静かになぞ
る。思わぬ行為にホテルマンは沙雪莉に向き直った。その視線に、
沙雪莉は自らの身体を見せ付けた。
胸元をざっくりと広げたナイトドレス。黒いブラに全身に轢かれた
縄の痕、何よりショーツを履いて居ない為、秘めるべき女そのもの
の場所が透けてチラチラと覗かせる様子が卑猥だった。
沙雪莉の余りに欲情を掻き立てるその姿に、ホテルマンは見入られ
たかの様にただその姿を見つめていた。沙雪莉はその視線を感じる
と、わざとらしくその胸元をホテルマンに押し寄せ、太ももを絡め
ながら再び耳打ちをした。
﹁ね⋮⋮? お願い⋮⋮あの子をレイプしてあげて⋮⋮
あの子⋮⋮もう⋮⋮あんなに濡しているの⋮⋮⋮⋮ このホテルは最高のサービスが自慢なのでしょ?
あの子の欲望を満たしてあげて⋮⋮
329
これも人助けだと思って⋮⋮ね?﹂
沙雪莉はホテルマンの頬を撫でると涼子の方に顔を向けさせた。
心臓を撃ち抜くような言葉に涼子は沙雪莉を見つめ唇を震わせた。
︵さ⋮⋮沙雪莉さん⋮⋮? 何を⋮⋮何を言ってるの⋮⋮?
私をレイプって⋮⋮?
え⋮⋮ 嘘⋮⋮ ウソ⋮⋮
そんなこと⋮⋮ 本気⋮⋮ なの⋮⋮?
あの人の視線⋮⋮
感じる⋮⋮ 私⋮⋮ 見てる⋮⋮
私⋮⋮ わたし⋮⋮
ご主人様の前で⋮⋮レイプされちゃうの? 沙雪莉さんの前で⋮⋮ 犯されちゃうの⋮⋮?
⋮⋮ダメ⋮⋮ そんなこと⋮⋮ 許され無い⋮⋮﹂
他人の前で自分のセックスを見せ付ける⋮⋮涼子にとってそれはい
つの間にか慣らされてしまった恥辱の行為だった。
思えば彼との最初のセックスがそれだった。見慣れたスタッフ達の
前で彼に犯された。カメラの並ぶ室内で激しく犯された。しかもT
Vカメラの前で自分を犯して貰うことまで懇願したのだった。
それからのセックスは恥辱の行為ばかりだった。
330
彼に抱かれた次の日は﹁AVの撮影﹂と称して多数のファンや黒人
達に犯された。その次の日には彼に連れられるままに、見知らぬ倉
とい
をビデオに撮
露出マゾ
全て
庫街でガードマンに犯された。まだ処女だったアナルを奪われる時
も人に見られていた。自分の恥ずかしい姿の
られたのだ。
何人もの男の前で絶頂を叫ぶ姿を見られてきた。
に調教さ
う名の快感をその華奢な身体に深く刻まれた。アイドル・初音涼子
そういう女
は、若干二十歳にして露出の快楽を仕込まれていた。
本人が意識しようとしまいと、涼子に既に
れつつあったのだった。
﹁あぁ⋮⋮ そんなこと⋮⋮ そんなこと⋮⋮ ダメ⋮⋮ 絶対ダメだよ⋮⋮
でも⋮⋮ どうして⋮⋮? 凄く⋮⋮ ゾクゾクする⋮⋮
ご主人様の前で⋮⋮ レイプなんて⋮⋮ 沙雪莉さんに見られながら⋮⋮ 犯されるなんて⋮⋮
そんなこと⋮⋮そんなこと⋮⋮
あぁ⋮⋮ だめ⋮⋮ ダメ⋮⋮
おチンポ⋮⋮ おチンポ欲しくなってる⋮⋮ もう⋮⋮ 焦らされ過ぎて⋮⋮ アソコ⋮⋮⋮⋮ 限界だよ⋮⋮︶
* * *
331
涼子の女そのモノからドロリとした金色の蜜が誘うように溢れ、ヒ
クヒクと口を開くその淫らな唇からはつぶれたイチゴをゆっくりと
吐き出していく。
その姿をホテルマンはじっと見つめていた。こんな淫らな姿を見せ
る女は、こんなに美しい姿を晒す女は、彼の人生において今までい
なかったことだろう。
ホテルマンの喉元からゴクリと唾を飲み込む音が聞こえた。
誰か
は分かるでし
﹁あの子の事⋮⋮顔くらいは見たことあるでしょ? 貴方達は人を見るのが仕事なんですもの。
あんなイヤらしい顔をしていても、あの子が
ょ?﹂
ホテルマンは無言のままに僅かに頷く。その顎に汗が流れる。
この部屋の空調は完璧だった。全裸同然の沙雪莉にもとても居心地
のいい温度を保っていた。彼はとても緊張しているようだった。
目の前に射るこの女⋮⋮
いくら今はTVに出てないとは云え、ほんの数ヶ月前までは日本中
を熱狂させていたアイドルなのだ。このホテルでドラマの撮影に使
ったこともあったアイドル・初音涼子なのだ。知らないはずはない。
男の喉が再びゴクリと音を立てた。
沙雪莉は彼の態度に笑みを浮かべながら、ワザとらしいまでに色気
を感じさせる、さながら舞台演技そのままの妖艶な声で優しく囁き
かけた。
332
﹁ね⋮⋮? あの子の中に出してもいいのよ?
あの子の、あんなはしたないオマンコの中に⋮⋮
貴方の精液をたっぷりと注いであげて下さらない⋮⋮?
いいでしょ?
貴方の大きなモノで、彼女のオマンコを貫いてあげて⋮⋮﹂
ホテルマンの喉がもう一度ゴクリと音を立てる。
その指先が微かに震えていた。
彼のズボンは、外からでも大きく膨らんでいるのが見てとれたのだ
った。
﹁縛られてる女を犯すだけじゃ満足出来ない?
それとも⋮⋮そういう女を犯すのはイヤなのかしら⋮⋮?
だったら⋮⋮
その後⋮⋮私を抱いてもいいわ⋮⋮
私のこと⋮⋮当然知ってるでしょ?﹂
ホテルマンの喉からゴクリと鈍い音が鳴る。
その瞳は沙雪莉を真っ直ぐに見つめていた。その息は激しく乱れて
いた。
ホテルマンの様子に気を良くしたのか、沙雪莉はまるで蛇が獲物を
前にした時の様に舌舐め摺りをして見せたのだった。
貴方の女
になってあげてもいいわよ⋮⋮?
﹁もしも⋮⋮あの子をレイプしてくれたら⋮⋮
今夜だけ
333
貴方のしたい事⋮⋮全部してあげる⋮⋮
アノ子の中に出した後のアレも私の口でキレイにしてあげる
それだけじゃないわ⋮⋮
貴方がお望みなら、お尻の穴だって舐めてあげる
鞭で撃たれたって、蝋燭で責められたって構わない⋮⋮
私の身体の、穴という穴を貴方の精液で満たしてもいいのよ?
代わりに⋮⋮
彼処で悶えているアノ子を無茶苦茶に犯してあげて⋮⋮
貴方の沢山の精液で彼女をドロドロに穢してあげて⋮⋮
私の見ている目の前で彼女を壊してあげて欲しいの⋮⋮
ねぇ⋮⋮? 一晩で女優と元アイドルを同時に抱けるなんて⋮⋮
こんな幸運は滅多に無いわよ⋮⋮? ⋮⋮どう? 悪い話じゃないでしょう?﹂
沙雪莉はホテルマンにしなだれ、しっとりと濡れた胸元をワザとら
しく押し当てながら、ホテルマンの太い指先を自分の濡れた花弁に
触れさせようとしていく⋮⋮
既に沙雪莉の花弁はしとどに濡れていた。全身から甘い匂いを掻き
立てていた。沙雪莉自身、この先の光景を夢想してとても激しく興
奮していたのだった。
男は、官能的にオトコを誘惑する沙雪莉の様子と、それを見て切な
334
そうに涙を流しながらも、しかし股間を疼かせる涼子の姿を見て冷
たく哂っていたのだった。
335
高貴なる責め具
﹁⋮⋮お客様。申し訳ありませんが当ホテルではその様なサービス
は行なっておりません
ただ⋮⋮そういうお店の紹介をする事は可能です
宜しければ、後ほどご連絡を差し上げます﹂
指先を微かに震わせながらも毅然とした態度のホテルマンの姿⋮⋮
それは、いくら怯えようとも自らの仕事に誇りを持つプロの矜持を
感じさせる姿だった。
同時に涼子は緊張が溶けたのか力が抜け、
その態度に沙雪莉はあっさりと諦めたのか、何事も無かったように
ニッコリと笑いかける。
花弁のピアスのシャリンと鳴らす。
一流
と呼ばれるホテルだな⋮⋮︶
男は一人詰まらなそうに笑っていたのだった。
︵さすがは
﹁ごめんなさい⋮⋮
少し酔っていたみたいね⋮⋮
変な事を言って迷惑かけてゴメンなさい
シャンパンありがとう。
あ、あとこれはチップです。受け取って下さい﹂
そういうと沙雪莉は数万円を包んで渡した。
ホテルマンは丁寧にお辞儀をし、来た時同様とても静かに出て行っ
336
たのだった。
沙雪莉は呆れた様に涼子を見つめ⋮⋮
おもむろに乳首の紐をピン!と弾く。涼子の短い悲鳴があがった。
﹁涼子ちゃん⋮⋮
貴女って本当に女として魅力がないのね⋮⋮
トイレでは犯されるくせ⋮⋮
お便所さん
だからしょうが無いのかしら?
スィートルームではフラれるなんて⋮⋮
貴女は
色気のない奴隷でご主人様が可哀相⋮⋮
をした方が良いかもしれないわね⋮⋮
そうね⋮⋮
再教育
このままじゃご主人様が恥をかいてしまうわ
わかったわ、いいでしょう
この際⋮⋮貴女を徹底的に鍛え直してあげる﹂
沙雪莉は男を流し目で見た後、シャンパンボトルを持ち涼子のアナ
ルにボトルの口を当てる。
涼子はヒンヤリした感触とその行為に顔色を変えた。
﹁ヒアッ! ⋮⋮え⋮⋮? 沙雪莉さん? え⋮⋮待って⋮⋮!?
もういらない⋮⋮お酒はいらないです!
337
止めて⋮⋮もう! もうイヤ! お尻は! お尻はダメェ∼!﹂
沙雪莉は上下にシャンパンボトルを振ると優越感に満ちた笑顔を浮
を思わせる凄惨な笑みだった。
かべて舌なめずりをさせた。先ほどの妖艶な笑みとはまるで別人の
夜叉
﹁涼子ちゃん⋮⋮?
貴女⋮⋮さっきは飲みたいって言ったでしょ? 自分の発言にはちゃんと責任を持ちなさい!
いつまで子供気分なの! もう20過ぎの大人なんでしょ!?
になるの! これから先は、貴女が失敗すると貴女だけの責任じゃないの!
ご主人様の恥
豹変
とでもいった沙雪莉の態度に涼子は抵抗の気概を奪
貴女、ご主人様に恥をかかせたいの!? どうなの!?﹂
まさに
われた。
同性なら、同じ奴隷なら、手心を加えてくれると思っていた。まさ
かそこまで厳しく叱責されるとは思わなかった。
涼子は泣きそうな小声しか出せなかった⋮⋮
﹁ぃぇ⋮⋮ 決して⋮⋮ そんなことは⋮⋮
ご⋮⋮ ごめん⋮⋮ なさい⋮⋮﹂
自分の叱責にあっさりと白旗を揚げる涼子の態度に沙雪莉は嗜虐の
笑みを浮かべた。
この女は、もう自分に逆らえない
この女は、自分より格下に落ちた
338
この事実にゾクゾクするほどの愉悦が浮かぶ。
彼さえいなければ高らかに笑っただろう⋮⋮
なのだ⋮⋮
でもそんなはしたない姿を彼に見せたくなかった。自分は
女
沙雪莉は怒りを抑えると、まるで歌うように声をかけた。
﹁そ? やっとわかってくれたのね♪
貴女の為に用意したんだから⋮⋮残したらお仕置よ♪
それに⋮⋮私、言ったわよね? でしょ? お便所さんは物忘れが酷いのね。
沙雪莉様
罰よ! さぁ、全部飲みなさい!﹂
特別な
沙雪莉は涼子を睨み付けるとシャンパンボトルの口を涼子のアナル
に押込んだ。
黄金色に輝くシャンパンが勢い良く涼子の腸に流れ込み、その冷た
さと発泡の勢いに腸は暴れ出す。涼子の甲高い悲鳴が豪奢な室内に
響き渡ったのだった。
プシュ! ︵グイッ!︶
イヤァ! ︵グリグリ!︶
ギャアアア! ︵ブシュー!︶
ハアアアア! ︵グイ! ブシュ! グイ! ブシュ∼!︶
339
* * * * *
﹁グアァ⋮⋮! ハアッ! アアッ! キッ⋮⋮キツい! 沙雪莉様! キツいです! こんなのムリです!
抜いて! 抜いてください! もう無理です! お願いっ! 抜い
て! 抜いてぇ!﹂
悲鳴交じりの涼子の哀願の声⋮⋮
沙雪莉は笑みを浮かべてシャンパンボトルを高く持ち上げた。1オ
クターブ高く叫ぶ涼子の悲鳴の中、沙雪莉は涼子のアナルに全ての
シャンパン注ぎ込もうと豪華なボトルを前後に降り出し、か細いア
ナル目掛けて黄金色の液体を容赦なく注ぎこんでいった。
ブシューー!! ﹁ひぐぁぁぁ∼!﹂ ブシューッ! ﹁んひぃぃぃ∼!﹂
ブシューー!! ﹁ぐひぁぁ∼∼!﹂
勢い良く腸内に流し込まれるシャンパンに涼子の腸はヒクヒクと痙
攣し、肛門筋はボトルの口を激しく喰い締める。沙雪莉は涼子の悲
鳴を愉しげに聞きながら、彼女のか細いアナルにボトルの口を掻き
回すように何度もグリグリと振り回して押し込んだ。
微炭酸性の為か、沙雪莉の注ぎ方が上手いせいか、ボトルを振り出
るだけでドクドクと容赦なく注ぎ込まれていく黄金の酒⋮⋮
その度に涼子の身体は過敏なまでの激しい反応を見せ、彼女を責め
340
る沙雪莉を悦ばせた。その口角は妖しく歪み、愉悦に満ちた唇から
は涎が滴り落ちていた。
﹁どう? 涼子ちゃん!? こんな贅沢な責めは初めてでしょ!? この責めをされた女優は貴女が3人目よ! シャンパンで狂いなさい! 私の責めで狂うの! 涼子ちゃん! このまま狂いなさい!﹂ ﹁きひぃ∼∼! ああっ! んああっ! くひぃ∼∼! ひぃぃ∼
∼∼!﹂
地獄の責め苦
そのモノだ
アナルにシャンパンのボトルを突っ込まれ悲鳴を上げ続ける元アイ
ドル⋮⋮
初音涼子にとってこの責めは、まさに
った。しかも彼女の乳首や紐で天井に吊り上げられ、クリトリスも
つながれているのだ。暴れる度、苦痛に身体を歪める度に激痛にも
似た女の性感が全身を責め上げるのだ。涼子は涙を流しながら、た
だ耐えることしか出来なかった。
両足をピンと逸し、手を真っ白くなるほどキツク握り締め、シャン
パンの感覚に耐えようと歯を食いしばる。時折ボトルの口よりアナ
ルが大きく広がりブシュ!ブシュ!とオナラの様に腸内の空気が抜
け出る。
涼子の肛門はその度に芳醇な香りを吐き出し、この部屋の中はまる
で葡萄畑の様な豊かな香りに満ちていった。
﹁さ⋮⋮沙雪莉様っ! もっ⋮⋮もう限界です! これ以上は⋮⋮無理です! キッ⋮⋮キツい! 本当にキツイんで
す! ああっ! ハアアッ! お尻が! お尻壊れちゃいます!﹂
341
﹁アラ? そんなに遠慮しないでいいのよ?
ガードマンさんのゼリー浣腸やイカ墨浣腸に比べたら、こんなの何
でも無いでしょ? アレは凄かったわね⋮⋮ しかもあれでイクなんて⋮⋮♪
涼子ちゃん⋮⋮
貴女⋮⋮アナルの方が感じるアナルマゾなんでしょう?
そうなんでしょう? 貴女はアナルマゾなんでしょう?
自分の感じる場所を認めなさい! それがご主人様を喜ばせる性奴隷の第一歩よ!﹂
涼子は顔を真っ赤にし、ようやく色気を持ち始めた若々しい尻を左
右に降り乱す。その度にクリトリスにつながれた紐が快感の矢を脳
髄に放つ。更に尻が振り回される。
沙雪莉はボトルを上げ、ブシュ!ブシュ!と黄金色のシャンパンが
涼子の腸内に流し込まれていく様子を確めていた。
﹁ひぐぅ! んああっ! あああっ! 入って! 入ってくる! あひぃ! んあああっ! きひぃぃぃ∼∼∼っ!﹂
涼子の悲鳴が長くなる。甲高くなる。もはや息をする事も辛そうだ
った。
と、ボトルの残りがあと僅かの段階で沙雪莉は手を止める。
セピア色のアナルの周りからブシュ!ブシュ!と黄金色の泡が吐き
出されていた。
﹁⋮⋮そんなに嫌なの?
そんなに私の好意が受けられ無いのかしら? 342
どうなの? どうしても嫌なら私も貴女との付き合いを考えるけど⋮⋮﹂
涼子は涙目のまま縋る様に沙雪莉を見つめ、そして背筋を凍らせた。
そこには今まで見た事のない沙雪莉がいた。
涼子の苦痛を嘲笑うかの様に嗜虐に満ちた愉しげな瞳を浮かべてウ
ットリと見つめるその姿⋮⋮
の瞳を思い出させた。
それは自分の飼主であり、今は﹁ご主人様﹂と呼ぶ只一人の男⋮⋮
彼
︵沙雪莉⋮⋮ さん⋮⋮? あの⋮⋮
︶
優しい⋮⋮ 沙雪莉さんが⋮⋮
知らない⋮⋮ こんな沙雪莉さん⋮⋮ 知ら⋮⋮ ない⋮⋮⋮⋮
心が千路に乱れる。
かつての沙雪莉との楽しい思い出が、一緒に食事をしたあの日の思
い出が、今ではとても遠い過去に思えてくる。
もう⋮⋮彼女とは居る場所が、住む場所が違うのだと実感した。
︵もう⋮⋮ ダメ⋮⋮ 逆らえない⋮⋮ どうして⋮⋮? 343
こんなの⋮⋮ イヤな筈なのに⋮⋮
このままじゃ⋮⋮
沙雪莉さんの奴隷になっちゃうかもしれないのに⋮⋮ あぁ⋮⋮ ご主人様⋮⋮ 助けて⋮⋮ 助けて⋮⋮ ご主人様⋮⋮ ご主人さまぁ∼︶
黄金色の雌汁をトロリと垂らし、涼子は男に助けを求める様に仰ぎ
見た。
しかし男は沙雪莉に屈服する涼子の姿に薄く笑って見つめていた。
その瞬間、涼子は自分の立場をようやく理解した。
︵あぁ⋮⋮ やっぱり⋮⋮ やっぱりそうなんだ⋮⋮
私は⋮⋮ 沙雪莉さんより⋮⋮
ずっと⋮⋮ ずっと下の⋮⋮ 奴隷なんだ⋮⋮ やっぱり⋮⋮ 沙雪莉さんにも仕えないとダメなんだ⋮⋮⋮⋮︶
涼子は沙雪莉に⋮⋮
同じ女でありながら、同じマゾでありながら⋮⋮
更に下層の奴隷として屈服の台詞を吐く自分の姿を想像した。
沙雪莉の命令に服従し、沙雪莉の慰み者として生きる日々。
男の代わりに、この身体をマゾ奴隷として同性の沙雪莉に調教され
る屈辱⋮⋮
344
同じ女である分⋮⋮その責めは、より身体を苛むだろう
同じマゾである分⋮⋮その恥辱は、より心を苛むだろう
どこまで⋮⋮? 一体どこまで私はマゾに堕ちていくんだろう⋮
⋮?
思わず鳥肌を立てながらも、この身体は花弁の奥から蜜を溢れさせ
ていく。
それはシャンパン浣腸だけでない、この先に繰り広げられるであろ
う恥辱の予感に涼子の身体はマゾとしての反応を見せていたのだっ
た。
あぁ⋮⋮ もう⋮⋮⋮⋮ 限界⋮⋮⋮⋮⋮⋮
沙雪莉様⋮⋮⋮⋮ もう⋮⋮⋮⋮ ダメ⋮⋮⋮⋮⋮⋮
* * * * *
﹁さ⋮⋮沙雪莉様⋮⋮ありがとうございます⋮⋮
ア⋮⋮アナルマゾの涼子に⋮⋮
こ⋮⋮こんな贅沢な浣腸をして頂いて⋮⋮
345
便所奴隷の涼子の口には⋮⋮勿体ない位です⋮⋮
全て⋮⋮ ぉ⋮⋮ お⋮⋮ お尻で飲ませて下さい⋮⋮
お願い⋮⋮お願いします⋮⋮
か⋮⋮浣腸を⋮⋮
ア⋮⋮ アナルマゾの涼子に⋮⋮
へ⋮⋮変態マゾの⋮⋮ お⋮⋮お尻の穴に⋮⋮
たくさん⋮⋮ か⋮⋮ か⋮⋮ 浣腸⋮⋮ してください⋮⋮⋮⋮﹂
︵お⋮⋮お腹が⋮⋮変⋮⋮
ウグッ! ⋮⋮胃が持ち上げられるみたい⋮⋮ ハァ⋮⋮ ハァ⋮
⋮︶
涼子は涙ぐみながら服従の台詞を吐き、自らを責める浣腸を懇願し
た。
何度も何度も⋮⋮沙雪莉が満足するまで自らを貶める言葉を何度も
吐き、その度に沙雪莉の機嫌を伺った。
しかし沙雪莉は口元に薄く笑みを浮かべたまま何の反応も示さなか
った。
﹁便所奴隷の私のお尻に⋮⋮
マゾ奴隷の涼子のお尻に⋮⋮
もっと⋮⋮もっと⋮⋮浣腸してください⋮⋮
沙雪莉様⋮⋮浣腸してください⋮⋮ 沙雪莉様⋮⋮沙雪莉さまぁ⋮
⋮⋮⋮﹂
346
一体どれだけ屈辱のセリフを呟いたのだろう? 沙雪莉はまるで美術館で絵画でも見るように優雅な仕草で屈辱に泣
き濡れる涼子をしばらく眺めると、ようやく満足気な、まさに優越
感に満ちた表情を浮かべ男に微笑みかけてから涼子に向いた。
﹁そう? そこまで言われたらしょうがないわね♪
私も鬼じゃないのよ?
そこまで言われたら浣腸してあげないと、今度は私の方がダメな女
王さまと思われてしまうじゃない♪
いいわ、涼子ちゃん
それじゃ、全部飲んでね♡
下の口はこんなに素直なのに⋮⋮
上の口は、舌以外全然ダメねぇ⋮⋮♪﹂
沙雪莉はボトルを激しく振り出して最後のシャンパンを流し込む。
涼子はシャンパンの噴出す音よりも大きな悲鳴を上げたのだった。
ブシュ∼! ﹁あぐあぁ!﹂
ブブブッ! ﹁ヒアアァ!﹂ ブシュ!! ﹁んひぃっ!﹂
ブバ∼ッ! ﹁ンアア∼∼∼ッ!﹂ * * * * *
347
ようやく全てを注ぎ込んだのだろう。
沙雪莉は空になったボトルを引き抜き、彼女の握り拳もありそうな
ほどの巨大で真っ黒いアナルストッパーを掴むと、そのまま力任せ
に涼子のアナル目掛けてグイッ!と押込んだ。
﹁んぎっ! キヒィィィィ∼∼∼∼∼!﹂
まるで孔雀のような長くて甲高い悲鳴を上げる涼子を沙雪莉は冷た
く無視し、ボトルの口に汚れがついているのを見つけると、沙雪莉
はボトルを涼子に近付けた。
︵アアッ⋮⋮あ⋮⋮お尻にストッパーが⋮⋮
クゥ∼! ⋮⋮ハァ⋮⋮ハァ⋮⋮ツラいけど⋮⋮少しだけ楽に⋮⋮︶
荒い息を吐く涼子の眼前にシャンパンボトルが突き出される。
その先端には自らが排泄した汚物が残っていた。思わず目をそむけ
ようとしたその時、沙雪莉の声が響いた。
﹁汚れたわ﹂
﹁え⋮⋮? ﹂︵沙雪莉さん⋮⋮ どういう⋮⋮? あ⋮⋮ 動い
たら⋮⋮お腹が⋮⋮︶
﹁聞こえ無かった? 貴女のお尻に入れたシャンパンボトルが汚れ
たの﹂
︵舐めろって事? ⋮⋮私の口で掃除をさせるなんて⋮⋮ 酷い⋮
348
⋮ ︶﹁ハイ⋮⋮﹂
涼子は舌を伸してボトルに微かに付いた自分の便を舐めた。
自分の尻を犯した直後の男のペニスを自分の口で清めさせられたこ
とは何度もある。汚れたアナルバイブを男の命令で舐めたこともあ
った。この行為は慣れているつもりだった。
でも今回は全く違っていた。
芳醇なシャンパンの味と一緒に、とても嫌な味が口内に広がるのだ。
しかもそれは沙雪莉の命令なのだ。とても屈辱だった。
しかし身体はこの責めに一息ついたようだった。
あまりに巨大なアナルストッパーの為、入れられる際に肛門に痛み
が当所走ったが、便意は次第に収まりつつあった。それどころか浣
腸に慣らされたマゾの身体は不定期に訪れる疼痛に快楽に変換しだ
していた。沙雪莉に命令される悦びに身体は反応しだしていたのだ
った。
沙雪莉の命ずる
この快感に理性は乱れた。その快感は今だけは止めたかった。
涼子は、涙を止る事なくひたすら泣き顔のまま、
ままに舌をつかう自分を果てしなく惨めな存在に感じていたのだっ
た。
私⋮⋮ ダメな奴隷なのかな⋮⋮
本当は⋮⋮ ご主人様に⋮⋮
満足して貰えてないのかな⋮⋮
ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮ ハァ⋮⋮
349
身体は⋮⋮ こんなに感じてるのに⋮⋮
ご主人様を⋮⋮ おチンポを欲しがってるのに⋮⋮⋮⋮
ご主人様⋮⋮ 私⋮⋮ ダメですか? 私って⋮⋮ ダメな奴隷ですか⋮⋮? 前みたいに⋮⋮ 頭⋮⋮撫でて欲しい⋮⋮
クシャクシャって⋮⋮ 撫でて欲しいな⋮⋮
ご主人さま⋮⋮ ご主人さまぁ⋮⋮⋮⋮
350
高貴なる責め具︵後書き︶
本章は以上になります。
本章では涼子が女性から責められる展開となりましたが、皆様お楽
しみいただけましたでしょうか?
次章から新展開となります。
この章から涼子への更なる責めと沙雪莉の葛藤が続く展開を予定し
ております。そちらもお楽しみ頂ければ幸いです。
なお、ご意見、ご感想などありましたらお気軽にお寄せください。
皆様の温かな意見が執筆の励みとなります。
351
愛撫と渇望
﹁あぁ⋮⋮ アァァ⋮⋮ こんな⋮⋮ こんなことまでさせられる
なんて⋮⋮﹂
かつて光り輝くステージの上で歌い踊っていた
糞に汚れた瓶に舌を絡め、浣腸の苦痛から淫らに尻を震わせる元ア
イドル初音涼子。
彼女も、今や全身から葡萄の香りの汗を噴出し、股間をトロトロ濡
し、全身で感じ入っていた。しかし彼女の理性は、この恥辱の責め
が余程辛いのか涙目で吐息を零す程には冷静だった。
そんな、苦痛と快楽を同時に味わう涼子の様子に沙雪莉は思わず身
震いをさせていた。
︵この子⋮⋮生来のマゾなのかしら⋮⋮?
身体はこんなにも感じている癖⋮⋮
泣き顔は⋮⋮本当に可愛いのね⋮⋮
ご主人様もそこが気に入ったのね⋮⋮
もっと泣かせたくなる⋮⋮
ズルイ⋮⋮ でも⋮⋮︶
沙雪莉はボトルを離すと、涼子の涙に濡れた頬に静かにキスをした。
突然の沙雪莉のキスに涼子は目を見開いた。
そのままペロリ⋮⋮と沙雪莉は涼子の頬に零れた涙を舐めたのだっ
352
た。
え⋮⋮? と戸惑う涼子の瞳から耳元まで優しく舐め、
熱い吐息
を吹き掛けながら耳たぶを甘噛みする。上気し色付く耳の中に舌先
をゾロリと入れ音を立てて舐める。それは今までにない優しげな責
めだった。
﹁はぁ⋮⋮ハアッ! ⋮⋮ひゃん! ⋮⋮え⋮⋮どうして⋮⋮? なんで⋮⋮? アアッ! ⋮⋮そんなこと⋮⋮?﹂
突然の優しい愛撫に、涼子は激しく動揺しながらも身体は素直に反
応を著す。
それは女の責め特有の、身も心も蕩けさせるような優しくも柔らか
い責めだった。
﹁耳をこうされたら⋮⋮感じるでしょ?
もっと⋮⋮
貴女を苛めたくなっちゃった⋮⋮
涼子ちゃん⋮⋮
覚悟してね⋮⋮クスッ♪﹂
沙雪莉は耳の穴の周囲をクルリと舐め、耳の穴に舌を尖らせてゆっ
くりと押し入れた。
﹁ヒャアァァン⋮⋮︵スーッ︶
な⋮⋮何?︵ペチャ⋮⋮ピチャ⋮⋮︶
いやらしい音させな⋮⋮︵カリッ︶ ハアン!﹂
353
涼子は魂消えそうな悲鳴を上げ、つま先を逸し快感に抵抗をしよう
としていた。
シャンパンの香りが涼子の口から溢れだしていた。
* * * * *
沙雪莉のキスは耳元から首筋、釣り上げられた乳首を舐め、涼子は
身体をピンと逸した。
︵沙雪莉さん⋮⋮? どうしちゃったの? 突然⋮⋮そんなに優しく⋮⋮
でも⋮⋮
感じる⋮⋮ 気持ちいい⋮⋮です⋮⋮︶
優しく、なぞる様な、触れるか触れないかの様な羽毛のようなキス
⋮⋮
涼子の官能は高ぶり、股間はトロトロに蕩け、尻穴はヒクヒクと蠢
き、シャンパンのせいか腸内が燃える様に熱を持ち快楽に蝕まれる。
シャンパン浣腸のためか全身はピンク色に染まり、涼子の身体は何
処に触れても感じる様になっていた。
﹁あ⋮⋮ 沙雪莉⋮⋮ 様⋮⋮ 私⋮⋮ もう⋮⋮ もう⋮⋮ 堪んない⋮⋮
354
お願い⋮⋮ 沙雪莉様⋮⋮ 沙雪莉⋮⋮ 様⋮⋮⋮⋮﹂
︵あぁ⋮⋮ 触って⋮⋮ アナルを苛めて⋮⋮ お尻が⋮⋮ お尻
が⋮⋮ 疼く⋮⋮︶
沙雪莉の指先が涼子の股間に滑り込む。柔らかな舌先がゆっくりと
ヘソから行き⋮⋮戻り⋮⋮恥丘からクリトリスに、まるでくすぐる
かのように優しく向かう。
涼子のクリトリスは小豆の様にプックリと膨らみ、キスを求める様
にフルフルと震えルビー色に輝いていた。
フゥ∼と沙雪莉が息を吹掛けるだけで肉の豆はその微かな刺激に喜
ぶようにピクンと起き上がる。涼子の呼吸は浅くなり、全身の緊張
を強張らせ小刻みに震える。涼子の身体に刻まれた全てのピアスが
期待に揺れて鳴り出し、全身が沙雪莉の舌を待ちわびていた。
﹁触って⋮⋮ 沙雪莉様⋮⋮ そこ⋮⋮ 触って⋮⋮ キスして⋮⋮
お願い⋮⋮ 沙雪莉様⋮⋮ お願いします⋮⋮ もっと⋮⋮ もっ
と苛めてぇ∼﹂
しかし沙雪莉は残酷だった。
甘えた声を上げ、トロトロと甘い蜜を垂らす涼子の女の穴を確める
ご主人様
と呼ぶただ一人の男と官能的
と、彼女はそのままスッと立ち上がり男の元に戻っていった。
涼子の目の前⋮⋮彼女が
に舌を絡め、しなだれるように男に抱き付く。男も沙雪莉の身体を
抱き締め、舌を絡め、その胸を強く揉みしだく⋮⋮
それはまさにセックスだった。沙雪莉と男が見せる愛情溢れるセッ
クスそのものだった。
沙雪莉の淫らな誘いに男は薄く哂いながら立ち上がり、滾りきった
肉棒を取り出す。沙雪莉は嬉しそうに自らの尻を厭らしく突出し、
355
その尻肉を自らの手で大きく開いて秘部を捧げた。
﹁入れて⋮⋮ ご主人様⋮⋮ 入れて下さい⋮⋮ お願い⋮⋮ お願いします⋮⋮ 彼女に見せつけて⋮⋮
涼子ちゃんの⋮⋮ 涼子ちゃんの前で私を犯してぇ!﹂
沙雪莉は肛門の筋肉をヒクヒクと蠢かせて、男の肉棒を妖しく誘っ
ていた。
白磁のような艶めかしい身体。しかし、そこだけ別の生き物のよう
に蠢く白桃色のアナルの柔肉をヒクッ!ヒクッ!と閉じ、開き、ポ
ッカリと口を開けさせる。
ケツ穴奴隷
の姿そのものだ
アナルマゾとして躾けられた淫芸を恥じることなく男に見せ付ける
沙雪莉の姿。それは尻の穴で媚びる
った。
男は薄く哂うと、その淫穴に自らの肉塊をズズズッ!とゆっくりと
押し込んでいった。
沙雪莉はまだ拙そうに蠢く涼子のアナルを眺めながら、男の肉棒を
肛門に受け入れて口元を綻ばせていたのだった。
﹁あぁ∼! いぃ⋮⋮イィ! イイの! イィ∼∼∼∼!﹂
* * * * *
﹁え⋮⋮? 沙雪莉⋮⋮様⋮⋮?
356
待って⋮⋮
どうして⋮⋮? どうして⋮⋮? 私も入れて! 私にも入れて! ご主人様⋮⋮? ご主人様ぁ⋮⋮!
私も! 私も! お願い⋮⋮ご主人様! 私も! 私も犯して! 私のおマンコを⋮⋮マゾマンコを! 恥ずかしいアナルをいっぱい犯してください! ご主人様!! 沙雪莉様ぁ!! ﹂
涼子は突然の放置に身体を疼かせ、絡み合う二人を見つめながら必
死に叫んだ。
アナルは浣腸の苦痛を訴え巨大なストッパーをヒクつかせるが、そ
の苦痛すら今の涼子には媚薬だった。
﹁私も苛めて! 私も沢山調教して下さい! ご主人様⋮⋮沙雪莉様⋮⋮ お願い⋮⋮ 見捨てないで⋮⋮⋮⋮﹂
男は駅弁の姿勢で沙雪莉を貫いたまま悠然と涼子の元に足を進める。
涼子は二人のセックスを切なそうに見つめ続けていた。
﹁ホラ⋮⋮便所が羨ましそうにお前のケツ穴を見ているぞ? お前
だけが感じてもいいのか⋮⋮?﹂
沙雪莉は涼子を見下ろしながら、男の耳元に吐息交じりに囁き男の
目を見つめた。
﹁涼子ちゃんに⋮⋮彼女にご主人様のおチンポを⋮⋮
357
ご主人様とのセックスの良さを見せつけてください⋮⋮
あぁ⋮⋮
お願い⋮⋮お願いします⋮⋮ このまま⋮⋮ 止めないで⋮⋮﹂
︵ご主人様⋮⋮お願いします⋮⋮ 一度⋮⋮ 一度でいいの⋮⋮ 私もちゃんと逝かせてください⋮⋮︶
男はジロリと沙雪莉を見つめると沙雪莉は胸中を読み取られたかの
様にビクリと身体を跳ねさせる。過呼吸のような荒い息が溢れ、し
かしその身体は男のモノをキツク喰い締めたのだった。
と言ったからな
﹁いいだろう⋮⋮
お前に任せる
ただし⋮⋮あの針が12を差したら終りだ
それまでは好きにしろ⋮⋮﹂
男の言葉に沙雪莉は満面の笑みを浮かべる。横目に涼子を見つめな
がらスラリと長い手足を男に絡め、身体の全てで男を感じ様と激し
く腰を動かした。
男の肉棒に酔い痴れながら豊かな黒髪をバサリと振り乱し、ヌチャ
ヌチャと腰を動かして舌を絡める。性欲に溺れ、快楽に身をゆだね、
男に嬌声を聞かせるのだった⋮⋮
と
だった。性に溺れる淫らな獣そのものだ
女優
涼子は快楽と苦痛の中、沙雪莉の姿をただ見入っていた。
雌
女の本能のままに男を求め、激しく感じる沙雪莉の姿は
いうよりも、まさに
った。
358
って呼ぶけど⋮⋮
︵アアッ⋮⋮お尻⋮⋮キツい⋮⋮ハァ⋮⋮
雌
ご主人様は⋮⋮
沙雪莉さんを
でも⋮⋮ この姿を見ると⋮⋮ 本当にそう見える⋮⋮
私は⋮⋮? ご主人様は⋮⋮ 私を⋮⋮ どう見ているの⋮⋮?︶
﹁ああっ! ああっ! はあっ! いいっ! ご主人様ぁ! いい
っ! 感じる! おチンポいいっ! ﹂
︵沙雪莉さん⋮⋮ ご主人様に抱いて貰って⋮⋮凄く気持ち良さそう⋮⋮
私もお尻で⋮⋮ アナルでイキたい⋮⋮︶
* * * * *
グルグル⋮⋮グルグル⋮⋮キュー
涼子の腹から異音が響く。次の瞬間、涼子は突然の激痛に襲われ、
全身から冷たい脂汗を一気に噴出した。
359
それは大量のシャンパン浣腸によるアルコールからの酔いと、炭酸
の発泡による内臓を抉るような痛みだった。
﹁くっ⋮⋮クハッ! ⋮⋮痛い⋮⋮沙雪莉様! お⋮⋮お腹が⋮⋮限界⋮⋮もう! もうムリです! ご主人様⋮⋮
ご主人様ぁ!﹂
涼子が悲鳴を上げる中、沙雪莉は全身を色付かせながら大量の汗を
かき、芳醇な雌臭を放ちながら小刻みに震え出していた。
彼女の穴は肉棒を抱きしめるように激しく喰い締め、腸壁全体を使
って亀頭を吸い込む様に筋肉を動かして快感を貪る。美貌を歪め、
全身を強張らせながら、沙雪莉は快楽の13階段を一気に昇り詰め
ようとしていた。
﹁い⋮⋮イキ⋮⋮くぅっ∼! あ⋮⋮ ぁ⋮⋮ いぃ⋮⋮くっ! ﹂
﹁ご主人様ッ! ⋮⋮おっ⋮⋮お願いします! お腹が⋮⋮クッ⋮
⋮ダメ! ⋮⋮グッ⋮⋮グハッ! ﹂
涼子は全身から脂汗をダラダラ流し、口をパクパク開き、まるで出
産前の妊婦の様に顔中を歪めていた。
浣腸されたシャンパンが腸内でドロドロと暴れ周り、発泡性の為か
ビリビリとした腸壁を刺す様な痛みを与える。まるで妊婦のように
腹が膨れ上がり、アルコールが吸収されているせいか全身を真っ赤
に染め、葡萄の香りの吐息を吐き出していた。
女
全身から脂汗をダラダラ流し、口をパクパク開き、まるで出産前の
妊婦の様に顔中を歪める。だが、そんな苦痛の中ですら涼子の
は快楽を感じるのか、花弁は濡れ、奥の穴からはドロリとつぶれ
たイチゴを吐きだし、妖艶な顔を見せていた。
360
﹁シャンパン浣腸の限界はまだ先だ、我慢しろ!
ホラ⋮⋮雌⋮⋮もうすぐ時間だぞ⋮⋮? アイツを助ける為に止めていいのか? それとも続けて欲しいのか
?﹂
﹁ダメ! まだダメです! ご主人様! まだ止めないで! まだ
止めちゃイヤ!﹂
﹁ククッ! お前も鬼だな♪ 後輩を見捨てて自分はセックス三昧か⋮⋮
いいだろう⋮⋮折角だ、あと2連続でイッてみろ! そのままケツ穴で思いっきり逝ってみろ! この雌犬が!﹂
男の腰の動きが更に激しくなった。
既に何度もイキ続ける沙雪莉をさらに激しく責めたて、その痴態を
涼子に見せびらかすように、ヌッチャ!ヌッチャ!と水音を立てて
沙雪莉の中に根元まで出入りする巨大な肉棒を涼子の目の前に突出
しながら、冷たい目で涼子の瞳を視姦する。
涼子は浣腸の苦痛を味わいながらも、濃密な二人の姿に酔いしれる
ように、肛姦の想像をして濡していた。
ズキズキと痛む肛門と腸内の刺激ですら、脳内では男に犯される快
楽を反復させ、汗でテラテラと濡れ光る両太股を限界近くまで大き
く開いて、丸い尻を前後に振り、漆黒のアナルストッパーをグイグ
イと突き上げる。腸どころが内臓全体がドロドロと溶けるような圧
迫感を味わいながらも、涼子はわざと苦痛を与える様に腰を振り出
361
した。
快楽と苦痛が彼女の理性と本能を狂わせていた。
﹁もうダメ! ⋮⋮アッ! アッ! ⋮⋮限界です! イッ! イッ! イッ! ⋮⋮出させて! ⋮⋮出させてぇ! あぁ!! 狂っちゃう! お尻が壊れちゃう! ご主人様! 沙雪莉様! あぁぁぁぁっ! あああああ∼∼っ!﹂
362
待ちわびた開放
﹁イク! イクッ! イキます! ああっ! アアッ!
またイっちゃう! ご主人様っ! ご主人様ぁ!
イキます! アナルでイキます! ケツ穴でイキますっ!﹂
僅か数分のアナルセックス⋮⋮
しかし沙雪莉は男の肉棒に蹂躙されるかのようにアナルから押し寄
せる肉棒の快楽に我を忘れて大声で喘ぎ続けていた。
﹃⋮⋮カチッ!﹄
時計の長針が12の文字を差した瞬間だった。
男は、グリン!と一気に肉棒を沙雪莉の腸内の奥底まで突き上げる。
巨大な肉棒の先端が、沙雪莉の身体の一番奥⋮⋮本来ならば閉じて
いなければいけない場所を強引に貫き、そのまま激しくかき乱した。
﹁きひぃ! イイイイイッ! イクッ! イクゥ∼∼∼∼∼∼∼!
!!!﹂
その瞬間、沙雪莉は男の腰に両足を絡め、全身を男に預けながらガ
クガクと震えつつひたすらに昇天を叫んだ。男の背中に幾筋もの赤
い傷跡が引かれていた。
﹁⋮⋮時間だ。降りろ﹂
﹁はぁっ! ⋮⋮はぁっ! ⋮⋮はぁっ! ⋮⋮はぁっ⋮⋮
363
あっ⋮⋮あっ⋮⋮ぁ⋮⋮ あぁ⋮⋮ あぁぁ∼
ご⋮⋮ご主人様⋮⋮ あ⋮⋮ 有難う⋮⋮ ございました⋮⋮﹂
絶頂の痙攣が治まらないのだろう。その腰はまだヒクヒクと男の身
体に歓喜するかのように打ち震えていた。
沙雪莉は長い髪の毛を優雅に振りながら、男の身体からゆっくりと
離れようとする。だが全身の力が抜けているせいか、それとも時間
を引伸ばすためか、そのしなやかで長い手足を男の身体に絡め、舌
を伸してねっとりとキスを続けていた。
男は、名残惜しそうに喰い締める沙雪莉の肛門からそそり立つ肉棒
をズルリと引き抜く。と、沙雪莉は縋る様にそのまま男に跪き、未
だ巨大な肉棒を咥えようと哀願をした。
﹁ぁ⋮⋮ お⋮⋮ お待ち下さい⋮⋮
ご主人様のお体⋮⋮ 最後まで御清め致します⋮⋮ ご主人様⋮⋮ どうか⋮⋮ご命令を⋮⋮﹂
整った眉を寄せ、今にも泣き出しそうな濡れた瞳で男を上目使いで
と賞賛され、映画賞を幾つも取った美し
見つめながら、濡れた唇をふしだらに開け、ピンク色の舌を大きく
ハリウッド女優
伸ばす⋮⋮
それは
い女優の姿とは思えなかった。そこに居るのは、道端に立つ娼婦さ
ながらに男に媚び、奴隷のように傅いて性欲を求める一匹の雌犬だ
った。
普通の男ならば、その雌犬の姿を見れば無理矢理にでも犯すことだ
ろう。
その丸みを帯びた尻に、自らのペニスを突っ込んで掻き回すことだ
ろう。
364
この美しい雌犬は紛れもなく発情しきっているのだ。全身から甘い
匂いをこんなにも強烈に発しているのだ。
﹁しゃぶれ﹂の一言で、この女優は身も心も自分に服従するに違い
ない⋮⋮
そんな表情で沙雪莉は男を見つめ続けていた。
だが男は、その官能的な姿に何の感慨もないようだった。
自分の股間に顔を埋めようと、今にも肉棒に舌を絡め様とする沙雪
莉の長い黒髪を無造作に掴む。短い悲鳴をあげる沙雪莉を引きずる
と、そのまま涼子の元に向かった。
﹁出過ぎた真似をするな! 掃除の命令はまだだろうが? ホラ、涼子の続きだ! 褒美の時間は終わりだ! サッサと続きを
しろ!﹂
沙雪莉は股間から愛液をタラリと垂らしながら、余りの仕打ちに涙
を浮かべ悲鳴を上げる。
だが、やはり彼女もマゾなのだろう。上目使いに男を見つめるソノ
瞳が濡れていた。男から与えられる、まるで道具として扱われるそ
の態度ですら悦びを感じているようだった。
涼子はその様子を虚ろな瞳で見つめながら、腸内の痛みを紛らわす
かのように股間をくねらせていた。浅ましく腰を前後に振り、その
度にイチゴまみれの雌汁を撒き散らかす。今の涼子の姿は、まるで
稲穂抱きつきながら交尾をするバッタの様にも見えたのだった。
男は涼子のその様子を見ると薄く笑っていた。
365
そのまま無造作にアナルストッパーを掴むと、そのままグイッと押
込む。甲高い悲鳴の上がるなか、未だか細い涼子のアナルを更に拡
ッ! ⋮⋮ン
ン
ッ! イ
張するかのようにグイグイと円を描くように突き動かし、今度は前
ア
後に激しくピストンさせだした。
ァ! ⋮⋮ア
⋮⋮グハッ! ア
イ
ア
イ
﹁ア
イ
そ、そんな⋮⋮そんなこと! アアン! 壊れちゃう! お尻壊れ
ちゃう! アアン! そこっ! ああっ! そこはダメ! イっ!⋮⋮イク!
⋮⋮イクゥ! いくぅ∼∼!﹂
﹁どうだ⋮⋮雌の浣腸は随分と感じているみたいだな⋮⋮
イクのか? アイツのシャンパン浣腸でイクのか? クククッ⋮⋮良い表情だぞ⋮⋮まさに肉便器の顔だな⋮⋮
ホラ⋮⋮感じるだろう⋮⋮どうだ? こうされたらケツ穴が溜まら
ないだろう⋮⋮?﹂
涼子は口をだらしなく開き、ダラダラと涎を垂らしながら、アナル
の快感に惚けた表情を浮かべた。それは理性の欠片も感じさせない
ほどアナルの快感に溺れきった白痴の表情だった。
ア
ッ! ﹂
﹁お⋮⋮お尻⋮⋮イイッ! ⋮⋮くあぁ⋮⋮ぐはっ! ⋮⋮イイッ
! ⋮⋮イイッ! ⋮⋮ア
﹁クククッ! ⋮⋮良い反応だな⋮⋮
オイ雌! お前も褒めてやるぞ!
この先はお前もしっかり責めてやれ! 366
同じ女としての責めをこいつに教え込むんだ!﹂
男は沙雪莉の細い手首を掴み強引に引き寄せる。
女優として磨かれたその白魚の様な指先にアナルストッパーを握ら
せ、グイグイとアナルを責めたてさせたのだった。
* * * * *
﹁キヒィ∼! お尻が! お尻が捲れちゃう! アアッ! アアアッ! ダメぇ! お尻が壊れちゃう! イイッ! もう! もう限界ですっ! ンヒィ! くひぃ!﹂
まるで獣のような悲鳴をあげ、必死に助けを叫びながらも快楽の声
を上げる涼子の態度に、同じようにアナルマゾとして躾けられた過
去を持つ沙雪莉は知らず知らずに自分の過去を重ねていた。
かつて自分も同じように男に尻穴調教をされた。
同じように何度も、何十回も男に救いを求めた。
しかしその願いは叶えられなかった。代わりに与えれたのは、思い
出すだけで全身が震えるような、頭がドロドロに蕩けていくような、
おぞましいほどの快楽だった。
彼女にもその快楽が与えられるのだ。自分だけが与えられた快楽を、
この出来損ないのアイドルが与えられるのだ。しかも自分の手でだ。
それが許せなかった。
沙雪莉は知らず知らずの内に頬を歪め、目を釣り上げるとその手に
367
力を入れていた。
︵涼子ちゃん⋮⋮ 貴女がマゾじゃなければ⋮⋮
貴女が⋮⋮ ここまでマゾじゃなかったら⋮⋮
クッ! ⋮⋮貴女なんか⋮⋮貴女なんか⋮⋮こうしてあげる!︶
沙雪莉の白くしなやかな手が巨大なストッパーを掴むと、グリグリ
と⋮⋮
限界近くまで広がっている涼子の肛門をさらに広げるかの様に強引
に掻き回す。右に、左に、まるで抉るようにひねり上げるその度、
ジョボ、ジョボと歪んだ肛門からシャンパンが零れる。同時に涼子
ア
ァ⋮⋮イイッ! イイィ∼⋮⋮
の甲高い悲鳴が室内に響いたのだった。
﹁グア
イッ! ⋮⋮イカせて!! ⋮⋮イかせてぇ∼! ど! どうしてなの!? どうしてこんなに感じるの!?
沙雪莉様! 涼子をイかせて! もっと! もっとアナルを苛めて! もっとマゾにして!
はしたないお尻を! もっと! もっと苛めてください! アアアッ! イイッ! イイのっ! お尻が! お尻がああああぁ
∼∼∼∼!﹂
﹁イクの? 私の浣腸でイクの? どう、お便所さん? そんなにお尻が気持ち良いの?
浣腸されてそんなにお尻が感じているの? さぁ⋮⋮イキなさい!﹂
368
沙雪莉はゴミ箱を持つと涼子のアナルストッパーをググッと押込ん
だ。まるで吊り上げられた魚が船板の上で暴れるが如くビクン!ビ
クン!と涼子の尻肉が痙攣する。声にならない魂消えそうな悲鳴が
涼子の唇から漏れていた。あまりに長い悲鳴、引き締まった腹筋が
全力疾走をした後のように激しく波打つ。
そのまま涼子の全身がブルブルと小刻みに震え、球のような艶やか
ァ!! イ
グ! イ
ク
ゥ!! アアァ!⋮⋮アア
な肌が一瞬にして鳥肌を湧き上がらせたその瞬間、沙雪莉は一気に
ア
ストッパーを引き抜いたのだった。
﹁ン
ッ!⋮⋮アアッ! あああああ∼∼∼∼!﹂
﹃ブシュ! ブブブブ! ブシュ∼! ブリッ⋮⋮ブリブリッ⋮⋮
ブシュ∼∼∼!﹄
豪奢な白亜の洋間、一流ホテルのスイートルームに異音と異臭が同
時に響き渡る。
男はその様子を愉しげに見つめていた。
そこにアイドル初音涼子の姿は無かった。
かつてステージの上で光り輝いていたアイドルの姿はどこにも無か
った。
ソファに縛られ、乳首やクリトリスを紐でつながれたまま、派手な
オナラを何度も吐き出し、液状の大便をビシャビシャとゴミ箱に噴
出す、汚らしい雌豚そこにいた。噴水のような勢いで一気に糞を吐
き出しながらも絶頂を叫ぶその姿は、まさにアナルマゾに堕ちた性
奴隷の姿そのものだった。
369
﹃ブブッ! ブシュ∼! ブブブブッ! ブシュ∼∼!﹄
よほどガスが溜まっていたのだろう。その時間は驚くほど長かった。
昼間、既に浣腸されていたせいか便の量は少なく、直ぐに黄金色の
シャンパンだけになり、その尻穴はまさに酒樽を彷彿させるかのよ
うに大量のシャンパンを注ぎ続けていた。
涼子は身体をガクガクと震わせながらシャンパンをブシュ、ブシュ
と排泄しその度にイキ続けた。全てを吐き出し、トロリとした腸壁
を滴らせるまで、涼子の身体は排泄の快楽に溺れていた。
肛門から噴出される余りに強烈なアナルの快感に涼子の表情は白痴
の様に涎を垂らしながらだらしなく蕩けきり、その瞳はまさに桃源
郷を彷徨っているかのように白目を剥いていた。
今や彼女のピンク色のアナルは完全に緩みきり、ヒクヒクと蠢きな
がらも時折ポッカリと穴が空いたように大きく開く。その奥には真
っ赤に爛れた腸内が恥ずかしそうにその身をくねらせ、淫らな姿を
覗かせる。
時折、プク⋮⋮ヌチュ⋮⋮と尻穴が呼吸を求めるかのようにアナル
を淫らに開閉させるたび、そこからは葡萄の芳醇な香りがフワリと
立ち上がっていた。
涼子は、さながら葡萄の香水瓶の様に全身に芳醇な香りを纏いなが
ら、桃源郷にも似た白樂の世界を一人揺蕩っていたのだった。
370
薔薇の剪定
﹁ああぁ⋮⋮ハァァ∼∼⋮⋮ぁぁ⋮⋮﹂
清純派アイドル
とまで言われ、日本中の男を熱狂させて
脳がドス黒く染まる程に重く響くアナルからの快感⋮⋮
かつて
いた初音涼子が、ここまで激しく淫らな責め苦を受けるなど、彼女
自身想像したことすらなかっただろう。
男に出会うまでの彼女は、芸能界という特殊な世界にいたとは言え、
そこまでの羞恥の世界があるなど想像したことはなかった。此処ま
で奥深い快楽の世界が存在するなど、夢にも思っていなかった。
だが彼女はその快楽に全身を切り刻まれていたのだった。
スポーツに明け暮れていた学生時代のように、全力疾走をした後さ
ながらに荒い息を吐き、全身の筋肉をヒクヒクと痙攣させる彼女の
姿⋮⋮
白目を剥き、まさに性に惚けきったような顔を浮かべながら悦楽の
波間に漂う彼女の表情はとても美しかった。
日光をあまり浴びていないせいか、美しく磨かれた肌は透き通るよ
うに白く濡れ光り、全身から大量の汗を噴出しているせいか、濡れ
た肌が天井のシャンデリアの光を無機質なまでに妖しく反射させる。
それはまるで中世の古城に飾られたという、生きたまま蝋に塗り固
められた蝋人形のような艶めかしい魅力すら感じさせていたのだっ
た。
371
沙雪莉はその様子を暫く眺めながらポツリと呟いた。
﹁貴女って⋮⋮何をしても快感にしちゃうのね⋮⋮ 憎らしい⋮⋮
⋮⋮﹂
の刻まれたソレは、まだ20歳という涼子の若さのせ
沙雪莉は、プックリと膨らみきった涼子のクリトリスを見つめてい
た。
奴隷の証
を証明する
性奴隷の証
そのものだ
いか、それとも生来の色素の薄さのせいか、まるで聖水に清められ
淫らな自分
た紅玉石のように艶やかに濡れ光っていた。
それはまさに
った。
自らの恥辱を隠すどころか、これ見よがしに沙雪莉にそれを見せ付
ける涼子の身体が、沙雪莉の心を苛立たせた。
沙雪莉は、美しく彩られたネイルを爪立て、その肉芽を優しく摘む。
小さなグミを思わせる、柔らかくてコリコリとした独特の感触が指
先にじんわりと伝わった。
女の一番敏感な場所⋮⋮
ここがどれ程敏感で、どれ程大切な場所かは沙雪莉自身が良く知っ
ていた。ここを責められた時の辛さ、快感の深さは沙雪莉自身も良
く知っていた。
あ
あ
っ!﹂
あっ! だが沙雪莉は薄く哂うと、まるでその肉の芽を根元から引き抜くか
⋮⋮あ
ぁっ! ⋮⋮あ
のようにゆっくりと、だが強く抓り上げたのだった。
⋮⋮あ
﹁ッ!? ⋮⋮キヒィィッ! ⋮⋮あ
⋮⋮あ
372
ドロドロとした夕闇の世界に漂っていた涼子にとって、このクリ責
めは強烈過ぎた。まるで脳に直接電極を突き刺されたかのような、
突然すぎる強烈な刺激に涼子はそのまま飛び上がった。
沙雪莉の指の僅かな動きに釣られるように、涼子は途切れ途切れに
息を荒げ、まるで機械仕掛けの人形のように全身をカクカクと痙攣
させる。だが沙雪莉は涼子の苦痛などまったく気にしないかのよう
にそのままグリグリと肉芽を捻り上げていた。
よほど痛いのだろう。クリトリスから響く強すぎる刺激に泣き叫ぶ
涼子を見つめながら沙雪莉はポツリと呟いた。
︵まだダメよ⋮⋮
まだダメ⋮⋮ こんなので泣いちゃダメ⋮⋮
それとも⋮⋮ やっぱり感じているの⋮⋮?
やっぱり⋮⋮?
やっぱり⋮⋮ そうなの⋮⋮?
本物のマゾ
なのね⋮⋮
やっぱり⋮⋮ 貴女も⋮⋮
こんなになって⋮⋮
ここまでしても⋮⋮
373
貴女は⋮⋮ そういう女なのね⋮⋮
何をしても感じるなら⋮⋮
貴女を⋮⋮ 壊すしかないのかしら⋮⋮?
でも⋮⋮
でも⋮⋮⋮⋮︶
沙雪莉はクリトリスを摘んでいた指を離した。
まるで過呼吸のように空気を求める涼子の股間に向けて、彼女はそ
の美しい顔を寄せていった。
たった今まで責め抜かれていた、まるで怯えるかのようにプルプル
と震える深紅の花蕾を沙雪莉は静かに口に含む。それは、まるで母
犬が幼犬の怪我を舐めて癒す姿を思い起こさせた。
今の沙雪莉は、まるで涼子を傷ついた労わるかのようにとても優し
く、涼子の一番敏感な場所を舐め続けたのだった。
涼子は、まるでスイッチが入ったゼンマイ人形の様に長い悲鳴を上
げた。
全身が痺れるような痛みから、ジクジクとした快感が股間を緩やか
その肉皺の一枚一
に走り抜ける。溜まらず嬌声をあげる涼子の反応を楽しむように、
沙雪莉は涼子の花弁にまで優しく舌を這わせ、
枚、襞の奥までねっとりと優しく舐め上げた。
とても優しい、女ならではのとても細やかな舌使いに涼子の理性は
374
翻弄される。まるで猫の目のようにクルクルと目まぐるしく態度を
変える沙雪莉の責めに涼子の身体は戸惑いながらも、ただ感じるこ
としかできなった。
﹁え⋮⋮? あ⋮⋮? さ⋮⋮沙雪莉様ぁ⋮⋮
あぁ⋮⋮あぁぁ⋮⋮ごめんなさい⋮⋮ごめんなさい⋮⋮
ハァン⋮⋮アアァ⋮⋮ふぁん⋮⋮ひぁぁ∼
え⋮⋮ウソ⋮⋮なんで? ァ⋮⋮ァァ⋮⋮沙雪莉様⋮⋮? あぁ⋮⋮ なんで⋮⋮ なんでなの⋮⋮? あぁ⋮⋮ あぁぁぁ∼
!﹂
︵分からない⋮⋮
私にも⋮⋮ 分からないの⋮⋮⋮⋮
ただ⋮⋮ ただ⋮⋮
どうしようもなく⋮⋮
貴女が憎くって⋮⋮⋮⋮
とっても⋮⋮ 恨めしくって⋮⋮ でも⋮⋮ 可愛くて⋮⋮︶
沙雪莉のやわらかな舌が涼子のセピア色の菊座をぬうるりとなぞる。
も
に沙雪莉の指先が驚くほど簡単に入り込んで
先ほどまで、長時間責められて続けていたせいか、女の濡れる
う一つの快楽の坩堝
375
いった。
その妖しげな感覚に涼子は思わず濡れた声をあげ白い頤をのけぞら
せた。
胸元につながれた乳首のピアスがツンと張り、ピンと引き出された
乳首の刺激に涼子は太ももを痙攣させ、その唇は甲高い声を奏であ
げる。
その瞬間、閉じているべき菊の花が再びヒクヒクと奥の穴を覗かせ
ていた。
快楽に溺れ、浣腸されたその菊の穴は沙雪莉の想像以上に柔らかく
ほぐれていた。それは柔らかな肉で飾られた淫華そのものだった。
まだ20歳といううら若いアイドルが持つには早すぎるほどに、涼
子の2つ目の華は淫らに、そして美しく咲き誇っていた。
沙雪莉はその穴に吸い寄せられるように、その菊の花をさらに開か
せるようにヌチャリと舌を押し当てる。そのまま涼子のアナルの中
にヌルリ⋮ヌルリ⋮と舌先を出し入れさせたのだった。
﹁アアァ⋮⋮ひゃん! ⋮⋮はあああ! ダメ! ⋮⋮沙雪莉様! ダメです! 沙雪莉様が⋮⋮沙雪莉様がそんなことしちゃ⋮⋮
アアアァ! ⋮⋮お尻なんてダメェ∼∼!﹂
涼子は口では否定していた。
言葉ではその刺激から逃れようとしていた。
だが、身体はその刺激を求めていた。
涼子は、全身を小刻みに震えさせながらも、腸内を舐める沙雪莉の
376
舌を受けいれるように、無意識のうちに細い太ももを大きく開き、
恥ずべきアナルを突き出し、彼女の舌をもっと奥まで受け入れよう
としてしまう。
涼子のアナルは今やトロトロに溶けだしていた。
﹁ぁ⋮⋮ぁ⋮⋮ あぁ⋮⋮⋮⋮ くふっ⋮⋮ ひぁぁ⋮⋮⋮⋮ あぁぁ⋮⋮ ぁ⋮⋮あぁ⋮⋮﹂
涼子の出す蕩けるような濡れた声と、彼女のアナルを優しく舐める
沙雪莉の舌音が豪奢な室内に静かに満たされていく。
ヌチュ⋮⋮クチュ⋮⋮と音をたてながら、柔らかな沙雪莉の舌先が
菊の花にも似たセピア色の肉穴を優しく舐めあげる。ヒクヒクと蠢
く皺を伸ばすように、その裏側の体内の汚れを舐め取るように、優
しく舌先だけで菊花をネットリと押し広げる。指先でズリズリと刺
激をする。
同じ調教をされた、同じマゾの女だからこそ分かる、もう一つの女
の弱点だった。
沙雪莉の与える僅かな刺激に、涼子はヒクッ!ヒクッ!と、まるで
生まれたての子馬が跳ねるように、肘掛に乗せられた細い足を激し
く震わせながら、甲高い嬌声を奏でていた。それはまさに女体の楽
器だった。
沙雪莉は涼子の身体を見事にかき鳴らしていたのだった。
涼子は感じていた。とても深く感じていた。
377
ピンと張られたつま先が涼子の快感の深さを物語っていた。
それは沙雪莉の舌技の巧みさのせいでもあった。
ヌルリヌルリと柔らかく、そして温かな舌先で菊門を沙雪莉の舌で
優しく開かれるたび、涼子は燃えるような吐息をツンと親指を反ら
す。プックリと膨らんだ姿を見せる菊門を沙雪莉の唇にチュルリと
吸われるたびに、白魚のような細い指先はキツク握り締められる。
涼子はそのまま胸元をそらすかのように乳首を引きつらせ、食いし
ばった歯からは甘えたような声が洩れていた。
﹁可愛い⋮⋮♪ ねぇ⋮⋮ 涼子ちゃん⋮⋮? 我慢してるの? 頑張るわね⋮⋮
でも⋮⋮ こうされて我慢できる? 身体の中から刺激されたら⋮⋮ 堪らないでしょ⋮⋮?﹂
沙雪莉は自分の指をねっとりと舐め上げながら、妖しい流し目を涼
子に向ける。
それは男に向けるマゾの瞳とはまったく違う、嗜虐に悦びを見出す
サディストの瞳だった。
自分の唾液で濡らした右手の人差し指と中指を、目の前で喜びに咽
び泣く女の穴にヌルリと入れると、その指先を鉤の様に曲げて肉芽
の裏側をなぞりあげる。
ヒクッ! と震えながらも、肉の裏側から盛り上がる淫らな肉の芽。
沙雪莉は押し上げられた肉の芽をゆっくりと親指で優しく刺激した。
肉の内側と外側からヌリュヌリュとこすられる女の芯⋮⋮
378
ぷっくり膨らんだ肉の芽は沙雪莉の指先に簡単に翻弄され、身体全
体がヒクヒクと容易く弄ばれる。
沙雪莉は女の最大の弱点を優しく責めながら、先ほどまで開かせて
いた菊門にも中指をヌルリと入れると腟内に入れた指に擦り合わせ
る様にゆっくりと動かした。
ン
ン
⋮⋮アァッ⋮⋮
﹁ハアアァッ! イィッ! クッ⋮⋮ン
そ⋮⋮そこ弱いの⋮⋮ そこは⋮⋮そこは⋮⋮ ヒィッ! ⋮⋮クヒィ∼!﹂
︵クゥッ⋮⋮沙雪莉さん⋮⋮
そんな⋮⋮そんな優しく⋮⋮感じちゃう⋮⋮
こんな⋮⋮こんな優しくなんて⋮⋮ こんなに優しい愛撫なんて⋮⋮
沙雪莉さんは⋮⋮
やっぱり⋮⋮ やっぱり⋮⋮
以前と同じ⋮⋮ 優しいままだった⋮⋮
あの頃も⋮⋮ いつも優しかった⋮⋮
やっぱり⋮⋮
沙雪莉さんは何も変わってなかったんだ⋮⋮⋮⋮︶
涼子は、蕩けるような濡れた瞳で沙雪莉を見つめていた。
379
沙雪莉は、氷る様な冷たい目で涼子を見つめ返していた。
男は、目の前で繰り広げられる美女二人の淫らな競演を楽しげに見
つめながら、静かにグラスを傾けていたのだった。
380
指先を濡らして
﹁ああ⋮⋮ ハァン⋮⋮ ひぁ⋮⋮ アン⋮⋮ あぁぅ⋮⋮﹂
ピチャピチャという淫らな水音に合わせて、まるで仔猫が母猫に乳
房を求める時にような甘えた声が聞こえてくる。
声の主は日本を代表した元アイドル・初音涼子だった。その声を上
げさせているのはハリウッド女優・沙雪莉だった。二匹の雌犬は淫
らな姿を晒したまま、百合の花を満開に咲かせていた。
二匹の雌犬の奏でる協奏曲を男は愉しげに見つめていたのだった。
﹁クスッ♪ そんな色っぽい声を出して⋮⋮
はしたないわよ、涼子ちゃん⋮⋮♪
ご褒美はもうお終い。今からは厳しく躾けるわよ?
さ、濡らすだけじゃなくて今度はチャンと引き締めなさい
私の指をご主人様のおチンポだと思ってちゃんと締め付けるの! わかった? わかったわね?
ほら⋮⋮しっかり締め付けて⋮⋮﹂
沙雪莉は右手を縦にすると、そのまま一気に薬指までの三本の指を
入れながらも、その細い親指は休むことなく優しくクリトリスを責
め続けていた。
腟の中で中指をゆっくりと伸しながら、指の腹で子宮口をヌルリヌ
ルリと擦りあげ、人差し指と親指で淫らな肉芽をクイクイと挟み上
381
げて涼子の敏感な場所をじっとりと責め立てる。
それはかつて沙雪莉も受け、そして全身を蕩けさせた恥辱の技だっ
た。沙雪莉の口元に灰暗い笑みが浮かんでいた。
指先にヒクヒクと伝わる涼子の悦び。自分の指技に心底感じ入る涼
子の反応⋮⋮
沙雪莉はまるで酔っているかのような濡れた瞳で彼女の瞳を熱く見
つめると、薄く唇をゆがめながら左手の中指を鉤状に曲げてグリグ
リと回し、まるで肛門の裏側を刺激するように妖しくなぞり出した。
﹁え? アアアァッ! くひぃ! ああん!
そ⋮⋮そんな⋮⋮沙雪莉⋮⋮様⋮⋮?
ハアン! ⋮⋮イィ⋮⋮感じる⋮⋮感じちゃうの!
ああん! ハァン! お尻がぁ⋮⋮お尻が感じます⋮⋮イ⋮⋮イィ
ィィ!﹂
涼子は、その口からツゥっと涎を垂らし、沙雪莉の指の動き合わせ
て腰を前後に揺り動かしていた。
柔らかそうなピンク色のアヒル口から伸びた舌先は自らの唇を何度
憐れなマゾ奴隷
と呼ぶ男に一心に
の反応そのものだった。
も舐めだす。それは発情した際は必ず肉棒を舐めるようにと調教さ
れた
ご主人様
恐らく普段は男に見せつけているのだろう。
発情しきった淫らな顔を隠す事無く
見せているのだろう。
浅ましく乱れ切ったマゾ奴隷のそのものの表情⋮⋮
その時の
を想像し、沙雪莉は嫉妬にも似た嗜虐の快楽を自ら昂らせた。
男の指先一つに翻弄される沙雪莉も知らなかった涼子の
姿
382
︵可愛いわ⋮⋮
涼子ちゃん⋮⋮とっても可愛い⋮⋮
だから⋮⋮だからアナタのこと⋮⋮⋮⋮
もっと可愛がってあげる!︶
沙雪莉は熱い吐息を零しながら、涼子の雌穴を責めていた三本の指
をズボッっと音を立てて一気に引き抜き、涼子の雌蜜でドロドロに
濡れた指先で柔らかな涼子の優しく唇をなぞった。
まるでキスをされるように優しくなぞられる唇の感覚⋮⋮
自らの蜜で濡れた沙雪莉の指先に、涼子はピンク色の舌先を伸ばす
とそのまま素直に舐めあげた。
﹁美味しいでしょ⋮⋮貴女の愛液の味よ⋮⋮?
もっとキレイに舐めなさい⋮⋮ちゃんと味わうのよ⋮⋮
そう⋮⋮そうよ⋮⋮
ふふっ♪ ⋮⋮そんなイヤらしく舐めちゃって⋮⋮⋮⋮﹂
沙雪莉は二本の指をくねらせ、涼子はその動きにつられるように舌
を長く伸してレロレロと舐め続ける。男のモノに奉仕するかのよう
なその姿を見て沙雪莉は涼子の頬をペロリと舐めた。
﹁その舌使い⋮⋮そんなにおチンポ舐めたいの⋮⋮?
もうオチンポを舐めたくてたまらないんでしょ? はしたない子ね⋮⋮ 可愛い⋮⋮⋮⋮♪﹂
383
ペロ⋮⋮ペロリ⋮⋮⋮⋮ペロ⋮⋮⋮⋮ペロリ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮
﹁ひぁ⋮⋮ぁ⋮⋮あぁ⋮⋮
さ⋮⋮沙雪莉さま⋮⋮ わ⋮⋮私⋮⋮⋮⋮私⋮⋮⋮⋮⋮⋮﹂
指先で涼子の舌を弄びながら、涼子の耳たぶを甘噛みしチュッ!チ
ュッ!とキス音をさせ、その柔らかな舌先を耳の中に優しく刺激し
ながら沙雪莉は優しく囁いた。
﹁貴女の調教姿⋮⋮沢山見たわ⋮⋮
あの廃倉庫でされていた浣腸ビデオ⋮⋮ 私⋮⋮あのビデオも全部見たのよ⋮⋮
クスッ♪ ⋮⋮あんなに調教されて⋮⋮
お尻でする初めてのセックス⋮⋮そんなに気持ちよかったの?
涼子ちゃん⋮⋮
アナタもご主人様の手に墜ちたのね⋮⋮
もう完全にマゾ奴隷ね⋮⋮
ご主人様のオチンポください
って⋮⋮
ふふっ♪⋮⋮ご主人様のおチンポ⋮⋮欲しいんでしょ⋮⋮?
さ、言いなさい
って﹂
性奴隷に調教されたマゾアイドル初音涼子のお口にオチンポしゃ
ぶらせてください
﹁そ⋮⋮そんなこと⋮⋮﹂
辛うじて抵抗の言葉を発する涼子の唇。沙雪莉はその舌を優しくな
384
ぞると、涼子の瞳を見つめながら、まるで幼子に諭すかのように優
しく話しかけた。
みたいに厳しくされないと、涼子ちゃんは
﹁言えないの? 欲しくないの? それとも⋮⋮
あのガードマンさん
素直になれないのかしら?﹂
かつての廃倉庫での調教劇⋮⋮
恐怖の象徴
だった。
そこで自分を激しく苛んだガードマンを思い出して涼子は息を飲み
込んだ。
彼はまさに
快楽の惚けていた涼子の瞳が一瞬だけ恐怖に怯えたソレに変わった。
偽りの慈愛
に満ちた嗜虐の笑みだった。
沙雪莉は彼女のその表情に笑みを浮かべていた。
それは慈愛に似た、いや
先程の恐怖を忘れさせるが如く⋮⋮
まるで涼子の口内までなぞるように口の奥まで、ゆっくり指先をピ
ストンさせながら優しく、未だ微かに残るあの日の恐怖を取り除く
ように優しく、とても優しく責め立てる。
涼子にとって縋る相手は、今は目の前にいる沙雪莉だけだった。今
の涼子に彼女の責めを逃れる術は無くなっていた。
沙雪莉の望む言葉が、涼子の可愛らしい唇から静かに零れ落ちてい
ったのだった。
﹁あぁ⋮⋮ 欲しい⋮⋮ご主人様のおチンポ⋮⋮欲しいの⋮⋮
おチンポ⋮⋮欲しいです⋮⋮
385
お願いします⋮⋮おチンポ⋮⋮舐めさせて⋮⋮舐めさせて下さい⋮⋮
マゾ奴隷の私に⋮⋮マ⋮⋮マゾアイドル初音涼子のお口に⋮⋮
オチンポ⋮⋮しゃぶらせてください⋮⋮﹂
涼子は自分の言葉で昂ぶっていた。
沙雪莉の求める言葉を言うことで自らの性感を一層深く味わってい
た。
その舌は沙雪莉の指先を次第に激しく舐め出していたのだった。
﹁おチンポ⋮⋮舐めさせて⋮⋮舐めさせて下さい⋮⋮
沙雪莉さま⋮⋮沙雪莉さまぁ⋮⋮苛めないでください⋮⋮
あの人のことは⋮⋮あの人の事は思い出させないでください⋮⋮
お願いします⋮⋮ お願いします⋮⋮﹂
自分にとって都合のいい言葉をそのまま呟く涼子の態度に沙雪莉は
どこか愉しげな笑みを浮かべる。
それは操り人形で遊ぶときの子供の笑顔にも良く似ていた。
﹁いい子ね⋮⋮♪ 素直な子は好きよ⋮⋮♪
さ、おチンポ咥えたいんでしょ⋮⋮?
ご主人様のおっきいおチンポ⋮⋮しゃぶりたいんでしょ⋮⋮? ほら、おチンポよ⋮⋮⋮⋮
貴女の大好きなオチンポ様よ⋮⋮?
さ、ちゃんと舐めないとだめでしょ?
さぁ⋮⋮もっと⋮⋮ ほら⋮⋮もっと⋮⋮もっとよ⋮⋮⋮⋮﹂
386
沙雪莉は涼子の耳元に囁きながら、その指先を巧みにくねらせる。
前歯から奥歯をなぞり、口内をヌルリとなぞり上げる。沙雪莉は涼
子の舌が指先に届きそうになるとスッと引いて歯をなぞり、時には
舌を指に絡ませながら涼子の口を弄んでいた。指先を舐めようとす
る涼子の舌を掻き回し、その舌先をツゥとなぞらせる。
涼子はまるで男の肉棒に奉仕をするようにその舌先をくねらせた。
アヒル口を大きく開け、長い舌を伸ばして沙雪莉の指を求め、必死
に舐めあげる。ネチョネチョと唾液をまぶして沙雪莉の舌先を絡め、
その度に妖しく囁かれる沙雪莉の言葉に涼子の理性は翻弄されてい
た。
﹁涼子ちゃん⋮⋮そんなのじゃダメよ⋮⋮?
もっと⋮⋮もっとイヤらしくおチンポに舌をからめて⋮⋮
もっと⋮⋮もっとできるでしょ? ほら⋮⋮ご主人様のおチンポ⋮⋮美味しいでしょ? おチンポが美味しくて堪らないでしょ? 涼子ちゃんはご主人様のおチンポ様の虜なんでしょ? さ⋮⋮ちゃんというの。自分の気持ちを素直に言うの
出来るでしょ? さ、ちゃんと言いなさいね♪﹂
﹁あぁ⋮⋮ おチンポ⋮⋮ あぁ⋮⋮ オチンポさま⋮⋮
おチンポ美味しい⋮⋮
ご主人様のおチンポさま美味しいです⋮⋮
387
おチンポさま、とっても美味しいです⋮⋮
もっと⋮⋮
もっとおチンポ舐めさせて⋮⋮
もっとおしゃぶりさせてぇ⋮⋮
おチンポ⋮⋮⋮⋮
おチンポ⋮⋮⋮⋮
おチンポ⋮⋮⋮⋮﹂
まるで夢遊病者のように⋮⋮
いや、梅毒で脳の溶けた淫売のように、淫らな言葉を何度も繰り返
す初音涼子のその姿は、かつてのアイドルの誇りなど全て無くして
しまったように思わせた。
肉棒に奉仕することに酔いしれるように、沙雪莉の指先から甘い蜜
が溢れ出ているのかと、それが自分の快楽の基だと云わんばかりに、
ネットリと指先に舌を絡める涼子の今の姿⋮⋮
沙雪莉は彼女の発情具合を、その心酔した様子を冷静に確かめると、
この場に来て貰いたい
という沙雪莉から男へ行われる懇
妖しく哂いながらそのまま男に向かって深く跪く。
それは
願の行為だった。
恐らくは次のステップに進ませたいのだろう。
ここまで理性を蕩けさせれば、あとは言いなりになるだけの筈だ⋮⋮
ここまで堕として俺に何をさせる気なのか楽しみだな⋮⋮
388
男はこれからの展開を想像しながら、薄く笑みを浮かべてソファか
ら腰を浮かす。股間の逸物は激しく熱り立っていたのだった。
389
柔らかな唇
男はグラスを持ったまま沙雪莉の前に立ち、無言のまま悠然と見下
ろしていた。
美しい女を自分の眼前に跪かせるという行為はどんな男でも嗜虐心
を刺激させる。
ましてやこの女はハリウッドで活躍する女優なのだ。近くにある配
給会社本社にある最新の映画館に行けば、銀幕一面に着飾った彼女
が写し出されるのだ。
そんな女を平伏させるのは男の支配欲を十二分に満足させるものだ
った。
かつては誇り高かったはずのこの美しい女をここまで雌犬同然に仕
立て上げたアノ日々を、この姿を見るたびに鮮明に思い出す。
それは、男にとってはとても楽しく、この女に取っては地獄の日々
だったことだろう。
しかしこの女はその日々を乗り越えた。今やその地獄すら天国に変
えるまでに昇華した。ここまで美しく育てた女が一歩外に出れば女
が男にとってたまらなく愉快だった。
優として崇められ、しかし自分の前ではタダの雌犬になるのだ。
この瞬間
この先の行為
が楽しみだっ
この行為は、何人もの女を性奴隷に調教してきた男にとっても、そ
うは飽きる物ではなかった。それに
た。
男はグラスを傾けながら、床に平伏する美しい雌犬を暫く見下ろし、
390
ようやく言葉を発したのだった。
﹁どうした? まだ調教の途中だろう? 何故呼んだ?﹂
沙雪莉は男を見上げながらそのままに礼を言うと、男の肉棒を求め
るように淫らに口元を開かせながら、舌先を伸ばしてねっとりと唇
を舐めあげた。ウットリと濡れた瞳を向けたまま、女の色気を十二
口便器
分に感じさせる胸元を見せ付ける。開いた喉奥を覗かせながら濡れ
た唇を何度もなぞらせる。
淫らな痴態を見せ付ける沙雪莉の姿は、性奴隷⋮⋮否、
そのものだった。
男は飼い慣らされた犬を撫でる様に、その豊かな黒髪を撫でる。
ガウンの間から巨大なチンポがそそり立つ。その姿を沙雪莉はうっ
とり見つめながら、チラリと涼子を見つめた。
涼子の視線が男のペニスを熱く見つめている様子を確めると、沙雪
莉はまるで犬が水を舐める時のように舌先だけを激しくクネらせ続
けた。
﹁いいだろう。さっきの掃除もまだだったな⋮⋮咥えろ﹂
* * * * *
沙雪莉は男にうっとりと笑い掛けてから、ワザとらしい程に涼子の
瞳を流し見つつ自らの恥態を涼子に見せつけた。
︵どう? 涼子ちゃん⋮⋮?
391
さっきよりも⋮⋮
おチンポ⋮⋮舐めたくなってきたでしょ⋮⋮?
もう⋮⋮欲しくて堪らないでしょ⋮⋮?
あぁ⋮⋮ ご主人様⋮⋮ おチンポ⋮⋮ 美味しいです⋮⋮︶
沙雪莉は涼子を横目でチラチラと見ながら、男の玉から竿、亀頭の
先、裏筋まで⋮⋮
まるで涼子にこの行為を見せびらかす様に長く舌を伸して、その巨
大な肉棒をねっとりと舐め上げる。
悠然と足を開いた男の股間に、女優として磨かれた美しい顔を躊躇
う事無く潜らせる。そのまま男の肛門に吸い付き、蟻の門渡りを舐
め、玉の裏側まで舐め続ける。自らの唾液で顔を汚すことすら当然
といった仕草でたっぷりと唾液をまぶしながら丁寧に舌を這わせ続
ける。
続けろ
の意味だった。
ググッ!と反りあがる肉棒を確かめると、沙雪莉は笑みを浮かべな
がら男を見上げた。
男はそのまま顎を前に突き出した。それは
沙雪莉は淫蕩に満ちた笑みを浮かべながらまた肉棒に顔を寄せ、玉
から亀頭まで上下に何回も舌と唇で舐めあげる。肉棒全体を艶やか
に光らせると、再びウットリと男を見つめる。
男が再び顎を突き出と、沙雪莉は男を見つめながらネチャ⋮⋮と音
を立てて亀頭を舐めると、野太い肉棒をゆっくりと咥え込んでいっ
た。
︵どう? 涼子ちゃん⋮⋮?
貴女も⋮⋮ 392
コレ⋮⋮舐めたくなってきたでしょ⋮⋮?
あぁ⋮⋮ ご主人様⋮⋮ ご主人様⋮⋮︶
口内を埋めつくす野太い肉棒にネットリと舌を絡ませ、淫らに歪め
男自身
に絡ませていく。
る唇で亀頭を食い絞め、ジワジワと喉を開いて亀頭から竿までゆっ
くりと、唾液と口内粘膜を
普段はそんなに大きく口を開くことのない自分の唇、口内の全てが
オトコに埋め尽くされるこの感覚。その異様な感触に沙雪莉は溺れ
ていった。
男その
が押し広げていくようなゾリゾリとした異様な感触に思わず
ズズッ!と音を立てながら亀頭を吸い込み、か細い口内を
モノ
股間が震える。
喉奥にソレが当たる所、嗚咽に震えそうになるギリギリのところで
沙雪莉は一旦動きを止め、そのまま涼子を見つめた。それは優越感
に満ちた瞳だった。
︵涼子ちゃん⋮⋮ 貴女は黙って見てなさい⋮⋮
ご主人様を悦ばせるのは⋮⋮ 私だけで充分⋮⋮
貴女には⋮⋮
絶対に渡さない⋮⋮︶
沙雪莉は男に濡れた瞳を向けると、そのまま唇をより大きく開け、
ゴクリと喉を鳴らして巨大なオトコを身体の奥まで受け入れようと
393
した。
頤をさらし、男の股間に顔を埋めるようにズズズッ∼と喉から異音
をさせながら肉棒の全てを飲み込んでいく⋮⋮
それはどこか現実離れした光景だった。
牛乳瓶を思わせる、男のドス黒く野太い男根が、か細い沙雪莉の身
体の中にゆっくりと飲み込まれていくのだ。あの小さな沙雪莉の顔、
その口内一杯を埋め尽くしていたであろう巨大な亀頭が、沙雪莉の
喉の奥に入り込んでいく様子は異様ながらも目が離せなかった。
息苦しくも喉奥からジクジクと広がる
が涼子の脳内にも容易く想像されるのだ。
沙雪莉の身体の中に広がる
ペニスに奉仕する快感
かつては大嫌いだったフェラチオが今では好きになりかけてきてい
る⋮⋮
そんな自分が信じられない。
そんな戸惑いと快感が、僅かに残る涼子の理性をドロドロに溶かし
ていく。フェラの快感に溺れる今の自分と、沙雪莉の肉棒奉仕の姿
を無意識に重ね合わせてしまうのだった。
︵沙雪莉さんまで⋮⋮ あんなこと教え込まれて⋮⋮
あんなに大きく口を開けて⋮⋮
私も⋮⋮ 私も喉に入れたい⋮⋮
ご主人様をお口で感じたい⋮⋮
394
息が止まるような
アノ感覚
を⋮⋮私も味わいたい⋮⋮︶
ズズッ⋮⋮ズズズッと喉の奥までねっとりと亀頭を受け入れたまま、
まるで液体を飲み込むように喉をゴクリ、ゴクリ、と音を立てなが
息苦しさすら
快楽に感じながら沙雪莉は全身でオト
ら締め付けて、張り出したカリ首を妖しく刺激する。喉一杯にオト
コを感じ、
コを感じていた。
全てを埋め尽くす肉棒の感覚に沙雪莉は全身を昂らせていた。
︵あぁ⋮⋮ おっきぃ⋮⋮⋮⋮
おチンポが⋮⋮
ご主人様が⋮⋮ 私の中に⋮⋮ 一杯⋮⋮⋮⋮ ぃぃ⋮⋮⋮⋮⋮⋮︶
男は気持ち良さげに腰を軽く動かした。
男もまた、涼子に見せつける様に沙雪莉の豊かな黒髪を優しく撫で
ながら、嗜虐の目で涼子を見つめた。
︵ハァ⋮⋮ ぁ⋮⋮ アァ⋮⋮ ご主人様ぁ⋮⋮ ご主人様ぁ∼⋮⋮
私にも⋮⋮ おチンポ⋮⋮ ください⋮⋮
私も⋮⋮ おチンポ⋮⋮ おしゃぶりしたい⋮⋮
沙雪莉さんだけなんて⋮⋮ ズルイ⋮⋮ 私も⋮⋮︶
395
涼子の腟と肛門の筋肉は今やトロトロに緩み、男の肉棒を咥えたそ
うにパクパクと口を開かせていた。
* * * * *
﹁⋮⋮あぁ⋮⋮お前のフェラは上手いな⋮⋮ 今じゃ俺が教えた以上だ、今度は誰に仕込まれた? イギリスの監督か? それともハリウッドか?﹂
男は、沙雪莉のしなやかな長い黒髪を優しく撫でながら、涼子をい
たぶる様な冷たい瞳で見つめた。
沙雪莉はその言葉に嬉しそうに目尻を下げながら男を見つめる。そ
の瞬間、涼子の女としてのプライドが、置き火の様にジリジリと燃
え出した。
︵え⋮⋮?
だって⋮⋮フェラの仕方なんて⋮⋮私はご主人様にしか⋮⋮
でも⋮⋮ご主人様⋮⋮凄く気持ち良さそう⋮⋮︶
沙雪莉の白くスラリと伸びた喉がコクン⋮⋮コクンと肉棒を飲み込
む様に動き、頬には舌の動きが艶かしくも浮き上がる。薄い唇を限
界まで開き、肉棒を吸い込むズズッ∼という異音や舌を絡めるヌチ
ョ⋮⋮と言う水音を響かせる。
︵沙雪莉さん⋮⋮ なんてイヤらしいフェラをするの⋮⋮
396
あんなに美味しそうに⋮⋮ 本当に美味しそうに⋮⋮
え⋮⋮?
でも⋮⋮あんな根元まで咥えているって事は⋮⋮
喉に⋮⋮当てたまま? ウソ⋮⋮そんなことできるの⋮⋮?︶
涼子は沙雪莉の薄い唇や淫らに引ききった歪んだ口を、白い喉を見
つめ続けていた。沙雪莉は涼子の視線を感じながらも無視をし、喉
マゾの快楽
に一人墜ちていった。
に肉棒を擦り当て、ズルリ⋮ヌルリ⋮とした妖しい快感を味わいな
がら性奴隷に躾けられた
︵ご主人様⋮⋮
おチンポ⋮⋮ 美味しいです⋮⋮
もっと私の身体を貫いて⋮⋮ このまま犯して下さい⋮⋮︶
喉奥をズルリと出入りする度に感じる⋮⋮
巨大な亀頭が喉肉をなぞる、他人にとってはおぞましいと思わせる
この感覚⋮⋮
自分の身体を奥深くまで貫いてくるオトコの感触に沙雪莉の理性は
蕩けていく⋮⋮
しとどに濡れた身体は、誰に促されることなくゆっくりと太股を開
いて、自らの秘所を男に曝け出す。その花弁はドロドロに蜜に溢れ
ていた。
397
自分の喉奥を犯す男⋮⋮
ここまで自分を淫らに調教した男に、自分の濡れた花弁を見せつけ
るようにM字に大きく足を広げながら、男根に喉肉を絡ませる。普
通なら隠すべき花弁を、まるでお預けを食らう犬の様に淫らに足を
大きく開かせ、男の肉棒を咥えた姿を見せつけるのだ。
雌犬その物
の姿を自ら見せつけていた。
沙雪莉は、銀幕を輝かせる女優でありながら、性奴隷に調教された、
まさに
涼子は、彼女をただ見つめることしか出来なった。
︵さ⋮⋮ 沙雪莉さん⋮⋮ なんてイヤらしいの⋮⋮⋮⋮
でも⋮⋮ 綺麗⋮⋮ とっても⋮⋮ キレイ⋮⋮
私も⋮⋮私もあんな風に綺麗になれるかな⋮⋮⋮⋮︶
涼子は唾をコクンと飲み込む。同時に股間がジン⋮⋮と濡れるのを
感じた。
雌
の色気を放つ、艶めかしくも美しい性奴隷に堕ちた沙
猛々しい男の男根よりも、今は沙雪莉の美しさに⋮⋮
淫らな
雪莉の姿に、涼子の身体と心はドロドロに蕩けていった。
︵あぁ⋮⋮ 私⋮⋮ 凄く濡れている⋮⋮ 凄く⋮⋮ 興奮してる⋮⋮
もう⋮⋮ 堪らないよ⋮⋮
このままじゃ⋮⋮ 398
沙雪莉さまの奴隷になっちゃうよ⋮⋮ でも⋮⋮
それも⋮⋮ この雌
の技を見て覚えるんだぞ?
いい⋮⋮ か⋮⋮ な⋮⋮⋮⋮︶
﹁涼子⋮⋮しっかりと
あの便所
を責め続け
いいぞ、雌。そうだ⋮⋮そう⋮⋮とても上手いぞ⋮⋮褒美をやろう
ただし⋮⋮そのソファで独りで濡している
ながらだ⋮⋮
出来るな?﹂
沙雪莉は答える変わりに笑みを浮かべると、ワザとらしい程にズル
ズルと音をたてながら巨大な男根をゆっくりと吐き出し、最後、自
らの唾液に塗れた亀頭の先にチュッ♪と音をたててキスをする。
と、沙雪莉はそのまま尻を突出すと、女の秘部を晒す四つんばいの
姿勢のままにソファに拘束された涼子の元に戻り、蕩けきった涼子
の女の穴に右手の人差し指から薬指までの3本の指をヌルリと滑ら
せた。
突然すぎる沙雪莉の行為に涼子は思わず声を上げる。だがその声が
濡れていたことを沙雪莉は聞きのがさなかった。
399
* * *
女を狂わせるもう一つの
女の穴
⋮⋮
沙雪莉は、先ほどの浣腸責めで十二分にほころんだ涼子の尻の穴に、
左手の中指と人差し指をヌルリと潜り込ませると、その中で指先を
くねらせた。
鶴の鳴き声にも似た涼子の甲高い悲鳴が室内に響く。
だが蕩けきった涼子の尻穴は、沙雪莉の指先を根元まで簡単に受け
入れていったのだった。
400
柔らかな唇︵後書き︶
本章は以上になります。
次章はついに本作で一番書きたかったメイン部分となります。
多少ハードな描写が続きますが
最後までお楽しみ頂ければ幸いです。
401
潮に濡れる栄螺殻 前編
﹁あああっ! ⋮⋮んくっ! ⋮⋮ひぐっ!
んああっ! カハッ! ああああっ! ヒァッ! あああ! アヒィ! んぐっ! クヒィ∼!﹂
悲痛に満ちた涼子の叫び声が白亜の室内に響き渡る。
だが男は、喫茶店かかるクラシックのようにその悲鳴を楽しげに聴
きながら沙雪莉の背後に立っていた。そのまま沙雪莉の着ていた優
雅なナイトガウンをたくしあげ、白磁のような艶やかな尻を撫でて
遊んでいたのだった。
︵あ⋮⋮私のお尻⋮⋮気持ちいいですか? 昨日⋮⋮エステに行っていて良かった⋮⋮
もっと⋮⋮もっと触って下さい⋮⋮︶
沙雪莉は男の行為に笑みを浮かべながら自らの尻を突き出す。男の
指先の動きが更に大胆になった。
尻肉を持ち上げるように強く掴み、その指がアナルに入り込みその
括約筋をクイクイと掻き回す、そのままヌルリと指を押し込み腸壁
までネットリとなぞり上げるのだ。
沙雪莉はその快感に涎が零れそうになり慌てて口を閉じた。このよ
うなはしたない顔は誰にも見せたくなかった。
沙雪莉は涼子への責めに集中しようと唇を噛み締める。
ヌチャヌチャとかき回していた涼子の肉穴に微かな余裕を感じる。
402
ここまで蕩けさせれば、
この先の責め
も可能だと確信した。
沙雪莉は、まさに魔女のような妖しげな笑みを浮かべながら右手の
親指以外の全ての指をゆっくりと押し入れていった。
﹁ヒゥッ! ⋮⋮んひっ! ⋮⋮アアッ! ⋮⋮あぐっ! ⋮⋮グ
ハッ!⋮⋮んひぃ!﹂
沙雪莉の指の動きに合わせるように涼子の悲鳴が小刻みに漏れてい
た。
まるで女の穴が拡張されるかのような、あまりに異様な感覚に涼子
の肉穴はヒクッ!ヒクッ!と筋肉を引き締める反応を見せる。
だが、ゆっくりと⋮⋮
沙雪莉の細くしなやかな指はその穴に確実に押し入ってくるのだ⋮⋮
沙雪莉の指先が与えるおぞましい程の快感⋮⋮
涼子の身体は沙雪莉の指先に服従するかのように、その穴は大きく
口を広げて4本もの指をヌルリヌルリと受け入れていく。悲鳴をあ
げる涼子の口も、それに合わせるように限界まで大きく開かせてい
った⋮⋮
︵どう⋮⋮? こんな風に女の人から責められるのは感じる⋮⋮? ご主人様から責められるのとは全然違うでしょ? 女の人に屈服する快感⋮⋮ 貴女も学んでもいい頃よ⋮⋮︶
沙雪莉は自らの指先が涼子の柔肉に包まれていく淫らな感触にうっ
403
そのものだった。
サデ
マゾとしての恥
、それを今後は自分が与えるのだ。その妖しく光る瞳は
すらと笑みを浮かべていた。かつて自分が受けた
辱
ィストの瞳
自らの指先に服従する涼子の柔肉⋮⋮
沙雪莉は肉穴を苛むかのように、セピア色の菊門に押し入れた左手
の中指と人差し指を緩やかに出し入れさせ、トロトロに解れたアナ
ルの皺を広げる様に優しく掻き回す。ヒクヒクと綻ぶ菊門をヌチャ
リ⋮⋮ヌチャリ⋮⋮と二本の指先で拡張させる度、シャンパンの残
り香と共に淫美なまでの雌の体臭が吐き出される。そこを第二間接
でグリュ⋮⋮グリュ⋮⋮と立て続けに刺激を与えると、仔犬がミル
クを求める鳴き声にも似た可愛らしい声が聞こえてくるのだ。
それは過去に沙雪莉も責められた、淫靡なる恥辱の指技だった。
嗜虐の快感
に沙雪莉
決して焦らず、だが確実に女の理性を狂わす性技だった。
同じ性癖をもつマゾの女性を責めるという
も深く興奮していた。
沙雪莉は涼子の理性を更に責めあげる。それは巧みな言葉責めだっ
た。
﹁どう⋮⋮? 感じるでしょ⋮⋮? さ⋮⋮感じるならちゃんといいなさい⋮⋮?
ねぇ⋮⋮どこが感じるの? 言わないとわからないわよ?
もっと⋮⋮ もっと感じさせて上げる⋮⋮ 貴女を⋮⋮ トロトロになるまで感じさせてあげる⋮⋮
404
もっと⋮⋮ もっと⋮⋮ 苛めてあげるわ⋮⋮﹂
﹁あぁ⋮⋮キ⋮⋮キツい⋮⋮⋮⋮
けど⋮⋮ すごい⋮⋮ こんなこと⋮⋮ すごい⋮⋮⋮⋮
感じます⋮⋮
沙雪莉さま⋮⋮ 沙雪莉さま⋮⋮ お尻が⋮⋮お尻がすごく感じます⋮⋮
もっと⋮⋮もっと涼子を苛めて下さい⋮⋮ 沙雪莉さまぁ⋮⋮﹂
涼子の口から絶えず零れる服従のセリフ⋮⋮
かつては自分が男に言った台詞だった。声が枯れるほど、涙も枯れ
果てるほど、男に媚び続けた言葉だった。
アノ日のことが沙雪莉の脳内に再現される。アノ日の男の責めが沙
雪莉の身体を疼かせる。理性がドロドロに溶けていった。
沙雪莉の指は止まらなかった。自分で責めながら、でも自分が責め
られている感じがした。尻を撫でる男の指先がその快感を更に引き
出していた。
沙雪莉は涼子のセリフに応えるように、かつての自分を苛めるかの
ように、細くしなやかな指先を巧みにくねらせ、途切れることなく
優しい快感を与え続けたのだった。
﹁ひぁぁ∼∼∼⋮⋮はぁ⋮⋮あぁ⋮⋮ んああぁぁぁ∼∼∼﹂
405
涼子の悲鳴が途切れる事無く続く。
それは涼子の快感の波が、とても深く、そしてとても長く伸びた証
でもあった。 ジクジクと、女の穴とアナルを蕩けさせる沙雪莉の性技に涼子は淫
らに身体をくねらせる。気がつけば涼子は、沙雪莉の指をより深く
まで受け入れるように高く腰を突き出していた。
それは20歳というまだうら若いアイドルのする姿ではなかった。
同性からの快楽を必死に求める、性の快楽の溺れた浅ましい雌犬の
姿そのものだった。
途切れない刺激の為か、あまりの快感のせいか、涼子の菊門は閉じ
ることを忘れたかのようにふっくらと口を開けたままだった。時折、
ヌルリとした、まるで唾液にも似たドロドロとして液体を吐きだし
ていたのだった。
﹁さすがだな⋮⋮
女の身体は女が一番わかるからな
いいぞ、沙雪莉。褒めてやる﹂
﹁あぁ⋮⋮ありがとうございます⋮⋮ありがとうございます⋮⋮ご
主人様⋮⋮﹂
沙雪莉の尻を撫でていた男の指先がいつのまにかヌチャヌチャと花
弁を擦り出していた。異様なまでに肥大させられた雌肉の芯をグリ
ュグリュとこね回すように責め立ててていた。
沙雪莉は男の指先に腰を突き上げ、ヒクヒクと感じ入りながら、も
はや指の根元まで受け入れるようになった左手の指先で涼子の腸壁
をヌルリと撫であげる。右手の4本の指でゾロリと子宮を撫でなが
406
ら親指は絶え間なく女の芯を責め続ける。時折クイクイと、指先を
鍵状に曲げ、そのまま引き抜くようにかき回してワザとらしく水音
を立てる。
その淫音に刺激されたのか、男も沙雪莉の尻穴を激しく責め立て始
めた。
ヌッチャ⋮⋮ヌッチャ⋮⋮ ﹁あぁ∼⋮⋮ あぁぁ∼∼﹂
グッチャ⋮⋮グッチャ⋮⋮ ﹁イィ∼⋮⋮ ヒィィィ∼﹂
沙雪莉に苛まれる涼子の嬌声⋮⋮
男に責められる沙雪莉の艶声⋮⋮
二人の奴隷の奏でる美しい嬌声と、グチャグチャとした粘液質の音
が協奏曲の様に部屋中に響いていたのだった。
* * * * *
﹁おい、雌。もっとケツを突き出せ。このまま入れてやる﹂
二人の痴態に興奮したのだろう。沙雪莉の尻を触っていた男が、バ
サッとガウンを捲る音をさせて白く熟れた尻をグイッと力強く広げ
る。それだけで沙雪莉の身体はドロリとした蜜を滴らせた。沙雪莉
は次の刺激に待ち焦がれ、熱い吐息を吐きながら、それでも涼子の
女の穴に指を滑らせていった。
この男に犯されながら、このオンナを苛めるのだ。
407
嗜虐
る。
と
そのものだった。
の二つの快感に全身が震えた。涎がツゥと零れ
歓喜の証
被虐
それはまさに
マゾヒストでありながらサディストの快感を同時に味わえるという
行為に、脳内に虹色の光が舞い踊る。堪らないほど興奮した。
沙雪莉は、男の肉棒の動きに合わせる様に、グチュグチュと白濁に
まみれた蜜を吐き出す涼子の雌穴に自らの右手を全て押込もうとし
ていた。
クイ⋮⋮クイ⋮⋮ ﹁ひぁ⋮⋮ あぁぁ⋮⋮ ﹂
ヌルリ⋮⋮ ヌチョ⋮⋮ ヌチョ∼⋮⋮ ﹁ぁ⋮⋮ ぁ⋮⋮ ぁぁ
⋮⋮﹂
ググッ! ⋮⋮グシュ! ⋮⋮ググググッ∼! ﹁ひぁぁ! ぁ⋮
⋮ ぁ⋮⋮ あぁ∼∼∼!﹂
恐らく無意識なのだろう。まるで魂が消えていくような長い悲鳴⋮
⋮いや、嬌声が涼子の唇から勝手に零れ漏れていた。
まるでローションを塗ったかのようにヌルヌルと濡れ光る初音涼子
の淫らな股間。まるで産卵でもするかのように、限界近くまで大き
か細い
とは言え、沙雪莉の右手は男の肉
く開かれた股間の中央、涼子の女の穴に沙雪莉の右手がゆっくりと
埋もれていく⋮⋮
いくら沙雪莉の身体が
棒よりも当然太く、涼子もいくらマゾに堕とされたとはいえ、そこ
408
は許されていなかったのだ。
ググゥ! と自分の中に押し入ってくる度に
その行為
までの拡張調教は受けてはいなかった。今まで男が涼子に抱かせて
きた相手にも
涼子は沙雪莉の手が
喉を逸し、ビクン!ビクン!と痙攣する腰を懸命に迫り上げ、細く
しなやかな太もも足を限界以上に開かせた。
それは先日のガードマンの責めの時に学んだ行為だった。半死半生
さながらの状態で、全身の筋肉を弛緩させて男を受け入れた行為を
脳内は再現していた。あの日の責めが今の涼子を救い、そして地獄
へと導いていくのだった。
股間へのあまりの圧力に涼子は大きく口を開けるも呻き声すら出せ
ず、その刺激に必死に耐える。今の涼子が出来る唯一の抵抗だった
⋮⋮
︵ウソ⋮⋮そんな⋮⋮の⋮⋮ は⋮⋮ 入らない⋮⋮ 絶対無理⋮⋮
アァッ⋮⋮クゥ∼! ハァ! あああっ! う⋮⋮ うそ⋮⋮
うそ⋮⋮ だよね⋮⋮ 入って⋮⋮ 沙雪莉さんの手が⋮⋮ 私の中に⋮⋮ 沙雪莉さんが⋮⋮
409
入って⋮⋮ くる⋮⋮⋮⋮︶
男はその光景を冷たく見つめたまま、沙雪莉の子宮口目掛けて亀頭
を押し上げた。
溶岩のようにドロドロに熔けた熱い柔肉が、自分の巨大なペニスを
今まで似ないほどに激しく喰い締め、しかも絶えず吸い込んでくる
のだ。それは完全に発情し、ドロドロに蕩けきった、極上ともいえ
るマゾ肉の感触だった。
男は更に突き上げたくなる衝動を抑え、二匹の雌犬の様子と柔肉の
感触を楽しんでいた。
恐らく、沙雪莉自身﹃フィストファック﹄という極限の責めに興奮
しきっているのだろう。
それは男に犯されているだけでない、サディストとしての、嗜虐の
快感に身も心も支配されているせいだった。
大切な玩具を壊さないように、だがその玩具を弄ぶように、マゾの
快楽に堕ちきった初音涼子を更に優しく責め上げる。自らの右手を
地獄絵図
ともいえる、男の激しい責めを長期にわたり受
涼子の女の穴に入れて激しく責め続けるのだ。
それは
自分自身が受けたい
身も心
と密かに思い焦がれていた⋮⋮
け続けていた沙雪莉にとって、どこか憧れていた行為だった。
心の奥底では
背徳に満ちたマゾの性癖を持つ彼女にとって、この責めは
と願う、マゾ奴隷特有の背徳の快
極限の責めの一つだと感じていた。
身も心も壊されたい
も責め抜かれる
この男に
410
感⋮⋮
いや、もしかすると
自分を取り巻くすべてを破壊してしまいたい
という破滅の衝動にも似たドス黒い欲望だったのかもしれない。
彼女にとってそれは、どちらでもいいと思えるほどのおぞましくも
甘美なる快楽がそこにあった。
自分の歪んだ欲望を果たすように全身に力を込め、震える手を堪え、
そして今、自らを貫く男の肉棒を激しく食い締めるのだ。堪らない
ほど気持ちが良かった。
涼子を責めながらも沙雪莉のオンナそのものは男の性を激しく欲し
がっていた。授精のために子宮をおろしきり、精液を受けようと子
宮口を蕩けさせていた。泣きたくなるほどに男のペニスを感じた。
男はその感触に薄く笑いながら二人の痴態を見つめていたのだった。
﹃涼子ちゃん⋮⋮⋮⋮ あぁ⋮⋮⋮⋮ 涼子ちゃん⋮⋮
ねぇ⋮⋮ 涼子ちゃん⋮⋮
気持ちいい? 気持ちいいでしょ? 私の手⋮⋮ とっても気持ちいいでしょ?
涼子ちゃん⋮⋮⋮ ねぇ⋮⋮⋮ 涼子ちゃん⋮⋮?
このまま⋮⋮ このまま⋮⋮⋮⋮ 411
⋮⋮んでちょうだい!﹄
沙雪莉は息を止め、握った右手をズズッ!と一息に押し込む。
沙雪莉の右手がスッポリと涼子の女に埋もれきった瞬間、グハッ!
と言う声が二人から同時に上がった。
沙雪莉の子宮には巨大な亀頭がズッポリと入り込んでいた。
見事にせり出したカリ首が、必死に閉じようとする沙雪莉の子宮口
を容赦なく貫いていた。
さざえ
涼子の股間に飾られたピアスが、小刻みに震える沙雪莉の真っ白い
手首を飾る様にキラキラ輝いていた。栄螺の殻のようにキツく握ら
れた沙雪莉の握り拳が涼子の膣壁をゴリゴリと責めあげていた。
あまりにも強烈な刺激のせいだろう。
涼子も、沙雪莉も、悲鳴すら上げる事が出来ず、息を止めたままヒ
クヒクと身体を痙攣させていたのだった。
412
潮に濡れる栄螺殻 中編
﹁はあ⋮⋮ はぁ⋮⋮ はぁ⋮⋮ あぁ⋮⋮ 凄い⋮⋮ 凄いわ⋮⋮
ほら⋮⋮ ねぇ⋮⋮ 見て⋮⋮? 私の手⋮⋮ 貴女の中に全部入ってるのよ⋮⋮?
涼子ちゃんの中⋮⋮ 凄く温かくて⋮⋮
ううん⋮⋮ 凄いわ⋮⋮ 熱い⋮⋮
凄い⋮⋮ 火傷しそうなくらい⋮⋮
こんな火照らせて⋮⋮ こんなヌルヌルさせて⋮⋮⋮⋮
これが涼子ちゃんの子宮⋮⋮
そして⋮⋮ここが子宮口⋮⋮ 解るでしょ?
ここを⋮⋮
こう擦られると⋮⋮⋮⋮
はあっ! あぁ⋮⋮ ⋮⋮ね? ⋮⋮たまらないでしょ?﹂
沙雪莉は涼子の身体の中に押し入れた拳を解くと、中指と人差し指
で子宮口をコリコリとなぞりだし、手首を捻って腟の入り口を刺激
413
する。
おぞましいほどの快感の槍が涼子の脳に深く突き刺さった。
この快感は危険過ぎた。
その刺激は余りにも深すぎた。
死ぬまで残りそうな快楽の傷跡に、涼子は悶えることよりも耐える
本能
普通
ともいえるモノだった。
が壊れてしまうと思った。もう二度と
には戻れな
事を選んだ。この快感を受け入れてしまったら、自分の中の大切な
何か
いと思った。
それは彼女の持つ
涼子は顔を真っ赤にし、呼吸を止めながら、その強烈な刺激に何と
か耐えようとしたのだった。
コリ⋮⋮ ゴリュ⋮⋮ ﹁んくっ⋮⋮グフッ⋮⋮﹂
ググッ! グリュン! ﹁んあっ! ひああっ!﹂
ゾリ⋮⋮ ズルリ⋮⋮ ﹁ひぐっ! んあぁ⋮⋮﹂
苦痛からか⋮⋮ 快感からか⋮⋮
沙雪莉から与えられるおぞましいまでの体内の感覚に必死に耐えよ
かつての自分
だった。
うとする涼子の様子⋮⋮
それは
を受け入れた。
沙雪莉にしてみれば、かつて自分がしていた儚げな抵抗とまるで同
全て
じだった。
自分は
だからこそ今の自分があるのだと思った。
﹃自分だけこの地獄から逃げ出すことなど許さない﹄
414
そんな声が沙雪莉の頭の中に木霊していたのだった。
* * * * *
男に犯される快楽の中⋮⋮
沙雪莉は雪女のようにネットリとした笑みを浮かべながら涼子に静
かに囁きかけた。
﹁ねぇ⋮⋮ 涼子ちゃん⋮⋮?
ご主人様⋮⋮ ココを責めるの好きでしょ⋮⋮?
貴女もココはとっても深く感じるでしょう⋮⋮?
お便所さんも、ここで応えられるようになってるのか⋮⋮確かめて
あげる﹂
中指の先でクイクイと子宮口を責めながら腕を回転させる。その度
に粘液質の水音が響き渡る。涼子の潜った悲鳴が部屋の空気を鈍く
振動させた。
男は沙雪莉の言葉に合わせるように、沙雪莉の子宮口を張り出した
カリ首でジワジワと行き来させ、巨大な亀頭で子宮内をゆっくりと
かき回した。
﹁きひぃ! イイッ! あひぃっ! イイイイッ!﹂
沙雪莉はその刺激に思わず逝きかけた。
415
理性を失わない為か、単に涼子を壊したいだけなのか、沙雪莉は涼
子の中に押し込んだ拳を右に左にと捻り回す。その度に涼子の顔は
醜く歪み、ズボッ!ズボッ!という鈍い水音と共に白濁した雌汁が
歪んだ花弁の淵から溢れ出していた。
﹁ココ⋮⋮いいでしょ⋮⋮?
私も⋮⋮ ココを責められると凄く感じて⋮⋮ あっさりと逝っちゃうの⋮⋮
涼子ちゃんはどう⋮⋮? 感じる? ねぇ⋮⋮感じるの? ⋮⋮⋮⋮感じなさい!﹂
沙雪莉は中指をゆっくりと子宮口に押入れながら手首を右に左に掻
き回し、拡張されきった膣口を激しく刺激する。
涼子はついに心の底から悲鳴を上げたのだった。
﹁ダメェ⋮⋮アアッ!! 沙雪莉さん止めて! イっちゃう! イ
っちゃいます! お願い! 沙雪莉さんっ! もう! もう止めてぇ! 壊れる! 身体が! 子宮が! オマンコが壊れちゃう! イッ! イッ! イッ! イッ! だめ! だめぇ! ⋮⋮イク∼!! あああっ! イックゥ∼∼!
!﹂
416
* * * * * 自らのプライドを投げ出し、ひたすらに絶頂を泣き叫ぶ初音涼子の
浅ましい痴態⋮⋮
それは涼子にとっては、必死に救いを求める悲鳴そのものだった。
しかし沙雪莉にとって彼女のその声は、歓喜の姿そのものだった。
売れっ子
とし
という名の元、何の苦労もせずに芸能界に飛び込み、
アイドルとして君臨していた頃からこの女は嫌いだった。
スカウト
何の苦労もせずに人気を集める彼女が憎かった。
て事務所の中で自分勝手に振舞う姿が嫌いだった。スタッフの苦労
を気にせず、後輩の仕事すら奪って、新しい仕事を独り占めしてき
たこの女がずっと憎かった。
忌々しいこの女が完全に自分に屈服するこの光景は、沙雪莉の人生
において一番見たかった光景だった。
沙雪莉は、涼子が気死する直前にスッと指先を抜き、流し見るよう
に男を見つめた。
男は沙雪莉の子宮内の亀頭をグリンと押し上げ、子宮全体を持ち上
げる様にジワジワと突き上げた。
沙雪莉はその感触に震えながら、中指を子宮内にゆっくりと押込む
と再び動きを止めた。
﹁アァッ! クゥッ! アアァ! 417
アッ! ⋮⋮アッ⋮⋮
あぁ⋮⋮ ぁぁ⋮⋮ さ⋮⋮ 沙雪莉⋮⋮ さん⋮⋮? ど⋮⋮ どうして⋮⋮⋮⋮?﹂
ビリビリと、まさに激痛にも似た快楽責めを受けていた涼子にとっ
て、これこそが最も辛い責めだった。
いっそそのまま責め殺して欲しいと思えるほどの、子宮から指先、
髪の毛の先にまで広がるような、例えようもない深遠なる快楽⋮⋮
全身がバラバラになるようなドス黒い快感に涼子の身体は溺れかけ
ていたのだ。
しかし、その快楽の高浪は突然遮られた。
昂ぶりきった快感の波が引き潮のように静かに遠のいていく⋮⋮
目の前にあったはずの快楽の扉がゆっくりと閉められていく⋮⋮
絶頂の果てのその先にある、真っ白い快楽を骨の髄にまで刻まれた
に飛び込めたのだ。
涼子にとって、ここでの放置はありえなかった。
白い世界
もう少しだったのだ。
もう少しで
その門を非情にも閉じたのは沙雪莉だった。
418
と、涼子の身体は苦痛すら求めだしていた。
それはとても切なく、そして気が狂いそうなほどの飢餓感を与えた。
その快楽の為なら
﹁アァッ! クゥッ! イカせて! ⋮⋮アアァ! 沙雪莉さん! イかせて! お願いイかせてぇ! 沙雪莉さん! 沙雪莉さんっ! イかせてください! アアァ! どうして!? どうしてなのっ!? お願い! お願いだから! お願いだから止めないでっ!﹂
沙雪莉は涼子のオンナの中に第一関節まで入れたまま動きを止めて
いた。
沙雪莉は被虐と嗜虐の両方の極限の高ぶりに、僅かな時間だが完全
に放心していた。
涼子はまたもやイク直前で焦らされた為か、自らの腰をグイグイと
嗜虐者に慈悲を求める
という、沙雪莉に完全に服従する
迫り上げ、沙雪莉の指先からの刺激を欲しがっていた。
それは
行為に他ならなかった。
涼子は自らの意思で沙雪莉の奴隷に堕ちたのだが、意識すらしてい
なかった。
快楽の奴隷
に堕ちていたのだった
など、どうでもいいことだったのかもし
いや、今まで何人もの見知らぬ男に抱かれた涼子にとっては、今更
新たに誰の奴隷になる
れない。
それほどまでに涼子の身体は
⋮⋮
﹁沙雪莉さん⋮⋮ 沙雪莉さん⋮⋮ 動かして⋮⋮ このまま⋮⋮ このままイかせて⋮⋮ 419
お願い⋮⋮ お願いします⋮⋮ いかせて⋮⋮ いかせてぇ⋮⋮﹂
子宮から響く男からの衝撃、同時に発せられた﹁起きろ!﹂という
言葉に沙雪莉は覚醒した。
絶頂に飛んでいた時間は本当に僅かだったが、それでも意識が飛ぶ
この快感
は、潜水中に息を吸えた
ほどの深い快楽を味わった。男好みのマゾ奴隷に仕込まれた彼女に
とって、男から与えらえれる
のと同じくらい、自分の意識を取り戻すことが出来る行為でもあっ
たのだ。
そのモノの表情だった。
妖しげに舌舐め摺りを
沙雪莉は涼子のアナルから手を抜き、汗で顔についた髪の毛を拭い
氷の女王
ながら、勝ち誇った様に涼子を見つめた。
させた。
それは以前舞台で演じた
でしょ⋮⋮♪
﹁アァ⋮⋮♪ あはは⋮⋮♪ お願いします、沙雪莉様
浅ましい奴隷のくせに⋮⋮
よりももっと下の⋮⋮
もう貴女は私の奴隷なのよ⋮⋮?
アノ人
一番下層の便所奴隷⋮⋮⋮⋮
簡単にはイかせてあげないから⋮⋮♡﹂
沙雪莉は左手の指をジットリと舐め上げると、パクパクと口を開け、
ヒクヒクと蠢く涼子の肛門に中指、人差し指、薬指を入れる。感じ
入っているその肛門は何の抵抗もなく三本の指を根元までズルズル
と受け入れた。
420
甲高く長い嬌声の中、涼子の肉穴はまるで嬉しそうに沙雪莉の右手
をヌチャヌチャと締め付けた。肉ヒダの一枚一枚が沙雪莉の指を締
め付け、まるで奥に誘うように吸い付いていく。
その感触に興奮したのか、沙雪莉は男の肉棒をきつく喰い締めた。
男は薄く笑うと沙雪莉の女穴から肉棒を引き抜き、アナルにゆっく
りと埋もれさせていったのだった。
﹁ふふっ⋮⋮♪ あはっ⋮⋮♡ ハァ⋮⋮ハァ⋮⋮
もう⋮⋮お尻もユルユルじゃない⋮⋮♪
はぁ⋮⋮あれだけ浣腸責めをされたら⋮⋮ ン⋮⋮ 当然よね⋮⋮?
私の指は細いから⋮⋮
貴女には物足りないかしら? ねぇ⋮⋮感じる⋮⋮? イ⋮⋮ イィ⋮⋮ アァ⋮⋮
ねぇ⋮⋮?
どうしたの? お便所さん⋮⋮♡
⋮⋮お返事は?﹂
沙雪莉は左手の指先をくねらせ、腸内で指を開ききるとゆっくりと
掻き回すように腸壁を擦りあげる。アナルを犯すペニスが同じ動き
をした。彼女の指先が小刻みに震えた。
﹁アァッ! か⋮⋮感じる⋮⋮感じます! 沙雪莉様の指の方が感じます! 凄く感じます!
ああん! ⋮⋮ハアンッ! そ⋮⋮そこ弱い⋮⋮あああ∼!﹂
421
沙雪莉は右手の中指をクリクリ動かしながら、アナルの指をぐりゅ
⋮⋮ぐりゅとくねらせた。
男は沙雪莉の雌蜜でヌラヌラと光る巨大な肉棒をアナルから雌穴へ、
そしてまたアナルへと、ゆっくりと交互に出し入れして沙雪莉の二
つの穴を楽しみだす。その度に沙雪莉と涼子の声が互いに響きあっ
たのだった。
* * * * *
グチャ⋮⋮﹁ハアッ!﹂
ヌチャ⋮⋮﹁ああん♡﹂
ズチャ⋮⋮﹁アアァッ!﹂
既に一時間近くも責められていた。
沙雪莉は男の肉棒に感じながらも涼子をジクジクと責め、涼子の嬌
と
嗜虐
の快感⋮⋮
声が聞こえる度にその身体を震わせた。
被虐
アナルと子宮の快楽に何度も絶頂を味わされ、男から与えられる快
感に浸ろうとする。
だが、その度に男は沙雪莉の髪を馬の手綱の様にグイッと掴み、さ
らに涼子を責めたてさせた。
右手をグリンと回す度に涼子は悲鳴を上げ、その度に男の肉棒がグ
グッと突き上げられる。涼子は沙雪莉の指先に操られ、沙雪莉もま
た男の肉棒に操られていたのだった。
422
﹁さ⋮⋮沙雪莉さま⋮⋮もう⋮⋮許して⋮⋮もう⋮⋮もう⋮⋮限界
です⋮⋮﹂
長時間の責めのせいだろう。涼子の肛門と子宮口は柔らかく蕩けき
り、ルビー色の肉芽はプックリ膨らんで前後にヒクヒクと震える。
沙雪莉はそのクリトリスを舌先で転がし、甘噛みしながら、涼子の
アナルと子宮をゆるゆると責め続けた。
男も亀頭の先で沙雪莉の子宮口をヌルリヌルリと責め続け、時折思
い出したかのようにズブリ!と後ろの穴に親指を突っ込んでグチャ
グチャとかき回しながら責め上げる。
沙雪莉もその指の動きに合わせる様に自らの尻をゆらりゆらりと振
っていたのだった。
423
潮に濡れる栄螺殻 後編
﹁んぁぁ⋮⋮⋮⋮ あふぅ⋮⋮⋮⋮ ひぁぁ⋮⋮⋮⋮﹂ 吐息にも似た涼子の長い嬌声が広い室内に静かに響きわたる。
今や涼子の肛門には4本もの指が入っていた。
沙雪莉の責めは柔らかく、とても優しかった。射精を伴わないせい
か、焦ることなく、ゆっくりと緩急を付ける。細く長い4本の指で
巧みに腸壁を妖しくなぞられ、親指で尿道口を優しく突かれ、右手
は子宮を直接掴んで絶え間なく苛み続ける。
全ての指先を細やかにくねらせ、涼子の脳髄を快感の世界に誘うよ
うに優しく誘うのだ。
女の感じるツボをユックリと、ネットリ絶え間なく刺激を続ける⋮⋮
女ならではの、妖しくとてもゆっくりとした長い責め。
レズ特有の緩やか過ぎる緩慢な責め苦に涼子の身体は痺れていた。
最早イッているのか⋮⋮ イッてはいないのか⋮⋮
脳がドロドロに溶けていくような快感の渦にどこまでも沈んでい
く⋮⋮
424
昼に受けた子宮責めとは全く違う新たな快感。
ズン!と子宮を突き上げる男とのセックスとはまるで異なる⋮⋮
甘美に満ちた⋮⋮ 蕩けるようなレズの世界⋮⋮
涼子は沙雪莉から与えられる静かな快楽に溺れ、半分白目を浮かべ
た、完全に惚けきった表情を見せていた。
その身体は沙雪莉に委ねるようにダラリと弛緩させていた。途切れ
ることのない快感がいつまでも与えられていたせいか、その身も心
も今や沙雪莉に完全に溺れていた。
涼子は途切れる事の無い絶頂の世界に導かされていた。
だが、頭の何処かではいつ終わるか判らない恐怖感を持っていた。
﹁ハアァァン⋮⋮ あぁ⋮⋮ぁ⋮⋮ん⋮⋮ さ⋮⋮ さゆり⋮⋮さま⋮⋮ぁ∼∼
おね⋮⋮が⋮⋮い⋮⋮ もう⋮⋮ ゆる⋮⋮ して⋮⋮ とけちゃう⋮⋮ あたま⋮⋮ とけちゃう⋮⋮よぉ⋮⋮﹂
の
の字に尻を振りながら、囁く様に沙雪莉は話か
二つの女の穴を責め上げる、未だ鋼の様に硬い男の肉棒を締め付け、
ゆっくりと、
けた。
﹁まだよ⋮⋮ まだ⋮⋮ まだ⋮⋮感じさせてあげる⋮⋮
もっと⋮⋮ずっと泣かせてあげる⋮⋮ 425
クスッ♪ 怯えてるの? 可愛い⋮⋮ とっても可愛いわ⋮⋮﹂
* * * * *
沙雪莉は妖しく唇を舐めあげると、尿道をなぞりジクジクと長い間
責め続けていた親指をアナルに滑らせる。そのままアナルの皺を広
げるように親指を優しくくねらせながら、その奥までゆっくりと押
し込もうとする。
快感に漂っていた涼子の身体は、その新たな感覚にも素直に反応を
見せた。
もはや理性も身体もその快感に蕩けているのだろう。
沙雪莉が軽く親指をくねらせてアナルを責める度、先程ずっと責め
ていた尿道からはピュッ!と小水を吐き出し、それに合わせるよう
に涼子は喘ぎ声をあげる。更なるアナル責めに涼子の心と身体は容
易く翻弄されてた。
その先の沙雪莉の行為を朧気ながらに想像しつつも、レズの快感に
浸る身体はソレを受け入れようと反応してしまう。
どんな責めにも快感を求めようとする自分の身体の浅ましさに遠く
恐怖しながらも、辛うじて残っていた理性はその行為を拒否しよう
とする。それ以上の行為を受け入れてはいけないと身体のどこかが
悲鳴をあげていた。
幼子のように顔中をぐしゃぐしゃにして泣きながら涼子が哀願する
も、マゾの沙雪莉にとっては、涼子自身がそこに灰暗い快感を求め
ているのが見て取れる。
426
泣きながら、叫びながらも無意識の内に快感を求めてしまうマゾの
性を秘めた涼子の浅ましい身体⋮⋮
沙雪莉は薄く笑いながらも責める手を止めなかった。
﹁ひあぁぁ∼ ぁぁ⋮⋮ ムリ⋮⋮ ムリです⋮⋮
うあぁぁ∼ さゆりさま⋮⋮ ハアァ∼ あぁぁ∼∼
そ⋮⋮ そんなこと⋮⋮ そんなこと⋮⋮
ウソおっしゃい⋮⋮
絶対⋮⋮ ムリ⋮⋮ ムリです⋮⋮﹂
﹁ふふふっ♪
もう⋮⋮こんなにドロドロにしちゃって⋮⋮
何処もかしこも⋮⋮こんなにトロトロに柔らかくなってるわ⋮⋮
涼子ちゃん⋮⋮? 貴女のカラダはそうはいってないみたいね⋮⋮ ⋮⋮嘘付き﹂
沙雪莉はゆっくりと親指をクイクイとくねらせ、その柔らかなアナ
ルに自らの左手の全てを入れようとしていた。
涼子は身体をゆすって微かな抵抗をしようとするが、既に女の穴に
埋められた右手がそれを許さず、抵抗した動きがかえって沙雪莉の
嗜虐心を掻き立ててしまう。
沙雪莉は妖しく笑いかけながら全ての指先をピアノを弾くかのよう
に巧みにくねらせた。もはや涼子は沙雪莉からの快楽責めになす術
もなく蹂躙されつつあった。
427
﹁きひぃ∼∼∼ そんな⋮⋮ そんなのムリ⋮⋮ ムリです⋮⋮﹂
沙雪莉は自分の責めに酔い痴れていた。
涼子の悲鳴が彼女の心を更に昂ぶらせた。この悲鳴をもっと、もっ
と聴きたかった。口元に笑みが浮かんでいた。
沙雪莉は子宮口に押し込んだ中指をクイ⋮⋮クイ⋮⋮と曲げ、蕩け
愉悦
きった子宮口の周りをゾリゾリとなぞりあげて涼子の悲鳴をわざと
上げさせる。
涼子の身体は沙雪莉の指先一つで簡単に翻弄されていた。
という気持ちを言葉にするのなら、今の彼女の心はソレに満たされ
ていた。
﹁アァ∼ッ! ⋮⋮クッ ⋮⋮ンア! ⋮⋮アァッ! ⋮⋮アァ∼
⋮⋮
こ⋮⋮壊れます⋮⋮壊れちゃいます⋮⋮ だめ⋮⋮ だめぇ∼∼∼
⋮⋮﹂
﹁ふふっ♪ 可愛い声⋮⋮ もっと感じて⋮⋮
貴女のこと⋮⋮ 壊して⋮⋮ あげる⋮⋮
涼子ちゃん⋮⋮ 貴女を⋮⋮ 責め殺してあげるわ⋮⋮﹂
沙雪莉は左腕に力を入れるとそのままじんわりと左手を押込み、全
ての指を涼子の身体にゆっくり入れようとする。
涼子は呼吸すら出来ず、つまさきを逸し、涎を垂らし、全身に力を
入れ、身体を痙攣させていた。顔を真っ赤に染め、苦痛に顔を歪め、
428
涎と涙をダラダラ垂れ流していた。
だが、その悲鳴には艶っぽい声が深く交じり、この責めに感じてい
ることは誰の目にも明らかだった。
涼子の身体は更なる刺激を受け入れようとしていたのだった。
﹁さ⋮⋮ さゆり⋮⋮さまぁ⋮⋮ グッ⋮⋮イッ! クゥ∼⋮⋮ ぁ∼⋮⋮ グハッ! ハアッ! ⋮⋮ハアッ! ⋮⋮
アアアッ!﹂
釣り上げられた若鮎のようにビクッ!ビクッ!と震える涼子の身体。
沙雪莉は、同じマゾ奴隷のアナルに自分の手を入れる行為に興奮し
ていた。それは彼女の奥に秘められた嗜虐心をたまらなく刺激した。
男を受け入れるように作られた女の穴と違って、排泄すべき場所で
愛おし
すら感じてしまう。元アイドルの彼女を、かつての事務所の先
すら自分の腕を全て受け入れようとする初音涼子の肛門に
さ
輩である初音涼子をそこまで堕としたという自分の嗜虐的行為に身
も震えるような快感を覚えるのだ。
自分の腕を二つの穴で深く受け入れ、生涯忘れることなど出来ない
ほど、まさに全身の骨を砕くほどの、おぞましい快感によがり狂う
涼子の姿を想像してその快感に酔い痴れる。事務所で高慢に満ちて
いたこの女が、死ぬまで自分以下の雌奴隷となることに歓喜の声を
上げたかった。
昂ぶる身体は自らを犯す男を激しく喰い締め、既に涼子の体内を責
める右手は小刻みに震える。
先ほどの涼子の女の穴に右手を入れる以上に今は昂ぶっていた。
例えやりすぎても⋮⋮
429
これで涼子が死んでもかまわない⋮⋮
そんな気持ちが沙雪莉の心を占めていた。
﹁涼子ちゃん⋮⋮
覚悟はいい⋮⋮?
いくわよ? 逝きなさい!﹂
﹁ヒッ! キヒィィ∼! ⋮⋮んあぁぁぁぁぁぁ∼∼っ!﹂
ミチ! ミチミチミチ! グギュ∼∼∼∼∼∼∼∼!
長い悲鳴、涼子の柔らかい肉が裂けていくような感覚に自分の手が
震えているのが分かる。
もう少し、もう少しなのだ! 握った手の一番太い部分が涼子の柔肉をゆっくりと広げていく。中
の肉は大丈夫だ。外側もまだ裂けていないようだ。焦らず、だが確
実に涼子の身体の中にその左手を押し込んでいく。まるで処女を犯
しているような錯覚が沸きおこる。
純白の乙女を犯す男の気持ちが分かった気がした。
︵もう少し⋮⋮ もう少し⋮⋮ もう少しで⋮⋮
親指の付け根がもうちょっとで全部入るから⋮⋮
あと少し⋮⋮ あと少しだから⋮⋮ 我慢して⋮⋮
ここで⋮⋮ ここで焦ってはダメ⋮⋮ 裂けないように⋮⋮ 気をつけて⋮⋮︶
430
﹁キヒッ! くひぃぃ∼∼∼! んん! んんんっ! クハッ! グハァ!﹂
ミチッ! ヌチュ∼∼∼∼! ミチ! グググッ! グイッ! グリン!
﹃グルン!!!!﹄
それはいきなりだった。
か細いはずの涼子のアナルの中に沙雪莉の握り拳がズブリ!と入り
込んだ。
長い、とても長い悲鳴が室内に響き渡った。
しかしそれは単なる苦痛とも違う、どこか快感を叫ぶかのような長
い悲鳴だった。
沙雪莉も自らの緊張を解くかのように、とても長い溜息を吐こうと
した。
だが男はそんな沙雪莉をいたぶる様に、ゆっくりと二つの穴を責め
立てていたのだった。
* * * * *
それはあまりにも奇妙な光景だった。
日本を代表したアイドルでもあった、まだ20歳という若さを誇る
431
元アイドル・初音涼子と、ハリウッドで活躍するクールアジアの大
命者とも言われる女優・沙雪莉。
二人はとても美しく、共に透ける様な白い肌を誇り、互いに清潔感
を帯びていたことからか、男性はもとより女性からの人気も非常に
高かった。男女問わず憧れの女でもあったのだった。
しかし今の二人にその面影は無かった。
アイドルとして絶頂を極めた筈の初音涼子は、今や肘掛け椅子に両
足を大きく広げて座らされたままに拘束され、自らの秘部を浅まし
く晒け出していた。
そしてハリウッド女優として人気を集めている沙雪莉もまた、娼婦
さながらの半裸の姿のままに、まるで犬のように四つんばいのまま
に男にアナルと膣を交互に犯され、伸ばされた腕は涼子の股間に向
けられていたのだった。
異様な光景はそれだけではなかった。
沙雪莉の両腕は、手首から先が無かった。
彼女の細くて美しい右手は、今は涼子の女の穴に、スラリと長い左
手は涼子の肛門の中にズッポリと飲み込まれていた。
幾ら沙雪莉の腕が細いとはいえ⋮⋮
どう考えても普通の状況ではないだろう⋮⋮
今の二人を他に見つめているものが入るとすれば、我が目を疑うほ
どの異様な情景だった。壮観たるこの映像を男は一人で独占してい
た。
男は、この光景を一人で見つめながら、沙雪莉の二つの穴を犯し続
けていたのだった。
432
* * * * *
大きく口を開いたまま呼吸を止め、乳首に張られた紐を張りながら
仰け反る初音涼子。
両手を涼子の2つの穴に押し込みながら、男に犯されて腰を痙攣さ
せる沙雪莉。
それはまるでカルト映画の1シーンにでも出てきそうな、奇妙で、
そして卑猥な光景だった。
二人はとても長い絶頂を味わっていた。
一人は被虐に、一人は嗜虐の炎に身を焼かれながら、とても深い絶
頂を味わっていた。
男はそんな二人の様子をゆっくり眺めると、沙雪莉の淫らな肉芽を
爪を立ててギュッ!と引き伸ばす。沙雪莉はその強烈な刺激に無理
やり引き起こされる。だが、その瞳は単なる性奴隷ではない、男に
対してはマゾでありながら、女に対しては女王として君臨する嗜虐
の瞳の輝きを持ち合わせていた。
﹁あぁ⋮⋮ 凄い⋮⋮ 凄いわ⋮⋮
涼子ちゃん⋮⋮ 貴女って⋮⋮ 本当に凄いのね⋮⋮
こんな⋮⋮ こんな⋮⋮ 全部⋮⋮ 入っちゃうなんて⋮⋮
こんなセックスなんて⋮⋮
ダブルのフィストファックなんて⋮⋮
433
生まれて初めてでしょ⋮⋮?
こんなことが⋮⋮
こんなことが出来る女優なんて⋮⋮
ハリウッドにも居ないわ⋮⋮
こんなことが出来るのは⋮⋮
貴女見たいな⋮⋮ 変態のマゾ女だけ⋮⋮ 貴女見たいな⋮⋮ 憐れな性奴隷だけよ⋮⋮
フフフッ♪
これで涼子ちゃんは⋮⋮ 私のモノね⋮⋮
これから貴女は⋮⋮
ご主人様の奴隷として⋮⋮
そして私のペットとして⋮⋮
死ぬまで飼ってあげるわ⋮⋮♡﹂
沙雪莉は口元に笑みを浮かべネットリと唇を舐めると嗜虐の快楽を
味わっていた。
涼子の身体の中で自分の手を食い締める肉の感触⋮⋮
とても柔らかな肉の蠢きを指先に味わい、ヌラヌラと吐き出す濃密
な雌汁とその粘着質な水音をジックリと堪能する。
その淫音を聞きながら沙雪莉はとても優しい声で囁きかけた。
﹁ねぇ、涼子ちゃん⋮⋮
今日から貴女は私のペットよ⋮⋮
434
ご主人様が忙しいときは、私が貴女を躾けてあげる⋮⋮
ペットの生き方を教えてあげる⋮⋮
ね⋮⋮嬉しいでしょ? 可愛いマゾ奴隷さん⋮⋮♪﹂
沙雪莉は笑みを浮かべたまま両手をグリンと回した。
開ききった両方の穴が捩れ、ズゾッ!と奇妙な音が漏れた。今度は
両手を逆に回して、ゾボッ!という異様な音を掻きだした。
沙雪莉はその音を楽しむように何度も何度も腕を回し、ズチョ!ズ
ボ!ズチョ!ズボォ!と、まるで涼子の身体を楽器のように扱って
異様な音色を奏でさせた。
一分も立たずに涼子の身体は沙雪莉の腕の動きに屈服し、まるでロ
ーションを垂らしたかのようなドロドロの雌汁が沙雪莉の拳をしと
どに濡らす。
沙雪莉はそのまま右手を押し込むとそのまま胎内の子宮を掴み、左
手は腸から子宮を刺激する。それはあまりにも強烈な責め苦だった。
その間、涼子は一言も発しなかった。否、発する事が出来なかった。
涼子は身体中から滝の様な脂汗を噴出し、全身を火に炙られるかの
業火
ともいえるほどの強烈過ぎる快感の炎だっ
ように真っ赤に染めながら、体内を抉る二本の腕の強烈な感覚にイ
キ続けていた。
それは、まさに
た。
シャンパン責めのアルコールの麻痺の効果がなければ、そのまま気
絶するほどの強烈過ぎる刺激が彼女の身体を襲っていた。
435
狂気を思わせる熾烈な調教⋮⋮
脳髄を麻痺させる程の苦痛⋮⋮
子宮が燃え尽きる程の快楽⋮⋮
そして全身を貫く快感⋮⋮ 快感⋮⋮ 快感⋮⋮
涼子の身体も心も、微かに残っていたプライドすら快楽の業火に焼
き付くされる。
もはや意識の殆どは消えうせ、沙雪莉の最後に発した言葉だけが、
いつまでも彼女の耳の奥底に残っていたのだった。
ペット⋮⋮
わたしは⋮⋮ 沙雪莉さまの⋮⋮ ペット⋮⋮⋮⋮
わたしは⋮⋮ ペット⋮⋮ 沙雪莉⋮⋮ さまの⋮⋮ ペット⋮⋮ 436
わたし⋮⋮ は⋮⋮
沙雪莉さまの⋮⋮ ペッ⋮⋮ ト⋮⋮⋮⋮
437
潮に濡れる栄螺殻 後編︵後書き︶
本章は以上になります。
女性同士の肉体的な責めはいかがでしたでしょうか?
ちょっとやりすぎた感もありますが、読まれている方がどんな印象
をお持ちになったのか気になります。
なお次回から最終章となります。
残り数話ですが、最後までお楽しみ頂ければ幸いです。
438
堕天への誘い
﹁ヒグッ! ⋮⋮くふっ! ⋮⋮んんっ! ⋮⋮あふっ﹂
まるで首を絞められたアヒルが呻く時のような、とても奇妙な呼吸
音が涼子の口元から微かに聞こえてくる。涼子は未だ呻き声すら上
げる事が出来ずに、沙雪莉の両手が手首まで体内に入っているのを
ただ受け入れていた。
彼女の子宮には中指の指先がジクジクと入りこみ、残りの指も膣壁
を直接なぞる様にグリグリと刺激を与える。腸壁からも子宮を刺激
され、胎内の指を擦り合わせる様にゾリゾリと動かされるせいか、
呼吸が切れるような、魂消えそうなか細い悲鳴がその口から零れて
いた。
いくらか細い沙雪莉の手でもその刺激は余りに強烈だった。しかも
それが上下の穴にずっぽりと入っているのだ。
涼子は無意識の内に小便を漏らし、沙雪莉の身体を濡していた。
沙雪莉はためらう事なく涼子のソコに口を着け、注がれる清水を優
しく受け入れたのだった。
﹁涼子ちゃん⋮⋮ アァ⋮⋮ 涼子ちゃん⋮⋮
こんなので⋮⋮こんなので気絶しちゃだめ⋮⋮
この世界は⋮⋮ もっと⋮⋮ もっと奥が深いの⋮⋮
貴女もいずれ⋮⋮背徳に満ちたMの快感に溺れるわ⋮⋮
ング⋮⋮ング⋮⋮
439
ねぇ⋮⋮ 涼子ちゃん⋮⋮
貴女も⋮⋮ 貴女も一緒に⋮⋮
私と一緒に⋮⋮マゾの地獄に墜ちて⋮⋮
もうすぐ⋮⋮ 私にとって特別な日が来るの⋮⋮ そして⋮⋮ 多分⋮⋮貴女にとってもね⋮⋮
あの人に飼われるM奴隷同士⋮⋮
ご主人様に愛される雌犬同士⋮⋮
これからは⋮⋮ これからはもっと⋮⋮ もっと仲良くしましょうね⋮⋮涼子ちゃん⋮⋮﹂
男は美しい雌犬の膣と腸内に巨大な肉棒を交互に突っ込み、そのま
ま一気に高速でピストンをさせた。
膣とアナルを同時に抉られる快感⋮⋮
子宮口をズン!と突き上げられた次の瞬間、迫り出したカリ首が膣
壁をかき乱して引き出されるのだ。愛する肉棒が引き抜かれていく
切なさと快感に腰が震えるのだ。そして全てが抜かれた直後に、巨
大過ぎる肉塊がもう一つの花弁を貫いてくるのだ。焼けた石のよう
に熱くて、固くて、大きなアレが、本来は排泄器官である小さい菊
花を無惨に散らしていくのだ。野太い毒蛇が腸の中でとぐろを巻く
のだ。
その感覚に沙雪莉は思わず両手をグリンと回し、子宮を掴むように
指先を伸ばした。
涼子の脳は一気に快楽の世界を突き抜け、その先にある淫獄の業火
440
に焼け墜ちた。
頭の中に極彩色の虹が掛り、辺りの景色がチカチカと眩いたかと思
えば、グリンと脳を引き摺り出され、鉄の火箸で脳内を掻き回され
る感覚に襲われる。瞳はグルリと白目を向き、鼻からは鼻水を垂ら
清純派
と呼ばれ、皆からチヤホヤされたアイドルの姿から
し、口元はだらしなく開かせ、涎をダラダラ垂れ流す。それは、か
つて
はあまりにかけ離れていた。
元アイドル初音涼子は、自分の吐き出す排泄物に汚れきった顔をさ
ガッ
ァ∼!﹂
! ン
せながら、身体は貪欲に快感への反応を現し、声にならない獣のよ
うな呻き声を上げ続けていた。
ア
ア
ァ∼! ⋮⋮ン
ア
ッ! ⋮⋮ヲア
ッ! ⋮⋮オ
﹁ア
イ
ア
! ⋮⋮グァ! ⋮⋮イ
沙雪莉の手がグリンと回る度に限界まで開かれた女の穴から大量の
雌汁が零れ落ち、肛門からは絶えず放屁しながらも、乳首とクリト
リスは一回り大きく膨らみ、今にも血を吹き出しそうに深紅に輝く。
過呼吸の様に浅い呼吸が続き、全身をガクガク震わせながら、涼子
はまともな声すら出せず呻き続けていた。
﹁凄いわ⋮⋮こんなの初めて⋮⋮
普通ならとっくに失神していてもおかしくないのに⋮⋮
涼子ちゃんは⋮⋮
やっぱり本物のマゾだったのね⋮⋮ 嬉しい⋮⋮﹂
涼子は人形の様にガクガ
沙雪莉は男のチンポを締め付けながら、涼子の子宮を腸壁からと胎
内とで直接で握りゾロリと撫でていた。
クと震えていたのだった。
441
* * * * *
沙雪莉は、大豆弱の大きさに膨らみきった涼子のルビー色のクリト
リスに歯を立てて噛み付いた。
涼子は﹁ガハッ!﹂と獣じみた大声を出すと暫くピンと身体を弓の
様に逸し全身に力を込めて痙攣していた。
脳へと伝わる快感をビリビリと感じているのか、そのまま理性を崩
壊させるのかのように、痴呆の様な表情を浮かべたままに白目を剥
く。
沙雪莉の細やかな両手首を股間の筋肉でキリキリと喰い締め、子宮
をヒクッヒクッと痙攣させる。沙雪莉はその度に前歯でクニュ⋮⋮
クニュ⋮⋮とクリトリスを甘噛みし続け、涼子は悲鳴にならない悲
鳴を上げていた。
﹁アアアァ∼∼! ヒィ∼∼! ハアァ∼⋮⋮ ア∼⋮⋮ ア⋮⋮
ア⋮⋮ァ⋮⋮ァ⋮⋮﹂
涼子の脳は、あまりの刺激の連続に悲鳴を上げながら、少しずつ感
覚を遮断しようとしていた。
沙雪莉の子宮口を責めていた亀頭がグリュンと子宮内を突き上げた
瞬間、沙雪莉は思わず女の芯をキツク噛み締めた。涼子は白目を剥
アァァン! ︵ブブッ!︶
いたまま、次の瞬間ガクガクと全身を激しく痙攣させ、そのまま気
絶をした。
﹁ギャアアア! グアァ! ⋮⋮ンガア
⋮⋮アアッ!︵ブブブッ!︶﹂
442
沙雪莉の両手を喰い締めていた涼子の呼吸が緩み、尻の穴の空気が
ブブブッと漏れる音がしばらく鳴る。涼子はまさに死んだようにグ
ッタリと動かなくなっていた。
全身の力を抜き、だらりと椅子に横たわる涼子を見つめると、沙雪
莉もそのまま崩れ落ちた。
沙雪莉の両手が力なくズルリ⋮⋮と引き抜かれる。
と同時に、涼子のオンナの穴はポッカリと空洞を覗かせ大量の雌汁
を吐き出し、同じく虚空を覗かせる肛門からは腸粘液がボトボトこ
ぼれ落ちる。二つの穴は閉じることを忘れたかのようにそのままポ
ッカリを開ききり、ドロドロとした生臭い液体を垂らし続ける。そ
してカメラに見られながら、ゆっくりとその穴を閉じていったのだ
った。
沙雪莉はグッタリと俯せになったままチンポをより感じようと腰を
上げ、男の激しい責めを受け入れていた。涼子の排泄物が豊かな黒
髪を汚していた。だが沙雪莉は自らの汚れを気にする事なく、その
あ
あ
あ
ぁ! ⋮⋮いく! ああっ! 激しい責めに酔い痴れていたのだった。
﹁あああ! ⋮⋮あ
いぃっ! いきます! ご主人様! いく! いくぅっ∼!﹂
グリグリと激しく子宮を貫くチンポの感覚に耐えきれず、沙雪莉は
涼子よりも大きな声を上げて激しく絶頂を叫んだ。
男は沙雪莉の尻を両手でガシリと掴むと、その柔らかな子宮を壊す
ヌリュ
かの様に一層激しく突き動かす。充血しきったカリ首をグリグリと
子宮口を出入りさせ、子宮全体を激しく掻き回しながら、
ヌリュ動く腟壁を竿全体で拡張するように擦り上げ、亀頭でさらに
グイグイ突き上げた。
443
パン!パン!と腰の当たる一突毎に沙雪莉の悲鳴が零れ、沙雪莉は
その度に柔肉を引き締めながら絶頂を叫び続けていたのだった。
* * * * *
﹁いいっ! いいっ! またイク! またイクッ! ああっ! イ
ッ! イッ! イクゥ! ああっ! ダメェ∼! ﹂
一体何度﹁イク﹂と叫んだのか、沙雪莉の声は僅かに掠れていた。
沙雪莉は腰をガクガクと一際大きく震わせながら激しく絶頂を叫ん
だ後、全身の力が抜け落ちたのかガクンと崩れ落ちたのだった。
だが男はそれを許さなかった。
グッタリと倒れた沙雪莉の床に広がった黒髪をグイッ
未だ滾りきったどす黒い巨大な肉棒を弛緩した蜜壷からズボッと引
き抜くと、
と掴み、そのまま吊り下がった頭を強引に引き寄せたのだった。
﹁オイ! 俺はまだイッてないぞ? マンコが使い物にならないな
ら口だ。しゃぶれ!﹂
逝き疲れたふらふらの身体を懸命に起こし、目の下にうっすらとク
マを浮かべながらも、沙雪莉は男のチンポに奉仕をする。もはや沙
雪莉は腕も満足に上げる事すら出来ず、口を開けるのが精一杯のよ
うだった。既に体力の限界のようにも見えた。
だが男は、そんな沙雪莉の髪を強引に掴み上げると、沙雪莉の意思
など全く無視するように巨大な亀頭を喉穴に容赦なく突っ込む。そ
444
とまで言われていた沙雪莉の可憐な口
してそのまま、その小さな頭を激しく前後に振りだしたのだった。
蟲惑的なセクシーリップ
をオナホール同然に激しく犯してくる男の欲望に彼女は必死に応え
ようとした。
喉をガンガン
長い黒髪を振り乱し、口内を強引に犯してくる亀頭を必死に舌で受
け入れ唇でねぶり、喉を限界まで開いて飲み込む。
つつかれ、胃液の逆流を必死に堪え嗚咽に堪えながら涙目で肉棒を
咥え続ける。
余りに強烈なイマラチオの刺激に、無限にも思える男の精力に、沙
雪莉は巨大な肉棒に飲み込まれ、屈伏し、服従する感覚に一人溺れ
た。
︵あぁ⋮⋮ご主人様⋮⋮
信じられない⋮⋮ まだこんなに⋮⋮ こんなにも激しく私を求めてくるだなんて⋮⋮⋮⋮
もう⋮⋮ 離れられない⋮⋮ ご主人様に⋮⋮ このおチンポに⋮⋮ 狂わされる⋮⋮⋮⋮
涼子ちゃん⋮⋮
貴女も⋮⋮ 一緒に⋮⋮ 狂いましょう⋮⋮⋮⋮
445
私と⋮⋮ 私と一緒に⋮⋮ 地獄に堕ちて⋮⋮⋮⋮
深くて⋮⋮ 熱くて⋮⋮
身も心も蕩けていく⋮⋮⋮⋮
女だけが味わえる⋮⋮ 本当の地獄を⋮⋮⋮⋮
全てが熔け堕ちる⋮⋮ 淫獄の快感を⋮⋮ 一緒に⋮⋮ 私と一緒に⋮⋮ 味わいましょう⋮⋮ あぁ⋮⋮ 幸せ⋮⋮⋮⋮︶
沙雪莉は男を上目使いに熱く見つめ、開ききった花弁からはドロド
ロと女の蜜を吐き出し続ける。大量の精液が喉奥に流し込まれるま
で、沙雪莉は男に仕えるマゾ奴隷の快楽を味わい続けていた。
涼子は一人、未だ快楽の世界に居るのか、奴隷の証である恥辱のピ
アスをシャリンと鳴し身体を痙攣させていた。
446
身体がヒクッと痙攣する度、未だ弛緩しきった女の穴はパクパクと
開き、甘い蜜をトロリと吐き出し続ける。糸を引く様に銀色の愛液
を床までタラリタラリと流しながら、まるで赤子のように唇からは
クチュクチュと甘えたような音を響かせる。
涼子は一人、さながら男に抱かれている夢を見ているかのような浅
性の底なし沼
へと堕ち
ましい痴態を晒しながら、絶頂の世界に一人漂い続けていた。
それは何処までも続く、蟻地獄にも似た
に誘われていくのだろう⋮⋮
ていく様にも見えた。恐らく彼女はこの先、身も心も蕩けていく
おぞましい淫獄の世界
だが今の涼子にはそのような事など知る由もなかったのだった。
447
堕天への誘い︵後書き︶
次回で最終回となります。
残り一話となりますが、最後までお楽しみ頂ければ幸いです。
448
悪魔の策略
︵フフッ、此処まで上手く行くとはな⋮⋮
は本当のようだな⋮⋮︶
沙雪莉が涼子に妙に執着するからこの計画を立てたが
沙雪莉の涼子嫌いの噂
男は沙雪莉の口をオナホール同然に犯しながら一人ほくそ笑んでい
た。
全てはこの為だった。涼子の新たなマゾ性を引き出すために沙雪莉
を使い、そして同時に沙雪莉を再教育したのだった。
儚げな泣き顔
と
苦痛に耐える健気さ
が売
最近の沙雪莉は﹁ハリウッド女優﹂などと煽てられ少し天狗になっ
ていた。この雌は
りだというのに、鼻を高くして美貌を見せつけては同性から反感を
買うということが分かっていないのだ。
二匹の雌犬を同時に教育出来て男は留飲に満ちた笑みを浮かべてい
た。
︵そうだな⋮⋮
をやらせてもいいな
と唆されたら、コ
など言われたら、その惨めさに
枕
この嫉妬心を更に狡猾に使えば、よりスムーズに涼子を売り出せる
な⋮⋮
いっそ涼子の売り出しに、沙雪莉にも
涼子の為の枕を掛けろ
沙雪莉はプライドが高いからな⋮⋮
コイツが
打ち震えるだろう
涼子に魅力がないからお前の身体で売るんだ
449
イツは口惜しさにマゾ泣きしながらも、その優越感に中年親父のチ
ンポを自分から咥えるだろう⋮⋮︶
男は愉しげに沙雪莉を見下ろした。
喉奥まで犯され禄に呼吸が出来なくて苦しいだろうに、この雌犬は
必死に肉棒を咥え込む。その美しい顔を陰毛に埋もれさせながら懸
命に媚びてくる。苦しさに泣きながらも舌を使う健気さに男は慊焉
たる笑みを浮かべていた。
︵沙雪莉のマゾ性は本物だ
最下層の奴隷
が出来ても、お前は奴隷のままだぞ⋮
涼子も確かにマゾだが、まだ沙雪莉には及ばないな⋮⋮
涼子という
⋮︶
沙雪莉を犯しながら、ふと涼子を見つめる。
恐らく気絶しているのだろう。白目を剥き口の端から涎を滴らせる
涼子の姿はとてもアイドルには思えなかった。まさに娼婦の寝乱れ
た姿そのものだった。
アイドル
として売るのは無理だろう⋮⋮さすがに汚れ
男はそんな汚れた涼子を冷たく見つめながら沙雪莉を犯し続けてい
た。
︵涼子を
すぎた
その市場はアイツにくれてやる! 社長、今回はお前の勝ちだ!
ただし⋮⋮女優としては別だぞ?
高白は確かに魅力的だ
あの顔、スタイル、マゾ性の高さは男を惹きつける魔性が十分にある
さすがはアノ社長の手飼いの奴隷だけはあるな。よく見つけたもの
450
だ⋮⋮
アレに勝つなら、普通の売込みじゃムリだな
位は取って貰わないとな
ってだけじゃ、そこまで高値は付かないだろう
日本アカデミー
沙雪莉と涼子、二人の美女の枕営業で顧客を増やすしかなさそうだ
⋮⋮
あの雌も
元アイドル
海外のセレブはとても強欲だ。付加価値が高いに越した事はない⋮
⋮︶
男は一人、満足そうに笑みを浮かべながら二匹の雌犬を見下ろした。
その雌犬はとても美しかった。
大人の色気を十二分に感じさせるハリウッドで活躍する美しい雌犬。
まだ20歳を過ぎたばかりの日本を代表するアイドルとして人気を
博した可愛らしい雌犬⋮⋮
この美しい雌犬共は自分の所有物なのだ。
二度と抜け出せない蟻地獄に掴まった哀れな性奴隷なのだ。
二人の最高の女を此処まで堕としたという事実に笑みが止まらない
⋮⋮
﹃涼子⋮⋮
沙雪莉⋮⋮
まだまだお前らは利用させて貰う
お前ら二匹共、骨の髄までむしゃぶりついてやる
451
お前ら二匹共、死ぬまで俺の奴隷だ
覚悟しろよ、雌犬共⋮⋮ クククッ!﹄
巨大なペニスを沙雪莉の喉の一番奥、彼女の美しい顔を陰毛に埋も
れさせるほど股間に押し付ける。喉迄ペニスを突っ込まれて息が出
来ないせいか、ビクビクと喉肉を痙攣させる沙雪莉の嗚咽がペニス
に伝わるのがとても心地よい。
この美しい顔をまるでオナホールのように使う嗜虐の快感は何度や
ってもやめられないものだ⋮⋮
特別な存在
だとでも思ってるのか? ︵フッ⋮⋮ 何を勘違いしてやがる沙雪莉⋮⋮ 自分だけは
最近、図に乗りすぎだぞ?
お前も数ある雌犬の一匹に過ぎないことを忘れるな!
そのウチお前も売っ払ってやる
なんせお前はハリウッド女優だ 高値で売れるぞ⋮⋮
クソッ! アノ社長には絶対に負けないからな!
証拠は無いが
今回の騒動は絶対アイツも絡んでるはずだ!
今度の取引で勝つのは絶対俺だ!
沙雪莉⋮⋮ 涼子⋮⋮
452
俺の為だ。この俺様の勝利の為だ
お前等の身体をもっと改造してやるぞ
マゾ奴隷として最高に淫乱な身体に調教してやる。覚悟しろ!︶
の上で自
本物の金持
あのステージ
二匹の雌犬が身悶える姿を見ながら男は冷たく哂っていた。
この美しい雌犬が、更なる調教の果てに
に見せ付けるのだ⋮⋮
らの裸体を披露するのだ。艶やかなマゾ奴隷の身体を
ち
自らの昂ぶりが、その快感が全身を貫く。
肉棒に熱が篭る。精液が沸騰しそうなほどに湧き立った。
﹁出すぞ⋮⋮飲め。喉奥で全部受け止めろ! 一滴でも零したらお前も涼子と同じ身体にするぞ! この雌犬が!﹂
ドプッ!! ドクドクドクッ! ドクドクドク∼ッ!
闇
で売られる光景が写っていた。この二匹の雌犬に
射精の瞬間、男の冷たい瞳の奥には、この美しい二匹の雌犬が
取引史上最高額
はそれだけの価値が有ることを確信していた。
男は自らの夢想に興奮しているのか、固いままの肉塊を沙雪莉の喉
奥からゆっくりと引き抜いていった。
沙雪莉の唾液に濡れたモノは日本刀を思わせるほどに見事なまでに
反り返っていた。湯気が上がりそうなほどのソレは、射精したばか
りだというのに天を目掛けて高くそそり立っていた。先走り汁がツ
ゥと床に落ちる。同時に沙雪莉が床に倒れ込む音が室内に響いた。
453
* * *
﹁おい⋮⋮? おい! ⋮⋮ちっ、しょうがない!﹂
気死した沙雪莉に諦めたのか、男はまだ寝ている涼子を抱え上げる
とそのままベッドに放り投げる。
涼子は仰向けにベッドに横たわり、その頭はマットレスから外れ、
美しい彼女の顔は逆さまのまま男の方を向いていた。
今の衝撃に僅かながら意識を取り戻したのだろう。涼子はうっすら
と目を開けた。
半ば白痴のようにも見える惚けきった瞳、その口は力なくダラリと
開き、その喉奥は大きく開いていた。小さすぎる声は、恐らく﹁ご
主人様﹂と言っているのだろう。だがその言葉はあまりに小さすぎ
て声にならなかった。
﹁いつまで寝ているんだ、涼子っ!
アノ程度の責めでへたるとは鍛え方が足りないぞ! しゃぶれ﹂
男は涼子の上に跨った。それは普通なら愛情溢れる普通のセックス
を予想させるものだろう。事実、今まではそうだったのだ。
しかし今は正常位とは真逆の体勢だった。男は涼子の股間に顔を向
け、仰向けに寝る彼女の口に肉棒を咥えさせていた。
恐らく意識は朦朧としているのだろう。だが涼子はマゾ奴隷の本能
のままに舌を使い出していた。
ペチャ⋮⋮ ヌチャ⋮⋮ ペチャ⋮⋮
454
無意識のまま男の腰を抱き、滾る肉棒に舌を絡ませる。
逆さまの頭に血が上る。息が止まる⋮⋮
でも舌だけが勝手に動いた。この肉棒に貫いて欲しかった。
いっそ、この肉棒に責め殺して欲しかった。
涼子は今までにないほど喉を開かせた。
﹁クククッ⋮⋮いいだろう、これでトドメだ
このセックスもそろそろ覚えろ
喉穴セックスは海外では基本だからな⋮⋮分かったな?﹂
男は、先程まで沙雪莉に責め抜かれた涼子の雌穴に両手の指を押し
込みながら、涼子の喉奥に向けて肉棒を突っ込んでいく。それは互
いに愛し合う69の体勢ではなく、単に涼子の喉穴を使ったセック
スそのものだった。
﹁ヲゴッ! オゴッ! ヲゴォ! オオォッ!﹂
男が腰を振る。その度に泥濁に足を突っ込むような鈍い水音が溢れ、
哀れな雌犬が底なし沼に溺れるような潜もった嗚咽が溢れ聞こえる。
涼子は自らの口を、いや喉穴を肉棒に塞がれながら責められていた。
助けを求める悲鳴を上げることすら出来ないまま、男の巨大な肉棒
に喉奥を犯され続けていた。
をその身体に刻み込め!﹂
﹁ついでだ⋮⋮フィストファックの本物の快感を教えてやる
本物の快楽
沙雪莉のような甘い責めじゃない
子宮の中まで抉られる
先程迄、沙雪莉に拡張調教されていたせいだろう。
455
男の拳が涼子の花弁に埋もれていく。掃除機が詰まったかのような
異様な呼吸音が響く。肉棒に包まれる喉肉がビクビクと激しく痙攣
し、その度に激しく春蠢して喰い締められる感触が男の性感を引き
立てる。そのまま根元まで吸い込まれていくような快感は膣では味
わえない深い興奮を与えた。
﹁そうだ⋮⋮そのまま逝かせろ。その穴を使って俺を逝かせろ。
この喉穴セックスも早く覚えろ。さっさと逝かせないと⋮⋮死ぬぞ
?﹂
男は自らの拳を涼子の肉穴に突っ込みながら嗜虐の恍惚に浸り続け
ていた。
自らの拳で涼子の子宮口を責める度、喉穴に突っ込んだ肉棒が激し
く刺激されるのだ。この手を掻きまわす度、この女の喉肉に竿が扱
かれ、亀頭は吸われ、カリ首がゾリゾリと刺激されるのだ。
男はその悦楽に笑みを浮かべていた。そのまま涼子のクリトリスに
強く噛み付いた。
怪鳥のような悲鳴が室内に響く。拳を掻き回し、真っ赤な肉芽を噛
み切る程に歯を立てる。肉棒を締め付ける喉穴の快感が堪らない⋮⋮
男は涼子を責めたて続けた。
涼子の声にならない悲鳴がいつまでも響いていたのだった。
FIN
456
悪魔の策略︵後書き︶
本編はこちらで終了になります。
普通の女性同士のレズ責め+男の責めによる同時進行を意識して書
いたつもりですが、皆様どのように感じられたでしょうか?
やはり女性同士の心理描写とハードなエロの両立は難しい部分も多
く、最近一人称の作品が多かったので少し読み辛い部分もあったか
と思います。
そんな中、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
なお、本作の感想など頂ければ嬉しく思います。
皆様のご意見、ご感想が次回作の執筆意欲となります。
それでは失礼します。
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PDF小説ネット発足にあたって
http://novel18.syosetu.com/n0985ch/
黄金色の 泡沫の
2016年7月13日20時39分発行
ット発の縦書き小説を思う存分、堪能してください。
たんのう
公開できるようにしたのがこのPDF小説ネットです。インターネ
うとしています。そんな中、誰もが簡単にPDF形式の小説を作成、
など一部を除きインターネット関連=横書きという考えが定着しよ
行し、最近では横書きの書籍も誕生しており、既存書籍の電子出版
小説家になろうの子サイトとして誕生しました。ケータイ小説が流
ビ対応の縦書き小説をインターネット上で配布するという目的の基、
PDF小説ネット︵現、タテ書き小説ネット︶は2007年、ル
この小説の詳細については以下のURLをご覧ください。
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