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平成22年度 年次報告書 - アジア教育友好協会 AEFA

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平成22年度 年次報告書 - アジア教育友好協会 AEFA
2010 年 度
事業報告
2010 年 1 月 1 日~2010 年 12 月 31 日
◆
総括
◆
建設事業
ベトナム
ラオス
タイ
◆
交流事業
◆
その他の活動
認定特定非営利活動法人
AEFA
アジア教育友好協会
Asian Education and Friendship Association
目次
P
Ⅰ 2010年度活動報告
Ⅱ 2010建設事業
1 ベトナム
地図
タンミー小学校
バックソン小学校
ティントゥオン小学校
ダクチャム小学校
ゴックトゥ小学校
ゴックトゥ小学校
レバンタン小学校
バンレム小学校
ダクサオ小学校
ダクハ小学校
ダクナー小学校
ダクナー小学校
ダックロオン小学校
マックディンティ小学校
グエンズィーフー中学校
ホアバック小学校
アップラン小学校
2 ラオス
地図
ノンヤオ中学校
コッマイ小学校
ピアラー小学校
パチュドン中学校
ドンニャイ中学校
ラオガム小学校
トゥムリーフン小学校
3 タイ
地図
アーイエ小学校
Ⅲ 交流事業
交流活動例
ワンコインスクールプロジェクト
公開研究授業・講師招聘
交流実践事例報告集
AEFAフォーラム
出前授業
Ⅳ その他の活動
広報活動
Ⅰ
Ⅱ
ロット分校
アンカイ分校
エナ本校
ダックロザー分校
コンプリン分校
ダックタン分校
コンンヒリン分校
テロン分校
ダクカクニョ本校
ティトゥ分校
ハラン分校
ダックリエプ1分校
ダックプロ分校
アンドゥオン分校
V1
V2
V3
V4
V5
V6
V7
V8
V9
V 10
V 11
V 12
V 13
V 14
V 15
V 16
V 17
ジアンビ分校
L
L
L
L
L
L
L
1
2
3
4
5
6
7
T1
Ⅲ
1
2
3
5
6
7
Ⅳ
1
平成22年度
事 業 報 告 書
平成22年1月 1日から 平成22年 12月 31日まで
認定特定非営利活動法人 アジア教育友好協会
1 事業の概況
平成22年度は、前年度繰越金1,666万円、及び日本財団助成金7,650万円とその他支援金の一部受
領を受けて、事業を開始しました。
建設事業としては、学校選定を慎重に進め、期初に20校の建設を決定しました。その後、新規支
援者の資金が追加された為、一部に建設開始が10月にずれ込んだケースもありましたが、25校を着
工し、年度内に21校が完成。これまでの6年間での通算着工数は102校となりました。なお、地域自
立支援事業(学校菜園、マッシュルーム栽培、鶏や豚の飼育など)は建設事業に組み込んで推進し
ました。また、日本の子供たち自らの支援資金による「ワンコイン・スクール」第1校目のラオス
のポンタン小学校は、2月に政府関係者・日本の学校関係者臨席のもと、開校式を行いました。
姉妹校提携推進事業としては、新規に日本の小学校13校とのフレンドシップ交流を開始しました。
事業開始の2005年度から通算し71校との交流を推進したことになります。
2010年2月には、国税庁より認定NPO法人に認定され、またAEFA活動の独自性が評価され、日本財
団以外の支援資金の拡大傾向が持続しました。サンキュー夢スクール基金、郵貯財団、やすらぎの
部屋、近江兄弟社など団体や企業、上村啓之・久我剣太郎・原田健児氏たちの5人グループ、六川
今日子・有里姉妹、大久保孝一氏など個人支援者へと拡大し、支援金は会員会費(125万円)を含
め、合計4,721万円となりました。特筆すべきは、自治体からの支援として、福島県飯舘村のラオ
ス学校建設の支援が始まったことです。
また、日本の22校の小中学校を通して日本の子どもたちからの支援金が102万円と大幅に拡大し
ました。これらの資金により、建設・交流の両事業を拡大推進し、学校建設(10校)、現地AEFA学校
への日本の教師視察派遣、これを踏まえたAEFAフォーラムの開催や出前授業など新しい姉妹提携推
進事業を展開することが出来ました。
2
事業の成果
1)学校建設事業について:事業費=106,043 千円=25 校
ベトナムにおける建設は引き続き好調でした。日本財団助成資金で中部高原を中心に 15 校、他
に郵貯財団及びサンキューHD社の資金で 2 校の建設が進みました。また、ラオスにおける建設事
業がこれまで最大の 7 校となりました。これは、AEFA 理念の正しさと認定資格取得が大きな支え
となって、新しい支援者が増え寄附金が増加したためと思われます。
本年度、初めてベトナムでの中学校の建設を行いました。また、ラオスでも中学校を 2 校建設し
ましたが、いずれも AEFA が建設した小学校が基幹校として発展したため、近隣の村を含めた発展
と共に、中学進学が大幅に増加したことによる結果です。
建設事業は AEFA の事業開始以来 6 年間で順調に進展し、結果として累計では、ベトナム 68 校、
ラオス 25 校、タイ 7 校、中国 2 校の総合計 102 校となりました。
※一覧・・別紙(1)
2) 姉妹校(フレンドシップ校)提携推進事業について:6,047 千円
(1)日本の学校とのフレンドシップ交流とワンコイン・スクールについて
本年度は新規に13校との交流が始まり、これまで通算71校の学校が交流を行ってきました。福島の東
舘、東京の武蔵村山第八・第十の各小学校の活動には特筆すべきものがあり、交流事業の模範となって
います。各学校では子供達が中心となった交流が進展し、保護者や地域を含めた活動に進化しています。
日本の学校から受け取る作品などをAEFAスタッフが現地出張時に届けるなど、密度の濃い交流事業を
展開しました。日本の学校からは、銀杏、空き缶、竹炭、野菜や米などを売った利益金や、家でのお手
伝いをカードに託し纏まると500円(ワンコイン)のお小遣いになる「頑張りカード運動」などを通じ
て集めた資金(102万円)、衣類・文具などの寄付を受け、一部を初めての子供たちによる支援校となっ
たラオス・ポンタン小学校建設資金に充当し、残りは現地の交流校のために活用しました。このように
交流から生まれた子供たちによる支援活動をワンコイン・スクール・プロジェクト、学校をワンコイン・
スクールと呼ぶことにしました。
(2)国際交流の展開について
① AEFAフォーラム:10月30日(土)海洋船舶ビル 10階 大会議室にて開催
全国から校長・教諭・教育委員会ほか関係者合計97名:視察報告・実例紹介・討論会
タイに視察出張したフレンドシップ校の教師4名に現地での活動の視察報告、武蔵村山第八小の卒
業生によるワンコイン・スクール・プロジェクトの実例発表、7名のパネラー、会場との意見交換
をしました。
② 第 1 校目のワンコイン・スクールのポンタン小学校がラオスに開校しました。引き続き、今年度
も、小中学校 20 校で支援活動が活発化。特に「頑張りカード運動」が大きく進展した武蔵村山第
八と第十小学校の活動が際立っています。
③ AEFA 職員や顧問、或いは校長 OB が、国内のフレンドシップ校に出向き現地の生活や文化を伝え
る出前授業を行いました。: 本年度 35 回 (通算 115 回)
④ 交流校の元校長が、AEFA が支援している現地の学校を訪問する、交流活動への積極的な協力をす
るなど心強い支援体制が出来つつあります。
(3)広報活動について
今年度は、これまでの活動の総括になる学校建設100校記念誌(32P)を刊行できました。ホームペー
ジの更新、AEFA会報(9号、10号)、AEFA通信(24-27号)の発行に加え、ワンコイン・スクール通信の
発行(5-6号)、会員や支援者、交流校やその他関係先に対し時宜を得た広報に努めました。AEFAブロ
グ、ワンコイン・ブログもこまめに更新しています。
ホームページのアクセス数も、2010年末には31,200を超えました。AEFA支援のきっかけ作りの最大の
ツールになっています。
出前授業などの際には積極的にマスコミと連絡を取り、広報活動を推進した結果、日本の新聞/15
回、テレビ/1回、海外テレビ/2回、海外新聞/1回と、AEFAの活動が紹介されました。テレビは、
テレビ東京番組「すなっぷ」ワンコインスクール活動の各家庭での子供たちのがんばりの模様が放映さ
れました。
※活動紹介媒体一覧・・・別紙(2)
3
事業の実施に関する事項
当期収入額
当期支出額
当期収支残
123,724千円
121,992千円=建設事業費106,043+交流事業費6,047+管理費9,902
1,732千円
<対事業支出額内訳>
事業名
事 業 内 容
<学校建設>
ベトナム・ラオス・タイ
地域の学校建設
実 施
日 時
実 施
場 所
<地域自立支援>
上記学校建設地域の学校維持を主旨
とした生活力向上の為の支援
2010.1.1~
2010.12.31
3カ国
25校
3カ国
9校
2010.1.1~
関係者同志の交流、児童の作品交
2010.12.31 ( 及 び 既 設
①現地建設校と日本の学校との教育
換などを通じての姉妹校提携推進
②AEFAフォーラムの開催
受益対象者
の範囲及び
人
数
支出額
(単位:千円)
山岳極貧
学校建設事業
日本の学校との
姉妹校提携推進
事業
従事者
人 数
校38校)
2010.10.30
海洋船舶ビ
ル会議室
建設地域の住民お
6名 よびその子弟。
1地域500名程度
現地1校当り
100名程度
6名
日本1校当り
150名程度
10名
教育関係者
66名
106,043
6,047
2010年度
別表―1
国名
1
建設校一覧
地域
中部高原
ベトナム
学校名
ティントゥオン・エナ小学校
2
ダクチャム・ダックロザー小学校
3
ゴックトゥ・コンプリン小学校
4
ゴックトゥ・ダックタン小学校
5
レバンタン・コンヒリン小学校
6
バンレム・テロン小学校
7
ダクサオ・ダクカクニョ小学校
8
ダクハ・ティトゥ小学校
9
ダクナー・ハラン小学校
10
ダクナー・ダックリエプ小学校
11
ダックロオン・ダックプロ小学校
12
ホアビン省
タンミー・ロット小学校
13
フンエン省
バックソン・アンカイ小学校
14
クァンナム省
マックディンティ・アンドゥオン小学校
15
グェンズィーフー中学校
16
ホアバック・ジアンビ小学校
備考
日本財団資金
サンキュー夢スク
ール基金
17
18
ラオス
アップラン小学校
郵貯財団資金
ノンヤオ中学校
サンキュー夢スク
ール基金
19
サラワン県
20
コッマイ小学校
ろくさん基金
ピアラー小学校
やすらぎの部屋・
大久保孝一氏
21
パチュドン中学校
22
ドンニャイ中学校
飯舘村
23
ラオガム小学校
中西重敏氏
24
トゥムリーフン小学校
上村氏グループ
アーハ小学校
夢の貯金箱経由の
25
タイ
チェンマイ県
郵貯財団資金
イートアンド㈱
別表-2
媒体
1
新聞
マスコミによる活動紹介一覧
掲載紙・番組名
伊勢新聞
コーナー名
内容
ラオスの児童にこいのぼり
(津市立南が丘小の交流)
日付
2010.1.30
2
新聞
東京新聞
都心版20面
3
新聞
朝日新聞
全国版、夕刊
4
新聞
中日新聞
津市民版
5
新聞
福島民友
6
新聞
毎日新聞
福島版
7
新聞
福井新聞
奥越坂井
8
新聞
福井新聞
奥越坂井
9
新聞
山陽新聞
倉敷・総社
10
新聞
山陽新聞
11
新聞
福島民報
12
新聞
福島民報
13
新聞
福島民友
14
新聞
山陽新聞
15
新聞
中日新聞
1
テレビ
1
海外紙
テレビ東京 す
なっぷ
世田谷アーク「ベトナムに小学校贈る」
『昭和史再訪」 - 人に尽くす仕事で恩返し
(理事長谷川紹介)
ラオス小学校に贈り物 手作りパッチワーク
(津市立南が丘小の交流)
「ラオスに学校を」ふるさと納税 建設費に活用。
飯舘村、児童の発案受け
ラオスに学校を建てよう。飯舘村が計画。子どもの
目 世界に
児童 ベトナム学ぶ。坂井・平章小 NPOが授業
ベトナムの生活 児童理解深める。鯖江・河和田
小
2010.4.9
2010.5.11
2010.7.9
2010.7.13
タンカー進水式。倉敷の児童見学。
2010.9.9
「食べるラー油」瓶詰め。明日のバザーで販売
(東舘小の支援、交流)
ラー油づくりに挑戦。明日バザー。益金は寄付
(東舘小の支援、交流)
児童アルミ缶収益金寄付。3校で出前授業
(玉島南小の寄附及びAEFA出前授業紹介)
Da Nang Police News Paper
2010.3.3
2010.7/24
東舘小 小学校に益金贈る
ワンコイン
2010.2.13
ベルマークでボールを。水島中
「食べるラー油」手作り、販売。
津市民版
2010.2.12
津・高野尾小ラオスの小学校に3万円寄付
ワンコイン・スクールプロジェクト~武蔵村山市立
第八小学校の活動紹介
2010.10.11
2010.10.29
2010.10.29
2010.12.8
2010.12.17
2010.3.31
DA NANG: CO TU ETHNIC PUPILS IN HOA BAC
COMMUNE HAVE ONE MORE NEW SCHOOL
2010.10.5
(ホアバック小~サンキューHD様の開校式)
DVTV
2
海外テレビ
( branch of Viet Nam Television
"School for Co Tu ethnic minority funded by
in Central and Central
Thank you Holdings Inc."
2010.9.28
Highlands)
3
海外テレビ
Da Nang TV – DRT1
"School for Cotu ethnic minority kids in Da Nang"
2010.9.28
TUYEN
QUANG
タンアン小No1校
スアンクアン小
ヴァンフォン小
<ベトナム全域>
ビンタン小
タンタイン小
THAI
LANG SON
NGUYEN
PHU
THO
ハノイチ市
バックソン小アンカイ校
THAI
BINH
HOA
BINH
タンミー小ロット校
THANH HOA
タインタン小
NGHE AN
タイン・ジアン小
イェンホップ小
QUANG
BINH
ホンティエ(本校)
ホンティエン小(分校)
THUA アン・ルォン・ドン小
THIEN-HUE
ダナン市
ホアバック小ジアンビ校
パカン小
マックディンティ小アンドゥオン校
QUANG NAM タムホア第2
グエンズィーフー中学校
KON TUM
QUANG
NGAI
2005年建設
2006年建設
DAK LAK
2007年建設
2008年建設
2009年建設
2010年建設
TAY
アップラン小 NINH
ホーチミン市
VINH
LONG
TRA
VINH
タンホアA小
フートューA小
トゥオンロックB小
フーカンB小
フートューC小
<ベトナム中部高原 コントム省の学校建設地>
2007年建設校
2008年建設校
2009年建設校
2010年建設校
2011年建設校
DAKGLEI
ダクナー小ダクレ分校
ダクナー
ー小ダクリエプ1分校
マ
マンリー小
ダクナ 小ハラン本校
ダクナー小ハラン本校
ダクサオ小ダックカックロン分校
ヴァンスォイ小バーケン分校
ダクサオ小ダックカッ
ックニョ本校
ダクサオ小ナンニョ分校 ①
ダクサオ小ナンロン3分校 ②
ダ
③ ダックロオン小コンヒア第1分校
ダ
ダックロオン小ダクプロ分校
トゥモロン市
ダックロオン小コンヒア分校
トゥモロン小ダッカ分校
ダクトカン小コンノン分校
カン小テソチョン分校
ダクトカ
ダクトカン小ダックプロン分校
④
TU MO RONG
KON PLONG
ダクハ小ティトゥ分校
NGOCHI
ダクハ小コンピア分校
DAK TO
ダクチャム小トフォエ分校
ダクチャム小ダックロザー分校
ダクチャ
ャム小ダクハ分校
ダックロガ小ダックマン1分校
バ
バンレム小テロン分校
ダックロガ本校
ゴックトゥ小ダクチョ本校
ゴックトゥ小ダクトン分校
⑤バンレム小テペン分校
バ
ルフォン
ンフォン小コンダオ分校
ゴックトゥ小ダックタン分校
ゴックトゥ小コンプリン分校
ポコ小ダクモハム分校
ダクト市
KON RAY
オロン分校
⑥グエンクエン小ダックラオ
DAK HA
ポコ小トウゾ プ1分校
ポコ小トウゾップ1分校
バ タム小コンヒリン分校
校
レバンタム
Dien Binh⑦
ポコ小トウゾップ2分校
レバンタム小ダックカンペン分校
ニャックレオ
サタイ市
⑧ダンチ
チャンコン小コンニョカー分校
レバンタム小ルンレン分校
クル
ルーン
SA THAY
コントム市
キンドン小タムアン分校
グエンフーカン小プレ
レィオノール分校
⑨
KON
N TUM
チューオーレン
●
●
●
●
●
<ダクラック省>
グエンティンディン小
ビンタン小
EA H'LEO
ホーバイマウ小
EA SUP
エアレ小
KRONG NANG
KRONG BUK
BUON
CU M'GAR
ブオン・ジャン・ラン小
(イズット)
グエンユー小
チャンコックトアン小
グエン・テイ・ミンカイ小
KRONG PAK
バンメトート市
TP.BUON MA THUOT
ティン・トゥオン小
KRONG BONG
KRONG ANA
2006年建設
2007年建設
2008年建設
2009年建設
2010年建設
ブオンヤクラ小
(グエンバンチョイ)
LAK
327
モング族
(2011年5月30日現在)2010年8月建設開始。2011年5月完成(夏休み明けより使用
開始)。新校舎完成により子どもたちの学習意欲が高まる。1年生4人、2年生6
人、3年生12人、4年生8人、5年生11人、計41人。先生4人。本校へは20キロ。先
生が訓練コースに月2回参加できる環境づくりに注力。古い教室を教師室に改良
する必要がある。多くの生徒の家庭は貧しいため、教科書、ノート、教材が不
足している。父兄は子どもの面倒を完全には見きれない。教師自身も苦しい生
活をしているため教えることに集中できず授業の質に影響している。
住民数
民族
現在の状況
交流校
日本財団
V 2010 1
生徒41名、先生4名
生徒数
支援
3教室+教師室+WC+井戸
Branch
新校舎
Lot
分校
(2009年10月時点)郡の中心から15キロ、本道から7キロ離れた山岳地帯にあ
る。雨季には道路は浸水し、通行が困難。住民は高床式の家に住み、農業、森
林業、養殖で生計を立てている。主な農産物は穀物、とうもろこし、キャツサ
バ、サツマイモ、豆であるが、米の自給は10ヶ月分しかない。村人の年間収入
は520万ドン。水道はひかれておらず、飲料水・生活用水は自然頼みである。
乾季には水不足となり、水問題が緊急の課題である。村に電気は引かれている
が、15世帯にはまだ引かれていない。成人の識字率は80%。教育レベルは低
い。
Primary School
小学校 ロット
ホアビン省ラックソン郡
事業実施前の
状況
Tan My
タンミー
ベトナム
V201001
7,851
キン族
(2011年5月30日現在)2010年4月建設開始。2010年9月より新校舎使用開始。新校
舎完成により子どもたちの学習意欲が高まる。父兄も勉強と学校の必要性を強
く感じている。1年生136人/4クラス、2年生128人/4クラス、3年生133人/4クラ
ス、4年生142人/5クラス、5年生158人/5クラス、計697人/22クラス。先生25
人。先生の能力向上のため、研修コースを開催していく。また、4/5年生に週2
回、2/3年生に週1回といった補修授業を行う。1964年建設の5教室を改修する必
要あり。大多数の生徒の家庭は貧しいため、学校建設全費用を支払うことは出
来ない。
住民数
民族
現在の状況
交流校
日本財団
V 2010 2
生徒697名、先生25名
生徒数
支援
3教室+教師室+WC+井戸
Branch
新校舎
An Khai
分校
(2009年12月時点)デルタ地帯に位置し、郡の中心から15キロ離れている。小
道の為、雨季の間は通行が困難になる。稲作が主体で、村人の年間収入は400
万ドン。米の自給は10~12ヶ月。水道はなく、飲料水・生活用水は主に井戸
水、農業用水は川水を使用。有害な鉄分が含まれており、深刻な問題となって
いる。電気は全家庭に引かれている。成人の識字率は80%。稲作だけに頼って
いること、教育水準が低いことが貧困の主な原因である。
Primary School
小学校 アンカイ
ホアビン省アンティ郡
事業実施前の
状況
Bac Son
バックソン
ベトナム
V201002
1,743
Tay, Nung
(2011年5月30日現在)2010年5月建設開始。2010年9月より新校舎使用開始。エナ
地区で最優良学校となる。ドロップアウトする子どもはもういない。1年生61人
/3クラス、2年生59人/3クラス、3年生62人/3クラス、4年生49人/2クラス、5年
生59人/3クラス、計290人/14クラス。先生22人。少数民族の避妊実施により、1
年生の数が減少している。先生のトレーニングコースを設けたり、生徒の課外
活動を準備したりして、学校の質向上を図っている。音楽や IT課目用の教室が
必要だが、学習ツールや設備をカバーする財政的余裕はない。
住民数
民族
現在の状況
交流校
日本財団
V 2010 3
生徒290名、先生22名
生徒数
支援
3教室+WC+井戸
新校舎
Branch
(2009年10月時点)平地に位置し、学校は村の中心から3㎞、本道から3㎞。道
路は雨季には通行が困難になる。米、とうもろこしを収穫するも自給は10カ月
分しかない。村民一人当たり年間平均収入は100万ドン(約5000円)。成人の
識字率は90%。水は井戸に頼っているが、浄化装置はない。井戸を深く掘る必
要あり。村民の多くは北部からの移住者。後に加わった村民には、農地も十分
ではない。
Ea Na
分校
事業実施前の
状況
Primary School
小学校 エナ
ダックラック省クロングアナ郡
Tinh Thuong 2
ティントォン
ベトナム
V201003
657
セダン族
(2011年4月26日)校長ハイ先生。2010年9月完成、開校。生徒数200人。先生7
人。1,4年が2クラス、2,3,5年が1クラス。計7クラス。1年生は全日制、2-5
年生は午前又は午後で教室を使用。現在の教育省の方針は全日制推進だがまだ
教室が足りない。新校舎ができ子供達は喜んで頻繁に通うようになり、きちん
と勉強するようになった。1年生は1日中にいられるので特に喜んでいる。外部
との接触が少ない地域なので不良もおらず無邪気な子が多い。今までは学校で
雨に濡れていないか等親もいつも心配をしていたが、今はとても安心してい
る。教科書は1年1部支給。ノートは国から8冊、外部支援機関から4冊支給。1年
は鉛筆、2年以上はボールペン2本が国から支給。使いきると親が買うが余裕が
ないので鉛筆を買える程度である。学校の方針で校庭に植物が植えてある。敷
地の隣に女の先生2人の寄宿舎がある。
住民数
民族
現在の状況
交流校
日本財団
V 2010 4
生徒200名、先生7名
生徒数
支援
3教室+WC+井戸
Branch
新校舎
Dak Ro Gia
分校
(2009年10月時点)社の中心から8Km離れ、高原にある。気候は厳しく、痩
せた土地で農業が主体。米・キャッサバ・とうもろこしを収穫するも自給率は85
%であり、外部収入を得るまでにいたっていない。インフラは電気はあるが、
水道はない。乾季には道路がひどい状態になる。貧困地区に属し教育水準のア
ップが課題。
Primary School
小学校 ダックロザー
コントム省ダクトー郡
事業実施前の
状況
Dak Tram
ダクチャム
ベトナム
V201004
生徒63名
427
セダン族
(2011年4月26日) 生徒数63人(1-3年)全日制になった。4-5年生は本校へ
通う。この分校の環境は整ったが、ゴックトゥ小全体としてはまだ教室が足り
ていない。雨が強いときや風が強いときは、子供たちも学校に寝泊まりするこ
ともある。校長先生は、「平等に学べる学習環境を整えてあげたい」「子供が
自立できる子、自分自身で養えるようになって欲しいーセダン族は仕事への意
欲は高く、学習意欲も高い。土地、仕事もあるが、農業技術・方法、資金が不
足している」政府支給の教科書はある。えんぴつ、ノートの支給はある。学習
用具、教材はとりあえず、揃っている。この学校は少数民族の学校で公用語を
理解できないため言葉の問題がある。2-4才の年少時にベトナム語を幼稚園
で学んでいる。2007年に幼稚園も完成。
生徒数
住民数
民族
現在の状況
V 2010 5
大山小学校(東京都)
交流校
日本財団
支援
3教室+WC+井戸
Branch
新校舎
Kon Pring
分校
(2009年10月時点)村中心から6㎞、地区中心まで11Kmの山裾に位置、気候は
厳しく、痩せた土地で焼畑農業が主体。米キャッサバを収穫するも自給は8カ
月分であり、外部収入を得るまでにいたっていない。インフラは電気はある
が、水道はない。乾季には道路がひどい状態になる。貧困地区に属し教育水準
のアップが課題。
Primary School
小学校 コンプリン
コントム省ダクトー郡
事業実施前の
状況
Ngoc Tu
ゴックトゥ
ベトナム
V201005
100
170
セダン族
(2011年4月26日)生徒数は現在100人(1-3年生)を超える。4-5年生は本
校に通う。学校ができて子供たちが学校にきちんと通うようになった。家の近
くに学校ができ、安心して通えるようになった。この地域は教育に対する意識
は高く、建設でもお金のある人はお金を出し、木材を出す人は木材を提供し、
学校建設が単に建物だけでなく、村人が精神的に学校を支えるという効果があ
った。ホーンハウスは別の場所に移動済み。台風を被害を受けた地域のDak Na
の人たちも移住してきている。-少数民族の人は死者が出た地域には住まない
ので中央政策の支援で移り住んできた。ゴックトゥ小学校は、分校を含め学校
はきれいに使われている。
生徒数
住民数
民族
現在の状況
V 2010 6
大山小学校(東京都)
交流校
日本財団
支援
3教室+WC+井戸
Branch
新校舎
Dak Tang
分校
(2009年11月時点)村の中心から6㎞、メイン道路まで3Kmの丘陵に位置。気候
は厳しく、痩せた土地で焼畑農業が主体。米キャッサバを収穫するも自給は9
カ月分であり、外部収入を得るまでにいたっていない。インフラは電気はある
が、水道はない。乾季には道路がひどい状態になる。貧困地区に属し教育水準
のアップが課題。
Primary School
小学校 ダックタン
コントム省ダクトー郡
事業実施前の
状況
Ngoc Tu
ゴックトゥ
ベトナム
V201006
生徒230名、先生12名
259 households
セダン族
(2011年4月27日)Dang Thi Mai校長Nguyen Thi Huong Giang副校長。2010年9月
完成。1-5年各2クラス。生徒230人。先生12人。全日制。新校舎ができ子供も喜
んでいる。十分な教室数があり、学校に行くのが好きになったという。雨漏り
のない風通しのいい学校なので父母も喜んで安心している。休む子供や不良も
いない。本校近辺はキン族で2-3人の子供の家庭が多く、分校はセダンやロンガ
オ族で5-6人の子供の家庭が多い。子どもが多いので就学時には教員が親と話を
し学校に行かせるように親を説得するため訪問している。中学校(6年)進学は
100%。農業につく子が多いが優秀な子は職業専門学校のにいくこともある。収
入源は農業(米)とキャッサバ。
生徒数
住民数
民族
現在の状況
V 2010 7
水島中学校(岡山県)
交流校
日本財団
支援
4教室+WC+井戸
Branch
新校舎
Kon Hring
分校
(2009年10月時点)1972年以前からの村で、地区中心から7㎞、メイン道路まで
1.5Km、気候は厳しく、痩せた土地で焼畑農業が主体。米キャッサバを収
穫するも自給は3カ月分であり、極貧である。インフラは電気はあるが、水道
はない。乾季には道路がひどい状態になる。貧困地区に属し教育水準のアップ
が課題。
Primary School
小学校 コンヒリン
コントム省ダクトー郡
事業実施前の
状況
Le Van Tam
レバンタム
ベトナム
V201007
340
セダン族
(2011年4月26日)Vu Van Canh校長先生。政府の貧困家族支援プログラムで作っ
た校舎も、AEFA建設で一緒に塗り直されていた。校庭もブルドーザーを入れて
整地済。井戸は15m掘り、乾季でも1mの深さの水がある(雨季では3m)
学校の地理的条件もよく、地方政府も協力的。塀、門、机、電気は地方政府の
負担で作られた。1-5年生300人が学ぶ。学校は、2010年8月完成。校長先生
がきれいに使うように言っている。教室の外で、外履きをぬぐようにし、担任
の先生が拭き掃除、履き掃除をしている。参考)教育環境の緑のプログラムー
教室の中と外で緑を植える。新しい教室になって:子供たちが学校に来るよう
になるなど意識が変わった。教室をきれいに使うようになった。また身につけ
るものも身ぎれいにするようになった。教科書、ノートは国から支給される
が、副読本が足りない。―読書、子供用の漫画等。色エンピツ、クレヨン等は
不足。この地域は様々な少数民族が多い。
住民数
民族
現在の状況
交流校
日本財団
V 2010 8
55
生徒数
支援
3教室+教師室+WC+井戸
Branch
新校舎
Te Rong
分校
(2009年11月時点)村中心から5㎞、地区中心まで20Km、気候は厳しく、痩せ
た土地で焼畑農業が主体。米キャッサバを収穫するも米自給は12カ月分であ
り、外部収入を得るまでにいたっていない。めずらしく医療設備がある。イン
フラは電気はあるが、水道はない。乾季には道路がひどい状態になる。貧困地
区に属し教育水準のアップが課題。
Primary School
小学校 テロン
コントム省ダクトー郡
事業実施前の
状況
Van Lem
バンレム
ベトナム
V201008
143
セダン族
(2011年4月25日)生徒数:1-5年生226人、全日制の授業が行われている。分
校は、午前、午後のみの授業。学校が新しくなって:学校に通う子供たちが増
えた。授業の質も向上してきた。これまでの校舎は、1教室20人のところ、50人
の詰め込まれていたので、勉強への意欲も湧かなかった。設備等:道路が掘り
下げられ、整備が進むー47号線プロビンス(省)の道路につなげる予定。旧校舎
も国の支援で新しくなった。塀も新しくなっていた。
住民数
民族
現在の状況
交流校
日本財団
V 2010 9
生徒226名
生徒数
支援
4教室+WC+井戸
Branch
新校舎
Dak Kach Nho
分校
(2009年4月時点)山岳地帯に位置し、村中心から4㎞、道路は雨季には氾濫
し、通行は困難。米、キャッサバ、とうもろこしを収穫するも米自給は8カ月
分であり、残りは政府支援に頼っている。村民一人当たり年間平均収入は100
万ドン(約5000円)。成人の識字率は80%。水道はなく、川から水を汲んでい
る。気候は厳しく、農地も痩せており、かつ水不足、インフラ整備も行われて
いないため、村は貧しい。
Primary School
小学校 (ダクカクニョ)
コントム省トゥモロン郡
事業実施前の
状況
Dak Sao
ダクサオ
ベトナム
V201009
生徒68名、先生4名
230
セダン族
(2011年4月25日) バックテーソン校長(←トゥモロン小より移動)生徒数:1
-4年生68人、先生4人。5年生は本校に通う。これまで、午前、午後のみの授
業だったのが、全日制になった。学校が新しくなって:近くの学校に通えるよ
うになった。親は喜んで学校へ通わせることができている。家で子供を留守番
させることはできない。学校が終わると親は畑に出ていても仕事を中断し、子
供を迎えに来て、また、畑にいかないといけなかった。学校に1日いてくれるよ
うになり、親としても安心していられる。雨季は山からの水を使っているが、
乾季は水がなくなる。村人は湧水のあるところ、渓流に行き、畑仕事の帰り
に、ひょうたん6ケぐらい入れて運ぶ。
生徒数
住民数
民族
現在の状況
V 2010 10
成器西小学校(福井県)
交流校
日本財団
支援
2教室+WC+井戸
Branch
新校舎
Ty Tu
分校
(2009年4月時点)村中心から3Kmの高原に位置、校舎がないため、幼稚園や遠
くの本校へ通っている。気候は厳しく、痩せた土地で焼畑農業が主体。米、キ
ャッサバ、とうもろこしを収穫するも米自給は8カ月分であり、外部収入を得
るまでにいたっていない。インフラは電気はあるが、水道はない。乾季には道
路がひどい状態になる。大人の識字率は87%と他の地区に比べて低い。貧困
地区に属し教育水準のアップが課題。
Primary School
小学校 ティトゥ
コントム省トゥモロン郡
事業実施前の
状況
Dak Ha
ダクハ
ベトナム
V201010
195
セダン族
(2011年4月25日)台風支援で、AEFAの支援がきっかけとなり、政府の支援、他国
からの支援も入り大規模な建設事業となる。AEFA支援の学校は2010年10月に完
成、現在使用中。他の建設中の校舎も5月には完成予定。教育出版、郡、ラオス
・ベトナム・タイの3国委員会での建設。国家の学校校舎の改善プログラムで他
の校舎が作られている。ここは完成したら、他の村も合わせ、中学生を入れて
いく予定。この学校は、台風で本校がつぶれてしまったが、地理的条件のいい
場所に本校を作ることを決めたことが、政府支援を引き出し、充実した学校と
なった。生徒・先生数:現在197名(1-5年生)。校長先生含め16名。先生は
Dak Toから来ていて、月~金は学校で寝泊まりし、土日は家に戻る生活。教科
書・文具の状況:教科書+ノートは政府の支援がある。教材はユニセフの支援
も入っていたが終了。世界銀行の教育プログラムも入っている。色エンピツ、
チョーク、ペンは必要、特別室(PC教室、理科など)はない。
住民数
民族
現在の状況
交流校
日本財団
V 2010 11
生徒197名、先生16名
生徒数
支援
3教室+WC+井戸
Branch
新校舎
Ha Lang
分校
(2009年10月時点)山岳地帯に位置し、村中心から4㎞、道路は雨季には氾濫
し、通行は困難。米、キャッサバ、とうもろこしを収穫するも自給は11カ月分
であり、残りは政府支援に頼っている。村民一人当たり年間平均収入は300万
ドン(約1,5000円)。成人の識字率は45%。水は川から引かれている。気候は
厳しく、農地も痩せており、かつ水不足、インフラ整備も行われていないた
め、村は貧しい。限られた低レベルの教育が村の経済・教育発展に悪影響を与
えている。
Primary School
小学校 ハラン
コントム省トゥモロン郡
事業実施前の
状況
Dak Na
ダクナー
ベトナム
V201011
240
セダン族
(2011年4月25日)2010年10月に完成。校長先生:Phan Van Xuang(←トゥモロン
小より移動2010年9月~)学校ができて:古い学校は藁ぶき屋根で雨が降ると授
業にならなかった。新校舎になり子供達も熱心に勉強するようになり、先生方
の教える質もあがった。以前は雨、風が強い、寒いと学校に来なかったが、新
校舎になり校舎の中が暖かいので喜んで来る。ダクナー小の地域の人々の支援
:5年生は3km離れた本校に通っているが、この地域の人は子供達を親戚でも
ない人たちも家に住まわせ食事を提供している。ダクナー地域には人々が子供
に教育を受けさせようという意識が高くこのようなことが当たり前に行われる
伝統がある。教科書、文具等状況:少数民族へは100%教科書の支援。ペン
ケースなども支援。設備等:机は台風の影響で支援が遅れている。井戸はウォ
ータータンク。上の方から流れてくる水をため使用。その他:宿舎には現在、
現在3人(男性1人、女性2人)の先生が生活。
住民数
民族
現在の状況
交流校
日本財団
V 2010 12
91
生徒数
支援
3教室+教師室+WC+水タンク
Branch
新校舎
Dak Riep I
分校
(2009年12月時点)村の中心から6㎞、高原に位置。気候は厳しく、痩せた土
地で焼畑農業が主体。米キャッサバを収穫するも自給は3カ月分しかない。イ
ンフラは電気がないが、他地区にない水道がある。乾季には道路がひどい状態
になる。識字率が50%と他地区に比較し、極めて低い。キリスト教の影響な
いが、伝統的行事はある。平均収入も極めて低く、貧困地区に属し教育水準の
アップが課題。
Primary School
小学校 ダックリエプ1
コントム省トゥモロン郡
事業実施前の
状況
Dak Na
ダクナー
ベトナム
V201012
生徒68名、先生4名
472
セダン族
(2011年5月30日現在)2010年10月建設開始。2010年12月より新校舎使用開始。仮
教室を使う必要がなくなり、より良い環境で勉強することが出来るようになっ
て、定期的に学校に通うようになった。授業や勉強のレベルが著しく向上し
た。1年生23人、2年生24人、3年生21人、計68人。先生4人。本校へは3キロ。学
校の良い状態を維持し、景観を良くする為に植林をする予定である。知識を教
えるだけでなく、お年寄りを敬う心、地域を愛する心といった「優しさ」を教
えていく。授業で使うツールを購入する財政的余裕はない。生徒のための寄宿
舎や教師室が必要。
生徒数
住民数
民族
現在の状況
V 2010 13
平章小学校(福井県)
交流校
日本財団
支援
2教室+教師室+WC+井戸
Branch
新校舎
Dak Plo
分校
(2009年12月時点)村の中心から1㎞、高原に位置。気候は厳しく、痩せた土
地で焼畑農業が主体。米キャッサバを収穫するも自給は6カ月分しかない。イ
ンフラは電気が95%ある。また、他地区にない水道がある。乾季には道路が
ひどい状態になる。識字率が95%。カソリックが主流、伝統的行事はある。
平均収入も低く、貧困地区に属し教育水準のアップが課題。
Primary School
小学校 ダックプロ
コントム省トゥモロン郡
事業実施前の
状況
Dak Ro Ong
ダックロオン
ベトナム
V201013
1,661
住民数
現在の状況
民族
生徒158名、先生9名
生徒数
V 2010 14
(2011年5月30日現在) 2010年6月建設開始。2010年9月より新校舎使用開始。学
習環境の改善により、子ども達は勉強により関心を持つようになり、父兄や地
域の人たちは学校に対し安心感を増している。1年生31人、2年生33人、3年生31
人、4年生31人、5年生32人、計158人。先生9人。本校へは5キロ。学校にコンピ
ュータがないため、IT関連の学習が出来ない。図書室とコンピュータ室が必要
との要望がある。
交流校
日本財団
支援
5教室+教師室+WC+井戸
Branch
新校舎
An Duong
(2009年9月時点)郡の中心から15キロ、村の中心から2キロ、本道から1キロ離
れた平地に位置し、道路は舗装されている。村には少数民族はいない。米、ジ
ャガイモ、キャツサバを主に作っている。村人の年間収入は500万ドン(約250
00円)。成人の識字率は100%。電気は通っているが、水道はなく、飲料水・
農業用水は井戸水を使っている。乾季には水不足となる。また村民の20%は1
月~3月の間米不足となる。水不足、学校不足が最大の問題である。
Primary School
分校
事業実施前の
状況
Mac Dinh Chi
小学校 アンドゥオン
カンナム省タンビン郡
マックディンティ
ベトナム
V201014
720
Co族 (60%)
(2011年5月30日現在)2010年5月建設開始。2010年12月より新校舎使用開始。新
校舎完成により教室の数も十分となり、学習レベルが上がった。風通しの良
い、広々とした教室で生徒達は幸せを感じ、学ぶことにより関心を持つように
なった。6年生41人/1クラス、7年生58人/2クラス、8年生43人/1クラス、9年生3
7人/1クラス、計179人/5クラス。先生18人。本校へは23キロ。学習環境保持の
ため、新校舎の良好な状態を維持し、生徒達には文部省の指針に沿って授業が
進んでいる。あと、設備の整った物理、化学、生物、IT関連の4教室が必要との
要望もある。
住民数
民族
現在の状況
交流校
日本財団
V 2010 15
生徒179名、先生18名
生徒数
支援
6教室
新校舎
Branch
(2010年5月時点)郡の中心から30キロ、村の中心から1キロ離れた高地に位置
し、雨季には道路は冠水、通行が困難となる。村の60%はCo族。陸稲、キャツ
サバ、トウモロコシを主に作っている。村人の年間収入は200万ドン(約9700
円)。自給可能期間は6-7ヶ月。電気は通っているが、水道はなく、飲料水・
農業用水は井戸水を使っている。乾季には水不足となる。村民の識字率は95
%。
Primary School
分校
事業実施前の
状況
Nguyen Duy Hieu
小学校
カンナム省ヌイタン郡
グエンズィーフー中学校
ベトナム
V201015
生徒47名、先生12名
298
カトゥー族
(2011年5月30日現在) 2010年4月建設開始。2010年8月より新校舎使用開始。新
校舎完成により子ども達はより熱心に勉強をするようになった。きれいな教室
で勉強でき、とても幸せである。1年生11人、2年生は1キロ離れたTa Lang村の
小学校に移動、3年生13人、4年生7人、5年生Ta Lang村から移動した8人を含め
て16人、計47人。先生12人。本校へは20キロ、ダナン市へは35キロ。学校の美
観、清潔さを維持するために、樹木や花をもっと植える予定。学習指導スキル
に焦点を当て、生徒が授業を十分に理解できるよう手助けする。
生徒数
住民数
民族
現在の状況
V 2010 16
熊谷成田小学校(埼玉県)
交流校
サンキューホールディング
ス
支援
4教室+教師室+WC+井戸
Branch
新校舎
Gian Bi
分校
(2009年10月時点)本校から10キロ離れた高地に位置し、雨季には道路は氾濫
して通行が極めて困難になる。6ヶ月間は米、キャツサバ、トウモロコシで自
給しているが、残りの6ヶ月は政府の援助で生活している。村人の年間収入は2
40万ドン。各世帯への水道はなく、川水を運んで使用している。水不足に加
え、水質の問題もある。成人の識字率は50%。経済発展の遅れ、過酷な気候、
痩せた土地、インフラ整備の遅れ等が貧困の原因である。
Primary School
小学校 ジアンビ
ダナン省ホアバン郡
事業実施前の
状況
Hoa Bac
ホアバック
ベトナム
V201016
現在の状況
民族
住民数
生徒数189名、先生18名
生徒数
V 2010 17
(2011年5月30日現在)生徒数189人。先生18人。全日制。新校舎建設により教
師、生徒および父兄のモチベーションが向上。特に父兄のサポートも大きい。生徒の質も
向上し予想以上の良い効果があった。新校舎はとても涼しく快適であり子供達
も毎日来たがっている。2011年9月からの新年度には生徒数が増加すると予想さ
れる。
玉島南小学校(岡山県)
交流校
郵貯財団資金
支援
3教室+校庭+塀+トイレ、7教室の修
繕
新校舎
Branch
分校
(2009年9月現在)チャラ地区は省中心から30kmに位置し省で最も貧しい。主に農業
(米/豆/サトウキビ)家畜飼育/小規模小売で収入を得ており一人当たり平均月収約
4,000円(US$40)貧民層は不安定で低賃金の季節労務者(農業)として労働。平均
月収は1,100円(US$11)地区内にはきちんとした道路がなく赤土の道のみで
移動は困難。本件はチャラ地区2つの小学校の分校でラング社で唯一の学校。4ブロック
に分かれた10教室ある。貧弱な構造/設計のため教室は天気により暑すぎて3840度の日は耐え難い。校庭はコンクリートで固められておらず乾季には埃が舞い雨期
はぬかるむ。1994年建設のトイレも酷い。教室の内も外も教育環境が悪化。
Primary School
小学校
タイニン省ユオング ミン チャウ郡チャラ地区ラング社
事業実施前の
状況
Ap Lang
アップラン
ベトナム
V201017
2、ラオス建設校 <ラオス全域>
2007年度建設校
2010年度建設校
ビエンチャン県
ビ
チ
県
カムサムバド小学校
ノンヤオ中学校
サラワン県
(次ページ地図参照)
20077年建設校 ● 5
20088年建設校 ● 4
20099年建設校 ● 3
20100年建設校 ● 6
20111年建設校 ● 4
パクセ
パクセーへ
20066年建設校 ● 3
ラオガム
20055年建設校 ● 2
ノンデ ン
ノンデュン
トンコー
ピアラー
クアンシー
サラワン市
ラオノン
ブオンナム小
ブオンナム中
VFIタオイセンター(宿泊地)
アワイ
タッドロ リゾ ト(宿泊地)
タッドローリゾート(宿泊地)
ポンタン
グリーンアースファームリサーチセンター(GEFRC)
ドンニャイ小 ドンニャイ中
カニョンケクナイ
ナトゥール
ノントゥム
イルン
ノンチュア
ドンルァン
ラオガム郡
ナトゥム
チャンヌア
コッマイ
タオイ郡
サボン
ト ムリ
トゥムリ-フン小学校
小学校
パチュドン小中学校&分校群
VFIサムアイセンター
ラオ
オス建設校<
<サラワン>
>
778人、113世帯
住民数
現在の状況
民族
生徒118名、先生4名
生徒数
L 2010 1
2011年5月現在、新校舎・トイレ・井戸・校門完成。児童数 1年生40(20)人、2
年生20(10)人、3年生20(11)人、4年生19(9)人、5年生19(9)人 合計11
8人。先生4(2)名。再履修率8.77%、ドロップアウト率0%。学校建設は、木
材不足(森林保護のため、木材伐採のルールが厳しくなった)のために大幅に
遅れたが、5月に完成。すでに新しい校舎での授業が始まっている。これまでは
3つの雨漏りのする傾いた小屋で学んでいたが、学習環境が大きく改善された。
村出身で、古くからいる校長先生・先生方のレベル・意欲が高くないため、新年
度より校長を変える予定。近隣5ケ村の基幹学校として、これから育てていく。
交流校
ろくさん基金
支援
6教室+トイレ+井戸
新校舎
Branch
分校
(2009年9月時点)米や野菜の栽培、家畜を育てて生計をたてている。(平均収
入1,141US$/世帯・平均支出799US$)農業技術も低く、灌漑設備も整っていな
いため、十分な収穫が得られず、1年のうち9ヶ月分しかお米を収穫できない
村人もいる。2000年、world concernによる支援で、 村に3本井戸が掘られて
いる。村は、1959年に貧しさから新天地を求めてこの地に移住してきたグルー
プを中心に作られ、今年創立50周年。識字率は100%、教育熱心な村。1974年
に村人がお金を出し合い手作りした3つの小屋で、コッマイ村の学齢児童136人
全員と、近隣村の子ども合計252人が学んでいる。子どもの数が多く、教室に
入りきれない状況。先生は4名だが、うち1名はボランティア教員。
Primary School
小学校
サラワン県サラワン郡
事業実施前の
状況
Khokemai
コッマイ
ラオス
L201001
479人、93世帯
住民数
現在の状況
民族
1,2年93名、教員2名
生徒数
L 2010 2
2011年5月新校舎建設は2月以降殆ど変わらず。村人が切り出す木材が川に近く
郡長の許可が下りない為。木材の調整が継続中。子供は引き続きお寺で授業。ト
イレ完成。井戸は掘削済だが外屋とポンプ設置は未完了。校庭の爆弾クレーターはセメント
で囲い戦争の記念碑として保存。児童数1年71(40)2年22(11)計93(51)教員2名(
2)ともボランティア。新校舎が完成し教員数も増えれば越境し隣県の学校に通う児童
も自村の学校に通学可能。
津市高野尾小学校
交流校
シルバーアーチ基金・大久保孝一
氏
支援
3.5教室+トイレ+井戸
新校舎
Branch
分校
(2009年9月)ラオガム郡の一番端、隣のチャンパサック県との境に位置し郡中心から12km
程離れた村。コーヒーやピーナツ栽培で生計。食料採集可能な森を持たず耕地不足で1
/5の村人は半年,1/3は10ヶ月分の米しか買えない。一人当り年間収入約8700
円。過去に行政/NGOからの支援が一度も無く井戸も無い。乾季には飲料/家畜
用の水不足。1945年フランス軍進駐前から村は存在、その後戦争/内戦で森に逃げ
たり他村に引越し離散し、村の歴史/伝統を知る人は殆どいない。学齢児童(610歳)66人(うち女子35人)これまで村に学校は無く1.5km離れた隣県に通学。雨
季は通学困難。成人の小学卒業者は25人/中卒9人。文盲25人。
Primary School
小学校
サラワン県ラオガム郡
事業実施前の
状況
Phialard
ピアラー
ラオス
L201002
生徒280名、教員13名
約1200人
スワイ族
2011年5月現在 建設は70%ほどで、天井、窓枠・ドアのはめ込み、塗装、仕上
げを残すのみ。6月中には完成予定。現在、中学(Lower)1年96(44)人、2年7
0(35)人、3年59(26)人、4年55(29)人 合計280名、高校(Upper)1年 34
人(17)が学んでいる。教員数は13名(1)。うちボランティア先生4名。校長
先生の熱意はとても高く、交流にも前向きに協力している。支援している飯舘
村に向けて、こいのぼりに応援メッセージを寄せ書きした。
生徒数
住民数
民族
現在の状況
交流校
飯舘村
L 2010 3
4教室+トイレ+井戸
新校舎
支援
ドンニャイ村は少数民族スワイ族の村(人口約1200人)2007年小学校新校舎(6教室)を建
設支援。中学も同敷地内にあり小学校旧校舎を移設/修繕して使用中。同校は
地域の基幹校でありドンニャイ村近隣9ヶ村から児童生徒が通う。村人も教員を雇
ったり住込教員の食事を支援したり協力。2010年度事業として福島県相馬郡飯
舘村の支援(AEFAとしては初の自治体との共同事業)で中学校舎を新設。現在の
中学校舎を村人が総出で人力移動させる。小学校児童数は293名(うち女子146)
中学生徒数は252名(うち女子123名)教員数は9名。(2010年度)
Branch
分校
事業実施前の
状況
Dong Nyai Second Primary School
ary
小学校
サラワン県ラオガム郡
ドンニャイ中学校
ラオス
L201003
生徒250名、先生12名
生徒数
現在の状況
民族
住民数
5教室+トイレ+井戸
新校舎
L 2010 4
2011年5月現在 2010年6月着工、10月完成。10月11日から新校舎で学んでい
る。このエリアには、同校のほか11km離れたところに中学校があるが、道路
も整備されておらず、特に雨季(6-10月)には交通が困難となるため、生徒に
とってノンヤオ中学校の重要性は非常に高い。同校は31年前に建設され、床も
壁も窓も不十分で、夏は暑く、雨季は雨漏りがし、集中して勉強することがで
きなかったが、学習環境が大きく改善された。中学1-4年 250名の生徒(うち
約半数は女子)が学ぶ。先生は、正規教員が12人(うち11名が女性の先生)プ
ロジェクトを進めるうえで、村民は学校建設地を寄付。工事にも参加し、また
プロジェクトの監視・評価を手助けした。また、電気を通すための発電ボック
ス購入に際しては寄付をした。これらを通じ、行政・学校・地域との協働を学ん
だ。
日南市細田中学校
交流校
サンキュー夢スクール基金
支援
(2010年4月時点)現在の校舎(6教室)は1969年に建てられました。うち1部屋
は老朽化で使えず、もう1部屋は教員室として使われており、4部屋を教室とし
て使用しています。生徒数(1~4年生)250(うち女子125)人。1教室に、平
均60人で学んでいる状態です。
Branch
分校
事業実施前の
状況
Nonggnao Seconda Primary School
ry
小学校
ビエンチャン県ナサイソン郡
ノンヤオ中学校
ラオス
L201004
生徒53名(1~4年生)、先生8名
生徒数
2011年5月現在 2月に増設の新校舎完成を確認、すでに使用も始まっている。
今年の卒業生12名は、全員が師範学校への進学を希望している。学校菜園は拡
大しており、上級生の寮生を中心に、全員が協力して毎日手入れしている。キ
ャッサバ栽培も始まった。養魚池(15m*20m)の掘削を、道路工事会社に依
頼、格安(500US$)で行う。これらのプロジェクトを通し、学校の成長が教員達
の活力と自信につながっているようだ。中学生 1年17人(6)、2年16(2)、3
年8(1)、4年12(0)人 合計53人。中学教員数8名(2)うちボランティア先
生1名(1)。()内は女性の数
現在の状況
L 2010 5
タオイ族、カポ族
交流校
郵貯財団資金/先生の家-近
江兄弟社様/石原拓一郎様
支援
Branch
分校
民族
住民数
6教室+先生の家
新校舎
事業実施前の
状況
Pachudon Seconda Primary School
ry
小学校
サラワン県タオイ郡パチュドン地区
パチュドン中学校
ラオス
L201005
タオイ族
2011年5月現在 幹線道路から7kmほど入った所に、100m*100mの建設地を整
備。村人たちが大きく協力している。60%程度完成、躯体は立ち上がり、屋根
もついている。これから床、壁、天井、窓、ドアなどの工事。井戸も掘削済、
トイレも60%程度完成。机・いすなどの備品もすでに届けられている。6教室
は、小学校高学年+中学生(1-4年)、教員室として使用する予定。現在のフン
村小学校は、再履修率が非常に高く37.71%、ドロップアウト率2.85%。児童数
1年生74(43)人、2年生28(18)人、3年生18(8)人、4年生14(8人)、5年生
13(2)人合計147(79)人。少数民族の児童が、まずラオス語の壁を越えるこ
とが難しいことが伺える。教員数5(3)名。全員が行政からの教員。
民族
現在の状況
L 2010 6
810人
交流校
上村氏グループ
住民数
生徒数
支援
6教室トイレ+井戸
新校舎
Branch
フン村(人口810人)・バシン村(400人)・トゥミートン村(600人)・トゥ
ミーガオ村(400人)・トゥミーカオ村(471人)は、セーラノン川沿いに点在
する村々です。タオイ郡の中心地からフン村まで約8km。フン村からより山
奥へ、最も離れた上流のトゥミーカオ村へ約12km。川を渡渉しなくてはいけ
ないため、最もタオイの中心地に近いフン村に、4haの土地が用意され、住民
の移住が始まっています。将来はここが5ケ村の中心となります。各村に夫々
分校があります。このプロジェクトは、タオイ郡知事からも要望が高く、AE
FAの山岳地帯におけるモデル校として、パチュドン・ブオンナムのように学
校を創っていきたいと考えています。
Primary School
分校
事業実施前の
状況
Heun
小学校
サラワン県タオイ郡
トゥムリーフン小学校
ラオス
L201006
現在の状況
民族
交流校
中西重敏氏
支援
Branch
分校
L 2010 7
2011年5月現在 校舎・トイレ 完成。新校舎の使用は未だ。児童数 1年生72
(32)人、2年生58(28)人、3年生40(21)人、4年生48(23)人、5年生41(2
7)人、合計259人(うち女子131人)、教員数12(11)人。全員が行政からの教
員。再履修率10.31%、ドロップアウト率1.98%。
生徒259名、教員12名
生徒数
住民数
5教室+活動室+教師室+トイレ
Primary School
新校舎
事業実施前の
状況
Laongam
小学校
サラワン県ラオガム郡ラオガム村
ラオガム小学校
ラオス
L201007
3、タイ建設校
<チェンマイ県>
アーイエ小
ファイヤー小
ポカロン小
チェンマイ市
ソップワック小
サムソップ小
メーチェム郡
2006年建設
オムコイ郡
ファイコン小
2007年建設
2008年建設
2009年建設
2010年建設
現在の状況
民族
住民数
生徒50人(幼稚園、1~6年生)
生徒数
T2010 1
(2011年5月26日現在)ようやく屋根の梁がついた。4 月は雨季に入る前にもかか
わらず、例年にない大雨で資材を運べず、作業もほとんどできない状況だっ
た。天候にもよるがあと1 ヶ月(6月末)で完成する予定。備品はすでに購入
され、建設現場に運ばれていた。プラーオ市は、林野庁に依頼し、道路の造成
工事が進んでいた。学校建設地の裏手も土地を削り、整地する大がかりな工事
がされている。麓から村まで12k離れているが、資材を運ぶために途中から
土地をならし、道幅もかなり広げていた。郡、市、林野庁など行政が非常に協
力的である。校舎が完成したら、新しい先生を1人おくことになっている。5月
26日イートアンド様出席のもと、贈呈式が行われる。
交流校
イートアンド株式会社
支援
3教室
新校舎
Branch
プラーオから未舗装の山道を24kmの位置。アーイエ村教育センターは村唯一の教育施設で
近隣2村からも子供が通う。3ケ村の子供に初等教育を行い、夜は成人教育、高
等教育の継続を希望する成人へ衛星TVによる遠隔教育も提供。現在幼稚園-6年
(50人)成人教育(40人)遠隔教育(9人)受講。屋根は錫張り、壁は竹製。机椅子
なくセメント床に敷いたリノリウムマットに座り受講。トイレは2つだが囲いはなく使用不能。
老朽化が進んだ教室は危険で子供は森や丘を越えて4km離れたバウラサ村へ通学。
徒歩のため雨季にはほとんどが通学不可(何人かの親はプラーオの学校に子供を送
っている)本センターの教育環境が改善されないと子供は長距離通学で他村に通う
か他村に引越しかない。
Primary School
分校
事業実施前の
状況
Ah Hae
小学校
チェンマイ県プラーオ郡
アーイエ小学校
タイ
T201001
ラオス・ナトゥール小学校との交流を通して
~ 福島県矢祭町立東舘小学校
Ⅲ 交流事業
ラオス・ナトゥール小から届いた、東舘小校歌と同じメロディの「ナトゥール村の歌」。音程の不安定
さに、子ども達は『音楽をナトゥールに』と楽器収集を始める。この取り組みは大きな反響を呼び、たく
さんの楽器が集まった。1つずつチェックして心をこめてきれいに掃除をする子ども達。この楽器は宍
戸校長により、ナトゥールに届けられた。また、去年に引き続いてトウガラシ栽培を(AEFA顧問大石
氏の苗提供協力による)行い、郡山駅前中国料理店珍満 小平一夫社長の協力で『手作りラー油』
を販売。
ワンコインPJ基金として寄与された。2010年10月の学習発表会で、4年生は手作りラー油をラオス・
ナトゥールの友達に届けるまでをテーマにしたオリジナル音楽劇を披露。台本は小松光恵教諭、振り
付けと衣装は子ども達が考え、懸命に練習した。同日開催の『第5回AEFAフォーラム』へは、宍戸校
長・子ども達がスカイプで参加し、交流への生き生きとした想いや、活動報告を会場に届けた。
1
ワンコイン・スクールプロジェクトの取り組み
~ 武蔵村山市立第十小学校
榊尚信校長が「ラオス大臣」、5-6年生が「ラオス親善大使」となりワンコイン・スクールPJを紹介、引き
続いて全校で活動に取組む。2011年1月には『ラオス親善大使』が日本財団を訪問して寄金を笹川会
長に贈呈。ラオス大使館でシートン駐日大使に表敬訪問、『同じ大使として、これからもラオスと日本の
交流に頑張りましょう』とあたたかな声を頂いた。この活動は、同校の不登校児ゼロへの重要な取り組
みの1つである。
2
ワンコイン・スクールプロジェクトの取り組み
~ 武蔵村山市立第八小学校
ふれッチャタイム「国際交流クラブ」での取り組みでは、引き続いて絵手紙交流を地域の高校生やボラ
ンティアのみなさんの協力で行った。ワンコイン・スクールPJも、昨年度6年生から『心のリレー』として
引き継がれ、まずは4年生が、ついで全校で取り組んだ。2010年10月の「第5回AEFAフォーラム」では、
昨年度卒業生(川口優菜さん)による活動発表も行われた。また、GYPSYQUEENの協力により、「ワ
ンコイン・スクールPJソング」が完成。2010年10月同校で開催された発会式で披露され、全校で合唱。
3
公開研究授業・講師招聘
~ 新宿区立余丁町小学校、ドルトンスクール東京
<余丁町小学校公開研究授業 『世界の未来と日本の役割』>
<ドルトンスクール東京>
交流校以外からの公開研究授業等への招聘が相次いだ。
新宿区立余丁町小学校では、研究主題「自ら考え、共に追求し続ける子どもの育成」 第6学年「世
界の未来と日本の役割」単元内で、ゲストティ チャ として招聘、AEFAの活動を紹介。子ども達が
界の未来と日本の役割」単元内で、ゲストティーチャーとして招聘、AEFAの活動を紹介。子ども達が
国際協力のあり方、大切なことについて考えるきっかけとなった。
ドルトンスクール東京(河合塾英才教育研究所)の「ソーシャルスタディ」で、講師と共にオリジナル
カードゲーム「学校に行きたい」を開発。子ども達はアジアの学校に行けない子どもたちの生活や現
状について学ぶと共に、『小学生社長』の取り組みで、自分達でお菓子やお笑いDVDを作成する等
して販売した寄金を、ワンコイン・スクールPJに贈呈した。
4
交流実践事例報告集
1. 横浜市立二俣川小学校小林宏教諭(当時)
「伝えあおう 日本の知恵 ラオスの知恵」
2. 福島県矢祭町立東舘小学校宍戸仙助校長
「広げよう ラオスへの思い 深めよう 友だちの輪」
1.
2.
ラオス現地訪問の経験を元に、ユニークな交流を実践されてきた、横浜市立二俣川小学校小林宏教
諭(当時)及び福島県矢祭町立東舘小学校宍戸仙助校長が、夫々交流実践事例報告集を作成。
AEFA交流を「学習のテーマ」として取組み学びを深めた、貴重なオリジナル実践集となった。
お二人は『第5回AEFAフォーラム』でも、パネルディスカッションのパネラーとして参加(宍戸校長はス
カイプ参加)、交流のヒントやアドバイス、想いを会場の参加者に伝えた。
5
AEFAフォーラム
6
出前授業
2010年度 出前授業一覧表
日時
2010/2/3
2010/2/25
2010/2/26
2010/3/3
2010/3/8
2010/3/15
2010/3/25
2010/5/26
2010/6/11
2010/6/17
2010/6/19
2010/6/22
2010/6/22
2010/6/24
2010/6/25
2010/7/7
2010/7/8
2010/7/8
2010/7/9
2010/7/9
2010/7/15
2010/7/16
2010/8/27
2010/9/16
2010/10/21
2010/11/15
2011/12/7
2011/12/7
2011/12/7
2011/12/8
2010/12/16
2010/12/17
2010/12/17
2010/12/16
2010/12/21
学校
対象
内容
講師
目黒区下目黒小
4年生
ラオスへの作品贈呈式
谷川・金子
武蔵村山市立第八小
6年生
ポンタン開校式報告会
谷川・金子
品川区杜松小
全校児童
クアンシー杜松ガーデン報告&ワンコイン紹介
金子
浜田市立宇野小(テレビ会議全校児童
進水式報告&台風被害報告&ポンタン開校式報告 佐藤・金子
相模原市藤野南小
3&4年生
水を大切に&ポンタン開校式報告会
佐藤
武蔵村山市立第十小
5年生
ポンタン開校式報告会
谷川
目黒区下目黒小
4年生
ブオンナム報告
金子
さいたま市植水小
6年生
世界がもし100人の村だったら 佐藤
豊島区池袋第二小
6年生
ベトナムとの交流をはじめよう
金子
江戸川区二之江小
5&6年生
タイとの交流をはじめよう
金子
港区赤羽小
2年生
ファイコン小学校の友だち
佐藤
武蔵村山市立第八小
4年生
ワンコイン・スクールPJ 発会式
金子
足立区立千寿第八小
交流委員会 NPOってなあに
金子
品川区立杜松小学校
全校
ワンコイン・スクールPJ 報告会及び贈呈式
金子
函南町立桑村小
5年生
桑村小ならではの交流を考えよう
石原・佐藤・金子
坂井市平章小
6年生
ベトナムとの交流~学校に行けない状況・交流校の様 谷川・佐藤
勝山市成器西小
3-6年生
ベトナムとの交流~学校に行けない状況・交流校の様 谷川・佐藤
勝山市村岡小
3-6年生
ベトナムとの交流~学校に行けない状況・交流校の様 谷川・佐藤
坂井市三国北小
全校児童+幼稚ベトナムとの交流~学校に行けない状況・交流校の様 谷川・佐藤
鯖江市河和田小
5年生
ベトナムとの交流~学校に行けない状況・交流校の様 谷川・佐藤
板橋区大山小
全校児童
ベトナムとの交流をはじめよう
佐藤
港区高輪台小
3年生
ベトナム・チューオレンの友だちを知ろう
金子・鬼形
目黒区下目黒小
4年生
ラオスと、ラオスの友だちの生活・学校を知ろう
金子・鬼形
福島県東舘小
4年生+保護者 ラオスの友だちを知ろう
金子
武蔵村山市立第十小
5年生
2010ワンコイン・スクールプロジェクト発会式
谷川・金子
武蔵村山市立第八小
全校生徒
ワンコイン・スクールPJ 発会式ジプシークイーンと一緒に 谷川・佐藤
倉敷市立柏島小
5&6年生
ラオス・サボン小について
佐藤
倉敷市立玉島南小
4-6年生
ベトナム・アップラン小について
佐藤
倉敷市立水島中
3年生
ベトナムのグェンティミンカイ小について
佐藤
倉敷市立倉敷西小
5年生
ベトナム・ダクトカン小について
佐藤
津市立高野尾小
4-6年生
ラオスの友だちと心をつなごう~ピアラー小
金子
津市立辰水小
4-6年生
アジアの友だちと心をつなごう~ナンプア小
金子
津市立南が丘小
5年生
ラオスの友だちと心をつなごう~ナトゥム小
金子
長野市立大岡小
全校児童
ラオス・トンコー小について
佐藤
港区赤羽小
全校児童
タイ・ファイコン小について
金子
7
Ⅳ その他の活動
広報活動
AEFA会報
1、 第9号 2010年4月20日発行 第10号 2010年11月20日発行
2、 AEFA通信
2月2日 第24号
3、 ワンコイン通信
6月22日
第25号
5月1日
第2号
8月3日 第26号
6月1日
1
9月29日 第27号
第3号
4、 学校建設100校記念誌
AEFAの6年間の歩み、建設事業、交流事業の
集大成。
5、 AEFAホームページ
6、 AEFAブログ
2010年8月改訂
7、 ワンコイン ブログ
2
2010年 年間活動
全体
学校建設・交流事業
1月
28~2/1 ラオス・先生の研修会が行われる
2月
12 認定NPO法人資格認可
3月
10 理事会
24 認定NPO第1回総会
4月
1~2 「アーク青い地球の子どもたち」様支援の
ベトナム ダクハ小・ポコ小開校式
日本財団支援のベトナム建設校 開校式
12 ワンコインスクール『ポンタン小』・ナトゥム小開校式
26 武蔵村山第八小 TV取材
26 ろくさん基金 ラオス支援決定
31 ワンコインスクールプロジェクトがテレビ東京「すなっぷ」で
放映される
東京都庁から交流校の推薦を頂く
(青柳小・池袋第二小・ニ之江小)
ワンコインスクールプロジェクトが各学校で展開
ちくぬいボランティア活動始動
20 フレンド会報9号
5月
7 こども通信創刊号
18 飯舘村でラオス交流事業協定書調印式
及び記者発表
13 仙台市菊地先生 「ラオス学校建設」講演
6月
1 上村氏グループ 支援決定
都内・静岡県での出前授業
11 出前授業100回達成
7月
3 大久保孝一氏 支援決定
福井出張10校訪問
7~9
8月
9月
4 全海研で活動紹介
1~6
日本の先生4人 タイへ視察
22 文科省研修会で講演 理事長
AEFAのHP改訂
7 倉敷の交流校 進水式に参加
27 サンキューホールディングス様支援のベトナム・
ホアバック小ジアンビ分校開校式
10月
5周年記念誌発行
30 第5回AEFAフォーラム(97名参加)
11月
24 近江兄弟社様 90周年記念式典
ラオス建設決定
20 ろくさん基金 ラオス・コッマイ小開校式
20 フレンド会報10号
12月
7~8
16~17
100校目グェンズィーフー中学校完成
2010年建設終了で通算102校になる。
倉敷出前授業
津出前授業
2月7日 齊藤 忠彦
1月31日 ~
8月6日 佐藤 佳子
8月1日 ~
12月12日 谷川 洋
8月6日 松崎 浩
8月1日 ~
12月5日 ~
7月1日 谷川 洋
6月20日 ~
11月29日 金子 恵美
4月13日 谷川 洋
4月7日 ~
11月18日 ~
4月15日 佐藤 佳子
4月10日 ~
10月6日 谷川 洋
2月20日 金子 恵美
2月10日 ~
9月19日 ~
2月20日 谷川 洋
2月8日 ~
出張地
ベトナム(コントム省)
ベトナム(北部/コントム省)
ベトナム(ダックラック省/コントム省)
日本の学校の先生方とタイの学校を視察
日本の学校の先生方とタイの学校を視察
学校フォローアップ、新規対象校視察
建設校視察、契約打ち合わせ、着工式
ホアバック小着工式、2010年度建設校視察
ワンコインスクール他開校式及び2010年度校視察
ワンコインスクール他開校式及び2010年度校視察
建設校フォローアップ視察、2010年度建設校視察
コントム省のAEFA関連小学校訪問
建設校フォローアップ視察、2010年度建設校視察
2010年度建設校視察及びNGO打ち合わせ
出張目的
ベトナム(中部高原/カンナム省)
ラオス(サラワン県)
2011年度建設調査
開校式、建設候補校・既建設校・交流校視察
ベトナム(ダナン市/中部高原/南部)・ラオス(サラワン県 現地NGO打ち合わせ、開校式、視察
タイ(チェンマイ県)
タイ(チェンマイ県)
ラオス(ビエンチャン/サラワン県)・タイ(チェンマイ県)
ラオス(ビエンチャン)・ベトナム(ダナン市・カンナム省)
ベトナム(ダナン市/タイニン省)
ラオス(サラワン県)
ラオス(サラワン県)
2月6日 坪井 未来子 ベトナム(コントム省)
2月7日 佐藤 佳子
1月26日 ~
2月3日 ~
2月2日 谷川 洋
出張者
1月24日 ~
出張期間
2010年 出張一覧
Fly UP