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次 第 1 開 会 13:30 2 あいさつ 3 研究成果の発表 (1) 子持ちモロコ生産技術開発の取り組み 師 13:40 大力 圭太郎 (2) キンギョのヘルペスウイルス病耐病系育種の現状 担当部長 14:05 田中 深貴男 (3) 県内河川における魚類防疫について(KHV調査の現状) 専門員 14:30 大友 芳成 技 ~ 休 (4) ヤマメの親魚放流試験 憩 ~ 15:10 群馬県水産試験場 独立研究員 松原 利光 (5) 名栗湖におけるコクチバス駆除 15:35 専門研究員 山口 光太郎 4 総合討議 16:00 5 閉 会 16:30 「子持ちモロコ」生産技術開発の取り組み 養殖担当 大力 圭太郎 【目 的】 ホンモロコはコイ科魚類で最も美味しい小魚で、当県では「ざこ煮」などで利用している。一 方、関西では、ホンモロコは高級魚として様々な料理に用いられており、特に卵を持った雌が絶 品とされ、県内料亭などの消費者や関西市場からも「子持ちモロコ」の生産が望まれている。 そのため、ホンモロコの全雌生産技術を確立し付加価値や収益性の高い「子持ちモロコ」を大 量に生産することを目的として技術開発を行っている。 【研究成果の概要】 平成25 年にふ化後60 日間23℃で飼育し雌の割合が高かった雌性発生群を用いて、雌性発生オス ×雌性発生メス、雌性発生オス×普通メスの交配を行い F2 を作出した。 交配に用いた親魚群と交配の組み合わせは表 1 の通りで 表 1 交配の組み合わせ ある。 交配 発眼率とふ化率、正常仔魚率を表 2 に示した。雌性発生 F1 同士の交配では、全ての群で水カビが発生し、全体的 に率が低く、発眼率が 19.0~85.2%(57.3±26.9%:平均± 標準偏差)、ふ化率が 14.1~82.7%(48.3±29.4%)、正常仔 魚率が 12.1~71.1%(35.1±21.5%)であった。養殖雌個体 を用いた交配では、発眼率が 90.2~92.7%(91.7±1.3%:平 均±標準偏差)、ふ化率が 89.5~91.0%(90.0±0.8%)、正 常仔魚率が 77.0~81.1%(79.2±2.1%)であった(表 2)。 表 2 雌性発生ホンモロコ F2 の作出成績 交配 2CC 2CF 2FF 2FC 2FD 2DD 2CN 2DN 2FN 群No. ♂ 尾数 ♀ 尾数 2CC 1C30 2 × 1C23 3 2CF 1C30 2 × 1F23 1 2FF 1F30 2 × 1F23 1 2FC 1F30 2 × 1C23 3 2FD 1F30 2 × 1D23 1 2DD 1D30 3 × 1D23 1 2CN 1C30 1 2DN 1D30 2 × normal 3 2FN 1F30 3 交配欄は世代数、親のNo.、ふ化後 60日目までの飼育水温を順に示す N、normalは通常の養殖雌個体を示す 供試卵数 発眼卵数 発眼率(%) ふ化尾数 ふ化率(%) 261 174 66.7 136 52.1 277 221 79.8 215 77.6 439 374 85.2 363 82.7 210 133 63.3 102 48.6 293 88 30.0 44 15.0 462 88 19.0 65 14.1 1351 1252 92.7 1229 91.0 1037 957 92.3 928 89.5 1374 1240 90.2 1231 89.6 正常ふ化仔魚数 100 197 165 80 40 56 1040 841 1093 正常ふ化仔魚率(%) 38.3 71.1 37.6 38.1 13.7 12.1 77.0 81.1 79.5 備考 水カビ発生 水カビ発生 水カビ発生 水カビ発生 水カビ発生 水カビ発生 次に、作出した仔魚を用いてふ化後 60 日間異なる水温で飼育し雌雄を調査した。 水温区は、ふ化後60 日目まで加温による雄化を促すため 30℃で飼育する試験区(30℃区)と、通常 水温(約 23℃)で飼育する試験区(23℃区)を設定し、供試魚は腹個別に 2 試験区に分けて飼育した。 飼育にはふ化後 10 日間は 7L プラスチック水槽、その後、60L 水槽を用いた。水温は水槽にヒーター を入れ、各水温に調温した。両区とも 60 日後は調温を止め、1×2m の生け簀網に魚を収容し井水をか け流して飼育した。雌雄の確認は収容後 196 日目に、各水槽から半数の個体を採取し調査した。 雌性発生F1 同士を交配した群の雌雄の割合を図1 に示した。23℃区の雌雄の割合は、雄0~25.0%、 雌 50.0~100%であり、5 交配で性比に雌への有意な偏りが認められた(χ2 検定、p<0.05)。さらに、6 交配中 4 交配で雌の割合が 100%となり、雌性発生を行い雌の割合が高い群を用いて F2 を作出すれ ば、全雌魚が作出可能と考えられた。30℃区では雄 16.7~75.7%、雌 24.3~83.3%であり、6 交配中 2 交配で有意な差が認められた(χ2検定、p<0.05)。しかし、その中の1交配は雌の割合が高いものであ り、また、その他の交配においても顕著な雄化が認められた群が少ないことから、今後は雄化技術の 向上が課題と考えられた。 雌性発生 F1 雄と通常養殖個体雌とを交配した群の雌雄の割合を図 2 に示しました。雌雄の割合は 23・30℃区いずれにおいても、雄の割合が有意に高く水温や親の性質以外にも性比を決める要因が ある可能性が示唆された。 図 1 雌性発生 F1 交配の 23℃区と 30℃区の雌雄の割合 図 2 雌性発生 F1 雄×通常雌の 23℃区と 30℃区の雌雄の割合 【今後の展望】 今後は、残された性比を調査し雌の割合が高い系統の規模を拡大していくと同時に、性決定の要因 の解明と簡易に雄化が計れる方法について検討し、子持ちモロコ生産手法を開発していく。 キンギョのヘルペスウイルス病耐病系育種の現状 -耐病系品種の拡大- 養殖担当 田中深貴男 【目 的】 キンギョのヘルペスウイルス病(G FHN)は生産の場のみに留まらず、流 通、家庭飼育でも大きな被害を及ぼし ており、本病に強いキンギョの生産と 供給が望まれている。このため、当所 では本病ウイルスに感染した際の生残 率が高い耐病系の育種に取り組んでい 表1 耐病系育成中の品種 ○ 耐過魚の継代による耐病系の育成 東 錦 朱文金 ○ 生産者飼育系統の中から耐病系の探索 小赤和金 琉 金 三尾和金 ○ 交雑による耐病系品種の拡大 オランダ獅子頭 キャリコ琉金 る。現在、耐病系の育成に取り組んで いる品種は表 1 に示した10品種であ コメット 黒出目金 三色出目金 る。 今回は、新たに取り組んでいる品種について現状を報告する。 【研究成果の概要】 1 耐病系朱文金の育成(図1) 平成 25 年に、感染履歴のない当 所の朱文金0年魚をウイルスに感 染させた生残率は 6.2%と非常に低 感染履歴のない 感染 耐病性朱文金 朱文金 耐過魚 (F1) 生残率 生残率 6.2% 63.3%(2 ヶ月齢) いものであった。このとき生残した 耐過魚を親魚としてF1を作出し、 2ヶ月齢と5ヶ月齢時にウイルス 90.0%(5 ヶ月齢) (H25) 図1 攻撃を行ったところ、それぞれ (H26) 耐病系朱文金の育成 63.3%と 90.0%が生残し、親魚群 に比べて攻撃時の生残率が向上し、 特に5ヶ月齢で顕著であった。 2 生産者 感染 耐病系三尾和金 三尾和金 耐過魚 (F1) 耐病系三尾和金の育成(図2) 発病しても比較的生残するとい 生残率 25.9% 39.3%(2 ヶ月齢) う生産者の飼育している三尾和金 87.5%(5 ヶ月齢) 1年魚の耐病性を調べたところ、生 残率が 25.9%であった。このとき の耐過魚からF1を作出し朱文金 生残率 (H25) 図2 (H26) 耐病系三尾和金の育成 と同様に耐病性を調べたところ、2ヶ月齢での生残率は親魚群より高かったが 39.3% にとどまった。しかし、5ヶ月齢では 87.5%と高い生残率が得られた。 3 耐病系コメットの育成(図3) コメットは発病時の生残率が非 常に低く、耐過魚を得にくいため、 平成 24 年に耐病系和金との交雑を 行 っ た 。 交 雑 魚 (F1) の 生 残 率 は 耐病系 感染 小赤和金 耐過魚 コメット 66.0%と親魚群のコメットより明 らかに高かった。耐過魚のうち鰭が 長く、紅白模様のキンギョを選抜し、 生残率 生残率 交雑魚 66.0% 50.0%(2 ヶ月齢) 小赤和金 88.0% 52.5%(5 ヶ月齢) コメット 3.8% (H24) (H25) 図3 F2を作出した。F2の生残率は2 感染 交雑魚 耐過魚 耐病系 (F1) コメット(F2) (H26) 耐病系コメットの育成 ヶ月齢、5ヶ月齢とも50%台であ った。 4 耐病系出目金の育成(図4) 出目性の遺伝 メンデルの法則に従った遺伝をし、普通目が 優性で出目が劣性である。 出目金もコメットと同様に発病 時の生残率が低いため、耐病系東錦 耐病系 東 錦 との交雑を平成 26 年に行った。交 雑魚については、100%近い生残率 を示す群があり、今後、図 4 の方法 出目金 (黒・三色) F1×F1 交雑魚 感染 (F1) で耐病性があり、出目金としての特 5 F1×黒出 目 F1×三色出 目 耐病性の確認と選抜 品種の特徴(体型・色彩) (H26) 徴を持ったキンギョを育成する。 耐病系東錦作出の再現(図5) 図4 耐病系 出目金 (F2) (H27) 耐病系出目金の育成 耐過魚 現在育成している東錦は、生産者 の感染耐過魚を初代として育成を 進めている。東錦における感染耐過 魚選抜の有効性を確認するため、感 染履歴のない当所系東錦を供試し て再現を行ったところ、図5のとお 感染履歴のない 東 錦 生残率 22.0% 【今後の展開】 耐病系東錦 (F1) 生残率 100%(2 ヶ月齢) り、生残率が 100%と顕著な効果が 認められた。 感染 耐過魚 100%(5 ヶ月齢) (H25) 図5 (H26) 耐病系東錦の作出の再現 1 耐病性の向上と安定化 2 生産者池における耐病系の評価 3 耐病系品種の品質の向上 4 耐病系親魚の育成と生産者への普及 5 耐病性の機構解明と選抜の効率化(大学等との連携) 県内河川における魚類防疫について(KHV試験の現状) 魚類資源担当 大友芳成 【目 的】 河川での魚病についてはアユの冷水病などが課題となっているが、KHV病についても、平 成16年に本県発生して以来、県内水面漁場管理委員会指示によりコイの放流が禁止されている。 しかし、河川漁業者や遊漁者からは、資源量を回復するため早期の放流再開が望まれている。 そこで、本県河川でのKHVの現状を明らかにすることにより、コイを放流できる安全な水 域を特定するとともに、KHV病既発生河川については、発病させないコイの放流方法を開発 する。 【研究成果の概要】 1 KHV県内汚染状況調査:平成25年度に8地点(図1)で採捕された野生のコイ37尾に ついて、KHVの抗体価をエライザ法で検査した。国の例に従い抗体価0.4以上を陽性魚とし て判定すると、8地点総て陽性魚が確認され、合計23尾の陽性が確認された。地点ごとの陽 性魚の比率は28.6~100%であった(表1)。しかし、PCR検査で陽性魚は確認されなかっ たことから、これらのコイは過去にKHV病に感染したと考えられた。 表1 野生魚の採捕地点と採捕尾数・陽性尾数 地点番号 湖沼河川名 採捕尾数 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 合計 荒川 宝蔵寺沼 三田ヶ谷池 入間川 入間川第2用水 綾瀬川 芝川 黒目川 7 2 5 6 5 4 3 5 37 エライザ法検査結果 PCR法検査結果 陽性尾数 陽性率(%) 2 28.6 2 100.0 2 40.0 4 66.7 3 60.0 4 100.0 1 33.3 5 100.0 23 62.2 陽性尾数 陽性率(%) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 赤色部分は既発生水域の下流側 採捕水域番号 飼育試験場所 採取尾数 利根川 2 3 1 中川 荒川 6 5 7 入間川 4 図1 野生魚の採捕地点と飼育試験地点 8 江戸川 7 抗 体 価 6 5 4 3 2 1 綾瀬川 〃 〃 〃 芝川 〃 〃 入間川 〃 〃 〃 〃 〃 荒川玉淀大橋 〃 〃 〃 〃 〃 黒目川 〃 〃 〃 〃 入間川第2用水 〃 〃 〃 〃 三田谷池 〃 〃 〃 〃 宝蔵寺沼 〃 0 -1 地点名 図2 野生魚の地点・個体ごとの抗体価(赤線は抗体価 0.4 の水準を示す) 2 飼育試験 KHV未感染魚を荒川と江戸川に設置した生けす網で飼育し、感染の有無を調べた。 平成 25 年度の第 1 回試験はニシキゴイ各 30 尾を供試魚として、荒川で 9 月 26 日、江戸 川で 9 月 25 日から行ったが、両水域とも斃死が多発したため約2週間で試験を中止した。 斃死魚について病理検査を行った結果、PCR検査では陰性であり、エラに多数の長桿 菌が確認されたことから、エラ病によるに斃死と判断した。 また、生残魚についてはエライザ法で検査し陰性を確認した。 第2回の試験は荒川で 11 月 26 日から、江戸川で 11 月 25 日から行い、約 1 ヶ月間飼育 したが、両水域とも斃死は見られなかった。 試験終了後のエライザ法の検査では江戸川で抗体価 0.5 を示す1個体が確認されたが、 PCR法では総て陰性であった。 0.2 抗 体 価 0.15 0.1 0.05 0 -0.05 9月 〃 11月 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 図3 荒川の飼育試験魚のエライザ法検査結果 抗 体 価 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0 -0.1 9月 〃 〃 11月 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 図4 江戸川の飼育試験魚のエライザ法検査結果(赤線は抗体価 0.4 の水準を示す) 【今後の展望】平成 26 年度は県内7水域で 15 尾の野生コイを捕獲し、分析用の血液とエラを 採取した。飼育試験は 6 月 17 日~7月2日(途中中止)、8 月 20 日~9 月 18 日、10 月 20 日 ~11 月 19 日に2水域で行っており、今後、試料の分析と結果のとりまとめを行う。 名栗湖におけるコクチバス駆除 魚類資源担当 山口光太郎 【目 的】 コクチバスは、北米原産で魚食性が強く、在来魚類資源に与える影響が大きいこと で知られている。このため、特定外来生物に指定され、駆除が求められている。埼玉 県では、ダム湖である名栗湖 (飯能市、図 1、2) に多く生息しており、下流の入間川 に流出して被害を広げている。そこで、名栗湖でコクチバスの生息が確認された 2001 年以降について推定された現存尾数の変化と、これまで実施してきた駆除手法につい て紹介し、今後の駆除について考察する。 【研究成果の概要】 2001~2013 年のコクチバスの現存尾数の推定 は、埼玉県漁業協同組合連合会(県漁連)が実施 した駆除結果を基に算出した。2014 年は、当研究 所と名栗カヌー工房が実施した調査結果から算 出した。駆除回数は、2001 年と 2002 年が 5 回、 2003~2014 年は 3 回であった。刺網の目合は主に 4~6 節を用い、各年で 1 回あたりに使用する刺網 の枚数を統一した。現存尾数の推定は、Program 図 1 名栗湖 (飯能市) CAPTURE の removal 法を使用した。 4~6 節 (目合 10~6 ㎝) の刺網で捕獲されるコクチバスは多くが全長 25 ㎝以上で、 2 年魚以上であると考えられる。このため、今回推定される現存尾数は、主に 2 年魚 以上である成魚の数値となる。推定現存尾数 (以下「現存尾数」) は、2001 年 (57 尾)から 2006 年(397 尾)にかけて増加した。2007~2011 年は、100 尾前後にとどま ったが、2012 年は、447 尾と増加し、2013 年と 2014 年は、100 尾前後に減少した(図 3)。現存尾数が著しく増加した 2006 年のコクチバスは、主に 2004 年以前に生まれ たものであると考えられる。2004 年は、産卵床での卵と稚魚の駆除 (以下「産卵床で の駆除」) を開始する前年であり、この年に大幅な増加があったと考えられた。2007 年以降にコクチバスが減少した原因としては、2005 年から実施した産卵床での駆除 や、県漁連や名栗カヌー工房が実施した刺網による駆除の効果が大きかった可能性が 考えられる。産卵床での駆除では、例えば、2014 年には、潜水目視によって 98 個の 産卵床で約 200,000 個 (尾) の卵やふ化稚魚を駆除した (表 1)。また、2011 年には、 産卵期に、過去に産卵が確認された場所を刺網または動物よけネットで囲い、産卵床 の造成を阻止する方法の開発を行った。この結果、2011 年の産卵床数は、前年の 120 個から 42 個にまで減少した。 一方、2012 年の現存尾数増加は、2010 年の名栗湖において透明度が低下し、潜水 目視による産卵床での駆除が効果を上げなかったことによると考えられた。今後、透 明度低下時には、刺網等による産卵床の造成阻止を行う必要があると考えられる。 また、2009 年からは、電気ショッカーボート (EFB) による駆除も実施している (2009 年は北海道立水産孵化場と共同で実施)。名栗湖における EFB は、7 月~9 月に 体長 100mm以下であるコクチバスの駆除に有効である (図 4)。 【今後の展望】 それぞれの駆除手法ごとに、異なる成長段階のコクチバスを駆除できている。この ため、名栗湖では単一の手法ではなく、産卵床での駆除や、電気ショッカーボート、 刺網など複数の手法を用いることによって効果的な駆除が可能になると考えられる。 図2 名栗湖の位置 500 400 推 定 現 300 存 尾 200 数 ( 尾 100 ) 0 '01 '03 '05 '07 '09 '11 '13 年 図 3 名栗湖における、主に 2 年魚以上の コクチバス推定現存尾数の経年変化(エ ラーバーは、95%信頼区間) ※ 2007 年は,調査直前に台風があった ため、通常の採捕ができなかった可能性 がある。 図 4 名栗湖において電気ショッカーボ ート によって駆除した月別のコクチバ スの体長 と捕獲尾数 (2010 年) 表 1 2014 年の名栗湖における駆除産卵床数 1 産卵床あたりの卵数は、平均で約 2,000 個 4月 5月 水温 (℃) 透明度 (m) 週 月日 第4週 4月24日 13.0 第1週 4月30日 15.2 5.0 5月7日 15.8 6.0 第2週 5月8日 6.0 卵と稚魚を駆除 した産卵床数 17 32 5月13日 17.2 6.1 5月14日 20.5 5.6 第4週 5月20日 19.6 6.6 12 第5週 5月27日 21.2 6.0 1 17.5 5.9 98 第3週 平均・合計 36